JP4030593B2 - イオン還流を使用するイオンクロマトグラフィー法及び装置 - Google Patents
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Description
本発明はシステム内で製造される溶離剤を使用するイオンクロマトグラフィー法及び装置に関する。
液体クロマトグラフィーにおいて、分離される多くの成分を含有するサンプルは、クロマトグラフィー分離、一般的にはイオン交換樹脂床に注がれる。成分は、溶離剤液中の床から溶出されて分離される。液体クロマトグラフィーの一つの有効な形態をイオンクロマトグラフィーという。この公知の技術においては、サンプル溶液から検出すべきイオンは、酸又は塩基含有の溶離剤を使用する分離器、その後サプレッサーにより、次いで、検出、典型的には電気伝導率検出器によって分離される。サプレッサー中で、電解液の電気伝導率は抑制されるが、分離イオンの伝導率は抑制されないので、後者は、伝導率検出器で検出される。この技術は、米国特許第3,897,213、3,920,397、3,925,019及び3,956,559号に詳述されている。
液体クロマトグラフィー、特にイオンクロマトグラフィーの溶離剤として使用する高純度の酸又は塩基の便利な供給源が、一般的に要望されている。米国特許第5,045,204号に記載された方法では、純粋でない酸又は塩基は溶離剤生成器内で精製され、供給源チャネルを生成物チャネルから分離する選択透過性イオン交換膜に沿って供給源チャネル経由で流動する。膜は、カチオンとアニオンを選択的に通す。電位は供給源チャネルと生成物チャネルの間にかけられるので、酸又は塩基のアニオン又はカチオンは、前者から後者に通り、そこで、それぞれ、電解生成された水酸化物イオン又はヒドロニウムイオンと共に塩基又は酸を生成する。このシステムは、出発供給源あるいは貯蔵所として酸又は塩基の水溶液の流れが必要である。
特にイオンクロマトグラフィーにおいては、水性の酸又は塩基の流動源を必要とせずに、イオン交換床内で酸又は塩基が内部的に生成され、同時にクロマトグラフ分離後にイオン交換床内の溶離剤の伝導率を抑えることが必要である。
発明の概要
本発明により、液体クロマトグラフィー用のイオン交換床からのみの水溶液の流れ中で酸又は塩基の溶離剤を生成し、同時にクロマトグラフ分離後にイオン交換床内の溶離剤の伝導率を抑える方法及び装置が提供される。
まず、イオンクロマトグラフィーによるアニオン分析のために塩基が生成されるシステムについて言及すると、この方法は、交換可能なカチオンを含むカチオン交換体の床を使用する。床は、連続して配設される第一及び第二の床セクションを有する。本発明の方法は、以下の工程を含む:
(a) 電気伝達状態のカソードに電圧をかけながら水性供給流を第一床セクションに流し、それにより水性流中で水酸化物イオンを生成させ、かつ、交換可能なカチオンの幾つかを水性流中に置換するのを促してカチオン水酸化物塩基を含有する水性溶離剤流を形成すること;
(b) 検出されるアニオン及び溶離剤を含有する液体サンプル流を第一床セクションのクロマトグラフ分離部分に流し、検出されるアニオンを分離すること(第一セクションはさらにアニオン交換材料を含有する);
(c) 第二床セクションと電気伝達状態にあるアノードに電圧をかけてアノード付近の分離したアニオン水性流中でヒドロニウムイオンを生成させ、前記塩基を弱くイオン化した形態に変換し、交換可能なヒドロニウムイオンと前記塩基からのカチオンとを置換しながら、分離した水性アニオン流を、実質的にアニオン交換材料を含有せず、かつ、交換可能なヒドロニウムイオンを含む第二床セクションを通すこと(前記水性流は除去流出液として第二床を出ていき、第一及び第二床セクションはアノードとカソードとの間にカチオン交換材料を通るカチオン路を形成し、カチオンは第二床セクションから第一床セクションへ水性供給流とは反対方向にカチオン路に沿って電気泳動して工程(a)において第一床から置換された交換可能なカチオンを補充する);及び
(d) サプレッサー流出液中で分離したアニオンを検出する検出器にサプレッサー流出液を流すこと。
アニオン分析に関し、本発明の装置は以下の構成を包含する。
(a) サンプルインジェクションポート;
(b) 交換可能なカチオンを含むカチオン交換材料の流れ通過性床であって、前記床が連続して配置されている第一及び第二床セクションを有し、前記第一床セクションがサンプルインジェクションポートと流体伝達状態にあり、かつ、さらにクロマトグラフ分離部分を流れる水性サンプル流中のアニオンを分離できるアニオン交換材料を含むクロマトグラフ分離部分を含み、前記第二床部分が実質的にアニオン交換材料を含有せず;
(c) 前記第一及び第二床セクションそれぞれと電気伝達状態にある第一及び第二電極であって、前記第一及び第二床セクションにおけるカチオン交換材料が、前記第一及び第二電極間のカチオン交換材料を通るカチオン路を形成し;及び
(d) 前記第一及び第二電極間に電圧をかけるための電源。
カチオン交換床は、ここに記載したようにカチオン交換樹脂粒子の充填床の形態でも他の形態でもよい。床のイオンクロマトグラフ分離部分は、微細なアニオン交換樹脂粒子で被覆されたカチオン交換樹脂粒子のような形態でよい。このような被覆された粒子は、従来のイオンクロマトグラフィーで分離カラムとして使用されている凝集樹脂として公知であるが、本発明では、支持体カチオン交換粒子は、高容量であることが好ましい。しかしながら、低容量(例えば0.5meq/mL)の支持体カチオン交換樹脂は、その支持体樹脂が交換可能なカチオンの効率的移動の伝導性イオン架橋を形成する限り、使用できる。
水素及び酸素ガスはイオン交換床内で生成されて検出を妨害しうるので、検出の前に、例えば流動レストリクターを使用することにより、クロマトグラフ流出液を加圧することが好ましい。
上述のシステムは、アニオン分析について記載した。しかし、カチオン及びアニオン分析機能を適切に逆転させることによって、カチオン分析にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
図1は、イオンクロマトグラフィーシステムにおける本発明の装置を示す。
図2は、本発明の装置の拡大横断面の概略図である。
図3A〜3Dは、本発明の装置の製造において使用する構成成分の概略図である。
図5は、流出液コンダクタンスを時間の関数として示すグラフである。
図4〜図7及び図9〜図11は、本発明を例証するクロマトグラムである。
図8は、本発明を例証するk-プライム対電流のプロットである。
好ましい実施形態の詳細な説明
まず、本発明の方法及び装置を、アニオン分析及びイオン交換樹脂充填床形態のイオン交換床を使用した場合について述べる。具体的には、図1は簡略化したイオンクロマトグラフィー装置を示す。システムは、脱イオン水の貯蔵部10のような水溶液流の供給源を含み、これはサンプルインジェクションバルブ13及び任意に設けられるカチオンストリッパーカラム14を経てデバイス16内のカチオン交換体の流れ通過性床に揚水される。デバイス16は、(1)塩基生成、(2)アニオンの分離又は分解、及び(3)分離後に生成塩基を抑制する機能を果たす。DC電源18は、電極20及び22に連結され、極性により前者はカソード及び後者はアノードである。電源は出力を変更できることが好ましい。好適な電源は、Pharmacia Biotech電気泳動電源EPS 600型である。
デバイス16からの流出液は、カラム16からの流出液内の分解イオンを検出するための流路である伝導度セル24を経て流れる。好適なデータシステムは(図示せず)、伝導度セル24中のサプレッサー流出液を測定するための従来の伝導率検出器の形態で設けられる。伝導度セル24内で、イオン種の存在により、イオン性物質の量に比例した電気シグナルが生成される。このようなシグナルは、通常、セル24から分離イオン種の濃度を直接検出可能なデータシステムの部分をなす伝導率メーター(図示せず)に通知される。パルス化電流測定器及びUV可視検出器を含む他の検出器も使用できる。カラム14及び16以外は、例えば米国特許第3,897,213、3,920,397、3,925,019及び3,956,559号に記載されているように、このようなイオンクロマトグラフィーシステムは周知である。
また、システムは、後述するように、検出の前にデバイス16からの流出液を加圧して気体(水素及び酸素)の逆効果を最少にする手段を包含する。図1に示されるように、このような加圧手段は、伝導度セル24の下流に流動レストリクター26を含み、加圧下、イオンクロマトグラフィーシステムを維持する。
図2は、デバイス16をさらに詳細に示す。デバイス16は、通常、カソード20とアノード22を隔てるカチオン交換床30を含む中空の円筒カラム28の形態である。概略的にカラム28を示すが、その頂壁及び底壁又は入口と出口液体の連結部は示されていない。それは、Dionex社で販売されているような充填床サプレッサーカラム又はクロマトグラフィー分離カラムとして使用されている従来の形態でよい。カラム28単独のカラムで構成され、又は実施例で示すような、連結された分離カラムを用いてもよい。
図示の電極20及び22は、カラムのそれぞれ入口と出口で多孔性の金属円板(例えばプラチナ)の形態であることが好ましく、これらは充填床の樹脂粒子に近接して粒子を保持する支持機能を果たす。必要に応じ、電極は、入口及び出口近傍の樹脂粒子と接触するように、床30のどこに配置してもよい(例えば入口及び出口のそれぞれ5〜10%以内)。また、電極は、イオン交換床とよく接触できる限り、多孔性円板以外の形態でもよい(例えば、リング、スクリーン又はプローブ)。
ここで、用語“アニオン又はカチオン又はイオン交換床”は、水溶液流が流れるイオン交換体の流れ通過性床を指す。特に言及しない限り、用語“カチオン”は、ヒドロニウムイオンを除外し、用語“アニオン”は、水酸化物イオンを除外する。入手し易さ及び公知の特性のため、イオン交換床の好ましい形態は、充填イオン交換樹脂床である。樹脂粒子を床内に緻密に充填し、電極間を水溶液の流れとは反対の方向にアニオン又はカチオンが流れるための連続的なイオンの橋又は経路を形成させることが重要である。また、圧力が低下することなく床を経て水溶液流が流れる十分なスペースがなければならない。
後述するように本発明においては、塩基を生成するカチオン貯蔵部の唯一の供給源は、カチオン交換床である。これは、酸又は塩基の貯蔵部が、あらかじめ存在する酸又は塩基の水溶液流であり、膜を横断して溶離剤生成流の流れ中へ通過するカチオン又はアニオンを供給する、米国特許第5,045,204号の溶離剤生成器とは対照的である。本発明においては、カチオン又はアニオンの供給源は、イオン交換床であり、酸又は塩基はその床を経由して水溶液流が流れる間に生成される。本発明のカチオン交換床は、流動する水溶液流に横断して網目構造的に伸べてアノードとカソードの両方に接触してカチオンの連続的な電気経路を与える。従って、イオン交換床の定義からは膜サプレッサー構造は除外される。
カチオン交換床30は、上部のすなわち入口側或いはA-B線のカソード側の第一床セクション30aと、下部の、すなわち出口側或いはカラムのアノード側の第二床セクション30bとを含む。図2に示されるように、最初カチオン交換体及び床セクション30a及び30bは、連続的或いはそれぞれ直接接している。この2つの床セクションがアノードとカソード間のカチオン交換体により連続的なカチオンの通路を形成することが重要である。しかしながら、これは、所望の目的によっては、例えばカチオン伝導スクリーンのような他の流路カチオン伝導体を、2つのイオン交換床間に達成することもできる。
床セクション30aでは、溶離剤用塩基が生成され、アニオンが分離される。例証される実施形態においては、床セクション30a自体が2つの異なった型のカチオン交換体を包含する。C-D線の上部には、実質的にアニオン交換体がないイオン交換体がある。この実施形態においては、床セクション30aのこの部分中のカチオン交換体は、所望濃度のアニオン分離用塩基を与えるのに十分な容量の従来の高容量交換樹脂の形態でよい。好適には、高容量イオン交換樹脂は、通常、約0.5ミリ当量/mlの最少量から3ミリ当量/ml程度又はそれ以上の容量範囲である。好適なカチオン交換樹脂は、適度な架橋結合を有する(例えば、約4%〜20%の架橋結合を有するスルホン化ポリスチレン/ジビニルベンゼン樹脂)。しかし、0.5meq/mL未満のイオン交換容量のイオン交換樹脂でも、交換可能なカチオンが床セクション30bから床セクション30aを経て電極30の領域へ十分に移動する限り、使用できる。
また、交換可能なカチオン又はアニオンは、塩基又は酸の形で十分に水に溶解し、所望の濃度で使用できなければならない。好適なカチオンは、金属であり、好ましくは、ナトリウム、カリウム、リチウム及びセシウムのようなアルカリ金属である。高容量イオン交換樹脂床用の公知の充填化は、この目的のために好適である。カリウムは、そのコンダクタンスゆえ、特に有効な交換可能なカチオンである。好適な他のカチオンは、テトラメチルアンモニウム及びテトラエチルアンモニウムである。同様に、カチオン分析に好適な交換可能なアニオンとしては、塩素イオン、硫酸イオン、メタンスルホン酸イオンがある。典型的には、この交換可能なアニオン用の樹脂サポート粒子として、Dowex1及びDowex2を含む。
イオン交換床の他の形態としては、十分な孔を有する多孔性の連続構造のように、圧力低下せずにクロマトグラフィー用溶離剤としての使用に十分な速度で水溶液流を流動させ、かつ十分なイオン交換容量を有して電極間にカチオン又はアニオンの伝導性架橋を形成可能なものが使用できる。構造の一形態は、スルホン化され、架橋結合されたポリスチレンから形成された多孔性マトリックス又はスポンジ様物質であり、約10%〜15%の空隙率を有し、過剰な圧力低下もなく、約0.1〜3ml/minの流速を示す。他の好適な形態は、イオン交換フィルムのロールである(例えば、液流に平行に配列されたスピンドル上のイオン交換フィルムロールの構造)。電極は、ロールの各端部に配置される。フィルムは、適切な空隙チャネルを与える組織とすることができる。
典型的な高圧クロマトグラフィーポンプにより、流速を正確かつ調節しながら、高純度の(脱イオンされた)水を部分30aの入口領域に汲み上げる。DC電源を多孔性の不活性金属板電極20にかけて、この領域内で水が流動している間に、塩基が生成される。水はカソード20及びアノード22の両方に分かれる。床セクション30aの上流部分におけるカソード反応では、以下のカソード性反応で水酸化物イオンが生成される。
2H2O+2e-→2OH-+H2 (1)
床セクション30bでの床30の出口のアノードでは後述するように、以下に示すアノード性反応によりヒドロニウムイオンが生成される。
H2O-2e-→2H++1/2O2 (2)
電極に電位をかけて前述の態様で水酸化物イオンが生成されている間に、水溶液供給流が、カソード20を通過し、入口又は床セクション30aの上部に流れる。同時に、床のカチオン交換体(好ましくは、カチオンイオン交換樹脂)上の交換可能なカチオンのいくらかは、水溶液流に置き換えられ、このように形成された水酸化物イオンと結合し、アニオン分離を達成する溶離剤水溶液流として機能するカチオン水酸化塩基を形成する。後述するように、床セクション30aは、アニオン交換体を含有するアニオン分離部分を含む。一実施形態においては、この床セクション30aの分離部分は、全床セクション30aを構成し、C-D線の上下の充填間に差がない。このことは、塩基の生成はクロマトグラフ分離領域中のアニオン交換体の存在でも起こるので可能である。
供給源10内の水溶液流は、高純度の脱イオン水でよい。しかしながら、クロマトグラフィーの形態によっては、カソードで生成された塩基と反応する添加剤で供給源を変性して、力価を変化させる溶離剤を生成させることが望ましいこともある。塩基生成のためのこのような周知の添加剤としては、カルボン酸又はホウ酸、フェノール、シアノフェノール等の供給源がある。酸生成のためのこのような添加剤としては、m-フェニリデンジアミン、ピリジン、リジン、及びアミノプロピオン酸がある。
水溶液流は、使用する分析手順で決められた速度で汲み上げられる。イオンクロマトグラフィーでは、通常0.1〜3ml/minの流速が用いられる。
床セクション30aのクロマトグラフ分離部分は、全床セクション30aを含んでもよく、アニオン交換体を包含する。前記分離部分の好ましい一実施形態は、イオンクロマトグラフィーで充填分離床で使用される従来の凝集樹脂粒子の使用である。このような従来の凝集樹脂粒子については、米国特許第4,101,460、4,252,644、及び4,519,905号に完全に記載されている。
簡単に要約すると、このような特許は、微細な床をなすアニオン交換樹脂粒子(例えば、ラテックスから析出された)で被覆されたカチオン支持体サポート粒子の“凝集物”について記載している。アニオン性層化粒子は、カチオン性サポート粒子とは反対に帯電した静電気力によって保持されている。このような従来の分離樹脂は、低容量の分離カラムを提供し、高容量サプレッサーと共に使用する目的で発展してきたので、サプレッサーの頻繁な再生は避けている。他の型の凝集樹脂は、交換可能なアニオンがその能力を保持してサンプルアニオンを分離し、かつカチオン支持体サポート粒子がその能力を保持して樹脂床による経路中でカチオンを移動できる限り、グラフト等により製造することもできる。
凝集物用の好適なカチオン支持体樹脂は、カソードで塩基を生成するための高容量カチオン交換体として上述したのと同程度の高容量を有している。しかし、低イオン交換容量(例えば、0.5meq/mL未満)のカチオン支持体樹脂でも、その支持体樹脂が、交換可能なカチオンが十分移動できる伝導性イオン架橋を形成できる限り使用できる。粒子を被覆又は層化するラテックスとして好適な容量は、通常約0.1〜2meqs/mLである。
充填樹脂床以外のカチオン交換体の形態(例えば、上述のスポンジ様床又はロール)は、アニオン交換体のサポートとして使用できる。ここで、アニオン交換体がラテックスと同タイプの形態の場合、カチオン交換体によって同様に保持される。
床セクション30aのクロマトグラフ分離部分においては、水溶液サンプルの流れ中のアニオンは、前出の特許で述べられたような従来の方法で分離される。その後、塩基溶離剤及び分離されたアニオンを含有する水溶液流は、後述するように床セクション30aで塩基を生成している間にサプレッサーとして機能し、かつカチオンを与えてカチオン交換体から変換された交換可能なカチオンを再び補充する床セクション30bに流れる。
床セクション30bは、米国特許第3,897,213、3,920,397、3,925,019及び3,956,559号に記載されているような従来の充填床サプレッサーカラムにおいて使用されている型と同様な高容量カチオン交換樹脂粒子の形態のイオン交換体で充填されることが好ましい。後述するように、カチオン交換樹脂粒子間ではカチオンの絶え間ない再循環がある。同型のかつ同容量のカチオン交換樹脂は、床セクション30bにおいて使用でき、また床セクション30a内の凝集樹脂用のサポート粒子として使用できる。しかし、異なった型のカチオン交換樹脂でも、床セクション30bから床セクション30aを経て電極20の領域に交換可能なカチオンを十分に移動できる限り、これら二カ所で使用できる。
床セクション30bの上端においては、従来の充填床サプレッサーにおけるように塩基は抑制される。従って、カチオン水酸化塩基のカチオンは、イオン交換床上のヒドロニウムイオンを置換して塩基を弱イオン化形態に変換する。水溶液流が純水の場合は、弱イオン化型は水である。水溶液流が弱酸を含む場合は、弱イオン化型は、従来のサプレッションと同様に弱酸である。
アノード近傍の床セクション30bの領域では、ヒドロニウムイオンが生成され、サプレッションの間にカラム上で反対にヒドロニウムイオンを置き換えたカチオン交換体上で交換可能なカチオンを置き換える。水溶液流とは逆向きのカチオン交換体に沿ったカチオン経路内のカチオンの電気泳動は、床セクション30bから床セクション30aに流れ、また電極20に戻る。
概要としては、カソードで生成されるカチオン水酸化物は、水溶液流によって床の分離部分に運ばれ、流出液として機能する。サプレッションの間、カチオンは、交換可能ヒドロニウムイオンをカチオン交換体上で置き換え、カチオンは戻されてカソードに隣接する領域内のカラムに入口で失われたカチオンを戻してカチオン水酸化物の継続的な生成を可能にする。本質的には、カチオンは、システムを通して“還流”され、床30b中にヒドロニウム型とカチオン型間の境界が実質上空間的に固定された安定状態を与える(例えば、床30の全長の約5%未満の変化)。例えば、電流が増加すると、対応してヒドロニウムイオンの流量はカソード方向に増加する。これはカソードで生成される塩基の量とまったく等価であるべきで、反対方向に流れる塩基の濃度が増加し、ヒドロニウムイオンの増加流量とちょうど均衡がとれ、これにより、同じ固定位置の境界が保持される。このカチオンの一方向への全体の動き及び反対向きの連続的に隣接する水溶液相における戻りは、蒸留の還流と同様である。
上述の還流システムは、溶離剤用の塩基を本質的に永久に再生する。全体的には永久的でない唯一の理由は、アニオンサンプル流の塩中のカチオンは、最終的にデバイスのサプレッサー部分を消費してしまうことである。永久還流に対するこの障害は、水溶液サンプル流中のカチオンを除去することで克服できる。これを行う便利な方法は、水溶液サンプル流をカラム16に流す前にヒドロニウムイオン交換ストリッパー床を通して流すことで前処理し、サンプル塩をその酸の形に変換することである。床14は、従来の充填床サプレッサーと同様の高容量(例えば、1〜2ミリ当量/ml)を有していなければならず、それによって、長いインターバルでの使用後(例えば、100〜1000サンプル)のみ以外は、再生され或いは定期的に置き換えられる。
床セクション30aの容積(長さ)及び/又は容量は、主として、多種多様の分析混合物に適した分離を行うのに必要と判断される分離床の長さによって決められ、この長さは典型的には25cmである。一方、床セクション30bは、有効なサプレッションを与えるのに必要な最少の長さであり、この長さ(例えば5cm)は、通常、部分30(a)よりかなり短い。
イオン交換体を特に樹脂の形態で緻密に充填し、連続的なイオン伝導経路がその樹脂粒子により形成され、2つの電極を連絡できるようにすることが好ましい。水溶液は、イオン交換粒子を入口の電極20からカラム28に押し出す。従って、この傾向を打ち消すように分離することが好ましい。物理的スプリングをカラム28の入口に設けて、カソード20を樹脂に反して押すようにしてもよい。代わりに、この目的のために“樹脂−スプリング”を形成してもよい。すなわち、この電極に対抗して押し出し、水流の圧縮効果に対抗する傾向のある樹脂を入口部に設けてもよい。これは、実施例に示すように、Dowex 50Wについての収縮−膨張法で達成できる。
酸(又は塩基)の濃度を一定に保つことが好ましい。そのためには、濃度に直接関係する電流も一定にしなければならない。フィードバックループを与えて十分な電圧を確保してあらかじめ決定された一定の電流(例えば、5-10ミリアンペア)を得ることができる。そして、電流を監視し、抵抗が変化した場合には、フィードバックループにより、電位を対応して変化させる。従って、電圧は電流の読みに追従する。このように、このタイプの可変出力電位システムを供給することが好ましい(例えば、Pharmacia Biotechにより電気泳動電源EPS 600という名前で販売されているもの)。
電極反応で、電解気体、水素及び酸素が生じ、クロマトグラフィーシステムに運ばれる。これらの気体が液体流に対して多量に生じる場合、その存在はクロマトグラフの能力に悪影響を及ぼす。この能力の問題は、ボイルの法則を応用することによって取り除くことができる。具体的には、システムを高圧力(例えば、100〜1500psi)で操作すると、水溶液流の流量に比し、かなり少ない体積に気体を圧縮することができる。これを達成するために必要な圧力は、生じる気体の体積に依存する。しかし、典型的なシステムでは、少なくとも250〜500psiの圧力で十分である。圧力上昇の一形態は、小径のコイル管26のような流動レストリクターを検出器の下流側に連結させることである(例えば、I.D.で0.005の3メーター)。これは、検出器の上流でクロマトグラフィーシステム全体にわたって圧力を高める。本発明のシステムにおいては、抵抗セルは1500psi又は雰囲気圧以上の圧力によく耐えられるように構成することが好ましい。250〜500psiという低圧は、ほとんどの条件下で使用できる。このようなシステムの圧力は、膜サプレッサーの効率的な使用を妨害する程に高くてもよい。
本発明のイオンクロマトグラフィーシステムについて、永久に再生される塩基を用いたアニオンの分離に関して記載した。カチオン交換床を逆の極性のアニオンイオン交換床に適切に変更して、カチオン分析用の酸の生成にも適用できる。カソード及びアノードでの反応は、それぞれ、上述の式(1)及び(2)に示されている。ここで、交換可能なアニオン(例えば、塩素イオン)は、床の入口で水溶液の流れ中に電気泳動し、そこで水の分解によって生じたヒドロニウムイオンと結合して酸溶離剤を生成する。床の他端では、水酸化物イオンが床上に電気泳動し、アニオンはアノードの方へ戻る樹脂粒子に沿った連続的なアニオン経路内で移動し、失われたアニオンを連続的に補充して酸を生成する。
以下、実施例を示して本発明を例証する。
実施例1−アニオン分析用カラムの調製
シングルプラスチックカラム内に完全なデバイスを組み立てることもできるが、本明細書に記載したデバイスは3つの別個のカラムを一緒につないで使用した。
図3Aのカラム1(床セクション30aの分離部分)は4×150mm PEEKカラムであった。これを床サポートに装着し、粒径約20μm、公称8%架橋のカリウム型強カチオン交換樹脂で充填した。次に、この樹脂に、アニオン交換ラテックス樹脂(Dionex AS-11ラテックス)の希釈水性懸濁液をゆっくりとポンプで注入することにより、該樹脂を処理した。この処理により支持体樹脂上にコロイド状アニオン交換体の単層を被覆すると、複合表面凝集樹脂がICプロセスの分離材料になる。この工程の後、水ですすぐことにより、付着していないあらゆるラテックスをこの床から除いた。
最終的にはサプレッサーセクション(床セクション30b)を含む図3Bのカラム2は、4×50mmのPEEKカラムであった。このカラムを、最終的には床セクション30aの出口となるものに直接つなげ、床セクション30aと同じ、カリウム型のカチオン交換樹脂で充填した。図3Bのカラムの床セクション30bの出口に、さらに多孔性Pt電極/床サポートを装着した。この時点で、組立品は図3Bにより表すことができる。
図3Cのカラム3は4×35mmのPEEKカラムであった。このカラムに、多孔性Ptディスク床サポートを装着し、前もって20%硝酸カリウムで平衡にさせて樹脂を収縮させたカリウム型のDowex 50W×4で充填した。この樹脂を充填したカラムを順番にカラム1の入口につないだ。この時点で完全な組立品は、図3Cにより表される。
この段階で完全な組立品を、図3Cの矢印方向に脱イオン水をポンプで注入することにより処理した。この工程の目的は、入口部分のDowex 50Wを再膨張させることである。
使用するためのデバイスを製造するための最終行程は、カラム2内の多少の樹脂をヒドロニウムイオン型に変換することである。これは、0.01M硝酸を1ml/分で図3Cの矢印方向にポンプで注入することにより行った。ポンプで注入した酸の量は正確にコントロールした;この場合40mlの酸をポンプで注入し、その後水洗浄した。これは、0.4ミリ当量のサプレッサー容量をデバイスの出口で注入することを意味する。この時点で完全な組立品は図3Dにおいて表されるものである。これでテスト用のデバイスの準備ができた。
実施例2
本実施例において、実施例1により製造したカラムをイオンクロマトグラフィー用に整えた。使用前に、カラムの低い方のセクションにサプレッサー容量を注入した硝酸処理中にセパレータ樹脂上に被覆した硝酸イオンを洗浄除去した。これは、ポンプで水を通しながら、操作上使用されるように床を分極させることにより行った。図4はフローの時間の関数として、流出液コンダクタンスのヒストリーを示す。ここで、水フローの後約7分後、DC電圧をかけた。約11分に始まり約15分に終わるコンダクタンスのブロードなバンドは、サプレッサーカラムにおいて、水酸化物により硝酸イオンが置換され、硝酸へ変換したことを表す。コンダクタンスが最終レベルに落ちたとき、システムは使用の準備が整っている。
実施例3
図5は、実施例2のデバイスを分極させて8mAの定電流を与えながら、4種のアニオンの混合物を注入して得られたクトマトグラムを示す。床への水の流速は1ml/分であった。
実施例4
図6は、実施例2のデバイスを分極させて12mAの定電流を与えながら、注入した5種のアニオンのクロマトグラムである。この場合も水の流速は1ml/分であった。
実施例5
図7は、本発明のデバイスを分極させて12mAの定電流を与えながら、注入した5種のアニオンのクロマトグラムであるが、水の流速は0.5ml/分に下げた。この場合、入口電極で発生したKOHの濃度は実施例2の濃度の2倍であるが、これは、多価イオンスルフェートとホスフェートのより迅速な溶出を意味する。
表は、定電流の種々の条件における本装置の数種のイオンの溶出挙動の概要である。実施例に関連し、このデータは本発明の重要な特徴、すなわち、単にデバイスに施される電圧及び/又は水流を変更することによりクロマトグラフ挙動をコントロールする能力を示している。データはまた図8にプロットした。
実施例6−カチオン交換樹脂の調製
全てクロリド型の多量のDowex 2X8,200-400メッシュ及びDowex 2X8,2000-400メッシュ及びDowex 1X4,200-400を、大過剰の1規定水酸化ナトリウムで中和することによりそれぞれOH型に変換した。さらに、OH型樹脂をメタンスルホン酸(MSA)で中和することにより、樹脂をメタンスルホネート型に変換した。
実施例7−本発明のカチオン交換デバイスの組立及びテスト
アニオン分析に関する既述の実施例に記載したデバイスのように、カチオン分析用デバイスを、似てはいるが反対の機能を持つ3つの別々のカラムA、B及びCを結合することにより組み立てた。
カラムA(床セクション30aの分離セクション)は、4×150mm PEEKカラムであった。これを床サポートに取り付け、Dowex 1X8 MSA型で充填した。次に、この樹脂に、Dionex CS3カチオン交換ラテックスが流出液に現れた後しばらく、該ラテックスの希釈懸濁液をゆっくりと(シリンジにより手で)通すことにより該樹脂を処理した。
次に、このセクションを慣用の方法でテストし、カチオンを分離する能力を測定した。メタンスルホン酸発生器は、溶出する酸の供給源である。
最終的には床セクション30b(サプレッサーセクション)を含有するカラムBは、4×50mm PEEKカラムであった。このカラムは、最終的にはカラムAの出口となるものに直接つなげ、Dowex 2×8,20-400メッシュMSA型で充填した。カラムBの出口にさらに多孔性白金電極/床サポートを装着した。
カラムCは、4×35mm PEEKカラムであった。このカラムに多孔性白金床サポートを装着し、前もって1モルのメタンスルホン酸で平衡にしたDowex1×4,200-400メッシュ,MSA型で充填した。このカラムを調製する際に充填する流体もまた1モルのメタンスルホン酸であった。この目的は、充填工程中、樹脂を収縮した形態に維持することである。樹脂を充填したカラムをさらにカラムAの入口に結合させて、組立品全体に、通常使用する方向とは逆方向に水をポンプで流し、デバイスの入口部分からMSAを除き、入口部分の樹脂を膨潤させ、それにより入口電極と樹脂とが良好に接触するようにした。
使用するためのデバイスを調製する際の最終工程は、カラムBの一部をOH型に変換することである。アニオンデバイスの場合、この工程は試薬(酸)をデバイスにポンプで注入することにより化学的に行った。カチオンデバイスの場合、この工程はデバイスを分極させ、水をポンプで流すことにより電気化学的に行った。デバイスに電流(2mA)を1時間流し、水酸化物イオンをサプレッサーセクションに注入した。これで、テストのためのデバイスの準備が整った。
実施例8−カチオン分析
種々の他のクロマトグラフエレメントを有する図1のデバイスと同じ配列のシステムを、反対の分極及びイオン交換樹脂の型を逆にして使用した。
そのように分極させたデバイスに、1ml/分で水を流すことにより、種々のテスト混合物を注入してクロマトグラムを得た。
種々の操作の条件を以下にまとめ、図9〜11にクロマトグラムを示した。
図9について、条件は(1)電力−2mA;368V、及び(2)サンプル−フッ化ナトリウム及び硝酸カリウム各0.0005M。
図10について、条件は(1)電力−0.9mA;222V、及び(2)サンプル−図9と同じ。
図11について、条件は(1)電力−0.9mA;222V、及び(2)サンプル−塩化リチウム、フッ化ナトリウム、硝酸カリウム、各0.00033M。
実施例9
本実施例において、流れ通過性スポンジ状イオン交換床を形成し、その一部をアニオン交換ラテックスの支持体として、残りをイオン還流デバイスのサプレッサー部品として使用した。
スチレンとジビニルベンゼンを、適当な触媒及びポロジェン(porogen)の存在下で共重合した。ボロジェンは、重合完了後に除かれるとき、重合構造にマクロポロシティーを製造する添加物質である。このポロシティーは、ポリマー相を通過する液体流れに備え、同時にポリマーと液体相とが十分に接触する領域を提供するようであるべきである。ポロジェンは、酸又は塩基(例えば炭酸カルシウム又はシリカ)に溶解させることにより容易に除去できる微粉固体であり得るか、又は、ポリマーを形成するときにポリマーにより除去され、その後、別の溶媒又は水により置換される溶媒であり得る。適当な液体ポロジェンとしては、例えばAnalytical Chemistry,Vol.68,No.2,pp.315-321,January 15,1996に記載されているように使用される、ドデシルアルコール等のアルコールがあげられる。
ポロジェンを除去した後、ポリマーを、一般的に知られている濃硫酸又はクロロスルホン酸等のスルホン化剤によりスルホン化した。
ポリマーに適切な形状は、スルホン化及び適当な金属イオン型への変換後、典型的には内径4mmのクロマトグラフカラムの内腔に置くことができる円筒棒状である。好ましくはイオン交換ロッドをわずかに収縮させた形状でカラムに導入し、典型的な使用環境において、膨潤させてカラムの壁にぴったりと合うようにした。カラムの端から過剰のロッドを除いた。
さらにアニオン交換ラテックスを注意深くカラムの一部分に導入して、その部分にあるラテックスを被覆したが、サプレッサーセクションとして作用する残りの部分のラテックスには被覆しなかった。次に、カラムに多孔性白金電極及び末端部品を装着た。最終工程として、デバイス出口に最も近い未処理部分の一部を、適当量の酸で処理するか、又はカリウムイオンとヒドロニウムイオンとを電気化学的に置換することにより、ヒドロニウム型に変換した。
実施例10
本実施例において、フィルム型のイオン交換床を製造し、その一部をアニオン交換ラテックスの支持体として、残部をイオン還流デバイスのサプレッサー部品として使用した。
適当な金属イオン型のカチオン交換膜のストリップを、直径約5mmの固体スピンドル上に巻いた。フィルム幅とスピンドル長さは同じであるのが好ましい。十分なフィルムをスピンドルに加えて、最終直径を約15mmにした。さらに、フィルム/スピンドル組立品を、スピンドルと同じ長さの中空シリンダー内の滑り嵌め内に置いた。
次に、アニオン交換ラテックスを注意深くカラム/スピンドル組立品の一部に導入してその部分にラテックスを被覆したが、サプレッサーセクションとして作用する残りの部分には被覆しなかった。さらに、スピンドル/カラム組立品に多孔性白金電極及び及び末端部品を装着した。最終工程として、デバイス出口に最も近い未処理の部分の一部を、適当量の酸で処理するか又はカリウムイオンとヒドロニウムイオンとを電気化学的に置換することによりヒドロニウム型に変換した。
Claims (13)
- 交換可能なカチオンを含むカチオン交換材料の流れ通過性床を使用するアニオン分析法であって、前記床が連続して配置されている第一及び第二床セクションを有し、
(a) 電気伝達状態のカソードに電圧をかけながら水性流を第一床セクションに流し、それにより水性流中で水酸化物イオンを生成させ、かつ、交換可能なカチオンの幾つかを水性流中に置換するのを促してカチオン水酸化物塩基を含有する水性流を形成すること;
(b) 検出されるアニオン及び溶離剤を含有するサンプル流を第一床セクションのクロマトグラフ分離部分に流し、検出されるアニオンを分離すること、ここで、第一床セクションはさらにアニオン交換材料を含有し;
(c) 第二床セクションと電気伝達状態にあるアノードに電圧をかけてアノード付近の分離したアニオンを含有する水性流中でヒドロニウムイオンを生成させ、前記塩基を弱くイオン化した形態に変換し、交換可能なヒドロニウムイオンと前記塩基からのカチオンとを置換しながら、分離したアニオンを含有する水性流を、実質的にアニオン交換材料を含有せず、かつ、交換可能なヒドロニウムイオンを含む第二床セクションを通すこと、ここで、前記水性流はサプレッサー流出液として第二床セクションを出ていき、第一及び第二床セクションはアノードとカソードとの間にカチオン交換材料を通るカチオン路を形成し、カチオンは第二床セクションから第一床セクションへ水性流とは反対方向にカチオン路に沿って電気泳動して工程(a)において第一床セクションから置換された交換可能なカチオンを補充し;及び
(d) サプレッサー流出液中で分離したアニオンを検出する検出器にサプレッサー流出液を流すこと
を含有する前記方法。 - さらに、工程(a)の前にヒドロニウムイオンカチオン交換床に水性流を流し、サンプル流中の塩をその酸型に変換することを含む請求項1記載の方法。
- クロマトグラフ分離部分のカチオン交換材料が、充填床状態のカチオン交換樹脂粒子を含有し、前記アニオン交換材料が、前記カチオン交換樹脂上に被覆された微細なアニオン交換樹脂粒子を含有する請求項1記載の方法。
- 電圧をかけて水素及び酸素ガスを発生させている間に前記水性流を電解処理する請求項1記載の方法であって、さらに、工程(d)における検出前に前記床に圧力をかけ、前記ガスがアニオンの検出に与える悪影響を最小にすることを含む前記方法。
- 交換可能なアニオンを含むアニオン交換材料の流れ通過性床を使用するカチオン分析法であって、前記床が連続して配置されている第一及び第二床セクションを有し、
(a) 電気伝達状態のアノードに電圧をかけながら水性流を第一床セクションに流し、それにより水性流中でヒドロニウムイオンを生成させ、かつ、交換可能なアニオンの幾つかを水性流中に置換するのを促して酸を含有する水性流を形成すること;
(b) 検出されるカチオン及び溶離剤を含有するサンプル流を第一床セクションのクロマトグラフ分離部分に流し、検出されるカチオンを分離すること、ここで、第一床セクションはさらにカチオン交換材料を含有し;
(c) 第二床セクションと電気伝達状態にあるカソードに電圧をかけてカソード付近の分離したカチオンを含有する水性流中で水酸化物イオンを生成させ、前記酸を弱くイオン化した形態に変換し、交換可能な水酸化物イオンと前記酸からのアニオンとを置換しながら、分離したカチオンを含有する水性流を、実質的にカチオン交換材料を含有せず、かつ、交換可能な水酸化物イオンを含む第二床セクションを通すこと、ここで、前記水性流はサプレッサー流出液として第二床セクションを出ていき、第一及び第二床セクションはカソードとアノードとの間にアニオン交換材料を通るアニオン路を形成し、アニオンは第二床セクションから第一床セクションへ水性流とは反対方向にアニオン路に沿って電気泳動して工程(a)において第一床セクションから置換された交換可能なアニオンを補充し;及び
(d) サプレッサー流出液中で分離したカチオンを検出する検出器にサプレッサー流出液を流すこと
を含有する前記方法。 - クロマトグラフ分離部分のアニオン交換材料が、充填床状態のアニオン交換樹脂粒子を含有し、前記カチオン交換材料が、前記アニオン交換樹脂上に被覆された微細なカチオン交換樹脂粒子を含有する請求項5記載の方法。
- アニオン分析用装置であって、
(a) サンプルインジェクションポート;
(b) 交換可能なカチオンを含むカチオン交換材料の流れ通過性床であって、前記床が連続して配置されている第一及び第二床セクションを有し、前記第一床セクションがサンプルインジェクションポートと流体伝達状態にあり、かつ、さらにクロマトグラフ分離部分を流れる水性サンプル流中のアニオンを分離できるアニオン交換材料を含むクロマトグラフ分離部分を含み、前記第二床セクションが実質的にアニオン交換材料を含有せず;
(c)前記第一及び第二床セクションそれぞれと電気伝達状態にある第一及び第二電極であって、前記第一及び第二床セクションにおけるカチオン交換材料が、前記第一及び第二電極間のカチオン交換材料を通るカチオン路を形成し;及び
(d)前記第一及び第二電極間に電圧をかけるための電源;
を含む前記装置。 - さらに、(e)前記第二床セクションと流体伝達状態にある検出器を含有する請求項7記載の装置。
- 前記床がカチオン交換樹脂を充填した床を含む請求項7記載の装置。
- クロマトグラフ分離部分のカチオン交換材料が、充填床状態のカチオン交換樹脂粒子を含有し、前記アニオン交換材料が、前記カチオン交換樹脂上に被覆された微細なアニオン交換樹脂粒子を含有する請求項7記載の方法。
- さらに、前記流れ通過性床と流体伝達状態にあり、かつ前記流れ通過床の上流に交換可能なヒドロニウムイオンを含むカチオン交換体を含有する請求項7記載の装置。
- カチオン分析用装置であって、
(a) サンプルインジェクションポート;
(b) 交換可能なアニオンを含むアニオン交換材料の流れ通過性床であって、前記床が連続して配置されている第一及び第二床セクションを有し、前記第一床セクションがサンプルインジェクションポートと流体伝達状態にあり、かつ、さらにクロマトグラフ分離部分を流れる水性サンプル流中のカチオンを分離できるカチオン交換材料を含むクロマトグラフ分離部分を含み、前記第二床セクションが実質的にカチオン交換材料を含有せず;
(c)前記第一及び第二床セクションそれぞれと電気伝達状態にある第一及び第二電極であって、前記第一及び第二床セクションにおけるアニオン交換材料が、前記第一及び第二電極間のアニオン交換材料を通るアニオン路を形成し;及び
(d)前記第一及び第二電極間に電圧をかけるための電源;
を含む前記装置。 - さらに、(e)前記第二床セクションと流体伝達状態にある検出器を含有する請求項12記載の装置。
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