JP4030328B2 - ダイジェスト映像ファイル作成方法及び映像記録再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に記録された映像ファイルを検索するために映像ファイルの内容を要約化して作成されるダイジェスト映像ファイル作成方法、及び、このダイジェスト映像ファイル作成方法を利用してダイジェスト映像ファイルを作成するとともに映像ファイルの記録再生を行う映像記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、テレビ映像などの映像を記録再生するためにVTR(Video Tape Recorder)が利用されてきたが、近年、映像のデジタル化が進み、DVD(Digital Versatile Disk)やHDD(Hard Disk Drive)などのデジタル記録メディアがVTRに代わり普及されつつある。このデジタル記録メディアによると、ユーザーの所望する映像を再生するためにVTRでは早送り又は巻き戻しを行う時間が必要となるのに対して、ランダムアクセスが可能であるために、所望の映像が記録された領域に瞬時にデータ読み取り用のヘッダを移動して読み取ることができる。
【0003】
しかしながら、このようなデジタル記録メディアは、その容量の大容量化が図られており、容量が大きくなるほど記録可能な映像ファイル数が増加するので、ユーザーがその内容を把握することが困難になる。よって、記録メディア内に記録された内容を容易に把握させるために、録画した日時やチャンネルをインデックス情報として記録する方式がある。又、このようなインデックス情報に、そのタイトルや内容を加えて記録する方式もある。
【0004】
このようなインデックス情報の記録は、VTRに対しても行われていたが、録画日時とチャンネルだけでは、ユーザーが記録内容を思い出すのが困難であり、又、タイトルや内容を加える場合においても、その入力をユーザーが行う必要があるため、その手続が煩雑である。これに対して、デジタル記録メディアにおいては、記録した映像の一部となる1フレームの画像を縮小した画像(以下、「サムネイル画像」と呼ぶ)を自動的に作成してインデックス情報に付加する方式が実用化されている。
【0005】
このようなサムネイル画像をインデックス情報に付加した方式を利用した映像記録再生装置の記録動作を図7を参照して簡単に説明する。放送信号がチューナー1に入力されると、操作部4が操作されて指示されたユーザー所望のチャンネルの放送信号が選局された後、所望の番組の映像信号が記録メディア3に映像ファイルとして記録される。この記録された映像ファイルは、記録メディア3から読み出されて映像デコーダ2で復号化される。
【0006】
このとき、操作部4が操作されて録画の指示が与えられたことをタイマー5に示すと、タイマー5より録画日時情報が出力され、チューナー1より出力される選局したチャンネルを表すチャンネル情報とともに、インデックス情報として記録メディア3に記録される。又、静止画像生成部50において、映像デコーダ2で復号化された映像信号よりサムネイル画像を生成するフレームの映像信号を抽出し、当該フレームの映像信号より静止画像が生成される。この得られた静止画像に対して、縮小処理部51で縮小処理を施し、サムネイル画像が生成されると、記録メディア3に記録される。
【0007】
このようにして、記録された各映像ファイルに対して、検索用のインデックス情報がサムネイル画像とともに記録メディア3に記録されているとき、記録メディア3に記録された映像ファイルを検索するための画面表示が図8のようにして行われる。即ち、記録された映像ファイル毎に、インデックス情報が読み出されてフォントROM52与えられると、テキストデータ又はバイナリデータとして記録されているインデックス情報を文字画像に変換して画像合成部53に与える。又、同様に、記録された映像ファイル毎に、サムネイル画像が記録メディア3より読み出されて画像合成部53に送出される。そして、この映像ファイル毎のインデックス情報による文字画像とサムネイル画像が合成されて、映像ファイル検索用の画像とされて画像表示部54に表示される。
【0008】
よって、サムネイル画像が付加されたインデックス情報は、例えば、図9のように番組A〜Cを録画したとき、各番組A〜Cの最初のフレームの画像a〜cをそれぞれ縮小して生成されたサムネイル画像Sa〜Scが録画日時及びチャンネルなどのインデックス情報に付加されて、番組A〜Cの映像ファイルとともに記録される。そして、このインデックス情報が読み出されて、番組A〜Cの映像ファイルより所望の映像ファイルの検索を行うための画面が図10のように表示される。このように検索画面が表示されるとき、例えば、サムネイル画像Saを含むインデックス情報が指示されると、番組Aの映像ファイルが記録メディア3より読み出されて再生表示される。
【0009】
このように、番組最初のフレーム等の所定位置のフレームをサムネイル画像としてインデックス情報に付加することによって、ユーザーは、インデックス情報より、その番組内容を確認することができる。しかし、サムネイル画像として格納したとき、その番組内容を把握するのには不十分であるものもある。それに対して、連続的な複数のフレームをサムネイル画像として記録し、検索画面を表示する際に、この複数のフレームによるサムネイル画像をダイジェスト映像として動画表示する方法が提案され、その番組内容の把握を容易なものとしている。
【0010】
このようなサムネイル画像によるダイジェスト映像ファイルの作成方法として、従来は、以下の二つの方法が用いられていた。一つの方法は、所定時間毎に所定間隔の映像を抜き出して、抜き出した映像の各シーンを構成するフレームを縮小してダイジェスト映像を作成する方法である。即ち、記録した映像ファイルを所定時間T毎のシーンの映像に分割し、分割された各映像から所定間隔となる時間tのシーンの映像を抜き出してダイジェスト映像を作成する。
【0011】
よって、図11のように、所定時間Tによって2分割された映像ファイルAは、時間tのシーンの映像sa1,sa2が抜き出されて、ダイジェスト映像ファイルDaが作成される。又、所定時間Tによって3分割された映像ファイルBは、時間tのシーンの映像sb1〜sb3が抜き出されて、ダイジェスト映像ファイルDbが作成される。又、所定時間Tによって4分割された映像ファイルCは、時間tのシーンの映像sc1〜sc4が抜き出されて、ダイジェスト映像ファイルDcが作成される。このように、その時間の長さが映像ファイルの時間の長さに比例したダイジェスト映像ファイルが作成される。
【0012】
又、別の方法は、記録した映像ファイルを所定数分割するとともに、分割された各部分から所定間隔の映像を抜き出して、抜き出した映像の各シーンを構成するフレームを縮小してダイジェスト映像を作成する方法である。即ち、記録した映像ファイルをn個の映像に分割し、分割された各映像から所定間隔となる時間tのシーンの映像を抜き出してダイジェスト映像を作成する。
【0013】
よって、nを3としたとき、図12のように、3分割された映像ファイルA,B,Cはそれぞれ、時間tのシーンの映像sa1〜sa3,sb1〜sb3,sc1〜sc3が抜き出されて、ダイジェスト映像ファイルDa,Db,Dcが作成される。このように、その時間の長さが映像ファイルの時間の長さと関係なく一定となるダイジェスト映像ファイルが作成される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように生成されるダイジェスト映像ファイルは、記録されている映像ファイルの内容とは無関係に、予め設定された時間間隔又は分割数によって分割され、分割された映像より所定間隔のシーンとなる映像を抽出して、ダイジェスト映像ファイルが作成される。よって、設定された間隔毎に自動的に所定間隔のシーンとなる映像が抜き出されるため、ユーザーの所望するダイジェスト映像ファイルが作成されないことがある。即ち、例えば、記録された映像ファイルがテレビ番組である場合、抜き出されたシーンが番組でなく、コマーシャル映像であるなどして、その映像ファイルの内容を示すものでなくなる恐れがある。
【0015】
このような問題を鑑みて、本発明は、変化の少ないシーン毎に映像を抜き出すことによってダイジェスト映像ファイルを作成するダイジェスト映像ファイル作成方法を提供することを目的とする。又、このダイジェスト映像ファイル作成方法を備えた映像記録再生装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のダイジェスト映像ファイル作成方法は、映像ファイルを記録メディアに記録する第1ステップと、記録される前記映像ファイルにおいて著しく映像が変化するシーン変化点を検出する第2ステップと、該第2ステップで検出した前記シーン変化点と前回検出した前記シーン変化点との間のデータで構成されるブロック内の映像の再生される時間となる映像変化の少ないシーン無変化時間を測定する第3ステップと、前記ブロックそれぞれの先頭から所定時間の映像を抽出して連続的に並べることによって作成されるダイジェスト映像ファイルの一部として前記ブロック毎に抽出した前記所定時間の映像の数が所定数を満たしているか否かを確認する第4ステップと、前記第4ステップにおいて前記ダイジェスト映像ファイルの一部として前記ブロック毎に抽出した前記所定時間の映像の数が前記所定数を満たしていないことを確認したとき、前記第2ステップにおいて前記シーン変化点を検出して得られた前記ブロックより前記所定時間の映像を抽出して前記ダイジェスト映像ファイルの一部とする第5ステップと、前記第4ステップにおいて前記ダイジェスト映像ファイルの一部として前記ブロック毎に抽出した前記所定時間の映像の数が前記所定数を満たしていることを確認したとき、既に抽出した前記所定時間の映像に対する前記ブロックそれぞれの前記シーン無変化時間のうち最短となる最短シーン無変化時間よりも前記第3ステップにおいて測定された前記シーン無変化時間が長いか否かを確認する第6ステップと、該第6ステップにおいて、前記最短シーン無変化時間よりも前記第3ステップにおいて測定された前記シーン無変化時間が長いことを確認したとき、前記最短シーン無変化時間となる前記ブロックの前記所定時間の映像に代わって、前記第2ステップにおいて前記シーン変化点を検出して得られた前記ブロックの前記所定時間の映像を抽出して前記ダイジェスト映像ファイルの一部とする第7ステップと、抽出された前記所定時間の映像が時系列順に並べられることによって前記ダイジェスト映像ファイルが作成される第8ステップと、を備えることを特徴とする。
【0018】
即ち、シーン変化点を検出すると、検出した該シーン変化点までのブロックに対する前記所定時間の映像を抽出する。そして、該ブロックのシーン無変化時間の長さに基づいて、抽出した前記所定時間の映像を前記ダイジェスト映像ファイルの一部の映像として一時的に保持するか否か決定する。このような動作を繰り返し行い、記録動作が終了したとき、最終的に保持されていた複数の前記所定時間の映像より前記ダイジェスト映像ファイルを作成する。
【0020】
このようにすることで、前記シーン変化点が検出される毎に、前記ダイジェスト映像ファイルを構成する前記所定時間の映像が更新され、前記映像ファイルの記録を終了したときに、前記ダイジェスト映像ファイルが作成されて、前記映像ファイルとともに記録メディアに記録される。
【0021】
又、本発明のダイジェスト映像ファイル再生方法は、映像ファイルを記録メディアに記録する第1ステップと、記録される前記映像ファイルにおいて著しく映像が変化するシーン変化点を検出する第2ステップと、該第2ステップで検出した前記シーン変化点と前回検出した前記シーン変化点との間のデータで構成されるブロック内の映像の再生される時間となる映像変化の少ないシーン無変化時間を測定する第3ステップと、前記第2ステップにおける前記シーン変化点の検出によって得られた前記ブロックが前記第1ステップで記録された前記記録メディアにおける記録位置を示す記録位置情報を獲得する第4ステップと、前記ブロックそれぞれの先頭から所定時間の映像を抽出して連続的に並べることによって作成されるダイジェスト映像ファイルの一部として前記所定時間の映像を抽出するために、前記第4ステップにおいて獲得された前記記録位置情報を保持する第5ステップと、既に保持された前記記録位置情報の数が所定数を満たしているか否かを確認する第6ステップと、前記第6ステップにおいて既に保持された前記記録位置情報の数が前記所定数を満たしていないことを確認したとき、前記第5ステップにおける前記記録位置情報の保持を実行させる第7ステップと、前記第6ステップにおいて既に保持された前記記録位置情報の数が前記所定数を満たしていることを確認したとき、既に保持した前記記録位置情報に対する前記ブロックそれぞれの前記シーン無変化時間のうち最短となる最短シーン無変化時間よりも前記第3ステップにおいて測定された前記シーン無変化時間が長いか否かを確認する第8ステップと、該第8ステップにおいて前記最短シーン無変化時間よりも前記第3ステップにおいて測定された前記シーン無変化時間が長いことを確認したとき、前記第5ステップにおける前記記録位置情報の保持を実行させる第9ステップと、最終的に保持された前記所定数の記録位置情報で指定される前記記録メディア内の前記ブロックより前記所定時間の映像を抽出して時系列順に連続的に並べることにより前記ダイジェスト映像ファイルを作成する第10ステップと、を備えることを特徴とする。
【0022】
このとき、前記第1ステップにおける前記映像ファイルの記録終了時に、前記第10ステップが実行されるとともに、前記第10ステップで作成された前記ダイジェスト映像ファイルが記録されるものとすることで、前記シーン変化点が検出される毎に、前記ダイジェスト映像ファイルを構成する前記所定時間の映像を抽出するためのブロックの記録位置情報が更新され、前記映像ファイルの記録を終了したときに保持された記録位置情報より認識されるブロックから前記所定時間の映像が抽出されて、前記ダイジェスト映像ファイルが作成され、前記映像ファイルとともに記録メディアに記録される。
【0024】
このとき、前記ダイジェスト映像ファイルの再生が指示された時に、前記第10ステップが実行されるとともに、前記第10ステップで作成された前記ダイジェスト映像ファイルが再生されるものとすることで、前記シーン変化点が検出される毎に、前記ダイジェスト映像ファイルを構成する前記所定時間の映像を抽出するためのブロックの記録位置情報が更新され、前記映像ファイルの記録を終了したときに保持された記録位置情報が前記映像ファイルとともに記録メディアに記録される。そして、ダイジェスト映像が表示されるときに、記録メディアに記録された記録位置情報より認識されるブロックから前記所定時間の映像が抽出されて、前記ダイジェスト映像ファイルが作成される。
【0026】
上述のダイジェスト映像ファイル作成方法において、前記ダイジェスト映像ファイルを構成する映像を、記録される映像ファイルの映像を縮小した映像としても構わない。
【0027】
本発明の映像記録再生装置は、入力された映像信号より映像ファイルを記録する記録メディアと、該記録メディアに記録された映像ファイルの映像信号を復号化するデコーダと、を有する映像記録再生装置において、入力された前記映像信号より、記録される前記映像ファイルにおいて著しく映像が変化するシーン変化点を検出する変化点検出部と、該変化点検出部で検出された前記シーン変化点によって前記映像ファイルを複数のブロックに分割して、該ブロック内の映像の再生される時間となる映像変化の少ないシーン無変化時間が長いブロックから順に所定数のブロックを選出するブロック選出部と、前記ブロック選出部で選出した前記所定数のブロックそれぞれの先頭から所定時間の映像を抽出するダイジェスト映像抽出部と、前記ダイジェスト映像抽出部で抽出された前記所定時間の映像を一時的に保持する映像記録部と、前記映像記録部で一時的に保持された複数の前記所定時間の映像を時系列順に並べることによってダイジェスト映像ファイルを作成するダイジェスト作成部と、を有し、前記変化点検出部で前記シーン変化点を検出したとき、既に前記ブロック選出部で選出されたブロックの数が前記所定数を満たしていない場合は、前記ブロック選出部で前記シーン変化点を検出して得られたブロックを選出して、前記ダイジェスト映像抽出部が該ブロックより抽出した前記所定時間の映像を前記ダイジェスト映像ファイルの一部として前記映像記録部に保持し、又、既に前記ブロック選出部で選出されたブロックの数が前記所定数を満たしている場合は、前記ブロック選出部で既に選出した前記所定数のブロックそれぞれのシーン無変化時間のうち最短となる最短シーン無変化時間よりも前記シーン変化点を検出して得られたブロックのシーン無変化時間が長いと、前記ブロック選出部が前記最短シーン無変化時間となるブロックに代わって前記シーン変化点を検出して得られたブロックを選出し、前記ダイジェスト映像抽出部が該ブロックより抽出した前記所定時間の映像を前記ダイジェスト映像ファイルの一部として前記映像記録部に保持するとともに前記最短シーン無変化時間となるブロックより抽出した前記所定時間の映像を前記映像記録部から削除し、ダイジェスト作成部において、最終的に前記映像記録部に保持された複数の前記所定時間の映像を連続的に並べることによってダイジェスト映像ファイルを作成して、前記記録メディアに記録することを特徴とする。
【0029】
このとき、後述する第1の実施形態において、ダイジェスト映像バッファが映像記録部を、バッファ制御部がブロック選出部を、縮小処理部及び縮小映像バッファがダイジェスト映像抽出部を構成する。
【0030】
又、本発明の映像記録再生装置は、入力された映像信号より映像ファイルを記録する記録メディアと、該記録メディアに記録された映像ファイルの映像信号を復号化するデコーダと、を有する映像記録再生装置において、入力された前記映像信号より、記録される前記映像ファイルにおいて著しく映像が変化するシーン変化点を検出する変化点検出部と、該変化点検出部で検出された前記シーン変化点によって前記映像ファイルを複数のブロックに分割して、該ブロック内の映像の再生される時間となる映像変化の少ないシーン無変化時間が長いブロックから順に所定数のブロックを選出するブロック選出部と、前記ブロック選出部で選出されたブロックの前記記録メディアに記録された記録位置を示す記録位置情報を一時的に保持する位置情報記録部と、前記位置情報記録部に保持された複数の前記記録位置情報によって前記記録メディアより検索される複数のブロックそれぞれから前記所定時間の映像を前記ダイジェスト映像抽出部によって抽出して時系列順に並べることによってダイジェスト映像ファイルを作成するダイジェスト作成部と、を有するとともに、前記変化点検出部で前記シーン変化点を検出したとき、既に前記ブロック選出部で選出されたブロックの数が前記所定数を満たしていない場合は、前記ブロック選出部で前記シーン変化点を検出して得られたブロックを選出して、選出した該ブロックの記録位置情報を前記位置情報記録部に保持し、又、既に前記ブロック選出部で選出されたブロックの数が前記所定数を満たしている場合は、前記ブロック選出部で既に選出した前記所定数のブロックそれぞれのシーン無変化時間のうち最短となる最短シーン無変化時間よりも前記シーン変化点を検出して得られたブロックのシーン無変化時間が長いと、前記ブロック選出部が前記最短シーン無変化時間となるブロックに代わって前記シーン変化点を検出して得られたブロックを選出し、選出した該ブロックの前記記録位置情報を前記位置情報記録部に保持するとともに前記最短シーン無変化時間となるブロックの前記記録位置情報を前記位置情報記録部から削除し、前記ダイジェスト作成部において、最終的に前記位置情報記録部に保持された複数の前記記録位置情報によって前記記録メディアより検索される複数のブロックそれぞれから前記所定時間の映像を前記ダイジェスト映像抽出部によって抽出して連続的に並べることによってダイジェスト映像ファイルを作成することを特徴とする。
【0031】
このとき、後述する第2又は第3の実施形態において、縮小制御部が位置情報記録部及びブロック選出部を、縮小処理部がダイジェスト映像抽出部を構成する。
【0032】
このような映像記録再生装置において、前記ダイジェスト映像ファイルが作成されるとともに、前記記録メディアに記録されるようにしても構わないし、前記ダイジェスト映像ファイルの再生が指示された時に、前記ダイジェスト映像ファイルが作成されるとともに、作成された前記ダイジェスト映像ファイルが再生されるようにしても構わない。
【0034】
更に、上述の映像記録再生装置において、前記ダイジェスト映像抽出部において、抽出した映像を縮小するものとしても構わない。
【0035】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して以下に説明する。図1は、本実施形態の映像記録再生装置の内部構成を示すブロック図である。図1の映像記録再生装置において、図7の映像記録再生装置と同一の目的で使用する部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0036】
図1の映像記録再生装置は、放送信号が入力されるチューナー1と、チューナー1で選局されて得られた放送信号より分離された映像信号を復号化する映像デコーダ2と、チューナー1で分離された映像信号を映像ファイルとして記録する記録メディア3と、チューナー1に選局するチャンネルなどの指示を与えるとともに動作時刻をタイマー5に指示する操作部4と、録画日時を確認するためのタイマー5と、映像デコーダ2より与えられる映像信号よりシーンの変化する部分(以下、「シーン変化点」と呼ぶ)を検出する変化点検出部6と、映像デコーダ2より与えられる映像信号に対して縮小処理を施す縮小処理部7と、縮小処理部7で縮小された各シーンを構成する複数フレームのサムネイル画像を一時的に格納する縮小映像バッファ8と、縮小映像バッファ8に格納されたサムネイル画像よりダイジェスト映像ファイルを生成するダイジェスト映像バッファ9と、縮小映像バッファ8とダイジェスト映像バッファ9との間を接離するスイッチSWと、変化点検出部6の出力に応じてスイッチSW及びダイジェスト映像バッファ9を制御するバッファ制御部10と、を有する。
【0037】
放送信号がチューナー1に入力されると、操作部4が操作されて指示されたユーザー所望のチャンネルの放送信号が選局され、選局された放送信号から得られたTSパケットが分離されて、映像信号が映像ファイルとして記録メディア3に記録される。このとき、操作部4より指示されたチャンネル情報が出力されるとともに、操作部4より録画を指示された日時を表す録画日時情報がタイマー5より出力される。このチャンネル情報及び録画日時情報が、記録メディア3に記録される映像ファイルのインデックス情報として記録される。
【0038】
又、この記録メディア3に記録された映像信号が映像デコーダ2に送出され、MPEG方式などの圧縮符号化方式に従って復号化される。そして、映像デコーダ2より映像信号が変化点検出部6に与えられる。この変化点検出部6において、映像信号に含まれる動き予測情報や輝度変化情報より各フレーム毎の差分データを領域毎に演算し、その差分データの大きい領域が所定領域数以上あった場合、シーン変化があったものとして、シーン変化点を検出する。
【0039】
このとき、映像デコーダ2からの映像信号は縮小処理部7にも与えられ、縮小処理部7において、変化点検出部6からの信号に応じて、与えられた映像信号を1フレーム毎に縮小処理を行ってサムネイル画像を作成する。そして、作成されたサムネイル画像が縮小映像バッファ8に与えられ、縮小映像バッファ8に一時的に格納される。その後、変化点検出部6でシーン変化点から所定時間経過したことが確認されてバッファ制御部10に信号が与えられると、スイッチSWがONとされて、縮小映像バッファ8に格納されているサムネイル画像が順にダイジェスト映像バッファ9に与えられる。
【0040】
そして、サムネイル画像がダイジェスト映像バッファ9に与えられると、バッファ制御部10によって指定されたサムネイル画像によってダイジェスト映像ファイルが作成されて、記録メディア3に記録される。このようにして、ダイジェスト映像ファイルが作成されて、チューナー1で選局されて得た映像ファイル及びインデックス情報とともに記録メディア3に記録されるときの、各部の詳細な動作について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0041】
操作部4が操作されて、記録動作が開始されると(STEP1)、ブロック数nを1として初期化するとともに、縮小処理時間txを初期化する(STEP2)。尚、このブロック数nは、記録された映像ファイルをシーン変化点毎に分割することで得られたシーンブロック(以下、単に「ブロック」と呼ぶ)の数である。又、ブロック数nが計数されたときのブロックをブロックBnとする。又、縮小処理時間txは、縮小処理部7において縮小処理が行われている時間をタイマー5において計測したもので、シーン変化点が検出されることで縮小処理が開始されてから所定時間tkが経過したかを確認するためのものである。
【0042】
そして、タイマー5で確認された録画開始時刻をシーン変化時刻T0としてバッファ制御部10に格納した後(STEP3)、縮小処理部7において各フレーム毎のサムネイル画像を、ブロックBnにおける縮小映像Snのサムネイル画像として作成を開始し、縮小映像バッファ8に格納する(STEP4)。その後、変化点検出部6において、シーン変化点が検出されたか否かが確認される(STEP5)。
【0043】
変化点検出部6でシーン変化点が確認されなかったとき(No)、タイマー5において計測された縮小処理時間txより所定時間tkが経過したか否かが確認される(STEP6)。このとき、所定時間tkが経過しているときは(Yes)、縮小処理部7の縮小動作を終了して(STEP7)、操作部4より録画動作の終了が指示されたか否かが確認される(STEP8)。又、所定時間tkが経過していないときは(No)、そのまま、STEP8に移行する。
【0044】
STEP5でシーン変化点が確認されたとき(YES)、このシーン変化点が検出された時刻を、シーン変化時刻Tnとしてバッファ制御部10に格納した後(STEP9)、確認したシーン変化時刻Tnから前回のシーン変化時刻Tn-1を減算した値Tn−Tn-1を、シーン変化の無いシーン無変化時間Dnとして求められる(STEP10)。そして、ダイジェスト映像バッファ9に格納された縮小映像の数が所定ブロック数Nと比較される(STEP11)。尚、この所定ブロック数N分の縮小映像によって時間tk×Nのダイジェスト映像ファイルが生成される。
【0045】
このとき、所定ブロック数Nと等しくなるとき(Yes)、シーン無変化時間Dnを最短シーン無変化時間Dminと比較する(STEP12)。尚、この最短シーン無変化時間Dminは、ダイジェスト映像バッファ9に格納された縮小映像に対するブロックにおいて、そのシーン無変化時間が最短となるものである。STEP12において、シーン無変化時間Dnが最短シーン無変化時間Dminより長いとき(Yes)、最短シーン無変化時間Dminに対する縮小映像Sminを構成するサムネイル画像が削除されるように、バッファ制御部10によってダイジェスト映像バッファ9が制御される(STEP13)。
【0046】
そして、バッファ制御部10によってスイッチSWがONとされて、縮小映像バッファ8からダイジェスト映像バッファ9に縮小映像Snを構成するサムネイル画像が与えられ、ダイジェスト映像バッファ9に格納される(STEP14)。その後、バッファ制御部10において、ダイジェスト映像バッファ9に格納された各縮小映像のシーン無変化時間が比較され、最短シーン無変化時間Dmin及び縮小映像Sminが確認されて格納される(STEP15)。そして、ブロック数nを1つ計数するとともに、縮小処理時間txを初期化する(STEP16)。
【0047】
STEP11において、所定ブロック数Nより少ないとき(No)、シーン無変化時間Dnを所定時間tkと比較する(STEP17)。このとき、シーン無変化時間Dnが所定時間tk以上となると(Yes)、縮小映像Snを構成するサムネイル画像がダイジェスト映像バッファ9に格納される(STEP14)。又、シーン無変化時間Dnが所定時間tkよりも短いときは(No)、ブロック数nを1つ計数するとともに、縮小処理時間txを初期化する(STEP16)。
【0048】
このようにSTEP1〜STEP17の動作が行われている間、STEP8において、操作部4によって録画終了が指示され録画動作が終了することが確認されると(Yes)、この録画終了時刻がシーン変化時刻Tnとしてバッファ操作部6に格納される(STEP18)。その後、シーン無変化時間Dnが求められてバッファ操作部6に格納される(STEP19)。
【0049】
そして、ダイジェスト映像バッファ9に格納された縮小映像の数が所定ブロック数Nと比較される(STEP20)。このとき、所定ブロック数Nと等しいときは(Yes)、シーン無変化時間Dnが最短シーン無変化時間Dminと比較される(STEP21)。そして、最短シーン無変化時間Dminより長いとき(Yes)、縮小映像Sminがダイジェスト映像バッファ9から削除された後(STEP22)、縮小映像Snがダイジェスト映像バッファ9に格納される(STEP23)。その後、ダイジェスト映像バッファ9に格納された縮小映像全てのサムネイル画像がダイジェスト映像ファイルとして記録メディア3に格納され、動作が終了する(STEP24)。
【0050】
STEP20において、所定ブロック数Nより少ないときは(No)、シーン無変化時間Dnと所定時間tkとが比較される(STEP25)。そして、シーン無変化時間Dnが所定時間tk以上となると(Yes)、縮小映像Snのサムネイル画像がダイジェスト映像バッファ9に格納された後(STEP23)、ダイジェスト映像ファイルが記録メディア3に記録され、動作が終了する(STEP24)。
【0051】
又、STEP21においてシーン無変化時間Dnが最短シーン無変化時間Dmin以下のとき(No)、STEP25においてシーン無変化時間Dnが所定時間tkよりも短いとき(No)、ダイジェスト映像ファイルが記録メディア3に格納され、動作が終了する(STEP24)。
【0052】
このように動作するとき、図3のような番組が録画されるように、操作部4が操作されたものとする。まず、録画開始時刻がシーン変化時刻T0としてバッファ制御部10に格納され、ブロックB1の記録メディア3への記録が開始されるとともに、縮小処理部7の動作が開始されて縮小映像S1のサムネイル画像の作成が開始されて、縮小映像バッファ8に格納される。そして、シーン変化時刻T0から所定時間tkが経過したことが確認されると、縮小処理部7の動作が停止される。
【0053】
その後、シーン変化点が変化点検出部6で検出されると、バッファ制御部10において、シーン変化時刻T1が格納されるとともに、ブロックB1のシーン無変化時間D1=T1−T0が求められて格納される。今、所定ブロック数Nを5とすると、ダイジェスト映像バッファ9に格納された縮小映像の数が0であるとともにシーン無変化時間D1が所定時間tkより長くなるため、スイッチSWがONとされる。そして、縮小映像バッファ8に格納された縮小映像S1のサムネイル画像がダイジェスト映像バッファ9に格納される。又、最短シーン無変化時間Dmin=D1とするとともに、SminをS1としてバッファ制御部10に記録する。
【0054】
次に、ブロック数nを2として、ブロックB2の記録メディア3への記録と縮小映像S2の作成及び縮小映像バッファ8への格納が開始される。その後、シーン変化時刻T1から所定時間tkが経過すると、縮小処理部7の動作が停止する。そして、シーン変化点が検出されてシーン変化時刻T2がバッファ制御部10に格納されると、ブロックB2のシーン無変化時間D2=T2−T1が求められてバッフ制御部10に格納される。
【0055】
このとき、ダイジェスト映像バッファ9に格納された縮小映像の数が1で5より少なく、又、シーン無変化時間D2が所定時間tkより長くなるため、スイッチSWがONとされて、縮小映像S2のサムネイル画像がダイジェスト映像バッファ9に格納される。又、D1>D2であるとき、最短シーン無変化時間Dmin=D2とするとともに、SminをS2としてバッファ制御部10に記録する。
【0056】
同様の動作を行うことで、ブロックB3が記録される際、シーン変化時刻T3が確認されると、求められたシーン無変化時間D3が所定時間tkより長いので、バッファ制御部10に格納された後に、縮小映像S3のサムネイル画像がダイジェスト映像バッファ9に格納される。このとき、D3>D2であるので、DminがD2とされるとともにSminがS2とされる。
【0057】
そして、ブロックB4が記録メディア3へ記録される際、シーン変化時刻T4が確認されると、シーン無変化時間D4が求められる。このシーン無変化時間D4が所定時間tkよりも短くなるため、スイッチSWがOFFのままとされ、次のブロックB5の記録メディア3への記録が開始される。このとき、縮小処理部7から続いてサムネイル画像が縮小映像バッファ8に与えられると、与えられたサムネイル画像の数に従って、縮小映像バッファ8に格納されたサムネイル画像が削除される。即ち、縮小映像バッファ8において、次のブロックB5に対する縮小映像S5のサムネイル画像が順に与えられると、縮小映像S4のサムネイル画像が順に削除される。
【0058】
その後、ブロックB5,B6が記録される際、シーン変化時刻T5,T6が確認されるとき、求められたシーン無変化時間D5,D6が所定時間tkよりも長いため、縮小映像S5,S6のサムネイル画像がダイジェスト映像バッファ9に格納される。又、D6>D5>D2であるとき、最短シーン無変化時間DminはD2のままであるとともに、SminもS2のままである。
【0059】
又、ブロックB7が記録されて、シーン変化時刻T7のシーン変化点が検出されると、ダイジェスト映像バッファ9に格納された縮小映像の数が5であるので、求められたシーン無変化時間D7が最短シーン無変化時間Dminとなるシーン無変化時間D2と比較される。今、D7<D2となるため、スイッチSWがOFFのままとされる。よって、縮小映像バッファ8において、次のブロックB8に対する縮小映像S8のサムネイル画像が順に与えられると、縮小映像S7のサムネイル画像が順に削除される。
【0060】
更に、録画停止が操作部4によって操作されると、録画終了時刻がシーン変化時刻T8とされ、ブロックB8のシーン無変化時間D8=T8−T7が求められると、シーン無変化時間D8が最短シーン無変化時間Dminとなるシーン無変化時間D2と比較される。今、D8>D2となるため、ダイジェスト映像バッファ9から縮小映像S2のサムネイル画像が削除された後、スイッチSWがONとされて、縮小映像S8のサムネイル画像がダイジェスト映像バッファ9に格納される。その後、ダイジェスト映像バッファ9に格納された縮小映像S1,S3,S5,S6,S8のサムネイル画像よりダイジェスト映像ファイルが形成されて記録メディア3に格納される。
【0061】
よって、記録メディア3の記録内容の検索画面が表示されるとき、記録メディア3にインデックス情報として記録されたチャンネル情報や録画日時情報とともに、上述のようにして記録メディア3に記録されたダイジェスト映像ファイルが読み出されて表示される。即ち、記録メディア3に図3のような映像ファイルが記録されているとき、図4のように、ブロックB1,B3,B5,B6,B8における縮小映像S1,S3,S5,S6,S8の順にダイジェスト映像ファイルが繰り返し表示される。
【0062】
このとき、従来と同様、図8のように、インデックス情報がフォントROM52でインデックス情報であるチャンネル情報及び録画日時情報が文字画像に変換された後、記録メディア3に格納されたダイジェスト映像ファイルと画像合成部53で合成されて、表示部54に表示される。尚、ダイジェスト映像ファイルを構成する各サムネイル画像毎に画像合成部53において画像の合成が行われる。
【0063】
このようにすることで、シーン無変化時間の長いブロックの縮小映像を所定ブロック数分組み合わせることによってダイジェスト映像ファイルが作成される。このとき、図2のように、STEP17及びSTEP25を設けることで、コマーシャル映像のように、シーン無変化時間が各ブロックの縮小映像に割り当てられた所定時間tkよりも短い場合は、そのブロックの縮小映像を削除することができる。尚、STEP17及びSTEP25において、所定時間tkと異なる時間と比較することにより、所定時間tk以上であっても、ある一定の時間よりシーン無変化時間が短いブロックについては、その縮小映像をダイジェスト映像ファイルの一部としないようにしても構わない。
【0064】
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して以下に説明する。図5は、本実施形態の映像記録再生装置の内部構成を示すブロック図である。図5の映像記録再生装置において、図1の映像記録再生装置と同一の目的で使用する部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0065】
図5の映像記録再生装置は、チューナー1と、映像デコーダ2と、記録メディア3と、操作部4と、タイマー5と、変化点検出部6と、縮小処理部7と、ダイジェスト映像バッファ9と、縮小映像を作成するブロックの記録メディア3におけるアドレス位置を格納するとともに格納したシーン変化時刻に応じて縮小映像ファイルが作成されるように各部を制御する縮小制御部20とを有する。又、この映像記録再生装置は、図1の映像記録再生装置と異なり、縮小処理部7で作成されたサムネイル画像がダイジェスト映像バッファ9に与えられる。
【0066】
このような構成の映像記録再生装置において、第1の実施形態と同様、録画開始が操作部4が操作されて指示されると、チューナー1で得られた映像信号が記録メディア3に記録される。このとき、チューナー1及びタイマー5から与えられるチャンネル情報及び録画日時情報がインデックス情報として記録メディア3に記録される。この記録メディア3に記録された映像信号が、映像デコーダ2に送出されて復号化される。そして、映像デコーダ2で復号化された映像信号に基づいて、変化点検出部6でシーン変化点が検出される。
【0067】
そして、変化点検出部6で録画開始後n回目のシーン変化点が検出されると、その検出されたときの時刻が縮小制御部20においてシーン変化時刻Tnとしてタイマー5より与えられる時刻から確認する。又、録画が開始されたときは、タイマー5より与えられる録画開始時刻をシーン変化時刻T0として縮小制御部20で確認される。更に、録画が終了されたときは、タイマー5より与えられる録画終了時刻をシーン変化時刻Tnとして縮小制御部20で確認される。
【0068】
このようにして、シーン変化時刻Tnが確認されると、第1の実施形態と同様、縮小制御部20においてブロックBnのシーン無変化時間Dn=Tn−Tn-1が求められる。そして、縮小制御部20に格納されているブロックのアドレス位置の数が所定ブロック数Nよりも少ないときは、シーン無変化時間Dnが所定時間tkより長くなる場合のみ、ブロックBnの記録開始時刻となるシーン変化時刻Tn-1のときの映像信号が記録された記録メディア3におけるアドレス位置An(以下、「開始アドレス位置An」とする)を縮小制御部20に格納する。
【0069】
又、縮小制御部20に格納されている開始アドレス位置の数が所定ブロック数Nと等しいときは、シーン無変化時間Dnが最短シーン無変化時間Dminより長くなる場合のみ、最短シーン無変化時間Dminとなるブロックの開始アドレス位置Aminを削除した後、ブロックBnの記録開始時刻となるシーン変化時刻Tn-1の映像信号が格納された開始アドレス位置Anを縮小制御部20に格納する。更に、このように開始アドレス位置Anが縮小制御部20に格納される毎に、最短シーン無変化時間Dminが求められるとともに、そのブロックの開始アドレス位置Aminが特定される。
【0070】
そして、操作部4が操作されて録画停止が指示されると、縮小制御部20によって映像デコーダ2及び縮小処理部7の動作が制御される。このとき、縮小制御部20に記録された各開始アドレス位置に応じたブロックの所定時間tk分の映像信号が、記録メディア3より読み出されて映像デコーダ2に与えられる。そして、映像デコーダ2で復号化された映像信号が縮小処理部7に与えられて、各フレーム毎にサムネイル画像が作成された後、ダイジェスト映像バッファ9に格納される。その後、録画終了すると、ダイジェスト映像バッファ9に格納された縮小映像がダイジェスト映像ファイルとして記録メディア3に記録される。
【0071】
このように動作するとき、第1の実施形態と同様、図3のような番組が録画されるものとするとともに、所定ブロック数Nを5とする。録画が開始されると、まず、録画開始時刻がシーン変化時刻T0として縮小制御部20に格納される。そして、次に、シーン変化点が変化検出部6で検出されると、シーン変化時刻T1が確認されるとともに、ブロックB1のシーン無変化時間D1が求められる。このとき、縮小制御部20には開始アドレス位置が格納されていない状態であるとともにシーン無変化時間D1が所定時間tkより長いので、縮小制御部20において、シーン変化時刻T0における映像信号が記録された開始アドレス位置A1が記録されるとともにDminをD1、AminをA1とする。
【0072】
その後、ブロックB2の記録が開始され、変化点検出部6でシーン変化点が検出されると、シーン変化時刻T2が確認されるとともに、ブロックB2のシーン無変化時間D2が求められる。このとき、縮小制御部20には開始アドレス位置A1のみが格納された状態であるとともにシーン無変化時間D2が所定時間tkより長いので、縮小制御部20において、開始アドレス位置A2が記録される。更に、D1>D2であるため、縮小制御部20において、DminをD2、AminをA2とする。
【0073】
シーン変化時刻T3が確認されると、縮小制御部20に格納される開始アドレス位置の数が5となるまで同様の動作が行われるため、ブロックB3の開始アドレス位置A3が縮小制御部20に格納される。次に、シーン変化時刻T4が確認されると、求められたシーン無変化時間D4が所定時間tkより短くなるため、ブロックB4の開始アドレス位置A4は縮小制御部20に格納されない。
【0074】
そして、シーン変化時刻T5,T6が確認されると、ブロックB5,B6の開始アドレス位置A5,A6が縮小制御部20に格納される。その後、縮小制御部20に格納される開始アドレス位置の数が5となるため、シーン変化時刻T7が確認されたとき、求められたシーン無変化時間D7が最短シーン無変化時間Dminと比較される。このとき、D7<D2となるので、ブロックB7の開始アドレス位置A7は縮小制御部20に格納されない。
【0075】
最後に、録画停止が操作部4によって操作されると、録画終了時刻がシーン変化時刻T8とされ、求められたシーン無変化時間D8が最短シーン無変化時間Dminとなるシーン無変化時間D2と比較される。今、D8>D2となるため、縮小制御部20において、ブロックB2の開始アドレス位置A2が削除されるとともにブロックB8の開始アドレス位置A8が格納される。
【0076】
このようにして、録画が終了すると、縮小制御部20に格納された記録メディア3における開始アドレス位置A1,A3,A5,A6,A8に順にアクセスして、記録メディア3に記録されたブロックB1,B3,B5,B6,B8における所定時間tk分の映像信号が読み出されるように、映像デコーダ2が制御される。そして、映像デコーダ2によって、ブロックB1,B3,B5,B6,B8それぞれにおけるシーン変化時刻T0,T2,T4,T5,T7から所定時間tk分のシーンを表す映像信号が復号化されると、縮小処理部7で縮小処理が施される。
【0077】
このとき、縮小処理部7で作成された縮小映像S1,S3,S5,S6,S8のサムネイル画像が順にダイジェスト映像バッファ9に与えられて格納される。この縮小映像S1,S3,S5,S6,S8のサムネイル画像が全て格納されると、図4のように縮小映像S1,S3,S5,S6,S8のサムネイル画像より成るダイジェスト映像ファイルが形成されて記録メディア3に格納される。
【0078】
このように、本実施形態によると、第1の実施形態と異なり、映像信号の記録時と同時に縮小処理を施してダイジェスト映像ファイルの作成を行うのではなく、ダイジェスト映像ファイルを作成するのに必要なブロックの開始アドレス位置を格納し、録画終了と同時に、格納した開始アドレス位置より検索されたブロックの所定時間tk分の映像信号を用いて、ダイジェスト映像ファイルの作成を行う。よって、第1の実施形態のように、画像ファイルの記録時に同時に縮小処理部7を動作させて、全てのブロックに対して縮小処理を施すことがない。
【0079】
尚、本実施形態において、記録メディア3の記録内容の検索画面が表示されるとき、図8のように、記録メディア3にインデックス情報として記録されたチャンネル情報や録画日時情報による文字画像がフォントROM52で作成され、上述のようにして記録メディア3に記録されたダイジェスト映像ファイルによる各サムネイル画像と画像合成部53で合成された後、表示部54で表示される。
【0080】
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について、図面を参照して以下に説明する。図6は、本実施形態の映像記録再生装置の内部構成を示すブロック図である。図6の映像記録再生装置において、図5の映像記録再生装置と同一の目的で使用する部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0081】
図6の映像記録再生装置は、縮小処理部7から縮小処理されたサムネイル画像が画像合成部53に与えられ、又、縮小制御部20で格納されたダイジェスト映像ファイルとされるブロックの開始アドレス位置が記録メディア3に記録されるとともに、記録メディア3に記録された開始アドレス位置が縮小制御部20によって読み出される。
【0082】
このような構成の映像記録再生装置において、第2の実施形態と同様の動作を行うことによって、シーン無変化時間の長いブロックに対する開始アドレス位置が、所定ブロック数Nだけ縮小制御部20に格納される。そして、録画動作が停止されると、第2の実施形態と異なり、ダイジェスト映像ファイルの作成が行われずに、縮小制御部20に格納された開始アドレス位置が記録メディア3に記録される。
【0083】
その後、操作部4が操作されて検索画面の表示が指示されると、記録メディア3に記録された各映像ファイルに対するダイジェスト映像ファイルを作成するために、同じく記録メディア3に映像ファイルの記録時に記録された開始アドレス位置が縮小制御部20によって読み出される。そして、読み出した開始アドレス位置に従って、時間tk分の映像信号を各ブロック毎に読み出すように映像デコーダ2が制御された後、読み出された映像信号が映像デコーダ2で復号化される。この復号化された映像信号に縮小処理部7で縮小処理が施されて得られたサムネイル画像が画像合成部53に与えられてインデックス情報と合成されて、表示部54にダイジェスト映像として表示される。
【0084】
よって、図3のような番組が録画されると、縮小制御部20には、ブロックB1,B3,B5,B6,B8の記録メディア3における開始アドレス位置A1,A3,A5,A6,A8が格納される。そして、録画動作が停止されると、縮小制御部20に格納された開始アドレス位置A1,A3,A5,A6,A8が記録メディア3に記録される。その後、検索画面の表示を行うように操作部4が操作されたとき、図4のような番組のダイジェスト映像ファイルを作成するために、縮小制御部20によって、記録メディア3に記録された開始アドレス位置A1,A3,A5,A6,A8が読み出される。
【0085】
このようにして読み出された開始アドレス位置A1,A3,A5,A6,A8に基づいて、縮小制御部20に制御される映像デコーダ2が、ブロックB1,B3,B5,B6,B8それぞれにおけるシーン変化時刻T0,T2,T4,T5,T7から所定時間tk分のシーンを表す映像信号を順に読み出して、復号化する。この復号化された映像信号に対して、ブロックB1,B3,B5,B6,B8の順に、各フレーム毎に縮小処理部7で縮小処理が施される。
【0086】
そして、縮小映像S1,S3,S5,S6,S8のサムネイル画像が各フレーム毎に画像合成部53に与えられて、フォントROM52でインデックス情報より得られた文字画像と合成される。このように合成された縮小映像S1,S3,S5,S6,S8のサムネイル画像が順に表示部54で再生表示されることによって、図4のように縮小映像S1,S3,S5,S6,S8により成るダイジェスト映像が表示される。
【0087】
このように、本実施形態によると、第2の実施形態と異なり、映像信号の録画時に、記録メディア3内に、ダイジェスト映像ファイル自身でなく、ダイジェスト映像ファイルを作成するのに必要なブロックの開始アドレス位置を記録する。そして、検索画面表示を行う際に、格納した開始アドレス位置より検索されたブロックの所定時間tk分の映像信号を用いて、ダイジェスト映像ファイルの作成を行う。よって、ダイジェスト映像ファイルに比べてデータ量の少ない開始アドレス位置のみを記録すればよいので、メモリ容量を低減させることができる。
【0088】
尚、上述の各実施形態において、操作部4が操作されて録画開始及び録画停止が指示されるものとしたが、録画日時及び録画時間が操作部4によってタイマー予約され、タイマー5によって予約された録画日時になったことが確認されると、各ブロックを動作させて自動的に録画開始及び録画停止を行うようにする場合も同様である。
【0089】
又、上述の各実施形態で述べたダイジェスト映像ファイルの作成が、受信した放送信号から得られる映像信号を記録する際に行われるものとして説明したが、例えば、DVDやVTRなどから読み取られた映像信号が外部から入力され、該映像信号を記録する際に行われるものとしても構わない。更に、上述の各実施形態において、デジタル放送の映像信号を記録・再生する映像記録再生装置としたが、アナログ放送の映像信号を記録・再生する映像記録再生装置としても構わない。
【0090】
【発明の効果】
本発明によると、シーン無変化時間の長いブロックから順に選出されて、該選出されたブロックから抽出された所定時間の映像によってダイジェスト映像ファイルが作成されるため、シーン無変化時間の短い映像がダイジェスト映像ファイルの対象となることを防ぐことができる。よって、コマーシャル映像のような記録する映像ファイルの内容と無関係な映像を含むダイジェスト映像ファイルの作成を防ぐことができる。
【0091】
又、ダイジェスト映像ファイルを作成するためのブロックの記録位置情報を記録した後に、この記録位置情報に基づいて読み出された映像からダイジェスト映像ファイルを作成することで、常に、ダイジェスト映像ファイルを作成するための映像の抽出動作を行う必要がなく、最終的に必要な映像のみを抽出することができる。更に、ダイジェスト映像を表示する際に、記録した記録位置情報よりダイジェスト映像ファイルを作成することで、ダイジェスト映像ファイルを格納する場合に比べてその記録容量を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の映像記録再生装置の内部構成を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態の映像記録再生装置におけるダイジェスト映像ファイルの作成方法を示すフローチャート。
【図3】ダイジェスト映像ファイルの作成方法を説明するための図。
【図4】ダイジェスト映像ファイルの一例を示す図。
【図5】本発明の第2の実施形態の映像記録再生装置の内部構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第3の実施形態の映像記録再生装置の内部構成を示すブロック図。
【図7】従来の映像記録再生装置の内部構成を示すブロック図。
【図8】従来の映像記録再生装置の内部構成を示すブロック図。
【図9】従来の検索表示画面の作成方法を示す図。
【図10】従来の検索表示画面の表示例。
【図11】従来のダイジェスト映像ファイルの作成方法を示す図。
【図12】従来のダイジェスト映像ファイルの作成方法を示す図。
【符号の説明】
1 チューナー
2 映像デコーダ
3 記録メディア
4 操作部
5 タイマー
6 変化点検出部
7 縮小処理部
8 縮小映像バッファ
9 ダイジェスト映像バッファ
10 バッファ制御
Claims (14)
- 映像ファイルを記録メディアに記録する第1ステップと、
記録される前記映像ファイルにおいて著しく映像が変化するシーン変化点を検出する第2ステップと、
該第2ステップで検出した前記シーン変化点と前回検出した前記シーン変化点との間のデータで構成されるブロック内の映像の再生される時間となる映像変化の少ないシーン無変化時間を測定する第3ステップと、
前記ブロックそれぞれの先頭から所定時間の映像を抽出して連続的に並べることによって作成されるダイジェスト映像ファイルの一部として前記ブロック毎に抽出した前記所定時間の映像の数が所定数を満たしているか否かを確認する第4ステップと、
前記第4ステップにおいて前記ダイジェスト映像ファイルの一部として前記ブロック毎に抽出した前記所定時間の映像の数が前記所定数を満たしていないことを確認したとき、前記第2ステップにおいて前記シーン変化点を検出して得られた前記ブロックより前記所定時間の映像を抽出して前記ダイジェスト映像ファイルの一部とする第5ステップと、
前記第4ステップにおいて前記ダイジェスト映像ファイルの一部として前記ブロック毎に抽出した前記所定時間の映像の数が前記所定数を満たしていることを確認したとき、既に抽出した前記所定時間の映像に対する前記ブロックそれぞれの前記シーン無変化時間のうち最短となる最短シーン無変化時間よりも前記第3ステップにおいて測定された前記シーン無変化時間が長いか否かを確認する第6ステップと、
該第6ステップにおいて、前記最短シーン無変化時間よりも前記第3ステップにおいて測定された前記シーン無変化時間が長いことを確認したとき、前記最短シーン無変化時間となる前記ブロックの前記所定時間の映像に代わって、前記第2ステップにおいて前記シーン変化点を検出して得られた前記ブロックの前記所定時間の映像を抽出して前記ダイジェスト映像ファイルの一部とする第7ステップと、
抽出された前記所定時間の映像が時系列順に並べられることによって前記ダイジェスト映像ファイルが作成される第8ステップと、
を備えることを特徴とするダイジェスト映像ファイル作成方法。 - 前記第5ステップおいて、前記第3ステップにおいて測定された前記シーン無変化時間が前記所定時間より長いとき、前記所定時間の映像を抽出して前記ダイジェスト映像ファイルの一部とすることを特徴とする請求項1に記載のダイジェスト映像ファイル作成方法。
- 映像ファイルを記録メディアに記録する第1ステップと、
記録される前記映像ファイルにおいて著しく映像が変化するシーン変化点を検出する第2ステップと、
該第2ステップで検出した前記シーン変化点と前回検出した前記シーン変化点との間のデータで構成されるブロック内の映像の再生される時間となる映像変化の少ないシーン無変化時間を測定する第3ステップと、
前記第2ステップにおける前記シーン変化点の検出によって得られた前記ブロックが前記第1ステップで記録された前記記録メディアにおける記録位置を示す記録位置情報を獲得する第4ステップと、
前記ブロックそれぞれの先頭から所定時間の映像を抽出して連続的に並べることによって作成されるダイジェスト映像ファイルの一部として前記所定時間の映像を抽出するために、前記第4ステップにおいて獲得された前記記録位置情報を保持する第5ステップと、
既に保持された前記記録位置情報の数が所定数を満たしているか否かを確認する第6ステップと、
前記第6ステップにおいて既に保持された前記記録位置情報の数が前記所定数を満たしていないことを確認したとき、前記第5ステップにおける前記記録位置情報の保持を実行させる第7ステップと、
前記第6ステップにおいて既に保持された前記記録位置情報の数が前記所定数を満たしていることを確認したとき、既に保持した前記記録位置情報に対する前記ブロックそれぞ れの前記シーン無変化時間のうち最短となる最短シーン無変化時間よりも前記第3ステップにおいて測定された前記シーン無変化時間が長いか否かを確認する第8ステップと、
該第8ステップにおいて前記最短シーン無変化時間よりも前記第3ステップにおいて測定された前記シーン無変化時間が長いことを確認したとき、前記第5ステップにおける前記記録位置情報の保持を実行させる第9ステップと、
最終的に保持された前記所定数の記録位置情報で指定される前記記録メディア内の前記ブロックより前記所定時間の映像を抽出して時系列順に連続的に並べることにより前記ダイジェスト映像ファイルを作成する第10ステップと、
を備えることを特徴とするダイジェスト映像ファイル作成方法。 - 前記第1ステップにおける前記映像ファイルの記録終了時に、前記第10ステップが実行されるとともに、前記第10ステップで作成された前記ダイジェスト映像ファイルが記録されることを特徴とする請求項3に記載のダイジェスト映像ファイル再生方法。
- 前記ダイジェスト映像ファイルの再生が指示された時に、前記第10ステップが実行されるとともに、前記第10ステップで作成された前記ダイジェスト映像ファイルが再生されることを特徴とする請求項3に記載のダイジェスト映像ファイル作成方法。
- 前記第7ステップおいて、前記第3ステップにおいて測定された前記シーン無変化時間が前記所定時間より長いとき、前記第5ステップにおける前記記録位置情報の保持を実行させることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載のダイジェスト映像ファイル作成方法。
- 前記ダイジェスト映像ファイルを構成する映像が、記録される映像ファイルの映像を縮小した映像であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のダイジェスト映像ファイル作成方法。
- 入力された映像信号より映像ファイルを記録する記録メディアと、該記録メディアに記録された映像ファイルの映像信号を復号化するデコーダと、を有する映像記録再生装置において、
入力された前記映像信号より、記録される前記映像ファイルにおいて著しく映像が変化するシーン変化点を検出する変化点検出部と、
該変化点検出部で検出された前記シーン変化点によって前記映像ファイルを複数のブロックに分割して、該ブロック内の映像の再生される時間となる映像変化の少ないシーン無変化時間が長いブロックから順に所定数のブロックを選出するブロック選出部と、
前記ブロック選出部で選出した前記所定数のブロックそれぞれの先頭から所定時間の映像を抽出するダイジェスト映像抽出部と、
前記ダイジェスト映像抽出部で抽出された前記所定時間の映像を一時的に保持する映像記録部と、
前記映像記録部で一時的に保持された複数の前記所定時間の映像を時系列順に並べることによってダイジェスト映像ファイルを作成するダイジェスト作成部と、
を有し、
前記変化点検出部で前記シーン変化点を検出したとき、
既に前記ブロック選出部で選出されたブロックの数が前記所定数を満たしていない場合は、前記ブロック選出部で前記シーン変化点を検出して得られたブロックを選出して、前記ダイジェスト映像抽出部が該ブロックより抽出した前記所定時間の映像を前記ダイジェスト映像ファイルの一部として前記映像記録部に保持し、
又、既に前記ブロック選出部で選出されたブロックの数が前記所定数を満たしている場合は、前記ブロック選出部で既に選出した前記所定数のブロックそれぞれのシーン無変化時間のうち最短となる最短シーン無変化時間よりも前記シーン変化点を検出して得られたブロックのシーン無変化時間が長いと、前記ブロック選出部が前記最短シーン無変化時間となるブロックに代わって前記シーン変化点を検出して得られたブロックを選出し、前記ダイジェスト映像抽出部が該ブロックより抽出した前記所定時間の映像を前記ダイジェス ト映像ファイルの一部として前記映像記録部に保持するとともに前記最短シーン無変化時間となるブロックより抽出した前記所定時間の映像を前記映像記録部から削除し、
ダイジェスト作成部において、最終的に前記映像記録部に保持された複数の前記所定時間の映像を連続的に並べることによってダイジェスト映像ファイルを作成して、前記記録メディアに記録することを特徴とする映像記録再生装置。 - 既に前記ブロック選出部で選出されたブロックの数が前記所定数を満たしていない場合に、前記シーン無変化時間が前記所定時間より長いとき、前記ダイジェスト映像抽出部が該ブロックより抽出した前記所定時間の映像を前記ダイジェスト映像ファイルの一部として前記映像記録部に保持することを特徴とする請求項8に記載のダイジェスト映像ファイル作成装置。
- 入力された映像信号より映像ファイルを記録する記録メディアと、該記録メディアに記録された映像ファイルの映像信号を復号化するデコーダと、を有する映像記録再生装置において、
入力された前記映像信号より、記録される前記映像ファイルにおいて著しく映像が変化するシーン変化点を検出する変化点検出部と、
該変化点検出部で検出された前記シーン変化点によって前記映像ファイルを複数のブロックに分割して、該ブロック内の映像の再生される時間となる映像変化の少ないシーン無変化時間が長いブロックから順に所定数のブロックを選出するブロック選出部と、
前記ブロック選出部で選出されたブロックの前記記録メディアに記録された記録位置を示す記録位置情報を一時的に保持する位置情報記録部と、
前記位置情報記録部に保持された複数の前記記録位置情報によって前記記録メディアより検索される複数のブロックそれぞれから前記所定時間の映像を前記ダイジェスト映像抽出部によって抽出して時系列順に並べることによってダイジェスト映像ファイルを作成するダイジェスト作成部と、
を有するとともに、
前記変化点検出部で前記シーン変化点を検出したとき、
既に前記ブロック選出部で選出されたブロックの数が前記所定数を満たしていない場合は、前記ブロック選出部で前記シーン変化点を検出して得られたブロックを選出して、選出した該ブロックの記録位置情報を前記位置情報記録部に保持し、
又、既に前記ブロック選出部で選出されたブロックの数が前記所定数を満たしている場合は、前記ブロック選出部で既に選出した前記所定数のブロックそれぞれのシーン無変化時間のうち最短となる最短シーン無変化時間よりも前記シーン変化点を検出して得られたブロックのシーン無変化時間が長いと、前記ブロック選出部が前記最短シーン無変化時間となるブロックに代わって前記シーン変化点を検出して得られたブロックを選出し、選出した該ブロックの前記記録位置情報を前記位置情報記録部に保持するとともに前記最短シーン無変化時間となるブロックの前記記録位置情報を前記位置情報記録部から削除し、
前記ダイジェスト作成部において、最終的に前記位置情報記録部に保持された複数の前記記録位置情報によって前記記録メディアより検索される複数のブロックそれぞれから前記所定時間の映像を前記ダイジェスト映像抽出部によって抽出して連続的に並べることによってダイジェスト映像ファイルを作成することを特徴とする映像記録再生装置。 - 前記映像ファイルの記録時に、前記ダイジェスト映像ファイルが作成されるとともに、前記記録メディアに記録されることを特徴とする請求項10に記載の映像記録再生装置。
- 前記ダイジェスト映像ファイルの再生が指示された時に、前記ダイジェスト映像ファイルが作成されるとともに、作成された前記ダイジェスト映像ファイルが再生されることを特徴とする請求項10に記載の映像記録再生装置。
- 既に前記ブロック選出部で選出されたブロックの数が前記所定数を満たしていない場合に、前記シーン無変化時間が前記所定時間より長いとき、前記ブロック選出部で前記シーン変化点を検出して得られたブロックを選出して、選出した該ブロックの記録位置情報を前記位置情報記録部に保持することを特徴とする請求項10〜請求項1 2のいずれかに記載のダイジェスト映像ファイル作成装置。
- 前記ダイジェスト映像抽出部において、抽出した映像を縮小することを特徴とする請求項8〜請求項13のいずれかに記載の映像記録再生装置。
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