JP4027637B2 - 全指向性スピーカー - Google Patents
全指向性スピーカー Download PDFInfo
- Publication number
- JP4027637B2 JP4027637B2 JP2001327403A JP2001327403A JP4027637B2 JP 4027637 B2 JP4027637 B2 JP 4027637B2 JP 2001327403 A JP2001327403 A JP 2001327403A JP 2001327403 A JP2001327403 A JP 2001327403A JP 4027637 B2 JP4027637 B2 JP 4027637B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speaker
- sound
- speakers
- fixed
- downward
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
- Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、重量のあるスピーカーの取り付け取り外しが簡単にでき、設置およびメンテナンスが容易な全指向性スピーカーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、特定の方向への指向性を無くし、スピーカーが置かれた室内のどの位置でもほぼ均質な音が得られる全指向性スピーカーが、喫茶店、生バンド店、建物内の広場等、種々の場所で使用されている。
【0003】
一般的な全指向性スピーカーの構造としては、スピーカーを上向き又は下向きにし、更にはスピーカーの前にコーン型の反射板等を設置することにより、特定の方向への音の指向性を無くすようにしている。
【0004】
また、全指向性スピーカーでも、複数のスピーカーを用い、音の周波数帯域をいくつかに分割し、高音用と中低音用の2つのスピーカーを使用した2ウェイ型、又は高音用、中音用、低音用の3つのスピーカーを使用した3ウェイ型が存在する。
【0005】
一般的な3ウェイ型の全指向性スピーカーは、この発明のスピーカーを示す図1とほぼ同様の配置であり、上から中音用スピーカー1、高音用スピーカー2、及び低音用スピーカー3の3つのスピーカーを、上向き或いは下向き状態で垂直線上に配置し、必要に応じて各スピーカーの前方に音の反射板としての中音用コーン8や高音用コーン9を配置して音が周囲の全方向に向かうようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この3ウェイスピーカーは3つのスピーカーが垂直線上に並んで配置されるため、高さが高くなりがちであり、設置場所への設置においては、各部品をばらして設置場所へ運搬し、その場で各スピーカー等をネジ止めにより固定して組み立てるのが主流である。
【0007】
しかし、現場でスピーカーをネジ止めする手間がかかり、中音用スピーカー1や低音用スピーカー3は約12kg程度の重さがあり、特に中音用スピーカーは最上部に取り付けるので、作業が困難で手間がかかるといった問題があった。
【0008】
また、スピーカーの故障やメンテナンスの際、各スピーカーユニットを取り外す必要が生じることがあるが、ネジ止めされたこれらのスピーカーユニットを取り外すのは手間がかかり、また、分解後にネジの紛失の問題等も生じるおそれがある。
【0009】
更に、これらの全指向性スピーカーは、喫茶店、生バンド店、建物内の広場等、種々の場所で使用されているため、一部マニアではなく一般の人や法人が購買対象となるが、通常、一般の人は工具を簡単に用意できないことがあり、また組み立てや分解の知識も無いので、購入や故障の際には販売店が直接設置場所に出向いて組立や修理等を行う出張販売・組立や出張修理が必要になることもある。
【0010】
そのため販売先が販売店から遠い(他府県)の場合、直ぐに修理ができなかったり、販売及び修理コストが高くなってしまうという欠点があった。
【0011】
この発明は、全指向性スピーカーにおける上記問題点を解決し、購入後の組立や故障の際において、工具なしに簡単に組立及び分解ができ、出張組立及び修理が不要となるような全指向性スピーカーを提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、この発明は、高音用、中音用、低音用の3つのスピーカーがそれぞれ別個の水平の支持板上に上又は下向きで固定されてかつ垂直線上に並んだ全指向性スピーカーにおいて、高音用スピーカー用の支持板に設けられた鉄板の上に高音用スピーカー筐体の後部に存在する磁石を利用して該鉄板に磁力により高音用スピーカーが上向きで固定され、中音用スピーカー用ホーンを中音用スピーカー用の支持板に下向きに固定しているネジが支持板の上側に突出した延長部分に中音用スピーカーに設けられた孔を合致させることで中音用スピーカーが下向きで固定され、低音用スピーカー用の支持板に設けられた低音用スピーカーの周囲の形状に合わせた段差に低音用スピーカーが嵌め込まれて下向きで固定されていることを特徴とするものである。
【0013】
上記の構成によれば、軽い高音用スピーカーは、支持板に設けられた鉄板上に上向きで配置されることにより、高音用スピーカーの筐体の後部に存在する磁石を利用し該鉄板に磁力により固定されることになる。
【0014】
また、重量のある中音用スピーカーを支持板上に下向きに設置した時、中音用スピーカー用ホーンを固定しているネジが支持板上に突出した突出部に合致するような孔を中音用スピーカーに設けておくことにより、この突出部を孔に通せば中音用スピーカーは前後左右の動きを規制され、更に、支持板上に置かれた中音用スピーカーの自重により上下方向の動きも規制されるので、中音用スピーカーは固定されることになる。
【0015】
更に重量のある低音用スピーカーは、支持板に設けられた該低音用スピーカーの周囲の形状に合わせた段差に嵌め込まれ、かつ自重があるので、前後左右及び上下の運動が規制され下向きで固定されることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の全指向性スピーカーの部分切欠正面図であり、3ウェイ型のスピーカーを構成する各スピーカーユニットである、高音用スピーカー2、中音用スピーカー1、低音用スピーカー3からなる。
【0017】
これらのスピーカーは上から中音用スピーカー1、高音用スピーカー2、低音用スピーカー3の順で垂直線上に並べて配置され、これらのスピーカーを位置決め固定するためにユニット支持枠4と、このユニット支持枠4に水平方向に設けられた支持板5,6,7が設けられている。
【0018】
尚、支持枠4の内側には、中音用スピーカー1の音を拡散させるための下向きに設置された中音用ホーン8、中音用スピーカーからの音を周囲に発散させるために、上向きの円錐状の反射板である中音用コーン9、及び高音用スピーカー2の音を周囲に発散させるための下向きの円錐状の反射板である高音用コーン10が設けられ、支持枠4の下側は、四角錐状の低音用スピーカー3の音を拡散させるホーンユニット11が形成されている。
【0019】
次に、各スピーカーの取付構造を説明する。
まず、最上段の中音用スピーカー1は、下部に中音用ホーン8が取り付けられた支持板5の上面に下向きに設置されている。
【0020】
図2は、支持板5における中音用スピーカー1が取り付けられる付近の斜視図、図3は同部の取付後を示す一部切欠正面図である。
【0021】
図3に示すように、中音用ホーン8は、支持板5に空けられた貫通穴12と中心を合わせた位置で、ホーン根元のホーン支持基板13に下側からビス14を4本通し、支持板5の上面から打ち込んだオニ目ナット15に対してネジ止めすることにより固定されている。
【0022】
上記中音用ホーン8を取り付けるために使用されたビス14が支持板5の上面より上側に突出した突出部は、予めネジ山を削り延長突部14aとして形成しておく。
【0023】
中音用スピーカー1の前面(図では下部)に、4つの延長突部14aに対して位置が合致するような4つの孔16を空けておく。
【0024】
図2に示すように、支持板5上に突出した4つの延長突部14aと、中音用スピーカー1の4つの孔16を合致させて合わせると、中音用スピーカー1は、前後左右の動きが延長突部14aと孔16が噛み合うことで規制され、また支持板5の上面に設置された中音用スピーカー1の自重により、上下方向への動きが規制されているので、中音用スピーカー1は固定されることになる。
【0025】
こうすれば、全指向性スピーカーの最上段に設置すべき中音用スピーカー1は、単に延長突部14aと孔16を合わせて支持板5上に置くだけで固定できるので、全指向性スピーカーを設置する際も工具やネジ止め作業等が不要で、また、故障の際も中音用スピーカー1を上に抜き取るだけで簡単に取り外せる。
【0026】
なお、この実施形態ではビスの数を4本としたが、これらに限られず2本以上(出来れば3本以上)であれば良く、また図示のビスに限られることは無く、各種のネジを使用することができる。
【0027】
次に、高音用スピーカー2は、図1に示すように、支持板6の中央部に嵌め込まれた鉄板17上に、高音用スピーカー2の後部(図では下側)に有する磁石を利用して磁力により固定されている。
【0028】
そのため、高音用スピーカー2は、単に支持板6の鉄板17上に置くだけで固定できるので、全指向性スピーカーを設置する際も工具やネジ止め作業等が不要で、また、故障の際も中音用スピーカー2を磁力に抗して上に抜き取るだけで簡単に取り外せる。
【0029】
次に、低音用スピーカー3は、図1に示すように、低音用スピーカー3の口径に合わせて支持板7に空けられた開口部18の周囲に設けられた段差19の部分に嵌め込まれて支えられている。
【0030】
低音用スピーカー3は、その周囲の形状に合わせた段差に嵌め込まれているので、前後左右の動きが規制され、また段差19の部分で自重により上下の運動が規制されているので下向きで固定されることになる。
【0031】
【発明の効果】
以上のように、この発明の全指向性スピーカーによると、各スピーカーを支持板上に置くだけで固定できるので、設置の際のスピーカーの取付に工具やネジ止め作業等が不要となり、全指向性スピーカーの購買者である喫茶店や法人等の一般の人でも設置場所で簡単に組み立ててもらえることができる。
【0032】
また、故障やメンテナンスの際も、各スピーカーを支持板上から上に抜き取ったり引き上げたりするだけで取り外せるので、一般の人が簡単に取り外せ、特にスピーカー交換の際には、取り外し作業に伴う出張修理等の作業が不要になる。
【0033】
販売店等にとっても、販売の際に出張組み立てや、スピーカー交換で済むような故障の際の出張修理が不要になり、販売後のコスト低減となり、販売店から遠い場所のユーザーに対しても安心して販売することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の全指向性スピーカーの一部切欠正面図である。
【図2】この発明の全指向性スピーカーの中音用スピーカー付近の取付状態を示す斜視図である。
【図3】この発明の全指向性スピーカーの中音用スピーカー付近を示す一部切欠正面図である。
【符号の説明】
1 中音用スピーカー
2 高音用スピーカー
3 低音用スピーカー
4 ユニット支持枠
5,6,7 支持板
8 中音用ホーン
9 中音用コーン
10 高音用コーン
11 低音用ホーンユニット
12 貫通穴
13 ホーン支持基板
14 ビス
14a 延長突部
15 オニ目ナット
16 孔
17 鉄板
18 開口部
19 段差
Claims (1)
- 高音用、中音用、低音用の3つのスピーカーがそれぞれ別個の水平の支持板上に上又は下向きで固定されてかつ垂直線上に並んだ全指向性スピーカーにおいて、高音用スピーカー用の支持板に設けられた鉄板の上に高音用スピーカー筐体の後部に存在する磁石を利用して該鉄板に磁力により高音用スピーカーが上向きで固定され、中音用スピーカー用ホーンを中音用スピーカー用の支持板に下向きに固定しているネジが支持板の上側に突出した延長部分に中音用スピーカーに設けられた孔を合致させることで中音用スピーカーが下向きで固定され、低音用スピーカー用の支持板に設けられた低音用スピーカーの周囲の形状に合わせた段差に低音用スピーカーが嵌め込まれて下向きで固定されていることを特徴とする全指向性スピーカー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001327403A JP4027637B2 (ja) | 2001-10-25 | 2001-10-25 | 全指向性スピーカー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001327403A JP4027637B2 (ja) | 2001-10-25 | 2001-10-25 | 全指向性スピーカー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003134588A JP2003134588A (ja) | 2003-05-09 |
JP4027637B2 true JP4027637B2 (ja) | 2007-12-26 |
Family
ID=19143636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001327403A Expired - Fee Related JP4027637B2 (ja) | 2001-10-25 | 2001-10-25 | 全指向性スピーカー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4027637B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2459338A (en) * | 2008-04-25 | 2009-10-28 | Paul Graham Dobson | Omni-directional loudspeaker |
JP5656791B2 (ja) * | 2011-09-29 | 2015-01-21 | 株式会社オーディオテクニカ | ホーン型スピーカ |
KR101592791B1 (ko) | 2014-11-28 | 2016-02-05 | 한국산업은행 | 혼을 가지는 동축 스피커 시스템 |
-
2001
- 2001-10-25 JP JP2001327403A patent/JP4027637B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003134588A (ja) | 2003-05-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7415124B2 (en) | Low frequency surface array | |
US20080181426A1 (en) | Wireless speaker system for use with ceiling fans | |
US9591397B2 (en) | Loudspeaker mounting assembly | |
EP0521655B1 (en) | A loudspeaker cluster | |
CA2215802A1 (en) | Omni-directional loudspeaker system | |
AU2002323485C1 (en) | Interchangeable pivoting loudspeaker assembly with spring retained high frequency transducer | |
KR100616485B1 (ko) | 라우드 스피커 | |
US7206427B2 (en) | Flat panel surface array | |
KR200444208Y1 (ko) | 무지향성 옥외 스피커 시스템 | |
GB2512622A (en) | Loudspeaker bracket | |
CN1641744B (zh) | 电子乐器 | |
WO2006115383A1 (en) | Central loudspeaker cluster system | |
JP4027637B2 (ja) | 全指向性スピーカー | |
AU661372B2 (en) | A tilt adjuster for a speaker support frame | |
US4991688A (en) | Audio speaker system | |
US3379276A (en) | Speaker installation means | |
EP1061769A2 (en) | Loudspeaker | |
US7545948B2 (en) | Loudspeaker | |
US3554314A (en) | Apparatus for constructing a speaker enclosure | |
DE202012000148U1 (de) | Lautsprecheranordnung mit Basslautsprecher und Bassreflexrohr | |
JPH03106298A (ja) | スピーカシステム | |
US10484767B1 (en) | Loudspeaker system with multi-component grill assembly | |
KR101365804B1 (ko) | 스피커 결합용 반주기 거치대 | |
JP3598044B2 (ja) | スピーカユニット | |
US3629522A (en) | Headpiece loudspeaker |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041021 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060824 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060824 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060830 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060912 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20061113 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061113 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070911 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071010 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131019 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |