JP4026505B2 - Control device for internal combustion engine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の制御装置に係り、特に、運転状態の切り換えが可能な内燃機関において良好なエミッション特性を維持するうえで好適な内燃機関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開2001−140664号公報に開示されるように、運転領域に応じて、全ての気筒を運転させる全筒運転と、一部の気筒を休止させる減筒運転とを切り換える機能を有する内燃機関が知られている。このような内燃機関によれば、全筒運転に適した領域では全筒運転を、また、減筒運転に適した領域では減筒運転を適宜行うことができる。従って、上記従来の内燃機関によれば、運転状態が全筒運転のみに限られている場合に比して、優れた燃費特性や優れたエミッション特性を実現することができる。
【0003】
ところで、上記従来の内燃機関において、減筒運転は、休止させるべき気筒の吸排気弁を閉じて、その気筒における空気の流れを停止させることに実現される。機関回転数が大きく異ならない状況下では、吸気通路を流れる空気量は、スロットルバルブの開度によりほぼ決定される。このため、この内燃機関において、全筒運転から減筒運転への切り換え、或いはその逆の切り換えが行われた場合、内燃機関に吸入される空気量のトータル、つまり、燃焼に付される空気量の総量に大きな変化が生じない。
【0004】
気筒数の切り換えを行う内燃機関では、通常、運転状態の切り換え前後で大きなトルク変化が生じないように、内燃機関に供給される燃料の総量、つまり、運転中の気筒に噴射される燃料の総量が、気筒数の切り換え前後で変化しないように制御される。気筒数の切り換え前後で、吸入空気量の総量および燃料噴射量の総量が変化しなければ、休止気筒の有無に関わらず一定のトルクが得られる。このため、上記従来の内燃機関においては、気筒数の切り換え前後で大きなトルク変化が生ずるのを防ぐことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−140664号公報
【特許文献2】
特開2002−195080号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、全筒運転と減筒運転との切り換えが行われる前後では、運転中の個々の気筒に吸入される空気量自体には変化が生ずる。内燃機関において、吸気ポートや吸気弁の周囲には、通常、ポートウェットと称される燃料付着が生じている。このポートウェットの量は、個々の気筒に吸入される空気の量が安定している状況下では平衡状態となるが、その空気の量が変化する状況下では増減を示す。このため、内燃機関に吸入される空気の総量、および運転中の気筒に噴射される燃料の総量が同じであっても、全筒運転と減筒運転との切り換え前後では、個々の気筒で燃焼に付される混合気の空燃比に変化が生ずる。
【0007】
更に、個々の気筒に吸入される空気量は、厳密には、吸気の脈動の影響を受けている。全筒運転時に生ずる脈動と減筒運転時に生ずる脈動とは異なるものであるため、吸気通路を流れる空気量がほぼスロットルバルブの開度により決定されるとしても、個々の気筒に吸入される空気量の総量は、気筒数の切り換え前後で厳密には同じにはならない。内燃機関に供給される混合気の空燃比には、気筒数の切り換え前後において、このような原因によっても変化が生ずる。
【0008】
加えて、全筒運転と減筒運転との切り換えには、休止気筒の吸排気弁を可動或いは停止状態とするための機械的な切り換えが必要である。このような機械的な切り換えには遅延が伴うため、その切り換えが完了するタイミングは、全筒運転用の燃料噴射量と減筒運転用の燃料噴射量とを切り換えるタイミングと一致しないことがある。そして、上記2つのタイミングが一致しなかった場合、内燃機関に供給される混合気の空燃比に荒れが生ずることになる。
【0009】
以上説明した通り、内燃機関の運転状態を全筒運転と減筒運転との間で切り換える場合、その切り換えの前後で、一時的に混合気の空燃比に荒れが生ずることがある。触媒が、そのような空燃比荒れを吸収できる場合には、その空燃比荒れが原因でエミッションが悪化することはない。しかしながら、触媒がそのような空燃比荒れを吸収できない場合には、運転状態の切り換えに伴ってエミッションが悪化する事態を生ずる。従って、常時良好なエミッション特性を維持するためには、運転状態の切り換えに伴う空燃比荒れを触媒が吸収できない状況下では、その切り換えを禁止することが望ましい。
【0010】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、運転状態に切り換え要求が生じた際に、その切り換えに伴ってエミッションが悪化しないと判断できる場合にのみ上記切り換えを許可する内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、上記の目的を達成するため、運転状態の切り換えが可能な内燃機関の制御装置であって、
全ての気筒が作動する全筒運転と一部の気筒が休止する減筒運転とを切り換える気筒数切り換え手段と、
前記全筒運転と前記減筒運転との間で運転状態が切り換えられた際に、その切り換えの後に触媒に流入する排気ガス中の酸素過不足量である流入酸素過不足量を予測する流入酸素過不足量予測手段と、
前記流入酸素過不足量に基づいて、運転状態の切り換え後における前記触媒の酸素吸蔵状態に関わるパラメータを推定するパラメータ推定手段と、
推定された前記パラメータに基づいて、前記運転状態の切り換え可否を判断する切り換え可否判断手段と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
また、第2の発明は、第1の発明において、
内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
内燃機関の負荷を検出する負荷検出手段とを備え、
前記流入酸素過不足量予測手段は、前記回転数および前記負荷に基づいて、前記流入酸素過不足量を予測することを特徴とする。
【0014】
また、第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記パラメータ推定手段は、前記触媒内の、排気ガスの流れ方向における特定位置での酸素吸蔵状態に関わるパラメータを推定する特定位置パラメータ推定手段を備え、
前記切り換え可否判断手段は、前記特定位置における前記パラメータに基づいて、前記運転状態の切り換え可否を判断することを特徴とする。
【0015】
また、第4の発明は、第3の発明において、
前記特定位置での酸素吸蔵状態に関わるパラメータは、前記特定位置における酸素過不足量であり、
前記切り換え可否判断手段は、前記特定位置における酸素過不足量が、所定の判定値を超えている場合に前記切り換えを禁止することを特徴とする。
【0016】
また、第5の発明は、第3の発明において、
前記特定位置での酸素吸蔵状態に関わるパラメータは、前記特定位置における酸素吸蔵率であり、
前記切り換え可否判断手段は、前記特定位置における酸素吸蔵率が上限判定値を超えている場合或いは下限判定値に満たない場合に前記切り換えを禁止することを特徴とする。
【0017】
また、第6の発明は、第3乃至第5の発明の何れかにおいて、
内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段、内燃機関の負荷を検出する負荷検出手段、および前記触媒の劣化状態を検出する触媒劣化検出手段のうち少なくとも一つと、
前記回転数、前記負荷、および前記触媒劣化状態のうち少なくとも一つに基づいて前記触媒の内部における前記特定位置を決定する特定位置決定手段と、
を備えることを特徴とする。
【0018】
また、第7の発明は、第3乃至第5の発明の何れかにおいて、前記特定位置は、前記触媒の、排気ガスの流れ方向における最終位置であることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0020】
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1の構成を説明するための図を示す。図1に示すように、本実施形態は、内燃機関10を備えている。内燃機関10には、吸気通路12および排気通路14が連通している。
吸気通路12には、その内部を流れる空気量、すなわち、内燃機関10に流入する吸入空気量Gaを検知するエアフロメータ16が配置されている。また、エアフロメータ16の下流には、スロットルバルブ18が配置されている。スロットルバルブ18は、アクセル開度などに基づいてスロットルモータ20により駆動される電子制御式のバルブである。スロットルバルブ18の近傍には、スロットル開度を検出するためのスロットルポジションセンサ22、およびアクセル開度を検出するためのアクセルポジションセンサ24が配置されている。
【0021】
内燃機関10は、複数の気筒を有する多気筒式の機関であり、図1は、そのうちの一気筒の断面を示している。内燃機関10が備える個々の気筒には、吸気通路12に通じる吸気ポート、および排気通路14に通じる排気ポートが設けられている。個々の吸気ポートには、その内部に燃料を噴射するための燃料噴射弁25が配置されている。また、個々の吸気ポートおよび排気ポートには、それぞれ、吸気通路12或いは排気通路14と内燃機関10の燃焼室とを導通または遮断するための吸気弁26および排気弁28が設けられている。
【0022】
吸気弁26および排気弁28には、それぞれ図示しないアクチュエータが連結されている。このアクチュエータは、吸気弁26および排気弁28がカムシャフトの回転に伴って開閉する状態(以下、「作動状態」と称す)と、それらがカムシャフトの回転に関わらず閉弁位置に維持される状態(以下、「停止状態」と称す)とを、気筒毎に選択的に実現することができる。特定の気筒において吸気弁26および排気弁28が停止状態とされると、その気筒には空気も燃料も供給されなくなり、その結果、その気筒は休止状態となる。従って、内燃機関10によれば、全ての気筒が作動状態とされる全筒運転と、一部の気筒が休止状態となる減筒運転とを適宜切り換えて実現することができる。
【0023】
内燃機関10は、クランクシャフトの近傍にクランク角センサ29を備えている。クランク角センサ29によれば、クランクシャフトの回転位置や、クランクシャフトの回転速度、つまり、内燃機関10の回転数NE等を検知することができる。
【0024】
内燃機関10の排気通路14には、排気ガスを浄化するための触媒30が配置されている。触媒30は、酸素を含むリーンな排気ガスが供給された場合にはその内部に酸素を吸蔵し、また、酸素不足の排気ガスが供給された場合にはその内部に吸蔵している酸素を放出することで排気ガスを浄化する三元触媒でである。触媒30の上流および下流には、それぞれの位置で排気空燃比A/Fを検出するための上流側空燃比センサ32、および下流側空燃比センサ34が配置されている。また、触媒30には、その内部の温度Tempを検出するための触媒温度センサ36が配置されている。
【0025】
図1に示すシステムは、ECU(Electronic Control Unit)40を備えている。ECU40は、内燃機関10の運転状態を制御するユニットである。上述した各種センサおよびアクチュエータは、ECU40により駆動され、また、ECU40に対して出力信号等を供給している。
【0026】
[触媒モデルの説明]
既述した通り、触媒30は、その内部に貯蔵している酸素を放出することで酸素不足のリッチな排気ガスを浄化し、また、排気ガスがリーンである場合は、ガス中の過剰な酸素を吸蔵することによりその浄化を図る。従って、触媒30は、その内部に酸素が吸蔵されていない状況下ではリッチな排気ガスを浄化することはできず、また、その内部に酸素を吸蔵する余裕がない状況下ではリーンな排気ガスを浄化することができない。このため、触媒30に所望の浄化能力を発揮させるためには、その内部における酸素吸蔵状態を精度良く監視し、触媒30に流入する排気ガスの空燃比A/Fを、その酸素吸蔵状態に応じて適宜リッチ或いはリーンに制御することが必要である。以下、ECU40が、触媒30の酸素吸蔵状態を推定する手法について説明する。
【0027】
図2は、本実施形態において、ECU40が、触媒30の内部における酸素吸蔵状態を推定するために用いている触媒モデルを説明するための概念図である。すなわち、本実施形態において、ECU40は、図2に示す触媒モデルを用いて、触媒30内部における酸素吸蔵状態を推定している。以下、図2を参照して、そのモデルの内容と、そのモデルを用いた酸素吸蔵状態の推定方法とを具体的に説明する。
【0028】
図2に示すように、本実施形態において用いられる触媒モデルは、触媒30を、仮想的に、排気ガスの流れ方向に並ぶ複数のブロックに分割して取り扱うことを前提としている。ここでは、便宜上それらのブロックを、上流側から下流側に向う順で、Aブロック、Bブロック、・・・Hブロック、Iブロック、Jブロックとし、それぞれのブロックはΔxの幅を有しているものとする。
【0029】
内燃機関10から排出される排気ガス中の特定成分(例えば酸素)の量をE/Goutとすると、その値E/Goutは、そのままAブロックに流入する特定成分の量Cgin(A)となる。また、Aブロックから排出される排気ガス中の特定成分(例えば酸素)の量をCgout(A)とすると、その値Cgout(A)は、そのままBブロックに流入する特定成分の量Cgin(B)となる。以下、説明の便宜上、この特性成分は酸素であるものとする。また、Cgout、Cginは、排気ガスがリーンである場合はその中に含まれる酸素量(過剰酸素量)を意味し、排気ガスがリッチである場合は、そのガス中の酸素不足量を意味するものとする。つまり、以下の説明において、Cgout、Cginは、共に排気ガス中の酸素過不足量を意味するものとする。
【0030】
本実施形態において、ECU40には、個々のブロックに流入する排気ガス中の酸素過不足量Cgin(N)に基づいて、そのブロックから流出する排気ガス中の酸素過不足量Cgout(N)を演算するためのモデルが記憶されている(詳細は後に説明する)。このモデルによれば、E/GoutすなわちCgin(A)に基づいてCgout(A)を求めることができ、また、Cgout(A)すなわちCgin(B)に基づいてCgout(B)を求めることができる。そして、同様の計算を繰り返すことにより、個々のブロックから流出する排気ガス中の酸素過不足量Cgout(N)を順次求めることができ、その計算をJブロックまで行うことで、触媒30の下流に流出する排気ガス中の酸素過不足量CgoutをCgout(J)として求めることができる。
【0031】
図1に示すシステムによれば、上流側空燃比センサ32により検出される排気空燃比A/F、およびエアフロメータ16により検出される吸入空気量Ga(或いは、そのGaに基づいて算出される燃料噴射量)に基づいて、内燃機関10から流出する排気ガス中の酸素過不足量E/Goutを求めることができる。従って、ECU40は、上述した触媒モデルを用いた繰り返し計算を行うことにより、AブロックからJブロックまでの全てにつき、それらのブロックから排出される排気ガス中の酸素過不足量Cgout(N)を求めることができる。
【0032】
あるブロックに空燃比のリッチな排気ガスが流入してきた場合に、そのブロックが酸素の不足分を放出することができれば、その下流には酸素過不足量Cgout(N)がゼロの排気ガス、つまり、理論空燃比の排気ガスが流出する。また、あるブロックに空燃比のリーンな排気ガスが流入してきた場合に、そのブロックが酸素の過剰分を吸蔵することができれば、その下流にはやはり酸素過不足量Cgout(N)がゼロの排気ガスが流出する。従って、個々のブロックの下流に流出する排気ガス中の酸素過不足量Cgout(N)は、そのブロックにおける酸素吸蔵状態と相関を有するパラメータとして認識することができる。本実施形態において、ECU40は、このような原理で、触媒30内部の酸素吸蔵状態を推定している。
【0033】
次に、ECU40が、第N段のブロックに流入してくる排気ガス中の酸素過不足量Cgin(N)に基づき、そのブロックから流出する排気ガス中の酸素過不足量Cgout(N)を求める具体的手法について説明する。
次式(1)は、ECU40が、時刻t+Δtにおいて第N段のブロックから流出する排気ガス中の酸素過不足量Cgout(t+Δt, N)を推定するために用いる演算式である。
但し、δCgは、δCg(Ga,Temp,φost(t,N))と表されるべき関数、つまり、吸入空気量Ga、触媒温度Temp、および時刻tにおける第N段のブロックの酸素吸蔵率φost(t, N)の関数である。ECU40は、Ga、Temp、およびφostと、δCgとの関係を定めたマップ或いは演算式を記憶しており、そのマップ或いは演算式を用いてδCgを算出する。
【0034】
δCgは、物理的には、触媒30が、単位時間および単位長あたりに吸蔵或いは放出する酸素の量を意味している。δCgの符号は、第N段のブロックが酸素を吸蔵する場合には正に設定され、一方、酸素を放出する場合には負に設定される。具体的には、第N段のブロックに流れ込む排気ガスがリーンであり、そのブロックが酸素を吸蔵する状況下ではδCgの符号は正とされ(δCg>0)、反対に、第N段のブロックに流れ込む排気ガスがリッチであり、そのブロックが酸素を放出する状況下ではδCgの符号は負とされる(δCg<0)。
【0035】
従って、上記(1)式中、右辺第2項「δCg×Δt×Δx」は、第N段のブロック(幅Δx)において、Δtの時間の間に吸蔵または放出される酸素量に相当している。そして、上記(1)式によれば、時刻t+Δtにおいて、第N−1段のブロックから流出してくる排気ガスがリーンである場合は、その排気ガス中の酸素量Cgout(t+Δt, N−1)から、第N段のブロックで吸蔵される酸素量δCgを減じた値が第N段のブロックから流出する排気ガス中の酸素量Cgout(t+Δt, N)として求められる。一方、時刻t+Δtにおいて、第N−1段のブロックから流出してくる排気ガスがリッチである場合は、その排気ガス中の酸素不足量Cgout(t+Δt, N−1)(符号は負)に、第N段のブロックから放出される酸素量δCgを加えた値が第N段のブロックから流出する排気ガス中の酸素不足量Cgout(t+Δt, N)として求められる。
【0036】
δCgを決定する3つの因子のうち、吸入空気量Gaと触媒温度Tempは、それぞれエアフロメータ16および触媒温度センサ36により検知することができる。残る1つの因子、すなわち、酸素吸蔵率φost(t,N)は、次式(2)に示す通り、時刻tにおける第N段のブロックの酸素吸蔵量ost(t,N)と、第N段のブロックの酸素吸蔵容量OSC(N)との比である。
φost(t,N)=ost(t,N)/OSC(N) ・・・(2)
【0037】
酸素吸蔵容量OSC(N)は、触媒30の酸素吸蔵量OSCを求めるための公知の手法と同様の手法により求めることができる。例えば、その値OSC(N)は、以下のような手法で求めることができる。すなわち、先ず、第N段のブロックに吸蔵されている全ての酸素が放出されるまで、そのブロックに流入する排気ガスの空燃比をリッチに維持する。全ての酸素が放出されたと判断できたら(第N段のブロックの下流にリッチな排気ガスが流出してきたら)、次にそのブロックに流入する排気ガスの空燃比をリーンに変化させる。以後、第N段のブロックに容量一杯の酸素が吸蔵されるまで(第N段のブロックの下流にリーンな排気ガスが流出してくるまで)、そのブロックに流入する排気ガス中の酸素量を積算する。この手法によれば、酸素量の積算値の最終的な値を、第N段のブロックにおける酸素吸蔵容量OSC(N)として扱うことができる。尚、OSC(N)を求める手法はこれに限定されるものではなく、より単純には、触媒30のOSCを、ブロック数(本実施形態では10)で割った値をOSC(N)としてもよい。
【0038】
上記(2)式に含まれるost (t,N)は、次式(3)に示す関係式により求めることができる。但し、ここでは、説明の便宜上、時刻t+Δtにおける第N段のブロックの酸素吸蔵量ost(t+Δt,N)を求める形式で式(3)を表している。また、次式(3)中、右辺第2項に含まれるKは適合係数である。
ost(t+Δt, N)=ost(t, N)+K×δCg×Δt×Δx ・・・(3)
【0039】
上記(3)式によれば、第N段のブロックに流入する排気ガスがリーンである場合は(従って、δCgは正)、時刻tにける酸素吸蔵量ost(t, N)に、時間Δtの間に新たに吸蔵された酸素量(厳密には適合係数Kで補正された値)を加えた値が時刻t+Δtにおける酸素吸蔵量ost(t+Δt, N)として算出される。また、第N段のブロックに流入する排気ガスがリッチである場合は(従って、δCgは負)、時刻tにける酸素吸蔵量ost(t, N)から、時間Δtの間に放出された酸素量(厳密には適合係数Kで補正された値)を減じた値が時刻t+Δtにおける酸素吸蔵量ost(t+Δt, N)として算出される。
【0040】
以上説明した通り、ECU40は、上述した触媒モデルを用いることにより、第N段のブロックにおける酸素過不足量Cgout(N)、酸素吸蔵率φost(N)、および酸素吸蔵量ost(N)等を求めることができる。そして、ECU40は、個々のブロックに対して上記の処理を繰り返し適用することにより、AブロックからJブロックまで、全てのブロックにつき、それらの値を算出することができる。
【0041】
[触媒モデルを用いた運転状態切り換え許否の判断手法の説明]
既述した通り、本実施形態のシステムは、内燃機関10の運転領域に応じて、全筒運転と減筒運転とを切り換える機能を有している。このような運転状態の切り換えには、発明が解決しようとする課題の欄において説明した通り、一時的な空燃比荒れが伴う。
【0042】
図3は、内燃機関10から流出する排気ガス中の空燃比が一時的に荒れた場合に、つまり、その排気ガス中の酸素過不足量E/Goutが一時的に荒れた場合に、その荒れが触媒30内部にどのように伝達されるかを説明するための図である。
内燃機関10から流出する排気ガス中の酸素過不足量E/Goutが図3(A)に示すような時間的変化を示した場合、その変化の影響は、図3(B)に示すようにAブロックから流出する排気ガス中の酸素過不足量にも表れる。そして、その影響は、順次下流のブロックに伝達され、触媒30がその影響を吸収することができると、Jブロックから流出する排気ガス中の酸素過不足量Cgout(J)は図3(C)に示すようにほぼゼロのまま維持される。これに対して、触媒30が、E/Goutの影響を吸収することができない場合は、Cgout(J)にも何らかの変化が生ずる。つまり、触媒30の下流に酸素が過剰な排気ガス、或いは酸素の不足した排気ガスが流出することになる。
【0043】
触媒30の下流には、常に清浄な排気ガスが流出することが望ましい。この要求を満たす意味では、Jブロックから流出する排気ガス中の酸素過不足量Cgout(J)がゼロのまま維持される状況下では全筒運転と減筒運転の切り換えを許容するとしても、Cgout(J)がゼロでない値に変化するような状況下では、その切り換えを禁止することが望ましい。
【0044】
既述した通り、本実施形態のシステムでは、上述した触媒モデルを用いることにより、内燃機関10から流出する排気ガス中の酸素過不足量E/Goutに基づいて、個々のブロックから流出する排気ガス中の酸素過不足量Cgout(N)を順次繰り返し計算により求めることができる。従って、内燃機関10の運転状態を切り換える要求が生じた時点で、E/Goutにどのような荒れが生ずるかが判れば、その荒れが個々のブロックにどのように伝達され、触媒30から流出する排気ガス中の酸素過不足量Cgout(J)がどのような挙動を示すかを予測することが可能である。そして、その予測が可能であれば、触媒30の下流に空燃比荒れの影響が及ばない場合に限り運転状態の切り換えを許可することが可能である。
【0045】
内燃機関10において、全筒運転と減筒運転とが切り換えられた際に、内燃機関10から流出する排気ガス中の酸素過不足量E/Goutがどのような荒れを示すかは、ほぼその切り換え時における内燃機関10の回転数NEと負荷KLとで決定される。従って、運転状態に切り換えに伴ってE/Goutに生ずる変化の様子は、NEとKLとの関係で、予めマップ化しておくことが可能である。
【0046】
図4(A)は、運転状態に切り換えに伴ってE/Goutに生ずる時間的変化と、その切り換え時における回転数NEおよび負荷KLとの関係を定めたマップの一例である。また、図4(B)は、同様のマップの他の例である。ECU40は、このようなマップを記憶しており、運転状態の切り換え要求が生じた際には、現実にその切り換えを行う以前に、そのマップを参照して、その切り換えに伴って生ずるE/Goutの時間的変化を予測する。そして、ECU40は、予測したE/Goutの時間的変化に基づいて、運転状態の切り換えを許可するか否かを判断する。
【0047】
[ECU40が実行する具体的処理の説明]
図5は、上記の機能を実現するためにECU40が実行するルーチンのフローチャートを示す。尚、このルーチンは、内燃機関10に対して、全筒運転と減筒運転の切り換えが要求される毎に起動されるものとする。
【0048】
図5に示すルーチンでは、先ず、切り換え要求が生じた時点での内燃機関10の運転状態、つまり、その時点での回転数NEおよび負荷KLが取得される(ステップ100)。
回転数NEは、クランク角センサ29の出力に基づいて検知することができる。また、負荷KLは、スロットルバルブ18が全開(WOT:Wide Open Throttle)である場合に生ずるべき吸入空気量(回転数NE、スロットル開度TAなどに基づいて決定される)に対する現実の吸入空気量Gaの比として求めることができる。尚、本ステップ100において、負荷KLは、内燃機関10の発生トルクやスロットル開度TAで代用してもよい。
【0049】
次に、触媒30に流入する排気ガス中の酸素過不足量Cgin、つまり、内燃機関10から排出される排気ガス中の酸素過不足量E/Goutが予測される(ステップ102)。
既述した通り、ECU40は、E/Goutと、NEおよびKLとの関係を定めたマップを記憶している。本ステップでは、そのマップを参照して、E/Goutを、すなわち触媒30に流入する排気ガス中の酸素過不足量Cginを予測する。ところで、図4を参照して説明した通り、本実施形態においてECU40に記憶されているE/Goutのマップは、E/Goutの時間的変化を定めたマップである。このマップは、厳密には、所定時間Δt毎のE/Goutを意味する複数の離散値により構成されている。本ステップ102では、その処理が繰り返される毎に、それらの離散値が時系列で順次E/Goutの予測値、つまり、Cginの予測値として設定される。
【0050】
図5に示すルーチンでは、次に、上記ステップ102において予測されたCginに基づいて、上述した触媒モデルに従って、触媒30の最終ブロックから流出する排気ガス中の酸素過不足量Cgoutが算出される(ステップ104)。
【0051】
次いで、上記ステップ104において算出された酸素過不足量Cgoutの絶対値を積算することにより、酸素過不足量積算値sumCgout=Σ│Cgout│が算出される(ステップ106)。
触媒30に入力する排気ガスの空燃比に荒れが生じた場合、触媒30の下流には、酸素不足のリッチな排気ガスが流出することも、また、酸素過多のリーンな排気ガスが流出することも、更には、空燃比がリッチとリーンの両側に荒れる排気ガスが流出することもある。この場合、大気に排出される排気ガスのエミッションは、未浄化成分の総量、つまり、酸素不足量と酸素過多量の総量で判断することが適切である。上記の如くCgoutの絶対値を積算してsumCgoutを求めることによれば、そのような判断を適切に行うことができる。
【0052】
酸素過不足量の積算値sumCgoutの算出が終わると、次に、全てのCgin予測値について(従って、全てのE/Gout予測値について)上記ステップ102〜106の処理が実行されたか否かが判断される(ステップ108)。
上述した通り、Cgin予測値は(つまりE/Goutの予測値は)、マップを参照することにより求められる。このマップには、E/Goutの時間的変化に対応した複数の離散値が定められている。本ステップ108では、今回のサイクルで処理されたCgin予測値が、それら複数の離散値の最後の値に対応するものであるかが判断される。その結果、未だ最後のCgin予測値が処理されていないと判断された場合は、Cgin予測値が時系列的に次のCgin予測値に変更された後、上記ステップ102以降の処理が再び実行される。
【0053】
一方、上記ステップ108において、全てのCgin予測値につき処理が終了していると判断された場合は、次に、酸素過不足量の積算値sumCgoutが、所定の判定値αより小さいか否かが判別される(ステップ110)。
【0054】
判定値αは正の値であり、運転状態の切り換えに伴って触媒30の下流に流出する未浄化の成分の許容上限値を定めた値である。従って、上記ステップ110においてsumCgout<αが成立すると判別される場合は、全筒運転と減筒運転の切り換えを許可して差し支えないと判断することができる。図5に示すルーチンでは、この場合、全筒運転と減筒運転との切り換え実行が許可された後、今回の処理サイクルが終了される(ステップ112)。
【0055】
一方、上記ステップ110においてsumCgout<αが成立しないと判別される場合は、運転状態の切り換えを許可すべきでないと判断することができる。図5に示すルーチンによれば、この場合、以後、全筒運転と減筒運転の切り換え実行が禁止された後、今回の処理サイクルが終了される(ステップ114)。
【0056】
以上説明した通り、図5に示すルーチンによれば、内燃機関10に対して運転状態の切り換えが要求される毎に、その切り換えに伴ってE/Goutに生ずる変化が予測され、かつ、その予測に基づいて更に、触媒30の下流に流出する排気ガスの挙動が推定される。そして、このようにして推定された挙動が許容できるものであるか否かにより、全筒運転と減筒運転の切り換え許否を判断することができる。このため、本実施形態のシステムによれば、排気エミッションを悪化させることのない状況下に限り内燃機関10の運転状態の切り換えを許可することができ、運転状態に切り換えに伴うエミッションの悪化を確実に防ぐことができる。
【0057】
ところで、上述した実施の形態1では、触媒30の最終ブロックから流出する排気ガス中の酸素過不足量の積算値sumCgoutに基づいて運転状態の切り換え許否を判断することとしているが、その判断の基礎となり得るパラメータは、sumCgoutに限定されるものではない。つまり、上記の判断は、積算処理に付される以前のCgoutに基づいて直接的に行うこととしてもよい。
【0058】
更に、上記判断の基礎とするパラメータは、最終ブロックから流出する排気ガス中の酸素過不足量Cgout、或いはその積算値sumCgoutに限定されるものでもない。つまり、運転状態の切り換え許否は、触媒30の下流に未浄化の成分がどの程度流出するかに基づいて判断すればよく、その判断は、触媒30の酸素吸蔵状態に関するパラメータに基づいて、例えば個々のブロックの酸素吸蔵率φost(N)に基づいて実行することが可能である。より具体的には、最終ブロックの酸素吸蔵率φost(J)が、その下流に未浄化の排気ガスを流出させることのない範囲(所定の上限判定値以下、かつ、所定の下限判定値以上)であるか否かに基づいて上記判断を行うことも可能である。触媒30に対してリーンな排気ガスが流入している状況下で最終ブロックの酸素吸蔵率φost(J)が上限判定値を超えている場合は、その下流にリーンな排気ガスが吹き抜ける可能性があると判断できる。また、触媒30に対してリッチな排気ガスが流入している状況下で最終ブロックの酸素吸蔵率φost(J)が下限判定値を下回っている場合は、その下流にリッチな排気ガスが吹き抜ける可能性があると判断できる。そして、それらの条件が何れも成立しない場合は、触媒30の下流に未浄化の排気ガスが流出する可能性は十分に低いと判断することができる。加えて、個々のブロックの酸素吸蔵率φost(N)は、上述した(2)式を用いることで算出することができる。従って、本実施形態のシステムにおいては、運転状態の切り換え許否を最終ブロックの酸素吸蔵率φost(J)に基づいて実行することが可能であり、かつ、そのような構成を採用しても、実施の形態1のシステムが奏する優れた効果を達成することができる。
【0059】
また、上述した実施の形態1においては、触媒モデルを用いた処理を通して、全筒運転と減筒運転の切り換え許否を判断することとしているが、その判断の対象は、全筒運転と減筒運転の切り換え許否に限定されるものではない。すなわち、その判断の対象は、排気空燃比の荒れを伴う運転状態の切り換えであればよく、例えば、吸排気弁の開閉タイミングの切り換え許否などを、その判断の対象としてもよい。
【0060】
尚、上述した実施の形態1(変形例を含む)においては、酸素過不足量Cgout、その積算値sumCgout、或いは酸素吸蔵率φostが、前記第1の発明における「酸素吸蔵状態に関わるパラメータ」に相当している。また、ECU40が、上記ステップ102の処理を実行することにより前記第1の発明における「流入酸素過不足量予測手段」が、上記ステップ104〜108の処理を実行することにより前記第1の発明における「パラメータ推定手段」が、上記ステップ110〜114の処理を実行することにより前記第1の発明における「切り換え可否判断手段」が、それぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態1においては、内燃機関10の吸気弁26および排気弁28の状態を切り換えるアクチュエータが前記第1の発明における「気筒数切り換え手段」に相当している。
また、上述した実施の形態1においては、ECU40が、上記ステップ100の処理を実行することにより前記第2の発明における「回転数検出手段」および「負荷検出手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態1においては、触媒30の最終ブロックの位置が前記第3の発明における「特定位置」に相当しており、ECU40が、上記ステップ106の処理を実行することにより前記第3の発明における「特定位置パラメータ推定手段」が実現されている。
【0061】
実施の形態2.
次に、図6を参照して本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態のシステムは、実施の形態1のシステムにおいて、ECU40に、上記図5に示すルーチンに代えて、図6に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
【0062】
上述した実施の形態1のシステムは、触媒30の最終ブロックから流出する排気ガス中の酸素過不足量Cgoutを予測し、その予測値に基づいて運転状態の切り換え許否を判断することとしている。このような判断手法によれば、内燃機関10から流出する排気ガスの空燃比荒れを触媒30が全体として吸収することができる場合に運転状態の切り換えを許可することができるため、比較的その切り換えを緩やかに許可することができる。
【0063】
しかしながら、上記の判断手法は、触媒30の最終ブロックの状態に着目するものであるため、制御誤差に対するマージンを十分に確保することができない。このため、このような判断手法による場合は、排気ガスの絶対量が多大となる内燃機関10の高負荷運転時や、触媒30の劣化時において全筒運転と減筒運転の切り換えが行われた場合に、触媒30の下流に未浄化の成分が吹き抜け易い。
【0064】
そこで、本実施形態では、最終ブロックに限定せず、触媒30内の特定のブロックに着目して(そのブロックの状態や、その下流に流出する排気ガス中の酸素過不足量に着目して)内燃機関10の運転状態の切り換え許否を判断すると共に、その特定のブロックを、内燃機関10の運転状態や触媒30の劣化状態に応じて、上流側或いは下流側に適宜移動させることとした。
【0065】
図6は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU40が実行する制御ルーチンのフローチャートを示す。尚、このルーチンは、上記図5に示すルーチンと同様に、内燃機関10に対して、全筒運転と減筒運転の切り換えが要求される毎に起動されるものとする。
【0066】
図6に示すルーチンでは、先ず、切り換え要求が生じた時点での内燃機関10の運転状態、つまり、その時点での回転数NEおよび負荷KLが取得される(ステップ120)。
本ステップ120の処理は、実質的に図5におけるステップ100の処理と同一であるため、その詳細な説明は省略する。
【0067】
次に、触媒30の劣化状態が検知される(ステップ122)。
触媒30の劣化状態は、例えば触媒30の酸素吸蔵容量OSCに基づいて判断することができる。酸素吸蔵容量OSCは、触媒30が吸蔵することのできる最大酸素量であり、その容量は、触媒30の劣化が進むにつれて少なくなる。本実施形態において、ECU40は、図6に示すルーチンとは別のルーチンにより、公知の手法で酸素吸蔵容量OSCを適宜算出している。本ステップ122では、現時点で算出されている最新のOSCを読み出すことにより、その値が検知される。
【0068】
図6に示すルーチンでは、次に、判定の対象とする特定ブロックの番号Xが取得される(ステップ124)。
ECU40は、内燃機関10の回転数NEおよび負荷KL、並びに触媒30の劣化状態との関係で、特定ブロックの番号Xを定めたマップが記憶されている。本ステップ124では、このマップを参照することにより、判定の対象とする特定ブロックの番号Xが決定される。このマップによれば、高回転高負荷運転であるほど、特定ブロックは上流側に設定され、また、触媒30の劣化が進んでいるほど特定ブロックは上流側に設定される。
【0069】
次に、触媒30に流入する排気ガス中の酸素過不足量Cgin、つまり、内燃機関10から排出される排気ガス中の酸素過不足量E/Goutが予測される(ステップ126)。
本ステップ126の処理は、実質的に図5に示す上記ステップ102の処理と同一であるため、その詳細な説明は省略する。
【0070】
図6に示すステップでは、次に、上記ステップ126において予測されたCginに基づいて、上述した触媒モデルに従って、上記ステップ124において決定された特定ブロックから流出する排気ガス中の酸素過不足量Cgout(X)が算出される(ステップ128)。
【0071】
次いで、そのようにして算出された特定ブロックのCgout(X)が、所定の範囲に収まっているか、具体的には、β<Cgout<γが成立するかが判別される(ステップ130)。
判定値βは負の符号を有する値であり、運転状態の切り換えに伴い特定ブロックの下流に流出させることを許容する酸素不足量の限界値である。一方、判定値γは正の符号を有する値であり、運転状態の切り換えに伴い特定ブロックの下流に流出させることを許容する酸素過多量の限界値である。
【0072】
上記ステップ130において、β<Cgout<γが成立すると判別された場合は、運転状態の切り換えに伴って招ずるE/Goutの荒れが、触媒30の内部において、特定ブロック以前の領域において吸収できていると判断できる。そして、この場合は、特定ブロックの下流に未浄化の排気ガスが流出することはなく、運転状態の切り換えを禁止する理由がないと判断できる。図6に示すルーチンでは、この場合、次に全てのCgin予測値について(従って、全てのE/Gout予測値について)上記ステップ126〜130の処理が実行されたか否かが判断される(ステップ132)。
Cgin予測値は(つまりE/Goutの予測値は)、実施の形態1の場合と同様にマップを参照することで求められる。このマップには、E/Goutの時間的変化に対応した複数の離散値が定められている。本ステップ132では、今回のサイクルで処理されたCgin予測値が、それら複数の離散値の最後の値に対応するものであるかが判断される。その結果、未だ最後のCgin予測値が処理されていないと判断された場合は、Cgin予測値が時系列的に次のCgin予測値に変更された後、上記ステップ126以降の処理が再び実行される。
【0073】
一方、上記ステップ132において、全てのCgin予測値につき上記ステップ126〜130の処理が終了していると判別された場合は、E/Goutの荒れが収まるまでの間、その荒れは常に触媒30内の特定ブロック以前の領域において吸収できていたと判断することができる。図6に示すルーチンでは、この場合、全筒運転と減筒運転との切り換え実行が許可された後、今回の処理サイクルが終了される(ステップ134)。
【0074】
上記ステップ134において、全てのCgin予測値につき所望の処理が終了したと判断されるまでの間には、上記ステップ130において、β<Cgout<γが成立しないと判断されることがある。この場合、当該サイクルにおいて処理の対象とされたCgin予測値に対して、特定ブロックから流出する排気ガス中の酸素過不足量Cgoutが、流出許容値を超えたと判断することができる。このような判断がなされた場合、図6に示すルーチンによれば、以後、速やかに全筒運転と減筒運転の切り換え実行が禁止され、その後今回の処理サイクルが終了される(ステップ136)。
【0075】
以上説明した通り、図6に示すルーチンによれば、内燃機関10の回転数NEが高いほど、またその負荷KLが高いほど、つまり、内燃機関10から排出される排気ガス量の絶対量が多大であるほと、判定の対象となる特定ブロックを上流側に移行させることができる。更に、このルーチンによれば、触媒30の劣化が進むにつれ、その特定ブロックを上流側に移行させることができる。そして、このようにして設定された特定ブロックの下流に未浄化の成分が吹き抜けないと判断できる場合に限り、内燃機関10の運転状態の切り換えを許可することができる。
【0076】
このような処理によれば、排気ガスの絶対量が多い場合や、触媒30の劣化が進んでいる場合など、触媒30の下流に未浄化の成分が吹き抜け易い状況下では、特定ブロックを上流側に移行させ、そのような吹き抜けに対するマージンを大きく確保することができる。また、未浄化の成分が吹き抜ける可能性の低い状況下では、特定ブロックを下流側に移行させ、運転状態の切り換えが許可される頻度を高めることができる。従って、本実施形態のシステムによれば、運転状態の切り換えを不必要に禁止することなく、内燃機関10のエミッション特性を常に良好に保つことができる。
【0077】
ところで、上述した実施の形態2においては、特定ブロックから流出する排気ガス中の酸素過不足量Cgoutに基づいて、運転状態の切り換え許否を判断することとしているが、その判断の基礎となるパラメータは、Cgoutに限定されるものではない。すなわち、上記の判断は、特定ブロックの酸素吸蔵率φostが上限側判定値を超えているか否か、或いは下限側判定値を下回っているか否かに基づいて行うこととしてもよい。
【0078】
また、上述した実施の形態2においては、特定ブロックにおける酸素過不足量Cgoutの値から、直接的に運転状態の切り換え許否を判断することとしているが、その判断は、Cgoutに代えて、その積分値sumCgoutに基づいて行うこととしても良い。
【0079】
尚、上述した実施の形態2(変形例を含む)においては、酸素過不足量Cgout、その積算値sumCgout、或いは酸素吸蔵率φostが、前記第1の発明における「酸素吸蔵状態に関わるパラメータ」に相当している。また、ECU40が、上記ステップ126の処理を実行することにより前記第1の発明における「流入酸素過不足量予測手段」が、上記ステップ128の処理を実行することにより前記第1の発明における「パラメータ推定手段」が、上記ステップ130〜136の処理を実行することにより前記第1の発明における「切り換え可否判断手段」が、それぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態2においては、ECU40が、上記ステップ120の処理を実行することにより前記第2の発明における「回転数検出手段」および「負荷検出手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態2においては、特定ブロックの位置が前記第3の発明における「特定位置」に相当しており、ECU40が、上記ステップ128の処理を実行することにより前記第3の発明における「特定位置パラメータ推定手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態2においては、ECU40が、上記ステップ120の処理を実行することにより前記第6の発明における「回転数検出手段」、および「負荷検出手段」が、上記ステップ122の処理を実行することにより前記第6の発明における「触媒劣化検出手段」が、上記ステップ124の処理を実行することにより前記第6の発明における「特定位置決定手段」が、それぞれ実現されている。
【0080】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明によれば、運転状態の切り換えが要求された際に、その切り換えの後に触媒の内部において実現される酸素吸蔵状態に関わるパラメータを推定し、そのパラメータに基づいて、その切り換え可否を判断することができる。従って、本発明によれば、上記パラメータが、エミッションの悪化を生じさせない値であると判断できる場合にのみ、運転状態の切り換えを許可することができる。
【0081】
また、この発明によれば、上記パラメータが、エミッションの悪化を生じさせない値であると判断できる場合にのみ、全筒運転と減筒運転の切り換えを許可することができる。
【0082】
第2の発明によれば、内燃機関の運転状態の切り換え後に触媒に流入する排気ガス中の酸素過不足量(流入酸素過不足量)を、内燃機関の運転状態と負荷とに基づいて、精度良く予測することができる。
【0083】
第3の発明によれば、触媒内の、排気ガスの流れ方向における特定位置での酸素吸蔵状態に関わるパラメータに基づいて、運転状態の切り換え可否を判断することができる。このため、本発明によれば、触媒の内部状態を考慮して、運転状態の切り換えを、真に必要な場合に限って禁止することができる。
【0084】
第4の発明によれば、特定位置における酸素過不足量が判定値を超えている場合に切り換えを禁止することができる。このため、本発明によれば、特定位置より下流に未浄化のガスが流出すると予想される状況下で、適切に運転状態の切り換えを禁止することができる。
【0085】
第5の発明によれば、特定位置における酸素吸蔵率が、上限判定値を超えている場合或いは下限判定値に満たない場合に限り切り換えを禁止することができる。このため、本発明によれば、特定位置より下流に未浄化のガスが流出すると予想される状況下で、適切に運転状態の切り換えを禁止することができる。
【0086】
第6の発明によれば、パラメータを推定すべき特定位置を、内燃機関の回転数や負荷、或いは触媒の劣化状態に基づいて決定することができる。このため、本発明によれば、内燃機関の状態や触媒の状態に応じて、真に必要な場合にのみ運転状態の切り換えを禁止することができる。
【0087】
第7の発明によれば、触媒の最終位置におけるパラメータに基づいて、運転状態の切り換えを許可するか否かを判断することができる。このため、本発明によれば、触媒の下流に未浄化のガスが流出すると予測される場合に限り、運転状態の切り換えを禁止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の構成を説明するための図である。
【図2】 本発明の実施の形態1において用いられる触媒モデルを説明するための図である。
【図3】 本発明の実施の形態1において内燃機関の運転状態が切り換えられることにより発生する排気ガスの空燃比荒れが触媒の内部をどのように伝達されるのかを説明するための図である。
【図4】 本発明の実施の形態1においてECUが記憶するべきマップの例である。
【図5】 本発明の実施の形態1において実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【図6】 本発明の実施の形態2において実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 内燃機関
12 吸気通路
14 排気通路
30 触媒
40 ECU(Electronic Control Unit)
E/Gout 内燃機関から流出する排気ガス中の酸素過不足量
Cgin 触媒に流入する排気ガス中の酸素過不足量
Cgout 触媒から流出する排気ガス中の酸素過不足量
Cgout(N) 第N段のブロックから流出する排気ガス中の酸素過不足量
Cgin(N) 第N段のブロックに流入する排気ガス中の酸素過不足量
Cgout(X) 特定ブロックから流出する排気ガス中の酸素過不足量[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an internal combustion engine control apparatus, and more particularly to an internal combustion engine control apparatus suitable for maintaining good emission characteristics in an internal combustion engine capable of switching operating states.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, for example, as disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2001-140664, there is a function of switching between all-cylinder operation in which all cylinders are operated and reduced-cylinder operation in which some cylinders are deactivated according to the operation region. Internal combustion engines are known. According to such an internal combustion engine, all-cylinder operation can be appropriately performed in a region suitable for all-cylinder operation, and reduced-cylinder operation can be appropriately performed in a region suitable for reduced-cylinder operation. Therefore, according to the conventional internal combustion engine, it is possible to realize excellent fuel consumption characteristics and excellent emission characteristics as compared with the case where the operating state is limited to all-cylinder operation.
[0003]
By the way, in the conventional internal combustion engine, the reduced-cylinder operation is realized by closing the intake / exhaust valve of the cylinder to be stopped and stopping the air flow in the cylinder. Under circumstances where the engine speed does not vary greatly, the amount of air flowing through the intake passage is substantially determined by the opening of the throttle valve. For this reason, in this internal combustion engine, when switching from all-cylinder operation to reduced-cylinder operation or vice versa, the total amount of air sucked into the internal combustion engine, that is, the amount of air that is subjected to combustion There is no big change in the total amount.
[0004]
In an internal combustion engine that switches the number of cylinders, normally, the total amount of fuel supplied to the internal combustion engine, that is, the total amount of fuel injected into the operating cylinder, so that a large torque change does not occur before and after the switching of the operating state. Is controlled so as not to change before and after the change of the number of cylinders. If the total amount of intake air and the total amount of fuel injection do not change before and after switching the number of cylinders, a constant torque can be obtained regardless of whether or not there is a deactivated cylinder. For this reason, in the conventional internal combustion engine, it is possible to prevent a large torque change from occurring before and after switching the number of cylinders.
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2001-140664 A
[Patent Document 2]
JP 2002-195080 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, before and after switching between the all-cylinder operation and the reduced-cylinder operation, a change occurs in the air amount itself sucked into the individual cylinders in operation. In an internal combustion engine, fuel adhesion, usually referred to as port wet, occurs around an intake port and an intake valve. This amount of port wet is in an equilibrium state when the amount of air sucked into each cylinder is stable, but increases and decreases when the amount of air changes. For this reason, even if the total amount of air sucked into the internal combustion engine and the total amount of fuel injected into the operating cylinder are the same, combustion occurs in each cylinder before and after switching between full cylinder operation and reduced cylinder operation. A change occurs in the air-fuel ratio of the air-fuel mixture applied to the fuel cell.
[0007]
Further, strictly speaking, the amount of air taken into each cylinder is affected by the pulsation of intake air. Since the pulsation that occurs during all-cylinder operation and the pulsation that occurs during reduced-cylinder operation are different, even if the amount of air flowing through the intake passage is almost determined by the opening of the throttle valve, the amount of air drawn into each cylinder The total amount is not exactly the same before and after switching the number of cylinders. The air-fuel ratio of the air-fuel mixture supplied to the internal combustion engine also changes due to such a cause before and after switching the number of cylinders.
[0008]
In addition, switching between all-cylinder operation and reduced-cylinder operation requires mechanical switching for moving or stopping the intake / exhaust valve of the idle cylinder. Since such mechanical switching involves a delay, the timing for completing the switching may not coincide with the timing for switching between the fuel injection amount for all-cylinder operation and the fuel injection amount for reduced-cylinder operation. If the two timings do not match, the air-fuel ratio of the air-fuel mixture supplied to the internal combustion engine will be rough.
[0009]
As described above, when the operating state of the internal combustion engine is switched between the all-cylinder operation and the reduced-cylinder operation, the air-fuel ratio of the air-fuel mixture may temporarily become rough before and after the switching. In the case where the catalyst can absorb such air-fuel ratio roughness, the emission does not deteriorate due to the air-fuel ratio roughness. However, when the catalyst cannot absorb such air-fuel ratio roughness, a situation occurs in which the emission deteriorates as the operating state is switched. Therefore, in order to maintain good emission characteristics at all times, it is desirable to prohibit switching under conditions where the catalyst cannot absorb the air-fuel ratio roughness accompanying switching of the operating state.
[0010]
The present invention has been made in view of the above points, and when a request for switching to an operating state occurs, the internal combustion engine that permits the switching only when it can be determined that the emission does not deteriorate with the switching. An object is to provide a control device.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
A first aspect of the invention is a control device for an internal combustion engine capable of switching an operating state in order to achieve the above object,
Cylinder number switching means for switching between all cylinder operation in which all cylinders operate and reduced cylinder operation in which some cylinders are deactivated;
Between the all-cylinder operation and the reduced-cylinder operationOperating stateButswitchingWasThe inflowing oxygen excess / deficiency prediction means for predicting the inflowing oxygen excess / deficiency amount that is the oxygen excess / deficiency amount in the exhaust gas flowing into the catalyst after the switching,
Parameter estimation means for estimating a parameter related to the oxygen storage state of the catalyst after switching of the operation state based on the inflowing oxygen excess / deficiency amount;
Based on the estimated parameter, a switchability determination unit that determines whether the operation state can be switched;
It is characterized by providing.
[0013]
The second2The invention of the1'sIn the invention,
A rotational speed detecting means for detecting the rotational speed of the internal combustion engine;
Load detecting means for detecting the load of the internal combustion engine,
The inflowing oxygen excess / deficiency prediction means predicts the inflowing oxygen excess / deficiency based on the rotation speed and the load.
[0014]
The second3The invention of the firstOr the second inventionThe parameter estimation means comprises specific position parameter estimation means for estimating a parameter related to the oxygen storage state at a specific position in the exhaust gas flow direction in the catalyst,
The switchability determination means determines whether the operation state can be switched based on the parameter at the specific position.
[0015]
The second4The invention of the3In the invention of
The parameter related to the oxygen storage state at the specific position is oxygen excess / deficiency at the specific position,
The switchability determination unit is characterized by prohibiting the switchover when an oxygen excess / deficiency amount at the specific position exceeds a predetermined determination value.
[0016]
The second5The invention of the3In the invention of
The parameter related to the oxygen storage state at the specific position is the oxygen storage rate at the specific position,
The switchability determination unit is characterized in that the switching is prohibited when the oxygen storage rate at the specific position exceeds an upper limit determination value or does not reach a lower limit determination value.
[0017]
The second6The invention of the3Thru5In any of the inventions of
At least one of a rotational speed detecting means for detecting the rotational speed of the internal combustion engine, a load detecting means for detecting a load of the internal combustion engine, and a catalyst deterioration detecting means for detecting a deterioration state of the catalyst;
Specific position determining means for determining the specific position in the catalyst based on at least one of the rotational speed, the load, and the catalyst deterioration state;
It is characterized by providing.
[0018]
The second7The invention of the3Thru5In any one of the inventions, the specific position is a final position of the catalyst in a flow direction of the exhaust gas.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the element which is common in each figure, and the overlapping description is abbreviate | omitted.
[0020]
[Description of system configuration]
FIG. 1 is a diagram for explaining the configuration of the first embodiment of the present invention. As shown in FIG. 1, the present embodiment includes an
An air flow meter 16 that detects the amount of air flowing through the
[0021]
The
[0022]
Actuators (not shown) are connected to the
[0023]
The
[0024]
A
[0025]
The system shown in FIG. 1 includes an ECU (Electronic Control Unit) 40. The
[0026]
[Description of catalyst model]
As described above, the
[0027]
FIG. 2 is a conceptual diagram for explaining a catalyst model used by the
[0028]
As shown in FIG. 2, the catalyst model used in the present embodiment is based on the premise that the
[0029]
Assuming that the amount of a specific component (for example, oxygen) in the exhaust gas discharged from the
[0030]
In the present embodiment, the
[0031]
According to the system shown in FIG. 1, the exhaust air-fuel ratio A / F detected by the upstream air-
[0032]
If an exhaust gas rich in air-fuel ratio flows into a block and that block can release the oxygen deficiency, then the exhaust gas with an excess / deficiency Cgout (N) of zero is located downstream of it, that is, The stoichiometric air-fuel ratio exhaust gas flows out. Also, if lean air-fuel ratio exhaust gas flows into a block, and that block can store excess oxygen, then the exhaust gas with oxygen excess / deficiency Cgout (N) of zero is also downstream. Gas flows out. Therefore, the oxygen excess / deficiency Cgout (N) in the exhaust gas flowing out downstream of each block can be recognized as a parameter having a correlation with the oxygen storage state in that block. In the present embodiment, the
[0033]
Next, the
The following expression (1) is an arithmetic expression used by the
However, δCg is a function to be expressed as δCg (Ga, Temp, φost (t, N)), that is, the intake air amount Ga, the catalyst temperature Temp, and the oxygen storage rate φost of the N-th block at time t. It is a function of (t, N). The
[0034]
δCg physically means the amount of oxygen that the
[0035]
Therefore, in the above equation (1), the second term “δCg × Δt × Δx” on the right side corresponds to the amount of oxygen occluded or released during the time Δt in the N-th block (width Δx). Yes. According to the above equation (1), when the exhaust gas flowing out from the (N−1) -th block is lean at time t + Δt, the oxygen amount Cgout (t + Δt, N−1) in the exhaust gas ), The value obtained by subtracting the oxygen amount ΔCg stored in the Nth stage block is obtained as the oxygen amount Cgout (t + Δt, N) in the exhaust gas flowing out from the Nth stage block. On the other hand, when the exhaust gas flowing out from the block of the (N−1) -th stage is rich at time t + Δt, the oxygen deficiency Cgout (t + Δt, N−1) (sign is negative) in the exhaust gas is A value obtained by adding the amount of oxygen ΔCg released from the N-th block is obtained as an oxygen deficiency Cgout (t + Δt, N) in the exhaust gas flowing out from the N-th block.
[0036]
Of the three factors that determine δCg, the intake air amount Ga and the catalyst temperature Temp can be detected by the air flow meter 16 and the
φost (t, N) = ost (t, N) / OSC (N) (2)
[0037]
The oxygen storage capacity OSC (N) can be obtained by a method similar to a known method for obtaining the oxygen storage amount OSC of the
[0038]
The ost (t, N) included in the above equation (2) can be obtained from the relational equation shown in the following equation (3). However, here, for convenience of explanation, Expression (3) is expressed in a form for obtaining the oxygen storage amount ost (t + Δt, N) of the N-th block at time t + Δt. In the following equation (3), K included in the second term on the right side is a fitness coefficient.
ost (t + Δt, N) = ost (t, N) + K × δCg × Δt × Δx (3)
[0039]
According to the above equation (3), when the exhaust gas flowing into the N-th stage block is lean (thus, δCg is positive), the oxygen storage amount ost (t, N) at time t is set to the time Δt. A value obtained by adding the amount of oxygen newly stored during this period (strictly, the value corrected by the fitness coefficient K) is calculated as the oxygen storage amount ost (t + Δt, N) at time t + Δt. In addition, when the exhaust gas flowing into the Nth stage block is rich (thus, δCg is negative), the oxygen released during time Δt from the oxygen storage amount ost (t, N) at time t A value obtained by subtracting the amount (strictly, the value corrected by the fitness coefficient K) is calculated as the oxygen storage amount ost (t + Δt, N) at time t + Δt.
[0040]
As described above, the
[0041]
[Explanation of operation status switching judgment method using catalyst model]
As described above, the system of the present embodiment has a function of switching between all-cylinder operation and reduced-cylinder operation according to the operation region of the
[0042]
FIG. 3 shows the roughening when the air-fuel ratio in the exhaust gas flowing out from the
When the oxygen excess / deficiency E / Gout in the exhaust gas flowing out from the
[0043]
It is desirable that clean exhaust gas always flows out downstream of the
[0044]
As described above, in the system of the present embodiment, the exhaust gas flowing out from each block is based on the oxygen excess / deficiency E / Gout in the exhaust gas flowing out from the
[0045]
In the
[0046]
FIG. 4A is an example of a map that defines the relationship between the temporal change that occurs in E / Gout with switching to the operating state and the rotational speed NE and load KL at the time of switching. FIG. 4B is another example of a similar map. The
[0047]
[Description of specific processing executed by ECU 40]
FIG. 5 shows a flowchart of a routine executed by the
[0048]
In the routine shown in FIG. 5, first, the operating state of the
The rotational speed NE can be detected based on the output of the
[0049]
Next, the oxygen excess / deficiency Cgin in the exhaust gas flowing into the
As described above, the
[0050]
In the routine shown in FIG. 5, the oxygen excess / deficiency Cgout in the exhaust gas flowing out from the final block of the
[0051]
Next, by integrating the absolute value of the oxygen excess / deficiency Cgout calculated in
When the air-fuel ratio of the exhaust gas input to the
[0052]
When calculation of the integrated value sumCgout of the oxygen excess / deficiency is finished, it is next determined whether or not the processing of
As described above, the Cgin predicted value (that is, the E / Gout predicted value) is obtained by referring to the map. In this map, a plurality of discrete values corresponding to temporal changes in E / Gout are defined. In
[0053]
On the other hand, if it is determined in
[0054]
The determination value α is a positive value, and is a value that defines an allowable upper limit value of an unpurified component that flows downstream of the
[0055]
On the other hand, if it is determined in
[0056]
As described above, according to the routine shown in FIG. 5, every time the
[0057]
By the way, in the first embodiment described above, whether to permit switching of the operating state is determined based on the integrated value sumCgout of the oxygen excess / deficiency in the exhaust gas flowing out from the final block of the
[0058]
Further, the parameter on which the above judgment is based is not limited to the oxygen excess / deficiency Cgout in the exhaust gas flowing out from the final block, or its integrated value sumCgout. In other words, whether or not to permit switching of the operating state may be determined based on how much unpurified components flow out downstream of the
[0059]
In the first embodiment described above, whether or not to switch between the all cylinder operation and the reduced cylinder operation is determined through the processing using the catalyst model. It is not limited to whether or not switching is allowed. That is, the determination target may be switching of the operation state accompanied by the rough exhaust air-fuel ratio. For example, whether the switching of the intake / exhaust valve opening / closing timing is permitted may be determined.
[0060]
In the first embodiment described above (including the modification), the oxygen excess / deficiency Cgout, the integrated value sumCgout, or the oxygen storage rate φost is the “parameter related to the oxygen storage state” in the first invention. It corresponds. Further, when the
In the first embodiment described above, the actuator that switches the states of the
Further, in the first embodiment described above, the
In the first embodiment described above, the position of the last block of the
[0061]
Embodiment 2. FIG.
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. The system of the present embodiment can be realized by causing the
[0062]
The system of the first embodiment described above predicts the oxygen excess / deficiency Cgout in the exhaust gas flowing out from the final block of the
[0063]
However, since the above determination method focuses on the state of the last block of the
[0064]
Thus, in the present embodiment, not limited to the final block, focus on a specific block in the catalyst 30 (focus on the state of that block and the oxygen excess / deficiency in the exhaust gas flowing downstream thereof). Whether or not switching of the operating state of the
[0065]
FIG. 6 shows a flowchart of a control routine executed by the
[0066]
In the routine shown in FIG. 6, first, the operating state of the
Since the process of
[0067]
Next, the deterioration state of the
The deterioration state of the
[0068]
In the routine shown in FIG. 6, next, the number X of the specific block to be determined is acquired (step 124).
The
[0069]
Next, the oxygen excess / deficiency Cgin in the exhaust gas flowing into the
Since the process of this
[0070]
In the step shown in FIG. 6, next, based on the Cgin predicted in the
[0071]
Next, it is determined whether Cgout (X) of the specific block thus calculated is within a predetermined range, specifically, whether β <Cgout <γ is satisfied (step 130).
The determination value β is a value having a negative sign, and is a limit value of the oxygen deficiency that allows the flow to flow downstream of the specific block in accordance with the switching of the operation state. On the other hand, the determination value γ is a value having a positive sign, and is a limit value of an excessive oxygen amount that allows the gas to flow downstream of the specific block when the operation state is switched.
[0072]
If it is determined in the
The Cgin prediction value (that is, the prediction value of E / Gout) is obtained by referring to the map in the same manner as in the first embodiment. In this map, a plurality of discrete values corresponding to temporal changes in E / Gout are defined. In
[0073]
On the other hand, if it is determined in
[0074]
Until it is determined in
[0075]
As described above, according to the routine shown in FIG. 6, the higher the rotational speed NE of the
[0076]
According to such a process, when the absolute amount of exhaust gas is large, or when the deterioration of the
[0077]
By the way, in Embodiment 2 described above, it is determined whether or not switching of the operating state is permitted based on the oxygen excess / deficiency Cgout in the exhaust gas flowing out from the specific block. It is not limited to Cgout. That is, the above determination may be made based on whether or not the oxygen storage rate φost of the specific block exceeds the upper limit side determination value or is lower than the lower limit side determination value.
[0078]
In the above-described second embodiment, whether or not switching of the operating state is permitted is directly determined from the value of the oxygen excess / deficiency Cgout in the specific block. This may be performed based on the value sumCgout.
[0079]
In the above-described second embodiment (including the modification), the oxygen excess / deficiency Cgout, the integrated value sumCgout, or the oxygen storage rate φost is the “parameter related to the oxygen storage state” in the first invention. It corresponds. Further, when the
Further, in the above-described second embodiment, the
In the second embodiment described above, the position of the specific block is the first position.3This corresponds to the “specific position” in the invention of FIG.3The “specific position parameter estimating means” in the present invention is realized.
Further, in the above-described second embodiment, the
[0080]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
According to the first invention, when switching of the operating state is requested, the parameter related to the oxygen storage state realized in the inside of the catalyst after the switching is estimated, and based on the parameter, whether the switching is possible or not is estimated. Judgment can be made. Therefore, according to the present invention, it is possible to permit switching of the operating state only when it can be determined that the parameter is a value that does not cause the emission to deteriorate.
[0081]
Also thisAccording to the invention, switching between the all-cylinder operation and the reduced-cylinder operation can be permitted only when it can be determined that the parameter is a value that does not cause the emission deterioration.
[0082]
First2According to this invention, the oxygen excess / deficiency in the exhaust gas flowing into the catalyst after switching the operation state of the internal combustion engine (inflow oxygen excess / deficiency) is accurately predicted based on the operation state and load of the internal combustion engine. can do.
[0083]
First3According to this invention, it is possible to determine whether or not the operating state can be switched based on the parameter related to the oxygen storage state at a specific position in the exhaust gas flow direction in the catalyst. For this reason, according to the present invention, it is possible to prohibit the switching of the operating state only when it is truly necessary in consideration of the internal state of the catalyst.
[0084]
First4According to this invention, switching can be prohibited when the oxygen excess / deficiency at the specific position exceeds the determination value. For this reason, according to the present invention, it is possible to appropriately prohibit switching of the operating state under a situation where unpurified gas is expected to flow downstream from the specific position.
[0085]
First5According to the invention, switching can be prohibited only when the oxygen storage rate at the specific position exceeds the upper limit determination value or does not satisfy the lower limit determination value. For this reason, according to the present invention, it is possible to appropriately prohibit switching of the operating state under a situation where unpurified gas is expected to flow downstream from the specific position.
[0086]
First6According to this invention, the specific position where the parameter should be estimated can be determined based on the rotational speed and load of the internal combustion engine or the deterioration state of the catalyst. For this reason, according to the present invention, switching of the operating state can be prohibited only when it is truly necessary, depending on the state of the internal combustion engine and the state of the catalyst.
[0087]
First7According to this invention, it is possible to determine whether or not switching of the operating state is permitted based on the parameter at the final position of the catalyst. Therefore, according to the present invention, switching of the operating state can be prohibited only when it is predicted that unpurified gas will flow out downstream of the catalyst.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram for explaining the configuration of a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram for explaining a catalyst model used in
FIG. 3 is a diagram for explaining how the air-fuel ratio roughness of exhaust gas generated by switching the operating state of the internal combustion engine in
FIG. 4 is an example of a map that the ECU should store in the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a flowchart of a control routine executed in the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a flowchart of a control routine executed in the second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
10 Internal combustion engine
12 Intake passage
14 Exhaust passage
30 Catalyst
40 ECU (Electronic Control Unit)
E / Gout Excess and deficiency of oxygen in exhaust gas flowing out from internal combustion engine
Excess and deficiency of oxygen in exhaust gas flowing into Cgin catalyst
Cgout Excess and deficiency of oxygen in exhaust gas flowing out from catalyst
Cgout (N) Excess or deficiency of oxygen in the exhaust gas flowing out from the Nth stage block
Cgin (N) Excess or deficiency of oxygen in exhaust gas flowing into the Nth stage block
Cgout (X) Excess or deficiency of oxygen in exhaust gas flowing out from a specific block
Claims (7)
前記全筒運転と前記減筒運転との間で運転状態が切り換えられた際に、その切り換えの後に触媒に流入する排気ガス中の酸素過不足量である流入酸素過不足量を予測する流入酸素過不足量予測手段と、
前記流入酸素過不足量に基づいて、前記運転状態の切り換え後における前記触媒の酸素吸蔵状態に関わるパラメータを推定するパラメータ推定手段と、
推定された前記パラメータに基づいて、前記運転状態の切り換え可否を判断する切り換え可否判断手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。 Cylinder number switching means for switching between all cylinder operation in which all cylinders operate and reduced cylinder operation in which some cylinders are deactivated;
Wherein when the operating state is switched between the reduced-cylinder operation and all-cylinder operation, the inflow of oxygen to predict the flow of oxygen deficiency amount of oxygen deficiency amount of the exhaust gas flowing into the catalyst after the switching Excess and deficiency prediction means,
And parameter estimation means on the basis of the inflowing oxygen deficiency amount, to estimate the parameters related to the oxygen storage state of the catalyst after the switching of the operating state,
Based on the estimated parameter, a switchability determination unit that determines whether the operation state can be switched;
A control device for an internal combustion engine, comprising:
内燃機関の負荷を検出する負荷検出手段とを備え、
前記流入酸素過不足量予測手段は、前記回転数および前記負荷に基づいて、前記流入酸素過不足量を予測することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。A rotational speed detecting means for detecting the rotational speed of the internal combustion engine;
Load detecting means for detecting the load of the internal combustion engine,
The inflowing oxygen deficiency amount predicting means, on the basis of the rotational speed and the load, the control apparatus for an internal combustion engine according to claim 1, wherein the predicting the inflowing oxygen deficiency amount.
前記切り換え可否判断手段は、前記特定位置における前記パラメータに基づいて、前記運転状態の切り換え可否を判断することを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関の制御装置。The parameter estimation means comprises specific position parameter estimation means for estimating a parameter related to the oxygen storage state at a specific position in the exhaust gas flow direction in the catalyst,
3. The control device for an internal combustion engine according to claim 1, wherein the switchability determination unit determines whether the operation state can be switched based on the parameter at the specific position.
前記切り換え可否判断手段は、前記特定位置における酸素過不足量が、所定の判定値を超えている場合に前記切り換えを禁止することを特徴とする請求項3記載の内燃機関の制御装置。The parameter related to the oxygen storage state at the specific position is oxygen excess / deficiency at the specific position,
4. The control apparatus for an internal combustion engine according to claim 3, wherein the switchability determination unit prohibits the switchover when an oxygen excess / deficiency amount at the specific position exceeds a predetermined determination value.
前記切り換え可否判断手段は、前記特定位置における酸素吸蔵率が上限判定値を超えている場合或いは下限判定値に満たない場合に前記切り換えを禁止することを特徴とする請求項3記載の内燃機関の制御装置。The parameter related to the oxygen storage state at the specific position is the oxygen storage rate at the specific position,
4. The internal combustion engine according to claim 3, wherein the switchability determination unit prohibits the switching when the oxygen storage rate at the specific position exceeds an upper limit determination value or does not satisfy a lower limit determination value. 5. Control device.
前記回転数、前記負荷、および前記触媒劣化状態のうち少なくとも一つに基づいて前記触媒の内部における前記特定位置を決定する特定位置決定手段と、
を備えることを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項記載の内燃機関の制御装置。At least one of a rotational speed detecting means for detecting the rotational speed of the internal combustion engine, a load detecting means for detecting a load of the internal combustion engine, and a catalyst deterioration detecting means for detecting a deterioration state of the catalyst;
Specific position determining means for determining the specific position in the catalyst based on at least one of the rotational speed, the load, and the catalyst deterioration state;
The control device for an internal combustion engine according to any one of claims 3 to 5 , further comprising:
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