JP4025601B2 - う蝕歯診断方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、う蝕歯診断方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】
従来より、う蝕歯におけるう蝕の診断には、診断対象であるう蝕部におけるpHを知ることが重要であることが分かっており、これに基づく種々の手法が提案されている。
まず、う蝕検知薬をう蝕部に塗布し、その発色具合から患部の様子を目視によって確認する手法(特開平1−274063号公報)がある。しかし、う蝕部における発色の様子を目視で確認し、当該う蝕部のpHを特定するには、相当の技量や経験を必要とするとともに、患者の個人差もあるなど、診断に誤差が生ずるおそれがある。
【0003】
これに対して、う蝕部にpH電極を当ててう蝕部におけるpHを直接測定することが考えられているが、ガラス電極やISFETなどを用いても、pH測定部を1mm以下といった程度にすることができないため、より小さいう蝕による凹部や象牙質の奥まで進行したう蝕部のpHを測定することは困難であった。
【0004】
また、光ファイバーに代表される光学的手法を用いてう蝕部における赤外線の吸・発光作用等を利用したり、カメラによる目視での観察などの手法(特開平8−71092号公報)も提案されているが、pHの変化を正確に把握することができない。
【0005】
さらに、光ファイバーによるpH測定は、光ファイバーのクラッド部にpH応答物質を修飾したり、反射光の変化や螢光物質の塗布による変化を利用したものであり、個人差のあるう蝕の診断には適用することができないものであった。
【0006】
この発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、従来のpH測定系では不可能であった部位に関してもより確実かつ簡便にう蝕診断を行うことができ、そのう蝕の急性、慢性を区別して診断することのできるう蝕歯診断方法および装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明のう蝕診断方法は、う蝕歯のう蝕部に水素イオンに感応する試薬を塗布し、前記う蝕部に光を照射したときの当該う蝕部からの反射光を光ファイバーで捕捉し、前記照射光と反射光のそれぞれのスペクトル状態に基づいて前記う蝕歯におけるpH値を求め、このpH値に基づいて前記う蝕歯における慢性う蝕か急性う蝕かの判定を行うようにしている(請求項1)。
【0008】
また、請求項2に記載してあるように、う蝕歯のう蝕部に水素イオンに感応する試薬を塗布した状態での診断の前に、前記試薬をう蝕部に塗布しない状態で前記う蝕部に光を照射し、前記う蝕部に光を照射したときの当該う蝕部からの反射光を光ファイバーで捕捉し、前記照射光と反射光のそれぞれのスペクトル状態に基づいて前記う蝕歯におけるバックグランド値を求めるようにしてもよい(請求項2)。
【0009】
上記いずれのう蝕歯診断方法においても、微細な光ファイバーを用いることにより、従来のpH測定系では不可能であった部位に関してもより簡潔かつ正確にう蝕を診断することができ、そのう蝕が急性であるか慢性であるかを明確に区別して診断することができる。特に、発色はpH依存であるため、う蝕部の状態の個人差や入射光の波長スペクトル特性にかかわらず、反射光のスペクトルの指示薬に特徴的な波長のみを入射光のそれと比較することにより、pHを容易に測定することができる。そして、試薬としてpH指示薬を利用するので、光ファイバーに特殊な修飾を施す必要がない。また、pH指示薬は安価であるとともに、光ファイバーを交換することなく光ファイバー自体を滅菌消毒することができ、多数の患者に対して使用することができるなど、医療費を抑制することができる。
【0010】
そして、請求項2に記載したう蝕歯診断方法によれば、上記請求項1に記載のう蝕歯診断方法の効果に加えて、患者によるう蝕部の汚濁等による反射率の変動を補正することができ、所謂バックグラウンドを排除した精度の高い診断結果を得ることができる。
【0011】
また、請求項3に記載されているように、慢性う蝕か急性う蝕かの判定結果とともにpH値が表示されるようにした場合、その後の歯や口腔内の治療方針が明確になるとともに、診断結果を患者に対して明確に伝えることができる。
【0012】
そして、上記方法を具体的に実施するために、この発明のう蝕診断装置は、う蝕歯のう蝕部に水素イオンに感応する試薬を塗布した状態のそれぞれにおける入射光とこの入射光が前記う蝕歯に照射されたときの反射光とに基づいて前記う蝕歯におけるpHを演算するう蝕診断部を備えた診断装置本体と、この診断装置本体からの入射光およびこの入射光が前記う蝕歯に照射されたときの反射光を伝達し、先端にう蝕歯に対するプローブを有する光ファイバーとを備えたことを特徴としている(請求項4)。
【0013】
上記構成のう蝕歯診断装置は、上述した請求項1のう蝕歯診断方法と同様の効果を奏する。
【0014】
そして、請求項5に記載されているように、診断装置本体に慢性う蝕か急性う蝕かの判定結果とともにpH値を表示する診断結果表示部を形成した場合、診断結果が診断者および患者の双方に明確に示すことができる。
【0015】
また、請求項6に記載されているように、診断装置本体に対して光ファイバーが着脱自在に接続されるように構成した場合、光ファイバーを任意に滅菌消毒することができる。
【0016】
さらに、請求項7に記載されているように、光ファイバーとプローブとを分離自在に構成した場合、プローブのみを使い捨てにすることができ、感染症の危険性を除外することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の詳細を、図を参照しながら説明する。図1〜図3は、この発明の第1の実施の形態を示すものである。これらの図は、この発明のう蝕歯診断装置1の一例を概略的に示すものである。このう蝕歯診断装置1は、図1および図2に示すように、診断装置本体2と光ファイバー3とプローブ4とから主として構成されている。
【0018】
前記診断装置本体2は、そのケース5の上面には電源スイッチ6、診断時のオンオフ用ボタン7a,7bおよびメモリカード挿入口8が設けられ、ケース5の前面傾斜部には、診断結果表示部9が設けられ、さらに、ケース5の一つの側面に光ファイバー3が着脱自在に接続される光コネクタ10および外部装置接続部11が設けられている。また、ケース5内部には、う蝕診断部12が設けられている。
【0019】
前記う蝕診断部12の構成を詳細に説明する前に、光ファイバー3、プローブ4および診断結果表示部9について簡単に説明しておくと、まず、光ファイバー2は、前記う蝕診断部12からの光(入射光)L1 をプローブ3側に搬送するとともに、プローブ3を経て前記入射光L1 を照射したときにう蝕歯13のう蝕部13a(図2参照)において反射する光L2 をう蝕診断部12側に搬送するもので、その一端側に光コネクタ10に対応するコネクタ14が設けられる一方、他端側に例えば光フェルールのようなプローブ接続部15が設けられており、このプローブ接続部15にプローブ3が着脱自在に接続されるように構成されている。なお、光ファイバー2の他端側近傍には、やや太めの掴み部16が形成されている。
【0020】
また、プローブ3は、光ファイバー2からの入射光L1 をう蝕部13aに対して照射するとともに、この照射によってう蝕部13aにおいて生ずる反射光L2 を捕捉するもので、その一端側が光ファイバー2のプローブ接続部15に着脱自在に接続されるように形成され、他端側はう蝕部13aの細かい部分にまで挿入できるように細くかつ先端側が適宜の角度で屈曲した形状に形成されている。
【0021】
そして、診断結果表示部9は、診断対象であるう蝕部13aにおけるう蝕の状態が急性か慢性かを区別して表示する状態表示部9Aと当該う蝕部12aのpH値を数字的に表すpH表示部9Bとからなり、状態表示部9Aは、例えば赤色表示灯9aによって急性う蝕を、黄色表示灯9bによって慢性表示をそれぞれ表すようにしてある。なお、前記外部装置接続部11には、例えば、治療法や病歴など各種のデータを収納してあるコンピュータへの接続ケーブルが着脱自在に接続される。
【0022】
次に、診断装置本体2の内部に設けられるう蝕診断部12について説明すると、このう蝕診断部12は、光源17、検出器18、光結合器19および演算処理部(CPU)20などを備えており、図示していない電源によって駆動されるようにしてある。そして、前記演算処理部20は、後述する各種の演算機能のほかに、光源17の光量の調整や光スイッチ24(後述する)の切換え制御機能をも備えている
【0023】
前記光源17は、例えば白色光源よりなり、う蝕部13aに塗布される試薬の発色スペクトルに対応する適当な発光スペクトルを持つ光を発するように構成されている。ここで用いられる試薬は、例えばジメチルレッドとBTB溶液との混合液などのように、う蝕部13aに浸透し、水素イオンに感応するもの(pH指示薬)である。そして、前記検出器18は、例えばフォトダイオードまたはフォトマルなどからなる。
【0024】
また、前記光結合器19は、光源17、検出器18および光コネクタ10を光学的に結合するもので、例えば図3に示すように、ハーフミラー21、第1ミラー22、第2ミラー23、光スイッチ24、プリズム25および無反射終端23などディスクリートな光学部品の組み合わせよりなる。なお、プリズム25に代えて、回折格子を用いてもよい。
【0025】
上記光結合器19は、例えば次のように作動する。すなわち、光源17を出た光L1 は、ハーフミラー18により光コネクタ10側と第1ミラー22側に分割される。光コネクタ10側に向かった光L11は、光ファイバー3を経てう蝕部13aに入射光として照射される。一方、第1ミラー22側に向かった光L1 は、光スイッチ24がオフのときプリズム25にモニター光L12として入射し、これを経て検出器18によって検出される。この場合、入射光L11とモニター光L12とは同じ光量となっている。また、前記入射光L11の照射によってう蝕部13aにおいて生じた反射光L2 は、光ファイバー3を経て光コネクタ10を経由してハーフミラー21に至り、ここで第2ミラー23側と光源17側に分割される。第2ミラー23側に向かった反射光L2 は、光スイッチ24がオンのときプリズム25に入射し、これを経て検出器18によって検出される。そして、光源17側に向かう反射光については、適当は偏光板などを用いて光源17に戻らないようにしておく。なお、モニター光L12と反射光L2 との光量に差があるときは、ハーフミラー21と第1ミラー23との間、または、第1ミラー23と光スイッチ24との間に光量調節フィルタを挿入して、光の強度を調整するのが好ましい。
【0026】
上述のように、う蝕診断部12においては、光結合器19の光スイッチ24のオンオフ切換えにより、モニター光L12と反射光L2 は、互いに重畳しないように交互に検出器18に入り、それぞれのスペクトルが検出されるようになっている。そして、検出器18においては、前記各光L12,L2 におけるスペクトルが数値化され、その数値化された信号が演算処理部20に入力される。この演算処理部20においては、前記モニター光L12と反射光L2 におけるスペクトルの差によりう蝕部13aのpHを演算するとともに、この得られたpH値を基準値と比較することにより、う蝕部13aにおけるう蝕の状態(度合い)が慢性か急性であるかを判定する。
【0027】
ここで、前記判定に用いる基準値(pH値)について簡単に説明すると、図5は、う蝕歯13におけるう蝕の状態を示すラインスキャンプロファイルで、(A)は急性う蝕の症例を、(B)は慢性う蝕の症例をそれぞれ示している。このような症例を数多く集めて、それらを統計的に処理することにより、急性う蝕と慢性う蝕との境界値が得られ、これを前記基準値とするのである。
【0028】
上記構成のう蝕歯診断装置1を用いて患者のう蝕歯13におけるう蝕状態を診断する手法について説明すると、まず、う蝕歯13のう蝕部13aに水素イオンに感応する試薬を塗布しない状態で診断を行う。すなわち、診断装置本体2に接続された光ファイバー3の先端に取り付けられるプローブ4先端部を、患者のう蝕歯13のう蝕部13aに可及的に近づけた状態で、診断オンボタン7aを押す。これにより、診断装置本体2内のう蝕診断部12からの所定波長の入射光L11がう蝕部13aに照射され、当該う蝕部13aにおいて反射光L2 が生ずる。この反射光L2 はプローブ4によって捕捉され、光ファイバー3を経てう蝕診断部12に入力される。前記入射光L11と同等のモニター光L12および反射光L2 のそれぞれスペクトルがう蝕診断部12において処理され、う蝕部13aのバックグラウンド値が得られる。
【0029】
次いで、前記う蝕部13aに水素イオンに感応する試薬を塗布して、上記と同様にして、う蝕診断部12からの所定波長の入射光L1 をう蝕部13aに照射し、そのときの反射光L2 と前記入射光L1 のスペクトルを、前記バックグラウンド値を考慮に入れてう蝕診断部12において処理することにより、う蝕部13aにおけるpH値が得られる。この得られたpH値を基準値と比較することにより、う蝕部13aにおけるう蝕の状態が慢性か急性であるかを判定する。この判定結果は、診断装置本体2に設けられている診断結果表示部9において表示されるとともに、メモリカード挿入口8から挿入されるメモリカード(図示していない)に記録される。
【0030】
図6は、入射光L1 のスペクトルとう蝕部13aに試薬を塗布した状態での反射光L2 のスペクトルとを比較したものの一例を示す。ここでは、試薬の吸収を受けた波長で規格化したスペクトルを比較して試薬の吸収スペクトル量を求めてpH値を演算している。
【0031】
上記実施の形態のう蝕歯診断方法および装置においては、光ファイバー3として微細なものを用いるとともに、その先端に取り付けられるプローブ4の形状を工夫することにより、従来のpH測定系では不可能であった部位に関してもより簡潔かつ正確にう蝕を診断することができ、そのう蝕が急性であるか慢性であるかを明確に区別して診断することができる。特に、発色はpH依存であるため、う蝕部の状態の個人差や入射光の波長スペクトル特性にかかわらず、反射光のスペクトルの指示薬に特徴的な波長のみを入射光のそれと比較することにより、pHを容易に測定することができる。
【0032】
そして、う蝕部13aに水素イオンに感応する試薬を塗布した状態での診断(本診断)の前に、う蝕歯13のう蝕部13aに水素イオンに感応する試薬を塗布しない状態で所謂バックグラウンド診断を行うようにしているので、患者によるう蝕部13aの汚濁等による反射率の変動を補正することができ、所謂バックグラウンドを排除した精度の高い診断結果を得ることができる。
【0033】
また、光ファイバー3は、診断装置本体2に対して着脱自在であるので、これ単独で滅菌消毒することにより、多数の患者に対して長期にわたって使用することができ、医療費を抑制することができる。
【0034】
さらに、プローブ4は、光ファイバー3の先端に着脱自在に取り付けられるようにしてあるので、これを多数用意しておき、患者ごとに取り替えるようにして使い捨てにすることもできるので、感染症の危険性を除外することができる。
【0035】
この発明は、上記実施の形態に限られるものではなく種々に変形して実施することができ、光結合器19としては、所謂光ICのような集積回路化された、図4に示すような構成を採用してもよい。すなわち、この図4に示すように、光IC基板40に、光コネクタ41、電源42、光サーキュレータ43、フォトダイオードアレイ44、プリズムまたは回折格子45、光スイッチ46、方向性結合器47を備えた入射波モニター用光導波路48、反射波用光導波路49、無反射端50、信号コネクタ51などを形成し、必要な箇所に電源配線52や信号配線53で接続するのである。
【0036】
また、う蝕の判定の基礎となるpHは、う蝕部13aに入射する入射光L11と当該う蝕部13aにおける反射光L2 のスペクトルの比によって得るようにしてもよい。すなわち、う蝕部13aにおける入射光量と反射光量の大きさは必ずしも同じでなくてもよく、それぞれのスペクトルを規格化して反射光中にある試薬の発色スペクトルあるいはそれによる吸収スペクトルを比較して発色と関係ない波長の大きさとの比を求めるようにしてもよい。
【0037】
そして、前記比によって試薬の発色の度合いを演算してもよい。例えば、R,G,Bの3波長域でそれぞれ代表的な波長に基づいて色ベクトルを演算し、この色ベクトルの差からpHの変化を演算するようにしてもよい。
【0038】
したがって、光源17からの光は、必ずしも白色でなくてもよく、特定の波長を一つだけまたは複数含む光であってもよく、したがって、光源17として3波長レーザや3色LEDなどを用いてもよい。このような光源によれば、発熱や消費電力を低く抑えることができる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のう蝕歯診断方法および装置によれば、従来のpH測定系では不可能であった部位に関してもより確実かつ簡便にう蝕診断を行うことができ、そのう蝕の急性、慢性を区別して診断することができ、う蝕歯の治療に大いに貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のう蝕歯診断装置の一例を示す全体構成図である。
【図2】前記う蝕歯診断装置の診断装置本体内に組み込まれるう蝕診断部の構成の一例を概略的に示す図である。
【図3】前記う蝕診断部における光結合器の構成の一例を概略的に示す図である。
【図4】前記光結合器の構成の他の例を概略的に示す図である。
【図5】う蝕歯におけるう蝕の状態を示すラインスキャンプロファイルである。
【図6】入射光のスペクトルとう蝕部に試薬を塗布した状態での反射光のスペクトルとを比較して示した図である。
【符号の説明】
2…診断装置本体、3…光ファイバー、4…プローブ、9…診断結果表示部、12…う蝕診断部、13…う蝕歯、13a…う蝕部、L11…入射光、L2 …反射光。

Claims (7)

  1. う蝕歯のう蝕部に水素イオンに感応する試薬を塗布し、前記う蝕部に光を照射したときの当該う蝕部からの反射光を光ファイバーで捕捉し、前記照射光と反射光のそれぞれのスペクトル状態に基づいて前記う蝕歯におけるpH値を求め、このpH値に基づいて前記う蝕歯における慢性う蝕か急性う蝕かの判定を行うようにしたことを特徴とするう蝕歯診断方法。
  2. う蝕歯のう蝕部に水素イオンに感応する試薬を塗布した状態での診断の前に、前記試薬をう蝕部に塗布しない状態で前記う蝕部に光を照射し、前記う蝕部に光を照射したときの当該う蝕部からの反射光を光ファイバーで捕捉し、前記照射光と反射光のそれぞれのスペクトル状態に基づいて前記う蝕歯におけるバックグランド値を求めるようにした請求項1に記載のう蝕歯診断方法。
  3. 慢性う蝕か急性う蝕かの判定結果とともにpH値が表示されるようにしてある請求項1または2に記載のう蝕歯診断方法。
  4. う蝕歯のう蝕部に水素イオンに感応する試薬を塗布した状態のそれぞれにおける入射光とこの入射光が前記う蝕歯に照射されたときの反射光とに基づいて前記う蝕歯におけるpHを演算するう蝕診断部を備えた診断装置本体と、この診断装置本体からの入射光およびこの入射光が前記う蝕歯に照射されたときの反射光を伝達し、先端にう蝕歯に対するプローブを有する光ファイバーとを備えたことを特徴とするう蝕歯診断装置。
  5. 診断装置本体に慢性う蝕か急性う蝕かの判定結果とともにpH値を表示する診断結果表示部が形成してある請求項4に記載のう蝕歯診断装置。
  6. 診断装置本体に対して光ファイバーが着脱自在に接続される請求項4または5に記載のう蝕歯診断装置。
  7. 光ファイバーとプローブとが分離自在である請求項4〜6のいずれかに記載のう蝕歯診断装置。
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