JP4025597B2 - データ通信装置とその方法、およびデータ通信プログラムとそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工場等における機器のメンテナンスや故障修理などの作業領域において、メンテナンス者や作業者が関与することなく、機器の内部の情報を定期的にモニタすることによって、モニタ値に関係する機器等から自動的に情報を収集することで、機器の状況をメンテナンス者、作業者に通知できる技術を提供するとともに、このような機器情報の発信元と関連情報を保持する機器に関する情報を保存、管理し、さらには情報の共有とバックアップを行うことを目的としており、それらの技術を実装するサーバ等の情報発受信技術とローカルネットワーク、ワイドエリアネットワークに接続し通信を行う端末技術により構成される。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットの普及により、工場内の情報をネットワークを通じて管理しようとするサービスが実用化されてきている。このようなサービスにおいて、各情報は個別に扱われており、関連付けられて管理されていない。
【0003】
現在、工場内においては、複数の工作機械および測定装置が設置されており、それぞれ必要に応じて機械状況情報が発出される。
【0004】
これらの情報は工場内のサーバや遠隔地のデータセンタに送信される。遠隔地のデータセンタでは、管理者によって機械状況情報が異常値等の管理の対象となる値を示した場合は、対象となる機械状況情報を発出した該工作機械および該測定装置の稼動状態、機械内部情報、および測定情報を確認し、また、該工作機械および該測定装置以外にも発出された該機械状況情報に関連するその他の工作機械および測定装置についても稼動状態や機械状況情報を確認することによって、より詳細な該機械状況情報が発出された状況を知ることとなる。
【0005】
製造機器に関する情報の管理については、フィールドLAN(ローカルエリアネットワーク)内に存在するサーバが提案されているが(生産システムのデータ管理装置、特開2000−126951公報)、製造機器それ自体から取得される情報の管理にとどまっており、画像や音声といったマルチメディア情報含め一元的に管理する機能、および機器間の関連を管理する機能については盛り込まれていない。
【0006】
また、現在市販されているゲートウェイ機器は、ネットワーク環境下の各種ネットワーク機器の管理法としてDHCPサーバ、DNSサーバ、SNMPサーバ機能などネットワークの機器管理機能を有するものが存在する。DHCP,DNSについては、ネットワーク機器のIPを管理することが可能であり、SNMPサーバは内包するMIBデータベースにネットワーク機器の種類や稼動状態を確認することができるが、これらはフィールド機器群個々の情報管理にとどまっており、機器間の関連情報を管理することはできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
まず、以上に述べた従来の稼動状態や機械状況情報を確認する操作では、対象となる機械状況情報が送出されてから、実際に稼動状態、機械内部情報および測定情報を確認するまでには時間ラグが発生してしまい、対象となる機械状況情報が発出された時点とは異なる稼動状態や機械内部情報、測定情報を得ている可能性がある。よって、正確な機械状況情報発生時における稼動状態、機械内部情報および測定情報を得るためには、機械状況情報が発出された時点での関連する全ての工作機械の稼動状態、機械内部情報や測定情報を得る必要がある。このため、機械状況情報が送出された状況を再現することによって、これらの情報を得なければならないという困難な問題がある。
【0008】
また、データセンタにおいても、データ管理の必要から過去の時点での工作機械の稼動状態、機械内部情報および該工作機械に取り付けられた測定装置から得られる測定情報および該工作機械を監視する映像情報が必要となるが、外部のネットワークから工場内のサーバ機器にアクセスすることはセキュリティ上大きな問題となる。
【0009】
次に、工作機械やロボット等(これらをフィールド機器と呼ぶ)が複数存在する工場内のラインやセグメントにおいて、効率的な工程管理や情報共有・バックアップを目標としたネットワーク化が推進されようとしているのが現状である。また、工程管理や情報共有について、工場内LAN内にとどまらず外部にあるサーバやSOHOでの活用といった市場ニーズが高まっている。そのような状況から、フィールド機器の種類や台数、機器から取得可能な情報や機器間の関係等を管理する機能を有する装置の必要性が高まっている。
【0010】
また、工場内のフィールド機器の管理だけでなく、複数の工場間に渡る工程を管理することで、工場間のフィールド機器の連携やフォールトトレラントの観点からバックアップ機能を有する装置の必要性も高まっている。
【0011】
本発明は、上記の問題や必要性を解決するために為されたものであり、工場等のローカルネットワークにおける機器のメンテナンスや故障修理などの作業領域において、該ローカルネットワークのセキュリティを保持しながら、メンテナンス者や作業者が関与することなく機器の状況情報をモニタし、その機器情報に応じて、関係する機器から自動的に機器情報に関連した情報を収集することで、機器の状況をメンテナンス者、作業者に通知し、メンテナンスおよびオペレーションコストを削減することができるデータ通信装置とその方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、ローカルネットワークとワイドエリアネットワークの双方に接続され、ゲートウェイとして機能するデータ通信装置であって、ローカルネットワークに接続された、1台以上の機器および該機器に取り付けられた測定装置の一方もしくは双方からの該機器に関する機器情報を受信する手段と、前記受信した機器情報の変化に応じ、事前に設定された、該機器および測定装置からの該機器の稼動状態情報、機器内部情報、該測定装置の測定情報、および該機器を監視する監視装置からの映像情報を取得する手段と、前記1台以上の機器から取得した情報を1つの連結した形式で保存する手段と、前記保存した情報を事前に設定された、ワイドエリアネットワークに接続されたデータセンタへ送信する手段とを有し、前記取得する手段は、受信した機器情報の変化に応じ、情報を取得するにあたり、受信した機器情報が、事前に設定された条件に合致するかを判断する手段と、前記条件に合致した場合には、前記機器情報の名称、数値および条件に合致した時刻を含む合致条件と、それによって情報を取得するために行った動作を記録したログを作成する手段とを有し、前記情報を1つの連結した形式で保存する手段は、前記1台以上の機器から取得した情報と前記ログを1つの連結した形式で保存するものである、ことを特徴とするデータ通信装置を目的達成の手段とする。
【0013】
あるいは、上記のデータ通信装置において、前記情報を1つの連結した形式で保存する手段は、受信した機器情報と取得した情報およびログを1つの連結した形式で保存し、前記送信する手段が該連結した形式の情報をデータセンタに送信するにあたり、該保存・蓄積・管理・送信のためのコンテナとしてXML(エクステンシブル マークアップ ランゲージ)形式を利用することによって、前記受信した機器情報と取得した情報およびログを一つの関連情報群としてデータセンタに送信するものである、ことを特徴とするデータ通信装置を目的達成の手段とする。
【0014】
あるいは、上記のデータ通信装置において、前記機器情報を受信する手段は、ローカルネットワークに接続された機器および測定装置の一方もしくは双方からの機器情報を受信するにあたって、該機器および測定装置の一方もしくは双方に対しての機器情報を要求する手段を有する、ことを特徴とするデータ通信装置を目的達成の手段とする。
【0015】
あるいは、上記のデータ通信装置において、前記送信する手段は、保存した情報をデータセンタに送信するにあたり、保存した情報をデータセンタの要求に応じて該データセンタへ送信するものである、ことを特徴とするデータ通信装置を目的達成の手段とする。
【0016】
あるいは、上記のデータ通信装置において、前記データセンタからの時間指定された要求に応じて保存した情報の中から最適な情報を検索する手段をさらに有し、前記情報を1つの連結した形式で保存する手段は、前記検索された機器情報と取得した情報およびログを1つの連結した形式で保存し、前記送信する手段は、受信したデータセンタからの時間指定された要求に応じて前記連結した形式の情報をデータセンタへ送信するものである、ことを特徴とするデータ通信装置を目的達成の手段とする。
【0018】
あるいはローカルネットワークとワイドエリアネットワークの双方に接続され、ゲートウェイとして機能するデータ通信装置におけるデータ通信方法であって、ローカルネットワークに接続された、1台以上の機器および該機器に取り付けられた測定装置の一方もしくは双方からの該機器に関する機器情報を受信する過程と、前記受信した機器情報の変化に応じ、事前に設定された、該機器および測定装置からの該機器の稼動状態情報、機器内部情報、該測定装置の測定情報、および該機器を監視する監視装置からの映像情報を取得する過程と、前記1台以上の機器から取得した情報を1つの連結した形式で保存する過程と、前記保存した情報を事前に設定された、ワイドエリアネットワークに接続されたデータセンタへ送信する過程とを有し、前記取得する過程では、受信した機器情報の変化に応じ、情報を取得するにあたり、受信した機器情報が、事前に設定された条件に合致するかを判断する過程と、前記条件に合致した場合には、前記機器情報の名称、数値および条件に合致した時刻を含む合致条件と、それによって情報を取得するために行った動作を記録したログを作成する過程とを有し、前記情報を1つの連結した形式で保存する過程は、前記1台以上の機器から取得した情報と前記ログを1つの連結した形式で保存するものである、
ことを特徴とするデータ通信方法を目的達成の手段とする。
【0019】
あるいは、上記のデータ通信方法において、前記情報を1つの連結した形式で保存する過程は、受信した機器情報と取得した情報およびログを1つの連結した形式で保存し、前記送信する過程は、該連結した形式の情報をデータセンタに送信するにあたり、該保存・蓄積・管理・送信のためのコンテナとしてXML(エクステンシブル マークアップ ランゲージ)形式を利用することによって、前記受信した機器情報と取得した情報およびログを一つの関連情報群としてデータセンタに送信する、ことを特徴とするデータ通信方法を目的達成の手段とする。
【0020】
あるいは、上記のデータ通信方法において、前記機器情報を受信する過程では、ローカルネットワークに接続された機器および測定装置の一方もしくは双方からの機器情報を受信するにあたって、該機器および測定装置の一方もしくは双方に対しての機器情報を要求する過程を有する、ことを特徴とするデータ通信方法を目的達成の手段とする。
【0021】
あるいは、上記のデータ通信方法において、前記送信する過程では、保存した情報をデータセンタに送信するにあたり、保存した情報をデータセンタの要求に応じて該データセンタへ送信する、ことを特徴とするデータ通信方法を目的達成の手段とする。
【0022】
あるいは、上記のデータ通信方法において、前記データセンタからの時間指定された要求に応じて保存した情報の中から最適な情報を検索する過程をさらに有し、前記情報を1つの連結した形式で保存する過程は、前記検索された機器情報と取得した情報およびログを1つの連結した形式で保存し、前記送信する過程は、受信したデータセンタからの時間指定された要求に応じて前記連結した形式の情報をデータセンタへ送信する、ことを特徴とするデータ通信方法を目的達成の手段とする。
【0024】
あるいは、上記のデータ通信方法における過程を、コンピュータに実行させるためのプログラムとした、ことを特徴とするデータ通信プログラムを目的達成の手段とする。
【0025】
あるいは、上記のデータ通信方法における過程を、コンピュータに実行させるためのプログラムとし、該プログラムを、該コンピュータが読み取りできる記録媒体に記録した、ことを特徴とするデータ通信プログラムを記録した記録媒体を目的達成の手段とする。
【0026】
上述の発明では、機器のアラーム等の機器情報を受信し、その機器情報に応じて機器情報に関連する情報を対象機器や関連機器から収集し、それらの情報を関連付けて外部のデータセンタに登録することにより、アラーム等に関する情報を効率よく収集・解析できるようにし、工場内等のローカルネットワークの情報を有効に活用して、メンテナンスやオペレーションコストの削減を図る。また、外部のワイドエリアネットワークと工場内等のローカルネットワークの接点としてデータ通信の手段や過程を設けることにより、外部のワイドエリアネットワークから工場内等のローカルネットワークへの侵入を阻止しながら、ワイドエリアネットワークのデータセンタに工場内等のローカルネットワークで収集した情報を外部のワイドエリアネットワークに提供することで、セキュリティを保持しながら、工場内等のローカルネットワークのデータを外部で有効に活用できるようにする。以上により目的を達成する。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明では、工場等の工作機械を例にして説明するが、本発明は、これに限定されることなく、各種の機器に適用することが可能である。また、一時蓄積サーバに蓄積された情報として文字データを例にして説明するが、本発明は、これに限定されることなく、画像蓄積サーバの場合は、静止画像データ、動画データなど、インターネットなどのネットワークを介して送受信可能な、ファイルであればよい。
【0039】
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0040】
A.第1の実施形態の原理的な構成
図1は、本構成例の工場内データ管理システムの構成を示す。本構成例による工場内データ管理システムでは、少なくとも、工作機械3と、工作機械3の稼動情報、機械内部情報、センサ情報および工作機械3の必要な測定を行う測定装置4の情報を一時蓄積する情報一時蓄積サーバ2と、工作機械3の映像情報を蓄積する画像蓄積サーバ5と、これらのサーバの情報を関連づけてデータセンタ8に送信するゲートウェイ装置1とからなる。
【0041】
ゲートウェイ装置1は、ローカルネットワークインターフェイスを持ち、情報一時蓄積サーバ2および画像蓄積サーバ5ととともにローカルネットワークであるネットワーク6に接続されるとともに、ワイドエリアネットワークインターフェイスを持ち、データセンタ8が接続されるワイドエリアネットワークであるIP網7に接続される。
【0042】
ゲートウェイ装置1は、工作機械3および測定装置4から定期的に送信されてくる機械状況情報を受信するたびに、異常値等の管理の対象となる数値を示していないかどうかを確認し、管理対象となる機械状況情報の場合は、情報一時蓄積サーバ2と画像蓄積サーバ5から管理対象となる時間帯における時間タグ付けされた情報を取得する手段と、取得した複数の情報を一つの関連情報として関連づける手段と、関連付けられた情報をデータセンタ8に送信する手段を備える。
【0043】
また、ゲートウェイ装置1は、機械状況情報を受信するにあたって、工作機械3および測定装置4に対して、情報を送信するように要求を送信することによって、機械状況情報を受信する手段を有することができる。
【0044】
なお、図1では、ゲートウェイ装置1が情報一時蓄積サーバ2を介して工作機械3および測定装置4からの機械状況情報を受信したり、その機械状況情報の送信を要求したりすることを想定しているが、工作機械3および測定装置4をネットワーク6に接続しておき、ゲートウェイ装置1が直接に工作機械3および測定装置4から機械状況情報を受信したり、その機械状況情報の送信を要求したりすることも可能である。
【0045】
また、本発明では、情報一時蓄積サーバ2と画像蓄積サーバ5から管理対象となる時間帯における時間タグ付けされた情報を取得する手段において、ゲートウェイ装置1が事前に設定された管理対象となる数値を示す機械状況情報を取得した場合に、機械内部情報の管理対象となったデータ値と開始時間および終了時間、および機械状況情報の変化によって情報を取得する先となった情報一時蓄積サーバ2や画像蓄積サーバ5の名称等を含むゲートウェイ装置1の実施した動作情報を記録したログを作成し、データセンタ8に送信することによって、受信した機械状況情報と取得した複数の取得情報の因果関係をデータセンタ8に通知する手段を有することができる。
【0046】
また、ゲートウェイ装置1では、取得した情報を一つの関連情報として関連づける手段と、関連付けられた情報をデータセンタ8に送信する手段として、XMLをファイル送信のためのコンテナとして利用することによって、機械状況情報と複数の取得情報および複数の動作情報を記録したログの組み合わせを明示してデータセンタ8に送信する手段を備えることができる。
【0047】
また、ゲートウェイ装置1では、データセンタ8からの要求を受け、それに応じて、情報一時蓄積サーバ2と画像蓄積サーバ5より時間タグ付けされた情報を取得する手段と、取得手段によって取得した情報を一つの関連情報として関連づける手段と、関連付けられた情報をデータセンタ8に送信する手段を備えることができる。
【0048】
さらに、ゲートウェイ装置1では、データセンタ8からの時間指定された要求を受けると、ゲートウェイ装置1本体内に蓄積された関連情報として関連付けられた情報を、要求された条件で検索し、検索された情報をデータセンタ8に送信する手段を備えることができる。
【0049】
B.第1の実施形態の構成
次に、図1を用いて、本発明の一実施形態の構成を示す。図1において、工作機械3あるいは測定装置4は、情報一時蓄積サーバ2に接続され、機械状況情報を発信する。
【0050】
該情報一時蓄積サーバ2は、インターネットなどで構成されるローカルなネットワーク6に接続され、該工作機械3の稼動情報、機械内部情報および該測定装置4の測定情報を時間タグ付けして保存し、クライアントであるゲートウェイ装置1からの要求に応じてその情報を応答する。
【0051】
画像蓄積サーバ5は、インターネットなどで構成されるローカルなネットワーク6に接続され、該工作機械3を監視する画像を撮影し、撮影したデータ情報を時間タグ付けして保存し、クライアントであるゲートウェイ装置1からの要求に応じてその情報を応答する。
【0052】
ゲートウェイ装置1は、インターネットなどで構成されるローカルなネットワーク6に接続されるとともに、外部のワイドエリアネットワークであるIP網7を経由してデータセンタ8に接続されており、該工作機器3や該測定装置4からの機械状況情報を受信すると、受信した機械状況情報が事前に設定されている条件を満たしていないか判定を行い、判定の条件に合致した場合は該情報一時蓄積サーバ2や該画像蓄積サーバ5に要求して機械状況情報が条件を満たす時間と関連した情報を取得し、取得したデータと受信した該機械状況情報を関連付けて該データセンタ8に送信する機能を有する。
【0053】
また、ゲートウェイ装置1は、IP網7からの工場内に設置された機器へのアクセスを遮断するとともに、データセンタ8からの要求に応じて、該情報一時蓄積サーバ2や該画像蓄積サーバ5に要求して、該データセンタ8からの要求に指定された時間の情報を取得し、取得した複数の情報を関連付けて該データセンタに送信する機能を有する。
【0054】
C.第1の実施形態の動作
次に、図2、図3に示すフローチャートを中心に、図1のシステム構成図および図4、図5に示すゲートウェイ装置の機能図を参照して本実施形態の構成による動作とともに、本実施形態による方法について詳細に説明する。なお、図4は図2の処理を実施するための機能構成を示し、図5は図3の処理を実施するための機能構成を示す。
【0055】
まず、工作機械3は稼動情報や機械内部情報を、また工作機械に取り付けられた測定装置4は測定情報を、時間を含めて、情報一時蓄積サーバ2に蓄積している。
【0056】
映像蓄積サーバ5も、工作機械3を撮影した静止画像データもしくは動画像データを、撮影した時間も含めて蓄積している。
【0057】
情報一時蓄積サーバ2は、工作機械3や測定装置4からの情報を蓄積するとともに、その情報を時間タグづけした形式によって、ネットワーク6を経由してゲートウェイ装置1に送信することができる。例えば、HTTPプロトコルのPOSTコマンドを使用して、機械状況情報をゲートウェイ装置1に送信することが可能である(図2)。また、該情報一時蓄積サーバ2は、ゲートウェイ装置1からのデータ送信の要求に応じて、要求された情報をゲートウェイ装置1に送信することができる。例えば、時間情報を指定したオプションをつけたHTTPプロトコルのGETコマンドをゲートウェイ装置1から受信することで、指定された時間の機械状況情報を応答としてゲートウェイ装置1に送信することが可能である(図3)。
【0058】
ゲートウェイ装置1は、上述のように、HTTPのPOSTコマンド、あるいは、定期的なGET処理部14を用いてHTTPのGETコマンドで要求することにより、機械状況情報をパース部11で受信する。ゲートウェイ装置1は、条件判断部12により、受信した機械状況情報の時間タグ付けされた各時間における情報(例えば、電流、電圧、振幅、回転数、温度、等)が事前に設定された条件としての閾値を超えた(または下回った)かを判断し、該閾値を超えた(または下回った)値の場合、事前に設定された動作を行う。これらの事前の設定は設定ファイルとして用意される。事前に設定された条件に合致する時間タグ付けされた情報を含む機械状況情報を受信した場合は、合致した情報の時間情報を調べ、条件が合致している時間帯に渡った関連情報を取得するために、事前に設定された他のNW(ネットワーク)機器9であるサーバ(情報一時蓄積サーバ2や画像蓄積サーバ5)に受信情報中の時間情報をパラメータとして、例えばHTTPプロトコルのGETコマンドを用いて接続する。HTTPプロトコルのGETコマンドを受信したNW機器9のサーバ(情報一時蓄積サーバ2や画像蓄積サーバ5)は、そのパラメータの時間情報によって適切な蓄積情報をゲートウェイ装置1に応答する。
【0059】
また、同時にゲートウェイ装置1は、事前に設定された条件に合致する情報を受信した場合は、機械状況情報の具体的な名称と、設定された条件に合致した情報の詳細な値と、それが発生した時間と、その情報が条件を満たさなくなった値とその時間の情報、および接続したサーバの情報およびそのサーバから取得した情報についてのログを記録する。
【0060】
ゲートウェイ装置1は、受信した情報とそれに関連してNW機器9のサーバ(情報一時蓄積サーバ2や画像蓄積サーバ5)から収集された時間関連情報を関連付けるために、バインド部13によりXMLファイルを生成する。XMLとは、文書フォーマットをインターネットでの配信に適したものとする国際標準のドキュメントの記述言語であり、XMLファイルは、テキストと、表示形式やデータ属性を示すタグからなるデータである。このXMLのタグ中に関連する情報群をまとめて保存することで、機械状況情報や収集された情報を一つの関連情報群として管理する(XMLコンテナ化)。
【0061】
ゲートウェイ装置1は、生成したXMLファイルおよび受信した情報とそれに関連してNW機器9のサーバ(情報一時蓄積サーバ2や画像蓄積サーバ5)から収集された時間関連情報(XMLコンテナ)をデータセンタ8に送信する。この場合、例えば、HTTPプロトコルのPOSTコマンドを用いたマルチパートで送信することができる。
【0062】
また、データセンタ8は、センタ管理者の要求に応じて、時間情報をパラメータとしてゲートウェイ装置1にXMLコンテナの送信を要求することができる。例えば、HTTPプロトコルのGETコマンドを用いてゲートウェイ装置1に接続することができる。
【0063】
ゲートウェイ装置1は、上述のように、事前に設定されたNW機器9のサーバ(情報一時蓄積サーバ2や画像蓄積サーバ5)に接続し、情報収集するとともに、収集した情報を関連づけるXMLファイル生成し、それらのXMLコンテナ化した情報をデータセンタ8にHTTPプロトコルのPOSTコマンドを用いたマルチパートで送信するか、データセンタ8からのGETコマンドのパラメータによって、該ゲートウェイ装置1本体に保存、蓄積されたXMLファイルで関連付けられた情報の中からパラメータ指定された時間情報を含有する関連情報群を検索し、該当した関連情報群をHTTPプロトコルのPOSTコマンドを用いたマルチパートで送信する。
【0064】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0065】
D.第2の実施形態の構成
本実施形態は、例えば、外部および内部ネットワークインタフェースを有するブロードバンドルータ上に実現するすることができるものである。
【0066】
機器種別情報(機器識別情報とも呼ぶ)や機器関連情報は、テキストファイルとしてゲートウェイ装置内の記憶手段に保持されるが、設定や変更の編集は自他の機器や装置によりテキストエディタのみならずWWWブラウザからも行うことができる。
【0067】
図6にその機器種別情報の例を示す。機器種別情報は、機器の管理番号、システム名称、機器から取得できる時系列情報の種類、IPアドレスなどの情報をその要素として持つ。
【0068】
また、図7に機器関連情報の例を示す。特定の機器に関連する機器情報を保持している、複数の機器(画像サーバ、他の機器)が設定・登録可能である。
【0069】
まず、本実施形態の構成について示す。ゲートウェイが2台存在する工場と外部にあるサーバとをネットワークで接続した実施形態の構成例を図8に示す。
【0070】
ゲートウェイ装置1−1は、LANとのインタフェースを有して機器情報蓄積サーバ2−1、画像蓄積サーバ5−1、および画像蓄積サーバ5−2に接続されるとともに、IP網7等のワイドエリアネットワークとのインタフェースを有してゲートウェイ装置1−2、および外部サーバ10に接続されている。ゲートウェイ装置1−1には、これらの5つの機器(機器情報蓄積サーバ2−1、画像蓄積サーバ5−1、画像蓄積サーバ5−2、ゲートウェイ装置1−2、外部サーバ10)の機器種別情報が記載された機器種別情報ファイル1とこれらの機器間の機器関連情報ファイル1とが登録され、保存されている。ゲートウェイ装置1−2は、別のLANとのインタフェースを有して機器情報蓄積サーバ2−2、および画像蓄積サーバ5−3に接続されるとともに、IP網7等のワイドエリアネットワークとのインタフェースを有してゲートウェイ装置1−1、および外部サーバ10に接続されている。ゲートウェイ装置1−2には、これらの4つの機器(機器情報蓄積サーバ2−2、画像蓄積サーバ5−3、ゲートウェイ装置1−1、外部サーバ10)の機器種別情報が記載された機器種別情報ファイル2とこれらの機器間の機器関連情報ファイル2とが登録され、保存されている。
【0071】
次に、ゲートウェイ装置1−1,2の図略の内部構成について説明する。ゲートウェイ装置1−1,2は、上記した機器識別情報と機器関連情報とをメモリなどの記憶手段に記憶する手段と、機器情報蓄積サーバ2−1,2を介して工作機械3−1,2またはその工作機械3−1,2の状況を測定する測定装置4−1,2、あるいは画像蓄積サーバ5−1〜3から機器情報を定期もしくは不定期に受信する手段と、該受信した機器情報に関連する関連情報を保持する機器を上記機器関連情報ファイル1,2から読み出して当該関連情報を保持する機器に機器種別情報ファイル1,2を元にアクセスし関連情報を取得する手段と、ワイドエリアネットワークに接続するためのインタフェースを有し、受信した機器情報と取得した関連情報とをIP網7に接続された外部サーバ10に送信する手段とを有する。
【0072】
E.第2の実施形態の動作
続いて、上記構成による動作例とともに、本実施形態による方法について説明する。本実施形態は基本的には、第1の実施形態と同様の機能を有する他、機器種別情報と機能関連情報とを管理し、他のネットワーク装置と共有する機能を有する。
【0073】
まず、ゲートウェイ装置の基本的な動作を説明する。ゲートウェイ装置1−1,2は、上記した機器識別情報ファイルと機器関連情報ファイルとをメモリなどの記憶手段に記憶する。ここで、機器情報蓄積サーバ2−1,2を介して工作機械3−1,2またはその工作機械3−1,2の状況を測定する測定装置4−1,2、あるいは画像蓄積サーバ5−1〜3から機器情報を定期もしくは不定期に受信し収集する。次いで、該受信した機器情報に関連する関連情報を保持する機器を上記機器関連情報ファイル1,2から読み出し、機器種別情報ファイル1,2を元に関連情報を保持する機器にアクセスし関連情報を取得する。この受信した機器情報と取得した関連情報とを、ワイドエリアネットワークに接続するためのインタフェースを用いて、IP網7に接続された外部サーバ10に送信する。
【0074】
次に、ゲートウェイ装置間連携機能について示す。図9にゲートウェイ装置間連携機能を説明する処理フローを示す。ゲートウェイ装置1−1よりゲートウェイ装置1−2に対し、HTTP GETコマンドにより機器種別情報ファイル2のリクエストを行う。ゲートウェイ装置1−2は、自機の機器情報としてゲートウェイ装置1−1が登録されていることを確認した上で、ゲートウェイ装置1−1に対し機器種別情報ファイル2を送信する。ゲートウェイ装置1は取得した機器種別情報ファイル2を機器種別情報ファイル1と供に装置内部のメモリ等の記憶手段に記憶して管理する。また、機器種別情報ファイル2のリクエストは、機器種別情報ファイル2で管理されている他の機器(例、外部サーバ10)からも同様に行うことができる。
【0075】
機器関連情報ファイルについても、同様にゲートウェイ装置間、あるいはゲートウェイ装置と外部サーバ間などでリクエストにより送受信することで相互に管理することができる。すなわち、ゲートウェイ装置1−1よりゲートウェイ装置1−2に対し、HTTP GETコマンドにより機器関連情報ファイル2のリクエストを行う。ゲートウェイ装置1−2は、自機の機器情報としてゲートウェイ装置1−1が登録されていることを確認した上で、ゲートウェイ装置1−1に対し機器関連情報ファイル2を送信する。ゲートウェイ装置1は取得した機器関連情報ファイル2を機器関連情報ファイル1と供にメモリ等の記憶手段に記憶して管理する。また、機器関連情報ファイル2のリクエストは、機器関連情報ファイル2で管理されている他の機器(例、外部サーバ10)からも同様に行うことができる。
【0076】
このように機器種別情報ファイルや機器関連情報ファイルを複数の装置で管理することによって、あるゲートウェイ装置の機器情報ファイルが何らかの理由で喪失した場合でも、他の装置を参照することで管理している機器群からの時系列データ収集が可能となり、バックアップ機能を持つ高信頼なデュプレックスシステムを実現することができる。
【0077】
次に、機器関連情報テーブルの設定や変更の機能についての別の例を説明する。表1にゲートウェイ装置の動作条件設定画面イメージを示す。
【0078】
【表1】
【0079】
工場内にゲートウェイ装置を含む内部ローカルネットワークが構築されており、第一工程の工作機械より内部情報が取得されるものとする。図8は、工作機械3−1から取得される情報について以下の条件が満たされた場合に、条件に応じて機器関連情報ファイル(ここでは、機器関連テーブルと呼ぶ)の設定や変更を行う。
【0080】
条件1:モータ回転数が4000rpm以上且つ歩留まり率が90以下
条件2:モータ回転数が6000rpm以上
具体的には、上記条件1が満たされた場合は、以降、機器間の関連を示す情報として表2に示す機器関連テーブルが作成され、上記条件2が満たされた場合には、表3に示された機器関連テーブルが作成される。
【0081】
【表2】
【0082】
*機器Aから情報が取得された場合に、機器Bへ情報をリクエストし追加する。
【0083】
【表3】
【0084】
*機器Aから情報が取得された場合に、機器Bへ情報をリクエストし追加する。
【0085】
機器関連テーブルの利用形態の一例を挙げれば、表2に示す機器関連テーブルが作成されると、以降、工作機械3−1より情報が取得された場合には、測定装置4−1および画像蓄積サーバ5−1から同時刻の情報を取得し、同一グループ化された情報群としてゲートウェイ装置1−1内に蓄積または外部サーバ10へと送信される。
【0086】
また、図8に示したネットワーク構成について、外部サーバ10の持つ機器情報や関連情報を処理するサーバ機能(例として、メールサーバ、データベースサーバの機能)の一部をゲートウェイ装置も有することで、外部サーバダウン時には連携してサーバ処理を一時的に肩代わりして行うことが可能となる。
【0087】
なお、図4、図5、および図8を用いて説明したゲートウェイ装置における機能の一部もしくは全部をコンピュータ等のプログラムとして構成し、そのプログラムをコンピュータ等を用いて実行して本発明を実現することができること、あるいは、図2、図3、および図9を用いて説明した処理の過程をコンピュータのプログラムとして構成し、そのプログラムをコンピュータ等に実行させることができることは言うまでもなく、コンピュータ等でその機能を実現するためのプログラム、あるいは、コンピュータ等にその処理の過程を実行させるためのプログラムを、そのコンピュータ等が読み取りできる記録媒体、例えば、FD(フロッピーディスク(登録商標))や、MO、ROM、メモリカード、CD、DVD、あるいはリムーバブルディスクなどに記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記のプログラムをインターネットや電子メールなどとして、通信回線を通して提供することも可能である。そして、そのプログラムを、その記録媒体もしくは通信回線からコンピュータ等の制御手段にインストールすることによって、本発明を実施することが可能となる。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、機器のアラーム等の機器情報を受信し、その機器情報に応じて機器情報に関連する情報を収集し、それらを関連付けて外部のデータセンタに登録できるため、アラーム等に関する情報を効率よく収集・解析することが可能となり、工場内等のローカルネットワークの情報を有効に活用して、メンテナンスやオペレーションコストを削減できるという利点が得られる。
【0089】
また、外部のワイドエリアネットワークと工場内等のローカルネットワークの接点となるデータ通信の手段や過程を設けたので、外部のワイドエリアネットワークから工場内等のローカルネットワークへの侵入を阻止しながら、ワイドエリアネットワークのデータセンタに工場内等のローカルネットワークで収集した情報を外部のワイドエリアネットワークに提供することができ、セキュリティを保持しながら、工場内等のローカルネットワークのデータを外部で有効に活用できるという利点が得られる。
【0090】
また、ローカルネットワーク機器群の種別や機器間の関係等を把握・管理することが可能になるとともに、それらの情報を他の機器と共有することができるようになり、システムとしての信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による工場内データ管理システムの構成図
【図2】第1の実施形態の動作および方法について詳細に説明するフローチャート
【図3】第1の実施形態の動作および方法について詳細に説明するフローチャート
【図4】図2の処理を実施するゲートウェイ装置の機能構成図
【図5】図3の処理を実施するゲートウェイ装置の機能構成図
【図6】本発明の第2の実施形態における機器種別情報の例を示す図
【図7】第2の実施形態における機器関連情報の例を示す図
【図8】第2の実施形態による工場内データ管理システムの構成図
【図9】第2の実施形態によるゲートウェイ装置間連携を説明する処理フロー図
【符号の説明】
1,1−1,1−2…ゲートウェイ装置
2…情報一時蓄積サーバ
2−1,2−2…機器情報蓄積サーバ
3,3−1,3−2…工作機械
4,4−1,4−2…測定装置
5,5−1,5−2,5−3…画像蓄積サーバ
6…ネットワーク
7…IP網
8…データセンタ
9…NW機器
10…外部サーバ
Claims (12)
- ローカルネットワークとワイドエリアネットワークの双方に接続され、ゲートウェイとして機能するデータ通信装置であって、
ローカルネットワークに接続された、1台以上の機器および該機器に取り付けられた測定装置の一方もしくは双方からの該機器に関する機器情報を受信する手段と、
前記受信した機器情報の変化に応じ、事前に設定された、該機器および測定装置からの該機器の稼動状態情報、機器内部情報、該測定装置の測定情報、および該機器を監視する監視装置からの映像情報を取得する手段と、
前記1台以上の機器から取得した情報を1つの連結した形式で保存する手段と、
前記保存した情報を事前に設定された、ワイドエリアネットワークに接続されたデータセンタへ送信する手段とを有し、
前記取得する手段は、
受信した機器情報の変化に応じ、情報を取得するにあたり、受信した機器情報が、事前に設定された条件に合致するかを判断する手段と、
前記条件に合致した場合には、前記機器情報の名称、数値および条件に合致した時刻を含む合致条件と、それによって情報を取得するために行った動作を記録したログを作成する手段とを有し、
前記情報を1つの連結した形式で保存する手段は、前記1台以上の機器から取得した情報と前記ログを1つの連結した形式で保存するものである、
ことを特徴とするデータ通信装置。 - 請求項1に記載のデータ通信装置において、
前記情報を1つの連結した形式で保存する手段は、受信した機器情報と取得した情報およびログを1つの連結した形式で保存し、前記送信する手段が該連結した形式の情報をデータセンタに送信するにあたり、該保存・蓄積・管理・送信のためのコンテナとしてXML(エクステンシブル マークアップ ランゲージ)形式を利用することによって、前記受信した機器情報と取得した情報およびログを一つの関連情報群としてデータセンタに送信するものである、
ことを特徴とするデータ通信装置。 - 請求項1または2に記載のデータ通信装置において、
前記機器情報を受信する手段は、ローカルネットワークに接続された機器および測定装置の一方もしくは双方からの機器情報を受信するにあたって、該機器および測定装置の一方もしくは双方に対しての機器情報を要求する手段を有する、
ことを特徴とするデータ通信装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のデータ通信装置において、
前記送信する手段は、保存した情報をデータセンタに送信するにあたり、保存した情報をデータセンタの要求に応じて該データセンタへ送信するものである、
ことを特徴とするデータ通信装置。 - 請求項4に記載のデータ通信装置において、
前記データセンタからの時間指定された要求に応じて保存した情報の中から最適な情報を検索する手段をさらに有し、
前記情報を1つの連結した形式で保存する手段は、前記検索された機器情報と取得した情報およびログを1つの連結した形式で保存し、
前記送信する手段は、受信したデータセンタからの時間指定された要求に応じて前記連結した形式の情報をデータセンタへ送信するものである、
ことを特徴とするデータ通信装置。 - ローカルネットワークとワイドエリアネットワークの双方に接続され、ゲートウェイとして機能するデータ通信装置におけるデータ通信方法であって、
ローカルネットワークに接続された、1台以上の機器および該機器に取り付けられた測定装置の一方もしくは双方からの該機器に関する機器情報を受信する過程と、
前記受信した機器情報の変化に応じ、事前に設定された、該機器および測定装置からの 該機器の稼動状態情報、機器内部情報、該測定装置の測定情報、および該機器を監視する監視装置からの映像情報を取得する過程と、
前記1台以上の機器から取得した情報を1つの連結した形式で保存する過程と、
前記保存した情報を事前に設定された、ワイドエリアネットワークに接続されたデータセンタへ送信する過程とを有し、
前記取得する過程では、
受信した機器情報の変化に応じ、情報を取得するにあたり、受信した機器情報が、事前に設定された条件に合致するかを判断する過程と、
前記条件に合致した場合には、前記機器情報の名称、数値および条件に合致した時刻を含む合致条件と、それによって情報を取得するために行った動作を記録したログを作成する過程とを有し、
前記情報を1つの連結した形式で保存する過程は、前記1台以上の機器から取得した情報と前記ログを1つの連結した形式で保存するものである、
ことを特徴とするデータ通信方法。 - 請求項6に記載のデータ通信方法において、
前記情報を1つの連結した形式で保存する過程は、受信した機器情報と取得した情報およびログを1つの連結した形式で保存し、前記送信する過程は、該連結した形式の情報をデータセンタに送信するにあたり、該保存・蓄積・管理・送信のためのコンテナとしてXML(エクステンシブル マークアップ ランゲージ)形式を利用することによって、前記受信した機器情報と取得した情報およびログを一つの関連情報群としてデータセンタに送信する、
ことを特徴とするデータ通信方法。 - 請求項6または7に記載のデータ通信方法において、
前記機器情報を受信する過程では、ローカルネットワークに接続された機器および測定装置の一方もしくは双方からの機器情報を受信するにあたって、該機器および測定装置の一方もしくは双方に対しての機器情報を要求する過程を有する、
ことを特徴とするデータ通信方法。 - 請求項6から8のいずれか1項に記載のデータ通信方法において、
前記送信する過程では、保存した情報をデータセンタに送信するにあたり、保存した情報をデータセンタの要求に応じて該データセンタへ送信する、
ことを特徴とするデータ通信方法。 - 請求項9に記載のデータ通信方法において、
前記データセンタからの時間指定された要求に応じて保存した情報の中から最適な情報を検索する過程をさらに有し、
前記情報を1つの連結した形式で保存する過程は、前記検索された機器情報と取得した情報およびログを1つの連結した形式で保存し、
前記送信する過程は、受信したデータセンタからの時間指定された要求に応じて前記連結した形式の情報をデータセンタへ送信する、
ことを特徴とするデータ通信方法。 - 請求項6から10のいずれか1項に記載のデータ通信方法における過程を、コンピュータに実行させるためのプログラムとした、
ことを特徴とするデータ通信プログラム。 - 請求項6から10のいずれか1項に記載のデータ通信方法における過程を、コンピュータに実行させるためのプログラムとし、
該プログラムを、該コンピュータが読み取りできる記録媒体に記録した、
ことを特徴とするデータ通信プログラムを記録した記録媒体。
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