JP4025100B2 - 映像利用遠隔認識配信方法及びその実施システム並びにその処理プログラム - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は映像による遠隔監視において、指定された移動体を遠隔で認識して配信する映像利用遠隔認識配信システムに関し、特に指定された認識対象者の映像情報を出現した時間まで遡って配信する映像利用遠隔認識配信システムに適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の遠隔監視においては、映像カメラにより遠隔地の状態を監視し、留守宅に訪問者が来たとき、或いは設備監視で異常を認識した場合に、その映像を転送したり、或いはアラーム等の方法で通知する仕組みが存在している。また、高速道路の料金所での車のナンバープレートの映像カメラによる読取り等、文字や数値の映像認識は既存技術で可能となっている。更に、顔の特徴を基に固有のコードを生成して、その情報を予めシステムに登録しておき、別途、顔をビデオ撮影した後に同様にして固有コードを生成し、これらの固有コードを照合して一致した場合にアラームを鳴らすという仕組みがある。
【0003】
なお、一般住宅の住人自身が外出先から異常発生の有無を監視できる様にすると共に、きめ細やかな監視領域を自由に設定できる様にする監視システムについては特開平9−191455号公報に記載されている。その概要は、監視カメラより入力された動画像データ中に画像の動きがあった場合には異常が発生したものと判断し、その動きが検出されたデータフレームを静止画像データに変換してユーザの元にあるファクシミリ装置に送信することにより、ユーザが異常発生の有無を遠隔地から監視できる様にするものである。
【0004】
また、動画像の処理を行って画像中の移動物体や画像中の物体の色などの検出して判断を行う処理を、大量の計算を必要とせずに行うことを可能にし、多くの用途に用いる動画像監視システム及びその応用システムについては特開2000−184360号に記載されている。その概要は、監視対象を撮影して画像入力し、符号化及び復号化を行い、復号されたブロック毎を復号結果からブロック内の画像が静止状態か動状態かを判定するブロック毎の静動判定結果から移動物体を検出したり、また特定の色について色検出を行う方法で動画像監視システムを構成し、精細な静止画像を取得し保存しておき、その静止画像を必要に応じて伝送して表示することにより、監視対象の詳細を調べるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の遠隔監視においては、遠隔認識の行われた映像が遠隔監視の依頼者にとって必要な情報であるかどうかの判定を行っていない為、訪問販売の販売員の映像等、遠隔監視側にとっては不必要な情報までも転送・通知されることにもなる。
【0006】
また前記従来の遠隔監視で移動体の監視を行った場合、認識処理を行った後に映像の送信を行う為、認識された移動体の映像を遠隔監視側で閲覧できない場合が生じることがある。すなわち、前記従来の映像カメラによる遠隔認識で、留守宅への訪問者や設備の監視を行う場合等、ある程度その場で静止状態が期待される場合は、認識後も認識対象がその映像カメラフレームに入っている為、そのまま映像転送してもその状態を的確に通知することが可能であるが、その場所に静止状態が望めない通り過ぎる移動体の認識の場合、認識終了後にリアルタイムで映像転送を行っても、認識後の時点では認識対象の移動体が通り過ぎている場合もあるので、認識対象の映像を閲覧できない場合が生じる等の問題がある。
【0007】
遠隔監視側が指定した場所に指定した移動体が現れた場合や通過した場合に、その旨の様子を遠隔監視側が映像で認識したいニーズが存在しており、遠隔にいながら繁忙な人を映像で認識してコンタクトをとりたい等のニーズ、また昨今の物騒な世の中において、家族・子供等が決められた通勤・通学ルートを通ったか、所定の時刻に無事に帰宅したか等、異常でない場合の様子を映像で把握して安心したいというニーズが増えつつあるが、前記従来技術では、これらの移動体の遠隔認識を行う場合に前記の様な問題が生じる可能性がある。
【0008】
本発明の目的は上記問題を解決し、映像情報を利用して遠隔認識を行う際に不必要な情報の送信を防止して遠隔認識の効率を向上させることが可能な技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、指定された移動体を遠隔で映像により認識して配信する映像利用遠隔認識配信システムにおいて、映像中の移動体が認識対象であると判定された場合に、その認識対象を最初に検出した時刻に遡って映像情報を配信するものである。
【0010】
本発明の映像利用遠隔認識配信システムにおいて、ある特定の移動体の認識を依頼しようとする遠隔認識配信依頼者は、遠隔認識配信依頼者端末を用いて認識・配信装置へアクセスし、認識対象の監視内容を示す設定情報を認識・配信装置へ送信する。
【0011】
遠隔認識配信依頼者端末から認識対象の監視内容を示す設定情報を受信すると認識・配信装置は、その受信した設定情報をメモリ内に格納した後、現在の日時が前記設定情報中の監視期間内に該当しているかどうかを調べ、該当している場合には、前記設定情報中の指定場所に設置されている映像カメラからの映像による監視を開始する。
【0012】
すなわち、ネットワークを介して映像カメラの映像を受信してその映像中に移動体が含まれているかどうかを調べ、移動体を検出した場合にはその時点からの映像を記録すると共に、その移動体の映像と認識対象者特徴データベースの情報を照合して、映像中の移動体が遠隔認識配信依頼者から指定された認識対象であるかどうか判定する。
【0013】
そして前記映像中の移動体が認識対象であると判定された場合には、前記記録している映像情報を検索し、その認識対象の移動体が最初に検出された時刻の映像情報から順に読み出して遠隔認識配信依頼者端末へ配信する。この配信の際、前記設定情報中に静止画配信依頼が行われている場合には、前記認識対象を最初に検出した時刻の映像情報から所定の時間間隔で抽出した静止画像を配信し、また映像及び静止画以外の配信依頼が行われている場合には、前記認識対象を認識した旨の情報をテキストまたは音声で配信する。
【0014】
以上の様に本発明の映像利用遠隔認識配信システムによれば、映像中の移動体が認識対象であると判定された場合に、その認識対象を最初に検出した時刻に遡って映像情報を配信するので、映像情報を利用して遠隔認識を行う際に不必要な情報の送信を防止して遠隔認識の効率を向上させることが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に指定された移動体を遠隔で映像により認識して認識対象の移動体が検出されたことを示す情報を配信する一実施形態の映像利用遠隔認識配信システムについて説明する。
【0016】
図1は本実施形態のネットワーク環境の概要を示す図である。図1に示す様に本実施形態の映像利用遠隔認識配信システムは、遠隔認識配信依頼者端末101と、認識・配信装置102と、認識対象者を監視する映像カメラ103と、遠隔認識配信依頼者端末101と認識・配信センタとの間のネットワーク104と、認識・配信装置102と映像カメラ103との間のネットワーク105から構成されている。
【0017】
遠隔認識配信依頼者端末101は、通信機能と映像表示機能を持つ端末一般を指すものであり、特定の端末を指すものではない。またネットワーク104、ネットワーク105については、有線/無線のネットワークを限定するものではない。
【0018】
図2は本実施形態の遠隔認識配信依頼者端末101の動画配信を行う認識対象者設定画面の一例を示す図である。図2の画面例では、指定場所は、認識対象者が現れそうな映像カメラ103の場所を「部長室前」と設定し、認識対象者を「鈴木一朗」と設定し、監視期間を「2001年8月1日 9:00〜9:30」と設定し、配信方法を動画配信、かつ動画の配信時間は20秒として設定した一例を表している。ここでは、個々の認識対象者を名前により識別しているが、認識対象者を識別する為のID番号を用いても良い。
【0019】
図3は本実施形態の遠隔認識配信における認識対象者の動画配信タイムスケールの一例を示す図である。監視期間の時間帯を「9:00 00"〜9:30 00"」にした場合、図3の様に、まず映像カメラ103の撮影範囲に認識対象者候補が現れてから認識開始した時間が「9:10 20"」、認識に5秒かかったと仮定し、認識終了時間が「9:10 25"」で、認識処理の結果、当該認識対象者ではなかったので監視を継続している。
【0020】
次に映像カメラ103の撮影範囲に認識対象者候補が現れてから認識開始した時間が「9:15 05"」、認識に5秒かかったと仮定し、認識終了時間が「9:15 10"」で、認識処理の結果、当該認識対象者であった為、認識終了「9:15 10"」と同時に、認識対象者候補が映像カメラ103のカメラフレームに現れた時間「9:15 00"」に遡って動画配信を開始する。
【0021】
この時、設定した配信時間が20秒の為、「9:15 20"」まで映像カメラ103による撮影は継続され、そこで、監視は終了となる。そして、実際は10秒遅れて配信される為「9:15 30"」に動画の配信終了となる。なお、動画配信の際には、ストリームとして配信を行っても良いし、動画データを記録した動画ファイルを作成し、その動画ファイルへのアドレスを電子メールで送信したり、動画ファイル自身を送信しても良い。
【0022】
図4は本実施形態の遠隔認識配信依頼者端末101の動画表示画面の一例を示す図である。図4の例では、認識対象が撮影された動画ファイルへのアドレスを電子メールで遠隔認識配信依頼者端末101へ送信し、そのアドレスにアクセスして動画表示を行う場合の画面を表している。
【0023】
ここでは携帯電話に電子メールが着信され、その画面遷移を想定した表示例になっているが、本実施形態の端末は、通信機能を持ち、ディスプレイ等の表示機能を持つ端末一般を指すものであり、特定の端末を指すものではない。また、動画を配信する為の画像圧縮技術、配信ソフトウェア或いは動画を再生するソフトウェアの種類を限定するものではない。
【0024】
図5は本実施形態の遠隔認識配信依頼者端末101の静止画配信を行う認識対象者設定画面の一例を示す図である。図5の画面例では、指定場所は、認識対象者が現れそうな映像カメラ103の場所を「研究室前」と設定し、認識対象者を「山田健二」と設定し、監視期間を「2001年8月1日 9:00〜9:30」と設定し、配信方法を静止画配信、かつ静止画の配信枚数を3枚として設定した一例を表している。
【0025】
図6は本実施形態の遠隔認識配信における認識対象者の静止画配信タイムスケールの一例を示す図である。監視期間の時間帯を「9:00 00"〜9:30 00"」にした場合、図6の様に、まず映像カメラ103の撮影範囲に認識対象者候補が現れてから認識開始した時間が「9:10 20"」、認識に5秒かかったと仮定し、認識終了時間が「9:10 25"」で、認識処理の結果、当該認識対象者ではなかったので監視を継続している。
【0026】
次に映像カメラ103の撮影範囲に認識対象者候補が現れてから認識開始した時間が「9:15 05"」、認識に5秒かかったと仮定し、認識終了時間が「9:15 10"」で、認識処理の結果、当該認識対象者であった為、認識終了「9:15 10"」と同時に、認識対象者候補が映像カメラ103のカメラフレームに現れた時間「9:15 00"」に遡り、認識対象者の出現時間から認識終了時間の要求枚数に応じた静止画を配信する。この時、映像カメラ103による監視は終了となる。
【0027】
図7は本実施形態の遠隔認識配信依頼者端末101の動画表示画面の一例を示す図である。図7の様に、ここでは携帯電話に電子メールが着信され、その画面遷移を想定した表示例になっているが、本実施形態の端末は、通信機能を持ち、ディスプレイ等の表示機能を持つ端末一般を指すものであり、特定の端末を指すものではない。また、静止画を配信する為の画像圧縮技術、配信ソフトウェア或いは静止画表示するソフトウェアの種類を限定するものではない。
【0028】
図8は本実施形態の認識・配信装置102の概略構成を示す図である。図8に示す様に本実施形態の認識・配信装置102は、設定処理部806と、画像認識処理部807と、配信情報管理部808とを有している。
【0029】
設定処理部806は、ネットワーク104を介して遠隔認識配信依頼者端末101から認識対象の監視内容を示す設定情報を受信し、認識対象者アクセス権限データベース805内のアクセス権限に応じて前記設定情報の設定を行う処理部である。
【0030】
画像認識処理部807は、前記設定情報に従って監視を開始し、ネットワークを介して映像カメラ103の映像と認識対象者特徴データベース804の情報を照合して、映像中の移動体が認識対象であるかどうか判定する処理部である。配信情報管理部808は、前記映像中の移動体が認識対象であると判定された場合に、その認識対象を最初に検出した時刻に遡って映像情報を遠隔認識配信依頼者端末101へ配信する処理部である。
【0031】
認識・配信装置102を設定処理部806、画像認識処理部807及び配信情報管理部808として機能させる為のプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録され磁気ディスク等に格納された後、メモリにロードされて実行されるものとする。なお前記プログラムを記録する記録媒体はCD−ROM以外の他の記録媒体でも良い。また前記プログラムを当該記録媒体から情報処理装置にインストールして使用しても良いし、ネットワークを通じて当該記録媒体にアクセスして前記プログラムを使用するものとしても良い。
【0032】
図8に示す様に本実施形態の認識・配信装置102は、データ送受信部801、CPU802、メモリ803、認識対象者特徴データベース804、認識対象者アクセス権限データベース805、設定処理部806、画像認識処理部807、配信情報管理部808、認識対象者映像履歴データベース809を有している。
【0033】
データ送受信部801は、ネットワーク104を介して遠隔認識配信依頼者端末101と情報の送受信を行い、ネットワーク105を介して映像カメラ103と情報の送受信を行う部位である。CPU802は全体の機能を処理する部位であり、メモリ803は処理の内容を一時的に記憶しておく部位である。
【0034】
認識対象者特徴データベース804は、映像によって認識対象者を認識する為の情報として、身長、眼間サイズ、顔の目鼻のパーツサイズ、正面画像、背面画像、側面画像、上面画像等の認識対象者の詳細な情報を格納する部位である。
【0035】
認識対象者アクセス権限データベース805は、遠隔認識配信依頼者が認識対象者に対して、遠隔認識配信を行って良いかどうかを示すアクセス権限の有無の情報を格納する部位である。この情報でアクセス制御を行うことにより、認識対象者に対する遠隔認識を特定の遠隔認識配信依頼者に制限し、認識対象者のプライバシーを守ることが可能である。
【0036】
設定処理部806は、遠隔認識配信依頼者がネットワーク104を介して認識対象者を設定する際に、認識対象者アクセス権限データベース805の情報を考慮し、設定処理を行う。
【0037】
画像認識処理部807は、ネットワーク105を介して映像カメラ103の映像と認識対象者特徴データベース804の情報を照合して、認識対象者かどうか判断する処理を行い、配信情報管理部808は、遠隔認識配信依頼者が配信して欲しい端末に応じたフォーマットに映像情報を変換して配信を行う。
【0038】
認識対象者映像履歴データベース809は、遠隔認識配信依頼者に依頼された認識対象者の情報を動画或いは静止画で配信する場合に、その認識対象者が映像カメラフレームに現れた時間まで遡って配信を行う為の映像履歴情報が格納される部位である。
【0039】
また本実施形態では、ユーザが認識・配信装置102や映像カメラ103を一般家庭に設置して利用する場合、またセキュリティサービス企業等のサービスの一環で、一般家庭、マンション、学校、病院、駅等に映像カメラ103を設置し、ネットワーク105を介した遠隔の認識・配信装置102で集中管理してサービスを提供する方法までが含まれることとする。
【0040】
図9は本実施形態の認識・配信装置102内の認識対象者特徴データベース804のテーブル構成を示す図である。図9に示す様に、認識対象者それぞれにID番号が付けられており、遠隔認識配信依頼者が依頼した認識対象者かどうかを、映像により認識可能な情報として、身長、眼間サイズ、正面画像、背面画像、側面画像、上面画像、顔面パーツサイズ等の対象者の特徴となる情報を有している。また、ここでは、人を想定したデータベース構造になっているが、車等の他の移動体を特定できる情報を格納し、人以外の認識対象に適用しても良い。尚、ここでは書式の便宜上、表形式のデータベースに画像情報が盛り込まれているが、データベースの構造に関して特定するものではない。
【0041】
図10は本実施形態の認識・配信装置102内の認識対象者アクセス権限データベース805のテーブル構成を示す図である。図10に示す様に認識対象者アクセス権限データベース805には、認識対象者ID毎に、遠隔認識配信依頼者の所属部門のそれぞれに対するアクセス権限の有無を○と×で表している。
【0042】
ここでは遠隔認識配信依頼者の所属部門毎にアクセス権限を設定した例を示しているが、遠隔認識配信依頼者個人毎にアクセス権限を設定しても良い。また、対象者に対するアクセス権限ではなく、指定場所や監視時間帯等についてのアクセス権限の有無を設定しても良い。
【0043】
図11は本実施形態の遠隔認識配信依頼者端末101から認識対象の監視内容を示す設定情報を送信する処理の処理手順を示すフローチャートである。図11の様に遠隔認識配信依頼者端末101は、認識対象の監視内容を示す設定情報を認識・配信装置102へ送信し、認識対象者の出現情報を受信する処理を行う。
【0044】
ステップ1101で遠隔認識配信依頼者端末101は、図2や図5に示した様に指定場所、対象者、監視期間、配信方法等の情報の入力を認識したい認識対象者の情報として遠隔認識配信依頼者から受付け、認識対象の監視内容を示す設定情報を作成し、ステップ1102では、前記作成した設定情報を送信する。
【0045】
ステップ1103では、遠隔認識配信依頼者が認識したい認識対象者へのアクセス権限の有無について、認識・配信装置102が認識対象者アクセス権限データベース805と照合して判断した結果を受け取り、その認識対象者へのアクセス権限がない場合には処理を終了し、アクセス権限がある場合にはステップ1104に進む。
【0046】
ステップ1104では、認識・配信装置102が認識対象者を検出し、その認識対象者が指定場所に出現したことを示す出現情報を送信してくるのを待ち、前記出現情報が認識・配信装置102から送信された場合には、それを受信した後、遠隔認識配信依頼者からの表示指示を受け付けてその出現情報の表示を行う。ここでは、予め指定した動画、静止画、テキストや音声等の出現情報を端末で確認することが可能である。
【0047】
ステップ1105では、前記送信された出現情報中の移動体が認識対象者ではなく誤認であった場合や、新たに依頼を行う場合には、設定情報の再設定を行うものとしてステップ1101に戻り、前記と同様な処理を行う。
【0048】
図12は本実施形態の映像利用遠隔認識配信処理の処理手順を示すフローチャートである。図12に示す様に認識・配信装置102の設定処理部806は、ネットワーク104を介して遠隔認識配信依頼者端末101から認識対象の監視内容を示す設定情報を受信し、認識対象者アクセス権限データベース805内のアクセス権限に応じて前記設定情報の設定を行う。そして画像認識処理部807は、前記設定情報に従って監視を開始し、ネットワーク105を介して映像カメラ103の映像と認識対象者特徴データベース804の情報を照合して、映像中の移動体が認識対象であるかどうか判定する処理を行い、配信情報管理部808は、前記映像中の移動体が認識対象であると判定された場合に、その認識対象を最初に検出した時刻に遡って映像情報を遠隔認識配信依頼者端末101へ配信する処理を行う。
【0049】
ステップ1201で認識・配信装置102の設定処理部806は、ネットワーク104を介して遠隔認識配信依頼者端末101から認識対象の監視内容を示す設定情報を受信すると、認識対象者アクセス権限データベース805を参照し、その設定情報を送信した遠隔認識配信依頼者が当該認識対象者へのアクセス権限を持っているかどうかを調べた後、そのアクセス権限がある場合には前記設定情報をメモリに格納して設定を行う。また前記アクセス権限の有無を示す情報を遠隔認識配信依頼者端末101へ送信する。
【0050】
ステップ1202で画像認識処理部807は、前記メモリ内に設定された設定情報の内容に従って、その設定情報中の指定場所に設置された映像カメラ103からの映像を受信して監視を開始する。
【0051】
ステップ1203では、前記映像中に移動体が検出されたかどうかを調べ、移動体が検出された場合には、指定場所に認識対象者候補が出現したものと見做してステップ1204へ進み、前記設定情報中に指定された監視期間の間に移動体が検出されなかった場合には、認識対象者候補が出現しなかったものとして監視時間終了と共に処理を終了する。
【0052】
ステップ1204では、ネットワーク105を介して受信した映像カメラ103の映像を認識対象者映像履歴データベース809に格納し、その映像と認識対象者特徴データベース804の情報を照合して、映像中の認識対象者候補が認識対象であるかどうか判定する認識処理を行う。
【0053】
ステップ1205では、前記認識処理の結果を参照し、前記認識対象者候補が認識対象者でなかった場合には認識対象者映像履歴データベース809中に前記格納した映像を削除した後にステップ1203に戻って監視を継続する。また前記認識対象者候補が認識対象者だった場合にはステップ1206に進む。
【0054】
ステップ1206で配信情報管理部808は、前記設定情報中の配信方法が動画配信であるかどうかを調べ、動画配信である場合にはステップ1207に進む。
【0055】
ステップ1207では、認識対象者映像履歴データベース809を参照し、その認識対象者を最初に検出した時刻に遡って映像情報を遠隔認識配信依頼者端末101へ配信する処理を開始し、ステップ1208では、前記設定情報の配信時間に指定された時間分の認識対象の監視及びその映像の配信を継続する。
【0056】
ステップ1209では、前記設定情報の配信時間に指定された時間分の監視を行ったかどうかを調べ、その認識対象者を最初に検出した時刻からの経過時間が依頼された時間分に達した場合には映像カメラ103からの映像の受信及び認識対象者映像履歴データベース809への格納を停止し、監視を終了する。
【0057】
ステップ1210では、前記設定情報の配信時間に指定された時間分の映像配信を行ったかどうかを調べ、遠隔認識配信依頼者端末101へ配信した映像の総時間数が依頼された時間分に達した場合には映像の配信を終了する。
【0058】
一方、ステップ1206で前記設定情報中の配信方法が動画配信であるかどうかを調べた結果、動画配信ではない場合にはステップ1211に進む。ステップ1211では、前記設定情報中の配信方法が静止画配信であるかどうかを調べ、静止画配信である場合にはステップ1212に進む。
【0059】
ステップ1212では、前記認識対象を最初に検出した時刻の映像から、静止画像の要求枚数に応じて所定の時間間隔で抽出した静止画を遠隔認識配信依頼者端末101へ配信して処理を終了する。
【0060】
ステップ1211で前記設定情報中の配信方法が静止画配信であるかどうかを調べた結果、静止画配信ではない場合にはステップ1213に進む。ステップ1213では、前記認識対象を認識した旨の情報をテキストまたは音声で遠隔認識配信依頼者端末101へ配信して処理を終了する。
【0061】
前記の様に本実施形態によれば、予め指定した認識対象の特徴を映像カメラ103で監視し、遠隔認識配信依頼者が指定した認識対象であることを認識処理して認識された場合のみ、その情報配信を行う為、遠隔認識配信依頼者は、必要な情報のみを確認することが可能となる。
【0062】
また本実施形態では、映像中の移動体が指定された認識対象であると認識した後、その認識対象が映像カメラフレームに出現した時間まで遡って、設定された時間分の動画を配信し、また静止画配信の場合、認識対象が映像カメラフレームに出現した時間から認識終了時間までの要求枚数に応じた静止画を配信する。よって、当該場所に静止状態が望めない通り過ぎる移動体の認識の場合、認識後にリアルタイムで映像転送されても、当該移動体がその場にいないことがある為に認識対象の映像の配信が行えない場合が生じる等の従来技術の問題を本実施形態により解決することが可能となる。
【0063】
以上説明した様に本実施形態の映像利用遠隔認識配信システムによれば、映像中の移動体が認識対象であると判定された場合に、その認識対象を最初に検出した時刻に遡って映像情報を配信するので、映像情報を利用して遠隔認識を行う際に不必要な情報の送信を防止して遠隔認識の効率を向上させることが可能である。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば映像中の移動体が認識対象であると判定された場合に、その認識対象を最初に検出した時刻に遡って映像情報を配信するので、映像情報を利用して遠隔認識を行う際に不必要な情報の送信を防止して遠隔認識の効率を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のネットワーク環境の概要を示す図である。
【図2】本実施形態の遠隔認識配信依頼者端末101の動画配信を行う認識対象者設定画面の一例を示す図である。
【図3】本実施形態の遠隔認識配信における認識対象者の動画配信タイムスケールの一例を示す図である。
【図4】本実施形態の遠隔認識配信依頼者端末101の動画表示画面の一例を示す図である。
【図5】本実施形態の遠隔認識配信依頼者端末101の静止画配信を行う認識対象者設定画面の一例を示す図である。
【図6】本実施形態の遠隔認識配信における認識対象者の静止画配信タイムスケールの一例を示す図である。
【図7】本実施形態の遠隔認識配信依頼者端末101の動画表示画面の一例を示す図である。
【図8】本実施形態の認識・配信装置102の概略構成を示す図である。
【図9】本実施形態の認識・配信装置102内の認識対象者特徴データベース804のテーブル構成を示す図である。
【図10】本実施形態の認識・配信装置102内の認識対象者アクセス権限データベース805のテーブル構成を示す図である。
【図11】本実施形態の遠隔認識配信依頼者端末101から認識対象の監視内容を示す設定情報を送信する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】本実施形態の映像利用遠隔認識配信処理の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101…遠隔認識配信依頼者端末、102…認識・配信装置、103…映像カメラ、104…ネットワーク、105…ネットワーク、801…データ送受信部、802…CPU、803…メモリ、804…認識対象者特徴データベース、805…認識対象者アクセス権限データベース、809…認識対象者映像履歴データベース、806…設定処理部、807…画像認識処理部、808…配信情報管理部。
Claims (5)
- 指定された移動体を遠隔で映像により認識して配信する映像利用遠隔認識配信方法において、
遠隔認識配信依頼者端末から認識対象の監視内容を示す設定情報を受信して設定するステップと、前記設定情報に従って監視を開始し、ネットワークを介して映像カメラの映像と認識対象者特徴データベースの情報を照合して、映像中の移動体が認識対象であるかどうか判定するステップと、前記映像中の移動体が認識対象であると判定された場合に、その認識対象を最初に検出した時刻に遡って映像情報を配信するステップとを有することを特徴とする映像利用遠隔認識配信方法。 - 静止画配信依頼が行われている場合に、前記認識対象を最初に検出した時刻の映像情報から所定の時間間隔で抽出した静止画像を配信することを特徴とする請求項1に記載された映像利用遠隔認識配信方法。
- 映像及び静止画以外の配信依頼が行われている場合に、前記認識対象を認識した旨の情報をテキストまたは音声で配信することを特徴とする請求項1に記載された映像利用遠隔認識配信方法。
- 指定された移動体を遠隔で映像により認識して配信する映像利用遠隔認識配信システムにおいて、
遠隔認識配信依頼者端末から認識対象の監視内容を示す設定情報を受信して設定する設定処理部と、前記設定情報に従って監視を開始し、ネットワークを介して映像カメラの映像と認識対象者特徴データベースの情報を照合して、映像中の移動体が認識対象であるかどうか判定する画像認識処理部と、前記映像中の移動体が認識対象であると判定された場合に、その認識対象を最初に検出した時刻に遡って映像情報を配信する配信情報管理部とを備えることを特徴とする映像利用遠隔認識配信システム。 - 指定された移動体を遠隔で映像により認識して配信する映像利用遠隔認識配信システムとしてコンピュータを機能させる為のプログラムにおいて、
遠隔認識配信依頼者端末から認識対象の監視内容を示す設定情報を受信して設定する設定処理部と、前記設定情報に従って監視を開始し、ネットワークを介して映像カメラの映像と認識対象者特徴データベースの情報を照合して、映像中の移動体が認識対象であるかどうか判定する画像認識処理部と、前記映像中の移動体が認識対象であると判定された場合に、その認識対象を最初に検出した時刻に遡って映像情報を配信する配信情報管理部としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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