JP4024157B2 - 電子情報伝達方法、ファクシミリ装置、情報処理装置、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

電子情報伝達方法、ファクシミリ装置、情報処理装置、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子情報伝達方法、ファクシミリ装置、情報処理装置、プログラム及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
高精細静止画像の取扱いを容易にする画像圧縮伸長技術に対する高性能化あるいは多機能化の要求は、今後、ますます強くなっていくことは必至と思われる。こうした高精細静止画像の取扱いを容易にする画像圧縮伸長アルゴリズムとしては、現在のところ、JPEG(Joint Photographic Experts Group)が最も広く使われている。また、2001年に国際標準になることが確実となったJPEG2000は、JPEGよりも更に高性能なアルゴリズムを持つばかりでなく、並行して、大幅な多機能化や、様々なアプリケーションに対する柔軟性と拡張性を図った結果、JPEG後継の次世代高精細静止画像圧縮伸長フォーマットとして、期待されている。
【0003】
ところで、JPEGやJPEG2000の符号フォーマットにおいては、例えばコメント等の情報を付加したいときに利用可能なコメントマーカ(COMマーカ)があり、圧縮符号化するに際して、このCOMマーカ中に画像データとは別の任意の付加情報を入れておくことが可能とされている。このような付加情報の存在は、復号時にデコーダによって認識され、例えば、それが使用されたエンコーダ名である場合にはデコード時に当該付加情報の内容が表示されたり、デコード後に、当該画像のプロパティとして表示可能であったりする。このような付加情報は、任意であるが、例えばスキャニング日時、撮影日時、撮影条件、コピーライト等の各種情報がある。このようなCOMマーカの内容の表示や印刷に関しては、特許文献1,2等に記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−137114号公報
【特許文献2】
特開平8−137115号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年においては、ファクシミリ装置から送信されたファクシミリ画情報を、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置で電子メールとして扱うようにしたシステムが開発されている。より具体的には、受信したファクシミリ画情報を添付画像ファイルに変換し、この添付画像ファイルを電子メールとして扱うものである。すなわち、電子メール機能を有していないファクシミリ装置から送信された情報を、電子メール機能を有している情報処理装置において電子メールとして扱うことができるのである。
【0006】
しかしながら、上述したシステムによれば、電子メールには添付画像ファイルのみが添付されるため、文章等の付帯情報をユーザに対して伝達するには、画像に対して文章等の付帯情報を書込み、その画像ファイルをユーザが開くことが必要である。
【0007】
したがって、上述したようなシステムにおいては、ファクシミリ画情報に文章等の付帯情報が記述された状態の電子メールとして扱えるようにすることが望まれている。
【0008】
本発明の目的は、電子メールの送受信機能を有さないファクシミリ装置と電子メールの送受信機能を有する情報処理装置との間における電子情報の伝達を文章付きの電子メールで実現することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子情報伝達方法は、ファクシミリ画情報を送受信するファクシミリ装置と、このファクシミリ装置に対してネットワークを介して接続され、ファクシミリ画情報及び電子メールを送受信する情報処理装置との間における電子情報伝達方法において、前記ファクシミリ装置におけるファクシミリ画情報の圧縮符号の生成に際し、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報をJPEG2000の符号フォーマットで規定されたマーカセグメントのCOMマーカで管理するステップと、前記ファクシミリ装置から受信した前記圧縮符号の前記マーカセグメントのCOMマーカからコメントデータ長を読み出し、このデータ長分のコメントデータを抽出するステップと、抽出した前記コメントデータを電子メール用のアプリケーションにおける文章に対応するフォーマットに生成するステップと、前記ファクシミリ画情報の圧縮符号を電子メールの添付画像ファイルとし、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報を電子メールの文章とするステップと、を含む。
【0010】
したがって、ファクシミリ装置で生成したファクシミリ画情報を、情報処理装置において添付画像ファイル及び文章で構成される電子メールとして扱うことが可能になる。これにより、電子メールの送受信機能を有さないファクシミリ装置と電子メールの送受信機能を有する情報処理装置との間における電子情報の伝達を文章付きの電子メールで実現することが可能になる。
【0012】
したがって、ファイルの互換性を維持することが可能になり、汎用性を有することになる。
【0013】
また、ファクシミリ装置は、ファクシミリ画情報の送受信機能を有するファクシミリ装置において、前記ファクシミリ画情報の圧縮符号の生成に際し、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報を圧縮符号フォーマットで規定された所定のマーカセグメントで管理する付帯情報管理手段を備える。
【0014】
したがって、ファクシミリ画情報に係る付帯情報が所定のマーカセグメントで管理されたファクシミリ画情報が生成される。これにより、マーカセグメントで管理されている付帯情報を電子メールの文章とすることで、ファクシミリ装置で生成したファクシミリ画情報を、情報処理装置において添付画像ファイル及び文章で構成される電子メールとして扱うことが可能になる。
【0015】
また、ファクシミリ装置において、圧縮符号フォーマットはJPEG2000の符号フォーマットであって、前記付帯情報を管理する前記マーカセグメントはCOMマーカである。
【0016】
したがって、ファイルの互換性を維持することが可能になり、汎用性を有することになる。
【0017】
本発明の情報処理装置は、ファクシミリ画情報の圧縮符号の生成に際し、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報をJPEG2000のフォーマットで規定されたマーカセグメントのCOMマーカで管理する付帯情報管理手段を備え、前記ファクシミリ画情報を送受信するファクシミリ装置に対してネットワークを介して接続可能とされ、ファクシミリ画情報及び電子メールを送受信する情報処理装置において、前記ファクシミリ装置から受信したファクシミリ画情報の前記マーカセグメントのCOMマーカで管理されている付帯情報を取得する付帯情報取得手段と、前記マーカセグメントのCOMマーカからコメントデータ長を読み出し、このデータ長分のコメントデータを抽出する手段と、抽出した前記コメントデータを電子メール用のアプリケーションにおける文章に対応するフォーマットに生成する手段と、前記ファクシミリ画情報の圧縮符号を電子メールの添付画像ファイルとし、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報を電子メールの文章とする電子メール生成手段と、を備える。
【0018】
したがって、ファクシミリ装置から受け取った付帯情報が所定のマーカセグメントで管理されたファクシミリ画情報を、添付画像ファイル及び文章で構成される電子メールとして扱うことが可能になる。これにより、電子メールの送受信機能を有さないファクシミリ装置と電子メールの送受信機能を有する情報処理装置との間における電子情報の伝達を文章付きの電子メールで実現することが可能になる。
【0019】
またファクシミリ装置で実行されるプログラムは、ファクシミリ画情報の送受信機能を有するファクシミリ装置に備えられるコンピュータにインストールされるか、あるいは解釈されて実行されるプログラムであって、前記コンピュータに、前記ファクシミリ画情報の圧縮符号の生成に際し、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報を圧縮符号フォーマットで規定された所定のマーカセグメントで管理する付帯情報管理機能を実行させる。
【0020】
したがって、ファクシミリ画情報に係る付帯情報が所定のマーカセグメントで管理されたファクシミリ画情報が生成される。これにより、マーカセグメントで管理されている付帯情報を電子メールの文章とすることで、ファクシミリ装置で生成したファクシミリ画情報を、情報処理装置において添付画像ファイル及び文章で構成される電子メールとして扱うことが可能になる。
【0021】
本発明のプログラムは、ファクシミリ画情報の圧縮符号の生成に際し、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報をJPEG2000のフォーマットで規定されたマーカセグメントのCOMマーカで管理する付帯情報管理手段を備え、前記ファクシミリ画情報を送受信するファクシミリ装置に対してネットワークを介して接続可能とされ、ファクシミリ画情報及び電子メールを送受信する情報処理装置に備えられるコンピュータにインストールされるか、あるいは解釈されて実行されるプログラムであって、前記コンピュータに、前記ファクシミリ装置から受信したファクシミリ画情報の前記マーカセグメントのCOMマーカで管理されている付帯情報を取得する付帯情報取得機能と、前記マーカセグメントのCOMマーカからコメントデータ長を読み出し、このデータ長分のコメントデータを抽出する機能と、抽出した前記コメントデータを電子メール用のアプリケーションにおける文章に対応するフォーマットに生成する機能と、前記ファクシミリ画情報の圧縮符号を電子メールの添付画像ファイルとし、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報を電子メールの文章とする電子メール生成機能と、を実行させる。
【0022】
したがって、ファクシミリ装置から受け取った付帯情報が所定のマーカセグメントで管理されたファクシミリ画情報を、添付画像ファイル及び文章で構成される電子メールとして扱うことが可能になる。これにより、電子メールの送受信機能を有さないファクシミリ装置と電子メールの送受信機能を有する情報処理装置との間における電子情報の伝達を文章付きの電子メールで実現することが可能になる。
【0025】
本発明の記憶媒体は、ファクシミリ画情報の圧縮符号の生成に際し、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報をJPEG2000のフォーマットで規定されたマーカセグメントのCOMマーカで管理する付帯情報管理手段を備え、前記ファクシミリ画情報を送受信するファクシミリ装置に対してネットワークを介して接続可能とされ、ファクシミリ画情報及び電子メールを送受信する情報処理装置に備えられるコンピュータにインストールされるか、あるいは解釈されて実行されるプログラムであって、前記コンピュータに、前記ファクシミリ装置から受信したファクシミリ画情報の前記マーカセグメントのCOMマーカで管理されている付帯情報を取得する付帯情報取得機能と、前記マーカセグメントのCOMマーカからコメントデータ長を読み出し、このデータ長分のコメントデータを抽出する機能と、抽出した前記コメントデータを電子メール用のアプリケーションにおける文章に対応するフォーマットに生成する機能と、前記ファクシミリ画情報の圧縮符号を電子メールの添付画像ファイルとし、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報を電子メールの文章とする電子メール生成機能と、を実行させるプログラムを記憶する。
【0026】
したがって、ファクシミリ装置から受け取った付帯情報が所定のマーカセグメントで管理されたファクシミリ画情報を、添付画像ファイル及び文章で構成される電子メールとして扱うことが可能になる。これにより、電子メールの送受信機能を有さないファクシミリ装置と電子メールの送受信機能を有する情報処理装置との間における電子情報の伝達を文章付きの電子メールで実現することが可能になる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図13に基づいて説明する。
【0028】
最初に、本実施の形態の前提となる「階層符号化アルゴリズム」及び「JPEG2000アルゴリズム」の概要について説明する。
【0029】
図1は、JPEG2000方式の基本となる階層符号化アルゴリズムを実現するシステムの機能ブロック図である。このシステムは、色空間変換・逆変換部101、2次元ウェーブレット変換・逆変換部102、量子化・逆量子化部103、エントロピー符号化・復号化部104、タグ処理部105の各機能ブロックにより構成されている。
【0030】
このシステムが従来のJPEGアルゴリズムと比較して最も大きく異なる点の一つは変換方式である。JPEGでは離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)を用いているのに対し、この階層符号化アルゴリズムでは、2次元ウェーブレット変換・逆変換部102において、離散ウェーブレット変換(DWT:Discrete Wavelet Transform)を用いている。DWTはDCTに比べて、高圧縮領域における画質が良いという長所を有し、この点が、JPEGの後継アルゴリズムであるJPEG2000でDWTが採用された大きな理由の一つとなっている。
【0031】
また、他の大きな相違点は、この階層符号化アルゴリズムでは、システムの最終段に符号形成を行うために、タグ処理部105の機能ブロックが追加されていることである。このタグ処理部105で、画像の圧縮動作時には圧縮データが符号列データとして生成され、伸長動作時には伸長に必要な符号列データの解釈が行われる。そして、符号列データによって、JPEG2000は様々な便利な機能を実現できるようになった。例えば、ブロック・ベースでのDWTにおけるオクターブ分割に対応した任意の階層(デコンポジション・レベル)で、静止画像の圧縮伸長動作を自由に停止させることができるようになる(後述する図3参照)。
【0032】
原画像の入出力部分には、色空間変換・逆変換101が接続される場合が多い。例えば、原色系のR(赤)/G(緑)/B(青)の各コンポーネントからなるRGB表色系や、補色系のY(黄)/M(マゼンタ)/C(シアン)の各コンポーネントからなるYMC表色系から、YUVあるいはYCbCr表色系への変換又は逆変換を行う部分がこれに相当する。
【0033】
次に、JPEG2000アルゴリズムについて説明する。
【0034】
カラー画像は、一般に、図2に示すように、原画像の各コンポーネント111(ここではRGB原色系)が、矩形をした領域によって分割される。この分割された矩形領域は、一般にブロックあるいはタイルと呼ばれているものであるが、JPEG2000では、タイルと呼ぶことが一般的であるため、以下、このような分割された矩形領域をタイルと記述することにする(図2の例では、各コンポーネント111が縦横4×4、合計16個の矩形のタイル112に分割されている)。このような個々のタイル112(図2の例で、R00,R01,…,R15/G00,G01,…,G15/B00,B01,…,B15)が、画像データの圧縮伸長プロセスを実行する際の基本単位となる。従って、画像データの圧縮伸長動作は、コンポーネントごと、また、タイル112ごとに、独立に行われる。
【0035】
画像データの符号化時には、各コンポーネント111の各タイル112のデータが、図1の色空間変換・逆変換部101に入力され、色空間変換を施された後、2次元ウェーブレット変換部102で2次元ウェーブレット変換(順変換)が施されて、周波数帯に空間分割される。
【0036】
図3には、デコンポジション・レベル数が3の場合の、各デコンポジション・レベルにおけるサブバンドを示している。すなわち、原画像のタイル分割によって得られたタイル原画像(0LL)(デコンポジション・レベル0)に対して、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジション・レベル1に示すサブバンド(1LL,1HL,1LH,1HH)を分離する。そして引き続き、この階層における低周波成分1LLに対して、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジション・レベル2に示すサブバンド(2LL,2HL,2LH,2HH)を分離する。順次同様に、低周波成分2LLに対しても、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジション・レベル3に示すサブバンド(3LL,3HL,3LH,3HH)を分離する。図3では、各デコンポジション・レベルにおいて符号化の対象となるサブバンドを、網掛けで表してある。例えば、デコンポジション・レベル数を3としたとき、網掛けで示したサブバンド(3HL,3LH,3HH,2HL,2LH,2HH,1HL,1LH,1HH)が符号化対象となり、3LLサブバンドは符号化されない。
【0037】
次いで、指定した符号化の順番で符号化の対象となるビットが定められ、図1に示す量子化・逆量子化部103で対象ビット周辺のビットからコンテキストが生成される。
【0038】
この量子化の処理が終わったウェーブレット係数は、個々のサブバンド毎に、「プレシンクト」と呼ばれる重複しない矩形に分割される。これは、インプリメンテーションでメモリを効率的に使うために導入されたものである。図4に示したように、一つのプレシンクトは、空間的に一致した3つの矩形領域からなっている。更に、個々のプレシンクトは、重複しない矩形の「コード・ブロック」に分けられる。これは、エントロピー・コーディングを行う際の基本単位となる。
【0039】
ウェーブレット変換後の係数値は、そのまま量子化し符号化することも可能であるが、JPEG2000では符号化効率を上げるために、係数値を「ビットプレーン」単位に分解し、画素あるいはコード・ブロック毎に「ビットプレーン」に順位付けを行うことができる。
【0040】
ここで、図5はビットプレーンに順位付けする手順の一例を示す説明図である。図5に示すように、この例は、原画像(32×32画素)を16×16画素のタイル4つで分割した場合で、デコンポジション・レベル1のプレシンクトとコード・ブロックの大きさは、各々8×8画素と4×4画素としている。プレシンクトとコード・ブロックの番号は、ラスター順に付けられており、この例では、プレンシクトが番号0から3まで、コード・ブロックが番号0から3まで割り当てられている。タイル境界外に対する画素拡張にはミラーリング法を使い、可逆(5,3)フィルタでウェーブレット変換を行い、デコンポジション・レベル1のウェーブレット係数値を求めている。
【0041】
また、タイル0/プレシンクト3/コード・ブロック3について、代表的な「レイヤ」構成の概念の一例を示す説明図も図5に併せて示す。変換後のコード・ブロックは、サブバンド(1LL,1HL,1LH,1HH)に分割され、各サブバンドにはウェーブレット係数値が割り当てられている。
【0042】
レイヤの構造は、ウェーブレット係数値を横方向(ビットプレーン方向)から見ると理解し易い。1つのレイヤは任意の数のビットプレーンから構成される。この例では、レイヤ0,1,2,3は、各々、1,3,1,3のビットプレーンから成っている。そして、LSB(Least Significant Bit:最下位ビット)に近いビットプレーンを含むレイヤ程、先に量子化の対象となり、逆に、MSB(Most Significant Bit:最上位ビット)に近いレイヤは最後まで量子化されずに残ることになる。LSBに近いレイヤから破棄する方法はトランケーションと呼ばれ、量子化率を細かく制御することが可能である。このように、ビットプレーン(又はサブビットプレーン)を削っていない状態の符号から所定の圧縮率になるまで符号を破棄する処理はポスト量子化と呼ばれており、JPEG2000アルゴリズムの最も大きな特徴である。
【0043】
図1に示すエントロピー符号化・復号化部104では、コンテキストと対象ビットから確率推定によって、各コンポーネント111のタイル112に対する符号化を行う。こうして、原画像の全てのコンポーネント111について、タイル112単位で符号化処理が行われる。最後にタグ処理部105は、エントロピー符号化・復号化部104からの全符号化データを1本の符号列データ(コードストリーム)に結合するとともに、それにタグを付加する処理を行う。
【0044】
一方、復号化時には、画像データの符号化時とは逆に、各コンポーネント111の各タイル112の符号列データから画像データを生成する。この場合、タグ処理部105は、外部より入力した符号列データに付加されたタグ情報を解釈し、符号列データを各コンポーネント111の各タイル112の符号列データに分解し、その各コンポーネント111の各タイル112の符号列データ毎に復号化処理(伸長処理)を行う。このとき、符号列データ内のタグ情報に基づく順番で復号化の対象となるビットの位置が定められるとともに、量子化・逆量子化部103で、その対象ビット位置の周辺ビット(既に復号化を終えている)の並びからコンテキストが生成される。エントロピー符号化・復号化部104で、このコンテキストと符号列データから確率推定によって復号化を行い、対象ビットを生成し、それを対象ビットの位置に書き込む。このようにして復号化されたデータは周波数帯域毎に空間分割されているため、これを2次元ウェーブレット変換・逆変換部102で2次元ウェーブレット逆変換を行うことにより、画像データの各コンポーネントの各タイルが復元される。復元されたデータは色空間変換・逆変換部101によって元の表色系の画像データに変換される。
【0045】
以上が、「JPEG2000アルゴリズム」の概要である。
【0046】
以下、本発明の実施の一形態について説明する。なお、ここでは、JPEG2000を代表とする画像圧縮伸長技術に関する例について説明するが、言うまでもなく、本発明は以下の説明の内容に限定されるものではない。
【0047】
図6は、本発明が適用される情報システムの概要を示すシステム構成図である。図6に示すように、本発明が適用される情報システムは、パファクシミリ装置50及びーソナルコンピュータである情報処理装置100が、デジタル公衆回線網ISDNであるネットワークNを介して接続されて構成されている。
【0048】
まず、ファクシミリ装置50について説明する。図7はファクシミリ装置50のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。図7に示すように、ファクシミリ装置50は、このファクシミリ装置50に設けられる各部を制御するシステム制御部51を備えている。このシステム制御部51はCPU(Central Processing Unit)を有してマイクロコンピュータを構成し、蓄積交換型プログラム方式による伝送制御手順に従い当該ファクシミリ装置50の全体動作制御を行う。記憶媒体であるROM(Read Only Memory)52は、各種機能をシステム制御部51に実現させるための動作制御用のプログラムを格納するものである。このため、本実施の形態では、ROM52が例えばEEPROMやフラッシュメモリにより構成され、ROM52に記憶されているプログラムが書換え自在とされている。なお、特に図示しないが、ネットワーク経由でプログラムをダウンロードさせる場合であれば、ネットワークインタフェースを付加すればよい。RAM(Random Access Memory)53は、システム制御部51のワークエリアとして機能するもので、各種情報を書換え自在に格納する。
【0049】
また、ファクシミリ装置50は、スキャナ54、プロッタ55、操作表示部56、符号化復号化部57、画像メモリ58、通信制御部59を備え、これらの構成要素は内部バス62を介してシステム制御部51に接続されており、これらの各構成要素間でのデータのやり取りは、主としてこの内部バス62を介して行われる。
【0050】
スキャナ54は、送信対象となる原稿画像を光電変換して電気的に読み取るものである。
【0051】
プロッタ55は、レーザプリンタ等により構成され、受信したファクシミリ画情報の印刷出力を受け持つものである。
【0052】
操作表示部56は、相手先電話番号を指定するためのテンキー、送信スタートキー、ワンタッチダイヤルキー、及び、その他各種キーが配設される入力操作部と、ユーザに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部とを備える。
【0053】
符号化復号化部57は、スキャナ54で読み取った画像データをデータ圧縮(符号化圧縮)してファクシミリ画情報に生成するとともに、受信したファクシミリ画情報を元の画像データに復元(復号化)するものである。
【0054】
本実施の形態における符号化復号化部57でのデータ圧縮は、「JPEG2000アルゴリズム」に従うものである。図8は、JPEG2000の符号フォーマットの概略構成を示すものである。符号フォーマットは、符号データの始まりを示すSOC(Start of Codestream)マーカで始まる。SOCマーカの後には符号化のパラメータや量子化のパラメータ等を記述したタグ情報であるメインヘッダ(Main Header)が続き、その後に実際の符号データが続く。実際の符号データは、SOT(Start of Tile-part)マーカで始まり、タグ情報であるタイルヘッダ(Tile Header)、SOD(Start of data)マーカ、タイルデータ(符号:bit stream)で構成される。これら画像全体に相当する符号データの後に、符号の終了を示すタグ情報であるEOC(End of Codestream)マーカが付加される。上述したようなメインヘッダ及びタイルヘッダには、コメントデータを記述可能なコメントマーカ(COMマーカ)を備えることができる。
【0055】
コメントマーカ(COMマーカ)は、コメント等の情報を付加したいときに利用するマーカで、メインヘッダ、タイルヘッダの双方で使用可能である。図9にCOMマーカセグメントの構成例を示す。Lcomは当該マーカセグメントの大きさ、Rcomは記述される値、Ccom(i)はコメントデータを記述するものである。ここで、図10はRcomの記述内容を示す説明図である。Rcomには、図10に示すように、binaryデータならば“0”が、IS8859-15:1999(Latin)データならば“1”が記述される。また、本実施の形態のCcom(i)には、コメントデータとして、ファクシミリ画情報に係る文章等の付帯情報が、キャラクタコード列でメインヘッダのコメントマーカに記述されている。このような付帯情報は、操作表示部56の入力操作部から入力することができる。
【0056】
ここに、付帯情報管理手段の機能が実行される。
【0057】
画像メモリ58は、送受信対象となる符号化圧縮された状態のファクシミリ画情報を蓄積するものである。
【0058】
通信制御部59には、DSU(Digital Service Unit)60及びTA(Terminal Adapter)61が接続されている。通信制御部59は、DSU60及びTA61を介してファクシミリ装置50をデジタル公衆回線網ISDNであるネットワークNに接続するとともに、レイヤ1の信号処理機能およびDチャネル(信号チャネル)の信号と2つのBチャネル(情報チャネル)の信号の統合/分離機能を備えたものである。より詳細には、呼設定/呼解放手順処理などISDNのDチャネル上の信号処理を実行するとともに、Bチャネル上で行うG4ファクシミリ伝送手順機能及びG3ファクシミリ伝送手順機能を実現する。
【0059】
次に、情報処理装置100について説明する。図11は、情報処理装置100のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。情報処理装置100は、パーソナルコンピュータであって、この情報処理装置100に設けられる各部を制御するシステム制御部1を備えている。このシステム制御部1はCPU(Central Processing Unit)を有してマイクロコンピュータを構成し、当該情報処理装置100の全体動作制御を行う。ROM(Read Only Memory)2は、起動プログラム等を格納するものである。また、RAM(Random Access Memory)3は、システム制御部1のワークエリアとして機能するもので、各種情報を書換え自在に格納する。記憶部であるHDD(Hard Disk Drive)8は、後述するような各種機能をシステム制御部1に実現させるための動作制御用のプログラム(例えば、オペレーティングシステムなど)を格納するものである。なお、特に図示しないが、ネットワーク経由でプログラムをダウンロードさせる場合であれば、ネットワークインタフェースを付加すればよい。なお、HDD8は、送受信対象となる符号化圧縮された状態のファクシミリ画情報を蓄積する機能も有している。
【0060】
また、情報処理装置100は、処理経過や結果等を操作者に表示するCRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置4、操作者がシステム制御部1に命令や情報等を入力するためのキーボードやマウス等の入力装置5、情報を記録メディアに保管したり記録メディアから情報を入手するための記録メディアドライブ6、符号化復号化部7、通信制御部9を備え、これらの構成要素は内部バス12を介してシステム制御部1に接続されており、これらの各構成要素間でのデータのやり取りは、主としてこの内部バス12を介して行われる。
【0061】
符号化復号化部7は、画像データをデータ圧縮(符号化圧縮)するとともに、受信したファクシミリ画情報を元の画像データに復元(復号化)するものである。
【0062】
通信制御部9には、DSU(Digital Service Unit)10及びTA(Terminal Adapter)11が接続されている。通信制御部9は、DSU10及びTA11を介して情報処理装置100をデジタル公衆回線網ISDNであるネットワークNに接続するとともに、レイヤ1の信号処理機能およびDチャネル(信号チャネル)の信号と2つのBチャネル(情報チャネル)の信号の統合/分離機能を備えたものである。より詳細には、呼設定/呼解放手順処理などISDNのDチャネル上の信号処理を実行するとともに、Bチャネル上で行うG4ファクシミリ伝送手順機能及びG3ファクシミリ伝送手順機能を実現する。
【0063】
また、通信制御部9には、LAN(Local Area Network)制御部13が接続されており、情報処理装置100はLANを介して接続されるメールサーバ装置(図示せず)経由でインターネットに接続されている。
【0064】
ここで、基本的には、インターネットにおけるデータのやりとりは、いわゆるTCP/IPと呼ばれるトランスポートレイヤまでの伝送プロトコルと、それ以上の上位レイヤの通信プロトコルとの組み合わせ(いわゆるプロトコルスイート)が適用して行われる。例えば、電子メールのデータのやりとりでは上位レイヤの通信プロトコルとしてSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)という通信プロトコルが適用される。
【0065】
また、TCP/IP,SMTPなどの通信プロトコル、および、電子メールのデータ形式やデータ構造などについては、それぞれIETF(Internet Engineering Task Force)というインターネットに関する技術内容をまとめている組織から発行されているRFC(Request For Comments)文書により規定されている。例えば、TCPはRFC793、IPはRFC793、SMTPはRFC821、電子メールの形式は、RFC822,RFC1521,RFC1522(MIME(Multi Purpose Mail Extension)形式)などでそれぞれ規定されている。
【0066】
このような情報処理装置100では、ユーザが電源を投入するとシステム制御部1がROM2内のローダーという起動プログラムを起動させ、HDD8よりオペレーティングシステムというコンピュータのハードウェアとソフトウェアとを管理するプログラムをRAM3に読み込み、このオペレーティングシステムを起動させる。このようなオペレーティングシステムは、ユーザの操作に応じてプログラムを起動したり、情報を読み込んだり、保存を行ったりする。オペレーティングシステムのうち代表的なものとしては、Windows(登録商標)、UNIX(登録商標)等が知られている。これらのオペレーティングシステム上で走る動作プログラムをアプリケーションプログラムと呼んでいる。
【0067】
ここで、情報処理装置100は、アプリケーションプログラムとして、デコードプログラムを含む画像処理プログラムをHDD8に記憶している。この意味で、HDD8は、プログラムを記憶する記憶媒体として機能する。
【0068】
また、一般的には、情報処理装置100のHDD8にインストールされる動作プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の光情報記録メディアやFD等の磁気メディア等の記録メディアに記録され、この記録された動作プログラムがHDD8にインストールされる。このため、CD−ROM等の光情報記録メディアやFD等の磁気メディア等の可搬性を有する記憶媒体も、画像処理プログラムを記憶する記憶媒体となり得る。
【0069】
情報処理装置100は、オペレーティングシステム上で動作する画像処理プログラムが起動すると、この画像処理プログラムに従い、システム制御部1が各種の演算処理を実行して各部を集中的に制御する。情報処理装置100のシステム制御部1が実行する各種の演算処理のうち、本実施の形態の特長的な処理について以下に説明する。
【0070】
ここでは、画像処理プログラムに従いシステム制御部1によって実行される処理のうち、ファクシミリ画情報の電子メール化処理について説明する。図12は、ファクシミリ画情報の電子メール化処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図12に示すように、情報処理装置100のシステム制御部1は、まず、通信制御部9により受信したJPEG2000の符号フォーマットのファクシミリ画情報を符号化復号化部7に転送する(ステップS1)。
【0071】
ファクシミリ画情報を転送された符号化復号化部7は、ファクシミリ画情報のJPEG2000の符号フォーマット上にコメントマーカが記述されていて、かつ、Rcomが“1”(すなわち、IS8859-15:1999(Latin)データ)であるか否かを順に確認する(ステップS2)。
【0072】
コメントマーカが記述されていて、Rcomが“1”である場合には(ステップS2のY)、COMマーカセグメントのLcomからコメントデータ長を読み出し、このデータ長分のコメントデータを抽出する(ステップS3)。なお、コメントデータ長は、実質的なデータの長さを表し、JPEG2000の符号フォーマットの場合には、Lcom(2バイト)及びRcom(2バイト)の計4バイトの値をコードストリームに書かれている値から引く必要がある。
【0073】
次いで、HDD8またはRAM3を探索し、表示を行う桁数、行数(以下、表示長)が設定されているか否かを判断する(ステップS4)。なお、この表示長は、予め入力装置5によって入力され、HDD8またはRAM3に設定されている。
【0074】
表示長が設定されていると判断した場合には(ステップS4のY)、HDD8またはRAM3から表示長を読み出し(ステップS5)、その表示長とステップS3で読み出したコメントデータ長とを比較する(ステップS6)。
【0075】
コメントデータ長が設定された表示長以下である場合には(ステップS6のN)、ステップS8に進み、HDD8またはRAM3からデータを1文字分(1バイト分)読み出す。
【0076】
一方、コメントデータ長が設定された表示長よりも大きい場合(ステップS6のY)、または、表示長が設定されていないと判断した場合には(ステップS4のN)、コメントデータ長を表示長とした後(ステップS7)、ステップS8に進む。
【0077】
続くステップS9では、ステップS3で抽出したコメントデータが文字として表示可能か否か、即ち、キャラクタデータか否かを判断する。
【0078】
ステップS3で抽出したコメントデータが文字として表示可能であると判断した場合には(ステップS9のY)、そのデータを所定のフォーマット(ここでは、電子メール用のアプリケーションにおける文章に対応するフォーマット)に生成する(ステップS10)。
【0079】
ステップS8〜S10の処理は、表示長分終了するまで(ステップS11のY)、繰り返される。すなわち、ステップS3〜S11の処理により、ファクシミリ画情報の圧縮符号のマーカセグメントで管理されている付帯情報を取得する付帯情報取得手段の機能が実行される。
【0080】
そして、ステップS3〜S11の処理が終了した場合には、受信したJPEG2000の符号フォーマットのファクシミリ画情報を電子メール用のアプリケーションにおける添付画像ファイルとし、ファクシミリ画情報に係る付帯情報を電子メールの文章とする(ステップS12)。ここに、電子メール生成手段の機能が実行される。
【0081】
なお、コメントマーカが記述されておらず、または、Rcomが“1”でない場合にも(ステップS2のN)、受信したJPEG2000の符号フォーマットのファクシミリ画情報を電子メール用のアプリケーションにおける添付画像ファイルにする(ステップS12)。
【0082】
ここで、図13は電子メール化処理が施されたファクシミリ画情報を電子メール用のアプリケーションを用いて表示装置4で閲覧した様子を例示的に示す正面図である。図13に示すように、添付画像ファイルとなったJPEG2000の符号フォーマットのファクシミリ画情報を伸長した画像Aとともに、コメントデータを文章Bとして閲覧することができる。
【0083】
ここに、ファクシミリ装置50で生成したファクシミリ画情報を、情報処理装置100において添付画像ファイル及び文章で構成される電子メールとして扱うことが可能になる。これにより、電子メールの送受信機能を有さないファクシミリ装置50と電子メールの送受信機能を有する情報処理装置100との間における電子情報の伝達を文章付きの電子メールで実現することが可能になる。
【0084】
【発明の効果】
本発明の電子情報伝達方法によれば、ファクシミリ画情報を送受信するファクシミリ装置と、このファクシミリ装置に対してネットワークを介して接続され、ファクシミリ画情報及び電子メールを送受信する情報処理装置との間における電子情報伝達方法において、前記ファクシミリ装置におけるファクシミリ画情報の圧縮符号の生成に際し、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報をJPEG2000の符号フォーマットで規定されたマーカセグメントのCOMマーカで管理するステップと、前記ファクシミリ装置から受信した前記圧縮符号の前記マーカセグメントのCOMマーカからコメントデータ長を読み出し、このデータ長分のコメントデータを抽出するステップと、抽出した前記コメントデータを電子メール用のアプリケーションにおける文章に対応するフォーマットに生成するステップと、前記ファクシミリ画情報の圧縮符号を電子メールの添付画像ファイルとし、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報を電子メールの文章とするステップと、含み、ファクシミリ装置で生成したファクシミリ画情報を、情報処理装置において添付画像ファイル及び文章で構成される電子メールとして扱うことにより、電子メールの送受信機能を有さないファクシミリ装置と電子メールの送受信機能を有する情報処理装置との間における電子情報の伝達を文章付きの電子メールで実現することができる。
【0085】
本発明によれば、さらにファイルの互換性を維持することができるので、汎用性を有することになる。
【0088】
本発明の情報処理装置によれば、ファクシミリ画情報の圧縮符号の生成に際し、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報をJPEG2000の符号フォーマットで規定されたマーカセグメントのCOMマーカで管理する付帯情報管理手段を備え、前記ファクシミリ画情報を送受信するファクシミリ装置に対してネットワークを介して接続可能とされ、ファクシミリ画情報及び電子メールを送受信する情報処理装置において、前記ファクシミリ装置から受信したファクシミリ画情報の前記マーカセグメントのCOMマーカで管理されている付帯情報を取得する付帯情報取得手段と、前記マーカセグメントのCOMマーカからからコメントデータ長を読み出し、このデータ長分のコメントデータを抽出する手段と、抽出した前記コメントデータを電子メール用のアプリケーションにおける文章に対応するフォーマットに生成する手段と、前記ファクシミリ画情報の圧縮符号を電子メールの添付画像ファイルとし、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報を電子メールの文章とする電子メール生成手段と、を備え、ファクシミリ装置から受け取った付帯情報が所定のマーカセグメントで管理されたファクシミリ画情報を、添付画像ファイル及び文章で構成される電子メールとして扱うことにより、電子メールの送受信機能を有さないファクシミリ装置と電子メールの送受信機能を有する情報処理装置との間における電子情報の伝達を文章付きの電子メールで実現することができる。
【0090】
本発明のプログラムによれば、ファクシミリ画情報の圧縮符号の生成に際し、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報をJPEG2000の符号フォーマットで規定されたマーカセグメントのCOMマーカで管理する付帯情報管理手段を備え、前記ファクシミリ画情報を送受信するファクシミリ装置に対してネットワークを介して接続可能とされファクシミリ画情報及び電子メールを送受信する情報処理装置に備えられるコンピュータにインストールされるか、あるいは解釈されて実行されるプログラムであって、前記コンピュータに、前記ファクシミリ装置から受信したファクシミリ画情報の前記マーカセグメントのCOMマーカで管理されている付帯情報を取得する付帯情報取得機能と、前記マーカセグメントのCOMマーカからコメントデータ長を読み出し、このデータ長分のコメントデータを抽出する機能と、抽出した前記コメントデータを電子メール用のアプリケーションにおける文章に対応するフォーマットに生成する機能と、前記ファクシミリ画情報の圧縮符号を電子メールの添付画像ファイルとし、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報を電子メールの文章とする電子メール生成機能と、を実行させ、ファクシミリ装置から受け取った付帯情報が所定のマーカセグメントで管理されたファクシミリ画情報を、添付画像ファイル及び文章で構成される電子メールとして扱うことにより、電子メールの送受信機能を有さないファクシミリ装置と電子メールの送受信機能を有する情報処理装置との間における電子情報の伝達を文章付きの電子メールで実現することができる。
【0092】
本発明の記憶媒体によればファクシミリ画情報の圧縮符号の生成に際し、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報をJPEG2000の符号フォーマットで規定されたマーカセグメントのCOMマーカで管理する付帯情報管理手段を備え、前記ファクシミリ画情報を送受信するファクシミリ装置に対してネットワークを介して接続可能とされファクシミリ画情報及び電子メールを送受信する情報処理装置に備えられるコンピュータにインストールされるか、あるいは解釈されて実行されるプログラムであって、前記コンピュータに、前記ファクシミリ装置から受信したファクシミリ画情報の前記マーカセグメントのCOMマーカで管理されている付帯情報を取得する付帯情報取得機能と、前記マーカセグメントのCOMマーカからコメントデータ長を読み出し、このデータ長分のコメントデータを抽出する機能と、抽出した前記コメントデータを電子メール用のアプリケーションにおける文章に対応するフォーマットに生成する機能と、前記ファクシミリ画情報の圧縮符号を電子メールの添付画像ファイルとし、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報を電子メールの文章とする電子メール生成機能と、を実行させるプログラムを記憶し、コンピュータにインストールされるか、あるいは解釈されて実行されることで、ファクシミリ装置から受け取った付帯情報が所定のマーカセグメントで管理されたファクシミリ画情報を、添付画像ファイル及び文章で構成される電子メールとして扱うことにより、電子メールの送受信機能を有さないファクシミリ装置と電子メールの送受信機能を有する情報処理装置との間における電子情報の伝達を文章付きの電子メールで実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となるJPEG2000方式の基本となる階層符号化アルゴリズムを実現するシステムの機能ブロック図である。
【図2】原画像の各コンポーネントの分割された矩形領域を示す説明図である。
【図3】デコンポジション・レベル数が3の場合の、各デコンポジション・レベルにおけるサブバンドを示す説明図である。
【図4】プレシンクトを示す説明図である。
【図5】ビットプレーンに順位付けする手順の一例を示す説明図である。
【図6】本発明が適用される情報システムの概要を示すシステム構成図である。
【図7】ファクシミリ装置のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
【図8】 JPEG2000の符号フォーマットの概略構成を示す説明図である。
【図9】COMマーカセグメントの構成例を示す説明図である。
【図10】Rcomの記述内容を示す説明図である。
【図11】情報処理装置のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
【図12】ファクシミリ画情報の電子メール化処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【図13】電子メール化処理が施されたファクシミリ画情報を電子メール用のアプリケーションを用いて表示装置で閲覧した様子を例示的に示す正面図である。
【符号の説明】
50 ファクシミリ装置
100 情報処理装置
8,52 記憶媒体
N ネットワーク

Claims (4)

  1. ファクシミリ画情報を送受信するファクシミリ装置と、このファクシミリ装置に対してネットワークを介して接続され、ファクシミリ画情報及び電子メールを送受信する情報処理装置との間における電子情報伝達方法において、
    前記ファクシミリ装置におけるファクシミリ画情報の圧縮符号の生成に際し、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報をJPEG2000の符号フォーマットで規定されたマーカセグメントのCOMマーカで管理するステップと、
    前記ファクシミリ装置から受信した前記圧縮符号の前記マーカセグメントのCOMマーカからコメントデータ長を読み出し、このデータ長分のコメントデータを抽出するステップと、
    抽出した前記コメントデータを電子メール用のアプリケーションにおける文章に対応するフォーマットに生成するステップと、
    前記ファクシミリ画情報の圧縮符号を電子メールの添付画像ファイルとし、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報を電子メールの文章とするステップと、
    を含むことを特徴とする電子情報伝達方法。
  2. ファクシミリ画情報の圧縮符号の生成に際し、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報をJPEG2000のフォーマットで規定されたマーカセグメントのCOMマーカで管理する付帯情報管理手段を備え、前記ファクシミリ画情報を送受信するファクシミリ装置に対してネットワークを介して接続可能とされ、ファクシミリ画情報及び電子メールを送受信する情報処理装置において、
    前記ファクシミリ装置から受信したファクシミリ画情報の前記マーカセグメントのCOMマーカで管理されている付帯情報を取得する付帯情報取得手段と、
    前記マーカセグメントのCOMマーカからコメントデータ長を読み出し、このデータ長分のコメントデータを抽出する手段と、
    抽出した前記コメントデータを電子メール用のアプリケーションにおける文章に対応するフォーマットに生成する手段と、
    前記ファクシミリ画情報の圧縮符号を電子メールの添付画像ファイルとし、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報を電子メールの文章とする電子メール生成手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
  3. ファクシミリ画情報の圧縮符号の生成に際し、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報をJPEG2000のフォーマットで規定されたマーカセグメントのCOMマーカで管理する付帯情報管理手段を備え、前記ファクシミリ画情報を送受信するファクシミリ装置に対してネットワークを介して接続可能とされ、ファクシミリ画情報及び電子メールを送受信する情報処理装置に備えられるコンピュータにインストールされるか、あるいは解釈されて実行されるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記ファクシミリ装置から受信したファクシミリ画情報の前記マーカセグメントのCOMマーカで管理されている付帯情報を取得する付帯情報取得機能と、
    前記マーカセグメントのCOMマーカからコメントデータ長を読み出し、このデータ長分のコメントデータを抽出する機能と、
    抽出した前記コメントデータを電子メール用のアプリケーションにおける文章に対応するフォーマットに生成する機能と、
    前記ファクシミリ画情報の圧縮符号を電子メールの添付画像ファイルとし、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報を電子メールの文章とする電子メール生成機能と、を実行させることを特徴とするプログラム。
  4. ファクシミリ画情報の圧縮符号の生成に際し、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報 をJPEG2000のフォーマットで規定されたマーカセグメントのCOMマーカで管理する付帯情報管理手段を備え、前記ファクシミリ画情報を送受信するファクシミリ装置に対してネットワークを介して接続可能とされ、ファクシミリ画情報及び電子メールを送受信する情報処理装置に備えられるコンピュータにインストールされるか、あるいは解釈されて実行されるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記ファクシミリ装置から受信したファクシミリ画情報の前記マーカセグメントのCOMマーカで管理されている付帯情報を取得する付帯情報取得機能と、
    前記マーカセグメントのCOMマーカからコメントデータ長を読み出し、このデータ長分のコメントデータを抽出する機能と、
    抽出した前記コメントデータを電子メール用のアプリケーションにおける文章に対応するフォーマットに生成する機能と、
    前記ファクシミリ画情報の圧縮符号を電子メールの添付画像ファイルとし、当該ファクシミリ画情報に係る付帯情報を電子メールの文章とする電子メール生成機能と、を実行させるプログラムを記憶することを特徴とする記憶媒体。
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