JP4023948B2

JP4023948B2 - Vibration control device

Info

Publication number: JP4023948B2
Application number: JP06392499A
Authority: JP
Inventors: 亮松野; 和孝末藤; 純二橋本; 洋介片山; 宏治福井; 敏治前田; 寛筑間; 広志村田; 幸男松本; 恭夫猪瀬; 雄右高木
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1999-03-10
Filing date: 1999-03-10
Publication date: 2007-12-19
Anticipated expiration: 2019-03-10
Also published as: JP2000257301A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は制振装置に係り、特に一般住宅の振動エネルギを吸収して建物に入力された振動を制振するよう構成された制振装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
木造住宅等の一般住宅の耐震性を高める手段として、骨組みの対角位置に装架されて壁の内部に配置されるブレースに油圧ダンパを取り付けてなる制振構造の開発が進められている。この制振構造では、油圧ダンパにより柱や梁等の骨組み間に骨組を塑性変形させようとする地震の振動エネルギを吸収し、構造物の骨組みを制振させる構成となっている。
【０００３】
このような制振構造に用いられる従来のブレースダンパ装置としては、例えば実開平７−２３１０８号公報に開示された構成のものがある。この公報に記載されたものは、油圧ダンパがブレースとして取り付けられており、油圧ダンパのシリンダ端部が骨組みの角部に連結され、シリンダ内を往復動するピストンに結合されたピストンロッドの端部が骨組みの対角位置に形成された他の角部に連結されている。
【０００４】
そして、地震による振動エネルギが構造物の骨組みに伝わると、長方形状に組まれた骨組みが平行四辺形となるように変形させる応力が構造物に作用する。その際の振動エネルギは、油圧ダンパにより吸収される。その結果、構造物は地震による変形が防止される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成されたブレースダンパ装置では、油圧ダンパ及び柱や梁等の骨組みを有するため、複数の作業員が特別な施工方法で組み立てながらコンクリートの壁面に固定する必要があり、設置作業が難しかった。
そのため、ブレースダンパ装置を上部パネルと下部パネルとの間に介在させてなる制振壁パネルを形成し、この制振壁パネルを工場で組み立てて現場でパネル毎コンクリートの壁面に固定するようにして設置作業が容易に行なえるよう構成されたものが開発されつつある。
【０００６】
しかしながら、このような制震壁パネルは、おおよそ幅９０ｃｍ×高さ２７０ｃｍと大きくなってしまいかなりの重量がある。そのため、上記のような制震壁パネルを木造の一般住宅に取り付ける場合、大工等の職人が１人で作業することが多いので、制震壁パネルの設置作業が難しいといった問題がある。
また、上記制震壁パネルを現場で組み立てる方法が検討されている。しかしながら、この方法でも、例えば上部パネルを天井側の梁に固定し、下部パネルを床面側の梁に固定した後、上部パネルと下部パネルとの間に形成された空間に油圧ダンパを取り付ける際、油圧ダンパのシリンダ端部に連結された第１ブラケットを上部パネルの前後面に嵌合させて固定し、ピストンロッド端部に連結された第２ブラケットを下部パネルの前後面に嵌合させて固定することが難しかった。
【０００７】
また、油圧ダンパの両端を上部パネル、下部パネルに固定する前にピストンロッドが伸びた位置へ移動してしまうと、伸び方向への動作ができなくなるので、ピストンロッドを全ストロークの中間位置に復帰させる作業が必要となり、設置作業に手間がかかるといった問題がある。
そこで、本発明は上記課題を解決した制振装置を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような特徴を有する。
上記請求項１記載の発明は、構造物の水平方向の振動を減衰する油圧ダンパと、
該油圧ダンパのピストンロッド端部に連結され前記油圧ダンパを取り付けるための第１のブラケットと、
前記油圧ダンパのシリンダ端部に連結され前記油圧ダンパを取り付けるための第２のブラケットと、
前記油圧ダンパのピストンロッド端部とシリンダ端部との間を所定寸法に保持する保持部材と、
からなり、
前記保持部材は、前記第１のブラケットと第２のブラケットとの間で取外し可能に取付られていることを特徴とするものである。
【００１０】
従って、請求項１記載の発明によれば、第１のブラケットと第２のブラケットとの間には、油圧ダンパのピストンロッド端部とシリンダ端部との間を所定寸法に保持する保持部材が取外し可能に取り付けられているので、運搬途中は油圧ダンパの両端部を拘束することにより、ピストンロッドが伸び動作することが防止され、設置後に保持部材を外すことにより油圧ダンパが伸び方向と縮み方向のどちらにも動作することができる。
【００１３】
また、上記請求項２記載の発明は、前記請求項１記載の制振装置であって、前記第１のブラケットまたは第２のブラケットの少なくとも一方には、構造物の柱または梁に一端が固定されるパネルの他端縁部を前記少なくとも一方のブラケットと協働して挟持する取付板が設けられ、前記保持部材と前記取付板とを共用したことを特徴とするものである。
従って、上記請求項２記載の発明によれば、保持部材と取付板とを共用する構成としたため、取付作業が簡略化されて取付作業時間を短縮できると共に、部品点数を削減することができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の実施の形態について説明する。
図１は本発明になる制振装置の一実施例の正面図である。また、図２は制振装置の背面図である。また、図３は制振装置の左側面図である。
図１乃至図３に示されるように、制振装置１１は、木造の一般住宅用の壁内に設置されるように構成されており、大略、水平方向の振動を減衰する油圧ダンパ１２と、油圧ダンパ１２のシリンダ１４の端部１４ａに連結される第１のブラケット１６と、油圧ダンパ１２のピストンロッド１８の端部１８ａに連結される第２のブラケット２０と、前面側で第１のブラケット１６と第２のブラケット２０との間に横架されて両ブラケット１６，２０を所定間隔に保持する保持部材２２とからなる。
【００１５】
また、制振装置１１には、施工時に各ブラケット１６，２０に取付けられる板金製の取付板２４，２６が別体に用意されている。各ブラケット１６，２０は、後述するように鉄製の板金を曲げ加工してなり、設置現場で保持部材２２を外した後、取付板２４，２６が取り付けられる。
油圧ダンパ１２は、内部に作動油が充填されたシリンダ１４と、シリンダ１４内に摺動可能に挿入されたピストン（図示せず）と、ピストンと一体的に連結されたピストンロッド１８とからなる。ピストンは、シリンダ１４とピストンロッド１８との相対変位に応じてシリンダ１４内を摺動する。そして、シリンダ１４内に充填された作動油がピストンに摺動動作に伴ってピストンを貫通する狭い通路を流通する際に抵抗力を発生し、この抵抗力が減衰力となって入力された振動エネルギを減衰する。
【００１６】
また、油圧ダンパ１２は、設置される構造物に応じてピストンロッド１８の移動量（ストローク）が決められており、工場で組み立てられた状態ではピストンロッド１８が最大伸び位置に移動している。そのため、制振装置１１においては、ブラケット１６，２０間に板金製の保持部材２２を横架することによりシリンダ１４に対するピストンロッド１８の位置が全ストロークの中間位置で停止するように保持している。尚、本実施の形態においては、保持部材２２は、４本の取付ボルト２５を挿通させる取付孔（図２中、取付ボルト２５に隠れて見えない）が設けられており、４本の取付ボルト２５によってブラケット１６，２０に固定される。
【００１７】
このように、制振装置１１は、建物に設置される際、シリンダ１４に対しピストンロッド１８が中間位置に保持されているので、運搬作業が容易に行なえると共に、ピストンロッド１８が勝手に伸び動作しないため設置作業が容易に行なえる。
また、制振装置１１は、壁内に取り付けられるパネルと別体であるので、パネルに組み合わされたものに比べて小型化及び軽量化されており、例えば１人の作業者（大工）でも設置作業が行なえるように構成されている。
【００１８】
そして、保持部材２２は、後述するように施工時に各取付ボルト２５が外されると、ブラケット１６，２０から分離されてブラケット１６，２０間の拘束を解除する。これにより、油圧ダンパ１２は、ピストンロッド１８が動作可能な状態となり、減衰力を発生することができる。
尚、取付ボルト２５は、ブラケット１６，２０に溶接で固定されたナット２７に螺合するため、ナット２７を回さずに締め付けまたは緩めることができる。そのため、取付ボルト２５は、一方向から取付ボルト２５を軸回りに回動操作することができるので、保持部材２２の取り付け、取外しが容易に行なえる。
【００１９】
図３に示されるように、第１のブラケット１６は、油圧ダンパ１２の前面側で垂立し上記ナット２７が固着された保持部材取付部１６ａと、水平方向に延在形成され後述する木製パネルが載置される平面部１６ｂと、油圧ダンパ１２の背面側で垂立し木製パネルの背面側縁部に対向するパネル取付部１６ｃとを有する。
また、パネル取付部１６ｃには、木製パネルを固定するための釘または木ねじを挿通させるための小孔２８が所定間隔で設けられている。本実施の形態では、小孔２８がパネル取付部１６ｃの９箇所に設けられている。そして、平面部１６ｂの下面には、シリンダ１４の端部１４ａを支持するＵ字形状に支持部１６ｄが起立している。この支持部１６ｄは、シリンダ１４の端部１４ａを貫通するボルト３０とナット３１との螺合によりシリンダ１４の端部１４ａに連結される。
【００２０】
また、第２のブラケット２０は、上記第１のブラケット１６と上下対称な形状となる向きに配置されており、油圧ダンパ１２の前面側で垂立し上記ナット２７が固着された保持部材取付部２０ａと、水平方向に延在形成され後述する木製パネルが載置される平面部２０ｂと、油圧ダンパ１２の背面側で垂立し木製パネルの背面側縁部に対向するパネル取付部２０ｃとを有する。
【００２１】
また、パネル取付部２０ｃには、木製パネルを固定するための釘または木ねじを挿通させるための小孔３２が所定間隔で設けられている。本実施の形態では、小孔３２がパネル取付部２０ｃの９箇所に設けられている。そして、平面部２０ｂの上面には、ピストンロッド１８の端部１８ａを支持するＵ字形状に支持部２０ｄが起立している。この支持部２０ｄは、ピストンロッド１８の端部１８ａを貫通するボルト３０とナット３１との螺合によりピストンロッド１８の端部１８ａに連結される。
【００２２】
また、取付板２４，２６は、上記パネル取付部１６ｃ，２０ｃと同様に釘または木ねじを挿通させるための小孔２４ａ，２６ａと、取付ボルト２５が挿通される孔２４ｂ，２６ｂが保持部材２２の取付孔と同じ所定間隔で設けられている。
図４は制振装置１１の設置状態を示す正面図である。
図４に示されるように、制振装置１１は、１階床と２階床との間に起立された柱３９と、１階床に支持されるように横架された下梁３３と、２階床を支持するように横架された上梁３４とにより形成された長方形の壁面状空間３５内に設置される。
【００２３】
壁面状空間３５内には、上記制振装置１１の他に下梁３３に固定される木製の下部パネル３６と、上梁３４に固定される木製の上部パネル３７とが設けられており、制振装置１１は下部パネル３６と上部パネル３７との間に介在するように取り付けられる。
そして、上部パネル３７は、下側縁部が第１のブラケット１６のパネル取付部１６ｃと取付板２４とに挟持された状態で釘または木ねじにより固定される。また、下部パネル３６は、上側縁部が第２のブラケット２０のパネル取付部２０ｃと取付板２６とに挟持された状態で釘または木ねじにより固定される。
【００２４】
そのため、地震による振動が床面に伝わると、下梁３３と上梁３４との間で水平方向の相対変位が生じ、この振動が上部パネル３７、下部パネル３６を介してブラケット１６，２０に伝達される。その結果、油圧ダンパ１２は、前述したような減衰動作を行なって振動エネルギを吸収し、これにより、下梁３３と上梁３４との間の相対変位量を減少させる。よって、建物は、地震等により倒壊することが防止される。
【００２５】
ここで、上記構成とされた制振装置１１の設置手順について説明する。
図５（Ａ）乃至（Ｄ）は制振装置１１の設置手順を説明するための工程図である。また、図６は上部パネル３７と下部パネル３６との間に制振装置１１を装着した状態を示す正面図である。
図１及び図２に示されるように、制振装置１１は上記のように保持部材２２によりブラケット１６，２０間が保持された状態のまま設置現場へ輸送される。
【００２６】
そして、図５（Ａ）に示されるように、下部パネル３６の上部縁部３６ａに第２のブラケット２０の平面部２０ｂを載置すると共に、パネル取付部２０ｃを下部パネル３６の背面側にあてがう。この状態でパネル取付部２０ｃの小孔３２に釘または木ねじ等の締結部材３８を打ち込む。これで、第２のブラケット２０は下部パネル３６の背面側に固定される。
【００２７】
次に、図５（Ｂ）及び図６に示されるように、上部パネル３７の下側縁部３７ａを第１のブラケット１６の平面部１６ｂに載置すると共に、パネル取付部１６ｃを上部パネル３７の背面側にあてがう。この状態で、上部パネル３７を上梁３４に固定すると共に、パネル取付部１６ｃの小孔２８に釘または木ねじ等の締結部材４０を打ち込む。これで、第１のブラケット１６は上部パネル３７の背面側に固定される。
【００２８】
次に、図５（Ｃ）に示されるように、取付ボルト２５を弛めて保持部材２２をブラケット１６，２０の保持部材取付部１６ａ，２０ａから分離させる。これで、油圧ダンパ１２は、減衰動作可能な状態となる。
次に、図５（Ｄ）に示されるように、取付板２４，２６をブラケット１６，２０の保持部材取付部１６ａ，２０ａに取付ボルト２５の締め付けにより固定させる。これで、取付板２４，２６は、下部パネル３６、上部パネル３７に固定されたブラケット１６，２０のパネル取付部１６ｃ，２０ｃと対向する位置に起立し、パネル取付部１６ｃ，２０ｃとの間で下部パネル３６、上部パネル３７の前後面を挟持する。
【００２９】
このように保持部材２２を固定するための取付ボルト２５を用いて取付板２４，２６ブラケット１６，２０に締結するため、取付ボルト２５の使用本数を減らすことができると共に、設置後に保持部材２２を外し忘れることを防止できる。
そして、取付板２４，２６の小孔２４ａ，２６ａに釘または木ねじ等の締結部材４２，４４を打ち込む。これで、制振装置１１の設置作業が終了する。
【００３０】
このように、制振装置１１は、下部パネル３６、上部パネル３７を取り付けながらブラケット１６，２０を下部パネル３６、上部パネル３７に固定し、取付板２４，２６をブラケット１６，２０固定すると共に下部パネル３６、上部パネル３７に固定することができるので、１人の作業者（大工）でも設置作業が行なえるように構成されている。
【００３１】
図７は上記図４に示す設置構造と異なる変形例を示す正面図である。
図７に示されるように、制振装置１１のブラケット２０及び取付板２４は、下部パネル３６の上側縁部を前後方向から挟持した状態で固定される。また、制振装置１１のブラケット１６及び取付板２６は、上梁３４と柱３９とが交差する角部より下方に傾斜する木製のブレース４７，４８の下端部に連結される。尚、ブレース４７，４８の上端部は、補強金具４９，５０を介して上梁３４及び柱３９に固定される。
【００３２】
この場合、上部パネル３７を取り付けるよりも、ブレース４７，４８の方が軽量であるので、１人の作業者（大工）でも容易に設置することができる。
図８は制振装置の変形例１を示す正面図である。尚、図８において、上記実施の形態と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
図８に示されるように、制振装置５１では、上記保持部材２２の代わりに一対の保持部材５２，５４がブラケット１６，２０間に所定角度傾斜させた状態で装架されている。すなわち、保持部材５２，５４は、一端５２ａ，５４ａが取付ボルト２５の締め付けによりブラケット１６，２０の保持部材取付部１６ａ，２０ａに締結され、他端５２ｂ，５４ｂが取付ボルト２５の締め付けによりブラケット２０，１６の保持部材取付部１６ａ，２０ａに締結される。
【００３３】
これにより、油圧ダンパ１２は、ピストンロッド１８が動作しないように拘束されており、シリンダ１４に対するピストンロッド１８の位置が全ストロークの中間位置で停止するように保持されている。
また、保持部材５２，５４は、設置前の状態では上記保持部材２２として機能し、設置後は上記取付板２４，２６として機能するように設けられている。そのため、保持部材５２，５４は、取付ボルト２５が挿通される孔５２ｃ，５４ｃが３箇所に設けられ、釘または木ねじを挿通させるための小孔５２ｄ，５４ｄが所定間隔で設けられている。また、保持部材５２，５４の一端５２ａ，５４ａには、相互に干渉しないように傾斜部５２ｅ，５４ｅが形成されている。
【００３４】
図９は制振装置の変形例１の設置状態を示す正面図である。
図９に示されるように、上記のように構成された制振装置５１を下部パネル３６と上部パネル３７との間に設置する場合、まず保持部材５２，５４の他端５２ｂ，５４ｂに挿通された取付ボルト２５を外し、保持部材５２，５４の一端５２ａ，５４ａに挿通された取付ボルト２５を弛めることにより当該取付ボルト２５を軸として保持部材５２，５４を夫々時計方向（Ａ方向）に約１９０〜２００°回動させる。
【００３５】
そして、保持部材５２，５４の他端５２ｂ，５４ｂの孔５２ｃ，５４ｃに挿通させた取付ボルト２５をブラケット１６，２０の保持部材取付部１６ａ，２０ａに固着されたナット２７に螺入させて保持部材５２，５４の他端５２ｂ，５４ｂをブラケット１６，２０に締結させる。また、保持部材５２，５４の一端５２ａ，５４ａに挿通された取付ボルト２５を締め付けて一端５２ａ，５４ａをブラケット１６，２０に締結させる。
【００３６】
これで、保持部材５２，５４は、水平方向に延在するように平行に配置され、小孔５２ｄ，５４ｄが上部パネル３７、下部パネル３６に対向する。そして、保持部材５２，５４の小孔５２ｄ，５４ｄに釘または木ねじをねじ込んで保持部材５２，５４を上部パネル３７、下部パネル３６に固定させる。
このように、保持部材５２，５４は、一方の取付ボルト２５を外して回動させることにより、上記取付板２４，２６として用いることができるので、上記実施の形態のように保持部材２２を用いる場合より設置作業が容易となり、短時間で設置作業を終えることができる。また、保持部材５２，５４は、完全にブラケット１６，２０から外す必要がないので、設置作業時に紛失する心配がない。
【００３７】
図１０は制振装置の変形例２を示す正面図である。尚、図１０において、上記実施の形態と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
図１０に示されるように、制振装置６１では、保持部材５２，５４の他端５２ｂ，５４ｂの両側に円弧状の取付溝６２，６３と、半円形状の凹部６４，６５（図１０では、取付ボルト２５に隠れて見えない）が設けられている。
【００３８】
制振装置６１では、一対の保持部材５２，５４がブラケット１６，２０間に所定角度傾斜させた状態で装架されている。すなわち、保持部材５２，５４は、一端５２ａ，５４ａが取付ボルト２５の締め付けによりブラケット１６，２０のパネル取付部１６ｃ，２０ｃに締結され、他端５２ｂ，５４ｂの凹部６４，６５が取付ボルト２５の締め付けによりブラケット２０，１６のパネル取付部２０ｃ，１６ｃに締結される。
【００３９】
これにより、油圧ダンパ１２は、ピストンロッド１８が動作しないように拘束されており、シリンダ１４に対するピストンロッド１８の位置が全ストロークの中間位置で停止するように保持されている。
尚、保持部材５２，５４の他端５２ｂ，５４ｂは、半円形状の凹部６４，６５に取付ボルト２５が一方向から嵌合している状態で係止されている。そのため、取付ボルト２５による締結が弛められると、凹部６４，６５が取付ボルト２５から離間するＡ方向に回動することが可能となり、ブラケット２０，１６間の結合を解除することができる。
【００４０】
図１１は制振装置の変形例２の設置状態を示す正面図である。
図１１に示されるように、上記のように構成された制振装置６１を下部パネル３６と上部パネル３７との間に設置する場合、まず保持部材５２，５４の一端５２ａ，５４ａ及び他端５２ｂ，５４ｂを係止する取付ボルト２５を弛める。次いで、一端５２ａ，５４ａに挿通された取付ボルト２５を軸として保持部材５２，５４を夫々時計方向（Ａ方向）に回動させる。これにより、凹部６４，６５が半円形状であるので取付ボルト２５から離間して他端５２ｂ，５４ｂの拘束が解除される。
【００４１】
さらに、保持部材５２，５４が時計方向（Ａ方向）に回動すると、凹部６４，６５と反対側に設けられた円弧状の取付溝６２，６３の入口が取付ボルト２５に嵌合する。そして、取付溝６２，６３の奥部が取付ボルト２５に当接した状態で、各取付ボルト２５を締め付ける。
これで、保持部材５２，５４は、水平方向に延在するように平行に配置され、且つ小孔５２ｄ，５４ｄが上部パネル３７、下部パネル３６に対向した状態で固定される。そして、保持部材５２，５４の小孔５２ｄ，５４ｄに釘または木ねじをねじ込んで保持部材５２，５４を上部パネル３７、下部パネル３６に固定させる。
【００４２】
このように、制振装置６１では、取付ボルト２５を弛めるだけで、簡単に保持部材５２，５４をブラケット２０，１６間の結合する位置から上部パネル３７、下部パネル３６に固定される位置に回動させることができる。
従って、取付ボルト２５を外すことなく、保持部材５２，５４を回動させて上記取付板２４，２６として用いることができるので、上記変形例１の場合より設置作業が容易となり、短時間で設置作業を終えることができる。
【００４３】
尚、上記実施の形態では、本発明の制振装置が木造の一般住宅の壁内に設置される場合を一例として挙げたが、これに限らず、此れ以外の建物にも適用できるのは勿論である。
【００４５】
【発明の効果】
上述の如く、請求項１記載の発明によれば、第１のブラケットと第２のブラケットとの間には、油圧ダンパのピストンロッド端部とシリンダ端部との間を所定寸法に保持する保持部材が取外し可能に取り付けられているので、運搬途中は油圧ダンパの両端部を拘束することにより、ピストンロッドが伸び動作することが防止され、設置後に保持部材を外すことにより油圧ダンパが伸び方向と縮み方向のどちらにも動作することができる。
【００４７】
また、請求項２記載の発明によれば、保持部材と取付板とを共用する構成としたため、取付作業が簡略化されて取付作業時間を短縮できると共に、部品点数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明になる制振装置の一実施例の正面図である。
【図２】制振装置の背面図である。
【図３】制振装置の左側面図である。
【図４】制振装置１１の設置状態を示す正面図である。
【図５】制振装置１１の設置手順を説明するための工程図である。
【図６】上部パネル３７と下部パネル３６との間に制振装置１１を装着した状態を示す正面図である。
【図７】図４に示す設置構造と異なる変形例を示す正面図である。
【図８】制振装置の変形例１を示す正面図である。
【図９】制振装置の変形例１の設置状態を示す正面図である。
【図１０】制振装置の変形例２を示す正面図である。
【図１１】制振装置の変形例２の設置状態を示す正面図である。
【符号の説明】
１１，５１，６１制振装置
１２油圧ダンパ
１４シリンダ
１６第１のブラケット
１８ピストンロッド
２０第２のブラケット
２２保持部材
２５取付ボルト
２４，２６取付板
３３下梁
３４上梁
３５壁面状空間
３６下部パネル
３７上部パネル
３８，４０，４２，４４締結部材
４７，４８ブレース
５２，５４保持部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vibration damping device, and more particularly, to a vibration damping device configured to absorb vibration energy of a general house and suppress vibrations input to a building.
[0002]
[Prior art]
As a means for enhancing the earthquake resistance of ordinary houses such as wooden houses, development of a damping structure in which a hydraulic damper is attached to a brace that is mounted in a diagonal position of a frame and placed inside a wall is underway. This vibration damping structure is configured to absorb the vibration energy of an earthquake that attempts to plastically deform a frame between frames such as columns and beams by a hydraulic damper, and to dampen the frame of the structure.
[0003]
As a conventional brace damper device used for such a vibration damping structure, for example, there is a configuration disclosed in Japanese Utility Model Laid-Open No. 7-23108. In this publication, a hydraulic damper is attached as a brace, a cylinder end of the hydraulic damper is connected to a corner of a framework, and an end of a piston rod connected to a piston that reciprocates in the cylinder. Are connected to other corners formed at diagonal positions of the frame.
[0004]
And when the vibration energy by an earthquake is transmitted to the frame of a structure, the stress which deform | transforms the frame assembled in the rectangular shape into a parallelogram acts on a structure. The vibration energy at that time is absorbed by the hydraulic damper. As a result, the structure is prevented from being deformed by an earthquake.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The brace damper device configured as described above has a hydraulic damper and a framework such as a column and a beam, so that a plurality of workers must be fixed to the concrete wall while being assembled by a special construction method. was difficult.
For this reason, a damping wall panel is formed by interposing the brace damper device between the upper panel and the lower panel, and this damping wall panel is assembled at the factory and fixed to the concrete wall for each panel at the site. Those configured to be easily installed are being developed.
[0006]
However, such a damping wall panel has a large weight of approximately 90 cm in width and 270 cm in height, and has a considerable weight. Therefore, when attaching the above-mentioned vibration control wall panel to a general wooden house, there is a problem that it is difficult to install the vibration control wall panel because a craftsman such as a carpenter often works alone.
In addition, a method for assembling the above-mentioned vibration control wall panel on site has been studied. However, even in this method, for example, when the upper panel is fixed to the ceiling beam and the lower panel is fixed to the floor beam, the hydraulic damper is attached to the space formed between the upper panel and the lower panel. The first bracket connected to the cylinder end of the hydraulic damper is fitted and fixed to the front and rear surfaces of the upper panel, and the second bracket connected to the piston rod end is fitted to the front and rear surfaces of the lower panel. It was difficult to fix.
[0007]
Also, if the piston rod moves to the extended position before fixing both ends of the hydraulic damper to the upper and lower panels, it will not be able to move in the extending direction, so the piston rod will return to the middle position of the full stroke. There is a problem that installation work is required and installation work is troublesome.
Accordingly, an object of the present invention is to provide a vibration damping device that solves the above-described problems.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention has the following features.
The invention according to claim 1 is a hydraulic damper for damping horizontal vibrations of a structure;
A first bracket connected to the piston rod end of the hydraulic damper for attaching the hydraulic damper;
A second bracket connected to the cylinder end of the hydraulic damper for attaching the hydraulic damper;
A holding member for holding a predetermined dimension between the piston rod end portion and the cylinder end portion of the hydraulic damper;
Consists of
The holding member is detachably attached between the first bracket and the second bracket .
[0010]
I slave, according to the invention of claim 1, wherein, between the first bracket and the second bracket, holding for holding between the piston rod end and cylinder end of the hydraulic damper into a predetermined size Since the members are detachably attached , the piston rod is prevented from extending by restraining both ends of the hydraulic damper during transportation, and the hydraulic damper is set in the extending direction by removing the holding member after installation. It can operate in either the shrinking direction.
[0013]
The invention according to claim 2 is the vibration damping device according to claim 1 , wherein at least one of the first bracket and the second bracket has one end fixed to a column or beam of a structure. A mounting plate for clamping the other end edge of the panel to be cooperated with the at least one bracket is provided, and the holding member and the mounting plate are shared.
Therefore, according to the second aspect of the invention, since the holding member and the mounting plate are used in common, the mounting work can be simplified, the mounting work time can be shortened, and the number of parts can be reduced.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a front view of an embodiment of a vibration damping device according to the present invention. FIG. 2 is a rear view of the vibration damping device. FIG. 3 is a left side view of the vibration damping device.
As shown in FIGS. 1 to 3, the vibration damping device 11 is configured to be installed in a wall for a general wooden house, and generally includes a hydraulic damper 12 that attenuates horizontal vibration, The first bracket 16 connected to the end portion 14a of the cylinder 14 of the hydraulic damper 12, the second bracket 20 connected to the end portion 18a of the piston rod 18 of the hydraulic damper 12, and the first bracket on the front side. And a holding member 22 that is horizontally mounted between the bracket 16 and the second bracket 20 and holds the brackets 16 and 20 at a predetermined interval.
[0015]
Further, the vibration damping device 11 is provided with sheet metal mounting plates 24 and 26 that are attached to the brackets 16 and 20 during construction. Each bracket 16 and 20 is formed by bending an iron sheet metal as will be described later, and after the holding member 22 is removed at the installation site, the mounting plates 24 and 26 are attached.
The hydraulic damper 12 includes a cylinder 14 filled with hydraulic oil, a piston (not shown) that is slidably inserted into the cylinder 14, and a piston rod 18 that is integrally connected to the piston. . The piston slides in the cylinder 14 in accordance with the relative displacement between the cylinder 14 and the piston rod 18. When the hydraulic oil filled in the cylinder 14 circulates in the narrow passage passing through the piston as the piston slides, a resistance force is generated, and this resistance force is input as a damping force. Attenuate energy.
[0016]
In the hydraulic damper 12, the movement amount (stroke) of the piston rod 18 is determined according to the structure to be installed, and the piston rod 18 is moved to the maximum extension position when assembled in the factory. Therefore, in the vibration damping device 11, a sheet metal holding member 22 is horizontally mounted between the brackets 16 and 20 so that the position of the piston rod 18 with respect to the cylinder 14 is stopped at an intermediate position of the full stroke. . In the present embodiment, the holding member 22 is provided with mounting holes (not visible in the mounting bolts 25 in FIG. 2) through which the four mounting bolts 25 are inserted. 25 is fixed to the brackets 16 and 20.
[0017]
As described above, when the vibration damping device 11 is installed in a building, the piston rod 18 is held at an intermediate position with respect to the cylinder 14, so that the carrying work can be easily performed and the piston rod 18 is arbitrarily extended. Since it does not operate, installation work can be performed easily.
Further, since the vibration damping device 11 is a separate body from the panel mounted in the wall, it is smaller and lighter than those combined with the panel. For example, even one worker (carpenter) can install it. It is configured so that work can be performed.
[0018]
And the holding member 22 will be isolate | separated from the brackets 16 and 20, if each attachment bolt 25 is removed at the time of construction so that it may mention later, and the restrictions between brackets 16 and 20 will be cancelled | released. As a result, the hydraulic damper 12 enters a state in which the piston rod 18 can operate, and can generate a damping force.
Since the mounting bolt 25 is screwed into the nut 27 fixed to the brackets 16 and 20 by welding, the mounting bolt 25 can be tightened or loosened without turning the nut 27. Therefore, the mounting bolt 25 can be rotated about the axis from one direction, so that the holding member 22 can be easily attached and detached.
[0019]
As shown in FIG. 3, the first bracket 16 includes a holding member mounting portion 16 a that is suspended on the front surface side of the hydraulic damper 12 and to which the nut 27 is fixed, and a wooden panel that extends in the horizontal direction and is described later. Is mounted on the back surface side of the hydraulic damper 12, and the panel mounting portion 16c is opposed to the back side edge of the wooden panel.
The panel mounting portion 16c is provided with small holes 28 at predetermined intervals for inserting nails or wood screws for fixing the wooden panel. In the present embodiment, small holes 28 are provided at nine locations on the panel mounting portion 16c. A support portion 16d stands in a U shape that supports the end portion 14a of the cylinder 14 on the lower surface of the flat portion 16b. The support portion 16 d is connected to the end portion 14 a of the cylinder 14 by screwing a bolt 30 and a nut 31 that penetrate the end portion 14 a of the cylinder 14.
[0020]
The second bracket 20 is disposed in a direction that is vertically symmetrical with the first bracket 16, and is suspended on the front surface side of the hydraulic damper 12, and the holding member mounting portion to which the nut 27 is fixed. 20a, a flat portion 20b that extends in the horizontal direction and on which a later-described wooden panel is placed, and a panel mounting portion 20c that is suspended on the back side of the hydraulic damper 12 and faces the rear side edge of the wooden panel. Have.
[0021]
Moreover, the small holes 32 for inserting the nail or wood screw for fixing a wooden panel are provided in the panel attachment part 20c at predetermined intervals. In the present embodiment, small holes 32 are provided at nine locations on the panel mounting portion 20c. And the support part 20d stands in the U shape which supports the edge part 18a of the piston rod 18 on the upper surface of the plane part 20b. The support portion 20 d is connected to the end portion 18 a of the piston rod 18 by screwing a bolt 30 and a nut 31 that penetrate the end portion 18 a of the piston rod 18.
[0022]
The mounting plates 24 and 26 have small holes 24a and 26a for inserting nails or wood screws, and holes 24b and 26b through which the mounting bolts 25 are inserted, like the panel mounting portions 16c and 20c. They are provided at the same predetermined intervals as the mounting holes.
FIG. 4 is a front view showing an installation state of the vibration damping device 11.
As shown in FIG. 4, the vibration damping device 11 includes a pillar 39 that is erected between the first floor and the second floor, and a lower beam 33 that is horizontally supported so as to be supported by the first floor. It is installed in a rectangular wall surface space 35 formed by an upper beam 34 laid horizontally to support the second floor.
[0023]
In the wall-like space 35, a wooden lower panel 36 fixed to the lower beam 33 and a wooden upper panel 37 fixed to the upper beam 34 are provided in addition to the vibration damping device 11 described above. The vibration device 11 is attached so as to be interposed between the lower panel 36 and the upper panel 37.
The upper panel 37 is fixed by a nail or a wood screw in a state where the lower edge portion is sandwiched between the panel mounting portion 16 c of the first bracket 16 and the mounting plate 24. Further, the lower panel 36 is fixed by a nail or a wood screw in a state where the upper edge portion is sandwiched between the panel mounting portion 20 c of the second bracket 20 and the mounting plate 26.
[0024]
Therefore, when vibration due to an earthquake is transmitted to the floor surface, a horizontal relative displacement occurs between the lower beam 33 and the upper beam 34, and this vibration is transmitted to the brackets 16 and 20 via the upper panel 37 and the lower panel 36. Is done. As a result, the hydraulic damper 12 performs a damping operation as described above and absorbs vibration energy, thereby reducing the relative displacement amount between the lower beam 33 and the upper beam 34. Therefore, the building is prevented from collapsing due to an earthquake or the like.
[0025]
Here, an installation procedure of the vibration damping device 11 configured as described above will be described.
FIGS. 5A to 5D are process diagrams for explaining the installation procedure of the vibration damping device 11. FIG. 6 is a front view showing a state in which the vibration control device 11 is mounted between the upper panel 37 and the lower panel 36.
As shown in FIGS. 1 and 2, the vibration damping device 11 is transported to the installation site with the holding member 22 holding the brackets 16 and 20 as described above.
[0026]
5A, the flat portion 20b of the second bracket 20 is placed on the upper edge portion 36a of the lower panel 36, and the panel mounting portion 20c is applied to the back side of the lower panel 36. . In this state, a fastening member 38 such as a nail or a wood screw is driven into the small hole 32 of the panel mounting portion 20c. Thus, the second bracket 20 is fixed to the back side of the lower panel 36.
[0027]
Next, as shown in FIGS. 5B and 6, the lower edge portion 37 a of the upper panel 37 is placed on the flat surface portion 16 b of the first bracket 16, and the panel attachment portion 16 c is placed on the upper panel 37. Apply to the back side. In this state, the upper panel 37 is fixed to the upper beam 34, and a fastening member 40 such as a nail or a wood screw is driven into the small hole 28 of the panel mounting portion 16c. Thus, the first bracket 16 is fixed to the back side of the upper panel 37.
[0028]
Next, as shown in FIG. 5C, the mounting bolt 25 is loosened to separate the holding member 22 from the holding member mounting portions 16 a and 20 a of the brackets 16 and 20. As a result, the hydraulic damper 12 is in a state capable of a damping operation.
Next, as shown in FIG. 5D, the mounting plates 24 and 26 are fixed to the holding member mounting portions 16 a and 20 a of the brackets 16 and 20 by tightening the mounting bolts 25. Thus, the mounting plates 24 and 26 stand up at positions facing the panel mounting portions 16c and 20c of the brackets 16 and 20 fixed to the lower panel 36 and the upper panel 37, and between the panel mounting portions 16c and 20c. The front and rear surfaces of the lower panel 36 and the upper panel 37 are sandwiched.
[0029]
Since the mounting bolts 25 for fixing the holding member 22 are used to fasten the mounting plates 24 and 26 to the brackets 16 and 20, the number of the mounting bolts 25 can be reduced and the holding member 22 can be attached after installation. You can prevent forgetting to remove.
Then, fastening members 42 and 44 such as nails or wood screws are driven into the small holes 24 a and 26 a of the mounting plates 24 and 26. This completes the installation work of the vibration damping device 11.
[0030]
As described above, the vibration damping device 11 fixes the brackets 16 and 20 to the lower panel 36 and the upper panel 37 while attaching the lower panel 36 and the upper panel 37, and fixes the mounting plates 24 and 26 to the brackets 16 and 20. Since it can fix to the panel 36 and the upper panel 37, it is comprised so that one worker (carpenter) can also perform installation work.
[0031]
FIG. 7 is a front view showing a modified example different from the installation structure shown in FIG.
As shown in FIG. 7, the bracket 20 and the mounting plate 24 of the vibration damping device 11 are fixed in a state where the upper edge of the lower panel 36 is sandwiched from the front-rear direction. Further, the bracket 16 and the mounting plate 26 of the vibration damping device 11 are connected to the lower ends of wooden braces 47 and 48 that are inclined downward from the corner where the upper beam 34 and the column 39 intersect. Note that the upper end portions of the braces 47 and 48 are fixed to the upper beam 34 and the column 39 via reinforcing metal fittings 49 and 50.
[0032]
In this case, since the braces 47 and 48 are lighter than attaching the upper panel 37, one worker (carpenter) can easily install the braces 47 and 48.
FIG. 8 is a front view showing a first modification of the vibration damping device. In FIG. 8, the same parts as those in the above embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
As shown in FIG. 8, in the vibration damping device 51, a pair of holding members 52 and 54 are mounted in a state inclined at a predetermined angle between the brackets 16 and 20 instead of the holding member 22. That is, the holding members 52 and 54 have one ends 52 a and 54 a fastened to the holding member mounting portions 16 a and 20 a of the brackets 16 and 20 by tightening the mounting bolts 25, and the other ends 52 b and 54 b to the bracket 20 by tightening the mounting bolts 25. , 16 are fastened to the holding member attaching portions 16a, 20a.
[0033]
Thereby, the hydraulic damper 12 is restrained so that the piston rod 18 does not operate, and is held so that the position of the piston rod 18 with respect to the cylinder 14 stops at an intermediate position of the full stroke.
The holding members 52 and 54 are provided so as to function as the holding member 22 in a state before installation, and to function as the mounting plates 24 and 26 after installation. Therefore, the holding members 52 and 54 are provided with holes 52c and 54c through which the mounting bolts 25 are inserted at three locations, and small holes 52d and 54d through which nails or wood screws are inserted at predetermined intervals. In addition, inclined portions 52e and 54e are formed at one ends 52a and 54a of the holding members 52 and 54 so as not to interfere with each other.
[0034]
FIG. 9 is a front view showing an installation state of the first modification of the vibration damping device.
As shown in FIG. 9, when the vibration damping device 51 configured as described above is installed between the lower panel 36 and the upper panel 37, it is first inserted into the other ends 52 b and 54 b of the holding members 52 and 54. By removing the mounting bolt 25 and loosening the mounting bolt 25 inserted into the one ends 52a and 54a of the holding members 52 and 54, the holding members 52 and 54 are respectively rotated about the mounting bolt 25 in the clockwise direction (A direction). Rotate 190-200 °.
[0035]
Then, the mounting bolts 25 inserted through the holes 52c and 54c of the other ends 52b and 54b of the holding members 52 and 54 are screwed into the nuts 27 fixed to the holding member mounting portions 16a and 20a of the brackets 16 and 20 and held. The other ends 52 b and 54 b of the members 52 and 54 are fastened to the brackets 16 and 20. Further, the mounting bolts 25 inserted into the one ends 52 a and 54 a of the holding members 52 and 54 are tightened to fasten the ends 52 a and 54 a to the brackets 16 and 20.
[0036]
Thus, the holding members 52 and 54 are arranged in parallel so as to extend in the horizontal direction, and the small holes 52 d and 54 d face the upper panel 37 and the lower panel 36. Then, nails or wood screws are screwed into the small holes 52 d and 54 d of the holding members 52 and 54 to fix the holding members 52 and 54 to the upper panel 37 and the lower panel 36.
In this way, the holding members 52 and 54 can be used as the mounting plates 24 and 26 by removing one mounting bolt 25 and turning it, so that the holding member 22 is used as in the above embodiment. The installation work becomes easier than the case, and the installation work can be completed in a short time. Further, since the holding members 52 and 54 do not need to be completely removed from the brackets 16 and 20, there is no fear of losing them during the installation work.
[0037]
FIG. 10 is a front view showing a second modification of the vibration damping device. In FIG. 10, the same parts as those in the above embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
As shown in FIG. 10, in the vibration damping device 61, arc-shaped mounting grooves 62, 63 and semicircular recesses 64, 65 (in FIG. 10) are formed on both sides of the other ends 52b, 54b of the holding members 52, 54. , Hidden behind the mounting bolt 25 and not visible).
[0038]
In the vibration damping device 61, the pair of holding members 52 and 54 are mounted between the brackets 16 and 20 so as to be inclined at a predetermined angle. That is, the holding members 52, 54 are fastened to the panel mounting portions 16 c, 20 c of the brackets 16, 20 by tightening the mounting bolts 25 at one ends 52 a, 54, and the recesses 64, 65 at the other ends 52 b, 54 b of the mounting bolt 25. The brackets 20 and 16 are fastened to the panel mounting portions 20c and 16c by tightening.
[0039]
Thereby, the hydraulic damper 12 is restrained so that the piston rod 18 does not operate, and is held so that the position of the piston rod 18 with respect to the cylinder 14 stops at an intermediate position of the full stroke.
The other ends 52b and 54b of the holding members 52 and 54 are locked to the semicircular recesses 64 and 65 in a state where the mounting bolt 25 is fitted from one direction. Therefore, when the fastening by the mounting bolt 25 is loosened, the recesses 64 and 65 can be rotated in the direction A away from the mounting bolt 25, and the coupling between the brackets 20 and 16 can be released.
[0040]
FIG. 11 is a front view showing an installation state of the second modification of the vibration damping device.
As shown in FIG. 11, when the vibration damping device 61 configured as described above is installed between the lower panel 36 and the upper panel 37, first, one end 52a, 54a and the other end 52b of the holding members 52, 54 are provided. , 54b is loosened. Next, the holding members 52 and 54 are rotated clockwise (A direction) around the mounting bolt 25 inserted into the one ends 52a and 54a, respectively. Thereby, since the recessed portions 64 and 65 are semicircular, they are separated from the mounting bolt 25 and the restraints of the other ends 52b and 54b are released.
[0041]
Further, when the holding members 52, 54 are rotated in the clockwise direction (A direction), the inlets of the arcuate mounting grooves 62, 63 provided on the side opposite to the concave portions 64, 65 are fitted into the mounting bolt 25. Then, each mounting bolt 25 is tightened in a state in which the inner portions of the mounting grooves 62 and 63 are in contact with the mounting bolt 25.
Thus, the holding members 52 and 54 are arranged in parallel so as to extend in the horizontal direction, and the small holes 52d and 54d are fixed in a state of facing the upper panel 37 and the lower panel 36. Then, nails or wood screws are screwed into the small holes 52 d and 54 d of the holding members 52 and 54 to fix the holding members 52 and 54 to the upper panel 37 and the lower panel 36.
[0042]
As described above, in the vibration damping device 61, simply by loosening the mounting bolt 25, the holding members 52 and 54 are simply rotated from the position where the brackets 20 and 16 are coupled to the position where they are fixed to the upper panel 37 and the lower panel 36. Can be moved.
Accordingly, since the holding members 52 and 54 can be rotated and used as the mounting plates 24 and 26 without removing the mounting bolt 25, the installation work becomes easier than in the case of the first modification, and the installation can be performed in a short time. You can finish the work.
[0043]
In the above embodiment, the case where the vibration damping device of the present invention is installed in the wall of a general wooden house is given as an example. However, the present invention is not limited to this and can be applied to other buildings. Of course.
[0045]
【The invention's effect】
As described above, according to the invention of claim 1, wherein, between the first bracket and the second bracket, holds between the piston rod end and cylinder end of the hydraulic damper into a predetermined size retention Since the members are detachably attached , the piston rod is prevented from extending by restraining both ends of the hydraulic damper during transportation, and the hydraulic damper is set in the extending direction by removing the holding member after installation. It can operate in either the shrinking direction.
[0047]
According to the second aspect of the present invention, since the holding member and the mounting plate are used in common, the mounting work can be simplified, the mounting work time can be shortened, and the number of parts can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of an embodiment of a vibration damping device according to the present invention.
FIG. 2 is a rear view of the vibration damping device.
FIG. 3 is a left side view of the vibration damping device.
4 is a front view showing an installation state of the vibration damping device 11. FIG.
FIG. 5 is a process diagram for explaining an installation procedure of the vibration damping device 11;
6 is a front view showing a state in which the vibration damping device 11 is mounted between the upper panel 37 and the lower panel 36. FIG.
7 is a front view showing a modified example different from the installation structure shown in FIG. 4;
FIG. 8 is a front view showing a first modification of the vibration damping device.
FIG. 9 is a front view showing an installation state of a first modification of the vibration damping device.
FIG. 10 is a front view showing a second modification of the vibration damping device.
FIG. 11 is a front view showing an installation state of a second modification of the vibration damping device.
[Explanation of symbols]
11, 51, 61 Damping device 12 Hydraulic damper 14 Cylinder 16 First bracket 18 Piston rod 20 Second bracket 22 Holding member 25 Mounting bolts 24, 26 Mounting plate 33 Lower beam 34 Upper beam 35 Wall surface space 36 Lower panel 37 Upper panel 38, 40, 42, 44 Fastening member 47, 48 Brace 52, 54 Holding member

Claims

A hydraulic damper that damps horizontal vibrations of the structure;
A first bracket connected to the end of the piston rod of the hydraulic damper for attaching the hydraulic damper;
A second bracket connected to a cylinder end of the hydraulic damper for attaching the hydraulic damper;
A holding member that holds a predetermined dimension between a piston rod end and a cylinder end of the hydraulic damper;
Consists of
The damping device according to claim 1, wherein the holding member is detachably attached between the first bracket and the second bracket .

The vibration damping device according to claim 1,
At least one of the first bracket or the second bracket has a mounting plate for clamping the other end edge of the panel, one end of which is fixed to a column or beam of the structure, in cooperation with the at least one bracket. Provided,
A vibration damping device characterized in that the holding member and the mounting plate are shared .