JP4023253B2 - 人体装着型電子機器、人体装着型電子機器の制御方法、人体装着型電子機器制御プログラム、人体通信用外部機器及び人体通信システム - Google Patents

人体装着型電子機器、人体装着型電子機器の制御方法、人体装着型電子機器制御プログラム、人体通信用外部機器及び人体通信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部機器と人体通信を行う人体装着型電子機器、人体装着型電子機器の制御方法、人体装着型電子機器制御プログラム、人体通信用外部機器及び人体通信システ、に関する。
【0002】
【発明の背景】
今日においては、導体である人体を送電線として利用し、双方向でデータ通信を行うことのできる人体通信モジュールが開発されつつある。具体的には、腕時計型や衣服装着型の送信機から、外部機器に組み込まれた受信機へ、IDデータを伝送するシステムや、時計型の通信機間でデータのやり取りをするシステムが開発され、さらにはこれらシステムをセキュリティ用途や電子財布用途、アミューズメント用途に応用することも検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のように人体通信モジュールを用いて、IDデータを伝送するシステムや通信機間でデータのやり取りをするシステムを各種用途に応用することは検討されているはいるものの、その応用が具現化されていないのが実情である。
【0004】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、人体通信の応用を具現化した人体装着型電子機器、人体装着型電子機器の制御方法、人体装着型電子機器制御プログラム、人体通信用外部機器及び人体通信システムを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1に係る人体装着型電子機器にあっては、人体に接触する電極と、現在時刻データを生成する計時手段と、IDデータを記憶するIDデータ記憶手段と、このIDデータ記憶手段に記憶されている前記IDデータを所定の信号に変換し前記電極を介して前記人体に出力するとともに、前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づき出力対象機器を特定するデータを得るデータ入出力手段と、このデータ入出力手段により得られた前記出力対象機器を特定するデータと前記現在時刻データとを対応付けて記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された前記時刻データを表示する表示手段とを備える。
【0006】
すなわち、データ入出力手段は、IDデータ記憶手段に記憶されているIDデータを信号により電極を介して人体に出力する。したがって、出力対象機器側でこのIDデータを得て、予め記憶されているIDデータとの照合を行い、その結果に応じて所定の動作を開始することができ、人体装着型電子機器を出力対象機器に所定の動作を開始させるための「鍵」として使用することができる。
【0007】
また、データ入出力手段は、IDデータに応答し対象機器から人体を介して電極から入力される信号に基づき、出力対象機器を特定するデータを得る。そして、この出力対象機器を特定するデータと現在時刻データとが記憶手段に記憶される。したがって、記憶手段に、出力対象機器を特定するデータと、当該出力対象機器から応答があった時刻データとを対応付けて記憶させることができる。よって、この時刻データが表示手段に表示されることにより、ユーザはいずれの対象機器を何時動作させて使用したかの履歴を知ることができ、人体通信の応用を具現化して、対象機器の使用履歴の記憶と表示とに活用することができる。
【0008】
また、請求項2に係る人体装着型電子機器にあっては、前記記憶手段に記憶されているいずれかの出力対象機器を特定するデータを選択する選択手段を更に具備し、前記表示手段は、前記選択手段により選択された出力対象機器を特定するデータに対応する時刻データを表示する。したがって、所望する出力対象機器の使用履歴となる時刻データを表示させることができる。
【0009】
また、請求項3に係る人体装着型電子機器にあっては、前記データ入出力手段は更に、前記計時手段により生成される前記現在時刻データを所定の信号に変換して出力する。したがって、出力対象機器において現在時刻データを入力させて、時刻修正に利用することができる。
【0010】
また、請求項4に係る人体装着型電子機器にあっては、前記IDデータ記憶手段は、前記IDデータとともに指紋データを記憶し、データ入出力手段は、前記IDデータ記憶手段に記憶されている前記IDデータと指紋データとを所定の信号に変換し前記電極を介して前記人体に出力する。したがって、出力対象機器側でIDデータの照合のみならず、指紋データと検出した指紋との照合を行って、その結果に応じて所定の動作を開始することができる。よって、出力対象機器に所定の動作を開始させるための「鍵」としての、人体装着型電子機器のセキュリティ機能を高めることができる。
【0011】
また、請求項5に係る人体装着型電子機器にあっては、現在時刻データを生成する計時手段と、人体に接触する電極と、データを所定の信号に変換して前記電極を介して前記人体にに出力するとともに、前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づき時刻データを得るデータ入出力手段と、このデータ入出力手段により得られた前記時刻データに基づいて、前記計時手段の時刻データを修正する修正手段とを備える。したがって、人体通信の応用を具現化して、人体装着型電子機器の時刻データを修正することができる。
【0012】
また、請求項6に係る人体装着型電子機器の制御方法にあっては、人体に接触する電極と、現在時刻データを生成する計時手段と、IDデータを記憶するIDデータ記憶手段とを備える人体装着型電子機器の制御方法であって、前記IDデータ記憶手段に記憶されている前記IDデータを所定の信号に変換し前記電極を介して前記人体に出力するとともに、前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づき出力対象機器を特定するデータを得るデータ入出力工程と、このデータ入出力工程で得られた前記出力対象機器を特定するデータと前記現在時刻データとを対応付けて記憶手段に記憶させる記憶処理工程と、前記記憶手段に記憶された前記時刻データを表示手段に表示させる表示処理工程とを含む。したがって、記載した工程に従って処理を実行することにより、請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0013】
また、請求項7に係る人体装着型電子機器の制御方法にあっては、現在時刻データを生成する計時手段と、人体に接触する電極とを備える人体装着型電子機器の制御方法であって、データを所定の信号に変換して前記電極を介して前記人体にに出力するとともに、前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づき時刻データを得るデータ入出力工程と、このデータ入出力工程により得られた前記時刻データに基づいて、前記計時手段の時刻データを修正する修正工程とを含む。したがって、記載した工程に従って処理を実行することにより、請求項5記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0014】
また、請求項8に係る人体装着型電子機器制御プログラムにあっては、人体に接触する電極と、現在時刻データを生成する計時手段と、IDデータを記憶するIDデータ記憶手段とを備える人体装着型電子機器が有するコンピュータを、前記IDデータ記憶手段に記憶されている前記IDデータを所定の信号に変換し前記電極を介して前記人体に出力するとともに、前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づき出力対象機器を特定するデータを得るデータ入出力手段と、このデータ入出力工程で得られた前記出力対象機器を特定するデータと前記現在時刻データとを対応付けて記憶手段に記憶させる記憶処理手段と、前記記憶手段に記憶された前記時刻データを表示手段に表示させる表示処理手段として機能させる。したがって、前記コンピュータがこのプログラムに従って処理を実行することにより、請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0015】
また、請求項9に係る人体装着型電子機器制御プログラムにあっては、現在時刻データを生成する計時手段と、人体に接触する電極とを備える人体装着型電子機器が有するコンピュータを、データを所定の信号に変換して前記電極を介して前記人体にに出力するとともに、前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づき時刻データを得るデータ入出力手段と、このデータ入出力手段により得られた前記時刻データに基づいて、前記計時手段の時刻データを修正する修正手段として機能させる。したがって、前記コンピュータがこのプログラムに従って処理を実行することにより、請求項5記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0016】
また、請求項10に係る発明は、人体装着型電子機器と人体を介して信号を入出力する人体通信用外部機器であって、人体を接触させるための電極と、IDデータを記憶するIDデータ記憶手段と、前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づきIDデータを得るデータ入力手段と、この入力手段により得られたIDデータと前記IDデータ記憶手段に記憶されているデータとの一致性を判断する判断手段と、この判断手段により両IDデータが一致すると判断された場合、当該機器を特定するデータを所定の信号に変換して前記電極から人体に出力するデータ出力手段とを備える。
【0017】
すなわち、データ入力手段により得られたIDデータと予めIDデータ記憶手段に記憶されているIDデータとを照合し、両者が一致した場合には、当該機器を特定するデータを所定の信号に変換して電極から人体に出力する。したがって、この信号が人体装着型電子機器に入力されることにより、人体装着型電子機器は、出力対象機器を特定するデータと、当該出力対象機器から応答があった時刻データとを対応付けて記憶させることができる。よって、人体通信の応用を具現化して、対象機器の使用履歴の記憶に活用することができる。
【0018】
また、請求項11に係る発明は、人体装着型電子機器と、この人体装着型電子機器と人体を介して信号を入出力する外部機器とで構成される人体通信システムであって、前記人体装着型電子機器は、人体に接触する電極と、現在時刻データを生成する計時手段と、IDデータを記憶するIDデータ記憶手段と、このIDデータ記憶手段に記憶されている前記IDデータを所定の信号に変換し前記電極を介して前記人体に出力するとともに、前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づき出力対象機器を特定するデータを得るデータ入出力手段と、このデータ入出力手段により得られた前記出力対象機器を特定するデータと前記現在時刻データとを対応付けて記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された前記時刻データを表示する表示手段とを備え、前記外部機器は、人体を接触させるための電極と、IDデータを記憶するIDデータ記憶手段と、前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づきIDデータを得るデータ入力手段と、この入力手段により得られたIDデータと前記IDデータ記憶手段に記憶されているデータとの一致性を判断する判断手段と、この判断手段により両IDデータが一致すると判断された場合、当該機器を特定するデータを所定の信号に変換して前記電極から人体に出力するデータ出力手段とを備える。
【0019】
したがって、出力対象機器側でこのIDデータを得て、予め記憶されているIDデータとの照合を行うことにより、人体装着型電子機器を出力対象機器に所定の動作を開始させるための「鍵」として使用することができる。また、人体装着型電子機器には、出力対象機器を特定するデータと現在時刻データとが記憶手段に記憶される。したがって、記憶手段に、出力対象機器を特定するデータと、当該出力対象機器から応答があった時刻データとを対応付けて記憶させることができる。よって、この時刻データが表示手段に表示されることにより、ユーザはいずれの対象機器を何時動作させて使用したかの履歴を知ることができ、人体通信の応用を具現化して、対象機器の使用履歴の記憶と表示とに活用することができる。
【0020】
また、請求項12に係る人体通信システムにあっては、前記外部機器は、前記判断手段により両IDデータが一致すると判断された場合、所定の動作を開始させる制御手段を更に備える。したがって、出力対象機器側でこのIDデータを得て、予め記憶されているIDデータとの照合を行い、両IDデータが一致した場合に所定の動作を開始することにより、人体装着型電子機器を出力対象機器に所定の動作を開始させるための「鍵」とするシステムを確立することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に従って説明する。
(第1の実施の形態)
各実施の形態は、本発明を腕時計に適用したものであり、図1は、各実施の形態に共通する腕時計1の回路構成を示すブロック図である。この腕時計1は、CPU等で構成される制御部11を備え、制御部11には、表示部12、標準電波受信回路13、RAM14、ROM15及び時計回路16が接続されている。表示部12は、LCD及びこれを駆動する回路で構成され、制御部11からの駆動信号により時計回路16が生成する現在時刻や各種データを表示する。標準電波受信回路13は、発信局から送信される正確な時刻情報を含む標準電波を受信するものであり、制御部11は標準電波受信回路13が受信した時刻情報に基づき、必要に応じて時計回路16の現在時刻を修正する。RAM14は、制御部11のワークエリアとして使用されるとともに、後述する記憶部が設けられている。ROM15には、後述するフローチャートによって示すプログラムが格納されている。時計回路16は、発信、分周回路17から入力されるパルス信号に基づき、日時を含む現在時刻を生成し制御部11に供給する。
【0022】
さらに、制御部11にはキー部18、電圧検出回路19、通信回路20が接続されている。キー部18は、スタートキー、時刻修正キー、転送キー、表示キー等を備え、これらキーの操作情報を制御部11に入力する。電圧検出回路19は、この腕時計1の電源である電池(図示せず)の電圧を検出する。通信回路20には、この腕時計1を腕に装着した状態において人体と接触する電極21に接続されている。この通信回路20は、制御部11により与えられた転送すべきデータを所定の信号に変換し、電極21及び人体を通して送信するためのデータ送信部と、人体及び電極21を通して受信された信号から、人体に特有の雑音信号を除去して本来送信されたデータを取り出すためのデータ受信部とを備えている。
【0023】
前記RAM14には、図2に示すように、IDデータ記憶部141、利用時刻記憶部142及び転送利用時刻記憶部143が設けられている。IDデータ記憶部141には、複数の外部装置にIDを送信できるように、この腕時計1と通信を行う外部装置の装置コードとIDコードとが対応して複数組記憶される。利用時刻記憶部142には、この腕時計1と通信を行った装置の装置コードとその時刻、日付が対応して複数組記憶される。転送利用時刻記憶部143には、この腕時計1と通信を行った装置から送信されてきたID、その時のID入力方法及び時刻データが対応して複数組記憶される。なお、ID入力方法としては、データが人体を通した通信(人体通信)によるものか、キー入力によるものかが記憶される。
【0024】
図3は、本実施の形態において腕時計1の通信相手となるPC(personal computer)3の回路構成を示すブロック図である。このPC3は、CPU等で構成される制御部31を備え、制御部31には、表示部32、ハードディスク33、RAM34、ROM35及び時計回路36が接続されている。表示部32は、LCD及びこれを駆動する回路で構成され、制御部31からの駆動信号により各種データを表示する。ハードディスク33は、各種データやプログラムの記憶に用いられ、RAM34は、制御部31のワークエリアとして使用されるとともに、後述する記憶部が設けられている。また、ROM35には、後述するフローチャートによって示すプログラムが格納されている。時計回路36は、発信、分周回路37から入力されるパルス信号に基づき、日時を含む現在時刻を生成し制御部31に供給する。
【0025】
さらに、制御部31にはキーボード38、指紋検出部39、通信回路40が接続されている。キーボード38は、文字入力キーやテンキーや機能キー等を備え、これらキーの操作情報を制御部31に入力する。指紋検出部39は、ユーザーの指紋を検出して制御部31に入力するものであり、図4に示すように、透明のガラス板391とこのガラス板391の下面側に配置されたCCDセンサー392とで構成されている。通信回路40には、図4に示すように、ガラス板391の上面に配置された電極41を有している。この電極41は透明であり、よって、ユーザーが電極41に指先を触れると、人体が電極41と接触した状態となるともに、指紋をCCDセンサー392により検出することが可能である。通信回路40は、制御部31により与えられた転送すべきデータを所定の信号に変換し、電極41及び人体を通して送信するためのデータ送信部と、人体及び電極41を通して受信された信号から、人体に特有の雑音信号を除去して本来送信されたデータを取り出すためのデータ受信部とを備えている。
【0026】
前記RAM34には、図5に示すように、指紋データ記憶部341及び利用時刻記憶部342が設けられている。指紋データ記憶部341には、複数の人がこのPC3を利用するために、IDコードと、指紋データ、及び通信設定データが対応して複数組記憶される。利用時刻記憶部142には、このPC3と通信を行った装置から送信されてきたID、その時のID入力方法及び時刻データが対応して複数組記憶される。なお、ID入力方法としては、前述と同様に、データが人体を通した通信(人体通信)によるものか、キー入力によるものかが記憶される。
【0027】
(A)腕時計1の動作
【0028】
以上の構成に係る本実施の形態において、使用に際してユーザーは図6に示すように、腕Aに腕時計1を装着する。この状態において、腕時計1の電極21は腕Aの皮膚に接触している。そして、この腕時計1を装着した腕A側の指Fの指紋部分をPC3の電極41に接触させると、腕時計1とPC3との間で人体通信が可能な状態が形成される。
【0029】
▲1▼IDモード
【0030】
この人体通信可能な状態において、ユーザーが他方の手でキー部18に設けられているスタートキーを操作すると、腕時計1の制御部11は、ROM15に格納されているプログラムに従って、図7のフローチャートに示すIDモード処理を開始する。すなわち、電圧検出回路19を動作させて電池の電圧を検出し(ステップW101)、電圧が所定電圧以上であるか否かを判断する(ステップW102)。電圧が所定電圧未満である場合には(ステップW102;NO)、表示部12に電圧低下表示を行った後(ステップW103)、このフローチャートに従った処理を修了する。
【0031】
電圧が所定電圧以上である場合には(ステップW102;YES)、通信回路20をオンにし(ステップW104)、この通信回路20の前記データ受信部を起動させた受信モードへ移行する(ステップW105)。次に、PC3側から電極14→人体→電極21(以下、「電極14→人体→電極21」及び「電極14←人体←電極21」経路での通信を人体通信という。)の経路で送信される通信指令信号を受信したか否か(ステップW106)、及び一定時間が経過したか否か(ステップW107)を繰り返し判断する。そして、通信指令信号を受信することなく一定時間が経過した場合には(ステップW107;YES)、表示部12に通信不良表示を行い(ステップW108)、通信回路20をオフにして(ステップW109)、このフローチャートに従った処理を修了する。
【0032】
また、一定時間が経過する前に、PC3側から人体通信により送信される通信指令信号を受信した場合には(ステップW106;YES)、通信回路20の前記データ送信部を起動させた送信モードへ移行する(ステップW110)。そして、通信回路20より人体通信でPC3に「IDモード」であることを示すモード信号を送信する(ステップW111)。
【0033】
次に、PC3からの人体通信による装置コードを受信したか否か(ステップW112)、及び一定時間が経過したか否か(ステップW113)を繰り返し判断する。そして、装置コードを受信することなく一定時間が経過した場合には(ステップW113;YES)、表示部12に通信不良表示を行い(ステップW114)、通信回路20をオフにして(ステップW115)、このフローチャートに従った処理を修了する。また、一定時間が経過する前に、PC3側から人体通信により送信される装置コードを受信した場合には(ステップW112;YES)、図2(A)に示したIDデータ記憶部141から、先程のステップW112で受信した装置コードに対応して記憶されていIDコードを読み出して、PC3に送信する(ステップW116)。
【0034】
引き続き、前記受信モードへ移行して、PC3から人体通信でOKコードを受信したか否かを判断する(ステップW118)。OKコードを受信した場合には(ステップW118;YES)、表示部12にOK表示を行い(ステップW119)、受信した装置コードと時計回路16から取得した時刻データ(時刻、日付)とを、図2(B)に示した利用時刻記憶部142に記憶させる(ステップW120)。しかる後に、通信回路20をオフにして(ステップW121)、このフローチャートに従った処理を修了する。
【0035】
また、OKコードを受信しなかった場合には(ステップW118;NO)、NGコードを受信したか否かを判断する(ステップW122)。NGコードを受信した場合には(ステップW122;YES)、表示部12にNG表示を行い(ステップW123)、通信回路20をオフにする(ステップW124)。しかる後に、受信した装置コードと時計回路16から取得した時刻データ(時刻、日付)とを、前記利用時刻記憶部142に記憶させる。
【0036】
また、NGコードを受信しなかった場合には(ステップW122;NO)、一定時間が経過したか否かを判断する(ステップW126)。そして、OKコード及びNGコードを受信せずに一定時間が経過した場合には(ステップW126;YES)、表示部12に通信不良表示を行い(ステップW127)、通信回路20をオフにして(ステップW128)、このフローチャートに従った処理を修了する。
【0037】
▲2▼時刻修正モード
前記人体通信可能な状態で、ユーザーがキー部18に設けられている時刻修正キーを操作すると、腕時計1の制御部11は、ROM15に格納されているプログラムに従って、図8のフローチャートに示す処理を開始する。すなわち、電圧検出回路19を動作させて電池の電圧を検出し(ステップW201)、電圧が所定電圧以上であるか否かを判断する(ステップW202)。電圧が所定電圧未満である場合には(ステップW202;NO)、表示部12に電圧低下表示を行った後(ステップW203)、このフローチャートに従った処理を修了する。
【0038】
電圧が所定電圧以上である場合には(ステップW202;YES)、通信回路20をオンにし(ステップW204)、この通信回路20の前記データ受信部を起動させた受信モードへ移行する(ステップW205)。次に、PC3側から人体通信により送信される通信指令信号を受信したか否か(ステップW206)、及び一定時間が経過したか否か(ステップW207)を繰り返し判断する。そして、通信指令信号を受信することなく一定時間が経過した場合には(ステップW207;YES)、表示部12に通信不良表示を行い(ステップW208)、通信回路20をオフにして(ステップW209)、このフローチャートに従った処理を修了する。
【0039】
また、一定時間が経過する前に、PC3側から人体通信により送信される通信指令信号を受信した場合には(ステップW206;YES)、通信回路20の前記データ送信部を起動させた送信モードへ移行する(ステップW210)。そして、通信回路20より人体通信でPC3に、「時刻修正モード」であることを示すモード信号を送信する(ステップW211)。さらに、時計回路16が計時している現在時刻データをPC3に送信し(ステップW212)、このフローチャートに従った処理を修了する。
【0040】
▲3▼転送モード
前記人体通信可能な状態で、ユーザーがキー部18に設けられている転送キーを操作すると、腕時計1の制御部11は、ROM15に格納されているプログラムに従って、図9のフローチャートに示す処理を開始する。この図9に示すフローチャートにおいて、ステップW301〜W319の処理は、前述した図7のフローチャートにおけるステップW101〜W119の処理と同一であるので、説明を省略する。但し、ステップW311においては、通信回路20より人体通信でPC3に、「転送モード」であることを示すモード信号を送信する。
【0041】
そして、ステップW319でOK表示を行った後、受信モードへ移行して(ステップW320)、PC3から人体通信で送信されてきたID、ID入力方法、時刻データを受信し、これらを図2(C)に示した転送利用時刻記憶部143に記憶させる(ステップW321)。さらに、この記憶させたデータのうち、当該腕時計1に未記憶であったデータを抽出し(ステップW322)、この抽出した未記憶のデータを表示部12に表示させる(ステップW323)。しかる後に、通信回路20をオフにして(ステップW324)、このフローチャートに従った処理を修了する。
【0042】
また、OKコードを受信しなかった場合には(ステップW318;NO)、NGコードを受信したか否かを判断する(ステップW325)。NGコードを受信した場合には(ステップW325;YES)、表示部12にNG表示を行い(ステップW326)、通信回路20をオフにする(ステップW327)。また、NGコードを受信しなかった場合には(ステップW325;NO)、一定時間が経過したか否かを判断する(ステップW328)。そして、OKコード及びNGコードを受信せずに一定時間が経過した場合には(ステップW328;YES)、表示部12に通信不良表示を行い(ステップW329)、通信回路20をオフにして(ステップW330)、このフローチャートに従った処理を修了する。
【0043】
▲3▼表示モード
また、ユーザーがキー部18に設けられている表示キーを操作すると、腕時計1の制御部11は、ROM15に格納されているプログラムに従って、図10のフローチャートに示す処理を開始する。すなわち、利用時刻記憶部142に記憶されている装置コードから、操作に応じていずれかの装置コードを選択し(ステップW401)、この選択された装置コードに対応して記憶されている時刻データを表示部12に表示させる(ステップW401)。
【0044】
(B)PC3の動作
他方、PC3はROM35に格納されているプログラムに従って、図11のフローチャートに示す処理を実行する。すなわち、通信指令信号を送信し(ステップP101)、このステップP101でPC3側から送信された通信指令信号の受信が、腕時計1側の前記ステップW106、W206、W306で判断されることとなる。次に、前述のステップW111、W211、W311で腕時計1側から送信されるモード信号を受信したか否か(ステップP102)、及びキーボード38からのキー入力があったか否か(ステップP103)を判断し、いずれかがあるまでステップP101→P102→P103→P101のループを繰り返す。そして、キー入力があった場合には(ステップP103;YES)、後述するキー処理を実行する(ステップP104)。
【0045】
また、モード信号を受信した場合には(ステップP102;YES)、それが前述のステップW111で腕時計1側から送信された「IDモード」であるか否かを判断する(ステップP105)。「IDモード」であるならば(ステップP105;YES)、当該PC3の装置コードを送信する(ステップP106)。このステップP106でPC3側から送信された装置コードの受信が、腕時計1側の前記ステップW112で判断されることとなる。
【0046】
次に、腕時計1からの人体通信によるIDコードを受信したか否か(ステップP107)、及び一定時間が経過したか否か(ステップP108)を繰り返し判断する。そして、IDを受信することなく一定時間が経過した場合には(ステップP108;YES)、このフローチャートに従った処理を修了する。また、一定時間が経過する前に、腕時計1側から前述のステップW116の処理により送信されるIDを受信した場合には(ステップP107;YES)、図5(A)に示した指紋データ記憶部341から、受信したIDに対応する指紋データを読み出す(ステップP109)。さらに、指紋検出部39を動作させて前記ユーザーの指Fから指紋を検出し(ステップP110)、この検出した指紋と先程のステップP109で読み出した指紋データとを比較し、両者が一致するか否かを判断する(ステップP111)。
【0047】
この判断の結果、両者が不一致であった場合には(ステップP111;NO)、NGコードを送信する(ステップP112。)。このステップP112でPC3側から送信されたNGコードの受信が、腕時計1側の前記ステップW122で判断されることとなる。また、両者が一致した場合には(ステップP111;YES)、OKコードを送信し(ステップP113)、このステップP113でPC3側から送信されたOKコードの受信が、腕時計1側の前記ステップW118で判断されることとなる。そして、受信したID、この時の入力方法(この場合入力方法は「人体通信」)、及び時計回路36から取得した時刻データを、図5(B)に示した利用時刻記憶部342に記憶させる(ステップP114)。しかる後に、所定の動作を開始する(ステップP115)。
【0048】
他方、ステップP105での判断の結果、「IDモード」でなかった場合には、受信したモード信号が前述のステップW211で腕時計1側から送信された「時刻修正モード」であるか否かを判断する(ステップP105)。「時刻修正モード」であるならば(ステップP116;YES)、通信回路40を時刻データ受信可能にし(ステップP117)、前述のステップW212で腕時計1側から送信される時刻データを受信したか否か(ステップP118)、及び一定時間が経過したか否か(ステップP119)を判断し、いずれかがあるまでステップP117→P118→P119→P117のループを繰り返す。そして、一定時間が経過した場合には、このフローチャートに従った処理を修了する。また、一定時間が経過する前に腕時計1からの時刻データを受信した場合には(ステップP118;YES)、この受信した時刻データに従って時計回路36の時刻を修正する(ステップP120)。
【0049】
また、ステップP116での判断の結果、「時刻修正モード」でなかった場合には、受信したモード信号が前述のステップW311で腕時計1側から送信された「転送モード」であるか否かを判断し(ステップP121)、「転送モード」でもなかった場合には他のモードに移行する。また、「転送モード」であるならば(ステップP121;YES)、当該PC3の装置コードを送信する(ステップP122)。このステップP122でPC3側から送信された装置コードの受信が、腕時計1側の前記ステップW312で判断されることとなる。
【0050】
次に、腕時計1からの人体通信によるIDコードを受信したか否か(ステップP123)、及び一定時間が経過したか否か(ステップP124)を繰り返し判断する。そして、IDを受信することなく一定時間が経過した場合には(ステップP124;YES)、このフローチャートに従った処理を修了する。また、一定時間が経過する前に、腕時計1側からステップW316の処理により送信されるIDを受信した場合には(ステップP123;YES)、図5(A)に示した指紋データ記憶部341から、受信したIDに対応する指紋データを読み出す(ステップP125)。さらに、指紋検出部39を動作させて前記ユーザーの指Fから指紋を検出し(ステップP126)、この検出した指紋と先程のステップP125で読み出した指紋データとを比較し、両者が一致するか否かを判断する(ステップP127)。
【0051】
この判断の結果、両者が不一致であった場合には(ステップP127;NO)、NGコードを送信する(ステップP112。)。このステップP127でPC3側から送信されたNGコードの受信が、腕時計1側の前記ステップW325で判断されることとなる。また、両者が一致した場合には(ステップP127;YES)、指紋データ記憶部341において前記一致した指紋データに対応して記憶されているID、この時の入力方法(この場合入力方法は「人体通信」)、及び時計回路36から取得した時刻データを腕時計1側に送信し、このフローチャートに従った処理を修了する。
【0052】
前記ステップP104のキー処理は、図12に示すフローチャートに従って実行される。まず、ID入力処理を行って(ステップP201)、キーボード38で入力されたIDを取り込む。次に、図5(A)に示した指紋データ記憶部341から、この入力されたIDに対応する指紋データを読み出す(ステップP202)。さらに、指紋検出部39を動作させて前記ユーザーの指Fから指紋を検出し(ステップP203)、この検出した指紋と先程のステップP202で読み出した指紋データとを比較し、両者が一致するか否かを判断する(ステップP204)。
【0053】
この判断の結果、両者が不一致であった場合には(ステップP204;NO)、表示部12にてNG表示を行う(ステップP205。)。また、両者が一致した場合には(ステップP204;YES)、表示部12にてOK表示を行い(ステップP206)、所定の動作を開始する(ステップP207)。しかる後に、入力されたID、この時の入力方法(この場合入力方法は「キー入力」)、及び時計回路36から取得した時刻データを、図5(B)に示した利用時刻記憶部342に記憶させる(ステップP208)。
【0054】
(第2の実施の形態)
図13は、本発明の第2の実施の形態に係る腕時計1の処理手順を示すものであり、PC3からの時刻データにより腕時計1の時刻を修正するものである。前記人体通信可能な状態において、ユーザーがキー部18に設けられている時刻修正キーを操作すると、腕時計1の制御部11は、ROM15に格納されているプログラムに従って、図13のフローチャートに示す時刻修正モード処理を開始する。すなわち、電圧検出回路19を動作させて電池の電圧を検出し(ステップW501)、電圧が所定電圧以上であるか否かを判断する(ステップW502)。電圧が所定電圧未満である場合には(ステップW502;NO)、表示部12に電圧低下表示を行った後(ステップW503)、このフローチャートに従った処理を修了する。電圧が所定電圧以上である場合には(ステップW502;YES)、通信回路20をオンにし(ステップW504)、この通信回路20の前記データ受信部を起動させた受信モードへ移行する(ステップW505)。次に、PC3側から人体通信により送信される通信指令信号を受信したか否か(ステップW506)、及び一定時間が経過したか否か(ステップW507)を繰り返し判断する。そして、通信指令信号を受信することなく一定時間が経過した場合には(ステップW507;YES)、表示部12に通信不良表示を行い(ステップW508)、通信回路20をオフにして(ステップW509)、このフローチャートに従った処理を修了する。
【0055】
また、一定時間が経過する前に、PC3側から人体通信により送信される通信指令信号を受信した場合には(ステップW506;YES)、通信回路20の前記データ送信部を起動させた送信モードへ移行する(ステップW510)。そして、通信回路20より人体通信でPC3に「時刻修正モード」であることを示すモード信号を送信した後(ステップW511)、受信モードへ移行する(ステップW112)。
【0056】
次に、PC3からの人体通信による時刻データを受信したか否か(ステップW513)、及び一定時間が経過したか否か(ステップW514)を繰り返し判断する。そして、時刻データを受信することなく一定時間が経過した場合には(ステップW514;YES)、表示部12に通信不良表示を行い(ステップW515)、通信回路20をオフにして(ステップW516)、このフローチャートに従った処理を修了する。また、一定時間が経過する前に、PC3側から人体通信により送信される時刻データを受信した場合には(ステップW513;YES)、受信した時刻データに従って時計回路16の時刻を修正する(ステップW507)。しかる後に、通信回路20をオフにして(ステップW518)、このフローチャートに従った処理を修了する。
【0057】
(第3の実施の形態)
図14〜16は、本発明の第3の実施の形態を示すものであり、腕時計1側から指紋データをPC3へ送信し、PC3受信した指紋データと検出した指紋との一致を判断するようにしたものである。したがって、図14に示すように、本実施の形態において腕時計1のRAM14の利用時刻記憶部144には、その一部の領域にIDコードとこのIDコードである者の指紋データとが予め記憶されており、残る領域にこの腕時計1と通信を行った装置の装置コードとその時刻、日付が対応して複数記憶できるように構成されている。
【0058】
(A)腕時計1の動作
【0059】
そして、前記人体通信可能な状態において、ユーザーがキー部18に設けられているスタートキーを操作すると、腕時計1の制御部11は、ROM15に格納されているプログラムに従って、図15のフローチャートに示すIDモード処理を開始する。この図15に示すフローチャートにおいて、ステップW617を除くステップW601〜W616、及びステップW618〜629は、前述した図7のフローチャートにおける全ステップW101〜W128の処理と同一であるので、説明を省略する。そして、唯一異なるステップW617では、ステップW616で送信したIDと対応して利用時刻記憶部144に記憶されている指紋データをPC3に送信する。
【0060】
なお、ステップW621及びステップW626においては、受信した装置コードと時計回路16から取得した時刻データ(時刻、日付)とを、図14に示した利用時刻記憶部144に記憶させる。したがって、この実施の形態においても、前述した「▲3▼表示モード」が実行された際には、利用時刻記憶部144に記憶されている装置コードから、操作に応じていずれかの装置コードが選択され(ステップW401)、この選択された装置コードに対応して記憶されている時刻データを表示部12に表示させることとなる(ステップW401)。
【0061】
(B)PC3の動作
他方、PC3はROM35に格納されているプログラムに従って、図16のフローチャートに示す処理を開始する。すなわち、通信指令信号を送信し(ステップP301)、このステップP301でPC3側から送信された通信指令信号の受信が、腕時計1側の前記ステップW606で判断されることとなる。次に、前述のステップW611で腕時計1側から送信されるモード信号を受信したか否か(ステップP302)、及びキーボード38からのキー入力があったか否か(ステップP303)を判断し、いずれかがあるまでステップP301→P302→P303→P301のループを繰り返す。そして、キー入力があった場合には(ステップP303;YES)、前述した図12のフローチャートに従ったキー処理を実行する(ステップP304)。
【0062】
また、モード信号を受信したならば(ステップP302;YES)、それが図15のステップW611で腕時計1側から送信された「IDモード」であるか否かを判断する(ステップP305)。「IDモード」ない場合には、このフローチャートに従った処理を修了する。「IDモード」であるならば(ステップP305;YES)、当該PC3の装置コードを送信する(ステップP306)。このステップP306でPC3側から送信された装置コードの受信が、腕時計1側の前記ステップW612で判断されることとなる。
【0063】
次に、腕時計1からの人体通信によるIDコードを受信したか否か(ステップP307)、及び一定時間が経過したか否か(ステップP308)を繰り返し判断する。IDを受信することなく一定時間が経過した場合には(ステップP308;YES)、このフローチャートに従った処理を修了する。また、一定時間が経過する前に、腕時計1側から前記ステップW616の処理により送信されるIDを受信した場合には(ステップP307;YES)、腕時計1からの人体通信による指紋データを受信したか否か(ステップP309)、及び一定時間が経過したか否か(ステップP310)を繰り返し判断する。指紋データを受信することなく一定時間が経過した場合には(ステップP310;YES)、このフローチャートに従った処理を修了する。また、一定時間が経過する前に、腕時計1側から前記ステップW617の処理により送信される指紋データを受信した場合には(ステップP309;YES)、指紋検出部39を動作させて前記ユーザーの指Fから指紋を検出する(ステップP311)。さらに、この検出した指紋と先程のステップP309で読み出した指紋データとを比較し、両者が一致するか否かを判断する(ステップP312)。
【0064】
この判断の結果、両者が不一致であった場合には(ステップP312;NO)、NGコードを送信する(ステップP313。)。このステップP313でPC3側から送信されたNGコードの受信が、腕時計1側の前記ステップW623で判断されることとなる。また、両者が一致した場合には(ステップP312;YES)、OKコードを送信し(ステップP314)、このステップP314でPC3側から送信されたOKコードの受信が、腕時計1側の前記ステップW619で判断されることとなる。そして、受信したID、この時の入力方法(この場合入力方法は「人体通信」)、及び時計回路36から取得した時刻データを、図14に示した利用時刻記憶部342に記憶させる(ステップP315)。しかる後に、所定の動作を開始する(ステップP316)。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る人体装着型電子機器、人体装着型電子機器の制御方法、人体装着型電子機器制御プログラム及び人体通信システムによれば、出力対象機器側でIDデータを得て、予め記憶されているIDデータとの照合を行い、その結果に応じて所定の動作を開始することにより、人体装着型電子機器を出力対象機器に所定の動作を開始させるための「鍵」として使用することができる。また、出力対象機器を特定するデータと、当該出力対象機器から応答があった時刻データとが対応付けて記憶され、この時刻データが表示手段に表示されることにより、ユーザはいずれの対象機器を何時動作させて使用したかの履歴を知ることができ、人体通信の応用を具現化して、対象機器の使用履歴の記憶と表示とに活用することができる。
【0066】
また、人体通信の応用を具現化して、人体装着型電子機器の時刻データを修正することができる。
【0067】
また、本発明に係る人体通信用外部機器によれば、データ入力手段により得られたIDデータと予めIDデータ記憶手段に記憶されているIDデータとを照合し、両者が一致した場合には、当該機器を特定するデータを所定の信号に変換して電極から人体に出力する。したがって、この信号が人体装着型電子機器に入力されることにより、人体装着型電子機器は、出力対象機器を特定するデータと、当該出力対象機器から応答があった時刻データとを対応付けて記憶させることができる。よって、人体通信の応用を具現化して、対象機器の使用履歴の記憶に活用することができる。
【0068】
本発明に係る人体通信システムによれば、人体装着型電子機器を出力対象機器に所定の動作を開始させるための「鍵」として使用することができ、かつ人体通信の応用を具現化して、対象機器の使用履歴の記憶と表示とに活用することができるシステムを確立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施の形態に共通する腕時計の回路構成を示すブロック図である。
【図2】腕時計のRAMに設けられている記憶部のメモリ構成図である。
【図3】本発明の各実施の形態に共通するPCの回路構成を示すブロック図である。
【図4】指紋検出部と電極の配置関係を示す図である。
【図5】PCのRAMに設けられている記憶部のメモリ構成図である。
【図6】使用時の状態を示す斜視図である。
【図7】第1の実施の形態における腕時計のIDモードでの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】第1の実施の形態における腕時計の時刻修正モードでの処理手順を示すフローチャートである。
【図9】第1の実施の形態における腕時計の転送モードでの処理手順を示すフローチャートである。
【図10】第1の実施の形態における腕時計の表示モードでの処理手順を示すフローチャートである。
【図11】第1の実施の形態におけるPCの処理手順を示すフローチャートである。
【図12】キー処理の内容を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る腕時計の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施の形態において腕時計のRAMに設けられている記憶部のメモリ構成図である。
【図15】同実施の形態に係る腕時計の処理手順を示すフローチャートである。
【図16】同実施の形態に係るPCの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 腕時計
11 制御部
12 表示部
14 RAM
15 ROM
16 時計回路
17 分周回路
18 キー部
19 電圧検出回路
20 通信回路
21 電極
141 IDデータ記憶部
142 利用時刻記憶部
143 転送利用時刻記憶部
144 利用時刻記憶部
3 PC
31 制御部
32 表示部
33 ハードディスク
34 RAM
35 ROM
36 時計回路
37 分周回路
38 キーボード
39 指紋検出部
40 通信回路
41 電極
341 指紋データ記憶部
342 利用時刻記憶部

Claims (12)

  1. 人体に接触する電極と、
    現在時刻データを生成する計時手段と、
    IDデータを記憶するIDデータ記憶手段と、
    このIDデータ記憶手段に記憶されている前記IDデータを所定の信号に変換し前記電極を介して前記人体に出力するとともに、前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づき出力対象機器を特定するデータを得るデータ入出力手段と、
    このデータ入出力手段により得られた前記出力対象機器を特定するデータと前記現在時刻データとを対応付けて記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶された前記時刻データを表示する表示手段と
    を備えることを特徴とする人体装着型電子機器。
  2. 前記記憶手段に記憶されているいずれかの出力対象機器を特定するデータを選択する選択手段を更に具備し、
    前記表示手段は、前記選択手段により選択された出力対象機器を特定するデータに対応する時刻データを表示することを特徴とする請求項1記載の人体装着型電子機器。
  3. 前記データ入出力手段は更に、前記計時手段により生成される前記現在時刻データを所定の信号に変換して出力することを特徴とする請求項1記載の人体装着型電子機器。
  4. 前記IDデータ記憶手段は、前記IDデータとともに指紋データを記憶し、
    データ入出力手段は、前記IDデータ記憶手段に記憶されている前記IDデータと指紋データとを所定の信号に変換し前記電極を介して前記人体に出力することを特徴とする請求項1記載の人体装着型電子機器。
  5. 現在時刻データを生成する計時手段と、
    人体に接触する電極と、
    データを所定の信号に変換して前記電極を介して前記人体にに出力するとともに、前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づき時刻データを得るデータ入出力手段と、
    このデータ入出力手段により得られた前記時刻データに基づいて、前記計時手段の時刻データを修正する修正手段と
    を備えることを特徴とする人体装着型電子機器。
  6. 人体に接触する電極と、現在時刻データを生成する計時手段と、IDデータを記憶するIDデータ記憶手段とを備える人体装着型電子機器の制御方法であって、
    前記IDデータ記憶手段に記憶されている前記IDデータを所定の信号に変換し前記電極を介して前記人体に出力するとともに、前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づき出力対象機器を特定するデータを得るデータ入出力工程と、
    このデータ入出力工程で得られた前記出力対象機器を特定するデータと前記現在時刻データとを対応付けて記憶手段に記憶させる記憶処理工程と、
    前記記憶手段に記憶された前記時刻データを表示手段に表示させる表示処理工程と
    を含むことを特徴とする人体装着型電子機器の制御方法。
  7. 現在時刻データを生成する計時手段と、人体に接触する電極とを備える人体装着型電子機器の制御方法であって、
    データを所定の信号に変換して前記電極を介して前記人体にに出力するとともに、前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づき時刻データを得るデータ入出力工程と、
    このデータ入出力工程により得られた前記時刻データに基づいて、前記計時手段の時刻データを修正する修正工程と
    を含むことを特徴とする人体装着型電子機器の制御方法。
  8. 人体に接触する電極と、現在時刻データを生成する計時手段と、IDデータを記憶するIDデータ記憶手段とを備える人体装着型電子機器が有するコンピュータを、
    前記IDデータ記憶手段に記憶されている前記IDデータを所定の信号に変換し前記電極を介して前記人体に出力するとともに、前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づき出力対象機器を特定するデータを得るデータ入出力手段と、
    このデータ入出力工程で得られた前記出力対象機器を特定するデータと前記現在時刻データとを対応付けて記憶手段に記憶させる記憶処理手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記時刻データを表示手段に表示させる表示処理手段と
    して機能させることを特徴とする人体装着型電子機器制御プログラム。
  9. 現在時刻データを生成する計時手段と、人体に接触する電極とを備える人体装着型電子機器が有するコンピュータを、
    データを所定の信号に変換して前記電極を介して前記人体にに出力するとともに、前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づき時刻データを得るデータ入出力手段と、
    このデータ入出力手段により得られた前記時刻データに基づいて、前記計時手段の時刻データを修正する修正手段と
    して機能させることを特徴とする人体装着型電子機器制御プログラム。
  10. 人体装着型電子機器と人体を介して信号を入出力する人体通信用外部機器であって、
    人体を接触させるための電極と、
    IDデータを記憶するIDデータ記憶手段と、
    前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づきIDデータを得るデータ入力手段と、
    この入力手段により得られたIDデータと前記IDデータ記憶手段に記憶されているデータとの一致性を判断する判断手段と、
    この判断手段により両IDデータが一致すると判断された場合、当該機器を特定するデータを所定の信号に変換して前記電極から人体に出力するデータ出力手段と
    を備えることを特徴とする人体通信用外部機器。
  11. 人体装着型電子機器と、この人体装着型電子機器と人体を介して信号を入出力する外部機器とで構成される人体通信システムであって、
    前記人体装着型電子機器は、
    人体に接触する電極と、
    現在時刻データを生成する計時手段と、
    IDデータを記憶するIDデータ記憶手段と、
    このIDデータ記憶手段に記憶されている前記IDデータを所定の信号に変換し前記電極を介して前記人体に出力するとともに、前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づき出力対象機器を特定するデータを得るデータ入出力手段と、
    このデータ入出力手段により得られた前記出力対象機器を特定するデータと前記現在時刻データとを対応付けて記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶された前記時刻データを表示する表示手段と
    を備え、
    前記外部機器は、
    人体を接触させるための電極と、
    IDデータを記憶するIDデータ記憶手段と、
    前記人体を介して前記電極から入力される信号に基づきIDデータを得るデータ入力手段と、
    この入力手段により得られたIDデータと前記IDデータ記憶手段に記憶されているデータとの一致性を判断する判断手段と、
    この判断手段により両IDデータが一致すると判断された場合、当該機器を特定するデータを所定の信号に変換して前記電極から人体に出力するデータ出力手段と
    を備えることを特徴とする人体通信システム。
  12. 前記外部機器は、前記判断手段により両IDデータが一致すると判断された場合、所定の動作を開始させる制御手段を更に備えることを特徴とする請求項11記載の人体通信システム。
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