JP4022011B2 - Engine heat pump - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、エンジンにより駆動する冷媒圧縮機を備え、該冷媒圧縮機の吐出部及び吸込み部と、冷媒の凝縮と蒸発をそれぞれ行う2種の熱交換器とを、四方弁により切替自在に接続して冷媒回路を構成するエンジンヒートポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来のエンジンヒートポンプを示しており、簡単に構造を説明すると、冷媒回路1の冷媒圧縮機4はベルト伝動装置によりエンジン5に連動連結し、エンジン5により駆動するようになっている。
【0003】
冷媒回路1は、上記冷媒圧縮機4と、室外熱交換器8及び複数の室内熱交換器9とを備え、両熱交換器8,9は、冷媒圧縮機4の吐出部11に接続する吐出側管路16と、吸込み部12に接続する吸込み側管路17とに、四方弁14により切替自在に接続するようになっている。すなわち、四方弁14を切り替えることにより、図10に示すように室外熱交換器8を吐出側管路16に、室内熱交換器9を吸込み側管路17に接続する冷房運転仕様と、室内熱交換器9を吐出側管路16に、室外熱交換器8を吸込み側管路17に接続する暖房運転仕様に切り替えることができるようになっている。
【0004】
両熱交換器8,9間には冷媒液タンク20及び膨張弁21が設けられており、冷房運転時には、実線で示すように室外熱交換器8から冷媒液タンク20、膨張弁21及び冷房用管路18を順に経て室内熱交換器9に至る冷媒経路を冷媒が通り、一方、暖房運転時には、破線で示すように室内熱交換器9から暖房用管路19、冷媒液タンク20、膨張弁21及び暖房用管路19aを順に経て室外熱交換器8に至る冷媒経路を冷媒が通るようになっている。なお、膨張弁21に関しては、冷房運転用として、実際には各室内熱交換器9毎にそれぞれ単独に設けられているのであるが、図10では簡易的に1つの膨張弁21で代表させて図示している。
【0005】
吐出側管路16の途中には、冷媒圧縮機4の潤滑油を冷媒ガスから分離除去するオイルセパレータ22が設けられ、吸込み側管路17にはアキュームレータ25が設けられている。
【0006】
そして、室外熱交換器8と四方弁14の間に、冷媒補助蒸発器124が設けられ、該冷媒補助蒸発器124は、暖房運転時において室外熱交換器8による冷媒の蒸発不足を補い、冷媒圧縮機4への液バック現象を阻止する。
【0007】
エンジン冷却水回路2には、冷却水ポンプ26の吐出部26aから下流側へと順に、排気ガス熱交換器30、エンジン5内の冷却水通路、サーモスタット31、主開閉弁125及びラジエータ32が接続している。また、サーモスタット31の逃がし管路39は冷却水ポンプ26の吸込み部26bに直接連通している。
【0008】
サーモスタット31と主開閉弁125の間からは補助蒸発器用の冷却水管路37が分岐し、冷媒補助蒸発器124の冷却水入口に接続している。冷媒補助蒸発器124の冷却水出口は戻り管路38を介して冷却水ポンプ26の吸込み部26bに接続している。補助蒸発器用の冷却水管路37には、上記主開閉弁125とは別の補助開閉弁126が設けられている。
【0009】
エンジン5はガスエンジンであり、排気部43は前記排気ガス熱交換器30を介して排気マフラ46に接続し、吸気部44はミキサー47に接続し、該ミキサー47には吸気消音器48を介して外気取入部が接続すると共に、燃料ガス供給管49を介して燃料タンクが接続している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
(1)補助蒸発器124を四方弁14と室外熱交換器8との間に配置しているので、暖房運転時には、室外熱交換器8による蒸発不足を補助蒸発器124により補うことができるが、冷房時には図10に示すように吐出側管路16に補助蒸発器124が接続することになり、室内熱交換器9で蒸発不足が発生しても、それを補うことができない。たとえ冷媒圧縮機4へ戻る途中でアキュームレータ25によって液相を排除しても、液相が残り、冷媒圧縮機4への液バック現象が生じることがある。また、冷房運転時の液バック現象を解消するため、四方弁14と室内熱交換器9との間にも別の補助蒸発器を配置することも考えられるが、そうすると、新たに補助蒸発器用の冷却水管路及び開閉弁を増設しなければならず、部品点数が大幅に増加し、製造コストも高くなる。
【0011】
(2)ラジエータ32側と冷媒補助蒸発器124側に冷却水を切り替えるため、ラジエータ側32の主開閉弁125と、補助蒸発器124側の補助開閉弁126とをそれぞれ単独に配置しているので、弁機構用の部品コストがかかると共に、配置スペースも広くとらなければならない。また、相反する状態となるように両開閉弁125,126を制御しなければならず、制御が複雑になる。さらに前記のように四方弁14と室内熱交換器9との間にも新たに補助蒸発器を配置するとなると、部品点数の増加及びコストの増加が一層助長される。
【0012】
(3)2つの開閉弁を備える代わりに、1つの三方弁を設けるようにすると、弁機構の部品点数を減らすことができるが、冷却水に混入するエンジンの鋳砂等のごみが三方弁に付着して、三方弁が作動不良になった場合、ラジエータ32と冷媒補助蒸発器124のいずれにも冷却水が供給できなくなる事態が生じ、冷却機能を阻害する恐れがある。
【0013】
【発明の目的】
(1)1つの冷媒補助蒸発器により、冷房と暖房のいずれの運転時においても、冷媒の蒸発不足を防ぎ、冷媒圧縮機への液バック現象を防止できるようにする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願請求項1記載の発明は、エンジンにより駆動する冷媒圧縮機を備え、該冷媒圧縮機の吐出部及び吸込み部と、冷媒の凝縮と蒸発をそれぞれ行う2種の熱交換器とを、四方弁により切替自在に接続して冷媒回路を構成するエンジンヒートポンプにおいて、冷媒圧縮機の吸込み部に接続する冷媒管路に冷媒補助蒸発器を設け、エンジン冷却水回路のラジエータの上流側の冷却水管路に、上記ラジエータ側と上記冷媒補助蒸発器側とに冷却水を振り分ける分岐部を設け、該分岐部の上流側にサーモスタットを設け、該サーモスタットの上流側で、該サーモスタットとエンジンの冷却水出口との間にフィルタを配置している。これにより、冷房時及び暖房時のいずれの運転時でも、1つの補助蒸発器により蒸発不足を解消できる。また、ラジエータ又は冷却補助蒸発器のいずれに冷却水を送る場合でも、一つのフィルタにより、ゴミ等を除去した冷却水を供給することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本願発明を適用したエンジンヒートポンプの配管図であり、図1は冷房運転時、図2は暖房運転時の状態をそれぞれ示している。本願発明の要部である冷媒補助蒸発器24、三方弁51及びフィルタ52以外の構造は前記図10の従来例と同様であるので、同じ部品には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。勿論、膨張弁21についても、代表的に共通のものを1つだけ記載してあるが、従来例同様に、冷房運転時に実際に利用する膨張弁として、各室内熱交換器9毎にもそれぞれ膨張弁を備えていることを念のため明記しておく。
【0024】
図1において、エンジン冷却水回路2には、サーモスタット31とラジエータ32の間に三方弁51が設けられ、該三方弁51の冷却水入口51aとエンジン5の冷却水出口5bの間の管路40にフィルタ52が設けられている。三方弁51は、上記冷却水入口51aと、第1の冷却水出口51bと、第2の冷却水出口51cの三つのポートを有しており、第1の冷却水出口51bはラジエータ32に連通し、第2の冷却水出口51cは冷却水管路37を介して冷媒補助蒸発器24の冷却水入口24aに連通している。
【0025】
冷媒補助蒸発器24は、四方弁14とアキュームレータ25の間の圧縮機吸込み側管路17に配置されており、冷房運転時と暖房運転時のいずれの場合でも、室内熱交換器9又は室外熱交換器8から排出された蒸発後の冷媒が通過するようになっている。
【0026】
図3は三方弁51及びサーモスタット31の縦断面拡大図であり、サーモスタット31は、サーモスタットケース33内にサーモスタット本体34を内蔵している。サーモスタットケース33は、三方弁51の弁ケース32に一体的に固着されており、フィルタ52側(エンジン側)に連通する入口31aと、三方弁51の冷却水入口51aに直結する第1の出口31bと、冷却水ポンプ26側の逃がし管路39に連通する第2の出口31cを有しており、冷却水入口31aから流入した冷却水が60°未満のときには第2の出口31cが開き、冷却水を逃がし管路39へと導き、一方、冷却水が60°以上のときには第2の出口31cを閉塞し、冷却水を第1の出口31bから三方弁51の入口51aへと導くようになっている。
【0027】
弁ケース32には、前述のようにラジエータ32に連通する第1の冷却水出口51bと、冷媒補助蒸発器24に連通する第2の冷却水出口51cが形成されると共に、モータ54が取り付けられている。弁ケース32内に形成された球受座55には、駆動軸56を介してモータ54に連結された球弁体57が回転自在に嵌合している。該球弁体57内にはL字形の冷却水通路58が形成され、モータ54により球弁体57を回転することにより、冷却水入口51aを第1の冷却水出口51bに連通する状態と、第2の冷却水出口51cに連通する状態とに切り替えるようになっている。
【0028】
フィルタ52の縦断面拡大図を示す図4において、フィルタ52は、一定長さの保持管61と、該保持管61内に固定された金網製のエレメント62から構成されている。エレメント62は冷却水下流側にゆくに従い小径となる円錐台状に形成されると共に、小径側から順に、網目の細かい第1のエレメント部64と、網目の粗い第2のエレメント部65との2段の領域に分かれている。さらに大径側の端部に金属製の固定用リング66を一体に有し、該固定用リング66が保持管内周面に固定されている。両エレメント部64,65の内部同士は全面が連通しており、また、テーパー周面同士は滑らかに繋がっている。目の細かい第1のエレメント部64は、テーパー状の周面と共に小径側端面も網状となっており、メッシュ数は100メッシュ程度のものが使用されている。一方、目の粗い第2のエレメント部65は、大径側が全面開口し、周面のメッシュ数が10メッシュ程度となっている。固定用リング66の固定構造の一例を説明すると、固定用リング66を保持管61の内周面に圧入し、所定位置において、保持管61の周面を径方向の内方にかしめて内向き突起67を形成し、該内向き突起67によりリング66を係止している。保持管61の長さ方向の両端部は、継手管などを介して冷却水管路40等に着脱自在(取替自在)に連結されている。
【0029】
【作用】
図1において、冷媒回路1の室外熱交換器8と室内熱交換器9は、四方弁14を切り替えることにより、冷房運転時には図1のように室外熱交換器8は凝縮器として、室内熱交換器9は蒸発器として利用され、一方、暖房運転時には、図2のように室外熱交換器8は蒸発器として、室内熱交換器9は凝縮器として利用される。
【0030】
冷媒補助蒸発器24は、冷房運転時及び暖房運転時のいずれの場合でも、蒸発後に冷媒圧縮機4へ戻る過程で冷媒ガスが通過し、蒸発が不充分な時に、冷媒ガス中に混在している液相を蒸発させる。
【0031】
各運転時の冷媒等の流れを詳しく説明する。冷房運転時の状態を示す図1において、冷媒回路1中の四方弁14は、吐出側管路16を室外熱交換器8に、吸込み側管路17を室内熱交換器9に接続しており、三方弁51は、ラジエータ8側の第1の冷却水出口51bが開き、第2の冷却水出口51cは閉じ、原則的には冷媒補助蒸発器24へは冷却水を供給しない状態となっている。
【0032】
冷媒圧縮機4から吐出される高圧の冷媒ガスは、まずオイルセパレータ22により圧縮機の潤滑油成分が分離され、該油成分は管路70を通ってアキュームレータ25へと戻される。油成分が除去された冷媒ガスは、四方弁14を通って室外熱交換器8へと供給される。該室外熱交換器8内では、冷媒ガスから熱を奪って凝縮させ、冷媒液とする。冷媒液は液タンク20に一旦貯留され、膨張弁21(各室内熱交換器9毎に設けられた膨張弁)から放出されることにより、急激に圧力が低下すると共に噴霧状となり、各室内熱交換器9へと供給される。
【0033】
室内熱交換器9内において、冷媒液が蒸発することにより冷媒ガスへと変化(気化)し、この蒸発作用により、室内を冷房する。室内熱交換器9から排出された冷媒ガスは、冷媒補助蒸発器24を通ってアキュームレータ25に入り、液相部分を除去した後、冷媒圧縮機4の吸込み部12に吸込まれる。
【0034】
室内熱交換器9での蒸発作用が十分な場合には、前記のように三方弁51から冷媒補助蒸発器24には冷却水は供給されていないので、冷媒ガスは補助蒸発器24を単に通過するだけとなる。しかし、室内熱交換器9内での蒸発が不充分な場合、たとえば複数の室内熱交換器9の総てを運転している状態から一部停止した場合には、室内熱交換器9の容量が減り、蒸発不足が生じ、液相が多く混在した冷媒ガスが室内熱交換器9から排出されることになる。この場合、検知機構により室内熱交換器9の出口において液相の混在を検知し、三方弁51の第2の冷却水出口51cを開くことにより、冷却水を冷媒補助蒸発器24へと供給し、補助蒸発器24内で冷媒ガス中の液相を蒸発させる。
【0035】
エンジン冷却水回路2では、冷却水ポンプ26から吐出される冷却水は、排気ガス熱交換器30を通ることにより排気ガスを冷却した後、エンジン5に供給され、エンジン5内の冷却水通路を通過する間にシリンダ等各所を冷却することにより温度が上昇し、冷却水出口5bから排出される。エンジン5から排出された冷却水は、フィルタ52を通過することによりごみが除去され、サーモスタット31から三方弁51に至る。上記フィルタ52を通過する場合、図4において、フィルタ52に付着するごみの量が少ない時には、冷却水の殆どは目の細かい第1のエレメント部64を通過し、除塵される。第1のエレメント部64に目詰まりが生じた場合には、網目の粗い第2のエレメント部65を通して冷却水を流し、冷却水量の減少を防ぐ。
【0036】
サーモスタット31では、冷却水温度が60°未満の時には逃がし管路39から冷却水ポンプ26へと冷却水を直接逃がし、冷却水温度が60°以上のときには、三方弁51を介してラジエータ32へと冷却水を供給して、ラジエータ32にて冷却水温度を下げ、冷却水ポンプ26へと戻す。
【0037】
三方弁51には、上記のようにフィルタ52で除塵された冷却水(60°以上)が供給されるので、三方弁51にごみが付着することはなく、したがって、ごみ等により三方弁51に作動不良が生じることはない。
【0038】
次に暖房運転時の状態を示す図2において、四方弁14は、吐出側管路16を室内熱交換器9に、吸込み側管路17を室外熱交換器8に接続し、三方弁51は、ラジエータ8側の第1の冷却水出口51bが閉じ、第2の冷却水出口51cが開き、冷媒補助蒸発器24へ冷却水を供給し、蒸発機能を発揮できる状態となっている。
【0039】
暖房運転時、冷媒圧縮機4から吐出される冷媒ガスは、オイルセパレータ22により前記冷房時と同様に油分が分離され、四方弁51を通って室内熱交換器9へと導かれる。該室内熱交換器9内では、冷媒ガスは凝縮して液体となり、室内を暖房する。凝縮後の冷媒液は暖房用の管路19を通って冷媒液タンク20に一旦貯留され、膨張弁21から噴霧されることにより急激に圧力を下げると共に噴霧状となり、暖房用の管路19aを通って室外熱交換器8へと供給される。
【0040】
室外熱交換器8内では、霧状の冷媒液は蒸発し、冷媒ガスに変化(気化)し、室外熱交換器8から排出される。排出された冷媒ガスは、通常、蒸発不足により気液混合状態で排出されており、したがって補助蒸発器24を通ることにより、残りの液相が蒸発され、アキュームレータ25に入り、圧縮機4に吸込み部12から吸込まれる。
【0041】
しかし、室外熱交換器8での蒸発だけで十分な場合には、たとえば室外熱交換器8の出口でそれを検知し、三方弁51をラジエータ32側へと切り替え、冷媒補助蒸発器24への冷却水の供給を停止し、蒸発作用を停止する。
【0042】
【その他の実施の形態】
(1)図5は図4に示す2段型フィルタ用エレメント62の組立例を示しており、網目の粗い第2のエレメント部65をエレメント全長Lに亘る円錐台形状とし、これとは別体に、網目の細かい第1のエレメント部64を有底円錐台形状に製作し、該第1のエレメント部64を第2のエレメント部65の底側(図の右側)に被せ、かしめあるいは接着等の固定手段で固定する。なお、第1のエレメント部64を第2のエレメント部65の大径側の開口から挿入し、固定することもできる。
【0043】
(2)図6は、開閉型リリーフ機構付きのフィルタ52であり、エレメント62は100メッシュ程度の網目の細かい金網部材を用い、円錐台形状に形成されており、大径側の開口部に固定用のリング66を備え、該リング66には外向きのばね受けフランジ70が固着されている。保持管61の内周面には、ガイド管71が嵌着されると共に該ガイド管71より下流側にばね受けリング72が嵌着されており、前記ガイド管71の内周面71aは下流側に行くに従い大径となるテーパーになっている。
【0044】
エレメント62はガイド管71内に配置され、フランジ70とばね受けリング72との間にコイルばね73を縮設することにより、フランジ70をテーパー内周面71aに下流側から圧接している。したがって、通常の運転時には冷却水は総てエレメント62を通過し、エレメント62によって冷却水中の鋳砂等のごみを除去する。エレメント62に付着するごみ量が増加することにより、エレメント62による抵抗が増加し、エレメント62を通過する冷却水量が減ると、ばね73に抗してエレメント62がテーパー内周面71aから離れ、リング66とテーパー内周面71aとの間にリリーフ用隙間(開口)が生じ、該隙間を介して冷却水が流れる。したがって、エレメント詰りによる冷却水量の低下を防ぐことができる。
【0045】
(3)図7は、ダスト溜り75を有するフィルタ52を示しており、立直姿勢の保持管61を備え、該保持管61内に、下向きに開口する円錐台形状の金網状エレメント62を固定し、保持管61の下端部に、上流側の横置き型冷却水管路40よりも下方に突出するダスト溜り75を設けている。運転中、冷却水管路40から保持管61内を上方へと流れる冷却水は、エレメント62を通過して三方弁側へと流れ、エレメント62にはごみが引っ掛かりあるいは付着するが、運転停止時には、重力によりエレメント62に引っ掛かっていたごみが落下し、ダスト溜り75に溜まる。したがって、エレメント62が詰まりにくくなる。
【0046】
(4)図8は、バイパス管路77を有するフィルタ52を示しており、保持管61に、エレメント62の上流側と下流側とを連通するコの字形のバイパス管路77を設けた例である。バイパス管路77は保持管61よりも小径(1/2程度)となっており、かつ、バイパス管路入口とバイパス管路出口とがそれぞれ保持管61に対して概ね直角に接続している。該構造によると、冷却水は、通常は、径が大きくかつストレート状の保持管61内を流れ、エレメント62によりごみ等が除去される。エレメント62に付着するごみの量が増加してエレメント62による抵抗が大きくなると、バイパス管路77にも冷却水が流れ、冷却水量が確保される。エレメント62が目詰まりすると、冷却水は全量バイパス管路77を流れる。
【0047】
(5)図9は図8のバイパス管路付きのフィルタ52の変形例を示しており、バイパス管路77内に、目の粗いサブエレメント78を嵌着している。該構造によると、保持管61内のエレメント62が目詰まりして、バイパス管路78に冷却水が流れた場合でも、サブエレメント78により大きなごみを除去することができる。
【0048】
(6)エンジンとしては、ガスエンジンのほかに、通常のガソリンエンジンを用いることもできる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように本願発明によると、1つの冷媒補助蒸発器により、冷房と暖房のいずれの運転時においても、冷媒の蒸発不足を防ぎ、冷媒圧縮機への液バック現象を防止できる。また、冷却水回路2において、分岐部の上流側にフィルタ52を配置し、エンジン内のごみを分岐部の上流側で除去するようにしているので、ラジエータ又は冷却補助蒸発器のいずれに冷却水を送る場合でも、一つのフィルタにより、ゴミ等を除去した冷却水を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用したエンジンヒートポンプの冷房運転時の配管図である。
【図2】 図1と同じエンジンヒートポンプの暖房運転時の配管図である。
【図3】 三方弁の縦断面図である。
【図4】 図1のフィルタの縦断面拡大図である。
【図5】 2段型フィルタの組立工程の一例を示す分解正面図である。
【図6】 開閉式のフィルタの縦断面図である。
【図7】 ダスト溜りを有するフィルタの縦断面拡大図である。
【図8】 バイパス管路を有するフィルタの縦断面拡大図である。
【図9】 バイパス管路及びサブエレメントを有するフィルタの縦断面拡大図である。
【図10】 従来例の配管図である。
【符号の説明】
1 冷媒回路
2 冷却水回路
4 冷媒圧縮機
5 エンジン
8 室外熱交換器
9 室内熱交換器
11 吐出部
12 吸込み部
16 吐出側管路
17 吸込み側管路
24 冷媒補助蒸発器
26 冷却水ポンプ
51 三方弁
52 フィルタ
61 保持管
62 エレメント
64 網目の細かい第1のエレメント部
65 網目の粗い第2のエレメント部
66 固定用リング
73 ばね
75 ダスト溜り
77 バイパス管路
78 サブエレメント[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention comprises a refrigerant compressor driven by an engine, and a discharge part and a suction part of the refrigerant compressor and two kinds of heat exchangers that respectively condense and evaporate the refrigerant are connected to each other by a four-way valve. It is related with the engine heat pump which comprises a refrigerant circuit.
[0002]
[Prior art]
FIG. 10 shows a conventional engine heat pump. To briefly explain the structure, the refrigerant compressor 4 of the
[0003]
The
[0004]
A refrigerant
[0005]
An
[0006]
A refrigerant
[0007]
Connected to the
[0008]
A
[0009]
The
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
(1) Since the
[0011]
(2) Since the cooling water is switched between the
[0012]
(3) If one three-way valve is provided instead of two on-off valves, the number of parts of the valve mechanism can be reduced, but dust such as engine casting sand mixed in the cooling water is added to the three-way valve. If the three-way valve adheres and becomes inoperable, there is a possibility that the cooling water cannot be supplied to both the
[0013]
OBJECT OF THE INVENTION
(1) With one refrigerant auxiliary evaporator, it is possible to prevent the refrigerant from being insufficiently evaporated and to prevent the liquid back phenomenon to the refrigerant compressor during both the cooling and heating operations.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, an invention according to
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 and 2 are piping diagrams of an engine heat pump to which the present invention is applied. FIG. 1 shows a state during cooling operation, and FIG. 2 shows a state during heating operation. Since the structure other than the refrigerant
[0024]
In FIG. 1, the
[0025]
The refrigerant
[0026]
FIG. 3 is an enlarged vertical cross-sectional view of the three-
[0027]
The
[0028]
In FIG. 4 showing an enlarged vertical cross-sectional view of the
[0029]
[Action]
In FIG. 1, an
[0030]
The refrigerant
[0031]
The flow of the refrigerant and the like during each operation will be described in detail. In FIG. 1 showing the state during cooling operation, the four-
[0032]
The high-pressure refrigerant gas discharged from the refrigerant compressor 4 is first separated from the lubricating oil component of the compressor by the
[0033]
In the indoor heat exchanger 9, the refrigerant liquid evaporates and changes (vaporizes) into refrigerant gas, and this evaporating action cools the room. The refrigerant gas discharged from the indoor heat exchanger 9 enters the
[0034]
When the evaporation effect in the indoor heat exchanger 9 is sufficient, the cooling water is not supplied from the three-
[0035]
In the engine
[0036]
In the
[0037]
Since the cooling water (60 ° or more) removed by the
[0038]
Next, in FIG. 2 which shows the state at the time of heating operation, the four-
[0039]
During the heating operation, the refrigerant gas discharged from the refrigerant compressor 4 is separated by the
[0040]
In the
[0041]
However, when only evaporation in the
[0042]
[Other embodiments]
(1) FIG. 5 shows an assembly example of the two-
[0043]
(2) FIG. 6 shows a
[0044]
The
[0045]
(3) FIG. 7 shows a
[0046]
(4) FIG. 8 shows a
[0047]
(5) FIG. 9 shows a modified example of the
[0048]
(6) As an engine, a normal gasoline engine can be used in addition to a gas engine.
[0049]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the single refrigerant auxiliary evaporator can prevent the refrigerant from being insufficiently evaporated and prevent the liquid back phenomenon to the refrigerant compressor during both the cooling and heating operations. Further, in the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a piping diagram during cooling operation of an engine heat pump to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a piping diagram of the same engine heat pump as in FIG. 1 during heating operation.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of a three-way valve.
4 is an enlarged vertical sectional view of the filter of FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is an exploded front view showing an example of an assembly process of a two-stage filter.
FIG. 6 is a longitudinal sectional view of an openable filter.
FIG. 7 is an enlarged vertical cross-sectional view of a filter having a dust reservoir.
FIG. 8 is an enlarged vertical cross-sectional view of a filter having a bypass line.
FIG. 9 is an enlarged vertical cross-sectional view of a filter having a bypass line and a sub-element.
FIG. 10 is a piping diagram of a conventional example.
[Explanation of symbols]
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Claims (1)
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