JP4021301B2 - 情報付加装置、データ受信装置、データ出力装置、データ記録装置及び配信装置 - Google Patents

情報付加装置、データ受信装置、データ出力装置、データ記録装置及び配信装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツデータに情報を付加する情報付加装置、通信回線を介してコンテンツデータを受信するデータ受信装置、通信回線を介して配信されたコンテンツデータを記録するデータ記録装置及び通信回線を介してコンテンツデータを配信する配信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、広帯域の通信回線が普及するにつれて、画像や音声等のいわゆるコンテンツデータが、ネットワークを経由して送受信される機会が増えつつある。特に、デジタル化されたコンテンツデータは、複製によって画質や音質の劣化を生じないため、ネットワークを経由して流通させるには好適である。
【0003】
また、インターネット等のネットワークを介して不特定多数の端末装置に配信されたコンテンツ等の著作権侵害行為を抑制する装置として、コンテンツを複数の帯域に分割し、分割した帯域毎に電子透かし情報を含ませて、配信されたコンテンツの各帯域毎の電子透かし情報の残存状態に応じて、コンテンツの記録媒体への記録の可否を判断する装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−188549号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ネットワークを経由してコンテンツデータが流通すると、コンテンツデータが無制限に複製されてしまうという問題があった。
すなわち、ネットワークを経由してコンテンツデータを送信する場合、送信側のユーザが所持していたコンテンツデータを消去することは少ない。このため、送信側のユーザだけが保持していたコンテンツデータを、送信側および受信側の両ユーザが保持することとなり、結果的に複製されたことになってしまう。このような行為がインターネットのようなオープンなネットワークを介して行われると、実質的に、無制限にコンテンツデータが複製されてしまう。
【0006】
本来、映像や音楽等の創作物については著作権が認められており、著作権者の意図を無視して複製されたり、公開されたりするべきではない。
ところが、インターネットの普及により、著作権に留意することなく安易にコンテンツデータを複製し、或いは公開する例が後を絶たない。そして、ネットワークを経由した送受信により複製されたコンテンツデータは、記録メディアに記録されることで長期の保存と流通が可能となってしまい、さらなる著作権の侵害が懸念されていた。このため、特にネットワークを経由したコンテンツデータの流通について、著作権を保護する技術が求められていた。
また、コンテンツを複数の帯域に分割し、分割した帯域毎に電子透かし情報を含ませて、配信されたコンテンツの各帯域毎の電子透かし情報の残存状態に応じて、コンテンツの記録媒体への記録の可否を判断する装置では、帯域毎のフィルタ処理や検出処理等の処理が複雑になるという問題があった。
【0007】
本発明の課題は、著作権を無視したコンテンツデータの配信や複製を防止できる、著作権の保護技術を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明の情報付加装置は、
通信回線を介したコンテンツデータの配信を許諾するか否かを示す1ビットの情報及び該コンテンツデータの複製に関する制限を示す2ビットの情報を有する付加情報を鍵情報によって復号可能な形態に暗号化し、該コンテンツデータを受信する装置へ該コンテンツデータを送信する際に該コンテンツデータに付加されるプロトコルヘッダの直後に該付加情報を付加する情報付加手段と、
前記鍵情報を前記コンテンツデータに電子透かし情報として埋め込む電子透かし情報埋込手段と、
を備えることを特徴としている。
【0009】
更に、請求項2記載の発明の情報付加装置は、
通信回線を介したコンテンツデータの配信を許諾するか否かを示す1ビットの情報及び該コンテンツデータの複製に関する制限を示す2ビットの情報を有する付加情報を鍵情報によって復号可能な形態に暗号化し、該コンテンツデータを受信する装置へ該コンテンツデータを送信する際に該コンテンツデータに付加されるプロトコルヘッダの中に該付加情報を付加する情報付加手段と、
前記鍵情報を前記コンテンツデータに電子透かし情報として埋め込む電子透かし情報埋込手段と、
を備えることを特徴としている。
【0010】
更に、請求項3記載の発明のデータ受信装置は、
通信回線を介してコンテンツデータを受信する受信手段と、
前記コンテンツデータに電子透かし情報として埋め込まれた鍵情報を抽出する電子透かし情報抽出手段と、
前記コンテンツデータに付加されたプロトコルヘッダの直後に付加され前記鍵情報により暗号化された付加情報を、前記電子透かし情報抽出手段により抽出された該鍵情報により復号する復号手段と、
前記復号手段により復号された付加情報に前記コンテンツデータの配信を許諾することを示す1ビットの配信許諾情報及び前記コンテンツデータの複製に関する制限を示す2ビットの複製管理情報が含まれるか否かを識別する情報識別手段と、
前記情報識別手段により前記配信許諾情報及び前記複製管理情報が含まれると識別された場合、該配信許諾情報が前記受信手段によって受信した前記コンテンツデータの配信を許諾する情報であると識別され、かつ、該複製管理情報が前記受信手段によって受信したコンテンツデータの複製を禁止することを示す以外の情報であると識別された場合、当該コンテンツデータを出力する出力制御手段と、
を備えることを特徴としている。
【0011】
更に、請求項4記載の発明のデータ受信装置は、
通信回線を介してコンテンツデータを受信する受信手段と、
前記コンテンツデータに電子透かし情報として埋め込まれた鍵情報を抽出する電子透かし情報抽出手段と、
前記コンテンツデータに付加されたプロトコルヘッダの中に付加され前記鍵情報により暗号化された付加情報を、前記電子透かし情報抽出手段により抽出された該鍵情報により復号する復号手段と、
前記復号手段により復号された付加情報に前記コンテンツデータの配信を許諾することを示す1ビットの配信許諾情報及び前記コンテンツデータの複製に関する制限を示す2ビットの複製管理情報が含まれるか否かを識別する情報識別手段と、
前記情報識別手段により前記配信許諾情報及び前記複製管理情報が含まれると識別された場合、該配信許諾情報が前記受信手段によって受信した前記コンテンツデータの配信を許諾する情報であると識別され、かつ、該複製管理情報が前記受信手段によって受信したコンテンツデータの複製を禁止することを示す以外の情報であると識別された場合、当該コンテンツデータを出力する出力制御手段と、
を備えることを特徴としている。
【0012】
更に、請求項5記載の発明のデータ記録装置は、
通信回線を介して受信したコンテンツデータを記録する記録手段と、
前記コンテンツデータに電子透かし情報として埋め込まれた鍵情報を抽出する電子透かし情報抽出手段と、
前記コンテンツデータに付加されるプロトコルヘッダの直後に付加され前記鍵情報により暗号化された付加情報を、前記電子透かし情報抽出手段により抽出された該鍵情報により復号する復号手段と、
前記復号手段により復号された付加情報に前記コンテンツデータの配信を許諾することを示す1ビットの配信許諾情報及び前記コンテンツデータの複製に関する制限を示す2ビットの複製管理情報が含まれるか否かを識別する情報識別手段と、
前記情報識別手段により前記配信許諾情報及び前記複製管理情報が含まれると識別された場合、該配信許諾情報が前記コンテンツデータを前記記録手段に記録することを許諾する情報であると識別され、かつ、該複製管理情報が前記コンテンツデータの複製を禁止することを示す以外の情報であると識別された場合、当該コンテンツデータを前記記録手段に記録する記録制御手段と、
を備えることを特徴としている。
【0013】
更に、請求項6記載の発明のデータ記録装置は、
通信回線を介して受信したコンテンツデータを記録する記録手段と、
前記コンテンツデータに電子透かし情報として埋め込まれた鍵情報を抽出する電子透かし情報抽出手段と、
前記コンテンツデータに付加されるプロトコルヘッダの中に付加され前記鍵情報により暗号化された付加情報を、前記電子透かし情報抽出手段により抽出された該鍵情報により復号する復号手段と、
前記復号手段により復号された付加情報に前記コンテンツデータの配信を許諾することを示す1ビットの配信許諾情報及び前記コンテンツデータの複製に関する制限を示す2ビットの複製管理情報が含まれるか否かを識別する情報識別手段と、
前記情報識別手段により前記配信許諾情報及び前記複製管理情報が含まれると識別された場合、該配信許諾情報が前記コンテンツデータを前記記録手段に記録することを許諾する情報であると識別され、かつ、該複製管理情報が前記コンテンツデータの複製を禁止することを示す以外の情報であると識別された場合、当該コンテンツデータを前記記録手段に記録する記録制御手段と、
を備えることを特徴としている。
【0014】
更に、請求項7記載の発明の配信装置は、
通信回線を介して受信したコンテンツデータを配信する配信手段と、
前記コンテンツデータに電子透かし情報として埋め込まれた鍵情報を抽出する電子透かし情報抽出手段と、
前記コンテンツデータに付加されるプロトコルヘッダの直後に付加され前記鍵情報により暗号化された付加情報を、前記電子透かし情報抽出手段により抽出された該鍵情報により復号する復号手段と、
前記復号手段により復号された付加情報に前記コンテンツデータの配信を許諾することを示す1ビットの配信許諾情報及び前記コンテンツデータの複製に関する制限を示す2ビットの複製管理情報が含まれるか否かを識別する情報識別手段と、
前記情報識別手段により前記配信許諾情報及び前記複製管理情報が含まれると識別された場合、該配信許諾情報が前記コンテンツデータを前記配信手段によって配信することを許諾する情報であると識別され、かつ、該複製管理情報が前記コンテンツデータの複製を禁止することを示す以外の情報であると識別された場合、前記コンテンツデータを配信する配信制御手段と、
を備えることを特徴としている。
【0015】
更に、請求項8記載の発明の配信装置は、
通信回線を介して受信したコンテンツデータを配信する配信手段と、
前記コンテンツデータに電子透かし情報として埋め込まれた鍵情報を抽出する電子透かし情報抽出手段と、
前記コンテンツデータに付加されるプロトコルヘッダの中に付加され前記鍵情報により暗号化された付加情報を、前記電子透かし情報抽出手段により抽出された該鍵情報により復号する復号手段と、
前記復号手段により復号された付加情報に前記コンテンツデータの配信を許諾することを示す1ビットの配信許諾情報及び前記コンテンツデータの複製に関する制限を示す2ビットの複製管理情報が含まれるか否かを識別する情報識別手段と、
前記情報識別手段により前記配信許諾情報及び前記複製管理情報が含まれると識別された場合、該配信許諾情報が前記コンテンツデータを前記配信手段によって配信することを許諾する情報であると識別され、かつ、該複製管理情報が前記コンテンツデータの複製を禁止することを示す以外の情報であると識別された場合、前記コンテンツデータを配信する配信制御手段と、
を備えることを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図18を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した実施の形態における配信システム100の概略構成を示す図である。
図1に示すように、配信システム100は、ネットワークNによって互いに接続された配信装置1、受信装置2および受信・記録装置5によって構成される。また、配信システム100において、受信装置2は、ネットワークNに接続されない記録装置3および再生装置4に接続されている。
【0025】
配信システム100において、配信装置1は、ネットワークNを介して受信装置2および受信・記録装置5へコンテンツデータを配信する装置である。
ここで、コンテンツデータとは、映像や音声のデジタルデータであり、本実施の形態では、コンテンツデータとしてデジタル音楽データを配信、再生、および記録する例について説明する。
【0026】
また、配信システム100において、受信装置2は、ネットワークNを介して配信装置1から配信されたデジタル音楽データを受信する装置であり、受信装置2によって受信されたデジタル音楽データは、記録装置3によって記録され、或いは、再生装置4によって再生される。
【0027】
記録装置3は、記録用メディアドライブ31を有しており、受信装置2から出力されるデジタル音楽データを、記録用メディアドライブ31にセットされた記録メディアに記録する装置である。
記録用メディアドライブ31は、例えば、CD−R(Compact Disc-Recordable )、CD−RW(Compact Disc-ReWritable )、DVD−R(Digital Versatile Disk-Recordable)、DVD−RAM(Digital Versatile Disk- Random Access Memory)等の光ディスク型記録媒体、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SD(Secure-Digital)カード、マルチメディアカード、メモリースティック等の半導体メモリデバイスを利用した記録媒体、ハードディスク装置等の磁気記録媒体、或いはこれらの記録媒体を内蔵する機器など、記録可能な媒体や機器にデジタルデータを記録する装置であり、受信装置2から出力されたデジタル音楽データを、上記媒体や機器に記録する。
【0028】
再生装置4は、受信装置2から出力されるデジタル音楽データを再生する装置であり、図示しないD/A(Digital to Analog)コンバータ、アンプ、スピーカ等を備える。
【0029】
受信・記録装置5は、ネットワークNを介して配信装置1から配信されたデジタル音楽データを受信するとともに、受信したデジタル音楽データを所定の記録メディアに記録する装置である。
【0030】
ネットワークNは、専用線、公衆電話回線、衛星通信回線等の各種通信回線や図示しない各種サーバ等を含んで構成され、その具体的態様は特に限定されない。また、配信装置11、データ受信・再生装置13およびデータ受信・記録装置15の各装置とネットワークNとの間には、ISP(Internet Service Provider )やNSP(Network Service Provider)等が提供するサーバやファイアーウォール、ゲートウェイ装置等の各種機器が介在する構成としても良いが、ここでは図示しない。
【0031】
ここで、配信システム100において配信、再生および記録されるデジタル音楽データについて説明する。
【0032】
本実施の形態における配信システム100においては、デジタル音楽データを配信する際に、デジタル音楽データの先頭に、所定のプロトコルに従ったヘッダを付与する。まず、ネットワークを介したデータの送受信において、一般的に用いられるヘッダの構成について説明する。
図11は、プロトコルヘッダの一例として、IP(Internet Protocol)ヘッダの構成を示す図である。
【0033】
図11に示すように、IPヘッダは、バージョン(4ビット)、ヘッダ長(4ビット)、サービスタイプ(8ビット)、パケット長(16ビット)、識別子(16ビット)、フラグ(3ビット)、フラグメントオフセット(13ビット)、生存時間(8ビット)、プロトコル(8ビット)、ヘッダチェックサム(16ビット)、送信元IPアドレス(32ビット)、宛先IPアドレス(32ビット)、オプション(可変長)、パディング(オプションと合わせて32の整数倍のビット数となる)から構成され、これらのヘッダの後にはデータエリアが続く構成となっている。
【0034】
従って、インターネットを介してデジタル音楽データを送受信する場合、先頭にIPヘッダが付加され、このIPヘッダに続くデータエリア内に、デジタル音楽データがセットされる。
本実施の形態の配信システム100では、IPヘッダとデータエリアの間に、新たに付加情報ヘッダを付加することに特徴がある。ここで、付加情報ヘッダの構成を図12に示す。
【0035】
図12に示すように、付加情報ヘッダは8ビットで構成し、先頭1ビットを付加情報識別子とし、続く2ビットを複製管理情報とし、続く1ビットを配信許諾情報とし、残る4ビットをリザーブ(予備)とする。
【0036】
付加情報識別子のデータ構成は、図13に示すように、「0」にセットされた場合に付加情報が設定されていないことを示し、「1」にセットされた場合に付加情報が設定されていることを示す。
なお、付加情報とは、付加情報ヘッダに含まれる複製管理情報及び配信許諾情報を指す。従って、付加情報識別子が「1」にセットされた場合、複製管理情報及び配信許諾情報の設定内容を有効にし、付加情報識別子が「0」にセットされた場合、複製管理情報及び配信許諾情報の設定内容を無効にする。
【0037】
複製管理情報のデータ構成は、図14に示すように、値が「00」にセットされた場合は「Copy Free 」であることを示し、この複製管理情報が付与されたデジタル音楽データは複製が制限されないことを示す。複製管理情報の値が「11」にセットされた場合は「Never Copy」であることを示し、この複製管理情報が付与されたデジタル音楽データは複製が禁じられていることを示す。
【0038】
複製管理情報の値が「10」にセットされた場合は「One Generation Copy Permitted 」であることを示し、この複製管理情報が付与されたデジタル音楽データは、一世代に限って複製が許諾されていることを示す。例えば、「10」の複製管理情報が付加されたデジタル音楽データが記録されたCDを所有するユーザが、このデジタル音楽データを複製して他の記録メディアに記録した場合、一世代目の複製に該当する。従って、複製されたデジタル音楽データが記録されている記録メディアを所有し、利用することは許諾されているが、この記録メディアからさらに他の記録メディアへデジタル音楽データを複製することは、二世代目の複製に該当するので許諾されない。
【0039】
複製管理情報の値が「01」にセットされた場合は「No More Copy」をであることを示し、この複製管理情報が付与されたデジタル音楽データは、それ以上の複製が禁じられていることを示す。
上述のように、複製管理情報の値が「10」で付加されたデジタル音楽データは、一世代に限って複製が許諾されているため、この複製管理情報が付加されたデジタル音楽データを複製した場合、その複製されたデジタル音楽データを、さらに他の記録メディアへ複製することは禁じられている。
【0040】
ところが、デジタル音楽データを複製する際に、デジタル音楽データに付加された複製管理情報ごと複製してしまうと、その複製されたデジタル音楽データに付加された複製管理情報は「10」のままであり、更なる複製が可能となってしまう。
そこで、値が「10」の複製管理情報が付加されたデジタル音楽データを複製する際に、複製管理情報を「10」から「01」に書き換えるようにすれば、複製されたデジタル音楽データをさらに複製することは禁じられる。
【0041】
従って、値が「01」の複製管理情報は、一世代に限って複製が許諾されていたデジタル音楽データを複製した場合、その複製した音楽データの更なる複製を禁じることを示す情報であり、値が「10」の複製管理情報が付加されたデジタル音楽データが複製された場合に適用される。
【0042】
また、配信許諾情報のデータ構成は、図15に示すように、「0」または「1」がセットされる1ビットの情報であり、デジタル音楽データの配信が許諾されているか否かを示す情報である。配信許諾情報が「0」にセットされた場合、該デジタル音楽データの著作権者等の意向により、該デジタル音楽データについてEMD等による配信が許諾されていることを示し、配信許諾情報が「1」にセットされた場合、該デジタル音楽データについてEMD等による配信が許可されていないことを示す。
【0043】
このように、複製管理情報及び配信許諾情報を含む8ビット構成の付加情報ヘッダをデジタル音楽データに付加することにより、著作権者の意図に応じて配信を許諾するか否か、複製を許諾するか否かを明確に設定することが可能となる。なお、リザーブとなっている4ビットのデータは、配信許諾情報および複製管理情報以外の情報を付加するなど、将来の拡張に備えて確保されるものであり、その用途は特に限定されない。
【0044】
以上の8ビット構成の付加情報ヘッダは、図11に示すデータエリアの先頭部分に付加する。
従って、配信システム100を構成する各装置においては、デジタル音楽データを送受信する際に、IPヘッダに続く付加情報ヘッダを抽出することで、デジタル音楽データに関する配信の可否、および複製の制限についての情報を得ることができる。
【0045】
なお、付加情報ヘッダが付加されたデジタル音楽データは、付加情報ヘッダに続くデータエリアにセットされるので、付加情報ヘッダによってデジタル音楽データが改変されるものではない。付加情報ヘッダは、データエリアの先頭部分に付加されることで、IPヘッダに続く第2のヘッダとして処理される。
【0046】
ところで、図12に示す付加情報ヘッダは、デジタル音楽データの著作権者等が指定した内容を示すものであるから、その内容が第三者によって改変されないようにする必要がある。
そこで、本実施の形態における配信システム100では、図12に示す付加情報ヘッダを暗号化する。
【0047】
詳細に説明すると、本実施の形態における配信システム100において、配信、受信若しくは記録されるデジタル音楽データには、後述する電子透かし技術を用いて電子透かし情報が埋め込まれる。
そして、デジタル音楽データに付加情報ヘッダを付加する場合、付加情報ヘッダが暗号化された上で付加される。暗号化された付加情報ヘッダは、該デジタル音楽データに埋め込まれている電子透かし情報をキー(鍵情報)として復号可能なものとする。
【0048】
このため、デジタル音楽データから電子透かし情報を抽出することが可能な機器、すなわち、正規に電子透かし情報を抽出するアルゴリズムを有する機器においては、デジタル音楽データ中の電子透かし情報を抽出し、さらに、これをキーとして付加情報ヘッダを復号することが可能である。
また、電子透かし情報を抽出するアルゴリズムを有しない機器においては、暗号化された付加情報ヘッダを解読することはできない。このため、正規に許諾を受けた機器を持たない第三者が付加情報ヘッダに含まれる配信許諾情報や複製管理情報を改変することはできない。
【0049】
このように、電子透かし技術を利用してデジタル音楽データに埋め込まれる電子透かし情報をキーとして付加情報ヘッダを暗号化して付加することで、正規の許諾とは無関係の第三者による付加情報ヘッダの不正な改変を防止できる。
【0050】
そして、電子透かし技術を利用してデジタル音楽データに埋め込むべき情報は、暗号化のキーとなる情報であれば良いので、比較的小さなデータ量で済む。従って、電子透かし情報を埋め込むことでデジタル音楽データの音質の低下を招くおそれが無く、また、電子透かし情報を埋め込む処理、および電子透かし情報を抽出する処理の負担も軽減できる。
【0051】
さらに、付加情報ヘッダは、デジタル音楽データの先頭に付加されるものであり、デジタル音楽データ自体を改変するものではない。従って、付加情報ヘッダを拡張して、8ビットよりも大きなサイズにしても、データエリアがわずかに長くなるだけで、デジタル音楽データの音質には一切影響を与えることが無い。このため、付加情報ヘッダにはさらに多くの情報を含ませることができ、将来の拡張によって広汎な情報に適用することが可能である。
【0052】
続いて、デジタル音楽データに電子透かし情報を埋め込むための電子透かし技術について、説明する。
本実施の形態において電子透かし技術と称呼する技術は、いわゆる「Digital Water Mark」技術として知られるものである。電子透かし技術は、従来、Information hidingやSteganography (情報隠蔽技術)と呼ばれていた技術であり、画像や音声等を表すデジタルデータの中に特定の情報を埋め込むための技術である。電子透かし技術により埋め込まれた情報は、画像や音声を閲覧・再生する通常の手段では発見が困難な状態となり、情報を埋め込んでも、もとのデジタルデータが示す画像や音声には、視覚や聴覚で感じられる程度の変化が現れない。このため、一般消費者による記録・改変は非常に困難である。
以下、デジタル音楽データに対する電子透かし技術の一例について説明する。
【0053】
一般に、音楽CDに記録されるデジタル音楽データは、音声のアナログ原信号を標本化周波数44.1kHz でサンプリングして16ビットで量子化して得られた信号であり、ステレオ音声のL・Rチャンネルは、それぞれ16ビットの量子化信号で構成される。すなわち、一般的なデジタル音楽データは、1秒当たり44,100個のサンプルが時間軸に沿って並ぶサンプルストリームとなり、ステレオ音声の場合は、それぞれL・Rチャンネルに対応する2本のサンプルストリームで構成される。
【0054】
電子透かし技術によって情報を埋め込む場合、情報を埋め込む対象のデジタル音楽データのサンプルストリームは、時間軸に沿って一定区間毎に分割される。ここで、分割された各区間をタイムスライスと称する。各タイムスライスは互いに重なり合うことなく隣り合っており、各タイムスライスには、例えば128ビットのサンプルが含まれる。
【0055】
デジタル音楽データのサンプルストリームに情報を埋め込む手法としては、時間軸領域で情報を埋め込む方法と、サンプルストリームを周波数領域に変換した上で情報を埋め込む方法が挙げられる。サンプルストリームを周波数領域に変換した上で情報を埋め込む場合、情報を埋め込んだ後で、時間軸領域への逆変換を行って、もとのサンプルストリームと同じ形態のデータにする必要がある。この逆変換によって、埋め込まれた情報は時間軸領域に分散され、検出することが非常に困難になるので、結果的に解読に対する防御性が高められる。
【0056】
サンプルストリームを周波数領域に変換する際には、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)が用いられる。例えば、上記のタイムスライスに対してFFTを実行すると、128のサンプルを含むタイムスライスが周波数領域に変換され、0Hz〜22kHzにおける128の周波数帯のエネルギー量を示すスペクトルが得られる。なお、変換後の周波数帯の上限周波数は、Nyquist 周波数、またはサンプリングレートの1/2として決定される。
【0057】
そして、FFTにより得られる各周波数帯のスペクトルを人工的に加工することにより、情報を埋め込むことができる。ただし、スペクトルの加工によって、デジタル音楽データの音質に影響が及ばないことが望ましいため、全ての情報を一カ所に埋め込むのではなく、情報を分散して埋め込む必要がある。
【0058】
情報を分散して埋め込むために、スペクトラム拡散を利用する方法が知られている。この方法では、情報をスペクトラム拡散によって全周波数帯域に拡散し、スペクトルに重畳する。しかしながら、スペクトラム拡散では情報の挿入に関するパラメータが固定されるので、全周波数帯にわたって情報が拡散されていることが明らかになってしまう。このため、電子透かし情報が容易に検出され、電子透かし情報の不正な加工や除去が行われるおそれがある。また、スペクトルの状態とは無関係に全周波数帯に情報を分散するため、全周波数帯にホワイトノイズが加えられたのと同様の影響があり、もとのデジタル音楽データに聴覚で感じられるほどの影響を与えてしまうおそれがある。
【0059】
そこで、最近では、人間の聴覚特性として知られているマスキング効果を利用して情報を埋め込む手法が提案されている。
具体的には、周波数領域のスペクトルの波形に基づき、もとのデジタル音楽データにおいてマスキング効果が期待されるマスキング領域を検出する。このマスキング領域に情報を付加した場合、マスキング効果によって、情報の付加による影響を聴覚で感じることは非常に困難になる。そこで、マスキング領域に対して情報を分散して付加すれば、もとのデジタル音楽データの音質に影響を及ぼすおそれがない。なお、この方法では電子透かし情報が付加された箇所がスペクトルの形状によって異なるため、その位置等を表す情報が、予め定められた形式のキーとしてデジタル音楽データに埋め込まれる。
【0060】
マスキング効果を利用して電子透かし情報を埋め込んだ場合、キャリア信号、すなわち音声を表す信号に対して−15dB(デシベル)程度の、知覚できないレベルで情報を埋め込むことができる。このため、電子透かし情報が容易に発見されるおそれもなく、また、情報を埋め込むことでもとのデジタル音楽データの音質を劣化させるおそれも無い。
【0061】
そして、情報が埋め込まれた周波数領域のスペクトルは逆変換によって時間軸領域に変換され、もとのサンプルストリームと同じ形態のデジタル音楽データに復元される。デジタル音楽データに埋め込まれた電子透かし情報は、予め定められた形式の正当なキー情報を保持する機器により、キー情報をもと書き換えることが可能である。一方、正当なキー情報を保持していない機器によって電子透かし情報を抽出し、書き換えや除去を行うことは困難である。
このため、デジタル音楽データに埋め込まれた電子透かし情報は、正当なユーザによってのみ処理可能であり、正当なユーザーでない第三者によって除去或いは改変されるおそれがない。
【0062】
配信システム100においては、上記電子透かし技術を利用してデジタル音楽データに埋め込まれた電子透かし情報を抽出し、抽出した電子透かし情報をキーとして暗号化された付加情報ヘッダを復号して解読することができる。
【0063】
図2は、配信装置1の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、配信装置1は、CPU(Central Processing Unit )11、FFT(Fast Fourier Transform)部12、RAM(Random Access Memory)13、記憶部14、記憶部14が有する記憶媒体15、入力部16及び通信制御部17により構成され、記憶媒体15を除く各部はバス18に接続されている。
【0064】
CPU11は、入力部16からの指示入力に従って、記憶部14に格納された制御プログラムを読み出してRAM13のワークエリアに展開して実行し、配信装置1の各部を制御する。
具体的には、CPU11は、図示しない記録メディア読み取り装置、或いは通信制御部17等を介して入力されたデジタル音楽データ、若しくは記憶部14に格納されたデジタル音楽データについて、後述する情報付加処理(図5)を実行し、デジタル音楽データについて配信の可否を示す配信許諾情報と、複製の可否を示す複製管理情報とが格納された付加情報ヘッダを生成し、デジタル音楽データに対して、デジタル音楽データの先頭に付加する。
【0065】
また、CPU11は、受信装置2や受信・記録装置5からデジタル音楽データの配信が要求されると、後述する配信処理(図6)を実行し、記憶部14に格納されたデジタル音楽データを読み出してFFT部12によって高速フーリエ変換を実行させ、該デジタル音楽データに埋め込まれた電子透かし情報を抽出する。そして、抽出された電子透かし情報をもとに、デジタル音楽データの先頭に付加されている付加情報ヘッダを復号し、付加情報ヘッダに設定された配信許諾情報及び複製管理情報を識別し、正規の配信許諾情報及び複製管理情報が含まれており、かつ、配信が許諾されている場合に、デジタル音楽データをネットワークNを介して送信する。
【0066】
FFT部12は、CPU11により実行されるデジタル音楽データに電子透かし情報を埋め込む処理、デジタル音楽データに埋め込まれた電子透かし情報を抽出する処理等において、CPU11の制御に従って高速フーリエ変換および逆変換を実行し、変換後のデータをCPU11へ出力する。
【0067】
RAM13は、CPU11により実行されるプログラム及び実行中のプログラムに係るデータを一時的に格納するワークエリアを形成する。
【0068】
記憶装置14は、磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリ等で構成される記憶媒体15を有し、この記憶媒体15に、情報付加処理プログラム、配信処理プログラムを始めとする各種プログラムや、デジタル音楽データ等のデータを記憶する。なお、記憶媒体15に記憶するプログラムやデータ等は、その一部若しくは全部を他の機器から通信回線等を介して通信制御装置17から受信して記憶する構成にしてもよく、さらに、記憶媒体15はネットワークN等のネットワーク上に構築された他のサーバが有する記憶媒体であってもよい。
【0069】
入力装置16は、数字キー、文字キー、各種機能キー等を備えるキーボードや、マウスやタブレット等のポインティングデバイスを有しており、キーボード上で操作されたキーに対応する操作信号、若しくはポインティングデバイスの操作に伴う位置情報を含む操作信号をCPU11へ出力する。
【0070】
通信制御装置17は、モデム(MODEM:MOdulator/DEModulator )、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデムやスプリッタ、ケーブルモデム、ターミナルアダプタ(TA:Terminal Adapter)やDSU(Digital Service Unit)等によって構成され、電話回線、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線、ADSL回線、ケーブルテレビ回線、或いは光ファイバ等によってなる専用線等の通信回線を介して、ネットワークNに接続された機器との通信を行うための制御を行う。
【0071】
図3は、受信装置2の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、受信装置2は、CPU21、FFT部22、RAM23、記憶部24、記憶部24が有する記憶媒体25、入力部26、表示部27及び通信制御部28により構成され、記憶媒体25を除く各部はバス29に接続されている。
【0072】
CPU21は、入力部26からの指示入力に従って、記憶部24に格納された制御プログラムを読み出してRAM23のワークエリアに展開して実行し、受信装置2の各部を制御する。
具体的には、CPU21は、ネットワークNを介して配信装置1からデジタル音楽データが送信されると、後述する受信処理(図7)を実行して、デジタル音楽データを受信するとともに、受信したデジタル音楽データについてFFT部22によって高速フーリエ変換を実行させ、該デジタル音楽データに埋め込まれた電子透かし情報を抽出する。そして、抽出された電子透かし情報をもとに、デジタル音楽データの先頭に付加されている付加情報ヘッダを復号し、付加情報ヘッダに設定された配信許諾情報及び複製管理情報を識別し、正規の配信許諾情報および複製管理情報が含まれており、かつ、配信が許諾されていて、複製管理情報が「01:No More Copy」でない場合に限り、受信したデジタル音楽データを記憶部24に格納する。
【0073】
また、CPU21は、入力部26からデジタル音楽データを記録装置3に出力して記録させる旨の指示が入力された場合には、後述する出力処理(図8)を実行し、指定されたデジタル音楽データを記憶部24から読み出す。そして、CPU21は、読み出したデジタル音楽データをFFT部22によって高速フーリエ変換を実行させ、このデジタル音楽データに埋め込まれた電子透かし情報を抽出する。そして、抽出された電子透かし情報をもとに、デジタル音楽データの先頭に付加されている付加情報ヘッダを復号し、付加情報ヘッダに設定された配信許諾情報及び複製管理情報を識別し、正規の配信許諾情報および複製管理情報が含まれており、かつ、配信が許諾されていて、複製管理情報が「01:No More Copy」および「11:Never Copy」でない場合に限り、デジタル音楽データを記録装置3へ出力し、記録用メディアドライブ31によって記録メディアに記録させる。
【0074】
さらに、CPU21は、入力部26からデジタル音楽データを再生装置4に出力して再生させる旨の指示が入力された場合には、後述する再生出力処理(図9)を実行し、指定されたデジタル音楽データを記憶部24から読み出す。そして、CPU21は、読み出したデジタル音楽データについてFFT部22によって高速フーリエ変換を実行させ、該デジタル音楽データに埋め込まれた電子透かし情報を抽出する。そして、抽出された電子透かし情報をもとに、デジタル音楽データの先頭に付加されている付加情報ヘッダを復号することによって解読し、付加情報ヘッダに格納された配信許諾情報および複製管理情報を識別して判定し、正規の配信許諾情報および複製管理情報が含まれており、かつ、配信が許諾されていて、複製管理情報が「01」でない場合に限り、デジタル音楽データを再生装置4へ出力し、音楽を再生させる。
【0075】
また、CPU21は、配信装置1からネットワークNを介して配信され、上記受信処理により受信したデジタル音楽データに関する情報や、入力部26による入力内容、CPU21による処理結果等の各種情報を画面上に表示するための表示情報を生成して表示部27へ出力する。
【0076】
FFT部22は、CPU21により実行されるデジタル音楽データに埋め込まれた電子透かし情報を抽出する処理において、CPU21の制御に従って高速フーリエ変換および逆変換を実行し、変換後のデータをCPU21へ出力する。
【0077】
RAM23は、CPU11により実行されるプログラム及び実行中のプログラムに係るデータを一時的に格納するワークエリアを形成する。
【0078】
記憶装置24は、磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリ等で構成される記憶媒体25を有し、この記憶媒体25に、受信処理プログラム、出力処理プログラム、再生出力処理プログラムを始めとする各種プログラムや、デジタル音楽データ等のデータを記憶する。なお、記憶媒体25に記憶するプログラムやデータ等は、その一部若しくは全部を他の機器から通信回線等を介して通信制御装置28から受信して記憶する構成にしてもよく、さらに、記憶媒体25はネットワークN等のネットワーク上に構築された他のサーバが有する記憶媒体であってもよい。
【0079】
入力装置26は、数字キー、文字キー、各種機能キー等を備えるキーボードや、マウスやタブレット等のポインティングデバイスを有しており、キーボード上で操作されたキーに対応する操作信号、若しくはポインティングデバイスの操作に伴う位置情報を含む操作信号をCPU21へ出力する。
【0080】
表示部27は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等によってなる表示画面を備え、CPU21から入力される表示情報に従って各種画面を表示する。
【0081】
通信制御装置28は、モデム、ADSLモデムやスプリッタ、ケーブルモデム、ターミナルアダプタやDSU等によって構成され、電話回線、ISDN回線、ADSL回線、ケーブルテレビ回線、或いは光ファイバ等によってなる専用線等の通信回線を介して、ネットワークNに接続された機器との通信を行うための制御を行う。
【0082】
図4は、受信・記録装置5の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、受信・記録装置5は、CPU51、FFT部52、RAM53、記憶部54、記憶部54が有する記憶媒体55、通信制御部56、入力部57、表示部58及び記録用メディアドライブ59により構成され、記憶媒体55を除く各部はバス60に接続されている。
【0083】
CPU51は、入力部57からの指示入力に従って、記憶部54に格納された制御プログラムを読み出してRAM53のワークエリアに展開して実行し、受信・記録装置5の各部を制御する。
具体的には、CPU51は、ネットワークNを介して配信装置1からデジタル音楽データが送信されると、後述する受信処理(図10)を実行して、デジタル音楽データを受信するとともに、受信したデジタル音楽データについてFFT部12によって高速フーリエ変換を実行させ、該デジタル音楽データに埋め込まれた電子透かし情報を抽出する。そして、抽出された電子透かし情報をもとに、デジタル音楽データの先頭に付加されている付加情報ヘッダを復号し、付加情報ヘッダに格納された配信許諾情報および複製管理情報を識別し、正規の配信許諾情報および複製管理情報が含まれており、かつ、配信が許諾されていて、複製管理情報が「11:Never Copy」および「01:No More Copy」でない場合に限ってデジタル音楽データを受信する。そしてCPU51は、受信したデジタル音楽データを記憶部54に格納するとともに、記録用メディアドライブ59によって所定の記録メディアに記録する。
【0084】
また、CPU51は、配信装置1からネットワークNを介して配信され、上記受信処理により受信したデジタル音楽データに関する情報や、入力部57による入力内容、CPU21による処理結果等の各種情報を画面上に表示するための表示情報を生成して表示部58へ出力する。
【0085】
FFT部52は、CPU51により実行されるデジタル音楽データに埋め込まれた電子透かし情報を抽出する処理において、CPU51の制御に従って高速フーリエ変換および逆変換を実行し、変換後のデータをCPU51へ出力する。
【0086】
RAM53は、CPU51により実行されるプログラム及び実行中のプログラムに係るデータを一時的に格納するワークエリアを形成する。
【0087】
記憶装置54は、磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリ等で構成される記憶媒体55を有し、この記憶媒体55に、受信処理プログラムを始めとする各種プログラムや、デジタル音楽データ等のデータを記憶する。なお、記憶媒体55に記憶するプログラムやデータ等は、その一部若しくは全部を他の機器から通信回線等を介して通信制御装置56から受信して記憶する構成にしてもよく、さらに、記憶媒体55はネットワークN等のネットワーク上に構築された他のサーバが有する記憶媒体であってもよい。
【0088】
通信制御装置56は、モデム、ADSLモデムやスプリッタ、ケーブルモデム、ターミナルアダプタやDSU等によって構成され、電話回線、ISDN回線、ADSL回線、ケーブルテレビ回線、或いは光ファイバ等によってなる専用線等の通信回線を介して、ネットワークNに接続された機器との通信を行うための制御を行う。
【0089】
入力装置57は、数字キー、文字キー、各種機能キー等を備えるキーボードや、マウスやタブレット等のポインティングデバイスを有しており、キーボード上で操作されたキーに対応する操作信号、若しくはポインティングデバイスの操作に伴う位置情報を含む操作信号をCPU51へ出力する。
【0090】
表示部58は、CRTやLCD等によってなる表示画面を備え、CPU51から入力される表示情報に従って各種画面を表示する。
【0091】
記録用メディアドライブ59は、例えば、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RAM等の光ディスク型記録媒体、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SDカード、マルチメディアカード、メモリースティック等の半導体メモリデバイスを利用した記録媒体、ハードディスク装置等の磁気記録媒体、或いはこれらの記録媒体を内蔵する機器など、記録可能な媒体や機器にデジタルデータを記録する装置であり、CPU51から入力されたデジタル音楽データを、各種記録媒体や機器に記録する。
【0092】
次に、本実施の形態における動作を説明する。
図5は、本実施の形態における配信装置1により実行される情報付加処理を示すフローチャートである。
【0093】
図5に示す処理において、CPU11は、まず、電子透かし技術によって処理対象のデジタル音楽データに埋め込まれ、暗号解読のキーとなる電子透かし情報を生成する。そして、CPU11は、処理対象のデジタル音楽データについてFFT部12によって高速フーリエ変換を実行させ、得られた周波数スペクトルに対して電子透かし情報を埋め込み、埋め込み後のスペクトルについてFFT部12によって逆変換を実行させることにより、電子透かし情報をデジタル音楽データに実装する(ステップS101)。
【0094】
続いて、CPU11は、付加情報すなわち配信許諾情報および複製管理情報を付加情報ヘッダに格納するため、付加情報識別子を「1」に設定する(ステップS102)。
ここで、CPU11は、処理対象のデジタル音楽データについて定められた配信の可否に関する情報を取得して、取得した情報に基づいて配信許諾情報を設定する(ステップS103)。また、CPU11は、処理対象のデジタル音楽データについて定められた複製の制限に関する情報を取得して、取得した情報に基づいて複製管理情報を設定する(ステップS104)。
【0095】
そして、CPU11は、ステップS103で設定した配信許諾情報と、ステップS104で設定した複製管理情報とを含む付加情報ヘッダを生成し(ステップS105)、ステップS101で生成した電子透かし情報をキーとして暗号化を行う(ステップS106)。
【0096】
その後、CPU11は、暗号化された付加情報ヘッダをデジタル音楽データの先頭に付加し(ステップS107)、そのデジタル音楽データを記憶部14に保存して(ステップS108)、本処理を終了する。
【0097】
なお、図5に示す情報付加処理の対象となるデジタル音楽データは、予め配信装置1の記憶部14に格納されていたもの、ネットワークNを介して配信装置1に入力されたもの、配信装置1に接続された記録メディア読み取り装置(図示略)等のその他の経路により配信装置1へ入力されたもののいずれであっても良く、その由来は問わない。
【0098】
また、図5に示す情報付加処理の対象となるデジタル音楽データについて、配信の可否および複製の可否に関する情報は、例えば、対象となるデジタル音楽データが配信装置1に入力される際に、配信装置1により取得されるものとしても良い。すなわち、配信装置1に接続された記録メディア読み取り装置(図示略)からCPU11へデジタル音楽データが入力される場合、記録メディア読み取り装置が読み取り対象の記録メディアがパッケージ販売される記録メディアであるか否かを判別し、パッケージ販売される記録メディアであれば、配信は許諾されないデジタル音楽データとして扱うようにしても良い。
【0099】
また、図5に示す情報付加処理において付加情報ヘッダを暗号化する際には、必ずしも電子透かし情報をキーとする必要はない。すなわち、付加情報ヘッダは、電子透かし情報をキーとして解読可能な形態で暗号化されれば良いので、例えば公開鍵暗号方式のように、付加情報ヘッダを暗号化する際のキーと、付加情報ヘッダを解読する際のキーとが異なっていても良い。
【0100】
図6は、配信装置1により実行される配信処理を示すフローチャートである。図6において、CPU11は、まず、ネットワークNを介して配信しようとするデジタル音楽データについて、FFT部12によって高速フーリエ変換を実行させた上、得られた周波数スペクトルから、所定のアルゴリズムに基づいて電子透かし情報を抽出する(ステップS111)。
続いて、CPU11は、配信するデータにおいてIPヘッダに続くデータエリアの先頭8ビットに付加された付加情報ヘッダを、ステップS111で抽出した電子透かし情報をキーとして解読し(ステップS112)、解読に成功したか否かを判別する(ステップS113)。
【0101】
ステップS113で、CPU11は、処理対象のデジタル音楽データに電子透かし情報が含まれていない、或いは、電子透かし情報の形態が配信システム100で処理可能な形態と一致しない等の理由により付加情報ヘッダの解読に失敗した場合には、実行中の配信処理を停止する(ステップS114)。
【0102】
また、処理対象のデジタル音楽データについて、データエリアの先頭8ビットに付加された付加情報ヘッダを解読できた場合(ステップS113;Yes)、CPU11は、解読された付加情報ヘッダの付加情報識別子を識別する(ステップS115)。
【0103】
ここで、付加情報識別子が「0」であった場合(ステップS116;No)、付加情報ヘッダに付加情報が格納されていないので、CPU11は、ステップS114に移行して配信処理を停止する。
【0104】
一方、付加情報識別子が「1」であり、付加情報ヘッダに付加情報が含まれている場合には(ステップS116;Yes)、CPU11は、付加情報ヘッダに格納される配信許諾情報の内容を識別する(ステップS117)。
【0105】
そして、配信許諾情報が「1」であり、配信を許諾しない旨を示す情報であった場合(ステップS118;No)、配信処理を継続することは適切でないので、CPU11は、ステップS114に移行して配信処理を停止する。また、付加情報ヘッダに格納された配信許諾情報が「0」であって、配信を許諾することを示す情報であった場合(ステップS118;Yes)、CPU11は、付加情報ヘッダに格納される複製管理情報の内容を識別する(ステップS119)。
【0106】
ここで、付加情報ヘッダに格納された複製管理情報が「01:No More Copy」であった場合(ステップS120;Yes)、処理対象のデジタル音楽データは、値が「10」の複製管理情報が付加されたデジタル音楽データを複製したデジタル音楽データである。すなわち、一世代に限って複製が許諾されたデジタル音楽データを複製したデジタル音楽データであるため、これ以降の複製が禁じられ、一般的に頒布や譲渡は禁じられているので、CPU11は、ステップS114に移行して配信処理を停止する。
【0107】
また、複製管理情報の値が「01」以外であった場合(ステップS120;No)、CPU11は、処理対象のデジタル音楽データを、通信制御部17によってネットワークNへ送信し(ステップS121)、本処理を終了する。
【0108】
このように、配信装置1においては、ネットワークNを介して配信されるデジタル音楽データについては、配信の可否を示す配信許諾情報と、複製に関する制限を示す複製管理情報とを含む付加情報ヘッダをデジタル音楽データに付加し、ネットワークNを介してデジタル音楽データを配信する際には、適正な付加情報ヘッダが付加されたデジタル音楽データのみを配信する。さらに、配信装置1は、配信が許諾されないデジタル音楽データ及び一世代に限って複製が許諾されたデジタル音楽データを複製したデジタル音楽データの配信を行わない。
【0109】
これにより、配信が許諾されていないデジタル音楽データや著作権を保護するための制限を超えたデジタル音楽データがネットワークNへ配信されることがないので、著作権を無視してデジタル音楽データを配信する行為を防止できる。
【0110】
図7は、受信装置2により実行される受信処理を示すフローチャートである。
図7において、CPU21は、まず、ネットワークNを介して受信しようとするデジタル音楽データについて、FFT部22によって高速フーリエ変換を実行させた上、得られた周波数スペクトルから、所定のアルゴリズムに基づいて電子透かし情報を抽出する(ステップS131)。
続いて、CPU21は、受信するデータにおいてIPヘッダに続くデータエリアの先頭8ビットに付加された付加情報ヘッダを、ステップS131で抽出した電子透かし情報をキーとして解読し(ステップS132)、解読に成功したか否かを判別する(ステップS133)。
【0111】
ステップS133で、CPU21は、処理対象のデジタル音楽データに電子透かし情報が含まれていない、或いは、電子透かし情報の形態が配信システム100で処理可能な形態と一致しない等の理由により付加情報ヘッダの解読に失敗した場合には、実行中の受信処理を停止する(ステップS134)。
【0112】
また、処理対象のデジタル音楽データについて、データエリアの先頭8ビットに付加された付加情報ヘッダを解読できた場合(ステップS133;Yes)、CPU21は、解読された付加情報ヘッダの付加情報識別子を識別する(ステップS135)。
【0113】
ここで、付加情報識別子が「0」であった場合(ステップS136;No)、付加情報ヘッダに付加情報が格納されていないので、CPU21は、ステップS134に移行して受信処理を停止する。
【0114】
一方、付加情報識別子が「1」であり、付加情報ヘッダに付加情報が含まれている場合には(ステップS136;Yes)、CPU21は、付加情報ヘッダに格納される配信許諾情報の内容を識別する(ステップS137)。
【0115】
そして、配信許諾情報が「1」であり、配信を許諾しないことを示す情報であった場合(ステップS138;No)、受信処理を継続することは適切でないので、CPU21は、ステップS134に移行して受信処理を停止する。また、付加情報ヘッダに格納された配信許諾情報が「0」であって、配信を許諾することを示す情報であった場合(ステップS138;Yes)、CPU21は、付加情報ヘッダに格納される複製管理情報の内容を識別する(ステップS139)。
【0116】
ここで、付加情報ヘッダに格納された複製管理情報が「01:No More Copy」であった場合(ステップS140;Yes)、処理対象のデジタル音楽データは、値が「10:One Generation Copy Permitted 」の複製管理情報が付加されたデジタル音楽データを複製したデジタル音楽データである。このため、これ以降の複製が禁じられ、一般的に頒布や譲渡は禁じられているので、CPU21は、ステップS134に移行して受信処理を停止する。
【0117】
また、複製管理情報の値が「01」以外であった場合(ステップS140;No)、CPU21は、通信制御部28によって受信した処理対象のデジタル音楽データを記憶部24に格納し(ステップS141)、本処理を終了する。
【0118】
図8は、出力装置2により実行される出力処理を示すフローチャートである。
図8において、CPU21は、まず、記録装置3へ出力しようとするデジタル音楽データについて、FFT部22によって高速フーリエ変換を実行させた上、得られた周波数スペクトルから、所定のアルゴリズムに基づいて電子透かし情報を抽出する(ステップS151)。
続いて、CPU21は、出力するデータにおいてヘッダに続くデータエリアの先頭8ビットに付加された付加情報ヘッダを、ステップS151で抽出した電子透かし情報をキーとして解読し(ステップS152)、解読に成功したか否かを判別する(ステップS153)。
【0119】
ステップS153で、CPU21は、処理対象のデジタル音楽データに電子透かし情報が含まれていない、或いは、電子透かし情報の形態が配信システム100で処理可能な形態と一致しない等の理由により付加情報ヘッダの解読に失敗した場合には、実行中の出力処理を停止する(ステップS154)。
【0120】
また、処理対象のデジタル音楽データについて、データエリアの先頭8ビットに付加された付加情報ヘッダを解読できた場合(ステップS153;Yes)、CPU21は、解読された付加情報ヘッダの付加情報識別子を識別する(ステップS155)。
【0121】
ここで、付加情報識別子が「0」であった場合(ステップS156;No)、付加情報ヘッダに付加情報が格納されていないので、CPU21は、ステップS154に移行して出力処理を停止する。
【0122】
一方、付加情報識別子が「1」であり、付加情報ヘッダに付加情報が含まれている場合には(ステップS156;Yes)、CPU21は、付加情報ヘッダに格納される配信許諾情報の内容を識別する(ステップS157)。
【0123】
そして、配信許諾情報が「1」であり、配信を許諾しない旨を示す情報であった場合(ステップS158;No)、出力処理を継続することは適切でないので、CPU21は、ステップS154に移行して出力処理を停止する。また、付加情報ヘッダに格納された配信許諾情報が「0」であって、配信を許諾することを示す情報であった場合(ステップS158;Yes)、CPU21は、付加情報ヘッダに設定された複製管理情報の内容を識別する(ステップS159)。
【0124】
ここで、付加情報ヘッダに格納された複製管理情報が「01:No More Copy」であった場合(ステップS160;Yes)、処理対象のデジタル音楽データは、値が「10:One Generation Copy Permitted」の複製管理情報が付加されたデジタル音楽データを複製して得られたデジタル音楽データである。すなわち、一世代に限って複製が許諾されたデジタル音楽データを複製したデジタル音楽データであるため、これ以降の複製が禁じられ、一般的に頒布や譲渡は禁じられているので、記録装置3によって他の記録メディアに記録することは適切ではない。このため、CPU21は、ステップS154に移行して出力処理を停止する。
【0125】
また、付加情報ヘッダに格納された複製管理情報が「11:Never Copy」であった場合、処理対象のデジタル音楽データは複製が禁じられているので、記録装置3によって他の記録メディアに記録することは適切ではない。このため、CPU21は、ステップS154に移行して出力処理を停止する。
【0126】
また、複製管理情報の値が「01」および「11」以外の値であった場合(ステップS160;No)、CPU21は、処理対象のデジタル音楽データを記録装置3へ出力し(ステップS161)、本処理を終了する。
【0127】
図9は、受信装置2により実行される再生出力処理を示すフローチャートである。
図9において、CPU21は、まず、再生装置4へ出力しようとするデジタル音楽データについて、FFT部22によって高速フーリエ変換を実行させて得られた周波数スペクトルから、所定のアルゴリズムに基づいて電子透かし情報を抽出する(ステップS171)。
続いて、CPU21は、出力するデータにおいてIPヘッダに続くデータエリアの先頭8ビットに付加された付加情報ヘッダを、ステップS171で抽出した電子透かし情報をキーとして解読し(ステップS172)、解読に成功したか否かを判別する(ステップS173)。
【0128】
ステップS173で、CPU21は、処理対象のデジタル音楽データに電子透かし情報が含まれていない、或いは、電子透かし情報の形態が配信システム100で処理可能な形態と一致しない等の理由により付加情報ヘッダの解読に失敗した場合には、実行中の再生出力処理を停止する(ステップS174)。
【0129】
また、処理対象のデジタル音楽データについて、データエリアの先頭8ビットに付加された付加情報ヘッダを解読できた場合(ステップS173;Yes)、CPU21は、解読された付加情報ヘッダの付加情報識別子を識別する(ステップS175)。
【0130】
ここで、付加情報識別子が「0」であった場合(ステップS176;No)、付加情報ヘッダに付加情報が格納されていないので、CPU21は、ステップS174に移行して再生出力処理を停止する。
【0131】
一方、付加情報識別子が「1」であり、付加情報ヘッダに付加情報が含まれている場合には(ステップS176;Yes)、CPU21は、付加情報ヘッダに格納される配信許諾情報の内容を識別する(ステップS177)。
【0132】
そして、配信許諾情報が「1」であり、配信を許諾しない旨を示す情報であった場合(ステップS178;No)、再生出力処理を継続することは適切でないので、CPU21は、ステップS174に移行して再生出力処理を停止する。また、付加情報ヘッダに格納された配信許諾情報が「0」であって、配信を許諾することを示す情報であった場合(ステップS178;Yes)、CPU21は、付加情報ヘッダに格納される複製管理情報の内容を識別する(ステップS179)。
【0133】
ここで、付加情報ヘッダに格納された複製管理情報が「01:No More Copy」であった場合(ステップS180;Yes)、処理対象のデジタル音楽データは、値が「10:One Generation Copy Permitted」の複製管理情報が付加されたデジタル音楽データを複製して得られたデジタル音楽データである。すなわち、一世代に限って複製が許諾されたデジタル音楽データを複製したデジタル音楽データであるため、これ以降の複製が禁じられ、一般的に頒布や譲渡は禁じられているので、これを再生装置4によって再生して利用することは適切でない。このため、CPU21は、ステップS174に移行して再生出力処理を停止する。
【0134】
また、複製管理情報の値が「01」以外であった場合(ステップS180;No)、CPU21は、処理対象のデジタル音楽データを再生装置4へ出力し(ステップS181)、本処理を終了する。
【0135】
このように、受信装置2においては、ネットワークNを介して受信したデジタル音楽データについて付加された付加情報ヘッダを解読して、該デジタル音楽データについての配信の可否と複製に関する制限を識別し、配信が許諾されないデジタル音楽データ及び一世代に限って複製が許諾されたデジタル音楽データを複製したデジタル音楽データは受信しない。
【0136】
これにより、配信が許諾されていないデジタル音楽データや著作権を保護するための制限を超えたデジタル音楽データがネットワークNへ配信されることがないので、著作権を無視してデジタル音楽データを配信する行為を防止できる。
【0137】
また、受信装置2は、デジタル音楽データを記録用メディアドライブ31によって記録するためにデジタル音楽データを記録装置3へ出力する場合、配信の可否を示す配信許諾情報と、複製に関する制限を示す複製管理情報とを含む適正な付加情報ヘッダが付加されて、配信および複製が許諾されたデジタル音楽データのみを出力する。
【0138】
これにより、配信許諾情報および複製管理情報によって、ネットワークNを介した配信および複製が正規に許諾されていないデジタル音楽データが記録メディア等に記録されることがなく、著作権を無視してデジタル音楽データを配信し、複製する行為を防止できる
【0139】
さらに、受信装置2は、デジタル音楽データを再生するためにデジタル音楽データを再生装置4へ出力する場合、配信の可否を示す配信許諾情報と、複製に関する制限を示す複製管理情報とを含む適正な付加情報ヘッダが付加されたデジタル音楽データのみを出力するが、配信が許諾されていないデジタル音楽データや、一世代に限って複製が許諾されたデジタル音楽データを複製したデジタル音楽データは出力しない。
【0140】
これにより、配信が許諾されていないデジタル音楽データや著作権を保護するための制限を超えたデジタル音楽データが利用されることがないので、著作権を無視してデジタル音楽データを利用する行為を防止できる。
【0141】
図10は、受信・記録装置5により実行される受信処理を示すフローチャートである。
図10において、CPU51は、まず、ネットワークNを介して受信しようとするデジタル音楽データについて、FFT部52によって高速フーリエ変換を実行させて得られた周波数スペクトルから、所定のアルゴリズムに基づいて電子透かし情報を抽出する(ステップS191)。
続いて、CPU51は、受信するデータにおいてヘッダに続くデータエリアの先頭8ビットに付加された付加情報ヘッダを、ステップS191で抽出した電子透かし情報をキーとして解読し(ステップS192)、解読に成功したか否かを判別する(ステップS193)。
【0142】
ステップS193で、CPU51は、処理対象のデジタル音楽データに電子透かし情報が含まれていない、或いは、電子透かし情報の形態が配信システム100で処理可能な形態と一致しない等の理由により付加情報ヘッダの解読に失敗した場合には、実行中の受信処理を停止する(ステップS194)。
【0143】
また、処理対象のデジタル音楽データについて、データエリアの先頭8ビットに付加された付加情報ヘッダを解読できた場合(ステップS193;Yes)、CPU51は、解読された付加情報ヘッダの付加情報識別子を識別する(ステップS195)。
【0144】
ここで、付加情報識別子が「0」であった場合(ステップS196;No)、付加情報ヘッダに付加情報が格納されていないので、CPU51は、ステップS194に移行して受信処理を停止する。
【0145】
一方、付加情報識別子が「1」であり、付加情報ヘッダに付加情報が含まれている場合には(ステップS196;Yes)、CPU51は、付加情報ヘッダにセットされた配信許諾情報の内容を識別する(ステップS197)。
【0146】
そして、配信許諾情報が「1」であり、配信を許諾しない旨を示す情報であった場合(ステップS198;No)、受信処理を継続することは適切でないので、CPU51は、ステップS194に移行して受信処理を停止する。また、付加情報ヘッダに格納された配信許諾情報が「0」であって、配信を許諾することを示す情報であった場合(ステップS198;Yes)、CPU51は、付加情報ヘッダに格納される複製管理情報の内容を識別する(ステップS199)。
【0147】
ここで、付加情報ヘッダに格納された複製管理情報が「01:No More Copy」であった場合(ステップS200;Yes)、処理対象のデジタル音楽データは、値が「10:One Generation Copy Permitted」の複製管理情報が付加されたデジタル音楽データを複製したデジタル音楽データである。すなわち、一世代に限って複製が許諾されたデジタル音楽データを複製したデジタル音楽データであるため、これ以降の複製が禁じられ、一般的に頒布や譲渡は禁じられているので、記録用メディアドライブ59によって他の記録メディアに記録することは適切ではない。このため、CPU51は、ステップS194に移行して受信処理を停止する。
【0148】
また、付加情報ヘッダにセットされた複製管理情報が「11:Never Copy」であった場合、処理対象のデジタル音楽データは複製が禁じられているので、記録用メディアドライブ59によって他の記録メディアに記録することは適切ではない。このため、CPU51は、ステップS194に移行して受信処理を停止する。
【0149】
また、複製管理情報の値が「01」および「11」以外の値であった場合(ステップS200;No)、CPU51は、受信したデジタル音楽データを記憶部54に格納するとともに記録用メディアドライブ59によって所定の記録メディアに記録し(ステップS201)、本処理を終了する。
【0150】
このように、受信・記録装置5においては、ネットワークNを介してデジタル音楽データを受信する際に、配信の可否を示す配信許諾情報と、複製に関する制限を示す複製管理情報とを含む適正な付加情報ヘッダが付加されたデジタル音楽データのみを受信する。さらに、受信・記録装置5は、配信が許諾されたデジタル音楽データであって、かつ、複製が許諾されたデジタル音楽データのみを受信する。
【0151】
これにより、配信許諾情報及び複製管理情報によって、ネットワークNを介した配信及び複製が正規に許諾されていないデジタル音楽データが記録メディアに記録されることがなく、著作権を無視してデジタル音楽データを配信し、複製する行為を防止できる。
【0152】
なお、受信・記録装置5において、受信したデジタル音楽データを記録用メディアドライブ59によって記録する処理については、デジタル音楽データを記憶部54に一時的に格納した後、時間をおいて実行することも勿論可能である。
【0153】
以上のように、本発明を適用した実施の形態における配信システム100によれば、デジタル音楽データを配信する配信装置1によって、ネットワークNを介して配信されるデジタル音楽データに対し、IPヘッダに続くデータエリアの先頭位置に付加情報ヘッダを付加する。この付加情報ヘッダには、配信の可否を示す配信許諾情報がセットされており、配信装置1は、配信が許諾されていることを示す配信許諾情報が付加されたデジタル音楽データのみを配信する。また、デジタル音楽データを受信する受信装置2および受信・記録装置5においては、配信が許諾されていることを示す配信許諾情報が付加されたデジタル音楽データのみが受信される。
【0154】
すなわち、デジタル音楽データについて、配信が許諾されているか否かが明確に宣言されているため、配信が許諾されていないデジタル音楽データがネットワークNを介して配信されることがなく、著作権を無視したデジタル音楽データの配信を防止できる。
【0155】
また、配信システム100において、デジタル音楽データに付加される付加情報ヘッダには、複製の制限を示す複製管理情報がセットされている。そして、配信装置1、受信装置2及び受信・記録装置5では、複製管理情報に基づいてデジタル音楽データの配信、受信および記録が行われる。
【0156】
すなわち、一世代に限って複製が許諾されたデジタル音楽データが複製されたデジタル音楽データについては、配信装置1による配信が行われず、さらに、受信装置2及び受信・記録装置5による受信も行われない。これにより、一世代に限って複製が許諾されたデジタル音楽データが何度も複製され、利用されることを防止できる。
【0157】
また、複製が許諾されていないデジタル音楽データについては、配信装置1によってネットワークNを介して配信され、受信装置2によって受信されるが、受信装置2から記録装置3に出力されることがない。また、受信・記録装置5は、複製が許諾されていないデジタル音楽データを受信しない。これにより、複製が許諾されていないデジタル音楽データの利用は、あくまで再生出力を目的とした利用に限られ、複製制限を無視して複製されることが無い。
【0158】
従って、著作権者の意向に基づいて、配信許諾情報及び複製管理情報をデジタル音楽データに付加することによって、著作権を無視したデジタル音楽データの配信や複製を防止することが可能となる。
【0159】
なお、以上の実施の形態における記述内容は、本発明に係る配信システムの好適な一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、本実施の形態では、ネットワークNを中心として構成される配信システム100を、配信装置1から配信されるデジタル音楽データを受信装置2及び受信・記録装置5によって受信するクライアント−サーバ型のネットワークとしたが、本発明はこれに限定されず、例えば、インターネットのようなオープンなネットワークに接続された他のサーバ装置から受信したデジタル音楽データを処理するものとしても良いし、或いは、ピア・ツー・ピア型ネットワークにより接続された相手先コンピュータから受信したデジタル音楽データを処理するものとしても良く、その他の具体的構成についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0160】
さらに、配信装置1、受信装置2及び受信・記録装置5の具体的構成等についても任意であり、その他の細部構成等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0161】
また、上記実施の形態においては、付加情報ヘッダをIPヘッダに続くデータエリアの先頭に格納するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、IPヘッダに続いてより下位のプロトコルに係るヘッダが付加される場合、全てのプロトコルヘッダの末端に続けて、付加情報ヘッダを付加するようにしても良く、また、配信システム100で使用するプロトコルはIPプロトコルに限定されず、任意のプロトコルを利用することが可能である。
【0162】
また、上記実施の形態において、付加情報ヘッダは、IPヘッダに続くデータエリアの先頭に付加されるものとしたが、IPヘッダ自体を利用して付加情報ヘッダを付加することも可能である。以下、この例について説明する。
【0163】
図11に示すIPヘッダにおいて、オプションは、その長さが可変長であり、セキュリティラベル、ソースルート、ルートレコード、タイムスタンプ等が格納され、テストやデバッグの際に利用される。
【0164】
オプションの形式としては2つの形式があり、1つはオプションタイプの単一オクテットで構成され、もう1つはオプションタイプオクテット、オプション長さオクテット及び実際のオプションデータ値により構成される。
ここで、後者の例について、その構成例を図16に示す。
【0165】
図16は、図11に示すIPヘッダにおけるオプションの構成例を示す図である。図16に示す例では、8ビットのオプションタイプと8ビットのオプション長さの後に、実際のオプションデータとして8ビットのデータが格納されている。このうち、8ビットのオプションタイプは、コピーフラグ(1ビット)、オプションクラス(2ビット)、オプション数(5ビット)の3つのフィールドより構成される。
【0166】
このうち、コピーフラグは、このオプションが分割された全てのフラグメントにコピーされるか否かを示し、「0」は「コピーする」旨を示し、「1」は「コピーしない」旨を示す。また、オプションクラスとしては4つの値が定義されており、「0」は制御、「2」はデバッグと計測に割り当てられ、「1」及び「3」は将来の使用のために予約されている。
【0167】
ここで、既に定義されているインターネットオプションの例を図17に示す。例えば、クラス「0」、オプション数「0」のオプションは、オプションリストの最終を示すものである。このオプションは長さオクテットを持たず、配信装置1オクテットのみ使用する。
【0168】
また、例えば、クラス「0」、オプション数「2」、オプション長さ「11」のオプションとして、セキュリティオプションが定義されている。このオプションは、セキュリティ、コンパートメント、ユーザグループ、DOD要件互換の制限コード操作を送信するために使用される。
【0169】
さらに、特定のオプションとして、図18に示すオプションが定義されている。例えば、「00000000」はオプションリストの最終を示すオプションであり、「00000001」は「処理無し」を示すオプションとして定義されている。
【0170】
このように、IPヘッダのオプションは可変長であり、様々な情報を格納することが可能である。従って、図12に示す付加情報ヘッダと同様の情報をオプションに格納することも可能である。
【0171】
すなわち、図17および図18に示すような定義済みのオプションと重複することなく、オプション長さを可変長若しくは未定義として、図15の配信許諾情報を示す1ビットの情報と、図14の複製管理情報を示す2ビットの情報とをヘッダに付加すれば良い。
これにより、デジタル音楽データが格納されるデータエリアに影響を与えることなく、配信許諾情報および複製管理情報を付加することができる。
【0172】
なお、プロトコルヘッダのオプションとして付加情報ヘッダを付加する手法は、IPヘッダに限らず、例えばTCPヘッダ等のその他のプロトコルにおいても、オプションとして確保されているエリアを利用すれば適用可能である。
【0173】
また、プロトコルヘッダのオプションだけでなく、ヘッダ中でリザーブされているエリアに新たなビット配列を設けることにより、配信許諾情報及び複製管理情報を示す情報を付加することも可能である。
【0174】
【発明の効果】
本発明によれば、コンテンツデータに付加された付加情報に、コンテンツデータの配信が許諾されているか否かを示す情報が含まれているため、配信が許諾されていないコンテンツデータが不正に配信されることがなく、著作権を無視したデジタル音楽データの配信を防止できる。また、コンテンツデータに、複製の制限に関する情報が付加されることにより、著作権者が意図する複製の制限に反してコンテンツデータが複製されることがなく、著作権を無視したデジタル音楽データの複製を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態における配信システム100の機能的構成を示す図である。
【図2】図1の配信装置1の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の受信装置2の構成を示すブロック図である。
【図4】図1受信・記録装置5の構成を示すブロック図である。
【図5】図1の配信装置1により実行される情報付加処理を示すフローチャートである。
【図6】図1の配信装置1により実行される配信処理を示すフローチャートである。
【図7】図1の受信装置2によって実行される受信処理を示すフローチャートである。
【図8】図1の受信装置2によって実行される出力処理を示すフローチャートである。
【図9】図1の受信装置2によって実行される再生出力処理を示すフローチャートである。
【図10】図1の受信・記録装置5によって実行される受信処理を示すフローチャートである。
【図11】図1の配信システム100において利用されるヘッダの一例として、IPヘッダの構成を示す図である。
【図12】図1の配信システム100において利用される付加情報ヘッダの構成を示す図である。
【図13】図12に示す付加情報ヘッダに含まれる付加情報識別子の内容を示す図表である。
【図14】図12に示す付加情報ヘッダに含まれる複製管理情報の内容を示す図表である。
【図15】図12に示す付加情報ヘッダに含まれる配信許諾情報の内容を示す図表である。
【図16】図11に示すIPヘッダにおけるオプションの構成例を示す図である。
【図17】既に定義されているインターネットオプションの例を示す図表である。
【図18】既に定義されている特定のオプションの例を示す図表である。
【符号の説明】
100 配信システム
1 配信装置
2 受信装置
3 記録装置
31 記録用メディアドライブ
4 再生装置
5 受信・記録装置
N ネットワーク
11,21,51 CPU
12,22,52 FFT部
13,23,53 RAM
14,24,54 記憶部
15,25,55 記憶媒体
16,26,57 入力部
17,28,56 通信制御部
18,29,60 バス
27,58 表示部
59 記録用メディアドライブ

Claims (8)

  1. 通信回線を介したコンテンツデータの配信を許諾するか否かを示す1ビットの情報及び該コンテンツデータの複製に関する制限を示す2ビットの情報を有する付加情報を鍵情報によって復号可能な形態に暗号化し、該コンテンツデータを受信する装置へ該コンテンツデータを送信する際に該コンテンツデータに付加されるプロトコルヘッダの直後に該付加情報を付加する情報付加手段と、
    前記鍵情報を前記コンテンツデータに電子透かし情報として埋め込む電子透かし情報埋込手段と、
    を備えることを特徴とする情報付加装置。
  2. 通信回線を介したコンテンツデータの配信を許諾するか否かを示す1ビットの情報及び該コンテンツデータの複製に関する制限を示す2ビットの情報を有する付加情報を鍵情報によって復号可能な形態に暗号化し、該コンテンツデータを受信する装置へ該コンテンツデータを送信する際に該コンテンツデータに付加されるプロトコルヘッダの中に該付加情報を付加する情報付加手段と、
    前記鍵情報を前記コンテンツデータに電子透かし情報として埋め込む電子透かし情報埋込手段と、
    を備えることを特徴とする情報付加装置。
  3. 通信回線を介してコンテンツデータを受信する受信手段と、
    前記コンテンツデータに電子透かし情報として埋め込まれた鍵情報を抽出する電子透かし情報抽出手段と、
    前記コンテンツデータに付加されたプロトコルヘッダの直後に付加され前記鍵情報により暗号化された付加情報を、前記電子透かし情報抽出手段により抽出された該鍵情報により復号する復号手段と、
    前記復号手段により復号された付加情報に前記コンテンツデータの配信を許諾することを示す1ビットの配信許諾情報及び前記コンテンツデータの複製に関する制限を示す2ビットの複製管理情報が含まれるか否かを識別する情報識別手段と、
    前記情報識別手段により前記配信許諾情報及び前記複製管理情報が含まれると識別された場合、該配信許諾情報が前記受信手段によって受信した前記コンテンツデータの配信を許諾する情報であると識別され、かつ、該複製管理情報が前記受信手段によって受信したコンテンツデータの複製を禁止することを示す以外の情報であると識別された場合、当該コンテンツデータを出力する出力制御手段と、
    を備えることを特徴とするデータ受信装置。
  4. 通信回線を介してコンテンツデータを受信する受信手段と、
    前記コンテンツデータに電子透かし情報として埋め込まれた鍵情報を抽出する電子透かし情報抽出手段と、
    前記コンテンツデータに付加されたプロトコルヘッダの中に付加され前記鍵情報により暗号化された付加情報を、前記電子透かし情報抽出手段により抽出された該鍵情報により復号する復号手段と、
    前記復号手段により復号された付加情報に前記コンテンツデータの配信を許諾することを示す1ビットの配信許諾情報及び前記コンテンツデータの複製に関する制限を示す2ビットの複製管理情報が含まれるか否かを識別する情報識別手段と、
    前記情報識別手段により前記配信許諾情報及び前記複製管理情報が含まれると識別された場合、該配信許諾情報が前記受信手段によって受信した前記コンテンツデータの配信を許諾する情報であると識別され、かつ、該複製管理情報が前記受信手段によって受信したコンテンツデータの複製を禁止することを示す以外の情報であると識別された場合、当該コンテンツデータを出力する出力制御手段と、
    を備えることを特徴とするデータ受信装置。
  5. 通信回線を介して受信したコンテンツデータを記録する記録手段と、
    前記コンテンツデータに電子透かし情報として埋め込まれた鍵情報を抽出する電子透かし情報抽出手段と、
    前記コンテンツデータに付加されるプロトコルヘッダの直後に付加され前記鍵情報により暗号化された付加情報を、前記電子透かし情報抽出手段により抽出された該鍵情報により復号する復号手段と、
    前記復号手段により復号された付加情報に前記コンテンツデータの配信を許諾することを示す1ビットの配信許諾情報及び前記コンテンツデータの複製に関する制限を示す2ビットの複製管理情報が含まれるか否かを識別する情報識別手段と、
    前記情報識別手段により前記配信許諾情報及び前記複製管理情報が含まれると識別された場合、該配信許諾情報が前記コンテンツデータを前記記録手段に記録することを許諾する情報であると識別され、かつ、該複製管理情報が前記コンテンツデータの複製を禁止することを示す以外の情報であると識別された場合、当該コンテンツデータを前記記録手段に記録する記録制御手段と、
    を備えることを特徴とするデータ記録装置。
  6. 通信回線を介して受信したコンテンツデータを記録する記録手段と、
    前記コンテンツデータに電子透かし情報として埋め込まれた鍵情報を抽出する電子透かし情報抽出手段と、
    前記コンテンツデータに付加されるプロトコルヘッダの中に付加され前記鍵情報により暗号化された付加情報を、前記電子透かし情報抽出手段により抽出された該鍵情報により復号する復号手段と、
    前記復号手段により復号された付加情報に前記コンテンツデータの配信を許諾することを示す1ビットの配信許諾情報及び前記コンテンツデータの複製に関する制限を示す2ビットの複製管理情報が含まれるか否かを識別する情報識別手段と、
    前記情報識別手段により前記配信許諾情報及び前記複製管理情報が含まれると識別された場合、該配信許諾情報が前記コンテンツデータを前記記録手段に記録することを許諾する情報であると識別され、かつ、該複製管理情報が前記コンテンツデータの複製を禁止することを示す以外の情報であると識別された場合、当該コンテンツデータを前記記録手段に記録する記録制御手段と、
    を備えることを特徴とするデータ記録装置。
  7. 通信回線を介して受信したコンテンツデータを配信する配信手段と、
    前記コンテンツデータに電子透かし情報として埋め込まれた鍵情報を抽出する電子透かし情報抽出手段と、
    前記コンテンツデータに付加されるプロトコルヘッダの直後に付加され前記鍵情報により暗号化された付加情報を、前記電子透かし情報抽出手段により抽出された該鍵情報により復号する復号手段と、
    前記復号手段により復号された付加情報に前記コンテンツデータの配信を許諾することを示す1ビットの配信許諾情報及び前記コンテンツデータの複製に関する制限を示す2ビットの複製管理情報が含まれるか否かを識別する情報識別手段と、
    前記情報識別手段により前記配信許諾情報及び前記複製管理情報が含まれると識別された場合、該配信許諾情報が前記コンテンツデータを前記配信手段によって配信することを許諾する情報であると識別され、かつ、該複製管理情報が前記コンテンツデータの複製を禁止することを示す以外の情報であると識別された場合、前記コンテンツデータを配信する配信制御手段と、
    を備えることを特徴とする配信装置。
  8. 通信回線を介して受信したコンテンツデータを配信する配信手段と、
    前記コンテンツデータに電子透かし情報として埋め込まれた鍵情報を抽出する電子透かし情報抽出手段と、
    前記コンテンツデータに付加されるプロトコルヘッダの中に付加され前記鍵情報により暗号化された付加情報を、前記電子透かし情報抽出手段により抽出された該鍵情報により復号する復号手段と、
    前記復号手段により復号された付加情報に前記コンテンツデータの配信を許諾することを示す1ビットの配信許諾情報及び前記コンテンツデータの複製に関する制限を示す2ビットの複製管理情報が含まれるか否かを識別する情報識別手段と、
    前記情報識別手段により前記配信許諾情報及び前記複製管理情報が含まれると識別された場合、該配信許諾情報が前記コンテンツデータを前記配信手段によって配信することを許諾する情報であると識別され、かつ、該複製管理情報が前記コンテンツデータの複製を禁止することを示す以外の情報であると識別された場合、前記コンテンツデータを配信する配信制御手段と、
    を備えることを特徴とする配信装置。
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