JP4020745B2 - Shock absorber lock mechanism - Google Patents

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JP4020745B2
JP4020745B2 JP2002296983A JP2002296983A JP4020745B2 JP 4020745 B2 JP4020745 B2 JP 4020745B2 JP 2002296983 A JP2002296983 A JP 2002296983A JP 2002296983 A JP2002296983 A JP 2002296983A JP 4020745 B2 JP4020745 B2 JP 4020745B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の免震機構などに用いる緩衝装置のロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
地震による衝撃を和らげる装置として、免震機構が従来から知られている。
この免震機構は、例えば図4に示すように、建物1と基礎2との間に積層ゴムアイソレータ3を介在させている。そして、この積層ゴムアイソレータ3によって、建物1と基礎2との水平方向の相対変位を許容することで、地震の揺れを吸収するようにしている。また、緩衝装置4を介して建物1と基礎2側とを連係し、この緩衝装置4のダンパー機能によって建物1の揺れを素早く吸収するようにしている。
このような免震機構を用いれば、地震によって大きな揺れが生じた場合でも、建物1の水平方向の揺れは少しで済み、しかもこの揺れは、緩衝装置4によって素早く減衰されるので、建物1に対する地震の悪影響を防止することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−325178号公報(第2頁〜第5頁、図1〜図5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記免震機構を用いた建物1は、基礎2に対する水平方向の移動が許容されているため、台風のときのような強風が建物1に作用すると、建物1が揺れてしまう。つまり、風の影響で、その建物1の居住性が損なわれるという問題がある。
そこで、強風などによる建物1の揺れを防止するために、建物1と基礎2とを剛体で連結することが考えられる。ただし、このようにすると、積層ゴムアイソレータ3による免震機能が発揮されなくなるので、建物1と基礎2とを剛体で連結することはできない。
この発明の目的は、必要に応じて緩衝装置の作動をロックすることで、上記の問題を解決することのできる緩衝装置のロック機構を提供することである。
【0005】
この発明は、シリンダチューブ内をピストンによって2つの室に区画形成するとともに、これら両室を減衰バルブを介して連通させた緩衝装置と、この緩衝装置のピストンロッドに一方を固定するとともに、他方をシリンダチューブの外周に配置したつかみ部材と、このつかみ部材とシリンダチューブとの間であって、つかみ部材及びシリンダチューブに対して移動自在に設けたボール保持部材及び規制部材と、ボール保持部材とつかみ部材とで区画形成された第1圧力室と、規制部材とつかみ部材とで区画形成された第2圧力室と、これら第1、第2圧力室に圧油を供給する圧力供給手段と、ボール保持部材に形成した貫通孔に組み込んだボールと、ボール保持部材と規制部材との間に介在させたスプリングと、シリンダチューブに対するボール保持部材の位置を検出する位置センサと、シリンダチューブの外周に形成した凹部とを備え、上記凹部にボールの一部をはめこんだ状態を規制部材によって保持するとともに、第1、第2圧力室内の圧力作用によってつかみ部材に対するボール保持部材及び規制部材の移動を規制して、シリンダチューブとピストンロッドとの相対移動を規制する構成にしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1〜図3にこの発明の実施形態を示す。
図1に示すように、シリンダチューブ10内にピストン11を摺動自在に組み込むとともに、このピストン11によってシリンダチューブ10内を2つの室12,13に区画形成している。
また、上記ピストン11には、第1減衰バルブ14と第2減衰バルブ15とを組み込むとともに、これら第1,2減衰バルブ14,15を介して両室12,13を連通させている。上記第1減衰バルブ14は、一方の室12から他方の室13への流通のみを流動抵抗を与えながら許容するものであり、上記第2減衰バルブ15は、他方の室13から一方の室12への流通のみを流動抵抗を与えながら許容するものである。
なお、上記ピストン11には、ピストンロッド20を固定している。
【0008】
上記シリンダチューブ10内には、タンク16を形成している。このタンク16は、オリフィス17を介して一方の室12に連通している。また、このタンク16は、第3減衰バルブ18及びチェック弁19を介してそれぞれ他方の室13にも連通している。上記第3減衰バルブ18は、他方の室13からタンク16への流入のみを流動抵抗を与えながら許容するものである。また、上記チェック弁19は、タンク16側から他方の室13側への流通のみを許容するものである。
【0009】
以上の構成によって緩衝装置Aを構成しているが、この緩衝装置Aが伸長して、ピストン11が図中左方向に移動すると、一方の室12の圧油が第1減衰バルブ14を介して他方の室13側に流入する。そして、このとき第1減衰バルブ14で生じる流動抵抗によって、ピストン11の移動速度が減速される。なお、ピストンロッド20の体積の分だけ、他方の室13の流量が不足するので、その不足分を、チェック弁19を介してタンク16から他方の室13に供給するようにしている。
【0010】
上記と反対に緩衝装置Aが収縮して、ピストン11が右方向に移動すると、他方の室13の圧油は、第2減衰バルブ15を介して一方の室12に流れ込むとともに、第3減衰バルブ18を介してタンク16に排出される。そして、上記第2,3減衰バルブ15,18で生じる流動抵抗によって、ピストン11の移動速度が減速される。
以上のように、この緩衝装置Aは、伸縮するときに、そのダンパー機能を発揮するようにしている。
【0011】
上記緩衝装置Aのシリンダチューブ10の外周には、筒状のつかみ部材21を設けている。このつかみ部材21は、その一方をピストンロッド20に固定している。したがって、このつかみ部材21は、ピストンロッド20と一体になって移動する。
また、上記つかみ部材21とシリンダチューブ10との間には、筒状のボール保持部材23と、筒状の規制部材24とを組み付けている。これらボール保持部材23および規制部材24は、つかみ部材21およびシリンダチューブ10に対して摺動自在に移動できるようにしている。
【0012】
上記ボール保持部材23には、図2に示すように、環状凸部23aを形成している。そして、この環状凸部23aの外周を、ガイド部21に形成した拡径部21aの内周に接触させることによって、第1圧力室aを区画形成している。
また、このボール保持部材23には、貫通孔25を複数形成するとともに、これら貫通孔25にそれぞれボール26を組み込んでいる。そして、各ボール26の一部が、シリンダチューブ10の外周に形成した環状凹部27にはまるようにしている。
【0013】
一方、上記規制部材24にも、環状凸部24aを形成している。そして、この環状凸部24aの外周を、ガイド部21の拡径部21aの内周に接触させることによって、第2圧力室bを区画形成している。
また、この規制部材24には拡大部24bを形成し、この拡大部24bに上記ボール保持部材23の左端側、すなわちボール26を保持した部分が入り込むようにしている。このようにして拡大部24bにボール26を保持した部分が入り込むと、規制部材24が貫通孔25を塞ぐとともに、ボール26の一端をシリンダチューブ10側に押し出す。この押し出されたボール26の一部は、環状凹部27にはまるようにしている。そして、この押し出されたボール26の一部を環状凹部27にはめ込んだ状態を保つことにより、シリンダチューブ10に対するボール保持部材23の移動を規制するようにしている。
【0014】
上記ボール保持部材23の環状凸部23aと規制部材24の環状凸部24aとの間には、スプリング34を介在させている。そして、このスプリング34の弾性力によって、ボール保持部材23及び規制部材24に互いに離れる方向の力を付与している。
【0015】
一方、上記第1圧力室a及び第2圧力室bには、4つのソレノイドバルブ35〜38からなる圧力供給手段Bを接続している。
この圧力供給手段Bのソレノイドバルブ35を開ポジションに切り換えると、第1圧力室aに圧油が供給されるようにしている。また、ソレノイドバルブ36を開ポジションに切り換えると、第2圧力室bに圧油が供給されるようにしている。図1及び図2は、このようにして第1,第2圧力室a、bに圧油を供給した状態を示している。
【0016】
上記のようにして第1、第2圧力室a,bに圧油を充填すると、つかみ部材21に対するボール保持部材23および規制部材24の移動が規制される。しかも、このとき、上記したようにシリンダチューブ10に対するボール保持部材23の移動がボール26によって規制されているので、シリンダチューブ10に対するつかみ部材21の移動が規制されることになる。上記つかみ部材21の一方は、ピストンロッド20に固定されている。
したがって、上記のようにシリンダチューブ10に対するつかみ部材21の移動が規制されると、シリンダチューブ10とピストンロッド20との相対移動が規制されることになる。このようにシリンダチューブ10とピストンロッド20との相対移動が規制されると、緩衝装置Aは伸縮できなくなるので、この緩衝装置Aの作動がロックされたことになる。
【0017】
一方、ソレノイドバルブ37を開ポジションに切り換えると、第1圧力室aがタンク圧となる。また、ソレノイドバルブ38を開ポジションに切り換えると、第2圧力室bがタンク圧となる。このようにして両圧力室a,bをタンク圧にすると、図3に示すように、スプリング34の弾性力によって規制部材24が図中左方向に移動するとともに、ボール保持部材23が右方向に移動する。また、ボール保持部材23が移動するときに、環状凹部27からボール26の一部が押し出されるので、ボール保持部材23はシリンダチューブに対して移動可能となる。
このようにすれば、つかみ部材21とシリンダチューブ10との相対移動が許容されるので、緩衝装置Aが伸縮可能となり、作動ロックが解除されることになる。
【0018】
なお、上記ボール保持部材23には、位置センサ39を設けている。この位置センサ39は、シリンダチューブ10の外周に形成した凹凸からなる目盛り40の数を検知して、シリンダチューブ10に対するボール保持部材23の位置を特定するものである。このようにシリンダチューブ10に対するボール保持部材23の位置を特定するのは、環状凹部27にボール26の位置を合わせるためであるが、詳しいことについては後で説明する。
なお、図1〜図3における符号30〜33はシール部材であり、これらシール部材30〜33によって第1、第2圧力室a、b内の圧油が外部に漏れないようにしている。
【0019】
次に、図3に示す状態から、緩衝装置Aの作動をロックする場合の手順について説明する。
まず、ソレノイドバルブ35を開ポジションに切り換える。このようにソレノイドバルブ35を開ポジションに切り換えると、ポンプPの吐出油が第1圧力室aに供給される。このようにして第1圧力室aに圧油を供給すると、ボール保持部材23がスプリング34をたわませながら図面左方向に移動する。このとき、シリンダチューブ10に対するボール保持部材23の位置を位置センサ39によって特定し、ボール保持部材23の貫通孔25の位置を、シリンダチューブ10に形成した環状凹部27の対向する位置に合わせる。つまり、環状凹部27に対向する位置にボール26を移動させる。このようにしてボール26と環状凹部27との位置が一致したら、ソレノイドバルブ35を閉ポジションに切り換えて、その状態を保持する。
【0020】
なお、上記のように第1圧力室aに圧油を供給すると、つかみ部材21に図面右方向の推力が作用するが、スプリング34のバネ力を小さく設定することにより、この推力によってつかみ部材21が右方向に移動しないようにしている。すなわち、つかみ部材21は、ピストンロッド20に固定されているが、このつかみ部材21を動かす条件は、ピストンロッド20に固定したピストン11を、シリンダチューブ10に対して右方向に移動させるだけの推力が、このつかみ部材21に作用した場合である。
【0021】
上記ピストン11は、第2減衰バルブ15の設定圧以上の圧力が室13に発生しなければ右方向に移動しない。つまり、第1圧力室aに圧油を供給しても、室13内の圧力が第2減衰バルブ15の設定圧以下であれば、つかみ部材21は移動しない。
この実施形態では、第2減衰バルブ15の設定圧以下の圧力で、ボール保持部材23が移動するように、スプリング34のバネ力を設定している。したがって、上記のように第1圧力室aに圧油を供給しても、つかみ部材21は移動しないで、ボール保持部材23だけが移動する。
【0022】
上記ボール保持部材23を動かして、環状凹部27の対向する位置にボール26を保持したら、ソレノイドバルブ36を開ポジションに切り換えて、第2圧力室bに圧油を供給する。第2圧力室bに圧油を供給すると、規制部材24がスプリング34をたわませながら図中右方向に移動する。なお、第2圧力室bに圧油を供給すると、つかみ部材21に図面左方向の推力が作用するが、上記と同様の理由により、つかみ部材21は動かずに、規制部材24だけが移動するようにしている。
【0023】
図2に示すように、上記規制部材24がその右側端をボール保持部材23の環状凸部23aに押し付ける位置まで移動すると、ソレノイドバルブ36を閉ポジションに戻す。このようにすれば、上記したように、つかみ部材21に対するボール保持部材23及び規制部材24の移動が規制されて、しかも、ボール保持部材23に対するシリンダチューブ10の移動が規制されるので、シリンダチューブ10とピストンロッド20との相対移動が規制される。
したがって、緩衝装置Aの作動がロックされて、そのダンパー機能が発揮されなくなる。
【0024】
上記の状態からソレノイドバルブ37,38を開ポジションに切り換えて、第1、第2圧力室a,bをタンクTに連通すると、これら圧力室a,b内の圧力が低下する。そのため、規制部材24がスプリング34の弾性力によって左方向に移動する。このように規制部材24が左方向に移動して、貫通孔25が開口すると、環状凹部27からボール26を押し出しながらボール保持部材23が右方向に移動する。そして、図3に示すようにシリンダチューブ10とピストンロッド20との移動規制が許容される。したがって、緩衝装置Aのダンパー機能が発揮される状態となる。
【0025】
上記の実施形態によれば、緩衝機構Aの作動を必要に応じてロックすることができる。したがって、この実施形態の機構を免震機構の緩衝装置に用いれば、地震のときに緩衝機構Aのダンパー機能を発揮させる一方で、緩衝装置Aの作動をロックすることにより強風時の建物の揺れを規制することができる。つまり、免震機能を維持しながら、風の影響による居住性の悪化を防止することができる。
また、普段は緩衝装置Aをロックしておいて、地震センサなどによって地震を検知したときに、緩衝機構Aの作動ロックを解除するようにしてもよい。つまり、必要に応じて緩衝装置Aのロックを解除するようにしてもよい。
【0029】
上記実施形態では、免震機構の緩衝装置に適用する例を説明したが、この発明の機構は、免震機構の緩衝装置に限らす、制振ダンパーにも用いることができる。つまり、この発明の機構は、ダンパー機能を必要に応じて規制する必要性のある緩衝装置に対して適用することができる。
【0030】
【発明の効果】
この発明によれば、凹部にボールの一部をはめこんだ状態を規制部材によって保持するとともに、第1、第2圧力室内の圧力作用によってつかみ部材に対するボール保持部材及び規制部材の移動を規制すると、シリンダチューブとピストンロッドとの相対移動を規制することができるので、必要に応じて緩衝装置のダンパー機能を規制することができる。したがって、この発明を免震機構の緩衝装置に用いれば、地震のときに緩衝機構のダンパー機能を発揮させる一方で、緩衝装置の作動をロックすることで強風時の建物の揺れを規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の断面図である。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 図1の要部拡大図である。
【図4】 免震機構の説明図である。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a lock mechanism of a shock absorber used for a seismic isolation mechanism of a building.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a seismic isolation mechanism has been known as a device for reducing the impact of an earthquake.
The aseismatic means, for example as shown in FIG. 4, is interposed a laminated rubber isolator 3 between the building 1 and the base 2. The laminated rubber isolator 3 allows the relative displacement in the horizontal direction between the building 1 and the foundation 2 to be absorbed so as to absorb the shaking of the earthquake. Further, the building 1 and the foundation 2 side are linked through the shock absorber 4, and the vibration of the building 1 is quickly absorbed by the damper function of the shock absorber 4.
If such a seismic isolation mechanism is used, even if a large shake occurs due to the earthquake, the horizontal shake of the building 1 is little, and this shake is quickly attenuated by the shock absorber 4. The adverse effects of earthquakes can be prevented.
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-325178 (Pages 2 to 5, FIGS. 1 to 5)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Since the building 1 using the seismic isolation mechanism is allowed to move in the horizontal direction with respect to the foundation 2, if a strong wind like a typhoon acts on the building 1, the building 1 is shaken. That is, there is a problem that the habitability of the building 1 is impaired by the influence of the wind.
Therefore, in order to prevent the building 1 from shaking due to strong winds or the like, it is conceivable to connect the building 1 and the foundation 2 with a rigid body. However, if it does in this way, since the seismic isolation function by laminated rubber isolator 3 will not be exhibited, building 1 and foundation 2 cannot be connected with a rigid body.
An object of the present invention is to provide a lock mechanism for a shock absorber that can solve the above-described problems by locking the operation of the shock absorber as necessary.
[0005]
In this invention, the cylinder tube is partitioned into two chambers by a piston, a shock absorber in which both chambers are communicated with each other via a damping valve, and one is fixed to the piston rod of the shock absorber, while the other is A gripping member disposed on the outer periphery of the cylinder tube, a ball holding member and a regulating member provided between the gripping member and the cylinder tube and movable with respect to the gripping member and the cylinder tube, and a ball holding member and a grip A first pressure chamber defined by a member, a second pressure chamber defined by a regulating member and a gripping member, a pressure supply means for supplying pressure oil to the first and second pressure chambers, and a ball A ball incorporated in a through-hole formed in the holding member, a spring interposed between the ball holding member and the regulating member, and the cylinder tube A position sensor for detecting the position of the wheel holding member, and a recess formed on the outer periphery of the cylinder tube, the state where a part of the ball is fitted in the recess is held by the regulating member, and the first and second The movement of the ball holding member and the regulating member relative to the gripping member is regulated by the pressure action in the pressure chamber, and the relative movement between the cylinder tube and the piston rod is regulated.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 to 3 show an embodiment of the present invention.
As shown in FIG. 1, a piston 11 is slidably incorporated in the cylinder tube 10, and the cylinder tube 10 is partitioned into two chambers 12 and 13 by the piston 11.
The piston 11 incorporates a first damping valve 14 and a second damping valve 15, and communicates the chambers 12 and 13 through the first and second damping valves 14 and 15. The first damping valve 14 allows only the flow from one chamber 12 to the other chamber 13 while applying flow resistance, and the second damping valve 15 allows the second damping valve 15 to pass from the other chamber 13 to the one chamber 12. Only the distribution to is allowed while giving flow resistance.
A piston rod 20 is fixed to the piston 11.
[0008]
A tank 16 is formed in the cylinder tube 10. The tank 16 communicates with one chamber 12 through an orifice 17. The tank 16 also communicates with the other chamber 13 via a third damping valve 18 and a check valve 19. The third damping valve 18 allows only inflow from the other chamber 13 to the tank 16 while providing flow resistance. The check valve 19 permits only the flow from the tank 16 side to the other chamber 13 side.
[0009]
Although the shock absorber A is configured by the above configuration, when the shock absorber A extends and the piston 11 moves to the left in the figure, the pressure oil in one chamber 12 passes through the first damping valve 14. It flows into the other chamber 13 side. At this time, the moving speed of the piston 11 is decelerated by the flow resistance generated in the first damping valve 14. Since the flow rate of the other chamber 13 is insufficient by the volume of the piston rod 20, the shortage is supplied from the tank 16 to the other chamber 13 via the check valve 19.
[0010]
Contrary to the above, when the shock absorber A contracts and the piston 11 moves to the right, the pressure oil in the other chamber 13 flows into the one chamber 12 via the second damping valve 15 and the third damping valve. It is discharged to the tank 16 through 18. The moving speed of the piston 11 is decelerated by the flow resistance generated by the second and third damping valves 15 and 18.
As described above, the shock absorber A exhibits its damper function when expanding and contracting.
[0011]
A cylindrical gripping member 21 is provided on the outer periphery of the cylinder tube 10 of the shock absorber A. One of the gripping members 21 is fixed to the piston rod 20. Therefore, the gripping member 21 moves integrally with the piston rod 20.
A cylindrical ball holding member 23 and a cylindrical regulating member 24 are assembled between the gripping member 21 and the cylinder tube 10. The ball holding member 23 and the regulating member 24 are slidably movable with respect to the gripping member 21 and the cylinder tube 10.
[0012]
As shown in FIG. 2, the ball holding member 23 has an annular convex portion 23a. The first pressure chamber a is partitioned by bringing the outer periphery of the annular convex portion 23 a into contact with the inner periphery of the enlarged diameter portion 21 a formed in the guide portion 21.
A plurality of through holes 25 are formed in the ball holding member 23, and balls 26 are incorporated in the through holes 25, respectively. A part of each ball 26 fits into an annular recess 27 formed on the outer periphery of the cylinder tube 10.
[0013]
On the other hand, the restricting member 24 also has an annular convex portion 24a. And the 2nd pressure chamber b is defined by making the outer periphery of this cyclic | annular convex part 24a contact the inner periphery of the enlarged diameter part 21a of the guide part 21. As shown in FIG.
Further, the restricting member 24 is formed with an enlarged portion 24b so that the left end side of the ball holding member 23, that is, a portion holding the ball 26 enters the enlarged portion 24b. When the portion holding the ball 26 enters the enlarged portion 24b in this way, the restricting member 24 closes the through hole 25 and pushes one end of the ball 26 toward the cylinder tube 10 side. A part of the extruded ball 26 is fitted into the annular recess 27. The movement of the ball holding member 23 relative to the cylinder tube 10 is restricted by maintaining a state in which a part of the extruded ball 26 is fitted in the annular recess 27.
[0014]
A spring 34 is interposed between the annular convex portion 23 a of the ball holding member 23 and the annular convex portion 24 a of the regulating member 24. Then, due to the elastic force of the spring 34, a force in a direction away from each other is applied to the ball holding member 23 and the regulating member 24.
[0015]
On the other hand, a pressure supply means B comprising four solenoid valves 35 to 38 is connected to the first pressure chamber a and the second pressure chamber b.
When the solenoid valve 35 of the pressure supply means B is switched to the open position, the pressure oil is supplied to the first pressure chamber a. Further, when the solenoid valve 36 is switched to the open position, the pressure oil is supplied to the second pressure chamber b. 1 and 2 show a state in which pressure oil is supplied to the first and second pressure chambers a and b in this way.
[0016]
When the first and second pressure chambers a and b are filled with the pressure oil as described above, the movement of the ball holding member 23 and the regulating member 24 with respect to the gripping member 21 is regulated. In addition, at this time, since the movement of the ball holding member 23 with respect to the cylinder tube 10 is restricted by the ball 26 as described above, the movement of the gripping member 21 with respect to the cylinder tube 10 is restricted. One of the gripping members 21 is fixed to the piston rod 20.
Therefore, when the movement of the gripping member 21 with respect to the cylinder tube 10 is restricted as described above, the relative movement between the cylinder tube 10 and the piston rod 20 is restricted. When the relative movement between the cylinder tube 10 and the piston rod 20 is restricted in this way, the shock absorber A cannot be expanded and contracted, so that the operation of the shock absorber A is locked.
[0017]
On the other hand, when the solenoid valve 37 is switched to the open position, the first pressure chamber a becomes the tank pressure. When the solenoid valve 38 is switched to the open position, the second pressure chamber b becomes the tank pressure. When the pressure chambers a and b are set to the tank pressure in this way, as shown in FIG. 3, the restricting member 24 is moved in the left direction by the elastic force of the spring 34 and the ball holding member 23 is moved in the right direction. Moving. Further, when the ball holding member 23 moves, a part of the ball 26 is pushed out from the annular recess 27, so that the ball holding member 23 can move with respect to the cylinder tube.
In this way, since the relative movement between the gripping member 21 and the cylinder tube 10 is allowed, the shock absorber A can be expanded and contracted, and the operation lock is released.
[0018]
The ball holding member 23 is provided with a position sensor 39. The position sensor 39 detects the number of graduated scales 40 formed on the outer periphery of the cylinder tube 10 and specifies the position of the ball holding member 23 with respect to the cylinder tube 10. The position of the ball holding member 23 with respect to the cylinder tube 10 is specified in order to align the position of the ball 26 with the annular recess 27. Details will be described later.
Reference numerals 30 to 33 in FIGS. 1 to 3 denote seal members, and the seal members 30 to 33 prevent the pressure oil in the first and second pressure chambers a and b from leaking to the outside.
[0019]
Next, the procedure for locking the operation of the shock absorber A from the state shown in FIG. 3 will be described.
First, the solenoid valve 35 is switched to the open position. Thus, when the solenoid valve 35 is switched to the open position, the oil discharged from the pump P is supplied to the first pressure chamber a. When pressure oil is supplied to the first pressure chamber a in this way, the ball holding member 23 moves in the left direction in the drawing while bending the spring 34. At this time, the position of the ball holding member 23 with respect to the cylinder tube 10 is specified by the position sensor 39, and the position of the through hole 25 of the ball holding member 23 is matched with the position of the annular recess 27 formed in the cylinder tube 10. That is, the ball 26 is moved to a position facing the annular recess 27. When the positions of the ball 26 and the annular recess 27 coincide with each other in this way, the solenoid valve 35 is switched to the closed position and the state is maintained.
[0020]
When pressure oil is supplied to the first pressure chamber a as described above, thrust in the right direction of the drawing acts on the gripping member 21, but by setting the spring force of the spring 34 to be small, the gripping member 21 is driven by this thrust. Does not move to the right. That is, the gripping member 21 is fixed to the piston rod 20, and the condition for moving the gripping member 21 is a thrust force that moves the piston 11 fixed to the piston rod 20 to the right with respect to the cylinder tube 10. However, it is a case where it acts on this gripping member 21.
[0021]
The piston 11 does not move to the right unless a pressure higher than the set pressure of the second damping valve 15 is generated in the chamber 13. That is, even if pressure oil is supplied to the first pressure chamber a, if the pressure in the chamber 13 is equal to or lower than the set pressure of the second damping valve 15, the gripping member 21 does not move.
In this embodiment , the spring force of the spring 34 is set so that the ball holding member 23 moves at a pressure equal to or lower than the set pressure of the second damping valve 15. Therefore, even if pressure oil is supplied to the first pressure chamber a as described above, the gripping member 21 does not move, and only the ball holding member 23 moves.
[0022]
When the ball holding member 23 is moved to hold the ball 26 at a position opposite to the annular recess 27, the solenoid valve 36 is switched to the open position to supply pressure oil to the second pressure chamber b. When pressure oil is supplied to the second pressure chamber b, the regulating member 24 moves to the right in the figure while bending the spring 34. If pressure oil is supplied to the second pressure chamber b, a thrust in the left direction of the drawing acts on the gripping member 21, but for the same reason as described above, the gripping member 21 does not move and only the regulating member 24 moves. I am doing so.
[0023]
As shown in FIG. 2, when the regulating member 24 moves to the position where the right end thereof is pressed against the annular convex portion 23a of the ball holding member 23, the solenoid valve 36 is returned to the closed position. In this way, as described above, the movement of the ball holding member 23 and the regulating member 24 relative to the gripping member 21 is restricted, and the movement of the cylinder tube 10 relative to the ball holding member 23 is restricted. The relative movement between 10 and the piston rod 20 is restricted.
Therefore, the operation of the shock absorber A is locked, and the damper function is not exhibited.
[0024]
When the solenoid valves 37 and 38 are switched to the open position from the above state and the first and second pressure chambers a and b are communicated with the tank T, the pressure in the pressure chambers a and b decreases. Therefore, the regulating member 24 moves leftward by the elastic force of the spring 34. Thus, when the regulating member 24 moves to the left and the through hole 25 opens, the ball holding member 23 moves to the right while pushing out the ball 26 from the annular recess 27. Then, as shown in FIG. 3, movement restriction between the cylinder tube 10 and the piston rod 20 is allowed. Therefore, it will be in the state where the damper function of shock absorber A is exhibited.
[0025]
According to said embodiment , the action | operation of the buffer mechanism A can be locked as needed. Therefore, if the mechanism of this embodiment is used for the shock absorber of the seismic isolation mechanism, the damper function of the shock absorber A is exhibited during an earthquake, while the operation of the shock absorber A is locked to shake the building in a strong wind. Can be regulated. That is, while maintaining the seismic isolation function, it is possible to prevent deterioration of habitability due to the influence of the wind.
Further, the shock absorber A may be normally locked, and the operation lock of the shock absorber A may be released when an earthquake is detected by an earthquake sensor or the like. That is, you may make it cancel the lock | rock of the shock absorber A as needed.
[0029]
Although the example applied to the shock absorber of a seismic isolation mechanism was demonstrated in the said embodiment, the mechanism of this invention can be used also for the damping damper which is restricted to the shock absorber of a seismic isolation mechanism. That is, the mechanism of the present invention can be applied to a shock absorber that needs to regulate the damper function as necessary.
[0030]
【The invention's effect】
According to this invention, the state in which a part of the ball is fitted in the recess is held by the regulating member, and the movement of the ball holding member and the regulating member with respect to the gripping member is regulated by the pressure action in the first and second pressure chambers. Since the relative movement between the cylinder tube and the piston rod can be restricted, the damper function of the shock absorber can be restricted as necessary. Therefore, if this invention is used for the shock absorber of the seismic isolation mechanism, the damper function of the shock absorber can be exhibited in the event of an earthquake, while the vibration of the building during strong winds can be restricted by locking the operation of the shock absorber. it can.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a first embodiment.
FIG. 2 is an enlarged view of a main part of FIG.
FIG. 3 is an enlarged view of a main part of FIG. 1;
FIG. 4 is an explanatory diagram of a seismic isolation mechanism.

Claims (1)

シリンダチューブ内をピストンによって2つの室に区画形成するとともに、これら両室を減衰バルブを介して連通させた緩衝装置と、この緩衝装置のピストンロッドに一方を固定するとともに、他方をシリンダチューブの外周に配置したつかみ部材と、このつかみ部材とシリンダチューブとの間であって、つかみ部材及びシリンダチューブに対して移動自在に設けたボール保持部材及び規制部材と、ボール保持部材とつかみ部材とで区画形成された第1圧力室と、規制部材とつかみ部材とで区画形成された第2圧力室と、これら第1、第2圧力室に圧油を供給する圧力供給手段と、ボール保持部材に形成した貫通孔に組み込んだボールと、ボール保持部材と規制部材との間に介在させたスプリングと、シリンダチューブに対するボール保持部材の位置を検出する位置センサと、シリンダチューブの外周に形成した凹部とを備え、上記凹部にボールの一部をはめこんだ状態を規制部材によって保持するとともに、第1、第2圧力室内の圧力作用によってつかみ部材に対するボール保持部材及び規制部材の移動を規制して、シリンダチューブとピストンロッドとの相対移動を規制する構成にしたことを特徴とする緩衝装置のロック機構 The cylinder tube is divided into two chambers by a piston, and a shock absorber in which both chambers are communicated with each other via a damping valve, and one is fixed to the piston rod of the shock absorber, and the other is the outer periphery of the cylinder tube And a ball holding member and a regulating member provided between the gripping member and the cylinder tube so as to be movable with respect to the gripping member and the cylinder tube, and a ball holding member and the gripping member. Formed in the first pressure chamber formed, the second pressure chamber defined by the regulating member and the gripping member, the pressure supply means for supplying pressure oil to the first and second pressure chambers, and the ball holding member A ball incorporated in the through-hole, a spring interposed between the ball holding member and the regulating member, and a ball holding portion for the cylinder tube And a recess formed on the outer periphery of the cylinder tube, the state where a part of the ball is fitted in the recess is held by a regulating member, and the pressure in the first and second pressure chambers A shock absorber locking mechanism characterized in that the movement of the ball holding member and the regulating member relative to the gripping member is regulated by action to regulate the relative movement between the cylinder tube and the piston rod .
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