JP4020314B2 - Ga2O3 light emitting device and method for manufacturing the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Ga2O3系発光素子およびその製造方法に関し、特に、紫外領域で発光するGa2O3系発光素子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
紫外領域での発光素子は、水銀フリーの蛍光灯の実現、クリーンな環境を提供する光触媒、より高密度記録を実現する新世代DVD等で特に大きな期待がもたれている。このような背景から、GaN系青色発光素子が実現されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
特許文献1には、サファイア基板と、サファイア基板上に形成されたバッファ層と、バッファ層上に形成されたn型窒化ガリウム系化合物半導体層とn型クラッド層と、n型活性層と、p型クラッド層と、p型コンタクト層とを備える発光素子が記載されている。この従来のGaN系青色発光素子は、発光波長370nmで発光する。
【0004】
【特許文献1】
特許第2778405号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のGaN系青色発光素子では、バンドギャップの関係でさらに短波長の紫外領域で発光する発光素子を得るのが困難である。そこで、近年、バンドギャップがより大きく、紫外領域で発光する可能性がある物質としてβ−Ga2O3が期待されている。しかし、β−Ga2O3単結晶は得られているが、高品質のβ−Ga2O3薄膜を得る具体的な方法およびその薄膜を用いた発光素子は実現されていないのが現状である。
【0006】
また、サファイア基板は、絶縁性を有するため、基板の両側から電極を取り出せず、層構成が複雑化するという問題がある。
【0007】
さらに、サファイア基板の上に形成される薄膜は、サファイア基板と組成や格子定数が異なるため、バッファ層を介してサファイア基板の上に薄膜を形成する必要があり、製造工程が複雑化するという問題がある。
【0008】
従って、本発明の目的は、紫外領域で発光するGa2O3系発光素子およびその製造方法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、発光素子の層構成を簡素化し、製造工程を簡略化できるGa2O3系発光素子およびその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、Ga2O3系単結晶からなるn型導電性を示す第1の層と、前記第1の層上に形成されたGa2O3系単結晶からなるp型導電性を示す第2の層とを備え、前記第1の層および第2の層は、これらの間に活性層を備えることを特徴とするGa2O3系発光素子を提供する。
【0010】
この構成によれば、n型導電性を示す第1の層上にp型導電性を示す第2の層を形成することにより、PN接合の発光素子を形成することができるため、Ga2O3系単結晶が有するバンドギャップにより紫外領域の発光が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係るGa2O3系発光素子は、n型導電性を示す基板とその基板上に形成されたp型導電性を示す薄膜により構成されたもの、p型導電性を示す基板とその基板上に形成されたn型導電性を示す薄膜により構成されたもの、および絶縁型の基板とその基板上に形成されたp型導電性を示す薄膜とn型導電性を示す薄膜により構成されたもの等がある。以下、それら発光素子の構成要素の製造方法等について説明する。
【0012】
(1)n型導電性を示す基板の製造方法
基板がn型導電性を示すためには、基板中のGaがn型ドーパントと置換されるか、基板中の酸素がn型ドーパントと置換されるか、またはβ−Ga2O3単結晶中の酸素欠陥によらなければならない。Gaがn型ドーパントと置換されるガリウム置換型n型ドーパントとして、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、Ru、Rh、Ir、C、Sn、Si、Ge、Pb、Mn、As、Sb、Bi等が挙げられる。酸素がn型ドーパントと置換される酸素置換型n型ドーパントとして、F、Cl、Br、I等が挙げられる。
【0013】
n型導電性を示す基板は、以下のように製作する。まず、FZ(Floating Zone)法によりβ−Ga2O3単結晶を形成する。すなわち、β−Ga2O3種結晶とβ−Ga2O3多結晶素材とを別個に準備し、石英管中でβ−Ga2O3種結晶とβ−Ga2O3多結晶素材とを接触させてその部位を加熱し、β−Ga2O3種結晶とβ−Ga2O3多結晶素材との接触部分で両者を溶融する。溶解したβ−Ga2O3多結晶素材をβ−Ga2O3種結晶とともに結晶化させると、β−Ga2O3種結晶上にβ−Ga2O3単結晶が生成される。次に、このβ−Ga2O3単結晶に切断等の加工を施すことにより、n型導電性を示す基板が製作される。なお、b軸<010>方位に結晶成長させた場合には、(100)面の劈開性が強くなるので、(100)面に平行な面と垂直な面で切断して基板を作製する。a軸<100>方位、c軸<001>方位に結晶成長させた場合は、(100)面、(001)面の劈開性が弱くなるので、全ての面の加工性が良くなり、上記のような切断面の制限はなく、(001)面、(010)面、(101)面であってもよい。
【0014】
上記の製造方法により基板がn型導電性を示すことになるのは、β−Ga2O3単結晶中の酸素欠陥によるためである。
【0015】
(2)n型導電性を示す基板の導電率制御
β−Ga2O3からなるn型導電性を示す基板の導電率を制御する方法には、雰囲気中の酸素分圧を変えたり、成長中に酸素流量を変えることにより酸素欠陥濃度を制御する方法、FZ法によりn型ドーパント濃度を制御する方法等が挙げられる。導電率は、酸素欠陥濃度が大きくなると大きくなる。β−Ga2O3単結晶の成長中における酸素流量と導電率の対数との関係は、略反比例の関係にある。β−Ga2O3単結晶の成長時に、1〜2気圧で、0〜0.2m3/hの間で酸素流量を変化させ酸素濃度を変化させることにより、キャリア濃度を1016〜1019/cm3の間で制御することができる。
【0016】
(3)絶縁型基板の製造方法
絶縁型基板は、以下のように製作する。まず、n型導電性を示す基板の製造方法と同様に、酸素欠陥濃度のコントロールによりn型導電性を示すβ−Ga2O3単結晶を成長させる。次いで、大気中で所定の温度(例えば、温度900℃)の雰囲気で所定の期間(例えば6日間)アニールすることにより、酸素欠陥を減少させ、Ga2O3単結晶からなる絶縁型基板が得られる。
【0017】
(4)p型導電性を示す基板の製造方法
β−Ga2O3単結晶から形成される基板がp型導電性を示すためには、基板中のGaがp型ドーパントと置換されるか、または基板中の酸素がp型ドーパントと置換されなければならない。Gaがp型ドーパントと置換されるガリウム置換型p型ドーパントとして、H、Li、Na、K、Rb、Cs、Fr、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Ra、Mn、Fe、Co、Ni、Pd、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Hg、Tl、Pb等が挙げられる。酸素がp型ドーパントと置換される酸素置換型p型ドーパントとして、N、P等が挙げられる。
【0018】
p型導電性を示す基板は、以下のように製作する。まず、FZ法によりβ−Ga2O3結晶を形成する。原料として、例えば、MgO(p型ドーパント源)を含むβ−Ga2O3を均一に混合し、混合物をゴム管に入れ500MPaで冷間圧縮して棒状に成形する。成形したものを大気中において1500℃で10時間焼結してMgを含むβ−Ga2O3系多結晶素材を得る。β−Ga2O3種結晶を準備し、成長雰囲気が全圧1〜2気圧の下、N2およびO2混合ガスを500ml/minで流しながら、石英管中でβ−Ga2O3種結晶とβ−Ga2O3系多結晶素材とを接触させてその部位を加熱し、β−Ga2O3種結晶とβ−Ga2O3系多結晶素材との接触部分で両者を溶融する。溶解したβ−Ga2O3系多結晶素材をβ−Ga2O3種結晶とともに回転速度20rpmで反対方向に回転させながら、かつ5mm/hの成長速度で成長させると、β−Ga2O3種結晶上に透明で、Mgを含む絶縁性のβ−Ga2O3系単結晶が生成する。このβ−Ga2O3系単結晶により基板を作製し、この基板を酸素雰囲気中において所定の温度(例えば950℃)で所定の期間アニールすると、酸素欠陥が減少し、p型導電性を示す基板が得られる。
【0019】
(5)p型導電性を示す基板の導電率制御
β−Ga2O3からなるn型導電性を示す基板の導電率を制御する方法には、FZ法によりp型ドーパント濃度を制御する方法が挙げられる。
【0020】
(6)n型導電性を示す薄膜の製造方法
n型導電性を示す薄膜は、PLD(Pulsed Laser Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法、MOCVD(Metal Organic Vapor Deposition)法、スパッタ法等の物理的気相成長法、熱CVD(Chemical Vapor Deposition)、プラズマCVD等の化学的気相成長法等により成膜することができる。
【0021】
PLD法による成膜を説明する。n型導電性を示すためには、薄膜中のGaがn型ドーパントと置換されるか、薄膜中の酸素がn型ドーパントと置換されるか、または酸素欠陥の存在によらなければならない。Gaがn型ドーパントと置換されるガリウム置換型n型ドーパントとして、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、Ru、Rh、Ir、C、Sn、Si、Ge、Pb、Mn、As、Sb、Bi等が挙げられる。酸素がn型ドーパントと置換される酸素置換型n型ドーパントとして、F、Cl、Br、I等が挙げられる。
【0022】
PLD法において、ガリウム置換型n型ドーパントおよび酸素置換型n型ドーパントをドープする方法には、下記の方法がある。すなわち、Gaとn型ドーパントの合金からなるターゲット、β−Ga2O3とn型ドーパントの酸化物との焼結体からなるターゲット、β−Ga2O3とn型ドーパントの酸化物との固溶体単結晶からなるターゲット、またはGa金属からなるターゲットおよびn型ドーパントからなるターゲットを用いる方法等がある。
【0023】
また、PLD法において、酸素欠陥によりn型導電性を示す薄膜は、ターゲットとしてβ−Ga2O3結晶(単結晶、多結晶)を用い、酸素雰囲気中で成膜することにより作製できる。
【0024】
(7)n型導電性を示す薄膜の導電率制御
β−Ga2O3からなるn型導電性を示す薄膜の導電率を制御する方法には、ターゲットのn型ドーパント配合比を制御する方法、レーザの照射条件や基板の成膜条件を変えて酸素欠陥濃度を制御する方法等が挙げられる。
【0025】
PLD法によりn型ドーパント濃度を制御する方法には、Gaとn型ドーパントの合金からなるターゲット、β−Ga2O3とn型ドーパントの酸化物との焼結体からなるターゲット、β−Ga2O3とn型ドーパントの酸化物との固溶体単結晶からなるターゲットを用いる方法においては、Gaとドーパントの成分比を変える方法、またはGa金属からなるターゲットおよびn型ドーパントからなるターゲットを用いる方法においては、ターゲットへのレーザーの照射方法を変える方法がある。例えば、レーザの波長(例えば、157nm、193nm、248nm、266nm、355nm等)を変える方法、1パルスあたりのパワー(例えば、10〜500mW)や繰り返しの周波数(例えば、1〜200Hz)を変える方法等がある。
【0026】
PLD法により酸素欠陥濃度を制御する方法には、ターゲットへのレーザー照射条件を変える方法がある。例えば、レーザの波長(例えば、157nm、193nm、248nm、266nm、355nm等)を変える方法、1パルスあたりのパワー(例えば、10〜500mW)や繰り返しの周波数(例えば、1〜200Hz)を変える方法がある。あるいは、基板の成膜条件を変える方法、例えば基板温度(例えば、300〜1500℃)を変える方法、ターゲットと基板の距離(例えば、20〜50mm)を変える方法,成膜の真空度(例えば、10-3〜10-7torr)を変える方法、プラズマガンの出力を変える方法等がある。
【0027】
(8)p型導電性を示す薄膜の製造方法
p型導電性を示す薄膜は、PLD法、MBE法、MOCVD法、スパッタ法等の物理的気相成長法、熱CVD、プラズマCVD等の化学的気相成長法等により成膜することができる。
【0028】
PLD法による成膜を説明する。p型導電性を示すためには、薄膜中のGaがp型ドーパントと置換されるか、または薄膜中の酸素がp型ドーパントと置換されるか、Ga欠陥によらなければならない。Gaがp型ドーパントと置換されるガリウム置換型p型ドーパントとして、H、Li、Na、K、Rb、Cs、Fr、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Ra、Mn、Fe、Co、Ni、Pd、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Hg、Tl、Pb等が挙げられる。酸素がp型ドーパントと置換される酸素置換型p型ドーパントとして、P等が挙げられる。
【0029】
PLD法によりガリウム置換型p型ドーパントをドープする方法および酸素置換型p型ドーパントをドープする方法は、薄膜成長工程でp型ドーパントをドープする方法である。p型ドーパントをドープする方法には、下記の方法がある。すなわち、Gaとp型ドーパントの合金からなるターゲット、β−Ga2O3とp型ドーパントの酸化物との焼結体からなるターゲット、β−Ga2O3とp型ドーパントの酸化物との固溶体単結晶からなるターゲット、またはGa金属からなるターゲットおよびp型ドーパントからなるターゲットを用いる方法等がある。
【0030】
また、Ga欠陥によりP型導電性を示す薄膜は、ターゲットとしてGa金属、β−Ga2O3焼結体、あるいはβ−Ga2O3結晶(単結晶、多結晶)を用い、プラズマガンによりラジカルにされたN2Oの雰囲気中で成膜することにより作製できる。
【0031】
(9)p型導電性を示す薄膜の導電率制御
β−Ga2O3からなるp型導電性を示す薄膜の導電率を制御する方法には、ターゲットのp型ドーパント配合比を制御する方法、レーザーの照射条件や基板の成膜条件を変えてGa欠陥濃度を制御する方法等が挙げられる。
【0032】
PLD法によりp型ドーパント濃度を制御する方法には、Gaとp型ドーパントの合金からなるターゲット、β−Ga2O3とp型ドーパントの酸化物との焼結体からなるターゲット、β−Ga2O3とn型ドーパントの酸化物との固溶体単結晶からなるターゲットを用いる方法においては、Gaとドーパントの成分比を変える方法、またはGa金属からなるターゲットおよびp型ドーパントからなるターゲットを用いる方法においては、ターゲットへのレーザーの照射方法を変える方法がある。例えば、レーザの波長(例えば、157nm、193nm、248nm、266nm、355nm等)を変える方法、1パルスあたりのパワー(例えば、10〜500mW)や繰り返しの周波数(例えば、1〜200Hz)を変える方法等がある。
【0033】
PLD法によりGa欠陥濃度を制御する方法には、ターゲットへのレーザー照射条件を変える方法がある。例えば、レーザの波長(例えば、157nm、193nm、248nm、266nm、355nm等)を変える方法、1パルスあたりのパワー(例えば、10〜500mW)や繰り返しの周波数(例えば、1〜200Hz)を変える方法がある。あるいは、基板の成膜条件を変える方法、例えば基板温度(例えば、300〜1500℃)を変える方法、ターゲットと基板の距離(例えば、20〜50mm)を変える方法,成膜の真空度(例えば、10-3〜10-7torr)を変える方法、プラズマガンの出力を変える方法等がある。
【0034】
(10)電極
電極は、p型導電性を示す薄膜、あるいは基板、またはn型導電性を示す薄膜、あるいは基板上に蒸着、スパッタ等により形成される。電極は、オーミック接触が得られる材料で形成される。例えば、n型導電性を示す薄膜あるいは基板には、Au、Al、Ti、Sn、Ge、In、Ni、Co、Pt、W、Mo、Cr、Cu、Pb等の金属単体、これらのうち少なくとも2種の合金(例えば、Au−Ge合金)、これらを2層構造に形成するもの(例えば、Al/Ti、Au/Ni、Au/Co)、あるいはITOが挙げられる。p型導電性を示す薄膜あるいは基板には、Au、Al、Be、Ni、Pt、In、Sn、Cr、Ti、Zn等の金属単体、これらのうち少なくとも2種の合金(例えば、Au−Zn合金、Au−Be合金)、これらを2層構造に形成するもの(例えば、Ni/Au)あるいはITOが挙げられる。
【0035】
【実施例】
<実施例1>
図1は、本発明の実施例1に係るGa2O3系発光素子の断面を示す。この発光素子1は、β−Ga2O3単結晶からなるn型導電性を示すn型基板2と、このn型基板2の上面に形成されβ−Ga2O3単結晶からなるp型導電性を示すp型層3と、このp型層3の上面に形成される透明電極4と、透明電極4の一部に形成されるボンディング電極6と、n型基板2の下面の全面に形成されるn電極5とを備える。ボンディング電極6は、例えば、Ptから形成され、n電極5は、例えば、Auから形成され、ボンディング電極6は、リード8がボンディング9によって接続される。透明電極4は、例えば、Au/Niにより形成する。
【0036】
次に、この発光素子1の製造方法について説明する。まず、前述したようにFZ法によりβ−Ga2O3単結晶を形成する。図2において酸素濃度とキャリア濃度との関係を示すように、β−Ga2O3単結晶の成長時に、酸素濃度1〜20%の間で変化させることにより、β−Ga2O3単結晶のキャリア濃度を1.4×1017〜1×1016/cm3の間で制御することが可能である。1〜20mm/hで単結晶化させ、製造されたβ−Ga2O3単結晶に切断等の加工を施すことにより、n型導電性を示すn型基板2が製作される。このn型基板2のキャリア濃度は、1×10-17/cm3、p型層3のキャリア濃度は、1016/cm3である。
【0037】
図3は、本発明の実施例1に係る発光素子を製造するための成膜装置の概略構成を示す。この成膜装置20は、PLD法によって成膜するものであり、真空可能な空間部60を有するチャンバ21と、チャンバ21内に配置されたターゲット23を保持するターゲット台25と、チャンバ21の外部に設けられ、ターゲット台25を回転させる回転機構30と、チャンバ21内に配置され、n型基板2を保持するとともに、n型基板2を1500℃まで加熱可能なヒータを内蔵する基板保持部27と、チャンバ21内にパイプ21aからラジカルを注入するラジカル注入部28と、パイプ21bを介して空間部60を排気して空間部60を真空にする真空ポンプ(図示せず)を有する排気部29と、チャンバ21の外部に設けられ、ターゲット23に励起ビームとしてのレーザ光42を照射するレーザ部24とを備える。
【0038】
ターゲット23は、例えば、高純度のGaとMgを含む合金、Mgをドープしたβ−Ga2O3結晶(単結晶あるいは多結晶)、Mgをドープしたβ−Ga2O3焼結体を用いる。合金以外の固体からなるものであっても、液状であってもよい。
【0039】
レーザ部24は、Nd:YAGレーザ、KrFエキシマレーザまたはArFエキシマレーザ等をレーザ源としてレーザ光42をパルス状に照射するレーザ発振部41と、レーザ発振部41から出射されたレーザ光42をターゲット23上に集光するレンズ43、44とを備える。
【0040】
n型基板2は、β−Ga2O3系単結晶からなり、ターゲット23にレーザ光42が照射されたときに、ターゲット23から放出された金属原子等の化学種33が成膜できるように、ターゲット23と対向している。
【0041】
ラジカル注入部28は、酸素ガス、オゾンを含む酸素ガス、純オゾンガス、N2Oガス、NO2ガス、酸素ラジカルを含む酸素ガス、酸素ラジカル等のうち1または2以上のガス、すなわち成膜時にターゲット23から放出された金属原子等の化学種33と結合するガスを空間部60に注入するようになっている。
【0042】
次に、n型基板2の表面にβ−Ga2O3からなるp型層3を形成する方法について説明する。n型基板2上にp型層3を成長させるには、前述の成膜装置20を使用する。すなわち、ターゲット23として、例えば、GaとMgからなる合金のターゲット23をターゲット台25に固定する。n型基板2を基板保持部27に保持する。排気部29の真空ポンプにより空間部60中の空気を排気し、空間部60内の真空度を、例えば、1×10-9torr程度にし、その後、例えば酸素ガスをラジカル注入部28によって空間部60に注入し1×10-7torr程度にする。基板保持部27に設けたヒータに通電し、n型基板2の温度を、例えば、300〜1500℃に加熱する。次いで、酸素ラジカルをラジカル注入部28によって空間部60内に注入して真空度を1×10-6〜1×10-4torrとする。レーザ部24からレーザ出力100mW、繰り返し周波数10Hzで、波長266nmのレーザ光42を回転機構30により回転するターゲット23に照射すると、ターゲット23を構成しているGa原子、Mg原子が励起され、熱的・光化学的作用により、ターゲット23から放出される金属原子、金属イオン、励起金属原子、励起金属イオン等の化学種33が雰囲気中の酸素ラジカルと基板2上で結合し、β−Ga2O3単結晶からなるp型層3が形成される。この導電性は、Mgがアクセプターとして働くことによるものである。
【0043】
その後、適宜手段により、p型層3の表面に透明電極4および透明電極4の一部にボンディング電極6を形成し、n型基板2の下面の全面にn電極5を形成する。その後、リード8をボンディング9によりボンディング電極6に接続する。
【0044】
この実施例1の発光素子1は、n型基板2と、このn型基板2の上面にp型層3とを接合することとしたため、ボンディング電極6の極性をプラス、n電極5の極性をマイナスとして電圧を印加すると、n型基板2とp型層3との接合部において、n型基板2内の電子とp型層3内の正孔とが互いに接合部に向い、それらが接合部付近で再結合するために、接合部付近が短波長、例えば、260nmの発光が可能となる。
【0045】
この実施例1によれば、下記の効果が得られる。
(イ)n型基板2とp型層3とを接合することにより、PN接合の発光素子を形成することができるため、β−Ga2O3系単結晶が有する広いバンドギャップにより短波長、例えば、260nmのような短波長の発光が可能となる。
(ロ)n型基板2およびp型層3は、β−Ga2O3を主体に構成されているので、バッファ層を不要にすることが可能となり、結晶性の高いp型層を形成することができる。
(ハ)n型基板2は、導電性を有するため、上下から電極を取り出す垂直型の構造をとることができるので、層構成、製造工程の簡素化を図ることができる。
(ニ)n型基板2は、発光領域で透過性が高いので、光の取り出し効率を高くすることができ、260nmのような短波長の紫外光を基板側からも取り出すことができる。
(ホ)n型基板2やp型層3に酸化物系β−Ga2O3系単結晶を用いているため、高温の大気中でも安定に動作する発光素子を形成することができる。
【0046】
<実施例2>
図4は、本発明の実施例2に係るGa2O3系発光素子の断面を示す。この実施例2に係る発光素子1が、実施例1に係る発光素子1と異なるところは、p型層3とn型基板2との間に、β−Ga2O3単結晶からなり、n型基板2とキャリア濃度が異なるn型導電性を示すn型層7が形成されていることである。
【0047】
次に、n型基板2の表面にn型層7を形成する場合について説明する。この場合、図2に示す成膜装置20を使用してn型層7を形成する。このとき、ターゲット23は、例えば、高純度のGaとSnを含む合金、またはSnドープβ−Ga2O3単結晶またはSnドープβ−Ga2O3結晶焼結体からなるものを用いる。
【0048】
まず、ターゲット23として、例えば、GaとSnからなる合金のターゲット23をターゲット台25に固定する。n型基板2を基板保持部27に保持する。排気部29の真空ポンプにより空間部60中の空気を排気し、空間部60内の真空度を、例えば、1×10-9torr程度にし、その後、例えば酸素ガスをラジカル注入部28によって空間部60に注入し1×10-7torr程度にする。基板保持部27に設けたヒータに通電し、n型基板2の温度を、例えば、300〜1500℃に加熱する。次いで、酸素ラジカルをラジカル注入部28によって空間部60内に注入して1×10-6〜1×10-4torrとする。レーザ部24からレーザ出力100mW、繰り返し周波数10Hzで、波長266nmのレーザ光42を回転機構30により回転するターゲット23に照射すると、ターゲット23を構成しているGa原子、Sn原子が励起され、熱的・光化学的作用により、ターゲット23から放出される金属原子、金属イオン、励起金属原子、励起金属イオン等の化学種33が雰囲気中の酸素ラジカルとn型基板2上で結合し、n型層7が形成される。このときn型層7のキャリア濃度は、膜の成長中において酸素ラジカル濃度を減少するなどの方法により、n型基板2のキャリア濃度よりも低くなるように形成する。例えば、n型基板2のキャリア濃度2×1018/cm3、n型層7のキャリア濃度は、1017/cm3、p型層3のキャリア濃度は、1016/cm3である。
【0049】
その後、適宜手段により、p型層3の表面に透明電極4を形成し、透明電極4の一部にボンディング電極6を、n型基板2の下面の全面にn電極5を形成する。その後、リード8をボンディング9によりボンディング電極6に接続する。
【0050】
この実施例2によれば、下記の効果が得られる。
(イ)n型層7のキャリア濃度をn型基板2のキャリア濃度より低く形成することにより、p型層3の結晶性がよくなり、実施例1に比べて発光効率が向上する。
(ロ)n型層7とp型層3とを接合することにより、PN接合の発光素子を形成することができるため、β−Ga2O3系単結晶が有する広いバンドギャップにより短波長、例えば、260nmのような短波長の発光が可能となる。
(ハ)n型基板2およびn型層7は、β−Ga2O3を主体に構成されているので、バッファ層を不要にすることが可能となり、結晶性の高いp型層3を形成することができる。
(ニ)n型基板2は、導電性を有するため、上下から電極を取り出す垂直型の構造をとることができるので、層構成、製造工程の簡素化を図ることができる。
(ホ)n型基板2は、発光領域で透過性が高いので、光の取り出し効率を高くすることができ、260nmのような短波長の紫外光を基板側からも取り出すことができる。
(ヘ)n型基板2、n型層7やp型層3に酸化物系β−Ga2O3系単結晶を用いているため、高温の大気中でも安定に動作する発光素子を形成することができる。
【0051】
<実施例3>
図5は、本発明の実施例3に係るGa2O3系発光素子の断面を示す。この発光素子1は、β−Ga2O3単結晶からなるp型導電性を示すp型基板12と、このp型基板12の上面に形成されるβ−Ga2O3単結晶からなるn型導電性を示すn型層13と、このn型層13の上面に形成される透明電極4と、透明電極4の一部に形成されるボンディング電極6と、p型基板12の下面の全面に形成されるp電極36とを備える。ボンディング電極6は、リード8がボンディング9によって接続される。p電極36は、例えば、Ptから形成され、ボンディング電極6は、例えば、Auから形成される。
【0052】
次に、この発光素子1の製造方法について説明する。まず、FZ法によりβ−Ga2O3結晶を形成する。原料として、ドーパントとしてのMgO(p型ドーパント源)を含むβ−Ga2O3とを均一に混合し、混合物をゴム管に入れ500MPaで冷間圧縮して棒状に成形する。成形したものを大気中において1500℃で10時間焼結してβ−Ga2O3系多結晶素材を得る。Ga2O3種結晶を準備し、成長雰囲気が全圧1〜2気圧のもと、N2およびO2混合ガスを500ml/minで流しながら、石英管中でβ−Ga2O3種結晶とβ−Ga2O3系多結晶素材とを接触させてその部位を加熱し、β−Ga2O3種結晶とβ−Ga2O3系多結晶素材との接触部分で両者を溶融する。溶解したβ−Ga2O3系多結晶素材をβ−Ga2O3種結晶とともに回転速度20rpmで反対方向に回転させながら、かつ5mm/hの引き下げ速度で成長させると、β−Ga2O3種結晶上に透明なβ−Ga2O3系単結晶が生成する。次に、このβ−Ga2O3系単結晶に切断等の加工を施すことにより基板を作製する。次に、この基板を酸素雰囲気中において950℃でアニールすると、p型導電性を示すp型基板12となる。次いで、n型層13を、実施例2に示すように形成し、ボンディング電極6、p電極36等を形成する。
【0053】
この実施例3の発光素子1は、p型基板12と、このp型基板12の上面に形成するn型層13とを接合することとしたため、ボンディング電極6の極性をマイナス、p電極36の極性をプラスとして電圧を印加すると、p型基板12とn型層13との接合部において、p型基板12内の正孔とn型層13内の電子とが互いに接合部に向い、それらが接合部付近で再結合するために、接合部付近が発光する。
【0054】
この実施例3によれば下記の効果が得られる。
(イ)p型基板12とn型層13とを接合することにより、PN接合の発光素子を形成することができるため、β−Ga2O3系単結晶が有する広いバンドギャップにより短波長、例えば、260nmのような短波長の発光が可能となる。
(ロ)p型基板12およびn型層13は、β−Ga2O3を主体に構成されているので、バッファ層を不要にすることが可能となり、結晶性の高いn型層13を形成することができる。
(ハ)p型基板12は、導電性を有するため、上下から電極を取り出す垂直型の構造をとることができるので、層構成、製造工程の簡素化を図ることができる。
(ニ)p型基板12は、発光領域で透過性が高いので、光の取り出し効率を高くくすることができ、260nmのような短波長の紫外光を基板側からも取り出すことができる。
(ホ)p型基板12やn型層13に酸化物系β−Ga2O3系単結晶を用いているため、高温の大気中でも安定に動作する発光素子を形成することができる。
【0055】
<実施例4>
図6は、本発明の実施例4に係るGa2O3系発光素子の断面を示す。この実施例4に係る発光素子1が、実施例3に係る発光素子1と異なるところは、n型層13とp型基板12との間に、β−Ga2O3単結晶からなるp型導電性を示すp型層3が形成されていることである。このp型層3は、前記の導電率制御を行い、p型基板12のキャリア濃度よりも低く形成されている。
【0056】
この発光素子1は、実施例3のようにしてp型基板12を形成し、そのp型基板12上に実施例1のようにしてp型層3を形成し、そのp型層3の上に実施例2のようにしてn型層13を形成する。
【0057】
この実施例4によれば、以下の効果が得られる。
(イ)p型層3のキャリア濃度をp型基板12のキャリア濃度より低く形成しているので、発光効率の低下を防止することができる。
(ロ)n型層13とp型層3とを接合することにより、PN接合の発光素子を形成することができるため、β−Ga2O3系単結晶が有する広いバンドギャップにより短波長、例えば、260nmの発光が可能となる。
(ハ)p型基板12およびp型層3は、β−Ga2O3を主体に構成されているので、バッファ層を不要にすることが可能となり、結晶性の高いn型層13を形成することができる。
(ニ)p型基板12は、導電性を有するため、上下から電極を取り出す垂直型の構造をとることができるので、層構成、製造工程の簡素化を図ることができる。
(ホ)p型基板12は、発光領域で透過性が高いので、光の取り出し効率を高くすることができ、260nmのような短波長の紫外光を基板側からも取り出すことができる。
(へ)p型基板12やn型層13に酸化物系β−Ga2O3系単結晶を用いているため、高温の大気中でも安定に動作する発光素子を形成することができる。
【0058】
<実施例5>
図7は、本発明の実施例5に係るβ−Ga2O3系発光素子の断面を示す。この発光素子1は、β−Ga2O3単結晶からなる絶縁型基板16と、この絶縁型基板16の下面に形成されるβ−Ga2O3単結晶からなるn型導電性を示すn型層17と、このn型層17の一部の下面に形成されるβ−Ga2O3単結晶からなるp型導電性を示すp型層18と、このp型層18上に形成されるp電極36と、n型層17上に形成されるn電極37とを備える。p電極36は、例えば、Ptから形成され、n電極37は、例えば、Au等から形成される。p電極36およびn電極37は、それぞれ半田ボール63、64を介してプリント基板65上のプリントパターン66と接触される。
この発光素子1は、n型層17とp型層18とが接合されたpn接合部で発光するが、発光した光は、絶縁型基板16を透過して出射光70として上方に出射する。
【0059】
次に、この発光素子1の製造方法について説明する。絶縁型基板16は、以下のようにして得られる。FZ法によって実施例1のようにして得られたn型導電性を示すβ−Ga2O3からなる基板を、大気中で温度950℃の雰囲気でアニールすることにより、酸素欠陥を減少させることができ、絶縁型基板16が得られる。この絶縁型基板16上に実施例3のようにしてn型層17を形成し、このn型層17の一部をマスキングして実施例1のようにp型層18を形成し、マスキングを除去した後、このp型層18上にp電極36を、n型層17の一部の上にn電極37をそれぞれ形成する。
【0060】
この実施例5によれば、以下の効果が得られる。
(イ)n型層17とp型層18とを接合することにより、PN接合の発光素子を形成することができるため、β−Ga2O3系単結晶が有する広いバンドギャップにより短波長、例えば、260nmのような短波長の発光が可能となる。
(ロ)プリント基板やリードフレームとの接続方法が、フリップチップ・ボンディングが可能となるので、発光領域からの発熱を効率よくプリント基板や、リードフレームに逃がすことができる。
(ハ)絶縁型基板16およびn型層17は、β−Ga2O3を主体に構成されているので、バッファ層を不要にすることが可能となり、結晶性の高いn型層17を形成することができる。
(ニ)絶縁型基板16は、発光領域で透過性が高いので、光の取り出し効率を高くすることができ、260nmのような短波長の紫外光を基板側からも取り出すことができる。
(ホ)絶縁型基板16やn型層17、p型層18に酸化物系β−Ga2O3系単結晶を用いているため、高温の大気中でも安定に動作する発光素子を形成することができる。
【0061】
<実施例6>
図8は、本発明の実施例6に係るβ−Ga2O3系発光素子の断面を示す。この発光素子1は、β−Ga2O3単結晶からなるn型導電性を示すn型β−Ga2O3基板50と、このn型β−Ga2O3基板50の上に形成されるn型導電性を示すn型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層51と、このn型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層51の上に形成され、β−Ga2O3からなるβ−Ga2O3活性層52と、β−Ga2O3活性層52の上部に形成されるp型導電性を示すp型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層53と、p型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層53の上面に形成されるβ−Ga2O3単結晶からなるp型導電性を示すp型β−Ga2O3コンタクト層54と、このp型β−Ga2O3コンタクト層54の上面に形成される透明電極4と、透明電極4の一部の上に形成されるボンディング電極6と、n型β−Ga2O3基板50の下面の全面に形成されるn電極37とを備える。ボンディング電極6は、例えばPtから形成され、n電極37は、例えば、Auから形成される。
【0062】
p型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層53のキャリア濃度は、前述の方法によりp型β−Ga2O3コンタクト層54のキャリア濃度より低く形成する。また、同様に、n型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層51のキャリア濃度は、n型β−Ga2O3基板50のキャリア濃度より低く形成する。
【0063】
β−Ga2O3活性層52は、n型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層51およびp型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層53によりサンドイッチ状に挟まれたダブルへテロ接合とされており、各クラッド層51、53のバンドギャップよりも小さなバンドギャップを有するβ−Ga2O3で形成する。
【0064】
この発光素子1は、ボンディング電極6を介してボンディング9によりリード8を取り付け、金属ペースト81を介してプリント基板80に搭載される。
【0065】
この発光素子1は、ダブルへテロ構造を有しているため、キャリアとなる電子と正孔とがβ−Ga2O3活性層52に閉じこめられて再結合する確率が高くなるので、発光効率が大幅に上昇する。さらに発光光は、透明電極4を透過して上方に出射する出射光70として外部に射出する他、n型β−Ga2O3基板50の下面の方に向う発光光71は、例えば、n電極37あるいは金属ペースト81により反射させられて上方に出射する。従って、発光光71が直接外部に出射するのと比べて、発光強度が増大する。
【0066】
なお、β−Ga2O3活性層52は、β−GaInO3により形成してもよい。この時クラッド層としてβ−Ga2O3で形成しても良い。また活性層52として、発光効率を高めることができる量子井戸構造のものであってもよい。
【0067】
図9は、β−Al1.4Ga0.6O3、β−Ga2O3およびβ−GaInO3の格子定数率とバンドギャップとの関係を示す。Alの濃度を高めるとバンドギャップが大きくなり、格子定数率が小さくなり、Inの濃度を高めると、バンドギャップが小さくなり、格子定数率が大きくなることがわかる。β−Ga2O3については、b軸<010>方位、およびc軸<001>方位について図9のように示され、a軸<100>方位については、同様な傾向が現れる。
【0068】
この実施例6によれば、以下の効果が得られる。
(イ)活性層52を形成するβ−Ga2O3系単結晶が有する広いバンドギャップにより短波長、例えば、260nmのような短波長の発光が可能となる。
(ロ)ダブルヘテロ接合を有するため、発光効率の低下を防止することができる。
(ハ)n型β−Ga2O3基板50および各層51〜54は、β−Ga2O3を主体に構成されているので、バッファ層を不要にすることが可能となり、結晶性の高いp型層を形成することができる。
(ニ)n型β−Ga2O3基板50は、導電性を有するため、上下から電極を取り出す垂直型の構造をとることができるので、層構成、製造工程の簡素化を図ることができる。
(ホ)n型β−Ga2O3基板50は、発光領域で透過性が高いので、光の取り出し効率を高くすることができ、260nmのような短波長の紫外光を基板側からも取り出すことができる。
(ヘ)n型β−Ga2O3基板50および各層51〜54に酸化物系β−Ga2O3系単結晶を用いているため、高温の大気中でも安定に動作する発光素子を形成することができる。
【0069】
<実施例7>
図10は、本発明の実施例7に係るβ−Ga2O3系発光素子の断面を示す。この発光素子1は、β−Ga2O3単結晶からなる絶縁型β−Ga2O3基板55と、この絶縁型β−Ga2O3基板55の上面に形成されるβ−Ga2O3単結晶からなるn型導電性を示すn型Ga2O3コンタクト層56と、このn型β−Ga2O3コンタクト層56の一部の上面に形成されるn型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層51と、このn型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層51の上に形成され、β−Ga2O3からなるβ−Ga2O3活性層52と、β−Ga2O3活性層52の上に形成されるp型導電性を示すp型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層53と、p型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層53の上に形成されるGa2O3単結晶からなるp型導電性を示すp型β−Ga2O3コンタクト層54と、p型β−Ga2O3コンタクト層54に形成される透明電極4と、透明電極4の一部に形成されるボンディング電極6と、n型β−Ga2O3コンタクト層56の上に形成されるn電極37とを備える。ボンディング電極6は、例えば、Ptから形成され、リード8がボンディング9によって接続され、n電極37は、例えば、Auから形成され、リード58がボンディング59によって接続される。p型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層53のキャリア濃度をp型β−Ga2O3コンタクト層54のキャリア濃度より低く形成し、n型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層51のキャリア濃度をn型β−Ga2O3コンタクト層56のキャリア濃度より低く形成する。この発光素子1は、プリント基板80に搭載される。
【0070】
β−Ga2O3活性層52は、実施例6と同様にn型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層51およびp型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層53によりサンドイッチ状に挟まれたダブルへテロ接合とされており、各クラッド層51、53のバンドギャップよりも小さなバンドギャップを有するβ−Ga2O3で形成される。
【0071】
この発光素子1は、ダブルへテロ構造を有しているため、キャリアとなる電子と正孔とがβ−Ga2O3活性層52に閉じこめられて再結合する確率が高くなるので、発光効率が大幅に上昇する。さらに発光光は、透明電極4を透過して上方に出射する出射光70として外部に射出する他、n型β−Ga2O3基板50の下面の方に向う発光光71は、例えば、プリント基板80により反射させられて上方に出射する。従って、発光光71が直接外部に出射するのと比べて、発光強度が増大する。
【0072】
この実施例7によれば、以下の効果が得られる。
(イ)活性層52を形成するβ−Ga2O3系単結晶が有する広いバンドギャップにより短波長、例えば、260nmの発光が可能となる。
(ロ)ダブルヘテロ接合を有するため、発光効率の低下を防止することができる。
(ハ)絶縁型β−Ga2O3基板55およびn型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層51は、β−Ga2O3を主体に構成されているので、バッファ層を不要にすることが可能となり、結晶性の高いn型層を形成することができる。
(ニ)絶縁型β−Ga2O3基板55が、発光領域で透過性が高いので、光の取り出し効率を高くすることができる。
(ホ)絶縁型β−Ga2O3基板55や各層51、53、52、56に酸化物系β−Ga2O3系単結晶を用いているため、高温の大気中でも安定に動作する発光素子を形成することができる。
【0073】
実施例1〜実施例7において、発光素子1にバッファ層を設けてもよい。バッファ層は、n型基板2とp型層3との間(実施例1、図1)、n型基板2とn型層7との間(実施例2、図4)、p型基板12とn型層13との間(実施例3、図5)、p型基板12とp型層3との間(実施例4、図6)、絶縁型基板16とn型層17との間(実施例5、図7)、n型β−Ga2O型基板50とn型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層51との間(実施例6、図8)、絶縁型β−Ga2O3基板55とn型β−Ga2O3コンタクト層56の間(実施例7、図10)に形成する。
【0074】
また、励起ビームとしては、レーザ光以外に金属ターゲットに照射して金属原子等の化学種を遊離させることができるものならば、電子ビーム、イオンビーム等でもよい。
【0075】
なお、β−Ga2O3は、他のタイプのGa2O3であってもよい。
【0076】
本発明は、発光素子について説明してきたが、入射光を電気信号に変換するフォトセンサにも適用することができる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によれば、n型導電性を示す第1の層上にp型導電性を示す第2の層を形成することにより、PN接合の発光素子を形成することができるため、Ga2O3系単結晶が有するバンドギャップにより紫外領域の発光が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るGa2O3系発光素子を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例1に係る酸素濃度とキャリア濃度との関係を示す図である。
【図3】本発明の実施例1に係るGa2O3系発光素子を製造するための成膜装置の概略構成を示す図である。
【図4】本発明の実施例2に係るGa2O3系発光素子を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例3に係るGa2O3系発光素子を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例4に係るGa2O3系発光素子を示す断面図である。
【図7】本発明の実施例5に係る発光素子を示す断面図である。
【図8】本発明の実施例6に係るGa2O3系発光素子を示す断面図である。
【図9】β−Al1.4Ga0.6O3、β−Ga2O3、およびβ−GaInO3の格子定数率とバンドギャップとの関係を示す図である。
【図10】本発明の実施例7に係る発Ga2O3系光素子を示す断面図である。
【符号の説明】
1 発光素子
2 n型基板
3 p型層
4 透明電極
5 n電極
6 ボンディング電極
7 n型層
8 リード
9 ボンディング
12 p型基板
13 n型層
16 絶縁型基板
17 n型層
18 p型層
20 成膜装置
21 チャンバ
21a,21b パイプ
23 ターゲット
24 レーザ部
25 ターゲット台
27 基板保持部
28 ラジカル注入部
29 排気部
30 回転機構
33 化学種
36 p電極
37 n電極
41 レーザ発振部
42 レーザ光
43,44 レンズ
50 n型β−Ga2O型基板
51 n型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層
52 β−Ga2O3からなる活性層
53 p型β−Al1.4Ga0.6O3クラッド層
54 p型β−Ga2O3コンタクト層
55 絶縁型β−Ga2O3基板
56 n型β−Ga2O3コンタクト層
58 リード
59 ボンディング
60 空間部
63 半田ボール
65 プリント基板
66 プリントパターン
70 出射光
71 発光光
80 プリント基板
81 金属ペースト
60 空間部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to Ga 2 O Three In particular, Ga light emitting in the ultraviolet region 2 O Three The present invention relates to a light emitting device and a method for manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
Light-emitting elements in the ultraviolet region are particularly expected for the realization of mercury-free fluorescent lamps, photocatalysts that provide a clean environment, and new-generation DVDs that realize higher-density recording. From such a background, a GaN-based blue light-emitting element has been realized (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 2778405 (FIG. 1)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional GaN-based blue light-emitting element, it is difficult to obtain a light-emitting element that emits light in the ultraviolet region of a shorter wavelength due to the band gap. Therefore, in recent years, β-Ga is a substance that has a larger band gap and may emit light in the ultraviolet region. 2 O Three Is expected. However, β-Ga 2 O Three Single crystal is obtained, but high quality β-Ga 2 O Three The present condition is that the specific method of obtaining a thin film, and the light emitting element using the thin film are not implement | achieved.
[0006]
Further, since the sapphire substrate has an insulating property, there is a problem that the electrodes cannot be taken out from both sides of the substrate and the layer configuration becomes complicated.
[0007]
Furthermore, since the thin film formed on the sapphire substrate has a different composition and lattice constant from the sapphire substrate, it is necessary to form the thin film on the sapphire substrate through the buffer layer, which complicates the manufacturing process. There is.
[0008]
Therefore, an object of the present invention is to emit Ga in the ultraviolet region. 2 O Three An object of the present invention is to provide a light emitting device and a method for manufacturing the same. Another object of the present invention is to simplify the layer structure of the light emitting element and simplify the manufacturing process. 2 O Three An object of the present invention is to provide a light emitting device and a method for manufacturing the same.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides Ga 2 O 3 A first layer of n-type conductivity made of a single crystal and Ga formed on the first layer 2 O 3 And a second layer exhibiting p-type conductivity made of a system single crystal. The first layer and the second layer include an active layer therebetween. Ga 2 O 3 A system light emitting device is provided.
[0010]
According to this configuration, a PN junction light-emitting element can be formed by forming the second layer exhibiting p-type conductivity on the first layer exhibiting n-type conductivity. 2 O Three The band gap of the single crystal makes it possible to emit light in the ultraviolet region.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Ga according to the present invention 2 O Three The system light emitting element includes a substrate exhibiting n-type conductivity and a thin film exhibiting p-type conductivity formed on the substrate, a substrate exhibiting p-type conductivity, and an n-type formed on the substrate. There are those composed of a thin film exhibiting conductivity, and those composed of an insulating substrate, a thin film exhibiting p-type conductivity formed on the substrate, and a thin film exhibiting n-type conductivity. Hereinafter, the manufacturing method of the component of these light emitting elements, etc. are demonstrated.
[0012]
(1) Manufacturing method of substrate showing n-type conductivity
In order for the substrate to exhibit n-type conductivity, Ga in the substrate is replaced with an n-type dopant, oxygen in the substrate is replaced with an n-type dopant, or β-Ga. 2 O Three Must be due to oxygen defects in the single crystal. As gallium-substituted n-type dopants in which Ga is replaced with n-type dopants, Ti, Zr, Hf, V, Nb, Ta, Mo, W, Ru, Rh, Ir, C, Sn, Si, Ge, Pb, Mn , As, Sb, Bi and the like. Examples of oxygen-substituted n-type dopants in which oxygen is substituted with n-type dopants include F, Cl, Br, and I.
[0013]
A substrate exhibiting n-type conductivity is manufactured as follows. First, β-Ga is obtained by FZ (Floating Zone) method. 2 O Three A single crystal is formed. That is, β-Ga 2 O Three Seed crystal and β-Ga 2 O Three Prepare the polycrystalline material separately and place β-Ga in the quartz tube. 2 O Three Seed crystal and β-Ga 2 O Three The polycrystalline material is brought into contact and the part is heated, and β-Ga 2 O Three Seed crystal and β-Ga 2 O Three Both are melted in contact with the polycrystalline material. Dissolved β-Ga 2 O Three Polycrystalline material is β-Ga 2 O Three When crystallized with a seed crystal, β-Ga 2 O Three Β-Ga on the seed crystal 2 O Three A single crystal is produced. Next, this β-Ga 2 O Three By subjecting the single crystal to processing such as cutting, a substrate exhibiting n-type conductivity is manufactured. Note that when the crystal is grown in the b-axis <010> orientation, the cleaving property of the (100) plane becomes strong, so that the substrate is manufactured by cutting along a plane perpendicular to the (100) plane. When the crystal is grown in the a-axis <100> orientation and the c-axis <001> orientation, the cleaving properties of the (100) plane and the (001) plane are weakened. There is no such limitation on the cut surface, and it may be the (001) plane, the (010) plane, or the (101) plane.
[0014]
It is β-Ga that the substrate exhibits n-type conductivity by the above manufacturing method. 2 O Three This is because of oxygen defects in the single crystal.
[0015]
(2) Conductivity control of substrate showing n-type conductivity
β-Ga 2 O Three The method for controlling the conductivity of a substrate having n-type conductivity is a method for controlling the oxygen defect concentration by changing the oxygen partial pressure in the atmosphere or changing the oxygen flow rate during growth, and n by the FZ method. And a method of controlling the type dopant concentration. The conductivity increases as the oxygen defect concentration increases. β-Ga 2 O Three The relationship between the oxygen flow rate and the logarithm of conductivity during the growth of a single crystal is substantially inversely proportional. β-Ga 2 O Three 0 to 0.2 m at 1 to 2 atm during single crystal growth Three By changing the oxygen flow rate between / h and changing the oxygen concentration, the carrier concentration is reduced to 10 16 -10 19 / Cm Three Can be controlled between.
[0016]
(3) Insulating substrate manufacturing method
The insulating substrate is manufactured as follows. First, similarly to the method of manufacturing a substrate exhibiting n-type conductivity, β-Ga exhibiting n-type conductivity by controlling the oxygen defect concentration. 2 O Three A single crystal is grown. Then, oxygen defects are reduced by annealing in the atmosphere at a predetermined temperature (for example, a temperature of 900 ° C.) for a predetermined period (for example, 6 days). 2 O Three An insulating substrate made of a single crystal can be obtained.
[0017]
(4) Manufacturing method of substrate showing p-type conductivity
β-Ga 2 O Three In order for a substrate formed from a single crystal to exhibit p-type conductivity, Ga in the substrate must be replaced with a p-type dopant, or oxygen in the substrate must be replaced with a p-type dopant. Gallium-substituted p-type dopants in which Ga is substituted with p-type dopants include H, Li, Na, K, Rb, Cs, Fr, Be, Mg, Ca, Sr, Ba, Ra, Mn, Fe, Co, Ni , Pd, Cu, Ag, Au, Zn, Cd, Hg, Tl, Pb, and the like. Examples of oxygen-substituted p-type dopants in which oxygen is substituted with p-type dopants include N and P.
[0018]
A substrate exhibiting p-type conductivity is manufactured as follows. First, β-Ga by FZ method 2 O Three Form crystals. As a raw material, for example, β-Ga containing MgO (p-type dopant source) 2 O Three Are uniformly mixed, and the mixture is put into a rubber tube and cold-compressed at 500 MPa to form a rod shape. The molded product is sintered in the atmosphere at 1500 ° C. for 10 hours, and β-Ga containing Mg 2 O Three A polycrystalline material is obtained. β-Ga 2 O Three A seed crystal is prepared, and the growth atmosphere is under a total pressure of 1 to 2 atm. 2 And O 2 While flowing the mixed gas at 500 ml / min, β-Ga in the quartz tube 2 O Three Seed crystal and β-Ga 2 O Three The material is brought into contact with the polycrystalline material to heat the part, and β-Ga 2 O Three Seed crystal and β-Ga 2 O Three Both are melted in contact with the polycrystalline material. Dissolved β-Ga 2 O Three Β-Ga 2 O Three While growing in the opposite direction with the seed crystal at a rotation speed of 20 rpm and at a growth rate of 5 mm / h, β-Ga 2 O Three Insulating β-Ga that is transparent on the seed crystal and contains Mg 2 O Three A system single crystal is formed. This β-Ga 2 O Three When a substrate is made of a single crystal and the substrate is annealed at a predetermined temperature (for example, 950 ° C.) for a predetermined period in an oxygen atmosphere, oxygen defects are reduced and a substrate exhibiting p-type conductivity is obtained.
[0019]
(5) Conductivity control of substrate showing p-type conductivity
β-Ga 2 O Three Examples of a method for controlling the conductivity of a substrate having n-type conductivity comprising a method of controlling the p-type dopant concentration by the FZ method.
[0020]
(6) Manufacturing method of thin film showing n-type conductivity
A thin film exhibiting n-type conductivity is formed by physical vapor deposition such as PLD (Pulsed Laser Deposition), MBE (Molecular Beam Epitaxy), MOCVD (Metal Organic Vapor Deposition), sputtering, etc., thermal CVD (Chemical) Deposition), chemical vapor deposition such as plasma CVD, and the like can be used for film formation.
[0021]
The film formation by the PLD method will be described. In order to exhibit n-type conductivity, Ga in the thin film must be replaced with an n-type dopant, oxygen in the thin film must be replaced with an n-type dopant, or the presence of oxygen defects. As gallium-substituted n-type dopants in which Ga is replaced with n-type dopants, Ti, Zr, Hf, V, Nb, Ta, Mo, W, Ru, Rh, Ir, C, Sn, Si, Ge, Pb, Mn , As, Sb, Bi and the like. Examples of oxygen-substituted n-type dopants in which oxygen is substituted with n-type dopants include F, Cl, Br, and I.
[0022]
In the PLD method, there are the following methods for doping a gallium-substituted n-type dopant and an oxygen-substituted n-type dopant. That is, a target made of an alloy of Ga and n-type dopant, β-Ga 2 O Three A target composed of a sintered body of an oxide of n-type dopant and β-Ga 2 O Three And a method using a target composed of a solid solution single crystal of n-type dopant and an oxide of n-type dopant, or a target composed of Ga metal and a target composed of n-type dopant.
[0023]
In the PLD method, a thin film that exhibits n-type conductivity due to oxygen defects is a β-Ga as a target. 2 O Three It can be manufactured by forming a film in an oxygen atmosphere using crystals (single crystal, polycrystal).
[0024]
(7) Conductivity control of thin film showing n-type conductivity
β-Ga 2 O Three The method for controlling the conductivity of a thin film having n-type conductivity is a method for controlling the n-type dopant blending ratio of the target, and the oxygen defect concentration is controlled by changing the laser irradiation conditions and the film forming conditions of the substrate. Methods and the like.
[0025]
The method of controlling the n-type dopant concentration by the PLD method includes a target made of an alloy of Ga and n-type dopant, β-Ga 2 O Three A target composed of a sintered body of an oxide of n-type dopant and β-Ga 2 O Three In a method using a target composed of a solid solution single crystal of an oxide of n-type dopant and a method of changing a component ratio of Ga and dopant, or a method using a target composed of Ga metal and a target composed of n-type dopant, There is a method of changing the laser irradiation method to the target. For example, a method of changing a laser wavelength (for example, 157 nm, 193 nm, 248 nm, 266 nm, 355 nm, etc.), a method of changing a power per pulse (for example, 10 to 500 mW) or a repetition frequency (for example, 1 to 200 Hz), etc. There is.
[0026]
As a method of controlling the oxygen defect concentration by the PLD method, there is a method of changing the laser irradiation condition to the target. For example, a method of changing the laser wavelength (for example, 157 nm, 193 nm, 248 nm, 266 nm, 355 nm, etc.), a method of changing the power per pulse (for example, 10 to 500 mW) and the repetition frequency (for example, 1 to 200 Hz). is there. Alternatively, a method for changing the film formation conditions of the substrate, for example, a method for changing the substrate temperature (for example, 300 to 1500 ° C.), a method for changing the distance between the target and the substrate (for example, 20 to 50 mm), 10 -3 -10 -7 There are a method of changing torr), a method of changing the output of the plasma gun, and the like.
[0027]
(8) Method for producing thin film exhibiting p-type conductivity
A thin film exhibiting p-type conductivity can be formed by a physical vapor deposition method such as a PLD method, an MBE method, an MOCVD method, or a sputtering method, or a chemical vapor deposition method such as thermal CVD or plasma CVD. .
[0028]
The film formation by the PLD method will be described. In order to exhibit p-type conductivity, Ga in the thin film must be replaced with a p-type dopant, or oxygen in the thin film must be replaced with a p-type dopant, or due to Ga defects. Gallium-substituted p-type dopants in which Ga is substituted with p-type dopants include H, Li, Na, K, Rb, Cs, Fr, Be, Mg, Ca, Sr, Ba, Ra, Mn, Fe, Co, Ni , Pd, Cu, Ag, Au, Zn, Cd, Hg, Tl, Pb, and the like. Examples of oxygen-substituted p-type dopants in which oxygen is substituted with p-type dopants include P.
[0029]
A method of doping a gallium-substituted p-type dopant by a PLD method and a method of doping an oxygen-substituted p-type dopant are methods of doping a p-type dopant in a thin film growth process. As a method of doping with a p-type dopant, there are the following methods. That is, a target made of an alloy of Ga and p-type dopant, β-Ga 2 O Three [Beta] -Ga, a target made of a sintered body of a p-type dopant oxide 2 O Three And a method using a target composed of a solid solution single crystal of a p-type dopant and an oxide of p-type dopant, or a target composed of Ga metal and a target composed of p-type dopant.
[0030]
In addition, a thin film exhibiting P-type conductivity due to Ga defects has a Ga metal, β-Ga as a target. 2 O Three Sintered body or β-Ga 2 O Three N made into a radical by a plasma gun using crystals (single crystal, polycrystal) 2 It can be manufactured by forming a film in an atmosphere of O.
[0031]
(9) Conductivity control of thin film showing p-type conductivity
β-Ga 2 O Three The method for controlling the conductivity of a thin film having p-type conductivity is to control the Ga defect concentration by changing the p-type dopant compounding ratio of the target, changing the laser irradiation conditions and the film forming conditions of the substrate. Methods and the like.
[0032]
In the method of controlling the p-type dopant concentration by the PLD method, a target made of an alloy of Ga and p-type dopant, β-Ga 2 O Three [Beta] -Ga, a target made of a sintered body of a p-type dopant oxide 2 O Three In a method using a target composed of a solid solution single crystal of an oxide of n-type dopant and a method of changing a component ratio of Ga and dopant, or a method using a target composed of Ga metal and a target composed of p-type dopant, There is a method of changing the laser irradiation method to the target. For example, a method for changing the laser wavelength (for example, 157 nm, 193 nm, 248 nm, 266 nm, 355 nm, etc.), a method for changing the power per pulse (for example, 10 to 500 mW), the repetition frequency (for example, 1 to 200 Hz), etc. There is.
[0033]
As a method of controlling the Ga defect concentration by the PLD method, there is a method of changing the laser irradiation condition to the target. For example, a method of changing a laser wavelength (for example, 157 nm, 193 nm, 248 nm, 266 nm, 355 nm, etc.), a method of changing a power per pulse (for example, 10 to 500 mW) or a repetition frequency (for example, 1 to 200 Hz). is there. Alternatively, a method for changing the film formation conditions of the substrate, for example, a method for changing the substrate temperature (for example, 300 to 1500 ° C.), a method for changing the distance between the target and the substrate (for example, 20 to 50 mm), the degree of vacuum for film formation (for example, 10 -3 -10 -7 and the like.
[0034]
(10) Electrode
The electrode is formed by vapor deposition, sputtering, or the like on a thin film or substrate that exhibits p-type conductivity, or a thin film or substrate that exhibits n-type conductivity. The electrode is formed of a material that can provide ohmic contact. For example, the thin film or substrate exhibiting n-type conductivity includes a single metal such as Au, Al, Ti, Sn, Ge, In, Ni, Co, Pt, W, Mo, Cr, Cu, and Pb, at least of these. Two types of alloys (for example, Au—Ge alloy), those forming these in a two-layer structure (for example, Al / Ti, Au / Ni, Au / Co), or ITO can be used. The thin film or substrate exhibiting p-type conductivity includes a simple metal such as Au, Al, Be, Ni, Pt, In, Sn, Cr, Ti, Zn, and at least two alloys (for example, Au-Zn). Alloys, Au-Be alloys), those forming these in a two-layer structure (for example, Ni / Au), and ITO.
[0035]
【Example】
<Example 1>
FIG. 1 shows Ga according to Example 1 of the present invention. 2 O Three The cross section of a system light emitting element is shown. The light-emitting
[0036]
Next, a method for manufacturing the
[0037]
FIG. 3 shows a schematic configuration of a film forming apparatus for manufacturing a light emitting device according to Example 1 of the present invention. The film forming apparatus 20 forms a film by the PLD method, and includes a chamber 21 having a space 60 that can be evacuated, a target base 25 that holds a
[0038]
The
[0039]
The
[0040]
The n-
[0041]
The radical injection unit 28 includes oxygen gas, oxygen gas containing ozone, pure ozone gas, N 2 O gas, NO 2 One or more of gases, oxygen gas containing oxygen radicals, oxygen radicals, etc., that is, a gas that is bonded to the chemical species 33 such as a metal atom released from the
[0042]
Next, β-Ga is formed on the surface of the n-
[0043]
Thereafter, the
[0044]
In the light-emitting
[0045]
According to the first embodiment, the following effects can be obtained.
(A) Since the n-
(B) The n-
(C) Since the n-
(D) Since the n-
(E) Oxide-based β-Ga on the n-
[0046]
<Example 2>
FIG. 4 shows Ga according to Example 2 of the present invention. 2 O Three The cross section of a system light emitting element is shown. The light-emitting
[0047]
Next, the case where the n-type layer 7 is formed on the surface of the n-
[0048]
First, as the
[0049]
Thereafter, the
[0050]
According to the second embodiment, the following effects can be obtained.
(A) By forming the carrier concentration of the n-type layer 7 lower than the carrier concentration of the n-
(B) By joining the n-type layer 7 and the p-type layer 3, a PN junction light-emitting element can be formed. 2 O Three The wide band gap of the single crystal makes it possible to emit light with a short wavelength such as 260 nm.
(C) The n-
(D) Since the n-
(E) Since the n-
(F) Oxide-based β-Ga on the n-
[0051]
<Example 3>
FIG. 5 shows Ga according to Example 3 of the present invention. 2 O Three The cross section of a system light emitting element is shown. The light-emitting
[0052]
Next, a method for manufacturing the
[0053]
In the light-emitting
[0054]
According to the third embodiment, the following effects can be obtained.
(A) Since a PN junction light-emitting element can be formed by bonding the p-type substrate 12 and the n-type layer 13, β-Ga 2 O Three The wide band gap of the single crystal makes it possible to emit light with a short wavelength such as 260 nm.
(B) The p-type substrate 12 and the n-type layer 13 are β-Ga 2 O Three Therefore, the buffer layer can be eliminated and the n-type layer 13 with high crystallinity can be formed.
(C) Since the p-type substrate 12 has conductivity, it can have a vertical structure in which electrodes are taken out from above and below, so that the layer configuration and the manufacturing process can be simplified.
(D) Since the p-type substrate 12 has high transparency in the light emitting region, the light extraction efficiency can be increased, and ultraviolet light having a short wavelength such as 260 nm can be extracted from the substrate side.
(E) Oxide-based β-Ga on the p-type substrate 12 and the n-type layer 13 2 O Three Since a single crystal is used, a light-emitting element that operates stably even in a high-temperature atmosphere can be formed.
[0055]
<Example 4>
FIG. 6 shows Ga according to Example 4 of the present invention. 2 O Three The cross section of a system light emitting element is shown. The light-emitting
[0056]
In this
[0057]
According to the fourth embodiment, the following effects can be obtained.
(A) Since the carrier concentration of the p-type layer 3 is formed lower than the carrier concentration of the p-type substrate 12, it is possible to prevent a decrease in light emission efficiency.
(B) By joining the n-type layer 13 and the p-type layer 3, a PN junction light-emitting element can be formed. 2 O Three Light emission with a short wavelength, for example, 260 nm is possible due to the wide band gap of the single crystal.
(C) The p-type substrate 12 and the p-type layer 3 are formed of β-Ga. 2 O Three Therefore, the buffer layer can be eliminated and the n-type layer 13 with high crystallinity can be formed.
(D) Since the p-type substrate 12 has conductivity, it can have a vertical structure in which electrodes are taken out from above and below, so that the layer configuration and the manufacturing process can be simplified.
(E) Since the p-type substrate 12 has high transparency in the light emitting region, the light extraction efficiency can be increased, and ultraviolet light having a short wavelength such as 260 nm can be extracted from the substrate side.
(F) Oxide-based β-Ga on the p-type substrate 12 and the n-type layer 13 2 O Three Since a single crystal is used, a light-emitting element that operates stably even in a high-temperature atmosphere can be formed.
[0058]
<Example 5>
FIG. 7 shows β-Ga according to Example 5 of the present invention. 2 O Three The cross section of a system light emitting element is shown. The light-emitting
The
[0059]
Next, a method for manufacturing the
[0060]
According to the fifth embodiment, the following effects can be obtained.
(A) Since a light emitting element with a PN junction can be formed by bonding the n-type layer 17 and the p-type layer 18, β-Ga 2 O Three The wide band gap of the single crystal makes it possible to emit light with a short wavelength such as 260 nm.
(B) Since the connection method with the printed circuit board or the lead frame enables flip chip bonding, the heat generated from the light emitting region can be efficiently released to the printed circuit board or the lead frame.
(C) The insulating substrate 16 and the n-type layer 17 are β-Ga 2 O Three Thus, the buffer layer can be eliminated, and the n-type layer 17 having high crystallinity can be formed.
(D) Since the insulating substrate 16 has high transparency in the light emitting region, the light extraction efficiency can be increased, and ultraviolet light having a short wavelength such as 260 nm can be extracted from the substrate side.
(E) Oxide β-Ga on the insulating substrate 16, the n-type layer 17, and the p-type layer 18 2 O Three Since a single crystal is used, a light-emitting element that operates stably even in a high-temperature atmosphere can be formed.
[0061]
<Example 6>
FIG. 8 shows β-Ga according to Example 6 of the present invention. 2 O Three The cross section of a system light emitting element is shown. The light-emitting
[0062]
p-type β-Al 1.4 Ga 0.6 O Three The carrier concentration of the cladding layer 53 is p-type β-Ga by the method described above. 2 O Three The contact layer 54 is formed lower than the carrier concentration. Similarly, n-type β-Al 1.4 Ga 0.6 O Three The carrier concentration of the cladding layer 51 is n-type β-Ga. 2 O Three It is formed lower than the carrier concentration of the substrate 50.
[0063]
β-Ga 2 O Three The active layer 52 is made of n-type β-Al 1.4 Ga 0.6 O Three Cladding layer 51 and p-type β-Al 1.4 Ga 0.6 O Three Β-Ga which is a double heterojunction sandwiched between clad layers 53 and has a band gap smaller than the band gap of each clad layer 51, 53. 2 O Three Form with.
[0064]
The
[0065]
Since the light-emitting
[0066]
Β-Ga 2 O Three The active layer 52 is made of β-GaInO. Three May be formed. At this time, β-Ga is used as the cladding layer. 2 O Three May be formed. Further, the active layer 52 may have a quantum well structure capable of increasing the light emission efficiency.
[0067]
FIG. 9 shows β-Al 1.4 Ga 0.6 O Three , Β-Ga 2 O Three And β-GaInO Three The relationship between the lattice constant ratio and the band gap is shown. It can be seen that increasing the Al concentration increases the band gap and reduces the lattice constant ratio, and increasing the In concentration increases the band gap and increases the lattice constant ratio. β-Ga 2 O Three About the b-axis <010> orientation and c-axis The <001> orientation is shown as in FIG. 9, and a similar tendency appears for the a-axis <100> orientation.
[0068]
According to the sixth embodiment, the following effects can be obtained.
(A) β-Ga forming the active layer 52 2 O Three The wide band gap of the single crystal makes it possible to emit light with a short wavelength such as 260 nm.
(B) Since it has a double heterojunction, it is possible to prevent a decrease in luminous efficiency.
(C) n-type β-Ga 2 O Three The substrate 50 and the layers 51 to 54 are made of β-Ga 2 O Three Therefore, the buffer layer can be eliminated, and a p-type layer with high crystallinity can be formed.
(D) n-type β-Ga 2 O Three Since the substrate 50 has conductivity, the substrate 50 can have a vertical structure in which electrodes are taken out from above and below, so that the layer configuration and the manufacturing process can be simplified.
(E) n-type β-Ga 2 O Three Since the substrate 50 is highly transmissive in the light emitting region, the light extraction efficiency can be increased, and ultraviolet light having a short wavelength such as 260 nm can be extracted from the substrate side.
(F) n-type β-Ga 2 O Three Oxide-based β-Ga on the substrate 50 and the layers 51 to 54 2 O Three Since a single crystal is used, a light-emitting element that operates stably even in a high-temperature atmosphere can be formed.
[0069]
<Example 7>
FIG. 10 shows β-Ga according to Example 7 of the present invention. 2 O Three The cross section of a system light emitting element is shown. The light-emitting
[0070]
β-Ga 2 O Three The active layer 52 is n-type β-Al as in the sixth embodiment. 1.4 Ga 0.6 O Three Cladding layer 51 and p-type β-Al 1.4 Ga 0.6 O Three Β-Ga which is a double heterojunction sandwiched between clad layers 53 and has a band gap smaller than the band gap of each clad layer 51, 53. 2 O Three Formed with.
[0071]
Since the light-emitting
[0072]
According to the seventh embodiment, the following effects can be obtained.
(A) β-Ga forming the active layer 52 2 O Three Light emission with a short wavelength, for example, 260 nm is possible due to the wide band gap of the single crystal.
(B) Since it has a double heterojunction, it is possible to prevent a decrease in luminous efficiency.
(C) Insulated β-Ga 2 O Three Substrate 55 and n-type β-Al 1.4 Ga 0.6 O Three The cladding layer 51 is made of β-Ga 2 O Three Therefore, the buffer layer can be eliminated, and an n-type layer with high crystallinity can be formed.
(D) Insulated β-Ga 2 O Three Since the substrate 55 is highly transmissive in the light emitting region, the light extraction efficiency can be increased.
(E) Insulated β-Ga 2 O Three Oxide-based β-Ga on the substrate 55 and each layer 51, 53, 52, 56 2 O Three Since a single crystal is used, a light-emitting element that operates stably even in a high-temperature atmosphere can be formed.
[0073]
In Examples 1 to 7, the
[0074]
In addition to the laser beam, the excitation beam may be an electron beam or an ion beam as long as it can irradiate a metal target and release chemical species such as metal atoms.
[0075]
Β-Ga 2 O Three Other types of Ga 2 O Three It may be.
[0076]
Although the present invention has been described with respect to a light emitting element, it can also be applied to a photosensor that converts incident light into an electrical signal.
[0077]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a PN junction light-emitting element can be formed by forming a second layer exhibiting p-type conductivity on a first layer exhibiting n-type conductivity. Therefore, Ga 2 O Three The band gap of the single crystal makes it possible to emit light in the ultraviolet region.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows Ga according to Example 1 of the present invention. 2 O Three It is sectional drawing which shows a system light emitting element.
FIG. 2 is a graph showing the relationship between oxygen concentration and carrier concentration according to Example 1 of the present invention.
FIG. 3 shows Ga according to Example 1 of the present invention. 2 O Three It is a figure which shows schematic structure of the film-forming apparatus for manufacturing a system light emitting element.
FIG. 4 shows Ga according to Example 2 of the present invention. 2 O Three It is sectional drawing which shows a system light emitting element.
FIG. 5 shows Ga according to Example 3 of the present invention. 2 O Three It is sectional drawing which shows a system light emitting element.
FIG. 6 shows Ga according to Example 4 of the present invention. 2 O Three It is sectional drawing which shows a system light emitting element.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a light emitting device according to Example 5 of the invention.
FIG. 8 shows Ga according to Example 6 of the present invention. 2 O Three It is sectional drawing which shows a system light emitting element.
FIG. 9: β-Al 1.4 Ga 0.6 O Three , Β-Ga 2 O Three , And β-GaInO Three It is a figure which shows the relationship between the lattice constant rate of this and a band gap.
FIG. 10 is a Ga gas generator according to Example 7 of the present invention. 2 O Three It is sectional drawing which shows a system optical element.
[Explanation of symbols]
1 Light emitting element
2 n-type substrate
3 p-type layer
4 Transparent electrodes
5 n electrode
6 Bonding electrodes
7 n-type layer
8 lead
9 Bonding
12 p-type substrate
13 n-type layer
16 Insulated substrate
17 n-type layer
18 p-type layer
20 Deposition equipment
21 chambers
21a, 21b pipe
23 Target
24 Laser unit
25 Target stand
27 Substrate holder
28 Radical injection part
29 Exhaust section
30 Rotating mechanism
33 chemical species
36 p electrode
37 n-electrode
41 Laser oscillator
42 Laser light
43,44 lens
50 n-type β-Ga 2 O-type substrate
51 n-type β-Al 1.4 Ga 0.6 O Three Cladding layer
52 β-Ga 2 O Three Active layer consisting of
53 p-type β-Al 1.4 Ga 0.6 O Three Cladding layer
54 p-type β-Ga 2 O Three Contact layer
55 Insulated β-Ga 2 O Three substrate
56 n-type β-Ga 2 O Three Contact layer
58 lead
59 Bonding
60 spaces
63 Solder balls
65 Printed circuit board
66 Print Pattern
70 Outgoing light
71 Light emission
80 Printed circuit board
81 Metal paste
60 spaces
Claims (15)
前記第1の層上に形成されたGa2O3系単結晶からなるp型導電性を示す第2の層とを備え、
前記第1の層および第2の層は、これらの間に活性層を備えることを特徴とするGa2O3系発光素子。A first layer having n-type conductivity made of a Ga 2 O 3 based single crystal;
A second layer having p-type conductivity made of a Ga 2 O 3 based single crystal formed on the first layer ,
The Ga 2 O 3 -based light emitting device, wherein the first layer and the second layer include an active layer between them .
前記基板または薄膜は、前記Ga2O3系単結晶中の酸素欠陥によりn型導電性を示すことを特徴とする請求項1記載のGa2O3系発光素子。The first layer is a substrate or a thin film;
2. The Ga 2 O 3 light emitting device according to claim 1, wherein the substrate or the thin film exhibits n-type conductivity due to oxygen defects in the Ga 2 O 3 single crystal.
前記基板または前記薄膜にn型ドーパントを添加することによりn型導電性を示すことを特徴とする請求項1記載のGa2O3系発光素子。The first layer is a substrate or a thin film;
Ga 2 O 3 light-emitting device according to claim 1, characterized in that an n-type conductivity by adding an n-type dopant to the substrate or the thin film.
前記基板または薄膜は、前記Ga2O3系単結晶中のGa欠陥によりp型導電性を示すことを特徴とする請求項1記載のGa2O3系発光素子。The second layer is a substrate or a thin film;
The Ga 2 O 3 light emitting device according to claim 1, wherein the substrate or the thin film exhibits p-type conductivity due to Ga defects in the Ga 2 O 3 single crystal.
前記基板または前記薄膜にp型ドーパントを添加することによりp型導電性を示すことを特徴とする請求項1記載のGa2O3系発光素子。The second layer is a substrate or a thin film;
Ga 2 O 3 light-emitting device according to claim 1, wherein the indicating p-type conductivity by adding a p-type dopant to the substrate or the thin film.
前記基板上に形成されたGa2O3系単結晶からなるp型導電性を示す薄膜とを備え、
前記基板と前記p型導電性を示す薄膜との間に、Ga 2 O 3 系単結晶からなり、前記基板とキャリア濃度が異なるn型導電性を示す薄膜が形成されていることを特徴とするGa2O3系発光素子。A substrate having n-type conductivity made of a Ga 2 O 3 based single crystal;
A p-type conductive thin film made of a Ga 2 O 3 based single crystal formed on the substrate ,
Between the substrate and the thin film exhibiting p-type conductivity, a thin film exhibiting n-type conductivity made of a Ga 2 O 3 single crystal and having a carrier concentration different from that of the substrate is formed. Ga 2 O 3 light emitting element.
前記基板上に形成されたGa2O3系単結晶からなるn型導電性を示す薄膜とを備え、
前記基板と前記n型導電性を示す薄膜との間に、Ga 2 O 3 系単結晶からなり、前記基板とキャリア濃度が異なるp型導電性を示す薄膜が形成されていることを特徴とするGa2O3系発光素子。A substrate showing p-type conductivity made of a Ga 2 O 3 based single crystal;
A thin film showing n-type conductivity made of a Ga 2 O 3 based single crystal formed on the substrate ,
A thin film having p-type conductivity, which is made of a Ga 2 O 3 single crystal and has a carrier concentration different from that of the substrate, is formed between the substrate and the thin film having n-type conductivity. Ga 2 O 3 light emitting element.
前記基板をアニールすることによって絶縁基板を形成し、
前記絶縁基板上に、n型ドーパントを添加することによってn型導電性を示す薄膜を形成し、
さらにその上に、p型ドーパントを添加することによってp型導電性を示す薄膜を形成することを特徴とする発光素子の製造方法。Forming a substrate having n-type conductivity composed of a Ga 2 O 3 based single crystal;
Forming an insulating substrate by annealing the substrate;
Forming a thin film exhibiting n-type conductivity by adding an n-type dopant on the insulating substrate;
Furthermore, the thin film which shows p-type electroconductivity is formed by adding p-type dopant on it, The manufacturing method of the light emitting element characterized by the above-mentioned.
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