JP4020259B2 - 三板式固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入射光を赤光と緑光と青光のグループに分光して、各々を撮像する三板式固体撮像装置に関する。
CCD(Charge Coupled Device)やMOS(Metal Oxide Semiconductor)センサーに代表される固体撮像装置の市場は、ビデオカメラ(ムービー)に始まり、デジタルビデオカメラ(DVC)、デジタルスチルカメラ(DSC)、更にはカメラ付携帯電話と市場が拡大している。固体撮像装置に要求される性能は、カラー対応はもちろんのこと、高解像度化と高感度化である。しかしながら、高解像度化のため画素数をあげても、カラーフィルタを用いた色分離(カラー)化を行っていては、画素がR用画素、G用画素、B用画素の三つに分かれるため、各色単独でみれば解像度が概ね1/3にまで劣化する。一方、カラーフィルタには、顔料型、染料型、干渉型などが存在するが、例えば、R用カラーフィルタでは、GおよびBの色成分は、吸収または反射してしまい、光の損失が生じ、感度を劣化させる要因になっている。このような動きの中で、一つの固体撮像素子を用いた単板式固体撮像装置でなく、三つの固体撮像素子を用いた三板式固体撮像装置として様々なものが提案されている。
図14は、従来の三板式固体撮像装置の基本構造の例を示す図である。三つのプリズム101、102、および103には色分離用ダイクロイックミラーが、それぞれ特定の反射面に形成されている。これらのミラーは接着剤により固定されている。プリズム101、102、および103の各面には、それぞれ青用固体撮像素子105、赤用固体撮像素子106、および緑用固体撮像素子107が設置されている。外部から入射された青(B)成分115、赤(R)成分116、および緑(G)成分117は、プリズム101、102、および103の面に形成されたダイクロイックミラーで分離され、それぞれ固体撮像素子105、106、および107に入射する。このため、光の損失はなく、感度は高い。また、単板式固体撮像装置のように各画素がRGBに分かれることもないので、解像度が劣化することもない。
また、フォトニック結晶を用いた固体撮像装置として、様々なものが提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
上記特許文献1に開示された固体撮像装置では、フォトニック結晶は特定波長(色)の透過を妨げるために遮光部として利用されている。
また、上記特許文献2に開示された単板式固体撮像装置では、フォトニック結晶のスーパープリズム効果を用いて色分離を行っている。スーパープリズム効果とは、屈折率の異なる材料を周期的に配列したフォトニック結晶の内部から外部へ、あるいは逆方向へ光のビームあるいは波束が境界と交叉するとき、折れ曲がり角が著しい波長依存性を持つ効果を呼ぶ。波長によって、通常の10倍以上の強い屈折を受ける。
図15は、従来のフォトニック結晶での屈折の様子を示す図である。フォトニック結晶300に入射した光(波長620nmの赤光301、波長610nmの赤光302、波長600nmの赤光303、波長560nmの緑光304、波長550nmの緑光305、波長540nmの緑光306、波長500nmの青光307、波長490nmの青光308、波長480nmの青光309)は、それぞれの波長に応じて屈折し、出射する(波長620nmの赤光311、波長610nmの赤光312、波長600nmの赤光313、波長560nmの緑光314、波長550nmの緑光315、波長540nmの緑光316、波長500nmの青光317、波長490nmの青光318、波長480nmの青光319)。
また、上記特許文献3に開示された固体撮像装置は単板式固体撮像装置の一種であり、各画素が、サブピクセル(受光器)に分かれ、それぞれにフォトニック結晶が組み込まれ、スーパープリズム効果を利用して分光している。
そのほかにもフォトニック結晶の色分離機能を利用して、単板式固体撮像装置のカラーフィルタとして用いられている。
特開2003−133536号公報 特開2003−78917号公報 特開2002−54994号公報
しかしながら、従来の技術では、以下に述べる問題がある。
従来のプリズムを用いた三板式固体撮像装置では、複雑なプリズムを準備し、かつ、精度よく組み合わせる必要があり、そのうえコストが高くなるという問題がある。
また、従来のフォトニック結晶を用いた三板式固体撮像装置では、図15に示したように、フォトニック結晶300で分光された出射光311〜319は連続的な光として放出されるので、RGBに分光して各々固体撮像素子に入射する際、特にRGBの境界付近で光の損失が生じるという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、組立方法が容易かつ低コストで、高解像度かつ高感度な三板式固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る三板式固体撮像装置は、入射光を赤光と緑光と青光のグループに分光して、前記赤光と緑光と青光のグループを各々撮像する三板式固体撮像装置であって、同一グループ内の光成分の光軸が平行であるように前記入射光を分光する、一つの素子から成る分光手段と、前記分光手段で分光された前記赤光のグループの光軸上に設置され、前記赤色のグループを撮像する赤用固体撮像手段と、前記分光手段で分光された前記緑光のグループの光軸上に設置され、前記緑光のグループを撮像する緑用固体撮像手段と、前記分光手段で分光された前記青光のグループの光軸上に設置され、前記青光のグループを撮像する青用固体撮像手段とを備えることを特徴とする。さらに、前記分光手段はフォトニック結晶であることを特徴とする。これにより、従来のような複雑なプリズムを準備して精度よく組み合わせて組み立てる必要がなくなり、一つの素子だけで分光を実現できるので、組立方法が容易になり、そのうえコストが低く実現できる。また、フォトニック結晶は低損失な光学的特性をもつので、高解像度かつ高感度な三板式固体撮像装置を実現することができる。
さらに、前記赤光と緑光と青光のグループの各光量のレベル差を補正する補正手段を備えることを特徴とする。これにより、さらに高解像度かつ高感度が実現できる。
さらに、前記赤用固体撮像手段と前記緑用固体撮像手段と前記青用固体撮像手段とを異なるダイ(チップ)上に形成し、ハイブリッドに並べることを特徴とする。これにより、各固体撮像手段は別品になり、仮に歩留が悪くても良品を集めることができるので、生産性が向上する。
さらに、前記赤用固体撮像手段と前記緑用固体撮像手段と前記青用固体撮像手段とを同一のダイ上に形成し、モノリシックに並べることを特徴とする。これにより、各チップ間の相対位置のズレがなくなり、組み立ての調整作業が減るので、三板式固体撮像装置の低価格を実現することができる。
さらに、前記分光手段を、前記三板式固体撮像装置のパッケージの光を取り込む窓に形成することを特徴とする。これにより、分光手段と各固体撮像手段の位置調整が不要になるので、ユーザの使い方が容易になる。
さらに、前記分光手段を、前記パッケージの入射面に対して8°以上傾けて形成することを特徴とする。これにより、光軸は前記分光手段に対して斜めになるので、色分離をより効果的に行える。
さらに、前記分光手段を、前記ダイ上にモノリシックに形成することを特徴とする。これにより、前記分光手段まで一貫して半導体プロセスで行うことができるので、高精度組立および低価格が実現できる。
本発明によれば、組立方法が容易かつ低コストで、高解像度かつ高感度な三板式固体撮像装置を実現することができるので、その実用的価値は極めて高い。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る三板式固体撮像装置の基本構造を示す斜視図である。三板式固体撮像装置50は、赤用固体撮像素子1、緑用固体撮像素子2、青用固体撮像素子3、およびフォトニック結晶4から構成される。Z方向に進行した入射光は、フォトニック結晶4により赤光と緑光と青光の各グループに分光され、分光された光は、それぞれX方向に配置されている赤用固体撮像素子1、緑用固体撮像素子2、および青用固体撮像素子3に入射する。この、フォトニック結晶4での分光の説明は後述する。
図2は、フォトニック結晶4のX−Z平面の断面、および、入射光と出射光の例を示す図である。フォトニック結晶4は、SiO(屈折率1.45)の中に、Y方向に円筒形(半径0.113μm)の形状を持つSi(屈折率2.0)が、正方格子状(ピッチは0.25μm)に配置されており、SiはZ方向(光の進行方向)に9層形成されている。このように、フォトニック結晶4は、X方向およびZ方向に屈折率周期構造をもった二次元フォトニック結晶であり、Y方向には屈折率は一様である。図2に示すように、X−Z平面内で、Z軸とθの角度でフォトニック結晶4に入射した光は、後述するように、フォトニック結晶4で分光され、赤光はZ軸と9.4°の角度の方向に、緑光は5.4°の角度の方向に、また、青光はZ軸の方向に出射する。
図3は、図2で説明を行った構造をもつフォトニック結晶4の分散面(波数空間におけるバンドの等エネルギー面)を示す図である。つまり、ほぼ青色である波長480、490、500nmに対してはほぼ正方の分散面、ほぼ緑色である波長540、550、560nmに対してはややくぼんだ分散面、ほぼ赤色である波長600、610、620nmに対してはさらにくぼんだ分散面をもつ。
図4は、フォトニック結晶4に入射した光の進行方向を説明するための図である。フォトニック結晶4に入射した光は、Kx方向の運動量が保存され、かつ、分散面に垂直な方向に進行する特性をもつ。従って、フォトニック結晶4は図4に示したように、色によって分散面が異なっているので、進行方向も色によって異なることになる。このため、入射光のうち、青色、緑色、赤色のグループ内の各成分は、Z軸方向に対して、それぞれ0°、5.4°、9.4°の方向に分離され、かつ、そのグループ内の光の進行方向は平行となる。よって、図1で示したように、各分離方向に3つの固体撮像素子を置けば、極めて低損失で各色を受光することができる。
なお、図3と図4で示したように、フォトニック結晶4はKz軸に対して上下対称な分散面を有している。従って、もしθ<0の入射光があると、Z方向に対称な位置に放射されるので、正しく固体撮像素子に入射されず、感度低下やノイズの原因となる。従って、入射角θは、すべての入射光に対して正値になるようにすることが望ましい。
図5は本発明の実施の形態1に係る三板式固体撮像装置の基本構造を示す図である。三板式固体撮像装置50は、赤用固体撮像素子1、緑用固体撮像素子2、青用固体撮像素子3、およびフォトニック結晶4から構成されている。固体撮像素子1〜3はSi製であり、XGA仕様(約80万画素)である。また、異なるダイ(チップ)上に形成され、ハイブリッドに並べられている。各画素(サイズ2x2μm)にはフォトディテクタと電荷結合素子が内蔵されている。入射光は、赤成分11、緑成分12、および青成分13から構成されるが、フォトニック結晶4のスーパープリズム効果により、短い距離で各色成分が分光され、それぞれ固体撮像素子1〜3の方向に進行する。この構成により、従来のような複雑なプリズムを準備して、精度よく組み合わせて組み立てる必要がなくなり、そのうえコストが低くなる。また、フォトニック結晶を用いることで高解像度かつ高感度を実現することができる。また、各固体撮像素子は別品になるので、仮に歩留が悪くても良品を集めることができ、生産性が向上する。
図6は、本発明の実施の形態1に係る三板式固体撮像装置におけるフォトニック結晶4での屈折の様子を示す図である。入射光を波長で分ければ、赤色光の代表として波長620nmの光301、波長610nmの光302、波長600nmの光303、緑色光として波長560nmの光304、波長550nmの光305、波長540nmの光306、青色光として波長500nmの光307、波長490nmの光308、波長480nmの光309から構成されている。ただし、この間は離散的でなく、連続的に存在する。図3と図4に示したようなフォトニック結晶4の分散面を設計すれば、フォトニック結晶4を通過した後の光は、赤緑青の三つの色のグループ331(321、322、323から成る)、332(324、325、326から成る)、および333(327、328、329から成る)に分離される。このようなフォトニック結晶4による色分離では、各固体撮像素子に入る色の混色が極めて小さく、純度の高い色再現性が得られる。さらに、入射光は無駄なく各固体撮像素子に取り込まれるため、感度は高くなる。
図7は、本発明の実施の形態1に係る三板式固体撮像装置を実際のカメラ(DVC、DSCなど)に搭載したときの結像の様子を説明するための図である。入射光の光軸7に対してレンズ5が垂直に置かれており、光線6と8は、レンズ5を通過後、焦点面で結像する。すなわち、光線204と208は焦点201で、光線205と209は焦点202で、光線206と210は焦点203で、それぞれ結像することになる。しかし、実際フォトニック結晶4を焦点面に傾けて、焦点202の位置に表面が来るように設置する。このため、焦点201の位置はフォトニック結晶4の内部に位置することとなり、実際には焦点を結ぶ前に屈折する。また、焦点203の位置はフォトニック結晶4の表面の前に位置することとなり、実際には焦点を結んだ後に屈折する。これは、画像周辺に近づくにつれてピンぼけとなることを意味する。しかし、レンズ5とフォトニック結晶4の距離が十分大きければそのピンぼけ量は小さく、また、一般に画像周辺のピンぼけは、特に動画で感じにくいことを考慮すると、実用上問題とはならない程度である。
図8は、図7で説明を行ったカメラの結像を説明するための斜視図である。フォトニック結晶4の表面に結像した像は、赤緑青の3つのグループに分けられ、それぞれ固体撮像素子1〜3に投射される。
図9は、図7と図8で説明を行ったカメラの結像および信号処理を説明するための図である。三板式固体撮像装置51において、レンズ5およびフォトニック結晶4を通過した光は、赤緑青の3つのグループに分けられ、それぞれ固体撮像素子1〜3に投射されるが、フォトニック結晶4に入射する光には、入射角が負値をもつ光もある。この入射角が負値をもつ光は、図4で説明を行ったように、正しく固体撮像素子の方向には出射されないため、光量が落ちてしまう。光量の減少量は、青より緑、緑より赤のほうが大きくなる。このため、各固体撮像素子1〜3の出力情報からそのまま入射画像を構築すると、色の再現が十分には実現できない。このため、各固体撮像素子1〜3の情報を補正回路20に入力して、各固体撮像素子1〜3で異なる光量のレベルを補正したのち合成して、出力端21から出力する。補正回路20での補正は、青より緑、緑より赤の信号を大きく増幅する方法をとる。なお、光量が落ちるとノイズが増えるが、実用上問題となるレベルではない。
以上のように、本発明の実施の形態における三板式固体撮像装置によれば、組立方法が容易かつ低コストで、高解像度かつ高感度な三板式固体撮像装置を実現することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る三板式固体撮像装置52では、図10に示すように、各色用の固体撮像素子1〜3を一枚の基板30上に集積している。すなわち、同一のダイ上に形成し、モノリシックに並べている。基板30は、Siを用いて、半導体フォトリソグラフィーのマスク工程で作製されるため、赤用固体撮像素子1、緑用固体撮像素子2、および青用固体撮像素子3の相対位置は実質的に不変であり、位置精度が非常に高くなるため、結局、フォトニック結晶4および基板30の実装が容易になる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る三板式固体撮像装置53では、図11に示すように、各色用の固体撮像素子1〜3を一枚の基板30上に集積したものを一つのパッケージ32にいれ、そのパッケージ32の窓にフォトニック結晶34を形成している。これにより、ユーザは、フォトニック結晶34と固体撮像素子1〜3の位置調整が不要になるので、取り扱いが容易になる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る三板式固体撮像装置54では、図12に示すように、実施の形態3と比べ、フォトニック結晶36および基板30をパッケージ32に対して、8°傾けたところのみ異なる。このようにすれば、入射光はフォトニック結晶36の入射面に対しさらに8°傾くことになる。シュネルの法則から分かるように、8°傾くとsin(90°−8°)≒0.99となり約1%の変化が得られ、色分離の効果が大きくなる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5に係る三板式固体撮像装置55では、図13に示すように、各固体撮像素子1〜3を集積した基板30上にモノリシックにフォトニック結晶40を形成している。フォトニック結晶40と基板30との間には、高透過率な樹脂41が形成されている。これにより、前記分光手段まで、一貫して半導体プロセスで行うことができるので、高精度組立および低価格が実現できる。
以上のように、本発明の実施の形態1〜5における三板式固体撮像装置によれば、組立方法が容易かつ低コストで、高解像度かつ高感度な三板式固体撮像装置を実現することができる。
以上、本発明に係る三板式固体撮像装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されない。例えば、フォトニック結晶は本発明の実施の形態で説明を行った構造に限定されず、赤光と緑光と青光のグループ内の光成分の光軸が平行であるように入射光を分光するような他の構造をもつフォトニック結晶を用いてももちろんよいし、そのような特性をもつフォトニック結晶以外の素子を使用してもよい。また、そのようなフォトニック結晶等の分散面の形状は他の形状であってももちろんよい。なお、固体撮像素子には、MOSセンサーやCCD等を用いることができる。
本発明に係る三板式固体撮像装置は、組立方法が容易かつ低コストで、高解像度かつ高感度であるという効果を有し、ビデオカメラやカメラ付携帯電話等に使用される三板式固体撮像装置として有用である。
本発明の実施の形態1に係る三板式固体撮像装置の基本構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る三板式固体撮像装置におけるフォトニック結晶の構造および光の進行方向を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る三板式固体撮像装置におけるフォトニック結晶の分散面を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る三板式固体撮像装置におけるフォトニック結晶に入射した光の進行方向を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係る三板式固体撮像装置の基本構造を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る三板式固体撮像装置におけるフォトニック結晶での屈折の様子を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る三板式固体撮像装置を用いたカメラの結像を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係る三板式固体撮像装置を用いたカメラの結像を説明するための斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る三板式固体撮像装置を用いたカメラの結像および信号処理を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る三板式固体撮像装置の基本構造を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る三板式固体撮像装置の基本構造を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る三板式固体撮像装置の基本構造を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る三板式固体撮像装置の基本構造を示す図である。 従来の三板式固体撮像装置の基本構造の例を示す図である。 従来の分光器での屈折の様子を示す図である。
符号の説明
1、106 赤用固体撮像素子
2、107 緑用固体撮像素子
3、105 青用固体撮像素子
4、34、36、40、300 フォトニック結晶
5 レンズ
6、8 入射光
7 入射光軸
11、116 入射光赤成分
12、117 入射光緑成分
13、115 入射光青成分
20 補正回路
21 出力端
30 集積基板
32 パッケージ
41 樹脂
50、51、52、53、54、55 三板式固体撮像装置
101、102、103 プリズム
201、202、203 焦点
204、205、206、208、209、210 光線
301、311、321 波長620nmの赤光
302、312、322 波長610nmの赤光
303、313、323 波長600nmの赤光
304、314、324 波長560nmの緑光
305、315、325 波長550nmの緑光
306、316、326 波長540nmの緑光
307、317、327 波長500nmの青光
308、318、328 波長490nmの青光
309、319、329 波長480nmの青光
331 赤色を主とする光
332 緑色を主とする光
333 青色を主とする光

Claims (5)

  1. 入射光を、赤光と緑光と青光のグループに分光して、前記赤光と緑光と青光のグループを各々撮像する三板式固体撮像装置であって、
    同一グループ内の光成分の光軸が平行であるように前記入射光を分光する、一つの素子から成る分光手段と、
    前記分光手段で分光された前記赤光のグループの光軸上に設置され、前記赤色のグループを撮像する赤用固体撮像手段と、
    前記分光手段で分光された前記緑光のグループの光軸上に設置され、前記緑光のグループを撮像する緑用固体撮像手段と、
    前記分光手段で分光された前記青光のグループの光軸上に設置され、前記青光のグループを撮像する青用固体撮像手段と
    を備えており、
    前記分光手段はフォトニック結晶であり、
    前記フォトニック結晶は前記各光グループに対し、グループ内で相似形の分散面を有している
    ことを特徴とする三板式固体撮像装置。
  2. 前記フォトニック結晶は、SiO 2 層と前記SiO 2 層の中に設けた円筒形のSi 3 4 層との複合体であり、
    前記Si 3 4 層の円筒の中心軸が前記入射光に垂直な方向に配置され、
    前記複合体を前記Si 3 4 層の円筒の中心軸に垂直な面で切った断面図において前記Si 3 4 層が正方格子状に配置された
    ことを特徴とする請求項1記載の三板式固体撮像装置。
  3. 前記入射光の光軸に近い順に前記青用固体撮像手段と、前記緑用固体撮像手段と、前記赤用固体撮像手段とが配置された
    ことを特徴とする請求項1または2記載の三板式固体撮像装置。
  4. 前記Si 3 4 層の円筒の中心軸に沿って前記青用固体撮像手段、前記緑用固体撮像手段、前記赤用固体撮像手段が配置された
    ことを特徴とする請求項2または3記載の三板式固体撮像装置。
  5. 前記分光手段を、前記三板式固体撮像装置のパッケージの光を取り込む窓に形成する
    ことを特徴とする請求項1記載の三板式固体撮像装置。
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