JP4018170B2 - 水中の汚濁防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は水中の汚濁防止装置、特に、水中に土砂等を投棄する場合、特に水域の埋立等の場合に水中を汚濁させないようにする水中の汚濁防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、護岸、埋立等のための土砂投棄に際して公害防止その他の要請から水を汚濁させない手段としては工事区域全体を覆うようにシルトプロテクター等の汚濁防止膜を敷設して、工事区域以外の水域へのにごりの流出を防ぐようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、このような従来の手段では下記のような欠点がある。
【0004】
1)工事区域が広くなると汚濁防止膜の敷設範囲が広範になり設置コストが高くなる。
【0005】
2)コストを低減するために防止膜の敷設範囲を土運船の近傍周辺の狭い範囲に限定すると、土砂を投棄した時に土運船近傍の水位は瞬時に低下するため、汚濁防止膜が土運船の方向に接近することから、土運船の操船に支障をきたす恐れがある。
【0006】
3)防止膜は流れがあると煽られて、垂直の自立状態の維持が難しく濁りの防止効果が小さくなる。
【0007】
4)汚濁防止膜は破れやすい。
【0008】
5)海草や貝などの付着が著しいため、防止枠の浮力を維持するためには付着生物の除去などメインテナンスが度々必要である。
【0009】
6)長期間使用すると材料の劣化が著しく、長期間の使用には取り替えが必要となるため、コスト的にも高くなる。
【0010】
本発明は上記の欠点を除くようにしたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の水中の汚濁防止装置は、土砂投入口となる上部開口と底面開口を囲む浮体式側枠と、この浮体式側枠の前端及び後端に設けられた開閉扉と、上記浮体式側枠下部内面に設けられた、上記上部開口に対して上記底面開口を70〜80%に狭めるための所望の幅の遮蔽体とより成ることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の水中の汚濁防止装置は、土砂投入口となる上部開口と底面開口を囲む浮体式側枠と、この浮体式側枠の前端及び後端に設けられた開閉扉と、上記浮体式側枠の下部内面に設けられた、上記上部開口に対して上記底面開口を70〜80%に狭める格子とより成ることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の水中の汚濁防止装置は、土砂投入口となる上部開口と底面開口を囲む浮体式側枠と、この浮体式側枠の前端及び後端に設けられた開閉扉と、上記浮体式側枠の下部内面に設けられた、所望の幅の遮蔽体と、この遮蔽体間に接続した格子とより成り、上記遮蔽体と格子により上記上部開口に対して上記底面開口が70〜80%に狭められることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の水中の汚濁防止装置は、土砂投入口となる上部開口と底面開口を囲む浮体式側枠と、この浮体式側枠の前端及び後端に設けられた開閉扉と、上記浮体式側枠の下部内面に設けられた、上記上部開口に対して上記底面開口を70〜80%に狭めるチェーンとより成ることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
【0016】
本発明の第1の実施例においては、図1〜図3に示すように、土砂を運搬して所定の区域に土砂を投入するための底開式土運船1の両側を鋼製の浮体式側枠2,2によって取り囲み、土運船1の前後においてこれら側枠2,2の底面間を連結底板3によって互いに連絡せしめると共に、上記側枠2,2の前端及び後端に夫々開閉扉4,4を設け、この開閉扉4,4と上記側枠2,2間に形成される部分に土運船1を位置せしめる。
【0017】
また、上記側枠2,2の下面に沿って上記側枠2,2間に形成される底面開口5を70〜80%に狭めるための所望の幅の遮板6,6を上記側枠2,2の下部内面に沿って設ける。
【0018】
本発明の水中の汚濁防止装置は上記のような構成であるから、図3に示すように土運船1の底面から土砂7を水底8に向かって投入した場合土砂7の落下速度が上記遮板6,6によって70〜80%に制限され、水底面に衝突したときの土砂による汚濁拡散が減少されるようになる。
【0019】
なお、土砂の落下速度は遮板によって制限された側枠間の開口率によって変化し、水理模型実験の結果からは70〜80%のとき最大の低減効果を示した。50%以下の開口率では土砂が遮板を通過するとき遮板の先端が破損する恐れがあるので好ましくない。
【0020】
また、遮板の上面には土砂が落下しやすいように内側に下がる適度な傾斜をつけるのが好ましい。
【0021】
本発明の第2の実施例においては、図4に示すように上記遮板6を用いず上記側枠2,2間に形成される開口5を上記側枠2,2の底部内面間に接続した縦格子9と横格子10によって70〜80%に狭めるようにする。
【0022】
なお、本発明の第3の実施例においては、図5に示すように上記遮板6を用い、上記格子をこの遮板6に接続せしめる。
【0023】
上記第2,第3の実施例によれば、土運船1より落下した土砂は一端格子の抵抗により落下速度が緩和されるため水底面に衝突したときの土砂の拡散が減少し、水底面での濁りの拡散を抑制することが可能となる。
【0024】
本発明の第4の実施例においては、図6に示すように上記第2の実施例における上記縦格子9及び横格子10を浮力を有するフロート格子12とし、これをチェーン13によって側枠2に連結し、常時はフロート格子12が上方に浮動している状態ならしめる。
【0025】
本発明の第5の実施例においては、図7に示すように上記遮板6を用い、上記フロート格子12をチェーン13によって遮板6に連結するようにする。
【0026】
この第4,第5の実施例によれば落下土砂と格子12との衝突が緩和され、格子12が保護され、また、濁りの発生が少なくなる。
【0027】
本発明の第6の実施例にいては、図8に示すように上記第2の実施例における縦格子9及び横格子10の代わりにチェーン14を用いる。
【0028】
本発明の第7の実施例においては図9に示すように上記遮板6を用い、上記チェーン14を遮板6に取り付けるようにする。
【0029】
この実施例における作用効果は、上記第3の実施例と略同一である。
【0030】
本発明の第8の実施例においては、図10に示すように上記第6の実施例におけるチェーン14にフロート15を取り付け常時はチェーン14が上方に浮動している状態ならしめる。
【0031】
なお、本発明の第9の実施例においては、図11に示すように上記遮板6に取り付けたチェーン14にフロート15を取り付ける。
【0032】
上記第6〜第9の実施例における作用効果は、夫々上記第4,第5の実施例と略同一である。
【0033】
図12及び図13は側枠の開口率を75%に制限した本発明の水中の汚濁防止装置を水深40mの水域で用いた場合と用いない場合の濁度を示す線図であって、縦軸は水深、横軸は土砂投入地点から水平方向外方に離れた点までの距離、線図に付された数字は濁度をppmで示したものである。
【0034】
図12と図13の比較から明らかなように、本発明の水中の汚濁防止装置を用いた場合、50〜100m地点での濁度は約50%低減できる。
【0035】
【発明の効果】
上記のように本発明の水中の汚濁防止装置によれば、土砂投入時の水底面での濁りの拡散を抑制できる大きな利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水中の汚濁防止装置の第1の実施例の縦断正面図である。
【図2】図1に示す水中の汚濁防止装置の平面図である。
【図3】図1に示す水中の汚濁防止装置の縦断側面図である。
【図4】本発明の水中の汚濁防止装置の第2の実施例の平面図である。
【図5】本発明の水中の汚濁防止装置の第3の実施例の平面図である。
【図6】本発明の水中の汚濁防止装置の第4の実施例の平面図である。
【図7】本発明の水中の汚濁防止装置の第5の実施例の平面図である。
【図8】本発明の水中の汚濁防止装置の第6の実施例の平面図である。
【図9】本発明の水中の汚濁防止装置の第7の実施例の平面図である。
【図10】本発明の水中の汚濁防止装置の第8の実施例の平面図である。
【図11】本発明の水中の汚濁防止装置の第9の実施例の平面図である。
【図12】本発明の水中の汚濁防止装置の効果を示す線図である。
【図13】本発明の水中の汚濁防止装置を有しない場合の比較線図である。
【符号の説明】
1 底開式土運船
2 浮体式側枠
3 連結底板
4 開閉扉
5 底面開口
6 遮板
7 土砂
8 水底
9 縦格子
10 横格子
12 フロート格子
13 チェーン
14 チェーン
15 フロート

Claims (7)

  1. 土砂投入口となる上部開口と底面開口を囲む浮体式側枠と、この浮体式側枠の前端及び後端に設けられた開閉扉と、上記浮体式側枠下部内面に設けられた、上記上部開口に対して上記底面開口を70〜80%に狭めるための所望の幅の遮蔽体とより成ることを特徴とする水中の汚濁防止装置。
  2. 土砂投入口となる上部開口と底面開口を囲む浮体式側枠と、この浮体式側枠の前端及び後端に設けられた開閉扉と、上記浮体式側枠の下部内面に設けられた、上記上部開口に対して上記底面開口を70〜80%に狭める格子とより成ることを特徴とする水中の汚濁防止装置。
  3. 土砂投入口となる上部開口と底面開口を囲む浮体式側枠と、この浮体式側枠の前端及び後端に設けられた開閉扉と、上記浮体式側枠の下部内面に設けられた、所望の幅の遮蔽体と、この遮蔽体間に接続した格子とより成り、上記遮蔽体と格子により上記上部開口に対して上記底面開口が70〜80%に狭められることを特徴とする水中の汚濁防止装置。
  4. 土砂投入口となる上部開口と底面開口を囲む浮体式側枠と、この浮体式側枠の前端及び後端に設けられた開閉扉と、上記浮体式側枠の下部内面に設けられた、上記上部開口に対して上記底面開口を70〜80%に狭めるチェーンとより成ることを特徴とする水中の汚濁防止装置。
  5. 土砂投入口となる上部開口と底面開口を囲む浮体式側枠と、この浮体式側枠の前端及び後端に設けられた開閉扉と、上記浮体式側枠の下部内面に設けられた、所望の幅の遮蔽体と、この遮蔽体間に接続したチェーンとより成り、上記遮蔽体とチェーンにより上記上部開口に対して上記底面開口が70〜80%に狭められることを特徴とする水中の汚濁防止装置。
  6. 上記チェーンがフロートを有し浮力を有することを特徴とする請求項4または5記載の水中の汚濁防止装置。
  7. 上記格子がフロート格子であり、チェーンを介して上記浮体式側枠に連結されていることを特徴とする請求項2記載の水中の汚濁防止装置。
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