JP4017037B2 - 適応性のあるインフラストラクチャの構成 - Google Patents

Description

【０００１】
本発明は、請求項１の前文に記載した種類のマルチユーザアプリケーション用の適応性のある通信インフラストラクチャの構成装置、および構成を行うための方法に関する。
【０００２】
技術分野
本発明の用途は、広い範囲に分散する複数のユーザがリアルタイムで対話するネットワーク型仮想環境である。本願において、アプリケーションを、ネットワーク型仮想環境を処理する分散型コンピュータプロセスとして定義する。このようなアプリケーションは、仮想世界における現実的な感覚と、（埋没的な）強い体験を目的とする。これらのアプリケーションは、軍隊や企業チームの訓練、共同での設計／エンジニアリング、複数のプレイヤーのゲーム、バーチャルショッピング、バーチャル会議、顧客の遠隔サポート、遠隔教育に使用される。アプリケーションセッションとは、特定の時間に開始されるアプリケーションのインスタンスである。クライアントは、アプリケーションセッションに参加したり、再参加したり、抜けたりすることができる。アプリケーションセッションは、所定の条件の下で終了する。
【０００３】
関連技術の説明
ＳＥ９９０１６９４−１およびＵＳ０９／３０７７１２の両方に対する優先日が１９９９年５月１０日であるＰＣＴ／ＳＥ００／００９３２の「アプリケーションアクセスサーバ」は、同時係属出願であり、通信ネットワークにおける多数の参加者間のリアルタイムパフォーマンスを記載している。クライアントユニットからの情報を受信するための受信手段を有するサーバユニットが設けられている。このサーバユニットは、クライアントユニットそれぞれから受信した状態情報を記憶し、この情報をネットワーク内のノードに転送する。また、記憶された情報の少なくとも一部をクライアントに送信する。このようにして、アプリケーションの状態全体をネットワーク内の１または複数のユニットに保持することができる。これにより、各クライアントが状態全体を記憶する必要がなくなり、これによって各クライアントに必要なメモリおよび帯域幅が減少する。
【０００４】
本発明は、この同時係属中のＰＣＴ／ＳＥ００／００９３２に基づくが、マルチユーザアプリケーション用のインフラストラクチャの半自動的な構成を行う。
【０００５】
この出願との同時係属出願は、ＳＥ−．．．インフラストラクチャ「マルチユーザ用の通信インフラストラクチャ」とＳＥ−．．．ネームサーバ「ネットワーク型マルチユーザアプリケーション用のネームサービス」である。
【０００６】
本願において図示および説明する構成要素の一部は、同時係属出願においてより詳細に説明されており、これらは目的を問わず、その全体が参考文献として本文書に組み込まれる。
【０００７】
発明の目的
本発明の目的は、マルチユーザアプリケーション用の適応性のある通信インフラストラクチャの半自動的な構成を提供することである。
【０００８】
本発明の他の目的は、ネットワークリソースの使用の精度および経済性を向上させることである。
【０００９】
発明
セッションプロファイルは、アプリケーションセッションに適用されかつ有効な一連のアプリケーションネットワークパラメータで構成される。このセッションプロファイルは、アプリケーションセッションとの接続が開始される前または開始に関連して、プログラム可能なアプリケーションネットワークを初期化および準備するのに使用される。
【００１０】
クライアントプロファイルは、アプリケーションセッションにおける参加者に有効な一連のアプリケーションネットワークパラメータで構成される。クライアントプロファイルは、特定のクライアントがアプリケーションセッションに参加する前または参加に関連して、プログラム可能なアプリケーションネットワークとクライアントコンピュータを初期化および準備するのに使用される。
【００１１】
１つのセッションプロファイルに、一連のクライアントプロファイルを関連付けてもよい。各アプリケーションは、任意に１または複数のクライアントプロファイルとアプリケーションセッションプロファイルに関連付けられる。
【００１２】
プログラム可能なアプリケーションネットワークがセッション管理インタフェースを使用してアプリケーションをサポートしない場合には、アプリケーションセッションのランタイム条件は、そのアプリケーションに関連付けられるセッションプロファイルとクライアントプロファイルによって付与される。
【００１３】
セッションの参加者は、プログラム可能なアプリケーションネットワーク（ＰＡＮ）によって特定のセッションアクセスチケットが与えられていなくても、セッションに参加することができる。セッションの参加者は、セッションアクセスチケット、および／または各クライアントのアクセス許可に割り当てられるＩＤ（例えば特定のクライアントプロファイルに接続できるクライアント数が１０人の場合には連続する数１．．．１０）として、アプリケーション名および／またはアプリケーションセッションプロファイルのＩＤおよび／またはクライアントプロファイルのＩＤを使用する。クライアントタイプ／セッションタイプのみがアクセスチケットにおいて使用される場合には、これは、セッションアクセスチケットのオプション部分にできる。この情報は、適する方法に従って符号化してもよい。これにより、プログラム可能なアプリケーションネットワークがクライアントの簡単な許可テストを実行し、それと同時に、クライアントに固有のパラメータを設定することが可能になる。この場合の簡単な許可テストには、使用されるクライアントプロファイル名および／またはセッションプロファイル名および／またはアプリケーション名をクライアントが知っているか否かのテストを含めることができる。クライアントに固有なパラメータは、クライアントが接続されたときにクライアントのコンピュータに供給される。これらのパラメータは、クライアントが接続される前にプログラム可能なアプリケーションネットワークＰＡＮに用意され、接続時にクライアントに関連付けられることが望ましい。
【００１４】
プログラム可能なアプリケーションネットワークＰＡＮが本発明に従って構成設定されるならば、セッション管理インタフェースが使用される場合にはアプリケーションロビーサーバＡＬＳによって、またはセッション管理インタフェースが存在しない場合にはこの特徴を有するシステムを手動で構成設定することによって、事前に構成設定を行うことができる。
【００１５】
プログラム可能なアプリケーションネットワークＰＡＮは、多数のアプリケーションの多数のセッションにおけるクライアントの接続に対して、オープンにすることができる。クライアントは、セッションアクセスチケットを使用することで接続できる。このセッションアクセスチケットは、アプリケーションセッションのタイプとクライアントのタイプを示す（例えば１）Ａ＋Ｓ＋Ｅ：１２、または２）ＳがＡのみに関連付けられている場合はＳ＋Ｅ、または３）ＥがＳのみに関連付けられているかＳがＡのみに関連付けられている場合はＥ、または４）クライアントがセッションのタイプまたはクライアントのタイプに依存しない場合はＡ）。
【００１６】
各チケットにさらに別のＩＤ、例えば数を含めることもできる。Ｐ＝１８ならば、このことはＡ＋Ｓ＋Ｅ：１２（または可能な１８のうち接続許可が１２）を暗黙的に示す。これにより、セッションタイプは示されたが、特定のセッションではない。Ｎ＝５の場合、これはＡ＋Ｓ：４＋Ｅ：１２またはＡ＋Ｓ＋Ｅ：６６（１８＊５＝９０のうちの６６）（または可能な９０のうちの接続許可が６６）としてのチケットを暗黙的に示す。これにより、可能な５のうち４など、特定のセッションが示される。従って、混成の余地があるようにセッションチケットを構築できる。
【００１７】
本システムは、タイプＡ、Ｂ等の多数の異なるアプリケーションを対象に、事前に構成設定できる。例えばアプリケーションＡについては、Ｎ個のセッションがセッションプロファイルＳを有し、Ｍ個のセッションがセッションプロファイルＴを有する、等となる。セッションプロファイルＳを持つセッションについては、Ｐ個のクライアントがクライアントプロファイルＥを有し、Ｑ個のクライアントがクライアントプロファイルＦを有する、等となる。
【００１８】
プログラム可能なアプリケーションネットワークが、セッション管理インタフェースを使用してアプリケーションをサポートする場合、セッションプロファイルおよびクライアントプロファイルと、クライアントによって合意されたこれらのプロファイルの変更とによって、アプリケーションセッションのランタイム条件が付与される。セッションの参加者は、プログラム可能なアプリケーションネットワーク（ＰＡＮ）によって供給されたセッションアクセスチケットを使用してセッションに参加できる。
【００１９】
アプリケーションセッションを開始しようとするユーザは、特定のセッションプロファイルの使用についてプログラム可能なアプリケーションネットワークとネゴシエートする。アプリケーションセッションに参加しようとするユーザは、特定のクライアントプロファイルの使用についてプログラム可能なアプリケーションネットワークとネゴシエートする。
【００２０】
利点
本発明は、通信ネットワークの中と、プログラム可能なアプリケーションネットワークのすべてのノードの中とに十分なリソースが割り当てられることを可能にする。このことは、エンドユーザの品質の高さとその一貫性が保証されることを意味する。リソースは、アプリケーションのニーズに応じて正確に割り当てられる。無駄になる余分の割り当ては必要ない。クライアントプロファイルとセッションプロファイルは事前に作成して自動的に使用されるようにできるため、人による介入がほぼ不要である。
【００２１】
本発明は、セッション管理インタフェースを使用する、および使用しないプログラム可能なアプリケーションネットワークにおいてセッションを確立するための適応性のある方法も提供する。セッションアクセスチェックを用いるサインオン手順はこれらの２つの場合において同一である。
【００２２】
図面の簡単な説明
本発明と、本発明のさらなる目的および利点をより完全に理解できるように、添付の図面に示す本発明の実施例について、以下に説明する。図１は本発明の、ネットワーク型仮想環境をサポートするのに適したプログラム可能なアプリケーションネットワーク（ＰＡＮ）の論理的な図を示す。
【００２３】
好ましい実施形態の詳細説明
プログラム可能なアプリケーションネットワーク（ＰＡＮ）
図１は、ネットワーク型仮想環境をサポートするのに適したプログラム可能なアプリケーションネットワーク１を示す。このネットワークは、通信ネットワーク２の一部であり、例えばインターネットまたはイントラネットなどに含まれるか、またはプライベートネットワークである。通信ネットワーク２は、通信リンクと、汎用の通信プロトコル（インターネットプロトコルなど）用のルータとを備える。
【００２４】
通信ネットワーク２は、アプリケーションセッションＡＰＳのサポート専用のいくつかのノードＡＣ、ＡＮＳ、ＡＣＧ、ＡＲ、ＡＳ、ＡＰＤＢ、ＡＬＳ、ＡＮＭＳ、ＣＡＳも含む。これらのノードは、そのすべてがアプリケーションセッションにおいて存在する必要はない。オプションであるノードは、破線で示されていて、オプションの接続も同様である。１つのノードタイプのいくつかのインスタンスが存在していてよい。
【００２５】
プログラム可能なアプリケーションネットワーク１は、特定のアプリケーションセッションＡＰＳがサポートされ、かつ特定の一連のクライアント３、４、７（このうちの１つがゲームコンソールの役割を持つこともでき、これについては後述する）に関する処理が行われるようにプログラムする、または構成設定することができる。これにより、ネットワーク１は、十分な帯域幅、ネットワークアドレス、サーバメモリ、サーバの処理パワー、アプリケーションコンテンツ生成器の能力、アプリケーションセッション名サーバの能力が割り当てられるように、アプリケーションネットワークパラメータを設定する。
【００２６】
プログラム可能なアプリケーションネットワーク１のノードについて、以下に詳細に説明する。
【００２７】
アプリケーションロビーサーバ（ＡＬＳ）（オプション）
オプションのアプリケーションロビーサーバ（ＡＬＳ）は、アプリケーションセッションＡＰＳを確立するために使用される。図では、オプションのノードはすべて破線で描かれている。なお、アプリケーションロビーサーバ（ＡＬＳ）は、プログラム可能なアプリケーションネットワーク（ＰＡＮ）の一部である必要はなく、このネットワークに接続される外部要素でもよい。ｓｐｅにおける参加者５（事前参加者）は、アプリケーションセッションＡＰＳを開始するため、このアプリケーションロビーサーバ（ＡＬＳ）に登録し、アプリケーションネットワーク管理システム（ＡＮＭＳ）（後述する）を通じてプログラム可能なアプリケーションネットワーク１とネゴシエートできる。アプリケーションサービスプロバイダは、このアプリケーションロビーサーバ（ＡＬＳ）を使用して、参加者の認証とアカウンティング処理を行うことができる。
【００２８】
アプリケーションネットワーク管理システム（ＡＮＭＳ）
アプリケーションネットワーク管理システム（ＡＮＭＳ）は、アプリケーションロビーサーバ（ＡＬＳ）においてネゴシエートされたアプリケーションセッションＡＰＳを初期化するのに使用される。アプリケーションロビーサーバ（ＡＬＳ）とこのアプリケーションネットワーク管理システム（ＡＮＭＳ）の間には、オプションとしてアプリケーションセッション管理インタフェースＩが設けられる。
【００２９】
プログラム可能なアプリケーションネットワーク１が、セッション管理インタフェースＩを使用してアプリケーションをサポートしない場合、セッションプロファイル１１およびクライアントプロファイル１２と、クライアントによって合意されたこれらのプロファイルの変更とによって、アプリケーションセッションＡＰＳのランタイム条件が与えられる。
【００３０】
セッション管理インタフェースＩが設けられる場合、アクセスチケットは、セッション管理インタフェースＩが設けられない場合と同じである。
【００３１】
アプリケーションネットワーク管理システム（ＡＮＭＳ）は、必要に応じて、通信ネットワーク１においてと、ＡＳ、ＡＲ、ＡＣＧ、ＡＳＮＳの各ノード（以下参照）において、リソースを確保するために使用される。またアプリケーションネットワーク管理システム（ＡＮＭＳ）は、エラー条件の処理にも使用できる。
【００３２】
本発明に従って、アプリケーションネットワーク管理システム（ＡＮＭＳ）は、プログラム可能なアプリケーションネットワーク１を構成設定するために、少なくとも１つのセッションプロファイル１１と少なくとも１つのクライアントプロファイル１２を使用する。
【００３３】
セッションプロファイル１１
セッションプロファイル１１は、アプリケーションセッションＡＰＳに有効な一連のアプリケーションネットワークパラメータを含むことができる。このセッションプロファイル１１は、アプリケーションセッションＡＰＳとの接続が開始される前または開始に関連して、プログラム可能なアプリケーションネットワーク１を初期化および準備するのに使用される。セッションプロファイル１１は以下を指定するパラメータを含んでもよい。
１）アプリケーションネットワーク１内の各種ノードＡＣ、ＡＮＳ、ＡＣＧ、ＡＲ、ＡＳ、ＡＰＤＢ、ＡＬＳ、ＡＮＭＳ、ＣＡＳの間の帯域幅等、セッション用のネットワークリソースの最大合計使用量と、アプリケーションネットワーク１の各種ノードにおけるメモリ使用量。
２）通信プロトコルとアプリケーション転送プロトコルの設定と、プロトコルフィールドとアプリケーションタグのサイズ。
３）クライアント３、４とクライアントグループの最大数。クライアントグループとは、アプリケーションネットワーク１に認識されている一連のクライアントである。クライアントグループは、例えばマルチキャスティングアプリケーションデータに使用できる。
４）セッションを自動的に終了する際の条件等、セッションＡＰＳのグローバルな挙動を決めるパラメータ。
５）デフォルトのクライアントプロファイル。
６）許可される合計セッション時間と、様々なタイムアウト設定。
【００３４】
クライアントプロファイル１２
多数のクライアントプロファイル１２を使用でき、各クライアントプロファイルは、アプリケーションセッションＡＰＳにおける参加者に有効な一連のアプリケーションネットワークパラメータを有する。各クライアントプロファイル１２は、特定のクライアントがアプリケーションセッションＡＰＳに参加する前に、プログラム可能なアプリケーションネットワーク１とクライアントコンピュータ５を初期化および準備する。またクライアントプロファイル１２は、特定のクライアント３、４、５が使用できるリソースの数を制限する。クライアントプロファイル１２は、任意により各クライアントについて個々に設定される。しかしながら、利便性のため、標準とするデフォルトのクライアントプロファイルを設定できる。クライアントプロファイル１２には、以下のパラメータ設定を含めることができる。
１）クライアントのタイプとステータス。
２）クライアント３、４、５が行うことができることとできないことを制御する許可パラメータ。
３）クライアントとのリンク上のパケットサイズと帯域幅を制御するパラメータ。
４）アプリケーションネットワーク１内の各種ノード間の帯域幅等、ネットワークリソースの個人の最大使用量と、アプリケーションネットワーク１の各種ノードにおけるメモリ使用量。クライアントへのアクセスリンク上の帯域幅使用量が制御される。
５）クライアントグループのメンバーシップ。
６）通信プロトコルとアプリケーションプロトコルの設定と、プロトコルのフィールドとアプリケーションタグのサイズ。
７）許可される合計接続時間と、様々なタイムアウト設定。
【００３５】
プロファイルの形式
クライアントプロファイル１１またはセッションプロファイル１２は、以下の要素を含むファイルまたはデータベースレコードである。
１）プロファイル名
２）任意により、バージョン番号を含むアプリケーションセッションＡＰＳの名前。
３）任意により、人が読むことのできるコメントおよび他の情報。
４）以下のいずれかの適合する形式に従うアプリケーションネットワークパラメータのリスト。
ｉ）パラメータ名のリスト。パラメータの後ろにパラメータ値が続く。
ｉｉ）パラメータ値のリスト。リスト内の位置がパラメータのタイプを示す。
【００３６】
アプリケーションサーバ（ＡＳ）
アプリケーションサーバ（ＡＳ）は、アプリケーションデータを受信し、アプリケーションデータを記憶する。アプリケーションサーバ（ＡＳ）は、問合せ、要求、またはサブスクリプションに従ってアプリケーションデータをアプリケーションクライアント３、４に配信する。このような問合せ、要求、またはサブスクリプションは、アプリケーションタグ（以下参照）を伝えるアプリケーションデータユニット６のサブスクリプション形式で表すことができる。アプリケーションデータとサブスクリプション用のコンピュータメモリと処理リソースは、アプリケーションセッションＡＰＳ用にはセッションプロファイル１１に従って、アプリケーションクライアント用にはクライアントプロファイル１２に従って、それぞれ確保される。
【００３７】
アプリケーションクライアント（ＡＣ）
アプリケーションクライアント（ＡＣ）は、ネットワーク型仮想環境をシミュレートするコンピュータプロセスのローカルインスタンスである。アプリケーションクライアント（ＡＣ）は、例えばＷｉｎｄｏｗｓ（登録商標）／ＵＮＩＸ（登録商標）のプロセスまたはスレッドでよい。１つのコンピュータプロセスは、１または複数のアプリケーションクライアントＡＣを実行できる。従って、アプリケーションクライアントは、ゲームまたはシミュレーションの論理インスタンスであり、特定のコンピュータプロセス、スレッド、プログラム、またはマシンと必ずしも同一ではない。アプリケーションクライアントＡＣを実行する参加者のコンピュータ３、４または例えばゲームコンソール７は、プログラム可能なアプリケーションネットワークからの入力とユーザ（ＳＥ…Ｆｒｅｄｒｉｋｓにおけるような）からの様々な入力とを（ＡＲを通じて）受信するためと、アプリケーションの出力をグラフィック、ビデオ、音声、または触覚（肉体的感覚の指標）の出力として表示するための手段を有する。アプリケーションクライアントＡＣは、タグの付いたアプリケーションデータユニット６をサブスクライブ、受信、および処理し、タグの付いたアプリケーションデータユニット６を送信することができる。アプリケーションクライアントＡＣの構成設定は、セッションプロファイル１１とクライアントプロファイル１２が使用されて行われ、従ってアプリケーションクライアントＡＣはセッションプロファイルとクライアントプロファイルに従って通信する。
【００３８】
アプリケーションセッションチケット１０
プログラム可能なアプリケーションネットワークは、クライアント３、４がアプリケーションセッションＡＰＳに参加することを、そのクライアントがセッションアクセスチケット１０を使用してログオンするときにのみ承認する。セッションアクセスチケット１０は、特定のクライアントプロファイル１１とセッションプロファイルとに従ってネットワークリソースを使用するためのクライアントの権利を認める。不正なアプリケーションチケットを持つクライアントは拒否される。セッション参加者を特定のセッションに接続するためのセッションアクセスチケット１０には、次のいずれかを一意に示す情報が含まれる。
１．特定のゲームの特定のセッションタイプのクライアントタイプ（クライアントプロファイルおよび／またはセッションプロファイルおよび／またはアプリケーション名）
２．特定のアプリケーションの特定のセッションにおけるクライアント
ケース１は、プログラム可能なアプリケーションネットワークＰＡＮがセッション管理インタフェースＩなしに実行される場合に使用されることが望ましい。
【００３９】
この情報は、任意の適する方法に従って符号化してもよい。これにより、プログラム可能なアプリケーションネットワーク１がクライアントの簡単な許可テストを実行し、それと同時に、クライアントに固有なパラメータを設定することが可能になる。
【００４０】
従って、プログラム可能なアプリケーションネットワークは、符号化されたセッションアクセスチケット１０によってクライアントの許可テストを実行し、同時に、クライアントに固有なパラメータを設定する。
【００４１】
アプリケーションルータ（ＡＲ）
アプリケーションルータ（ＡＲ）は、アプリケーションデータユニット６をルーティングする。セッションアクセスチケット１０は、アプリケーションルータＡＲに送信される。これにより、参加者は、アプリケーションクライアントＡＣを通じてアプリケーションルータＡＲに接続され、このＡＲから、プログラム可能なアプリケーションネットワーク１に接続される。このルーティングは、各アプリケーションデータユニット６によって伝えられるアプリケーションタグ（以下参照）に依存する。アプリケーションルータＡＲは、通信ネットワーク２からアプリケーションデータユニットを含むデータグラムを受信する。アプリケーションルータＡＲは、アプリケーションデータユニット６のアプリケーションタグを読み取り、このアプリケーションデータユニット６を、ネットワークアドレスを使用して通信ネットワーク２上に再送信する。ネットワークアドレスは、アプリケーションタグと、場合によってはクライアントのサブスクリプションとに依存する。ルーティングテーブルとクライアントのサブスクリプション用のコンピュータメモリと、処理リソースは、アプリケーションセッションＡＰＳ用にはセッションプロファイル１１に従って、アプリケーションクライアントＡＣ用にはクライアントプロファイル１２に従ってそれぞれ確保される。
【００４２】
アプリケーションコンテンツ生成器（ＡＣＧ）（オプション）
アプリケーションコンテンツ生成器ＡＣＧは、アプリケーションセッションＡＰＳのコンテンツを生成するサーバである。このサーバは、例えばマルチプレイヤーゲームにおいて殺人、衝突、ダメージに関する決定を行うゲームサーバである。また、人によってコントロールされるように見えるが実際にはＡＩによって管理されるキャラクターを動かす処理も担当させることができる。アプリケーションコンテンツ生成器ＡＣＧは、アプリケーションデータユニット６を受信および処理し、アプリケーションタグを伝えるアプリケーションデータユニット６を送信する。アプリケーションデータ用のコンピュータメモリと処理リソースは、アプリケーションセッション用にはセッションプロファイルに従って、アプリケーションクライアント用にはクライアントプロファイルに従って、それぞれ確保される。
【００４３】
アプリケーションセッション名サーバ（ＡＳＮＳ）（オプション）
オプションのアプリケーションセッション名サーバＡＳＮＳは、アプリケーションデータユニット６内のアプリケーションセッション名からアプリケーションタグへの、およびこの逆のマッピングを行い、名前の設定、名前の削除、名前の照会などの操作に応答する。これについては以下で詳細に説明する。アプリケーションデータベース用のコンピュータメモリと処理リソースは、アプリケーションセッションＡＰＳ用にはセッションプロファイル１１に従って、アプリケーションクライアント用にはクライアントプロファイル１２に従ってそれぞれ確保される。
【００４４】
アカウンティングシステム８
アカウンティングシステム８は、セッションの開始および停止時刻、各クライアント３、４が参加した時刻と抜けた時刻など、アプリケーションセッションＡＰＳの特性を測ることができる。セッションプロファイル１１とクライアントプロファイル１２はアカウンティングシステム８によって認識され、これらのプロファイルによって、セッションと各クライアント３、４によって使用されたネットワークリソースの情報が与えられる。このことは、ＡＬＳなどによりプロファイルパラメータの修正が要求され得ることを意味する。アプリケーションロビーサーバＡＬＳはセッションに対してと参加者ごとにＡＬＳ内の個々のパラメータを修正することがあるため、使用されるセッションプロファイル及びクライアントプロファイルと、記憶されているプロファイルとが異なることがある。アカウンティングシステム８は、サービスのビジネスモデルに従って、クライアント、アプリケーションサービスプロバイダ、アプリケーションロビーサービスプロバイダ、オペレータに対する料金を計算する。
【００４５】
クライアント認証サーバ（ＣＡＳ）（オプション）
クライアント３、４は、アプリケーションセッションＡＰＳに参加する前に、オプションのクライアント認証サーバＣＡＳにログインできる。このオプションのクライアント認証サーバＣＡＳは、ユーザデータベースに接続でき、必要であればアカウンティングシステム８に報告する。このオプションのクライアント認証サーバＣＡＳは、顧客アカウントを持つ既知のユーザにクライアントを確実に対応させるために使用される。クライアント認証サーバＣＡＳは、必要であれば、アプリケーションロビーサーバＡＬＳの許可を目的としてアプリケーションロビーサーバＡＬＳに接続される。
【００４６】
アプリケーションプロファイルデータベース（ＡＰＤＢ）
デフォルトのセッションプロファイルとクライアントプロファイルは、アプリケーションプロファイルデータベースＡＰＤＢに記憶される。アプリケーションの各タイプ（例えばコンピュータゲームＱｕａｋｅ ＩＩＩ Ａｒｅｎａ）は、１つ以上の関連付けられたセッションプロファイル１１とクライアントプロファイル１２をこのデータベースＡＰＤＢの中に保持できる。各セッションプロファイルまたはクライアントプロファイルには名前を付けることができ、従ってこれらのプロファイルはその名前を参照することによって検索できる。
【００４７】
通信プロトコル
ネットワークプロトコル９
通信ネットワークは、一般には、いくつかのパケットベースの通信プロトコル９（例えばＩＰプロトコル）を使用する。通信ネットワーク２は、送信元から受信先にデータグラムを伝える。このデータグラムは、一般には、ヘッダとペイロードとで構成される。ヘッダは、データグラムを受信者に送信するために通信ネットワーク内のルータによって使用される１または複数のネットワークアドレスを含んでもよい。プロトコル９はしばしば複数の層で構成されるため、１つのプロトコル層のペイロードに次のプロトコル層の１つ以上のデータグラムを含んでもよい。アプリケーションデータユニットは、ネットワークプロトコルのデータグラム内のペイロードとして伝えられる。
【００４８】
アプリケーション転送プロトコル
アプリケーションは、自身の通信プロトコルを含んでもよい。アプリケーションのデータグラムのことを、本願においてはアプリケーションデータユニット６と呼ぶ。アプリケーションデータユニット６は、いくつかのアプリケーションタグと１つのペイロードで構成される。ペイロードは、位置、キャラクターの特性、符号化された音声データなど、アプリケーションに固有なデータで構成される。
【００４９】
アプリケーションタグ
アプリケーションタグは、パケットのヘッダ内、またはアプリケーションデータユニットのヘッダ内のフィールドである。従って、アプリケーションタグは、一連のビットで構成される。アプリケーションタグにはタイプがあり、このタイプは、プロトコルにおける対応するフィールドの位置によって識別されるか、またはタグのタイプを示すプロトコルにおけるフラグによって識別される。アプリケーションタグが一般的な通信プロトコルにおけるフィールドである場合は、アプリケーションタグは、ネットワークアドレス、マルチキャストアドレス、またはポート番号でよい。参照文献ＰＣＴ／ＳＥ００／００９３２においては、アプリケーションタグは、オブジェクト識別子、クライアント識別子、グループ識別子、またはストリームオブジェクトキーである。アプリケーションタグは、ネットワーク帯域幅を節約するためできる限り小さくする必要がある。
【００５０】
アプリケーションセッションＡＰＳは、一般には、仮想世界のシミュレーションである。仮想世界には、人間のユーザにとって意味のあるアプリケーションアイテムが含まれる。例えば、人の参加者、人によってコントロールされるキャラクター、人工知能（ＡＩ）によってコントロールされるキャラクター、ユーザの間で交替できるゲーム内の固定的な役割（例えば王様、審判）、仮想世界内のオブジェクト、オブジェクトとキャラクターの特性、キャラクターのグループとチーム、オブジェクトのグループ、グループのグループ、仮想世界における位置、メディアストリーム（例えば音声とビデオ）、メディアストリームの集合などである。このようなアイテムは、すべて一連のアプリケーションタグによって識別できる。
【００５１】
アプリケーションネットワークのプログラミング
アプリケーションネットワークパラメータ
アプリケーションネットワークパラメータは、プログラム可能なアプリケーションネットワーク内のノードの制御可能な設定の値である。アプリケーションネットワークパラメータが変更されると、アプリケーションデータの伝達と記憶におけるネットワークの挙動が変化する。
【００５２】
セッションの開始とセッションへのクライアントの参加
既存のアプリケーションセッションに参加する際のチケットの処理
プログラム可能なアプリケーションネットワーク１は、セッション管理インタフェースＩを介してセッションアクセスチケット１０を配信することができる（様々な場合のうちプログラム可能なアプリケーションネットワーク１にクライアント認証サーバＣＡＳがない場合）。アプリケーションセッションＡＰＳに参加する、またはＡＰＳを確立しようとするクライアント５（およびシステム内にすでに入っている参加者）は、アプリケーションロビーサーバＡＬＳと直接連絡し、必要であればサーバＡＬＳにログインする。このログインは、安全な通信リンク２を介してユーザ名とパスワードを提示することによって行われる。これにより、このクライアントは、新しいアプリケーションセッションＡＰＳを確立すること、またはすでに存在するアプリケーションセッションＡＰＳに参加することを要求することができる。
【００５３】
アプリケーションロビーサーバＡＬＳは、この要求を、セッション管理インタフェースＩを介してさらにアプリケーションネットワーク管理システムＡＮＭＳに送信する。要求が承認されると、アプリケーションロビーサーバＡＬＳはアプリケーションネットワーク管理システムＡＮＭＳからセッションアクセスチケットを受信する。このセッションアクセスチケット１０は、アプリケーションロビーサーバＡＬＳによってクライアントに配信できる。クライアントはこのセッションアクセスチケット１０を使用して、アプリケーションセッションに参加したり、再参加したり、アプリケーションセッションから切断したりすることができる。
【００５４】
クライアントは、セッションアクセスチケット１０を発行するプログラム可能なアプリケーションネットワーク１内のアクセスノード、例えばアプリケーションルータＡＲに連絡する。このアクセスノードは、そのセッションアクセスチケット１０が有効であることを確認する。有効なセッションアクセスチケット１０を提示するクライアントは、セッションＡＰＳに参加することが許可される。
【００５５】
セッションアクセスチケットシステムを使用することの代替の方法として、Ｐという名前の特定のクライアントプロファイルを使用する一定数Ｎのクライアントに、特定のセッションプロファイルを使用するアプリケーションのセッションをオープンにすることができる。この場合、アプリケーションロビーサーバＡＬＳは、タイプＰのＮ人のクライアントに対してセッションがオープンであり、１つ以上のアクセスノード（ネットワークアドレスによって識別される）において参加できることを公表する。アプリケーションチケットはクライアントプロファイル名と同じであるか、またはアプリケーションチケットはクライアントプロファイル名に変換可能である。このことは、同じアプリケーションチケット（ＡＴ）１０を持つＮ人のクライアントが、アナウンスされた１つ以上のアクセスノードにおいてセッションに参加できることを意味する。アプリケーションネットワーク管理システムＡＮＭＳは、アプリケーションチケットＡＴを持つ最大でＮ人のクライアントが参加できるように、アクセスノードまたはアプリケーションロビーサーバＡＬＳを構成設定する。これにより、アプリケーションチケットＡＴを持つクライアントは誰でもセッションに参加でき、クライアントプロファイルＰによって初期化される。このような機能は、例えば１６人のドライバによるドライブゲームを開始するのに適しているときに有用である。すべてのドライバは役割が同じであり、参加するユーザが属するサービスプロバイダが何であるかを問わない。
【００５６】
新しいアプリケーションセッションの確立
クライアントは、必要であれば、特定のセッションプロファイルの使用をネゴシエートする。あるいは、アプリケーションロビーサーバＡＬＳが、アプリケーションのタイプに適するデフォルトのセッションプロファイルを使用できる。アプリケーションロビーサーバＡＬＳは、アプリケーションネットワーク管理システムＡＮＭＳに連絡し、新しいセッションＡＰＳ用のリソースがセッションプロファイル１１に従ってプログラム可能なアプリケーションネットワーク１において確保されるように要求する。アプリケーションロビーサーバＡＬＳは、アプリケーション名をアプリケーションネットワーク管理システムＡＮＭＳにインタフェースＩを通じて送信できる。セッションプロファイル１１は、ＡＬＳによってＡＮＭＳに送信されるか、またはセッションプロファイルの名前が与えられる。任意により、変更されたアプリケーションネットワークパラメータのリストをＡＬＳからＡＮＭＳに送信できる。送信されたパラメータは、指定されたセッションプロファイルの中のデフォルトのパラメータに優先する。アプリケーションネットワーク管理システムＡＮＭＳは、任意により、アプリケーションプロファイルデータベース（ＡＰＤＢ）から、与えられた名前に対応するセッションプロファイルを検索する。アプリケーションは、１）ＡＬＳから受信されたアプリケーション名によって識別される（セッションプロファイル名から例えば接頭辞として推測される）か、または２）アプリケーションネットワーク管理システムＡＮＭＳにおいてセッションプロファイルに記憶される、または３）セッションプロファイル内のパラメータである、のいずれかであることができる。
【００５７】
アプリケーションネットワーク管理システムＡＮＭＳは、セッションプロファイルを使用して、新しいセッション用にプログラム可能なアプリケーションネットワークを構成設定する。アプリケーションネットワーク管理システムＡＮＭＳまたはアプリケーションロビーサーバＡＬＳは、ＡＬＳ、ＡＮＭＳ、その他のノードの間の通信においてセッションを識別するのに使用されるセッション識別子を選択する。アプリケーションロビーサーバＡＬＳは、セッションがクライアントから利用できる状態であることを、ＷＷＷインタフェースまたはその他の手段を使用して通信ネットワーク２に伝える。このとき、セッションの確立を要求したクライアントが自動的に参加するようにもできる。
【００５８】
アプリケーションセッションへのクライアントの参加
特定のアプリケーションセッションに参加しようとするクライアントは、任意により、特定のクライアントプロファイルの使用をネゴシエートしてもよい。あるいは、アプリケーションロビーサーバＡＬＳが、クライアントとアプリケーションのタイプに適するデフォルトのクライアントプロファイルを使用することができる。アプリケーションロビーサーバＡＬＳは、アプリケーションネットワーク管理システムＡＮＭＳに連絡し、新しいクライアント用のリソースがプログラム可能なアプリケーションネットワーク内に確保されるように要求する。クライアントプロファイルがアプリケーションロビーサーバＡＬＳによってアプリケーションネットワーク管理システムＡＮＭＳに送信されるか、またはクライアントプロファイルの名前が与えられる。任意により、変更されたアプリケーションネットワークパラメータのリストをＡＬＳからＡＮＭＳに送信できる。送信されたパラメータは、指定されたクライアントプロファイル中のデフォルトのパラメータに優先する。アプリケーションネットワーク管理システムＡＮＭＳは、任意により、アプリケーションプロファイルデータベース（ＡＰＤＢ）から、与えられた名前に対応するクライアントプロファイルを検索する。
【００５９】
アプリケーションネットワーク管理システムＡＮＭＳは、クライアントプロファイルを使用して、プログラム可能なアプリケーションネットワークと、任意によりクライアントコンピュータまたはクライアントアプリケーションとを新しいセッション用に構成設定する。クライアント、アプリケーションネットワーク管理システムＡＮＭＳ、またはアプリケーションロビーサーバＡＬＳは、ＡＬＳ、ＡＮＭＳ、その他のノード間の通信においてクライアントを識別するのに使用されるクライアント識別子を選択する。
【００６０】
実施モード
記憶場所
指定されたセッションプロファイルとクライアントプロファイルのデータベースは、クライアントマシンの中のデータベース内、またはアプリケーションロビーサーバＡＬＳ、アプリケーションネットワーク管理システムＡＮＭＳのデータベース内、または個別のアプリケーションプロファイルデータベース（ＡＰＤＢ）に記憶できる。
【００６１】
正確なビジネスモデル
本発明は、ユーザへの商業的なサービスとしてネットワーク型仮想環境を提供するための幅広いビジネスモデルをサポートする。以下の役割がサポートされる。
【００６２】
ネットワークオペレータは、通信ネットワーク、ＣＡＳ、ＡＮＭＳ、ＡＰＤＢ、ＡＳ、ＡＲ、ＡＳＮＳ等の一般的な機器を所有および操作する。
【００６３】
アプリケーションサービスプロバイダは、ＡＬＳとＡＣＧ等のアプリケーションに固有な機器を所有および操作する。
【００６４】
アプリケーションパブリッシャは、クライアントとＡＣＧ用のソフトウェアを提供し、適合するデフォルトのクライアントプロファイルとセッションプロファイル（例えばＡＰＤＢに記憶される）も提供する。
【００６５】
各役割のタスクは変更することができる。１つの会社が、例えばアプリケーションパブリッシャとアプリケーションサービスプロバイダの両方を兼任することができる。あるいは、特定のノード（例えばＡＬＳ）を、ネットワークオペレータ、アプリケーションサービスプロバイダ、またはアプリケーションパブリッシャが所有することができる。
【００６６】
エンドユーザは、均一料金、または分単位の料金、あるいはアプリケーションセッションを楽しむためにプログラム可能なアプリケーションネットワーク１において使用したりソースに応じた料金を支払うことができる。料金は、ネットワークオペレータ、アプリケーションサービスプロバイダ、またはアプリケーションパブリッシャのいずれかに支払うことができる。アカウンティングシステムは、選択された課金モデルに従って料金を計算する。料金を受け取る当事者は、料金の一部を別の共同事業者に送金できる。ネットワークオペレータは、アプリケーションセッションの料金を例えば電話料金を通じてユーザに請求できる。料金の一部は、アプリケーションサービスプロバイダに送金され、別の一部はアプリケーションパブリッシャに送金される。
【００６７】
本発明は、ビジネス上の異なる役割の間で収益を公平かつ正確に分割することのできる課金システムを可能にする。セッションプロファイルとクライアントプロファイルは、セッションとクライアントが使用したリソースを正確に定義する。プログラム可能なアプリケーションネットワーク中の各種ノードの所有者は、自身が提供したリソースに比例する収益を受け取ることができる。
【００６８】
本発明を例示的な実施例に関して説明しているが、本発明の範囲を逸脱することなく変更を行うことができることが理解されるであろう。このため、本発明は、説明されている実施例に限定されるものと見なさずに、本発明の等価物すべてを包含することを意図する添付の請求項によってのみ定義されるものと見なす必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の、ネットワーク型仮想環境をサポートするのに適したプログラム可能なアプリケーションネットワーク（ＰＡＮ）の論理的な図を示す。

Claims (20)

1. 特定のアプリケーションセッションをサポートするように構成されることができるネットワーク（１）に提供される、マルチユーザアプリケーション用のデータ処理システムであって、各ユーザが、クライアントコンピュータを有するクライアント（３，４，５）であり、かつセッション参加者としてアプリケーションに参加できる、データ処理システムにおいて、システムをインストールした後に人による監督を不要とするために、
   ａ）アプリケーションセッション（ＡＰＳ）に有効な一連のアプリケーションネットワークパラメータを有する少なくとも１つのセッションプロファイル（１１）であって、前記セッションプロファイル（１１）が、アプリケーションセッションの開始に関連して、または開始の前に、特定のアプリケーションセッションをサポートするように構成されることができるネットワーク（１）を初期化および準備するのに使用される、セッションプロファイル（１１）と、
   ｂ）アプリケーションセッションに参加するクライアントに有効な一連のアプリケーションネットワークパラメータをそれぞれが有する多数のクライアントプロファイル（１２）であって、前記クライアントプロファイル（１２）それぞれが、特定のクライアント（５）がアプリケーションセッションに参加することに関連して、または参加する前に、特定のアプリケーションセッションをサポートするように構成されることができるネットワーク（１）とクライアントコンピュータを初期化および準備するのに使用される、クライアントプロファイル（１２）とを含み、さらに、
   ｃ）各クライアントがセッションアクセスチケット（１０）を有するかまたは含んでいることと、
   ｄ）セッション管理インタフェース（Ｉ）がない場合に、アプリケーションに関連付けられるセッションプロファイル（１１）とクライアントプロファイル（１２）がアプリケーションセッションのランタイム条件を与えるように適合化されることと、
   ｅ）特定のアプリケーションセッションをサポートするように構成されることができるネットワークによって使用されるセッション管理インタフェース（Ｉ）が、アプリケーションセッション（ＡＰＳ）のランタイム条件を与えるために、セッションプロファイル（１１）およびクライアントプロファイル（１２）と、クライアントによって合意されたこれらのプロファイルの変更とをサポートすることと、
   ｆ）ｄ）とｅ）の両方において、クライアントが自身のアプリケーションセッションチケット（１０）を使用してログオンすること
   を特徴とする、データ処理システム。
2. セッションの参加者をセッションに接続するためのセッションアクセスチケット（１０）が、以下のいずれかを一意に示すための情報を有することを特徴とする、請求項１に記載のデータ処理システム：
   特定のクライアントおよび特定のセッション；
   特定のクライアントおよび特定のアプリケーション；
   特定のクライアントおよび特定のセッションおよび特定のアプリケーション；
   クライアントプロファイルのタイプおよびセッションプロファイルのタイプ；
   クライアントプロファイルのタイプおよびアプリケーション；
   クライアントプロファイルのタイプおよびセッションプロファイルのタイプおよびアプリケーション。
3. アプリケーション名および以下のいずれかのものが、セッション参加者用のセッションアクセスチケット（１０）として供給されることを特徴とする、請求項２に記載のデータ処理システム：
   セッションプロファイル；
   クライアントプロファイルのＩＤ；
   クライアントアクセス接続。
4. セッションアクセスチケット（１０）についての情報が、符号化されることを特徴とする、請求項１〜３のいずれか記載のデータ処理システム。
5. 各アプリケーションが、１つ以上のクライアントプロファイル（１１）とアプリケーションセッションプロファイル（１２）とに関連付けられることを特徴とする、請求項１〜４のいずれかに記載のデータ処理システム。
6. 特定のアプリケーションセッションをサポートするように構成されることができるネットワーク（１）が、符号化されたセッションアクセスチケット（１０）によってクライアントの許可テストを行い、かつ、同時にクライアントに固有なパラメータを設定することを特徴とする、請求項２に記載のデータ処理システム。
7. 一連のクライアントプロファイル（１２）が、少なくとも１つのセッションプロファイルに関連付けられることを特徴とする、請求項１〜６のいずれかに記載のデータ処理システム。
8. セッションの参加者が、特定のアプリケーションセッションをサポートするように構成されることができるネットワーク（１）によって提供されるセッションアクセスチケット（１０）を使用してセッションに参加できることを特徴とする、請求項１〜７のいずれかに記載のデータ処理システム。
9. アプリケーションセッション（ＡＰＳ）を開始しようとするクライアント（５）が、特定のセッションプロファイル（１１）の使用を、特定のアプリケーションセッションをサポートするように構成されることができるネットワーク（１）とネゴシエートするときに使用するネゴシエーション手段（ＡＬＳ）を含むことを特徴とする、請求項１〜８のいずれかに記載のデータ処理システム。
10. ネゴシエーション手段（ＡＬＳ）が、特定のクライアントプロファイル（１２）を使用してのアプリケーションセッションへの参加について、ユーザと特定のアプリケーションセッションをサポートするように構成されることができるネットワーク（１）との間のネゴシエーションを行うことを特徴とする、請求項１〜９のいずれかに記載のデータ処理システム。
11. コンピュータプログラムであって、
    コンピュータプログラムコード手段であって、前記プログラムがロードされると、コンピュータが、クライアントコンピュータ（７）から、特定のアプリケーションセッションをサポートするように構成されることができるネットワーク（１）にロードされることになっているマルチユーザアプリケーション用の少なくとも１つのクライアントコンピュータ（７）のディスプレイにおける第１ウィンドウ内に情報を表示するための手順を実行する、コンピュータプログラムコード手段を有し、各ユーザが、クライアントコンピュータを有するクライアント（３，４，５）であり、かつ、セッション参加者としてアプリケーションに参加できる、コンピュータプログラムにおいて、特定のアプリケーションセッションをサポートするように構成されることができるネットワーク（１）にプログラムをインストールした後に人による監督を不要とするために、
    ａ）アプリケーションセッション（ＡＰＳ）に有効な一連のアプリケーションネットワークパラメータを有する少なくとも１つのセッションプロファイル（１１）であって、前記セッションプロファイル（１１）が、アプリケーションセッションの開始に関連して、または開始の前に、特定のアプリケーションセッションをサポートするように構成されることができるネットワーク（１）を初期化および準備するのに使用される、セッションプロファイル（１１）と、
    ｂ）アプリケーションセッションに参加するクライアントに有効な一連のアプリケーションネットワークパラメータをそれぞれが有する多数のクライアントプロファイル（１２）であって、前記クライアントプロファイル（１２）それぞれが、特定のクライアント（５）がアプリケーションセッションに参加することに関連して、または参加する前に、特定のアプリケーションセッションをサポートするように構成されることができるネットワーク（１）とクライアントコンピュータを初期化および準備するのに使用される、クライアントプロファイル（１２）とを含み、さらに、
    ｃ）各クライアントがセッションアクセスチケット（１０）を有するかまたは含んでいることと、
    ｄ）セッション管理インタフェース（Ｉ）がない場合に、アプリケーションに関連付けられるセッションプロファイル（１１）およびクライアントプロファイル（１２）がアプリケーションセッションのランタイム条件を与えるように適合化されることと、
    ｅ）特定のアプリケーションセッションをサポートするように構成されることができるネットワークによって使用されるセッション管理インタフェース（Ｉ）が、アプリケーションセッション（ＡＰＳ）のランタイム条件を与えるために、セッションプロファイル（１１）およびクライアントプロファイル（１２）と、クライアントによって合意されたこれらのプロファイルの変更とをサポートすることと、
    ｆ）ｄ）とｅ）の両方において、クライアントが自身のアプリケーションセッションチケット（１０）を使用してログオンすること
    を特徴とする、コンピュータプログラム。
12. セッションの参加者をセッションに接続するための前記セッションアクセスチケット（１０）が、以下のいずれかを一意に示すための情報を有することを特徴とする、請求項１１に記載のコンピュータプログラム：
    特定のクライアントおよび特定のセッション；
    特定のクライアントおよび特定のアプリケーション；
    特定のクライアントおよび特定のセッションおよび特定のアプリケーション；
    クライアントプロファイルのタイプおよびセッションプロファイルのタイプ；
    クライアントプロファイルのタイプおよびアプリケーション；
    クライアントプロファイルのタイプおよびセッションプロファイルのタイプおよびアプリケーション。
13. アプリケーション名および以下のいずれかのものが、セッション参加者用のセッションアクセスチケット（１０）として供給されることを特徴とする、請求項１２に記載のコンピュータプログラム：
    セッションプロファイル；
    クライアントプロファイルのＩＤ；
    クライアントアクセス接続。
14. セッションアクセスチケット（１０）についての情報が、符号化されることを特徴とする、請求項１１〜１３のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
15. 各アプリケーションが、１つ以上のクライアントプロファイル（１１）とアプリケーションセッションプロファイル（１２）とに関連付けられることを特徴とする、請求項１１〜１４のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
16. 特定のアプリケーションセッションをサポートするように構成されることができるネットワーク（１）が、符号化されたセッションアクセスチケット（１０）によってクライアントの許可テストを行い、かつ、同時にクライアントに固有なパラメータを設定することを特徴とする、請求項１２に記載のコンピュータプログラム。
17. 一連のクライアントプロファイル（１２）が、少なくとも１つのセッションプロファイルに関連付けられることを特徴とする、請求項１１〜１６のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
18. セッションの参加者が、特定のアプリケーションセッションをサポートするように構成されることができるネットワーク（１）によって提供されるセッションアクセスチケット（１０）を使用してセッションに参加できることを特徴とする、請求項１１〜１７のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
19. アプリケーションセッション（ＡＰＳ）を開始しようとするクライアント（５）が、特定のセッションプロファイル（１１）の使用について、特定のアプリケーションセッションをサポートするように構成されることができるネットワーク（１）とネゴシエートするときに使用するネゴシエーション手段（ＡＬＳ）を含むことを特徴とする、請求項１１〜１８のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
20. ネゴシエーション手段（ＡＬＳ）が、特定のクライアントプロファイル（１２）を使用してのアプリケーションセッションへの参加について、ユーザと特定のアプリケーションセッションをサポートするように構成されることができるネットワーク（１）との間のネゴシエーションを行うことを特徴とする、請求項１１〜１９のいずれかに記載のコンピュータプログラム。

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