JP4012906B2 - 移動通信システムにおける多重データレートに基づくサービス提供装置及び方法 - Google Patents

移動通信システムにおける多重データレートに基づくサービス提供装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、広帯域符号分割多重接続(Wideband Code Division Multiple Access:以下、“WCDMA”という。)基盤の移動通信システムに関し、特に、マルチメディアブロードキャスト及びマルチキャストサービス(Multimedia Broadcast And Multicast Service:以下、“MBMS”と称する。)を提供する方法及び装置に関する。
一般に、MBMSは、マルチメディアサービスを受けたがる全ての端末機に対して、WCDMA基盤の移動通信システムにより一つのチャネルを通して提供される。該MBMSにおいては、複数の端末機が一つのチャネルを共有してサービスデータを受け、チャネル効率の極大化を図る。また、効率的なチャネル使用によりマルチメディアサービスの効率的な提供を可能にする他、課金においても、少ない料金で高クォリティのサービスを可能にする、という特長を持つ。
図1は、従来のMBMSの基本概念を示す図である。図1を参照してMBMSの基本概念を詳細に説明すると、次の通りである。従来のブロードキャストマルチキャスト制御(Broadcast Multicast Control:以下、“BMC”と称する。)方法では、一つのチャネルを共有する技術が使用される。特に、従来のBMC方法は、低いデータレートを要求する、遅延時間に制約を受けない文字放送に使用される方法であった。これに対し、MBMSは、比較的高いデータレートを要求し、且つ、遅延時間に敏感であるがために、上記BMCとは異なる構造を有するへきである。
図1は、移動通信システムの基地局101から端末機102〜105にMBMSが提供される様子を示す図である。参照番号106は、基地局101がサービスを提供するサービスセルの境界を示す。これらの端末機102〜105は、前記サービスセルの内部に位置しており、基地局101から送られてくる信号を受信している。図1の参照番号110は、基地局101が送信しているMBMSのチャネルの様子を示し、参照番号112は、端末機102がMBMSのために受信するチャネル経路を示す。同様に、図1の参照番号113,114,115はそれぞれ、図1の端末機103、端末機104、端末機105がMBMSのために受信するチャネル経路を示す。すなわち、基地局101は、参照番号110で示した一つのMBMS信号を伝送し、各端末機102〜105は、参照番号112〜115で示した経路を通してMBMS信号をそれぞれ受信する。ここで、各矢印の太さは、MBMS信号の強度を表しており、図1に示すように、基地局からの送信信号である110が最も太く表示される。しかしながら、受信する端末機の距離が基地局から遠ざかるほど受信信号の強度が小さくなり、よって、受信信号の強度を表す矢印の太さも細くなる。したがって、基地局から最も近くにある端末機105が受信する信号の強度を表す矢印が最も太い反面、基地局から最も遠く離れた端末機103が受信する信号の強度を表す矢印は最も細くなる。
図5は、MBMSのための基本的なネットワーク構成を示す図である。図5に基づいてMBMSのための基本的なネットワークの構成を詳細に説明すると、次の通りである。このMBMSネットワークは、多種多様なマルチメディアコンテンツの提供が可能で、かつ、相互に異なる多数のMBMSプロバイターを収容する構成を有するべきである。各コンテンツ提供器501は、マルチメディアコンテンツを、マルチキャスト/ブロードキャストサービスセンター(Multicast/Broadcast Service Center:以下、“MB−SC”という。)502に伝達する。各コンテンツ提供器501とMB−SC502間の‘X’インターフェース503は、移動ネットワーク事業者あるいはMBMSプロバイターによって異なり、特定の規格を持たない。
図5のMB−SC 502は、複数のコンテンツ提供器501が提供したマルチメディアコンテンツを、チャネル別にスケジューリングしてGGSN(Gateway GPRS Support Node)505に伝達する。また、MB−SC 502は、各コンテンツ提供器501にインターフェースを提供するとともに、これらのコンテンツ提供器501に対する課金及び認証の機能を遂行する。マルチメディアコンテンツは、MB−SC 502を介さずにブロードキャスト/マルチキャストソース(Broadcast/Multicast Source)504に直接接続されたGGSN 505により提供され得る。ブロードキャスト/マルチキャストソース504によりマルチメディアコンテンツが提供される場合に、GGSN 505とMB−SC 502とのインターフェースあるいはGGSN 505とブロードキャスト/マルチキャストソース504とのインターフェースは、インターネットプロトコル(Internet Protocol)506を使用することができる。一方、ブロードキャスト/マルチキャストソース504によりマルチメディアコンテンツが提供されない場合には、MBMSのための全てのマルチメディアコンテンツは、MB−SC 502で制御され、このMB−SC 502は、MBMSコンテンツを、GGSN 505を経てSGSN(Serving GPRS Support Node)507まで、GTP(Generic Tunneling Protocol)508を使用して直接伝達する。このGGSN 505は、MBMSコンテンツを複製して複数のSGSN 507に伝達することができる。
図5を参照すると、SGSN 507は、MBMSコンテンツを各サービス別に該当の基地局制御器509にインターネットプロトコル510を使用して伝達する。このインターネットプロトコル510は、一つのSGSN 507が複数の基地局制御器509に同一のコンテンツを伝達するマルチキャスト(Multicast)機能を実行することを可能にすることもでき、一つのSGSN 507が一つの基地局制御器509にのみコンテンツを伝達するユニキャスト(Unitcast)機能を支援することもできる。
図5を参照すると、基地局制御器509は、基地局511(Node B)にIubインターフェース512を通してMBMSを伝達し、各基地局511は、そのサービスセルに存在する端末機の中でMBMSを支援する該当の端末機(User Equipment)513に、無線インターフェースであるUuインターフェース514を使用してMBMSを伝達する。
図5で説明した移動通信システムの各構成間のデータ伝達については、下記に詳細に説明する。MB−SC 502とGGSN 505との間には、インターネットプロトコル基盤のマルチキャスト連結が遂行され、GGSN 505とSGSN 507との間はGTPで連結されてMBMSを支援する。また、SGSN 507と基地局制御器509との間には、インターネットプロトコル基盤のマルチキャスト連結のための無線接続ベアラ(Radio Access Bearer)が設定されなければならない。また、基地局制御器509が、SGSN 507からのMBMSを端末機513に伝達するために、基地局制御器509と基地局511との間に無線接続ベアラ(Radio Access Bearer)が設定されなければならない。基地局511が、基地局制御器509からのMBMSを端末機に伝達するためには、この基地局511と端末機513との間に共通無線チャネル(Common Radio Channel)が設定されなければならない。
これらの移動通信システムの各装置は、MBMSを適切に提供するために、上述したデータ伝達方式を利用して必要なメッセージを伝送する。次に、MBMSを始めるために伝送されるメッセージの種類とその伝送過程について説明する。メッセージ伝送過程を説明するに先立って、MBMSを支援する基地局で管理されるサービス目録(Service Context)について説明する。任意のMBMSを提供するために各基地局511は、このMBMSを支援した端末機513の目録とこれらの端末機513が位置しているセル領域に関する情報を格納していなければならない。該格納された情報に基づいて、基地局制御器509から伝達されたMBMSを、このMBMSを支援した端末機513が位置しているセル領域に提供しなければならない。これらの情報は、各基地局511のサービス目録で更新及び管理される。基地局制御器509もまた、それぞれのMBMSに対して基地局制御器サービス目録を管理及び更新することができる。この基地局制御器サービス目録に含まれる情報には、下記のようなものがある。
RNC Service Context={MBMS識別子、MBMSを受信するか、或いは、受信しているセル(cell)のMBMS識別子、MBMSを提供するために必要なQoS(Quality of Service)を表す情報}
基地局制御器509は、特定MBMSに対して基地局制御器サービス目録を管理及び更新し、後で実際のMBMSが提供されると、この基地局制御器サービス目録を参照してMBMSストリームを適切なセルに伝達する。SGSN 507もまた、それぞれのMBMSに対してSGSNサービス目録を管理及び更新することができる。このSGSNサービス目録に含まれる情報には、下記のようなものがある。
SGSN Service Context={MBMS識別子、MBMSを受信するか、或いは、受信しているRNCの識別子、MBMSを提供するために要求されるQoSを表す情報}
SGSN 507は、特定サービスに対してSGSNサービス目録を管理及び更新し、後で実際のサービスが提供されると、このSGSNサービス目録を参照してMBMSストリームを適切なセルに伝達する。
次に、MBMSを提供するために伝達されるメッセージについて、図6を参照して詳細に説明する。
まず、UE 650は、RNC 652に任意のMBMS Xを提供することを要請する第1のMBMSサービス要求メッセージ(MBMS SERVICE REQUEST 1)を伝送する(ステップS601)。ここで、第1のMBMSサービス要求メッセージには、UE 650がサービス受けようとするMBMSに対する識別子であるMBMS識別子と、この第1のMBMSサービス要求メッセージを伝送するUEの識別子である使用者識別子が含まれる。この第1のMBMSサービス要求メッセージに応じてRNC 652は、管理しているRNCサービス目録を更新する。すなわち、RNC 652は、管理しているRNCサービス目録に、UE 650の使用者識別子、UE 650が要請したMBMS識別子、及び、UE 650が属しているセル、すなわちNode B(651)のセル識別子を追加する。これらの情報を追加したRNC 652は、前記MBMS Xに対するサービス提供を要請する第2のMBMSサービス要求メッセージ(MBMS SERVICE REQUEST 2)を、SGSN 653に伝送する(ステップS602)。
ここでは、RNC 652がRNCサービス目録を更新する場合について説明したが、UE 650により要請されたMBMS Xが新規のMBMSである場合には、RNC 652は、このMBMS Xに対するRNCサービス目録を新しく構成し、この新しく構成されたRNCサービス目録の情報(UE 650の使用者識別子とUE 650が要請したMBMS識別子を含む)を管理するようになる。また、第2のMBMSサービス要求メッセージには、UE 650が要請したMBMS識別子と、第2のMBMSサービス要求メッセージを伝送するRNC 652の識別子とが含まれる。
SGSN 653は、RNC 652から受信した第2のMBMSサービス要求メッセージに応じて、管理しているSGSNサービス目録を更新する。すなわち、SGSN652は、管理しているSGSNサービス目録の受信者関連情報に、UE 650の使用者識別子とこのUE 650が属しているRNC 652の識別子を追加し、前記MBMS Xに対するサービス提供を要請する第3のMBMSサービス要求メッセージ(MBNS SERVICE REQUEST 3)を、MB−SC 654に伝送する(ステップS603)。ここでは、SGSN 653がSGSNサービス目録を更新する場合について説明したが、要請されたMBMS Xが新規のサービスである場合には、SGSN 653は、このMBMS Xに対するSGSNサービス目録を新しく構成した後に、この新しく構成されたSGSNサービス目録の情報(RNC 652の識別子を含む)を管理するようになる。
第3のMBMSサービス要求メッセージには、UE 650が要請したMBMS識別子が含まれる。この第3のMBMSサービス要求メッセージに応じて、MB−SC 654は、第3のMBMSサービス応答メッセージ(MBMS SERVICE RESPONSE 3)を、SGSN 653に伝送する(ステップS604)。この第3のMBMSサービス応答メッセージは、第3のMBMSサービス要求メッセージを正常に受信し、受信された情報に基づいてMBMS Xをサービス目録に追加したことを表す。ここで、第3のMBMSサービス応答メッセージには、MBMS識別子が含まれる。
第3のMBMSサービス応答メッセージに応じて、SGSN 653は、この第3のMBMSサービス要求メッセージを正常に受信したことを表す第2のMBMSサービス応答メッセージ (MBMS SERVICE RESPONSE 2)を、RNC 652に送信する(ステップS605)。第2のMBMSサービス応答メッセージにはMBMS識別子が含まれている。第2のMBMSサービス応答メッセージに応じてRNC 652は、この第2のMBMSサービス応答メッセージを正常に受信したことを表す第1のMBMSサービス応答メッセージ(MBMS SERVICE RESPONSE 1)を、UE 650に送信する(ステップS606)。ここで、第1のMBMSサービス応答メッセージには、MBMS識別子が含まれている。この第1のMBMSサービス応答メッセージを受信したUE 650は、ネットワークからその他の制御情報が到着するまで待機する。
一方、MB−SC 654は、間もなくMBMS Xが始まることを通知するために、実際にこのMBMS Xを受けたがるUEの識別子を把握するための第3のMBMSサービス通知メッセージ(MBMS SERVICE NOTIFY 3)を、SGSN653に送信する(ステップS607)。ここで、ステップS606とステップS607との間には相当なる時差が存在することもある。ステップS601からステップS606までは、任意のMBMS提供の有効性を検証するための処理であり、ステップS607からは、実際のMBMSを提供するための処理である。すなわち、ステップS601からステップS606では、任意(または複数)のMBMSに関連したスケジュールがUEに通報される。この通報を受信したUEは、そのMBMSを受信するか否かを判断し、この判断結果をMB−SCに通報する。この通報された判断結果に基づいてMB−SCは、該当のMBMSを提供するか否かを判断する。したがって、ステップS601からステップS606は、実際のサービスが提供される時点よりも遥かに以前の時点で遂行される。この第3のMBMSサービス通知メッセージには、MBMS識別子、MBMS Xが実際に始まるサービス開始時間、及びQoS関連情報が含まれている。第3のMBMSサービス通知メッセージを受信したSGSN 653は、そのMBMS Xを提供するための伝送路とIu連結(Iu connection)を設定する。また、SGSN 653は、受信されたQoS関連情報を利用してSGSNサービス目録を更新する。そして、SGSN 653は、MBMS Xを実際に受けたがるUEを把握し、間もなくMBMSが始まることを通知するために、第2のMBMSサービス通知メッセージ(MBMS SERVICE NOTIFY 2)をRNC 652に送信する(ステップS608)。この第2のMBMSサービス通知メッセージには、MBMS識別子、サービス開始時間、及びQoS関連情報が含まれている。この第2のMBMSサービス通知メッセージを受信したRNC 652は、管理しているRNCサービス目録に存在するUE識別子及びこれらのUEが属しているセルを確認する。そして、間もなくMBMS Xが始まることを通知する第1のMBMSサービス通知メッセージ(MBMS SERVICE NOTIFY 1)を、UE 650に送信する(ステップS609)。ここで、第1のMBMSサービス通知メッセージには、MBMS識別子、サービス開始時間、及びQoS関連情報が含まれている。
第1のMBMSサービス通知メッセージを受信したUE 650は、MBMS Xを実際に受けるか否かを決定する。UE 605がMBMS Xを受けると決定すれば、前記受信したQoS関連情報を格納した後に、第1のMBMS通知応答メッセージ(MBMS NOTIFY RESPONSE 1)をRNC 652にで送信する(ステップS610)。この第1のMBMS通知応答メッセージには、MBMS識別子及びUE識別子が含まれている。第1のMBMS通知応答メッセージを受信したRNC 652は、第2のMBMSサービス通知メッセージを正常に受信したことを表す第2のMBMS通知応答メッセージ(MBMS NOTIFY RESPONSE 2)を、SGSN 653に送信する(ステップS611)。ここでは、RNC 652がUE 650のみから第1のMBMS通知応答メッセージを受信する場合が説明されたが、多数のUEから第1のMBMS通知メッセージを受信することも可能である。この場合に、RNC 652は、UEそれぞれに対するUE識別子及びこれらUEの属しているセルのセル識別子を追加することによってRNCサービス目録を更新する。
一方、RNC 652が伝送した第2のMBMS通知応答メッセージには、MBMS識別子及びUE識別子が含まれている。この第2のMBMS通知応答メッセージを受信したSGSN 653は、第2のMBMS通知応答メッセージに含まれているUEの識別子とRNC識別子を追加することによって、管理しているSGSNサービス目録を更新する。そして、SGSN 653は、第2のMBMS通知応答メッセージを送信したRNC 652にMBMS Xに対するストリームを伝送するための伝送路、すなわち無線接続ベアラ(Radio Access Bearer:以下、“RAB”と称する)を設定するためのRAB割当要求メッセージ(MBMS RAB ASSIGNMENT REQUEST)を送信する(ステップS612)。このRAB割当要求メッセージには、MBMS識別子及びQoS情報が含まれている。このRAB割当要求メッセージを受信したRNC 652は、管理しているRNCサービス目録に格納されているセルとUEの識別子を確認した後に、前記受信したQoS情報に基づいてこのセル、すなわちNode B(651)に無線リンク(Radio Link)を設定する準備をする。このときに、RNC 652は、RNCサービス目録に格納されているセルに属しているUEの個数を考慮して、該当するセルの無線ベアラ(Radio Bearer)を、逆方向共有データチャネルに設定するか、逆方向データチャネル並びにUE別逆方向略式専用制御チャネル及び逆方向専用チャネルに設定するかを決定することができる。これらのチャネル情報について説明すると、次の通りである。すなわち、スレショルド(threshold)よりも多いUEが存在するセルには、逆方向共有データチャネルを設定し、スレショルドよりも少ないUEが存在するセルには、逆方向データチャネル並びにUE別逆方向略式専用制御チャネル及び逆方向専用チャネルを構成する。このスレショルド値は、使用者設定により、または移動通信システムの規定により変動可能であることは自明である。ここでは、RNC 652が、逆方向データチャネル、逆方向略式専用制御チャネル及び逆方向専用チャネルを設定したものと仮定する。
RNC 652は、MBMS Xに対するストリームを伝送するための無線リンクを設定することを要求するMBMS無線リンク設定要求メッセージ(RADIO LINK SETUP REQUEST)を、Node B(651)に送信する(ステップS613)。このMBMS無線リンク設定要求メッセージは、MBMS Xに対するストリームを伝送する逆方向データチャネルに適用されるチャネル化コード(channelization code)情報、スクランブリングコード(scrambling code)情報、スロットフォーマット番号、チャネルコーディング情報などを含むことができる。さらに、このMBMS無線リンク設定要求メッセージは、逆方向略式専用制御チャネルに適用されるチャネル化コード情報、スクランブリングコード情報、チャネルコーディング情報などを含むことができ、また、前記逆方向専用チャネルに適用されるチャネル化コード情報、スクランブリングコード情報、伝送出力制御(Transmit Power Control:TPC)関連情報、チャネルコーディング情報などを含むことができる。この伝送出力制御(TPC)関連情報には、逆方向専用チャネルに適用されるチャネル品質関連情報と、逆方向データチャネル及び逆方向略式専用制御チャネルに適用されるステップサイズ(step size)情報とがある。無線リンク設定要求メッセージを受信したNode B(651)は、前記無線リンク設定要求メッセージに含まれているチャネル化コード情報及びスクランブリングコード情報を利用して、逆方向データチャネル及び逆方向略式専用制御チャネルを設定(setup)し、逆方向専用チャネルに対する受信準備を完了する。この逆方向専用チャネルに対する受信準備を完了したNode B(651)は、RNC 652に、無線リンク設定を遂行したことを表す無線リンク設定応答メッセージ(RADIO LINK SETUP RESPONSE)を送信する(ステップS614)。
無線リンク設定応答メッセージを受信したRNC 652は、この無線リンク設定応答メッセージを送信したNode B(651)により管理されるUEに、無線ベアラ設定を要求する。すなわち、図6と関連して、RNC 652は、UE 650に、無線ベアラ(Radio Bearer)を設定するように要求する無線ベアラ設定MBMSメッセージ(RADIO BEARER SETUP)を送信する(ステップS615)。この無線ベアラ設定メッセージには、逆方向データチャネルのチャネル化コード情報、スクランブリングコード情報、スロットフォーマット番号、逆方向略式専用制御チャネルのチャネル化コード情報、スクランブリングコード情報、そして逆方向専用チャネルのチャネル化コード情報、スクランブリングコード情報などが含まれる。さらに、この無線ベアラ設定メッセージは、逆方向データチャネルと逆方向略式専用制御チャネルに適用されるチャネル品質関連情報と逆方向専用チャネルに適用されるステップサイズ(step size)情報を含むことができる。この無線ベアラ設定メッセージを受信したUE 650は、無線ベアラ設定メッセージに含まれている情報をもって逆方向データチャネルと逆方向略式専用制御チャネルの受信準備を完了し、逆方向専用チャネルを設定する。この逆方向専用チャネルを設定したUE 650は、RNC 652で無線ベアラ設定が完了したことを表す無線ベアラ設定完了メッセージ(MBMS RADIO BEARER SETUP COMPLETE)を送信する(ステップS616)。この無線ベアラ設定完了メッセージには、MBMS識別子及び使用者識別子が含まれている。この無線ベアラ設定完了メッセージを受信したRNC 652は、この無線ベアラ設定完了メッセージを送信したUE 650の識別子を追加することによって、管理しているRNCサービス目録を更新する。UE 650の識別子が追加されたRNC 652は、MBMS Xに対する伝送路構成が完了したことを表すMBMS RAB割当応答メッセージ(MBMS RAB ASSIGNMENT RESPONSE)を、SGSN 653に送信する(ステップS617)。このMBMS RAB割当応答メッセージには、MBMS識別子及び多数のUE識別子が含まれている。このMBMS RAB割当応答メッセージを受信したSGSN 653は、このMBMS RAB割当応答メッセージに含まれているUEの識別子を追加することによって、管理しているSGSNサービス目録を更新する。このようにUEの識別子が追加されたSGSN 653は、MBMS Xに対する受信準備が完了したことを表す第3のMBMS通知応答メッセージ(MBMS NOTIFY RESPONSE 3)を、MB−SC 654に送信する(ステップS618)。この第3のMBMS通知応答メッセージには、MBMS識別子が含まれている。ステップS601からステップS618を遂行した移動通信システムのMB−SC 654は、第3のMBMS通知応答メッセージを受信した後に、UE 650にMBMS Xに対するストリームを提供する(ステップS619)。
以上の各メッセージは、上述した種類の情報の他にも、他の種類の情報をも含むことができる。
既存の広帯域符号分割多重接続(WCDMA)基盤の通信システムでは、一つのセルで使用される物理チャネルが、一つの搬送波により伝送されることになる。つまり、基地局の無線資源(radio resource)が充分でないので、共通チャネルや専用チャネルなどのあらゆる物理チャネルを、一つの搬送波により送ることになる。例えば、これら資源には、基地局が割り当て得るチャネル化コードと送信電力がある。チャネル化コードの一つのコードツリーは、一つの搬送波に対応し、このコードツリー内で同時に送信可能なチャネルが限定されることになる。また、基地局に含まれる従来の電力増幅器は、線形性を満足させ得る電力の強度により制限されるので、限定された送信電力資源のみ使用可能である。一般に、一つの基地局ではチャネル化コード資源の不足問題に先立って、送信電力資源の不足問題が現れるので、基地局の資源割当において最大の問題は、送信電力資源に対する割当問題であると言えよう。
通常、この送信電力は、データレートが高まるにつれて増加する。しかも、一つのセル全体をサービスするためには、非常に大きい送信電力が必要とされる。すなわち、一つのセルがMBMSのような高いデータ率のサービスをセル領域全体を通して提供するにあたり、MBMSを伝送するチャネルを、セル境界にある端末が受信可能に送信すれば、このチャネルに割り当てられるべき送信電力は非常に大きくなり、よって、提供可能なMBMSの数が制限されるか、さらには、他の音声通信、その他のパケット通信のようなサービスのためのチャネルに割当可能な電力が足りなくなる、という点に問題がある。図1を参照すると、セル境界にある端末103が受信する信号の強度、すなわち矢印113の太さで表す受信信号の強度が、適正水準以上になる必要がある。中でも、図1の参照番号110が表す基地局送信電力は、矢印113の太さで表される受信電力の強度が所定の水準以上となるように十分でなければなく、この結果、従来の方式では、送信電力が非常に大きくなる、という問題があった。
実際にビデオサービスに適するビットレートである64Kbpsのチャネルを、セル境界にある端末が適切に受信しうる送信電力で基地局が送信するためには、基地局の可能送信電力の大部分を、このビデオサービスに割り当てなければならないということになる。したがって、提供可能サービスの数が2つを越えられなく、たとえ一つのサービスのみを提供するとしても、他の音声通信やパケットサービスのための資源が適切に割り当てられない、という問題が生じる。
したがって、本発明の目的は、上記事情に鑑みて、移動通信システムで同一セル内の移動端末の位置に応じてデータの受信性能を差別化する装置及び方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、MBMSを提供することに起因する基地局の送信電力の不足問題と送信電力割当に関連した問題点を改善する装置及び方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、一つのMBMSを、一つの物理チャネル(Physical channel)を通して大きい送信電力で伝送する代わりに、マルチメディアコーデックの拡張性(Scalability)を用いて2つ以上の物理チャネルを通して伝送する装置及び方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、二つの物理チャネルのうち一つは、セル境界まで伝送可能な送信電力を使用し、残りのチャネルは、それよりも小さい送信電力を使用することによって、一つのMBMSのために割り当てる総送信電力の大きさを減少させ得る装置及び方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための第1の見地による本発明は、基地局により占有されるセル境界を持つ第1のセル領域と、前記基地局により占有され、前記第1のセル領域内に含まれた少なくとも一つの第2のセル領域とを持ち、該第2のセル領域内にある第1の移動端末と、前記第2のセル領域を外れた前記第1のセル領域内にある第2の移動端末に、前記基地局がデータを伝送する方法であって、前記データは、符号化した基盤データと、該基盤データを補充する向上データを持ち、前記基盤データを、前記第1のセル領域のセル境界にある移動端末が受信しうるような電力で、前記第2の移動端末に伝送し、前記向上データを、前記第2のセル領域内にある移動端末が受信しうるような電力で、前記第1の移動端末に伝送し、該第1の移動端末は、前記向上データと前記基盤データを両方とも受信することにより、前記第1の移動端末が、前記第2の移動端末に比べてより良質のデータを受信することを特徴とする。
上記の目的を達成するための第2の見地による本発明は、一つのサービスに該当するデータとして、一つの基盤データストリームと、該基盤データストリームを補充する向上したデータストリームを受信し、該基盤データストリーム及び向上したデータストリームを、セル内の移動端末に提供する移動通信システムの基地局において、前記基盤データストリームと前記向上したデータストリームをそれぞれ、独立したチャネルを通して伝送する方法であって、前記基盤データストリームを、前記セル内に位置する移動端末が受信できるように、第1の送信電力で送信するステップと;前記少なくとも一つの向上したデータストリームを、前記第1の送信電力に比べて小さい第2の送信電力で送信するステップと;を含むことを特徴とする。
上記の目的を達成するための第3の見地による本発明は、所定のデータが、基盤データと該基盤データを補充する向上データとに分離され、一つの基地局から相互に異なるチャネルを通して伝送される前記基盤データと前記向上データを、移動端末で受信する方法であって、前記基盤データと前記向上データの両方とも受信されると、前記基盤データが復号されて生成された第1のデータと、前記向上データが複合されて生成された第2のデータとを、結合して出力するステップと;前記基盤データと前記向上データのうち、前記基盤データのみ受信されると、前記基盤データのみを復号して出力するステップと;からなることを特徴とする。
上記の目的を達成するための第4の見地による本発明は、所定のデータが、基盤データと該基盤データを補充する向上データとに分離され、一つの基地局から相互に異なるチャネルを通して伝送される前記基盤データと前記向上データをそれぞれ復号する復号器を含む移動端末において、前記基盤データと前記向上データを受信する装置であって、前記基盤データを復号して出力される第1の復号データと、前記向上データを復号して出力される第2の復号データを入力とし、前記第1の復号データと前記第2の復号データのタイミング情報を獲得するタイミング情報獲得部と;前記第1の復号データと前記第2の復号データを入力し、前記タイミング情報獲得部からのタイミング情報に基づいて、前記第1の復号データと前記第2の復号データとを結合するコンバイナと;を含むこと特徴とする。
本発明は、マルチメディアコーデックの拡張性、二つ以上の無線ベアラ、2つ以上の物理チャネルを用いて、一つのMBMSを提供する方法を提供する。本発明によれば、 基地局の送信パワーの過剰使用が防止されるため、基地局の送信パワーを效率よく使用することが可能になる。また、本発明によれば、増加した数のサービスを提供することができ、かつ、MBMS以外のサービスのための電力資源を弾力的に割り当てることが可能になる。
図1は、上にも述べたように、MBMSの全体概念を示している。基地局は、一つの資源を使用してこの基地局内に位置する複数の端末に一つのサービスを支援する。すなわち、基地局は、この基地局内に位置する複数の端末に、一つの電力でMBMSを支援し、これにより、これら端末は基地局との距離が遠くなるほど低い受信電力でMBMSを受けることになる。
図2は、本発明によるMBMSが提供される伝送チャネル(transport channel)と物理チャネル(physical channel)を示している。非同期IMT−2000標準を規定する組織の3GPP(3rd Generation Project Partnership)は、MBMSのための物理階層でのチャネルを規定していないので、図2で、このMBMSのための新規の伝送チャネルと物理チャネルの名称を任意に規定する。MBMSのための物理チャネルは、物理ブロードキャストマルチキャスト共有チャネル(Physical Broadcast Multicast Shared Channel:以下、“PBMSCH”と称する。)と規定し、MBMSのための伝送チャネルは、ブロードキャストマルチキャスト共有チャネル(Broadcast Multicast Shared Channel:以下、“BMSCH”と称する。)と規定する。図2の参照番号201は、PBMSCHの構造を示し、このPBMSCHを使用して伝送されるBMSCHは、図2の参照番号202で示されている。本発明でMBMSのための新規の伝送チャネルと物理チャネルを図2のように定義した理由は、MBMSが既存のWCDMA方式で使用されている伝送チャネルと物理チャネルを使用する可能性も、新規のチャネルを導入する可能性も持っていることから、既存チャネルの最も基本的な性質のみを含む新たな名前のチャネルを使用して説明するためにある。すなわち、図2の参照番号201で示したPBMSCHは、既存の移動通信システムで使用されている物理チャネルと同一のタイムスロット構造を持つ。参照番号202で示したBMSCHもまた、既存の伝送チャネルの構造を使用することができ、この場合に、伝送チャネルは、パイロット情報と伝送形式組合指示子(Transport Format Combination Indicator:以下、“TFCI”と称する。)などと多重化されて物理チャネルを形成する。例えば、PBMSCH(201)は、副共用制御物理チャネル(Secondary Common Control Physical Channel:以下、“S−CCPCH”と称する。)を使用することができ、伝送チャネルは、順方向接近チャネル(Forward Access Channel:以下、“FACH”と称する。)を使用することができる。
すなわち、伝送チャネルと物理チャネルは、上述した如き柔軟性があると仮定し、また、基本的な性質は、図2の参照番号202で示すように、PBMSCHのスロットのうち一つのスロットには基本的に、多重化されたBMSCHが位置している。また、PBMSCHにより伝送されるサービスのビット率によってスプレッディングファクター(Spreading Factor:以下、“SF”と称する。)が変わり、この変化に対応してPBMSCHのスロット当たりビット数が定められるようになる。基本的なビデオMBMSのビット率は64Kbpsであり、したがって、使用すべく物理チャネルのSFは、32となる。
次に、ビデオコーデックの拡張性について説明する。現在、WCDMAで無線ビデオ通信のために使用されるビデオコーデックには、MPEG(Motion Picture Experts Group)−4とH.263(+)がある。これらコーデックは、低伝送率通信の無線通信で使用可能に作られたため、WCDMAをはじめとする各種の無線通信システムにおいてビデオ伝送のためのコーデックとして使用されると見込まれる。これらのビデオコーデックは、選択的に拡張性(Scalability)を持つ。このビデオコーデックの拡張性は、復号器と伝送路によって一つの送信映像から様々な画質の再生映像が得られるようにする。この拡張性は、時間的拡張性、空間的拡張性、信号対雑音比率拡張性などに区分される。この拡張性を利用すべく、ビデオコーデックは、ビデオを符号化するにあたり、基盤階層(base layer)と向上階層(enhanced layer)とに区分される。向上階層の再生には基盤階層が必ず必要とされ、向上階層と関連した追加的な情報は、その再生に使用される。図4Aから4Cは、ビデオコーデックの拡張性を説明している。
図4Aは、空間的拡張性を示している。この空間的拡張性は、基盤階層では低い解像度を支援し、向上階層は、基盤階層のデータ情報をアップサンプリング(up-sampling)し、追加される差分信号(向上階層だけのための信号)を符号化した情報に合算して、より解像度の高い信号を得る方法を意味する。基本的に、複数の基盤階層のデータはそれぞれ、独立的に符号化/復号化され得る。図4Aにおいて、参照番号410は、基盤階層のデータを示し、参照番号420は、向上階層のデータを示している。これら基盤階層のデータは、図4Aの参照番号411,412,413で示すように、基本階層の複数のデータが時間的順序に符号化され(ビデオコーデックにより符号化されたデータは、静止映像の連続したシーケンスで表現可能であり、一つの映像を“フレーム”と称する。)、基盤階層の映像信号の大きさは、あらかじめ定められた一定大きさを持つことになる。一方、図4Aの参照番号420は、向上階層のデータを示しているが、向上階層は、基盤階層をアップサンプリングし、追加的な差分信号により解像度が高まるので、この基盤階層の映像よりも大きい映像を復号化可能になる。したがって、図4Aの参照番号411で示される映像をアップサンプリングし、このアップサンプリングされた信号と差分信号を合算することによって、参照番号421で示される映像が得られ、412で示される映像をアップサンプリングし、このアップサンプリングされた信号と差分信号とを合算することにゆって、参照番号422で示される映像が得られる。また、参照番号413で示される映像をアップサンプリングし、このアップサンプリングされた信号と差分信号とを合算することによって、参照番号423で示される映像が得られる。421,422,423の向上階層映像はそれぞれ、基盤階層の映像である411,412,413に対して同じ割合に解像度が大きくなる。すなわち、同じ大きさの画面上に、前記基盤階層の映像と向上階層の映像が表示されるなら、画面の解像度は、基盤階層よりも向上階層においてよくなるのである。
図4Bは、時間的拡張性の一例を示している。この時間的拡張性は、空間的に解像度は同じであるが、時間解像度を上げる機能を担う。例えば、基盤階層は、一連の映像で奇数番目の映像フレームだけを符号化して伝送し、向上階層は、残りの偶数番目の映像フレームを符号化して伝送することによって、時間的拡張性を用いて差別的なサービスを提供することができる。図4Bの参照番号430は、基盤階層の映像順序を示している。基盤階層では441,443,445の順に奇数番目のフレームだけを出力するのに対し、向上階層では追加的に442,444の偶数番目のフレームだけを出力する。したがって、向上階層は、基盤階層に比べて時間的に解像度の高い、すなわちフレームレートの高い映像を受信可能になるわけである。
図4Cは、信号対雑音比率拡張性を示している。図4Cに示した信号対雑音比率拡張性は、図4Aで説明した空間的拡張性に類似しているが、信号対雑音比率拡張性は、一定の空間解像度とともに映像の画質を高めることに特徴がある。一般に、帯域幅と映像の画質は互いに比例し、映像の伝送率制御は、ビデオコーデック内に存在する量子化間隔の大きさを調節することによってなされる。したがって、基盤階層は、荒い量子化(rough quantization)を遂行し、向上階層は、より細密な量子化器で差分信号を量子化することによって、異なる画質を提供する。図4Cの参照番号450で示すように、基盤階層は、荒い量子化の後に、映像フレーム451,452,453を出力し、したがって、 この基盤階層により出力される映像フレーム451,452,453の歪曲は除去される。一方、向上階層は、細密な量子化がなされた追加情報を出力し、よって、相対的に高画質の映像が得られる。図4Cの参照番号461,462,463は、細密な量子化の後に出力される映像フレームである。
上記の符号化動作においてビデオコーデックの拡張性により少なくとも2つのビット列が生成されるが、この中で、基本的なビット列だけを受信すれば基本的なビデオサービスを受けるようになり、2つのビット列とも受信すると、相対的に高画質のビデオサービスを受けることが可能になるのである。
本発明は、上記マルチメディアコーデックの拡張性をMBMSに適用させるために、無線接続規格に基づく物理階層で必要な技術方法と装置を提案することを目的とする。図3は、従来のMBMSにおける送信電力の過大消費の問題点を解決するためにビデオサービスの拡張性性質を利用した多重ビットレートMBMSの無線接続階層に関する基本概念を示している。
図3では、MBMSが提供されているセルの基地局と端末、そして送信信号などを示している。図3では、基地局301が一つの円形セルを支援している様子を示しており、端末1(302)と端末2(303)は、基地局301から提供しているMBMSを受信している。基地局301では、一つのMBMSのために、参照符号307及び305で表される二つのチャネルを使用する。チャネル307は、前述したマルチメディアデータの基盤階層に該当する情報を伝送し、チャネル305は、向上階層に該当するマルチメディア情報を伝送するようになる。基地局301は、各チャネルの送信電力を割り当てるにあたり、チャネル307に対しては、セル境界309まで信号が到達できるような送信電力を割り当て、チャネル305に対しては、それよりも小さい送信電力を割り当てる。したがって、チャネル307が到達される全てのセル領域は、基盤階層のマルチメディアデータを受信し、チャネル305が到達される一部のセル領域は、基盤階層のマルチメディアデータと向上階層のマルチメディアデータを同時に受信する。一つのセル内において、基盤階層のマルチメディアデータは到達する反面、向上階層のマルチメディアデータは到達しない領域を、図3の参照符号306で示すように、基盤領域と称し、向上階層をも到達可能な領域、すなわち、図3の参照符号304(斜線を引いた部分)で示した領域を、向上領域と称する。したがって、基盤領域に存在する端末2(303)は、基盤階層に該当するマルチメディア情報だけを復号化できるので、少ないビット率のサービスを受けることができ、向上領域に存在する端末1(302)は、基盤階層に該当するマルチメディア情報と向上階層に該当するマルチメディア情報を復号化できるので、相対的に高いビット率のサービスを受けることが可能になる。
本発明が提案するMBMSのためには、上記の方法において考慮すべき部分が生じてくる。まず、前記マルチメディアコーデックから発生する基盤階層と向上階層に該当するマルチメディア情報である2本以上のビット列を、MB−SCが管理をするようになる。これら2本以上のビット列データは、MB−SCから、GGSN(Gateway general packet radio service(GPRS) Support Node)、SGSN(Serving GPRS Support Node)、RNC(Radio Network Controller)、Node Bに伝えられ、このNode Bで各データは分離され、異なる物理チャネルを通じて少なくとも一つの端末に伝送される。すなわち、一つのデータは、複数個のデータに分割され、この複数個のデータはそれぞれ、同数の物理チャネルを通じて伝送される。さらに、複数個の各データを受信する際に、端末は、これらの受信データに対してデータ同期を遂行しなければならない。すなわち図5を参照すると、MB−SC 502は、前記マルチメディアコーデックから発生した二本以上のビット列データを持っており、この二つ以上のビット列データを、IP(Internet Protocol)網を通してGGSN 505に伝送し、続いて、GGSN 505からGTPを通じてSGSN 507に伝送する。すると、SGSN 507は、IPマルチキャスト(Iuインターフェース)を用いて、受信したビット列データをRNC509に送り、RNC509は、受信したビット列データをNode B(511)に送る。このNode B511に到着するまでは、MB−SC 502からのビット列データが分離される必要はない。しかしながら、Node B(511)から無線物理チャネルを通して端末へ前記データを伝送する場合には、分離されたデータがそれぞれ、対応する物理チャネルを通して伝送される。
次に、本発明が目的とする、MDR(Middle Data Rate) MBMS提供のための基地局511による効率的な送信電力の割当のために、任意のマルチメディアデータを、基盤階層と向上階層に基づいて分離し、分離されたデータを、それぞれのチャネルを通して伝送する上で必要な処理について説明する。
図7は、本発明によるMBMSが支援される移動通信システムを構成する装置と、これら装置間に交換されるメッセージを示している。本実施形態では、便宜上、拡張可能なデータの個数を2本のマルチメディアビット列とする。したがって、一つのデータは、基盤階層のためのデータと、向上階層のためのデータとに分割可能であると仮定する。
まず、UE 1050は、RNC 1052に、任意のMBMS Xに対するサービス提供を要請するために、第1のMBMSサービス要求メッセージ(MBMS SERVICE REQUEST 1)を伝送する(ステップS1001)。ここで、第1のMBMSサービス要求メッセージには、UE 1050がサービス受けようとするMBMSに対する識別子のMBMS識別子と、第1のMBMSサービス要求メッセージを伝送するUEの識別子の使用者識別子とが含まれる。この第1のMBMSサービス要求メッセージに応じて、RNC 1052は、管理しているRNCサービス目録を更新する。すなわち、RNC 1052は、管理しているRNCサービス目録に、UE 1050の使用者識別子、UE 1050が要請したMBMS識別子、及びUE 1050の属しているセル(すなわち、Node B(1051)のセル識別子)を追加する。これら情報を追加したRNC 1052は、MBMS Xに対するサービス提供を要請する第2のMBMSサービス要求メッセージ(MBMS SERVICE REQUEST 2)を、SGSN 1053に伝送する(ステップS1002)。
RNC 1052がRNCサービス目録を更新する場合について説明されたが、UE 1050により要請されたMBMS Xが、新規のMBMSである場合には、RNC 1052は、このMBMS Xに対するRNCサービス目録を新規に構成する。RNC 1052は、新規に構成されたRNCサービス目録の情報(UE 1050の使用者識別子とUE 1050が要請したMBMS識別子)を管理する。さらに、第2のMBMSサービス要求メッセージには、UE 1050が要請したMBMS識別子と、第2のMBMSサービス要求メッセージを伝送するRNC 1052の識別子とが含まれる。
このRNC 1052からの第2のMBMSサービス要求メッセージに応じて、SGSN 1053は、管理しているSGSNサービス目録を更新する。すなわち、SGSN 1052は、管理しているSGSNサービス目録の受信者関連情報に、UE 1050の使用者識別子とUE 1050が属しているRNC 1052の識別子とを追加し、MBMS Xに対するサービス提供を要請する第3のMBMSサービス要求メッセージ(MBMS SERVICE REQUEST 3)を、MB−SC 1054に伝送する(ステップS1003)。SGSN 1053がSGSNサービス目録を更新する場合について説明されたが、 要請されたMBMS Xが新規のサービスである場合には、SGSN 1053は、このMBMS Xに対するSGSNサービス目録を新規に構成した後に、この新規に構成されたSGSNサービス目録の情報(RNC 1052の識別子)を管理するようになる。
第3のMBMSサービス要求メッセージには、UE 1050が要請したMBMS識別子が含まれる。第3のMBMSサービス要求メッセージに応答して、MB−SC 1054は、第3のMBMSサービス応答メッセージ(MBMS SERVICE RESPONSE 3)を、SGSN 1053に伝送する(ステップS1004)。該第3のMBMSサービス応答メッセージは、第3のMBMSサービス要求メッセージを正常受信し、受信された情報に基づいてMBMS Xをサービス提供目録に追加したことを表す。ここで、第3のMBMSサービス応答メッセージには、MBMS識別子が含まれる。
第3のMBMSサービス応答メッセージに応答して、SGSN 1053は、第3のMBMSサービス要求メッセージを正常に受信したことを表す第2のMBMSサービス応答メッセージ(MBMS SERVICE RESPONSE 2)を、RNC 1052に送信する(ステップS1005)。該第2のMBMSサービス応答メッセージには、MBMS識別子が含まれている。この第2のMBMSサービス応答メッセージに応答して、RNC 1052は、第2のMBMSサービス応答メッセージを正常に受信したことを表す第1のMBMSサービス応答メッセージ(MBMS SERVICE RESPONSE 1)を、UE 1050に送信する(ステップS1006)。ここで、第1のMBMSサービス応答メッセージには、MBMS識別子が含まれている。第1のMBMSサービス応答メッセージを受信したUE 1050は、ネットワークから他の制御情報が到着するまで待機する。
UE 1050が、MB−SC 1054にサービスを要求し、MB−SC 1054からサービス応答を受信する過程では、図6に基づいて説明された既存の方式と同様な メッセージ交換処理が遂行される。
このときに、MB−SC 1054は、間もなくMBMS Xが始まることを通知する一方、このMBMS XがMDR MBMSであることを同時に通知する。また、SGSN 1054は、このMBMS Xを実際に受けようとするUEの識別子を把握するための第3のMBMSサービス通知メッセージ(MBMS SERVICE NOTIFY 3)を送信する(ステップS1007)。ここで、ステップS1006とステップS1007との間には、相当なる時差が存在することもある。ステップS1001からステップS1006までは、任意のMBMS提供の有効性を検証するために遂行され、ステップS1007以降は、実際にMBMSを提供するために遂行される。すなわち、ステップS1001からステップS1006は、任意(または複数)のMBMSに対するスケジュールを、UEに通報する。この通報を受信したUEは、MBMSを受信するか否かを判断し、この判断結果をMB−SC 1054に通報する。このMB−SC 1054は、受信した通報に基づいて該当のMBMSを提供するか否かを判断する。したがって、ステップS1001からステップS1006は、実際にサービスが提供される時点よりも遥かに以前の時点で遂行される。第3のMBMSサービス通知メッセージには、MBMS識別子、MBMS Xが実際に始まるサービス開始時間、QoS関連情報、及びMDR MBMSを表す識別子が含まれている。この第3のMBMSサービス通知メッセージを受信したSGSN 1053は、このMBMS Xを提供するための伝送路及びIu連結(Iu connection)を設定する。この伝送ネットワーク上の伝送路及びIu連結は、基盤階層情報と向上階層情報を分離した後に伝送しうるように設定される。また、SGSN 1053は、QoS関連情報をSGSNサービス目録に更新した後に、間もなくMDRを支援するMBMS Xが始まることを通知すると共に、MBMS Xを実際に受けようとするUEを把握し、間もなくMBMSが始まることを通知するために、第2のMBMSサービス通知メッセージ(MBMS SERVICE NOTIFY 2)を、RNC 1052に送信する(ステップS1008)。第2のMBMSサービス通知メッセージには、MBMS識別子、サービス開始時間、及びQoS関連情報が含まれている。この第2のMBMSサービス通知メッセージに応じて、RNC 1052は、管理しているRNCサービス目録に存在するUEの識別子、及びこれらUEが属しているセルを確認する。そして、間もなくMBMS Xが始まることを通知する第1のMBMSサービス通知メッセージ(MBMS SERVICE NOTIFY 1)を、UE 1050に送信する(ステップ1009)。ここで、第1のMBMSサービス通知メッセージには、MBMS識別子、サービス開始時間及びQoS関連情報、及びMDR MBMSを表す識別子が含まれている。
第1のMBMSサービス通知メッセージを受信したUE 1050は、MBMS Xを実際に受信するか否かを決定する。UE 1050が、MBMS Xを受けると決定すれば、受信したQoS関連情報及びMDR MBMSを表す識別子を格納した後に、第1のMBMS通知応答メッセージ(MBMS NOTIFY RESPONSE 1)を、RNC 1052に送信する(ステップS1010)。この第1のMBMS通知応答メッセージには、MBMS識別子及びUE識別子が含まれている。第1のMBMS通知応答メッセージを受信したRNC 1052は、第2のMBMSサービス通知メッセージを正常受信したことを表す第2のMBMS通知応答メッセージ(MBMS NOTIFY RESPONSE 2)を、SGSN 1053に送信する(ステップS1011)。このときに、RNC 1052は、第2のMBMSサービス通知メッセージを伝送すると同時に、第1のMBMS通知応答メッセージを伝送したUEの識別子及びこのUEが属しているセル識別子を、RNCサービス目録に追加し、このように更新されたRNCサービス目録を管理する。ステップS1010では、RNC 1052が、UE 1050のみから第1のMBMS通知応答メッセージを受信する場合について説明したが、多数のUEから第1のMBMSサービス通知メッセージを受信することも可能である。この場合に、RNC 1052は、多数のUEそれぞれに対するUE識別子及び各UEが属しているセルの識別子を、RNCサービス目録に追加することによって、このRNCサービス目録を更新する。
一方、RNC 1052が伝送した第2のMBMS通知応答メッセージには、MBMS識別子及びUE識別子が含まれている。この第2のMBMS通知応答メッセージを受信したSGSN 1053は、管理しているSGSNサービス目録を、第2のMBMS通知応答メッセージに含まれている各UEの識別子及びRNC識別子を追加することによって更新する。そして、SGSN 1053は、第2のMBMS通知応答メッセージを送信したRNC 1052に、MBMS Xに対する二つのストリームを伝送するための伝送路、すなわち無線接続ベアラ(Radio Access Bearer:以下、“RAB”と称する。)を設定するためのRAB割当要求メッセージ(MBMS RAB ASSIGNMENT REQUEST)を送信する(ステップS1012、ステップS1022)。一つのサービスのために二つの分離されたストリームを伝送するべきなので、RAB割当要求メッセージもまた、二つに分離されて伝送される。すなわち、基盤階層のための一つのメッセージ(ステップS1012)と向上階層のための一つのメッセージ(ステップS1022)が伝送される。このRAB割当要求メッセージには、MBMS識別子、QoS情報、及びMDR MBMS階層情報(すなわち、向上階層か基盤階層かを表す情報)が含まれている。このRAB割当要求メッセージを受信したRNC 1052は、管理しているRNCサービス目録に格納されているセル及びUEの識別子を確認し、受信したQoS情報に基づいてセル、すなわちNode B(1051)に二つの無線リンク(Radio Link)を設定する準備をする。
RNC 1052は、MBMS Xに対する分離された二つのストリームを伝送するための二つの無線リンクを設定することを要求するMBMS無線リンク設定要求メッセージ(RADIO LINK SETUP REQUEST)を、Node B(1051)に送信する(ステップS1013、ステップS1023)。ここで、MBMS無線リンク設定要求メッセージは、基盤階層と向上階層を分離して伝送すべく、二つのメッセージが伝送される。この各メッセージには、MBMS Xの2つのデータストリームのうち、一つのストリームを伝送すべく、逆方向データチャネル(図2で説明したPBMSCHと同一のMBMSのための物理チャネル)に適用されるチャネル化コード(channelization code)情報と、スクランブリングコード(scrambling code)情報、スロットフォーマット番号、チャネルコーディング情報などが含まれる。これら二つの無線リンク設定要求メッセージを受信したNode B(1051)は、この無線リンク設定要求メッセージに含まれているチャネル化コード情報及びスクランブリングコード情報に基づいて二つの逆方向データチャネルを設定(setup)し、逆方向専用チャネルに対する受信準備を完了する。前記逆方向専用チャネルに対する受信準備を完了したNode B(1051)は、RNC 1052に、無線リンク設定を遂行したことを表す無線リンク設定応答メッセージ(MBMS RADIO LINK SETUP RESPONSE A及びMBMS RADIO LINK SETUP RESPONSE B)を送信する(ステップS1014、ステップS1024)。この無線リンク設定応答メッセージもまた、基盤階層と向上階層のために分離されて伝送されるべきである。
無線リンク設定応答メッセージを受信したRNC 1052は、この無線リンク設定応答メッセージを送信したNode B(1051)により管理されるUEに、二つの無線ベアラ設定を要求する。すなわち、図7と関連して、RNC 1052は、UE 1050に、二つの無線ベアラ(Radio Bearer)を設定することを要求する無線ベアラ設定メッセージ(MBMS RADIO BEARER SETUP A及びMBMS RADIO BEARER SETUP B)を送信する(ステップS1015、ステップS1025)。この無線ベアラ設定メッセージもまた、基盤階層と向上階層のために分離されて伝送される。この無線ベアラ設定メッセージには、逆方向データチャネルのチャネル化コード情報、スクランブリングコード情報、スロットフォーマット番号などが含まれる。無線ベアラ設定メッセージを受信したUE 1050は、この無線ベアラ設定メッセージに含まれている情報をもって逆方向データチャネルと逆方向略式専用制御チャネル受信のための準備を完了し、逆方向専用チャネルを設定する。逆方向専用チャネルを設定したUE 1050は、RNC 1052に、無線ベアラ設定が完了したことを表す無線ベアラ設定完了メッセージ(MBMS RADIO BEARER SETUP COMPLETE A及びMBMS RADIO BEARER SETUP COMPLETE B)を送信する(ステップS1016、ステップS1026)。この無線ベアラ設定完了メッセージもまた、基盤階層と向上階層のために分離されて伝送される。この無線ベアラ設定完了メッセージには、MBMS識別子及び使用者識別子が含まれている。無線ベアラ設定完了メッセージを受信したRNC 1052は、管理しているRNCサービス目録を、この無線ベアラ設定完了メッセージを送信したUE 1050の識別子を追加することによって更新する。UE 1050の識別子を追加したRNC 1052は、MBMS Xに対する伝送路構成が完了したことを表すMBMS RAB割当応答メッセージ(MBMS RAB ASSIGNMENT RESPONSE A及びMBMS RAB ASSIGNMENT RESPONSE B)を、SGSN 1053に送信する(ステップS1017、ステップS1027)。このMBMS RAB割当応答メッセージもまた、基盤階層と向上階層のために分離されて伝送される。MBMS RAB割当応答メッセージには、MBMS識別子及び多数のUE識別子が含まれている。MBMS RAB割当応答メッセージを受信したSGSN 1053は、管理しているSGSNサービス目録を、このMBMS RAB割当応答メッセージに含まれているUEの識別子を追加することによって更新する。更新されたSGSNサービス目録を有するSGSN 1053は、MBMS Xに対する受信準備が完了したことを表す第3のMBMS通知応答メッセージ(MBMS NOTIFY RESPONSE 3)を、MB−SC 1054に送信する(ステップS1018、ステップS 1028)。この第3のMBMS通知応答メッセージもまた、基盤階層と向上階層のために分離されて伝送される。この第3のMBMS通知応答メッセージには、MBMS識別子が含まれている。ステップS1001からステップS1018、ステップS1001からステップS1028を遂行した移動通信システムのMB−SC 1054は、第3のMBMS通知応答メッセージを受信した後に、UE 1050にMBMS Xに対する二つの分離されたストリームを提供する(ステップS1019、ステップS1029)。
上記の実施形態の如く、MDR MBMSが提供される場合に考慮すべき点が、分離されたデータに対するデータ同期である。MB−SCで分離されたデータストリームが、それぞれ異なる経路とチャネルを通して端末へ伝送された場合に、向上階層まで受信可能な端末は、二つ以上の経路を通じて受信されたデータ列を、応用階層(Application layer)で結合しなければならない。このようにデータ列が応用階層で結合されると、基本階層だけを受信した場合に比べて、より高品質のサービスを受けることが可能になる。また、データ列の結合に際して、各分離されたデータの時間的な同期を知らなくては、受信されたマルチメディアサービスの品質向上を図ることができない。
次に、MB−SCが、MDR MBMSのための2つ以上の分離されたデータストリームを送信し、これら分離して送信されたデータストリームをすべて受信する向上領域に位置した端末において、各チャネルを通して入ってくるデータの時間的な同期を合せる過程を、実施形態に上げて説明する。
実施形態2では、周知の実時間プロトコル(Real Time Protocol:以下、“RTP”と称する。)を用いて、向上階層を受信できる端末が、二つ以上の分離されたデータの同期を合せる過程について説明する。
RTPは、複数の人々が参加する映像会議の必要性から考案されたプロトコルであって、終端間(Point to Point)通信において、音声、映像、または模擬実験データのように実時間特性を必要とするデータに使用されるプロトコルである。RTPは、品質保障や信頼性を提供することはできないが、実時間性情報を取り扱うとか、媒体間の同期化を必要とする応用等において多用されている。RTPパケット構造を、図8に示す。
RTPパケットの最初の12オクテット(96ビット)は、基本ヘッダー区間であって、全てのRTPパケットに共通して含まれ、寄与発信地識別子(Contributing source:CSRC)区間は、混合器により新規に生成されたRTPパケットにのみ存在する。ヘッダーの最初の2ビットVは、改訂版(version)区間であって、RTPプロトコルの改訂版番号を表す。P(Padding)ビットは、RTPパケットのペイロード(payload)1107情報媒体以外にパディング(padding)ビットが入っているか否かを表す。X(Extension)ビットは、RTP基本ヘッダー(最初の96ビット)の次に、ヘッダー拡張区間1106が存在するか否かを表す。CSRC区間1105には、RTP基本ヘッダーの次にくるCSRC識別子の数が記録される。Mビットは、様々な用途に使用されるが、例えば、RTPパケット列でフレーム整列のような重要な表示が必要な時に使用される。ペイロードタイプ区間(payload type)は、RTPペイロードに含まれている情報の類型を表す。シーケンス番号1102は、RTPパケットが一つ伝送される度に1ずつ増加する値であって、受信者がパケット損失を検出し、パケット順序を再構成する時に使用される。シーケンス番号の初期値は、無作為に選択される。また、タイムスタンプ区間1103は、RTPパケットのペイロード1107に含まれている情報媒体の一番目のオクテット(8ビット)が、サンプリングされた時間を表すが、媒体どうし間または一つの媒体内での同期化と遅延変動を計算する上で使用される。
図9は、上記のRTPプロトコルが、MDR MBMSのために使用される場合に、基盤階層と向上階層のデータを受信可能な端末で、これらのデータを受信して結合する過程を示している。ステップS1201で、端末は、基盤階層に該当する物理チャネルを受信する。続いて、ステップS1202で、端末は、この受信された基盤階層の物理チャネル(物理チャネルを通じて受信された信号)をデコーディングして上位階層に伝達する。ステップS1201とステップS1202は、受信機のハードウェア構造を示している図11を参照して詳細に後述する。また、ステップS1211で、端末は、向上階層に該当する物理チャネルを受信し、この受信された信号を、ステップS1212でデコーディングして上位階層に伝達する。
基盤階層のデコーディングされた物理チャネルデータは、ステップ1202でRTP階層に伝送され、このRTP階層は、ステップS1204で、デコーディングされた物理チャネルデータからRTPヘッダー情報を解析するようになる。該RTPヘッダー情報は、図8に示すように、タイムスタンプと同期発信地(CSRC)識別子などを含む。すなわち、ステップS1204を遂行することによって、端末は、基盤階層に関連した実時間情報を探すことができる。このRTPヘッダー情報を解析すると同時に、端末は、ステップ1203で、ステップS1202で伝えられた基盤階層のデータを、ソースデコーディング入力バッファーに格納する。
ステップS1214では、RTP階層が、ステップS1212で伝送されたデコーディングされた物理チャネルデータから、向上階層と関連したRTPヘッダー情報を解析することによって、UEが向上階層に関連した実時間情報を探すようにする。このRTPヘッダー情報を解析すると同時に、ステップS1213で、端末は、ステップS1202で伝えられた基盤階層のデータを、ソースデコーディング入力バッファーに格納する。
ステップS1204で解析された基盤階層の実時間情報と、ステップS1214で解析された向上階層の実時間情報は、ステップS1220で、時間情報獲得及び同期化制御部に入力される。ステップS1220で、制御部は、ステップS1203で基盤階層のデータを格納するバッファーと、ステップS1213で向上階層のデータを格納しているバッファーとを制御することによって、二つの分離されたデータの同期を合わせる。ステップS1220で、端末は、制御信号1205を伝達することによって、基盤階層に対するソースデコーディング入力バッファーを制御する。また、ステップS1220で、端末は、制御信号1215を伝達することによって、向上階層に対するソースデコーディング入力バッファーを制御する。ステップS1221で、UEは、ステップS1203でのバッファ出力とステップS1213でのバッファーの出力に対するソースデコーディング動作を遂行し、一つのサービスに対する出力を可能にする。このソースデコーディング動作の際、コンバイナ(図示せず)は、基盤階層のデータと向上階層のデータを結合する。すなわち、ステップS1221でのソースデコーディング動作の結果、ステップS1222で、向上されたマルチメディアサービスが提供されることになる。マルチメディアサービスは、通常、動映像サービスであるが、オーディオサービス及びその他のサービスを支援することも可能である。
MDR MBMSの特徴は、拡張性を用いて一つのデータを二つ以上のデータに分離し、これら分離されたデータそれぞれを、異なる経路を通してMB−SCから端末に伝える点にある。特に、一つのデータを物理階層で二つ以上のデータに分離し、これら分離されたデータを、相互に異なる物理チャネルを通して端末へ伝送する。また、基盤階層のデータは、セル全体において少なくとも一つのUEにより受信可能なように、高い送信電力で送信され、向上階層のデータは、向上領域の少なくとも一つの端末のみ受信可能なように、低い送信電力で送信される。この方法において、向上階層のための物理チャネルに割り当てられる送信電力のレベルは特定されるべきである。また、基盤階層と向上階層のための物理チャネルに割り当てられる送信電力のレベルが異なるため、端末が受信すべき物理チャネルの数も異なってくる。すなわち、端末は、基地局から遠ざかるにつれて、基盤階層のみを受信するのに対し、基地局に近づくにつれて、基盤階層の外に向上階層も受信可能になる。次に、向上チャネルのための送信電力の割当方法と端末が向上階層のための物理チャネルを受信するか否かを判断する方法について、実施形態を通じて説明する。
実施形態3は、基地局の送信電力割当について述べる。基地局において全体送信電力の量は定められており、基地局から伝送される各物理チャネルのための送信電力は、前記定められた全体送信電力の量を超えられない。
基地局は、任意のMDR MBMSを提供する際に、該当のセル内に位置する全ての端末が、基盤階層のデータを伝送する物理チャネルを受信しうるように、まず送信パワーを物理チャネルに割り当てる。基地局は、送信パワーの割当において、向上階層のデータを伝送する物理チャネルに対してはある程度弾力性を持つ。その一つの方法には、基盤階層のデータを伝送する物理チャネルに対する送信電力を、一定の比率に保つ、という最も簡単な方法がある。もう一つの方法には、音声通話やその他のパケットデータに対する送信電力を変化させ、この変化された送信電力に基づいて、MDR MBMSのための向上階層のデータを伝送する物理チャネルの送信電力を変化させる方法がある。後者の方法が、より效率よく基地局の送信電力を使用することができるが、向上階層のデータのための送信電力の最大範囲が、時間によって変わることになる。
その他の方法に、端末の個数に応じて、向上階層のデータのための送信電力を割り当てる方法がある。この方法は、一般的な送信ビームとは異なる他の形態のビームを提供するアンテナを通じて、向上階層のデータを伝送する物理チャネルを、適宜の送信電力で端末の密度が高い領域に伝送する。
これらの送信電力割当方法は、図10の送信器ハードウェア構造を通じて説明される。図10を参照すると、基盤階層データのための一つの伝送チャネル1301が、MB-SCから基地局に伝えられる。この基盤階層データには、受信側でタイミング情報を獲得するためのタイムスタンプが含まれている。この伝送チャネル(broadcast and multicast shared channel(BMSCH))に対しては、物理階層で下記のような処理が遂行される。この伝送チャネルには、サイクリック・リダンダンシ・チェック(CRC)挿入部1302でCRC値が挿入され、チャネル符号化部1303で誤り訂正のためのチャネル符号化処理が遂行される。続いて、チャネル符号化部1303の出力は、レートマッチング部1304で、物理チャネル長に基づいてレートマッチング(rate matching)され、このレートマッチング部1304の出力が、一つの符号化複合伝送チャネル(Coded Composite Transport Channel:以下、“CCTrCH”と称する。)を形成する。本発明が提案するMDR MBMSの特徴は、二つ以上のデータに分離されて伝送されなければならないので、物理階層では各データ、すなわち、基盤階層のデータと向上階層のデータがそれぞれ、独自のCCTrCHを形成する、という点にある。レートマッチング部1304の出力であるCCTrCHは、インターリバー1305でインターリビングされ、インターリビングされたCCTrCHは、基盤階層のための伝送チャネル(BMSCH)のための物理チャネル(PBMSCH)に変換される。この物理チャネルは、直/並列部1306でIチャネルとQチャネルとに分離され、この分離された物理チャネルに、チャネル化コード1309がかけられることによって、拡散器1307,1308で拡散がなされる。拡散器1308で拡散されたQチャネルは、乗算器1310で複素成分とかけられた後に、加算器1311でIチャネルと合算される。構成要素1306から1311までの処理は、一般的なQPSK変調過程に該当するといえる。合算の結果である変調された信号は、乗算器1312でチャネル利得とかけられるが、物理チャネルに割り当てられる送信電力のレベルは、このチャネル利得による。この送信電力は、基地局送信電力制御器1340で制御されるが、上述の物理チャネルは、基盤階層データをセル境界まで伝送できなければならない。したがって、基地局送信電力制御器1340は、参照番号1313で表したチャネル利得値を、乗算器1312に出力し、このチャネル利得値とかけられた変調信号は、多重化器1341に入力される。
一方、向上階層データのための一つの伝送チャネル1321が、図10に示すように、MB-SCから基地局に伝えられる。この向上階層データには、受信側でタイミング情報を獲得するためのタイムスタンプが含まれている。この伝送チャネル(broadcast and multicast shared channel(BMSCH))に対しては、物理階層で下記のような処理が遂行される。この伝送チャネルには、サイクリック・リダンダンシ・チェック(CRC)挿入部1322でCRC値が挿入され、チャネル符号化部1323で誤り訂正のためのチャネル符号化処理が遂行される。続いて、チャネル符号化部1323の出力は、レートマッチング部1324で、物理チャネル長に基づいてレートマッチング(rate matching)され、このレートマッチング部1324の出力が、一つの符号化複合伝送チャネル(CCTrCH)を形成する。上述したように、基盤階層のデータと物理階層のデータは、一つのサービスのためのデータであるが、これらは、物理チャネルで独立したCCTrCHを構成する。レートマッチング部1324の出力であるCCTrCHは、インターリバー1325でインターリビングされ、インターリビングされたCCTrCHは、向上階層のための伝送チャネル(BMSCH)のための物理チャネル(PBMSCH)に変換される。この物理チャネルは、直/並列部1326でIチャネルとQチャネルとに分離され、この分離された物理チャネルに、チャネル化コード1329がかけられることによって、拡散器1327,1328で拡散がなされる。拡散器1328で拡散されたQチャネルは、乗算器1330で複素成分とかけられた後に、加算器1331でIチャネルと合算される。構成要素1326から1331までの処理は、一般的なQPSK変調過程に該当するといえる。合算の結果である変調された信号は、乗算器1332でチャネル利得とかけられるが、物理チャネルに割り当てられる送信電力のレベルは、このチャネル利得による。この送信電力は、基地局送信電力制御器1340で制御されるが、上述の物理チャネルは、向上階層のデータを伝送するので、向上階層のデータのための適宜の送信電力のレベルが定められるべきである。したがって、基地局送信電力制御器1340は、参照番号1333で表したチャネル利得値を、乗算器1332に出力し、このチャネル利得値とかけられた変調信号は、多重化器1341に入力される。
図10では、一つの基盤階層のデータのための物理チャネル構成と、一つの向上階層のデータのための物理チャネル構成が説明されたが、図10における方法により、3つ以上の物理チャネルを構成することも可能である。すなわち、一つの基盤階層のデータのための物理チャネルと二つ以上の向上階層のデータのための物理チャネルが構成される場合に、各向上階層のための物理チャネルは、構成要素1321から1341により構成されることができる。このときに、二番目の向上階層チャネル1355は、基地局送信電力制御器1340の制御下に、増幅器1336で増幅される。
続いて、多重化器1341は、入力された全ての物理チャネルを多重化して一つの出力とし、この多重化器1341の出力は、拡散器1343でスクランブリングコード1342とかけられて、スクランブリングされる。このスクランブリングされた信号は、変調器1344で変調され、RF部1345でRF信号に変換された後に、アンテナ1346を通してRF送信される。
次に、MDR MBMSを受ける端末の動作とハードウェア構造について説明する。実施形態4は、MDR MBMSを提供するセルに含まれた端末が、このサービスを受信して処理する動作の一例を示す。MDR MBMSが提供されるセル内おいて、端末は、その位置にかかわらずに基盤階層データのための物理チャネルは受信可能であり、これと同時に、向上階層データのための物理チャネルの受信は、基地局との距離によってその可否が決定される。したがって、端末は、向上階層のデータの受信可否を判断し、基盤階層のデータのみを受信するか、あるいは、基盤階層及び向上階層のデータとも受信するかを決定しなければならない。
その最も簡単な方法は、向上階層のデータ受信が可能な場合にはいつでも、向上階層のデータを受信することである。この場合、端末が、図3のUE 302のように向上領域に位置していると、向上階層の受信が可能である。これに対し、端末が、図3のUE 303のように基盤領域に位置していると、向上階層のデータのための物理チャネルを受信する際に、CRC関連誤りが検出され、よって、端末は、基盤階層データのみを受信するようになる。
他の方法は、向上階層のデータに割り当てられた送信電力と共通パイロットチャネル(Common Pilot Channle:以下、“CPICH”と称する。)の送信電力の比率を、基地局が端末に知らせることである。このように基地局が端末に情報を知らせる方法は、BCH(broadcast channel)またはFACH(forward access channel)を使用するか、端末と基地局間に専用チャネルが設定されると、この専用チャネルを通して基地局が端末に情報を知らせる。上記の方法を通じて、端末は、向上階層に割り当てられた送信電力の値を、送信電力比を用いて知ることができる。すなわち、端末は、CPICHの受信電力を測定できるので、この測定されたCPICHの受信電力から、向上階層のデータのための物理チャネルの受信電力を適宜判断することができ、よって、端末での向上階層チャネルデータのための物理チャネルの受信可否が判断される。
上記2つの方法は、端末での向上階層のための物理チャネルの受信可否を判断する処理に関連するものである。次に、図11に基づき、端末で向上階層の物理チャネルを受信する過程について説明する。
図11は、MDR MBMSを受信する端末のハードウェア構造を示す図である。受信アンテナ1401をから受信された無線信号は、無線周波数(Radio Frequency:RF)部1402で周波数変換される。すなわち、RF部1402は、高周波帯域の信号を低周波帯域の信号に変換する。フィルター1403は、所望する周波数の信号のみを出力する。この信号は、デスクランブラー(逆拡散器)1405でスクランブリングコード1404とかけられ、これにより、端末は、基地局から伝送される信号を仕分けるようになる。このときに、スクランブリングコード1404が、図10のスクランブリングコード1342と同一のコードでなければ、図10の基地局と図11の端末との通信はできなくなる。デスクランブラー1405の出力が、QPSK復調を遂行する復調器1411に入力されて、IチャネルとQチャネルとに分離される。この分離されたIチャネルは、逆拡散器1412でチャネル化コード1415のみとかけられ、分離されたQチャネルは、乗算器1413で複素値とかけられた後に、乗算器1414でチャネル化コード1415とかけられる。このチャネル化コードとかけられたI及びQチャネルは、並列−直列部1416で、基盤階層データのための物理チャネルに変換される。この図11のチャネル化コード1415は、図10のチャネル化コード1309と同一でなければならない。基盤階層のデータのための物理チャネルは、基地局に属しているセル領域全体で受信可能であるので、端末はいつも、基盤階層のデータのための物理チャネルを受信しデコーディングすることができる。続いて、基盤階層のデータのための物理チャネルは、デインターリーバー1417でデインターリービングされ、デレートマッチング部1418でデレートマッチングされ、チャネル復号化部1419でチャネルデコーディングされる。このチャネルデコーディングされた基盤階層のデータは、CRCコード検査部1420でCRCコード検査され、この検査の結果、誤りがないと、基盤階層のための伝送チャネル(BMSCH)1421が得られる。
一方、デスクランブラー1405の出力が、スイッチ1406に入力される場合に、スイッチがオンになっていると、復調器1431に入力され、入力シンボルを含むデスクランブラー1405の出力は、QPSK復調を通じてI及びQチャネルに分離される。この分離されたIチャネルは、逆拡散器1435でチャネル化コードのみとかけられ、分離されたQチャネルは、乗算器1433で複素値とかけられた後に、乗算器1434でチャネル化コード1435とかけられる。このチャネル化コードとかけられたI及びQチャネルは、並列−直列部1436で、向上階層データのための物理チャネルに変換される。この図11のチャネル化コード1435は、図10のチャネル化コード1329と同一でなければならない。続いて、向上階層のデータのための物理チャネルは、デインターリーバー1437でデインターリービングされ、デレートマッチング部1438でデレートマッチングされ、チャネル復号化部1439でチャネルデコーディングされる。このチャネルデコーディングされた向上階層のデータは、CRCコード検査部1440でCRCコード検査され、この検査の結果、誤りがないと、向上階層のための伝送チャネル(BMSCH)1441が得られる。
上述した端末の向上階層受信可否の判断方法のうち一番目の方法において、端末は、CRCコード検査部1440でCRCコード検査を通じて、誤りなく向上階層のデータが受信されたか否かを判断する。この判断結果、物理チャネルに誤りがない場合、基盤階層のデータも向上階層のデータも上位階層に伝送して向上階層のサービスを受け、物理チャネルに誤りがある場合には、基盤階層のデータのみを上位階層に伝送して基盤階層サービスを受ける。
一方、端末の向上階層受信可否の判断方法のうち二番目の方法、すなわち、基地局が、向上階層データのための物理チャネルの送信電力を知らせる方法において、端末は、受信されたCPICHの受信電力と、以前に基地局が端末に知らせた、参照番号1409で表されるPBMSCH送信電力との比を用いて、受信PBMSCH電力を推測する。この場合、向上階層受信制御器1407は、PBMSCH受信電力で向上階層のデータを伝送する物理チャネル(PBMSCH)の受信可否を判断し、スイッチ1406を制御するようになる。すなわち、向上階層受信制御器1407は、向上階層データのための物理チャネル(PBMSCH)の受信が可能であると判断される場合、スイッチ1406を接続し、PBMSCHの受信が不可能であると判断される場合には、スイッチ1406を開くのである。
図11で、チャネル化コード1455を通じて得られた物理チャネル1457は、MDR MBMSと関連した他のデータのための物理チャネルと見なしてもよく、MBMS以外のサービスのための他の物理チャネルと見なしてもよい。他の用途に使用可能な物理チャネルが複数であることは、参照番号1458で示す通りである。構成要素1450から1457、及び構成要素1414は、上述した類似構成とほぼ同一の機能を有する。
従来の非同期符号分割多重接続通信システムで使用するマルチメディアブロードキャスト及びマルチキャストサービス(Multimedia Broadcast and Multicast Service:MBMS)過程を概略的に示す図である。 本発明が適用されるMBMSのための伝送チャネルと物理チャネルの構造を示す図である。 本発明が適用される多重データレートでサービスを提供する基本概念を示す図である。 本発明が適用される、ビデオコーデックの空間的拡張性(spatial scalability)を示す図である。 本発明が適用される、ビデオコーデックの時間的拡張性(temporal scalability)を示す図である。 本発明が適用される、ビデオコーデックの信号対雑音比率拡張性(SNR scalability)を示す図である。 従来のMBMSのための基本的なネットワーク構成を示す図である。 従来のMBMSのために伝達されるメッセージの種類と伝達過程を示す図である。 本発明が適用されるMDR MBMSのためのメッセージ伝達過程を示す図である。 本発明が適用されるRTP(Real Time Protocol)パケットの形式を示す図である。 本発明が適用される端末機でのデータの処理過程を示す図である。 本発明が適用される基地局の構成を示す図である。 本発明が適用される端末機の構成を示す図である。
符号の説明
101 基地局
102〜105 端末機
106 サービスセルの境界
201 PBMSCH
202 BMSCH
301 基地局
302 端末1
303 端末2
304 向上領域
306 基盤領域
305、307 チャネル
308 向上階層境界
309 セル境界
410 基盤階層のデータ
411,412,413 基盤階層の映像
420 向上階層のデータ
421,422,423 向上階層映像
430 基盤階層のデータ
431 向上階層のデータ
441,443,445 奇数番目のフレーム
442,444 偶数番目のフレーム
450 基盤階層のデータ
451,452,453 映像フレーム
460 向上階層のデータ
461,462,463 細密な量子化の後に出力される映像フレーム
501 コンテンツ提供器
502 マルチキャスト/ブロードキャストサービスセンター(MB−SC)
503 ‘X’インターフェース
504 ブロードキャスト/マルチキャストソース
505 GGSN(Gateway GPRS Support Node)
506 インターネットプロトコル
507 SGSN(Serving GPRS Support Node)
508 GTP(Generic Tunneling Protocol)
509 基地局制御器
510 インターネットプロトコル
511 基地局(Node B)
512 Iubインターフェース
513 端末機(User Equipment)
514 Uuインターフェース
650 UE
651 Node B
652 RNC
653 SGSN
654 MB−SC
1050 UE
1051 Node B
1052 RNC
1053 SGSN
1054 MB−SC
1101 RTPパケット
1102 シーケンス番号
1103 タイムスタンプ区間
1104 SSRC区間
1105 CSRC区間
1106 ヘッダー拡張区間
1107 ペイロード区間
1301,1321 伝送チャネル
1302,1322 サイクリック・リダンダンシ・チェック(CRC)挿入部
1303,1323 チャネル符号化部
1304,1324 レートマッチング部
1305,1325 インターリバー
1306,1326 直/並列部
1307,1308,1327,1328 拡散器
1309,1329 チャネル化コード
1310,1330 乗算器
1311,1331 加算器
1312,1332 乗算器
1313,1333 チャネル利得値
1340 基地局送信電力制御器
1341 多重化器
1342 スクランブリングコード
1343 拡散器
1344 変調器
1345 RF部
1346 アンテナ
1401 受信アンテナ
1402 無線周波数(Radio Frequency:RF)部
1403 フィルター
1404 スクランブリングコード
1405 デスクランブラー(逆拡散器)
1406 スイッチ
1407 向上階層受信制御器
1409 PBMSCH送信電力
1411,1431 復調器
1412,1432 逆拡散器
1413,1414,1433,1434 乗算器
1415,1435 チャネル化コード
1416,1436 並列−直列部
1417,1437 デインターリーバー
1418,1438 デレートマッチング部
1419,1439 チャネル復号化部
1420,1440 CRCコード検査部
1421,1441 伝送チャネル(BMSCH)
1455 チャネル化コード
1457 物理チャネル

Claims (16)

  1. 基地局により占有される第1のセル境界を持つ第1のセル領域と、前記基地局により占有され、第2のセル境界を持つと共に前記第1のセル領域内に含まれた少なくとも一つの第2のセル領域とを持ち、該第2のセル領域内にある第1の移動端末と、前記第1のセル領域内にある第2の移動端末に、前記基地局がデータを伝送する方法であって、
    前記データは、符号化した基盤データと、該基盤データを補充する向上データを持ち、前記基盤データを、前記第1のセル領域のセル境界に到達可能な電力で、前記第2の移動端末に伝送し、
    前記向上データを、前記第2のセル領域のセル境界に到達可能な電力で、前記第1の移動端末に伝送し、該第1の移動端末は、前記向上データと前記基盤データを両方とも受信することにより、前記第1の移動端末が、前記第2の移動端末に比べてより良質のデータを受信することを特徴とする方法。
  2. 前記基地局から伝送する基盤データと向上データは、同期獲得のためのタイミング情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記向上データは、前記基盤データよりも小さい電力で伝送されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記第2のセル領域内に存在する移動端末の数に応じて、前記向上データの伝送電力を割り当てることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 基地局により占有される第1のセル領域と、前記基地局により占有され、前記第1のセル領域内に含まれた少なくとも一つの第2のセル領域とを持ち、一つのサービスに該当するデータとして、一つの基盤データストリームと、該基盤データストリームを補充する向上したデータストリームを受信し、前記基盤データストリームを前記第1のセル領域内の移動端末に提供すると共に、前記向上したデータストリームを前記第2のセル領域内の移動端末に提供する移動通信システムの基地局において、前記基盤データストリームと前記向上したデータストリームをそれぞれ、独立したチャネルを通して伝送する方法であって、
    前記基盤データストリームを、前記第1のセル領域内に位置する移動端末が受信できるように、第1の送信電力で送信するステップと;
    前記少なくとも一つの向上したデータストリームを、前記第1の送信電力に比べて小さい第2の送信電力で送信するステップと;
    を含むことを特徴とする方法。
  6. 前記基地局から伝送する基盤データストリームと向上データストリームは、同期獲得のためのタイミング情報を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 基地局により占有される第1のセル領域と、前記基地局により占有され、前記第1のセル領域内に含まれた少なくとも一つの第2のセル領域とがあり、所定のデータが、基盤データと該基盤データを補充する向上データとに分離され、前記基盤データストリームが前記第1のセル領域内の移動端末に提供されると共に、前記向上したデータストリームが前記第2のセル領域内の移動端末に提供される場合に、一つの基地局から相互に異なるチャネルを通して伝送される前記基盤データと前記向上データを、移動端末で受信する方法であって、
    前記基盤データと前記向上データの両方とも受信されると、前記基盤データが復号されて生成された第1のデータと、前記向上データが複合されて生成された第2のデータとを、結合して出力するステップと;
    前記基盤データと前記向上データのうち、前記基盤データのみ受信されると、前記基盤データのみを復号して出力するステップと;
    からなることを特徴とする方法。
  8. 前記基盤データと前記向上データそれぞれに含まれたタイミング情報に基づいて、前記第1のデータと前記第2のデータとを結合することを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 向上データに対するサイクリック・リダンダンシ・チェック(CRC)の結果、誤りが検出されなかった場合に限って、前記受信された向上データを復号するステップを遂行することを特徴とする請求項7に記載の方法。
  10. 一つの基地局によりデータ伝送がなされる第1の領域と、該第1の領域に含まれる第2の領域において、前記第1の領域内に位置する移動端末に、所定のデータを伝送する装置であって、
    前記伝送するデータを、基盤データと該基盤データを補充する向上データとに分離し、前記移動端末のうち、前記第2の領域内に位置する移動端末が受信可能な送信電力で、前記向上データを送信する第1の送信器と;
    前記第1の領域内に位置する移動端末が受信可能な送信電力で、前記基盤データを送信する第2の送信器と;
    を含むことを特徴とする装置。
  11. 前記基地局から伝送する基盤データと向上データは、同期獲得のためのタイミング情報が含まれて伝送されることを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 前記向上データを伝送する第1の送信器及び前記基盤データを伝送する第2の送信器それぞれの送信電力を制御する制御器をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の装置。
  13. 前記第1の送信器は、前記第2の領域内に存在する移動端末の数に応じて、前記向上データの伝送電力を割り当てることを特徴とする請求項12に記載の装置。
  14. 基地局により占有される第1のセル領域と、前記基地局により占有され、前記第1のセル領域内に含まれた少なくとも一つの第2のセル領域とがあり、所定のデータが、基盤データと該基盤データを補充する向上データとに分離され、前記基盤データストリームが前記第1のセル領域内の移動端末に提供されると共に、前記向上したデータストリームが前記第2のセル領域内の移動端末に提供される場合に、一つの基地局から相互に異なるチャネルを通して伝送される前記基盤データと前記向上データをそれぞれ復号する復号器を含む移動端末において、前記基盤データと前記向上データを受信する装置であって、
    前記基盤データを復号して出力される第1の復号データと、前記向上データを復号して出力される第2の復号データを入力とし、前記第1の復号データと前記第2の復号データのタイミング情報を獲得するタイミング情報獲得部と;
    前記第1の復号データと前記第2の復号データを入力し、前記タイミング情報獲得部からのタイミング情報に基づいて、前記第1の復号データと前記第2の復号データとを結合するコンバイナと;
    を含むことを特徴とする装置。
  15. 前記コンバイナは、前記第1の復号データと前記第2の復号データのうち、前記第1の復号データのみ入力されるときに、前記第1の復号データを出力することを特徴とする請求項14に記載の装置。
  16. 前記向上データに対するサイクリック・リダンダンシ・チェック(CRC)の結果、誤りが発生しない場合に、受信された前記向上データを復号するCRCコード検査部をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の装置。
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