JP4012788B2 - 握圧装置及びゴム袋式握力トレーニング計 - Google Patents

握圧装置及びゴム袋式握力トレーニング計 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型軽量で携帯性並びに操作性に優れ、握力を測定すると共に握力をトレーニングする機構を備えたゴム袋式握力トレーニング計に関する。
【0002】
【従来の技術】
握力計は、従来から広く使用されているスメドレー式握力計を始め各種のタイプのものがある。スメドレー式握力計は、外側フレーム内にあって引っ張りバネによりフレームから離れるように付勢されている把持部を有しており、この把持部が片手で強く握り込まれた際に、把持部に連結された可動部が握り込まれた距離の程度を連動する指針により読み取るものである。このような本格的な握力計は形状が大きく重く、日常生活上、手軽に握力測定を行う用途には適していなかった。また、把持部の形状は、握り締める行程のはじめにおいてフィットするように調整されているので、握り締める行程の終わり近くなるとフィットしなくなり、正しく測定できないという欠点もあった。
【0003】
そこで、把持部について注目すると、握り締める過程中掌にフィットするようにした把持部として、空気袋を用いるもの(例えば、特許文献1参照)、ラグビーボール状のゴム球を用いるもの(例えば、特許文献2参照)がある。これらの空気袋及びゴム球は柔軟性を有しているので、空気袋等を握り締めたときの反発力は、空気袋等内の空気を介して空気袋全体にほぼ均等に分散され、空気袋等に接触する掌全体で受け止められるので、把持部は常に掌にフィットするようになる。これにより、握力の弱い老人や握力を殆ど失ったリューマチ患者等の握力も測定できるようになる。
【0004】
一方、中高年の健康作りに、抵抗性運動も有効であることが明らかになったため、ダンベルや弾性チューブ等の補助具を用いた運動が推奨されている。このような運動を続けると、体重や体脂肪を低下させることができ、さらに握力の強化にも有効であるとされている。このため、運動成果を確認するためにも、また、やる気を起こさせるためにも、簡単で容易に握力を測定すると共に握力をトレーニングする機構が要望されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−193537号公報
【0006】
【特許文献2】
実開昭58−91138号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1の握力計は、空気袋を長いゴム製の管体を介して標示器に連結する構成をとる。使われる空気袋は合成ゴム製の内袋とその外面側を布製の外袋で覆って構成してある。また、標示器は水銀式血圧計やアネロイド形指示血圧計の構造を援用したものとなっている。この握力計では、長いゴム製の管体を用いるため、装置全体の形状が大きなものとなり、また、空気袋の形状が不明瞭であり、即ち、どこを握ればよいのか、また、握りしめたとき、すぐに潰れきってしまい、最後まで握力が作用するような空間が確保されているのか不明瞭である。さらにまた、前記血圧計の構造を援用しているため、形状がかさばると共にその調整がむずかしいものとなっている。また、この血圧計をトレーニングに使用することは示されていない。
【0008】
前記特許文献2の握力計は、ラグビーボール状のゴム球を用い、このゴム球とブルドン管を備えた圧力計本体とを逆止弁とエアー抜き弁を介して一体に連結した構成をとる。
【0009】
この圧力計は握力の測定とトレーニングを目的とした点で現在の問題点に対する課題をある程度提供するものであるが、適切な握り位置が特定されて無く、また、ブルドン管を調整する手間がかかる等の問題点がある。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑み、ゴム袋体および調整の不要な表示部を備え、小型で簡単な構造で、操作容易なゴム袋式握力トレーニング計を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の解決手段を採用する。
(1) 握圧装置において、ゴム状弾性体から成り、長さ方向にC字状の断面を有するゴム袋体と、前記ゴム袋装置の開口側に当接する略平板状の台板と、前記台板を貫通してプローブ先端が露出するように配置した圧力センサと、少なくとも前記圧力センサを覆うように前記台板上に設けた掌当部とからなり、前記ゴム袋体の外側面には指掛け用の凹部を設けたことを特徴とする。
(2) 上記(1)記載の握圧装置において、前記凹部を前記C字状の湾曲部に均等に4指を掛けたときの中指の位置に設けたことを特徴とする。
(3) 上記(1)記載の握圧装置において、前記凹部を前記C字状の湾曲部に均等に4指分設けたことを特徴とする。
(4) 上記(1)記載の握圧装置において、前記凹部を前記C字状の湾曲部に均等に4指を掛けたときの人差し指の位置に設けたことを特徴とする。
(5) 上記(1)乃至(4)のいずれか1項記載の握圧装置において、前記掌当部の外側面を掌にフィットするようにアーチ状に形成したことを特徴とする。
(6) ゴム袋式握力トレーニング計において、上記(1)乃至(5)のいずれか1項記載の握圧装置にマウントを介して一体に計測装置を設けたことを特徴とする。
(7) ゴム袋式握力トレーニング計において、上記(1)乃至(5)のいずれか1項記載の握圧装置にケーブルを介して計測装置を設けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。
【0013】
【第1実施例】
図1は本発明のゴム袋式握力トレーニング計における握圧装置の第1実施例を示す図である。図1(a)は図1(b)のD−D’線の断面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A’線断面図であり、図1(c)は図1(a)のB−B’線断面図であり、図1(d)は図1(a)のC−C’線断面図である。
【0014】
図1(a)において、図の左側のゴム袋体1は、人間の掌による握力に十分に耐えられる程度の耐圧特性を有すると共に化学薬品等に対する耐性を有するシリコンゴム等のゴム状弾性体から構成される。また、本発明のゴム袋式握力トレーニング計は左右いずれの手によっても使用可能なように左右対称に形成されている。
【0015】
図1のゴム袋体1の形状は、
図1(a)に示す断面方向では、両端の取付部1a、1a’と中指用凹部1cを除いて略一様な厚さを有し、長さ方向(図1(a)の断面方向)に略C字状の断面を有し、両端の取付部1aと1a’では台板16に接する側からみて外側では略垂直に立ち上がり内側では湾曲して肉厚が薄くなるように立ち上がり、上下の湾曲部1bと1b’はヒンジ動作を行うと共に復帰力を発生するように取付部1aと1a’に連結され、C字状の湾曲部に均等に4指を掛けたときの中指の位置に中指用凹部1cが設けられ、図1(c)に示すように、両端の取付部1a’’と1a’’’は、外側では緩やかに湾曲して立ち上がり内側では外側より急に湾曲して肉厚が薄くなるように立ち上がり、図1(c)に示すように、前記両端の取付部1a’’と1a’’’を除いて図1(c)の断面方向に略一様な厚さでラグビーボール状の形状に構成されている。
【0016】
ゴム袋体1は、
(a)指の当たる部分が緩やかなアーチ状に形成されているので、力の入り方が自然になり、指にフィットし、
(b)C字状の湾曲部に均等に4指を掛けたときの中指の位置に中指用の凹部を設けたので、一番力の入る中指を基準にして力の加わり方を一定に保つことができると共に、測定方法が定まり力が分散することがなくなり、
(c)C字状の湾曲部に均等に4指を掛けたときの中指の位置を中指と決めるだけなので、その他の指は適宜移動でき、手の大きさに左右されることなく測定又はトレーニングできるように構成されている。
【0017】
指掛け用の凹部の形状は、少なくとも指が掛かれば良く、湾曲面の連続で形成されていてもよい。
【0018】
台板16は、剛性を有する樹脂等からなり、図1(a)に示すように平板部16a上に2個所の支持台部16b及び16b’と、図1(c)に示すようにブッシング12を支持するための凸部16cが設けられ、平板部16aの略中央部分に空気圧伝達孔8が設けられている。また、図1(c)に示すように平板部16aの長さ方向両側に、掌当部11の係止凸部11cと11c’を摺動案内する係止溝16dと16d’が設けられ、図1(b)における掌当部11の外側形状に略等しい平面形状を有する。凸部16cの先端は、図1(d)に示すように、ブッシング12の外形に合わせた丸溝が形成されている。
【0019】
センサ保持基板18は、剛性を有する樹脂等からなり、全体は図1(b)に示すように平板状で、図1(a)に示すように圧力センサ2を実装し、その両端で結合ビス5及び6により支持台16b及び16b’に固着されている。センサ保持基板18はプリント基板で構成してもよい。
【0020】
圧力センサ2は、穴に挿入される棒状のプローブ部3と圧力を電気信号に変換するための箱形の変換部とから構成される。
ケーブル9は、握圧装置50の上側から導出することも可能である。
圧力センサ2のプローブ部3は台板16の空気圧伝達孔8に挿通される。
圧力センサ2の端子には、ケーブルクランプ10に取り付けられたケーブル9の芯線が半田付けされる。
【0021】
ブッシング12は、ゴムや樹脂からなり、ケーブル9を挿通保持し、台板16の凸部16cと掌当部11の凹部11dによって図1(d)に示すように装着される。ケーブル9は、図1の実施例の場合、握圧装置50の下側から導出しているが、逆に握圧装置50の上側から導出することも可能である。
【0022】
掌当部11は、従来の握力測定方法(指の第2関節に握圧体が位置するように)に準拠し、握ったときの握力に耐えられる程度の剛性を有する硬質樹脂等で作られ、台板16から略垂直に立ち上がる両端の立ち上がり部11aと11a’とアーチ状部11bからなり、アーチ状部11bは立ち上がり部11aと11a’の端から略直角に近い角度で伸び、全体的にアーチ状(弧状)を呈する。このアーチ状部11bのアーチ形状は、掌の親指の付け根にフィットする形状に合わせて作られている。また、凹部11dは、図1(d)に示されるように、ブッシング12の外形に合わせた凹溝に形成されている。この凹溝は、前記台板16の突部16cの凹溝と組み合わさって、ブッシング12を外形に合わせて締め付け固定する。図1(c)及び図1(d)に示すように、掌当部11の開口端には、台板16の係止溝16dと16d’に摺動案内される掌当部11の係止凸部11cと11c’が設けられている。
【0023】
組立時、ゴム袋体1と台板16とは接着剤により固着し、台板16と掌当部11は係止溝16dと16d’に掌当部11の係止凸部11cと11c’を摺動案内した後両者を接着剤で固着する。
【0024】
(第1実施例の効果)
ゴム袋体は、指の当たる部分が緩やかなアーチ状に形成されているので、力の入り方が自然になり、指にフィットし、C字状の湾曲部に均等に4指を掛けたときの中指の位置に中指用の凹部を設けたので、一番力の入る中指を基準にして力の加わり方を一定に保つことができると共に、測定方法が定まり力が分散することがなくなり、C字状の湾曲部に均等に4指を掛けたときの中指の位置を中指と決めるだけなので、その他の指は適宜移動でき、手の大きさに左右されることなく測定又はトレーニングできるように構成されている。
【0025】
掌当部11のアーチ状部のアーチ形状は、掌の親指の付け根にフィットする形状に合わせて作られているので、力が適切にはいるようになる。
【0026】
中指の位置のみが決められているので、その他の指は適宜移動でき、手の大きさに左右されることなく、正しく握力を測定することができる。
【0027】
掌を固定し、指を動かして握る動作をするので、加圧力は1方向にのみ加わり、正確に握力を測定することができる。
【0028】
(第2実施例)
図2は本発明の第2実施例と第3実施例を示す。
【0029】
図2(a)は本発明の第2実施例を示す図である。
【0030】
第1実施例と異なる点は、ゴム袋体1の指掛け形状を親指を除く他の4指用とした点、即ち、人差し指用凹部1e、中指用凹部1f、薬指用凹部1g及び小指用凹部1hとした点にある。その他は第1実施例の場合と同じ構成になっている。この図2(a)の例では、前記4指用の凹部は、ゴム袋体1のアーチ部、即ち指掛け領域に均等に配置されている。この図2(a)の中指用凹部1fの位置は、第1実施例の場合の中指用凹部1cの位置と同じになる。
【0031】
(第2実施例の効果)
前記第1実施例と同じ構成による効果は前記第1実施例の効果を援用する。前記第1実施例と異なる効果は以下のようになる。
【0032】
4指が適切に配置されているので、力のかかり具合をいつも同じにすることが可能になる。
【0033】
(第3実施例)
図2(b)は本発明の第3実施例を示す図である。
【0034】
第1実施例と異なる点は、ゴム袋体1の指掛け形状を人差し指用凹部1dとした点にある。図2(b)の人差し指用凹部1dの位置は、図2(a)の人差し指用凹部1eの位置と同じとする。その他は第1実施例の場合と同じ構成になっている。
【0035】
(第3実施例の効果)
前記第1実施例と同じ構成による効果は前記第1実施例の効果を援用する。前記第1実施例と異なる効果は以下のようになる。
【0036】
人差し指の位置のみが決められているので、その他の指は適宜移動でき、手の大きさに左右されることなく、正しく握力を測定することができる。
【0037】
(第4実施例)
図3は、本発明の第4実施例の握圧装置50と計測装置30を一体化したゴム袋式握力トレーニング計を示す。図3(a)は正面図を示し、図3(b)は左側面図を示す。
【0038】
図3の場合、握圧装置50は図1の第1実施例に示した構成をとる。但し、握圧装置50として図2の第2及び第3実施例を採用することも可能である。
【0039】
計測装置30は、本発明の圧力センサの出力信号を取り込んで、所期の処理を行ってその出力を表示等を行うと共に外部へ出力する機能を有する。
【0040】
計測装置30の前面には、例えば、握力値表示部31、回数表示部32、時間表示部33、スタートボタン34、メニュー選択ボタン35、終了処理ボタン36、電源スイッチ37、外部出力用コネクタ38等を備えている。これら表示部やスイッチ類は適宜採用できる。
【0041】
握圧装置50と計測装置30は、マウント39により連結されている。
【0042】
(第4実施例の効果)
第4実施例は握圧装置50と計測装置30とマウント39により接続したので、かさばらず小型で容易に計測することが可能となる。
【0043】
このように全体を小型簡便に形成できるので、使い勝手がよくなり、家庭での使用にも適し、また、リハビリ用のトレーニング装置としても好ましい
(第5実施例)
図4は第5実施例と第6実施例を示す。
【0044】
図4(a)に示す第5実施例の握圧装置50と計測装置30を一体化したゴム袋式握力トレーニング計を示す。
【0045】
図4(a)の第5実施例は、図3のゴム袋式握力トレーニング計とは計測装置30の構造が異なる点に特徴がある。計測装置30は表示画面を大画面41としてある。処理機能も大画面に表示する態様を備える。
【0046】
(第5実施例の効果)
表示画面が大画面になっているので、各種表示が容易に行えるようになる。
第4実施例同様、家庭での使用にも適し、また、リハビリ用のトレーニング装置としても好ましい。
(第6実施例)
図4(b)は第6実施例の他の計測装置30を示す。図4(b)の計測装置60は大画面41と必要数のスイッチ、例えばスタートボタン34,メニュー選択ボタン35,終了処理ボタン36等を設けてある。この計測装置60はケーブルを介して第1〜第3実施例の握圧装置50に接続される。計測装置60の構成や機能は必要に応じて適宜設計できる。
【0047】
(第6実施例の効果)
握圧装置50と計測装置60はケーブルを介して接続するので、ケーブルの長さを分離して設置でき、それぞれの構造を互に関係なく設計することができる。従って、システムへの組み込みがし易くなる
(第7実施例)
図5は本発明の第7実施例となるゴム袋式握力トレーニング計の回路例を示す

【0048】
図5は、大きく分けて、握圧装置50内に設けた圧力センサ2と、計測装置30又は60との2回路群からなり、その他に必要に応じて外部出力用の回路装置、例えば、コンピュータ83やプリンタ84等が接続可能となっている。
【0049】
圧力センサ2は、圧電素子等で構成する。
【0050】
計測装置30又は60は、以下のように構成されている。
(1)増幅器71、LPF(ローパスフィルタ)72、及びAD(アナログ/デジタル)変換器73を直列接続してCPU(中央演算装置)74へ圧力センサ2の検出信号を入力し、
(2)CPU(中央演算装置)74は、
(2−1)圧力センサ2の検出信号に必要な処理、例えば、握力値演算処理、イヴェント係数演算処理、計時演算処理等を施し、
(2−2)その処理結果を、
外部インターフェース回路75を介して外部出力用コネクタ38から、外部機器(例えば、コンピュータ83、プリンタ84等)に出力し、
画像用インターフェース回路76を介して表示器77、例えば、握力値表示部31、回数表示部32、時間表示部33、大画面41等に画像表示し、
内部記憶装置78に対しデータの読み取り、書き込みを行い、
必要に応じて音声用インターフェース回路80を介してスピーカ81へ音声表示出力し
(2−3)キーボード及びスイッチ等の入力装置79により必要なデータの設定、処理メニューの選択、処理の開始及び終了処理等の入力を行う。
【0051】
LPF72は、実際の握力を加える動作に伴う圧電素子の出力の周波数より高いノイズ信号を除去する特性を備える。
【0052】
AD変換器73は、例えば、10bit(分解能1024(0.1%精度))程度か又はそれ以上の特性とする。
【0053】
CPU74は、例えば、以下の演算処理を行う。
・握力値演算処理
(1)圧力センサ2の出力を測定し、所定の演算を行い最大(又は最小、平均等)の握力値を求め、その値(kg)を出力する。
人的な握力値の平均を求めるために、例えば、最初の5回分の握力値を平均して個人の握力平均値を求め、これを基準としてその後の計測値と比較する。
・トレーニング計として処理
1回分の握力測定信号(電圧V)の時間変化波形における、立ち上がり特性部分のΔV/Δtを演算し、ΔV/Δt=dv(t)/dtの関係から握る早さ(速度振幅)を求める。
【0054】
または、設定値(出力電圧値)を設定し、握り始めてからその設定値に達するまでの時間(例えば、前記設定電圧値の10%から90%に達するまでの時間)を測定するライズタイム所定時間(範囲00分00秒〜99分99秒の間で適宜設定)内の圧力センサ2の出力信号数をカウントして表示する(イヴェント計数演算処理)。
スタート信号を光や音によって発生し、そのスタート信号から所定回数の握り動作が完了するまでの遅延時間を求める(計時演算処理)。
パルス状の音又は光の発生タイミングを、等間隔、漸次短くなる間隔、その反対に漸次遅くなる間隔、その間隔をランダムに変化させる間隔等を適宜選択し、そのタイミングに合わせるように握圧装置50を握ったり離したりする。
【0055】
【発明の効果】
本発明は、特許請求の範囲記載の事項により、以下の効果を奏する。
【0056】
ゴム袋体は、(a)指の当たる部分が緩やかなアーチ状に形成されているので、力の入り方が自然になり、指にフィットし、(b)C字状の湾曲部に均等に4指を掛けたときの中指の位置に中指用の凹部を設けたので、一番力の入る中指を基準にして力の加わり方を一定に保つことができると共に、測定方法が定まり力が分散することがなくなり、(c)C字状の湾曲部に均等に4指を掛けたときの中指の位置を中指と決めるだけなので、その他の指は適宜移動でき、手の大きさに左右されることなく測定又はトレーニングすることができる。
【0057】
掌を固定し、指を動かして握る動作をするので、加圧力は1方向にのみ加わり、正確に握力を測定することができる。
【0058】
掌当部のアーチ部のアーチ形状は、掌の親指の付け根にフィットする形状に合わせて作られているので、力が適切にはいるようになる。
【0059】
中指の位置のみが決められているので、その他の指は適宜移動でき、手の大きさに左右されることなく、正しく握力を測定することができる。
【0060】
4指が適切に配置されているので、力のかかり具合をいつも同じにすることが可能になる。
【0061】
人差し指の位置のみが決められているので、その他の指は適宜移動でき、手の大きさに左右されることなく、正しく握力を測定することができる。
【0062】
計測装置を握圧装置と一体に設けたので、コンパクトで使い勝手がよいものとなる。
【0063】
ゴム袋式握力トレーニング計は、握力の測定の他に、各種のメニューによって握力のトレーニングを行うことができる。
【0064】
全体を小型簡便に形成できるので、使い勝手がよくなり、家庭での使用にも適し、また、リハビリ用のトレーニング装置としても好ましい
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴム袋式握力トレーニング計における握圧装置の第1実施例を示す図である。
【図2】本発明の第2実施例と第3実施例を示す。図2(a)は第2実施例を示し、図2(b)は第3実施例を示す。
【図3】本発明の第4実施例の握圧装置50と計測装置30を一体化したゴム袋式握力トレーニング計を示す。
【図4】本発明の第5実施例と第6実施例を示す。図4(a)は第5実施例を示し、図4(b)は第6実施例を示す。
【図5】本発明の第7実施例となるゴム袋式握力トレーニング計の回路例を示す。
【符号の説明】
1 ゴム袋体
1a、1a’、1a’’、1a’’’ 取付部
1b、1b’ 湾曲部
1c、1f 中指用凹部
1d,1e 人差し指用凹部
1g 薬指用凹部
1h 小指用凹部
2 圧力センサ
3 プローブ部
5、6 結合ビス
8 空気圧伝達孔
9 ケーブル
10 ケーブルクランプ
11 掌当部
11a 、11a’ 立ち上がり部
11b アーチ状部
11c、11c’ 係止凸部
11d 凹部
12 ブッシング
16 台板
16a 平板部
16b、16b’ 支持台
16c 凸部
16d、16d’ 係止溝
18 センサ保持基板
30、60 計測装置
31 握力値表示部
32 回数表示部
33 時間表示部
34 スタートボタン
35 メニュー選択ボタン
36 終了処理ボタン
37 電源スイッチ
38 外部出力用コネクタ
39 マウント
41 大画面
50 握圧装置
71 増幅器
72 LPF
73 AD変換器
74 CPU
75 外部インターフェース回路
76 画像用インターフェース回路
77 表示器
78 内部記憶装置
79 入力装置
80 音声用インターフェース回路
81 スピーカ
83 コンピュータ
84 プリンタ

Claims (7)

  1. ゴム状弾性体から成り、長さ方向にC字状の断面を有するゴム袋体と、前記ゴム袋体の開口側に当接する略平板状の台板と、前記台板を貫通してプローブ先端が露出するように配置した圧力センサと、少なくとも前記圧力センサを覆うように前記台板上に設けた掌当部とからなり、前記ゴム袋体の外側面には指掛け用の凹部を設けたことを特徴とする握圧装置。
  2. 前記凹部を前記C字状の湾曲部に均等に4指を掛けたときの中指の位置に設けたことを特徴とする請求項1記載の握圧装置。
  3. 前記凹部を前記C字状の湾曲部に均等に4指分設けたことを特徴とする請求項1記載の握圧装置。
  4. 前記凹部を前記C字状の湾曲部に均等に4指を掛けたときの人差し指の位置に設けたことを特徴とする請求項1記載の握圧装置。
  5. 前記掌当部の外側面を掌にフィットするようにアーチ状に形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の握圧装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載の握圧装置にマウントを介して一体に計測装置を設けたことを特徴とするゴム袋式握力トレーニング計。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項記載の握圧装置にケーブルを介して計測装置を設けたことを特徴とするゴム袋式握力トレーニング計。
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