JP4012737B2 - 袋の処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平パウチ、スタンドパウチ、ガセットパウチ等各種の袋の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、包材の原反を走行させつつ袋を連続的に製造するには、図40に示すような方法が採られている。
【0003】
図40において、符号1は複数条の包材を上下に重ね合わせてなる原反を示し、この原反1が図中右から左へ所定のピッチで間欠的に送られる。この原反1の流れ方向に沿って、第一のシール型2、第一の冷却型3、第二のシール型4、第二の冷却型5、レザー刃6、ニップロール7、ギロチン刃8、集積コンベア9が順に配置されている。
【0004】
原反1は所定長さずつ間欠送りされながら第一のシール型2により第一のシール部をヒートシールされ、第一の冷却型3により第一のシール部を冷却され、第二のシール型4により第二のシール部をシールされ、第二の冷却型5により第二のシール部を冷却される。これにより、原反1上に袋10の輪郭がヒートシールにより形成される。通常の場合、袋10は原反1上に複数列で形成される。次に、原反1は走行しながらレザー刃6により袋10の列間を切断され、両側の余剰部分11を切除され、ニップロール7によりギロチン刃8の方に送られてギロチン刃8により袋10ごとに切断される。両側の余剰部分11はギロチン刃8の手前で巻き取られ回収される。原反1から切り離され枚葉化された袋10は集積コンベア9上に集積される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、製造された袋は集積コンベア等により排出された後、作業者により集められ、所定枚数ずつ積重ねられる。その後、作業者により検品され、不良品が良品と差し替えられ、段ボール箱等に詰められ出荷される。
【0006】
このため、不良品と良品との差し替えが不正確になりやすく、また、検品に時間がかかるという問題がある。また、袋の員数にも間違いが生じやすい。
【0007】
本発明は、従来の問題点を解消することができる袋の処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、連続した原反(29)を走行させる原反搬送手段(37)と、原反(29)に対し袋(12)の輪郭に沿う箇所をヒートシールするヒートシール手段(28,35)と、袋(12)をその全周にわたって原反(29)から打ち抜くと同時に冷却手段(51)によって原反(29)を冷却する雌雄刃(44,43)からなる抜き型と、抜き型に打ち抜かれ雌刃(44)の下方に落下する袋(12)を無端ベルト(70a)上で受け止め、この無端ベルト(70a)に所定の間隔で設けられた突起で袋(12)を押す第一の搬送コンベア(70)と、第一の搬送コンベア(70)から受け取った袋(12)の中央部を無端ベルト(71a)により押えつつ搬送する第二の搬送コンベア(71)と、第二の搬送コンベア(71)から受け取った袋(12)の両側部を無端ベルト(72a)により押えつつ搬送する第三の搬送コンベア(72)と、第三の搬送コンベア(72)により搬送される袋(12)をカメラ(73)で撮影して検査する検査手段と、検査手段により良否を判定された袋(12)を良品(12a)と不良品(12b)とに区分けする区分け手段(76)とを具備した袋の処理装置を採用する。
【0009】
この請求項1に係る発明によれば、搬送手段(71)が袋(12)を搬送し、その搬送中に検査手段(73)が袋(12)の良否を判定し、その判定結果に基づき区分け手段(76)が不良品(12b)を排除し、不良品(12b)が除去された後の良品の袋(12a)を積重ね手段(80)が積み重ね、積重ねられた袋(12a)を排出手段(96)が排出するので、検品が自動化され、一定品質の良品の袋(12a)のみが正確な員数で速やかに排出される。
【0011】
また、この請求項1に係る発明によれば、無端ベルト(71a)が袋(12)の中央部を押えつつ搬送し袋(12)の加工等により生じた湾曲等の変形を矯正する。次段の無端ベルト(72a)は変形が矯正された袋(12)を受け取り、袋(12)の両側部を挟みながら袋(12)を搬送する。検査手段のカメラ(73)はこの次段の無端ベルト(72a)に両側部を挟まれた袋(12)を撮影する。従って、袋(12)が適正に撮影され、検査性能が高められる。
【0012】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の袋の処理装置において、検査手段が、カメラ(73)で袋(12)の前パネル(16)又は後パネル(17)を撮影し、その影像から袋(12)のエッジと絵柄のエッジを捉えて両エッジ間の長さ(B,D)又は袋(12)の全幅(A)若しくは全高(C)を演算し、演算した長さ(A,B,C,D)が許容範囲内であるか否かを判断する袋の処理装置を採用する。
【0013】
この請求項2に係る発明によれば、袋(12)の輪郭と絵柄(79)のズレ等を検知し、ズレが許容値外の袋(12b)を不良品として検出し除去することができる。
【0014】
また、請求項3に係る発明は、区分け手段により区分けされた良品の袋(12a)を積み重ねる積重ね手段(80)と、積重ね手段(80)により積重ねられた袋(12a)を排出する排出手段(96)とを更に備えた袋の処理装置を採用する。
また、請求項4に係る発明は、請求項3に記載の袋の処理装置において、排出手段が、積重ね手段(80)により積重ねられた袋(12a)を収納する収納室を有したバケット(96)を備える袋の処理装置を採用する。
【0015】
この請求項4に係る発明によれば、適正員数の良品の袋(12a)をバケット(96)内に山状に排出し、しかも袋(12a)の山を崩れないように保持することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
最初に本発明に係る処理装置により処理される袋と、この袋を加工して得られる注出口付き袋の構造について説明する。
【0018】
図1及び図2に示すように、注出口付き袋は袋12の一辺に注出口装置13を備える。注出口装置13は公知のものであるから詳しくは説明しないが、袋12の内外間を貫通する筒体14と、筒体14の袋外の開口部を閉じるピルファープルーフキャップ15とを具備する。この注出口付き袋は、筒体14から袋12内に内容物が充填された後、ピルファープルーフキャップ15により密封され、図1及び図2のような製品として完成され、販売に供される。
【0019】
袋12は注出口装置13が取り付けられる前は図3に示すような状態にあり、一辺が開口している。
【0020】
この袋12は、前パネル16と、後パネル17と、前後パネル16,17間に挟まれる左右のマチ(襠)片18,19とを備える。前後パネル16,17と左右のマチ片18,19の袋底側の隅は斜めに切除されることにより斜辺が形成される。また、袋12にはその側面を閉じる左右の縦シール部20,21、袋底を閉じる下横シール部22、袋12の斜辺を閉じる斜めシール部23,24、袋12の肩部を閉じる肩シール部25,26が形成される。縦シール部20,21では前後パネル16,17とマチ片18,19のみがシールされ、マチ片18,19の重なり部はシールされていない。また、袋12の上側におけるマチ片18,19には切欠27が形成され、この切欠27を挟んで前後パネル16,17同士が直にヒートシールされることで上記肩シール部25,26が形成される。袋12の下側ではマチ片18,19が途切れた箇所において前後パネル16,17同士が直にヒートシールされることで上記下横シール部22が形成される。
【0021】
袋12の前後パネル16,17と左右のマチ片18,19を構成する包材は公知の層構成を有するもので、例えばヒートシール層、バリアー層、基材層の三層構造を有する。ヒートシール層は熱によって溶解し相互に融着しうるポリエチレン等で形成される。バリアー層は光、水、ガス等を遮断するアルミニウム箔等で形成される。基材層は物理化学的に安定し耐熱性のあるポリエステル系樹脂等で形成される。バリアー層は包材の用途等により省略される。包材は、ヒートシール層が袋12の内側に来て基材層が袋12の外側に来るように重ね合わされた上で上下からシール型により加圧されることによりヒートシールされるので、上述したように縦シール部20,21では前後パネル16,17とマチ片18,19との間のみがシールされ、マチ片18,19の重なり部のシールは阻止される。
【0022】
この袋12の上側の一辺に上述した注出口装置13をヒートシール等により取り付け、その筒体14から内容物を袋12内に充填すると、袋12は図2のごとく概ね六面体形に膨れる。この袋12には上述の注出口装置13に限らず他の構造の注出口を装着することも可能であり、注出口を装着することなく、内容物を充填後単に開口部をシールするだけでも内容物の包装体とすることができる。
【0023】
次に、この袋の製造方法及び製造装置と処理装置について説明する。
【0024】
図4及び図5に示すように、袋12は原反29を図中右から左へと間欠的に走行させながら製造される。同図中、工程I〜工程VIは袋12を製造する過程を示し、工程VII〜工程XIは袋12を集積し排出する過程を示し、工程XIIは打抜きカス29aを回収する工程を示す。以下、工程順に袋12の製造方法及び製造装置と処理装置とについて説明する。
【0025】
〔工程I〕
図4及び図5に示す工程Iでは原反29の供給が行われる。原反29は、図6及び図7に示すように、袋12の前後パネル16,17となるストリップ状の上下の包材16a,17aと、袋12のマチ片18,19となる上下の包材16a,17a間に挟まれるストリップ状の中間包材30,31,32,33との重畳体で構成される。この実施の形態では袋12を三列縦隊で形成するべくマチ片18,19となる四条の中間包材30,31,32,33が挟み込まれる。左右両側の中間包材30,33は内側に基材層が来るように中央で二つ折りされ、内方の二条の中間包材31,32は内側に基材層が来るように両側が二つ折りされる。また、各中間包材30,31,32,33には袋12の上下サイズに対応するピッチで上記切欠27に対応する穴27aが穿設される。もちろん、袋12は原反29の走行方向に三列に限らず、一列又は四列以上に配置することもできる。
【0026】
図4及び図5に示すように、この原反29の走行路上には同図中右から左に向かって、工程IIを行う第一のシール型28、工程IIIを行う第一の冷却型34、工程IVを行う第二のシール型35、工程Vを行う第二の冷却型36、原反29を右から左へ送るためのニップロール37、工程VIを行う打抜き機38が順に配置される。ニップロール37は原反搬送手段として機能する。
【0027】
〔工程II〕
図4及び図5に示す工程IIでは、原反29に対し第一のシール型28により袋12の左右の縦シール部20,21に対応する箇所がヒートシールされる。図7中符号39はこのヒートシール部を示す。第一のシール型28は原反29の走行方向に伸びる四列の型部を有する。図8に示すように、原反29上には袋12が三列で並ぶように形成され、一列目の型部が左列の袋12の右縦シール部21をヒートシールし、二列目の型部が左列の袋の左縦シール部20と中央列の袋12の右縦シール部21とをヒートシールし、三列目の型部が中央列の袋12の左縦シール部20と右列の袋12の右縦シール部21とをヒートシールし、四列目の型部が右列の袋12の左縦シール部20をヒートシールする。
【0028】
〔工程III〕
図4及び図5に示す工程IIIでは、工程IIでヒートシールされた縦シール部20,21の冷却が第一の冷却型34により行われる。これにより、工程IIのヒートシールにより加熱された原反29の樹脂が冷却される。
【0029】
〔工程IV〕
図4及び図5に示す工程IVでは、原反29に対し第二のシール型35により袋12の下横シール部22、斜めシール部23,24、肩シール部25,26がヒートシールされる。
【0030】
第二のシール型35は、横断シール型35a、矢形シール型35b、ポイントシール型35cの三つのシール型の組み合わせからなり、これらのシール型が原反29の走行方向に袋12のピッチ間隔で配列される。図8に示すように、横断シール型35aは原反29上を横一列に並ぶ袋12の肩シール部25,26とこれらに後続する袋12の下横シール部22とを覆うような形状のシール部35a1のヒートシールを行う。矢形シール部35bは原反29上を横一列に並ぶ袋12の肩シール部とこれらに後続する袋12の斜めシール部23,24とを覆うような形状のシール部35b1のヒートシールを行う。ポイントシール型35cは原反29上を横一列に並ぶ袋12の肩シール部25,26とこれらに後続する袋12の下横シール部22とを覆うようなシール部35c1をヒートシールする。これにより、袋12は下横シール部22が横断シール型35aとポイントシール型35cとにより二回ヒートシールされ、肩シール部25,26が横断シール型35aと矢形シール型35bとポイントシール型35cとにより三回ヒートシールされる。すなわち、包材の積層数が多く、段差が大きい箇所が繰り返しヒートシールされ、シール性が高められる。
【0031】
〔工程V〕
図4及び図5に示す工程Vでは、工程IVでヒートシールされた下横シール部22等の冷却が行われる。これにより、工程IVのヒートシールにより加熱された包材の樹脂が冷却される。この工程Vにより原反29のヒートシールが完了し、袋12の輪郭に沿う箇所がシールされる。
【0032】
このヒートシールが完了した原反29はニップロール37により次の工程VIへと搬送される。
【0033】
〔工程VI〕
図4及び図5に示す工程VIでは、図9に示すように、原反29上の袋12がその輪郭に沿って袋12の全周にわたり抜き型により打ち抜かれ原反29から分離させられる。図4及び図5に示すように抜き型を備えた製袋機である打抜き機38が原反29の走行路上に配置される。
【0034】
図10及び図11に示すように、打抜き機38は、原反29を跨ぐように配置される門型のフレーム40と、フレーム40に垂直に固定されたガイドポスト41に昇降可能に取り付けられた昇降台42と、昇降台42の下面に固定された抜き型の雄刃43と、フレーム40の底部に固定された抜き型の雌刃44、原反29を雄刃43の周囲で雌刃44の周囲に押し付け固定するストリッパ45とを具備する。
【0035】
昇降台42は、フレーム40の上部に固定された電動機46の出力軸に、偏心軸47と偏心軸47に連結されるアーム48とを介して動力的に連結される。電動機46の出力軸の回転運動が、偏心軸47とアーム48とにより昇降台42の上下往復直線運動に変換される。昇降台42は雄刃43を伴いガイドポスト41に沿って上下方向に往復運動を行う。
【0036】
雄刃43は、図15に示すように、原反29上の袋12の並びに対応し昇降台42の下部に横並びに三個固定される。雌刃44は、図12に示すように、雄刃43に対向するようにフレーム40上に設けられる。原反29に袋12が一列又は三列以上設けられる場合は、雌雄刃44,43の個数もそれに応じて増減される。昇降台42の一往復動により雄刃43が雌刃44内に出入りすると、雌雄刃44,43間の原反29から袋12が三枚ずつ打ち抜かれる。
【0037】
雄刃43は、図16乃至図19に示すように、袋12の輪郭と同じ輪郭の垂直外壁43aを有し、垂直外壁43aの先端縁43bには垂直外壁43aの輪郭に沿って起伏する傾斜が設けられている。また、雌刃44は、図13及び図14に示すように、雄刃43の垂直外壁43aが摺接する袋12と同じ輪郭の垂直内壁44aを有する。この雌刃44の垂直内壁44aの先端縁は水平面上に来るように整えられている。雄刃43の垂直外壁43aの先端縁43bが上下に起伏する傾斜を有することから、原反29はヒートシール熱により軟化状態にあっても円滑に打ち抜かれる。
【0038】
ストリッパ45は、図20及び図21に示すように、雄刃43の回りを取り囲む枠体であり、昇降台42にロッド49を介し吊り下げられている。ロッド49は昇降台42に対して上下方向にスライド可能であり、ロッド49には昇降台42とストリッパ45との間において圧縮コイルバネ50が取り付けられている。これにより、昇降台42が雌刃44側に降下する際ストリッパ45が雌刃44の周囲の平坦面上に原反29を押し付けて固定した後、雄刃43がさらに雌刃44側へと降下し雌刃44と共に原反29から袋12を打ち抜く。このようにストリッパ45が原反29を固定した後、袋12の打ち抜きが行われるので、打ち抜き位置に狂いを生じることなく円滑かつ正確に袋12を打ち抜くことができる。
【0039】
図12及び図13に示すように、雌刃44の抜き型には冷却手段として冷却水の通路51が形成される。すなわち、雌刃44の抜き型には各刃の回りを囲むように通路51が通り、雌雄刃44,43により原反29に対する打ち抜きが行われる最中、通路51内を冷却水が流れ抜き型を冷却する。これにより、原反29に蓄積されたヒートシール熱が除去され、原反29が冷却されつつ打ち抜かれることとなる。従って、ヒートシール直後の原反29に対し原反29の自然冷却を待つことなく袋12の打ち抜きが実行可能となる。また、ヒートシール直後の軟化した樹脂層を有した原反29であっても適正な袋の打ち抜きが可能となる。
【0040】
なお、抜き型の冷却は雄刃43に対しても行うことができる。また、冷却も液冷式でなく空気を抜き型に吹き掛ける空冷式によって行うことができる。
【0041】
図20、図21及び図24に示すように、この打抜き機は、雌刃44内に残留した袋12を雌刃44外に押し出す押出し手段としてプッシャを備える。
【0042】
プッシャは、上記門型フレーム40の上部と昇降台42との間に介在する支持板52と、支持板52から垂下するプッシャ片53と、支持板52をフレーム40の上部に連結するパンタグラフ機構と、支持板52の降下を昇降台42の降下よりも遅延させる遅延機構とを具備する。
【0043】
支持板52は、昇降台42に連結されるアーム48を通す穴を中心部に有する板体であり、門型フレーム40の上部と昇降台42との間に配置され、パンタグラフ機構を介してフレーム40下に吊り下げられる。
【0044】
プッシャ片53は雄刃43の空洞内に収納され、垂直棒54により支持板52の下方に吊り下げられている。昇降台42に対して支持板52が相対的に上下に移動すると、プッシャ片53が雄刃43から下方に突出する。
【0045】
パンタグラフ機構は、支持板52の四隅の近傍にてフレーム40に軸支され支持板52の二つの平行辺に向かって夫々斜めに降下する四本のリンク55を備える。各リンク55の先端はピン56及び長穴を介して支持板52の平行辺にそれぞれ連結される。これにより、支持板52は昇降可能に水平に保持される。また、パンタグラフ機構は、リンク55を介し支持板52を下方から押し上げる押上片57を備える。押上片57は昇降台42から上方に突出しリンク55の中間部に当接する。昇降台42の昇降に伴い押上片57がリンク55を上下に回動させ、これにより昇降台42のストロークが拡大されて支持板52に伝達され、プッシャ片53の雄刃43に対する出没が可能となる。また、支持板52はフレーム40に保持される押し棒58とスプリング59を介し常時下方に付勢され、これによりパンタグラフ機構のリンク55は押上片57に常時接触する。
【0046】
遅延機構は、雄刃43が雌刃44と共に原反29から袋12を打ち抜いた後暫くしてプッシャ片53を雄刃43から降下させるようにするためのもので、図22乃至図25に示すように、フレーム40に固定された上固定片60と、昇降台42上に固定された下固定片61と、下固定片61に支点ピン62を介して連結された止め爪63と、上固定片60に支点ピン62と平行な他の支点ピン64を介して支持された外し爪65と、下固定片61が昇降台42と共に昇降する時に外し爪65に当接しうる止め爪63に固定された操作ピン66とを具備する。
【0047】
止め爪63は図22中実線位置にあるときに爪先で支持板52をその下側から支えて支持板52を昇降台42上の一定高さの位置に保持するが、二点鎖線位置へと支点ピン62の回りを反時計方向に回動すると爪先が支持板52から離脱し、支持板52を昇降台42上に降下させる。止め爪63は下固定片61に取り付けられた弾性体である圧縮コイルバネ67により図22中支点ピン62の回りを時計方向に常時付勢され、上固定片60に植設されたストッパピン69に当接して停止する。
【0048】
外し爪65は、図22に示すように、弾性体である引張りコイルバネ68により支点ピン64の回りを反時計方向に付勢され、実線位置に停止する。止め爪63が昇降台42と共に降下してその操作ピン66が外し爪65の先に当たると、止め爪63は実線位置から二点鎖線位置へと支点ピン62の回りを回動し支持板52を解放し、止め爪63の爪先を通過した後圧縮コイルバネ67により実線位置へと復帰する。止め爪63が昇降台42と共に上昇してその操作ピン66が外し爪65の先に下方から当たると外し爪65は実線位置から二点鎖線位置へと支点ピン64の回りを回動し止め爪63の上昇を許容する。
【0049】
ここで、上記構成の打抜き機38の作用について説明する。
【0050】
電動機46とニップロール37とが同調して回転することにより、原反29の袋12に対応した箇所が雌雄刃44,43間に来ると、昇降台42が下降し、まず昇降台42下の雄刃43の周囲のストリッパ45が原反29を雌刃44の周囲に押し付けて固定する。続いて雄刃43が雌刃44と共に原反29から袋12を打ち抜き、打ち抜かれた袋12は雌刃44の空洞内に入り込む。
【0051】
一方、昇降台42が下降し始めた当初は遅延機構の止め爪63が支持板52を昇降台42上の一定高さの位置に支えており、昇降台42の下降に伴い雌雄刃44,43が原反29から袋12を打抜くと、止め爪63上の操作ピン66が外し爪65に当たることにより止め爪63が図22中実線位置から二点鎖線位置へと回動し、支持板52を解放する。止め爪63から解放された支持板52は図21中、パンタグラフ機構のリンク55が実線位置から二点鎖線位置へと回動することにより同じく実線位置から二点鎖線位置へと降下する。これにより、支持板52に支持されるプッシャ片53も実線位置から二点鎖線位置へと雌刃44を下方に貫通し、袋12を雌刃44の下方に落下させる。
【0052】
袋12の打抜き後昇降台42が雄刃43を伴って上昇すると、昇降台42上の押上片57がパンタグラフ機構のリンク55を図21中二点鎖線位置から実線位置へと上方へ回動させる。これにより、支持板52はプッシャ片53を伴って二点鎖線位置から実線位置へと上昇し、プッシャ片53は再び雌刃44を上方に貫通し雄刃43の空洞内に復帰する。また、昇降台42が上昇する際、図22中止め爪63がその操作ピン66で外し爪65を押し退けながら上昇し、再び支持板52を昇降台42上の一定高さ位置に拘束する。
【0053】
〔工程VII〕
図4に示す工程VIIでは、工程VIで原反29から打ち抜かれた袋12の集積等の処理が開始される。
【0054】
この工程VIIから工程XIIまでは、図26及び図27に示すような袋の処理装置により行われる。
【0055】
袋の処理装置は打抜き機38の雌刃44の下方から一方向に向かって袋12を搬送する夫々無端ベルトからなる第一、第二及び第三の搬送コンベア70,71,72を備える。第一の搬送コンベア70は打抜き機38により袋12が打ち抜かれるたびに袋12を受け止めて第二の搬送コンベア71に受け渡し、第二の搬送コンベア71は次の第三の搬送コンベア72に受け渡す。
【0056】
図26に示すように、第一と第二の搬送コンベア70,71の無端ベルト70a,71aは、袋12の中央部を押えつつ袋12を搬送するように配置される。そして、無端ベルト70aには、ベルト表面から突出して袋12を押さえつつ搬送する突起状のプッシャが所定の間隔で設けられている。また、第三の搬送コンベア72の無端ベルト72aは、前段の無端ベルト70a,71aより受け取った袋12の両側部を押えつつ袋12を搬送するように配置される。
【0057】
〔工程VIII〕
図4及び図5に示す工程VIIIでは、袋検査装置による袋12の検査が行われる。
【0058】
図27に示すように、第三の搬送コンベア72の上方には袋検査装置のCCDカメラ73と光源74が設置される。第三の搬送コンベア72は間欠走行しつつ、袋12をCCDカメラ73の直下で停止させ、停止の都度CCDカメラ73が光源74により光を照射された袋12を撮影する。
【0059】
上述したように、第二の搬送コンベア71の無端ベルト71aが袋12の中央部を押えつつ搬送し、これにより袋12の加工等により生じた湾曲等の変形が矯正される。第三の搬送コンベア72の無端ベルト72aは変形が矯正された袋12を受け取り、袋12の両側部を挟みながら袋12を搬送する。このため、検査装置のカメラ73はこの第三の搬送コンベア72の無端ベルト72aに両側部を挟まれ平面状態となった袋12の前パネル16又は後パネル17を撮影することになり、袋12は適正に撮影される。
【0060】
袋検査装置は画像処理機能を備えたコンピュータを有し、図29に示す処理を行う。すなわち、CCDカメラ73で撮影した袋画像の明暗のコントラストから袋12のエッジ及び袋表面に表示された絵柄のエッジを捉え(ステップS1)、図30に示すような袋12の全幅A、全高C、絵柄79から袋12の一側縁までの長さB、絵柄79から袋12の上縁までの長さDを夫々演算し(ステップS2)、合否判定を行う(ステップS3)。コンピュータは、A,B,C,Dの各大きさが許容範囲内であれば袋12を良品として集積すべき旨の信号を出力し(ステップS4)、A,B,C,Dの各大きさが許容範囲外であれば袋12を不良品として排出すべき旨の信号を出力する(ステップS5)。また、袋検査装置は良品と判定された袋12をサンプリングするための信号も出力するようになっている。
【0061】
このように、検査装置が、カメラ73で袋12を撮影し、その影像から袋12のエッジと絵柄のエッジを捉えて所定の長さを演算し、演算した長さが許容範囲内であるか否かを判断するので、袋12のサイズや袋12の輪郭と絵柄のズレ等が許容値外の袋12を確実に不良品として検出することができる。
【0062】
〔工程IX、X〕
図4及び図5に示す工程IX、Xでは、袋検査装置の出力により、良品、不良品、サンプルの区分けが行われる。
【0063】
図31に示すように、この袋12の区分けを行う区分け装置が第二の搬送コンベア71と第三の搬送コンベア72との接続部分に設けられる。区分け装置は、検品用サンプル取出し板75と、不良品排出板76とを有し、各板75,76を駆動するための図示しないアクチュエータを備える。
【0064】
袋検査装置から良品の信号が出力されると、図31(A)に示すように両板75,76は第二と第三の搬送コンベア71,72上における袋12の走行路上から逃避する。これにより、良品の袋12aは第二の搬送コンベア71から第三の搬送コンベア72へと受け渡される。不良品の信号が出力されると、図31(B)に示すように不良品排出板76が第二と第三の搬送コンベア71,72間に突出し、不良品の袋12bを下方に排出する。サンプリングの信号が出力されると、図31(C)に示すように検品用サンプル取出し板75が第二と第三の搬送コンベア71,72間へと回動し、サンプルの袋12cを上方に取り出す。
【0065】
〔工程XI〕
図4及び図5に示す工程XIでは、第三の搬送コンベア72により良品として搬送される袋12の集積と排出とが行われる。
【0066】
図26及び図27に示すように、袋の処理装置は良品の袋を積重ねる集積部77と集積部77で積重ねられた袋を排出する排出部78とを備える。
【0067】
集積部77は、図32乃至図34に示すように、第三の搬送コンベア72から排出される良品の袋12aを受け止めて山状に積み重ねる中間受け部材80と、中間受け部材80が袋12aを排出する間に第三の搬送コンベア72から排出される袋12aを仮受けする仮受け部材81と、中間受け部材80から袋12aの山を受け取るエレベータ82と、エレベータ82から袋12aの山を押し出す押出し部材83と、押し出された袋12aの山を排出部78に向かって搬送する搬送部材84とを具備する。
【0068】
中間受け部材80は、第三の搬送コンベア72の端の下方においてこのコンベア72の搬送方向に直角な向きで開閉動作する櫛歯状片として構成される。中間受け部材80は図示しないアクチュエータであるエアシリンダにより駆動され、袋12aを受けるときは図33及び図34に示す位置へと進出し、袋12aをエレベータ82に渡すときに実線位置から後退し袋12aの山を下方に落下させる。
【0069】
中間受け部材80の前方には、図32に示すように、前当て85が配置され、第三の搬送コンベア72から排出される袋12aの前進を停止させる。前当て85は上下方向に伸びる櫛歯を備える。袋12aは前当て85に当たることにより中間受け部材80の上に積み重ねられる。前当て85は袋12aを中間受け部材80上に適正に停止させるため望ましくは衝撃を吸収することができるクッション材で形成される。
【0070】
エレベータ82は、中間受け部材80の直下に昇降可能に配置される受け板を備え、アクチュエータであるエアシリンダ86により図33に示すように中間受け部材80の真下の位置とそれより下方の位置との間を昇降運動する。エレベータ82は中間受け部材80の真下において中間受け部材80から袋12aの山を受け取り下方に降下する。
【0071】
エレベータ82の近傍には、必要に応じて上押さえ部材87が設けられる。上押え部材87はアクチュエータである縦エアシリンダ88のロッドの上端に水平に固定され、縦エアシリンダ88ごとアクチュエータである横エアシリンダ89のロッドの先端に取り付けられる。エレベータ82が降下すると、横エアシリンダ89と縦エアシリンダ88の作動によりエレベータ82上の袋12aの山をエレベータ82上に圧縮する。これにより、原位置に復帰する中間受け部材80がエレベータ82上の袋12aの山に接触するのを防止することができる。
【0072】
仮受け部材81は、中間受け部材80がエレベータ82に袋12aの山を受け渡す間にも第三の搬送コンベア72により排出され続ける袋12aを仮受けするためのもので、上記前当て85を前後方向に貫通しうるよう櫛歯状に形成される。仮受け部材81は、図32及び図33に示すように、アクチュエータである縦向きに配置されたエアシリンダ90のロッドの下端に水平に保持される。また、仮受け部材81はこのエアシリンダ90ごと他のアクチュエータである横置きされたエアシリンダ91のロッドに保持される。仮受け部材81は、図32中、右上の二点鎖線位置で待機し、中間受け部材80が袋12aを下方に落下させると同時に縦エアシリンダ90の作動で右下の二点鎖線で示される仮受け位置へ降下する。中間受け部材80が再び原位置に復帰すると、仮受け部材81は横エアシリンダ91の作動で前当て85の後ろ側である図32中左下の二点鎖線位置へ後退し、続いて縦エアシリンダ90の作動で左上の二点鎖線位置へと上昇した後横シリンダ91の作動で右上の待機位置に復帰する。
【0073】
押出し部材83は、エレベータ82が降下したときにエレベータ82上の袋12aの山を案内板92上に押し出す起立板である。押出し部材83はアクチュエータである横エアシリンダ93のロッドの先端に固定される。横エアシリンダ93の伸び動作により押出し部材83が降下したエレベータ82上の袋12aの山を水平な案内板92上に押し出す。案内板92はエレベータ82の近傍から排出部78に向かって延びている。
【0074】
搬送部材84は、図32中右側の二点鎖線位置から左側の二点鎖線位置へと移動することにより案内板92上の袋12aの山を排出部78へと搬送する起立板を有する。この搬送部材84はアクチュエータである縦向きエアシリンダ94と横向きエアシリンダ95により上下方向と水平方向に往復移動可能であり、押出し部材83によりエレベータ82上から案内板92上に袋12aの山が押し出されると縦向きエアシリンダ94の作動により案内板92上に突出し横向きエアシリンダ95の作動により案内板92上を移動して袋12aの山を排出部78へと搬送する。
【0075】
ここで、集積部77の動作について図35に基づいて説明する。
【0076】
第三の搬送コンベア72から排出される袋12aは前当て85に当たって中間受け部材80の上に落下し、山状に積み重なる(A)。
【0077】
中間受け部材80上に袋12aが所定枚数積み重なると、仮受け部材81が第三の搬送コンベア72の排出位置へと突出し、排出される袋12aを仮受けする(B)。
【0078】
仮受け部材81が袋12aを受け止めている間に、中間受け部材80が開動作してその上の袋12aの山をエレベータ82上に落下させる。また、上押え部材87がエレベータ82上から逃げる(C)。
【0079】
エレベータ82が降下し、エレベータ82上の袋12aの山を上押え部材87が押えると、中間受け部材80が閉動作する。これにより、中間受け部材80はエレベータ82上の袋12aの山に接触することなく原位置に復帰する。また、中間受け部材80が原位置に復帰すると、仮受け部材81が前当て85の背後に逃げつつその上の仮受けした袋12aの山を中間受け部材80上に落下させる(D)。
【0080】
エレベータ82が降下すると、押出し部材83が突出し、エレベータ82上の袋12aの山をエレベータ82外に押出す(E)。この押出された袋12aの山は案内板92上を搬送部材84により排出部78の方へと搬送される。搬送部材84は押し出された袋12aの山の背後から縦向きエアシリンダ94の作動により上昇し、横向きエアシリンダ95の作動により排出部78へと袋12aの山を搬送する。
【0081】
排出部78は、図26及び図32に示すように、集積部77の搬送部材84により送られる袋12aの山を収納するバケット96と、バケット96を送る移送路とを具備する。
【0082】
バケット96は、図36乃至図38に示すように、集積部77から送られる三列の袋12aの山に対応して三つの収納室を備える。収納室は集積部77から送られる袋12aの山の列に応じて適宜増減される。収納室の空洞は底板97上に複数枚の起立壁98が平行に固定されることにより一方向に貫通する。バケット96は収納室の貫通方向が搬送部材84による袋12aの搬送方向に合致するように配置され、各収納室内に袋12aの山を列ごとに受け入れる。各収納室は起立壁98の側面における底側に棚板99を有し、天側に押え板100を有する。押え板100は袋12aの侵入側で起立壁98にピン101で軸支され、起立壁98に沿って上下に回動可能である。袋12aの山は集積部77の案内板92上を滑って来て棚板99上へと入り込み、上方から押え板100により押えられる。これにより、袋12aの山は各収納室内に乱れることなく収納される。
【0083】
バケット96の移送路は、図26及び図32に示すように、集積部77における袋12aの走行方向と直角な方向に伸びる上下段のレール102,103と、上下段レール102,103の両端間同士を連絡する昇降板104,106と、バケット96を一方向に移送するための押し片114,105とを備える。
【0084】
下段のレール103は、図32に示すように、集積部77の案内板92と略同じ高さに据えられ、上段のレール102はそれよりもバケット96の高さ分よりもやや高い位置に据えられる。図26に示すように、下段のレール103の一端は集積部77の末端である案内板92の排出側端に対向するように設けられる。上下段のレール102,103にはバケット96がそれぞれ三個ずつスライド可能に乗せられる。
【0085】
一方の昇降板104は、図32に示す位置とそれよりも上方の上段のレール102に隣接する位置との間をアクチュエータであるエアシリンダ110の駆動により昇降可能である。他方の昇降板106はレール102,103の反対側の端に設けられ、一方の昇降板104と同様に昇降しうる。各昇降板104,106上にもバケット96が一つずつ乗せられる。
【0086】
押し片115,105は、アクチュエータであるエアシリンダ107,108により駆動されレール102,103に沿って往復動可能である。一方の押し片115とエアシリンダ107は上段のレール102における案内板92の排出側端に配置され、他方の押し片105とエアシリンダ108は下段のレール103における反排出側端に配置される。
【0087】
その他、図32に示すように、バケット96を集積部77の末端に合致させて袋12aを適正にバケット96の収納室内に導入するべく、バケット96を位置決めするための位置決め板109と、位置決め片111とが設けられる。それぞれアクチュエータであるエアシリンダ112,113により動作するようになっており、位置決め板109でバケット96を袋12aの排出方向で位置決めし、位置決め片111を図36乃至図38に示すバケット96上のリング112に係止させることでバケット96をレール103の伸び方向で位置決めする。
【0088】
ここで、上記構成の排出部78の作用について説明する。
【0089】
図33に示すように、バケット96の移送路114は集積部77の末端を囲むように無端状に形成され、バケット96はこの移送路114上を矢印方向に搬送される。
【0090】
図39(1)に示すように、集積部77から排出される袋12aの山は下段のレール103上の図中右端のバケット96内に搬送部材84によって押し込まれる。袋12aの山はバケット96の収納室内に図36乃至図38に示すごとく押し込まれ、押し込まれると同時に棚板99と押え板100とで上下から挟まれる。このとき一方の昇降板104は下段のレール103側に下降し、他方の昇降板106は上段のレール102側に上昇している。
【0091】
上記一つのバケット96に袋12aの山が収納されると、図39(2)に示すように、図中右側の昇降板104が上昇し右端のバケット96を上段のレール102側のバケット96に隣接させる。また、左端の昇降板106が下降し左端のバケット96を下段のレール103側のバケット96に隣接させる。
【0092】
続いて、図39(3)に示すように、下段の各押し片105が作動して下段のレール103上のバケット96の列を右方にスライドさせ、右端のバケット96を一方の昇降板104上に乗せる。また、同時に上段の押し片115が作動して上段のレール102上のバケット96の列を左方にスライドさせ、左端のバケット96を他方の昇降板106上に乗せる。
【0093】
以後、図39(1)〜(3)の動作が繰り返され、各バケット96に袋12aが収納される。そして、袋12aを収納したバケット96が図39(4)に示すようにC領域に到達すると、作業者等により袋12aがバケット96から取り出される。なお、同図(1)に示すA,Bの各領域には図示しないカバーが施される。
【0094】
〔工程XII〕
図4及び図5に示す工程XIIでは、袋12aを打ち抜いた後の原反29の打抜きカス29aを回収装置により連続走行させつつ回収する。
【0095】
回収装置は、図27及び図28に示すように、打抜き機38から来る原反29の打抜きカス29aを引っ張るニップロール116と、打抜きカス29aを所定長さごとに切断するカッター117とを備える。打抜きカス29aは打抜き機38を出た後も連続状態を保ち、ニップロール116により牽引され、カッター117により切断され、回収箱118内に投入される。打抜きカス29aは切断することなく、巻き取ることも可能である。このように打抜きカス29aは連続状態で打抜き機38から回収されるので、打抜きカス29aが袋12aの製品の方に混入しない。
【0096】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、搬送手段が袋を搬送し、その搬送中に検査手段が袋の良否を判定し、その判定結果に基づき区分け手段が不良品を排除するので、検品が自動化され、一定品質の良品のみが正確な員数で速やかに排出される。
【0097】
請求項1に係る発明によれば、搬送手段が袋の中央部を押えつつ袋を搬送する無端ベルトと、無端ベルトより受け取った袋の両側部を押えつつ袋を搬送する次段の無端ベルトとを具備し、検査手段のカメラが次段の無端ベルトにより搬送される袋に対峙するように配置されたことから、無端ベルトが袋の中央部を押えつつ搬送し袋の加工等により生じた湾曲等の変形を矯正し、次段の無端ベルトが変形が矯正された袋を受け取り、袋の両側部を挟みながら袋を搬送し、検査手段のカメラはこの次段の無端ベルトに両側部を挟まれた袋を撮影することができる。従って、袋が適正に撮影され、検査性能が高められる。
【0098】
請求項2に係る発明によれば、袋の輪郭と絵柄のズレ等を検知し、ズレが許容値外の袋を不良品として検出し除去することができる。
【0099】
請求項4に係る発明によれば、適正員数の良品の袋をバケット内に山状に排出し、しかも袋の山を崩れないように保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る処理装置により処理された袋に注出口装置を装着して示す正面図である。
【図2】図1に示す袋に内容物を充填して示す斜視図である。
【図3】袋の斜視図である。
【図4】袋の製造方法の工程を示す立面図である。
【図5】袋の製造方法の工程を示す平面図である。
【図6】原反の分解斜視図である。
【図7】原反上に袋の形状を重ねて示した斜視図である。
【図8】原反上に袋の形状とシール部とを重ねて示した平面図である。
【図9】原反から袋を打ち抜いた状態を示す斜視図である。
【図10】打抜き機を、原反の走行方向を横切る断面で切って示す垂直断面図である。
【図11】打抜き機を、原反の走行方向に延びる断面で切って示す垂直断面図である。
【図12】図10中、XII−XII線矢視断面図である。
【図13】雌刃の平面図である。
【図14】雌刃の部分切欠立面図である。
【図15】図10中、XV−XV線矢視断面図である。
【図16】雄刃の底面図である。
【図17】図16中、XVII−XVII線矢視断面図である。
【図18】雄刃の左側面図である。
【図19】雄刃の右側面図である。
【図20】図11中、中央部の拡大図である。
【図21】図10中、中央部の拡大図である。
【図22】プッシャを示す図21中部分拡大図である。
【図23】図22に示す箇所の左側面図である。
【図24】図10中、XXIV−XXIV線矢視断面図である。
【図25】図24中、部分拡大図である。
【図26】袋の処理装置の平面図である。
【図27】袋の処理装置の立面図である。
【図28】原反の打抜きカスの回収装置を示す立面図である。
【図29】袋の処理装置内の検査部における処理手順を示すフローチャートである。
【図30】袋の検査項目を示す平面図である。
【図31】検査後の袋を区分けする区分け装置説明図であり、(A)は良品を送る状態を示し、(B)は不良品を排出する状態を示し、(C)はサンプルを抽出する状態を示す。
【図32】袋の処理装置の集積部を示す立面図である。
【図33】袋の処理装置の排出部を示す左側面図である。
【図34】袋の処理装置の集積部を示す平面図である。
【図35】袋の処理装置の集積部の動作を示す説明図である。
【図36】袋の処理装置の排出部のバケット示す平面図である。
【図37】バケットの正面図である。
【図38】図36中、XXXVIII−XXXVIII線矢視断面図である。
【図39】袋の処理装置の排出部の動作を示す説明図である。
【図40】従来における袋の製造方法の工程図であり、(A)は立面図、(B)は平面図である。
【符号の説明】
12…袋
12a…良品の袋
12b…不良品の袋
16…前パネル
17…後パネル
38…打抜き機
71,72…搬送コンベア
71a,72a…無端ベルト
73…カメラ
76…不良品排出板
80…中間受け部材
96…バケット
A,B,C,D…長さ

Claims (4)

  1. 連続した原反を走行させる原反搬送手段と、原反に対し袋の輪郭に沿う箇所をヒートシールするヒートシール手段と、袋をその全周にわたって原反から打ち抜くと同時に冷却手段によって原反を冷却する雌雄刃からなる抜き型と、抜き型に打ち抜かれ雌刃の下方に落下する袋を無端ベルト上で受け止め、この無端ベルトに所定の間隔で設けられた突起で袋を押す第一の搬送コンベアと、第一の搬送コンベアから受け取った袋の中央部を無端ベルトにより押えつつ搬送する第二の搬送コンベアと、第二の搬送コンベアから受け取った袋の両側部を無端ベルトにより押えつつ搬送する第三の搬送コンベアと、第三の搬送コンベアにより搬送される袋をカメラで撮影して検査する検査手段と、検査手段により良否を判定された袋を良品と不良品とに区分けする区分け手段とを具備したことを特徴とする袋の処理装置。
  2. 請求項1に記載の袋の処理装置において、検査手段が、カメラで袋の前パネル又は後パネルを撮影し、その影像から袋のエッジと絵柄のエッジを捉えて両エッジ間の長さ又は袋の全幅若しくは全高を演算し、演算した長さが許容範囲内であるか否かを判断することを特徴とする袋の処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の袋の処理装置において、区分け手段により区分けされた良品の袋を積み重ねる積重ね手段と、積重ね手段により積重ねられた袋を排出する排出手段とを更に備えたことを特徴とする袋の処理装置。
  4. 請求項3に記載の袋の処理装置において、排出手段が、積重ね手段により積重ねられた袋を収納する収納室を有したバケットを備えることを特徴とする袋の処理装置。
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