JP4012435B2 - Building damper - Google Patents

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JP4012435B2
JP4012435B2 JP2002168353A JP2002168353A JP4012435B2 JP 4012435 B2 JP4012435 B2 JP 4012435B2 JP 2002168353 A JP2002168353 A JP 2002168353A JP 2002168353 A JP2002168353 A JP 2002168353A JP 4012435 B2 JP4012435 B2 JP 4012435B2
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damper
valve
chamber
cylinder
cylinder chamber
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浩司 三橋
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地震発生時に建築物の揺れを抑えるダンパの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物のダンパとして、例えば図5に示すものがある。油圧式のダンパ1は、そのピストンロッド2、ダンパシリンダ4、アウターチューブ3等が略水平に延びるように配置され、そのピストンロッド2の先端部が基礎側に連結され、アウターチューブ3の基端部が建築物に連結される。これにより、ダンパ1は地震発生時に基礎側が水平方向に揺れるのに伴って伸縮作動して減衰力を発生する。
【0003】
ピストンロッド2の基端部にピストン5が連結され、ピストン5はダンパシリンダ4の内側に摺動自在に収装される。ダンパシリンダ4の内部はピストン5によりロッド側シリンダ室7とエンド側シリンダ室8に仕切られる。
【0004】
ダンパシリンダ4とアウターチューブ3の間には一部にガス室を有するリザーバ室9が画成される。リザーバ室9の内部でガスと作動油は上下に分かれ、作動油の溜まった油溜領域9Bとガスが溜まった気体溜領域9Aができる。
【0005】
ダンパ1の圧側行程では、作動油がエンド側シリンダ室8から圧側減衰弁11を通ってロッド側シリンダ室7に流入するとともに、ピストンロッド2の侵入体積分の作動油が油圧側減衰弁12を通ってリザーバ室9に流入し、所定の減衰力が発生する。
【0006】
ダンパ1の伸側行程では、チェック弁14が開弁し、作動油がリザーバ室9からチェック弁14を通ってエンド側シリンダ室8に流入するとともに、ロッド側シリンダ室7から伸側減衰弁13を通ってエンド側シリンダ室8に流入し、所定の減衰力が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のダンパ1にあっては、次の問題点があった。
【0008】
・リザーバ室9のガスがロッド側シリンダ室7やエンド側シリンダ室8に入ると、所定の減衰力が得られなくなる。このため、施工時にダンパ1を略水平に保つように注意しなければならなかった。
【0009】
・リザーバ室9が略大気圧となっていたため、伸側行程で作動油がリザーバ室9からエンド側シリンダ室8へと円滑に流入できず、吸込不足が生じ、所定の減衰力が得られなくなる可能性があった。
【0010】
・リザーバ室9がダンパシリンダ4の外側に設けられているため、ダンパ1の外径が大きくなり、建築物の限られた介装スペースに設置することが難しくなる可能性があった。
【0011】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、建築物のダンパに適したダンパ構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、ピストンロッドに連結されるピストンと、このピストンを摺動可能に収装するダンパシリンダと、ピストンによって仕切られるロッド側シリンダ室及びエンド側シリンダ室と、このエンド側シリンダ室に連通しピストンロッドの侵入体積分の作動液を溜めるリザーバ室とを備える建築物のダンパに適用する。
【0013】
そして、フリーピストンを摺動可能に収装して前記リザーバ室を画成するタンクシリンダと、このフリーピストンをリザーバ室を圧縮する方向に付勢する付勢手段と、タンクシリンダとダンパシリンダを連結するバルブボディとを備え、このバルブボディに圧側作動時に開弁してエンド側シリンダ室からの作動液をリザーバ室に導く圧側減衰弁と、伸側作動時に開弁してリザーバ室からの作動液をエンド側シリンダ室に導くチェック弁を介装し、バルブボディにリザーバ室に作動液を注入する注入弁と、エンド側シリンダ室からの空気を排出する排気弁を介装し、ピストンにエンド側シリンダ室からロッド側シリンダ室に向かう作動液に抵抗を付与する圧側減衰弁と、ロッド側シリンダ室からエンド側シリンダ室に向かう作動液に抵抗を付与する伸側減衰弁とを介装したことを特徴とするものとした。
【0014】
第2の発明は、第1の発明において、バルブボディに支持部材に連結される連結部を形成したことを特徴とするものとした。
【0016】
の発明は、第1または2の発明において、バルブボディに作動油の流れを遮断可能とする遮断弁を介装したことを特徴とするものとした。
【0017】
【発明の作用および効果】
第1の発明によると、地震発生時にダンパはダンパシリンダに対してピストンロッドが伸縮作動し、減衰弁が付与する抵抗によって所定の減衰力が発生する。
【0018】
リザーバ室に溜められた作動液がフリーピストンの付勢手段によって加圧されているため、圧側行程から伸側行程に切換わる際にも作動液がリザーバ室からエンド側シリンダ室へと円滑に流入し、吸込不足が生じることを防止し、所定の減衰力が得られる。
【0019】
リザーバ室を画成するタンクシリンダがダンパシリンダと同軸上に設けられているため、ダンパの外径がタンクシリンダによって大きくならず、ダンパの介装スペースに対する制約を少なくする。
そして、バルブボディをリザーバ室とエンド側シリンダ室の間に配置し、このバルブボディに注入弁と排気弁を設ける構造のため、作動液の注入時にダンパ内の空気を確実に排出でき、所定の減衰力が得られる。
【0020】
第2の発明によると、バルブボディが例えば基礎または建築物に連結される構造のため、ピストンロッドとバルブボディにそれぞれ設けられる荷重が働く支点間の距離を短くし、ダンパの曲げ強度を高められる。また、タンクシリンダには荷重が働かないため、タンクシリンダに要求される強度が小さくなり、軽量化がはかれる。
【0022】
第4の発明によると、強風時等に遮断弁を閉弁させることにより、ダンパは、そのダンパ機能がロックされ、建築物の揺れを抑えられる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は免震支承された建築物に設けられる免震ダンパ1を示している。このダンパ1は基礎(地面)側と建築物の間に連結され、地震発生時に基礎側が揺れるのに伴って伸縮作動して減衰力を発生する。
【0025】
油圧式のダンパ1は、ピストンロッド2に連結されるピストン5と、このピストン5を摺動可能に収装するダンパシリンダ4と、ピストン5によって仕切られるロッド側シリンダ室7及びエンド側シリンダ室8と、このエンド側シリンダ室8に連通しピストンロッド2の侵入体積分の作動油を溜めるリザーバ室9とを備える。
【0026】
図2にも示すように、ピストン5には圧側減衰弁11と伸側減衰弁13が介装される。ピストン5には圧側減衰弁11に開閉される通孔41と、伸側減衰弁13に開閉される通孔42とが形成される。圧側減衰弁11はダンパ1が収縮作動する圧側行程で開弁し、エンド側シリンダ室8からロッド側シリンダ室7に向かう作動油に抵抗を付与する。伸側減衰弁13はダンパ1が伸張作動する伸側行程で開弁し、ロッド側シリンダ室7からエンド側シリンダ室8に向かう作動油に抵抗を付与する。
【0027】
ダンパ1は、リザーバ室9を画成するタンクシリンダ6と、タンクシリンダ6とダンパシリンダ4を同軸上で連結するバルブボディ20とを備える。なお、本実施の形態ではタンクシリンダ6とダンパシリンダ4はそれぞれの中心軸を同軸上に配置されるが、タンクシリンダ6とダンパシリンダ4はバルブボディ20を介してそれぞれの中心軸をオフセットし、略平行に配置することも可能である。
【0028】
円筒状のダンパシリンダ4はその一端にシリンダヘッド17が結合され、その他端にバルブボディ20が結合される。
【0029】
円筒状のタンクシリンダ6はその一端にバルブボディ20が結合され、その他端にボトム18が結合される。
【0030】
バルブボディ20は円筒状のダンパシリンダ4とタンクシリンダ6の間に挟まれ、ダンパシリンダ4及びタンクシリンダ6と同軸上に配置される。
【0031】
このバルブボディ20に圧側減衰弁12とチェック弁14が介装される。バルブボディ20には、圧側減衰弁12によって開閉される通孔43と、チェック弁14によって開閉される通孔44とが形成される。圧側減衰弁12は圧側行程で開弁し、エンド側シリンダ室8からリザーバ室9に向かう作動油に抵抗を付与する。チェック弁14は伸側行程で開弁し、リザーバ室9からエンド側シリンダ室8に向かう作動油をほとんど抵抗なく導く。
【0032】
さらに、バルブボディ20にリザーバ室9に作動油を注入する注入弁21と、エンド側シリンダ室8からの空気を排出する排気弁22が介装される。バルブボディ20には、注入弁21によって開閉される通孔45と、排気弁22によって開閉される通孔46とが形成される。注入弁21と排気弁22はバルブボディ20に螺合するプラグ23と、プラグ23内に介装されるチェック弁24とを備える。
【0033】
タンクシリンダ6内にはフリーピストン19が摺動可能に収装され、このフリーピストン19によってリザーバ室9と大気圧室16に仕切られる。
【0034】
リザーバ室9を圧縮する付勢手段として、フリーピストン19とボトム18の間にはコイル状のスプリング15が圧縮して介装される。
【0035】
ダンパ1は、ピストンロッド2の先端とバルブボディ20のうち一方が基礎側に連結され、他方が建築物側に連結される。
【0036】
ピストンロッド2の先端には取付ブラケット(連結部)29が形成される。この取付ブラケット29が基礎側または建築物側に連結される。
【0037】
一対のボス部(連結部)25が円柱状のバルブボディ20の径方向に突出して形成される。円筒状をした各ボス部25は、同軸上に配置され、その外周面に取付ブラケット30が回動可能に結合され、この取付ブラケット30が基礎側または建築物側に連結される。
【0038】
各ボス部25の内側に注入弁21と排気弁22がそれぞれ螺合して結合される。
【0039】
ダンパ1に作動油を注入する場合、以下の手順で行われる。
▲1▼ピストンロッド2を最収縮させてバルブボディ20に当接させる。フリーピストン40はスプリング15の付勢力によってバルブボディ20に当接している。▲2▼ダンパ1を図示したように略水平に延び、注入弁21が下方を向き、排気弁22が上方に向くように配置する。
▲3▼排気弁22を開き、注入弁21を介して加圧作動油を注入する。
▲4▼こうして作動油がリザーバ室9とエンド側シリンダ室8及びロッド側シリンダ室7に作動油を充填し、ピストンロッド2を最伸長させた後、フリーピストン19をストロークさせてスプリング15を所定量だけ収縮させる。
▲5▼注入弁21と排気弁22を閉塞する。
【0040】
ダンパ1は、バルブボディ20をリザーバ室9とエンド側シリンダ室8の間に配置し、このバルブボディ20に注入弁21と排気弁22を設ける構造のため、上記した作動油の注入時にダンパ1内の空気を確実に排出できる。この結果、空気が作動油に混入することを回避して所定の減衰力が得られる。
【0041】
施工時、ダンパ1内の空気が抜かれているため、前記従来装置のようにダンパ1を略水平に保つ必要がなく、施工作業が容易に行える。
【0042】
地震発生時に建築物に対して基礎側が揺れるのに伴ってダンパ1はダンパシリンダ4に対してピストンロッド2が伸縮作動する。
【0043】
ダンパ1の圧側行程では、作動油がエンド側シリンダ室8から圧側減衰弁11を通ってロッド側シリンダ室7に流入するとともに、ピストンロッド2の侵入体積分の作動油が油圧側減衰弁12を通ってリザーバ室9に流入し、この圧側減衰弁11、12が付与する抵抗によって所定の減衰力が発生する。
【0044】
ダンパ1の伸側行程では、チェック弁14が開弁し、作動油がリザーバ室9からチェック弁14を通ってエンド側シリンダ室8に流入するとともに、ロッド側シリンダ室7から伸側減衰弁13を通ってエンド側シリンダ室8に流入し、この伸側減衰弁13が付与する抵抗によって所定の減衰力が発生する。
【0045】
リザーバ室9がスプリング15の付勢力によって加圧されているため、圧側行程から伸側行程に切換わる際にも作動油がリザーバ室9からエンド側シリンダ室8へと円滑に流入し、吸込不足が生じることを防止し、所定の減衰力が得られる。
【0046】
リザーバ室9を画成するタンクシリンダ6がダンパシリンダ4と同軸上に設けられているため、ダンパ1の外径がタンクシリンダ6によって大きくならなくて済み、ダンパ1の介装スペースに対する制約を少なくする。
【0047】
ダンパ1は、ピストンロッド2の先端とバルブボディ20が取付ブラケット29、30を介して基礎側と建築物側にそれぞれ支持される構造のため、荷重が働く支点間の距離を短くし、曲げ強度を高められる。また、タンクシリンダ6には荷重が働かないため、タンクシリンダ6に要求される強度が小さくなり、軽量化がはかれる。
【0048】
他の実施の形態として、図3に示すダンパ1は、ピストンロッド2の先端とタンクシリンダ6の先端のうち一方が基礎側に連結され、他方が建築物側に連結される。タンクシリンダ6の先端には取付ブラケット31が形成される。この取付ブラケット29が基礎側または建築物側に連結される。この場合、建築物と基礎側に対する支点間の距離を延ばすことができる。
【0049】
次に図4に示す他の実施の形態を説明する。なお、前記実施の形態と同一構成部には同一符号を付す。
【0050】
ダンパ1はバルブボディ20に作動油の流れを遮断可能とする遮断弁50が介装される。強風時等に遮断弁50を閉弁させることにより、ダンパ1は、そのダンパ機能がロックされ、建築物の揺れを抑える。
【0051】
遮断弁50はバルブボディ20に介装されるプラグ51と、このプラグ51内に形成されるポート52と、このポート52を開閉する弁体53と、弁体53を開弁方向に付勢するスプリング54と、このスプリング54に抗して弁体53を閉弁方向に付勢するソレノイド55とを備える。ポート52は圧側減衰弁12を介して作動油が流れる通孔43の途中に介装される。
【0052】
バルブボディ20には安全弁57が介装され、この安全弁57はエンド側シリンダ室8の圧力が所定値を超えて上昇するのに伴って開弁する。
【0053】
通常、図示しないコントローラを介してソレノイド55が通電されず、遮断弁50は開弁している。これにより、地震発生時に建築物に対して基礎側が揺れるのに伴ってダンパ1はダンパシリンダ4に対してピストンロッド2が伸縮作動し、ダンパ機能を発揮する。
【0054】
例えば台風等の強風時、コントローラを介してソレノイド55が通電され、遮断弁50を閉弁させる。これにより、ダンパ1の圧側行程では、ピストンロッド2の侵入体積分の作動油が図中矢印で示すようにエンド側シリンダ室8から油圧側減衰弁12を通ってリザーバ室9に流入しようとするが、遮断弁50がこの流れを遮断し、そのダンパ機能がロックされ、建築物の揺れを抑える。
【0055】
なお、本発明のダンパは、建築物の免震ダンパに限らず、陳列台の免震ダンパ、あるいは建築物の制振ダンパとして用いることも可能である。
【0056】
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すダンパの断面図。
【図2】同じく図1の一部を拡大した断面図。
【図3】他の実施の形態を示すダンパの断面図。
【図4】他の実施の形態を示すダンパの一部断面図。
【図5】従来例を示すダンパの断面図。
【符号の説明】
1 ダンパ
2 ピストンロッド
4 ダンパシリンダ
5 ピストン
6 タンクシリンダ
7 ロッド側シリンダ室
8 エンド側シリンダ室
9 リザーバ室
12 圧側減衰弁
14 チェック弁
15 スプリング(付勢手段)
20 バルブボディ
21 注入弁
22 排気弁
25 ボス部(連結部)
29 取付ブラケット(連結部)
30 取付ブラケット
50 遮断弁
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an improvement in a damper that suppresses shaking of a building when an earthquake occurs.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a damper of a building , for example, there is one shown in FIG. The hydraulic damper 1 is arranged such that its piston rod 2, damper cylinder 4, outer tube 3 and the like extend substantially horizontally, and the tip end of the piston rod 2 is connected to the base side, and the base end of the outer tube 3 The department is connected to the building. As a result, the damper 1 expands and contracts to generate a damping force as the foundation side shakes in the horizontal direction when an earthquake occurs.
[0003]
A piston 5 is connected to the base end of the piston rod 2, and the piston 5 is slidably accommodated inside the damper cylinder 4. The interior of the damper cylinder 4 is partitioned by a piston 5 into a rod side cylinder chamber 7 and an end side cylinder chamber 8.
[0004]
A reservoir chamber 9 having a gas chamber in part is defined between the damper cylinder 4 and the outer tube 3. Inside the reservoir chamber 9, the gas and the hydraulic oil are divided into upper and lower parts, and an oil reservoir area 9 </ b> B where the hydraulic oil is accumulated and a gas reservoir area 9 </ b> A where the gas is accumulated are formed.
[0005]
In the pressure side stroke of the damper 1, hydraulic oil flows from the end side cylinder chamber 8 through the pressure side damping valve 11 into the rod side cylinder chamber 7, and hydraulic oil corresponding to the intrusion volume of the piston rod 2 enters the hydraulic side damping valve 12. Then, it flows into the reservoir chamber 9 and a predetermined damping force is generated.
[0006]
In the extension side stroke of the damper 1, the check valve 14 is opened, and hydraulic oil flows from the reservoir chamber 9 through the check valve 14 into the end side cylinder chamber 8, and from the rod side cylinder chamber 7 to the extension side damping valve 13. And flows into the end-side cylinder chamber 8 to generate a predetermined damping force.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, such a conventional damper 1 has the following problems.
[0008]
When the gas in the reservoir chamber 9 enters the rod side cylinder chamber 7 or the end side cylinder chamber 8, a predetermined damping force cannot be obtained. For this reason, care must be taken to keep the damper 1 substantially horizontal during construction.
[0009]
Since the reservoir chamber 9 is at substantially atmospheric pressure, the hydraulic oil cannot smoothly flow from the reservoir chamber 9 to the end-side cylinder chamber 8 during the extension stroke, resulting in insufficient suction and a predetermined damping force cannot be obtained. There was a possibility.
[0010]
-Since the reservoir chamber 9 is provided outside the damper cylinder 4, the outer diameter of the damper 1 becomes large, and it may be difficult to install the damper chamber 9 in a limited space of the building.
[0011]
This invention is made | formed in view of said problem, and it aims at providing the damper structure suitable for the damper of a building .
[0012]
[Means for Solving the Problems]
A first invention includes a piston connected to a piston rod, a damper cylinder for slidably mounting the piston, a rod side cylinder chamber and an end side cylinder chamber partitioned by the piston, and an end side cylinder chamber. The present invention is applied to a damper of a building including a reservoir chamber for storing hydraulic fluid corresponding to an intruding volume of a communicating piston rod.
[0013]
A tank cylinder that slidably houses a free piston to define the reservoir chamber, an urging means that urges the free piston in a direction to compress the reservoir chamber, and a tank cylinder and a damper cylinder are connected to each other. And a valve-side damping valve that opens the valve body when the pressure-side operation is performed and guides the hydraulic fluid from the end-side cylinder chamber to the reservoir chamber, and a valve-side hydraulic fluid that opens from the reservoir chamber when the expansion-side operation is performed. A check valve that leads the cylinder to the end side cylinder chamber is installed , an injection valve that injects hydraulic fluid into the reservoir chamber into the valve body, and an exhaust valve that discharges air from the end side cylinder chamber. A pressure-side damping valve that provides resistance to hydraulic fluid from the cylinder chamber toward the rod-side cylinder chamber, and resistance to hydraulic fluid that is directed from the rod-side cylinder chamber to the end-side cylinder chamber That is interposed between RuShingawa damping valve was assumed characterized.
[0014]
The second invention is characterized in that, in the first invention, a connecting portion connected to the support member is formed on the valve body.
[0016]
The third invention is characterized in that, in the first or second invention, a shut-off valve capable of shutting off a flow of hydraulic oil is interposed in the valve body.
[0017]
Operation and effect of the invention
According to the first invention, when the earthquake occurs, the damper causes the piston rod to extend and contract with respect to the damper cylinder, and a predetermined damping force is generated by the resistance applied by the damping valve.
[0018]
Since the hydraulic fluid stored in the reservoir chamber is pressurized by the biasing means of the free piston, the hydraulic fluid flows smoothly from the reservoir chamber to the end cylinder chamber when switching from the compression stroke to the expansion stroke. In addition, the occurrence of insufficient suction is prevented, and a predetermined damping force is obtained.
[0019]
Since the tank cylinder that defines the reservoir chamber is provided coaxially with the damper cylinder, the outer diameter of the damper is not increased by the tank cylinder, and restrictions on the space for the damper are reduced.
The valve body is arranged between the reservoir chamber and the end cylinder chamber, and the valve body is provided with an injection valve and an exhaust valve, so that the air in the damper can be reliably discharged when the hydraulic fluid is injected, A damping force is obtained.
[0020]
According to the second invention, since the valve body is connected to the foundation or the building, for example, the distance between the fulcrum on which the load provided on each of the piston rod and the valve body acts can be shortened, and the bending strength of the damper can be increased. . Further, since no load is applied to the tank cylinder, the strength required for the tank cylinder is reduced, and the weight can be reduced.
[0022]
According to the fourth invention, by closing the shut-off valve in a strong wind or the like, the damper function is locked and the shaking of the building can be suppressed.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0024]
FIG. 1 shows a seismic isolation damper 1 provided in a building that is seismically isolated. The damper 1 is connected between the foundation (ground) side and the building, and when the earthquake occurs, the damper 1 expands and contracts to generate a damping force.
[0025]
The hydraulic damper 1 includes a piston 5 connected to a piston rod 2, a damper cylinder 4 that slidably houses the piston 5, a rod side cylinder chamber 7 and an end side cylinder chamber 8 that are partitioned by the piston 5. And a reservoir chamber 9 that communicates with the end-side cylinder chamber 8 and stores hydraulic oil corresponding to the intrusion volume of the piston rod 2.
[0026]
As shown in FIG. 2, a compression side damping valve 11 and an extension side damping valve 13 are interposed in the piston 5. The piston 5 is formed with a through hole 41 that is opened and closed by the compression side damping valve 11 and a through hole 42 that is opened and closed by the extension side damping valve 13. The pressure-side damping valve 11 is opened in the pressure-side stroke in which the damper 1 is contracted and applies resistance to the hydraulic oil from the end-side cylinder chamber 8 toward the rod-side cylinder chamber 7. The expansion side damping valve 13 is opened in the expansion side stroke in which the damper 1 is extended and applies resistance to the hydraulic oil from the rod side cylinder chamber 7 toward the end side cylinder chamber 8.
[0027]
The damper 1 includes a tank cylinder 6 that defines a reservoir chamber 9, and a valve body 20 that coaxially connects the tank cylinder 6 and the damper cylinder 4. In the present embodiment, the tank cylinder 6 and the damper cylinder 4 are arranged coaxially with their respective central axes. However, the tank cylinder 6 and the damper cylinder 4 are offset from each other through the valve body 20, It is also possible to arrange them substantially in parallel.
[0028]
The cylindrical damper cylinder 4 has a cylinder head 17 coupled to one end thereof and a valve body 20 coupled to the other end thereof.
[0029]
The cylindrical tank cylinder 6 has a valve body 20 coupled to one end thereof and a bottom 18 coupled to the other end thereof.
[0030]
The valve body 20 is sandwiched between the cylindrical damper cylinder 4 and the tank cylinder 6 and is disposed coaxially with the damper cylinder 4 and the tank cylinder 6.
[0031]
The valve body 20 is provided with a compression side damping valve 12 and a check valve 14. The valve body 20 is formed with a through hole 43 that is opened and closed by the pressure-side damping valve 12 and a through hole 44 that is opened and closed by the check valve 14. The pressure-side damping valve 12 opens in the pressure-side stroke, and provides resistance to the hydraulic oil that travels from the end-side cylinder chamber 8 toward the reservoir chamber 9. The check valve 14 opens in the extension side stroke and guides the hydraulic oil from the reservoir chamber 9 toward the end side cylinder chamber 8 with almost no resistance.
[0032]
Further, an injection valve 21 for injecting hydraulic oil into the reservoir chamber 9 and an exhaust valve 22 for discharging air from the end side cylinder chamber 8 are interposed in the valve body 20. The valve body 20 is formed with a through hole 45 opened and closed by the injection valve 21 and a through hole 46 opened and closed by the exhaust valve 22. The injection valve 21 and the exhaust valve 22 include a plug 23 screwed into the valve body 20 and a check valve 24 interposed in the plug 23.
[0033]
A free piston 19 is slidably accommodated in the tank cylinder 6, and is divided into a reservoir chamber 9 and an atmospheric pressure chamber 16 by the free piston 19.
[0034]
As an urging means for compressing the reservoir chamber 9, a coiled spring 15 is compressed and interposed between the free piston 19 and the bottom 18.
[0035]
In the damper 1, one of the tip of the piston rod 2 and the valve body 20 is connected to the foundation side, and the other is connected to the building side.
[0036]
A mounting bracket (connecting portion) 29 is formed at the tip of the piston rod 2. The mounting bracket 29 is connected to the foundation side or the building side.
[0037]
A pair of boss portions (connecting portions) 25 are formed so as to protrude in the radial direction of the cylindrical valve body 20. Each cylindrical boss portion 25 is coaxially arranged, and an attachment bracket 30 is rotatably coupled to an outer peripheral surface thereof, and the attachment bracket 30 is connected to the foundation side or the building side.
[0038]
The injection valve 21 and the exhaust valve 22 are screwed and coupled to the inside of each boss portion 25.
[0039]
When hydraulic oil is injected into the damper 1, it is performed according to the following procedure.
(1) The piston rod 2 is contracted to the maximum and brought into contact with the valve body 20. The free piston 40 is in contact with the valve body 20 by the biasing force of the spring 15. (2) The damper 1 is arranged so as to extend substantially horizontally as shown, the injection valve 21 facing downward and the exhaust valve 22 facing upward.
(3) Open the exhaust valve 22 and inject pressurized hydraulic oil through the injection valve 21.
(4) Thus, the hydraulic oil fills the reservoir chamber 9, the end side cylinder chamber 8 and the rod side cylinder chamber 7 with the hydraulic oil, and the piston rod 2 is fully extended, and then the free piston 19 is stroked to place the spring 15. Shrink a fixed amount.
(5) The injection valve 21 and the exhaust valve 22 are closed.
[0040]
The damper 1 has a structure in which the valve body 20 is disposed between the reservoir chamber 9 and the end side cylinder chamber 8 and the valve body 20 is provided with an injection valve 21 and an exhaust valve 22. The air inside can be discharged reliably. As a result, the predetermined damping force can be obtained by avoiding that air is mixed into the hydraulic oil.
[0041]
At the time of construction, since the air in the damper 1 is removed, it is not necessary to keep the damper 1 substantially horizontal as in the conventional device, and the construction work can be performed easily.
[0042]
The piston rod 2 expands and contracts with respect to the damper cylinder 4 as the foundation side shakes with respect to the building when an earthquake occurs.
[0043]
In the pressure side stroke of the damper 1, hydraulic oil flows from the end side cylinder chamber 8 through the pressure side damping valve 11 into the rod side cylinder chamber 7, and hydraulic oil corresponding to the intrusion volume of the piston rod 2 enters the hydraulic side damping valve 12. A predetermined damping force is generated by the resistance applied by the compression side damping valves 11 and 12 through the reservoir chamber 9.
[0044]
In the extension side stroke of the damper 1, the check valve 14 is opened, and hydraulic oil flows from the reservoir chamber 9 through the check valve 14 into the end side cylinder chamber 8, and from the rod side cylinder chamber 7 to the extension side damping valve 13. A predetermined damping force is generated by the resistance applied by the expansion side damping valve 13 through the end side cylinder chamber 8 and the expansion side damping valve 13.
[0045]
Since the reservoir chamber 9 is pressurized by the urging force of the spring 15, the hydraulic oil smoothly flows from the reservoir chamber 9 to the end side cylinder chamber 8 when switching from the compression side stroke to the extension side stroke, and the suction is insufficient. Is prevented, and a predetermined damping force is obtained.
[0046]
Since the tank cylinder 6 that defines the reservoir chamber 9 is provided coaxially with the damper cylinder 4, the outer diameter of the damper 1 does not have to be increased by the tank cylinder 6, and there are few restrictions on the interposing space of the damper 1. To do.
[0047]
The damper 1 has a structure in which the tip of the piston rod 2 and the valve body 20 are supported on the foundation side and the building side via the mounting brackets 29 and 30, respectively. Can be enhanced. Further, since no load is applied to the tank cylinder 6, the strength required for the tank cylinder 6 is reduced, and the weight can be reduced.
[0048]
As another embodiment, the damper 1 shown in FIG. 3 has one end connected to the foundation side and the other end connected to the building side of the tip end of the piston rod 2 and the tip end of the tank cylinder 6. A mounting bracket 31 is formed at the tip of the tank cylinder 6. The mounting bracket 29 is connected to the foundation side or the building side. In this case, the distance between the fulcrum with respect to a building and the foundation side can be extended.
[0049]
Next, another embodiment shown in FIG. 4 will be described. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same component as the said embodiment.
[0050]
In the damper 1, the valve body 20 is provided with a shutoff valve 50 that can shut off the flow of hydraulic oil. By closing the shut-off valve 50 in a strong wind or the like, the damper 1 is locked in its damper function and suppresses the shaking of the building.
[0051]
The shut-off valve 50 includes a plug 51 interposed in the valve body 20, a port 52 formed in the plug 51, a valve body 53 that opens and closes the port 52, and biases the valve body 53 in the valve opening direction. A spring 54 and a solenoid 55 that urges the valve body 53 in the valve closing direction against the spring 54 are provided. The port 52 is interposed in the middle of the through hole 43 through which the hydraulic oil flows via the compression side damping valve 12.
[0052]
A safety valve 57 is interposed in the valve body 20, and the safety valve 57 opens as the pressure in the end side cylinder chamber 8 rises above a predetermined value.
[0053]
Normally, the solenoid 55 is not energized via a controller (not shown), and the shutoff valve 50 is open. Thereby, the piston rod 2 expands and contracts with respect to the damper cylinder 4 as the foundation side shakes with respect to the building at the time of the earthquake occurrence, and exhibits a damper function.
[0054]
For example, during a strong wind such as a typhoon, the solenoid 55 is energized through the controller to close the shut-off valve 50. Thereby, in the pressure side stroke of the damper 1, hydraulic oil corresponding to the intruding volume of the piston rod 2 tends to flow from the end side cylinder chamber 8 to the reservoir chamber 9 through the hydraulic side damping valve 12 as indicated by an arrow in the figure. However, the shut-off valve 50 shuts off this flow, the damper function is locked, and the shaking of the building is suppressed.
[0055]
The damper of the present invention is not limited to a seismic isolation damper for a building, but can also be used as a seismic isolation damper for a display stand or a vibration damping damper for a building.
[0056]
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and it is obvious that various modifications can be made within the scope of the technical idea.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view of a damper showing an embodiment of the present invention.
2 is an enlarged cross-sectional view of a part of FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a damper showing another embodiment.
FIG. 4 is a partial cross-sectional view of a damper showing another embodiment.
FIG. 5 is a cross-sectional view of a damper showing a conventional example.
[Explanation of symbols]
1 damper 2 piston rod 4 damper cylinder 5 piston 6 tank cylinder 7 rod side cylinder chamber 8 end side cylinder chamber 9 reservoir chamber 12 pressure side damping valve 14 check valve 15 spring (biasing means)
20 Valve body 21 Injection valve 22 Exhaust valve 25 Boss part (connection part)
29 Mounting bracket (connection part)
30 Mounting bracket 50 Shut-off valve

Claims (3)

ピストンロッドに連結されるピストンと、このピストンを摺動可能に収装するダンパシリンダと、ピストンによって仕切られるロッド側シリンダ室及びエンド側シリンダ室と、このエンド側シリンダ室に連通しピストンロッドの侵入体積分の作動液を溜めるリザーバ室とを備える建築物のダンパにおいて、フリーピストンを摺動可能に収装して前記リザーバ室を画成するタンクシリンダと、このフリーピストンを前記リザーバ室を圧縮する方向に付勢する付勢手段と、このタンクシリンダと前記ダンパシリンダを連結するバルブボディとを備え、このバルブボディに圧側作動時に開弁して前記エンド側シリンダ室からの作動液を前記リザーバ室に導く圧側減衰弁を介装するとともに、伸側作動時に開弁して前記リザーバ室からの作動液を前記エンド側シリンダ室に導くチェック弁を介装し、前記バルブボディに前記リザーバ室に作動液を注入する注入弁と、前記エンド側シリンダ室からの空気を排出する排気弁を介装し、前記ピストンに前記エンド側シリンダ室からロッド側シリンダ室に向かう作動液に抵抗を付与する圧側減衰弁と、前記ロッド側シリンダ室から前記エンド側シリンダ室に向かう作動液に抵抗を付与する伸側減衰弁とを介装したことを特徴とする建築物のダンパ。A piston connected to the piston rod, a damper cylinder for slidably mounting the piston, a rod side cylinder chamber and an end side cylinder chamber partitioned by the piston, and an end of the piston rod communicating with the end side cylinder chamber In a building damper comprising a reservoir chamber for storing a volume of hydraulic fluid, a tank cylinder that slidably houses a free piston to define the reservoir chamber, and compresses the reservoir chamber with the free piston Urging means for urging in the direction, and a valve body connecting the tank cylinder and the damper cylinder. The valve body is opened when the pressure side is operated, and the hydraulic fluid from the end side cylinder chamber is supplied to the reservoir chamber. A pressure-side damping valve that leads to the pressure chamber, and opens during the extension-side operation to supply the hydraulic fluid from the reservoir chamber. A check valve that leads to a cylinder chamber on the cylinder side, an injection valve that injects hydraulic fluid into the reservoir chamber into the valve body, and an exhaust valve that discharges air from the cylinder chamber on the end side, and the piston A pressure-side damping valve for imparting resistance to the hydraulic fluid from the end-side cylinder chamber toward the rod-side cylinder chamber, and an expansion-side damping valve for imparting resistance to the hydraulic fluid from the rod-side cylinder chamber toward the end-side cylinder chamber; A damper of a building characterized by interposing. 前記バルブボディに支持部材に連結される連結部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の建築物のダンパ。The building damper according to claim 1, wherein a connecting portion connected to a support member is formed on the valve body. 前記バルブボディに作動液の流れを遮断可能とする遮断弁を介装したことを特徴とする請求項1または2に記載の建築物のダンパ。The building damper according to claim 1 or 2, wherein a shut-off valve capable of shutting off a flow of hydraulic fluid is interposed in the valve body.
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