JP4010899B2 - スイングユニット式車両 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンと、そのエンジンの後部両側に接続したミッションケース及びスイングアームと、これらミッションケース及びスイングアームの後端間に支持した後輪の車軸とよりなるスイングユニットを車体に上下揺動可能に枢支し、スイングアームの外側に排気系を設け、スイングユニットを懸架すべく車体に上下揺動自在に枢支されてスイングアームに下端が結合されるクッションを備えたスイングユニット式車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかるスイングユニット式車両は、例えば実開昭62−36984号公報により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のスイングユニット式車両は、そのスイングアームが開口を持たない板状の部材であるため、剛性を増すためにスイングアームの上下方向の幅を広げると、車体の一側に配置されたミッションケースと車体の他側に配置されたスイングアームとによって囲まれた空間にエンジン音や走行音が共鳴し、これが騒音の原因となる場合があった。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、スイングアームを有するスイングユニット式車両において、前記騒音を軽減することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、エンジンと、そのエンジンの後部両側に接続したミッションケース及びスイングアームと、これらミッションケース及びスイングアームの後端間に支持した後輪の車軸とよりなるスイングユニットを車体に上下揺動可能に枢支し、スイングアームの外側に排気系を設け、スイングユニットを懸架すべく車体に上下揺動自在に枢支されてスイングアームに下端が結合されるクッションを備えたスイングユニット式車両であって、前記スイングアームは、上下方向の幅が大きい該アームの前部において上下二カ所でエンジンに結合される一方、後輪の車軸を支持するボールベアリングを該アームの後部に有しており、前記スイングアームの前部と後部とにそれぞれ前記排気系を支持させると共に、該アーム後部の前記排気系に対する支持位置が車両側面視で、前記クッションとスイングアームとの結合位置よりも後側で且つ前記車軸の位置よりも後側となるようにしたものにおいて、前記スイングアームは、一枚の板状部材より構成されていて、エンジン音や走行音がミッションケース及びスイングアームにより囲まれた空間で共鳴するのを防止すべく車体左右方向に貫通する開口を備えていると共に、そのスイングアームの後部に、前記排気系を構成する円筒状のマフラが支持され、前記クッションの下方への延長軸線よりも前記車軸が前側に位置していることを特徴とする。
【0006】
また請求項2に記載された発明は、請求項1の特徴に加えて、前記スイングアームはアルミダイキャストで一体に形成されていることを特徴とする。
【0007】
【作 用】
請求項1の発明の上記特徴によれば、ミッションケースと協働してエンジンの後方に車軸を支持する板状部材よりなるスイングアームに形成した開口により、エンジン音や走行音がミッションケース及びスイングアームによって囲まれた空間で共鳴することが防止され、共鳴による騒音が軽減される。またスイングアームに後輪の車軸から上下方向の荷重が入力された場合に、板状部材よりなるスイングアームに十分な剛性を発揮させることができ、スイングアームの軽量化を図りながら高い剛性を確保することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した参考例および本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
【0009】
添付図面において、図1〜図8は参考例を示すもので、図1は自動二輪車の左側面図、図2は図1の要部拡大図、図3は車体右側面の要部拡大図、図4は図2の4−4線拡大断面図、図5は図2の要部拡大図、図6は図5の6−6線断面図、図7は図5の7−7線断面図、図8は図2の8−8線断面図である。
【0010】
図1に示すように、スクータ型の自動二輪車Vは車体の前後に前輪Wf及び後輪Wrを備える。操向ハンドル1により左右に回動自在なフロントフォーク2の下端に前輪Wfが軸支されており、その上部がフロントフェンダー3により覆われる。操向ハンドル1にヘッドライト4及びバックミラー5が設けられる。車体に上下揺動自在に枢支されて左右一対のクッション6,6で懸架されたスイングユニットSは、前側のエンジンEと後側のミッションケース7とを備えており、ミッションケース7の後端に後輪Wrが軸支される。スイングユニットSの左側面にエアクリーナ8が設けられ、右側面にマフラー9が設けられる。
【0011】
車体フレームFには、ライダーの脚部前方を覆うレッグシールド10と、ライダーの足を支持するフロアパネル11と、車体後部を覆うリヤカバー12と、後輪Wrの上部を覆うリヤフェンダー13とが支持される。レッグシールド10の前面及び後面にはそれぞれフロントキャリア14及びフロントポケット15が設けられ、またリヤカバー12上面の前部及び後部にはシート16及びリヤキャリア17が設けられる。車体フレームFの下部にメインスタンド18が設けられる。
【0012】
次に、図2〜図4に基づいてスイングユニットSの構造を説明する。
【0013】
エンジンEは、クランクシャフト21の両端部を一対のボールベアリング22,22を介して支持するクランクケース左半体23及びクランクケース右半体24を備えており、クランクケース左半体23の後部にベルト式無段変速機Tを収納するミッションケース25本体が一体に形成される。ミッションケース25本体の右端開口部にミッションケースカバー26が結合されるとともに、ミッションケース25本体の後部右側面に減速機カバー27が結合される。
【0014】
ミッションケース本体25及びミッションケースカバー26によって画成された空間に収納されるベルト式無段変速機Tは、入力軸としてのクランクシャフト21の左端に設けられて遠心力により溝間隔が可変な駆動プーリ28と、ミッションケース25本体及び減速機カバー27に一対のボールベアリング29,29で支持された出力軸30と、出力軸30に相対回転自在に設けられた従動プーリ31と、出力軸30に設けられて従動プーリ31を該出力軸30に結合可能な自動遠心クラッチ32と、駆動プーリ28及び従動プーリ31に巻き掛けられた無端ベルト33とを備える。ミッションケースカバー26にキックペダル34を備えたキック式始動装置35が設けられる。
【0015】
ミッションケース本体25及び減速機カバー27に一対のボールベアリング36,36を介して後輪Wrの車軸37に支持されており、この車軸37が減速機38を介して前記出力軸30に接続される。減速機38はミッションケース本体25及び減速機カバー27間に画成された空間に収納されるもので、出力軸30に設けた第1ギヤ39と、中間軸40に設けた第2ギヤ41及び第3ギヤ42と、車軸37に設けた第4ギヤ43とを備える。減速機カバー27から右側に突出する車軸37に、後輪Wrのホイール44がスプライン結合される。
【0016】
前記ミッションケース7は車体中心面、即ち後輪Wrの回転面の左側に配置される一方、車体中心面の右側にスイングアーム45が配置される。スイングアーム45はアルミダイキャストで一体に形成される一枚の概略三角形の板状部材であって、上下方向の幅が大きい前部において上下一対のボルト46,47でエンジンEのクランクケース右半体24に結合される。スイングアーム45の後部には、前記車軸37の右端がボールベアリング48を介して支持される。スイングアーム45には3個の開口451 〜453 が前後方向に沿って形成される。3個の開口451 〜453 は上側が前方に向けて傾斜した2本の支柱454 ,455 により仕切られており、前側の開口451 は略三角形に、中央及び後側の開口452 ,453 は略平行四辺形に形成される。
【0017】
スイングユニットSは、前側のエンジンEと、後側の車軸37と、左側のミッションケース7と、右側のスイングアーム45とにより剛性の高いボックス構造になっている。スイングユニットSの前端はリンク49を介して車体フレームFに枢支され、またスイングユニットSの後端はミッションケース本体25の後部に設けたクッションボス251 に接続された左側のクッション6と、スイングアーム45の後部に設けたクッションボス456 に接続された右側のクッション6とにより車体フレームFに懸架される。
【0018】
エンジンEから車体右側面に延びる排気管50の後端にマフラー9が接続されており、このマフラー9の前部に三角形の取付ステー51が溶接される。取付ステー51は、スイングアーム45をエンジン7に結合する前記2本のボルト46,47で共締めされており、これにより少ない部品点数でマフラー9を支持することができる。前記取付ステー51には三角形の開口511 が形成される。
【0019】
上述したように、ミッションケース7の右側面に沿って位置するスイングアーム45及び取付ステー51に開口451 〜453 ,511 を形成したことにより、エンジン音や走行音がミッションケース7及びスイングアーム45によって囲まれた空間で共鳴し難くなり、共鳴による騒音が軽減される。またスイングアーム45の前端を上下2本のボルト46,47でエンジンEに結合したので、後輪Wrから入力される上下方向の荷重に対する剛性が十分に確保される。更にスイングアーム45が3個の開口451 〜453 及び2本の支柱454 ,455 により梯子状に形成されているため、開口451 〜453 の肉抜き効果による軽量化を図りながら高い剛性を得ることができる。
【0020】
尚、図2において、符号52はエアクリーナ8とエンジン7との間に設けられたキャブレタ、符号53は車体フレームFの内部かたミッションケース7の内部に冷却風を導入するダクトである。
【0021】
次に、車体後部の構造を図5〜図8を参照しながら説明する。
【0022】
車体フレームFは、スイングユニットSの前部から上方に立ち上がって後方に延びる左右一対の後部フレーム61,61を備える。シートレール62は平面視でU字状に形成されたシート支持部63と、このシート支持部63から下向きに延びる左右一対の脚部64,64とから構成されており、シート支持部63の左右後端部が後部フレーム61,61に設けたブラケット611 ,611 にボルト65,65で着脱自在に結合されるとともに、脚部64,64の下端が後部フレーム61,61に設けたブラケット612 ,612 にボルト66,66で着脱自在に結合される。
【0023】
後部フレーム61,61及びシートレール62によって囲まれた空間に合成樹脂製のオイルタンク67と合成樹脂製の燃料タンク68とが前後に配置される。オイルタンク67の下面に一体に突設したブラケット671 が、左右の後部フレーム61,61を接続するクロスメンバ71のブラケット72にボルト73で固定される。リヤカバー12の上面開口部を覆うように板状のトレー74が略水平に配置されており、このトレー74に形成した開口部741 からオイルタンク67の給油口を開閉するキャップ75が上方に延出する。
【0024】
一方、燃料タンク68の側面前部に一体に突設した左右一対のブラケット681 ,681 が後部フレーム61,61に設けたブラケット613 ,613 にゴムブッシュ76,76を介してボルト77,77で固定され、また燃料タンク68の後面に一体に突設した左右一対のブラケット682 ,682 が後部フレーム61,61間に架設したブラケット614 にゴムブッシュ78,78を介してボルト79,79で固定される。燃料タンク68の上面には燃料の液面センサ80と給油口を開閉するキャップ81とが上方に突出しており、液面センサ80はトレー74に上向きに突設した凸部742 内に嵌合するとともに、キャップ81はトレー74に形成した開口部743 から上方に延出する。
【0025】
燃料タンク68の左右側壁には車体左右方向に突出する凸部683 ,683 が形成される。図6から明らかなように、燃料タンク68の凸部683 ,683 は平面視で後部フレーム61,61及びシートレール62に重なっている。即ち、前記凸部683 ,683 は後部フレーム61,61及びシートレール62のシート支持部63間に嵌合するように車体側方に突出しており、これにより燃料タンク68の容量増加を図ることができる。
【0026】
このように、着脱自在なシートレール62を取り外すことにより、凸部683 ,683 を有する燃料タンク68をシートレール62と干渉することなく着脱することができる。その結果、シートレール62の内側に配置されたオイルタンク67や燃料タンク68の形状や寸法の設計自由度が大幅に増加し、それらの容量を最大限に確保することができる。しかもシートレール62でオイルタンク67及び燃料タンク68の側部を囲繞し、且つ後部フレーム61,61間に架設したクロスメンバ82で燃料タンク68の後部を囲繞することにより、両タンク67,68の保護を図ることができる。
【0027】
シート16は底板91と、クッション材92と、表皮93とから構成されており、シートレール62の前端に設けたブラケット94にシートヒンジ95を介して上下に開閉自在に枢支される。トレー74の後部に、底板91の下面に固定したU字状のストライカ96に係脱可能なロック機構97が設けられる。ロック機構97はトレー74の後端に設けたシリンダ錠98にボーデンワイヤ99を介して連結されており、悪戯によるシート16の開閉が規制される。
【0028】
トレー74の上面とシート16の底板91の下面との間に画成された空間に環状の盗難防止具100が収納される。盗難防止具100は、U字状の本体部101と、キーの操作により前記本体部101の両端にロック可能な棒状の着脱部102とを備えており、例えば本体部101を後輪Wrのホイール44の開口部を貫通させた状態で該本体部101に着脱部102をロックしたり、或いは本体部101を後輪Wrのホイール44の開口部を貫通させ、且つガイドレールの柱等の固定構造物に係合させた状態で該本体部101に着脱部102をロックすることにより、自動二輪車Vの盗難を防止するものである。
【0029】
図7から明らかなように、トレー74の上面にはオイルタンク67のキャップ75、燃料タンク68のキャップ81、燃料タンク68の液面センサ80が嵌合する凸部683 及びが上向きに突出する。盗難防止具100は本体部101及び着脱部102によって囲まれた空間に前記キャップ81、凸部683 及びロック機構97が嵌合するようにトレー74の上面に載置される。
【0030】
上述したように、オイルタンク67のキャップ75、燃料タンク68のキャップ81、燃料タンク68の液面センサ80が嵌合する凸部683 及びロック機構97等の突起物の存在により、トレー74の上面とシート16の底板91との間に必然的に空間が形成されるが、その空間に盗難防止具100を収納することによりスペースの有効利用を図ることができる。しかも、前記キャップ81、液面センサ80及びロック機構97を車体前後方向に配置し、その外側に環状の盗難防止具100を嵌合させているので、長さや幅が異なる種々の盗難防止具100を収納することができる。
【0031】
燃料タンク68の後部を支持するブラケット614 の下面に設けたロックレバー支持部材103に、枢軸104を介してスタンドロックレバー105が枢支される。一方、メインスタンド18は車体フレームFの下部に設けたスタンドステー106にピン107を介して前後揺動可能に枢支されており、トグルスプリング108の弾発力により図8に示した起立位置と、そこから後上方に揺動した格納位置との何れか一方に安定的に停止するようになっている。スタンドステー106に枢軸109を介してカム板110が枢支されており、このカム板110は前記スタンドロックレバー105にボーデンワイヤ111を介して連結されるとともに、スプリング112を介して図8の反時計方向に付勢される。そして、メインスタンド18と一体のストッパ板113に、前記カム板110が係合可能なスリット1101 が形成される。
【0032】
従って、図8に実線で示すように、メインスタンド18を起立させた状態でスタンドロックレバー105を鎖線位置から実線位置へ操作すると、ボーデンワイヤ111に引かれたカム板110がスプリング112に抗して回動し、メインスタンド18と一体のストッパ板113のスリット1131 に係合することにより、メインスタンド18が起立位置にロックされる。
【0033】
図7から明らかなように、前記スタンドロックレバー105は盗難防止具100の着脱部102の下方に位置しているため、自動二輪車Vを停車する場合にシート16を回動させて盗難防止具100を取り出すと、その下方に位置するスタンドロックレバー105が自然に視界に入るため、メインスタンド18のロックを掛け忘れる虞がない。
【0034】
次に、図9及び図10に基づいて本発明の実施例を説明する。
【0035】
本実施例のスイングアーム45は、前記参考例と同様、一枚の板状部材より構成されていて、車体前後方向に延びる単一の開口451 を備えており、前記参考例と同様に前記開口451 によってエンジン音や走行音がミッションケース7及びスイングアーム45に挟まれた空間で共鳴することを防止し、騒音を軽減することができる。
【0036】
スイングアーム45の前端をエンジンEに固定する上下2本のボルト46,47のうち、下側のボルト47によって排気管50に設けた取付ステー121が共締めされており、これにより部品点数の削減を図ることができる。またマフラー9に溶接した取付けステー122がスイングアーム45の後端部にボルト123で固定される。このように、スイングアーム45の前部及び後部にそれぞれ排気系(排気管50及びマフラー9)を支持することにより、排気系を強固に支持することができる。尚、図10における符号124及び125は、右側のクッション6の下端をスイングアーム45に結合するゴムブッシュ及びボルトである。
【0037】
以上、参考例および本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0038】
例えば、スイングアーム45はダイキャスト製に限定されず、鍛造製或いはプレス製であっても良い。
【0039】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、スイングユニット式車両において、ミッションケースと協働してエンジンの後方に車軸を支持する一枚の板状部材よりなるスイングアームに、エンジン音や走行音がミッションケース及びスイングアームによって囲まれた空間で共鳴することを防止すべく車体左右方向に貫通する開口を形成したので、エンジン音や走行音がミッションケース及びスイングアームによって囲まれた空間で共鳴することを防止し、前記共鳴による騒音を軽減することができる。また後輪の車軸から入力される上下方向の荷重に対するスイングアームの剛性を増加させることができ、スイングアームの軽量化を図りながら高い剛性を確保することができる。更に排気系を強固に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例に係る自動二輪車の左側面図
【図2】 図1の要部拡大図
【図3】 車体右側面の要部拡大図
【図4】 図2の4−4線拡大断面図
【図5】 図2の要部拡大図
【図6】 図5の6−6線断面図
【図7】 図5の7−7線断面図
【図8】 図2の8−8線断面図
【図9】 本発明の実施例に係る、前記図3に対応する図
【図10】 図9の10−10線断面図
【符号の説明】
E エンジン
S スイングユニット
Wr 後輪
6 クッション
7 ミッションケース
9 マフラー(排気系)
37 車軸
45 スイングアーム
451 開口
48 ボールベアリング
50 排気管(排気系)

Claims (2)

  1. エンジン(E)と、そのエンジン(E)の後部両側に接続したミッションケース(7)及びスイングアーム(45)と、これらミッションケース(7)及びスイングアーム(45)の後端間に支持した後輪(Wr)の車軸(37)とよりなるスイングユニット(S)を車体に上下揺動可能に枢支し、スイングアーム(45)の外側に排気系(9,50)を設け、スイングユニット(S)を懸架すべく車体に上下揺動自在に枢支されてスイングアーム(45)に下端が結合されるクッション(6)を備えたスイングユニット式車両であって、
    前記スイングアーム(45)は、上下方向の幅が大きい該アーム(45)の前部において上下二カ所でエンジン(E)に結合される一方、後輪(Wr)の車軸(37)を支持するボールベアリング(48)を該アーム(45)の後部に有しており、前記スイングアーム(45)の前部と後部とにそれぞれ前記排気系(9,50)を支持させると共に、該アーム(45)後部の前記排気系(9,50)に対する支持位置が車両側面視で、前記クッション(6)とスイングアーム(45)との結合位置よりも後側で且つ前記車軸(37)の位置よりも後側となるようにしたものにおいて、
    前記スイングアーム(45)は、一枚の板状部材より構成されていて、エンジン音や走行音がミッションケース(7)及びスイングアーム(45)により囲まれた空間で共鳴するのを防止すべく車体左右方向に貫通する開口(451 )を備えていると共に、そのスイングアーム(45)の後部に、前記排気系を構成する円筒状のマフラ(9)が支持され、前記クッション(6)の下方への延長軸線よりも前記車軸(37)が前側に位置していることを特徴とする、スイングユニット式車両におけるスイングアーム構造。
  2. 前記スイングアーム(45)はアルミダイキャストで一体に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のスイングユニット式車両におけるスイングアーム構造。
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