JP4010660B2 - プレス機械のインタロック信号出力装置及びその出力方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレス機械のインタロック信号出力装置に関し、特に周辺装置の制御に必要な各種ロータリカム指令信号、運転モード信号、プレス状態信号、及び制御指令信号等のインタロック信号を周辺装置の機種や仕様等に適合させて選択的に設定し、使用することを可能とする汎用出力信号を用いたプレス機械のインタロック信号出力装置及びその出力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プレス機械に素材を搬入、搬送及び搬出するための周辺装置を制御するには、プレス機械の運転モード信号、プレス状態信号、及び起動指令や停止指令信号等に基づいて、プレス制御装置と周辺装置が互いにインタロックをとる必要がある。図10に示すように、従来のプレス制御装置1では、上記の各種信号をリレー回路5、ロータリカム装置6、及びシーケンサ7等から取り出して周辺装置50に出力している。
【0003】
ユーザーがプレス機械を新規購入したときには、ユーザーの使用する周辺装置の機種及び仕様等に適合するように、製作工場内において上記のリレー回路5やロータリカム装置6やシーケンサ7から各種信号を取り出して予め端子台やコネクタ等に配線したり、シーケンサ7のシーケンスソフトを設計したものを出荷するようにしている。よって、ユーザー側では、これらの予め準備された端子台やコネクタを周辺装置50に予め準備したケーブルにより接続するだけで済むようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来のインタロック信号の接続方法では、以下の問題が発生する。
すなわち、ユーザーがプレス機械を納入した後に周辺装置を追加したり、あるいは変更したりした場合、この新規の周辺装置の制御に必要なインタロック信号をプレス制御装置1から取り出して配線しなければならない。この場合、制御に必要なインタロック信号はプレス機械(図示せず)の安全に関わる重要な信号であることが多いので、これらの各種信号の取出し及び配線に関する改造作業をユーザー側の作業者に行わせるのは重大な事故につながるおそれがある。したがって、従来このような改造作業は、プレス制御の専門知識を有するサービス技術者によりプレス出荷工場の指示のもとに行われている。このために、改造作業に多くの時間と費用を要すると言う問題がある。
一方、各種の周辺装置50の機能及び仕様に適合するように標準的に全てのインタロック信号を予め準備しておくことも考えられるが、周辺装置50の仕様等によってはその制御に必要なインタロック信号の機能や仕様が異なる場合が多く、よって通常使用しない信号のための余分な端子台やコネクタ及びその配線を多く準備しなければならないので、コスト的に高価となり、現実的な方法とは言えない。
【0005】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたものであり、周辺装置の仕様に汎用的に適合できる汎用出力信号をインタロック信号として選択的に設定でき、周辺装置に出力できるプレス機械のインタロック信号出力装置及びその出力方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、周辺装置との同期運転を制御する、少なくとも運転モード信号、プレス状態信号及び周辺装置指令信号のいずれか並びにロータリカム信号を含むインタロック信号を出力するプレス機械のインタロック信号出力装置において、所定点数の汎用出力ポートを有する汎用出力回路40と、予め、選択可能な少なくとも運転モード信号、プレス状態信号及び周辺装置指令信号のいずれか並びにロータリカム信号を含む複数のインタロック信号のそれぞれの名称を記憶する第1記憶手段15と、予め、汎用出力回路40の少なくとも1つの使用可能な汎用出力ポートのアドレスを記憶する第2記憶手段16と、第1記憶手段15に記憶した複数のインタロック信号の名称の内いずれか1つの名称を選択し、この選択した名称と、第2記憶手段16に記憶した汎用出力ポートのアドレスの内のいずれか1つとの対応付けの設定データを入力する設定入力手段20と、設定入力手段20により入力された各対応付けの設定データをそれぞれの汎用出力ポート毎に記憶する汎用出力設定手段11と、プレス運転中に、汎用出力設定手段11により記憶された対応付けに基づいて、前記選択された各インタロック信号の出力タイミングで、汎用出力回路40の各インタロック信号に対応するアドレスの汎用出力ポートを制御する汎用出力制御手段17とを備えた構成としている。
【0007】
請求項1に記載の発明によると、予め第1記憶手段に記憶された選択可能な少なくとも運転モード信号、プレス状態信号及び周辺装置指令信号のいずれか並びにロータリカム信号を含む複数のインタロック信号の内のいずれか1つを、予め記憶された少なくとも1つの使用可能な汎用出力ポートのアドレスの内のいずれか1つとの対応付けを任意に設定でき、プレス運転時には、この対応付けに基づいて、各汎用出力を対応するインタロック信号の出力タイミングで出力する。このように、周辺装置の制御に必要なインタロック信号を任意に選択して各汎用出力に対応させ、汎用出力により周辺装置を制御するようにしたので、新しく周辺装置を追加又は変更した時に、その制御のためのリレー回路やシーケンサのシーケンスソフト等の改造作業が不要となる。したがって、従来要していた改造のための時間とコストを大幅に低減することができる。また、リレー回路やシーケンサソフトの改造に伴う作業ミスが低減するので、改造後の立ち上げ作業も短時間でできるようになる。さらに、インタロック信号用の出力回路として、顧客の要求仕様に合わせた個別の(専用の)出力回路(リレー回路、半導体出力回路、絶縁機能付き出力回路等の組み合わせ)の設計が不要となり、出力回路の共通化が可能となる。これによって、メーカー側の生産性向上、コストの低減、リードタイムの短縮化、及び品質の安定化を図ることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のプレス機械のインタロック信号出力装置において、使用可能な汎用出力ポートの点数を増減可能としている。
【0009】
請求項2に記載の発明によると、例えば汎用出力回路の出力ポート点数を任意に増設又は減少することにより、使用可能な汎用出力ポートの点数を増減可能としたので、同期運転を行なう周辺装置の数、仕様、等によって必要なインタロック信号の数が変更されても、容易に対応でき、しかも大きな改造作業を必要としない。また、汎用出力ポートの点数を必要最低限度に絞って準備し、準備された点数の中で、周辺装置制御に必要なインタロック信号を割り当てて使用できるので、制御装置の資源(つまり汎用出力回路)を有効に活用できるので、コストミニマムでインタロック信号の出力回路を構成できる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載のプレス機械のインタロック信号出力装置において、前記設定入力手段20がグラフィック表示器を有している。
【0011】
請求項3に記載の発明によると、グラフィック画面表示を使用して、各種データ設定や各コマンド入力等の操作に必要な機能及びコマンドのみの表示を行なうことにより操作コマンドのメニュー化ができ、またガイダンス表示ができる。したがって、操作が容易となり、また操作ミスが低減する。また、汎用出力とインタロック信号との対応付けを行なうには、所定点数の汎用出力ポートの中から任意のアドレスの汎用出力ポートを選択する、そして、その汎用出力ポートに対応するインタロック信号を複数の中から選択する、あるいは、この選択したインタロック信号の名称や機能設定データ等を入力する、などのような複雑で高度な操作が必要となる。本発明のようにグラフィック画面表示を併用して設定入力できることにより、これらの操作を間違いなく短時間でできる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、周辺装置との同期運転を制御する、少なくとも運転モード信号、プレス状態信号及び周辺装置指令信号のいずれか並びにロータリカム信号を含むインタロック信号を出力するプレス機械のインタロック信号出力方法において、予め、選択可能な少なくとも運転モード信号、プレス状態信号及び周辺装置指令信号のいずれか並びにロータリカム信号を含む複数のインタロック信号のそれぞれの名称を記憶する第1記憶工程と、予め、準備された所定点数の汎用出力ポートの内少なくとも1つの使用可能な汎用出力ポートのアドレスを記憶する第2記憶工程と、第1記憶工程で記憶した複数のインタロック信号の名称の内いずれか1つの名称を選択し、この選択した名称と、第2記憶工程で記憶した汎用出力ポートのアドレスの内のいずれか1つとの対応付けを設定する工程と、この設定した各対応付けを、それぞれの汎用出力ポート毎に記憶する工程と、プレス運転中に、前記汎用出力ポート毎に記憶した対応付けに基づいて、前記選択された各インタロック信号の出力タイミングで、各インタロック信号に対応するアドレスの汎用出力ポートを制御する工程とを有する方法としている。
【0013】
請求項4に記載の発明によると、予め第1記憶工程で記憶した選択可能な少なくとも運転モード信号、プレス状態信号及び周辺装置指令信号のいずれか並びにロータリカム信号を含む複数のインタロック信号の内のいずれか1つを、予め第2記憶工程で記憶した少なくとも1つの使用可能な汎用出力ポートのアドレスの内のいずれか1つとの対応付けを任意に設定でき、プレス運転時には、この対応付けに基づいて、各汎用出力を対応するインタロック信号の出力タイミングで出力する。このように、周辺装置の制御に必要なインタロック信号を任意に選択して各汎用出力に対応させ、汎用出力により周辺装置を制御するようにしたので、新しく周辺装置を追加又は変更した時に、その制御のためのリレー回路やシーケンサのシーケンスソフト等の改造作業が不要となる。したがって、従来要していた改造のための時間とコストを大幅に低減することができる。また、リレー回路やシーケンサソフトの改造に伴う作業ミスが低減するので、改造後の立ち上げ作業も短時間でできるようになる。さらに、インタロック信号用の出力回路として、顧客の要求仕様に合わせた個別の(専用の)出力回路(リレー回路、半導体出力回路、絶縁機能付き出力回路等の組み合わせ)が不要となり、出力回路の共通化が可能となる。これによって、メーカー側の生産性向上、コストの低減、リードタイムの短縮化又は品質の安定化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係わるプレス機械のインタロック信号出力装置の実施形態を図1〜図9を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の基本的な機能を説明するための機能ブロック図である。
プレス制御装置1は図示しないプレス機械の運転を制御するとともに、周辺装置50と同期をとりながら連動運転を制御している。周辺装置50はプレス機械に素材を搬入したり、ワークを搬送または搬出したりすると同時に、プレス制御装置1と連動する。プレス制御装置1と周辺装置50は互いに各種インタロック信号を送受信しており、プレス制御装置1内において本発明に係わるインタロック信号の出力制御を担うものを以後インタロック信号出力装置1aと呼ぶ。
【0016】
インタロック信号出力装置1aは、大きくは汎用出力選択項目記憶部2と汎用出力設定/実行部3と汎用出力部4とを有している。以下、各部の概要機能を説明する。
汎用出力部4は、周辺装置50とのインタロック用信号として使用可能な汎用出力信号を出力する回路部である。この汎用出力信号とは、各信号が専用的な1つの機能のみを有しているのではなく、予め準備されている所定のプレス運転モード信号、プレス状態信号、ロータリカム信号、及び制御指令信号等の複数のインタロック信号の中から選択的に対応させ、汎用的に任意の出力信号として使用できるものである。汎用出力信号として使用可能な出力ポート(具体的な出力回路に対応する)のアドレス(汎用出力番号に相当する)を予め設定しておく。
なお、プレス運転モード信号としては例えばデータ設定、型段取、安全一行程、寸動、連続運転等の各モード信号があり、プレス状態信号としては例えば運転準備完了、運転中、非常停止、異常停止、及び連続停止等があり、また制御指令信号としては例えば素材搬入装置への送り開始タイミング信号、素材リリース信号、生産個数カウント信号等がある。また、ロータリカム信号とは、プレス機械のスライドの動作に同期して所定のタイミングでオンまたはオフできる出力タイミング信号であり、機械式プレスの場合にはスライドのクランク角度(いわゆるプレス角度)に同期して動作し、油圧プレスや電動サーボプレスなどの直動型プレスの場合にはスライドの上下動行程中の所定位置範囲及び停止行程中の所定時間範囲等の組み合わせで動作するように予め設定されるものである。
【0017】
汎用出力選択項目記憶部2は、予め、上記汎用出力信号として選択可能な複数のインタロック信号の名称及び機能を記憶している。この記憶する項目は、所定の設定方法により変更、追加及び削除等ができるようになっている。
また、汎用出力設定/実行部3は、汎用出力選択項目記憶部2に記憶されている複数のインタロック信号の名称及び機能の中から任意の1つを選択し、選択した名称及び機能を、汎用出力部4に予め準備されている複数の汎用出力信号の内のいずれかに対応付けるための設定を行うことができる。また、プレス運転時には、設定された汎用出力信号の機能に対応して、その出力のオン又はオフを実行する。なお、インタロック信号の名称自体にその機能が全て含まれている場合には、名称のみを記憶し、選択するようにしてもよい。
【0018】
図2は、上述したインタロック信号出力装置のハード構成ブロック図である。
同図において、設定入力手段20は前記汎用出力設定/実行部3の中の設定機能を有するものであり、各種のインタロック信号の中から任意の信号を選択したり、あるいは、選択した信号に対応させる汎用出力信号を設定することができる。設定入力手段20は、例えば、各種設定スイッチのみを有してもよいし、あるいは、この各種設定スイッチと、設定時の操作を容易とするための表示器とを有していてもよい。そして、上記選択信号や設定信号は、後述する汎用出力コントローラ10に入力される。
表示手段30は、汎用出力コントローラ10からの表示指令に基づいて、プレス制御装置1の様々な内部情報、運転情報、メッセージ等を表示する。また、表示手段30はこの表示以外に、前述の設定入力手段20の表示器として上記設定操作時に必要な情報やメッセージ、すなわち、選択可能な各インタロック信号の名称、使用可能な汎用出力番号(汎用出力ポートのアドレスに対応する)、あるいはインタロック信号の機能設定データ、などの各種設定データ、及びガイダンスやメニューコマンドを表示するようにしてもよい。この表示手段30は、例えば液晶表示器やプラズマ表示器のようなグラフィック画面表示器、あるいはLED(発光ダイオード)等によるキャラクタ表示器を有している。
【0019】
汎用出力コントローラ10は、前記汎用出力設定/実行部3の中の実行機能を有している。すなわち、汎用出力コントローラ10はマイクロコンピュータ等のコンピュータ装置を主体として構成されており、読み書き可能な所定容量の記憶装置を有している。この記憶装置内には、前記選択可能な各種インタロック信号の選択項目(名称等)データ、あるいは使用可能な汎用出力信号の名称又は番号のデータなどが記憶されている。汎用出力コントローラ10は、設定入力手段20からの入力信号に基づいて後述するような所定の演算及び判定処理を行い、各汎用出力信号と各インタロック信号との対応テーブルを作成して前記記憶装置内に記憶する。さらに、プレス運転中には、この対応テーブルを参照し、プレス運転状態を監視しながら、かつスライドの動作に同期して、所定の汎用出力信号をオン又はオフする指令を汎用出力回路40に出力する。
【0020】
汎用出力回路40は前記汎用出力部4を構成するものであり、各汎用出力信号に対応する出力ポートを有する出力回路からなる。この出力回路の形態としては、例えばリレー接点出力、半導体出力(オープンコレクタ出力等)、あるいは電気的な絶縁機能を有するアイソレーション出力等を組み合わせて設けることができる。また、周辺装置の仕様等に対応して出力ポート点数を増減することができるようになっており、各汎用出力ポートにはアドレス(汎用出力番号に相当する)が割り付けられている。さらに、使用可能な汎用出力ポートのアドレス、その回路形態種別、及び全出力点数が予め任意に設定可能となっている。
【0021】
図3は本発明に係わるインタロック信号出力装置の機能構成ブロック図であり、同図に基づいて各機能別に詳細に説明する。
前記設定入力手段20は、汎用出力機能の設定に関わる前記選択信号や設定信号を汎用出力設定手段11に出力する。第1記憶手段15は汎用出力として選択可能な各種インタロック信号の名称や機能を予め記憶しており、また第2記憶手段16は汎用出力回路40の中で汎用出力として使用可能な出力ポートのアドレスを予め記憶している。
【0022】
汎用出力設定手段11は、設定入力手段20からの前記入力信号に基づいて、第1記憶手段15に記憶されたインタロック信号の名称や機能と、第2記憶手段16に記憶された汎用出力ポートのアドレスとを参照し、前記選択信号により選択されたインタロック信号と、前記設定信号により設定された汎用出力ポートのアドレスとの対応テーブルを作成する。また、汎用出力設定手段11はこの設定処理中に設定状態を表示するために、設定処理中の各種設定データの表示指令を表示手段30に出力する。
【0023】
汎用出力制御手段17は、プレス運転中に、汎用出力設定手段11によって作成された前記対応テーブルを参照しながら、プレス運転状態及びスライド動作位置等を監視し、上記設定された各汎用出力ポートをオン又はオフするタイミングを判断し、この判断に従って汎用出力回路40にオン指令又はオフ指令を出力する。
汎用出力回路40は、このオン指令又はオフ指令に従って、各汎用出力ポートをオン/オフ駆動する。
【0024】
図4は本発明のインタロック信号出力装置に係わる操作パネル図であり、同図に基づいて設定入力手段20及び表示手段30を具体的に説明する。
操作パネルPは、プレス機械のデータ設定、型段取、生産及びメンテナンス等の各運転操作モードに応じた操作を行う各種スイッチと、各運転操作モードでのプレス運転状態や各種の情報やデータが表示される表示部を備えている。すなわち、操作パネルPの略中央部には表示手段30が設けられており、その下方には設定入力手段20が設けられている。
【0025】
表示手段30として、本実施形態では、表示画面の前面にその所定領域に割り付けられた複数の透明タッチキーを有する、透明タッチキー付きのグラフィック表示器31が用いられている。このグラフィック表示器31には、汎用出力機能の設定時の設定状態やデータを表示するだけでなく、各プレス運転モードでの操作時に必要なモニタ情報やデータが表示される。また、グラフィック表示器31の最下部には、各種データを設定する時の操作コマンドキー部24が設けられており、操作コマンドキー部24には各操作コマンドキーの名称が表示され、この表示に対応する透明タッチキーの操作により各操作コマンドが入力されるようになっている。
【0026】
操作パネルPの下部には、操作電源を投入又は遮断する電源キースイッチ26、及び各種データを設定するためのデータ設定モードに切り替えるデータ設定キースイッチ21が配設されている。また、グラフィック表示器31のすぐ下方には、各種データを設定するための、グラフィック表示器31の画面に表示されるカーソルを移動させるカーソル移動スイッチ22と、数値データを入力できるテンキー部23とが設けられている。そして、本実施形態においては、これらのデータ設定キースイッチ21、カーソル移動スイッチ22、テンキー部23、操作コマンドキー部24、及びグラフィック表示器31によって設定入力手段20が構成されている。
【0027】
つぎに、図5に本発明に係わる汎用出力の設定操作フローチャートの一例を示しており、同図に従って設定手順を説明する。なお、各ステップ番号にはSを付す。
まず、電源キースイッチ26により操作電源を投入すると、グラフィック表示器31の画面には図示しない生産モード初期画面が表示される。このとき、データ設定キースイッチ21を「入」に切り替える(S1)。これにより、上記画面には図6に示すようなデータ設定の初期画面が表示される。つぎに、この初期画面において下部の操作コマンドキー部24に表示されたタイミング設定K1を押す(S2)と、画面表示は図7に示すようなロータリカム設定画面となる。この後、操作コマンドキー部24に表示されたロータリカムキーK2を押すと、1番目の汎用出力信号(以後、汎用出力1と言う)に対応する箇所の名称表示D1(ここでは、RCLS1の表示)が反転表示されるとともに、以後ロータリカム信号が設定可能となる(S3)。「RCLS1」が反転表示されている状態においては、ロータリカム信号RCLS1が設定可能であり、このとき「切/入」キーK3を押す毎にそのロータリカム出力の切(オフ)又は入(オン)が設定でき、テンキー部23のテンキー(数字キー)により出力角(上記で設定した切(オフ)又は入(オン)の出力角度範囲)及び進角の設定値データを入力でき、ENTキーにより設定値データを確定する(S4)。これにより、汎用出力1はロータリカム信号RCLS1に対応するように設定され、次に、「RCLS2」が反転表示されてロータリカム信号RCLS2が設定可能となる。以後、同様にして、順次ロータリカム信号を設定することができる。
【0028】
この後、図7に示すロータリカム設定画面の名称キーK4を押すと(S5)、画面は図8に示すようなロータリカム名称登録画面となる。このロータリカム名称登録画面では各ロータリカム信号の名称を登録できるとともに、前述のように選択可能な信号として予め設定された所定のインタロック信号の中からいずれかの信号を選択し、汎用出力信号に対応するように設定することができる。
【0029】
つぎに、現在ロータリカム出力設定中か判断し(S6)、ロータリカム出力設定中のときは、各ロータリカム信号の名称を入力する(S7)。ここで、各ロータリカム信号の名称を入力するには、カーソル移動スイッチ22によりカーソルを移動し、ロータリカム名称登録画面のキャラクタ表示部32に表示されている英数字、カタカナ及び各種記号等のキャラクタの内のいずれかにカーソル位置を一致させて選択し、ENTキーによりその選択したキャラクタを名称の位置に表示させる。そして、登録キーK5を押すことにより、そのときの名称が登録される。この後、画面はロータリカム設定画面となり、S3に戻って以上の処理を繰り返す。
【0030】
前記S6でロータリカム出力設定中でないときは汎用出力の選択及び設定を行なうものと判断し、図8に示すロータリカム名称登録画面の選択キーK6及び登録キーK5を押して汎用出力の選択及び設定操作を行なう(S8)。すなわち、選択キーK6を1回押すごとに、ロータリカム名称登録画面の中央下部に表示されているインタロック信号表示部33の各種インタロック信号(図8においては切、寸動、安一、連続、等)の反転表示が順次サイクリックに移行し、登録キーK5を押すことにより前記反転表示されているインタロック信号が当該汎用出力に対応付けされる。例えば、S5で名称キーK4を押したときに(図7参照)、名称の「RCLS1」が反転表示されており、かつインタロック信号表示部33の「準備完了」が反転表示されている時に登録キーK5を押した場合には、図9に示すように汎用出力1が準備完了信号として設定される。
【0031】
以上の設定により、設定された各汎用出力ポートのアドレスが、ロータリカム信号、プレス運転モード信号(寸動、安一、連続等)、運転状態信号(準備完了、異常、C/B(クラッチ/ブレーキ)ON等)、あるいは周辺装置指令信号(送りタイミング、リリース等)などの各インタロック信号と対応付けられて対応テーブルとして記憶される。そして、プレス運転中には、各インタロック信号のオン又はオフの出力タイミングに基づいて、それぞれに対応する汎用出力のオン又はオフが制御される。
【0032】
以上説明したように、予め記憶した各種のインタロック信号の中から、周辺装置との同期制御に必要なインタロック信号を選択し、選択したインタロック信号を所望の汎用出力に対応させ、この汎用出力を使用して同期制御が行なえる。したがって、プレス機械をユーザーに納入した後に周辺装置の変更又は追加があっても、従来のように新しい周辺装置の同期制御のために新しいリレー回路やロータリカム信号を追加したり、あるいはシーケンサのシーケンスソフトを変更したりするなど、プレス制御装置1を大改造する必要が無くなり、この改造作業に要した時間と費用を大幅に低減できる。しかも、改造時に発生する作業ミスも無くなるので、改造作業後のプレス機械の立ち上げに要する時間を短縮できる。
【0033】
また、ユーザーの要求仕様に適合するようにプレス機械毎に専用のリレー回路やシーケンスソフトを製作する必要がなくなるので、各種の周辺装置との同期制御に必要なインタロック信号の出力回路を共通化及び標準化し、予め製作工場内で標準的なリレー回路やシーケンスソフトを製作することが可能となる。この結果、インタロック信号出力回路に係わる製作時間の短縮、製作コストの低減、製作納期の短縮、及び製作ミスの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的機能の説明図である。
【図2】本発明に係わるインタロック信号出力装置のハード構成ブロック図である。
【図3】本発明に係わるインタロック信号出力装置の機能構成ブロック図である。
【図4】本発明のインタロック信号出力装置に係わる操作パネル図である。
【図5】本発明に係わる汎用出力の設定操作フローチャートである。
【図6】本発明に係わるデータ設定の初期画面の例である。
【図7】本発明に係わるロータリカム設定画面の例である。
【図8】本発明に係わるロータリカム名称登録画面の例である。
【図9】本発明に係わるロータリカム設定画面の他の表示例である。
【図10】従来技術に係わるプレス制御装置のインタロック信号の説明図である。
【符号の説明】
1…プレス制御装置、1a…インタロック信号出力装置、2…汎用出力選択項目記憶部、3…汎用出力設定/実行部、4…汎用出力部、5…リレー回路、6…ロータリカム装置、7…シーケンサ、10…汎用出力コントローラ、11…汎用出力設定手段、15…第1記憶手段、16…第2記憶手段、17…汎用出力制御手段、20…設定入力手段、21…データ設定キースイッチ、22…カーソル移動スイッチ、23…テンキー部、24…操作コマンドキー部、30…表示手段、31…グラフィック表示器、40…汎用出力回路、50…周辺装置。
Claims (4)
- 周辺装置との同期運転を制御する、少なくとも運転モード信号、プレス状態信号及び周辺装置指令信号のいずれか並びにロータリカム信号を含むインタロック信号を出力するプレス機械のインタロック信号出力装置において、
所定点数の汎用出力ポートを有する汎用出力回路(40)と、
予め、選択可能な少なくとも運転モード信号、プレス状態信号及び周辺装置指令信号のいずれか並びにロータリカム信号を含む複数のインタロック信号のそれぞれの名称を記憶する第1記憶手段(15)と、
予め、汎用出力回路(40)の少なくとも1つの使用可能な汎用出力ポートのアドレスを記憶する第2記憶手段(16)と、
第1記憶手段(15)に記憶した複数のインタロック信号の名称の内いずれか1つの名称を選択し、この選択した名称と、第2記憶手段(16)に記憶した汎用出力ポートのアドレスの内のいずれか1つとの対応付けの設定データを入力する設定入力手段(20)と、
設定入力手段(20)により入力された各対応付けの設定データをそれぞれの汎用出力ポート毎に記憶する汎用出力設定手段(11)と、
プレス運転中に、汎用出力設定手段(11)により記憶された対応付けに基づいて、前記選択された各インタロック信号の出力タイミングで、汎用出力回路(40)の各インタロック信号に対応するアドレスの汎用出力ポートを制御する汎用出力制御手段(17)とを備えた
ことを特徴とするプレス機械のインタロック信号出力装置。 - 請求項1記載のプレス機械のインタロック信号出力装置において、
使用可能な汎用出力ポートの点数を増減可能とした
ことを特徴とするプレス機械のインタロック信号出力装置。 - 請求項1記載のプレス機械のインタロック信号出力装置において、
前記設定入力手段(20)がグラフィック表示器を有する
ことを特徴とするプレス機械のインタロック信号出力装置。 - 周辺装置との同期運転を制御する、少なくとも運転モード信号、プレス状態信号及び周辺装置指令信号のいずれか並びにロータリカム信号を含むインタロック信号を出力するプレス機械のインタロック信号出力方法において、
予め、選択可能な少なくとも運転モード信号、プレス状態信号及び周辺装置指令信号のいずれか並びにロータリカム信号を含む複数のインタロック信号のそれぞれの名称を記憶する第1記憶工程と、
予め、準備された所定点数の汎用出力ポートの内少なくとも1つの使用可能な汎用出力ポートのアドレスを記憶する第2記憶工程と、
第1記憶工程で記憶した複数のインタロック信号の名称の内いずれか1つの名称を選択し、この選択した名称と、第2記憶工程で記憶した汎用出力ポートのアドレスの内のいずれか1つとの対応付けを設定する工程と、
この設定した各対応付けを、それぞれの汎用出力ポート毎に記憶する工程と、
プレス運転中に、前記汎用出力ポート毎に記憶した対応付けに基づいて、前記選択された各インタロック信号の出力タイミングで、各インタロック信号に対応するアドレスの汎用出力ポートを制御する工程とを有する
ことを特徴とするプレス機械のインタロック信号出力方法。
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