JP4010614B2 - 分離型端子台の誤挿入防止機構 - Google Patents

分離型端子台の誤挿入防止機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、通信タ−ミナル等電気機器の入出力端子として使用される端子台に関するもので、特に多数本の電線により、外部の電気・電子機器と接続される場合に好適な分離型端子台の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、多数本の電線により外部機器と接続される端子台2は、図1に示すように機器本体1の背面に固定的に設置され、接続する電線は多数本の端子ネジ3により、個々に固定されている。そのような使用状況では、機器本体は背面に張りめぐらされた多数本の電線により、言わばその場所に拘束された形となっており、通常の使用条件下では全く支障はないが、何らかの事情により、設定場所の変更が必要になった場合、或いは点検、補修、修理等で、機器の配置変更や移動の必要が生じた場合には、接続した電線を本体機器から取り外し、軽装化してから処置しなければならない。そのためには多数本の電線全てについて、その端末を固定している端子台の端子ネジを、1本ずつ緩めて外さねばならず、その結果非常に大きな労力、時間のロスになっていた。しかも再連結時に結線順序を誤る恐れもあり、その処置・管理は、作業者にとって大きな負担となっていた。
【0003】
このような端子台への配線用電線の脱着作業を軽減するために、これまでに多くの改善・改良の試みがなされてきた。中でも、個々の接続端子を外すことなく、端子台全体を着脱可能にする手法は、作業量の大幅軽減ばかりでなく、各端子の接続ミスを完全に解消することで、非常に注目を浴びている。本願発明者らは、先にその好適な構造として、電気機器本体に固定されるソケット部とこのソケット部に着脱容易に嵌合されるネジ端子部とから成る、分離可能な端子台を提案し、実際の機器に採用して非常に大きな成果を挙げつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような分離型端子台では、嵌合すべきネジ端子部が正しいソケット部と正しく組み合わされてこそ、その本来の効果を挙げ得ることは言うまでもない。分離可能な端子台をはじめ、多くの分離型構造をもった電気部品において、入力端子台と出力端子台との混同や、挿入する向きを間違えたり、嵌合位置を誤る等の、嵌合時に発生するトラブルの発生を防ぎ、正しい組み合わせ部品が、正しい組み合わせ配置でのみ嵌合を可能とする、誤挿入防止の仕組みは必須である。これまでの電気部品は、接合部位に特定の組み合わせでのみ嵌合可能にした機構を組み込んだものがほとんどである。従来のかかる防止機構は、いずれも該当部材の製造段階で予め締め組み込まれ、使用の途中で他の組み合わせ部品に変更することができない。どうしても変更しなければならない場合には、嵌合する両方の部品を共に変更しなければならないという、重大な制約がある。従って、使用の過程で接続する組み合わせを変更する必要が生じたような場合に、作業者に過大の負担を掛けることなく、現場でも容易に組み合わせ条件を設定し直して、別の部品と新たな嵌合を可能にする、汎用性を持ったフレキシルな機構の実現が、強く要望されているにも関わらず、未だに果たされていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、下記の構成を有するものである。
(1) 電気機器本体に固定されるソケット部と該ソケット部に着脱容易に嵌合されるネジ端子部とから成る端子台に於いて、該ソケット部に凹部を設け、該凹部に差込可能な部材をもつ該ネジ端子部に設けられたn個(nは1以上の整数)のガイドを、いずれも複数の選択可能位置の中から、唯一の挿入可能な組み合わせ位置に設定することにより、該ネジ端子部と該ソケット部とを正しく嵌合せしめ、該ガイドは該ネジ端子部に設けられた端子金具の基台部より下方側であって、該基台部の一端から下方へ延びるリード片より前記基台部の他端側への領域に配置されることを特徴とする分離型端子台の誤挿入防止機構。
(2) 該ガイドは、互いに平行な軸芯をもち、軸芯間水平距離を隔てて、互いに逆方向に突出した取付ピンおよび前記部材としての柱状部をもつことを特徴とする請求項1記載の分離型端子台の誤挿入防止機構。
(3) 該ガイドは、該ガイドに形成された取付ピンにより該ネジ端子部のm個の位置で固定可能に装着され、該ソケット部の、該ガイド固定可能位置に相対する位置に設けられたm個の凹部のうち充填されずに残された1個の凹部が、該ガイドの固定位置と合致した場合に、該ソケット部とネジ端子部とが嵌合可能とし、mは2以上の整数であることを特徴とする請求項1または2記載の分離型端子台の誤挿入防止機構。
(4) 該ソケット部に設けたm個の凹部は、該凹部と対応する位置に設けられたm個の差込孔に、該ソケット部の下側から充填ピンを差込固定することにより充填可能な構造であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の分離型端子台の誤挿入防止機構。
(5)該ガイドの該複数の選択可能位置は該ソケット部の内側底部に該基台部方向と該リード片方向とに垂直な方向に配置されることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の分離型端子台の誤挿入防止機構。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を、図面に従って説明する。
本発明の誤挿入防止ガイドを設ける分離型端子台の構造として、多くの構造、形式が採用可能であるが、ここでは一つの好ましい実施例として、図2に側断面を示すような構造の端子ユニットを複数個、長手方向に配列して一体形成した構成のものを例として説明する。言うまでもなく、本発明の精神を逸脱しない限り、多くの変更が可能である。この分離型端子台4は、上部約2/3を占めるネジ端子部4Aと、残りの下部約1/3を占めるソケット部4Bから成る。ネジ端子部4Aは、圧着端子5を固定する端子ネジ6を備えた端子ネジ側ハウジング7と、端子ネジ6と螺合する螺合部10Aを形成した端子金具10を備えた端子金具側ハウジング8の二つからなる構造をもち、ソケット部4Bは、機器本体内の配線網に接続された、導電性受栓端子11をもったソケット部ハウジング9によって構成され、各ハウジングとも電気絶縁性のプラスチックで成形され、周囲から絶縁されている。端子金具側ハウジング8の基部8Aから下方に突出する、端子金具10の基台部10Bに垂設されたリ−ド片10Cの先端部10Dを受栓端子11に形成された対向する接触子11A間に挿入することにより、圧着端子5と受栓端子11とが導通状態になる。
【0007】
ソケット部4Bは、図示しない機器本体に固定されており、ネジ端子部4Aの側面を手指で掴んで上方へ引き上げれば、端子台4のネジ端子部4Aをソケット部4Bから分離できる。こうして機器本体を、接続された電線の拘束から開放すれば、機器本体の移動その他の取り扱いが非常に容易となり、しかも、ハウジングの分離面に現れる導電性のリ−ド片10Cと接触子11Aは、それぞれのハウジングに形成された各二つの挿入部8B、8Cと受容部9B、9Cによって、遮蔽するように覆われているために、表面に露出せず、感電の危険は完全に回避されている。従ってここに挙げた分離型端子台では、能率向上と共に安全性にも優れた特徴を発揮する。
【0008】
ネジ端子部4Aを構成する二つのハウジング7、8は、図2では別個の部材として成形し、組み立て過程で嵌合されている。端子ネジ側ハウジング7の上面部7Bには、圧着端子5を端子金具10の基台部10Bに圧接固定するために、端子ネジ6をドライバーにて回転操作するための操作口14が設けられている。ネジ軸線上の下方対向面には、端子ネジ6と螺合するネジ山をもった螺合部10Aが、端子金具側ハウジング8の支持部上面に設けられ、螺合部10Aを形成した基台部10Bを下側から支承する。圧着端子5には端子ネジ6が貫通可能な孔5Aが設けられており、端子ネジがドライバーで押圧されてまわされると端子ネジ6は、圧着端子5の孔5Aを貫通するとともに螺合部10Aと螺合し、圧着端子5と端子金具10を導通状態に保持する。
【0009】
座金16には、ワッシャ15を介して端子ネジ6が回動は自由であるが抜けないように設けられており、座金16の一方の端には座金ガイド部16Aとバネ押圧部16Bが設けられており、座金ガイド部16Aを端子ネジ側ハウジング7に形成された座金案内溝7Aに位置させるとともにバネ押圧部16Bに端子ネジ側ハウジング7に形成されたコイルバネ挿入孔7Cに配設された端子ネジ復帰用コイルバネ27の一端を接触させて、端子ネジ6を自動的に操作口14付近に復帰させるようにして、端子ネジ6を緩めた場合でも、脱落することなく、端子ネジを復帰位置に待機させるようにしている。端子ネジ6を締めこんで螺合部10Aと螺合させた固定状態にある時は、端子ネジ6の頂部が端子ネジ側ハウジング上面部7Bから深く沈み、上面部7Bは端子ネジ6のストッパを兼ねたフィンガ−プロテクタ−の機能を備えている。
【0010】
端子金具側ハウジングの基部8Aから、上方に伸びる二つの支持部8D、8Eの先端には螺合部10Aを、端子ネジの軸芯に合わせて固定する。端子金具10の基台部10Bに垂設されたリ−ド片10Cの先端部10Dは、端子金具側ハウジングの基部8Aから下方に突出し、ソケット部ハウジング9に設けられた受栓端子11の対向する接触片11Aと契合して、端子台としての機能を発揮する。端子金具側ハウジング8の基部8Aから、下方に突出したリ−ド片先端部10Dを、感電の危険や、機械的損傷から保護するために、リ−ド片先端部10Dを挟んで二つの挿入部8B、8Cが、リ−ド片先端部10Dより高くなるよう設けてある。これらの挿入部8B、8Cは、ネジ端子部4Aとソケット部4Bを結合する際の先導部材としても機能し、リ−ド片先端を確実に接触片11Aに誘導する。しかし、これら二つの挿入部8B、8Cは、各ユニットに全て同一形状で設けられているために、例え間違ったネジ端子部が挿入されようとしても、その正誤の識別は全く不能であり、それ故本発明の誤挿入防止機構の導入が必要となるのである。
【0011】
ソケット部ハウジング9の基部9Aから、接触片11Aを挟んで、接触片11Aより高く突出する二つの受容部9B、9Cが設けられ、受容部9B、9Cは、接触片11Aによる感電事故の防止と接触片の機械的損傷に対する保護機能をもつ。受栓金具11は、リード片11Bを介して本体各部位に連結される。ソケット部ハウジング9は固定部材18により、機器本体背部に任意の手段で固定される。
【0012】
複数個配列固定された端子台のユニット間のn個所のスペ−スに、各ユニットと干渉しないよう、各1個の本発明の誤挿入防止機構が、合計n個設けられる。図3には、n=3の場合、即ち3個の誤挿入防止機構19が配設された例が示されている。本発明の誤挿入防止機構の好適な実施例の一つを図4に示すが、本発明はこの実施例のみに限定されるものではない。図4に側断面図を示した本実施例は、互いに平行な軸芯をもち、一方の側に取付ピン20Dをもったガイド20、端子金具側ハウジング8の基部8Aに設けられた取付ピン20Dの差し込み孔21、ソケット部ハウジングの基部9Aに設けられた差し込み孔22、及び差し込み孔22を埋める充填ピン23で構成される。
【0013】
ガイド20は、図5にその概略斜視図を示すように、板状部20Aの一方の側部に柱状部20C(誤挿入防止用部分)が一体的に設けられ、板状部20Aの柱状部20Cの反対側の側部20Bの上面に取付ピン20Dが突出形成されている。取付ピン20Dは、図5の上向きの矢印で示すように、ネジ端子部を構成する端子金具側ハウジング8の基部8Aに設けられた差し込み孔21にはめあい状であるが回動自在に挿入され、側部20Bを中心にした扇形形状の範囲内を揺動的に移動することができる。
【0014】
一方、ソケット部ハウジング9の側面部9D内側には上記柱状部20Cと嵌合するm個(本実施例ではm=2)凹部29が設けられ、また基部9Aには、上記凹部29と対応する位置にm個の差し込み孔22が設けられている。該差し込み孔22は、1個のみを残して、上記凹部29とも嵌合する充填ピン23が差し込まれる。充填ピン23が嵌合していない凹部29と相対する位置に、ガイド20の柱状部20Cが位置する場合、ネジ端子部4Aとソケット部4Bは正しく嵌合され、端子台として正常に機能するのである。換言すれば、ネジ端子部4Aをソケット部4Bに嵌合する場合、誤挿入防止ガイド20も図5の矢印の方向に前進し、取付ピン20Dにより、ネジ端子部4Aに回動自在に装着されたガイド20により規定された柱状部20Cの位置が、充填ピン23が嵌合していない凹部29の位置に合致しなければ、両者の嵌合は不可能である。即ち、ガイド20と、凹部29(差し込み孔22と対応する位置にある)と充填ピン23との組み合わせ位置により、嵌合すべきではない不適正な端子部4Aや、不適正な挿入位置等での嵌合を妨げ、誤挿入を防止する機能を果たすのである。
【0015】
柱状部20Cは、上記m個の凹部29のいずれにも挿入可能である。従って、凹部29および凹部29に対応した位置にある差し込み孔22は、ネジ端子部をソケット部に正しく嵌合した位置の、取付ピン20Dの軸の延長線を中心とする、半径が取付ピン20Dと柱状部20Cの軸間水平距離に等しい円弧上に配置されている。
【0016】
また、上記柱状部20Cの下部を下方への突出形状とし、ソケット部ハウジングにはm個の差し込み孔22のみを設けて、該差し込み孔22は、1個のみを残して、充填ピン23で埋められ、所定の位置のみに柱状部20Cのの突出部が埋められていない差し込み孔22に嵌合する形態としてもよい。
【0017】
上記の説明から明らかなように、ガイド20は、ソケット部4Bの凹部29の数に等しいm個の位置で固定することが必要である。更にその固定位置を、必要に応じて、随時簡単に変更できることも必要である。そのために、任意の手法が用いられるが、例えば、取付ピン20Dの形状を円形状にし、該取付ピン20Dを端子金具側ハウジングの基部8Aに設けられた取付ピン差し込み孔21に回動自在であるが圧入固定する手段がある。取付ピン20Dを取付ピン差し込み孔21に圧入しているため、ガイド20を所定位置に回動させたとしてもその位置を保持している。
【0018】
他に、取付ピン20Dの形状を回転自在の円形状とし、該取付ピン20Dを端子金具側ハウジングの基部8A下面に設けられた取付ピン差し込み孔21に差し込む一方、図6(a)(端子金具側ハウジングの基部8Aをソケット部との嵌合方向から見た平面図である。)に示すように、端子金具側ハウジングの基部8Aに設けられた挿入部8Cの下部にガイド20の回動を妨げるような突起部28を設ける手法も用いられる。ガイド20の柱状部20Cを下方に突出した形状(突出部20C')とし、かつガイド20の柱状部の下部突出部分以外は突起部28に妨げられないような形状とする一方、突起部28はガイド20を回動させる時、強く力を加えれば突出部20C'が突起部を越えるが、ガイド20が他の部品や手指に触れたり、あたった程度では突出部20C'が突起部を越えないような形状とすることにより、ガイド20の回動が可能で、かつ所定位置に固定させることが可能である。なお、上記突出部の設置位置は挿入部8Cの下部に限らず、挿入部8Cのより上方に設けてもよいが、その場合は突起部の位置に応じて、ガイド20を上記の作用が可能な形状にする必要がある。
【0019】
また、他の手段として取付ピン20Dの突出部の断面形状及び取付ピン差し込み孔21の形状を、固定すべき位置の数mに対して、m+2以上の正多角形とし、ガイド20の板状部20Aを配設すべき方向に合わせて、取付ピン20Dを取付ピン差し込み孔21に挿入するものである。例えば固定位置が2箇所、即ちm=2であれば、2+2=4であるから、正方形以上の正多角形とし、ガイド20の挿入位置を隣接する2辺に選べば、ガイド20の板状部20Aを扇形角度90度の範囲に揺動可能で、その両端の位置で固定することが可能となる。更に正六角形とすれば、固定可能な2箇所の固定位置は、扇形角度60度乃至120度の範囲のいずれにも、設定可能となる。いずれを選定するかは、図3に示したようなユニット間の限られたスペ−ス内に、ガイド20が揺動可能な扇形範囲を収めることにより決定される。また、m=3の場合は、3+2=5であるから、正5角形以上であればよいことになるが、上述の許容スペ−ス内に収まるように、また更に製作し易さ等も考慮して、正六角形、正八角形などを適宜、選定すればよい。しかし、通常は余り大きなスペ−スの余裕は与えられないから、正多角形の角数の大きな形状を選定した方が好ましい。図6(b)(端子金具側ハウジングとソケット部ハウジングが嵌合した状態でガイド20の状態を端子金具側ハウジング側から見た図である。)に、m=3の場合の、取付ピン20Dの断面形状及び嵌合するソケット部ハウジングの基部9Aに穿つ充填ピン差し込み孔22の形状を、正六角形にした場合の平面図を示す。
【0020】
さらに、ガイド20の位置固定のための、他の実施例としては、図6(c)(端子金具側ハウジングの基部8Aをソケット部との嵌合方向から見た平面図である。ガイド20は点線で表わす。)に示すように、柱状部20Cの上面、即ち取付ピンの突出する方向の端面に、高さの低い補助ピン20Eを突出させ、併せてこの補助ピン20Eが挿入可能な孔24を、ガイド20を固定すべき位置に合わせて、端子金具側ハウジング8の基部8Aに穿ち、ガイド20を補助ピン20Eで、選択すべき位置に固定するものである。この場合は、ガイド20の回転中心となる取付ピン20Dを基部8Aから完全に抜き去ることなく、補助ピン20Eが抜ける程度に、ガイド20を引き出して、所定の固定位置まで揺動させればよいので、条件変更をより簡便に行えるのと、ガイド20の固定位置を任意の位置に設定することができるため、ユニット間スペ−スの極度に狭いような場合に好適である。補助ピン20Eとしては、小径の高さの低いものの方が扱い易く、好ましい。
【0021】
柱状部20C及び凹部29(柱状部20Cを直接差し込み孔に差し込む場合は、充填ピン差し込み孔22)の断面形状は任意であるが、柱状部20Cが複数の凹部29(あるいは充填ピン差し込み孔22)のいずれにも滑らかに挿入され、後述する充填ピン23が共通に使用できるためには、また製作の容易さからも、円形断面が好ましい。凹部29(あるいは充填ピン差し込み孔22)は、ソケット部とネジ端子部とが正しく嵌合するよう規定する機能をもつものであるから、選択可能なm個の凹部の内の1箇所をのみを、柱状部20Cの挿入が可能なように残して、ガイド20の固定位置とのマッチングを規定する必要がある。そのために、充填せず残す位置以外の凹部29を充填ピン23により充填して、柱状部20Cの挿入を不能にする必要がある。そのための手法は、特に限定されないが、図7(a)に側断面図で示すような、段付き形状の充填ピン23を、図7(a)の矢印の方向に沿って、ソケット部ハウジング9の基部9Aの外側から差し込み、差し込み孔22より突出させて挿入、固定する(図7(b))。
【0022】
充填ピン23の具体的な固定手段としては、図7に示したように、充填ピン23は径大の基台23Aに径小の柱状部23Bを一体形成したもので、差し込み孔22の対応部位段部22Aを形成し、基部9Aより、柱状部23Bを突出させて圧入固定させる。柱状部23Bは、基部9Aより突出しているため、ガイド20が所定位置でない場合、ガイド20の柱状部20Cと充填ピン23の柱状部23Bとが当接し、ネジ端子部4Aとソケット部4Bとの嵌合ができなくなり、ネジ端子部4Aとソケット部4Bとの誤嵌合が防止される。また、充填ピン23が基部9Aより突出しているため、ネジ端子部4Aのリード片10Cがソケット部4Bの接触子11Aに接触しないため、誤接続が防止される。
【0023】
また、充填ピン23の他の固定手段として、基台23Aの側面にネジ部を形成し、差し込み孔23に螺着固定する手段、あるいは充填ピン23を単純な円柱形状とし、差し込み孔に挿入した後、電気機器本体により外側より差し込み孔22を覆って充填ピン23の脱落を防止する手段等が挙げられる。
【0024】
【本発明の効果】
本発明によれば、次の諸効果が得られる。
(1)機器本体に固定されるソケット部と、これに着脱容易に嵌合されるネジ端子部から成る端子台に於いて、回動自在且つ固定可能な誤挿入防止ガイドを、端子金具側ハウジングの基部に取りつけて複数位置に固定可能なように配設し、一方ソケット部には、上記誤挿入防止ガイドに設けた柱状部と相対する位置に、該柱状部を嵌合できる凹部を設け、その内の1つのみを残して他の凹部を充填ピンにより充填するため、ネジ端子部に位置固定されたガイドの柱状部と、ソケット部の充填されていない凹部とが合致した場合のみ、ネジ端子部をソケット部に嵌合することができる。このような機能をもった、本発明の誤挿入防止機構は、装着せんとするネジ端子部の正誤を識別して、間違ったネジ端子部の誤挿入を防ぐのみならず、正しいネジ端子部の不適正位置での挿入によるトラブル発生の防止が可能である。
(2)誤挿入防止ガイドのネジ端子部に対する固定位置、及びガイドの挿入を許容する空の凹部位置を、常に対応して変更することが可能であるため、使用の途中でも必要に応じて何時でも、仕様変更に対応できるフレキシビリティをもっている。従来の一般の分離型電気部品における誤挿入防止機構では、製造段階で作りこまれ、その後の追加変更には全く対応できなかったのに比べ、非常に汎用性に富んでいる。しかも切替え作業は、ネジ端子部の誤挿入防止ガイド固定位置の変更と、充填ピンの入れ換えのみの簡単なものであり、非常に容易に取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の端子台の正面図である。
【図2】分離型端子台の側断面図である。
【図3】本発明の実施例の一つである誤挿入防止機構を設けた分離型端子台の側面図及び平面図である。
【図4】図3のAB断面図である。
【図5】本発明の誤挿入防止機構部分の実施例の一つを示した拡大斜視図である。
【図6】(a)本発明の誤挿入防止機構部分の実施例を更に具体的に示した拡大平面図である。(b)本発明の誤挿入防止機構部分の他の実施例を具体的に示した拡大平面図である。(c)本発明の誤挿入防止機構部分の他の実施例を具体的に示した拡大平面図である。
【図7】(a)充填ピンと差し込み孔の一例の側断面図である。(b)(a)において充填ピンを差し込み孔に差し込んだ様子を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 電気機器本体
2 従来例の端子台
3 従来例の端子台に付設された端子ネジ
4 分離型端子台
4A ネジ端子部
4B ソケット部
5 圧着端子
5A 孔
6 端子ネジ
7 端子ネジ部側ハウジング
7A 座金案内溝
7B 端子ネジ部側ハウジングの上面部
7C 復帰用コイルバネ挿入孔
8 端子金具側ハウジング
8A 端子金具側ハウジングの基部
8B 端子金具側ハウジングの挿入部
8C 端子金具側ハウジングの挿入部
8D 端子金具側ハウジングの支持部
8E 端子金具側ハウジングの支持部
9 ソケット部ハウジング
9A ソケット部ハウジングの基部
9B ソケット部ハウジングの受容部
9C ソケット部ハウジングの受容部
9D ソケット部ハウジングの側面部
10 端子金具
10A 端子金具の螺合部
10B 端子金具の基台部
10C 端子金具のリード片
10D リード片の先端部
11 受栓端子
11A 接触子
11B 受栓端子のリード片
13 端子口
14 操作口
15 ワッシャ
16 座金
16A 座金ガイド部
16B バネ押圧部
17 接続端子
18 ソケット部ハウジング固定部材
19 誤挿入防止機構
20 誤挿入防止ガイド
20A 誤挿入防止ガイド板状部
20B 誤挿入防止ガイド板状部側部
20C 誤挿入防止ガイドの柱状部
20C’ 柱状部下部突出部分
20D誤挿入防止ガイドの 取付ピン
20E 誤挿入防止ガイドの補助ピン
21 端子金具側ハウジングの基部に設けられた取付ピン差し込み孔
22 ソケット部ハウジングの底面部に設けられた充填ピン差し込み孔
22A 充填ピン差し込み孔の段部
23 充填ピン
23A 充填ピンの基台
23B 充填ピンの柱状部
24 補助ピン挿入孔
25 導線
26 電気機器本体ケース
27 端子ネジ復帰用コイルバネ
28 突起部
29 凹部

Claims (5)

  1. 電気機器本体に固定されるソケット部と該ソケット部に着脱容易に嵌合されるネジ端子部とから成る端子台に於いて、該ソケット部に凹部を設け、該凹部に差込可能な部材をもつ該ネジ端子部に設けられたn個(nは1以上の整数)のガイドを、いずれも複数の選択可能位置の中から、唯一の挿入可能な組み合わせ位置に設定することにより、該ネジ端子部と該ソケット部とを正しく嵌合せしめ、該ガイドは該ネジ端子部に設けられた端子金具の基台部より下方側であって該基台部の一端から下方へ延びるリード片より前記基台部の他端側への領域に配置されることを特徴とする分離型端子台の誤挿入防止機構。
  2. ガイドは、互いに平行な軸芯をもち、軸芯間水平距離を隔てて、互いに逆方向に突出した取付ピンおよび前記部材としての柱状部をもつことを特徴とする請求項1記載の分離型端子台の誤挿入防止機構。
  3. ガイドは、ガイドに形成された取付ピンによりネジ端子部のm個の位置で固定可能に装着され、該ソケット部の、該ガイド固定可能位置に相対する位置に設けられたm個の凹部のうち充填されずに残された1個の凹部が、該ガイドの固定位置と合致した場合に、ソケット部とネジ端子部とが嵌合可能とし、mは2以上の整数であることを特徴とする請求項1または2記載の分離型端子台の誤挿入防止機構。
  4. ソケット部に設けたm個の凹部は、該凹部と対応する位置に設けられたm個の差込孔に、該ソケット部の下側から充填ピンを差込固定することにより充填可能な構造であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の分離型端子台の誤挿入防止機構。
  5. 該ガイドの該複数の選択可能位置は該ソケット部の内側底部に該基台部方向と該リード片方向とに垂直な方向に配置されることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の分離型端子台の誤挿入防止機構。
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