JP4010413B2 - ネットワーク品質測定方法およびサーバ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク品質の測定方法およびサーバに係り、特に、IPアドレスが動的に変化する宛先ホストとの接続を簡単に確認できるネットワーク品質測定方法およびサーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットにおいては、所定の通信品質を確保してパケットの欠落や遅延を防止するために、ネットワーク内のトラヒックに基づいてネットワーク品質を評価し、品質の低下した部分を改善することが行われている。特に、インターネット接続業者(ISP:Internet Service Provider)にとっては、ユーザの増加によって接続環境が悪化しないよう、通信品質を定期的に測定し、回線設備の増強等を行っている。
【0003】
インターネットなどのTCP/IPネットワーク上で、相手のコンピュータに小さなテストパケットを送って通信回線の状況を確認するための技術として、pingやMultipingが知られている。
【0004】
(1)pingは、ネットワーク疎通を確認したい宛先ホストに対してIPパケットを発行し、そのパケットが正しく届いて返答が行われるかを確認するためのコマンドであり、IPアドレスが固定的に割り当てられている宛先ホストを対象とする。
【0005】
(2)Multipingは、前記pingを改良し、複数の宛先ホストに対してpingコマンドを順番に発行する技術であり、IPアドレスが固定的に割り当てられている宛先ホストを対象とする。
【0006】
なお、上記したように、テストパケットを送信してネットワーク品質を測定する技術として、特開2002-281528号公報には、ICMP(Internet Control Message Protocol)echoパケットを利用して、ネットワーク への負荷を大きくすることなく、障害の発生を早期に発見する技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の技術は、いずれも固定IPアドレスに対する測定を前提としているため、宛先でのIPアドレス割当が動的に行われ、アクセス網の瞬断などが原因で宛先ホストのIPアドレスが変更になった場合、その宛先に対する継続的な測定が行えないという問題点がある。
【0008】
このようなIPアドレスの変更頻度は、宅内ルータとアクセスルータ間のネットワーク状態、宅内ルータやアクセスルータの設定や仕様に依存し、1日に数回発生する場合もあり得る。さらに、場合によっては、設定されたIPアドレスを入手した別のホストに対して測定を行ってしまう場合もあり得る。そして、IPアドレスが別のホストに付け変わったことを測定結果のみからは判断できないため、測定結果の信頼性が落ちるという問題がある。
【0009】
通常、テストパケットによる測定は、試験的に設置された宛先ホスト、あるいは宛先ホストを管理するユーザの合意のもとに行われる。しかしながら、IPアドレスの変更により、別のホストにそのIPアドレスが割り振られたとき、合意を得ていないユーザに対して連続的に測定を行ってしまうこととなり、測定されるホストからすれば迷惑な行為(ネットワークアタックと認識される行為)が発生してしまう。
【0010】
本発明の目的は、上記した従来技術の課題を解決し、宛先ホストに割り当てられるIPアドレスが動的に切り替わる場合でも、この宛先ホストとの間のネットワーク品質を確実に測定できるネットワーク品質測定方法およびサーバを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、宛先ホストを含む宛先システムへテストパケットを送信し、このテストパケットに対して宛先ホストから返信される応答パケットに基づいてネットワークの品質を測定するネットワーク品質測定方法およびサーバにおいて、以下のような手段を講じた点に特徴がある。
【0012】
(1)本発明のネットワーク品質測定サーバは、宛先システムが測定サーバ宛に送信したアドレス通知パケットから、宛先システムに割り当てられているIPアドレスおよび当該宛先システムに固有の識別情報を抽出する手段と、前記抽出したIPアドレスおよび識別情報を対応付けて記憶する宛先テーブルと、前記宛先テーブルに登録されているIPアドレスを宛先としてテストパケットを送信する手段と、前記テストパケットに応答して宛先ホストが返信した応答パケットに基づいてネットワーク品質を測定する手段とを含むことを特徴とする。
【0013】
(2)本発明のネットワーク品質測定方法は、宛先システムに識別情報を割り当てる手順と、宛先システムからのアドレス要求に応答して、アクセスルータが宛先システムにIPアドレスを動的に割り当てる手順と、前記宛先システムから測定サーバへ、前記識別情報およびIPアドレスを含むアドレス通知パケットを定期的に送信する手順と、前記アドレス通知パケットを受信した測定サーバが、そのIPアドレスを識別情報と対応付けて宛先テーブルに登録する手順と、前記測定サーバが、前記宛先テーブルに登録されたIPアドレスを宛先としてテストパケットを送信する手順と、前記テストパケットに応答して宛先ホストが返信した応答パケットに基づいてネットワーク品質を測定する手順とを含むことを特徴とする。
【0014】
上記した特徴(1)によれば、宛先システムが自身に固有の識別情報および現在割り当てられているIPアドレスを含むアドレス通知パケットを定期的に送信し、これを測定サーバが受信するようにすれば、測定サーバの宛先テーブルには、宛先ホストを一意に特定できる識別情報とその宛先IPアドレスとの対応関係に関して、常に最新の情報が登録される。したがって、測定サーバでは宛先テーブルに登録されている宛先IPアドレスを宛先としてテストパケットを送信すれば、正規の宛先ホストへテストパケットを送信できるようになる。
【0015】
上記した特徴(2)によれば、測定サーバの宛先テーブルには、宛先ホストを一意に特定できる識別情報とその宛先IPアドレスとの対応関係に関して、常に最新の情報が登録される。したがって、測定サーバでは宛先テーブルに登録されている宛先IPアドレスを宛先としてテストパケットを送信すれば、正規の宛先ホストへテストパケットを送信できるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明が適用されるネットワークの代表的な構成を示した図であり、試験側のプロバイダ設備として、測定サーバ10およびアクセスルータ11を含み、宛先のユーザ宅内あるいはオフィス内に設けられる宛先システムとして、宛先ホスト20および宅内ルータ21を含む。
【0017】
前記宛先ホスト20には、自身を他の宛先ホストと識別するための一意に管理された識別情報 (シリアルID)が予め登録されると共に、このシリアルIDをUDP(User Datagram Protocol)パケットに登録して測定サーバ10へ定期的に送信するアドレス通知プログラムが予めインストールされている。宅内ルータ21は、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスとを相互に変換するNAT(Network Address Translation)機能を備え、宛先ホスト20が送信したUDPパケットの発信元IPアドレスを、プライベートIPアドレスからグローバルIPアドレスに書き換えて送信する。また、アクセスルータからグローバルIPアドレスを受け取ってIP接続を確立するPPP(Point-to-Point Protocol)通信手段を備える。なお、宛先ホスト20にPPPが実装されているのであれば、宅内ルータ21にPPPが実装されている必要はない。
【0018】
測定サーバ10は、前記各宛先ホスト20に割り当てられているシリアルIDと各宛先ホスト20のIPアドレスとの対応関係が登録される宛先テーブルを具備し、UDPパケットで通知されるシリアルIDと対応付けられた既登録のIPアドレスを宛先としてテストパケットを送信する。アクセスルータ11は、宅内ルータ21からの要求に応答して当該宅内ルータ21へグローバルIPアドレスを割り当てる。
【0019】
図2は、本発明におけるネットワーク品質測定手順を示したシーケンス図であり、図3は、測定サーバ10における品質測定手順を示したフローチャートである。
【0020】
宛先ホスト20において前記アドレス通知プログラムが起動されると、宛先ホスト20からは、所定の着ポート番号およびシリアルID(ここでは、「1」)が登録され、さらに発信元アドレスSが自身のプライベートIPアドレス「P1」、宛先アドレスDが測定サーバ10のグローバルIPアドレス「G0」であるUDPパケット(ID:1,S:P1,D:G0)が時刻t1において送信される。宅内ルータ21は、宛先ホスト20から受け取ったUDPパケットの発信元アドレスをグローバルIPアドレス「G1」に書き換え、このUDPパケット(ID:1,S:G1,D:G0)を送信する。
【0021】
前記測定サーバ10には、図4に一例を示したように、測定対象の宛先ホストを特定するために、そのシリアルIDを登録した宛先テーブル104が用意されている。図3のステップS10において、測定サーバ10がUDPパケットを受信すると、ステップS11において、UDPパケットに登録されているシリアルIDが前記宛先テーブル104に登録されているか否かを確認する。シリアルIDが宛先テーブル104に既登録であればステップS12へ進み、このシリアルIDに関して宛先IPアドレスが登録されているか否かを確認する。最初は宛先IPアドレスが未登録なのでステップS13へ進み、前記受信したUDPパケットの発信元IPアドレス「G1」を、前記シリアルIDと対応付けて宛先テーブル104に登録する。ステップS14では、今回のUDPパケットの受信時刻を宛先テーブル104に更新登録する。
【0022】
図5は、宛先アドレスが登録された後の宛先テーブル104の内容を示した図であり、シリアルIDごとに、これに対応した宛先IPアドレスおよびUDPパケットの最新受信時刻が登録されている。
【0023】
前記測定サーバ10は、上記したUDPパケット受信処理と並行して、前記宛先テーブル104にエントリが作成された宛先ホストへテストパケットを送信して品質測定を実行する。本実施形態では、テストパケットとしてICMP(Internet Control Message Protocol)のecho requestパケットを用いる。測定サーバ10は、発信元IPアドレスSが自身のIPアドレス「G0」、宛先IPアドレスDが前記宛先テーブルに既登録の宛先IPアドレス(ここでは「G1」)とするICMPのecho requestパケット(S:G0,D:G1)を、図2の時刻t2において送信する。
【0024】
なお、宛先テーブル104に複数のエントリが登録されている場合には、それぞれの宛先ホストへテストパケットが順次に送信される。このecho requestパケットを受信した宛先ホスト20は、発信元IPアドレスSが自身のIPアドレス「G1」、宛先IPアドレスDが測定サーバ10のIPアドレス「G0」であるICMP echo replyパケット(S:G1,D:G0)を返信する。
【0025】
本実施形態では、ICMP echo requestパケットを1秒毎に送信することにより、1秒の粒度で、往復遅延ならびに往復経路でのパケット損失の有無を測定する。宅内ルータ21の仕様や設定により、宅内ルータ21が応答する (ICMP echo replyを返す) 場合と、宛先ホスト20が応答する場合とが有り得るが、一般的には宅内ルータ21が応答を返す場合の方が測定精度が高い。
【0026】
これは、宛先ホスト20上では、OS (Operating System)のスケジューリングによりICMP echo replyの送信に遅れが生じ得るためである。測定結果の評価は一定時間毎に行う。例えば、5分毎に、往復遅延の平均値/最大値/最小値と、パケット損失率とを測定する。テストパケットの送信が1秒単位の場合、5分間に1回の割合で300回分のテストパケットに基づいて、これらの値を算出する。
【0027】
時刻t3でも前記と同様に、宛先ホスト20からシリアルIDとして「1」が登録され、発信元アドレスSが「P1」、宛先アドレスDが「G0」のUDPパケットが送信される。宅内ルータ21からは、発信元アドレスがグローバルIPアドレス「G1」に書き換えられたUDPパケット(ID:1,S:G1,D:G0)が送信される。
【0028】
測定サーバ10は、ステップS10においてUDPパケットを受信すると、ステップS11において、UDPパケットに登録されているシリアルIDが前記宛先テーブルに登録されているか否かを確認する。ここではシリアルIDが宛先テーブルに既登録なのでステップS12へ進み、このシリアルIDに関して宛先IPアドレスが登録されているか否かを確認する。ここでは、宛先IPアドレスとして「G1」が既登録なのでステップS15へ進む。
【0029】
ステップS15では、前記宛先テーブル上で前記シリアルIDと対応付けられた宛先IPアドレスが、受信したUDPパケットの発信元IPアドレスと比較される。ここでは両者が一致していると判定されるのでステップS17へ飛ぶ。ステップS17では、今回のUDPパケットを送信した宛先ホストのエントリに関して、宛先テーブルに既登録の受信時刻が現在時刻に更新される。
【0030】
ステップS18では、受信時刻から現在時刻までの経過時間が所定の制限時間を超過したエントリの有無が判定される。制限時間を超過したエントリがあれば、ステップS19において、そのエントリが宛先テーブル104から削除される。したがって、当該エントリに関しては、前記ICMP echo requestパケットの送信が中止される。
【0031】
前記制限時間は、UDPパケットの送信間隔の整数倍の時間に設定されている。グローバルIPアドレスが変更されてから、測定サーバ10がアドレス通知用のUDPパケットを検出するまでの最大時間は、UDPパケットがネットワーク上で紛失しないと仮定した場合、UDPパケットの送信間隔に等しい。UDPパケットがネットワーク上で紛失する可能性を考慮した場合には、検出するまでの時間がさらに長くなる。従って、測定サーバがアドレス通知を迅速に検出するには、UDPパケットの送信間隔を十分に短くしなければならない。しかしながら、この時間間隔は、UDPパケットによるネットワークの輻輳が起きない程度に長くしなければならない。
テストパケットの送信間隔を1秒、アクセス回線の速度を8Mbit/s、測定結果の評価単位が5分とした場合、アドレス通知用UDPパケットの送信間隔は10秒〜1分程度が妥当である。
【0032】
一方、時刻t4においてアクセス網に瞬断等の事故が発生するとグローバルIPアドレスがリセットされ、時刻t5において、宅内ルータ21とアクセスルータ11との間でIPアドレスを再割り当てする処理が自動的に行われる。このとき、宅内ルータ11がアクセスルータ21に対してIPアドレスを要求すると、これに応答して、アクセスルータ21から宅内ルータ11へ新しいグローバルIPアドレス「G2」が通知される。但し、この手順は測定サーバ20や宛先ホスト10には通知されない。
【0033】
その後、時刻t6において前記と同様に、宛先ホスト20からシリアルIDとして「1」が登録され、発信元アドレスSが「P1」、宛先アドレスDが「G0」のUDPパケットが送信されると、宅内ルータ21は、宛先ホスト20から受け取ったUDPパケットの発信元アドレスを、前記新たに通知されたグローバルIPアドレス「G2」に書き換え、このUDP(パケットID:1,S:G2,D:G0)を送信する。
【0034】
測定サーバ10は、ステップS10においてUDPパケットを受信すると、ステップS11において、UDPパケットに登録されているシリアルIDが前記宛先テーブルに登録されているか否かを確認する。ここではシリアルIDが宛先テーブルに既登録なのでステップS12へ進み、このシリアルIDに関して宛先IPアドレスが登録されているか否かを確認する。ここでは、宛先IPアドレス「G1」が既登録なのでステップS15へ進む。
【0035】
ステップS15では、シリアルIDと対応付けられた宛先IPアドレス「G1」と前記UDPパケットの発信元アドレス「G2」とが比較され、ここでは両者が不一致と判定されるのでステップS16へ進む。ステップS16では、今回のUDPパケットの発信元IPアドレス「G2」が、シリアルID「1」に対応した新たな宛先IPアドレスとして前記宛先テーブルに更新登録される。
【0036】
図6は、本実施形態における測定サーバ10の機能ブロック図であり、インターフェース(I/F)101は、前記アクセスルータ11と測定サーバ10との接続を制御する。識別情報等抽出手段102は、宛先ホスト20から測定サーバ10宛に送信されるアドレス通知パケット(UDPパケット)に含まれるシリアルIDおよびその発信元IPアドレスを抽出する。比較手段103は、前記抽出されたシリアルIDと宛先テーブル104上で対応付けられた宛先IPアドレスを、前記抽出された発信元IPアドレスと比較する。更新手段105は、前記各IPアドレスが不一致のときに、UDPパケットの発信元IPアドレスを前記宛先テーブル104に既登録の宛先IPアドレスに代えて更新登録する。テストパケット送信手段106は、前記宛先テーブル104に既登録の宛先IPアドレスを宛先としてテストパケット(ICMP echo request)を送信する。品質測定手段107は、前記テストパケットに対して宛先ホストから返送される応答パケット(ICMP echo reply)に基づいてネットワーク品質を測定する。
【0037】
本実施形態によれば、測定サーバの宛先テーブルには、宛先ホストを一意に特定できるシリアルIDとその宛先アドレスとの対応関係に関して、常に最新の情報が登録される。したがって、測定サーバでは宛先テーブルに登録されている宛先へテストパケットを送信するだけで、正規の宛先ホストへテストパケットを送信できるようになる。
【0038】
ところで、上記した第1実施形態では、ステップS15において、受信したUDPパケットの発信元IPアドレスと宛先テーブル104に既登録の宛先IPアドレスとが不一致の場合、その原因をネットワーク瞬断後等に宛先ホストへ新たなIPアドレスが割り当てられたことと判断し、ステップS16において、今回の発信元IPアドレスを既登録の宛先IPアドレスに代えて直ちに更新登録するものとして説明した。しかしながら、前記IPアドレスの不一致が、IPアドレスの変更に起因するものではなく、複数の宛先ホストに同一のシリアルIDが不当に登録されたことに起因する場合もある。そこで、次に説明する本発明の第2実施形態では、このような行為を判別して、そのエントリを宛先テーブルから削除するようにしている。
【0039】
図7は、本発明の第2実施形態における前記測定サーバ10の機能ブロック図であり、前記と同一の符号は同一または同等部分を表している。
【0040】
第2比較手段108は、前記比較手段103において、前記UDPパケットに登録されているシリアルIDと対応付けられた既登録の宛先IPアドレスが前記UDPパケットの発信元IPアドレスと不一致と判定された際、前記UDPパケットの発信元IPアドレスを、当該シリアルIDに対して以前に対応付けられていた旧宛先IPアドレスと比較する。
【0041】
すなわち、本実施形態では、図8に一例を示したように、前記宛先テーブル104の代わりに宛先/旧宛先テーブル104aを設けた。そして、その「旧宛先アドレス」の欄には、後に詳述するように、新たなグローバルIPアドレスが割り当てられた際に、その直前まで割り当てられていた宛先IPアドレスを履歴(旧宛先IPアドレス)として登録するようにしている。
【0042】
登録手段109は、UDPパケットの発信元IPアドレスと同一のIPアドレスが旧宛先IPアドレスとして前記宛先/旧宛先テーブル104aに未登録であると、現在の宛先IPアドレスを旧宛先IPアドレスへ移行させる。更新手段105は、今回の発信元IPアドレスを新たな宛先IPアドレスとして前記宛先/旧宛先テーブル104aに登録する。
【0043】
削除手段110は、UDPパケットの発信元IPアドレスと同一のIPアドレスが旧宛先IPアドレスとして前記宛先/旧宛先テーブル104aに既登録であると、複数の宛先ホストに同一のシリアルIDが不当に登録されたと判断して、このUDPパケットに登録されているシリアルIDに関するエントリを前記宛先/旧宛先テーブル104aから削除する。
【0044】
図9は、本発明の第2実施形態の動作を示したフローチャートであり、前記と同一の符号を付したステップでは同一または同等の処理が実行されるので、その説明は省略する。
【0045】
本実施形態では、前記ステップS15において、受信したUDPパケットの発信元IPアドレスと、宛先/旧宛先テーブル104aにおいて前記UDPパケットのシリアルIDと対応付けられた宛先IPアドレスとが不一致と判定されるとステップS21へ進む。ステップS21では、UDPパケットの発信元IPアドレスが、このUDPパケットに登録されているシリアルIDと対応付けられた過去の旧宛先IPアドレスと比較される。
【0046】
今回の発信元IPアドレスと一致する旧宛先IPアドレスが宛先/旧宛先テーブル104aに既登録であれば、同一のシリアルIDが複数の宛先ホストに割り当てられた可能性があると判断して前記ステップS19へ進む。ステップS19では、受信したUDPパケットに登録されているシリアルIDに関するエントリが前記宛先/旧宛先テーブル104aから削除される。
【0047】
これに対して、UDPパケットの発信元IPアドレスと一致する旧宛先IPアドレスが未登録であれば、前記IPアドレスが不一致となった原因が、ネットワーク瞬断後等に宛先ホストへ新たなIPアドレスが割り当てられたことと判断してステップS22へ進み、既登録の宛先IPアドレスを旧宛先IPアドレスとして登録する。ステップS16以降では、前記と同様の処理が実行される。
【0048】
本実施形態によれば、シリアルIDが不正に登録された宛先ホストとの間でのネットワーク品質測定を防止できるようになる。
【0049】
なお、上記した各実施形態では、宛先テーブル104/104aにUDPパケットの最新受信時刻を登録し、この受信時刻からの経過時間が所定の制限時間を超えた時点でエントリを削除するものとして説明したが、測定に期間 (開始および終了時刻) を設けるようにしても良い。
【0050】
その場合には、宛先テーブルには、開始時刻欄および終了時刻欄をシリアルIDごとに設ける。これらの情報は、宛先ホスト20のアドレス通知プログラムにも設定される。アドレス通知プログラムでは、測定期間 (開始時刻と終了時刻の間)のみUDPパケットを定期的に送信してアドレス通知を行う。測定サーバ10は、測定期間内であって、かつアドレス通知受信済みである場合のみ、宛先ホスト10に対してテストパケットを送信する。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、測定サーバの宛先テーブルには、宛先ホストを一意に特定できるシリアルIDとその宛先IPアドレスとの対応関係に関して、常に最新の情報が登録される。したがって、測定サーバでは宛先テーブルに登録されている宛先IPアドレスを宛先としてテストパケットを送信すれば、正規の宛先ホストへテストパケットを送信できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されるネットワークの構成を示した図である。
【図2】 本発明におけるネットワーク品質測定手順を示したシーケンス図である。
【図3】 測定サーバで実行される品質測定手順を示したフローチャートである。
【図4】 宛先テーブルの一例を示した図である。
【図5】 宛先テーブルへの宛先IPアドレスの登録例を示した図である。
【図6】 測定サーバの第1実施形態の機能ブロック図である。
【図7】 測定サーバの第2実施形態の機能ブロック図である。
【図8】 宛先/旧宛先テーブルへの宛先IPアドレスの登録例を示した図である。
【図9】 測定サーバで実行される品質測定手順の第2実施形態のフローチャートである。
【符号の説明】
10…測定サーバ,11…アクセスルータ,20…宛先ホスト,21…宅内ルータ,102…識別情報等抽出手段,103…比較手段,104…宛先テーブル,105…更新手段,106…テストパケット送信手段,107…品質測定手段

Claims (3)

  1. 宛先ホストを含む宛先システムへテストパケットを送信し、このテストパケットに対して宛先ホストから返信される応答パケットに基づいてネットワークの品質を測定するネットワーク品質測定サーバにおいて、
    宛先システムが測定サーバ宛に送信したアドレス通知パケットから、宛先システムに割り当てられているIPアドレスおよび当該宛先システムに固有の識別情報を抽出する手段と、
    IPアドレスおよび識別情報を対応付けて記憶する宛先テーブルと、
    前記宛先テーブル上で前記アドレス通知パケットに登録されている識別情報と対応付けられたIPアドレスを、前記アドレス通知パケットに登録されている宛先のIPアドレスと比較する手段と、
    両者が不一致であると、前記宛先のIPアドレスを、当該識別情報に対して以前に対応付けられている旧宛先IPアドレスと比較する手段と、
    前記宛先のIPアドレスと一致する旧宛先IPアドレスが既登録のときに、当該識別情報に関する登録を前記宛先テーブルから削除する手段と、
    前記宛先テーブルに登録されているIPアドレスを宛先としてテストパケットを送信する手段と、
    前記テストパケットに応答して宛先ホストが返信した応答パケットに基づいてネットワーク品質を測定する手段とを含むことを特徴とするネットワーク品質測定サーバ。
  2. 前記アドレス通知パケットに登録されている宛先のIPアドレスと一致する旧宛先IPアドレスが未登録のときに、既登録のIPアドレスを旧宛先IPアドレスとして前記宛先テーブルに登録する手段と、
    前記アドレス通知パケットに登録されている宛先のIPアドレスと一致する旧宛先IPアドレスが未登録のときに、アドレス通知パケットに登録されているIPアドレスを前記宛先テーブルに既登録のIPアドレスに代えて更新登録する手段とを含むことを特徴とする請求項に記載のネットワーク品質測定サーバ。
  3. 測定サーバおよびアクセスルータを含むプロバイダ設備から、宛先ホストを含む宛先システムへテストパケットを送信し、このテストパケットに対して宛先ホストから返信される応答に基づいてネットワークの品質を測定するネットワーク品質測定方法において、
    宛先システムに識別情報を割り当てる手順と、
    宛先システムからのアドレス要求に応答して、アクセスルータが宛先システムにIPアドレスを動的に割り当てる手順と、
    前記宛先システムから測定サーバへ、前記識別情報およびIPアドレスを含むアドレス通知パケットを定期的に送信する手順と、
    前記アドレス通知パケットを受信した測定サーバが、そのIPアドレスを識別情報と対応付けて宛先テーブルに登録する手順と、
    前記測定サーバが、前記宛先テーブルに登録されたIPアドレスを宛先としてテストパケットを送信する手順と、
    前記テストパケットに応答して宛先ホストが返信した応答パケットに基づいてネットワーク品質を測定する手順とを含み、
    前記IPアドレスを識別情報と対応付けて宛先テーブルに登録する手順が、
    前記宛先テーブル上で前記アドレス通知パケットに登録されている識別情報と対応付けられたIPアドレスを、前記アドレス通知パケットに登録されている宛先のIPアドレスと比較する手順と、
    両者が不一致であると、前記宛先のIPアドレスを、当該識別情報に対して以前に対応付けられている旧宛先IPアドレスと比較する手順と、
    前記宛先のIPアドレスと一致する旧宛先IPアドレスが既登録のときに、当該識別情 報に関する登録を前記宛先テーブルから削除する手順と、
    前記宛先のIPアドレスと一致する旧宛先IPアドレスが未登録のときに、既登録のIPアドレスを旧宛先IPアドレスとして前記宛先テーブルに登録する手順と、
    前記宛先のIPアドレスと一致する旧宛先IPアドレスが未登録のときに、アドレス通知パケットに登録されているIPアドレスを前記宛先テーブルに既登録のIPアドレスに代えて更新登録する手順とを含むことを特徴とするネットワーク品質測定方法。
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