JP4009145B2 - 流量計およびこの流量計を有する水噴霧点検装置 - Google Patents

流量計およびこの流量計を有する水噴霧点検装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速道路などのトンネル内に設けられる消火用の水噴霧ノズルを点検するのに適した流量計およびこの流量計を有する水噴霧点検装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、高速道路などでは、トンネル内壁に沿って水噴霧ノズルを設置し、トンネル内で事故火災等が発生した場合には、前記ノズルから水を噴霧させて消火にあたることが一般に行われている。
【0003】
このようなトンネル内の消火設備は、一定の頻度で放水テストを実施することが要求されており、このような点検作業は、従来、例えば特開平11−319140号公報に開示されるような装置を使って行われていた。
【0004】
この装置は、作業車両に搭載したアームに噴霧ノズルを囲むための容器を備えており、前記ノズルから噴霧される水をこの容器で収集しながら導水管を通じて測量計に案内し、ここで噴霧量(放水量)を測定した後、配水管を通じて道路脇の排水溝に排水するという構成のものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の点検装置では、放水量の測定に電磁流量計が使用されている。ところが、電磁流量計は比較的高価で、また精度良く流量を測定するには、配管に長い直線部分を設けて整流を行う必要があるため、コスト面、および装置のコンパクト化の上で不利である。
【0006】
そこで、電磁流量計に比べて安価で、また、整流が不要なため、装置のコンパクト化に有利なフロート式の流量計を用いることが考えられている。
【0007】
ところが、フロート式の流量計は、重力に逆らって水を流動させ、かつフロートを浮き上がらせる必要があるために流速が遅くなり易く、そのため、上記のように高所で収集した噴霧を導水管を通じて流量計に案内する場合には次のような問題がある。すなわち、流量計よりも上流側の導水管内の液面と排水口との高低差が小さくなると流量計の上端部分が負圧となる場合があり、この場合には、流速との関係で排水口から空気が入り込んで水に脈動が生じ、これが流量計の近傍まで達して測定結果に影響を与えるという懸念がある。従って、この点を解決する必要がある。
【0008】
なお、流量計上流側の導水管内の液面と排水口との高低差が極力大きくなるように流路を構成し、これにより流速を高めることにより排水口からの空気の侵入を抑えることも考えられるが、水噴霧ノズルと排水溝との高低差は決まっているためこれにも自ずと限界がある。また、この場合には、流路が複雑になる等、装置のコンパクト化という所期の効果が損なわれ、また、取扱いも煩雑になり望ましくない。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、安価で、かつコンパクトな構成で水噴霧ノズルからの噴霧量(放水量)を正確に測定できるようにすることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、内部を流れる流体の流量に応じて上下動するフロートを備えた筒状の本体を有し、この本体の下側に前記流体の導入部を有する一方、本体の上部に流体の導出部を備えたフロート式の流量計において、前記導出部は、前記本体から略鉛直上方に延び、かつ上端部分に圧力開放用の開口を備え、さらにこの開口と前記本体との接続部分との間から分岐し、該導出部に対して鋭角を成して下向きに延びる流体の排出部を備え、前記本体を流通した流体を前記導出部から排出部に案内しながら排出するように構成されているものである。
【0011】
そして、本発明の水噴霧点検装置は、トンネル内に設置される水噴霧ノズルに装着され、該ノズルから噴霧される水を収集する集水手段と、収集される水を道路脇の排水溝に案内する導水手段と、この導水手段の途中部分に設けられ、前記導水手段により案内される水の流量を測定する流量測定手段とを備えた水噴霧点検装置において、前記流量測定手段として上記流量計を備えているものである。
【0012】
このような水噴霧点検装置によると、流量測定手段としてフロート式の流量計を使用しているので、電磁流量計を使用する従来装置に比べて安価で、かつコンパクトに構成することができる。しかも、流量計における流体の導出部が上記のように構成されているため、脈動の問題を解消して安定した測定が可能となる。
【0013】
つまり、上記の流量計によると、本体を流通した流体は、該本体上部の導出部に案内された後、該導出部から分岐する排出部を通じて排出される。この際、流量計よりも上流側の導水管内の液面と排水口との高低差が小さいと、排出口から空気が入り込むことが考えられるが、上記のように導出部の上端に圧力開放用の開口が形成されている結果、上記のような高低差の如何に拘わらず排出口から空気が入り込むことがなくなる。特に、排出部が、導出部に対して鋭角を成して下向きに延びるように設けられているので、仮に、空気が入り込んだとしても、該空気は、導出部の上端に形成される開口を介してその浮力により速やかに外部に排出されることとなる。従って、排出部から空気が入り込んで流体に脈動が生じ、脈動が流量計の本体に達することが一切ない。このため流量計上流側の導水管内の液面と排水口との高低差が大きくなるように流路を設けることなく、安定した流量測定が可能となる。
【0016】
一方、上記の水噴霧点検装置においては、導水手段の途中であって、集水手段と前記流量計との間の部分には気液分離手段を備えているのが好ましい。この場合、気液分離手段は、上下方向に延びる外筒体の内部に気液分離膜からなる内筒体を備えた二重筒構造を有し、内筒体の内側、又は内筒体と外筒体との間の何れか一方側から内筒体を透過して他方側に至った水を前記流量計に案内するように構成されているのが好ましい。
【0017】
この構成によれば、集水時に取り込まれた空気を簡単な構成で効率よく除去することが可能となり、正確な噴霧量(放水量)を測定することが可能となる。しかも、気液分離手段は、上下方向に延びる筒状の構造を有するので平面的な占有スペースが少なくて済み、装置の省スペース化を図る上でも有利となる。
【0018】
この場合、特に、気液分離手段と前記流量計の本体とを略平行な状態で相互に連絡させ、前記気液分離手段の上側から下側に向かって水を流動させながら流量計の前記本体の導入部に導入するように構成すれば、つまり水をU字型に流通させるように構成すれば、少ないスペースに気液分離手段と流量計を配置することができ、装置をよりコンパクト化することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0020】
図1は本発明に係る水噴霧点検装置の全容を示す概略図である。この図に示すように、水噴霧点検装置10(以下、点検装置10と略す)は、水噴霧ノズル3(図5に示す)に装着されて噴霧される水を収集する集水容器12(集水手段)と、収集した水内の空気を除去するための気液分離装置16(気液分離手段)と、収集した水の流量を測定する流量計20(流量測定手段)と、流量測定後の水を排水する排水ノズル32とを備えている。
【0021】
前記集水容器12は、強靱なビニール等から構成された巾着袋状の容器で、水噴霧ノズル3に被せた状態でその入口部分を締結紐12aにより緊縛することにより前記ノズル3に装着するように構成されている。また、この集水容器12には導水管14の一端側が接続されており、収集した水をこの導水管14を通じて気液分離装置16に案内するように構成されている。
【0022】
なお、図中符号14aは、前記導水管14に連結された支持ワイヤーであって、後述する点検作業時には、必要に応じ、この支持ワイヤー14aを使って導水管14をトンネル内に吊り下げるように構成されている。
【0023】
前記気液分離装置16は、図2に示すように外筒体17の内側に気液分離膜から構成される内筒体18を備えた中空の二重筒構造を有している。
【0024】
気液分離装置16の上部には前記導水管14が接続されており、収集された水が内筒体18の内側に導入されるように構成されている。一方、気液分離装置16の下端部には水を導出するための導出管19が接続されている。つまり、集水容器12により収集された水をこの気液分離装置16の上側から内筒体18の内側に導入し、該内筒体18を透過させつつ流下させた後、前記導出管19を通じて導出することにより、集水時に取り込まれた空気を除去するようになっている。また、前記導出部19には、点検後に気液分離装置16内の不要な水を排出する水抜き弁19aが設けられている。
【0025】
なお、除去された空気は、内筒体18の内側を上昇して気液分離装置16の上部に形成された図外の開口を介して大気中に放出されるようになっている。
【0026】
前記流量計20は、いわゆるフロート式の流量計であって、同図に示すように、フロート22aを備えた本体22の上下両側に水の導入部24と導出部26とをそれぞれ備えた上下方向に細長の構成を有しており、前記気液分離装置16と略平行に配された状態で、該気液分離装置16に固定されている。
【0027】
前記導入部24は、気液分離装置16の前記導出管19に接続されている。これにより気液分離後の水を本体22に導入するように流量計20と気液分離装置16とが連絡されている。
【0028】
一方、排出部26は、同図および図3に示すように本体22から上方に延び、かつ上端部分に圧力開放用の開口26aを備えた筒状の構造を有している。
【0029】
導出部26の途中には、すなわち前記開口26aと本体22との接続部分との間の部分には、斜め下向きに分岐して延びる筒状の排出部28が設けられており、この排出部28に導水管30の一端側が接続されている。つまり、本体22を経た水が導出部26に沿って上方に案内されつつ前記排出部28を通じて排水されるように構成されている。なお、当実施形態では、図4に示すように導出部26は鉛直方向に真っ直ぐに延びており、排出部28と導出部26との成す角度は45°に設定されている。
【0030】
前記排水ノズル32は、図4に示すように、単位ノズル38を有した単位管36を一軸方向に、かつ該軸回りに回転可能な状態で互いに連結した多連ノズルであって、当実施形態では、前記導水管30が接続される接続部34を中心にその両側にそれぞれ2つの単位管36が接続された4連ノズル構造とされている。
【0031】
各単位管36において、単位ノズル38の根本部分には同図に示すようなテーパ部38aが設けられている。このテーパ部38aは、例えばゴム等の弾性材料から構成されている。
【0032】
なお、前記導水管14,30は、管の捻れ防止と軽量化を図るため、螺旋状の補強材が入った樹脂製で、かつ可撓性を有する構造となっている。
【0033】
次に、上記のような点検装置10を用いた水噴霧ノズルの点検作業について説明する。
【0034】
点検作業は、図5に示すように、例えば点検装置10を搭載したトラック1と高所作業車2の2台一組で行う。
【0035】
点検作業では、まず高所作業車2を使って各点検装置10の集水容器12をそれぞれ水噴霧ノズル3に装着する。この際の集水容器12の装着は、上述したように水噴霧ノズル3に集水容器12を被せて締結紐12aで緊縛することにより行う。また、図6に示すように、トンネル内の道路脇に設けられた排水溝4の溝口4aに排水ノズル32の各単位ノズル38を差し込んで簡易固定する。この際、上述したように各単位管36の根本部分に弾性材料からなるテーパ部38aが設けられている結果、その弾発力により排水ノズル32が安定して排水溝4に固定される。なお、作業中は、同図に示すように、排水ノズル32のうち接続部34及び導水管30が道路に伏した状態となるように接続部34を各単位管36に対して倒しておく。
【0036】
このような準備作業が完了した後、集水容器12を装着した区画のバルブを開くことにより水噴霧ノズル3による噴霧(放水)を開始する。
【0037】
上記のように噴霧を開始すると、水噴霧ノズル3から噴霧される水が集水容器12により集水されながら導水管14を通じて気液分離装置16に導入され、さらに流量計20を経た後、導水管30および排水ノズル32を通じて前記排水溝4に排水されることとなる。従って、このように収集される水の流量を前記流量計20により測定することにより、水噴霧ノズル3からの噴霧量(放水量)を求め、この量に基づいて水噴霧ノズル3の作動状態の良否を判別する。
【0038】
このようにして特定の水噴霧ノズル3の点検が終了したら、前記集水容器12を取り外し、トラック1及び高所作業車2を次の水噴霧ノズル3に対応する箇所に移動し、上記と同様の手順で次の水噴霧ノズル3の点検作業を行う。
【0039】
以上のような本発明に係る点検装置10によると、以下のような効果を得ることができる。
【0040】
まず、この点検装置10によると、放水量の測定にフロート式の流量計20を使用しているため、電磁流量計を使用している従来のこの種の装置に比べて安価に、しかもコンパクトに装置を構成することができるという効果がある。
【0041】
すなわち、電磁流量計を使用する従来の装置では、収集した水を整流してから流量計に通す必要があるため、流量計に至る水の流通経路が長くなり、その結果、装置が大型化し、またコスト高を招くこととなる。また、電磁流量計自体が高価なため、この点でもコスト高となる。これに対し、フロート式の流量計20を適用している上記の点検装置10によると、整流の必要がないため、流量計20に至る水の流通経路を短く設定することができる。従って、従来装置に比べるとその分だけ全体構成をコンパクト化することができ、また、コストを軽減することもできる。しかも、フロート式の流量計20は、電磁流量計に比べて安価なため、この点でもコストを軽減することができる。
【0042】
また、この点検装置10では、フロート式の流量計20を使用しながらも、その導出部26が上記のように構成されているため、脈動の影響を排除して流量(放水量)を適切に測定することができるという効果もある。
【0043】
すなわち、フロート式の流量計を用いる場合には、下から上へ重力に逆らって水を流動させるため流速が遅くなり易く、流量計20よりも上流側の流路内の液面と排水口との高低差が小さいと、すなわち当例では気液分離装置内の液面と排水ノズル32(排水口)との高低差が小さい場合には、この流速との関係で排水ノズル32から空気が入り込んで排水に脈動が生じ、これが流量計20の本体近傍まで達して測量に影響を与えることが考えられる。しかし、この点検装置10の流量計20では、上述したように、導出部26がその上端に圧力開放用の開口26aを備え、かつ途中部分から下向きに分岐する排出部28を備えた構成とされ、前記排出部28に導水管30が接続されることにより、本体22を経た水が導出部26の途中部分から排出部28を通じて排水されるようになっているため、排水ノズル32から導水管30に空気が入り込むことはなく、仮に、空気が入り込み、これが排出部28に達したとしても、該空気は図3に示すように、導出部26の上端に形成された開口26aを介して外部に排出されることとなる。従って、空気の侵入に伴い排水に脈動が生じた場合でも、該脈動が流量計20の本体22に達することがなく、これにより安定した流量測定が可能となる。従って、脈動の影響を排除して信頼性の高い流量測定(放水量測定)を行うことができ、その結果、水噴霧ノズル3の点検をより正確に行うことができるという効果がある。
【0044】
さらに、この点検装置10では、上述したように気液分離装置16が上下方向に細長の円筒状に形成され、気液分離装置16と流量計20とを略平行な状態で相互に連絡させ、気液分離装置16の上から下に水を流動させながら流量計20の下側(導入部24)からその内部に導入するように構成しているので、つまり水をU字型に流通させることにより流通経路の平面的な省スペース化を図っているので、この点でも点検装置10のコンパクト化が達成されるという効果がある。
【0045】
また、この点検装置10では、集水容器12が巾着袋状に構成されているため、水噴霧ノズル3から噴霧される水が外部に漏れにくい。そのため、水噴霧ノズル3からの水をより漏れなく流量計20に導入してより正確に噴霧量を測定することができるという効果がある。また、路面が濡れるのを有効に防止することができるので、走行車両に不快感を与えることがないという効果もある。
【0046】
また、排水ノズル32が上述のように複数の単位ノズル38を一軸方向に並べた多連ノズル構造とされ、排水溝4への排水の導入を分散させ得るように構成されているので、一カ所に集中して排水を行うことにより排水溝4から路上へ水があふれ出るという不都合を有効に防止することができる。特に、この排水ノズル32では、上述したように各単位ノズル38が一軸回りに相対的に回転可能に構成されているので、溝口4aが多少蛇行しているような場合でも単位ノズル38を溝口4aに差し込むことができるという利点がある。また、図6に示したように、導水管30の接続部34を路面に伏した状態でセットできるので、排水ノズル32を溝口4aに差し込んだ状態を安定して保持することができるという利点もある。
【0047】
なお、上記実施形態の流量計20では、導出部26から下向きに排出部28が分岐し、かつ導出部26と排出部28との成す角度θが45°に設定されているが、例えば、排出部28は、図7に示すように排出部28が水平(角度θ=90°)となる状態を限度として、これより下向きに分岐するものであればよい。つまり、排出部28が上向きに分岐していると、導水管30において管内が負圧となり、排水の流速によっては導出部26から空気が入り込んで排水に脈動を生じさせるおそれがあり、これを回避するためである。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の流量計は、フロート式の流量計において、その本体に、上方に延び、かつ上端部分に圧力開放用の開口を備えた流体の導出部を設けるとともに、この導出部の途中部分に下向きに延びる流体の排出部を設け、前記本体を経た流体を導出部に案内しつつその途中部分から排出部を介して排出するように構成しているので、排出口から空気が入り込むことがない。従って、排出口からの空気の侵入に伴い排出される流体に脈動が生じるおそれが無く、その結果、安定した流量測定が可能となる。
【0049】
また、本発明の水噴霧点検装置は、水噴霧ノズルを包囲して噴霧される水を収集する集水手段と、収集される水を排水溝に案内する導水手段と、この導水手段の途中部分に設けられ、前記導水手段により案内される水の流量を測定する流量測定手段とを備えた水噴霧点検装置において、前記流量測定手段として上記のようなフロート式の流量計を設けたので、従来のこの種の装置に比べて流路構成を短縮することができ、これにより装置を安価に、かつコンパクトに構成することができる。また、流量計の導出部が上記のように構成されているので、脈動の影響を良好に排除することができる。従って、信頼性の高い流量測定(放水量測定)が可能となり、水噴霧ノズルの点検をより正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水噴霧点検装置の一例を示す概略図である。
【図2】水噴霧点検装置を示す要部拡大図である。
【図3】流量計における導出部の構成を示す断面模式図である。
【図4】排水ノズルの構成を示す平面図である。
【図5】水噴霧ノズルの点検作業の様子を示す概略図である。
【図6】排水ノズルを排水溝に差し込んだ状態を示す断面略図である。
【図7】流量計における導出部の変形例を示す断面模式図である。
【符号の説明】
10 水噴霧点検装置
12 集水容器
14 導水管
16 気液分離装置
20 流量計
22 本体
26 導出部
26a 開口
28 排出部
30 導水管
32 排水ノズル

Claims (4)

  1. 内部を流れる流体の流量に応じて上下動するフロートを備えた筒状の本体を有し、この本体の下側に前記流体の導入部を有する一方、本体の上部に流体の導出部を備えたフロート式の流量計において、前記導出部は、前記本体から略鉛直上方に延び、かつ上端部分に圧力開放用の開口を備え、さらにこの開口と前記本体との接続部分との間から分岐し、該導出部に対して鋭角を成して下向きに延びる流体の排出部を備え、前記本体を流通した流体を前記導出部から排出部に案内しながら排出するように構成されていることを特徴とする流量計。
  2. トンネル内に設置される水噴霧ノズルに装着され、該ノズルから噴霧される水を収集する集水手段と、収集される水を道路脇の排水溝に案内する導水手段と、この導水手段の途中部分に設けられ、前記導水手段により案内される水の流量を測定する流量測定手段とを備えた水噴霧点検装置において、前記流量測定手段として請求項1に記載の流量計を備えていることを特徴とする水噴霧点検装置。
  3. 請求項2記載の水噴霧点検装置において、
    前記導水手段の途中であって、かつ集水手段と前記流量計との間の部分に気液分離手段を有し、この気液分離手段は、上下方向に延びる外筒体の内部に気液分離膜からなる内筒体を備えた二重筒構造を有し、内筒体の内側、又は内筒体と外筒体との間の何れか一方側から内筒体を透過して他方側に至った水を前記流量計に案内するように構成されていることを特徴とする水噴霧点検装置。
  4. 請求項3記載の水噴霧点検装置において、
    前記気液分離手段と前記流量計の本体とが略平行な状態で相互に連絡され、前記気液分離手段の上側から下側に向かって水を流動させながら流量計の前記本体の導入部に導入するように構成されていることを特徴とする水噴霧点検装置。
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