JP4009105B2 - 試料分析装置と測定ユニットおよびそれらを用いた試料分析システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、試料分析システムに関する。試料分析システムは、試料分析装置とそれに着脱可能に接続される測定ユニットからなる。
【0002】
【従来の技術】
この発明に関連する従来技術としては、
(1)試料の光学特性を測定して体液成分分析を行う分析器具であり、試料受容口とポンプ接続口を有し、該試料受容口とポンプ接続口の間に少なくとも1つの試料処理室と測光室、または試料処理室と測光室および廃液溜とを有し、それぞれが流路で結合されていることを特徴とする体液成分分析器具(例えば、米国特許第5681529号参照)や、
【0003】
(2)少なくとも一つの光学式または電気化学式センサを内蔵する測定通路と、分析装置を接続するための第1の開口と、試料取り出し部分を接続するための、測定通路の他端に設けた第2の開口とを具備する使い捨て測定要素において、両開口のために共通の一つの密封要素が設けられ、この密封要素が三つの位置を有し、この密封要素の第1の位置において測定流路の両端が閉鎖され、密封要素の第2の位置において測定通路の一端が第1開口に接続され、かつ測定通路の他端が測定要素内に設けられた、測定通路から出る液体のための捕集タンクに接続され、密封要素の第3の位置において測定通路の一端が測定要素内の緩衝タンクに接続され、かつ測定通路の他端が第2開口に接続されていることを特徴とする使い捨て測定要素(例えば、米国特許第5228350号参照)などが知られている。
これらの従来技術は、試料分析装置に測定ユニットを接続する構成であるため、試料によって汚染されるのは測定ユニットだけであり、試料分析装置は汚染されず、衛生的であるという効果がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の試料分析装置に用いられる測定ユニットは、与えられた試料を精度よく定量する機能を備えていないため、血液、尿などの体液、トナーなどの工業用粒子、牛乳などの飲料などの試料の分析を精度よく行うことが難しいという問題点がある。
【0005】
また、測定ユニットに与える試料を予め定量しておくことも考えられるが、定量を行う付加装置が別途必要となるばかりでなく、その付加装置自体が試料によって汚染されてしまうため、試料分析システムの内、汚染されるのは測定ユニットだけで衛生的である、という効果が半減してしまう。
さらに、定量を行う付加装置と使い捨て測定ユニットとを適正に整合させて、再現性のある精度のよい測定を行うことは容易でないという問題点もある。
【0006】
この発明はこのような事情を考慮してなされたもので、与えられた試料を定量する機能を備えた測定ユニットを用いて、試料を衛生的に精度よく測定することが可能な試料分析装置を提供するものである。
また、電気的および光学的に粒子データを測定可能な試料分析システムを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、血液試料を定量する第1定量部、第1定量部に連通する流路、流路に形成され定量された血液試料に対して第1の測定項目を測定するための第1測定室および流路に連通し血液試料を第1定量部から第1測定室へ移送するために流路に圧力を導入するための第1圧力導入口を備えた使い捨ての第1測定ユニットと、血液試料を定量する第2定量部、第2定量部に連通する流路、流路に形成され定量された血液試料に対して第1の測定項目とは異なる第2の測定項目を測定するための第2測定室および第2測定室に連通し血液試料を第2定量部から第2測定室へ移送するために流路に圧力を導入するための第2圧力導入口を備えた使い捨ての第2測定ユニットとを選択的に着脱可能に収容するユニット収容部と、第1測定ユニットがユニット収容部に装着された場合に第1定量部を駆動させ、第2測定ユニットがユニット収容部に装着された場合に第2定量部を駆動させる駆動源と、第1測定ユニットがユニット収容部に装着された場合に第1圧力導入口へ圧力を印加し、第2測定ユニットがユニット収容部に装着された場合に第2圧力導入口へ圧力を印加するポンプと、第1測定ユニットがユニット収容部に装着された場合に前記第1測定室に収容された試料から分析信号を取得し解析する第1演算部と、第2測定ユニットがユニット収容部に装着された場合に前記第2測定室に収容された試料から分析信号を取得し解析する第2演算部と、第1および第2演算部の少なくとも一方から得られる解析結果を出力する出力部からなり、第1測定ユニットおよび第2測定ユニットが血液試料を受容した後にユニット収容部に装着される試料分析装置を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
前記第1測定室が試料の電気特性を測定するための電気特性測定室であり、前記第2測定室が試料の光学特性を測定するための光学特性測定室であり、前記第1演算部が電気特性を検出して解析し、前記第2演算部が光学特性を検出して解析してもよい。
試料は血液であることが好ましい。
前記定量部が、試料定量部と流路開閉部とを備え、回転によって試料定量部と流路開閉部を作動させる回転バルブであることが好ましい。
【0009】
また、この発明は、試料を定量する定量部と、定量部に連通する流路と、流路に形成され定量された試料を収容する測定室と、流路に連通し試料を定量部から測定室へ移送するために流路に圧力を導入するための圧力導入口とを備え、かつ、前記測定室として、試料の電気特性を測定するための電気特性測定室と、試料の光学特性を測定するための光学特性測定室とを備える測定ユニットを着脱可能に収容するユニット収容部と、定量部を駆動させる駆動源と、圧力導入口へ圧力を印加するポンプと、電気特性を検出して解析する第1演算部と、光学特性を検出して解析する第2演算部と、第1および第2演算部から得られる解析結果を出力する出力部からなる試料分析装置を提供するものである。
試料としては血液を用いることができる。
【0010】
さらに、この発明は、試料を定量する定量部と、定量部に連通する流路と、流路に形成され定量された試料を収容する測定室と、流路に連通し試料を定量部から測定室へ移送するために流路に圧力を導入するための圧力導入口とを備え、かつ、前記測定室として、試料の光学特性を測定するための光学特性測定室を備える測定ユニットを着脱可能に収容するユニット収容部と、定量部を駆動させる駆動源と、圧力導入口へ圧力を印加するポンプと、光学特性を検出して解析する演算部と、演算部から得られる解析結果を出力する出力部からなる試料分析装置を提供するものである。
試料としては血液を用いることができる。
【0012】
また、この発明は、試料を受容する試料受容部と、測定室と、試料を試料受容部から測定室に移送するために測定室に圧力を導入するための圧力導入口とを備え、かつ、前記測定室として、試料を通過させるオリフィスおよびオリフィスを挟んで両側に設けられた2つの電極を有する電気抵抗測定室を備える測定ユニットを着脱可能に収容するユニット収容部と、圧力導入口へ圧力を印加するポンプと、前記電極間のインピーダンス変化を検出して粒子データを算出する演算部と、演算部から得られる粒子データを出力する出力部からなる試料分析装置を提供するものである。
【0013】
前記各試料分析装置およびシステムにおいて、定量部の駆動源としては、例えばステッピングモータを用いることができる。また、圧力導入口へ圧力を印加するポンプには、電動シリンジポンプやペリスタポンプを用いることができる。
【0014】
また、第1および第2演算部および動作制御部は、CPU,ROM,RAMからなるマイクロコンピュータで構成でき、出力部には、CRT,LCDのような表示装置や感熱プリンタ、レーザプリンタ、インクジェットプリンタのような印字装置を用いることができる。
【0015】
定量部としては、例えばバルブを用いることができ、バルブは例えば試料定量部と流路開閉部とを備え、回転によって試料定量部と流路開閉部を作動させる回転バルブであってもよい。
【0016】
第1演算部が取得する分析信号とは、例えば、第1測定室に設けられた2つの電極間のインピーダンス変化が挙げられる。
第1演算部が解析して得る解析結果とは、例えば、赤血球、白血球、血小板、トナーなどの数やサイズが挙げられる。
【0017】
第2演算部が取得する分析信号とは、例えば、光学特性測定室に光を照射して得られる透過光強度、散乱光強度、蛍光強度や第2測定室に収容された試料が発する光の強度などが挙げられる。
第2演算部が解析して得る解析結果とは、例えば、ヘモグロビン量、血液凝固時間、ALPやペルオキシターゼなどの酵素活性量、ビリルビン量、CRPなどが挙げられる。
【0018】
測定ユニットの種類とは、例えば、白血球のみが測定可能な測定ユニット、白血球とヘモグロビン量が測定可能な測定ユニット、ヘモグロビン量のみが測定可能な測定ユニットなどが挙げられる。
【0019】
識別手段とは、バーコード、測定ユニットに設けられた凹凸、測定ユニットの種類を記憶しているROMなどが挙げられる。
読取部とは、バーコードリーダー、測定ユニットに設けられた凹凸を検知するセンサ、ROMに記憶されている測定ユニットの種類を読み取るマイクロコンピュータなどが挙げられる。
【0020】
前記各装置およびシステムに用いる測定ユニットとしては、試料を定量する定量部と、定量部に連通する流路と、流路に形成され定量された試料を収容する測定室と、流路に連通し試料を定量部から測定室へ移送するために流路に圧力を導入するための圧力導入口とを備え、かつ、前記測定室として、試料の電気特性を測定するための電気特性測定室と、試料の光学的特性を測定するための光学特性測定室とを備える測定ユニットであってもよい。
【0021】
また、試料を定量する定量部と、定量部に連通する流路と、流路に形成され定量された試料を収容する測定室と、流路に連通し試料を定量部から測定室へ移送するために流路に圧力を導入するための圧力導入口とを備え、かつ、前記測定室として、試料の光学的特性を測定するための光学特性測定室を備える測定ユニットであってもよい。
【0022】
さらに、試料を受容する試料受容部と、測定室と、試料を試料受容部から測定室に移送するために測定室に圧力を導入するための圧力導入口とを備え、かつ、前記測定室として、試料を通過させるオリフィスおよびオリフィスを挟んで両側に設けられた2つの電極を有する電気抵抗測定室を備える測定ユニットであってもよい。
【0023】
実施例
以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳述する。本実施例では、試料が血液であり、白血球データおよびヘモグロビン量のうち少なくとも一方を得るための血液分析システムについて説明する。これによってこの発明が限定されるものではない。なお、各図面において同じ要素には共通の符号を付している。
【0024】
A.測定ユニット
A−1.第1測定ユニット
1.第1測定ユニットの構成
図1は、この発明の血液分析装置に用いられる白血球およびヘモグロビン測定用の第1測定ユニットの上面図、図2は正面図、図3は内部構成を示す斜視図である。
【0025】
これらの図に示すように、第1測定ユニット(以下、第1ユニットという)1は上プレート2および下プレート3から構成される。上プレート2の上面には第1ユニット1を識別するためのバーコードラベルBLが貼付けられている。第1ユニット1は試料を受容する容積200μLの試料受容部4と、希釈液収容部5を内蔵し試料の定量と流路の切換えを行う回転バルブ6と、電気抵抗測定室7と、第1、第2および第3ポンプ接続口(圧力導入口)8,9,10を備える。また、第1ユニット1は後述の血液分析装置本体に位置決めして設置するための位置決め用貫通孔41,42,43を備える。
【0026】
試料受容部4は上部に試料注入用開口を有し、その底部は流路11によって回転バルブ6に接続されている。ポンプ接続口8は流路12によって回転バルブ6に接続されている。電気抵抗測定室7は、流路13を介して回転バルブ6に、流路14を介してポンプ接続口9に、流路15を介してポンプ接続口10に接続され、流路15の途中には透明な吸光度測定室40が設けられ図2に示すように第1ユニット1の下面から突出している。また、ポンプ接続口8,9,10は、それぞれ第1ユニット1の下面から突出するパイプを有する(図2)。なお、回転バルブ6を外気に開放するための通気孔37が設けられている(図1)。
【0027】
詳細は後述するが、流路11,12は、試料を試料定量部へ導くための定量用流路を構成する。流路13は希釈試料を希釈液収容部5から電気抵抗測定室7へ導くための測定用流路を構成する。さらに流路13と流路14は定量された試料と希釈液とを撹拌して希釈試料を得るための撹拌流路を構成する。また、流路15は電気抵抗測定室7と吸光度測定室40とポンプ接続口10とを連通し、測定済みの希釈試料液を引き込んで貯留するための貯留流路を構成する。
【0028】
ここで、流路14は、図3および図55に示すように、ポンプ接続口9に近づくほど断面積が大きくなるように内壁に傾斜部分14aや段差部分14bを有する。これらは、定量された試料と希釈液とを矢印A方向とB方向とに繰り返し移動させて撹拌する際に発生する気泡が、矢印B方向、つまり希釈液収容部5の方向へ逆流することを阻止し希釈試料液への気泡の混入を防止することができる。
【0029】
また、流路15は、図3および図56に示すように電気抵抗測定室7内の内部流路15cよりも断面積が十分に小さい部分15fを有する。これによって、流路15の流速が増大し電気抵抗測定室7の電極(後述)近傍に発生する気泡が、希釈試料液と共に矢印C方向に引き込まれるので、電気抵抗測定室7はその測定において気泡の影響を受けることがない。
【0030】
2.回転バルブの構成
図4は回転バルブ6の上面図、図5は正面図、図6は底面図である。これらの図に示すように、回転バルブ6は底部に開口を有する円筒状の外筒16と、外筒16の底部開口から嵌入された有底の内筒17を備える。内筒17は上部に開口を有し、底部にフランジ18を備える。
【0031】
フランジ18から下方に2つの突出部19,20が突出し、不平行な溝21を形成する。突出部19,20は後述するバルブ駆動源との結合部を構成する。内筒17が軸を中心に回転するとき、内筒17の外周面は外筒16の内周面を摺動できるようになっている。なお、本実施例では溝21は不平行に形成されているが平行に形成されていてもよい。
【0032】
図7〜図9は、それぞれ図5のA−A,B−B,C−C矢視断面図、図10は図4のX−X矢視断面図である。図7に示すように内筒17は上段に通気孔開閉用の2つの貫通孔22,23を備え、外筒16は通気孔37に連通する貫通孔38を備える。
【0033】
図8に示すように内筒17は中段に外周面の同一円周上に形成された3つの細長い横溝24,25,26を備え、外筒16は流路11,12,13にそれぞれ連通する3つの貫通孔27,28,29を備える。
後述するように横溝25は試料定量部として作用し、横溝24,26は流路開閉用溝として作用する。
【0034】
図9に示すように内筒17は下段に流路開閉用の2つの貫通孔30,31を備える。また、図8〜図10に示すように外筒16は中段から下段にわたって内周面に形成された軸方向に延びる細長い縦溝32を備える。
【0035】
3.電気抵抗測定室の構成
図1および図3に示すように、電気抵抗測定室7は、内部流路15cの垂直部分15aと15bとの間に設けられた円盤状のペレット(仕切り板)33と、流路15と15cとの接続部に流路内に先端が露出するように設けられた電極34と、流路13と14との接合部分36に流路内に先端が露出するように設けられた電極35から構成される。
【0036】
図11は電気抵抗測定室7の要部断面図であり、ペレット33は垂直部15bに同軸に下プレート3に形成された円形凹部に嵌め込まれ、垂直部15aに同軸に上プレート2に形成された円形凸部により押圧されて固定されている。
【0037】
ペレット33は中心に微細孔(オリフィス)33aを備え、微細孔33aを通過する電解液の電気抵抗が電極34と35によって測定されるようになっている。なお、ペレット33は、厚さ125μmのポリエーテルイミドシートを使用し、エキシマレーザによって直径100μmの微細孔33aを加工することによって得られる。
【0038】
A−2.第2測定ユニット
1.第2測定ユニットの構成
図12は、この発明の血液分析装置に用いられる白血球測定用の第2測定ユニットの上面図、図13は正面図、図14は内部構成を示す斜視図である。
【0039】
これらの図に示すように、第2測定ユニット(以下、第2ユニットという)1aは上プレート2および下プレート3から構成される。上プレート2の上面には第2ユニット1aを識別するためのバーコードラベルBLが貼付けられている。第2ユニット1aは試料を受容する容積200μLの試料受容部4と、希釈液収容部5を内蔵し試料の定量と流路の切換えを行う回転バルブ6と、電気抵抗測定室7と、第1、第2および第3ポンプ接続口(圧力導入口)8,9,10を備える。また、第2ユニット1aは後述の血液分析装置本体に位置決めして設置するための位置決め用貫通孔41,42,43を備える。
【0040】
試料受容部4は上部に試料注入用開口を有し、その底部は流路11によって回転バルブ6に接続されている。ポンプ接続口8は流路12によって回転バルブ6に接続されている。電気抵抗測定室7は、流路13を介して回転バルブ6に、流路14を介してポンプ接続口9に、流路15dを介してポンプ接続口10にそれぞれ接続されている。また、ポンプ接続口8,9,10は、それぞれ第2ユニット1aの下面から突出するパイプを有する(図13)。なお、回転バルブ6を外気に開放するための通気孔37が設けられている(図12)。
【0041】
詳細は後述するが、流路11,12は、試料を試料定量部へ導くための定量用流路を構成する。流路13は希釈試料を希釈液収容部5から電気抵抗測定室7へ導くための測定用流路を構成する。さらに流路13と流路14は定量された試料と希釈液とを撹拌して希釈試料を得るための撹拌流路を構成する。また、流路15dは電気抵抗測定室7とポンプ接続口10とを連通し、測定済みの希釈試料液を引き込んで貯留するための貯留流路を構成する。
【0042】
ここで、流路14は、図14および図55に示すように、ポンプ接続口9に近づくほど断面積が大きくなるように内壁に傾斜部分14aや段差部分14bを有する。これらは、定量された試料と希釈液とを矢印A方向とB方向とに繰り返し移動させて撹拌する際に発生する気泡が、矢印B方向、つまり希釈液収容部5の方向へ逆流することを阻止し希釈試料液への気泡の混入を防止することができる。
【0043】
また、流路15dは、図14および図56に示すように電気抵抗測定室7内の内部流路15cよりも断面積が十分に小さい部分15fを有する。これによって、流路15dの流速が増大し電気抵抗測定室7の電極(後述)近傍に発生する気泡が、希釈試料液と共に矢印C方向に引き込まれるので、電気抵抗測定室7はその測定において気泡の影響を受けることがない。
【0044】
2.回転バルブの構成
図4は回転バルブ6の上面図、図5は正面図、図6は底面図である。これらの図に示すように、回転バルブ6は底部に開口を有する円筒状の外筒16と、外筒16の底部開口から嵌入された有底の内筒17を備える。内筒17は上部に開口を有し、底部にフランジ18を備える。
【0045】
フランジ18から下方に2つの突出部19,20が突出し、不平行な溝21を形成する。突出部19,20は後述するバルブ駆動源との結合部を構成する。内筒17が軸を中心に回転するとき、内筒17の外周面は外筒16の内周面を摺動できるようになっている。なお、本実施例では溝21は不平行に形成されているが平行に形成されていてもよい。
【0046】
図7〜図9は、それぞれ図5のA−A,B−B,C−C矢視断面図、図10は図4のX−X矢視断面図である。図7に示すように内筒17は上段に通気孔開閉用の2つの貫通孔22,23を備え、外筒16は通気孔37に連通する貫通孔38を備える。
【0047】
図8に示すように内筒17は中段に外周面の同一円周上に形成された3つの細長い横溝24,25,26を備え、外筒16は流路11,12,13にそれぞれ連通する3つの貫通孔27,28,29を備える。
後述するように横溝25は試料定量部として作用し、横溝24,26は流路開閉用溝として作用する。
【0048】
図9に示すように内筒17は下段に流路開閉用の2つの貫通孔30,31を備える。また、図8〜図10に示すように外筒16は中段から下段にわたって内周面に形成された軸方向に延びる細長い縦溝32を備える。
【0049】
3.電気抵抗測定室の構成
図12および図14に示すように、電気抵抗測定室7は、内部流路15cの垂直部分15aと15bとの間に設けられた円盤状のペレット(仕切り板)33と、流路15と15cとの接続部に流路内に先端が露出するように設けられた電極34と、流路13と14との接合部分36に流路内に先端が露出するように設けられた電極35から構成される。
【0050】
図11は電気抵抗測定室7の要部断面図であり、ペレット33は垂直部15bに同軸に下プレート3に形成された円形凹部に嵌め込まれ、垂直部15aに同軸に上プレート2に形成された円形凸部により押圧されて固定されている。
【0051】
ペレット33は中心に微細孔(オリフィス)33aを備え、微細孔33aを通過する電解液の電気抵抗が電極34と35によって測定されるようになっている。なお、ペレット33は、厚さ125μmのポリエーテルイミドシートを使用し、エキシマレーザによって直径100μmの微細孔33aを加工することによって得られる。
【0052】
A−3.第3測定ユニット
1.第3測定ユニットの構成
図15は、この発明の血液分析装置に用いられるヘモグロビン測定用の第3ユニットの上面図、図16は正面図、図17は内部構成を示す斜視図である。
【0053】
これらの図に示すように、第3測定ユニット(以下、第3ユニットという)1bは上プレート2および下プレート3から構成される。上プレート2の上面には第3ユニット1bを識別するためのバーコードラベルBLが貼付けられている。第3ユニット1bは試料を受容する容積200μLの試料受容部4と、希釈液収容部5を内蔵し試料の定量と流路の切換えを行う回転バルブ6と、第1、第2および第3ポンプ接続口(圧力導入口)8,9,10を備える。また、第3ユニット1bは後述の血液分析装置本体に位置決めして設置するための位置決め用貫通孔41,42,43を備える。
【0054】
試料受容部4は上部に試料注入用開口を有し、その底部は流路11によって回転バルブ6に接続されている。ポンプ接続口8は流路12によって回転バルブ6に接続されている。回転バルブ6は、流路13と流路14とを介してポンプ接続口9に、流路13と流路15eと流路15cと流路15とを介してポンプ接続口10にそれぞれ接続される。流路15の途中には透明な吸光度測定室40が設けられ図16に示すように第3ユニット1bの下面から突出している。また、ポンプ接続口8,9,10は、それぞれ第3ユニット1bの下面から突出するパイプを有する(図16)。なお、回転バルブ6を外気に開放するための通気孔37が設けられている(図15)。
【0055】
詳細は後述するが、流路11,12は、試料を試料定量部へ導くための定量用流路を構成する。流路13は希釈試料を希釈液収容部5から電気抵抗測定室7へ導くための測定用流路を構成する。さらに流路13と流路14は定量された試料と希釈液とを撹拌して希釈試料を得るための撹拌流路を構成する。また、流路15は測定済みの希釈試料液を引き込んで貯留するための貯留流路を構成する。
【0056】
ここで、流路14は、図17および図55に示すように、ポンプ接続口9に近づくほど断面積が大きくなるように内壁に傾斜部分14aや段差部分14bを有する。これらは、定量された試料と希釈液とを矢印A方向とB方向とに繰り返し移動させて撹拌する際に発生する気泡が、矢印B方向、つまり希釈液収容部5の方向へ逆流することを阻止し希釈試料液への気泡の混入を防止することができる。
【0057】
2.回転バルブの構成
図4は回転バルブ6の上面図、図5は正面図、図6は底面図である。これらの図に示すように、回転バルブ6は底部に開口を有する円筒状の外筒16と、外筒16の底部開口から嵌入された有底の内筒17を備える。内筒17は上部に開口を有し、底部にフランジ18を備える。
【0058】
フランジ18から下方に2つの突出部19,20が突出し、不平行な溝21を形成する。突出部19,20は後述するバルブ駆動源との結合部を構成する。内筒17が軸を中心に回転するとき、内筒17の外周面は外筒16の内周面を摺動できるようになっている。なお、本実施例では溝21は不平行に形成されているが平行に形成されていてもよい。
【0059】
図7〜図9は、それぞれ図5のA−A,B−B,C−C矢視断面図、図10は図4のX−X矢視断面図である。図7に示すように内筒17は上段に通気孔開閉用の2つの貫通孔22,23を備え、外筒16は通気孔37に連通する貫通孔38を備える。
【0060】
図8に示すように内筒17は中段に外周面の同一円周上に形成された3つの細長い横溝24,25,26を備え、外筒16は流路11,12,13にそれぞれ連通する3つの貫通孔27,28,29を備える。
後述するように横溝25は試料定量部として作用し、横溝24,26は流路開閉用溝として作用する。
【0061】
図9に示すように内筒17は下段に流路開閉用の2つの貫通孔30,31を備える。また、図8〜図10に示すように外筒16は中段から下段にわたって内周面に形成された軸方向に延びる細長い縦溝32を備える。
【0062】
B.血液分析装置
B−1.血液分析装置の構成
図18はこの発明の血液分析装置を示す斜視図である。血液分析装置は、本体100と、本体100にケーブル接続されたバーコードリーダ200とプリンタ300を備える。本体100は、測定部110とその上面に開閉可能に設けられた蓋111とを備え、測定部110の前面には入力部(キーボード)107と表示部(LCD)108が設けられ、蓋111の中央部には窓112が設けられ、窓112には透明板113がはめ込まれている。
【0063】
図19は本体100の構成を示す構成説明図、図20は本体100に第1ユニット1又は第2ユニット1a又は第3ユニット1bを装填した状態を示す斜視図である。図19の測定部110の上面には、第1ユニット1、第2ユニット1a又は第3ユニット1bを図20に示すように着脱可能に収容するための収容部114が設けられ、収容部114には貫通孔41,42,43(図1、図12、図15)に挿入される位置決めピン115,116,117が垂直方向に立設し、電極34,35(図1、図12)に接触するための電極接触子118,119と、ポンプ接続口8,9,10のパイプ(図3、図14、図17)にそれぞれ接続されるパイプコネクタ120,121,122と、回転バルブ6の溝21(図2、図5、図13、図16)に嵌入される突出部を有して内筒17へ着脱可能に結合するための結合円板123と、吸光度測定室40(図2、図16)を受入れるための開口部124を備える。
【0064】
測定部110の内部には、開口部124の下方に第1ユニット1又は第3ユニット1bの吸光度測定室40へレーザ光を照射するためのレーザダイオード125と、その透過光を受光するためのフォトダイオード126が設置されている。結合円板123はステッピングモータM1の出力軸の先端に固定され、ステッピングモータM1の出力軸には回転角度検出用のスリット円板127が設置されている。スリット円板127は、その近傍にスリット検出用のフォトインタラプタPRを備える。
【0065】
また、測定部110の内部には、空気室ARと、空気室ARに陰圧および陽圧を印加するためのシリンジポンプCPと、ステッピングモータM2と、ステッピングモータM2の回転運動を直線運動に変換してシリンジポンプCPを作動させるリニアアクチュエータLAを備える。
【0066】
そして、空気室ARは、電磁バルブSV1,SV2,SV3を介してそれぞれパイプコネクタ120,121,122へチューブで接続され、さらに、電磁バルブSV4を介して大気へ開放させるようになっている。また、空気室ARは室内の圧力を検出するための圧力センサPSを備える。
【0067】
蓋111は、測定部110の上面との接触面に係止片128を備える。係止片128は図示しないバネで矢印D方向に付勢されており、ユニット1を収容部114に装填して蓋111を閉じると、係止片128が測定部110の上面の開口部129に係止して蓋111を閉じた状態に維持する。蓋111の側面には係止片128の開口部129への係止を解除するための押ボタン128aが設けられている。
【0068】
また、開口部129の下方には、係止片128を開口部129へロックするためのソレノイドRSが設けられ、ソレノイドRSが作動すると、その作動部が係止片128の横穴128bに突入するようになっている。なお、蓋111を固定する方法は、ソレノイドRSを使用する他、電磁バルブなどを用いて実現することもできる。
【0069】
第1ユニット1の装填時には、第1ユニット1の位置決め用貫通孔41,42,43(図1)に図20に示すように位置決めピン115,116,117をそれぞれ挿入させて第1ユニット1を測定部110の上面の収容部114に載置し、蓋111を閉じる。
【0070】
蓋111によって第1ユニット1が押圧され、ポンプ接続口8,9,10のパイプがパイプコネクタ120,121,122へそれぞれ嵌入されて、パイプコネクタ120,121,122の内周面に設けられたOリングにより気密的に接続される。それと同時に、吸光度測定室40がレーザダイオード125とフォトダイオード126の間へ下降し、また、回転バルブ6の内筒17(図4)が結合円板123と結合すると共に、電極34,35がそれぞれ電極接触子118,119に接触する。
【0071】
第2ユニット1aの装填時には、第2ユニット1aの位置決め用貫通孔41,42,43(図12)に図20に示すように、位置決めピン115,116,117をそれぞれ挿入させて第2ユニット1aを測定部110の上面の収容部114に載置し、蓋111を閉じる。
【0072】
蓋111によって第2ユニット1aが押圧され、ポンプ接続口8,9,10のパイプがパイプコネクタ120,121,122へそれぞれ嵌入されて、パイプコネクタ120,121,122の内周面に設けられたOリングにより気密的に接続される。それと同時に、回転バルブ6の内筒17が結合円板123と結合すると共に、電極34,35がそれぞれ電極接触子118,119に接触する。
【0073】
第3ユニット1bの装填時には、第3ユニット1bの位置決め用貫通孔41,42,43(図15)に図20に示すように、位置決めピン115,116,117をそれぞれ挿入させて第3ユニット1bを測定部110の上面の収容部114に載置し、蓋111を閉じる。
【0074】
蓋111によって第3ユニット1bが押圧され、ポンプ接続口8,9,10のパイプがパイプコネクタ120,121,122へそれぞれ嵌入されて、パイプコネクタ120,121,122の内周面に設けられたOリングにより気密的に接続される。それと同時に、回転バルブ6の内筒17が結合円板123と結合すると共に、吸光度測定室40がレーザダイオード125とフォトダイオード126の間へ下降する。
【0075】
B−2.制御回路と流体回路
図21は本体100に第1ユニット1が装填されたときの制御回路および流体回路を示すブロック図である。同図に示す直流定電流電源101の出力は接触子118,119を介して、それぞれユニット1の電極34と35に接続される。
【0076】
図22は本体100に第2ユニット1aが装填されたときの制御回路および流体回路を示すブロック図である。同図に示す直流電流電源101の出力は接触子118,119を介して、それぞれユニット1の電極34と35に接続される。
【0077】
図23は本体100に第3ユニット1bが装填されたときの制御回路および流体回路を示すブロック図である。
【0078】
図21、図22、図23において、制御部106は、CPU,ROM,RAMからなるマイクロコンピュータと、モータおよび電磁バルブ用のドライバー回路とから構成され、第1演算部106aと第2演算106bと動作制御部106cと外部出力ポート102を備える。制御部106は、入力部107、電極34,35、フォトダイオード126、フォトインタラプタPR、バーコードリーダ200および圧力センサPSからの出力信号を受けて信号処理を行うと共に、レーザダイオード125、ステッピングモータM1,M2、電磁バルブSV1〜SV4、ソレノイドRS、表示部108、およびプリンタ300へ出力するようになっている。第1演算部106aは主に電極34と35からの信号を受けて、第2演算部106bは主にフォトダイオード126からの信号を受けて、それぞれ解析および分析処理を行う。また、その他の制御処理は動作制御部106cによって行われる。
【0079】
なお、電磁バルブSV1〜SV4は、常閉形であり、常時は閉じている。また、制御部106は外部出力ポート102を介して外部の情報処理装置、例えばパーソナルコンピュータに対して信号を授受できるようにもなっている。直流定電流電源101は、第1ユニット又は第2ユニット1aが本体100に装填されたときに、電極34と35の間に存在する電解液に定電流を供給する。そして、その時に電極34と35間に生じる電位差が、インピーダンス(抵抗)の変化として制御部106へ入力される。
【0080】
C.測定動作
次に、図18に示す分析装置100の動作を図24〜図27、図28〜図30、図31〜図33に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図34〜図38は回転バルブ6の外筒16に対する内筒17の回転位置を示し、図34〜図38の(a),(b),(c)はそれぞれ図5のA−A、B−B、C−C矢視断面図を表している。
【0081】
使用者は第1ユニット1、第2ユニット1a、又は第3ユニット1bのいずれかを測定部110に装填し(図20は、第1ユニット1または第2ユニット1aを装填した場合を示す)、蓋111を閉じる(ステップS101,S102)。それに伴って、蓋111がロックされる(ステップS102a)。制御部106はフォトインタラプタPRにより内筒17の回転位置を確認し、必要があれば、ステッピングモータM1を駆動して内筒17を初期位置に設定する(ステップS103)。次に使用者が入力部107を操作して「加圧テスト」を入力する(ステップS104)。
【0082】
それによって、所定時間だけバルブSV1,SV2,SV3が開き、シリンジポンプCPが吐出動作を行う。そのときの空気室ARの圧力が圧力センサPSにより検出され、その圧力が所定値以上であると、ポンプ接続口8,9,10のパイプはパイプコネクタ119,120,121に十分な気密性を有して接続されているものと認識され、「加圧テストOK」が表示部108に表示される(ステップS104a)。そして、蓋111のロックが解除される(ステップS104b)。
【0083】
そこで、使用者は蓋111を開き、搭載されているユニットのバーコードラベルBLをバーコードリーダ200で読み取り、全血試料を試料受容部の上部開口に注入する(ステップS105〜S107)。
【0084】
そして、使用者は蓋111を閉じ、入力部107から起動指令を入力する(ステップS108,S109)。制御部106は、バーコードリーダ200の読み取り結果から装填されたユニットの種類を判断する(ステップS112〜S114)。いずれのユニットでもない場合には、ユニット識別不可として測定が中止される(ステップS115)。
【0085】
C−1.第1測定ユニットによる測定動作
ステップ112において、第1ユニット1であると判断されると、ルーチンは図25のステップS1へ進む。まず、ソレノイドRSが作動して蓋111がロックされる(ステップS1)。
【0086】
次にステッピングモータM1が駆動して、内筒17が図34と図39に示す初期位置から時計方向に角度θ1だけ回転し(ステップS2〜S4)、図35および図40に示す位置に達する。
【0087】
この時、図35の(b)および図40に示すように流路11と12とが横溝25を介して連通し、定量用流路を形成する。そこで、バルブSV2が開きシリンジポンプCPが時間t1だけ吸引を行いバルブSV2が閉じると、試料Bは図41に示すように試料受容部4から横溝25を介して流路12へ移動し、横溝25を充満させる(ステップS5〜S7)。
【0088】
次に、ステッピングモータM1が駆動して内筒17が時計方向に角度θ2だけ回転し(ステップS8〜S10)、図36および図42に示す位置に達する。この時、図42に示すように横溝25の容積(2μL)分の試料が外筒16の内周面によって切り取られて定量される。
【0089】
それと共に、図36の(a)に示すように内筒17の貫通孔22が通気孔37に連通して希釈液収容部5の上部が大気に開放されると共に、図36の(b)と(c)に示すように流路13が横溝26、縦溝32および貫通孔31を介して希釈液収容部5の底部と連通する。
【0090】
そこで、バルブSV3が開きシリンジポンプCPが時間t11だけ吸引を行うと、希釈液収容部5の希釈液Lは図43に示すように流路13から流路15へ引き込まれ50μLの希釈液Lが吸光度測定室40に貯留する(ステップS10a〜S10c)。次にレーザダイオード125が吸光度測定室40を照射しフォトダイオード126が透過光強度を検出し、その検出値(ブランク値)が制御部106に格納される(ステップS10d)。次に、シリンジポンプCPが時間t12だけ吐出を行い、バルブSV3が閉じると、流路15と13の希釈液Lは図44に示すように希釈液収容部5へ戻される(ステップS10e〜S10g)。
【0091】
そこで、バルブSV1が開きシリンジポンプCPが時間t2だけ吸引を行い、バルブSV1が閉じると(ステップS11〜S13)、希釈液収容部5の希釈液Lは再び図45に示すように流路13へ引き込まれる。
【0092】
次に、ステッピングモータM1が駆動して内筒17が時計方向に角度θ3だけ回転し(ステップS14〜S16)、図37に示す位置に達する。
【0093】
この時、図37の(a)に示すように内筒17の貫通孔23が通気孔37に連通して希釈液収容部5の上部が大気に開放されると共に、図37の(b)と(c)および図46に示すように流路13が横溝25、縦溝32および貫通孔30を介して希釈液収容部5の底部と連通し、攪拌用流路を形成する。それと共に、図37の(b)に示すように流路11は横溝24を介して流路12と連通する。
【0094】
そこで、バルブSV1が開き、シリンジポンプCPが時間t4だけさらに吸引動作を行うと(ステップS17〜S19)、希釈液収容部5の希釈液Lは図47に示すように横溝25内の定量された試料と共に流路13へ引き込まれる。
【0095】
次に、シリンジポンプCPが吐出動作を時間t5だけ行うと図48に示すように試料と希釈液が再び希釈液収容部5へ戻される(ステップS20〜S22)。
【0096】
次に、シリンジポンプCPが時間t6の吸引動作と時間t7の吐出動作をn回くり返し、図49に示すように希釈液と試料とを流路13,14と希釈液収容部5との間を往復させる(ステップS23〜S29)。それによって、希釈液と試料とが十分に撹拌・混合され、500倍の希釈試料が調整されて、最終的に図50に示すように希釈液収容部5に収容される。
【0097】
次に、シリンジポンプが時間t8だけ吸引動作を行い、バルブSV1が閉じると、図51に示すように希釈試料は希釈液収容部5から流路13,14に引き込まれる(ステップS30〜S32)。
【0098】
次に、バルブSV3が開きシリンジポンプCPが時間t9だけ吸引動作を行ってバルブSV3が閉じると、希釈試料が図52に示すように希釈液収容部5から流路13、ペレット33および流路15を介して吸引され、200μLの希釈試料が吸光度測定室40へ供給される。この期間に制御部106は電極34と35間の電気抵抗を測定する(ステップS33〜S36)。
【0099】
一方、吸光度測定室40へ供給された200μLの希釈試料は貯留されていた50μLの希釈液によりさらに希釈され、結果的に625倍の希釈試料となる。この希釈試料にレーザダイオード125が光を照射し、その透過光強度がフォトダイオード126により検出され、検出値が制御部106へ格納される(ステップS35a)。
【0100】
次にバルブSV1,SV2が開きシリンジポンプCPが時間t10だけ吸引動作を行い、バルブSV1,SV2が閉じると、試料受容部4に残留していた全血試料が図52、図53に示すように移動して全て流路12内へ収容され、希釈液収容部5の希釈試料も全て流路13,14へ収容される(ステップS37〜S39)。
【0101】
次にステッピングモータM1が駆動して内筒17が時計方向に角度θ4だけ回転し(ステップS40〜S42)、図38に示す位置に達する。それによって、図54に示すように通気孔37と希釈液収容部5との間および流路11と流路12との間が遮断される。
【0102】
以上の工程によって測定動作は完了し、残余全血試料は流路12内に保持され、希釈試料も希釈液収容部5内および流路13〜15内に保持される。そして、第1および第2演算部106a,106bによる演算結果が識別コードと共に表示部108とプリンタ300に出力されて、蓋111のロックが解除される(ステップS43,S44)。そこで、使用者は蓋111を開き、第1ユニット1を取りはずして廃棄する(ステップS45,S46)。
【0103】
C−2.第2測定ユニットによる測定動作
図24のステップS113において、第2ユニット1aであると判断されると、ルーチンは図28のステップS201へ進む。まず、ソレノイドRSにより蓋111がロックされる(ステップS201)。
【0104】
次にステッピングモータM1が駆動して、内筒17が図34と図57に示す初期位置から時計方向に角度θ1だけ回転し(ステップS202〜S204)、図35および図58に示す位置に達する。
【0105】
この時、図35の(b)および図58に示すように流路11と12とが横溝25を介して連通し、定量用流路を形成する。そこで、バルブSV2が開きシリンジポンプCPが時間t1だけ吸引を行いバルブSV2が閉じると、試料Bは図59に示すように試料受容部4から横溝25を介して流路12へ移動し、横溝25を充満させる(ステップS205〜S207)。
【0106】
次に、ステッピングモータM1が駆動して内筒17が時計方向に角度θ2だけ回転し(ステップS208〜S210)、図36および図60に示す位置に達する。この時、図60に示すように横溝25の容積(2μL)分の試料が外筒16の内周面によって切り取られて定量される。
【0107】
それと共に、図36の(a)に示すように内筒17の貫通孔22が通気孔37に連通して希釈液収容部5の上部が大気に開放されると共に、図36の(b)と(c)に示すように流路13が横溝26、縦溝32および貫通孔31を介して希釈液収容部5の底部と連通する。
【0108】
そこで、バルブSV1が開きシリンジポンプCPが時間t2だけ吸引を行い、バルブSV1が閉じると(ステップS211〜S213)、希釈液収容部5の希釈液Lは再び図61に示すように流路13へ引き込まれる。
【0109】
次に、ステッピングモータM1が駆動して内筒17が時計方向に角度θ3だけ回転し(ステップS214〜S216)、図62に示す位置に達する。
【0110】
この時、図37の(a)に示すように内筒17の貫通孔23が通気孔37に連通して希釈液収容部5の上部が大気に開放されると共に、図37の(b)と(c)および図62に示すように流路13が横溝25、縦溝32および貫通孔30を介して希釈液収容部5の底部と連通し、攪拌用流路を形成する。それと共に、図37の(b)に示すように流路11は横溝24を介して流路12と連通する。
【0111】
そこで、バルブSV1が開き、シリンジポンプCPが時間t4だけさらに吸引動作を行うと(ステップS217〜S219)、希釈液収容部5の希釈液Lは図63に示すように横溝25内の定量された試料と共に流路13へ引き込まれる。
【0112】
次に、シリンジポンプCPが吐出動作を時間t5だけ行うと図64に示すように試料と希釈液が再び希釈液収容部5へ戻される(ステップS220〜S222)。
【0113】
次に、シリンジポンプCPが時間t6の吸引動作と時間t7の吐出動作をn回くり返し、図65に示すように希釈液と試料とを流路13,14と希釈液収容部5との間を往復させる(ステップS223〜S229)。それによって、希釈液と試料とが十分に撹拌・混合され、500倍の希釈試料が調整されて、最終的に図66に示すように希釈液収容部5に収容される。
【0114】
次に、シリンジポンプが時間t8だけ吸引動作を行い、バルブSV1が閉じると、図67に示すように希釈試料は希釈液収容部5から流路13,14に引き込まれる(ステップS230〜S232)。
【0115】
次に、バルブSV3が開きシリンジポンプCPが時間t9だけ吸引動作を行ってバルブSV3が閉じると、希釈試料が図68に示すように希釈液収容部5から流路13、ペレット33および流路15を介して吸引される。この期間に制御部106は電極34と35間の電気抵抗を測定する(ステップS233〜S236)。
【0116】
次にバルブSV1,SV2が開きシリンジポンプCPが時間t10だけ吸引動作を行い、バルブSV1,SV2が閉じると、試料受容部4に残留していた全血試料が図68、図69に示すように移動して全て流路12内へ収容され、希釈液収容部5の希釈試料も全て流路13,14へ収容される(ステップS237〜S239)。
【0117】
次にステッピングモータM1が駆動して内筒17が時計方向に角度θ4だけ回転し(ステップS240〜S242)、図38に示す位置に達する。それによって、図70に示すように通気孔37と希釈液収容部5との間および流路11と流路12との間が遮断される。
【0118】
以上の工程によって測定動作は完了し、残余全血試料は流路12内に保持され、希釈試料も希釈液収容部5内および流路13〜15内に保持される。そして、第1演算部106aによる演算結果が識別コードと共に表示部108とプリンタ300に出力されて、蓋111のロックが解除される(ステップS243,S244)。そこで、使用者は蓋111を開き、第2ユニット1aを取りはずして廃棄する(ステップS245,S246)。
【0119】
C−3.第3測定ユニットによる測定動作
図24のステップS114において、第3ユニット1bであると判断されると、ルーチンは図31のステップS301へ進む。まず、ソレノイドRSにより蓋111がロックされる(ステップS301)。
【0120】
次にステッピングモータM1が駆動して、内筒17が図34と図71に示す初期位置から時計方向に角度θ1だけ回転し(ステップS302〜S304)、図35および図72に示す位置に達する。
【0121】
この時、図35の(b)および図72に示すように流路11と12とが横溝25を介して連通し、定量用流路を形成する。そこで、バルブSV2が開きシリンジポンプCPが時間t1だけ吸引を行いバルブSV2が閉じると、試料Bは図73に示すように試料受容部4から横溝25を介して流路12へ移動し、横溝25を充満させる(ステップS305〜307)。
【0122】
次に、ステッピングモータM1が駆動して内筒17が時計方向に角度θ2だけ回転し(ステップS308〜S310)、図36および図74に示す位置に達する。この時、図74に示すように横溝25の容積(2μL)分の試料が外筒16の内周面によって切り取られて定量される。
【0123】
それと共に、図36の(a)に示すように内筒17の貫通孔22が通気孔37に連通して希釈液収容部5の上部が大気に開放されると共に、図36の(b)と(c)に示すように流路13が横溝26、縦溝32および貫通孔31を介して希釈液収容部5の底部と連通する。
【0124】
そこで、バルブSV3が開きシリンジポンプCPが時間t11だけ吸引を行うと、希釈液収容部5の希釈液Lは図75に示すように流路13から流路15へ引き込まれ50μLの希釈液Lが吸光度測定室40に貯留する(ステップS310a〜S310c)。次にレーザダイオード125が吸光度測定室40を照射しフォトダイオード126が透過光強度を検出し、その検出値(ブランク値)が制御部106に格納される(ステップS310d)。次に、シリンジポンプCPが時間t12だけ吐出を行い、バルブSV3が閉じると、流路15と13の希釈液Lは図76に示すように希釈液収容部5へ戻される(ステップS310e〜S310g)。
【0125】
そこで、バルブSV1が開きシリンジポンプCPが時間t2だけ吸引を行い、バルブSV1が閉じると(ステップS311〜S313)、希釈液収容部5の希釈液Lは再び図77に示すように流路13へ引き込まれる。
【0126】
次に、ステッピングモータM1が駆動して内筒17が時計方向に角度θ3だけ回転し(ステップS314〜S316)、図78に示す位置に達する。
【0127】
この時、図37の(a)に示すように内筒17の貫通孔23が通気孔37に連通して希釈液収容部5の上部が大気に開放されると共に、図37の(b)と(c)および図78に示すように流路13が横溝25、縦溝32および貫通孔30を介して希釈液収容部5の底部と連通し、攪拌用流路を形成する。それと共に、図37の(b)に示すように流路11は横溝24を介して流路12と連通する。
【0128】
そこで、バルブSV1が開き、シリンジポンプCPが時間t4だけさらに吸引動作を行うと(ステップS317〜S319)、希釈液収容部5の希釈液Lは図79に示すように横溝25内の定量された試料と共に流路13へ引き込まれる。
【0129】
次に、シリンジポンプCPが吐出動作を時間t5だけ行うと図80に示すように試料と希釈液が再び希釈液収容部5へ戻される(ステップS320〜S322)。
【0130】
次に、シリンジポンプCPが時間t6の吸引動作と時間t7の吐出動作をn回くり返し、図81に示すように希釈液と試料とを流路13,14と希釈液収容部5との間を往復させる(ステップS323〜S329)。それによって、希釈液と試料とが十分に撹拌・混合され、500倍の希釈試料が調整されて、最終的に図82に示すように希釈液収容部5に収容される。
【0131】
次に、シリンジポンプが時間t8だけ吸引動作を行い、バルブSV1が閉じると、図83に示すように希釈試料は希釈液収容部5から流路13,14に引き込まれる(ステップS330〜S332)。
【0132】
次に、バルブSV3が開きシリンジポンプCPが時間t9だけ吸引動作を行ってバルブSV3が閉じると、希釈試料が図84に示すように希釈液収容部5から流路13、ペレット33および流路15を介して吸引され、200μLの希釈試料が吸光度測定室40へ供給される(ステップS333〜S336)。
【0133】
吸光度測定室40へ供給された200μLの希釈試料は貯留されていた50μLの希釈液によりさらに希釈され、結果的に625倍の希釈試料となる。この希釈試料にレーザダイオード125が光を照射し、その透過光強度がフォトダイオード126により検出され、検出値が制御部106へ格納される(ステップS335a)。
【0134】
次にバルブSV1,SV2が開きシリンジポンプCPが時間t10だけ吸引動作を行い、バルブSV1,SV2が閉じると、試料受容部4に残留していた全血試料が図84、図85に示すように移動して全て流路12内へ収容され、希釈液収容部5の希釈試料も全て流路13,14へ収容される(ステップS337〜S339)。
【0135】
次にステッピングモータM1が駆動して内筒17が時計方向に角度θ4だけ回転し(ステップS340〜S342)、図38に示す位置に達する。それによって、図86に示すように通気孔37と希釈液収容部5との間および流路11と流路12との間が遮断される。
【0136】
以上の工程によって測定動作は完了し、残余全血試料は流路12内に保持され、希釈試料も希釈液収容部5内および流路13〜15内に保持される。そして、第2演算部106bによる演算結果が識別コードと共に表示部108とプリンタ300に出力されて、蓋111のロックが解除される(ステップS343,S344)。そこで、使用者は蓋111を開き、第3ユニット1bを取りはずして廃棄する(ステップS345,S346)。
【0137】
なお、第3ユニット1bには、第3ユニット1bを図23に示すように、装填したときに、電極接触子118,119が導通するような導電部材を設けてもよい。制御部106が電極接触子118,119の導通を確認することによって装填された測定ユニットの種類を認識できる。
【0138】
D.白血球の計数および粒径の算出とヘモグロビン量の算出
図11に示すように、微細孔33aを有するペレット33で仕切られた希釈試料に直流定電流電源101(図21)から電極34と35を介して定電流が供給されると、電極34と35間の抵抗は、希釈試料の液体成分の固有抵抗に依存するが、微細孔(オリフィス)33aとその近傍に存在する液体成分が形成する抵抗により決定され、主として微細孔33aの直径とペレット33の厚さに支配される。
【0139】
微細孔33aを白血球が通過すると、その白血球の体積分だけ液体成分が除去されるので電極34と35間の電気抵抗が変動し、その変動分を電極34と35間に発生するパルス電圧として検出できる。
【0140】
従って、第1ユニット1又は第2ユニット1aの装填時に、第1演算部106aはこのパルスの数から白血球数を計数する。また、パルス高さは粒子の体積に比例するので、第1演算部106aはパルス高さを検出して、白血球の球相当径を算出して粒度分布図を作成する。
【0141】
また、第1ユニット1又は第3ユニット1bの装填時に、第2演算部106bは、吸光度測定室40で得られた希釈液の透過光強度(ブランク値)と希釈試料の透過光強度から希釈試料の吸光度を公知の方法で求め、求めた吸光度からヘモグロビン量を算出する。
【0142】
【発明の効果】
この発明によれば、分析項目に対応した複数の種類の測定ユニットを選択して使用できるので便利である。また、試料を衛生的に精度よく測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の血液分析装置に用いる第1測定ユニットの上面図である。
【図2】第1測定ユニットの正面図である。
【図3】第1測定ユニットの内部構成を示す斜視図である。
【図4】第1〜第3測定ユニットの回転バルブの上面図である。
【図5】第1〜第3測定ユニットの回転バルブの正面図である。
【図6】第1〜第3測定ユニットの回転バルブの底面図である。
【図7】図5のA−A矢視断面図である。
【図8】図5のB−B矢視断面図である。
【図9】図5のC−C矢視断面図である。
【図10】図4のX−X矢視断面図である。
【図11】第1および第2測定ユニットの電気抵抗測定部の要部断面図である。
【図12】この発明の血液分析装置に用いる第2測定ユニットの上面図である。
【図13】第2測定ユニットの正面図である。
【図14】第2測定ユニットの内部構成を示す斜視図である。
【図15】この発明の血液分析装置に用いる第3測定ユニットの上面図である。
【図16】第3測定ユニットの正面図である。
【図17】第3測定ユニットの内部構成を示す斜視図である。
【図18】この発明の血液分析装置の斜視図である。
【図19】図18の装置の構成説明図である。
【図20】図18の装置の使用方法を示す説明図である。
【図21】図18の装置に第1測定ユニットを装填した時の構成を示すブロック図である。
【図22】図18の装置に第2測定ユニットを装填した時の構成を示すブロック図である。
【図23】図18の装置に第3測定ユニットを装填した時の構成を示すブロック図である。
【図24】図18の装置の動作を示すフローチャートである。
【図25】図18の装置に第1測定ユニットを装填した時の動作を示すフローチャートである。
【図26】図18の装置に第1測定ユニットを装填した時の動作を示すフローチャートである。
【図27】図18の装置に第1測定ユニットを装填した時の動作を示すフローチャートである。
【図28】図18の装置に第2測定ユニットを装填した時の動作を示すフローチャートである。
【図29】図18の装置に第2測定ユニットを装填した時の動作を示すフローチャートである。
【図30】図18の装置に第2測定ユニットを装填した時の動作を示すフローチャートである。
【図31】図18の装置に第3測定ユニットを装填した時の動作を示すフローチャートである。
【図32】図18の装置に第3測定ユニットを装填した時の動作を示すフローチャートである。
【図33】図18の装置に第3測定ユニットを装填した時の動作を示すフローチャートである。
【図34】第1〜第3測定ユニットの回転バルブの動作説明図である。
【図35】第1〜第3測定ユニットの回転バルブの動作説明図である。
【図36】第1〜第3測定ユニットの回転バルブの動作説明図である。
【図37】第1〜第3測定ユニットの回転バルブの動作説明図である。
【図38】第1〜第3測定ユニットの回転バルブの動作説明図である。
【図39】第1測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図40】第1測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図41】第1測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図42】第1測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図43】第1測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図44】第1測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図45】第1測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図46】第1測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図47】第1測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図48】第1測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図49】第1測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図50】第1測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図51】第1測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図52】第1測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図53】第1測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図54】第1測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図55】第1〜第3測定ユニットの流路の要部断面図である。
【図56】第1および第3測定ユニットの流路の要部断面図である。
【図57】第2測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図58】第2測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図59】第2測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図60】第2測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図61】第2測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図62】第2測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図63】第2測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図64】第2測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図65】第2測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図66】第2測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図67】第2測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図68】第2測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図69】第2測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図70】第2測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図71】第3測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図72】第3測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図73】第3測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図74】第3測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図75】第3測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図76】第3測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図77】第3測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図78】第3測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図79】第3測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図80】第3測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図81】第3測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図82】第3測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図83】第3測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図84】第3測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図85】第3測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【図86】第3測定ユニットの試料と希釈液の移動を示す説明図である。
【符号の説明】
100 本体
110 測定部
111 蓋
112 窓
113 透明板
114 収容部
115 位置決めピン
116 位置決めピン
117 位置決めピン
118 電極接触子
119 電極接触子
120 パイプコネクタ
121 パイプコネクタ
122 パイプコネクタ
123 結合円板
124 開口部
125 レーザダイオード
126 フォトダイオード
127 スリット円板
128 係止片
128a 押ボタン
128b 横穴
129 開口部
M1 ステッピングモータ
M2 ステッピングモータ
PR フォトインタラプタ
CP シリンジポンプ
LA リニアアクチュエータ
AR 空気室
SV1 電磁バルブ
SV2 電磁バルブ
SV3 電磁バルブ
SV4 電磁バルブ
RS ソレノイド

Claims (4)

  1. 血液試料を定量する第1定量部、第1定量部に連通する流路、流路に形成され定量された血液試料に対して第1の測定項目を測定するための第1測定室および流路に連通し血液試料を第1定量部から第1測定室へ移送するために流路に圧力を導入するための第1圧力導入口を備えた使い捨ての第1測定ユニットと、血液試料を定量する第2定量部、第2定量部に連通する流路、流路に形成され定量された血液試料に対して第1の測定項目とは異なる第2の測定項目を測定するための第2測定室および第2測定室に連通し血液試料を第2定量部から第2測定室へ移送するために流路に圧力を導入するための第2圧力導入口を備えた使い捨ての第2測定ユニットとを選択的に着脱可能に収容するユニット収容部と、
    第1測定ユニットがユニット収容部に装着された場合に第1定量部を駆動させ、第2測定ユニットがユニット収容部に装着された場合に第2定量部を駆動させる駆動源と、
    第1測定ユニットがユニット収容部に装着された場合に第1圧力導入口へ圧力を印加し、第2測定ユニットがユニット収容部に装着された場合に第2圧力導入口へ圧力を印加するポンプと、
    第1測定ユニットがユニット収容部に装着された場合に前記第1測定室に収容された試料から分析信号を取得し解析する第1演算部と、
    第2測定ユニットがユニット収容部に装着された場合に前記第2測定室に収容された試料から分析信号を取得し解析する第2演算部と、
    第1および第2演算部の少なくとも一方から得られる解析結果を出力する出力部からなり、第1測定ユニットおよび第2測定ユニットが血液試料を受容した後にユニット収容部に装着される試料分析装置。
  2. 前記第1測定室が血液試料の電気特性を測定するための電気特性測定室であり、前記第2測定室が血液試料の光学特性を測定するための光学特性測定室であり、前記第1演算部が電気特性を検出して解析し、前記第2演算部が光学特性を検出して解析することを特徴とする請求項1記載の試料分析装置。
  3. 前記電気特性測定室が、血液試料を通過させるオリフィスおよびオリフィスを挟んで両側に設けられた2つの電極を有する請求項2記載の試料分析装置。
  4. 前記第1および第2測定ユニットは、それぞれ第1および第2測定ユニットの種類を示す識別信号を保持する識別手段を備え、前記試料分析装置は、識別手段から識別信号を読み取る読取部を備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の試料分析装置
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