JP4008637B2 - サブマリンホース - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、輸送用タンカーを一点係留ブイに係留し、そのタンカーから原油や精製油等を陸上のタンクや海上の備蓄タンカー等へ輸送したり、逆に陸上タンク等から海上のタンカーへ輸送するために使用する、原油等の海中輸送用のサブマリンホースに関する。
【0002】
【従来の技術】
サブマリンホースは、陸上のタンク等と繋がれて、海底に敷設若しくは埋設されたパイプラインの先端側のPipe Line End Manifold(PLEM)(以下、「マニフォールド」と称する)と一点係留ブイとの間に使用されている。
【0003】
例えば、図3に示すように、従来のサブマリンホース100は、パイプラインの先端が接続されたマニフォールド101とブイ102との間を連結するために常時海中に配設されて使用されており、通常、30、35、40フィートのものが2本から4本直列に接続されてホースラインを形成し、それらが2条から3条で構成されている。このときのホースラインの形状が中国式行灯(チャイニーズランタン)に似ていることから、このシステムをチャイニーズランタン式と呼んでいる。
【0004】
通常、かかるサブマリンホース100にあっては、図4に示すように、断面が真円を保持するためにホース内部に補強ワイヤ111が螺旋状に巻き付けてある。そのため、例えば、図5に示すように、ブイ102の揺動動作によってサブマリンホース100がその自重のために海底に接触したり、異常に小さな曲率半径(即ち、異常に大きな曲率)で折り曲げられて永久変形しないようにするため、サブマリンホース100の外周にフロート103(図3参照)が一般に取り付けられている。このようにして、サブマリンホース100に適切な浮力を付与して、水中での最適な(許容曲率に収めた)ホースライン形状を確保してきた(当該ホースの国際規格であるOCIMF SPM HOSE SYSTEM DESIGN COMMENTARY/1993参照)。なお、図4において、符号112はワイヤ間埋めゴム、113,114は補強コード、115は外層ゴム、116は内層ゴムを夫々示している。
【0005】
通常、サブマリンホース100へのフロート103の組み付け(後付け)は陸上で行われ、タンカー入船の直前か、または海中のサブマリンホース内に原油が通された後にフロート103の個数や設置場所が再考され、ホースが最適形状になるように修正が加えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなホースへの陸上でのフロート取り付けは面倒であるばかりか、海中に設置後のホースの形状、曲率等に応じたフロートの取付、調整作業は海中で行うので非常に厄介であって、多くの手間を要しており、時間と費用とが嵩んでいる。
【0007】
さらに、このような海中輸送装置において、普段操業時以外にはサブマリンホース内に海水が進入してくるようになっている構成のものでは、原油等の輸送中に比べてサブマリンホース内の海水の分だけ重量が増大していることから、これに対応するように原油等の輸送中だけフロートを取り外し、浮力が余計に付き過ぎないようにする場合もある。この場合には、操業時に毎回フロートを取り外すといった煩わしさがあり、一層手間を要している。
【0008】
そこで、本発明の目的は、上記問題点を解消し、フロートの取り付けを必要とすることなく、ホースの剛性と適切なホース浮力(水中重量)とで水中での最適なホースライン形状を確保することのできるサブマリンホースを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本体内部に、厚肉ゴム層を厚肉方向に少なくとも1層配設し、該厚肉ゴム層のホース長手方向に適宜間隔を持って空間層を設けることにより上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は下記に示す通りである。
【0010】
<1>海上に設置された一点係留ブイと、海底に配置したパイプラインの先端部と連結し海底に固設したマニフォールドとの間を海中で複数並列に連結するチャイニーズランタン式のホースラインに、複数本直列に接合されて使用されるサブマリンホースにおいて、
本体内部に、厚肉ゴム層が厚肉方向に2〜4層配設されてなり、該厚肉ゴム層のホース長手方向に適宜間隔で空間層が設けられ、かつ厚肉方向に隣接する厚肉ゴム層に夫々設けられた各空間層が連通することなく独立層形態で存在し、前記厚肉ゴム層上にコードがラジアル方向に密巻状に巻付けられ、さらにこの上に適宜の補強コードが配されていることを特徴とするサブマリンホースである。
【0013】
<2>前記<1>のサブマリンホースにおいて、厚肉方向に隣接する前記厚肉ゴム層間にブレーカーが配設されてなるサブマリンホースである。
【0014】
<3>前記<1>または<2>のサブマリンホースにおいて、前記空間層の占める全体積が前記厚肉ゴム層の全体積に対し5〜50%であるサブマリンホースである。
【0016】
上記<1>〜<3>の本発明により、従来必要とされていたフロートを必要とすることなく、従って厄介で手間を要するフロートの取付、調整作業が全く必要なく、ホースの剛性と適切なホース浮力(水中重量)とで水中での最適なホースライン形状を確保してホースが海底に接触しないようにすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施例について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明のサブマリンホースが適用される原油等の海中輸送装置を示すものであり、この海中輸送装置は、チャイニーズランタン方式のものであって、一点係留ブイ1と、マニフォールド2と、ホースライン3とを備え、各ホースライン3のサブマリンホース4にはいずれもフロート(浮き)を不要としている。
【0018】
ブイ1は、図示外の適宜の固定手段(例えば、一端が海底に固定された複数本のチェーンやアンカ)で繋がれて固定されており、通常は100年台風を想定したブイの動揺に対応してこれを吸収できる程度の余裕を持った長さで繋がれている。また、このブイ1は、下部が複数並列状(図示する例では2列)をなすサブマリンホース4と接続されているが、上部のマニフォールド5は複数列のフローティングホース6の基端部と接続されている。
【0019】
マニフォールド2は、陸上の貯蔵タンク等と連結されて海底に敷設されたパイプライン8(海底に埋設する場合が多い)の先端部と接続されており、海底の所定の場所に固設されている。
【0020】
各ホースライン3には、複数本の本発明のサブマリンホース4が接続されており、設置する現場の水深や潮汐差などからその長さが決定されるが、通常、30、35、40フィートの長さのものを2本から4本繋いだ(直列状)ものであり、全体の形状がチャイニーズランタンタイプを呈している。
【0021】
本発明のサブマリンホース4は、従来のサブマリンホースとは異なり、本体内部に厚肉ゴム層を配設することでワイヤレスホースで構成することができる。即ち、本発明の好適例のサブマリンホース4は、サブマリンホースの本体内部に、図4に示すような補強ワイヤ111を螺旋状に巻装する代わりに、図2に示すように、サブマリンホース4の本体内部に厚肉ゴム層11−1,11−2,11−3が配設されている。図示する好適例では、厚肉ゴム層11−1,11−2,11−3が厚肉方向に3層配設されているが、1層でもよく、好ましくは2〜4層である。また、これら厚肉ゴム層11−1,11−2,11−3の総肉厚は、好ましくは20〜100mmである。
【0022】
本発明においては、厚肉ゴム層11−1,11−2,11−3のホース長手方向に適宜間隔で空間層12を設け、かかる空間層12がホースに十分な浮力を与える。図2に示すように、厚肉ゴム層11−1,11−2,11−3が厚肉方向に2層以上配設されている場合、厚肉方向に隣接する厚肉ゴム層に夫々設けられた各空間層12が連通することなく独立層形態で存在することが好ましく、かかる独立層をより確かなものとするために、厚肉方向に隣接する厚肉ゴム層間にブレーカー13−1,13−2を配設することが好ましい。
【0023】
空間層12が占める全体積は、厚肉ゴム層の肉厚、積層枚数などにもよるが、全体積に対し5〜50%であることが好ましい。
【0024】
また、本発明においては、図2に示すように、前記厚肉ゴム層上にコード14をラジアル方向に密巻状に巻付け、さらにこの上から適宜の補強コード15を配することによりホースラインの剛性と浮力とを増大させることができる。かかるコード14はスチールコードまたはポリエステルなどの有機繊維コードのいずれでもよく、好適には線径3.1mmのスチールコードを用いることができる。
【0025】
なお、図2において、符号16は補強コードを示すものであり、符号17、18は外面ゴムおよび内面ゴムを夫々示すものである。これら部材に加え、それ以外のリブやニップル等の部材(図示省略)は全て従来と同様のものを使用することができる。
【0026】
また、本発明によれば、従来の太くて重量の嵩むワイヤ(例えば、鉄であれば比重が7.86)の代わりに、厚肉ゴム層11−1,11−2,11−3(比重1.1〜1.3)を使用することから、重量削減が図れるとともに、ワイヤに比べて(排水)容積を稼ぐことができ、さらに空間層12の存在により浮力が大幅に増大する。
【0027】
さらに、厚肉ゴム層11−1,11−2,11−3の外周面に、例えば、スチールコード14を密巻き状に巻装し、さらに適宜の補強コード15を配することで、従来の固形フロート装着を標準とするワイヤ入りサブマリンホースのほぼ3.4倍に剛性を高めることができる。
【0028】
さらに、普段原油等の輸送を行っていないときに海水が入ってくる構成のものでは、原油等の輸送時と普段海水が進入している時との双方において不都合を発生することのない浮力、重量および剛性にサブマリンホースを形成しておけば、例えば、比重(流体)が約0.8〜1.025、即ち軽油から海水を通しても問題のないようにホースの硬さと水中重量を決めておけば、フロートを全く必要とせずに、浮力が付きすぎて曲がりが大きくなる小曲率半径部位の発生や海底への着底等のトラブルを防止することができる。
【0029】
さらにまた、海中におけるホースラインの形状は、浮力、重量および剛性のバランスを調整して形成したサブマリンホースによって決定されることから、長期間の使用によって海洋生物(例えばカキ等の貝類)の付着による海中重量の増大を見越した重量に形成しておけば、長期の使用にあってもホースラインの形状が崩れて大きく曲がったり、着底するといったトラブルを未然に防止することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、サブマリンホースの本体内部に、空間層が適宜存在するように厚肉ゴム層を配設することでホースラインの剛性と浮力とを増大させ、サブマリンホースにフロートを外付け装着しなくても、ホースラインが剛性と浮力と重力とのバランスで常時所定の形状を保持することができる。よって、サブマリンホースにフロートが全く必要なく、従って厄介で手間を要するフロートの取付、調整作業が全く必要なくなり、フロート費用の削減は勿論のこと、フロート取付工数等の削減もはかることができる。また、本発明によれば、厚肉ゴム層の上からコードをラジアル方向に巻き付けることにより、大きな荷重が作用してもその荷重を取り除くと元の状態に復元させることができる。これにより、従来のワイヤ入りホースに多く発生したキンク(永久変形)も防止できることから、サブマリンホースの破損を防止することができ、信頼度の向上も図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサブマリンホースを適用した原油等の海中輸送装置の要部を示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るサブマリンホースを示す要部半断面図である。
【図3】従来のサブマリンホースを適用した原油等の海中輸送装置の要部を示す概略構成図である。
【図4】従来のサブマリンホースを示す要部半断面図である。
【図5】従来のサブマリンホースの欠点を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ブイ
2 マニフォールド
3 ホースライン
4 サブマリンホース
5 マニフォールド
6 フローティングホース
8 パイプライン
11−1,11−2,11−3 厚肉ゴム層
12 空間層
13−1,13−2 ブレーカー
14 コード
15,16 補強コード
17 外面ゴム
18 内面ゴム

Claims (3)

  1. 海上に設置された一点係留ブイと、海底に配置したパイプラインの先端部と連結し海底に固設したマニフォールドとの間を海中で複数並列に連結するチャイニーズランタン式のホースラインに、複数本直列に接合されて使用されるサブマリンホースにおいて、
    本体内部に、厚肉ゴム層が厚肉方向に2〜4層配設されてなり、該厚肉ゴム層のホース長手方向に適宜間隔で空間層が設けられ、かつ厚肉方向に隣接する厚肉ゴム層に夫々設けられた各空間層が連通することなく独立層形態で存在し、前記厚肉ゴム層上にコードがラジアル方向に密巻状に巻付けられ、さらにこの上に適宜の補強コードが配されていることを特徴とするサブマリンホース。
  2. 厚肉方向に隣接する前記厚肉ゴム層間にブレーカーが配設されてなる請求項1記載のサブマリンホース。
  3. 前記空間層の占める全体積が前記厚肉ゴム層の全体積に対し5〜50%である請求項1または2記載のサブマリンホース。
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