JP4007565B2 - イオン交換膜電解槽 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルタープレス型の電解槽に関し、特に電解液の循環に特徴を有する電解槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
フィルタープレス型電解槽は食塩の電気分解による塩素と苛性ソーダの製造をはじめとして、有機物の電解製造、海水の電解等に広く用いられている。
フィルタープレス型電解槽を使用する代表的な電解方法である食塩のフィルタープレス型の電解槽には隣接する陽極室と陰極室とを隔壁を介して電気的および機械的に結合した複極式電解槽ユニットを陽イオン交換膜を介して多数積層し、両端には陽極あるいは陰極のいずれかを片面に有する端部電極室ユニットを積層して油圧式のプレス等で固定した複極式フィルタープレス型電解槽が用いられている。
【0003】
一方、複極式の電解槽のユニットには、陽極室と陰極室とを分離するとともに電気分解電流の伝達の作用をする隔壁が設けられている。陽極室と陰極室とを分離する隔壁にはそれぞれ陽極および陰極が取り付けられている。陽極室と陰極室は対象となる電解反応によって、一方は酸化性の環境にあり他方が還元性の環境となる。とくにイオン交換膜を利用した代表的な電解方法である食塩電解においては陽極では塩素が発生し、陰極では高濃度の水酸化ナトリウムと水素が生成するので、陽極室には塩素などに耐食性の大きなチタン、タンタル、ジルコニウムなどの薄膜形成性金属あるいはその合金を使用している。また、陰極室の雰囲気ではチタンは水素を吸収して脆化するので耐食性が大きなチタンも陰極室には使用できない。このため、陰極室には鉄、ニッケル、ステンレス等の鉄系の金属あるいはその合金を使用している。各々の電極室を金属材料の隔壁で形成し両者を接合することにより電気的接合を形成することができるが、陽極室側のチタンと陰極室側の鉄、ニッケル、ステンレスなどを直接に溶接によって接合しようとするとチタンと陰極室側の鉄系の金属が金属間化合物を形成するために実用的な強度を有する接合体を得ることはできなかった。
【0004】
そこで、本出願人は、このような問題を解決するために、互いに嵌合する凹凸を形成した隔壁板をプレス加工によって製造し、凸部に電極を接合した電解槽ユニットを有する構造および製造方法が簡単な複極式電解槽を特開平3−249189号公報として提案している。さらに、複極式電解槽内部での電解液の循環を改善した電解槽を、特開平5−5195号公報、特開平5−5196号あるいは特開平5−9774号公報等において提案している。
とくに、特開平5−9774号公報において提案している方法は、隔壁板に設けた凹凸によって、電気的接続を良好なものとするとともに、電解槽内での電解液の循環を高めて電解液の濃度分布を均一なものとすることによって電解槽の効率的な運転を可能としたものである。
そして、これらの電解槽には、広い電極面積にわたり均一に電解液を供給するために電解槽内の電解液を循環する装置を用いることが行われている。
【0005】
図6は、電解液の外部循環による電解液の循環方法を説明する図である。
電解槽ユニット1の下部の電解液供給口18から電極室4内へ電解液31を供給し、電解槽の上部の排出口32から電気分解の生成物を含む電解液が排出され、循環槽33に集められる。循環槽33において気体生成物34を分離し、排出された電解液の一部を電解液調整工程35に供給するとともに、循環槽33内の電解液の少なくとも一部を補給液36と混合して循環ポンプ37によって電解槽の下部の電解液供給口18から電解槽に供給して循環している。
電解液が食塩水の場合には、電解槽から排出された濃度200g/lの塩水を濃度300g/lの飽和食塩水とを、容積比1:1で混合し、濃度250g/lの食塩水として供給した場合には、電解槽の電解液供給口18と排出口32との電解液の濃度差は50g/lとなる。
電解槽の電解液供給口と排出口での電解液の濃度差を小さくするためには、電解液の循環量を多くして大量の電解液を循環する方法があるが、流量が増加すると電極室上部での圧力変動が大きくなり、陽極室と陰極室を区画するイオン交換膜が振動し、イオン交換膜の劣化を招くという問題がある。
【0006】
また、図7には、電気分解に伴う電解液の比重の差を利用した循環方法を説明する図である。
電解槽ユニット1の上部の電解槽の排出口32と結合した電解液貯槽38を設け、電解液貯槽の下部の配管を電解液供給口18に結合する。電解槽内で発生した気体を含んだ電解生成物は、比重の差から電解槽内を上昇し電解液貯槽38に達する。電解液貯槽38において、気体生成物34を分離、電解液の一部は電解液調整工程35に供給し、一部の電解液は補給液36を補給して電解液の濃度を調整し、電解液供給口18から電極室4内へ供給される。
このような電解液循環装置を有する電解槽の下部に供給される電解液は希釈され、電極室の電解液供給口の近傍では、電解液の供給口から離れた部分の電解液の濃度の均一化が充分には進まないので、電流分布が不均一となるので、電気分解電圧に悪影響を及ぼすこととなる。
また、食塩水の電気分解の場合には、食塩水に塩酸を供給して電解液のpHを低くすることが行われることがあるが、電解液の濃度の不均一のために電解液供給口の近傍が低いpHに晒されることとなってイオン交換膜の劣化が生じることがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、電極室内の電解液の濃度、および温度の不均一を防止し、電圧、電流効率およびイオン交換膜の長寿命化を図ることを課題とするものであり、とくに電極の面積が大きな大型の電解槽においても充分な電解性能が得られる電解槽を得ることを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、竪型の電解槽ユニットの陽極側の隔壁と陰極側の隔壁に互いに嵌合する凹凸を形成し、両隔壁を重ね併せて一体化した隔壁板の凸部に電極板を結合した電解槽において、凹凸は電解槽ユニットの上下方向に延びる凹条部、凸条部として形成されており、凹凸は高さ方向を複数の領域に分割して形成されており、各領域の凹条部は他の領域の凸条部と同一の直線上にあって各領域毎に凹凸が半ピッチずつずれたものであり、隣接する領域の結合部分において同一の領域の隣接する凸条部を介して配置した凹条部を結合するとともに隣接する領域の凹条部を結合する液絡部を有し、隔壁の凹状部の斜面もしくは隔壁の凹状部の斜面に設けた平行な部材を少なくとも一つの区画壁とした隔壁と電極面との間に設けた内部循環部材によって電解液が下降する内部循環路を形成した電解槽である。また、内部循環部材が、各領域の凹状部の一方の斜面に接触する面を有する三角筒状の部材によって形成されている前記の電解槽である。内部循環路が、各領域の一つの凹状部の一方の斜面と内部循環部材から形成されており、内部循環部材は、電極室の縦方向に延びた縦方向部材、縦方向部材から凸条部側へ延びて隔壁の凸状部に接した部分、縦方向部部材から凹状部側に延びて隔壁に接した部分、および隔壁との間で構成されている前記の電解槽である。
【0009】
内部循環路が、各領域の凹状部の斜面と内部循環部材から形成されており、内部循環部材は、電極室の縦方向に延びた縦方向部材と、縦方向部材の側端部から延びて凹状部および液絡部を区画する側面部材から構成されており、凹状部の全面を縦方向部材が覆った領域に隣接する領域では、第一の領域に隣接する第二の領域では、縦方向部材の中央部が隔壁の凸状部に位置し、縦方向部材の側端部から隔壁方向へ延びて隔壁に接する2個の側面部から構成されている前記の電解槽である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明の電解槽の単位電解槽の一実施例を示す図であり、電極、および電極室枠体の一部を切り欠いた陽極側から見た図を示す。
電解槽ユニット1の陽極側の隔壁2はチタン、ジルコニウム、タンタルなどの薄膜形成性金属およびそれらの合金から選ばれる薄板を鍋状に成形加工し、同様に成形加工した陰極側の隔壁(図示しない)と嵌合して電解槽枠体3に取り付けられている。電極室4内の両隔壁には、互いに嵌合する凹凸部を形成しており、陽極側の隔壁には凹部5と凸部6を設けており、陰極側の隔壁にも陽極側の凹凸と嵌合する位置に同様に溝状の凹部と凸部を設けている。
【0011】
陽極側の隔壁の凸部には、電極7として陽極が直接、あるいは導電スペーサ(図示しない)を介して溶接によって接合されている。陽極は、エキスパンデッド金属、多孔性板等に白金族の金属の酸化物等からなる陽極活性被覆を形成したものであり、陰極側の隔壁の凸部には、同様に直接、あるいは導電スペーサを介してエキスパンデッド金属、多孔性板等にニッケル系、白金族の金属系の物質からなる陰極活性被覆を形成した陰極が溶接等によって結合されている。
【0012】
凹凸は隔壁を上部から第1領域11、第2領域12、第3領域13、および第4領域の4つの領域に分割しており、それぞれの領域の凹部および凸部は電解槽ユニットの上下方向に延びる凹条部15および凸条部16として形成されており、隣接する凹条を連絡するとともに上下の領域間の凹条部を連絡する液絡部17を各領域間に形成している。電解槽ユニットの上下方向の領域は、第1ないし第4の領域の4個の領域に限らず、3個の領域あるいは5個以上の多数の領域に分割しても良い。
電解液は電解液供給口18から、電解槽枠体3内部に設けた電解液供給管19を通じて、電極室下部の電解液吹き出し口20から電極室4内部に導入される。電解液は、電解槽内で発生する気体とともに電極室の凹条部を上昇し、液絡部から左右の凹条部へと流路を変えられながら上昇し、上昇する過程で電解液の混合が進み、電解液の濃度が均一化される。
【0013】
さらに、本発明の電解槽は、隔壁2と電極7との間に内部循環部材21を設けており、隔壁2と内部循環部材21との間の領域には、電極で発生した気泡を含んだ電解液は流入せず、電極室の上部において気泡を分離した電解液が下向きに流れ、電極室内において電解液の循環が行われる。
内部循環部材21は、本発明の電解槽のように隔壁2が下部から上部に向けて一様な形状でない場合にも、内部循環部材21を隔壁の凹凸に合わせた形状で形成することによって上部から下部に向けて電解液の内部循環通路を形成することができる。
本発明の電解槽は、隔壁2に電解液の濃度の均一化を促進する凸条、凹条、および液絡部を有するとともに、電解液の内部循環部材を設けたので、図1に示すように電解液の流入口から奥行きの長い大型の電解槽においても、電極室の内部での電解液の循環が充分に行われるので、効率的な電気分解を行うことができる。
【0014】
図2は、本発明の電解槽の単位電解槽に用いる凹凸を有する隔壁を説明する図である。
隔壁2は、斜面22aと斜面22bで形成される凹条部15aと、斜面22cで形成される凹条部15bから液絡部17に流入した電解液は、液絡部17で合流し、次の領域の斜面22dと斜面22eで形成される凹条部15cへと流入する。その結果、隣接する凹条部から流入した電解液が液絡部で合流して混合が進み濃度が均一化される。
【0015】
図3は、本発明の電解槽に設ける内部循環部材の一実施例を説明する斜視図である。
図3(A)は、上部と下部の異なる領域の、電極および隔壁の一部を切り欠いた斜視図である。図3(B)は、三角柱状内部循環部材を示す図である。
隔壁2は、各領域毎に凹凸が半ピッチずつずれたものであるので、三角柱状内部循環部材21aは、その二つの面を隔壁の傾斜方向の異なる斜面22fおよび斜面22gに交互に接することにより、本発明の電解槽のように、凹条部が一直線上に並んでない場合にも三角柱状内部循環部材を取り付けることができる。内部循環部材の外部には、電解槽の下部から流入する電解液の流れと、電気分解によって発生する気泡によって上昇流が生じ、内部循環部材の内部電解液循環路23aには、電解液の下降流が生じ電解液の循環が行われる。
【0016】
また、本発明の電解槽においては、電極7は、隔壁2の凸状部に直接接合しても良いが、棒状の金属からなる導電スペーサ8を凸状部に接合し、導電スペーサ上に電極を溶接等によって接合することにより、隔壁の凹状部の投影面上にも電極の接合部が存在することとなり、電極の電流分布、および電極の形状の保持性を良好なものとすることができる。さらに、導電スペーサによって電極と内部循環部材の間に間隙を形成することによって電解液の循環路を良好に形成することができる。
【0017】
図4は、本発明の電解槽に設ける内部循環部材の一実施例を説明する斜視図である。
図4(A)は、電極および隔壁の一部を切り欠いた斜視図であり、上部と下部の領域の隔壁と内部循環部材21bを示す図である。上部では内部循環部材21bの縦方向部の側端部が凸状部16に接し、凸状部に接していない側端部には、側面部が形成され、隔壁2の凹条部の斜面22hと側面部25aによって内部電解液循環路23bが形成されている。上部領域に形成された凹条部の延長線上に、凸条部が形成されていることを示している。下部の領域では、隔壁の斜面22iと、内部循環部材22bの側面部25dを他の面として内部電解液循環路23bが形成されている。
【0018】
図4(B)は、内部循環部材21bを説明する斜視図であり、内部循環部材21bは、電極室ユニットに設置された際に、縦方向部の隔壁の凸状部に接する側端部とは反対側の側端部から縦方向部24aから側面部25a、25b、25c、25dが交互に直角方向に延びたものであり、縦方向部24、側面部、および隔壁の斜面によって内部循環路が形成される。
【0019】
図5は、本発明の電解槽に設ける内部循環部材の他の実施例を説明する斜視図である。
図5(A)は、電極および隔壁の一部を切り欠いた斜視図であり、図5(A)は、隔壁の斜面と内部循環部材を示す図であり、隔壁2の凹条部の斜面22jおよび22kと内部循環部材21dの平面部24bによって内部循環路23dを形成したものである。
また、斜面22jおよび22kで形成された凹状部の延長線上には、図で示すように斜面22mおよび22nで形成された凸状部が位置するが、斜面22mと内部循環部材21dの側面部25gによって内部電解液循環路23eが形成され、また、斜面22nと内部循環部材21dの側面部25hによって内部電解液循環路23fが形成される。これらの内部電解液循環路23eおよび内部電解液循環路23fは、上部に形成された内部電解液循環路23dと連通しており、電解液の下降流が流れる循環路を形成する。
【0020】
図5(B)は、内部循環部材21dを説明する斜視図であり、内部循環部材21dは、電極室ユニットに設置された際に、電極面側に面する縦方向部24bから側面部25e、25f、25g、25hが直角方向に延びたものであり、隔壁および内部循環部材21dの縦方向部24b、側面部25e、25f、25g、25hによって内部循環路が形成される。また、縦方向部には、導電スペーサを凸状部に接合するための接合孔26を設けることによって、導電スペーサと隔壁との導電接続抵抗を小さくすることができる。
【0021】
本発明の電解槽において、内部循環部材は、電解槽内において電解槽の強度を保持したり、あるいは電流を供給する作用を果たしている部材ではないので、隔壁に用いたものと同種の金属材料の薄板によって形成した部材を溶接等によって接合して作製することができる。例えば、陽極室側においては、厚さ0.5〜0.3mmのチタンの薄板を用いることができ、陰極室側においては、厚さ0.5〜0.3mmのニッケル等の薄板を用いて作製することができる。
【0022】
内部循環部材の取り付けは、電極を取り付ける前に隔壁上に溶接等によって取り付けるが、図3で示した三角筒状の内部循環部材にあっては、電極を取り付けた後の空間に取り付けることも可能である。
また、内部循環部材を形成する面は、電極室の隔壁に設けた凹凸の斜面との間に空間を形成することができるものであれば平面状の部材に限らず、曲面状の部材であっても良い。
内部循環部材の取り付け個数、あるいは取り付け位置は、電解槽の大きさ等に応じて任意に設定することができる。また、内部循環部材の構造は、図3ないし図5に示したものを一種類もしくは複数種類のものを取り付けることができる。
本発明の電解槽は、電極室枠の下部から均等な電解液の供給を行うとともに、隔壁に設けた凹凸によって、電解液の循環を良好なものとするとともに、凹凸部に適合した形状の内部循環部材を設けたので、電極室内部での電解液の循環を良好なものとすることができるので、電解液の濃度および温度の均一化を図ることができる。
【0023】
【発明の効果】
電極室内での電解液の循環を高めることができるので、電極室内での電解液の濃度、および温度の不均一を防止し、電圧、電流効率を高め、イオン交換膜の長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解槽の隔壁板に内部循環部材を取り付けた電解槽ユニットを説明する図である。
【図2】図2は、本発明の電解槽の単位電解槽に用いる凹凸を有する隔壁を説明する図である。
【図3】図3は、本発明の電解槽に設ける内部循環部材の一実施例を説明する斜視図である。
【図4】図4は、本発明の電解槽に設ける内部循環部材の他の実施例を説明する斜視図である。
【図5】図5は、本発明の電解槽に設ける内部循環部材の他の実施例を説明する斜視図である。
【図6】図6は、電解液の外部循環による電解液の循環方法を説明する図である。
【図7】図7には、電気分解に伴う電解液の比重の差を利用した循環方法を説明する図である。
【符号の説明】
1…電解槽ユニット、2…隔壁、3…電解槽枠体、4…電極室、5…凹部、6…凸部、7…電極、8…導電スペーサ、11…第1領域、12…第2領域、13…第3領域、14…第4領域、15…凹条部、16…凸条部、17…液絡部、18…電解液供給口、19…電解液供給管、20…電解液吹き出し口、21,21a,21b,21c,21d…内部循環部材、22a,22b,22c,22e,22f,22g,22h,22i,22j,22k,22m,22n…斜面、23a,23b,23c,23d,23e,23e,23f…内部電解液循環路、24a…縦方向部、25a,25b,25c,25d…側面部、26…接合孔、31…電解液、32…排出口、33…循環槽、34…気体生成物、35…電解液調整工程、36…補給液、37…循環ポンプ、38…電解液貯槽

Claims (4)

  1. 竪型の電解槽ユニットの陽極側の隔壁と陰極側の隔壁に互いに嵌合する凹凸を形成し、両隔壁を重ね併せて一体化した隔壁板の凸部に電極板を結合した電解槽において、凹凸は電解槽ユニットの上下方向に延びる凹条部、凸条部として形成されており、凹凸は高さ方向を複数の領域に分割して形成されており、各領域の凹条部は他の領域の凸条部と同一の直線上にあって各領域毎に凹凸が半ピッチずつずれたものであり、隣接する領域の結合部分において同一の領域の隣接する凸条部を介して配置した凹条部を結合するとともに隣接する領域の凹条部を結合する液絡部を有し、隔壁の凹状部の斜面もしくは隔壁の凹状部の斜面に設けた平行な部材を少なくとも一つの区画壁とした隔壁と電極面との間に設けた内部循環部材によって電解液が下降する内部循環路を形成したことを特徴とする電解槽。
  2. 内部循環部材が、各領域の凹状部の一方の斜面に接触する面を有する三角筒状の部材によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の電解槽。
  3. 内部循環路が、各領域の一つの凹状部の一方の斜面と内部循環部材から形成されており、内部循環部材は、電極室の縦方向に延びた縦方向部材、縦方向部材から凸条部側へ延びて隔壁の凸状部に接した部分、縦方向部部材から凹状部側に延びて隔壁に接した部分、および隔壁との間で構成されていることを特徴とする請求項1記載の電解槽。
  4. 内部循環路が、各領域の凹状部の斜面と内部循環部材から形成されており、内部循環部材は、電極室の縦方向に延びた縦方向部材と、縦方向部材の側端部から延びて凹状部および液絡部を区画する側面部材から構成されており、凹状部の全面を縦方向部材が覆った領域に隣接する領域では、第一の領域に隣接する第二の領域では、縦方向部材の中央部が隔壁の凸状部に位置し、縦方向部材の側端部から隔壁方向へ延びて隔壁に接する2個の側面部から構成されていることを特徴とする請求項1記載の電解槽。
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