JP4007124B2 - ガスタービン用燃焼器 - Google Patents

ガスタービン用燃焼器 Download PDF

Info

Publication number
JP4007124B2
JP4007124B2 JP2002248553A JP2002248553A JP4007124B2 JP 4007124 B2 JP4007124 B2 JP 4007124B2 JP 2002248553 A JP2002248553 A JP 2002248553A JP 2002248553 A JP2002248553 A JP 2002248553A JP 4007124 B2 JP4007124 B2 JP 4007124B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
injection nozzle
fuel injection
air
combustion chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002248553A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004085123A (ja
Inventor
陽一郎 大久保
芳典 井戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP2002248553A priority Critical patent/JP4007124B2/ja
Publication of JP2004085123A publication Critical patent/JP2004085123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4007124B2 publication Critical patent/JP4007124B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、気体燃料あるいは液体燃料を燃焼させるガスタービン用燃焼器に関する。
【0002】
【従来の技術】
気体燃料あるいは液体燃料を燃焼させるガスタービン用の燃焼器が知られている。ここで、このような燃焼器において、近年、環境面への配慮から、燃焼時に発生する窒素酸化物(NOx)と一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)などの未燃燃料の排出が大きな問題となっている。
【0003】
この種の燃焼器においては、安定した燃焼が得られる拡散燃焼が通常に用いられていたが、このような拡散燃焼では、断熱火炎温度が約2000℃前後にも達するため、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)などの未燃燃料の排出は比較的少ない反面、この高温により空気中の窒素が酸化される所謂「サーマルNOx」が大量に発生するというデメリットがあった。
【0004】
一方、この「サーマルNOx」は、火炎温度を下げることにより低減できることが知られており、従来の拡散燃焼に代えて、希薄予混合燃焼を採用し、燃料と燃焼空気を予混合して燃料の希薄な混合ガスとし、これを比較的低温で燃焼させてNOxの発生を抑制する手段が既に試みられている。
【0005】
しかし、予混合燃焼において例えば当量比0.5程度の希薄予混合気になると一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)などの未燃燃料の排出が多くなるばかりでなく、燃焼安定範囲が狭くなり、確実な着火スタートや安定したガスタービン運転が困難になる問題があった。
【0006】
このため、着火用ガス噴出孔とその周囲に設けられた一次及び二次の燃焼用予混合ガス噴出孔とによって3系統の燃料供給系統を構成し、これら3系統の燃料供給制御を行うことにより、比較的広い運転条件で予混合気の当量比が希薄になり過ぎないようにして低NOx化を実現する技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
【0007】
しかしながら、前記特許文献に示される如き多数の燃料供給系をもつ燃焼器の場合、燃焼室内の空間的な当量比を理想的な当量比分布に制御して運転できるメリットがある反面、燃料制御などの機器構成が複雑になったり燃料制御が複雑で構成機器の信頼性やコスト等に課題が残存していた。
【0008】
そこで、燃焼器の燃料供給系を2系統で構成し、この2系統の燃料供給制御で希薄予混合燃焼させるガスタービン用燃焼器を、既に本出願人が提案している(特願2001−394615)。
【0009】
ところが、前記提案した構造の燃焼器では、構造が簡便で安価であるものの、着火性を確実に確保すると同時に広い運転条件で希薄予混合火炎の安定性を確保するという点においては、未だ改善の余地があった。
【0010】
また、前記提案した構造の燃焼器では、燃料噴射ノズルが燃焼用空気通路の空間内または燃焼室内に対面しているため、特に燃焼用空気が600℃以上に加熱される条件においては、熱的耐久性がない、カーボン付着がある、あるいは加熱空気の粘性が上昇するため噴射燃料と空気の混合が悪い、といった問題が発生することがある。
【0011】
特に、例えば、シンプルサイクルガスタービンの熱効率を改善した再生式マイクロガスタービンでは、圧縮機出口の空気をタービン出口排出ガスの排熱回収用熱交換器により加熱して、例えば600℃程度以上に加熱して燃焼器に供給される構成となっているため、予混合燃焼器に組み込まれた燃料噴射ノズルは600℃以上の空気に常時曝されると共に燃焼室からの燃焼熱によっても加熱されることになる。このため、燃料噴射ノズルの熱的耐久性を向上させたり、あるいは燃料のカーボン化やデポジットの付着を防止する対策や工夫が必要である。
【0012】
さらに、排熱回収用熱交換器で加熱された600℃程度以上の空気は、圧縮機出口の空気(例えば200℃程度)に比較して粘性が3倍も大きく、加熱空気と燃料の混合は相対的に悪化する。このため、限られた通路内の空間で均一な希薄予混合気を形成することが難しくなり、従来と同等の空間寸法で充分に均一な予混合気を得るためには工夫が必要である。一方、加熱空気は未燃炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)の排出を抑制する可能性がある一方で、予混合度の悪化による燃焼温度の不均一の結果として「サーマルNOx」の排出が助長される可能性も大きくなる。現実的には、例えば分散電源に使用されるマイクロガスタービン等の場合には、NOxとCO・HCを同時に10ppm未満に低減することが要求されている。
【0013】
この場合、200℃程度の圧縮機出口空気で予混合燃焼器の燃料噴射ノズルを冷却することが考えられるが、その空気を単に冷却だけに使用したのでは、希薄予混合火炎あるいは拡散火炎に悪影響がでることになり、NOxとCO・HCを同時に低減すると共に耐久性を向上しつつ、着火始動性と火炎安定性を共に確保することは困難である。
【0014】
【特許文献1】
特開平5−340273号公報
【特許文献2】
特開平8−128636号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の相反する諸問題に対して創案されたものであり、確実な着火始動性及び強固な予混合火炎の安定性を確保できると共に、広い運転範囲(運転条件)で低NOx及び高燃焼効率(低CO・低HC)で運転することができ、かつこれを簡便で低コストにより実現できるガスタービン用燃焼器を得ることが目的である。
【0030】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のガスタービン用燃焼器は、燃焼室の軸心部分に位置し、前記燃焼室へ向けて拡散燃料を噴射する拡散燃料噴射ノズルと、前記燃焼室に連通して前記拡散燃料噴射ノズルの周囲に環状に設けられ、予混合気を供給するための予混合通路と、前記予混合通路内に予混合燃料を噴射する予混合燃料噴射ノズルと、前記拡散燃料噴射ノズルと前記予混合通路の間に配置され、前記燃焼室へ向けて旋回気流を噴出するための旋回装置と、前記拡散燃料噴射ノズルに連通し、前記拡散燃料噴射ノズルに燃料を供給するための拡散燃料通路と、前記旋回装置に連通すると共に、前記予混合通路よりも前記燃焼室の軸心側であって前記拡散燃料通路の周囲に環状に設けられ、前記旋回装置に前記予混合気と異なる温度の空気を供給するための旋回気流通路と、前記燃焼室の外筒内壁から前記拡散燃料噴射ノズルの先端位置に設けられた保炎器まで至り、前記予混合通路と前記旋回気流通路とを分離する隔壁と、を備え、前記旋回気流通路を通って供給された空気が前記旋回装置によって旋回速度を付与されて噴出し前記燃焼室に旋回気流を形成する構成において、前記拡散燃料噴射ノズル及び前記予混合燃料噴射ノズルを前記旋回気流通路に配置したことを特徴としている。
【0031】
請求項1記載のガスタービン用燃焼器では、拡散燃料噴射ノズルから燃焼室へ向けて拡散燃焼用の燃料が噴射されると共に、予混合燃料噴射ノズルから予混合通路内に予混合気のための燃料が噴射され、この予混合通路で形成された予混合気が燃焼室へ供給される。
さらにこの際に、旋回装置によって旋回気流が燃焼室へ向けて噴出される。これにより、拡散燃料噴射ノズルにより燃焼室内の中央領域に形成される拡散火炎とその外周領域に形成される予混合火炎を旋回気流で乱流混合させることができる。
したがって、拡散燃料噴射ノズルからの燃料による拡散火炎と、予混合通路(予混合燃料噴射ノズル)からの燃料による予混合火炎との燃焼促進が図られ、このため、燃焼効率が高まると共に燃焼室内温度の空間分布を比較的一様にすることができる。これにより、結果として「サーマルNOx」の排出が低減されると同時に、CO・HCの排出も低く抑えることができる。
一般的に、予混合燃料噴射ノズルから噴射した燃料を予混合通路の比較的短い空間寸法内(平均通過時間・約1msec以内)で燃料と空気を予混合し、予混合通路の出口(燃焼室の入口)で円周方向と半径方向の空間的分布がなく、しかも時間的に空気流量も燃料流量も変動するために均一な予混合気を形成することは現実的にはかなり難しい。
この点、請求項1記載のガスタービン用燃焼器では、拡散燃料通路の周囲に環状に設けられた旋回気流通路を備えており、旋回気流通路を通って供給された空気が旋回装置によって旋回速度を付与されて噴出されて燃焼室に旋回気流を形成し、しかもこの旋回気流は予混合通路よりも軸心側(内方側)に噴出形成されるため、予混合通路の出口に存在し燃料濃度の不均一がある予混合気流で形成される予混合火炎は、その内側に形成された旋回気流によって燃焼室内の下流側に引き延ばされる(旋回気流によって予混合火炎を燃焼室の下流側まで引き延ばすことができる)。このため、燃焼室内の「サーマルNOx」の生成が抑制されて、例えば5ppm以下の低NOx燃焼が可能となる。
また、燃焼室の外筒内壁から拡散燃料噴射ノズルの先端位置に設けられた保炎器まで至る隔壁によって、旋回気流通路と予混合通路とを分離している。更に、予混合通路より低い温度の空気が供給される旋回気流通路に、拡散燃料噴射ノズル及び予混合燃料噴射ノズルを配置してある。このため、予混合通路を通る、例えば600℃の高温に加熱された予混合空気に、拡散燃料噴射ノズル及び予混合燃料噴射ノズルが曝されることがなくなる。この結果、拡散燃料噴射ノズル及び予混合燃料噴射ノズル自体を効果的に遮熱することができ、燃料のカーボン化またはデポジット化等の不具合の発生を防止することができる。
【0032】
請求項に係る発明のガスタービン用燃焼器は、請求項に記載のガスタービン用燃焼器において、前記予混合燃料噴射ノズルは、複数の噴孔を有して前記予混合通路へ燃料噴射すると供に、その周囲から前記予混合通路へ空気又は空気及び水蒸気の混合気を噴出することを特徴としている。
【0033】
請求項記載のガスタービン用燃焼器では、予混合燃料噴射ノズルは、複数の噴孔から構成されており、しかも各噴孔の周囲から空気又は空気及び水蒸気の混合気を噴出することにより、予混合通路への燃料を効果的に分散させて気体燃料を予混合、あるいは液体燃料を予蒸発予混合することができる。
【0034】
請求項に係る発明のガスタービン用燃焼器は、請求項1乃至2の何れか1項に記載のガスタービン用燃焼器において、前記旋回気流通路に高圧源から直接に空気又は空気及び水蒸気の混合気を供給することを特徴としている。
【0035】
例えば、ガスタービンの排熱を回収して熱効率を高めることができる再生式ガスタービンでは、圧縮機出口の空気は熱交換器で排熱を回収して例えば600℃に加熱して燃焼器に供給するので、例えば液体燃料用の噴射ノズルは熱的耐久性がなかったり、あるいは燃料のカーボン化またはデポジット化が問題になる場合がある。
【0036】
この点、請求項記載のガスタービン用燃焼器では、再生式ガスタービンに適用した場合であっても、旋回気流通路に高圧源から直接に空気又は空気及び水蒸気の混合気を供給する構成であるため、例えば熱交換する前の圧縮機出口空気(比較的温度の低い空気:例えば200℃)を旋回気流通路に供給して旋回気流を燃焼室に噴出することで、効果的に空気と燃料を混合できる(温度の低い空気の方が粘性が低いためより混合し易い)。したがって、予混合火炎が一様に形成されやすく、燃焼室内温度をほぼ一様にすることができる。
【0037】
なお、高圧源としてはボイラでもよく、この場合には気流としては水蒸気(例えば、180℃程度)となり、同様の効果が期待できる。
【0038】
また、旋回気流通路(すなわち、拡散燃料噴射ノズルに連通する拡散燃料通路の周囲)に空気を供給するので、拡散燃料噴射ノズル自体を効果的に遮熱すると共に冷却することができ、燃料のカーボン化またはデポジット化等の不具合を防止することができる。さらに、空気が拡散燃料通路を冷却することになり、拡散燃料噴射ノズル周囲の例えば保炎器壁面の温度上昇を抑制することができ、噴射ノズルや保炎器の焼損等を予防することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るガスタービン用燃焼器10の全体構成が断面図にて示されている。
【0040】
この燃焼器10は、略円筒状の外筒12とこの外筒12内に配置された内筒14とを備えた所謂缶型燃焼器とされており、内筒14が燃焼室16を構成する燃焼室ライナとなっている。この燃焼室16(内筒14)には、空気を内部へと導き燃焼ガスを希釈する希釈孔18が設けられている。
【0041】
外筒12と内筒14との間には、後述する圧縮機56で圧縮された燃焼用空気を外筒12の末端(図1において右端)から流入させるための空気流入路20が形成されており、さらに、空気流入路20には予混合通路22が連続して形成されている。予混合通路22は、内筒14の端部内側に環状に形成されると共に燃焼室16に連通しており、後述する予混合燃料噴射ノズル24による燃料及び空気流入路20からの空気を導きながら流れを反転させて燃焼室16へと供給するように構成されている。予混合通路22から燃焼室16へ供給された予混合気は、燃焼室16内で燃焼した後に燃焼室16後端側(図1において右端)から流出して後述するタービン52へ供給される構成となっている。
【0042】
予混合通路22の通路中には、予混合燃料噴射ノズル24が配置されており、さらにその下流にはスワーラ羽根26が設けられている。予混合燃料噴射ノズル24は、予混合通路22内へ燃料(予混合燃料)を噴射することができ、これにより、空気流入路20からの空気と混合されて予混合気が形成され、スワーラ羽根26によって当該予混合気に旋回速度が付与されて燃焼室16へ供給される構成である。
【0043】
一方、装置の一端側(図1において左端側)の燃焼室16の軸心部分には、拡散燃料噴射ノズル28及びこの拡散燃料噴射ノズル28に連通する拡散燃料通路30が配置されている。図2(A)乃至図2(C)にも詳細に示す如く、拡散燃料噴射ノズル28は、複数の噴孔32A、32Bを備えている。これらの各噴孔32A、32Bは、それぞれ、燃焼室16に対面するノズル先端の円周上等分位置に設けられており、各噴孔32A、32Bからは、拡散燃料通路30から送給された燃料(拡散燃料)を80度から100度の挟み角度で(本第1の実施の形態においては、挟み角度90度で)燃焼室16内に噴射することができる。さらに、この拡散燃料噴射ノズル28から噴射された燃料は、燃焼室16側方に配置された点火プラグ34先端に到達するように設定されている。
【0044】
また、拡散燃料噴射ノズル28(拡散燃料通路30)と予混合通路22の間には、旋回装置36及び旋回気流通路38が設けられている。図2(A)乃至図2(C)にも詳細に示す如く、旋回装置36は、拡散燃料噴射ノズル28の噴孔32A、32Bの直近に位置し、部材を凹溝状に形成することで設けられており、送給された空気に旋回速度を付与できるように構成されている。なお、この場合、噴孔32A、32Bに対して旋回気流がほぼ30度から45度で噴出するように設定されている。一方、旋回気流通路38は、旋回装置36の上流に位置して旋回装置36に連通すると共に、予混合通路22よりも軸心側であって拡散燃料通路30の周囲に環状に設けられている。この旋回気流通路38は、後述する圧縮機56に接続されており、空気が供給される構成である。これにより、旋回気流通路38を通って供給された空気は、旋回装置36によって旋回速度を付与され、噴孔32A、32Bから燃焼室16に噴射された燃料と交わる方向に燃焼室16へ向けて噴出されて燃焼室16に旋回気流を形成し、当該燃料と衝突混合するように構成されている。
【0045】
またさらに、予混合通路22の出口と旋回装置36との間(拡散燃料噴射ノズル28先端部及び旋回装置36の周囲)には、保炎器40が設けられている。この保炎器40は、燃焼室16に対面して設けられた円環状の端面42を有しており、止水領域を形成して端面42下流に円環状の火炎起部を形成する役目を有している。
【0046】
以上の構成の燃焼器10は、図3に示す如く、例えば、タービン52の排熱を回収して熱効率を高めることができる再生式マイクロガスタービン50に適用される。
【0047】
すなわち、この再生式マイクロガスタービン50では、タービン52の出口排出ガスは排熱回収用熱交換器54に送給されるように構成されると共に、圧縮機56の出口空気は排熱回収用熱交換器54に送給されて加熱(例えば600℃程度以上)された後に燃焼器10の空気流入路20に供給される構成となっている。さらに、圧縮機56の出口空気の一部は、すなわち熱交換する前の圧縮機56出口空気(比較的温度の低い空気:例えば200℃)の一部は、排熱回収用熱交換器54に送給されることなく、そのまま直接に燃焼器10の旋回気流通路38に供給される構成となっている。
【0048】
次に、本第1の実施の形態の作用を説明する。
【0049】
上記構成の燃焼器10が適用された再生式マイクロガスタービン50の始動時には、燃焼器10の拡散燃料噴射ノズル28から燃料が燃焼室16に噴射され、ガスタービン回転速度がまだ低いために、燃焼用空気の流量は微少量であり、燃料は旋回気流の影響をほとんど受けずに燃焼室16側壁上の点火プラグ34先端まで到達する。
【0050】
そこで火花点火すると、点火プラグ34先端に形成された火炎核が燃焼室16内に燃え広がると共に、保炎器40近傍の再循環領域に到達することで火炎が保持されることになる。この間に、ガスタービン回転速度は上昇して燃焼用空気の流量が増加し、旋回気流も形成されてくるので、燃料はもはや点火プラグ34先端に到達する前に旋回気流と混合して燃焼が完結するようになる。
【0051】
さらに、ガスタービン回転速度が上昇してタービン52が出力を発生する負荷領域になると、予混合燃料噴射ノズル24から燃料を噴射すると共に拡散燃料噴射ノズル28からの燃料を減少し、ほぼ全体の燃料供給量の1/10から1/20以下の微少流量のみが拡散燃料噴射ノズル28から直接噴射されて燃焼室16にパイロット火炎を形成する。さらに、例えば50%負荷以上の高負荷運転では拡散燃料噴射ノズル28からの燃料噴射を停止し、全燃料が予混合燃料噴射ノズル24から噴射されて、完全な予混合燃焼で運転することになる。
【0052】
ここで、本第1の実施の形態に係る燃焼器10では、前述の如く、拡散燃料噴射ノズル28から燃焼室16へ向けて拡散燃焼用の燃料が噴射されると共に、予混合燃料噴射ノズル24から予混合通路22内に予混合気のための燃料が噴射され、この予混合通路22で形成された予混合気が燃焼室16へ供給される。さらにこの際に、旋回装置36によって旋回気流が燃焼室16へ向けて噴出される。これにより、拡散燃料噴射ノズル28により燃焼室16内の中央領域に形成される拡散火炎とその外周領域に形成される予混合火炎を旋回気流で乱流混合させることができる。
【0053】
したがって、拡散燃料噴射ノズル28からの燃料による拡散火炎と、予混合通路22(予混合燃料噴射ノズル24)からの燃料による予混合火炎との燃焼促進が図られ、このため、燃焼効率が高まると共に燃焼室16内温度の空間分布を比較的一様にすることができる。これにより、結果として「サーマルNOx」の排出が低減されると同時に、CO・HCの排出も低く抑えることができる。
【0054】
また、一般的に、予混合燃料噴射ノズル24から噴射した燃料を予混合通路22の比較的短い空間寸法内で燃料と空気を予混合し、予混合通路22の出口(燃焼室16の入口)で円周方向と半径方向の空間的分布がなく、しかも時間的にも均一な予混合気を形成することは現実的にはかなり難しい。
【0055】
この点、本燃焼器10では、拡散燃料通路30の周囲に環状に設けられ旋回気流通路38を備えており、旋回気流通路38を通って供給された空気が旋回装置36によって旋回速度を付与されて噴出されて燃焼室16に旋回気流を形成し、しかもこの旋回気流は予混合通路22よりも軸心側(内方側)に噴出形成されるため、予混合通路22の出口に存在し燃料濃度の不均一がある予混合気流で形成される予混合火炎は、その内側に形成された旋回気流によって燃焼室16内の下流側に引き延ばされる(旋回気流によって予混合火炎を燃焼室16の右側中央付近まで引き延ばすことができる)。このため、燃焼室16内の「サーマルNOx」の生成が抑制されて、例えば5ppm以下の低NOx燃焼が可能となる。
【0056】
さらに、前述の如く予混合火炎を旋回気流で燃焼室16内に引き延ばすと、火炎を保持する火炎起部が不安定になり、吹き消えの確率が上昇することがある。
【0057】
この点、本燃焼器10では、保炎器40を予混合通路22の出口と旋回装置36との間に配置し、その円環状の端面42を燃焼室16に対面して設けたため、この端面42付近が止水領域を形成して、この端面42下流に円環状に火炎起部が形成されることになり、火炎を引き延ばしても火炎起部の保持力を増強することができる。
【0058】
また、この燃焼器10では、拡散燃料噴射ノズル28の噴孔32A、32Bから燃料が80度から100度の挟み角度で(本第1の実施の形態においては、挟み角度90度で)燃焼室16に噴射されるため、燃焼室16に形成された旋回気流が例えば燃焼室16軸線に対し45度の角度で旋回しているとすると、前記噴射された燃料噴流と前記旋回気流とは相対的にほぼ横から衝突する位置関係になる。これにより、拡散燃料と空気が素早く混合することになり、拡散燃料噴射ノズル28近傍領域の空気不足によるススの生成が抑制されると共に燃焼が促進される。このため、火炎保持力が高まり、結果として少ない燃料で火炎保持ができるので、低NOxでかつ高燃焼効率(低CO・低HC)で燃焼することが可能になる。また、スス付着による拡散燃料噴射ノズルの不具合の発生を防止することもできる。
【0059】
ここで、図4には、拡散燃料噴射ノズル28(複数の噴孔32A、32B)から燃焼室16へ向けて噴射する拡散燃料の噴射角度(挟み角度)の燃焼効率に対する影響を比較した線図が示されている。この図4にて明らかなように、例えば燃料が45度あるいは60度の挟み角度で燃焼室16に噴射される場合に比べて、燃料が80度あるいは90度の挟み角度で燃焼室16に噴射される場合は、大幅に燃焼効率が向上することが解る。
【0060】
なお、ガスタービン50の着火スタート時には供給される空気が少ないので、拡散燃料噴射ノズル28の噴孔32A、32Bから噴射される燃料は、燃焼室16側壁に設置した点火プラグ34先端まで直接に確実に到達することができ、着火が素早く行われる。その後に、ガスタービン50が加速するに連れて空気が大量に供給される状況では、拡散燃料噴射ノズル28から噴射された燃料は旋回気流と充分に混合するため、拡散燃料はもはや燃焼室16側壁面に到達することがなく、このため、燃焼室16壁面が加熱されて昇温されることが無くなり、燃焼室16(燃焼室ライナ)の耐久性が向上する。
【0061】
またさらに、本燃焼器10では、噴孔32A、32Bが燃焼室16に対面するノズル先端の円周上等分位置に設けられているため、これらの噴孔32A、32Bから噴出した燃料によって火炎を効果的に保持することができると共に、旋回装置36が各噴孔32A、32Bの直近に配置されるため、各噴孔32A、32Bからの燃料の分散と混合が良好になり、低NOxでかつ低CO・低HC燃焼が可能となる。
【0062】
さらにここで、本第1の実施の形態の如く、例えば、タービン52の排熱を回収して熱効率を高めることができる再生式マイクロガスタービン50では、圧縮機56の出口の空気は廃熱回収用熱交換器54で排熱を回収して例えば600℃に加熱して燃焼器10に供給するので、例えば液体燃料用の噴射ノズルは熱的耐久性がなかったり、あるいは燃料のカーボン化またはデポジット化が問題になる場合がある。
【0063】
この点、本燃焼器10では、再生式マイクロガスタービン50に適用した場合であっても、旋回気流通路38に圧縮機56(高圧空気源)から直接に空気を供給する構成であるため、熱交換する前の圧縮機56出口空気(比較的温度の低い空気:例えば200℃)を旋回気流通路38に供給して旋回気流を燃焼室16に噴出することで、効果的に空気と燃料を混合できる(温度の低い空気の方が粘性が低いためより混合し易い)。したがって、予混合火炎が一様に形成されやすく、燃焼室16内温度をほぼ一様にすることができる。
【0064】
また、旋回気流通路38(すなわち、拡散燃料噴射ノズル28に連通する拡散燃料通路30の周囲)に空気を供給するので、拡散燃料噴射ノズル28自体を効果的に遮熱すると共に冷却することができ、燃料のカーボン化またはデポジット化等の不具合を防止することができる。さらに、空気が拡散燃料通路30を冷却することになり、拡散燃料噴射ノズル28周囲の例えば保炎器40の壁面の温度上昇を抑制することができ、保炎器40の焼損等を予防することもできる。
【0065】
ここで、本出願人がこの燃焼器10の運転時における拡散燃焼火炎を観察した結果によれば、拡散燃料噴射ノズル28(保炎器40の中央部分)から噴射される燃料は噴射付近で火炎を形成せず(燃焼室16の中央領域には火炎はない)、予混合通路22の内側に設けられた保炎器40の円環状の端面42上にリング状となって火炎が形成されることが判明した。従来の燃焼器では、保炎器40の端面42から釣り鐘状(または、チューリップ状)の火炎柱が燃焼室16中央領域に黄輝となって形成されることが判っているが、これに対し、本第1の実施の形態に係る燃焼器10では、黄炎はなく外周領域に形成された中空状の青炎が形成されており、燃焼が良好であることが解る。これは、保炎器40の端面42直近の旋回気流通路38から空気が約45度の傾きの旋回気流となって噴出するため、噴孔32A、32Bから挟み角度90度で噴射されて放射状に拡がった燃料にほぼ横方向から旋回気流が衝突して混合が短時間で促進されることになり、比較的短い空間で燃焼が完結するためである。つまり、従来の燃焼器では中実の釣り鐘状火炎となり燃焼室16の下流部分で先絞りになるため、火炎柱の内部は燃料リッチ(過濃)でススの生成が活発であるのに対し、本燃焼器10では、保炎器40の端面42(旋回気流通路38)から噴出する旋回気流との混合促進により、その火炎起部が保炎器40の端面42上にリング状に形成されつつ火炎表面が中空スカート状に拡大されて形成され、拡散火炎の長さは短縮される。この結果として、タービン52入口のガス温度が空間的にも時間的にも均一になり、エンジン回転速度の時間的な変動を助長する要因が少なくなり、燃料制御の変動が少なく、より一層火炎安定性が良好になる。
【0066】
さらに、予混合燃料噴射ノズル24のみから全燃料を噴射して運転する完全な予混合燃焼を観察すると、従来の燃焼器では600℃を越える燃焼用空気が予混合通路22から燃焼室に供給されており、しかも燃焼室16内の再循環領域の高温ガスが保炎器40の端面42に下流側から衝突するので拡散燃料噴射ノズル28と保炎器40自体が赤熱している。これに対し、本燃焼器10では、圧縮機56出口の比較的温度の低い(約200℃)空気が旋回気流通路38を介して送給されることで保炎器40自体を冷却すると共に、旋回装置36から噴出する旋回気流が再循環領域の高温ガスと素早く混合して壁面を加熱することを防止している。このとき、予混合火炎は旋回装置36と予混合通路22出口の間に設けられた保炎器40の円環状の端面42にリング状の火炎起部を形成して、火炎の安定性は損なわれない。さらに、従来の燃焼器では予混合火炎に輝度の濃淡があるのに対し、本燃焼器10では旋回気流により燃焼室16の内側から剪断気流により引き延ばされて、混合促進が図られるので濃淡は観測されず、一様な輝度の薄い青炎を形成する。結果として、排出されるNOx濃度は従来の燃焼器で約10ppm(酸素16%換算値)に対し、本燃焼器10では5ppm程度に半減する。
【0067】
また、従来の燃焼器では保炎器40の端面42の熱上昇が大きいためにアップダウンの頻繁な運転がある場合には特に耐久性がなかったが、本燃焼器10では温度上昇が抑えられるので耐久性が向上する。
【0068】
以上の如く、本第1の実施の形態に係る燃焼器10は、確実な着火始動性及び強固な予混合火炎の安定性を確保できると共に、広い運転範囲(運転条件)で低NOx及び高燃焼効率(低CO・低HC)で運転することができ、かつこれを簡便で低コストにより実現することができる。
【0069】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0070】
なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部品には前記第1の実施の形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
【0071】
図5には、本発明の第2の実施の形態に係るガスタービン用燃焼器60の全体構成が断面図にて示されている。
【0072】
この燃焼器60は、気体燃料を予混合してあるいは液体燃料を予蒸発予混合して希薄燃焼させる構成のものであり、旋回気流通路38に予蒸発予混合燃料噴射ノズル62が配置されている。予蒸発予混合燃料噴射ノズル62は、複数の噴孔を有しており、予混合通路22の上流側(スワーラ羽根26の下流側)の隔壁64に形成された透孔66に対向して配置されている。これにより、予蒸発予混合燃料噴射ノズル62は、透孔66を介して予蒸発予混合燃料を空気と一緒に予混合通路22へ噴出することができる構成である。
【0073】
一方、燃焼器中央に配置された拡散燃料噴射ノズル68は、保炎器40の端面隔壁70に形成された透孔72に対向配置されており、さらに、この拡散燃料噴射ノズル68の周囲には環状の旋回装置74が配置されている。図6(A)及び図6(B)に詳細に示す如く、旋回装置74は、拡散燃料噴射ノズル68の周囲に位置し、部材を凹溝状に形成することで設けられており、送給された空気に旋回速度を付与できるように構成されている。また、図7に示す如く、保炎器40の端面隔壁70には透孔72の周囲に複数の空気孔76が形成されている。これにより、旋回気流通路38を通って供給された空気は、旋回装置74によって旋回速度を付与され、拡散燃料噴射ノズル68から噴射された噴霧燃料と旋回気流とを一緒に透孔72及び空気孔76を介して燃焼室16に噴射することができる構成である。
【0074】
なお、この場合においても、各空気孔76は、それぞれ、燃焼室16に対面する保炎器40の端面隔壁70の円周上等分位置に設けられており、さらに、透孔72から噴射される燃料は、80度から100度の挟み角度で(本第2の実施の形態においては、挟み角度80度で)燃焼室16内に噴射することができ、さらに、この噴射された燃料は、燃焼室16側方に配置された点火プラグ34先端に到達するように設定されている。
【0075】
上記構成の燃焼器60では、隔壁64によって予混合通路22から分離された旋回気流通路38に予蒸発予混合燃料噴射ノズル62が配置されると共に、保炎器40(その端面隔壁70)によって燃焼室16から分離して拡散燃料噴射ノズル68を配置したため、これらの噴射ノズルが例えば600℃に加熱された空気に曝されることがなくなる。このため、拡散燃料噴射ノズル68あるいは予蒸発予混合燃料噴射ノズル62自体を効果的に遮熱することができ、燃料のカーボン化またはデポジット化等の不具合の発生を防止することができる。またさらに、旋回気流通路38に供給された比較的温度の低い(約200℃)空気で拡散燃料噴射ノズル68及び予蒸発予混合燃料噴射ノズル62を冷却すると共に旋回気流を形成して噴射するので、燃焼室16内に形成される噴霧火炎からの輻射を低下することができ、これによっても熱上昇が抑制され、燃料の詰まりやデポジット付着の不具合を一層確実に回避することができる。
【0076】
さらに、この燃焼器60では、予蒸発予混合燃料噴射ノズル62は複数の噴孔から構成されており、しかも旋回気流通路38内の空気を予蒸発予混合燃料噴射ノズル62の各噴孔の周囲から一緒に透孔66を介して予混合通路22へ噴出することにより、予混合通路22内の燃料の蒸発と空気との混合が容易になり(予混合通路22へ燃料を効果的に分散させることができ)、気体燃料を効果的に予混合することができ、あるいは液体燃料を効果的に予蒸発予混合することができる。
【0077】
また、拡散燃料噴射ノズル68から噴射された噴霧燃料と旋回気流とを一緒に透孔72及び空気孔76を介して燃焼室16に噴射し、あるいは、予蒸発予混合燃料噴射ノズル62から噴射された噴霧燃料を空気と一緒に透孔66を介して予混合通路22へ噴出するため、液体燃料の微粒化を促進する効果もあり、燃料の分散と混合がより素早く均一になる。
【0078】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係るガスタービン用燃焼器は、確実な着火始動性及び強固な予混合火炎の安定性を確保できると共に、広い運転範囲(運転条件)で低NOx及び高燃焼効率(低CO・低HC)で運転することができ、かつこれを簡便で低コストにより実現することができるという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る燃焼器の全体構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る燃焼器の拡散燃料噴射ノズル及び旋回装置の詳細を示し、(A)は側面図であり、(B)は正面図であり、(C)は断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る燃焼器が適用された再生式マイクロガスタービンの全体構成を示す概略的なブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る燃焼器における拡散燃料噴射ノズルから燃焼室へ向けて噴射する拡散燃料の噴射角度(挟み角度)の燃焼効率に対する影響を比較した線図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る燃焼器の全体構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る燃焼器の旋回装置の詳細を示し、(A)は側面図であり、(B)は正面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る燃焼器の保炎器に設けられた透孔及び複数の空気孔の詳細を示す正面図である。
【符号の説明】
10 燃焼器
16 燃焼室
20 空気流入路
22 予混合通路
24 予混合燃料噴射ノズル
26 スワーラ羽根
28 拡散燃料噴射ノズル
30 拡散燃料通路
32A 噴孔
32B 噴孔
34 点火プラグ
36 旋回装置
38 旋回気流通路
40 保炎器
42 端面

Claims (3)

  1. 燃焼室の軸心部分に位置し、前記燃焼室へ向けて拡散燃料を噴射する拡散燃料噴射ノズルと、
    前記燃焼室に連通して前記拡散燃料噴射ノズルの周囲に環状に設けられ、予混合気を供給するための予混合通路と、
    前記予混合通路内に予混合燃料を噴射する予混合燃料噴射ノズルと、
    前記拡散燃料噴射ノズルと前記予混合通路の間に配置され、前記燃焼室へ向けて旋回気流を噴出するための旋回装置と、
    前記拡散燃料噴射ノズルに連通し、前記拡散燃料噴射ノズルに燃料を供給するための拡散燃料通路と、
    前記旋回装置に連通すると共に、前記予混合通路よりも前記燃焼室の軸心側であって前記拡散燃料通路の周囲に環状に設けられ、前記旋回装置に前記予混合気と異なる温度の空気を供給するための旋回気流通路と、
    前記燃焼室の外筒内壁から前記拡散燃料噴射ノズルの先端位置に設けられた保炎器まで至り、前記予混合通路と前記旋回気流通路とを分離する隔壁と、
    を備え、
    前記旋回気流通路を通って供給された空気が前記旋回装置によって旋回速度を付与されて噴出し前記燃焼室に旋回気流を形成する構成において、
    記拡散燃料噴射ノズル及び前記予混合燃料噴射ノズルを前記旋回気流通路に配置したことを特徴とするガスタービン用燃焼器。
  2. 前記予混合燃料噴射ノズルは、複数の噴孔を有して前記予混合通路へ燃料噴射すると供に、その周囲から前記予混合通路へ空気又は空気及び水蒸気の混合気を噴出することを特徴とする請求項1に記載のガスタービン用燃焼器。
  3. 前記旋回気流通路に高圧源から直接に空気又は空気及び水蒸気の混合気を供給することを特徴とする請求項1乃至請求項2の何れか1項に記載のガスタービン用燃焼器。
JP2002248553A 2002-08-28 2002-08-28 ガスタービン用燃焼器 Expired - Fee Related JP4007124B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002248553A JP4007124B2 (ja) 2002-08-28 2002-08-28 ガスタービン用燃焼器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002248553A JP4007124B2 (ja) 2002-08-28 2002-08-28 ガスタービン用燃焼器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004085123A JP2004085123A (ja) 2004-03-18
JP4007124B2 true JP4007124B2 (ja) 2007-11-14

Family

ID=32055900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002248553A Expired - Fee Related JP4007124B2 (ja) 2002-08-28 2002-08-28 ガスタービン用燃焼器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4007124B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8479519B2 (en) * 2009-01-07 2013-07-09 General Electric Company Method and apparatus to facilitate cooling of a diffusion tip within a gas turbine engine
JP6191918B2 (ja) * 2014-03-20 2017-09-06 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ノズル、バーナ、燃焼器、ガスタービン、ガスタービンシステム
JP2018146193A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 トヨタ自動車株式会社 液体燃料用バーナー
US11054137B2 (en) 2017-11-06 2021-07-06 Doosan Heavy Industries & Construction Co., Ltd. Co-axial dual swirler nozzle
CN108825384B (zh) * 2018-08-27 2023-10-20 西安觉天动力科技有限责任公司 一种油气混合启动装置
JP2024043147A (ja) * 2022-09-16 2024-03-29 三菱重工航空エンジン株式会社 航空エンジン用燃焼器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004085123A (ja) 2004-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2766102C1 (ru) Камера сгорания с низким уровнем загрязнения и способ управления сгоранием для нее
JP4162430B2 (ja) ガスタービンエンジンの運転方法、燃焼器及びミキサ組立体
JP4846271B2 (ja) インピンジメント冷却式センタボデーを備えた予混合バーナ及びセンタボデーの冷却方法
JP4340770B2 (ja) 燃焼器エミッションを減少させる方法及び装置
JP4162429B2 (ja) ガスタービンエンジンの運転方法、燃焼器及びミキサ組立体
US8240150B2 (en) Lean direct injection diffusion tip and related method
JP5472863B2 (ja) ステージング型燃料ノズル
EP2407720B1 (en) Flame tolerant secondary fuel nozzle
JP5393745B2 (ja) ガスタービン燃焼器
JP2002195563A (ja) 燃焼器エミッションを減少させるための方法及び装置
JP2012047408A (ja) ガスタービン燃焼器
JP2007033025A (ja) ガスタービン燃焼器及びガスタービン燃焼器の燃焼方法並びにガスタービン燃焼器の改造方法
JPH08240129A (ja) ガスタービンエンジン用燃焼器
JP3956882B2 (ja) ガスタービン燃焼器及びガスタービン燃焼器の改造方法
JP4400314B2 (ja) ガスタービン燃焼器及びガスタービン燃焼器の燃料供給方法
JPH11264542A (ja) ガスタービン燃焼器
JP4007124B2 (ja) ガスタービン用燃焼器
JPH09178187A (ja) 径方向インフローデュアル燃料インジェクタを備えた燃焼器及び燃料/空気混合チューブ
JP2000356315A (ja) ガスタービンの燃焼器用バーナ装置
JPH0814565A (ja) ガスタービン燃焼器
JP3961225B2 (ja) ガスタービン燃焼器
JP2002257342A (ja) ガスタ−ビン燃焼器
JP2008224087A (ja) ガスタービン燃焼器
CN113606608B (zh) 值班燃料喷嘴头、燃料喷嘴和燃气轮机
JPH0443220A (ja) ガスタービンの燃焼器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040922

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060808

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070820

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees