JP4006080B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、T2*強調画像収集による脳機能イメージング(fMRI)、拡散強調イメージング、あるいは位相画像収集に用いられる磁気共鳴イメージング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば脳機能イメージング(fMRI)のためのT2*強調画像を撮影する磁気共鳴イメージング装置が知られている。
【0003】
fMRIは、例えばBOLD効果をイメージングするものである。BOLD(Blood Oxygenation Level Dependent )効果とは、血液中に含まれるヘモグロビンは酸素と結合している時と結合していない時とで磁化率が異なるという性質のことである。脳の局所大脳皮質が活性化すると、局所大脳皮質において消費される酸素の量が増加し、これを補うため局所大脳皮質に供給される血液量が増加する。局所大脳皮質に供給される酸素の増加量は消費される酸素量よりも多い。その結果、局所大脳皮質とその下流静脈の酸素濃度(酸素と結合しているヘモグロビンの濃度)が増加し、局所大脳皮質の下流静脈の流速が増加する。
【0004】
この変化を、磁化率の変化に敏感なTEの長いFE系のシーケンスにより撮影すると、BOLD効果により酸素濃度の増加を信号強度の増加として捉えることができる。また、局所血流量の増加(インフロー効果)も信号強度の増加として捉えることができる。
【0005】
このようなfMRIのためのT2*強調画像を、磁場の不均一性を強調する高速撮影法によって撮影する場合、従来からエコープラナーイメージング(EPI:Echo Planar Imaging )法が用いられてきた。
【0006】
特にfMRIではFE−EPI系シーケンスが利用される場合が多いが、このシーケンスによるイメージングにおいては局所の下流静脈における信号強度増加が顕著となる。しかしながら臨床応用としては局所(大脳皮質)の高信号化のみをイメージングしたい場合が多い。また、FE−EPI系の高速撮影シーケンスにおいては、磁場の不均一性に起因する位相誤差(ずれ)が蓄積され、これが画像の歪みを引き起こすという問題点がある。
【0007】
以上の述べたようなfMRIのためのT2*強調画像収集の他に、従来では拡散強調画像を収集することも行われている。
【0008】
拡散強調イメージングは、大きさが等しい複数の傾斜磁場パルス(MPGパルス)を撮像シーケンスによるデータ収集前に印加することによりブラウン運動を画像化する方法である。この拡散強調イメージングにおいては、被検体の動きによるアーチファクトを抑制するために短時間の撮影を可能とするEPI系シーケンスが用いられているが、同イメージングには次のような問題点がある。すなわち、上記MPGパルスは強力な傾斜磁場パルスであるため、渦電流の影響が大となり画像に歪みが生じるという問題点がある。また、オブリーク処理に伴い複数のMPGパルスを印加するような場合にも、これら複数のMPGパルスの誤差による位相ずれが生じ、画像に歪みやアーチファクトが生じるという問題点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した事情を考慮してなされたものであり、撮像シーケンス前にプリパルスを印加するシーケンスを実行しスピンの位相ずれに起因する歪みやアーチファクトが抑制された画像を収集する磁気共鳴イメージング装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するために本発明の磁気共鳴イメージング装置は次のように構成されている。
【0011】
本発明の視点は、プリパルスを印加するプレパレーション部と、撮像用データ収集部とから構成されるパルスシーケンスを実行することにより、複数の画像を収集する磁気共鳴イメージング装置において、前記プレパレーション部において印加されるプリパルスは、横磁化を生じさせるフリップパルスと、前記横磁化の強度及び位相角に依存した信号強度を有する縦磁化成分を生じさせるフリップバックパルスと、を含み、前記フリップバックパルスの位相と前記フリップパルスを含む他のパルスの位相とが相違するように少なくとも一方のパルスの位相を制御すると共に、画像間の位相ずれに起因する信号強度むらを軽減するように前記プリパルスの位相を制御して、前記プレパレーション部において生じた横磁化の強度及び位相角に依存した信号強度を有する前記複数の画像を収集する画像収集手段と、収集された前記複数の画像をアベレージする演算手段と、を具備することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
【0027】
(第1実施形態)
第1実施形態は、プリパルスによりT2*コントラストを付加してT2*強調画像を作成する磁気共鳴イメージング装置に関する。
【0028】
図1は本発明の第1実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置のハードウェア構成を示すブロック図である。ガントリ20内には静磁場用磁石1、X軸・Y軸・Z軸傾斜磁場コイル2、及び送受信コイル3が設けられる。送受信コイル3はガントリ内に埋め込まれるものに限らず、寝台13の天板内に埋め込まれる、あるいは被検体に直に装着されてもよい。また、送受信コイルの代わりに送信、受信専用の別々のコイルを用いてもよい。静磁場発生装置としての静磁場用磁石1は例えば超電導コイル、または常電導コイルを用いて構成される。X軸・Y軸・Z軸傾斜磁場コイル2はX軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy、Z軸傾斜磁場Gzを発生するためのコイルである。送受信コイル3はスライスを選択するための選択励起パルスとしての高周波(RF)パルスを発生し、かつ磁気共鳴により発生した磁気共鳴信号(MR信号)を検出するために使用される。寝台13の天板上に載置された被検体Pはガントリ20内のイメージング可能領域(イメージングに適した均一な磁場が形成される球状の領域であり、この領域内でのみ診断が可能となる)に挿入される。
【0029】
静磁場用磁石1は静磁場制御装置4により駆動される。送受信コイル3はRF送信時には送信器5により駆動され、かつ磁気共鳴信号の検出時には受信器6に結合される。X軸・Y軸・Z軸傾斜磁場コイル2はX軸傾斜磁場電源7、Y軸傾斜磁場電源8、Z軸傾斜磁場電源9により駆動される。
【0030】
X軸傾斜磁場電源7、Y軸傾斜磁場電源8、Z軸傾斜磁場電源9、送信器5はシーケンサ10により所定のシーケンスに従って駆動され、X軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy、Z軸傾斜磁場Gz、高周波(RF)パルスを、後述する所定のパルスシーケンスで発生する。この場合、X軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy,Z軸傾斜磁場Gzは主として、例えば位相エンコード用傾斜磁場PE、読出し用傾斜磁場RO、スライス用傾斜磁場SLとしてそれぞれ使用される。コンピュータシステム11はシーケンサ10を駆動制御するとともに、受信器6で受信される磁気共鳴信号を取り込んで所定の信号処理を施すことにより、被検体の断層像を生成し、表示部12で表示する。
【0031】
本実施形態では、プリパルスによりT2*コントラストを付加してT2*強調画像を作成する。
【0032】
図2は、このようなT2*強調画像を作成するためのパルスシーケンスを示したものである。図2に示すように、本実施形態のパルスシーケンスは、大別してプレパレーション部30と画像化用データ取得部31とから構成される。プレパレーション部30では、第1のプリパルス32を印加し、次に第2のプリパルス33を印加し、そして横磁化成分をディフェーズするGスポイラーパルス34を印加したのちに高速撮像シーケンス35を実行する。ここではGスポイラーパルスをROおよびPE方向に印加するが、RO又はPEのいずれか一方の方向にのみ印加するようにしても良い。
【0033】
ところで、T2*強調では、ボクセル内においてスピンの位相が分散するディフェーズ(dephase )効果と、ボクセル内のスピンの位相が全体的にシフトする位相シフト効果とが混在する。この位相シフト効果は信号強度むらを引き起こすため画質が劣化してしまう。
【0034】
本実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、この位相シフト効果をキャンセルし、ディフェーズ効果のみを抽出した画像を作成する。
【0035】
本実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、画像[1] を収集する第1のシーケンスと、画像[2] を収集する第2のシーケンスを実行し、これら画像[1] 及び画像[2] の画素値を演算してRSS(二乗総和平方根)画像を作成するものであり、且つ第1及び第2のシーケンスは、上述したT2*強調画像を作成するためのシーケンスであり、両者は第2のプリパルスの位相が相対的に90度ずれている点において異なる。
【0036】
図3は、上記第1及び第2のシーケンスを実行した際のスピンの状態変化を示す図である。なお、同図は高速撮影シーケンス直前までのスピンの状態変化を示している。また、同図(a)〜(c)までのスピンの状態変化は、第1及び第2のシーケンスの両者で同じである。
【0037】
先ず、同図(a)の状態においてX軸中心に−90度の第1のプリパルス(フリップパルス)を印加する。これによりスピンはXY平面上に倒れる(同図(b))。そして、XY平面上においてディフェーズ効果及び位相シフト効果が生じる。位相シフト効果によるスピン(横磁化)の位相シフト量をθと表す(同図(c))。
【0038】
ここで、画像[1] を収集する第1のシーケンスでは、X軸中心に+90度、すなわち第1のプリパルスと位相が同じである第2のプリパルス(フリップバックパルス)を印加する(同図(d))。さらに、Gスポイラーパルスを印加することにより、XY平面に対しspoil をかける(同図(e))。
【0039】
一方、画像[2] を収集する第2のシーケンスでは、Y軸中心に+90度、すなわち第1のプリパルスとは位相が90度ずれている第2のプリパルス(フリップバックパルス)を印加する(同図(f))。さらに、Gスポイラーパルスを印加することにより、XY平面に対しspoil をかける(同図(g))。
【0040】
そして第1及び第2のシーケンスの各々において高速撮像シーケンスを実行する。
【0041】
原則として、高速撮影シーケンスにはプロトン密度強調シーケンスを用いる。具体的にはFASE(Fast Advanced Spin Echo )又はEPIシーケンスを用いる。FASEを用いる場合は、K空間の中心付近からエコーを収集することにより、プロトン密度強調に近い画像を撮影できる。
【0042】
かくして、画像[1] 及び画像[2] を得ることができる。画像[1] は横磁化のcos成分を縦磁化に戻した場合の画像であり、また画像[2] は横磁化ベクトルのsin成分を縦磁化に戻した場合の画像である。
【0043】
そして次式(1)に従い、画像[1] 及び画像[2] の画素値を演算してRSS(二乗総和平方根)画像を作成する。
【0044】
【数1】
【0045】
作成されたRSS画像は、位相シフトθによる影響がキャンセルされ、ディフェーズ効果のみが抽出された画像となる。
【0046】
ここで、本実施形態の変形例を説明する。
【0047】
(変形例1)
第2のプリパルスの印加後において、位相角θの値によっては縦磁化は正又は負のいずれかの極性を取り得る。この場合、仮に位相角θの絶対値が同じであっても縦磁化の緩和特性が異なるものとなる。より具体的には、第2のプリパルス印加から撮像シーケンスのフリップ(励起)パルス印加までの時間における縦緩和特性が縦磁化の極性に応じて異なる。これにより、観測される信号強度に誤差を生じることがある。図4に縦緩和特性を表すグラフを示す。
【0048】
図5は本変形例のパルスシーケンスを示す図である。本変形例では第2のプリパルス41の印加から撮像シーケンス44のフリップ(励起)パルス43の印加までの時間内において、その中間時刻に180度パルス42を印加する。この180度パルスは、縦磁化のT1(縦)緩和を平均化するためのものである。
【0049】
このような本変形例によれば、縦磁化の回復を平均化できる。これにより縦磁化の極性に応じた信号強度の誤差を補正できる。
【0050】
(変形例2)
fMRI画像の収集を行う場合、ダイナミックに画像を収集して時間分解能を高めることが望ましい。本実施形態では、画像[1] と画像[2] とを連続的に交互に収集し、これに応じて複数のRSS画像を連続的に作成する。その際、RSS画像は、図6に示すように最新の画像とその直前の画像とを組み合わせることによって作成する。例えば、RSS画像[2] は、2番目の画像[1] が収集された時点において、その直前に収集された画像[2] と組み合わせて作成する。このような変形例2によれば時間分解能を擬似的に高くしてRSS画像を作成できる。
【0051】
(第2実施形態)
本実施形態は、プリパルスを用いたシーケンスによる位相画像の作成に関する。
【0052】
位相画像は、磁場の不均一性マップ、温度計測、フェーズシフト(PhaseShift)法によるアンギオ画像撮影、あるいは流速計測等に使用される。
【0053】
本実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、第1実施形態と同様に第2のプリパルスの位相を90度ずらした90度−90度プリパルスによるシーケンスによって2枚の原画像(画像[1] ,画像[2] )を収集し、これらから1枚の位相画像を作成する。
【0054】
2枚の原画像を収集する各々のシーケンスにおいて、撮像シーケンス以前にプリパルスを印加する部分は第1実施形態と同様である。また、原画像の撮像シーケンスは位相補正付きReal画像撮像シーケンスとする。このシーケンスを実施するにあたっては、例えば、参考文献(C.B.AHN,Z.H.CHO ら、「A New Phase Correlation Method in NMR Imaging Based on Auto correlation and Histogram Analysis」IEEE TRANSACTIONS ON MEDICAL IMAGING. VOL. MI-6, No .1, MARCH, 1987 )を参考にすることができる。
【0055】
以上のようにして収集された原画像(画像[1] ,画像[2] )から、次式(2)に従って位相情報を求めることができる。但し、θはY軸の正方向を基準とした角度(0<θ≦2π)である。
【0056】
【数2】
【0057】
(第3実施形態)
本実施形態は拡散強調イメージングを行う磁気共鳴イメージング装置に関する。
【0058】
拡散強調イメージング(「ディフュージョン強調イメージング」とも言う)は、時間積分量が等しい複数(例えば2つ)の傾斜磁場パルスを、180度パルスを挟んで印加することにより拡散(ブラウン運動)の方向性を画像化するイメージング法である。
【0059】
図7は、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置が実行する拡散強調イメージングのためのシーケンスを示す図である。同図に示すようにこのシーケンスは、最初の90度パルス(第1のプリパルス)70と180度パルス(第2のプリパルス)71の間においてMPGパルスAを印加し、180度パルス(第2のプリパルス)71と二番目の90度パルス(第3のプリパルス)72の間においてMPGパルスBを印加する。なお、MPGパルスとはMotion Probing Gradient パルスのことである。また、第1実施形態と同様に、第3のプリパルス72の印加後に横磁化成分をディフェーズするGスポイラーパルス73を印加したのち、撮像シーケンス74を実行する。
【0060】
MPGパルスAとMPGパルスBは、時間積分量が同じであることが理想であり、高精度のものが要求される。しかしながらMPGパルスは通常のイメージングにおいて使用されるパルス(例えばRO、PE、SLといった傾斜磁場パルス)と比較して非常に大きな値にすることが一般的である。このため、例えば渦電流等の影響によってMPGパルスAとMPGパルスBの両者の時間積分量がどうしても異なってしまう。
【0061】
例えばADC(Apparent Diffusion Coefficient)画像を作成するような場合は、大きさの異なるMPGパルスを印加するため、MPGパルスAとMPGパルスBの時間積分量を正確に等しくすることは困難である。また、オブリーク撮影を行う場合についても、RO・PE・SL方向の傾斜磁場出力がX・Y・Z成分に分解されることになり、MPGパルスAとMPGパルスBの時間積分量を正確に等しくすることはさらに困難である。
【0062】
MPGパルスAとMPGパルスBの両者の時間積分量が異なる場合、スピンの位相ずれが発生する。すなわち、第3のプリパルスの印加後において、ブラウン運動による効果以外に、第1のプリパルスの印加前の状態にスピンの位相が完全に戻らなくなる。
【0063】
本実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、MPGパルスAとMPGパルスBの両者の時間積分量が等しくないことに起因するスピンの位相ずれを補正する。
【0064】
本実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、画像[1] を収集する第1のシーケンスと、画像[2] を収集する第2のシーケンスを実行し、これら画像[1] 及び画像[2] の画素値を演算してRSS(二乗総和平方根)画像を作成するものであって、且つ第1及び第2のシーケンスは、上述した拡散強調イメージングのためのシーケンスであり、両者は第3のプリパルスの位相が相対的に90度ずれている点において異なる。
【0065】
図8は、上記拡散強調イメージングのための第1及び第2のシーケンスを実行した際のスピンの状態変化を示す図である。なお、同図は撮影シーケンス直前までのスピンの状態変化を示している。また、同図(a)〜(e)までの状態変化は、第1及び第2のシーケンスの両者で同じである。
【0066】
先ず、同図(a)の状態において、X軸中心に−90度の第1のプリパルス(フリップパルス)を印加する。これによりスピンはXY平面上に倒れる(同図(b))。次に、MPGパルスAを印加する。これによりスピンは位相シフトする。この場合の位相シフト量を+θ1と表す(同図(c))。
【0067】
次に、Y軸中心に+180度の第2のプリパルスを印加したのち(同図(d))、MPGパルスBを印加する。これによりスピンは再度、位相シフトする。この場合の位相シフト量を−θ2と表す。
【0068】
同図(e)に示すように第3のプリパルスの印加後において、θ=θ1−θ2が0とはならない。ここで、画像[1] を収集する第1のシーケンスでは、X軸中心に+90度、すなわち第1のプリパルスと位相が同じである第3のプリパルス(フリップバックパルス)を印加する(同図(f))。さらに、Gスポイラーパルスを印加することにより、XY平面に対しspoil をかける(同図(g))。
【0069】
一方、画像[2] を収集する第2のシーケンスでは、Y軸中心に+90度、すなわち第1のプリパルスとは位相が90度ずれている第3のプリパルス(フリップバックパルス)を印加する(同図(h))。さらに、Gスポイラーパルスを印加することにより、XY平面に対しspoil をかける(同図(i))。
【0070】
第1及び第2のシーケンスの各々において撮像シーケンスを実行することにより、画像[1] 及び画像[2] を得ることができる。画像[1] は横磁化のcos成分を縦磁化に戻したときの画像であり、また画像[2] は横磁化ベクトルのsin成分を縦磁化に戻したときの画像である。
【0071】
そして第1実施形態と同様に、画像[1] 及び画像[2] の画素値を演算してRSS(二乗総和平方根)画像を作成する。
【0072】
作成されたRSS画像は、θによる影響がキャンセルされた画像となる。言い替えれば、MPGパルスAとMPGパルスBの両者の時間積分量が等しくないことに起因するスピンの位相ずれが補正された画像となる。
【0073】
(第4実施形態)
本実施形態は、fMRI画像を生成する磁気共鳴イメージング装置に関する。本実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、第2のプリパルスの位相を90度だけずらした90度−90度プリパルスを印加するシーケンスにより2枚の画像から1枚のfMRIを作成する磁気共鳴イメージング装置において、動体部(血液)のスピン位相をディフェーズするために傾斜磁場のバイポーラパルスを印加することを特徴とする。
【0074】
fMRIにおいては、高信号化部位を特定するために、主にBOLD効果による局所高信号化を捕らえている。高信号化が生ずる部位は大脳皮質及びその流出静脈であるが、臨床的に観察したい対象は主に大脳皮質である。
【0075】
本実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、傾斜磁場のバイポーラパルスを印加することにより動体部による信号強度変化を相対的に減少させるシーケンスを具備して成る。
【0076】
図9は、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置が実行するfMRI画像撮影のためのシーケンスを示す図である。同図に示すようにこのシーケンスは、最初の90度パルス(第1のプリパルス)90と二番目の90度パルス(第2のプリパルス)92の間においてバイポーラパルス91を印加する。
【0077】
このシーケンスに従ってバイポーラパルスを印加すると、その印加方向に沿って移動する動体部のスピン位相はディフェーズする。ディフェーズの際のスピンの位相角θは次式(3)に従って計算される。
【0078】
【数3】
【0079】
ディフェーズ効果はバイポーラパルスの出力が大きいほど高い。また一般に、バイポーラパルスはRO方向及びSL方向に印加する場合が多い。
【0080】
このような本実施形態によると、傾斜磁場出力方向の動体部(血流、特にここでは大脳皮質からの流出静脈)のスピン位相をディフェーズできる。これにより、動体部による信号強度変化を相対的に減少させることができる。したがって、流出静脈といった動体部による信号強度変化を抑制して観察対象(ここでは大脳皮質)を示す高画質のfMRI画像を生成できる。
【0081】
(第5実施形態)
本実施形態は信号強度むらの補正に関する。
【0082】
本実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、第2のプリパルスの位相を90度だけずらした90度−90度プリパルス、又は90度−180度−90度プリパルスを印加するシーケンスにより2枚の原画像(画像[1] ,画像[2] )を収集し、これら2枚の原画像を元に1枚の画像(RSS画像)を作成するにあたって、2枚の原画像の各々の位相シフト量が異なるという誤差が生じた場合に、その誤差に伴う信号強度むらによる影響が軽減された画像を作成する。特に本実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、第1実施形態において説明したような90度−90度プリパルスを印加するシーケンスを2回実行して2枚のRSS画像を求め、これら2枚のRSS画像をアベレージ(平均化)することによりRMS(平均二乗根)画像を作成する。
【0083】
2枚の原画像の収集を行った際に、1枚目の原画像を収集したときの位相シフト量と、2枚目の原画像を収集したときの位相シフト量とが同一とはならず、両者の間に誤差が生じる場合がある。これら2枚の原画像に基づいて作成したRSS画像には、このような原画像間の位相シフト量の誤差に伴って信号強度むらが生じてしまう。この信号強度むらは位相角θに依存する。
【0084】
位相角θに依存して信号強度むらが生じる理由について説明する。
【0085】
以下のようにI、Ia、Ibを定めるとき、画素ごとの画像強度式は式(4)の通りである。
【0086】
I:第2のプリパルスを印加する直前のボクセル内の巨視的な磁化の大きさ
Ia:横磁化のcos成分、位相角はθとする
Ib:横磁化のsin成分、位相角はθ’とする
【数4】
【0087】
上式(4)から、第2のプリパルスを印加する直前の位相角θに依存する値であるsin(2θ+Δθ)により信号強度むらの位置を特定できる。また、2枚の原画像間の位相ずれ量Δθに依存する値であるsin(Δθ)により信号強度むらの強度を特定できる。Δθの値が0でない場合は、式(4)のA部も0とはならず、画像値Irssは位相角θに関係して変化する。すなわち、位相角θに依存した信号強度むらが生じることがわかる。
【0088】
本実施形態では、このような信号強度むらを軽減するため、位相角θをπ/2ずらして2枚のRSS画像を収集し、両画像をアベレージする。
【0089】
具体的には、第2のプリパルスの回転軸とスピンとによって挟まれる角(相対角)のsin成分が第2のプリパルスの印加により横磁化から縦磁化に戻ることに着目し、以下に示すように90度−90度パルスの回転軸を90度ずらして画像収集を行う。
【0090】
ここで式(4)により位相角θを90度ずらした画像(Irss’:RSS画像2枚目)を作成すると、画素の信号強度式は式(5)の通りである。
【0091】
【数5】
【0092】
IrssとIrss’のRMS(平均二乗根)は式(6)の通りであり、図10に示すようにθに依存する信号強度むらが軽減された画像を得ることができる。
【0093】
【数6】
【0094】
(変形例)
ここで本実施形態の変形例を説明する。この変形例では、第2のプリパルスの位相を変化させながら複数のRSS画像を収集し、アベレージを行うことにより信号強度むらを軽減する。とくに本変形例は、位相を変化させて複数のRSS画像を収集し、これにより、スピン位相θに依存する信号強度むらを表す複数のパターン(変動パターン)を得るものであり、これら複数のパターンをアベレージすることによって信号強度むらを軽減する。
【0095】
式(4)における位相誤差成分は次式(7)の通りである。
【0096】
【数7】
【0097】
同一画素における位相角θがRSS画像毎に一定とはならないように、第2のプリパルスの位相角をずらしていく。
【0098】
ここで、例えばN回のアベレージを行うとき、M回目RSS画像の第2のプリパルスの位相角を、画像[1] についてはφ1ほどずらし、画像[2] についてはφ2ほどずらす場合を考える。φ1及びφ2は次式(8)の通りである。
【0099】
【数8】
【0100】
例えば、M=1のときにΔθの影響によってcosθの分布(パターン)を有する信号強度むらがΔθの発生する方向に生じたと仮定する。
【0101】
ここで、M=1の場合Δθの影響で、Δθの発生する方向にcosθの分布を持つ信号強度むらが発生したとする。N=3の場合、図11に示す3パターンの信号強度むら分布のアベレージとなる。すなわち、ΔHの影響により、θ(位相シフト量)とΔθ(画像間の位相差)に依存する信号強度むらが発生し、磁場の不均一性が線形に分布する場合、その方向に縞状の信号強度むらが発生する。この場合、θの値を適当にふると、縞のパターンが変化するため、加算処理により信号強度むらを少なくすることができる。
【0102】
N=3の場合、この操作によって信号強度むらの変動は8.9%にまで減少する。Nの値を増やせば位相角θに依存する信号強度むらをより小さく(N=6の場合は3.4%、N=12の場合は0.8%)できるが、その反面処理に時間がかかる。
【0103】
以上説明したように、本実施形態によれば2枚の原画像の各々の位相シフト量が異なるという誤差が生じた場合に、その誤差に伴う信号強度むらによる影響が軽減された画像を得ることができる。
【0104】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず種々変形して実施可能である。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、撮像シーケンス前にプリパルスを印加するシーケンスを実行しスピンの位相ずれに起因する歪み及びアーチファクトが抑制された画像を収集する磁気共鳴イメージング装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置のハードウェア構成を示すブロック図。
【図2】第1実施形態に係るT2*強調画像を作成するためのパルスシーケンスを示す図。
【図3】第1実施形態に係るスピンの状態変化を示す図。
【図4】第1実施形態に係る縦緩和特性を表すグラフ。
【図5】第1実施形態の変形例1に係るパルスシーケンスを示す図。
【図6】第1実施形態の変形例1に係るRSS画像の作成方法を示す図。
【図7】第3実施形態に係る拡散強調イメージングのためのシーケンスを示す図。
【図8】第3実施形態に係るスピンの状態変化を示す図。
【図9】第4実施形態に係るfMRI画像撮影のためのシーケンスを示す図。
【図10】第5実施形態に係るIrms画像を模式的に示す図。
【図11】第5実施形態に係る3パターンの信号強度むら分布及びアベレージを示す図。
【符号の説明】
1…静磁場用磁石、
2…X軸・Y軸・Z軸傾斜磁場コイル、
3…送受信コイル、
4…静磁場制御装置、
5…送信器、
6…受信器、
7…X軸傾斜磁場アンプ、
8…Y軸傾斜磁場アンプ、
9…Z軸傾斜磁場アンプ、
10…シーケンサ、
11…コンピュータシステム、
12…表示部。
Claims (10)
- プリパルスを印加するプレパレーション部と撮像用データ収集部とから構成されるパルスシーケンスを実行することにより、複数の画像を収集する磁気共鳴イメージング装置において、
前記プレパレーション部において印加されるプリパルスは、横磁化を生じさせるフリップパルスと、前記横磁化の強度及び位相角に依存した信号強度を有する縦磁化成分を生じさせるフリップバックパルスと、を含み、
前記フリップバックパルスの位相と前記フリップパルスを含む他のパルスの位相とが相違するように少なくとも一方のパルスの位相を制御すると共に、画像間の位相ずれに起因する信号強度むらを軽減するように前記プリパルスの位相を制御して、前記プレパレーション部において生じた横磁化の強度及び位相角に依存した信号強度を有する前記複数の画像を収集する画像収集手段と、
収集された前記複数の画像をアベレージする演算手段と、
を具備することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 前記画像収集手段は、前記プリパルスの印加を複数回実行する場合においては、前記他のパルスの位相を同一にすると共に、前記フリップバックパルスの位相を異ならせることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記画像収集手段は、
前記フリップバックパルスの位相と前記他のパルスの位相との位相差を90度異ならせて二つの画像を収集し、
当該二つの画像に対し二乗和の平方根演算を行うことにより前記横磁化の強度に依存した信号強度を有する画像を作成すること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記画像収集手段は、
前記プレパレーション部において生じた横磁化の強度及び位相角に依存した信号強度を有する第1の画像と、前記フリップバックパルスの位相が前記第1の画像とは異なる第2の画像とを連続的且つ交互に収集し、
前記収集により得られる最新の画像と、その直前の画像とを組み合わせることにより前記横磁化の強度に依存した信号強度を有する画像を連続的に収集すること、
を特徴とする請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記画像収集手段は、
前記フリップバックパルスの位相と前記他のパルスの位相との位相差を90度異ならせて二つの画像を収集し、
前記横磁化の位相角のみに依存した位相画像を作成すること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記画像収集手段は、
前記プレパレーション部において生じた横磁化の強度及び位相角に依存した信号強度を有する第1の画像と、前記フリップバックパルスの位相が前記第1の画像とは異なる第2の画像とを連続的且つ交互に収集し、
前記収集により得られる最新の画像と、その直前の画像とを組み合わせることにより、前記位相画像を連続的に収集すること、
を特徴とする請求項5に記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記フリップパルスは、スピンをα度ほど励起する励起パルスとして印加され、
前記フリップバックパルスは、当該α度励起パルス印加からτ時間後に印加され、
前記画像収集手段は、T2*強調画像を収集すること、
を特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記プリパルスは、ディフュージョンエコーを生成するためのパルスを含み、
前記画像収集手段は、ディフュージョン強調画像を収集すること、
を特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記プリパルスは、動体の流速情報を付加するバイポーラパルスを含み、
前記画像収集手段は、前記動体からの信号を抑制した画像を収集すること、
を特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記プリパルスは、動体の流速情報を付加するバイポーラパルスを含み、
前記画像収集手段は、前記動体の流速情報を示す画像を収集すること、
を特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の磁気共鳴イメージング装置。
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