JP4005743B2 - 記録媒体駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体を所定方向に回転駆動するための記録媒体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD−ROM(CD−R)の如き記録媒体を所定方向に回転駆動するための記録媒体駆動装置は、記録媒体に書き込まれた情報を読み出す(記録媒体に情報を書き込む及び/又は書き込んだ情報を読み出す)ために、例えばパソコン等に搭載されている。この記録媒体駆動装置は、パソコン本体に取り付けられる駆動装置本体と、この駆動装置本体に取り付けられた駆動モータを備え、駆動モータの媒体取付部に記録媒体が着脱自在に取り付けられる。駆動装置本体に関連してカバー部材が設けられ、このカバー部材は駆動装置本体と協働して収容室を規定し、駆動モータに装着された記録媒体がこの収容室に収容されている。この記録媒体駆動装置では、駆動モータが回転することによって記録媒体が所定方向に回動され、駆動装置本体に設けられた読取り光学系(読取り及び/又は書込み光学系)によって、記録媒体に書き込まれた記録情報が読み取られる(記録媒体の記録情報が読み取られ及び/又は記録媒体に情報が書き込まれる)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、パソコン等の分野では、取り扱うプログラム、データ等の情報量がますます増大する傾向にある。このように取り扱う情報量が増大すると、記録媒体から情報を読み取る(記録媒体から情報を読み取る及び/又は情報を書き込む)のに時間を要するようになり、かかる時間の短縮化を図るために駆動モータの回転速度、即ち記録媒体の回転速度が高速化している。加えて、同装置の小型化又は薄型化も進行している。
【0004】
ところが、駆動装置本体及びカバー部材によって規定された収容室に記録媒体が収容される形態の駆動装置では、記録媒体の回転速度が高速化すると、記録媒体の回転に伴う遠心力によって、その周囲の空気が半径方向外方に流動し、特に空気が流動する空間が記録媒体の下方空間に比べて少ない上方空間では、記録媒体の外周側と中心側とに圧力差が生じ、その回転中心部近傍で圧力が低下する現象が生じる。この圧力低下現象は、記録媒体の回転速度が大きくなるにつれて顕著に現れ、その回転速度の2乗に比例して低下する。
【0005】
記録媒体の回転中心部近傍における圧力低下が大きくなると、比較的剛性の弱いカバー部材が変形するカバー部材の変形現象、記録媒体又は駆動モータのロータ部がカバー部材側に浮き上がる浮上現象、また記録媒体が波打ったように振動する不安定振動現象等が発生し、記録媒体の情報の読取り及び/又は書込みにエラーが発生したり、記録媒体がカバー部材に接触したり、場合によっては記録媒体及び/又は駆動装置の一部が破損するおそれがある。これらの現象は上述のCD−ROM(CD−R)の如き記録媒体に限らず、その現象の発生条件は異なるが、HD等その他の記録媒体の駆動装置においても発生することがわかっている。
【0006】
本発明の目的は、記録媒体を高速回転させた場合における上記カバー部材の変形現象、浮上現象及び記録媒体の不安定振動現象の発生を抑えることができる記録媒体駆動装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、記録媒体と、前記記録媒体を回転駆動するための駆動モータと、前記駆動モータが取り付けられた駆動装置本体と、前記駆動装置本体と協働して前記記録媒体を収容する収容室を規定するカバー部材と、を具備する記録媒体駆動装置において、前記カバー部材は前記記録媒体と対向して位置するカバー壁を有し、前記カバー壁の内側には所定間隔をおいて仕切壁が設けられ、前記カバー壁と前記仕切壁との間には通路空間が形成されており、前記仕切壁の半径方向外周部において前記通路空間と前記収容室が常時連通されているとともに、前記仕切壁の前記記録媒体の回転中心部に対向する部位には開口が形成され、この開口を通して前記通路空間と前記収容室とが常時連通されており、前記通路空間は、気体を前記仕切り壁の半径方向外周部から前記開口までスムースに導くと共に前記カバー部材の剛性を高くするように、前記カバー壁と前記仕切壁の一部を連結して、前記駆動モータの回転中心に対して点対称に形成された複数の通気路で構成され、前記記録媒体が回転駆動されると、その回動によって前記仕切壁と記録媒体の間の空間の気体が遠心力によって半径方向外方に流れ、かく外方に流れた気体は前記通路空間及び前記仕切壁の前記開口を通して前記仕切壁と記録媒体の間の空間に戻され、このような気体の循環によって前記記録媒体の中央部近傍の圧力低下が抑えられることを特徴とする。
【0008】
本発明に従えば、駆動装置本体はカバー部材と協働して収容室を規定し、この収容室に記録媒体が収容される。カバー部材のカバー壁の内側には仕切壁が設けられ、この仕切壁とカバー壁との間に通路空間が形成される。通路空間の外周部は収容室に連通され、また仕切壁に形成された開口を通して通路空間と収容室が連通されている。従って、記録媒体が回転すると、この回転に伴って収容室内の仕切壁と記録媒体の間の気体が遠心力によって半径方向外方に流動し、記録媒体の外周部近傍の圧力がその中心部近傍の圧力より高くなろうとするが、この圧力差が生じようとすると、半径方向外方に流動した気体は通路空間を通して半径方向内方に流れ、仕切壁の開口を通して記録媒体の回転中心部に対向する部位に戻され、このような気体の循環により収容室内の特定部位、特に記録媒体の中心部近傍の圧力低下を抑え、圧力低下による不都合を解消することができる。また、仕切壁を例えばカバー部材に取り付けることによって、カバー部材の剛性を高めることができる。
【0009】
また、本発明では、前記カバー部材の前記カバー壁及び/又は前記仕切壁には、案内突条が設けられ、気体を前記仕切壁の前記開口に導くための前記通気路が形成されていることを特徴とする。
【0010】
本発明に従えば、通路空間を規定するカバー壁及び仕切壁のいずれか一方又は双方に案内突条が設けられているので、半径方向外方に流動した気体は通気路を形成する案内突条に沿って導かれ、かくして半径方向外方に流れた気体を通路空間を通して仕切壁の開口に向けてスムースに流動することができる。尚、例えば案内突条をカバー壁と仕切壁との間に接続するように介在させることによって、両者の間隔を設定するスペーサとして機能させることができる。また、案内突条を設けることによってカバー部材の剛性を高めることができる。
【0011】
また、本発明では、前記カバー部材の前記カバー壁と前記仕切壁との間には中間プレートが介在され、前記中間プレートには、気体を前記仕切壁の前記開口に導くための前記通気路が形成されていることを特徴とする。
【0012】
本発明に従えば、中間プレートに通気路が形成されているので、半径方向外方に流れた気体はこの通気路を通して仕切壁の開口に向けてスムースに流動する。また、中間プレートはカバー部材と仕切壁との間に介在されるので、この中間プレートをスペーサとして機能させることができ、加えてカバー部材の剛性を高めることができる。
【0013】
また、本発明では、前記中間プレートは凹凸状に形成されており、前記カバー部材の前記カバー壁と前記中間プレートとの間、及び前記仕切壁と前記中間プレートとの間に前記通気路が規定されていることを特徴とする。
【0014】
本発明に従えば、中間プレートは凹凸条に形成されているので、中間プレート自体の剛性が極めて高く、カバー部材の剛性を高めることができる。また中間プレートの片面とカバー壁との間、及びその他面と仕切壁との間に通気路が形成され、比較的簡単な構成でもって通気路を形成することができるとともに、半径方向外方に流動した気体をかかる通気路を通して仕切壁の開口に所要の通りに流動することができる。
【0015】
更に、本発明では、前記仕切壁及び前記中間プレートは円形状であり、その外径は前記記録媒体の外径と実質上等しい又はこれより幾分大きいことを特徴とする。
【0016】
本発明に従えば、仕切壁及び中間プレートの外径は記録媒体の外径と実質上等しい又はこれより幾分大きいので、収容室内の気体は半径方向外方に記録媒体を越えて流動し、かく流動した気体は記録媒体の外側から通気路を通して仕切壁の開口に流れ、かくして記録媒体に対応する収容室内の気体をスムースに循環させて特定部位の圧力低下を抑えることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従う記録媒体駆動装置の実施形態について説明する。
第1の実施形態
図1〜図3は、本発明に従う記録媒体駆動装置の第1の実施形態を示し、図1は、第1の実施形態の記録媒体駆動装置を搭載したパソコンを簡略的に示す斜視図であり、図2は、図1の記録媒体駆動装置を簡略的に示す断面図であり、図3は、図2の記録媒体駆動装置を分解して示す簡略斜視図である。
【0018】
図1を参照して、図示のノート型パソコンは、薄い直方体状のパソコン本体2と、このパソコン本体2に対して開閉自在に装着されたカバー体4とを備え、カバー体4の内面に液晶表示装置6が装着され、パソコン本体2の上面には複数の操作キー8が配置されている。パソコンを使用するとき、カバー体4は、パソコン本体2の上面を覆う閉状態から例えば図1に示す開状態に保持される。この開状態では、操作キー8の上方が開放され、液晶表示装置6を見ながら操作キー8を操作することができる。
【0019】
このパソコン本体2には、CD−ROMの如き記録媒体11を回転駆動するための記録媒体駆動装置10が搭載されている。図1と共に図2及び図3を参照して、図示の記録媒体駆動装置10は、駆動装置本体12と、この駆動装置本体12を覆うカバー部材14とを備え、駆動装置本体12及びカバー部材14は相互に協働して収容室16(図2)を規定する。この形態では、図1から理解される通り、駆動装置本体12は、パソコン本体2内に収納される収納位置(図1に実線で示す位置)と、パソコン本体2から図1において右方に引き出された引出し位置(図1に二点鎖線で示す位置)との間を移動自在にパソコン本体2に支持されている。一方、カバー部材14はパソコン本体2内の所定部位に装着されている。記録媒体11を取り付け又は取り外すとき、駆動装置本体12は上記引出し位置に位置付けられる。この引出し位置においては、駆動装置本体12の大部分がパソコン本体2から突出してその上方が開放され、開放された上方から記録媒体11を取り付け又は取り外しすることができる。記録媒体11の記録情報を読み取るとき(記録媒体11に情報の書込みをすることができる装置の場合、記録媒体11に情報を書込むときにも)、駆動装置本体2は上記収納位置に位置付けられる。この収納位置においては、駆動装置本体12はパソコン本体2内に収納され、図2に示すように、パソコン本体2内に取り付けられたカバー部材14と協働して収容室16を規定する。尚、この形態では、パソコン本体2内に専用のカバー部材14を設ける構成であるが、パソコン本体2内の一部を用いてカバー部材14と機能させるようにしてもよい。
【0020】
駆動装置本体12は略正方形状取付部材20を有し、この取付部材20の略中央部に駆動モータ18が設けられている。駆動モータ18は、静止部21と、この静止部21に対して回転自在であるロータ22とを備えている。取付部材20は回路基板24が装着され、ゴムダンパ23を介して駆動装置本体12に支持されている。静止部21にはステータ(図示せず)が装着され、またロータ22には、上記ステータに対向してロータマグネット(図示せず)が装着され、ステータ及びロータマグネットの相互磁気作用によってロータ22が所定方向に回転駆動される。ロータ22には記録媒体保持手段26が装着され、この記録媒体保持手段26は、記録媒体11を載置保持する載置テーブル28と、記録媒体11の中央孔を解除自在にロック保持するロック手段27を含んでいる。かく構成されているので、記録媒体11は載置テーブル28に載置され、ロック手段27によって解除自在にロック保持され、ロータ22と一体的に所定方向に回転駆動される。
【0021】
駆動装置本体12には、記録媒体11に書き込まれた情報を読み取るための例えば読取り光学系30(情報の読取り及び書き込みができる装置の場合、読取り及び書き込み光学系)(図3)が取付部材20に設けられている。読取り光学系30は、明確に図示していないが、記録媒体11に向けてレーザ光を投射する発光素子、記録媒体11からの反射光を受光する受光素子、レーザ光を収束させるための各種レンズを含んでいる。この光学系30は、記録媒体11の半径方向に直線状に移動され、これによって、記録媒体11の記録面に記憶された情報を読み取る。
【0022】
カバー部材14は略正方形状のカバー壁32を有し、このカバー壁32は、記録媒体11の一面(図2及び図3において上面)を覆うように、これに対向して位置する。このカバー壁32の3側部(この形態では、図3において左下側の駆動装置本体12が引き出される側の側部を除く3側部)には、駆動装置本体12側に突出する側壁34(図2及び図3において2側壁のみ示す)が設けられている。従って、上記収納位置にあるとき、カバー部材14のカバー壁32は駆動装置本体12の上方、即ち駆動モータ18及びこれに装着された記録媒体11の上方を覆い、その3側壁34は駆動装置本体12の引き出し側を除く3側面を覆い、駆動装置本体12の引き出し側の側壁36がカバー部材14の開放された側面を塞ぎ、上記収納位置ではこのように駆動装置本体12及びカバー部材14によって収容室16が規定され、この形態では、この収容室16内に記録媒体11及びこれを保持する記録媒体保持手段26等が収容される。
【0023】
この第1の実施形態では、カバー部材14のカバー壁32の内側にプレート状の仕切壁40が配設され、この仕切壁40とカバー壁32との間に中間プレート42が介在されている。仕切壁40及び中間プレート42はほぼ同じ大きさの円形状であり、上記収納位置にある駆動装置本体12の駆動モータ18に装着された円形状の記録媒体11に対向してその上側に配設され、この実施形態ではカバー部材14のカバー壁32の内面に、中間プレート42及び仕切壁40が例えば接着剤又は固定用ねじ等を用いて固定されている。中間プレート42には、図3に示すように、断面が略矩形状である凹部42a及び凸部42bが交互に実質上連続して設けられ、これら凹部42a及び凸部42bは半径方向に直線状に延びている。このような中間プレート42をカバー壁32と仕切壁40の間に介在させることによって、カバー壁32とこれに対向する中間プレート42の凹部42aとの間に半径方向に延びる通気路44(図2参照)が形成されると共に、仕切壁40とこれに対向する中間プレート42の凸部42bとの間にも半径方向に延びる通気路(図示せず)が形成され、中間プレート42の上下の各々に設けられた通気路44が通路空間として機能する。これら仕切壁40及び中間プレート42の、記録媒体11の回転中心部を基準に対向する部位には、円形状の開口46,48が形成されている。尚、この中間プレート42は仕切壁40を所定位置に保持するためのスペーサとしても機能する。このような中間プレート42は、例えば板金のプレス加工によって、或いは樹脂の射出成型によって形成することができる。
【0024】
仕切壁40及び中間プレート42の外径は、記録媒体11の外径と実質上等しい又はこれより幾分大きくするのが望ましい。このように構成することによって、カバー部材14のカバー壁32及び仕切壁40に形成される通気路44の一端側開口(半径方向外側の開口)は、記録媒体11の外周縁部又はその半径方向外側に、換言すると収容室16の外周部に連通する。この通気路44の他端側開口(半径方向内側の開口)は、記録媒体11の回転中心部の上方に、換言すると収容室16の略中央部に連通している。
【0025】
このような記録媒体駆動装置10では、駆動モータ18が駆動して記録媒体11は所定方向に回転すると、この回転によって収容室16内の空気、特に記録媒体11と仕切壁40の間の空気は遠心力の作用によって図2に矢印Aで示すように半径方向外方に流れ、これによって、収容室16内の外周部の圧力がその中央部の圧力よりも高くなろうとする。しかし、半径方向外方に流動した空気は、図2に矢印Bで示すように、カバー部材14、中間プレート42及び仕切壁40によって規定された通気路44を通して半径方向内方に流れ、中間プレート42及び仕切壁40の開口48,46を通して収容室16の略中央部に、換言すると記録媒体11の回転中心部及びその近傍に戻され、このようにして収容室16内の空気が通気路44を通して循環され、このように循環することによって、記録媒体11の上面側の略中央部における圧力低下(即ち、負圧状態)を抑え、圧力低下に伴う不都合、カバー部材14の変形現象、記録媒体11等の浮上現象、記録媒体11の不安定振動現象等の発生を防止することができる。この形態では、中間プレート42の凹部42a及び凸部42bによって通気路44を規定しているので、半径方向外方に流れた空気は自ずと低圧側へ流れようとして通気路44を通して半径方向内方にスムースに流すことができる。また、カバー壁32の内面に中間プレート42及び仕切壁40を装着することで補強されるので、カバー壁32の剛性が大きくなり、これによってもカバー部材14の変形を抑えることができる。
【0026】
中間プレートとしては、例えば図4に示す形態のものを用いることもできる。中間プレートの変形形態を示す図4を参照して、変形形態の中間プレート62は記録媒体11の形状に対応した円形状であり、その外径は、上述したように、記録媒体11の外径と実質上等しく又はこれより幾分大きく形成される。この中間プレート62では、断面が略矩形状である凹部62a及び凸部62bが周方向に交互に実質上連続して設けられ、これら凹部62a及び凸部62bは駆動モータの回転中心を中心として点対称で半径方向に螺旋状に延びている。この中間プレート62の、記録媒体11の回転中央部に対向する中央部には開口64が設けられている。
【0027】
このような中間プレート62を用いても、その凹部64a及び凸部64bに対応してカバー部材14のカバー壁32と仕切壁40との間に、駆動モータの回転中心を中心として点対称で半径方向外方に向けて螺旋状に拡がる通気路(通路空間を構成する)が規定され、半径方向外方に流動した空気はかかる通気路を通して半径方向内方に収容室16の略中央部に戻され、かくして収容室16内の空気を上述したと同様にして循環させることができる。また、この通気路は螺旋状に傾斜しており記録媒体11の回動により生じる空気の流動する方向により近くなるため、駆動モータの回転中心を中心として半径方向外方に向けて直線放射状に拡がる通気路を構成した上述の中間プレート42の場合に比べて空気がより循環され易くなる。
【0028】
中間プレート及びこれに関連する構成を例えば図5に示すように構成することもできる。この変形形態では、2枚の中間プレート72と、これらの両側に配設されたプレート状の仕切壁74,76と、これら中間プレート72の間に配設されたプレート状の中間仕切壁78から構成されている。中間プレート72は断面が波形の凹凸が設けられたプレートから構成され、一方(図5において下側)の中間プレート72は、それらの凹凸が所定方向(この形態では図5において右下から左上の方向)に延びるように配置され、他方(図5において上側)の中間プレート72は、それらの凹凸が上記所定方向に対して垂直な方向(この形態では、図5においてほぼ左右方向)に延びるように配置され、空気を半径方向内方に案内する通気路(通路空間を構成する)が2層に設けられている(仕切壁74と中間仕切壁78との間に上記所定方向に延びる通気路が、また他方の仕切壁74と中間仕切壁78との間に上記所定方向に対して垂直に延びる通気路が設けられている)。この場合、仕切壁74,76,78及び中間プレート72には、記録媒体11の回転中心部に対応して例えば円形状の開口79が形成され、駆動モータの回転中心軸に対して点対称な通気路が構成される。尚、中間プレート72の凹凸部を流れる空気をより多く開口79を通して循環させるために、中間プレート72の開口(図示せず)を上記凹凸部に対して垂直方向に細長く形成してもよい。
以上
【0029】
このような構成のものをカバー部材14のカバー壁32の内面に取り付けると、カバー壁32と他方の仕切壁76との間に2層の通気路が設けられ、記録媒体11の回転によって半径方向外方に流動した空気は、かかる2層の通気路を通して半径方向内方に収容室16の略中央部に戻され、上述したと同様に収容室16内の空気を循環させて記録媒体11の上面側の略中央部における圧力低下を抑えることができる。更に、中間プレート72自体の機械的剛性が高いため、カバー壁32の剛性が大きくなり、カバー部材14の変形をより確実に抑えることができる。
【0030】
尚、仕切壁74を省略してカバー壁32を用いたり、中間プレート72として、例えば図2及び図3に示す形態のもの、或いは例えば図4に示す形態のものを2枚重ねて通気路を2層にするようにしてもよい。また、中間プレートを3枚以上用いて通気路を3層以上にすることもできる。
【0031】
上述した形態では中間プレートを用いているが、この中間プレートを省略して、例えば仕切壁の構成を図6に示す通りに構成するようにしてもよい。仕切壁の変形形態を示す図6を参照して、この変形形態では、円形状の仕切壁82の一端面に周方向に間隔をおいて複数個、この形態では8個の案内突条84が設けられ、これら案内突条84は半径方向に直線状に延びている。
【0032】
この仕切壁82は、案内突条84がカバー部材14のカバー壁32の内面に当接するように例えば接着剤を用いて固定され、このように構成することによって、仕切壁82とカバー壁32との間の通路空間に、隣接する案内突条84間に半径方向に延びる通気路が形成され、このように構成しても上述したと同様の作用効果が達成されると共に、上述の仕切壁と中間プレートが仕切壁82だけで済み部品点数が削減できる。尚、図示の形態では案内突条を仕切壁82に設けているが、これに代えて、又はこれに加えてカバー部材14のカバー壁の内面に設けるようにしてもよく、また案内突条84を螺旋状に設けるようにしてもよい。
【0033】
図7は仕切壁の他の変形形態を示しており、この形態では案内突条が省略されている。図7を参照して、図示の仕切壁92は円形プレート状であり、その中央部に記録媒体11の回転中心部に対応する開口94が形成されている。また、その外周部には周方向に間隔をおいて複数個、この形態では3個の取付突起96が設けられている。各取付突起96は略逆L字状であり、その先端部が接着剤、固定用ねじ等によってカバー部材14のカバー壁32の内面に固定される。このような仕切壁92を用いても上述したと同様の作用効果が達成される。
第2の実施形態
第1の実施形態では、CD−ROM(CD−R)の如き記録媒体を回転駆動する駆動装置に適用して説明したが、例えばHD(ハードディスク)の如き記録媒体を回転駆動する駆動装置にも同様に適用することができる。図7は、記録媒体駆動装置の第2の実施形態を簡略的に示す断面図である。
【0034】
図7を参照して、この第2の形態では、記録媒体駆動装置は駆動装置本体102と、この駆動装置本体102に固定用ねじ(図示せず)等によって取り付けられたカバー部材104から構成され、駆動装置本体102及びカバー部材104は相互に協働して実質上密閉された収容室106を規定する。駆動装置本体102にはスピンドルモータの如き駆動モータ108の静止ハウジング110が取り付けられ、この駆動モータ108のロータハブ112にHDの如き記録媒体114が取り付けられている。記録媒体114及び駆動モータ108は上記収容室106内に収容され、記録媒体114は駆動モータ108のロータハブ112と一体的に回転駆動される。
【0035】
カバー部材104は矩形状のカバー壁116を有し、駆動モータ108及び記録媒体114に対向してそれらの上方を覆っている。カバー壁116の4側部には駆動装置本体102に向けて延びる4側壁118(図7において2側壁を示す)が設けられ、これら4側壁118が駆動装置本体102に固定されている。カバー壁116の内面には、図2及び図3に図示したのと同様の中間プレート120及び仕切壁122が設けられ、かく中間プレート120及び仕切壁122を設けることによって、カバー壁32と仕切壁122との間に半径方向に延びる通気路124から構成される通路空間が形成されている。尚、中間プレート及びこれに関連する構成として、図4〜図6に示すようにしてもよい。
【0036】
このような構成の記録媒体駆動装置においても、その基本的構成が上述した第1の実施形態と同様であるので、上述したと同様の作用効果が達成される。尚収容室106には通常空気が満たれているが、駆動装置本体102及びカバー部材104によって実質上密閉された収容室106を規定する場合、記録媒体114等の回転体の空気抵抗を抑えるためにこの収容室106内に空気に代えて他の気体(例えば、空気に他の成分の気体を混合した混合気体)を密封することもあり、このような場合でも、収容室106に収容された気体が上述したように循環される。
【0037】
以上、本発明に従う記録媒体駆動装置の実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0038】
例えば、上述した実施形態では、記録媒体として、CD−ROM、CD−R、HD等を回転駆動する駆動装置に適用して説明したが、これに限定されることなく、他の記録媒体、例えばDVD、DVD−ROM等を回転駆動する駆動装置
にも同様に適用することができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明の請求項1の記録媒体駆動装置によれば、カバー部材のカバー壁の内側に設けられた仕切壁よって通路空間が形成されているので、記録媒体の回転によって仕切壁と記録媒体の間の空間の気体が半径方向外方に流動すると、この流動した気体は通路空間を通して半径方向内側に流れ、仕切壁の開口を通して記録媒体の回転中心部及びその近傍に戻される。このように気体が循環するので、収容室内の特定部位、特に記録媒体の中心部近傍の圧力低下を抑え、圧力低下による不都合を解消することができる。
【0040】
また、本発明の請求項2の記録媒体駆動装置によれば、カバー壁及び仕切壁のいずれか一方又は双方に案内突条が設けられているので、半径方向内方に流れる気体を案内突条に沿って仕切壁の開口に向けてスムースに流すことができる。
【0041】
また、本発明の請求項3の記録媒体駆動装置によれば、中間プレートに通気路が形成されているので、半径方向内方に流れる気体を通気路を通して仕切壁の開口に向けてスムースに流すことができる。
【0042】
また、本発明の請求項4の記録媒体駆動装置によれば、中間プレートが凹凸条に形成されているので、その片面とカバー壁との間、及びその他面と仕切壁との間の通気路を通して気体をスムースに流すことができる。
更に、本発明の請求項5の記録媒体駆動装置によれば、収容室内の気体をスムースに循環させて特定部位の圧力低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の記録媒体駆動装置を搭載したパソコンを簡略的に示す斜視図である。
【図2】図1の記録媒体駆動装置を簡略的に示す断面図である。
【図3】図2の記録媒体駆動装置を分解して示す簡略斜視図である。
【図4】仕切壁の変形形態を示す斜視図である。
【図5】中間プレート及びそれに関連する構成の変形形態を示す斜視図である。
【図6】仕切壁の変形形態を示す斜視図である。
【図7】仕切壁の他の変形形態を示す斜視図である。
【図8】記録媒体駆動装置の第2の変形形態を簡略的に示す断面図である。
【符号の説明】
2 パソコン本体
4 カバー体
10 記録媒体駆動装置
11,114 記録媒体
12,102 駆動装置本体
14,104 カバー部材
16,106 収容室
18,108 駆動モータ
26 記録媒体保持手段
32,116 カバー壁
40,74,76,82,122 仕切壁
42,66,72,120 中間プレート
44,124 通気路
78 中間仕切壁

Claims (5)

  1. 記録媒体と、前記記録媒体を回転駆動するための駆動モータと、前記駆動モータが取り付けられた駆動装置本体と、前記駆動装置本体と協働して前記記録媒体を収容する収容室を規定するカバー部材と、を具備する記録媒体駆動装置において、
    前記カバー部材は前記記録媒体と対向して位置するカバー壁を有し、前記カバー壁の内側には所定間隔をおいて仕切壁が設けられ、前記カバー壁と前記仕切壁との間には通路空間が形成されており、
    前記仕切壁の半径方向外周部において前記通路空間と前記収容室が常時連通されているとともに、前記仕切壁の前記記録媒体の回転中心部に対向する部位には開口が形成され、この開口を通して前記通路空間と前記収容室とが常時連通されており、
    前記通路空間は、気体を前記仕切り壁の半径方向外周部から前記開口までスムースに導くと共に前記カバー部材の剛性を高くするように、前記カバー壁と前記仕切壁の一部を連結して、前記駆動モータの回転中心に対して点対称に形成された複数の通気路で構成され、
    前記記録媒体が回転駆動されると、その回動によって前記仕切壁と記録媒体の間の空間の気体が遠心力によって半径方向外方に流れ、かく外方に流れた気体は前記通路空間及び前記仕切壁の前記開口を通して前記仕切壁と記録媒体の間の空間に戻され、このような気体の循環によって前記記録媒体の中央部近傍の圧力低下が抑えられることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  2. 前記カバー部材の前記カバー壁及び/又は前記仕切壁には、案内突条が設けられ、前記案内突条によって気体を前記仕切壁の前記開口に導くための前記通気路が形成されていることを特徴とする請求項1記載の記録媒体駆動装置。
  3. 前記カバー部材の前記カバー壁と前記仕切壁との間には中間プレートが介在され、前記中間プレートには、気体を前記仕切壁の前記開口に導くための前記通気路が形成されていることを特徴とする請求項1記載の記録媒体駆動装置。
  4. 前記中間プレートは凹凸状に形成されており、前記カバー部材の前記カバー壁と前記中間プレートとの間、及び前記仕切壁と前記中間プレートとの間に前記通気路が規定されていることを特徴とする請求項3記載の記録媒体駆動装置。
  5. 前記仕切壁及び前記中間プレートは円形状であり、その外径は前記記録媒体の外径と実質上等しい又はこれより幾分大きいことを特徴とする請求項3又は4記載の記録媒体駆動装置。
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