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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蒸発源に関し、特に、有機LED素子の製造に用いられ、有機蒸発材料薄膜を成膜する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、フルカラーフラットパネルディスプレイ用の素子として、有機LED素子が注目されている。有機LED素子は有機多層膜を有しており、有機LED素子の製造には、有機薄膜を成膜する技術が不可欠である。通常、有機薄膜を成膜するには、真空蒸着法が用いられている。
【0003】
図9の符号103a、103b、103cは、真空蒸着法に用いられる従来の蒸発源を示しており、符号101は、本発明の蒸発源103a、103b、103cを備えた成膜装置を示している。
【0004】
成膜装置101は真空槽102を有している。この真空槽102は、図示しない真空排気系に接続されており、真空排気系を起動すると、真空槽102の内部を真空排気できるように構成されている。
【0005】
真空槽102の内部下方には、蒸発装置110が配置されている。
この蒸発装置110は、取付板187と、煙突部材107と、蒸発源103a、103b、103cとを有している。
【0006】
取付板187は、真空槽102の内部下方に水平に配置されている。
煙突部材107は、有底容器状であって、その平面図を図10(b)に示すように、底部に貫通孔であって、後述する蒸発材料の蒸気を放出するるアパーチャ170が設けられて成る。この煙突部材107は、容器の開口が鉛直下方に向けられた状態で、開口の縁が取付板187表面に固定されている。
【0007】
蒸発源103a、103b、103cは、取付板187と煙突部材107とで囲まれた空間内部に横一列に配置されている。各蒸発源103a、103b、103cのうち、中央に配置された蒸発源103aと、その両側に配置された蒸発源103b、103cは、その大きさと、蒸発させる蒸発材料とが異なるが、他の構成はいずれも同じであるため、以下では、中央に配置された蒸発源103aの構成について説明する。
【0008】
図10(a)に、図9のX−X線断面図を示す。図9は、図10(a)のY−Y線断面図に相当している。蒸発源103aは、容器130aと、放出板136aと、遮蔽板132aとを有している。
【0009】
容器130aは、その開口が鉛直上方に向けられており、放出板136aは、容器130aの開口の縁上に、その開口の縁と密着した状態で載せられている。この放出板136aは、蓋部131aと、その両端に配置された第1、第2の支持部133a1、133a2とで構成されている。
【0010】
図11に、蒸発源103aの平面図を示す。容器の開口139aは細長の矩形であって、蓋部131aは、開口139aよりも大きい細長矩形にされ、蓋部131aの四辺が、ともに容器130aの四辺より外側に位置するように容器130aの開口139aの縁上に乗せられており、蓋部131aは、その縁部分が容器の開口139aより外側にはみ出し、その開口139aを覆うようになっている。
【0011】
上述した蓋部131aの中央部分には、貫通孔138aが設けられており、貫通孔138aと開口139aにより容器130aの内部と外部とが接続されるようになっている。この貫通孔138aは容器の開口139aより小さく、貫通孔138a近傍の部分の蓋部131aは容器130aの内部底面上に位置する。
【0012】
また、容器130a内部には、鉛直状態にされた棒状の取付部材151aが4本配置されている。貫通孔138aは矩形にされ、蓋部131aの、容器130aの内部底面に対向する側の面には、貫通孔138aの四隅近傍に、各取付部材151aの上端部が一本ずつ固定されている。他方、各取付部材151aの下端部は、遮蔽板152aの四隅に固定されており、結果として遮蔽板152aは、図10(a)に示すように取付部材151aにより蓋部131aの下方に吊り下げられている。その遮蔽板132aは、容器130aの内部底面と開口139aとの間に位置しており、容器130aの内部底面と遮蔽板132aとが直接接触しないようになっている。
【0013】
吊り下げられた遮蔽板132aは細長矩形に形成され、貫通孔138aより大きくされており、遮蔽板132aの縁は、貫通孔138aの縁より外側にはみ出している。
【0014】
取付板187a上には、二個の支持台177a1、177a2が所定間隔をおいて固定されている。各支持台177a1、177a2の上には、それぞれ第1、第2の電流導入端子175a1、175a2が固定されている。上述した第1、第2の支持部133a1、133a2は、それぞれ図10(a)に示すように第1、第2の電流導入端子175a1、175a2に固定されており、その結果、蒸発源103aは第1、第2の電流導入端子175a1、175a2を介して支持台177a1、177a2上に支持されることになる。
【0015】
こうして、蒸発源103aが支持台177a1、177a2上に支持された状態では、容器130aの底面と取付板187との間に隙間があり、その隙間に、ヒータ158aが配置されている。真空槽102の外部には電源180が配置され、上述したヒータ158aは電源180に接続されている。このヒータ158aは抵抗発熱体で構成されており、電源180を起動すると、ヒータ158aの両端に電圧が印加されて電流が流れ、ヒータ158aが発熱して容器130aを加熱させられるようになっている。
【0016】
容器130a内に、蒸発材料140aを収容し、その容器130aを真空雰囲気中に配置した状態でヒータ158aを発熱させると、容器130aが加熱され、容器130a内の蒸発材料140aが加熱され、蒸発材料140aの蒸気が放出される。蒸発材料140aの蒸気は、遮蔽板132aと放出板136aとの間の隙間を通った後に、貫通孔138aから蒸発源103aの外部へと放出される。
【0017】
蒸発材料の蒸気のうち、放出板136aに蒸気が到達すると、その蒸気は、放出板136aに付着する。また、蒸発材料が突沸により飛散すると、その蒸発材料は遮蔽板132に付着する。
【0018】
上述した放出板136aと遮蔽板132aと取付部材151aとはともにTa、Fe−Cr、グラファイト、セラミック等の抵抗発熱体で構成され、上述した第1、第2の電流導入端子175a1、175a2は、導線195で電源180と電気的に接続されており、電源180を起動し、第1の電流導入端子175a1に正電圧を印加し、第2の電流導入端子175a2に負電圧を印加すると、第1の電流導入端子175a1から放出板136aを介して第2の電流導入端子175a2へと電流が流れ、放出板136aが発熱する。このため、発熱した放出板136aに蒸発材料の蒸気が到達して蒸発材料が付着しても、その蒸発材料は放出板136aで加熱され、再蒸発するようになっている。
【0019】
こうして放出板136aに電流が流れると、放出板136aの貫通孔138aの両端に電位差が生じ、この電位差により、放出板136aから取付部材151aを介して遮蔽板132aにも電流が流れ、遮蔽板132aが発熱する。このため、蒸発材料が突沸して飛散し、遮蔽板132aに付着しても、その蒸発材料は遮蔽板132aで加熱され、蒸発するようになっている。
【0020】
こうして放出板136aが発熱し、第1、第2の支持部133a1、133a2が昇温すると、第1、第2の電流導入端子175a1、175a2も昇温する。その結果、第1、第2の電流導入端子175a1、175a2に接続された支持台177a1、177a2や導線195の温度が上昇すると、導線195に接続された電源180や、支持台177a1、177a2を介して取付板187に接続された移動機構等の温度が上昇してしまい、電源180や移動機構等が熱によって異常動作をすることがある。
【0021】
この熱による対策として、断熱材を用いる対策も考えられるが、断熱材は殆どが絶縁材料で構成されており、導線195と第1、第2の電流導入端子175a1、175a2とは、第1、第2の支持部133a1、133a2で電気的に接続されているので、断熱材を設けることはできない。
【0022】
このため、支持台177a1、177a2の内部には図示しない通水管が設けられており、通水管内に冷却水を通して、支持台177a1、177a2上に配置された第1、第2の電流導入端子175a1、175a2を冷却し、第1、第2の電流導入端子175a1、175a2の温度が過度に上昇しないようになっている。
【0023】
しかしながら第1、第2の電流導入端子175a1、175a2を冷却すると第1、第2の支持部133a1、133a2の温度が蓋部131aの中央部分の温度より低くなり、第1、第2の支持部133a1、133a2の近傍の蓋部131aの両端部に蒸発材料の蒸気が付着すると、蒸発材料が蓋部131aの両端部に析出してしまうという問題が生じていた。
【0024】
真空槽102内部の上方には基板ホルダー104が設けられている。この基板ホルダー104は、蒸着膜を成膜する対象である基板を、その成膜面が鉛直下方を向いた状態で保持できるように構成されている。図9には基板ホルダー104に基板が保持された状態を示し、保持された基板を符号105に示している。保持された基板105の下方近傍にはマスク106が配置されている。マスク106には、開口160が設けられており、この開口160に基板105の成膜面が露出するようになっている。
【0025】
上述した蒸発源103a、103b、103cを備えた成膜装置101で、基板表面に有機薄膜を成膜するには、予め、中央に配置された蒸発源103aの容器130aに、有機薄膜のホスト材料となる蒸発材料を入れ、その両側に配置された蒸発源103b、103cの容器130b、130cに、ドーパント材料になる固体又は液体の蒸発材料を入れておく。ここでは、ホスト材料となる蒸発材料をAlq3(8−hydroxyquinoline aluminium)とし、ドーパント材料となる蒸発材料をDCJTB、ルブレン等とする。
【0026】
次いで真空排気系を起動し、真空槽102の内部を真空排気する。真空槽102内部の圧力が、真空蒸着に適した圧力以下になったら、その圧力を維持した状態で基板を保持させ、電源180を起動し、各蒸発源103a、103b、103c内部の蒸発材料140a、140b、140cを蒸発させると、蒸発材料140a、140b、140cの蒸気は、各蒸発源103a、103b、103cの各貫通孔138a、138b、138cから放出される。
【0027】
各蒸発源103a、103b、103cから蒸発材料の蒸気が放出されると、その蒸気が煙突部材107の内部で混合された後、アパーチャ170から真空槽102の内部へと放出される。
【0028】
上述した取付板187は、図示しない棒などの移動機構に固定されており、アパーチャー170から放出された蒸発材料の蒸気が安定したら、移動機構を動作させると、蒸発装置110が移動し、アパーチャ170は基板ホルダー104の下方を通過する。アパーチャ170から放出された蒸発材料の蒸気が、マスクの開口160を介して基板105の成膜面に到達すると、成膜面に蒸発材料が付着し、有機薄膜が成長する。
【0029】
こうして蒸発装置110は、蒸発材料の蒸気をアパーチャー170から放出しながら、基板105の下方で一回往復移動をし、マスクの開口160から露出する基板105の成膜面に、蒸発材料からなる有機薄膜が成膜される。
【0030】
上述した成膜装置101では、蓋部131aの端部の温度が低くなって蒸発材料が析出してしまっていたので、各蒸発源103a、103b、103cの各貫通孔138a、138b、138cから蒸気が均一に放出されなくなるので、アパーチャ170から放出される蒸気も均一ではなく、成膜される有機薄膜の膜厚分布が均一ではなかった。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、均一な膜厚分布で、かつ膜質が良好な有機薄膜を形成する技術を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、細長の開口が形成された容器と、前記容器内に配置された蒸発材料と、前記開口上に配置され、該開口を覆う蓋部と、前記蓋部に設けられ、前記容器の内部と外部とを接続する貫通孔と、前記蓋部と前記蒸発材料との間に配置された遮蔽板と、前記遮蔽板を前記蓋部に取り付ける取付部材と、前記容器の外部に配置され、電圧が印加される第1、第2の電流導入端子と、前記第1、第2の電流導入端子と前記蓋部の両端とをそれぞれ接続する第1、第2の支持部とを有し、前記第1、第2の電流導入端子は冷却され、電流の流れる方向に対する単位長さあたりの発熱量は、前記第1、第2の支持部の方が、前記蓋部に比して大きいことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の蒸発源であって、前記第1、第2の支持部の幅は、前記蓋部の幅に比して小さくされている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の蒸発源であって、前記第1、第2の支持部の厚みは、前記蓋部の厚みに比して小さくされている。
請求項4記載の発明は、細長の開口が形成された容器と、前記容器内に配置された蒸発材料と、前記開口上に配置され、該開口を覆う蓋部と、前記蓋部に設けられ、前記容器の内部と外部とを接続する貫通孔と、前記蓋部と前記蒸発材料との間に配置された遮蔽板と、前記遮蔽板を前記蓋部に取り付ける取付部材と、前記容器の外部に配置され、電圧が印加される第1、第2の電流導入端子と、前記第1、第2の電流導入端子と前記蓋部の両端とをそれぞれ接続する第1、第2の支持部と、前記第1、第2の支持部から発せられる熱を反射させて前記第1、第2の支持部に返す熱反射装置を有し、前記第1、第2の電流導入端子は冷却された蒸発源である。
【0033】
本発明によれば、第1、第2の支持部に接続された第1、第2の電流導入端子が過度に昇温することを防止するため、第1、第2の電流導入端子を冷却し、その結果第1、第2の支持部が冷却されても、第1、第2の支持部の発熱量は蓋部に比して大きくなるように構成されているので、第1、第2の支持部の温度は低下せずに蓋部とほぼ同じになる。
【0034】
このため、蒸発材料の蒸気が第1、第2の支持部やその近傍の蓋部に到達して蒸発材料が付着しても、付着した部分の温度は低くはなっていないので、付着した蒸発材料は再蒸発し、第1、第2の支持部やその近傍の蓋部には析出しない。
【0035】
従来では、複数枚の基板に成膜処理をすると、析出した蒸発材料の量が増し、蒸発源内部での蒸気の流れが不均一になり、ひいては有機薄膜の膜厚までもが均一でなくなっていたが、本実施形態では、上述したように蒸発材料が析出することはないので、従来に比して有機薄膜の膜厚が均一となる。
【0036】
なお、本発明において、第1、第2の支持部の幅や、厚みを蓋部の幅や厚みに比して小さくするように構成してもよい。このように構成することにより、第1、第2の支持部の電気抵抗が蓋部の電気抵抗に比して大きくなるので、電流が流れて発熱する際に、単位長さあたりの発熱量は、第1、第2の支持部のほうが蓋部に比して大きくなる。
【0037】
また、本発明において、熱反射装置を設け、第1、第2の支持部から発せられる熱を反射させて第1、第2の支持部に返すように構成してもよい。
【0038】
このように構成することにより、第1、第2の支持部から発せられた熱は第1、第2の支持部に再び返されるため、返された熱により第1、第2の支持部は昇温し、第1、第2の支持部が冷却されても、第1、第2の支持部の温度は低下せずに蓋部とほぼ同じになるようにすることができる。従って、第1、第2の支持部やその近傍の蓋部に蒸発材料が析出しないようにすることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下で図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。図1の符号3a、3b、3cは、本発明の蒸発源を示しており、符号1は、本発明の蒸発源3a、3b、3cを備えた成膜装置を示している。
【0040】
図1に、成膜装置1の断面図を示す。成膜装置1は真空槽2を有している。この真空槽2は、図示しない真空排気系に接続されており、真空排気系を起動すると、真空槽2の内部を真空排気できるように構成されている。
【0041】
真空槽2の内部下方には、蒸発装置10が配置されている。
この蒸発装置10は、取付板87と、煙突部材7と、蒸発源3a、3b、3cとを有している。
取付板87は、真空槽2の内部下方に水平に配置されている。
【0042】
煙突部材7は、有底容器状であって、その平面図を図2(b)に示すように、底部に、後述する蒸発材料の蒸気を放出する貫通孔であるアパーチャ70が設けられて成る。
この煙突部材7は、アパーチャ70が上方に向けられ、かつ容器の開口が鉛直下方に向けられた状態で、開口の縁が取付板87表面に固定されている。
【0043】
蒸発源3a、3b、3cは、取付板87と、煙突部材7とで囲まれる空間内部に、横一列に配置されている。各蒸発源3a、3b、3cのうち、中央に配置された蒸発源3aと、その両側に配置された蒸発源3b、3cは、その大きさと、収容する蒸発材料とが異なるが、他の構成はいずれも同じであるため、以下では、中央に配置された蒸発源3aの構成について説明する。
【0044】
図2(a)に、図1のA−A線断面図を示す。図1は、図2(a)のB−B線断面図に相当している。蒸発源3aは、容器30aと、放出板36aと、遮蔽板32aとを有している。
【0045】
容器30aは、その開口が鉛直上方に向けられており、放出板36aは、容器30aの開口の縁上に、その開口の縁と密着した状態で載せられている。この放出板36aは、蓋部31aと、その両端に配置された第1、第2の支持部33a1、33a2とで構成されている。
【0046】
図3に、蒸発源3aの平面図を示す。容器の開口39aは細長の矩形であって、蓋部31aは、開口39aよりも大きい細長矩形にされ、蓋部31aの四辺が、ともに容器30aの四辺より外側に位置するように容器30aの開口39aの縁上に乗せられており、蓋部31aは、その縁部分が容器の開口39aより外側にはみ出し、その開口39aを覆うようになっている。
【0047】
上述した蓋部31aの中央部分には、貫通孔38aが設けられており、貫通孔38aと開口39aにより容器30aの内部と外部とが接続されるようになっている。この貫通孔38aは容器の開口39aより小さく、貫通孔38a近傍の部分の蓋部31aは容器30aの内部底面上に位置する。
【0048】
また、容器30a内部には、鉛直状態にされた棒状の取付部材51aが4本配置されている。貫通孔38は矩形に形成され、蓋部31aの、容器30aの内部底面に対向する側の面には、貫通孔38aの四隅近傍の位置に、各取付部材51aの上端部が一本ずつ固定されている。他方、各取付部材51aの下端部は、遮蔽板52aの四隅に固定されており、結果として遮蔽板52aは、図2(a)に示すように取付部材51aにより蓋部31aの下方に吊り下げられている。その遮蔽板32aは、容器30aの内部底面と開口39aとの間に位置しており、容器30aの内部底面と遮蔽板32aとが直接接触しないようになっている。
【0049】
吊り下げられた遮蔽板32aは細長矩形に形成され、貫通孔38aより大きくされており、遮蔽板32aの縁は、貫通孔38aの縁より外側にはみ出している。
取付板87a上には、二個の支持台77a1、77a2が所定間隔をおいて固定されている。各支持台77a1、77a2の上には、それぞれ第1、第2の電流導入端子75a1、75a2が固定されている。上述した第1、第2の支持部33a1、33a2は、それぞれ図2(a)に示すように第1、第2の電流導入端子75a1、75a2に固定されており、その結果、蒸発源3aは第1、第2の電流導入端子75a1、75a2を介して支持台77a1、77a2上に支持されることになる。
【0050】
こうして、蒸発源3aが支持台77a1、77a2上に支持された状態では、容器30aの底面と取付板87との間に隙間があり、その隙間に、ヒータ58aが配置されている。真空槽2の外部には電源80が配置され、上述したヒータ58aは電源80に接続されている。このヒータ58aは抵抗発熱体で構成されており、電源80を起動すると、ヒータ58aの両端に電圧が印加されて電流が流れ、ヒータ58aが発熱して容器30aを加熱させられるようになっている。
【0051】
容器30a内に、蒸発材料40aを収容し、その容器30aを真空雰囲気中に配置した状態でヒータ58aを発熱させると、容器30aが加熱され、容器30a内の蒸発材料40aが加熱され、蒸発材料40aの蒸気が発生する。
【0052】
蒸発材料40aの蒸気の流れを図4の符号61に示す。図4は図3のD−D線断面図に相当する図である。蒸発材料の蒸気61は、遮蔽板32aと放出板36aとの間の隙間を通った後に、貫通孔38aから、取付板87及び煙突部材7で囲まれた空間内部へと放出される。
【0053】
上述したように、遮蔽板32aの縁は、貫通孔38aの縁より外側にはみ出しており、蒸発材料40の上方には、遮蔽板32a又は放出板36aのいずれか一方が配置されており、蒸発材料の蒸気のうち、放出板36aに蒸気が到達すると、その蒸気は、放出板36aに付着する。また、蒸発材料が突沸して液滴の状態で飛び出すと、その液滴は遮蔽板32aに付着する。
【0054】
上述した放出板36aと遮蔽板32aと取付部材51aとはともにTa、Fe−Cr、グラファイト、セラミック等の抵抗発熱体で構成され、上述した第1、第2の電流導入端子75a1、75a2は、導線95で電源80と電気的に接続されており、電源80を起動し、第1の電流導入端子75a1に正電圧を印加し、第2の電流導入端子75a2に負電圧を印加すると、第1の電流導入端子75a1から放出板36aを介して第2の電流導入端子75a2へと電流が流れ、放出板36aが発熱する。このため、発熱した放出板36aに蒸発材料の蒸気が到達して蒸発材料が付着しても、その蒸発材料は放出板36aで加熱され、再蒸発するようになっている。
【0055】
こうして放出板36aに電流が流れると、放出板36aの貫通孔38aの両端に電位差が生じ、この電位差により、放出板36aから取付部材51aを介して遮蔽板32aにも電流が流れ、遮蔽板32aが発熱する。このため、蒸発材料が突沸により飛散して、遮蔽板32aに付着しても、その蒸発材料は遮蔽板32aで加熱され、蒸発するようになっている。
【0056】
このように、放出板36aが発熱して第1、第2の支持部33a1、33a2が発熱する。このとき第1、第2の支持部33a1、33a2に接続された第1、第2の電流導入端子75a1、75a2の温度が過度に上昇すると不都合が生じるので、支持台77a1、77a2の内部には図示しない通水管が設けられており、通水管内に冷却水を通すと、支持台77a1、77a2上に配置された第1、第2の電流導入端子75a1、75a2が冷却され、第1、第2の電流導入端子75a1、75a2に接続された支持台77a1、77a2や導線95の温度が上昇しないようになっている。
【0057】
従来では、第1、第2の電流導入端子75a1、75a2を冷却すると第1、第2の支持部33a1、33a2の温度が蓋部31aの中央部分の温度より低くなるため、第1、第2の支持部33a1、33a2の近傍の蓋部31aの両端部に蒸発材料の蒸気が到達すると、蒸発材料が蓋部31aの両端部に析出してしまっていた。
【0058】
上述した第1、第2の支持部33a1、33a2は、平面が矩形に形成され、厚みは、蓋部31aの厚みと同じにされ、かつ第1、第2の支持部33a1、33a2の幅Δaは、蓋部31aの幅Δbより小さくされており、第1、第2の支持部33a1、33a2の電気抵抗は、蓋部31aの電気抵抗に比して大きくなっている。このため、電流が流れて発熱すると、第1、第2の支持部33a1、33a2の単位長さあたりの発熱量は、蓋部31aの単位長さあたりの発熱量に比して大きくなる。
【0059】
このため、第1、第2の支持部33a1、33a2の幅Δaを適当な値にすると、通水管で第1、第2の電流導入端子75a1、75a2を冷却しても、第1、第2の支持部33a1、33a2が蓋部31とほぼ同じ温度になるようにすることができる。
【0060】
このため従来のように、第1、第2の支持部33a1、33a2や、その近傍の蓋部31aの両端部に蒸発材料の蒸気が付着しても、その部分の温度は低くならないので付着した蒸発材料は再び蒸発して蒸気となる。従って蒸発材料が蓋部31aの両端部に析出することはなく、貫通孔38aのどの位置からも、均一な蒸発材料の蒸気が放出される。
【0061】
真空槽2内部上方には、基板ホルダー4が設けられており、この基板ホルダー4は、蒸着膜を成膜する対象である基板5を、その成膜面が鉛直下方を向いた状態で保持できるように構成されている。
【0062】
以下で、上述した成膜装置1で、基板表面に有機薄膜を成膜する工程について説明する。予め、中央に配置された蒸発源3aの容器30aにホスト材料となる固体又は液体の蒸発材料を入れ、その容器30aの両側に配置された蒸発源3b、3cの容器30b、30cに、ドーパント材料になる固体又は液体の蒸発材料を入れておく。ここでは、ホスト材料となる蒸発材料をAlq3(8−hydroxyquinoline aluminium)とし、ドーパント材料となる蒸発材料をDCJTB、ルブレン等とする。
【0063】
次に真空排気系を起動し、真空槽2内部を真空排気する。真空槽2内部の圧力が、真空蒸着に適した圧力以下になったら、その状態を維持しながら基板ホルダー4に基板5を保持させ、蒸発装置10を、図1の二点鎖線に示すように、真空槽2内の端部に配置しておく。
【0064】
次いで電源80を起動し、各蒸発源3a、3b、3c内部の蒸発材料40a、40b、40cを蒸発させると、蒸発材料40a、40b、40cの蒸気は、各蒸発源3a、3b、3cの各貫通孔38a、38b、38cから、煙突部材7と取付板87とで囲まれた空間内部に放出される。
【0065】
図5に、煙突部材7及び蒸発源3a、3b、3cの位置関係の模式図を示す。各蒸発源3a、3b、3cの貫通孔38a、38b、38cは細長矩形に形成され、互いに平行に配置されている。また、煙突部材7のアパーチャー70は、細長いスリット形状に形成されており、各貫通孔38a、38b、38cと互いに平行になるように配置されている。各貫通孔38a、38b、38cから蒸気が放出されると、各蒸気はアパーチャ70から真空槽2内部の空間へと放出される。このとき各蒸気は、いずれも各貫通孔38a、38b、38cから均一に放出されており、アパーチャ70のどの位置からも均一に放出される。
【0066】
上述した取付板87は、図示しない棒などの移動機構に固定されており、アパーチャ70から真空槽2内部へと放出される蒸発材料の蒸気が安定したら、移動機構を動作させると、蒸発装置10は図1の二点鎖線で示した位置から、アパーチャー70の長手方向と垂直な方向88に移動し、その結果、アパーチャ70は基板ホルダー4の下方を通過する。
【0067】
基板5の成膜面の下方位置には、開口60を備えたマスク6が配置されており、アパーチャ70が基板5の下方に移動し、アパーチャ70から放出された蒸発材料の蒸気が、開口60を介して基板5の成膜面に到達すると、成膜面に蒸発材料が付着し、有機薄膜が成長する。アパーチャ70が基板ホルダ4の下方を通過する際に、アパーチャ70の両端部は、基板5の両端からはみ出しており、アパーチャ70は基板5の領域全部を通過するので、マスクの開口60から露出する基板5の成膜面の全てに蒸気が到達し、有機薄膜が成膜される。
【0068】
こうして蒸発装置10は、蒸発材料の蒸気をアパーチャー70から放出しながら、基板5の下方で一回往復移動をし、基板5の成膜面に、蒸発材料からなる有機薄膜が成膜される。
【0069】
上述したように、蒸発材料の蒸気は、アパーチャ70から均一に放出されるので、その蒸気は基板5の成膜面に均一に到達する。その結果、成膜面に成膜される有機薄膜の膜厚が均一になる。
【0070】
なお、上述した実施形態では、第1、第2の支持部33a1、33a2の幅Δaを、蓋部31aの幅Δbに比して狭くした蒸発源3aについて説明したが、本発明の蒸発源はこれに限られるものではなく、例えば図6の符号81aに示す蒸発源のように、第1、第2の支持部33a1、33a2と蓋部31aの幅を等しくし、かつ第1、第2の支持部33a1、33a2の厚みΔdを、蓋部の厚みΔcに比して薄くした放出板46aを用いてもよい。このように構成しても、第1、第2の支持部33a1、33a2の電気抵抗は蓋部31aの電気抵抗に比して大きくなるので、単位長さあたりの発熱量は、第1、第2の支持部33a1、33a2のほうが蓋部31aに比して大きくなる。従って、放出板46aでは、図3の蒸発源3aと同様に第1、第2の支持部33a1、33a2と、蓋部31aの両端部における温度低下がなく、蒸発材料が析出しなくなる。
【0071】
また、第1、第2の支持部33a1、33a2の幅や厚みを、蓋部31aの幅や厚みと同じにし、熱反射板71a1、71a2を設けてもよい。図7(a)、(b)、図8の符号83aに、その蒸発源の一例を示す。図8は蒸発源83aの平面図を示しており、図7(a)、(b)はそのE−E線断面図に対応している。
【0072】
この熱反射板71a1、71a2は、図8に示すように矩形の板であって、熱を反射する材料で構成されている。ここでは熱反射板71a1、71a2としてTa等の高融点金属が用いられている。この熱反射板71a1、71a2は、第1、第2の支持部33a1、33a2の上方に配置されている。
【0073】
このように構成すると、図7(b)に示すように、第1、第2の支持部33a1、33a2から発せられた熱54の一部は、熱反射板71a1、71a2でそれぞれ反射されて、再び第1、第2の支持部33a1、33a2に返される。このため、支持台77a1、77a2で第1、第2の電流導入端子75a1、75a2を冷却しても、第1、第2の支持部33a1、33a2や蓋部31aの両端の温度は低下しすぎないので、蒸発材料が析出することはない。
【0074】
また、上述の実施の形態においては、蒸発装置を移動させてアパーチャーを移動させるようにしたが、本発明はこれに限られず、基板側を移動させるようにすることも可能である。
【0075】
また、上述の実施の形態においては、3個の蒸発源3a、3b、3cを平行に配設したが、2個又は4個以上の蒸発源を平行に配設してもよいし、1個の蒸発源のみを配設するように構成してもよい。
【0076】
また、熱反射板としてTa等の高融点金属を用いたが、本発明はこれに限られるものではなく、熱を反射できる材料であればよく、例えばステンレス鋼を用いてもよい。
【0077】
【発明の効果】
膜厚が均一で、膜質の良好な有機薄膜を成膜することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る真空蒸着装置の第一の断面図
【図2】(a):本発明の一実施形態に係る真空蒸着装置の第二の断面図
(b):本発明の一実施形態の煙突部材を説明する平面図
【図3】本発明の一実施形態に係る蒸発源を説明する平面図
【図4】本発明の一実施形態に係る蒸発源において蒸発材料が蒸発する状態を説明する断面図
【図5】本発明の一実施形態に係る蒸発源及びアパーチャーとマスクとの位置関係を示す説明図
【図6】本発明の他の実施形態に係る蒸発源を説明する断面図
【図7】(a):本発明のその他の実施形態に係る蒸発源を説明する断面図
(b):本発明のその他の実施形態に係る蒸発源の動作を説明する断面図
【図8】本発明のその他の実施形態に係る蒸発源を説明する平面図
【図9】従来の真空蒸着装置を説明する第一の断面図
【図10】(a):従来の真空蒸着装置を説明する第二の断面図
(b):従来の煙突部材を説明する平面図
【図11】従来の蒸発源を説明する平面図
【符号の説明】
1…真空蒸着装置 2…真空槽 3a、3b、3c…蒸発源 31…蓋部 32…遮蔽板 40…蒸発材料 51…取付部材 751、752…電流導入端子[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an evaporation source, and more particularly, to a technique for forming an organic evaporation material thin film used for manufacturing an organic LED element.
[0002]
[Prior art]
In recent years, organic LED elements have attracted attention as elements for full-color flat panel displays. The organic LED element has an organic multilayer film, and a technique for forming an organic thin film is indispensable for manufacturing the organic LED element. Usually, a vacuum deposition method is used to form an organic thin film.
[0003]
[0004]
The
[0005]
An
The
[0006]
The
The
[0007]
The
[0008]
FIG. 10A shows a cross-sectional view taken along line XX of FIG. FIG. 9 corresponds to a cross-sectional view taken along line YY in FIG. The
[0009]
The opening of the
[0010]
FIG. 11 is a plan view of the
[0011]
A through
[0012]
In addition, four rod-
[0013]
The suspended
[0014]
On the mounting plate 187a, there are two
[0015]
Thus, the
[0016]
When the
[0017]
When the vapor reaches the
[0018]
The
[0019]
When a current flows through the
[0020]
Thus, the
[0021]
As a countermeasure against this heat, a countermeasure using a heat insulating material is conceivable, but most of the heat insulating material is composed of an insulating material, and the
[0022]
Therefore, the
[0023]
However, the first and second current introduction terminals 175a 1 175a 2 When the first and
[0024]
A
[0025]
In order to form an organic thin film on the substrate surface by the
[0026]
Next, the evacuation system is activated, and the inside of the
[0027]
When the vapor of the evaporation material is released from each of the
[0028]
The mounting
[0029]
Thus, the
[0030]
In the
[0031]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention was created to solve the above-described disadvantages of the prior art, and an object of the present invention is to provide a technique for forming an organic thin film having a uniform film thickness distribution and good film quality.
[0032]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to
A second aspect of the present invention is the evaporation source according to the first aspect, wherein the widths of the first and second support portions are smaller than the width of the lid portion.
A third aspect of the present invention is the evaporation source according to the first aspect, wherein the thickness of the first and second support portions is smaller than the thickness of the lid portion.
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a container in which an elongated opening is formed, an evaporation material disposed in the container, a lid disposed on the opening and covering the opening, and the lid. A through-hole connecting the inside and the outside of the container, a shielding plate disposed between the lid and the evaporation material, an attachment member for attaching the shielding plate to the lid, and the exterior of the container And first and second current introduction terminals to which a voltage is applied, and first and second support portions that connect the first and second current introduction terminals and both ends of the lid portion, respectively. A heat reflecting device that reflects heat emitted from the first and second support portions and returns the heat to the first and second support portions. And the first and second current introduction terminals are cooled. Evaporation source.
[0033]
According to the present invention, the first and second current introduction terminals are cooled in order to prevent the first and second current introduction terminals connected to the first and second support portions from excessively rising in temperature. As a result, even if the first and second support portions are cooled, the first and second support portions are configured so that the amount of heat generated by the first and second support portions is larger than that of the lid portion. The temperature of the
[0034]
For this reason, even if the vapor of the evaporation material reaches the first and second support portions and the lid portion in the vicinity thereof and the evaporation material adheres, the temperature of the adhering portion is not lowered. The material re-evaporates and does not deposit on the first and second support parts or the cover part in the vicinity thereof.
[0035]
Conventionally, when a film is formed on a plurality of substrates, the amount of deposited evaporation material increases, the vapor flow inside the evaporation source becomes non-uniform, and the film thickness of the organic thin film is not uniform. However, in this embodiment, since the evaporation material does not precipitate as described above, the film thickness of the organic thin film becomes uniform as compared with the conventional case.
[0036]
In the present invention, the width and thickness of the first and second support portions may be configured to be smaller than the width and thickness of the lid portion. By configuring in this way, the electric resistance of the first and second support parts becomes larger than the electric resistance of the lid part, so when the current flows and generates heat, the calorific value per unit length is The first and second support portions are larger than the lid portion.
[0037]
In the present invention, a heat reflecting device may be provided so that heat generated from the first and second support portions is reflected and returned to the first and second support portions.
[0038]
By configuring in this way, the heat generated from the first and second support portions is returned again to the first and second support portions, so the first and second support portions are returned by the returned heat. Even if the temperature is raised and the first and second support portions are cooled, the temperature of the first and second support portions does not decrease and can be made substantially the same as the lid portion. Therefore, it is possible to prevent the evaporation material from being deposited on the first and second support parts and the cover part in the vicinity thereof.
[0039]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0040]
FIG. 1 shows a cross-sectional view of the
[0041]
An
The
The mounting
[0042]
The
The
[0043]
The
[0044]
FIG. 2A is a sectional view taken along line AA in FIG. FIG. 1 corresponds to a cross-sectional view taken along line BB in FIG. The
[0045]
The opening of the
[0046]
FIG. 3 shows a plan view of the
[0047]
A through
[0048]
In addition, four rod-shaped
[0049]
The suspended
On the mounting plate 87a, there are two support bases 77a. 1 77a 2 Are fixed at predetermined intervals. Each support stand 77a 1 77a 2 Above the first and second
[0050]
Thus, the
[0051]
When the
[0052]
The flow of the vapor of the evaporating
[0053]
As described above, the edge of the
[0054]
The
[0055]
When a current flows through the
[0056]
Thus, the
[0057]
Conventionally, the first and second
[0058]
The first and
[0059]
Therefore, the first and
[0060]
For this reason, as in the prior art, the first and
[0061]
A
[0062]
Hereinafter, a process of forming an organic thin film on the substrate surface with the
[0063]
Next, the evacuation system is started and the inside of the
[0064]
Next, when the
[0065]
In FIG. 5, the schematic diagram of the positional relationship of the
[0066]
The mounting
[0067]
A
[0068]
Thus, the
[0069]
As described above, since the vapor of the evaporation material is uniformly discharged from the
[0070]
In the above-described embodiment, the first and
[0071]
The first and
[0072]
This
[0073]
If comprised in this way, as shown in FIG.7 (b), the 1st,
[0074]
In the above-described embodiment, the aperture is moved by moving the evaporation apparatus. However, the present invention is not limited to this, and the substrate side can be moved.
[0075]
In the above-described embodiment, the three
[0076]
Further, although a refractory metal such as Ta is used as the heat reflecting plate, the present invention is not limited to this, and any material that can reflect heat may be used. For example, stainless steel may be used.
[0077]
【The invention's effect】
An organic thin film having a uniform film thickness and good film quality can be formed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a first sectional view of a vacuum deposition apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2A is a second cross-sectional view of a vacuum evaporation apparatus according to an embodiment of the present invention.
(b): A plan view illustrating a chimney member according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a plan view illustrating an evaporation source according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view illustrating a state in which an evaporation material evaporates in an evaporation source according to an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a positional relationship between an evaporation source and an aperture and a mask according to an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view illustrating an evaporation source according to another embodiment of the present invention.
FIG. 7A is a cross-sectional view illustrating an evaporation source according to another embodiment of the present invention.
(B): Cross-sectional view for explaining the operation of the evaporation source according to another embodiment of the present invention
FIG. 8 is a plan view illustrating an evaporation source according to another embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a first cross-sectional view illustrating a conventional vacuum evaporation apparatus
FIG. 10A is a second sectional view for explaining a conventional vacuum vapor deposition apparatus.
(B): Plan view for explaining a conventional chimney member
FIG. 11 is a plan view illustrating a conventional evaporation source
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記容器内に配置された蒸発材料と、
前記開口上に配置され、該開口を覆う蓋部と、
前記蓋部に設けられ、前記容器の内部と外部とを接続する貫通孔と、
前記蓋部と前記蒸発材料との間に配置された遮蔽板と、
前記遮蔽板を前記蓋部に取り付ける取付部材と、
前記容器の外部に配置され、電圧が印加される第1、第2の電流導入端子と、
前記第1、第2の電流導入端子と前記蓋部の両端とをそれぞれ接続する第1、第2の支持部とを有し、
前記第1、第2の電流導入端子は冷却され、
電流の流れる方向に対する単位長さあたりの発熱量は、前記第1、第2の支持部の方が、前記蓋部に比して大きいことを特徴とする蒸発源。A container with an elongated opening;
An evaporating material disposed in the container;
A lid disposed on the opening and covering the opening;
A through hole provided in the lid portion for connecting the inside and the outside of the container;
A shielding plate disposed between the lid and the evaporation material;
An attachment member for attaching the shielding plate to the lid portion;
First and second current introduction terminals which are arranged outside the container and to which a voltage is applied;
Having first and second support portions for connecting the first and second current introduction terminals and both ends of the lid portion, respectively.
The first and second current introduction terminals are cooled;
The evaporation source characterized in that the heat generation amount per unit length with respect to the direction of current flow is larger in the first and second support portions than in the lid portion.
前記容器内に配置された蒸発材料と、
前記開口上に配置され、該開口を覆う蓋部と、
前記蓋部に設けられ、前記容器の内部と外部とを接続する貫通孔と、
前記蓋部と前記蒸発材料との間に配置された遮蔽板と、
前記遮蔽板を前記蓋部に取り付ける取付部材と、
前記容器の外部に配置され、電圧が印加される第1、第2の電流導入端子と、
前記第1、第2の電流導入端子と前記蓋部の両端とをそれぞれ接続する第1、第2の支持部と、
前記第1、第2の支持部から発せられる熱を反射させて前記第1、第2の支持部に返す熱反射装置を有し、
前記第1、第2の電流導入端子は冷却された蒸発源。A container with an elongated opening;
An evaporating material disposed in the container;
A lid disposed on the opening and covering the opening;
A through hole provided in the lid portion for connecting the inside and the outside of the container;
A shielding plate disposed between the lid and the evaporation material;
An attachment member for attaching the shielding plate to the lid portion;
First and second current introduction terminals which are arranged outside the container and to which a voltage is applied;
First and second support portions for connecting the first and second current introduction terminals and both ends of the lid portion, respectively;
The first, the by reflecting heat emitted from the second supporting portion first, have a thermal reflector which returns to the second supporting portion,
The first and second current introduction terminals are cooled evaporation sources.
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