JP4004263B2 - レーザ装置及び露光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的に、レーザ装置に関し、特に、F2(フッ素分子:molecular fluorine)をレーザ媒質とするレーザ装置に関する。さらに、本発明は、そのようなレーザ装置を用いた露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の集積度の向上に伴い、70nm以下の微細パターンを実現するための露光装置の光源として、160nm以下の波長を有する光を発生する光源が要求されている。とりわけ、157nm付近の波長を有する光を発生するF2レーザ装置が、その光源として有力視されている。
【0003】
露光装置の投影光学系としては、大きく分けて、屈折レンズのみで構成される屈折系(dioptric system)と、反射ミラー及び屈折レンズが組み合わされる反射屈折系(catadioptric system)との2種類が存在する。屈折系は、従来の露光装置に広く用いられてきた投影光学系であるが、レンズの色収差を補正することが大きな問題となる。従来は、異なる屈折率を有する複数のレンズ等の光学素子を組み合わせることによって、光源が発生する光に含まれる複数の波長成分に対して色収差を補正していた。ところが、F2レーザ装置が発生する157nm付近の波長域の光に対して十分な透過性を有する材料としては、CaF2以外の材料は使用できない状況にある。一方、反射屈折系の投影光学系を用いる場合には、色収差の発生が抑えられる。F2レーザにおける複数の発振ラインの内の一本のラインを選択的に発振させるラインセレクトF2レーザ装置の出力光のスペクトル線幅は約1pmであり、露光装置の投影光学系として、ある程度の色収差補正が可能な反射屈折系を用いて露光が行われている。
【0004】
しかしながら、F2レーザ装置はゲインが高いので、レーザ共振器のリア側に設置された波長選択光学機器によりラインセレクトされていない波長成分が、ASE(増幅された自然放出:amplified spontenious emission)により出力される。即ち、電極間放電領域(ゲイン領域)のリア側からフロント側に向かって伝播する光が増幅されてそのまま外部へ出力される場合には、波長選択が行われない。
【0005】
ところで、特開2000−286494号公報には、ASE光を検出するためのASEモニタを備え、ASE検出信号に基づいてチャンバ内の混合ガスの状態を決定するレーザ装置が開示されている。図22に、かかる装置の構成を示す。図22において、レーザチャンバ1内には、アノード電極とカソード電極からなる一対の放電電極12が配置されている。また、レーザチャンバ1のリア側とフロント側の壁には、それぞれウインド2と3が、レーザチャンバ1を貫く光軸と所定のブリュースタ角を為すように配置されている。レーザチャンバ1のリア側には、後部光学モジュール10が配置されており、この中に、所望の波長を選択するための波長選択光学素子を含めることができる。
【0006】
レーザチャンバ1のフロント側には、ウインド3の右側に、部分反射ミラーであるフロントミラー16と、モニタモジュール4とが配置されている。モニタモジュール4には、フロントミラー16を通過したレーザ光を分割し、一部をASEモニタ6及びエネルギーモニタ7に入射させるためのビームスプリッタ5が含まれている。ASEモニタ6から出力されるASE検出信号は、コントローラ8に入力される。コントローラ8は、このASE検出信号に基づいて、ガスコントローラ9を介して混合ガスの状態(ガス種やそれぞれの量)を制御し、また、高圧電源11を制御する。
【0007】
フリーランFレーザ装置においては、C. J. Sansonetti et. al., Appl. Opt., 40, 1974, 2001に報告されているように、図23に示すような6本の発振ライン(λ1〜λ6)が確認されている。バッファガスとしてHeガスを使用した場合には、λ3とλ6を確認することはできないが、Neガスを使用した場合には、λ1〜λ6の6本の発振ラインを確認することができる。図23においては、発光強度の大きい順に、λ1、λ2、・・・と符号を付してある。露光装置においては、通常、最も強度の大きいλ1成分(λ1=157.63nm)を選択して使用する。このとき、第2番目に強度の大きいλ2成分(λ2=157.52nm)を含む残りの波長成分は、たとえ1%以下であっても投影光学系の解像力を大きく低下させる原因となる。そのため、ラインセレクトFレーザ装置において、λ2成分を含む残りの波長成分(λ2〜λ6)の強度を、露光装置において規定されている仕様値以下の強度に抑える必要がある。
【0008】
再び図22を参照すると、波長選択光学素子を含む後部光学モジュール10がリア側に配置されているF2レーザ装置の場合には、λ2成分は殆どASEによって発生する。しかしながら、図24に示すように、ASE光はλ1成分も含んでおり、λ2成分の強度を正確に制御するためには、各波長成分をモニターする必要がある。例えば、シングルライン化のためには、第1番目と第2番目に強度の強い波長成分に注目して、λ2成分の強度比であるλ2消光比(Iλ2/(Iλ1+Iλ2))を仕様値以下に抑えることが必要である。
【0009】
特開2000−286494号公報においては、各波長成分がモニターされているわけではなく、全ての波長成分を含むASE光(IASEλ1+IASEλ2+・・・)がASEモニターにより検出されて消去の対象とされている。その結果、セレクトされたλ1成分のASE光であるIASEλ1までもが消去の対象とされてしまう。従って、λ1成分に対してλ2成分を減衰させるための制御を直接的に行うことが困難である。さらに、ASEモニタによりASE光を検出しても、λ2消光比を求めることは不可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、セレクトされていない波長成分を低減するように制御することが容易なレーザ装置を提供することを目的とする。さらに、本発明は、そのようなレーザ装置を用いた露光装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点に係るレーザ装置は、レーザガスが充填されるレーザチャンバと、レーザガスを励起して活性化させるための放電電極とを含み、少なくとも第1の波長成分と第2の波長成分とを有するレーザ光を発生するレーザ共振器と、レーザ共振器の内部に配置され、レーザ共振器に第1の波長成分を主として発生させる波長選択手段と、レーザチャンバに充填されるレーザガスを調整するガスコントローラと、放電電極に電圧を印加する電源部と、レーザ共振器から出力されるレーザ光の強度を複数の波長成分について検出する検出手段と、検出手段によって検出された少なくとも第1の波長成分の強度と第2の波長成分の強度とに基づいて、第1の波長成分以外の波長成分の相対的強度を低下させるようにガスコントローラと電源部との内の少なくとも1つを制御する制御手段とを具備する。
【0012】
また、本発明の第2の観点に係るレーザ装置は、レーザガスが充填されるレーザチャンバと、レーザガスを励起して活性化させるための放電電極とを含み、少なくとも第1の波長成分と第2の波長成分とを有するレーザ光を発生するレーザ共振器と、レーザ共振器の外部に配置され、レーザ共振器が発生するレーザ光に含まれている第1の波長成分と第2の波長成分とを異なる方向に出射する波長選択手段と、レーザチャンバに充填されるレーザガスを調整するガスコントローラと、放電電極に電圧を印加する電源部と、レーザ共振器から波長選択手段を介して出力されるレーザ光の強度を複数の波長成分について検出する検出手段と、検出手段によって検出された少なくとも第1の波長成分の強度と第2の波長成分の強度とに基づいて、第1の波長成分以外の波長成分の相対的強度を低下させるようにガスコントローラと電源部との内の少なくとも1つを制御する制御手段とを具備する。
【0013】
さらに、本発明に係る露光装置は、上記のレーザ装置と、レーザ装置が発生するレーザ光を用いて対象物を露光させる露光器とを具備する。
【0014】
本発明においては、レーザ光の自然放出成分(ASE)を検出するのではなく、レーザ光の強度を複数の波長成分について検出することにより、セレクトされていない波長成分を有効に低減することができる。例えば、λ1成分とλ2成分の強度をモニタすることによって、レーザチャンバ内のF2ガス分圧を知ることができる。λ2成分の強度はF2ガス分圧に依存するので、F2ガス分圧が所定の値以下となるようにオープン制御を行うことにより、λ2成分の強度をコントロールすることができる。また、F2ガス分圧のフィードバック制御を行うことにより、λ2成分の強度以外にも、出力エネルギー、パルス幅、スペクトル幅、スペクトル純度等をコントロールすることが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、同一の構成要素については同一の参照番号を付して、これらの説明を省略する。
【0016】
図1に、本発明の第1の実施形態に係るレーザ装置の構成を示す。図1において、レーザ装置は、λ1成分(中心波長:157.63nm)と、λ2成分(中心波長:157.52nm)を含む残りの波長成分(λ2〜λ6)とを含む光を発生するレーザ共振器を備えている。レーザ共振器のレーザチャンバ1内には、レーザ媒質として、F2ガス、Heガス、Neガス等を含む混合ガスが数気圧で充填されている。コントローラ8の制御の下で、ガスコントローラ9は、レーザ発振中においても、少なくとも1種類のガスの注入や混合ガスの排気を行うことができる。
【0017】
レーザチャンバ1には、放電用の一対の電極12が紙面と直交する方向に対向して配置されており、電極間には、パルスパワーモジュール等の高圧電源11によって、パルス状の高電圧HVが印加される。高圧電源11が印加すべき電圧は、コントローラ8によって制御することができる。レーザチャンバ1内にレーザ媒質を供給し、電極間に高電圧を印加して放電を起こすと、レーザ媒質から光が発生する。
【0018】
レーザチャンバ1のリア側とフロント側の壁には、それぞれウインド2、3が、レーザチャンバ1を貫く光軸と所定のブリュースタ角を為すように配置されている。レーザチャンバ1のリア側には、波長λ1のラインを選択するための波長選択機器100が配置されている。
【0019】
波長選択機器100によって選択された波長成分(λ1)は、ウインド2からレーザチャンバ1内に進入し、増幅されたレーザ光がレーザチャンバ1からウインド3及び空間フィルタ15(スリット)を通過し、フロントミラー16との間で共振すると共に、その一部がレーザ共振器の外部に出力される。フロントミラー16から出射したレーザ光は、モニタモジュール200の方へ出射される。
【0020】
フロントミラー16から出射したレーザ光は、モニタモジュール200内に配置されたビームスプリッタ5によって第1の方向(図中右側)と第2の方向(図中下側)とに分割される。第1の方向に通過したレーザ光は、レーザ装置の出力光として露光器に入力される。一方、第2の方向に反射されたレーザ光は、ビームスプリッタ5の下方に設置されたビームスプリッタ205によってさらに2つの方向に分割され、一方は波長センサ210に入射し、他方はエネルギーモニタ220に入射する。
【0021】
波長センサ210から出力される検出信号(λ1成分の強度Iλ1、λ2成分の強度Iλ2、λ3成分の強度Iλ3、・・・)に基づいて、消光比が算出される。消光比は、λ2のみを対象として、消光比=Iλ2/(Iλ1+Iλ2)の式により求めても良いし、さらに簡単に、消光比=Iλ2/Iλ1の式により求めても良い。あるいは、λ2成分を含む残りの波長成分を対象としても良い。その方が、精度は高くなる。バッファガスとしてHeを使用する場合には、消光比=(Iλ2+Iλ4+Iλ5)/(Iλ1+Iλ2+Iλ4+Iλ5)で計算すると良い。また、バッファガスとしてNeを使用する場合には、消光比=(Iλ2+Iλ3+Iλ4+Iλ5+Iλ6)/(Iλ1+Iλ2+Iλ3+Iλ4+Iλ5+Iλ6)として計算すると良い。
【0022】
また、フッ素原子からの赤色発光成分が強いと露光装置において悪影響を与えるので、赤色発光成分の強度Iλredを消光比の計算項目に加えることが好ましい。この場合には、例えば、消光比=(Iλ2+Iλ3+Iλ4+Iλ5+Iλ6+Iλred)/ (Iλ1+Iλ2+Iλ3+Iλ4+Iλ5+Iλ6+Iλred)として計算する。
【0023】
波長センサにおける計測結果に基づいて、コントローラ8が、レーザ入力パラメータを制御する。レーザ入力パラメータとしては、F2ガス分圧、全ガス圧力、印加電圧(HV)、波長選択素子の角度又は位置等が該当する。この制御においては、上記の式により求めた消光比が露光装置の仕様値以下となるようにすることが好ましい。
【0024】
図2は、λ2消光比のF2ガス分圧依存性を示すグラフである。図2の横軸はHeガスにより1%に希釈したフッ素ガスをレーザチャンバ内へ供給する量を意味する。例えば、横軸のF2/Heガス分圧が400hPaとなる点では、全ガス圧力=2700hPaのうち、Heガスにより1%に希釈したフッ素ガスの圧力が400hPaであることを意味し、フッ素ガスのみでは4hPaとなる。ここでは、全ガス圧力を一定にしており、印加電圧(HV)が25kV、23kV及び20kVのそれぞれについて、1%F2/Heのガス分圧とλ2消光比との関係を求めている。図2から分るように、印加電圧によりグラフの傾きは異なっているが、F2ガス分圧を減少させることによりλ2消光比が小さくなる。従って、λ2消光比を小さくするためには、F2ガス分圧を減少させるように制御すれば良い。
【0025】
図3は、λ2消光比の全ガス圧力依存性を示すグラフである。ここでは、1%F2/Heのガス分圧を一定にしており、印加電圧(HV)が25kV、23kV及び20kVのそれぞれについて、全ガス圧力とλ2消光比との関係を求めている。F2/Heのガス分圧とは、段落番号「0024」に説明した通り、レーザチャンバ内の全ガス圧力に対して1%F2/Heのガスが占める圧力である。このように、全ガス圧力や印加電圧をレーザ入力パラメータとしてλ2消光比を制御することも可能である。しかしながら、ここでλ2消光比の変化分(Δλ2消光比)と出力エネルギーの変化分(Δ出力エネルギー)との比、即ち、η=(Δλ2消光比)/(Δ出力エネルギー)を変化率として定義すると、F2ガス分圧を変化させたときには、他のレーザ入力パラメータを変化させたときと比べて、1桁大きな変化率ηを示した。従って、出力エネルギーを一定に保ちつつ、λ2消光比を変化させるためには、F2ガス分圧をレーザ入力パラメータとすることが最も適している。
【0026】
図4に、1%F/Heのガス分圧が540hPa、360hPa、及び270hPaのそれぞれについて、出力エネルギーとλ2消光比との関係を示す。なお、1%F/Heのガス分圧とは、段落番号「0024」に説明した通り、レーザチャンバ内の全ガス圧力に対して、1%F/Heのガスが占める圧力である。図4から分かるように、出力エネルギーを変化させるよりもFガス分圧を変化させた方が、λ2消光比を大きく変化させることができる。従って、出力エネルギーを例えば5mJに一定に保ちつつ、λ2消光比を大きく変化させるためには、Fガス分圧を変化させることが有効である。Fガス分圧の変化は、例えば、バッファガス又はハロゲンガスの注入と混合ガスの排気とを同時に行うか、ガス注入後にガス排気を行うか、又はガス排気後にガス注入を行うことにより実現できる。
【0027】
図5に、出力エネルギーを5mJと一定にした場合におけるF2ガス分圧とλ2消光比との関係を示す。なお、図5においては、100%F2のガス分圧に換算している。図5に示すように、F2ガス分圧を制御することにより、出力が安定となるように発振させつつ、λ2消光比を変化させることができる。例えば、露光装置において0.1%以下のλ2消光比が必要である場合には、F2ガス分圧が0.28kPa以下となるように制御すれば良い。これは、F2濃度が0.11%以下であることに相当する。あるいは、露光装置において0.05%以下のλ2消光比が必要である場合には、F2ガス分圧を0.26kPa以下にすれば良い。これは、F2濃度が0.09%以下であることに相当する。
【0028】
このように、λ2消光比を減少させるためには、F2ガス分圧を所定の値以下にオープン制御することが有効である。また、λ2消光比の減少を、モニタモジュール内に搭載した波長センサによって確認することもできる。さらに、図5の関係を用いると、λ2消光比に基づいてF2濃度をモニタすることもできる。F2濃度をモニタすることにより、波長センサから出力される検出信号に基づいてF2ガス分圧をフィードバック制御することが可能となるため、λ2消光比以外にも、出力エネルギー、パルス幅、スペクトル幅、スペクトル純度等を制御することができる。
【0029】
この他、波長選択機器における波長分散素子(プリズム等)やミラーのような光学素子の角度や位置を変化させることにより、λ2消光比を制御することができる。例えば、波長選択機器において、レーザ照射による温度変化によって光学素子の屈折率が変化し、光軸にずれが生じることがある。この光軸のずれによってλ2成分が空間フィルターを通過し、λ2消光比が増加した場合には、波長選択機器の制御を行うことが有効である。
【0030】
本実施形態に係るレーザ装置に使用される波長選択機器の具体例について、図6〜図9を参照しながら説明する。
図6に、波長分散素子として分散プリズムを用いた波長選択機器の第1の具体例を示す。ここでは、光学素子の波長分散特性を利用して波長を分離する。図6において、波長選択機器101には、分散プリズム111、112、及び、波長が約157nmの光に対し耐久性の高い誘電体等で形成されたHR(高反射:high reflection)ミラー113が配置されている。HRミラー113は回転ステージ114上に配置されており、コントローラ8の制御の下で回転ステージ114が回転することにより、波長選択動作が制御される。本具体例においては、2個のプリズムを配置した場合を例示したが、1個又は3個以上のプリズムを配置しても良い。
【0031】
波長選択機器内に配置した分散プリズム111、112等の光学素子においてレーザ光の照射によって温度が上昇すると、光学素子の屈折率が変化し、その光軸がずれる。光軸のずれが生じると、ラインセレクトが正しく実行されず、例えば、λ2成分が空間フィルタを通過してレーザ共振器から出射されてしまう。そこで、回転ステージ114を制御信号により制御することによってHRミラー113を紙面と直交する方向を中心に回転させ、光軸のずれを元の状態に戻してやれば、λ2消光比を低下させることができる。
【0032】
図7に、波長分散素子としてグレーティングを用いた波長選択機器の第2の具体例を示す。図7において、波長選択機器102は、ビームエキスパンダプリズム121及び122とグレーティング123とを含む。グレーティング123は回転ステージ124上に配置されており、回転ステージ124を制御信号により制御してグレーティング123を回転させることによって、光軸のずれを制御することができる。なお、ラインセレクトの場合には、ビームエキスパンダプリズム121を省略することができる。
【0033】
図8に、波長分散素子としてエタロンを用いた波長選択機器の第3及び第4の具体例を示す。図8の(a)は、透過型エタロンを備えた波長選択機器を示しており、図8の(b)は、リアミラーエタロンを備えた波長選択機器を示している。
【0034】
図8の(a)において、波長選択機器103は、回転ステージ132上に配置された透過型エタロン131と、HRミラー133とを含む。ここでは、ガス圧力制御信号を用いて波長選択機器103内のガス圧力を変化させ、エタロンギャップの光学路長を変更することにより、透過スペクトル特性を制御することができる。あるいは、回転ステージ132を回転させることにより、透過スペクトル特性を制御することができる。
【0035】
図8の(b)に示す波長選択機器104においては、リアミラーエタロン141が配置されている。エタロンの光反射面(エタロンギャップを形成する面)は、レーザ光軸に直交する。ここでは、ガス圧力制御信号を用いて波長選択機器104内のガス圧力を変化させ、エタロンギャップの光学路長を変更することにより、λ2成分を反射するように、エタロンの反射スペクトル特性が制御される。
【0036】
図9に、波長分散素子として複屈折フィルタを用いた波長選択機器の第5の具体例を示す。図9において、波長選択機器105は、移動ステージ153上に配置された複屈折フィルター151と、全反射ミラー152とを含む。この複屈折フィルタ151は、角度ウェッジを有するように配置された2つの平面を有しており、ある波長を有する光が特定の板厚を有する部分を2回通過すると、その偏波面が変更される。複屈折フィルタ151は、光の偏波面によって異なる屈折率を有しており、偏波面が異なる成分を異なる方向に分離できる。
【0037】
光軸における複屈折フィルタ151の板厚は、移動ステージ153を紙面に平行な方向で、かつ、図中の矢印(⇔)に示す方向に移動させることにより変化する。ここでは、制御信号を用いて移動ステージ153を移動させ、FSR、即ち、透過波長スペクトル特性を変化させることにより、λ2成分をλ1成分から分離することができる。
【0038】
なお、以上の図6〜図9に示した波長選択機器において、レーザ照射による温度変化により光学素子の屈折率が変化することによってλ2消光比も変化するので、波長選択機器内部の温度や光学素子の温度を制御することによりλ2消光比をコントロールすることも可能である。
【0039】
次に、本実施形態に係るレーザ装置に使用されるモニタモジュールの具体例について、図10、図11を参照しながら説明する。
図10に、エタロンを用いた、モニタモジュールの第1の具体例を示す。図10において、レーザチャンバから出射したλ1成分を2方向に分割するために配置されたビームスプリッタ5の下方には、均一化して正確な計測を可能にするために拡散板231が配置されている。その下方には、エタロン232と集光レンズ234とがこの順に配置され、さらに、集光レンズ234の焦点距離の位置にラインセンサ235が配置されている。ラインセンサ235は、得られたフリンジの直径に基づいて光の波長を計測する。
【0040】
各光学素子の材料として、波長157nmの周辺を計測する場合には、CaF2を使用することが好ましい。ただし、エタロンについては、フッ素がドーピングされた合成石英を母材として用いても良い。
【0041】
図11に、グレーティング分光器(ツェルニターナ型分光器)を用いた、モニタモジュールの第2の具体例を示す。図11において、ビームスプリッタ5の下方にはミラー246が配置されており、その左側には拡散板241及び集光レンズ242が配置されている。集光レンズ242の左方にはスリット板243が配置されており、さらに左方に凹面ミラー244が配置されている。ここで、スリット板243と凹面ミラー244との間の距離は、凹面ミラー244の焦点距離と等しくなるように設定されている。凹面ミラー244の下方には凹面ミラー245が配置されており、凹面ミラー244から出射した光がグレーティング247によって回折されて凹面ミラー245に入射される。凹面ミラー245の焦点距離の位置には、ラインセンサ248が配置されている。
【0042】
このように構成したグレーティング分光器において、スリット243を通過した光は、凹面ミラー244によって平行光とされた後、グレーティング248により波長成分の分離が行われ、各波長成分が凹面ミラー245に平行光として入射し、凹面ミラー245により集光されてラインセンサ248によって検出される。
【0043】
上記のようなモニタモジュールによって検出される波長成分は、誘導放出による光増幅成分(LASER)と、増幅された自然放出成分(ASE)とを含む。モニタモジュールに入射する光に、λ1成分の他にλ2成分等が含まれている場合には、これらがラインセンサにおいて分離して検出されるので、不必要なラインが出力されているか否かを監視することができる。また、スペクトル線幅や波長の変動を監視することもできる。なお、絶対波長の監視は、Brランプ若しくはPtランプにおける波長157.6nm付近の基準ラインをエタロン分光器又はグレーティング分光器に入射させることにより行うことができる。
【0044】
露光装置にレーザ光を出力する場合には、通常、出力エネルギーを一定に保つパワーロックモードにする。一般に、パワーロックさせるためには、ガス圧力の制御と印加電圧(HV)の制御が行われる。レーザチャンバ内の励起ガスは、数M(メガ)パルス以上発振させると、レーザチャンバ内部で不純物が発生したり、ハロゲンガス(フッ素や塩素)がレーザチャンバ内の物質や放電生成物と反応することによって減少する。そのため、パワーロック制御を行わない場合には、ガス組成が初期状態から変化し、出力エネルギーも減少してしまう。
【0045】
パワーロック制御を行う場合には、減少していくハロゲンガスを注入したり、低下するレーザ出力を保証するために、モニタモジュールによって検出したエネルギー値に基づいて、レーザチャンバ内のガス圧力を調整(主に増加)したり、印加電圧を調整することが行われている。また、レーザチャンバ内のガスを一部だけ交換して、ガスの一部をフレッシュな状態に戻すことも行われている。このような過程において、λ2消光比は、図12に示すように変化する。図12は、トータルショット数に対するλ2消光比の変化の状態を示すグラフである。ここで、λ2成分が増加する原因は、パワーロック制御によるガス圧力の増加、F2ガス分圧の増加、又は印加電圧の増加によるものである。本実施形態によれば、このようなλ2成分の増加を抑えることができる。
【0046】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態に係るレーザ装置は、フリーランF2レーザ装置に波長センサを搭載したものである。
図13は、本発明の第2の実施形態に係るレーザ装置の構成を示す図である。ここでは、波長選択機器110をフロントミラー16の外側に配置して、ラインセレクトをレーザ共振器の外部で行っている。
【0047】
図13において、レーザチャンバ1のリア側にHRミラー163を配置し、フロント側にフロントミラー16及び波長選択機器110を配置する。本実施形態においては、波長選択機器110からある程度離れた位置(数m位)に空間フィルター30を配置し、選択される波長成分以外の波長成分を遮断する。従って、空間フィルタ30より左側に配置されているモニタモジュールには、選択される波長成分以外の波長成分も入射する。そのため、波長センサ210において、消光比を計測するだけでなく、λ1成分とλ2成分の強度比(A=λ1/(λ1+λ2))を求めることもできる。従って、エネルギーモニタ220で検出されたエネルギー強度をA倍することにより、λ1成分のエネルギーを算出することもできる。
【0048】
あるいは、波長センサ210内の分光素子によってレーザ光の波長成分を分光し、λ1成分だけを取り出して、そのエネルギーをモニタしても良い。この場合は、フッ素原子からの発光による赤色成分はカットされているので、赤色成分をカットするためのフィルターが不用となり、モニタモジュールの耐久性の観点から望ましい。
【0049】
ここでは図示しないが、HRミラー163とレーザチャンバ1のリア側のウインド2との間にも波長選択機器を設置して、ダブル波長選択タイプのレーザ装置とすることもできる。
【0050】
波長選択機器110における波長分散素子としては、プリズム、複屈折フィルタ、グレーティング等が代表的なものとして挙げられる。
図14に、複数のプリズムと全反射ミラーから構成される波長選択機器を例示する。図14に示す波長選択機器A1においては、分散プリズム51の下側に分散プリズム52が配置され、その下方に全反射ミラー53が配置されている。なお、ここでは2個の分散プリズムを配置した場合を例示したが、1個又は3個以上の分散プリズムを配置してもよい。
【0051】
チャンバ1から発生したレーザ光(波長λ1、λ2の成分を含む)は、ウインド3及びフロントミラー16を通過し、分散プリズム51及び52によって屈折する。ここで、波長λ2の成分は波長λ1の成分よりも大きく屈折するので、波長λ1の成分と波長λ2の成分とを分離することができる。プリズム内では波長の長い方が屈折率が小さいため、さらに、分離された波長λ1及び波長λ2の成分を全反射ミラー53で全反射させて、波長λ1のみをモニタモジュール200の方へ出力する。選択されなかった波長λ2の成分は、他の方向に出射されて排除される。計測結果はコントローラ8に送られ、波長λ1の成分が効率よく出射されるように、コントローラ8からミラー姿勢角制御ドライバ54を介して全反射ミラー53の角度がフィードバック制御される。
【0052】
ここで、分散プリズムの透過率が高いのはP偏光の方向であるため、F2レーザの偏光方向が分散プリズム51の入射面に対してP偏光の方向となるように分散プリズム51を配置すれば、分散プリズムの透過率が高くなる。分散プリズムの材料がCaF2の場合に、頂角を65.4度にすると、分散プリズムへの入射角と出射角をブリュースタ角とすることができ、P偏光の透過率を100%近くにすることができる。なお、選択される波長λ1が157nmの場合には、複屈折の少ないCaF2をプリズムの材料とすることが好ましい。
【0053】
レーザ光が出力されるとプリズム内でレーザ光が吸収されて分散プリズムの温度が上昇し、CaF2の屈折率は大きくなり、露光器へ出力されるビームの角度が変化して、出力方向がずれる。全反射ミラー53の角度を制御信号により制御することによって、この角度の変化分を補正することができる。または、波長選択機器A1の温度を一定にするために、波長選択機器A1を恒温槽55内に配置して、温度を調整するようにしてもよい。恒温槽55には、レーザ光を通過させるための窓56及び57が設けられている。
【0054】
図15に、入射光の光軸と出射光の光軸とが一致するように、複数の45度直角プリズムと、複数の分散プリズムとを配置した波長選択機器を例示する。
図15に示す波長選択機器A2において、レーザチャンバ1により発生したレーザ光(波長λ1、λ2の成分を含む)は、ウインド3及びフロントミラー16を通過して、直角プリズム91で反射され、分散プリズム92へ入射する。分散プリズム92と93により波長λ1の成分及び波長λ2の成分が分離され、45度直角プリズム95により入射方向に反射される。分散プリズム93と92とを通過したレーザ光は直角プリズム96に入射し、直角プリズム96から出射する波長λ1の成分の光軸を、フロントミラー16から出力されるレーザ光の光軸と一致させるようにプリズムを配置している。このように構成することにより、レーザチャンバの光軸とモニタモジュールの光軸とが同軸となるため、波長選択機器A2が搭載されたモニタモジュールと通常のモニタモジュールとを交換してもアライメントを再調整する必要がない。また、波長選択機器A2を設置又は除去しても光軸が変化しないため、簡易にフリーランとラインセレクトとを切り替えることができる。このレーザ装置においては、コントローラ8から回転ステージドライバ79を用いて回転ステージ94を回転させて分散プリズム93の角度を制御することにより波長選択を行うことができ、また、回転ステージ97を回転させて直角プリズム96の角度を制御することにより光軸の調整を行うことができる。
【0055】
次に、本発明の一実施形態に係る露光装置について、図16を参照しながら説明する。この露光装置は、図1に示すレーザ装置を用いて露光を行う。
図16に示す露光装置は、図1に示すレーザ装置400と、露光器301と、レーザ装置400と露光器301との間の光伝送路に配置されたシャッター411とを含む。レーザ装置400のコントローラ8は、消光比が露光装置の仕様値を超えた場合に異常信号を発生する。一方、露光器301には、この異常信号に基づいて露光器内部の光学素子を制御するための露光器コントローラ302が配置されている。また、露光器へのレーザ光の出射が望ましくない場合には、レーザ装置400のコントローラ8からシャッター411に、シャッターを閉じる信号が送られる。ここでは図1に示すレーザ装置と露光器とを組み合わせているが、図13に示すレーザ装置と露光器とを組み合わせても良い。
【0056】
次に、本発明の第1の実施形態に係るレーザ装置における制御方法について説明する。
図17は、図1に示すレーザ装置において、出力光のスペクトル強度の計測結果に基づいて波長選択機器を制御する方法の一例を示すフローチャートである。なお、図6に示す波長選択機器においては、HRミラー113の姿勢角を回転ステージによって制御するようにしているが、プリズム111又は112の姿勢角を制御するようにしても良い。
【0057】
図17に示すように、まず、ステップS1においてレーザ発振を開始し、ステップS2においてショット回数が規定ショット数に達したか否かをチェックする。ショット回数が規定ショット数に達した時点でパワーロックが解除され(ステップS3)、その際に波長センサに入射したλ1成分の強度I1とλ2成分の強度I2とを計測する(ステップS4)。ステップS5において、計測結果から消光比R=I2/I1が計算される。ステップS6において、消光比Rが予め定めておいた上限値R(UL)を超えているか否かをチェックする。消光比Rが上限値R(UL)以下である場合には、ステップS2に戻る。一方、消光比Rが上限値R(UR)を超えている場合には、サブルーチン※1のステップS7へ移行する。
【0058】
サブルーチン※1のステップS7において、波長選択機器が、プリズム、グレーティング又は透過型エタロンである場合A、リアミラーエタロンである場合B、複屈折フィルターである場合Cのいずれに該当するか判断し、その結果に応じて、それぞれのステップに移行する。
【0059】
ステップS7においてAに該当する場合には、ステップS8に移行し、回転ステージ上のHRミラー、グレーティング又は透過型エタロンの分散方向の姿勢角を角度Δθだけ正の方向に回転させる。さらに、ステップS11に移行し、消光比Rが減少したかチェックし、減少した場合にはステップS12に移行して、消光比Rが上限値R(UL)以下になったかチェックする。消光比Rが上限値R(UL)以下になっていない場合には、ステップS8に戻って姿勢角を順回転(前回と同方向に回転)させることを繰り返す。消光比Rが上限値R(UL)以下になった場合には、ステップS2に戻る。
【0060】
ステップS11において、消光比Rが増加した場合にはサブルーチン※2に移行し、ステップS13において、HRミラー、グレーティング又は透過型エタロンの姿勢角をΔθだけ逆回転(前回と逆の方向に回転)させ、その後ステップS16において、消光比Rが減少したかチェックする。消光比Rが減少した場合にはステップS17に移行し、消光比Rが上限値R(UL)以下であるかチェックする。消光比Rが上限値R(UL)を超えている場合にはS13に戻って、ステップS13〜S17の操作を繰り返す。ステップS16において、消光比Rが減少していない場合には、ステップS18へ移行し、ガスを新規なものと交換する。
【0061】
ステップS7においてBに該当する場合には、ステップS9に移行する。ステップS9において、リアミラーエタロンを含む筐体内部にガスをΔP注入する。さらに、ステップS11に移行し、消光比Rが減少したかチェックし、減少した場合にはステップS12に移行して、消光比Rが上限値R(UL)以下になったかチェックする。消光比Rが上限値R(UL)以下になっていない場合には、ステップS9に戻って、ガスをΔP注入する操作を繰り返す。消光比Rが上限値R(UL)以下になった場合には、ステップS2に戻る。
【0062】
ステップS11において、消光比Rが増加した場合にはサブルーチン※2に移行し、ステップS14において、リアミラーエタロンを含む筐体のガスをΔP排気し、その後ステップS16において、消光比Rが減少したかチェックする。Rが減少した場合には、ステップS17に移行し、消光比Rが上限値R(UL)以下であるかチェックする。消光比Rが上限値R(UL)を超えている場合には、ステップS14に戻って、ステップS14〜S17の操作を繰り返す。ステップS16において、消光比Rが減少していない場合には、ステップS18へ移行し、ガスを新規なものと交換する。
【0063】
ステップS7においてCに該当する場合には、ステップS10に移行する。ステップS10において、移動ステージ上の複屈折フィルタをΔLだけ正の方向に移動させる。さらに、ステップS11に移行し、消光比Rが減少したかチェックし、減少した場合にはステップS12に移行して、消光比Rが上限値R(UL)以下になったかチェックする。消光比Rが上限値R(UL)以下になっていない場合には、ステップS10に戻って、複屈折フィルタをΔLだけ前回と同方向に移動させることを繰り返す。消光比Rが上限値R(UL)以下になった場合には、ステップS2に戻る。
【0064】
ステップS11において、消光比Rが増加した場合には、サブルーチン※2に移行し、ステップS15において、複屈折フィルタをΔLだけ逆移動(前回と逆の方向に移動)させ、その後ステップS16において、消光比Rが減少したかチェックする。Rが減少した場合には、ステップS17に移行し、消光比Rが上限値R(UL)以下であるかチェックする。消光比Rが上限値R(UL)を超えている場合には、ステップS15に戻って、ステップS15〜S17の操作を繰り返す。ステップS16において、消光比Rが減少していない場合には、ステップS18へ移行し、ガスを新規なものと交換する。
【0065】
図18は、図1に示すレーザ装置において、出力光のスペクトル強度の計測結果に基づいてレーザガス中のF2ガス濃度を制御する方法の一例を示すフローチャートである。ここでは、高圧電源の印加電圧及びレーザガス圧力を計測し、これらの計測結果と波長モニタによる検出結果とに基づいて、消光比Rが上限値以下となるように制御している。
【0066】
まず、ステップS21においてレーザ発振を開始し、ステップS22においてショット回数が規定ショット数に達したか否かをチェックする。ショット回数が規定ショット数に達した時点でパワーロックが解除され(ステップS23)、その際に波長センサに入射したλ1成分の強度I1とλ2成分の強度I2とを計測する(ステップS24)。ステップS25において、計測結果から消光比R=I2/I1が計算される。ステップS26において、消光比Rが予め定めておいた上限値R(UL)を超えているか否かをチェックする。消光比Rが上限値R(UL)以下である場合には、ステップS22に戻る。一方、消光比Rが上限値R(UR)を超えている場合には、ステップS27へ移行し、印加電圧Vとガス圧力Pとを計測する。
【0067】
ステップS28において、印加電圧V、ガス圧力P及び消光比Rに基づいて、F2ガス濃度CFを計算する。この計算においては、図2に示すような特性を利用する。さらに、ステップS29において、印加電圧Vとガス圧力Pとを一定にした状態で、消光比Rを上限値R(UL)以下とするためのターゲットとなるF2ガス濃度CF(T)を求める。ステップS201において、CFがCF(T)より大きいかチェックする。
【0068】
FがCF(T)より大きい場合には、ステップS202へ移行し、レーザガス中のF2ガス濃度を低下させるために、レーザガスの一部(圧力ΔP)を排気しながら、F2ガスを含まないバッファガスを同圧力(ΔP)だけ注入し、ステップS22に戻る。一方、CFがCF(T)以下である場合には、これ以上F2ガス濃度を低下させても消光比Rの値を低下させることはできないため、レーザガスの寿命と判断して、ステップS203においてガス交換を行う。
【0069】
図19は、図1に示すレーザ装置において、出力光のスペクトル強度の計測結果に基づいてレーザガス中のF2ガス濃度を制御する方法の別の例を示すフローチャートである。ここでは、ガス制御後に、改めて各波長の光強度を計測し、消光比Rの値が減少したか否かを判断している。
【0070】
まず、ステップS31においてレーザ発振を開始し、ステップS32においてショット回数が規定ショット数に達したか否かをチェックする。ショット回数が規定ショット数に達した時点でパワーロックが解除され(ステップS33)、その際に波長センサに入射したλ1成分の強度I1とλ2成分の強度I2とを計測する(ステップS34)。ステップS35において、計測結果から消光比R=I2/I1が計算される。ステップS36において、消光比Rが予め定めておいた上限値R(UL)を超えているか否かをチェックする。消光比Rが上限値R(UL)以下である場合には、ステップS32に戻る。一方、消光比Rが上限値R(UR)を超えている場合には、ステップS37へ移行し、印加電圧Vとガス圧力Pとを計測する。
【0071】
ステップS38において、印加電圧V、ガス圧力P及び消光比Rに基づいて、F2ガス濃度CFを計算する。この計算においては、図2に示すような特性を利用する。さらに、ステップS39において、印加電圧Vとガス圧力Pとを一定にした状態で、消光比Rを上限値R(UL)以下とするためのターゲットとなるF2ガス濃度CF(T)を求める。ステップS40において、CFがCF(T)より大きいかチェックする。
【0072】
FがCF(T)より大きい場合には、ステップS41へ移行し、レーザガス中のF2ガス濃度を低下させるために、レーザガスの一部(圧力ΔP)を排気しながら、F2ガスを含まないバッファガスを同圧力(ΔP)だけ注入する。一方、CFがCF(T)以下である場合には、これ以上F2ガス濃度を低下させても消光比Rの値を低下させることはできないため、レーザガスの寿命と判断して、ステップS46においてガス交換を行う。
【0073】
ステップS41におけるガス制御後、ステップS42において、波長センサに入射したλ1成分の強度I1とλ2成分の強度I2とを改めて計測する。さらに、ステップS43において、消光比Rが減少したかチェックし、減少した場合にはステップS44へ移行し、消光比Rが上限値R(UL)以下であるかチェックする。消光比Rが上限値以下である場合には、ステップS32へ戻る。消光比Rが上限値より大きい場合には、ステップS45へ移行し、F2ガス濃度CFが下限値CF(LL)より大きいかチェックする。CFが下限値より大きい場合には、ステップS37以降のF2ガス濃度を減少させる操作を繰り返す。
【0074】
ステップS43において消光比Rが減少しなかった場合はステップS47へ移行し、ガスを新規なものと交換する。また、ステップS45において、F2ガス濃度CFが下限値CF(LL)以下である場合にはステップS48へ移行し、ガスを新規なものと交換する。
【0075】
図20は、図1に示すレーザ装置において、図17と図19の制御方法を組み合わせた制御方法を示すフローチャートである。まず、選択する波長のスペクトル強度を計測し、その計測結果に基づいて波長選択機器を制御した後で、波長選択機器の制御では消光比を低下させることができない場合に、F2ガス濃度の制御を実施する。
【0076】
図20に示すように、ステップS16において消光比Rが減少しない場合に、ガス交換を行うのではなく、ステップS37以降のF2ガス濃度を減少させる操作へ移行する。ステップS41におけるガス制御後、ステップS42において、波長センサに入射したλ1成分の強度I1とλ2成分の強度I2とを改めて計測する。さらに、ステップS43において消光比Rが減少したか否かをチェックし、ステップS44において消光比Rが上限値R(UL)以下となった場合には、ステップS2へ戻る。このような制御を行えば、レーザガスの寿命が実質的に延びる効果がある。
【0077】
図21は、図1に示すレーザ装置における制御タイミングチャートであり、横軸はショット数である。図21において、(a)はλ2消光比とショット数との関係を示すグラフであり、(b)は光学素子の調整タイミングを示すグラフであり、(c)はF2ガス分圧の調整タイミングを示すグラフである。図21に示すように、λ2消光比が上限値に近付くと、まず、▲1▼光学素子による調整が行われ、光学素子による調整のみではλ2消光比を低下させることができなくなると、▲2▼F2ガス分圧による調整を併用する。ここでは、波長選択機器において使用している光学素子の姿勢制御とF2ガス濃度によってλ2消光比を制御しているが、それら以外に、全ガス圧力や印加電圧によって制御しても良い。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、波長センサによりλ1成分の強度やλ2成分の強度等を計測できるので、そのような情報を利用して、セレクトされていない波長成分を低減するように制御することが容易なレーザ装置を提供することができる。さらに、そのようなレーザ装置を用いた露光装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るレーザ装置の構成を示す図である。
【図2】λ2消光比のF2ガス分圧依存性を示すグラフである。
【図3】λ2消光比の全ガス圧力依存性を示すグラフである。
【図4】λ2消光比の出力エネルギー依存性を示すグラフである。
【図5】出力一定条件において、λ2消光比のF2ガス分圧依存性を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態において使用される波長選択機器の第1の具体例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態において使用される波長選択機器の第2の具体例を示す図である。
【図8】(a)は本発明の第1の実施形態において使用される波長選択機器の第3の具体例を示す図であり、(b)は第4の具体例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態において使用される波長選択機器の第5の具体例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態において使用されるモニタモジュールの第1の具体例を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施形態において使用されるモニタモジュールの第2の具体例を示す図である。
【図12】トータルショット数に対するλ2消光比の変化の状態を示すグラフである。
【図13】本発明の第2の実施形態に係るレーザ装置の構成を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施形態において使用される波長選択機器の第1の具体例を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施形態において使用される波長選択機器の第2の具体例を示す図である。
【図16】本発明の第1の実施形態に係るレーザ装置を用いて露光を行う露光装置の構成を示す図である。
【図17】本発明の第1の実施形態に係るレーザ装置において、出力光のスペクトル強度の計測結果に基づいて波長選択機器を制御する方法の一例を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第1の実施形態に係るレーザ装置において、出力光のスペクトル強度の計測結果に基づいてレーザガス中のF2ガス濃度を制御する方法の一例を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第1の実施形態に係るレーザ装置において、出力光のスペクトル強度の計測結果に基づいてレーザガス中のF2ガス濃度を制御する方法の別の例を示すフローチャートである。
【図20】本発明の第1の実施形態に係るレーザ装置において、図17と図19の制御方法を組み合わせた制御方法を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第1の実施形態に係るレーザ装置における制御タイミングチャートである。
【図22】従来のレーザ装置の構成を示す図である。
【図23】フリーランF2レーザ装置において出力される代表的な波長成分を示す図である。
【図24】ラインセレクトF2レーザ装置において出力されるλ1成分とλ2成分を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザチャンバ
2、3 ウインド
4、200 モニタモジュール
5、205 ビームスプリッタ
6 ASEモニター
7 エネルギーモニタ
8 コントローラ
9 ガスコンコントローラ
10 後部光学モジュール
11 電源
12 放電電極
15、30 空間フィルタ(スリット)
16 フロントミラー
51、52、92、93、111、112 分散プリズム
53、152 全反射ミラー
55 恒温槽
56、57 窓
91、95、96 直角プリズム
94、97、114、124、132 回転ステージ
100〜105、110、A1、A2 波長選択機器
113、133、163 HRミラー
121、122 ビームエキスパンダプリズム
123 グレーティング
131 透過型エタロン
141 リアミラーエタロン
151 複屈折フィルター
153 移動ステージ
210 波長センサ
220 エネルギーモニタ
231、241 拡散板
232 エタロン
234、242 集光レンズ
235、248 ラインセンサ
243 スリット
244、245 凹面ミラー
246 ミラー
247 グレーティング
301 露光器
302 露光器コントローラ
400 レーザ装置
411 シャッター

Claims (16)

  1. レーザガスが充填されるレーザチャンバと、前記レーザガスを励起して活性化させるための放電電極とを含み、少なくとも第1の波長成分と第2の波長成分とを有するレーザ光を発生するレーザ共振器と、
    前記レーザ共振器の内部に配置され、前記レーザ共振器に第1の波長成分を主として発生させる波長選択手段と、
    前記レーザチャンバに充填されるレーザガスを調整するガスコントローラと、
    前記放電電極に電圧を印加する電源部と、
    前記レーザ共振器から出力されるレーザ光の強度を複数の波長成分について検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された少なくとも第1の波長成分の強度と第2の波長成分の強度とに基づいて、前記第1の波長成分以外の波長成分の相対的強度を低下させるように前記ガスコントローラと前記電源部との内の少なくとも1つを制御する制御手段と、
    を具備するレーザ装置。
  2. 前記レーザ共振器が、増幅された自然放出(ASE)成分を含むレーザ光を発生する、請求項1記載のレーザ装置。
  3. レーザガスが充填されるレーザチャンバと、前記レーザガスを励起して活性化させるための放電電極とを含み、少なくとも第1の波長成分と第2の波長成分とを有するレーザ光を発生するレーザ共振器と、
    前記レーザ共振器の外部に配置され、前記レーザ共振器が発生するレーザ光に含まれている第1の波長成分と第2の波長成分とを異なる方向に出射する波長選択手段と、
    前記レーザチャンバに充填されるレーザガスを調整するガスコントローラと、
    前記放電電極に電圧を印加する電源部と、
    前記レーザ共振器から前記波長選択手段を介して出力されるレーザ光の強度を複数の波長成分について検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された少なくとも第1の波長成分の強度と第2の波長成分の強度とに基づいて、前記第1の波長成分以外の波長成分の相対的強度を低下させるように前記ガスコントローラと前記電源部との内の少なくとも1つを制御する制御手段と、
    を具備するレーザ装置。
  4. 前記レーザ共振器から前記波長選択手段を介して出力されるレーザ光から第2の波長成分をカットする空間フィルタをさらに具備する請求項3記載のレーザ装置。
  5. 前記制御手段が、前記検出手段によって検出された第1の波長成分の強度Iλと第2の波長成分の強度Iλとに基づいて、第2の波長成分の消光比Iλ/(Iλ+Iλ)又はIλ/Iλが0.1%以下となるように、前記ガスコントローラと前記電源部との内の少なくとも1つを制御する、請求項1〜4のいずれか1項記載のレーザ装置。
  6. 前記検出手段が、エタロン分光器又はグレーティング分光器を含む、請求項1〜5のいずれか1項記載のレーザ装置。
  7. 前記波長選択手段が、分散プリズム、グレーティング、エタロン又は複屈折フィルタを含む、請求項1〜6のいずれか1項記載のレーザ装置。
  8. 前記レーザ装置が、レーザガスとしてF(フッ素分子)ガスとバッファガスとの混合ガスを用いるFレーザである、請求項1〜のいずれか1項記載のレーザ装置。
  9. 前記制御手段が、前記レーザチャンバ内におけるFガス分圧を変化させるように前記ガスコントローラを制御する、請求項記載のレーザ装置。
  10. 前記ガスコントローラが、バッファガス又はハロゲンガスの注入と混合ガスの排気とを同時に行うことによりFガス分圧を変化させる、請求項記載のレーザ装置。
  11. 前記制御手段が、前記レーザチャンバ内におけるFガス分圧が0.28kPa以下であるか、あるいはFガス濃度が0.11%以下であるように前記ガスコントローラを制御する、請求項8〜10のいずれか1項記載のレーザ装置。
  12. 前記制御手段が、前記レーザチャンバ内におけるFガス分圧が0.26kPa以下であるか、あるいはFガス濃度が0.09%以下であるように前記ガスコントローラを制御する、請求項8〜10のいずれか1項記載のレーザ装置。
  13. 前記制御手段が、前記レーザチャンバ内におけるレーザガスの圧力を変化させるように前記ガスコントローラを制御する、請求項1〜12のいずれか1項記載のレーザ装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項記載のレーザ装置と、
    前記レーザ装置が発生するレーザ光を用いて対象物を露光させる露光器と、
    を具備する露光装置。
  15. 前記レーザ装置と前記露光器との間に配置されたシャッターをさらに具備し、
    前記制御手段が、前記検出手段によって検出された少なくとも第1の波長成分の強度と第2の波長成分の強度とに基づいて、前記シャッターの開閉を制御する、請求項14記載の露光装置。
  16. 前記制御手段が、前記検出手段によって検出された第1の波長成分の強度Iλと第2の波長成分の強度Iλとに基づいて、第2の波長成分の消光比Iλ/(Iλ+Iλ)又はIλ/Iλが所定の値以上となったときに、前記シャッターを閉じるように制御する、請求項15記載の露光装置。
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