JP4004023B2

JP4004023B2 - Headrest support extraction tool

Info

Publication number: JP4004023B2
Application number: JP2001368372A
Authority: JP
Inventors: 伸雄山田
Original assignee: 日本テクニカ株式会社
Priority date: 2001-12-03
Filing date: 2001-12-03
Publication date: 2007-11-07
Anticipated expiration: 2021-12-03
Also published as: JP2003164352A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッドレストサポートの引き抜き工具に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のヘッドレストサポートは、概略円筒形状を有しており、上端開口を外部に対向させつつシートバックの上辺に埋設された筒状ブラケットに挿入される。上記ヘッドレストサポートの壁面には、筒状ブラケットの下端開口との対向部位に概略コの字形状の切り込みを入れ、外側へ突出する可撓片が形成されている。上記可撓片は、周方向へ互いに離間させつつ軸線方向へ平行に形成された一対の切り込みと、各切り込みの上端部位を周方向に連結する切り込みとから構成される概略コの字形状の切り込みにより形成されており、下端部位を支点に径方向へ撓めるようになっている。
【０００３】
かかる構成により、上記ヘッドレストサポートは、上記可撓片を筒状ブラケットの内壁により内側へ撓ませながら、同筒状ブラケットの上端開口から奥方へ挿入されていく。そして、可撓片が上記筒状ブラケットの下端開口を通過すると、初期形状を回復して外側へ突出する。すると、同可撓片の先端部位が同筒状ブラケットの下端開口に係合し、上記ヘッドレストサポートの抜け止めを図る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
近年、自動車部品の再利用が盛んに行われており、ドライバーズシートについても例外なく、構成部品を効率良く分別するための工夫が望まれている。しかし、上述した従来のヘッドレストサポートにおいては、上記筒状ブラケットの下端開口がシートバックに埋設されているため、上記可撓片を再び内側へ撓ませてヘッドレストサポートを引き抜くことができず、ドライバーズシートにおける構成部品の分別を困難にさせていた。本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、ドライバーズシートにおける構成部品の分別するにあたり、作業性を向上させることが可能なヘッドレストサポートおよびヘッドレストサポートの引き抜き工具の提供を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上述した工具の構成例として、請求項１にかかる発明は、ヘッドレストから突出されるヘッドレストステーを挿入可能な軸孔と、外側に傾斜面を形成しつつ一端側から他端側へ向けて外方へ突出するとともに内外方向へ可撓性を有する可撓片と、この可撓片に形成されて内外方向へ貫通する貫通孔とを備え、一方の開口を外部に対向させつつシートバックに埋設されている筒状ブラケットに同一端側から挿入され、同可撓片が同筒状ブラケットにおける他方の開口縁部に係合されるヘッドレストサポートを同筒状ブラケットから引き抜くためのヘッドレストサポートの引き抜き工具であって、上記ヘッドレストサポートの他端側から挿入される軸部と、上記軸部の先端側にて上記他端側へ傘状に開閉して上記貫通孔に挿入されて上記可撓片に係合する係合部と、上記係合部における開閉角度の範囲を上記ヘッドレストサポートにおける外壁の内側に規制するとともに、傾斜角度を上記貫通孔の縁部における傾斜面の傾斜角度よりも同ヘッドレストサポートの軸線方向に対して鋭角となるように規制する開閉規制部と、上記係合部を開く方向へ付勢する付勢部とを備える構成としてある。上記のように構成した請求項１にかかる発明においては、当該引き抜き工具がヘッドレストサポートを上記筒状ブラケットから引き抜く際に使用される。
【０００７】
先端側にて当該ヘッドレストサポートの他端側開口へ傘状に開閉する係合部を備えた軸部を同他端側開口から挿入する。すると、付勢部により開く方向へ付勢された係合部は、同付勢部の付勢力に抗しつつ上記筒状ブラケットの内壁により内側へ押圧され続ける。そして、上記係合部が可撓片に形成された貫通孔に達すると、内側への押圧力が解消されるため、上記付勢部による付勢力により同係合部が同貫通孔に挿入されて係合する。
【０００８】
この際、上記係合部は、開閉規制部により開閉角度の範囲が上記ヘッドレストサポートにおける外壁の内側に規制されるため、上記筒状ブラケットに干渉しない。また、上記係合部の傾斜角度が上記開閉規制部により上記貫通孔の縁部における傾斜面の傾斜角度よりも同ヘッドレストサポートの軸線方向に対して鋭角となるように規制される。このため、当該引き抜き工具を上記他端側開口に向けて引き上げる際、同貫通孔の縁部における傾斜面を同係合部の傾斜角度に合わせるように、同係合部が内側へ撓んでいく。そして、同係合部が同ヘッドレストサポートにおける外壁の内側まで退避すると、上記筒状ブラケットとの係合が解消される。従って、上記ヘッドレストサポートを上記筒状ブラケットから引き抜くことが可能となる。むろん、ヘッドレストサポートを引き抜くことも同様に可能であることは言うまでもない。
【０００９】
さらに、当該引き抜き工具の使い勝手を良くするために付加構成を設けることも可能である。その一例として、請求項２にかかる発明は、上記請求項１に記載のヘッドレストサポートの引き抜き工具において、上記軸部には、上記ヘッドレストサポートの他端側開口よりも大きな径で形成され、上記係合部が上記貫通孔に達するときに同他端側開口に当接する鍔部を備える構成としてある。上記のように構成した請求項７にかかる発明においては、上記係合部が上記貫通孔に達するとき、上記ヘッドレストサポートの他端側開口よりも大きな径で形成された鍔部が同他端側開口に当接する。このため、作業者は、同鍔部が同他端側開口に当接した後、当該引き抜き工具を引き上げることで上記可撓片と上記筒状ブラケットとの係合を解消させることができる。
【００１０】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、ドライバーズシートにおける構成部品の分別するにあたり、作業性を向上させることが可能なヘッドレストサポートを提供することができる。
【００１１】
さらに、請求項１にかかる発明によれば、ドライバーズシートにおける構成部品の分別するにあたり、作業性を向上させることが可能なヘッドレストサポートの引き抜き工具を提供することができる。さらに、請求項２にかかる発明によれば、引き抜き工具の使い勝手を良くすることができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
（１）ヘッドレストの支持構造：（２）ヘッドレストサポートの抜け止め構造：（３）ヘッドレストサポートの引き抜き：（４）変形例にかかる抜け止め構造：（５）変形例にかかるヘッドレストサポートの引き抜き：（６）まとめ：
【００１３】
（１）ヘッドレストの支持構造：図１は、本実施形態にかかるヘッドレストの支持構造を斜視図により示している。同図において、シートバック１０の上部にて幅方向に配向された金属製フレーム１１には、軸線が上下方向に配向された角パイプ状の金属製ブラケット１２，１３が所定間隔で溶接固定されている。この金属製ブラケット１２，１３には、ヘッドレスト２０から下方へ突出された金属製ヘッドレストステー２１，２２を挿入支持する概略円筒形状の樹脂製ヘッドレストサポート３０，４０が挿通される。
【００１４】
（２）ヘッドレストサポートの抜け止め構造：樹脂製ヘッドレストサポート３０，４０には、抜け止め構造が設けられており、金属製ブラケット１２，１３からの抜け止めが図られている。以下、樹脂製ヘッドレストサポート３０を例示して抜け止め構造について説明する。樹脂製ヘッドレストサポート３０は、図２に示すように、水平方向へ幅広に形成されて鍔状となっており、この鍔状部位から金属製ブラケット１２の高さ分だけ下方へ離間した壁面には、図３および図４に示すように、概略コの字形状の切り込みを入れて外側へ突出する可撓片３１が形成されている。
【００１５】
可撓片３１は、周方向へ互いに離間させつつ軸線方向へ平行に形成された一対の切り込みと、各切り込みの上端部位を周方向に連結する切り込みとから構成される概略コの字形状の切り込みにより形成されており、下端部位を支点に径方向へ撓ませることができるようになっている。また、可撓片３１は、図５に示すように、中程の高さから上端に向けて徐々に外側へ肉厚となっており、外面に傾斜面３１ａが形成されている。かかる構成により、樹脂製ヘッドレストサポート３０は、可撓片３１を傾斜面３１ａに沿って金属製ブラケット１２の内壁により徐々に内側へ撓ませ、可撓片３１を外壁よりも内側へ変形させつつ金属製ブラケット１２に挿入される。そして、樹脂製ヘッドレストサポート３０の上端に形成された鍔状部位が金属製ブラケット１２の上端開口に当接すると、可撓片３１は、金属製ブラケット１２の下端開口を通過した後、図６に示すように、初期形状を回復して外側へ突出する。すると、可撓片３１の先端部位が金属製ブラケット１２の下端開口に係合し、樹脂製ヘッドレストサポート３０の抜け止めを図ることが可能となる。
【００１６】
（３）ヘッドレストサポートの引き抜き：図１に示すように、金属製ブラケット１２が上端開口を露出させつつシートバックに埋設されているため、可撓片３１は、シートバックの内部にて下端開口に係合される。従って、従来のように可撓片を樹脂製ヘッドレストサポート３０の壁面に形成しただけでは、金属製ブラケット１２がシートバックに埋設された状態で可撓片３１を内側に変形させることができないため、樹脂製ヘッドレストサポート３０を金属製ブラケット１２から引き抜くことができない。
【００１７】
そこで、本実施形態では、可撓片に付加構成を設けることにより、樹脂製ヘッドレストサポート３０の引き抜きを可能としている。すなわち、可撓片３１には、図３および図７に示すように、左右両端および上端から所定幅を残しつつ下端部位から上方へ矩形孔３１ｂが形成されている。この矩形孔３１ｂの上辺縁部には、内壁から可撓片３１の外壁上端付近まで徐々に上下開口幅が広がるように傾斜面３１ｂ１が形成されている。なお、この傾斜面３１ｂ１は、可撓片３１に形成された傾斜面３１ａよりも鉛直方向に対して鈍角となるように形成されている。ここで、矩形孔３１ｂは、本発明にいう貫通孔を構成する。
【００１８】
また、本実施形態では、図８に示すように、樹脂製ヘッドレストサポート３０の軸孔３０ａに挿入し、矩形孔３１ｂに係合させて可撓片３１を内側に撓ませるための引き抜き工具５０を採用する。この引き抜き工具５０は、図９に示すように、軸孔３０ａに挿入可能な軸部５１を有しており、軸部５１の下端には、紙面に直交する方向へ重ね合わされた各係合部５２，５３の下端側が紙面に直交する回転軸にて同軸状態で回転可能に軸支されている。
【００１９】
この回転軸には、紙面奥方から手前側へ向かって時計方向に巻かれたトーションスプリング５４の巻き軸が支持されており、トーションスプリング５４の両端は、各係合部５２，５３にて紙面手前側へ突設された押圧ピン５２ａ，５３ａにより、互いに近接する側へ押圧されている。このため、トーションスプリング５４の付勢力により、各係合部５２，５３は、上端を互いに離間させる方向へ付勢される。この意味で、トーションスプリング５４は、本発明にいう付勢部を構成している。各係合部５２，５３の下端からは、開閉規制部５２ｂ，５３ｂがそれぞれ突設されており、紙面手前側の係合部５２に設けられた開閉規制部５２ｂは、回転軸から左側へ屈曲されつつ形成され、紙面奥側の係合部５３に設けられた開閉規制部５３ｂは、回転軸から右側へ屈曲されつつ形成されている。また、開閉規制部５２ｂの右辺は、紙面奥方へ屈曲されて紙面に直交する当接面５２ｂ１を形成し、開閉規制部５３ｂの左辺は、紙面手前側へ屈曲されて紙面に直交する当接面５３ｂ１を形成する。このため、各開閉規制部５２ｂ，５３ｂが互いに近接した際には、各当接面５２ｂ１，５３ｂ１が互いに当接して係合部５２，５３の傾斜角度を傾斜面３１ａ，３１ａと同等な角度に規制する。
【００２０】
さらに、軸部５１の上端には、図１０に示すように、取っ手５１ａが設けられており、この取っ手５１ａの下部には、軸孔３０ａよりも径が大きな鍔部５１ａ１が形成されている。なお、この鍔部５１ａ１の下面から軸孔３０ａ通過時における係合部５２，５３の上端までの距離は、軸孔３０ａの上端開口から矩形孔３１ｂの上辺縁部までの距離よりも僅かに長くなるように設定されており、作業者は、鍔部５１ａ１が軸孔３０ａの開口縁部に当接したことで、係合部５２，５３の上端が矩形孔３１ｂに達したことを知ることができる。かかる構成により、引き抜き工具５０を軸孔３０ａに挿入していくと、図９および図１１に示すように、軸孔３０ａの内壁および可撓片３１の内壁により、各係合部５２，５３の上端が互いに近接させる側へ押圧される。
【００２１】
そして、鍔部５１ａ１の下面が軸孔３０ａの開口縁部に当接し、図１２に示すように、係合部５２，５３の先端が矩形孔３１ｂ，３１ｂに達すると、トーションスプリング５４の付勢力により、各押圧ピン５２ａ，５３ａが互いに離間する側へ押圧されるため、係合部５２，５３の上端が離間動作して矩形孔３１ｂ，３１ｂに挿入される。すると、各係合部５２，５３の上端は、当接面５２ｂ１，５３ｂ１が互いに当接するまで、すなわち、傾斜面３１ａ，３１ａと同等な傾斜角度となるまで離間していく。なお、当接面５２ｂ１，５３ｂ１が互いに当接した際、各係合部５２，５３の上端は、樹脂製ヘッドレストサポート３０の外壁よりも内側に位置する。このため、係合部５２，５３の上端がさらに離間し、同外壁よりも外側に位置する金属製ブラケット１２に干渉することがない。
【００２２】
ここで、作業者が取っ手５１ａを上方へ引くと、係合部５２，５３の上端は、矩形孔３１ｂ，３１ｂに挿入された状態で上方へ移動し、図１３に示すように、傾斜面３１ａ，３１ａに当接する。さらに取っ手５１ａを上方へ引き上げ続けると、各係合部５２，５３の先端部位により各傾斜面３１ａ，３１ａが互いに近接する側へ押圧されるため、図１４に示すように、可撓片３１が内側に撓んで変形する。このとき、傾斜面３１ｂ１，３１ｂ１が係合部５２，５３の傾斜角度よりも樹脂製ヘッドレストサポート３０の軸線方向に対して鈍角に傾斜しているため、図１３に示す位置から図１４に示す位置まで係合部５２，５３を引き上げただけで、傾斜面３１ｂ１，３１ｂ１の傾斜角度が係合部５２，５３の傾斜角度に合わされていき、可撓片３１，３１の外面を樹脂製ヘッドレストサポート３０における外壁の内側まで変形させることができる。
【００２３】
従って、取っ手５１ａをさらに引き上げても、可撓片３１，３１が金属製ブラケット１２の下端開口に干渉することなく、樹脂製ヘッドレストサポート３０を引き抜き工具５０とともに、金属製ブラケット１２から引き抜くことができる。なお、この際、傾斜面３１ｂ１，３１ｂ１の傾斜角度よりも傾斜面３１ａ，３１ａの傾斜角度の方が鋭角に形成されているため、傾斜面３１ａ，３１ａでは、傾斜面３１ｂ１，３１ｂ１における変位量が増幅されて変位する。従って、可撓片３１，３１を効果的に内側へ退避させることが可能となる。
【００２４】
（４）変形例にかかる抜け止め構造：上述した実施形態では、樹脂製ヘッドレストサポート３０と一体的に形成された抜け止め構造を採用しているが、金属製ブラケット１２の下端開口に係合して樹脂製ヘッドレストサポート３０の抜け止めを図ることができれば良いとの観点から、別部材として構成することも可能である。以下、別部材として構成された抜け止め部材について説明する。図１５は、樹脂製抜け止め部材６０が装着された樹脂製ヘッドレストサポート３０が金属製ブラケット１２に挿通されている状況を部分断面図により示している。
【００２５】
同図において、樹脂製ヘッドレストサポート３０の上端に形成された鍔状部位の下面から金属製ブラケット１２の高さ分だけ下方へ離れた位置には、図１６に示すような形状の装着孔３２が形成されており、この装着孔３２には、図１７に示すような形状を有する樹脂製抜け止め部材６０が装着されている。樹脂製抜け止め部材６０は、図１７に示すように、概略リング状に形成されており、対向部位にて外側へ突出する一対の係合部６１，６２が設けられている。また、各係合部６１，６２の両側には、均等に離間させて一対ずつ屈曲部６１ａ，６２ａが形成されており、屈曲部６１ａ，６２ａの間の辺が外側へ撓む際、各屈曲部６１ａ，６２ａにおける屈曲角度を概ね維持させつつ、各係合部６１，６２が設けられた辺を内側へ撓ませて各係合部６１，６２を内側へ変位させることが可能となっている。
【００２６】
一方、装着孔３２は、図１６に示すように、上下の対向部位に一対形成されて係合部６１，６２を挿通させる挿通孔３２ａ，３２ｂと、左右の対向部位に一対形成されて屈曲部６１ａ，６２ａの間の辺が収容される収容孔３２ｃ，３２ｄとを備えている。ここで、収容孔３２ｃが収容孔３２ｄよりも幅広に形成されているのは、樹脂製抜け止め部材６０を樹脂製ヘッドレストサポート３０の内部へ挿入しやすくするためである。また、挿通孔３２ａ，３２ｂと収容孔３２ｃ，３２ｄとの間に残される壁面は、内側に樹脂製抜け止め部材６０の肉厚分だけ隙間を形成できるように肉薄となっており、樹脂製抜け止め部材６０が装着孔３２に装着された際、この隙間に屈曲部６１ａ，６１ａ（６２ａ，６２ａ）の間の辺を収容させ、軸孔３０ａに挿入される金属製ヘッドレストステー２１との干渉を防いでいる。
【００２７】
かかる構成により、樹脂製抜け止め部材６０を各係合部６１，６２が互いに近接する方向へ撓ませることにより、係合部６１の外面と係合部６２の外面との間の幅を収容孔３２ｃの幅よりも狭くして軸孔３０ａに挿入する。そして、各係合部６１，６２を各挿通孔３２ａ，３２ｂとの対向位置まで挿入すると、樹脂製抜け止め部材６０が初期形状に復元しようとするため、各係合部６１，６２は、各挿通孔３２ａ，３２ｂに挿通されて樹脂製ヘッドレストサポート３０の外壁よりも外側へ突出する。この際、屈曲部６１ａ，６２ａの間の辺は、各収容孔３２ｃ，３２ｄに収容され、屈曲部６１ａ，６１ａ（６２ａ，６２ａ）の間の辺は、壁面の内側に形成された隙間に収容されるため、樹脂製抜け止め部材６０の全体が軸孔３０ａの内壁よりも外側に配置される。
【００２８】
ここで、図１８に示すように、各係合部６１，６２を互いに近接する方向へ押圧して各係合部６１，６２の外面を樹脂製ヘッドレストサポート３０の外壁よりも内側へ押し込みつつ、樹脂製ヘッドレストサポート３０を金属製ブラケット１２の上端開口から挿入すると、各係合部６１，６２が金属製ブラケット１２の内壁に押圧され続けるため、樹脂製ヘッドレストサポート３０を金属製ブラケット１２に挿通させることができる。各係合部６１，６２が金属製ブラケット１２の下端開口を通過すると、金属製ブラケット１２の内壁による押圧が解消されるため、樹脂製抜け止め部材６０の復元力により、各係合部６１，６２が再び樹脂製ヘッドレストサポート３０の外壁よりも外側へ突出する。このため、各係合部６１，６２が金属製ブラケット１２の下端開口に係合し、樹脂製ヘッドレストサポート３０の抜け止めが図られる。
【００２９】
（５）変形例にかかるヘッドレストサポートの引き抜き：図１９は、樹脂製抜け止め部材６０を採用した樹脂製ヘッドレストサポート３０を引き抜くための引き抜き工具７０を断面図により示している。引き抜き工具７０は、軸孔３０ａの内径よりも外径が小さな筒部７１を備えており、筒部７１の上端には、軸孔３０ａの上端開口よりも径が大きな鍔部７１ａが延設されている。筒部７１の上端開口縁部には、軸線側へ壁面７１ｂが延設されており、軸線上に軸孔７１ｂ１が形成されている。また、壁面７１ｂから所定距離だけ下方へ離間した位置には、内壁から軸線側へ壁面７１ｃが延設され、軸線上に軸孔７１ｃ１が形成されている。
【００３０】
さらに、樹脂製ヘッドレストサポート３０における軸孔３０ａの開口上端から装着孔３２までの高さ分だけ筒部７１の上端から下方へ離間した位置には、対向壁面にそれぞれ一対の貫通孔７１ｄ，７１ｄが設けられている。なお、貫通孔７１ｄ，７１ｄの軸線側には、紙面に直交する方向へ支軸７１ｅ，７１ｅが取り付けられており、この支軸７１ｅ，７１ｅには、くの字形状を有する回転部材７１ｆ，７１ｇの屈曲部位が回転可能に軸支されている。回転部材７１ｆは、支軸７１ｅに対して上端側と下端側とが同図における左方向へ屈曲されており、回転部材７１ｇは、支軸７１ｅに対して上端側と下端側とが同図における右方向へ屈曲されている。
【００３１】
また、各回転部材７１ｆ，７１ｇの上端側には、圧縮バネ７１ｈがわたされており、各回転部材７１ｆ，７１ｇの下端側を筒部７１の外壁よりも内側に配置させつつ、各回転部材７１ｆ，７１ｇの上端側を互いに離間する方向へ付勢している。筒部７１は、図１９における紙面手前側と紙面奥側とへ分割可能に形成されており、内部に軸部７２を収容して円筒状に組み付けられている。軸部７２の下端は、二股に分岐されて左右一対の押圧部７２ａ，７２ｂが形成されており、各押圧部７２ａ，７２ｂの先端は、貫通孔７１ｄ，７１ｄに挿入され、筒部７１の外壁よりも内側に配置されている。各押圧部７２ａ，７２ｂの下面には、軸部７２の軸線付近から凹曲面７２ａ１，７２ｂ１がそれぞれ形成されており、これらの凹曲面７２ａ１，７２ｂ１に各回転部材７１ｆ，７１ｇの上端が当接している。ここで、回転部材７１ｆ，７１ｇの上端側は、互いに離間する方向へ付勢されているため、この付勢力により各押圧部７２ａ，７２ｂは上方へ押し上げられている。
【００３２】
また、軸部７２の上端には、取っ手７２ｃが形成され、この取っ手７２ｃの下部には、各軸孔７１ｂ１，７１ｃ１の径よりも大径で筒部７１の内径よりも小径に形成された鍔部７２ｄが設けられている。この鍔部７２ｄは、壁面７１ｂ，７１ｃの間に収容されており、壁面７１ｂ，７１ｃの間にて上下動可能となっている。ここで、鍔部７２ｄが壁面７１ｂに当接する際には、各押圧部７２ａ，７２ｂの先端が貫通孔７１ｄ，７１ｄの開口上縁に位置し、鍔部７２ｄが壁面７１ｃに当接する際には、各押圧部７２ａ，７２ｂの先端が貫通孔７１ｄ，７１ｄの中央付近に位置する。このため、図１９に示す状態から図２０に示すように取っ手７２ｃを壁面７１ｂの側に押し下げ、鍔部７２ｄを壁面７１ｃに当接させると、各押圧部７２ａ，７２ｂの先端が貫通孔７１ｄ，７１ｄの中央付近まで移動する。
【００３３】
このとき、圧縮バネ７１ｈの付勢力に抗しつつ、各押圧部７２ａ，７２ｂに形成された凹曲面７２ａ１，７２ｂ１に沿って各回転部材７１ｆ，７１ｇの上端側が互いに近接する側へ誘導されるため、各回転部材７１ｆ，７１ｇは、支軸７１ｅ，７１ｅを中心にそれぞれ回転して下端側を筒部７１の外壁よりも外側に突出させることができる。かかる構成により、筒部７１を樹脂製ヘッドレストサポート３０の軸孔３０ａに挿入し、鍔部７１ａを軸孔３０ａの上端開口に当接させると、貫通孔７１ｄ，７１ｄの中央付近が樹脂製ヘッドレストサポート３０に装着された樹脂製抜け止め部材６０に対向する。
【００３４】
ここで、作業者が取っ手７２ｃを筒部７１の側へ押し下げると、各押圧部７２ａ，７２ｂが圧縮バネ７１ｈの付勢力に抗しつつ、各回転部材７１ｆ，７１ｇの上端を凹曲面７２ａ１，７２ｂ１に沿って互いに近接する方向へ誘導するため、各回転部材７１ｆ，７１ｇが支軸７１ｅ，７１ｅを中心に回転する。そして、鍔部７２ｄが壁面７１ｃに当接すると、各回転部材７１ｆ，７１ｇの下端側が筒部７１の外壁よりも外側へ突出し、樹脂製抜け止め部材６０における屈曲部６１ａ，６２ａの間の辺を外側へ押圧する。
【００３５】
すると、樹脂製抜け止め部材６０では、屈曲部６１ａ，６２ａの間の辺が外側へ撓むため、屈曲部６１ａ，６２ａにおける屈曲角度を概ね維持しつつ、屈曲部６１ａ，６１ａ（６２ａ，６２ａ）の間の辺が内側へ撓み、図１８に示すように、係合部６１，６２を樹脂製ヘッドレストサポート３０の外壁よりも内側へ退避させる。このため、各係合部６１，６２と金属製ブラケット１２の下端開口との係合が解消される。従って、このままの状態で、すなわち、筒部７１の鍔部７１ａを軸孔３０ａの上端開口に当接させつつ、取っ手７２ｃを筒部７１の側へ押し下げた状態で、樹脂製ヘッドレストサポート３０を引き上げれば、金属製ブラケット１２から引き抜くことができる。
【００３６】
（６）まとめ：以上のように、可撓片３１には、矩形孔３１ｂが設けられており、この矩形孔３１ｂの上辺縁部には、内壁から可撓片３１の外壁上端付近まで徐々に上下開口幅が広がるように傾斜面３１ｂ１が形成されている。このため、傾斜角度が規制された係合部５２（５３）を矩形孔３１ｂに挿入して係合させ、軸部５１を引き上げると、傾斜面３１ｂ１が係合部５２（５３）により押圧されて可撓片３１が内側に撓んで変形する。すると、可撓片３１と金属製ブラケット１２との係合が解消されるため、ヘッドレストサポート３０の引き抜きが可能となる。従って、ドライバーズシートにおける構成部品の分別するにあたり、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施形態にかかるヘッドレストの支持構造を示す斜視図である。
【図２】金属製ブラケットに挿通された樹脂製ヘッドレストサポートを示す側面図である。
【図３】可撓片の構成を示す拡大図である。
【図４】図３における断面Ａ−Ａを示す断面図である。
【図５】図４における断面Ｂ−Ｂを示す断面図である。
【図６】金属製ブラケットの下端開口と可撓片との係合状況を示す拡大図である。
【図７】図４における断面Ｃ−Ｃを示す断面図である。
【図８】樹脂製ヘッドレストサポートに引き抜き工具を挿入した際の状況を示す部分断面図である。
【図９】挿入途中の引き抜き工具を示す断面図である。
【図１０】挿入を完了した際の鍔部の位置を示す側面図である。
【図１１】係合部が矩形孔に達する直前の状況を示す断面図である。
【図１２】係合部が矩形孔に達したときの状況を示す断面図である。
【図１３】取っ手を引き上げ始めた際の状況を示す断面図である。
【図１４】取っ手をさらに引き上げた際の状況を示す断面図である。
【図１５】金属製ブラケットの下端開口と抜け止め部材との係合状況を示す部分断面図である。
【図１６】抜け止め部材の装着状況を示す断面図である。
【図１７】抜け止め部材の構造を示す構成図である。
【図１８】係合部が内側に退避した際の状況を示す断面図である。
【図１９】抜け止め部材を採用した樹脂製ヘッドレストサポートを引き抜くための引き抜き工具を示す断面図である。
【図２０】係合部を内側に退避させた際の引き抜き工具を示す断面図である。
【符号の説明】
１０…シートバック
１１…金属製フレーム
１２，１３…金属製ブラケット
２０…ヘッドレスト
２１，２２…金属製ヘッドレストステー
３０，４０…樹脂製ヘッドレストサポート
３０ａ…軸孔
３１…可撓片
３１ａ…傾斜面
３１ｂ…矩形孔
３１ｂ１…傾斜面
３２…装着孔
３２ａ，３２ｂ…挿通孔
３２ｃ，３２ｄ…収容孔
５０…引き抜き工具
５１…軸部
５１ａ…取っ手
５１ａ１…鍔部
５２，５３…係合部
５２ａ，５３ａ…押圧ピン
５２ｂ，５３ｂ…開閉規制部
５２ｂ１，５３ｂ１…当接面
５４…トーションスプリング
６０…部材
６１，６２…係合部
６１ａ，６２ａ…屈曲部
７０…引き抜き工具
７１…筒部
７１ａ…鍔部
７１ｂ，７１ｃ…壁面
７１ｂ１，７１ｃ１…軸孔
７１ｄ…貫通孔
７１ｅ…支軸
７１ｆ，７１ｇ…回転部材
７１ｈ…圧縮バネ
７２…軸部
７２ａ，７２ｂ…押圧部
７２ａ１，７２ｂ１…凹曲面
７２ｃ…取っ手
７２ｄ…鍔部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention Headrest support extraction tool About.
[0002]
[Prior art]
The conventional headrest support has a substantially cylindrical shape, and is inserted into a cylindrical bracket embedded in the upper side of the seat back with the upper end opening facing the outside. On the wall surface of the headrest support, a substantially U-shaped cut is formed at a portion facing the lower end opening of the cylindrical bracket, and a flexible piece protruding outward is formed. The flexible piece is a substantially U-shaped cut formed by a pair of cuts formed in parallel in the axial direction while being spaced apart from each other in the circumferential direction, and cuts that connect the upper end portions of the cuts in the circumferential direction. And is bent in the radial direction with the lower end portion as a fulcrum.
[0003]
With this configuration, the headrest support is inserted from the upper end opening of the cylindrical bracket to the back while the flexible piece is bent inward by the inner wall of the cylindrical bracket. And if a flexible piece passes the lower end opening of the said cylindrical bracket, it will recover | restore an initial shape and will protrude outside. Then, the distal end portion of the flexible piece engages with the lower end opening of the cylindrical bracket to prevent the headrest support from coming off.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In recent years, the reuse of automobile parts has been actively performed, and there is no exception for driver's seats, and a device for efficiently separating the components is desired. However, in the conventional headrest support described above, since the lower end opening of the cylindrical bracket is embedded in the seat back, the flexible piece cannot be pulled out again by bending the flexible piece inwardly. The separation of the components on the sheet was made difficult. The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a headrest support and a headrest support extraction tool capable of improving workability when separating components in a driver's seat.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
[ 0006 ]
As an example of the configuration of the tool described above, the invention according to claim 1 is directed to the shaft hole into which the headrest stay protruding from the headrest can be inserted, and outwardly from one end side to the other end side while forming an inclined surface on the outside. And a through-hole formed in the flexible piece and penetrating inward and outward, and embedded in a seat back with one opening facing the outside. A headrest support removal tool for pulling out the headrest support inserted into the cylindrical bracket from the same end side and with which the flexible piece is engaged with the other opening edge of the cylindrical bracket. A shaft portion inserted from the other end side of the headrest support, and an umbrella-like opening and closing to the other end side at the distal end side of the shaft portion and inserted into the through hole to be attached to the flexible piece. The engaging portion and the opening / closing angle range of the engaging portion are restricted to the inside of the outer wall of the headrest support, and the inclination angle of the headrest support is larger than the inclination angle of the inclined surface at the edge of the through hole. An opening / closing restricting portion that restricts an acute angle with respect to the axial direction and an urging portion that urges the engaging portion in the opening direction are provided. In the invention concerning Claim 1 comprised as mentioned above, the said extraction tool is used when extracting a headrest support from the said cylindrical bracket.
[ 0007 ]
A shaft portion provided with an engagement portion that opens and closes in an umbrella shape to the opening on the other end side of the headrest support is inserted from the opening on the other end side. Then, the engaging part urged in the opening direction by the urging part continues to be pressed inward by the inner wall of the cylindrical bracket while resisting the urging force of the urging part. When the engaging portion reaches the through hole formed in the flexible piece, the inward pressing force is eliminated, so that the engaging portion is inserted into the through hole by the urging force of the urging portion. Engage.
[ 0008 ]
At this time, since the range of the opening / closing angle of the engaging portion is restricted to the inside of the outer wall of the headrest support by the opening / closing restricting portion, the engaging portion does not interfere with the cylindrical bracket. Further, the inclination angle of the engaging portion is restricted by the opening / closing restricting portion so that it is more acute with respect to the axial direction of the headrest support than the inclination angle of the inclined surface at the edge of the through hole. For this reason, when the said extraction tool is pulled up toward the said other end side opening, the said engaging part bends inward so that the inclined surface in the edge of the said through-hole may be matched with the inclination angle of the said engaging part. . Then, when the engaging portion is retracted to the inside of the outer wall of the headrest support, the engagement with the cylindrical bracket is released. Therefore, the headrest support can be pulled out from the cylindrical bracket. Needless to say, it is possible to pull out the headrest support as well.
[ 0009 ]
Furthermore, an additional configuration can be provided to improve the usability of the extraction tool. As an example, the invention according to claim 2 is the headrest support extraction tool according to claim 1, wherein the shaft portion is formed with a larger diameter than the opening on the other end side of the headrest support. When the joint portion reaches the through hole, the flange portion is in contact with the opening on the other end side. In the invention concerning Claim 7 comprised as mentioned above, when the said engaging part reaches the said through-hole, the collar part formed in the diameter larger than the other end side opening of the said headrest support is the other end side Abut against the opening. For this reason, the operator can cancel the engagement between the flexible piece and the cylindrical bracket by pulling up the extraction tool after the same flange portion comes into contact with the opening on the other end side.
[ 0010 ]
【The invention's effect】
As described above, the present invention can provide a headrest support capable of improving workability when sorting components in a driver's seat.
[ 0011 ]
Furthermore, according to the first aspect of the present invention, it is possible to provide a headrest support extraction tool capable of improving workability when separating components in a driver's seat. Furthermore, according to the invention concerning Claim 2, the usability of the extraction tool can be improved.
[ 0012 ]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Here, embodiments of the present invention will be described in the following order.
(1) Headrest support structure: (2) Headrest support retaining structure: (3) Headrest support withdrawal: (4) Modification retaining structure: (5) Headrest support withdrawal: ( 6) Summary:
[ 0013 ]
(1) Headrest Support Structure: FIG. 1 is a perspective view showing a headrest support structure according to this embodiment. In the figure, square pipe-shaped metal brackets 12 and 13 whose axial lines are oriented in the vertical direction are welded and fixed at predetermined intervals to a metal frame 11 oriented in the width direction at the upper part of the seat back 10. Yes. The metal brackets 12 and 13 are inserted with substantially cylindrical resin headrest supports 30 and 40 for inserting and supporting metal headrest stays 21 and 22 protruding downward from the headrest 20.
[ 0014 ]
(2) Headrest support retaining structure: The resin headrest supports 30 and 40 are provided with a retaining structure so that the headrest supports 30 and 40 are prevented from being detached from the metal brackets 12 and 13. Hereinafter, the resin headrest support 30 will be exemplified to describe the retaining structure. As shown in FIG. 2, the resin headrest support 30 is formed in a bowl shape that is wide in the horizontal direction, and on the wall surface that is spaced downward from the bowl-shaped portion by the height of the metal bracket 12. As shown in FIGS. 3 and 4, a flexible piece 31 is formed that protrudes outward by making a substantially U-shaped cut.
[ 0015 ]
The flexible piece 31 includes a pair of cuts formed in parallel in the axial direction while being spaced apart from each other in the circumferential direction, and a substantially U-shaped cut formed by cutting the upper end portion of each cut in the circumferential direction. It can be bent in the radial direction with the lower end portion as a fulcrum. Further, as shown in FIG. 5, the flexible piece 31 is gradually increased in thickness from the middle height toward the upper end, and an inclined surface 31a is formed on the outer surface. With this configuration, the resin headrest support 30 allows the flexible piece 31 to be gradually bent inward by the inner wall of the metal bracket 12 along the inclined surface 31a, and deformed inward from the outer wall. Inserted into the bracket 12. When the hook-shaped portion formed on the upper end of the resin headrest support 30 comes into contact with the upper end opening of the metal bracket 12, the flexible piece 31 passes through the lower end opening of the metal bracket 12, and then is shown in FIG. 6. As shown, the initial shape recovers and protrudes outward. Then, the distal end portion of the flexible piece 31 engages with the lower end opening of the metal bracket 12, and the resin headrest support 30 can be prevented from coming off.
[ 0016 ]
(3) Pulling out the headrest support: As shown in FIG. 1, since the metal bracket 12 is embedded in the seat back while exposing the upper end opening, the flexible piece 31 is formed in the lower end opening inside the seat back. Engaged. Therefore, simply forming the flexible piece on the wall surface of the resin headrest support 30 as in the prior art cannot deform the flexible piece 31 inward with the metal bracket 12 embedded in the seat back. The resin headrest support 30 cannot be pulled out from the metal bracket 12.
[ 0017 ]
Therefore, in the present embodiment, the resin headrest support 30 can be pulled out by providing an additional structure on the flexible piece. That is, as shown in FIGS. 3 and 7, the flexible piece 31 is formed with a rectangular hole 31b upward from the lower end portion while leaving a predetermined width from the left and right ends and the upper end. An inclined surface 31b1 is formed on the upper edge of the rectangular hole 31b so that the vertical opening width gradually increases from the inner wall to the vicinity of the upper end of the outer wall of the flexible piece 31. In addition, this inclined surface 31b1 is formed so that it may become an obtuse angle with respect to a perpendicular direction rather than the inclined surface 31a formed in the flexible piece 31. FIG. Here, the rectangular hole 31b constitutes the through hole referred to in the present invention.
[ 0018 ]
Moreover, in this embodiment, as shown in FIG. 8, the extraction tool 50 for inserting in the shaft hole 30a of the resin headrest support 30 and engaging the rectangular hole 31b to bend the flexible piece 31 inward is provided. adopt. As shown in FIG. 9, the extraction tool 50 has a shaft portion 51 that can be inserted into the shaft hole 30a. The lower ends of 52 and 53 are axially supported by a rotation shaft orthogonal to the paper surface so as to be rotatable in a coaxial state.
[ 0019 ]
The rotating shaft supports a winding shaft of a torsion spring 54 that is wound clockwise from the back to the front of the paper, and both ends of the torsion spring 54 are engaged with the engaging portions 52 and 53 in front of the paper. The pressing pins 52a and 53a projecting to the side are pressed toward the sides close to each other. For this reason, due to the biasing force of the torsion spring 54, the respective engaging portions 52 and 53 are biased in a direction in which the upper ends are separated from each other. In this sense, the torsion spring 54 constitutes an urging portion referred to in the present invention. Opening / closing restricting portions 52b, 53b project from the lower ends of the engaging portions 52, 53, respectively, and the opening / closing restricting portion 52b provided in the engaging portion 52 on the front side of the sheet is bent to the left from the rotation shaft. The opening / closing restricting portion 53b formed in the engaging portion 53 on the back side of the paper surface is formed while being bent from the rotating shaft to the right side. Further, the right side of the opening / closing restricting portion 52b is bent toward the back of the paper to form a contact surface 52b1 orthogonal to the paper surface, and the left side of the opening / closing restricting portion 53b is bent toward the front side of the paper and orthogonal to the paper surface. 53b1 is formed. Therefore, when the open / close regulating portions 52b and 53b are close to each other, the contact surfaces 52b1 and 53b1 are in contact with each other, so that the inclination angles of the engagement portions 52 and 53 are equal to those of the inclined surfaces 31a and 31a. regulate.
[ 0020 ]
Furthermore, as shown in FIG. 10, a handle 51a is provided at the upper end of the shaft 51, and a flange 51a1 having a diameter larger than that of the shaft hole 30a is formed at the lower portion of the handle 51a. The distance from the lower surface of the flange 51a1 to the upper ends of the engaging portions 52 and 53 when passing through the shaft hole 30a is slightly longer than the distance from the upper end opening of the shaft hole 30a to the upper edge of the rectangular hole 31b. Thus, the operator knows that the upper end of the engaging portions 52 and 53 has reached the rectangular hole 31b when the collar portion 51a1 comes into contact with the opening edge portion of the shaft hole 30a. it can. With this configuration, when the extraction tool 50 is inserted into the shaft hole 30a, the inner wall of the shaft hole 30a and the inner wall of the flexible piece 31 cause the engagement portions 52 and 53 to be inserted as shown in FIGS. The upper ends are pressed toward the sides that are close to each other.
[ 0021 ]
When the lower surface of the flange 51a1 comes into contact with the opening edge of the shaft hole 30a and the tips of the engaging portions 52 and 53 reach the rectangular holes 31b and 31b as shown in FIG. 12, the biasing force of the torsion spring 54 Thus, the pressing pins 52a and 53a are pressed toward the side away from each other, so that the upper ends of the engaging portions 52 and 53 are moved away from each other and inserted into the rectangular holes 31b and 31b. Then, the upper ends of the engaging portions 52 and 53 are separated until the contact surfaces 52b1 and 53b1 come into contact with each other, that is, until an inclination angle equivalent to the inclined surfaces 31a and 31a is obtained. When the contact surfaces 52b1 and 53b1 contact each other, the upper ends of the engaging portions 52 and 53 are located on the inner side of the outer wall of the resin headrest support 30. For this reason, the upper ends of the engaging portions 52 and 53 are further separated so that they do not interfere with the metal bracket 12 positioned outside the outer wall.
[ 0022 ]
Here, when the operator pulls the handle 51a upward, the upper ends of the engaging portions 52 and 53 move upward while being inserted into the rectangular holes 31b and 31b, and as shown in FIG. , 31a. When the handle 51a is further lifted upward, the inclined surfaces 31a and 31a are pressed toward the sides close to each other by the tip portions of the engaging portions 52 and 53, so that the flexible piece 31 is moved as shown in FIG. Deforms by bending inward. At this time, since the inclined surfaces 31b1 and 31b1 are inclined at an obtuse angle with respect to the axial direction of the resin headrest support 30 rather than the inclination angle of the engaging portions 52 and 53, the position shown in FIG. 14 from the position shown in FIG. By simply pulling up the engaging portions 52 and 53, the inclination angles of the inclined surfaces 31b1 and 31b1 are adjusted to the inclination angles of the engaging portions 52 and 53, and the outer surfaces of the flexible pieces 31 and 31 are made of resin headrest support 30. Can be deformed to the inside of the outer wall.
[ 0023 ]
Therefore, even if the handle 51 a is further lifted, the resin headrest support 30 can be pulled out from the metal bracket 12 together with the pulling tool 50 without the flexible pieces 31 and 31 interfering with the lower end opening of the metal bracket 12. . At this time, since the inclination angles of the inclined surfaces 31a and 31a are formed more acutely than the inclination angles of the inclined surfaces 31b1 and 31b1, the inclined surfaces 31a and 31a have a displacement amount in the inclined surfaces 31b1 and 31b1. Amplified and displaced. Therefore, the flexible pieces 31 can be effectively retracted inward.
[ 0024 ]
(4) Retaining structure according to the modified example: In the above-described embodiment, a retaining structure formed integrally with the resin headrest support 30 is employed, but the retaining structure is engaged with the lower end opening of the metal bracket 12. From the viewpoint that the resin headrest support 30 can be prevented from coming off, it can be configured as a separate member. Hereinafter, the retaining member configured as a separate member will be described. FIG. 15 is a partial cross-sectional view showing a state where the resin headrest support 30 to which the resin retaining member 60 is attached is inserted into the metal bracket 12.
[ 0025 ]
In the same figure, a mounting hole 32 having a shape as shown in FIG. 16 is formed at a position away from the lower surface of the bowl-shaped portion formed at the upper end of the resin headrest support 30 by the height of the metal bracket 12. In this mounting hole 32, a resin retaining member 60 having a shape as shown in FIG. 17 is mounted. As shown in FIG. 17, the resin retaining member 60 is formed in a substantially ring shape, and is provided with a pair of engaging portions 61 and 62 that protrude outward at the facing portion. Further, a pair of bent portions 61a and 62a are formed on both sides of each of the engaging portions 61 and 62 so as to be evenly spaced from each other. When the side between the bent portions 61a and 62a bends outward, While substantially maintaining the bending angle in the portions 61a and 62a, the sides provided with the engaging portions 61 and 62 can be bent inward to displace the engaging portions 61 and 62 inward. .
[ 0026 ]
On the other hand, as shown in FIG. 16, a pair of mounting holes 32 are formed in the upper and lower opposing parts and a pair of insertion holes 32a and 32b through which the engaging parts 61 and 62 are inserted, and a pair of bending holes are formed in the left and right opposing parts. It has accommodation holes 32c and 32d in which the side between 61a and 62a is accommodated. Here, the reason why the accommodation hole 32 c is formed wider than the accommodation hole 32 d is to make it easier to insert the resin retaining member 60 into the resin headrest support 30. Further, the wall surface left between the insertion holes 32a and 32b and the accommodation holes 32c and 32d is thin so that a gap corresponding to the thickness of the resin retaining member 60 can be formed inside. When the stop member 60 is mounted in the mounting hole 32, the gap between the bent portions 61a and 61a (62a and 62a) is accommodated in the gap, and interference with the metal headrest stay 21 inserted into the shaft hole 30a is prevented. It is preventing.
[ 0027 ]
With this configuration, the resin retaining member 60 is bent in the direction in which the engaging portions 61 and 62 are close to each other, so that the width between the outer surface of the engaging portion 61 and the outer surface of the engaging portion 62 is accommodated in the accommodation hole. It is narrower than the width of 32c and inserted into the shaft hole 30a. And when each engaging part 61,62 is inserted to each opposing position with each insertion hole 32a, 32b, since the resin retaining member 60 tries to restore the initial shape, each engaging part 61,62 It is inserted through the insertion holes 32 a and 32 b and protrudes outward from the outer wall of the resin headrest support 30. At this time, the side between the bent portions 61a and 62a is received in the receiving holes 32c and 32d, and the side between the bent portions 61a and 61a (62a and 62a) is received in a gap formed inside the wall surface. Therefore, the entire resin retaining member 60 is disposed outside the inner wall of the shaft hole 30a.
[ 0028 ]
Here, as shown in FIG. 18, the respective engaging portions 61, 62 are pressed in directions close to each other, and the outer surfaces of the respective engaging portions 61, 62 are pushed inward from the outer wall of the resin headrest support 30. When the resin headrest support 30 is inserted from the upper end opening of the metal bracket 12, the engaging portions 61 and 62 are continuously pressed against the inner wall of the metal bracket 12, so that the resin headrest support 30 is inserted into the metal bracket 12. be able to. When each engaging portion 61, 62 passes through the lower end opening of the metal bracket 12, the pressing by the inner wall of the metal bracket 12 is released. 62 protrudes further outward than the outer wall of the resin headrest support 30. For this reason, each engaging part 61 and 62 engages with the lower end opening of the metal bracket 12, and the resin headrest support 30 is prevented from coming off.
[ 0029 ]
(5) Pulling out headrest support according to modification: FIG. 19 is a sectional view showing a pulling tool 70 for pulling out the resin headrest support 30 employing the resin retaining member 60. The extraction tool 70 includes a cylindrical portion 71 having an outer diameter smaller than the inner diameter of the shaft hole 30a. A flange portion 71a having a diameter larger than that of the upper end opening of the shaft hole 30a is extended to the upper end of the cylindrical portion 71. ing. A wall surface 71b is extended to the axial line side at the upper end opening edge of the cylindrical part 71, and a shaft hole 71b1 is formed on the axial line. A wall surface 71c extends from the inner wall to the axial line side at a position spaced apart from the wall surface 71b by a predetermined distance, and a shaft hole 71c1 is formed on the axial line.
[ 0030 ]
Further, a pair of through holes 71d and 71d are formed on the opposing wall surfaces at positions spaced downward from the upper end of the cylindrical portion 71 by the height from the upper end of the shaft hole 30a to the mounting hole 32 in the resin headrest support 30. Is provided. Note that support shafts 71e and 71e are attached to the through holes 71d and 71d on the axis line side in a direction perpendicular to the paper surface. The support shafts 71e and 71e have rotary members 71f and 71g having a dogleg shape. The bent portion of the shaft is rotatably supported. The rotating member 71f has its upper end side and lower end side bent in the left direction in the drawing with respect to the support shaft 71e, and the rotating member 71g has an upper end side and lower end side in the drawing in relation to the support shaft 71e. It is bent to the right.
[ 0031 ]
Further, a compression spring 71h is passed to the upper end side of each rotating member 71f, 71g, and the rotating member 71f is arranged while the lower end side of each rotating member 71f, 71g is arranged inside the outer wall of the cylindrical portion 71. , 71g are urged in directions away from each other. The cylinder part 71 is formed so as to be divided into a front side and a back side in FIG. 19, and is assembled in a cylindrical shape with the shaft part 72 accommodated therein. The lower end of the shaft portion 72 is bifurcated to form a pair of left and right pressing portions 72a and 72b. The distal ends of the pressing portions 72a and 72b are inserted into the through holes 71d and 71d, and the outer wall of the cylindrical portion 71 It is arranged inside. Concave surfaces 72a1 and 72b1 are formed on the lower surfaces of the pressing portions 72a and 72b from the vicinity of the axis of the shaft portion 72, and the upper ends of the rotating members 71f and 71g are in contact with the concave surfaces 72a1 and 72b1, respectively. Yes. Here, since the upper end sides of the rotating members 71f and 71g are urged away from each other, the pressing portions 72a and 72b are pushed upward by the urging force.
[ 0032 ]
Further, a handle 72c is formed at the upper end of the shaft portion 72, and the lower portion of the handle 72c has a diameter larger than the diameter of each shaft hole 71b1 and 71c1 and smaller than the inner diameter of the tube portion 71. A portion 72d is provided. The flange 72d is accommodated between the wall surfaces 71b and 71c and can move up and down between the wall surfaces 71b and 71c. Here, when the collar portion 72d abuts against the wall surface 71b, the tips of the pressing portions 72a and 72b are positioned at the upper edges of the through holes 71d and 71d, and when the collar portion 72d abuts against the wall surface 71c. The tips of the pressing portions 72a and 72b are located near the center of the through holes 71d and 71d. For this reason, when the handle 72c is pushed down toward the wall surface 71b as shown in FIG. 20 from the state shown in FIG. 19 and the collar portion 72d is brought into contact with the wall surface 71c, the tips of the pressing portions 72a and 72b are formed in the through holes 71d, Move to near the center of 71d.
[ 0033 ]
At this time, the upper end sides of the rotating members 71f and 71g are guided toward the sides close to each other along the concave curved surfaces 72a1 and 72b1 formed in the pressing portions 72a and 72b while resisting the urging force of the compression spring 71h. The rotating members 71f and 71g can rotate around the support shafts 71e and 71e to project the lower end side outward from the outer wall of the cylindrical portion 71. With this configuration, when the cylindrical portion 71 is inserted into the shaft hole 30a of the resin headrest support 30 and the flange portion 71a is brought into contact with the upper end opening of the shaft hole 30a, the vicinity of the center of the through holes 71d and 71d is the resin headrest support. This is opposed to the resin retaining member 60 attached to 30.
[ 0034 ]
Here, when the operator pushes down the handle 72c toward the cylindrical portion 71, the upper ends of the rotating members 71f and 71g are formed on the concave curved surfaces 72a1 and 72b1 while the pressing portions 72a and 72b resist the urging force of the compression spring 71h. Therefore, the rotating members 71f and 71g rotate around the support shafts 71e and 71e. When the flange 72d comes into contact with the wall surface 71c, the lower ends of the rotating members 71f and 71g protrude outward from the outer wall of the cylindrical portion 71, and the sides between the bent portions 61a and 62a of the resin retaining member 60 are formed. Press outward.
[ 0035 ]
Then, in the resin retaining member 60, since the side between the bent portions 61a and 62a bends outward, the bent portions 61a and 61a (62a and 62a) are generally maintained while maintaining the bent angle at the bent portions 61a and 62a. As shown in FIG. 18, the sides between the two are retracted inward from the outer wall of the resin headrest support 30. For this reason, the engagement between the engaging portions 61 and 62 and the lower end opening of the metal bracket 12 is released. Therefore, in this state, that is, in a state where the handle 72c is pushed down toward the cylindrical portion 71 while the flange portion 71a of the cylindrical portion 71 is in contact with the upper end opening of the shaft hole 30a, the resin headrest support 30 is pulled up. Then, it can be pulled out from the metal bracket 12.
[ 0036 ]
(6) Summary: As described above, the flexible piece 31 is provided with the rectangular hole 31b, and gradually extends from the inner wall to the vicinity of the upper end of the outer wall of the flexible piece 31 at the upper edge of the rectangular hole 31b. The inclined surface 31b1 is formed so that the vertical opening width is widened. For this reason, when the engaging portion 52 (53) whose inclination angle is regulated is inserted and engaged with the rectangular hole 31b and the shaft portion 51 is pulled up, the inclined surface 31b1 is pressed by the engaging portion 52 (53). The flexible piece 31 bends inward and deforms. Then, since the engagement between the flexible piece 31 and the metal bracket 12 is released, the headrest support 30 can be pulled out. Therefore, workability can be improved when the components in the driver's seat are separated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a support structure for a headrest according to an embodiment.
FIG. 2 is a side view showing a resin headrest support inserted through a metal bracket.
FIG. 3 is an enlarged view showing a configuration of a flexible piece.
4 is a cross-sectional view showing a cross section AA in FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a cross section BB in FIG. 4;
FIG. 6 is an enlarged view showing an engagement state between the lower end opening of the metal bracket and the flexible piece.
7 is a cross-sectional view showing a cross section CC in FIG. 4. FIG.
FIG. 8 is a partial cross-sectional view showing a situation when the extraction tool is inserted into the resin headrest support.
FIG. 9 is a sectional view showing a drawing tool in the middle of insertion.
FIG. 10 is a side view showing the position of the buttocks when the insertion is completed.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a state immediately before the engaging portion reaches the rectangular hole.
FIG. 12 is a cross-sectional view showing a situation when the engaging portion reaches a rectangular hole.
FIG. 13 is a cross-sectional view showing a situation when the handle is started to be pulled up.
FIG. 14 is a cross-sectional view showing a situation when the handle is further pulled up.
FIG. 15 is a partial cross-sectional view showing a state of engagement between a lower end opening of a metal bracket and a retaining member.
FIG. 16 is a cross-sectional view showing a mounting state of the retaining member.
FIG. 17 is a configuration diagram showing a structure of a retaining member.
FIG. 18 is a cross-sectional view showing a situation when the engaging portion is retracted inward.
FIG. 19 is a cross-sectional view showing a pulling tool for pulling out a resin headrest support employing a retaining member.
FIG. 20 is a cross-sectional view showing a drawing tool when the engaging portion is retracted inward.
[Explanation of symbols]
10 ... Seat back
11 ... Metal frame
12, 13 ... Metal bracket
20 ... Headrest
21,22 ... Metal headrest stay
30, 40 ... Resin headrest support
30a ... shaft hole
31 ... Flexible piece
31a ... inclined surface
31b ... rectangular hole
31b1 ... inclined surface
32 ... Mounting hole
32a, 32b ... insertion hole
32c, 32d ... receiving holes
50 ... Extraction tool
51 ... Shaft
51a ... Handle
51a1 ... buttocks
52, 53 ... engaging portion
52a, 53a ... Pressing pin
52b, 53b ... Opening / closing restriction part
52b1, 53b1 ... contact surface
54 ... Torsion spring
60 .. member
61, 62 ... engaging portion
61a, 62a ... bent portion
70 ... Extraction tool
71 ... Cylinder part
71a ... buttocks
71b, 71c ... Wall surface
71b1, 71c1 ... shaft hole
71d ... through hole
71e ... support shaft
71f, 71g ... rotating member
71h ... compression spring
72 ... Shaft
72a, 72b ... pressing part
72a1, 72b1 ... concave curved surface
72c ... handle
72d ... Buttocks

Claims

A shaft hole into which a headrest stay protruding from the headrest can be inserted, and a flexible piece that protrudes outward from one end side toward the other end side while forming an inclined surface on the outside and has flexibility in the inner and outer directions And a through-hole formed in the flexible piece and penetrating inward and outward, and inserted from the same end side into a cylindrical bracket embedded in the seat back with one opening facing the outside. A headrest support pulling tool for pulling out a headrest support whose piece is engaged with the other opening edge of the cylindrical bracket from the cylindrical bracket, and a shaft portion inserted from the other end of the headrest support And an engagement portion that opens and closes in the shape of an umbrella to the other end side at the distal end side of the shaft portion and is inserted into the through hole to engage with the flexible piece, and a range of opening and closing angles at the engagement portion The An opening / closing regulating portion that regulates the inside of the outer wall of the headrest support, and that regulates the inclination angle to be an acute angle with respect to the axial direction of the headrest support rather than the inclination angle of the inclined surface at the edge of the through hole, An extraction tool for a headrest support, comprising: an urging portion that urges the engaging portion in the opening direction.

3. The headrest support extraction tool according to claim 2, wherein the shaft portion is formed with a diameter larger than that of the opening on the other end side of the headrest support, and is the same when the engaging portion reaches the through hole. A headrest support extraction tool, comprising a collar that abuts the end opening.