JP4003256B2

JP4003256B2 - Food heating container

Info

Publication number: JP4003256B2
Application number: JP17407797A
Authority: JP
Inventors: 宏行高橋; 修吉田
Original assignee: Ajinomoto Co Inc
Current assignee: Ajinomoto Co Inc
Priority date: 1997-06-30
Filing date: 1997-06-30
Publication date: 2007-11-07
Anticipated expiration: 2017-06-30
Also published as: JPH1120865A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品加熱用容器に関し、詳しくは、長期保存可能な無菌充填包装食品の包装に適した食品加熱用容器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、各種食品を無菌状態で包装した商品が広く流通している。このような食品は、一般に、ガスバリア性のフィルム等で密封包装する前又は密封包装した後、高温に加熱して調理，殺菌する方法で製造されている。
【０００３】
密封包装する前に加熱殺菌を行う方法では、殺菌工程を終えてから密封包装するまでの間に細菌等による二次汚染を防止するため、クリーンルーム等の高額な無菌設備を設ける必要があり、設備投資が大きくなるため、コスト高の要因となっていた。このため、密封包装後に加熱殺菌を行うことが望ましいが、食品の種類によっては、高温での加熱処理により品質に悪影響を受けるものがある。
【０００４】
米飯を例にとると、原料米には、Ｂａｃｉｌｌｕｓ属，Ｍｉｃｒｏｃｏｃｃｕｓ属，Ｐｓｅｕｄｏｍｏｎａｓ属等の細菌が、１グラム当たり１０²〜１０⁵個程度付着している。なかでも、Ｂａｃｉｌｌｕｓ属の細菌が形成する耐熱性芽胞は、炊飯時の加熱だけでは十分に殺菌を行うことが困難である。これを解決するため、例えば、特開平５−１７６６９６号公報に記載されるように、あらかじめ通常の炊飯方法で炊いた米飯を無菌設備内で脱酸素剤と共に包装した後、さらに高温での加熱殺菌処理を行って耐熱性芽胞を死滅させるようにしている。ところが、この方法では、クリーンルーム等の無菌設備が必須であるだけでなく、高温での再加熱による米飯の品質劣化は免れない。
【０００５】
また、過度な加熱による殺菌ではなく、無菌化（無菌の状態に近付ける）の範疇で、静菌剤により微生物の繁殖を抑制する方法も行われている。しかし、この場合は、厳密には無菌状態ではないものが多く、また、静菌剤の添加により食品の品質に影響を与える。例えば、特開平５−１７６６９３号公報には、グルコノデルタラクトンや有機酸類等の静菌効果を有する物質を米の浸漬水や炊飯水に添加し、炊飯後のｐＨを低下させることにより、製品の保存性を高める方法が記載されているが、これらの物質により製品に酸味及び酸味臭が出て品質が損なわれる。
【０００６】
このようなことから、本出願人は、食品の殺菌手段として塩化ナトリウム溶液等の電気分解の際に陽極側に得られる水（電解酸性水）を用い、食品を蒸気透過性及びバクテリアバリア性を有するフィルムで被覆して加熱調理する方法を提案した（特開平８−１３１１３６号公報参照）。この方法は、過度の加熱や静菌剤の添加による品質劣化を解消し、クリーンルーム等の高額な無菌設備を必要としない低コストな方法である。
【０００７】
しかし、本発明者らの新たな知見によれば、脂質を多く含む食品と前記フィルムとが接触すると、脂質がフィルムに含浸してバクテリアバリア性を低下させ、食品の保存期間を短くすることがあり得ることが判明した。
【０００８】
本発明は、上記知見に基づいて成されたものであって、先に提案した方法の利点を生かしながら、上述の脂質を多く含む食品を包装した場合でも、常温で長期保存することができる食品加熱用容器を提供するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る第１の食品加熱用容器は、食品収納用凹部の開口部周縁にフランジ部を設け、蒸気非透過性部分と蒸気透過性部分とを設けた被覆材を前記フランジ部に接合して前記開口部を被覆する食品加熱用容器において、前記被覆材の外周部に前記蒸気透過性部分を設け、該蒸気透過性部分を前記フランジ部に位置させて、前記被覆材の蒸気透過性部分の外周部を前記フランジ部の外周部のみに接合することを特徴としている。
【００１０】
また、本発明に係る第２の食品加熱用容器は、食品収納用凹部の開口部周縁にフランジ部を設け、蒸気非透過性部分と蒸気透過性部分とを設けた被覆材を前記フランジ部に接合して前記開口部を被覆する食品加熱用容器において、前記被覆材の外周部に前記蒸気透過性部分を設け、前記被覆材の前記蒸気透過性部分とにより空隙を形成する凹状部を前記フランジ部の内周側に設け、前記蒸気透過性部分を、前記フランジ部及び前記凹状部に位置させて前記フランジ部に接合することを特徴としている。
【００１２】
【発明の実施の形態】
図１及び図２は、本発明の食品加熱用容器の一参考例を示すもので、図１は断面図、図２は一部切欠き平面図である。この食品加熱用容器１は、食品２を収納する凹部３の開口部周縁にフランジ部４を設けたトレイ状の容器本体５と、該容器本体５の前記フランジ部４に接合されて前記凹部３の開口部を覆う被覆材６とにより形成されており、前記被覆材６には、蒸気透過性部分７と蒸気非透過性部分８とが設けられている。
【００１３】
前記被覆材６は、例えば、蒸気透過性部分７を形成する蒸気透過性フィルムと、蒸気非透過性部分８を形成する蒸気非透過性フィルムとを接合したり、蒸気透過性フィルムの一部を加工して蒸気非透過性にしたり、蒸気透過性フィルムの一部に蒸気非透過性フィルムを積層したりすることによって得ることができる。
【００１４】
前記蒸気透過性フィルムは、蒸気を透過する機能（蒸気透過性）と、微生物を透過させない機能（バクテリアバリア性）とを有するとともに、加熱調理温度に対応した耐熱性を備えているものであれば、様々な材質のものを使用することができる。例えば、１００％の高密度ポリエチレン繊維をシート状に加工したフィルムや、紙パルプとポリエチレン繊維とからなる混抄紙等を用いることができる。
【００１５】
前記蒸気非透過性フィルムは、所定の耐熱性を有し、かつ、蒸気透過性フィルムとの接合に必要な接合性を有するものであればよく、食品の包装に通常用いられているポリエチレンや、ポリエチレンとポリエステルとの積層フィルム等を好適に使用することができる。
【００１６】
蒸気透過性フィルムと蒸気非透過性フィルムとの接合は、加熱圧着（ヒートシール）や、接着等により行うことができる。また、蒸気透過性フィルムの所要部分を加工して蒸気非透過性にする場合は、蒸気透過性フィルムに所定の温度及び圧力を加えることにより行うことができる。さらに、蒸気透過性フィルムと蒸気非透過性フィルムとの積層は、フィルムの材質に応じて通常のラミネート処理や接着によって行うことができる。
【００１７】
一方、前記容器本体５は、通常の耐熱性合成樹脂シート、例えば、酸素透過度の低いエチレン酢酸ビニルアルコール共重合体を中間層とし、その両側にポリプロピレンを積層したシートをトレイ状に成形したものを用いることができる。
【００１８】
いずれにしても、蒸気透過性部分７以外は、従来から加熱食品包装用として用いられている耐熱性を有するもので、前記蒸気透過性フィルムとの接合性に問題がないものならば、各種材質のものを使用することができる。
【００１９】
前記容器本体５のフランジ部４と前記被覆材６との接合は、ヒートシールや接着等の通常の方法で行うことができ、両者の接合部は、図２に符号Ａで示すように、フランジ部４の全面としてもよく、符号Ｂで示すように、外周部のみあるいは線状としてもよい。
【００２０】
前記被覆材６における蒸気透過性部分７の面積は、前記蒸気透過性フィルムの蒸気透過性能や充填する食品２の性状，加熱条件等に応じて異なるが、凹部３の開口面積に対して０．５〜７５％の範囲に設定することが好ましい。凹部３の開口面積に対して蒸気透過性部分７が０．５％未満だと、加熱時に発生する蒸気を十分に透過させることが困難となり、７５％を超えると、食品に含まれる脂質と蒸気透過性部分７とが接触する可能性が多くなる。また、食品２が加熱時に多量の蒸気を発生する場合は、蒸気透過性部分７の面積を大きくしておく必要があるが、充填した食品２との接触をできるだけ避けるため、蒸気透過性部分７の面積は必要最小限にしておくことが好ましい。
【００２２】
さらに、容器本体５における食品収納用の凹部３の容積は、所要量の食品２を充填したときの食品２の体積が、凹部３の容積に対して９０％以下、好ましくは７０％以下になるようにすることが好ましい。これにより、食品２と被覆材６との間に適度な空隙を形成することができるので、蒸気透過性部分７と食品２との接触の可能性を小さくすることができる。
【００２３】
また、図３は、本発明の食品加熱用容器の第１形態例を示す断面図であって、被覆材６の蒸気透過性部分７をフランジ部４に位置させることにより、蒸気透過性部分７と食品２との接触を、より確実に防止することができる。この場合、フランジ部４と被覆材６との接合は、符号Ｂで示す外周部のみとすればよい。
【００２４】
さらに、図４は、本発明の食品加熱用容器の第２形態例を示す断面図であって、蒸気透過性部分７が位置するフランジ部４の内周側に、蒸気透過性部分７とフランジ面との間に、食品２が侵入困難な程度の空隙を形成するための凹状部４ａを設ける。この凹状部４ａの形状は任意であり、フランジ部４の内周側全体に設けてもよく、断続的にしたり、多数のスリット状にしたりすることもできる。これにより、フランジ部４に蒸気透過性部分７を位置させた場合でも、十分な蒸気流路を確保することができる。
【００２５】
なお、容器の天地が逆になり、脂質を含む食品２と蒸気透過性部分７とが接触する場合に備えるため、蒸気透過性部分７の内面側に、フッ素系撥油剤等による撥油加工を施しておくことにより、蒸気透過性部分７への脂質の含浸を防止できる。撥油剤としては、食品衛生上問題なければ種々のものを使用することができ、例えば、旭硝子製「ＡｓａｈｉＧｕａｙｄ」等を用いることができる。
【００２６】
このように、蒸気透過性部分７を、食品２と接触し易い部分を避けて配置することにより、蒸気透過性部分７と食品２とが接触し、食品中の脂質が蒸気透過性部分７に含浸してバクテリアバリア性を低下させることがなくなるので、上述のようにして得られた加熱調理食品は、常温での保存が可能となる。
【００２７】
さらに、上述のようにして得られた容器入り加熱調理食品を、ガスバリア性フィルムで包装することにより、酸素や水分の透過による食品２への悪影響を防止することができ、常温で長期保存が可能な無菌充填包装食品を得ることができる。ここで用いるガスバリア性フィルムは、従来からこの種の包装用フィルムとして用いられているものでよく、例えば、外層にナイロン，中間層にエチレン酢酸ビニルアルコール共重合体，内層（シーラント）にポリエチレンを積層したガスバリア性フィルム等を使用することができる。また、ガスバリア性フィルム内に脱酸素剤を封入しておくことにより、食品成分の酸化等も防止できる。このとき、脱酸素剤自体の殺菌は不要である。なお、容器本体５が十分なガスバリア性を有している場合は、上述のガスバリア性フィルムによる包装は、被覆材６の外面だけとしてもよい。
【００２８】
図５は、本発明の他の形態例を示す平面図である。本形態例は、被覆材６の蒸気非透過性部分８と容器本体５とに、十分なガスバリア性を有する材料をそれぞれ使用し、加熱処理後に蒸気非透過性部分８と容器本体５とをシールすることにより、そのまま常温で長期保存が可能な無菌充填包装食品が得られるようにしたものである。
【００２９】
すなわち、食品２を充填した凹部３の開口部を被覆する際に、被覆材６の蒸気非透過性部分８がフランジ部４の内周側に位置するように、蒸気透過性部分７をフランジ部４の外周側に位置させた状態とする。このとき、図に示すように、蒸気透過性部分７を位置させるフランジ部４を幅広に形成しておくことにより、蒸気透過性部分７に十分な面積を付与することができる。また、このフランジ部４の上面に、前述のような凹状部４ａを設けておく。そして、所定の加熱処理（調理）を行った後、符号Ｃの想像線で示すように、蒸気透過性部分７より内周側の蒸気非透過性部分８をフランジ部４及び凹状部４ａに熱圧着等によってシールすることにより、食品２の周囲全体をガスバリア性を有する材料で被覆した状態にすることができ、ガスバリア性を有する包装材を別に用意することなく、無菌充填包装食品を容易に低コストで得ることができる。
【００３０】
【実施例】
トレイ状の耐熱性プラスチック容器（エチレン酢酸ビニルアルコール共重合体の両側にポリプロピレンを積層したもの）の凹部内に、洗米・浸漬を行った米１０８ｇと、電解酸性水（殺菌水）からなる炊き水９２ｍｌとを充填し、その上に、加熱調理済みの鯛の切り身（２０ｇ）を乗せ、凹部開口部を、蒸気非透過性のポリエチレンフィルムと蒸気透過性を有する高密度ポリエチレン繊維シート（デュポン製「タイベック１０７３Ｂ」）とを貼り合わせた被覆材で被覆した。開口部の面積に対する蒸気透過性部分の割合は３％とした。このとき、鯛の切り身はポリエチレンフィルムに接触していたが、含浸等の異常は認められなかった。
【００３１】
次に、連続蒸し機により、１００℃の温度で４５分間炊飯を行った後、ガスバリア性フィルム（ナイロン／エチレン酢酸ビニルアルコール共重合体／ポリエチレン）で包装した。これを３５℃の大気中で保存し、経時的にサンプリングしてチオグリコール酸培地で無菌検査を行った。検査は、１回に付いて２０検体とした。
【００３２】
比較例として、被覆材を前記高密度ポリエチレン繊維シートのみとした場合についても、同様の操作により無菌検査を行った。
実施例及び比較例における検査結果を表１に示す。
【００３３】
【表１】

【００３４】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一部に蒸気透過性部分を設けた被覆材を用いることにより、各種食品を加熱調理する場合でも、クリーンルームを必要とせず、設備や包材が低コストで、かつ、高品質な無菌充填包装食品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】食品加熱用容器の一参考例を示す断面図である。
【図２】同じく一部切欠き平面図である。
【図３】本発明の食品加熱用容器の第１形態例を示す要部の断面図である。
【図４】本発明の食品加熱用容器の第２形態例を示す要部の断面図である。
【図５】本発明の他の形態例を示す食品加熱用容器の平面図である。
【符号の説明】
１…食品加熱用容器、２…食品、３…凹部、４…フランジ部、４ａ…凹状部、５…容器本体、６…被覆材、７…蒸気透過性部分、８…蒸気非透過性部分[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a food heating container, particularly, the relates to suitable for packaging shelf-stable aseptic filling and packaging food food heating container.
[0002]
[Prior art]
In recent years, products in which various foods are packaged in a sterile state have been widely distributed. Such foods are generally manufactured by a method of cooking and sterilizing by heating to a high temperature before or after sealing and packaging with a gas barrier film or the like.
[0003]
In the method of heat sterilization before sealed packaging, it is necessary to install expensive aseptic equipment such as clean rooms to prevent secondary contamination by bacteria etc. between the end of the sterilization process and sealing packaging. Increased investment has been a cause of high costs. For this reason, it is desirable to perform heat sterilization after hermetically sealed packaging, but depending on the type of food, there are some that are adversely affected in quality by heat treatment at high temperatures.
[0004]
Taking cooked rice as an example, about 10 ² to 10 ⁵ bacteria such as Bacillus genus, Micrococcus genus, and Pseudomonas genus adhere to the raw rice. In particular, it is difficult to sufficiently sterilize heat-resistant spores formed by Bacillus bacteria by heating only during cooking. In order to solve this problem, for example, as described in JP-A-5-176696, after cooking rice cooked by a conventional rice cooking method together with an oxygen scavenger in an aseptic facility, heat sterilization at a higher temperature is performed. Treatment is done to kill the heat-resistant spores. However, in this method, not only aseptic equipment such as a clean room is essential, but quality deterioration of cooked rice due to reheating at high temperature is inevitable.
[0005]
In addition, a method of suppressing the growth of microorganisms by a bacteriostatic agent is performed in the category of sterilization (approaching aseptic condition) instead of sterilization by excessive heating. However, in this case, many are not strictly sterile, and the quality of food is affected by the addition of a bacteriostatic agent. For example, in Japanese Patent Laid-Open No. 5-176669, a product having a bacteriostatic effect such as glucono delta lactone or organic acids is added to rice soaking water or rice cooking water to lower the pH after rice cooking, Although the method of improving the preservability of is described, the acidity and acidity smell appear in a product by these substances, and quality is impaired.
[0006]
For this reason, the present applicant uses water (electrolytic acid water) obtained on the anode side during electrolysis of sodium chloride solution or the like as a means for sterilizing food, and makes the food vapor-permeable and bacteria-barrier. A method of cooking by heating with a film having the above has been proposed (see JP-A-8-131136). This method is a low-cost method that eliminates quality deterioration due to excessive heating and addition of a bacteriostatic agent and does not require expensive aseptic equipment such as a clean room.
[0007]
However, according to the new knowledge of the present inventors, when the food containing a large amount of lipid comes into contact with the film, the lipid impregnates the film, thereby reducing the bacterial barrier property and shortening the storage period of the food. It turned out to be possible.
[0008]
The present invention has been made based on the above knowledge, and can take advantage of the previously proposed method and can be stored for a long time at room temperature even when the above-mentioned lipid-rich food is packaged. there is provided a heating vessel.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a first food heating container according to the present invention is provided with a flange on the periphery of an opening of a recess for storing food, and a covering material provided with a vapor impermeable portion and a vapor permeable portion. the in food heating container to cover the opening and joined to the flange portion, the vapor-permeable portion is provided on an outer peripheral portion of the covering material, by a vapor-permeable portion is positioned on the flange portion, wherein The outer peripheral portion of the vapor permeable portion of the covering material is joined only to the outer peripheral portion of the flange portion .
[0010]
Moreover, the 2nd food heating container which concerns on this invention provided the flange part in the opening part periphery of the recessed part for food storage, and provided the coating | covering material which provided the vapor | steam impermeable part and the vapor permeable part in the said flange part. In the food heating container that is joined to cover the opening, the vapor permeable portion is provided on an outer peripheral portion of the coating material, and a concave portion that forms a gap with the vapor permeable portion of the coating material is formed on the flange. It is provided on the inner peripheral side of the part, and the vapor permeable part is positioned on the flange part and the concave part and joined to the flange part .
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 and 2 show a reference example of a food heating container according to the present invention. FIG. 1 is a sectional view and FIG. 2 is a partially cutaway plan view. The food heating container 1 includes a tray-like container main body 5 provided with a flange portion 4 at the periphery of the opening of the concave portion 3 that stores the food 2, and the concave portion 3 joined to the flange portion 4 of the container main body 5. The covering material 6 is provided with a vapor permeable portion 7 and a vapor impermeable portion 8.
[0013]
The covering material 6 may be formed by, for example, joining a vapor permeable film that forms the vapor permeable portion 7 and a vapor non permeable film that forms the vapor non permeable portion 8 or a part of the vapor permeable film. It can be obtained by processing to make it vapor impermeable or by laminating a vapor impermeable film on a part of the vapor permeable film.
[0014]
The vapor permeable film has a function of transmitting vapor (vapor permeability) and a function of preventing microorganisms from transmitting (bacterial barrier property), and has heat resistance corresponding to the cooking temperature. Various materials can be used. For example, a film obtained by processing 100% high-density polyethylene fiber into a sheet, a mixed paper made of paper pulp and polyethylene fiber, or the like can be used.
[0015]
The vapor impermeable film has a predetermined heat resistance, and may have any bonding property necessary for bonding with the vapor permeable film, such as polyethylene usually used for food packaging, A laminated film of polyethylene and polyester can be suitably used.
[0016]
The vapor permeable film and the vapor impermeable film can be joined by thermocompression bonding (heat sealing), adhesion, or the like. Moreover, when processing the required part of a vapor-permeable film and making it vapor non-permeable, it can carry out by applying predetermined temperature and pressure to a vapor-permeable film. Furthermore, lamination | stacking with a vapor | steam permeable film and a vapor | steam impermeable film can be performed by a normal lamination process and adhesion | attachment according to the material of a film.
[0017]
On the other hand, the container body 5 is a normal heat-resistant synthetic resin sheet, for example, a sheet in which an ethylene vinyl acetate alcohol copolymer having a low oxygen permeability is used as an intermediate layer and polypropylene is laminated on both sides thereof in a tray shape. Can be used.
[0018]
In any case, the material other than the vapor permeable portion 7 has the heat resistance conventionally used for heating food packaging, and various materials can be used as long as there is no problem in the bonding property with the vapor permeable film. Can be used.
[0019]
The flange portion 4 of the container body 5 and the covering material 6 can be joined by an ordinary method such as heat sealing or adhesion, and the joint portion between the flange body 4 is a flange as shown by symbol A in FIG. The entire surface of the portion 4 may be used, and as indicated by the symbol B, only the outer peripheral portion or a linear shape may be used.
[0020]
The area of the vapor permeable portion 7 in the covering material 6 differs depending on the vapor permeable performance of the vapor permeable film, the properties of the food 2 to be filled, the heating conditions, etc. It is preferable to set it in the range of 5 to 75%. If the vapor permeable portion 7 is less than 0.5% of the opening area of the recess 3, it becomes difficult to sufficiently transmit the vapor generated during heating, and if it exceeds 75%, the lipid and vapor contained in the food The possibility of contact with the permeable portion 7 increases. Further, when the food 2 generates a large amount of steam when heated, the area of the vapor permeable portion 7 needs to be increased, but in order to avoid contact with the filled food 2 as much as possible, the vapor permeable portion 7 It is preferable to keep the required area as small as possible.
[0022]
Further, the volume of the recess 3 for storing food in the container body 5 is 90% or less, preferably 70% or less, of the volume of the food 2 when the required amount of food 2 is filled. It is preferable to do so. Thereby, since a moderate space | gap can be formed between the foodstuff 2 and the coating | covering material 6, the possibility of contact with the vapor-permeable part 7 and the foodstuff 2 can be made small.
[0023]
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a first embodiment of the food heating container of the present invention. By positioning the vapor permeable portion 7 of the covering material 6 on the flange portion 4, the vapor permeable portion 7 is shown. And the food 2 can be prevented more reliably. In this case, the flange portion 4 and the covering material 6 may be joined only to the outer peripheral portion indicated by the symbol B.
[0024]
Further, FIG. 4 is a cross-sectional view showing a second embodiment of the food heating container of the present invention, on the inner peripheral side of the flange portion 4 where the vapor permeable portion 7 is located, and the vapor permeable portion 7 and the flange. A concave portion 4a is formed between the surface and the surface to form a gap that is difficult for the food 2 to enter. The shape of the concave portion 4a is arbitrary, and may be provided on the entire inner peripheral side of the flange portion 4, and may be intermittent or may have a number of slit shapes. Thereby, even when the vapor permeable portion 7 is positioned on the flange portion 4, a sufficient vapor flow path can be secured .
[0025]
In addition, in order to prepare for the case where the top and bottom of the container is reversed and the food 2 containing lipid and the vapor permeable portion 7 come into contact with each other, an oil repellency treatment with a fluorine-based oil repellant or the like is applied to the inner surface side of the vapor permeable portion 7. By applying this, impregnation of the vapor permeable portion 7 with lipid can be prevented. As the oil repellent, various types can be used as long as there is no problem in food hygiene. For example, “Asahi Guayd” manufactured by Asahi Glass can be used.
[0026]
Thus, the vapor-permeable portion 7, by arranging so as to avoid the easy parts in contact with food 2, vapor-permeable portion 7 and food 2 and are in contact, lipid vapor permeable portion 7 in food Therefore, the cooked food obtained as described above can be stored at room temperature.
[0027]
Furthermore, by packaging the cooked food in a container obtained as described above with a gas barrier film, it is possible to prevent adverse effects on the food 2 due to permeation of oxygen and moisture, and long-term storage at room temperature is possible. Aseptically filled packaged food can be obtained. The gas barrier film used here may be one conventionally used as a packaging film of this type. For example, nylon is used for the outer layer, ethylene vinyl alcohol copolymer is used for the intermediate layer, and polyethylene is used for the inner layer (sealant). The gas barrier film etc. which were made can be used. Moreover, the oxidation etc. of a foodstuff component can be prevented by enclosing a deoxidizer in the gas barrier film. At this time, sterilization of the oxygen scavenger itself is unnecessary. In addition, when the container main body 5 has sufficient gas-barrier property, the packaging by the above-mentioned gas-barrier film is good also as only the outer surface of the coating | covering material 6. FIG.
[0028]
FIG. 5 is a plan view showing another embodiment of the present invention. In this embodiment, materials having sufficient gas barrier properties are used for the vapor impermeable portion 8 and the container main body 5 of the covering material 6 respectively, and the vapor impermeable portion 8 and the container main body 5 are sealed after the heat treatment. As a result, an aseptic packed food that can be stored for a long period of time at room temperature is obtained.
[0029]
That is, when the opening of the recess 3 filled with the food 2 is covered, the steam permeable portion 7 is placed on the flange portion so that the steam non-permeable portion 8 of the covering material 6 is located on the inner peripheral side of the flange portion 4. 4 is located on the outer peripheral side. At this time, as shown in the figure, a sufficient area can be provided to the vapor permeable portion 7 by forming the flange portion 4 in which the vapor permeable portion 7 is located wide. Further, the upper surface of the flange portion 4, preferably provided with recessed portions 4a as described above. And after performing predetermined heat processing (cooking), as shown with the imaginary line of the code | symbol C, the vapor | steam impermeable part 8 of the inner peripheral side rather than the vapor | steam permeable part 7 is heated to the flange part 4 and the recessed part 4a . By sealing by crimping or the like, the entire periphery of the food 2 can be covered with a gas barrier material, and aseptic filling and packaging food can be easily reduced without preparing a separate gas barrier packaging material. Can be obtained at a cost.
[0030]
【Example】
Boiled water consisting of 108g of washed and immersed rice and electrolytic acid water (sterilized water) in the recesses of a tray-like heat-resistant plastic container (polypropylene laminated on both sides of ethylene vinyl acetate alcohol copolymer) Filled with 92 ml, heat-cooked salmon fillet (20 g) is placed thereon, and the recess opening is formed with a vapor-impermeable polyethylene film and a vapor-permeable high-density polyethylene fiber sheet ("DuPont" Tyvek 1073B ") and a covering material bonded together. The ratio of the vapor permeable portion to the area of the opening was 3%. At this time, the salmon fillet was in contact with the polyethylene film, but no abnormality such as impregnation was observed.
[0031]
Next, after cooking for 45 minutes at a temperature of 100 ° C. with a continuous steamer, the rice was packaged with a gas barrier film (nylon / ethylene vinyl acetate alcohol copolymer / polyethylene). This was stored in an atmosphere of 35 ° C., sampled over time, and sterilized with a thioglycolic acid medium. The examination was performed for 20 samples at one time.
[0032]
As a comparative example, the sterility test was performed by the same operation when only the high-density polyethylene fiber sheet was used as the coating material.
Table 1 shows the test results in Examples and Comparative Examples.
[0033]
[Table 1]

[0034]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, by using a coating material partially provided with a vapor-permeable portion, even when various foods are cooked, a clean room is not required, and facilities and packaging materials are low. It is possible to obtain a high-quality, aseptically filled packaged food at a low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a reference example of a food heating container .
FIG. 2 is also a partially cutaway plan view.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a main part showing a first embodiment of a food heating container according to the present invention .
FIG. 4 is a cross-sectional view of the main part showing a second embodiment of the food heating container of the present invention .
FIG. 5 is a plan view of a food heating container showing another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Food heating container, 2 ... Food, 3 ... Recessed part, 4 ... Flange part, 4a ... Recessed part, 5 ... Container main body, 6 ... Coating material, 7 ... Steam-permeable part, 8 ... Steam-impermeable part

Claims

In the food heating container for covering the opening by providing a flange on the periphery of the opening of the recessed portion for storing food, and joining the covering provided with the vapor impermeable portion and the vapor permeable portion to the flange portion, The vapor permeable portion is provided on the outer peripheral portion of the covering material, the vapor permeable portion is positioned on the flange portion, and the outer peripheral portion of the vapor permeable portion of the covering material is joined only to the outer peripheral portion of the flange portion. A food heating container.

In the food heating container for covering the opening by providing a flange on the periphery of the opening of the recessed portion for storing food, and joining the covering provided with the vapor impermeable portion and the vapor permeable portion to the flange portion, Providing the vapor permeable portion on the outer peripheral portion of the covering material, providing a concave portion that forms a gap with the vapor permeable portion of the covering material on the inner peripheral side of the flange portion, the vapor permeable portion, the flange portion and the food heating container you characterized in that joined to the flange portion is positioned in the concave portion.