JP4001407B2 - 情報管理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコンピュータシステムにより生成される情報及びコンピュータシステムにより情報を生成するための情報としてのオーサリングプログラムを管理するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のコンピュータ技術の発達に伴い、デジタル化された種々の情報が電子的なネットワークを介して大量に流通するようになっている。従来、コンピュータシステムによる処理対象である情報の単位としてのファイルデータ(以下、コンテンツと言う)を処理するオーサリングプログラムはCD-ROM, フレキシブルディスク等の記録媒体からインストールされるか、またはネットワークを経由してオンラインでダウンロードされるかにより、コンピュータシステムに取り込まれ、その後にそれらのプログラムにより個々のコンテンツの処理が行なわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況においては、オーサリングプログラム,コンテンツの管理、たとえば著作権を保証すること、改竄を防止すること、セキュリィティを維持すること等は従来の紙上に印字された紙ベースの情報のコピー防止,施錠可能な保管場所への格納等とは根本的に異なる手法が必要になる。従来においても、セキュリィティを目的としてコンテンツの暗号化処理が行なわれることはあったが、未だ一般化されてはおらず、また技術的にも普及しているとは言い難い。
【0004】
ところで、上述のようにコンテンツの暗号化を確実に行ない得るようにすることにより、個々のユーザレベルにおける情報管理はある程度は可能になるとは思われるが、個々のユーザにとっては暗号化の処理及び解読のための操作が煩雑であり、また社会に広く流通させるためには暗号化アルゴリズムの普遍性が必要になるが、その必要性を満たすためには暗号化アルゴリズムを公開しなければならず、種々の問題を伴う。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、個々のオーサリングプログラムに付与されているユニークIDをオーサリングプログラムにより生成及び/又は処理されたコンテンツにコピーすると共に、個々のコンテンツにも別途ユニークIDを付与することにより、個々のコンテンツを生成又は処理したオーサリングプログラムを識別し得るようにした情報管理方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、個々のオーサリングプログラムにユニークな識別子(ユニークID)を付与し、そのオーサリングプログラムを用いてコンテンツを取り扱う際に個々のコンテンツにそれを処理したオーサリングプログラムのユニークIDをコピーし、更に個々のコンテンツにも別途ユニークIDを付与することによって、社会に流通するオーサリングプログラム及びコンテンツの個々を識別可能にする。このような手法によって、情報管理を容易に行ない、また著作権保護, セキュリィティ等、種々の方面への応用を容易に可能にすることを目的とする。
【0007】
このような本発明では、個々のオーサリングプログラム及びコンテンツはユニークIDを有しているため、もしオーサリングプログラム又はコンテンツがコピーされた場合にはそのユニークIDも当然のことながら同時にコピーされる。従って、不正にオーサリングプログラム,コンテンツを所持しているか否かの判定は、そのオーサリングプログラム,コンテンツのユニークIDを参照することにより直ちに可能になる。即ち、そのオーサリングプログラム,コンテンツのユニークIDからはそのオーサリングプログラムがインストールされた環境,そのコンテンツが生成された環境が特定可能であるため、その環境と現時点での環境とを比較することにより、そのオーサリングプログラム,コンテンツが不正に入手されたものであるか否かの判定が可能になる。また、コピーによりオーサリングプログラム,コンテンツを不正に入手した後にユニークIDが変更された場合には、そのオーサリングプログラムの使用,そのコンテンツへのアクセスが不可能になるため、オーサリングプログラム,コンテンツをコピーする行為そのものが無意味になる。
【0008】
本発明に係る情報管理方法は、ファイルデータを生成及び/又は処理するオーサリングプログラムが記録されている記録媒体と、該記録媒体へのアクセスが可能であり、前記オーサリングプログラムを実行する制御手段とを含むコンピュータシステムにより情報を管理する情報管理方法において、前記制御手段は、前記オーサリングプログラムを外部からインストールする際に、第1のユニークな識別子を前記オーサリングプログラムと共に読み込んで前記記録媒体に記録し、前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを生成した場合に、前記記録媒体に記録されている第1のユニークな識別子を当該ファイルデータにコピーすると共に、第2のユニークな識別子を生成して当該ファイルデータに付与し、前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを更新処理する場合に、前記記録媒体に記録されている第1のユニークな識別子を含むファイルデータのみを更新処理し、前記制御手段は、生成した全ての第2のユニークな識別子を前記記録媒体に記録し、前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを更新処理する際に、処理対象のファイルデータに含まれる第2のユニークな識別子と前記記録媒体が記憶している第2のユニークな識別子とを比較することにより処理対象のファイルデータが前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムの実行により生成及び/又は処理されたファイルデータであるか否かを判断することを特徴とする。
【0009】
このような本発明に係る情報管理方法では、ファイルデータを生成及び/又は処理するオーサリングプログラムがコンピュータシステムにインストールされた場合に、個々のオーサリングプログラムの識別が可能になる。また、ファイルデータが生成された場合、または既存のファイルデータが処理された場合に、第1のユニークな識別子からそのファイルデータを扱ったオーサリングプログラムの識別が可能になる。更に、個々のファイルデータを第2のユニークな識別子から識別することが可能になる。
【0012】
また本発明に係る情報管理方法は、オンライン接続された管理機関によりコンピュータシステムへの許可が与えられた場合に当該コンピュータシステムへのインストールが可能であり、ファイルデータを生成及び/又は処理するオーサリングプログラムが記録されている記録媒体と、該記録媒体へのアクセスが可能であり、前記オーサリングプログラムを実行する制御手段とを含むコンピュータシステムにより情報を管理する情報管理方法において、前記制御手段は、前記オーサリングプログラムを外部からインストールする際に、前記管理機関により生成され、前記オーサリングプログラムと一体的に読み取られるべくなした第1のユニークな識別子を前記オーサリングプログラムと共に読み込んで前記記録媒体に記録し、前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを生成した場合に、前記記録媒体に記録されている第1のユニークな識別子を当該ファイルデータにコピーすると共に、第2のユニークな識別子を生成して当該ファイルデータに付与し、前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを更新処理する場合に、前記記録媒体に記録されている第1のユニークな識別子を含むファイルデータのみを更新処理し、前記制御手段は、生成した全ての第2のユニークな識別子を前記記録媒体に記録し、前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを更新処理する際に、処理対象のファイルデータに含まれる第2のユニークな識別子と前記記録媒体が記憶している第2のユニークな識別子とを比較することにより処理対象のファイルデータが前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムの実行により生成及び/又は処理されたファイルデータであるか否かを判断することを特徴とする。
【0013】
このような本発明の情報管理方法では、オンライン接続された管理機関によりコンピュータシステムへのインストールの許可が与えられた場合に当該コンピュータシステムへのインストールが可能であり、ファイルデータを生成及び/又は処理するオーサリングプログラムのコンピュータシステムへのインストールに際して、第1のユニークな識別子が管理機関により生成され、コンピュータシステムにインストールされるため、オーサリングプログラムがコンピュータシステムにインストールされた場合に、個々のオーサリングプログラムの識別が可能になる。また、ファイルデータが生成された場合、または既存のファイルデータが処理された場合に、第1のユニークな識別子からそのファイルデータを扱ったオーサリングプログラムの識別が可能になる。更に、個々のファイルデータを第2のユニークな識別子から識別することが可能になる。
【0016】
また本発明に係る情報管理方法は、ファイルデータを生成及び/又は処理するオーサリングプログラムが記録されている記録媒体と、該記録媒体へのアクセスが可能であり、前記オーサリングプログラムを実行する制御手段とを含むコンピュータシステムにより情報を管理する情報管理方法において、前記制御手段は、前記オーサリングプログラムを外部からインストールする際に、前記オーサリングプログラムと一体的に読み取られるべくなした第1のユニークな識別子を当該コンピュータシステムに固有の情報に基づいて生成し、前記オーサリングプログラムと共に前記記録媒体に記録し、前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを生成した場合に、前記記録媒体に記録されている第1のユニークな識別子を当該ファイルデータにコピーすると共に、第2のユニークな識別子を生成して当該ファイルデータに付与し、前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを更新処理する場合に、前記記録媒体に記録されている第1のユニークな識別子を含むファイルデータのみを更新処理し、前記制御手段は、生成した全ての第2のユニークな識別子を前記記録媒体に記録し、前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを更新処理する際に、処理対象のファイルデータに含まれる第2のユニークな識別子と前記記録媒体が記憶している第2のユニークな識別子とを比較することにより処理対象のファイルデータが前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムの実行により生成及び/又は処理されたファイルデータであるか否かを判断することを特徴とする。
【0017】
このような本発明に係る情報管理方法ではファイルデータを生成及び/又は処理するオーサリングプログラムのコンピュータシステムへのインストールに際して、第1のユニークな識別子が当該コンピュータシステムに固有の情報に基づいて生成され、当該コンピュータシステムにインストールされるため、それがコンピュータシステムにインストールされた場合に、個々のオーサリングプログラムの識別が可能になる。また、ファイルデータが生成された場合、または既存のファイルデータが処理された場合に、第1のユニークな識別子からそのファイルデータを扱ったオーサリングプログラムの識別が可能になる。更に、個々のファイルデータを第2のユニークな識別子から識別することが可能になる。
【0020】
また本発明に係る情報管理方法は、ファイルデータを生成及び/又は処理するオーサリングプログラムが記録されている記録媒体と、該記録媒体へのアクセスが可能であり、前記オーサリングプログラムを実行する制御手段とを含むコンピュータシステムにより情報を管理する情報管理方法において、前記制御手段は、前記オーサリングプログラムを外部からインストールする際に、任意の情報を前記オーサリングプログラムと一体的に読み取られるべくなした第1のユニークな識別子を前記オーサリングプログラムと共に前記記録媒体に記録し、前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを生成した場合に、前記記録媒体に記録されている第1のユニークな識別子を当該ファイルデータにコピーすると共に、第2のユニークな識別子を生成して当該ファイルデータに付与し、前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを更新処理する場合に、前記記録媒体に記録されている第1のユニークな識別子を含むファイルデータのみを更新処理し、前記制御手段は、生成した全ての第2のユニークな識別子を前記記録媒体に記録し、前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを更新処理する際に、処理対象のファイルデータに含まれる第2のユニークな識別子と前記記録媒体が記憶している第2のユニークな識別子とを比較することにより処理対象のファイルデータが前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムの実行により生成及び/又は処理されたファイルデータであるか否かを判断することを特徴とする。
【0021】
このような本発明の情報管理方法では、ファイルデータを生成及び/又は処理するオーサリングプログラムのコンピュータシステムへのインストールに際して、任意の情報が第1のユニークな識別子として外部からコンピュータシステムにインストールされるため、それがコンピュータシステムにインストールされた場合に、個々オーサリングプログラムの識別が可能になる。また、ファイルデータが生成された場合、または既存のファイルデータが処理された場合に、第1のユニークな識別子からそのファイルデータを扱ったオーサリングプログラムの識別が可能になる。更に、個々のファイルデータを第2のユニークな識別子から識別することが可能になる。
【0022】
また上述の第1のユニークな識別子は、コンピュータシステムを構成する1または複数のハードウェア(具体的には CPU及び/又はハードディスク)に予め付与されている情報に基づいて、前記制御手段により生成されることを特徴とする。
【0023】
このような本発明の情報管理方法では上述の第1のユニークな識別子がコンピュータシステムを構成する1または複数のハードウェア(具体的には CPU及び/又はハードディスク)に予め付与されている情報に基づいて生成されるため、オーサリングプログラムがインストールされたコンピュータシステムの特定が可能になる。
【0028】
また本発明に係る情報管理方法は、上述の第1のユニークな識別子には所定のアルゴリズムに従った検査情報が付属し、更に当該オーサリングプログラム中に、またはそれに付随して、当該オーサリングプログラムに付与されている第1のユニークな識別子と検査情報との同一性を検査する検査用プログラムが付属することを特徴とする。
【0029】
このような本発明の情報管理方法では、オーサリングプログラムに付与される上述の第1のユニークな識別子と、検査情報との同一性が検査用プログラムにより検査されるため、オーサリングプログラムの第1のユニークな識別子が改竄されたか否かが自動的に検査される。
【0034】
また本発明に係る情報管理方法は、前記オーサリングプログラムの実行によりファイルデータに付与される第2のユニークな識別子は、当該オーサリングプログラムの種類及び/又は名称を含むことを特徴とする。
【0035】
このような本発明の情報管理方法では、ファイルデータを生成したオーサリングプログラムの種類及び/又は名称が容易に判明する。
【0036】
また本発明に係る情報管理方法は、ファイルデータに付与される第2のユニークな識別子には所定のアルゴリズムに従った検査情報が付属し、更に当該ファイルデータを生成及び/又は処理したオーサリングプログラム中に、またはそれに付随して、ファイルデータに付与される第2のユニークな識別子と検査情報との同一性を検査する検査用プログラムが付属することを特徴とする。
【0037】
このような本発明の情報管理方法では、ファイルデータに付与される上述の第2のユニークな識別子と、検査情報との同一性が検査用プログラムにより検査されるため、ファイルデータの第2のユニークな識別子が改竄されたか否かが自動的に検査される。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0039】
図1は本発明の情報管理方法の第1の実施の形態を説明するための模式図である。
【0040】
製造業者によってオーサリングプログラムにユニークIDを付与する場合を示す模式図である。製造業者がオーサリングプログラムを記録した記録媒体 (CD-ROM, フレキシブルディスク,ROMカートリッジ等) を作成する際に、電子的に読み取り可能なユニークID(以下、プログラムIDと言う) をその記録媒体に記録しておく。たとえば、図1の模式図に示されているように、製造業者において記録媒体としてのCD-ROM1にオーサリングプログラム101 を電子的に読み取り可能に記録する際に、同時に、プログラムID 102をも同様に電子的に読み取り可能に記録する。
【0041】
なお、参照符号100 は検査プログラムであり、詳細は後述する。また、図1では省略してあるが、図2の模式図に示されているように、オーサリングプログラムのユニークIDであるプログラムID 102には検査情報1020が付属している。このような検査情報1020は、その生成アルゴリズムがそのオーサリングプログラム121 の製造業者またはオーサリングプログラム121 自身に保持されており、従って部外者には不明である。
【0042】
このようにして製造されたCD-ROM1をユーザが入手して図1に示されているように、自身が使用するコンピュータシステム、たとえばパーソナルコンピュータPCのCD-ROMドライブCDD に装入し(OP11)、オーサリングプログラム101 をパーソナルコンピュータPCにインストールする操作を行なうと、CD-ROM1に記録されているオーサリングプログラム101 が電子的に読み出されてパーソナルコンピュータPCにインストールされる(OP12)ことは勿論であるが、プログラムID 102も同時にCD-ROM1から電子的に読み取られてパーソナルコンピュータPCにインストールされる(OP13)。
【0043】
具体的には、CD-ROM1に記録されていたオーサリングプログラム101 はパーソナルコンピュータPCに内蔵されているかまたは外部に接続されている記録媒体としてのハードディスク12に新たにオーサリングプログラム121 として、CD-ROM1に記録されていたプログラムID 102はハードディスク12に新たにプログラムID 122としてそれぞれコピーされて書き込まれ、記録される。
【0044】
なお、CD-ROM1に記録されているプログラムID 102がハードディスク12にコピーされる際には、プログラムID 102に付属する検査情報1020も同時にハードディスク12に記録されるが、図1では省略してある。また、CD-ROM1に記録されている検査プログラム100 も同時にCD-ROM1から電子的に読み取られて検査プログラム150 としてハードディスク12に記録される。
【0045】
従って、オーサリングプログラム121 にはその製造時点で付与されたプログラムID 102と同一のユニークIDがプログラムID 122として付与されているため、ハードディスク12からこのオーサリングプログラム121 が他のコンピュータシステムへコピーされた場合にはプログラムID 122も同時にコピーされる。このため、そのプログラムID 122を調べる (読み取る) ことにより、オーサリングプログラム121 が不正にコピーされたか否かを判断することが可能になる。
【0046】
また、パーソナルコンピュータPCに既にインストールされている、換言すればハードディスク12に既に記録されているオーサリングプログラム121 のプログラムID 122が改竄された場合には、検査情報1020が改竄後のプログラムID 122には対応しないことになるため、ハードディスク12に記録されている検査プログラム150 により、検査情報1020がプログラムID 122と対応していないことが検出される。この場合には、検査プログラム150 により、オーサリングプログラム121 の動作を強制的に中断するか、ユーザに対して警告を発するか、更にはオーサリングプログラム121 の機能を制限して使用を許可するか、等のいずれかの処理を採るようにすることが可能である。
【0047】
なお、従来のCD-ROMの製造に際しては一般的には音楽用のCDと同様に、マザー (原盤) からスタンプ (型) を作成し、このスタンプにより製品としてのCD-ROMを大量複製している。しかし、本発明ではユニークIDを個々のCD-ROMに電子的に読み取り可能に記録する必要性から、上述のような従来の手法は採用出来ないため、書き込み可能ないわゆるCD-R(Rewritable CD-ROM) と称されるCD-ROMを利用してオーサリングプログラムとそのユニークID (プログラムID) とを電子的に読み取り可能に記録する。
【0048】
但し、全てのオーサリングプログラムにユニークなIDを付与するのではなく、たとえば所謂ロットナンバ、あるいはバージョンナンバで代用するような場合には、従来同様の製造方法である程度まとまった数に同一のプログラムIDを付与してもよい。
【0049】
図3は本発明の情報管理方法の第2の実施の形態を説明するための模式図であり、ネットワークを通じてプログラムIDを付与する場合が示されている。また、図4はその場合の手順を示すフローチャートである。
【0050】
このような従来同様のCD-ROM1をユーザがまず自身のパーソナルコンピュータPCのCD-ROMドライブCDD に装入し (ステップS11, OP21)、その後にネットワークNWを介して管理機構MCに対してインストール要求を行なう (ステップS12, OP22)。これに対して管理機構MCからはネットワークNWを介してパーソナルコンピュータPCに対して当該オーサリングプログラム101 のインストールを許可するキーと共にユニークIDが送信される (ステップS13, OP23)。
【0051】
パーソナルコンピュータPCでは、この管理機構MCから与えられたキーとCD-ROM1に記録されているキーとを対照し (ステップS14)、インストール許可が与えられたと判断した場合には (ステップS14 で”YES ”) 、CD-ROM1からオーサリングプログラム101 がパーソナルコンピュータPCにインストールされる (ステップS15, OP24)。従来であればこれでオーサリングプログラム101 のインストール操作は終了するが、本発明では更に、管理機構MCがネットワークNWを介して送付されたユニークIDもパーソナルコンピュータPCにプログラムID 122としてインストールされる (ステップS15, OP25)。
【0052】
具体的には、CD-ROM1に記録されていたオーサリングプログラム101 はパーソナルコンピュータPCに内蔵されているかまたは外部に接続されている記録媒体としてのハードディスク12にオーサリングプログラム121 としてコピーされて書き込まれ、記録される。一方、管理機構MCからネットワークNWを介して送られてきたユニークIDはハードディスク12にユニークID 122として書き込まれて記録される。
【0053】
なおこの際、CD-ROM1に記録されている検査プログラム100 もハードディスク12に検査プログラム150 として記録されること、またプログラムID 122には図2に示されているように検査情報1020が付属していることも第1の実施の形態と同様である。
【0054】
従って、オーサリングプログラム121 には管理機構MCから付与されたプログラムID 102がコピーされたプログラムID 122が付与されることになるため、ハードディスク12からこのオーサリングプログラム121 が他の記録媒体へコピーされた場合にはプログラムID 122も同時にコピーされる。このため、そのプログラムID 122を検出することにより、オーサリングプログラム121 が本来は誰のものであるか、より具体的には誰にインストールが許可されたものであるかが判明するので、従って不正にコピーされたか否かを判断することが可能になる。
【0055】
また、パーソナルコンピュータPCに既にインストールされているオーサリングプログラム121 のプログラムID 122が改竄された場合にも、第1の実施の形態と同様の処理を検査プログラム150 が採ることが可能である。
【0056】
図5は本発明の情報管理方法の第3の実施の形態を説明するための模式図であり、それぞれのオーサリングプログラムがインストールされるハードウェア、即ちパーソナルコンピュータPC等に固有のユニークID (プログラムID) を付与する場合が示されている。また、図6はその場合の手順を示すフローチャートである。
【0057】
この場合には、CD-ROM1には通常のそれと同様にオーサリングプログラム101 のみが記録されており、プログラムIDは記録されていない。このようなCD-ROM1をユーザが入手して自身が使用しているパーソナルコンピュータPCにインストールする際には、ユーザがそれをCD-ROMドライブCDD に装入すると (ステップS21, OP31)、従来同様にCD-ROM1に電子的に読み取り可能に記録されているオーサリングプログラム101 がCD-ROMドライブCDD により読み取られてハードディスク12にオーサリングプログラム121 としてコピーされて書き込まれ、記録される (ステップS31, OP32)。但し、この際同時に、そのパーソナルコンピュータPC固有のハードウェア情報から新たにユニークIDが生成されてプログラムID 122としてハードディスク12に書き込まれて記録される (ステップS32, OP33)。
【0058】
なおこの際、CD-ROM1に記録されている検査プログラム100 もハードディスク12に検査プログラム150 として記録されることは第1の実施の形態と同様である。また、またプログラムID 122には図2に示されているように検査情報1020が付属しているが、これはプログラムID 122が新たに生成される際に、オーサリングプログラム121 が保持しているアルゴリズムにより新たに生成される。
【0059】
この場合のプログラムID 122は、 CPUのユニークIDのみでもよいし、ハードディスク12のシリアルナンバのみでもよいし、あるいは両者をマージした値を用いてもよい。要は、パーソナルコンピュータPCを構成するハードウェアに固有の情報であって、CD-ROM1からオーサリングプログラムをハードディスク12に記録する際に CPUが電子的に読み取ることとハードディスク12に電子的に書き込むことが可能であればよい。
【0060】
具体的には、ハードディスク12にはその製造時点において、電子的に読み取り可能にシリアルナンバ S/Nが記録されている。また、CPU 15にはその製造時点において、電子的に読み取り可能なユニークID 151が記録されている。このようなハードディスク12のシリアルナンバ S/N及び/又はCPU 15のユニークID 151は電子的に読み取り可能であるので、それらを単独で、または併用して新たなユニークID (プログラムID 122) を生成することが可能である。
【0061】
従って、オーサリングプログラム121 にはインストール時点でそのパーソナルコンピュータPCに固有の情報に基づいてプログラムID 122が付与されているため、ハードディスク12からこのオーサリングプログラム121 が他のコンピュータシステムへコピーされた場合にはプログラムID 122も同時にコピーされる。このため、そのプログラムID 122を検出することにより、オーサリングプログラム121 が不正にコピーされたか否かを判断することが可能になる。
【0062】
また、パーソナルコンピュータPCに既にインストールされているオーサリングプログラム121 のプログラムID 122が改竄された場合にも、第1の実施の形態と同様の処理を検査プログラム150 が採ることが可能である。
【0063】
図7は本発明の情報管理方法の第4の実施の形態を説明するための模式図であり、オーサリングプログラムがパーソナルコンピュータPC等のコンピュータシステムにインストールされる際に、何らかの手法によって人為的にユニークID (プログラムID) を付与する場合が示されている。また、図8はその際の手順を示すフローチャートである。
【0064】
この場合には、CD-ROM1には通常のそれと同様にオーサリングプログラム101 のみが記録されており、プログラムIDは記録されていない。このようなCD-ROM1をユーザが入手して自身のパーソナルコンピュータPCにインストールする際には、ユーザがそれをCD-ROMドライブCDD に装入すると (ステップS31, OP41)、従来同様にCD-ROM1に電子的に読み取り可能に記録されているオーサリングプログラム101 がCD-ROMドライブCDD により読み取られてハードディスク12にオーサリングプログラム121 としてコピーされて書き込まれ、記録される (ステップS32, OP42 。但し、この際同時に、そのパーソナルコンピュータPCのユーザに対してプログラムIDの設定が要求される。これに従ってユーザは何らかの手法により、たとえばキーボードKBからのキー入力により任意の情報 (ユニークID) をパーソナルコンピュータPCに入力する (ステップS33, OP43)。このようにしてパーソナルコンピュータPCに入力されたユニークIDはプログラムID 122としてハードディスク12に書き込まれて記録される (ステップS34, OP44)。
【0065】
なおこの際、CD-ROM1に記録されている検査プログラム100 もハードディスク12に検査プログラム150 として記録されることは第1の実施の形態と同様である。また、またプログラムID 122には図2に示されているように検査情報1020が付属しているが、これはプログラムID 122が新たに生成される際に、オーサリングプログラム121 が保持しているアルゴリズムにより新たに生成される。
【0066】
この場合のプログラムIDは、ユーザによって全く任意に設定可能であってもよいし、そのオーサリングプログラムのたとえばマニュアル等において特定の情報が指示されていてもよい。また、プログラムIDの入力は上述のようなキーボードKBからの入力のみならず、モニタの画面上に表示された数字, アルファベットをマウスで指示することにより入力するようにしてもよいし、更にたとえば音声認識技術を利用してユーザが音声入力するようにしてもよい。
【0067】
従って、オーサリングプログラム121 にはインストール時点においてユーザによりプログラムID 122が付与されるため、ハードディスク12からこのオーサリングプログラム121 が他のコンピュータシステムへコピーされた場合にはプログラムID 122も同時にコピーされる。このため、そのプログラムID 122を検出することにより、オーサリングプログラム121 が不正にコピーされたか否かを判断することが可能になる。
【0068】
以上に示されているように、オーサリングプログラムにユニークなプログラムIDを付与する4種類の手法について説明したが、これらはそれぞれ単独で使用することも勿論可能であるが、任意に組み合わせて使用することも可能であることは言うまでもない。
【0069】
なお、上述の各実施の形態では記録媒体としてのハードディスク12にオーサリングプログラム121 及びプログラムID 122を記録するようにしているが、コンピュータシステムがオーサリングプログラム121 を起動して所定の処理を行ない得るのであればハードディスク12に限らず、たとえばフレキシブルディスク, RAM,フラッシュメモリ,EEPROM,書き換え可能な光磁気ディスク等であってもよいし、またそれらの記録媒体がパーソナルコンピュータPC内に固定的に内蔵されている状態であっても、外部に固定的に接続されている状態であっても、更に容易に脱着可能な形態であってもよい。
【0070】
また、パーソナルコンピュータPCに既にインストールされているオーサリングプログラム121 のプログラムID 122が改竄された場合にも、第1の実施の形態と同様の処理を検査プログラム150 が採ることが可能である。
【0071】
ところで、上述のようなオーサリングプログラムにより生成及び/又は処理され、次に処理されるまで保存されるべき対象であるファイルデータ(以下、コンテンツと言う)に関しても上述のオーサリングプログラムの場合と同様にユニークIDを付与することが可能であり、また著作権の保証,改竄の防止等の面からもある意味ではオーサリングプログラムよりも重要である。以下、コンテンツにユニークIDを付与する方法について説明する。
【0072】
図9は本発明の情報管理方法の第5の実施の形態を説明するための模式図であり、コンピュータシステムであるパーソナルコンピュータPCにおいてオーサリングプログラムによりコンテンツを処理する際に、個々のコンテンツにもユニークIDを付与する場合が示されている。
【0073】
ハードディスク12には前述の本発明方法のいずれかによりオーサリングプログラム121 とそれに付与されたプログラムID 122とがそれぞれ記録されている。このような状態のパーソナルコンピュータPCにおいてオーサリングプログラム121 を使用して新たなコンテンツ131 を生成してハードディスク12に記録した場合、またはハードディスク12に既に記録されている既存のコンテンツ131 に対して何らかの処理を行なう都度、その新たに生成された、または処理されたコンテンツ131 内にはそれを新たに生成した、または処理したオーサリングプログラム121 に付与されているプログラムID 122がコピーされ、コンテンツID 132として保持される(OP51)。
【0074】
なお、図9では省略してあるが、図10の模式図に示されているように、コンテンツ131 のユニークIDである各コンテンツID 132には検査情報1320が付属している。このような検査情報1320は、その生成アルゴリズムがそのオーサリングプログラム121 の製造業者またはオーサリングプログラム121 自身に保持されており、従って部外者には不明である。
【0075】
従って、コンテンツ131 にはそれを処理したオーサリングプログラム121 のプログラムID 122と同一のコンテンツID 132が必ず含まれていることになり、他のオーサリングプログラムがそのコンテンツ131 を処理しようとした場合にそれに含まれるコンテンツID 132を認識することが可能になる。このことにより、オーサリングプログラム121 と同種のオーサリングプログラムの全てが個々のプログラムIDを含んでいるコンテンツのみを処理するようにプログラムされていれば、コンテンツ131 はそのコンテンツID 132と同一のプログラムID 122を有するオーサリングプログラム121 のみによって処理可能になる。
【0076】
また、パーソナルコンピュータPCのハードディスク12に既に記録されているコンテンツ131 のコンテンツID 132が改竄された場合には、コンテンツID 132に付属する検査情報1320が改竄後のコンテンツID 132には対応しないことになるため、ハードディスク12に記録されている検査プログラム150 により、検査情報1320がコンテンツID 132と対応していないことが検出される。この場合には、検査プログラム150 により、オーサリングプログラム121 の動作を強制的に中断するか、ユーザに対して警告を発するか、更にはオーサリングプログラム121 の機能を制限して使用を許可するか、等のいずれかの処理を採るようにすることが可能である。
【0077】
図11は本発明の情報管理方法の第6の実施の形態を説明するための模式図であり、コンピュータシステムであるパーソナルコンピュータPCにおいてオーサリングプログラムによりコンテンツを処理する際に、個々のコンテンツにもユニークIDを付与する他の場合が示されている。
【0078】
ハードディスク12には前述の本発明方法のいずれかによりオーサリングプログラム121 とそれに付与されたプログラムID 122とがそれぞれ記録されている。このような状態のパーソナルコンピュータPCにおいてオーサリングプログラム121 を使用して新たなコンテンツ131 を生成してハードディスク12に記録した場合に、その新たに生成されたコンテンツ131 内にそれを新たに生成したオーサリングプログラム121 に付与されているプログラムID 122がコピーされてコンテンツID 132として保持されることは上述の第5の実施の形態と同様であるが、それと共にオーサリングプログラム121 が個々のコンテンツ131 専用の新たなコンテンツID 133を生成してコンテンツ131 内に保持させる(OP61)。
【0079】
この場合にオーサリングプログラム121 が個々のコンテンツ131 に対して付与するコンテンツID 133を生成する際には、日付,時刻,乱数発生等、種々の情報が利用可能である。
【0080】
このようなコンテンツ131 にはそれを処理したオーサリングプログラム121 のプログラムID 122と同一のコンテンツID 132と共に個々のコンテンツ131 をも特定するコンテンツID 133が必ず含まれていることになり、他のオーサリングプログラムがそのコンテンツ131 を処理しようとした場合にそれを認識することが可能になることは図10に示されている第5の実施の形態と同様であるが、更にコンテンツ131 自体を特定することも可能になる。このことにより、図10に示されている第5の実施の形態と同様に、オーサリングプログラム121 と同種のオーサリングプログラムの全てが個々のプログラムIDを含んでいるコンテンツのみを処理するようにプログラムされていれば、コンテンツ131 はそのコンテンツID 132と同一のプログラムID 122を有するオーサリングプログラム121 のみによって処理可能になると共に、たとえばオーサリングプログラム121 が自身が新たに生成したコンテンツの全てに付与したコンテンツIDを記憶していれば、たとえオーサリングプログラム121 がコピーされてそのコピーされたオーサリングプログラム121 で生成されたコンテンツ131 であっても識別可能になる。
【0081】
また、パーソナルコンピュータPCのハードディスク12に既に記録されているコンテンツ131 のコンテンツID 132が改竄された場合にも、第5の実施の形態と同様の処理を検査プログラム150 が採ることが可能である。
【0082】
図12は本発明の情報管理方法の第7の実施の形態を説明するための模式図であり、コンピュータシステムであるパーソナルコンピュータPCにおいてオーサリングプログラムによりコンテンツを処理する際に、個々のコンテンツにもユニークID (コンテンツID) を付与する更に他の場合が示されている。
【0083】
ハードディスク12にはオーサリングプログラム121 とそれに付与されたプログラムID 122とがそれぞれ記録されている。このような状態のパーソナルコンピュータPCにおいてオーサリングプログラム121 を使用して新たなコンテンツ131 を生成してハードディスク12に記録した場合に、その新たに生成されたコンテンツ131 内にそれを新たに生成したオーサリングプログラム121 に付与されているプログラムID 122がコピーされてコンテンツID 132として保持される(OP51)と共に、オーサリングプログラム121 により個々のコンテンツ131 専用の新たなコンテンツID 133が生成されてコンテンツ131 内に保持される(OP61)ことも上述の図11に示されている第6の実施の形態と同様であるが、同時に、オーサリングプログラム121 のツール名123 も新たにコンテンツID 134としてコンテンツ131 内に保持される(OP71)。
【0084】
この場合にオーサリングプログラム121 が個々のコンテンツ131 に対して付与するコンテンツID 133 を生成する手法は上述の図11に示されている第6の実施の形態と同様であり、また、コンテンツ131 に保持されるコンテンツ131 のツール名123 としては、たとえば「ワードプロセッサ」, 「スプレッドシート」等のようなコンテンツ131 の種類を表すコード、またはたとえば「オアシス」, 「ワード」等のようなコンテンツ131 の具体的な名称 (商品名) を表すコードが使用される。
【0085】
従って、コンテンツ131 にはそれを処理したオーサリングプログラム121 のプログラムID 122と同一のコンテンツID 132と共に個々のコンテンツ131 をも特定するコンテンツID 133と更にオーサリングプログラム121 の具体的なツール名とが必ず含まれていることになり、前述の図11に示されている第6の実施の形態と同様に他のオーサリングプログラムがそのコンテンツ131 を処理しようとした場合にそれを認識することが可能になることは図11に示されている第6の実施の形態と同様であるが、更にコンテンツ131 を処理したオーサリングプログラムの種類, 名称をも容易に特定することも可能になる。
【0086】
また、パーソナルコンピュータPCのハードディスク12に既に記録されているコンテンツ131 のコンテンツID 132が改竄された場合にも、第5の実施の形態と同様の処理を検査プログラム150 が採ることが可能である。
【0087】
【発明の効果】
以上に詳述したように本発明の情報管理方法によれば、個々のオーサリングプログラム及びコンテンツはユニークな識別子(ユニークID)を有しているため、もしオーサリングプログラム又はコンテンツがコピーされた場合にはそのユニークIDも当然のことながら同時にコピーされる。従って、不正にオーサリングプログラム,コンテンツを所持しているか否かの判定は、そのオーサリングプログラム,コンテンツのユニークIDを参照することにより直ちに可能になる。即ち、そのオーサリングプログラム,コンテンツのユニークIDからはそのオーサリングプログラムがインストールされた環境,そのコンテンツが生成された環境が特定可能であるため、その環境と現時点での環境とを比較することにより、そのオーサリングプログラム,コンテンツが不正に入手されたものであるか否かの判定が可能になる。また、コピーによりオーサリングプログラム,コンテンツを不正に入手した後にユニークIDが変更された場合には、そのオーサリングプログラムの使用,そのコンテンツへのアクセスが不可能になるため、オーサリングプログラム,コンテンツをコピーする行為そのものが無意味になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の情報管理方法の第1の実施の形態を説明するための模式図である。
【図2】オーサリングプログラムのプログラムIDに付属する検査情報の模式図である。
【図3】 本発明の情報管理方法の第2の実施の形態を説明するための模式図である。
【図4】本発明の情報管理方法の手順を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の情報管理方法の第3の実施の形態を説明するための模式図である。
【図6】本発明の情報管理方法の手順を示すフローチャートである。
【図7】 本発明の情報管理方法の第4の実施の形態を説明するための模式図である。
【図8】本発明の情報管理方法の手順を示すフローチャートである。
【図9】 本発明の情報管理方法の第5の実施の形態を説明するための模式図である。
【図10】各コンテンツIDに付属する検査情報の模式図である。
【図11】 本発明の情報管理方法の第6の実施の形態を説明するための模式図である。
【図12】 本発明の情報管理方法の第7の実施の形態を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 CD-ROM
12 ハードディスク
15 CPU
100 検査プログラム
101 オーサリングプログラム
102 プログラムID
121 オーサリングプログラム
122 プログラムID
131 コンテンツ
132 コンテンツID
133 コンテンツID (ハードウェアのユニークID)
134 コンテンツID (ツール名)
150 検査プログラム
151 (CPUの) ユニークID
123 ツール名
1020 検査情報
1320 検査情報
MC 管理機構
NE ネットワーク
S/N (ハードディスク12の)シリアルナンバ
KB キーボード

Claims (9)

  1. ファイルデータを生成及び/又は処理するオーサリングプログラムが記録されている記録媒体と、該記録媒体へのアクセスが可能であり、前記オーサリングプログラムを実行する制御手段とを含むコンピュータシステムにより情報を管理する情報管理方法において、
    前記制御手段は、前記オーサリングプログラムを外部からインストールする際に、第1のユニークな識別子を前記オーサリングプログラムと共に読み込んで前記記録媒体に記録し、
    前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを生成した場合に、前記記録媒体に記録されている第1のユニークな識別子を当該ファイルデータにコピーすると共に、第2のユニークな識別子を生成して当該ファイルデータに付与し、
    前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを更新処理する場合に、前記記録媒体に記録されている第1のユニークな識別子を含むファイルデータのみを更新処理し、
    前記制御手段は、生成した全ての第2のユニークな識別子を前記記録媒体に記録し、
    前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを更新処理する際に、処理対象のファイルデータに含まれる第2のユニークな識別子と前記記録媒体が記憶している第2のユニークな識別子とを比較することにより処理対象のファイルデータが前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムの実行により生成及び/又は処理されたファイルデータであるか否かを判断すること
    を特徴とする情報管理方法。
  2. オンライン接続された管理機関によりコンピュータシステムへの許可が与えられた場合に当該コンピュータシステムへのインストールが可能であり、ファイルデータを生成及び/又は処理するオーサリングプログラムが記録されている記録媒体と、該記録媒体へのアクセスが可能であり、前記オーサリングプログラムを実行する制御手段とを含むコンピュータシステムにより情報を管理する情報管理方法において、
    前記制御手段は、前記オーサリングプログラムを外部からインストールする際に、前記管理機関により生成され、前記オーサリングプログラムと一体的に読み取られるべくなした第1のユニークな識別子を前記オーサリングプログラムと共に読み込んで前記記録媒体に記録し、
    前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを生成した場合に、前記記録媒体に記録されている第1のユニークな識別子を当該ファイルデータにコピーすると共に、第2のユニークな識別子を生成して当該ファイルデータに付与し、
    前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを更新処理する場合に、前記記録媒体に記録されている第1のユニークな識別子を含むファイルデータのみを更新処理し、
    前記制御手段は、生成した全ての第2のユニークな識別子を前記記録媒体に記録し、
    前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを更新処理する際に、処理対象のファイルデータに含まれる第2のユニークな識別子と前記記録媒体が記憶している第2のユニークな識別子とを比較することにより処理対象のファイルデータが前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムの実行により生成及び/又は処理されたファイルデータであるか否かを判断すること
    を特徴とする情報管理方法。
  3. ファイルデータを生成及び/又は処理するオーサリングプログラムが記録されている記録媒体と、該記録媒体へのアクセスが可能であり、前記オーサリングプログラムを実行する制御手段とを含むコンピュータシステムにより情報を管理する情報管理方法において、
    前記制御手段は、前記オーサリングプログラムを外部からインストールする際に、前記オーサリングプログラムと一体的に読み取られるべくなした第1のユニークな識別子を当該コンピュータシステムに固有の情報に基づいて生成し、前記オーサリングプログラムと共に前記記録媒体に記録し、
    前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを生成した場合に、前記記録媒体に記録されている第1のユニークな識別子を当該ファイルデータにコピーすると共に、第2のユニークな識別子を生成して当該ファイルデータに付与し、
    前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを更新処理する場合に、前記記録媒体に記録されている第1のユニークな識別子を含むファイルデータのみを更新処理し、
    前記制御手段は、生成した全ての第2のユニークな識別子を前記記録媒体に記録し、
    前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを更新処理する際に、処理対象のファイルデータに含まれる第2のユニークな識別子と前記記録媒体が記憶している第2のユニークな識別子とを比較することにより処理対象のファイルデータが前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムの実行により生成及び/又は処理されたファイルデータであるか否かを判断すること
    を特徴とする情報管理方法。
  4. ファイルデータを生成及び/又は処理するオーサリングプログラムが記録されている記録媒体と、該記録媒体へのアクセスが可能であり、前記オーサリングプログラムを実行する制御手段とを含むコンピュータシステムにより情報を管理する情報管理方法において、
    前記制御手段は、前記オーサリングプログラムを外部からインストールする際に、任意の情報を前記オーサリングプログラムと一体的に読み取られるべくなした第1のユニークな識別子を前記オーサリングプログラムと共に前記記録媒体に記録し、
    前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを生成した場合に、前記記録媒体に記録されている第1のユニークな識別子を当該ファイルデータにコピーすると共に、第2のユニークな識別子を生成して当該ファイルデータに付与し、
    前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを更新処理する場合に、前記記録媒体に記録されている第1のユニークな識別子を含むファイルデータのみを更新処理し、
    前記制御手段は、生成した全ての第2のユニークな識別子を前記記録媒体に記録し、
    前記制御手段は、前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムを実行してファイルデータを更新処理する際に、処理対象のファイルデータに含まれる第2のユニークな識別子と前記記録媒体が記憶している第2のユニークな識別子とを比較することにより処理対象のファイルデータが前記記録媒体に記録されているオーサリングプログラムの実行により生成及び/又は処理されたファイルデータであるか否かを判断すること
    を特徴とする情報管理方法。
  5. 前記第1のユニークな識別子は、前記コンピュータシステムを構成する1または複数のハードウェアに予め付与されている情報に基づいて、前記制御手段により生成されることを特徴とする請求項に記載の情報管理方法。
  6. 前記ハードウェアは、前記制御手段としての CPU及び/又は前記記録媒体としてのハードディスクであることを特徴とする請求項に記載の情報管理方法。
  7. 前記第1のユニークな識別子には所定のアルゴリズムに従った検査情報が付属し、更に当該オーサリングプログラム中に、またはそれに付随して、当該オーサリングプログラムに付与されている第1のユニークな識別子と前記検査情報との同一性を検査する検査用プログラムが付属することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の情報管理方法。
  8. 前記オーサリングプログラムの実行によりファイルデータに付与される第2のユニークな識別子は、当該オーサリングプログラムの種類及び/又は名称を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の情報管理方法。
  9. 前記ファイルデータに付与される第2のユニークな識別子には所定のアルゴリズムに従った検査情報が付属し、更に当該ファイルデータを生成及び/又は処理したオーサリングプログラム中に、またはそれに付随して、前記ファイルデータに付与される第2のユニークな識別子と前記検査情報との同一性を検査する検査用プログラムが付属することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の情報管理方法。
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