JP4000565B2 - 光ファイバ切断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバに傾斜した末端面を形成する光ファイバ切断装置に係り、特に複数本並列した光ファイバに傾斜した末端面を形成する光ファイバ切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信速度の高速化、通信の遠隔化及び通信データ量の増大に伴い、通信システムにおける信号を伝送する媒体として従来の金属製信号線に変わり光ケーブルを採用する場合が急増している。その光通信システムでは、従来の金属製信号線と同様に、変換接続や光ファイバ同士の相互接続が必要となる。光学的に理想的な状態で光ファイバを相互接続するためには、相互接続する光ファイバの末端面の形状精度と位置精度が重要となる。
【0003】
例えば光ファイバを相互接続する光デバイスとして、光信号の入力側と出力側とでそれぞれに複数本並列した光ファイバを備え、入力側あるいは出力側の光ケーブルを機械的に操作して光信号の伝送経路を切替える機械式光スイッチ(以下光スイッチと称する。)がある。かかる入力側の光ファイバの末端面は、その末端面による信号損失(反射損失)を低減するために、光ファイバの軸心に垂直な方向に対し例えば8°前後の角度を有する傾斜末端面とされている。また、相互接続部における信号損失のバラツキを防止するため、入力側と出力側の光ファイバは、それぞれの傾斜末端面が10〜30μm程度の微小な空隙で相対するよう非接触な状態で相互接続されている。
【0004】
上記のように入力側と出力側の光ファイバの傾斜末端面を徴小な空隙で相対させつつ、伝送経路を切替える際にそれぞれが衝突する動作不良を防止するためには、それぞれの傾斜末端面の位置精度を所定の範囲に収める必要がある。すなわち、傾斜末端面の軸心方向の位置精度は数μm程度で、その軸心廻りの位置精度は、楕円形状の傾斜末端面の短軸が略水平な状態となるよう数°程度で光スイッチへ組込む必要がある。
そのような位置精度となるように光ファイバを個々に光スイッチへ組込む場合には、ファイバの位置合わせの基準面となる傾斜末端面の形状精度が重要であり、傾斜末端面の角度のバラツキが数°程度で、平面度のバラツキが数μm程度の光ファイバを準備する必要があった。
また、そのような形状精度の傾斜末端面を、複数本並列した光ファイバに前記した位置精度で同時に形成でき、そのまま光スイッチへ組込むことができれば極めて効率的であり、工業生産上の面で望ましいものであった。
【0005】
光ファイバに傾斜末端面を形成する光ファイバ切断装置の一例が下記特許文献1に開示されており、その概略構造を図6に示す。特許文献1の光ファイバ切断装置は、光ファイバ9の下方に配設したカッター54と、光ファイバ9を介してカッター54の上方に配設すると共に光ファイバ9を押圧する先端部55aを備え上下移動可能にしたアンビル55と、光ファイバ9の軸心方向においてカッター54の左側に配設した光ファイバ9を保持する保持手段52と、右側に配設した光ファイバ9を保持し、緊張する緊張手段53とを有し、アンビル55の先端部55aは、光ファイバ9の軸心方向においてカッター54の刃部に対し左側にずれた位置となるよう配設したものである。
【0006】
特許文献1の光ファイバ切断装置は、保持手段52と緊張手段53により光ファイバ9をその軸芯方向(矢印d)に保持しつつ緊張して光ファイバ9へ引張力を付与し、下方(矢印c)へ移動したアンビル55の先端部55aで光ファイバ9を押圧して光ファイバ9に曲げ力を付与するとともに光ファイバ9の下部をカッター54へ押圧して光ファイバ9に傷を入れ、該傷より光ファイバ9と先端部55aの押圧部へ向かい該引張力と曲げ力により光ファイバ51を斜めに切断し、光ファイバ9に傾斜末端面915を形成するものである。
【0007】
別の光ファイバ切断装置の一例が下記特許文献2に開示されており、その概略構造を図7に示す。特許文献2の光ファイバ切断装置は、「複数の光ファイバ(9)の末端の端面に、角度の傾いた切断面を形成する装置であって、ひとつの支持面を有するベース部(67)と、該支持面に複数の光ファイバ(9)を固定する[一対の]固定手段(62及び63)と、該各光ファイバ(9)の末端を同時にねじるねじり手段(64)と、該末端近傍において各光ファイバ(9)に傷をつける刻み手段(65)とを備えたことを特徴とする光ファイバ切断装置。」であり、光ファイバ9を緊張する緊張部材631と、光ファイバ9を介して刻み手段(65)に相対するよう配設したアンビル66とを備えている。
【0008】
特許文献2の光ファイバ切断装置は、固定手段62、63で保持した複数本並列した光ファイバ9を緊張部材631により軸芯方向(矢印e)に引張って光ファイバ9へ引張力を付与し、ねじり手段64によりファイバ9を軸心廻り(矢印f)にねじり光ファイバ9へねじり力を付与し、下方へ(矢印g)移動したアンビル66により光ファイバ9を刻み手段65に押圧して光ファイバ9の下面に傷を入れ、該引張力とねじり力により光ファイバ9を該傷から切断して複数本並列した光ファイバ9に傾斜末端面915を形成するものである。
【0009】
【特許文献1】
国際出願特許WO9854608A1号公報
【特許文献2】
特開平6−317711号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の光ファイバ切断装置では、所定の形状精度の傾斜末端面を光ファイバ9に形成することができない場合があるという問題があった。すなわち、該光ファイバ切断装置では、曲げ力で傾斜末端面を形成するために、傾斜末端面915が湾曲状となり、所定の平面度の傾斜末端面915を形成できない場合があった。また、傾斜末端面915の下端はカッター54でファイバ9の下面に入れた傷であり、その下端は一定の位置とすることができるが、前記した曲げ力及び引張力の微妙な違いにより傾斜末端面915の上端の位置はばらつきやすく、よって、所定の角度の傾斜末端面915を形成できない場合があった。
【0011】
また、特許文献2の光ファイバ切断装置では、所定の形状精度と位置精度の傾斜末端面を複数本並列した光ファイバ9に形成することができない場合があるという問題があった。すなわち、該光ファイバ切断装置では、ねじり力で傾斜末端面915を形成するため、傾斜末端面915が螺旋状となり、所定の平面度の傾斜末端面915を形成できない場合があった。また、切断後に光ファイバ9のねじりが戻っても、光ファイバ9ごとの曲げ弾性率や曲げ力の微妙な差異により傾斜末端面915の軸心廻りの位置にバラツキが発生する場合があった。
もって、切断後、そのまま光スイッチに組込むことができないため効率的に光ファイバを組込むことができないという問題があった。
【0012】
本発明は、上記した問題を鑑みてなされたものであり、所定の形状精度で光ファイバに傾斜末端面を形成できるとともに、そのような形状精度の傾斜末端面を複数本並列した光ファイバに所定の位置精度となるよう同時に形成できる光ファイバ切断装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の光ファイバ切断装置は、1)光ファイバの軸心に対し相対すると共に光ファイバを押圧するよう配設する一対の刃を備え、前記一対の刃を、当該一対の刃を結ぶ直線が前記光ファイバの軸心に垂直な方向に対し所定角度だけ傾斜した状態で配設し、少なくとも一方の刃を押圧して一対の刃により光ファイバに一対の傷を入れると共に一対の刃を結ぶ直線に沿う剪断力を光ファイバに付与する切断手段と、2)光ファイバの軸心に沿い切断手段の両側から光ファイバを保持しつつ緊張して、光ファイバの軸心に沿う引張力を光ファイバに付与する保持手段とを有し、前記切断手段による剪断力と前記保持手段による引張力とを同時に前記光ファイバへ付与することにより一対の傷が連結するよう光ファイバを切断して光ファイバに傾斜末端面を形成することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の光ファイバ切断装置について、その実施の形態の一例を示した図1〜5に基づき以下説明する。以下の説明では、複数本並列した光ファイバに傾斜末端面を形成する光ファイバ切断装置について述べているが、本発明の光ファイバ切断装置はそれに限られることなく、例えば単線の光ファイバに傾斜末端面を形成することも可能である。
図1は、複数本並列した光ファイバ1に傾斜末端面を形成する光ファイバ切断装置の実施態様の一例を示した概略構成図であり、光ファイバ1を切断する前の状態を示している。図2は、図1の光ファイバ切断装置の切断手段3を示す拡大図であり、光ファイバ1を切断している状態を示している。図3は、図1の光ファイバ切断装置の保持手段2を示す拡大図である。図4は、図3の保持手段2の要部拡大断面図である。図5は、光ファイバ1の切断状況を説明する図1の部分拡大図である。
【0015】
なお、図2に示すように、光ファイバ1の軸心をX軸とし、上刃321aと下刃311aを結んだ、X軸に直交した方向に対し角度θで交わる直線を切断軸(以下S軸と称する。)とし、X軸とS軸の交点を原点Oとし、紙面において上下方向でX軸に直交する軸をY軸、紙面に対し垂直な方向でX、Y軸に共に直交する軸をZ軸とする。
【0016】
図1に示すように、本実施態様の光ファイバ切断装置は、Z軸方向に複数本並列した光ファイバ1の軸心(X軸)に対して相対すると共にY軸に対して所定の角度θで傾斜して光ファイバ1に当接する一対の刃311a及び321aを備えた切断手段3と、X軸に沿い切断手段3の両側から光ファイバ1を保持しつつ緊張する保持手段2と、切断手段3及び保持手段2を上面に配設すると共にポール41を立設したベース4とを有している。
【0017】
上記構成の光ファイバ切断装置は、前記切断手段3の刃321aを光ファイバ1に押圧して光ファイバ1の上下面に一対の傷を入れると共に光ファイバにS軸に沿う剪断力を付与し、複数本並列した光ファイバ1を切断手段3の両側から保持手段2で保持しつつX軸方向に緊張して光ファイバ1に引張力を付与し、前記一対の傷を連結するようその引張力と剪断力により1対の傷を連結するよう光ファイバ1を切断し、複数本並列した光ファイバに同時に傾斜末端面を形成するものである。以下、切断手段3、保持手段2の順にその構成を説明し、次に光ファイバ切断装置の動作を詳細に説明する。
【0018】
まず、切断手段3の構成について図2に基づき説明する。
切断手段3は、光ファイバ1の下方に設けた下刃部31と、光ファイバ1を介して下刃部31の上方に設けた上刃部32とを有している。
下刃部31は、光ファイバ1の下面に傷を入れる下刃311aを備えた下刃体311と、S軸に沿うように配設した下刃311aが光ファイバ1の下面に当接するように下刃体311を固設した下刃体固設部材312とを有している。本実施態様の下刃311aは、図において右上方に向くように配設しており、その角度θは3°〜12°の間から適宜設定するが、前述したように末端面による反射損失を防止するためには8°程度とすることが望ましい。
【0019】
上刃部32は、光ファイバ1の上面に傷を入れる上刃321aを備えた上刃体321と、前記下刃311aと上刃321aがX軸に対し相対するよう上刃体321を固設する上刃体固設部材325と、S軸に沿い上刃体保持部325を案内する案内部材322と、案内部材322を固定すると共に共通ベース4に立設した固定部材326と、一端部を固定部材326に、他端部を上刃体保持部材325に連結し、S軸方向で右上方に向かう力を上刃体保持部材325へ作用する弾性部材323と、上刃体保持部材325をS軸に沿い光ファイバ1の側へ移動した際に光ファイバ1の上面を上刃321aが押圧するよう案内部材322の移動を拘束するストッパ(図示せず)とを有している。前記弾性部材323を設けることにより、上刃体保持部材325の無負荷時の位置を光ファイバ1の上方に保持することができ、もって光ファイバ切断装置へ光ファイバ1を脱着する際に上刃体保持部材325や上刃体321が邪魔になることがない。弾性部材323には、バネやゴムなどを使用することができる。
【0020】
上述した切断手段3において、上刃体保持部材325をS軸に沿い光ファイバ1の側へ移動すれば、上刃321aは光ファイバ1の上面を押圧し、光ファイバ1へS軸に沿う押圧力を作用する。その押圧力は、光ファイバ1の下面に当接した下刃311aにもS軸に沿い作用する。もって、図5(a)に示すように、光ファイバ1の上下面でS軸と交わる点に1対の傷114が入り、S軸に沿う剪断力(矢印b)が光ファイバ1へ付与される。
【0021】
次に、保持手段2の構成について図3、4に基づき説明する。
保持手段2は、X軸に沿う方向で切断手段3の一方側に配設した保持部21と、切断手段3を介して他方側に配設した緊張部22を有している。本実施態様では、図において右側に保持部21を、左側に緊張部22を配設している。
図3、4に示すように、保持部21は、Z軸方向に複数本並列した光ファイバ1を、その傾斜末端面を形成する端部(以下切断部と称する。)11を片持ち梁状となるよう保持するホルダ211と、ホルダ211を挿着する凹状溝212と、ホルダ211を溝部212に固定する固定部材213と、切断部11の固定側端部112の下方に配設し固定側端部112を載置する載置部材214と、光ファイバ1を介して載置部材214の上方に相対するよう配設し、載置部材214と共に該固定側端部112を挟持する押え部材215とを有している。
【0022】
図4に示すように、複数本並列した光ファイバ1に傾斜末端面を形成した後に、前述した光スイッチのような光デバイスへ光ファイバ1を組込む場合には、組込む仕様に合わせて光ファイバ1を並列できるようなホルダ211とすればよい。
【0023】
緊張部22は、切断部11の自由側端部111を載置する顎部223aを備えた下部把持部材223と、その顎部223aと共にその自由側端部111を挟持する顎部221aを備えた上部把持部材221と、X軸に沿い下部把持部材223を案内する案内部材224と、下部把持部材223に一端部を連結し、ベース4に立設したポール41に他端部を連結し、X軸に沿い左方へ下部把持部材223を引張る弾性部材225を有している。上部把持部材221は、下部把持部材223とピン222で蝶番状に連結されており、もって上部把持部材221はピン222を中心に回動可能になされている。弾性部材225には、バネやゴムなどを使用することができる。
なお、下部把持部材221と上部把持部材223の顎部を低弾性ゴム等とすれば、複数本の光ファイバ1に均等に引張力が作用するので好ましい。
【0024】
以上説明した保持手段2によれば、複数本並列した光ファイバ1を保持したホルダ211を凹状溝212へ挿着し、押え部材215と載置部材214により切断部11の固定側端部112を、上部把持部材221と下部把持部材223によりその自由側端部111を挟持して、該切断部11は動かないよう保持される。弾性部材225により下部把持部材223はX軸に沿い左方に引張られ、もって図5(a)に示すように、該切断部11にはX軸に沿い作用する引張力(矢印a)が付与される。
【0025】
以上説明した本実施態様の光ファイバ切断装置に基づいて光ファイバ1に傾斜末端面を形成する方法を以下説明する。
(光ファイバのホルダへの取付工程)
図4に示すように、Z軸方向に複数本並列するよう光ファイバ1をホルダ211に保持する。
(ホルダの取付工程)
図3に示すように、ホルダ211を凹状溝212に挿着する。この際固定部材213によりホルダ211は凹状溝212へ固定される。光ファイバ1の切断部11の固定側端部112を載置部材214の上に載置し、その自由側端部111を下部把持部材223の顎部223aの上に載置する。
【0026】
(光ファイバの保持、緊張工程)
載置部材214と押え部材215により固定側端部112を、上部把持部材221と下部把持部材223の顎部221a、223aで自由側端部111を挟持する。その後、弾性部材225により下部把持部材223はX軸に沿い左方に引っ張られ、もって図5(a)に示すように、該切断部11にはX軸に沿い作用する引張力(矢印a)が付与される。
【0027】
(光ファイバの切断工程)
図2に示すように、上刃体保持部材325をS軸に沿い切断部11の方へ移動し、該切断部11の上面に上刃321aを押圧し、光ファイバ1へS軸に沿う押圧力を作用する。図5(a)に示すように、その押圧力はS軸に沿い伝達され、切断部11の下面に当接した下刃311aにも作用する。上刃321aと下刃311aが押圧する点、すなわち切断部11の上下面とS軸が交わる点には上刃321aと下刃311aにより1対の傷114が形成され、またS軸に沿い作用する剪断力(矢印b)が切断部11へ付与される。
よって、図5(b)に示すように、(光ファイバの保持、緊張工程)で付与した引張力(矢印a)と剪断力(矢印b)により、その1対の傷を起点とし、それらが連結するように切断部11はS軸に沿い直線的に切断され、もって所定の角度θで平面状の傾斜末端面115が、複数本並列した光ファイバ1に同時に形成される。
【0028】
(光ファイバの取外工程)
傾斜末端面が形成された複数本並列した光ファイバ1を、ホルダ211に保持したままの状態で凹状溝212から取外し、そのまま光スイッチへ組込む。
【0029】
以上説明したように、本発明の光ファイバ切断装置によれば、光ファイバ1の切断部11の上下面とS軸が交わる一定の位置に一対の傷114を入れることができ、更に光ファイバ1に付与した引張力と剪断力により、その1対の傷114を起点としてそれらが連結するようにS軸に沿い直線的に切断部11を切断するので、角度θと平面度のバラツキの少ない形状精度に優れた傾斜末端面を形成することができる。
【0030】
加えて、複数本並列した光ファイバ1を、上記のようにして同時に切断するのでX軸方向において同じ位置に傾斜末端面を形成することができ、更に剪断力により切断するので切断後にX軸廻りの位置の変化がなく、よって、X軸方向やX軸廻りの位置精度に優れた傾斜末端面を複数本並列した光ファイバ1に形成することができる。
更に加えて、傾斜末端面が形成された複数本並列した光ファイバ1はホルダ211に保持したままの状態で、例えば前記光スイッチなどの光デバイスに組込むことができる。
【0031】
なお、かかる光ファイバ切断装置においては、下刃311aと上刃321aの切れ味が重要となる。すなわち下刃311aと上刃321aの材料は、刃先端の半径を小さくでき、耐磨耗性の高い、例えばダイヤモンド又はCBN(立方晶ボロンナイトライド)などの材料を用いることが望ましく、単結晶ダイヤモンドであれば好適である。刃先端の角度は、下刃311aと上刃321aの再研磨など前後処理の作業性と光ファイバ1の切れ味を考慮して60度以上120度以下とすることが望ましい。
【0032】
光ファイバ1へ付与する一本当たりの引張力が50g以上の場合には、傾斜末端面の角度が小さくなり垂直に近づく場合がある。また、それが20g以下の場合には傾斜末端面にうねりが発生する場合がある。もって、光ファイバ1へ作用する一本当たりの引張力は20g以上、50g以下であることが望ましい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光ファイバ切断装置で複数本並列した光ファイバを切断すれば、形状精度に優れた傾斜末端面を形成できるとともに、複数本並列した光ファイバにおいて傾斜末端面の位置精度に優れた光ファイバを得ることができ、もって、入力側と出力側の光ファイバの相互接続部における信号損失のバラツキや動作不良の少ない光デバイスを極めて効率的に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ切断装置の実施態様の一例を示した概略構成図である。
【図2】図1の光ファイバ切断装置の切断手段を示す要部拡大図であり。
【図3】図1の光ファイバ切断装置の保持手段を示す要部拡大図である。
【図4】図3の保持手段の要部拡大断面図である。
【図5】光ファイバの切断状況を説明するための図1の部分拡大図である。
【図6】従来の光ファイバ切断装置の一例の概略構成図である。
【図7】従来の光ファイバ切断装置の別の概略構成図である。
【符号の説明】
1:光ファイバ、11:切断部
2:保持手段、21:固定部、22:緊張部
3:切断手段、31:下刃部、32:上刃部
4:ベース

Claims (1)

  1. 1)光ファイバの軸心に対し相対すると共に光ファイバを押圧するよう配設する一対の刃を備え、前記一対の刃を、当該一対の刃を結ぶ直線が前記光ファイバの軸心に垂直な方向に対し所定角度だけ傾斜した状態で配設し、少なくとも一方の刃を押圧して一対の刃により光ファイバに一対の傷を入れると共に一対の刃を結ぶ直線に沿う剪断力を光ファイバに付与する切断手段と、
    2)光ファイバの軸心に沿い切断手段の両側から光ファイバを保持しつつ緊張して、光ファイバの軸心に沿う引張力を光ファイバに付与する保持手段とを有し
    前記切断手段による剪断力と前記保持手段による引張力とを同時に前記光ファイバへ付与することにより一対の傷が連結するよう光ファイバを切断して光ファイバに傾斜末端面を形成することを特徴とする光ファイバ切断装置。
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