JP3999692B2

JP3999692B2 - camera

Info

Publication number: JP3999692B2
Application number: JP2003087765A
Authority: JP
Inventors: 宏遠藤
Original assignee: Fujifilm Corp
Current assignee: Fujifilm Corp
Priority date: 2003-03-27
Filing date: 2003-03-27
Publication date: 2007-10-31
Anticipated expiration: 2023-03-27
Also published as: JP2004294820A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体を撮影するカメラであって、特にそのカメラを撮影者に向けて撮影者自身を撮影するセルフポートレートモードを有するカメラに関する。
【０００２】
【従来の技術】
撮影者の中にはカメラを自分に向けて持ち、自分でレリーズ操作を行なって撮影を行なう、いわゆるセルフポートレート撮影を行なう人がいる。カメラの中には、このようなセルフポートレート撮影が行なわれることを想定してセルフポートレートモードという撮影モードが付加されたカメラもある。
【０００３】
このセルフポートレートモードが指定され、セルフポートレートでの撮影が行なわれるときには、カメラ内にセルフポートレートに適した撮影条件が設定されて撮影が行なわれる（例えば特許文献１参照）。この特許文献１では、セルフポートレートモードが指定されると、所定の距離範囲内に被写体が位置するものとしてピントが所定の距離に固定され、撮影が行なわれる。このようにしておくと、このカメラが備える測距装置により被写体までではなく背景までの被写体距離が測定されたとしてもその所定の距離付近に位置する撮影者が鮮明に撮影される。しかし、セルフポートレートモードにおいて、このように所定の距離にピントが固定されてまうと、被写体は鮮明に撮影されるものの、背景にピンボケが生じてしまう。セルフポートレートモードに関するものではないが、被写体から背景にまでピントをあわせて撮影を行なう技術はいくつか開示されている（例えば特許文献２、特許文献３、特許文献４参照）。しかし、これら特許文献２、特許文献３、特許文献４のものでは、セルフポートレートモードでの撮影のように近距離での撮影を行なうときに、被写体から背景にまでピントをあわせて撮影を行なうと行なったことについてはなんら触れられていない。
【０００４】
また、セルフポートレートモードでの撮影は室内で閃光を発光して行なわれることが多い。このように閃光を伴う撮影が行なわれるときに、測距装置により被写体までの被写体距離が測定されずに背景までの被写体距離が測定されるようなことが起こると、閃光の光量の調節をうまく行なえずに露光オーバが発生しまうことがある。
【０００５】
【特許文献１】
特開平２０００−３０５１３３号公報
【特許文献２】
特開平２０００−２８４１６９号公報
【特許文献３】
特開平２０００−３２１４８３号公報
【特許文献４】
特開平２００２−２４４０２２号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑み、セルフポートレートモードで撮影を行なうのに適したピントの設定はもとより、そのピントの設定に応じた適正露光量を得るカメラを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のカメラは、被写体を撮影するカメラにおいて、
そのカメラを撮影者に向けてその撮影者自身を撮影するセルフポートレートモードを含む複数の撮影モードの中から任意の撮影モードを指定するモード切替操作子と、
上記モード切替操作子によりセルフポートレートモードが指定された場合において、上記測距装置で測定された被写体距離が所定の第１の距離よりも遠距離であるか否かを判定し、その第１の距離よりも近距離の場合は、その被写体距離にピントを設定するとともに、その第１の距離よりも遠距離の場合は、撮影時の絞りが所定の小絞り条件に合致するか否かに応じて、それぞれ、その第１の距離よりも遠距離の第２の距離にピントを設定もしくはその第２の距離よりも近距離の第３の距離にピントを設定するピント設定装置とを備えたことを特徴とする。
【０００８】
上記本発明のカメラによれば、上記モード切替操作子により上記セルフポートレートモードが指定され、上記測距装置で測定された被写体距離が上記所定の第１の距離よりも近距離であると上記ピント設定装置により判定された場合には、被写体距離が正確に測定されたものとして、その測距装置が測定した被写体距離にピントの設定が行われる。
【０００９】
ここではポートレート撮影が行なわれるときの撮影光学系の撮影画角は不変であり、その撮影画角内を占有する被写体の面積が被写体距離に応じて変わることを利用し、被写体距離が第１の距離よりも近距離に存在するときには撮影画角内を被写体が大きく占有し、測距装置での測定が比較的正確に行われるとしている。そうすると、その第１の距離よりも近距離の被写体距離が測定された場合には、被写体が撮影画角内をかなり大きく占めるものとして上記ピント設定装置によりその被写体距離にピントの設定を行なえる。
【００１０】
これに対し、上記測距装置によりその第１の距離よりも遠距離の被写体距離が測定された場合には、被写体が撮影画角内を占める率が減り、背景が大きく撮影画角内を占め、上記測距装置により背景側が測定される率が高くなるものとしている。そこで、上記ピント設定装置により上記第１の距離よりも遠距離のいずれかの位置にピントの設定を行なって被写体のほかに背景の撮影も行なえるようにしている。このときには、絞りを絞れば絞るほど、被写界深度は深くなるということを利用して、上記測距装置で測定された被写体距離が上記第１の距離よりも遠距離の場合であって上記ピント設定装置が所定の小絞り条件に合致すると判定した場合には、上記ピント設定装置で上記第１の距離よりも遠距離の上記第２の距離にピントの設定が行なわれる。そうすると小絞りで被写界深度を深くして撮影を行なうことができ、その第２の距離よりも近距離の第１の距離付近から第２の距離よりも充分遠距離の方にまでピントをあわせ、背景を含めた撮影を行なうことができる。
【００１１】
また上記小絞り条件に合致しない場合には、絞りを小絞りよりも開き気味で撮影を行なわなければならない。そこで小絞り条件に合致しない場合には、上記ピント設定装置で、上記第２の距離よりも近距離の第３の距離に上記絞りの開きに応じてピントの設定を行ない、その第３の距離前後の、その絞りの開きに応じた被写界深度にピントをあわせて被写体および被写体近傍の背景の撮影が行なわれる。このようにしておくと、絞りの開きに応じて、上記第２の距離よりも近距離の上記第３の距離にピントを合わせ、被写体近傍の背景とともに被写体の撮影を鮮明に行なえる。
【００１２】
ここで、上記第３の距離が上記第１の距離と同一の距離に設定されていることが好ましい。
【００１３】
そうすると上記測距装置で測定された被写体距離が上記第１の距離より遠距離であると上記ピント設定装置が判定したときに、上記測距装置の測定結果に拠らず、上記ピント設定装置により上記第１の距離にピントを設定し、その第１の距離前後の、上記絞りの開きに応じた被写界深度にピントをあわせて被写体前後の撮影を行なえる。こうしておくとたとえば上記第１の距離よりも近距離に被写体が存在したときに測距装置により不正確な測定が行われたとしても、第１の距離よりも近距離の所定の位置から上記第２の距離の位置の間にいる被写体が必ず被写界深度内に入り、被写体の撮影を鮮明に行なえる。
【００１４】
ただし、外光の被写界輝度に応じては、どうしても小絞り条件を満足させることができないこともある。
【００１５】
そこで、撮影に同期し被写体に向けて閃光を発光する、閃光発光のオンオフが自在であって、かつ閃光発光時には調節された光量で発光する閃光発光装置を備え、
上記ピント設定装置が、上記閃光発光装置がオン状態にあることをもって上記小絞り条件を満足すると判定して上記第２の距離にピントを設定するものであって、
上記閃光発光装置は、上記測距装置で測定された被写体距離が上記第１の距離よりも遠距離であるか否かに応じて、それぞれ、上記第２の距離よりも近距離の所定の第４の距離に存在するときの光量、および被写体がその被写体距離に存在するときの光量の閃光を発光するものであることが好ましい。
【００１６】
このように、上記閃光発光装置がオン状態であって、上記測距装置で測定された被写体距離が上記第１の距離よりも遠距離であると上記ピント設定装置が判定したときには、上記第２の距離にピントを設定し、被写界輝度が暗くても閃光を発光することで上記小絞り条件を満足させ、被写体から背景までの撮影を行える。
【００１７】
ただし、ポートレート撮影を行なうときには、測距装置が撮影者である被写体の被写体距離を正確に測定せず、背景側の被写体距離などを測定して、不正確な被写体距離の測定をしてしまうこともある。このときには上記測距装置で測定された被写体距離が当てにならないため上記閃光発光装置にどの程度の光量で閃光発光を行わせたら適正露光量が得られるかどうかが分からない。そこで、本発明のカメラでは、ポートレート撮影が行なわれる前に行われたポートレート撮影の撮影条件などから、上記第２の距離よりも近距離の所定の第４の距離に被写体が存在する確率が高いと上記ピント設定装置が判定した場合に、上記閃光発光装置に、その所定の第４の距離に被写体が存在するときの光量で閃光の発光を行わせている。そうすると、小絞り条件を満足させ被写界深度を深くするとともに適正露光量でポートレート撮影を行なえる。
【００１８】
また、上記閃光発光装置がオン状態であって、上記測距装置で測定された被写体距離が上記第１の距離より近距離にあると上記ピント設定装置が判定した場合に、その測距装置で被写体距離が正確に測定されている確率が高いとピント設定装置が判定して、上記ピント設定装置で被写体距離にピントを設定するとともに、その被写体距離に応じた閃光の光量で閃光発光装置に閃光の発光を行わせ、上記小絞り条件を満足させた上で被写体の撮影が行なわれる。通常、近距離でピントをあわせたときには、小絞りで撮影しても被写界深度はおまり大きくとれないが、上記測距装置で測定された被写体距離が正確なものであるとその被写体距離にピントを設定し閃光を発して小絞りで撮影を行なうことにより、被写体を必ず被写界深度内に入れ、被写体付近の撮影を鮮明に行なえる。
【００１９】
ここで、上記第４の距離が上記第３の距離と同一の距離に設定されていることが好ましい。
【００２０】
上記測距装置の被写体距離の測定の正確さ、不正確さに応じて、上記ピント設定装置により確率的に被写体が存在する位置を定めて、被写体の撮影を行なっているため、上記閃光発光装置に上記第４の距離に被写体が存在するときの光量で閃光の発光を行わせても適正露光量が得られない場合もある。そこでさらにその第４の距離よりも近距離に被写体が存在するとして光量を調節して上記閃光発光装置に閃光の発光を行わせると、適正露光量が得られる。ここで、この適正露光量を得るための第３の距離を上記第１の距離とすると、被写体が上記第１の距離から上記第２の距離の間に存在する場合には、閃光の光量がその第１の距離に存在したときのものとなり、適正露光量が得られ露光オーバが起こらない。
【００２１】
ここで上記ピント設定装置が、被写界輝度が所定の小絞りで撮影が行なわれるレベルの高輝度あることをもって、上記小絞り条件を満足すると判定するものであることが好ましい。
【００２２】
このように上記ピント設定装置が、被写界輝度が所定の小絞りで撮影が行なわれるレベルの高輝度であることをもって上記小絞り条件を満足すると判定するものであると、閃光の発光を行なわなくても、上記ピント設定装置により上記第２の距離にピントの設定を行なうとともに小絞りで撮影を行なえる。そうすると、その第２の距離前後の、小絞りに応じた被写界深度にピントをあわせて被写体とともに背景まで含めた撮影を行なえる。
【００２３】
ここで、上記ピント設定装置は、上記小絞り条件を満足しないと判定した場合に、絞りの開きに応じて、その絞りが開くほど、上記第２の距離から、その第２の距離よりも近距離の所定の第５の距離に向けて変化させた上記第３の距離にピントを設定するものであることが好ましい。
【００２４】
このように上記第２の距離よりも近距離の上記第３の距離にピントを設定することで、その第３の距離前後の、絞りの開きに応じた被写界深度にピントをあわせて被写体の撮影を行なえる。その結果、絞りの開きに応じて、上記第２の距離よりも近距離の上記第５の距離に向けて変化させた上記第３の距離にピントを合わせ、被写体近傍の背景とともに被写体の撮影を鮮明に行なえる。
【００２５】
ここで上記第５の距離は第１の距離と同一の距離であることが好ましい。
【００２６】
そうすると、上記測距装置で測定された被写体距離が上記第１の距離より遠距離であると上記ピント設定装置が判定したときに上記第５の距離をその第１の距離として扱うことができ、絞りの開きに応じてその第１の距離に向けて変化させた上記第３の距離にピントを合わせることで、測距装置での測定が不正確になり、被写体距離が判明しない被写体距離で撮影を行なったとしても、上記第１の距離から上記第２の距離までのいずれかの位置に被写体が存在するとして被写体の撮影を確実に行なえる。
【００２７】
さらに上記ピント設定装置は、上記モード切替操作子によりセルフポートレートモードが設定された場合に、その所定の距離範囲内にのみピントを設定するものであり、上記測距装置により被写体がその距離範囲よりも近距離に存在すると測定された場合に、その距離範囲内の最近距離にピントを設定するものであることが好ましい。
【００２８】
このようにピント設定装置が上記第１の距離よりも近距離の最近距離から上記第２の距離までの所定の距離範囲内にピントを設定するものであって、その距離範囲よりも近距離に被写体が位置するときにその距離範囲内の上記最近距離にピントを設定するものであると、上記第１の距離一点にピントが固定され撮影が行なわれていた、いままでのカメラに比べてピンボケの少ない写真が得られる。
【００２９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図を参照して説明する。
【００３０】
図１は、本実施形態のカメラを示す斜視図であり、図１（ａ）は前方斜め上方から見た斜視図で、また図１（ｂ）は後方斜め上方から見た斜視図である。
【００３１】
図１（ａ）に示すように撮影レンズ１０１上方には、測距用の投光窓１０２ａおよび受光窓１０２ｂ、ファインダの対物窓１０３が備えられている。さらにそのファインダの対物窓１０３の隣には閃光発光部１０４も備えられている。
【００３２】
このカメラ１００の上部にはこのカメラ１００を撮影者に向けて撮影者自身を撮影するときに撮影者がどちらの手でもレリーズ操作を行なえるように右手用および左手用のレリーズ釦１１０ａ，１１０ｂが二つ設けられている。
【００３３】
またカメラ１００の上部には、撮影者に向けて撮影者自身を撮影するセルフポートレートを指定するモード切替スイッチ１２０も設けられており、そのモード切替スイッチ１２０がセルフポートレート側に切り替えられると、このカメラ１００を撮影者に向けて撮影者自身を撮影するセルフポートレートモードに適したピントの設定が後述するカメラ１００内部の信号処理部で行なわれる。なお、本実施形態のカメラ１００では、セルフポートレートモードスイッチ１２０が他の撮影モードとは別に設けられているが、このセルフポートレートモードスイッチ１２０は、このセルフポートレートモードを含む複数の撮影モードの中から任意の撮影モードを指定するモード切替操作子であっても良い。
【００３４】
セルフポートレートスイッチ１２０が切り替えられ、セルフポートレートモードになると、右手用、左手用レリーズ釦のいずれかが使用禁止になっていたとしても、右手用のレリーズ釦１１０ａ、左手用レリーズ釦１１０ｂ双方が使用可能な状態になる。つまりセルフポートレートスイッチ１２０が切り替えられてセルフポートレートモードになったときには、どちらの手でレリーズ操作されても良いようになる。したがって、撮影者自身の姿勢に応じてどちらかの手でレリーズ操作を行なって、セルフポートレート撮影を行なえる。
【００３５】
また、このカメラ１００の背面には図１（ｂ）に示すように表示画面１４０ａや十字キー１５０などの操作部が備えられており、その十字キー１５０の内側にはこのカメラが有する撮影モードおよび閃光発光モードのいずれかを指定するメニュー／決定釦１５１も設けられている。その表示画面１４０の上方にはファインダの接眼部１０３ａも在り、その接眼部１０３ａの脇には警告ランプ１０３ｂが備えられている。この警告ランプ１０３ｂはセルフポートレートモードになっていることをユーザに知らせるためのものであり、この警告ランプが点滅すると、セルフポートレートスイッチ１２０がセルフポートレート側に切り替えられてセルフポートレートモードになっていることがユーザに伝えられる。このようにしておくと、セルフポートレートモードであるにも拘わらずファインダ１０３を覗いて通常撮影を行なおうとしたときに、ファインダの接眼部１０３ａのライト１０３ｂが点滅してユーザに対しセルフポートレートモードであることを知らせることができ、セルフポートレートモードであるにも拘わらず、誤って通常撮影が行なわれると行なったことがなくなる。
【００３６】
また表示画面１４０ａ上には閃光発光部１０４の閃光発光モードの設定内容や、セルフタイマーの設定内容や、フォーカス調整などの設定内容や、日時などがそれらを表わす画像で表示されており、それらの他にどちらのレリーズ釦が使用可能な状態に設定されているかも画像で表示されている。また、表示画面１４０ａの最上部にはＡＵＴＯという文字によって閃光発光モードとしてオート発光モードが指定されていることが示されている。このカメラ１００には閃光発光モードとして、オート発光モードや強制発光オフモードや赤目発光モードなどが配備されており、その閃光発光モードのうち、オート発光モードが設定された状態が示されている。これらのモードの切替は十字キー１５１によって行なわれ、決定ボタン１５０によって指定される。
【００３７】
このような機能を有するカメラでセルフポートレート撮影が行なわれる。
【００３８】
図２は図１のカメラの信号処理部の構成を示す図である。
【００３９】
このカメラはＣＰＵ１６０により統括的に制御されるもので、図２の左側にはＣＰＵ１６０へ信号を入力するものを、図２の右側にはＣＰＵ１６０からの指示に応じて、フォーカスレンズ（不図示）を所定の位置に駆動するレンズ駆動部１６１、シャッタを駆動するシャッタ駆動部１６２、閃光を発する閃光発光部１０４、ロール状のフィルムの撮影駒を撮影位置に給送する給送機構１６３、図１（ｂ）に示す表示画面１４０ａを持つ表示装置１４０がそれぞれ示されている。
【００４０】
このＣＰＵ１６０の入力側には、電源部１６４、測光部１６５、測距装置１６６、操作部１６７、フィルム感度検出部１６８が配備されている。測光部１６５は、被写界輝度を測光するためのもので、測距装置１６６は、被写体距離を測距するためのものである。なお、電源部１６４はＣＰＵ１６０に動作用の電力を供給するものとして入力側に示してある。
【００４１】
また、操作部１６７の中には、図１で示したレリーズ釦１１０ａ，１１０ｂほか、セルフポートレートモードスイッチ１２０、決定釦１５０、十字キー１５１などがある。この操作部１６７の中のいずれかのスイッチの操作内容に応じても、レンズ駆動部１６１、閃光発光装置１０４の他、シャッタ駆動部１６２、給送機構１６３、表示装置１４０などの動作がＣＰＵ１６０により制御される。
【００４２】
ＣＰＵ１６０では、測光部１６５からの被写界輝度とフィルム感度検出手段１６９からのフィルム感度情報に基づいて、露光量を定めることが行なわれ、その露光量に基づいて定められた絞りとシャッタ秒時の組み合わせをシャッタ駆動部１６２に設定することが行なわれる。このＣＰＵ１６０とレンズ駆動部１６１とでプログラムシャッタが構成される。本実施形態のカメラでは、その絞りとシャッタ秒時に応じて絞り兼用のシャッタがシャッタ駆動部１６１により駆動される。またＣＰＵ１６０によって測距装置１６６で測定された被写体距離が閃光発光装置１０４に伝えられるとともに、レンズ駆動部１６１にも被写体距離が伝えられる。閃光発光装置１０４ではＣＰＵ１６０から供給された被写体距離に応じた光量で閃光発光部１０４ａに閃光発光を行なわせ、レンズ駆動部１６１ではその被写体距離に応じた位置にフォーカスレンズを駆動することが行なわれる。このＣＰＵ１６０とレンズ駆動部１６２が本発明にいうピント設定装置に当たる。
【００４３】
また、操作部１６７にあるレリーズボタン１１０ａ，１１０ｂが押下されレリーズ操作が行なわれたときには、ＣＰＵ１６０からシャッタ駆動部１６２にレリーズ操作が行なわれたことが通知され、シャッタ駆動部１６２により絞り兼用シャッタが駆動される。また、絞り兼用シャッタがシャッタ駆動部１６２により駆動されているときのいずれかのタイミングでＣＰＵ１６０からの指示に応じて閃光発光装置１０４の閃光発光部１０４ａから閃光が発せられる。この閃光発光装置１０４では、ＣＰＵ１６０からの指示に基づいて、撮影に同期し被写体に向けて、上記測距装置１６６で測定された被写体距離に応じた光量の閃光が発光される。
【００４４】
本実施形態のカメラでは、フラッシュマチックと呼ばれる制御方式の閃光発光制御がＣＰＵ１６０により行なわれている。このフラッシュマチック制御方式では、ＣＰＵによりレンズ駆動部１６１で駆動される絞り兼用シャッタの駆動タイミングにあわせて、閃光の光量を制御することが行なわれる。つまりＣＰＵ１６０によりシャッタ駆動部１６２が制御されているので、そのレンズ駆動部１６１の駆動状況に応じて、絞り兼用シャッタがまだ小絞り状態のときに閃光発光を行なわせて光量を減らすと行なったことが行なわれる。しかし、ポートレートモード撮影のように撮影者がカメラの近くに位置するときには、絞り兼用シャッタがまだ小絞り状態のときに閃光発光を行なわせても光量が多くなることがある。そこで本実施形態のカメラが有するフラッシュマチック制御方式では、閃光発光の発光時間を短縮させ、さらに光量を減らすことができるように改良が施されている。したがって、セルフポートレートモードになって、撮影者がカメラの近くに位置していても、本実施形態のカメラが有するフラッシュマチック制御方式によって被写体距離に応じた光量で閃光発光を行なえる。
【００４５】
また本実施形態のカメラでは、レリーズ釦１１０ａ，１１０ｂまで撮影者が左右の手いずれかを延ばして届く距離を０．３５ｍ〜０．８５ｍとして見込んでいる。この０．３５ｍ〜０．８５ｍが本発明にいう所定の距離範囲に当たる。したがって切替操作子によりセルフポートレートモードが指定されたら、上記所定の距離範囲内のいずれかに上記ピント設定装置によりピントが設定され、撮影が行なわれる。
【００４６】
この距離範囲内のいずれかに上記ピント設定装置によりピントを設定するときには測距装置で測定された被写体距離に基づいてピントの設定が行なわれるが、前述したように測距装置１６６により被写体ではなく背景が測定されてしまうことがある。
【００４７】
そこで、本実施形態のカメラ１００ではセルフポートレートモードが指定されたときに測距装置１６６で被写体距離が正確に測定されなかった場合、所定の距離範囲内にのみ上記ピント設定装置によりピントの設定を行なえるようにしている。さらに測距装置での測定に誤りが生じる率が高いか低いかに応じて確率的にピントの位置を定め、閃光を発光させることで小絞り条件を満足させ、背景を含めて被写体の撮影を行なう場合と、被写体付近のみの撮影を行なう場合とに分けてピントの設定を行なえるようにしている。この測距装置での測定に誤りが生じる率が高いか低いかを区別する基準として本発明にいう第１の距離が用いられる。本実施形態のカメラではこの第１の距離として上記所定の距離範囲内の中央値である０．５５ｍを用いている。
【００４８】
本実施形態のカメラにおいてはこの第１の距離である０．５５ｍよりも近距離に被写体が位置するときには、撮影画角内のほとんどが被写体により占有され、測距装置１６６での測定に誤りが生じる率がかなり低くなるとし、逆にこの第１の距離よりも遠距離に被写体が位置するときには撮影画角内を背景が占有する率が上がり、測距装置１６６での測定に誤りが生じる率がかなり高くなるとしている。
【００４９】
ここでは測距装置１６６で測定された被写体距離がその第１の距離０．５５ｍより遠距離であると判定されたときには、撮影画角内を背景が占有する率が上がり、測距装置１６６で測定された被写体距離に誤りが発生する率が高いとし、上記所定の距離範囲内の最遠点０．８５ｍにピントを設定するとともに小絞りを設定し、上記所定の距離範囲内はもとより、背景に至るまでピントをあわせて撮影が行なわれる。この最遠点０．８５ｍが本発明にいう第２の距離に当たる。
【００５０】
逆に測距装置１６６で測定された被写体距離がその第１の距離０．５５ｍより近距離であると判定されたときには、上記撮影画角内を被写体が占有する率が高いものとし、測距装置１６６で測定された被写体距離に誤りがないものとして、その測定された被写体距離にピントを設定するとともに小絞りを設定し、被写体前後の、小絞りに応じた被写界深度にピントをあわせて撮影が行なわれる。
【００５１】
したがって被写界輝度が充分に明るいときには、小絞りを設定して以上のような撮影が行なわれる。しかし被写界輝度が暗くなってくると小絞りを設定して撮影を行なうという訳には行なかない。特にセルフポートレートモードでの撮影は室内で行なわれることが多い。そこで、本実施形態のカメラ１００ではセルフポートレートモードにおいてオート発光モードが指定され、閃光発光装置１０４がオン状態にあることをもって小絞り条件を満足するとして小絞りを設定してセルフポートレート撮影を行なえるようにしている。
【００５２】
本実施形態のカメラが有する閃光発光装置１０４は、前述したように被写体距離に応じた光量に閃光の光量を調節することが自在なものであるので、測距装置１６６で測定された被写体距離が第１の距離よりも近距離にあるときには、被写体距離に応じた光量で閃光を発光させ、小絞り条件を満足させた上で被写体の撮影を行なっている。また測距装置１６６で測定された被写体距離が第１の距離よりも遠距離であるときには、第２の距離ここでは０．８５ｍよりも近距離の第４の距離に存在するときの光量の閃光を発光させ、光量の小絞り条件を満足させ、露光オーバが起こらないようにして撮影を行なうようにしている。この第４の距離は例えばポートレート撮影を行なっているときに、そのポートレート撮影を行なうよりも前に撮影された撮影距離が位置していた確率に基づいて推定されるものでも良いが、ここではこの第４の距離を最短の距離に当たる第１の距離としている。そうすると、０．５５ｍよりも遠距離に位置すると判定された被写体に向けて、０．５５ｍの位置に被写体が存在するときの光量の閃光を発光させることができる。その結果、適正露光量が得られ、鮮明な写真が得られる。
【００５３】
このようにしておけば、測距装置で測定された被写体距離に応じてセフルポートレートモードに適したピントの設定を行なえるばかりでなく、適正露光量が得られ、露光オーバになる率をかなり抑えることができる。
【００５４】
ここで本実施形態のカメラ１００で行なわれているセルフポートレートモードにおいての実際の処理の手順を、図３を参照して詳細に説明する。
【００５５】
図３はセルフポートレートの処理の手順を示すフローチャートである。なおここではオート発光モードが指定されるものとして所定の手順を説明する。
【００５６】
図３に示すようにセルフポートレートモードスイッチ１２０によりセルフポートレートモードが指定されると、図３に示すフローチャートの処理が開始される。
【００５７】
まず、ステップＳ３１０でフィルム感度の読み取りがフィルム感度検出部１６８により行なわれる。このフィルム感度検出部１６８により検出されたフィルム感度はＣＰＵ１６０内のレジスタなどに記憶され、次のステップＳ３２０で測光部１６５により測光された測光量ＬｖもＣＰＵ１６０内のレジスタなどに記憶される。この測光部１６５による測光は所定の間隔で常に行なわれ、この測光部１６５での測光結果とフィルム感度検出部１６８により検出されたフィルム感度に基づいて撮影時の露光量（以下ＥＶ値という）が定められ、そのＥＶ値に応じてプログラムシャッタの絞りとシャッタ秒時の組み合わせの設定が行なわれる。また次のステップＳ３３０で測距装置１６６により被写体距離Ｌの測距が行なわれる。
【００５８】
以下のステップＳ３４０からはＣＰＵ１６０により撮影に係る処理が行なわれる。まずステップ３４０でセルフポートレートモードであるか否かが判定され、このステップＳ３４０でＹと判定されたらステップＳ３５０で、ステップＳ３３０で得られた被写体距離Ｌが第１の距離０．５５ｍ以上であるかどうかが判定される。このステップＳ３５０で、測距装置で被写体距離の測定を正確に行えなかったときも含めて被写体距離Ｌが第１の距離０．５５ｍ以上になったときにＹと判定され、次のステップＳ３６０へ移行して、ステップ３６０でフラッシュオンであるかどうかが判定される。ここではオート発光モードが選択されているのでステップＳ３６０でＹと判定され、次のステップＳ３７０へ移行して第２の距離０．８５ｍにピントの設定が行なわれる。
【００５９】
このように被写体距離が第１の距離である０．５５ｍ以上で、閃光発光装置１０４がオン状態にあることをもってＣＰＵ１６０では小絞り条件を満足すると判断して第１の距離である０．５５ｍよりも遠距離の第２の距離である０．８５ｍにピントを設定する。次のステップ３８０では閃光の光量が上記第２の距離である０．８５ｍよりも近距離である第１の距離０．５５ｍに被写体が存在するときの光量に調節され、その調節された光量で閃光を発光して撮影が行なわれる。ここでは第１の距離でもある０．５５ｍが第４の距離に当たる。このようにしておけば、閃光の光量が多すぎて露光オーバが起こることがなくなる。なお、この第４の距離は第２の距離０．８５ｍよりも手前であれば良く、測距装置１６６で測定された被写体距離Ｌが０．５５ｍより遠距離で０．８５ｍよりも近距離である範囲で正確に測定されていると判定された場合には、その測定された被写体距離に応じた距離を第４の距離として閃光を発光させても良い。
【００６０】
このように閃光の光量の調節とピントの設定が測距装置での測距装置１６６での測定に誤りが生じる率が高いか低いかに応じて確率的に定められ、撮影が行なわれると図４（ａ）に示すような写真が得られる。
【００６１】
図４（ａ）は測距装置１６６で測定された被写体距離Ｌが第１の距離０．５５ｍ以上例えば無限大になったときに本実施形態のカメラ特有のフラッシュマチック制御方式により閃光の光量が調節されて、閃光が発光され撮影が行なわれたときに得られた写真を示す図である。
【００６２】
図４（ａ）に示すように、背景に至るまで鮮明な写真が得られている。
【００６３】
この図４（ａ）の写真の出来栄えを説明するため、従来のカメラで被写体距離０．５５ｍにいる人物の撮影が行なわれたときのピンボケの状態と本実施形態のカメラで被写体距離０．５５ｍにいる人物の撮影が行なわれたときのピンボケの状態の比較を表１に示す。
【００６４】
【表１】

【００６５】
表１にはピンボケの程度を示す指標として錯乱円の径が示されている。この錯乱円は、ピントのボケ具合を示す指標であり、この錯乱円の径が０であれば、ピンボケがないということを意味する。表中、被写体錯乱円と記載されているのが人物のボケ具合を示すものであり、Ｉｎｆ錯乱円と記載されているのが、背景のボケ具合を示すものである。
【００６６】
従来のカメラによれば、被写体距離０．５５ｍの位置に固定的にピントの設定が行なわれ、そのピント位置０．５５ｍでの錯乱円の径が０μｍになるように撮影が行なわれている。このときには無限遠方位置に対応するＩｎｆ錯乱円が３７０μｍになって背景にかなりボケが生じることが分かる。
【００６７】
これに対し、今回のカメラでは、被写体距離が第１の距離０．５５ｍ以上のときに、第２の距離０．８５ｍの位置にピント設定装置によりピントの設定を行なうとともに、本実施形態のカメラが有するフラッシュマチック制御方式によって第１の距離０．５５ｍに被写体が存在するときの光量に調節された閃光を発して撮影が行なわれる。このときには、第１の距離０．５５ｍより遠距離の第２の距離０．８５ｍにピントの設定が行なわれ、小絞りで撮影が行なわれているので、第１の距離０．５５ｍの錯乱円の径が２５μｍと若干大きくなってはいるが、無限遠方位置つまり背景に対応するＩｎｆ錯乱円の径が３７０μｍから２４０μｍまで絞り込まれ、図４（ａ）に示すように背景までピントのあった写真が得られる。
【００６８】
このようにセルフポートレートモードおよびオート発光モードが指定され、測距装置での測距結果が０．５５ｍ以上のときには、閃光を利用して小絞り条件を満足させ、背景まで含めた撮影を行なうことができる。
【００６９】
ここまでで切替操作子によりポートレートモードが指定された場合において、オート発光モードが指定され、閃光発光装置がオン状態にあったときに小絞り条件を満足すると判定して小絞りで撮影を行なえるときの処理を説明した。ここからはセルフポートレートモードにおいて、閃光オフモードが指定され、閃光発光装置１０４がオフ状態にあるときにどのように撮影の処理が行なわれるかを説明する。
【００７０】
図３のフローチャートに戻って、ステップＳ３６０でＮと判定された場合の処理を説明する。
【００７１】
ステップＳ３６０でＮと判定され、ステップＳ３６１へ移行したらステップＳ３１０での読み取り結果とステップＳ３２０での測光値Ｌｖに基づいて算出されたＥＶ値が１６以下であるかどうかが判定される。このステップＳ３６１でＥＶ値が例えば１１であってＹと判定されたら次のステップＳ３６２へ移行し、第１の距離０．５５ｍにピントが設定され撮影が行なわれる。このときにはＥＶ値が１１であるので被写界輝度がさほど明るくないとＣＰＵ１６０により判断され、そのＣＰＵ１６０によって小絞りよりも開いた絞りが設定されてプログラムシャッタが駆動されてしまう。そこで、ここでは絞りが開いていてもその開いた絞りに応じて定められる被写界深度が所定の距離範囲内つまり０．３５ｍ〜０．８５ｍをカバーするように、第１の距離０．５５ｍにピントを設定して撮影を行なうようにしている。
【００７２】
また、ステップＳ３６１でＥＶ値が１７でＮと判定され、被写界輝度が明るいと判断されたら、ＣＰＵ１６０では小絞り条件を満足するものとしてピント設定装置により、第２の距離０．８５ｍにピントが設定され、所定の距離範囲内はもちろんのこと背景にまでピントがあうように小絞りでプログラムシャッタが駆動され、撮影が行なわれる。
【００７３】
このようにしておけば、所定の距離範囲内にある被写体はもちろんのこと、小絞り条件を満足すると判定されたときにはその所定の距離範囲内ばかりでなく背景をも含めて撮影を行なえる。
【００７４】
ここからは被写体が被写体距離０．５５ｍよりも近距離に存在し、測距装置１６６での被写体距離の測定がかなり信頼の置けるものになった場合の処理を説明する。
【００７５】
ステップＳ３５０で被写体距離Ｌが第１の距離０．５５ｍよりも近距離にあってＮと判定された場合には、ステップＳ３５１へ移行する。このステップＳ３５１で被写体距離Ｌが０．３５ｍ以上であるかどうかが判定され、ステップＳ３５１でＹと判定されたらステップＳ３５２へ移行して、フラッシュオンであるかどうかが判定される。ここでオート発光モードであるのでＹと判定され、ステップＳ３５３へ移行して被写体距離Ｌに応じた閃光を発光することができるように、閃光発光装置に設定されるべき距離Ｌ１に被写体距離Ｌが代入される。
【００７６】
そしてステップＳ３５４では被写体距離Ｌにピントが設定され、さらに次のステップＳ３５５で閃光発光装置１０４にも被写体距離Ｌがセットされ、フラッシュマチック制御によって被写体距離Ｌに応じた閃光が照射され、小絞りで撮影が行なわれる。
【００７７】
また、ステップＳ３５２で閃光オフモードが指定されていたらＮと判定され、ステップＳ３５６で被写体距離Ｌにピントの設定が行なわれ撮影が行なわれる。
【００７８】
このように、セルフポートレートモードスイッチ１２０によりセルフポートレートモードが指定された場合において、測距装置１６６で測定された被写体距離Ｌが所定の第１の距離０．５５ｍよりも近距離に存在するとステップＳ３５０で判定され、さらにその被写体距離Ｌが０．３５ｍ〜０．５５ｍの中のいずれかの位置に存在するとステップＳ３５１で判定された場合には、被写体距離Ｌに応じてピントが設定され、被写体距離Ｌに応じた光量の閃光が発光され、撮影が行なわれる。
【００７９】
このように第１の距離よりも近距離に被写体が存在し、かつ所定の距離範囲内に被写体が存在することが明らかな場合には、被写体距離にピントが設定されるとともに、被写体距離に応じた閃光が照射され、小絞りで撮影が行なわれて被写体の撮影が行なわれる。
【００８０】
また、測距装置１６６で測定された被写体距離Ｌが０．３５ｍよりも近距離である場合には、ステップＳ３５１でＮと判定され、ステップＳ３５７で閃光発光装置１０４に設定されるべき距離Ｌ１に被写体距離Ｌが代入され、ステップＳ３５８で被写体距離Ｌに所定の距離範囲内の最近点０．３５ｍが代入される。したがって所定の距離範囲０．３５ｍ〜０．８５ｍのうち、最近点である０．３５ｍにピント設定装置によりピントが設定されるとともに、閃光発光装置１０４に被写体距離Ｌが設定され、被写体距離に応じた光量で閃光が発光され小絞りで撮影が行なわれる。
【００８１】
図４（ｂ）はその撮影により得られた写真を示す図である。図４（ｂ）に示すように撮影者である被写体にピントのあった鮮明な写真が得られる。
【００８２】
上記表１と同様に錯乱円を用いて、０．３５ｍよりも近い位置ここでは０．３ｍに被写体が存在したときに従来のカメラで撮影を行なったときと、本実施形態のカメラで撮影を行なったときの錯乱円の相違を、表２を用いて説明する。
【００８３】
【表２】

【００８４】
表２には０．３ｍの被写体距離のところに撮影者が位置するときに従来のカメラで０、５５ｍにピントの設定を行なって従来のフラッシュマチック制御方式により閃光を発して撮影を行なったときと、本実施形態のカメラで０．３５ｍにピントの設定を行なって本実施形態のカメラ１００が有するフラッシュマチック制御方式により被写体距離に応じた光量で閃光を発して撮影を行なったときの錯乱円の相違が示されている。
【００８５】
従来のカメラでは、被写体距離が０．３ｍであっても、０．５５ｍの位置にピントが設定されフラッシュマチック制御を行なって閃光を発することにより小絞りで撮影が行なわれていた。このため表２からも分かるように被写体距離０．３ｍの被写体錯乱円の径が５８μｍ程度まで拡がっている。しかし本実施形態のカメラ１００では、被写体距離が０．３ｍである場合、所定の距離範囲内の最近点に当たる０．３５ｍにピントのセットが行なわれ、被写体距離に応じた光量で閃光が発光され、小絞りで撮影が行なわれるので、いままでであれば５８μｍあった錯乱円の径を１６μｍまで小さく絞り込むことができる。
【００８６】
このように錯乱円の径を絞り込むことで図４（ｂ）のように被写体にピントのあった鮮明な写真が得られる。
【００８７】
図５は別の実施形態を示す図である。図５には、ステップＳ３６１でＥＶ１６以下であって、小絞り条件を満足しないと判定された場合に、絞りの開きに応じて、その絞りが開くほど、第２の距離０．８５ｍから、その第２の距離０．８５ｍよりも近距離の所定の第５の距離に向けて変化させた第３の距離にピントを設定する場合の処理を示すフローチャートが示されている。ここでは本発明にいう第５の距離を第１の距離とし、本発明にいう第３の距離を被写体距離とした例を掲げてある。
【００８８】
そのステップＳ３６２１を除いて図３のフローチャートと同様である。
【００８９】
図５に示すようにステップＳ３６１でＥＶ値が１６以下であってＹと判定されたときのステップＳ３６２１での処理が異なる。ステップＳ３６２１ではＥＶ値が１６よりも小さくなるにつれて、言い換えれば小絞りよりも絞りが開けば開くほど第２の距離０．８５ｍよりも近距離にある第５の距離に向けて変化させた上記第３の距離にピントの設定が行なわれる。ここでは本発明にいう第５の距離を第１の距離０．５５ｍと同一の距離とし、第３の距離を第２の距離０．８５よりも近距離の被写体距離として、絞りが小絞りより開くほど第２の距離０．８５ｍから第１の距離０．５５ｍに向けてピントの設定位置を変化させている。
【００９０】
このようにすると小絞り条件を満足しない場合にピントの設定位置を絞りの開き具合に応じて０．８５ｍから第３の距離に当たる０．７５ｍ、０．６５ｍ、０．５５ｍと除々に変化させることができ、その絞りの開き具合に応じてピントの設定された位置前後の奥行きを変化させ、被写体の撮影を行なうことができる。
【００９１】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明のカメラによれば、セルフポートレートモードで撮影を行なうのに適したピントの設定はもとより、そのピントの設定に応じた適正露光量を得るカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施形態のカメラを示す斜視図であり、図１（ａ）は前方斜め上方から見た斜視図で、また図１（ｂ）は後方斜め上方から見た斜視図である。
【図２】図１のカメラの内部構成を示す図である。
【図３】ＣＰＵによる処理の手順を示すフローチャートである。
【図４】図３の手順で撮影が行なわれたときに得られる写真の例である。
【図５】別の実施形態のＣＰＵによる処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１００カメラ
１０１撮影レンズ
１０２測距用窓
１０３ファインダ
１０４ａ閃光発光部
１０４閃光発光装置
１１０ａ左手用レリーズ釦
１１０ｂ右手用レリーズ釦
１２０セルフポートレートモードスイッチ
１４０表示装置
１４０ａ表示画面
１４１レリーズ釦がマークとして表された画像
１５０十字キー
１５１メニュー／決定釦
１６０ＣＰＵ
１６１レンズ駆動部
１６２シャッタ駆動部
１６３給送機構
１６４電源部
１６５測光部
１６６測距装置
１６７操作部
１６８フィルム感度検出部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a camera for photographing a subject, and more particularly to a camera having a self-portrait mode for photographing the photographer himself with the camera directed at the photographer.
[0002]
[Prior art]
Among photographers, there is a person who performs a so-called self-portrait photographing in which a camera is pointed at himself and a release operation is performed by himself. Some cameras are provided with a photographing mode called a self-portrait mode on the assumption that such self-portrait photographing is performed.
[0003]
When the self-portrait mode is designated and photographing is performed at the self-portrait, photographing is performed with photographing conditions suitable for the self-portrait being set in the camera (see, for example, Patent Document 1). In Patent Document 1, when the self-portrait mode is designated, it is assumed that the subject is located within a predetermined distance range, the focus is fixed at a predetermined distance, and photographing is performed. In this way, even if the subject distance to the background rather than to the subject is measured by the distance measuring device provided in the camera, a photographer located near the predetermined distance is clearly photographed. However, in the self-portrait mode, if the focus is fixed at a predetermined distance in this manner, the subject is clearly photographed, but the background is out of focus. Although not related to the self-portrait mode, several techniques for taking a picture in focus from the subject to the background have been disclosed (see, for example, Patent Document 2, Patent Document 3, and Patent Document 4). However, in Patent Document 2, Patent Document 3, and Patent Document 4, when shooting at a close distance, such as shooting in the self-portrait mode, shooting is performed with focusing from the subject to the background. There is no mention of what he did.
[0004]
Further, photographing in the self-portrait mode is often performed by flashing indoors. When shooting with flash is performed in this way, if the subject distance to the subject is measured by the distance measuring device without measuring the subject distance to the subject, the amount of flash light can be adjusted well. There is a case where overexposure occurs without being performed.
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2000-305133 A
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 2000-284169
[Patent Document 3]
JP 2000-321483 A
[Patent Document 4]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-244022
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
SUMMARY OF THE INVENTION In view of the above circumstances, an object of the present invention is to provide a camera that obtains an appropriate exposure amount according to the focus setting as well as a focus setting suitable for photographing in the self-portrait mode.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The camera of the present invention that achieves the above object is a camera for photographing a subject.
A mode switching operator for designating an arbitrary shooting mode from a plurality of shooting modes including a self-portrait mode in which the camera is pointed at the photographer and photographing the photographer himself,
When the self-portrait mode is designated by the mode switching operator, it is determined whether or not the subject distance measured by the distance measuring device is longer than a predetermined first distance. If the subject distance is shorter than the first distance, the subject distance is focused, and if the subject distance is farther than the first distance, whether or not the aperture at the time of shooting meets a predetermined small aperture condition. And a focus setting device that sets the focus to a second distance that is farther than the first distance or sets the focus to a third distance that is closer than the second distance. It is characterized by that.
[0008]
According to the camera of the present invention, the self-portrait mode is designated by the mode switching operator, and the subject distance measured by the distance measuring device is closer than the predetermined first distance. When it is determined by the focus setting device, the subject distance measured by the distance measuring device is set as the subject distance is accurately measured.
[0009]
Here, the photographing field angle of the photographing optical system at the time of portrait photographing is not changed, and the subject distance is the first using the fact that the area of the subject occupying the photographing field angle changes according to the subject distance. The subject occupies a large area within the shooting angle of view when the distance is shorter than the distance, and the measurement with the distance measuring device is performed relatively accurately. Then, when a subject distance closer than the first distance is measured, it is possible to set the subject distance with the focus setting device, assuming that the subject occupies a considerably large area within the shooting angle of view.
[0010]
On the other hand, when the distance to the subject that is farther than the first distance is measured by the distance measuring device, the ratio that the subject occupies the shooting angle of view decreases, and the background is large and occupies the shooting angle of view. The rate at which the background side is measured by the distance measuring device is assumed to be high. Therefore, the focus setting device is used to set the focus at a position farther than the first distance so that the background in addition to the subject can be taken. At this time, using the fact that the deeper the aperture is, the deeper the depth of field is, so that the subject distance measured by the distance measuring device is farther than the first distance. When it is determined that the focus setting device matches a predetermined small aperture condition, the focus setting device sets the focus to the second distance that is farther than the first distance. Then, the depth of field can be increased with a small aperture, and the focus can be adjusted from the first distance near the second distance to the distance far enough than the second distance. In addition, you can shoot including the background.
[0011]
If the small aperture condition is not met, the aperture must be opened more clearly than the small aperture. Therefore, if the small aperture condition is not met, the focus setting device sets the focus to a third distance closer than the second distance according to the opening of the aperture, and the third distance. The subject and the background in the vicinity of the subject are photographed by focusing on the depth of field according to the opening of the front and rear. In this way, the subject can be focused on the third distance, which is closer than the second distance, according to the opening of the aperture, and the subject can be taken clearly with the background in the vicinity of the subject.
[0012]
Here, it is preferable that the third distance is set to the same distance as the first distance.
[0013]
Then, when the focus setting device determines that the subject distance measured by the distance measuring device is longer than the first distance, the focus setting device does not depend on the measurement result of the distance measuring device. The focus is set to the first distance, and the front and back of the subject can be photographed by focusing on the depth of field according to the opening of the aperture before and after the first distance. In this way, for example, even if an inaccurate measurement is performed by the distance measuring device when a subject is present at a shorter distance than the first distance, the first distance from the predetermined position closer to the first distance than the first distance. The subject between the two distance positions is always within the depth of field, and the subject can be photographed clearly.
[0014]
However, depending on the field brightness of external light, the small aperture condition may not be satisfied.
[0015]
Therefore, a flash light emitting device that emits flash light toward the subject in synchronization with shooting, can be turned on / off freely, and emits light with a controlled light amount when flash light is emitted,
The focus setting device determines that the small aperture condition is satisfied when the flash light emitting device is in an on state, and sets the focus at the second distance;
The flash light emitting device has a predetermined first distance shorter than the second distance depending on whether or not the subject distance measured by the distance measuring device is longer than the first distance. It is preferable to emit a flash of light when the light is present at a distance of 4 and light when the subject is present at the distance of the subject.
[0016]
As described above, when the flash light emitting device is in the on state and the focus setting device determines that the subject distance measured by the distance measuring device is longer than the first distance, The distance is set to focus, and the flash is emitted even when the field brightness is low, thereby satisfying the above-mentioned small aperture condition and photographing from the subject to the background.
[0017]
However, when performing portrait shooting, the distance measuring device does not accurately measure the subject distance of the subject who is the photographer, but measures the subject distance on the background side, etc., and measures the subject distance inaccurately. Sometimes. At this time, since the subject distance measured by the distance measuring device is not reliable, it is not known how much light is emitted by the flash light emitting device to obtain an appropriate exposure amount. Therefore, in the camera of the present invention, the probability that the subject exists at a predetermined fourth distance closer to the second distance than the second distance due to the photographing conditions of the portrait photographing performed before the portrait photographing is performed. When the focus setting device determines that the value is high, the flash light emitting device causes the flash light emitting device to emit the flash light with the amount of light when the subject exists at the predetermined fourth distance. Then, it is possible to satisfy the small aperture condition, increase the depth of field, and perform portrait photography with an appropriate exposure amount.
[0018]
Further, when the flash light emitting device is on and the focus setting device determines that the subject distance measured by the distance measuring device is closer than the first distance, the distance measuring device The focus setting device determines that there is a high probability that the subject distance has been accurately measured, sets the subject distance with the focus setting device, and flashes the flash light emitting device with the amount of flash according to the subject distance. The subject is photographed after satisfying the small aperture condition. Normally, when focusing at a short distance, the depth of field cannot be greatly increased even with a small aperture, but if the subject distance measured by the distance measuring device is accurate, the subject distance By setting the focus, flashing, and shooting with a small aperture, the subject is always within the depth of field, so that shooting near the subject can be performed clearly.
[0019]
Here, it is preferable that the fourth distance is set to the same distance as the third distance.
[0020]
According to the accuracy and inaccuracy of the measurement of the subject distance of the distance measuring device, the position where the subject is present is stochastically determined by the focus setting device, and the subject is photographed. In some cases, an appropriate exposure amount may not be obtained even if the flash is emitted with the light amount when the subject is present at the fourth distance. Therefore, if the amount of light is adjusted and the flash light emitting device emits flash light, assuming that the subject is closer than the fourth distance, an appropriate exposure amount can be obtained. Here, assuming that the third distance for obtaining the appropriate exposure amount is the first distance, when the subject exists between the first distance and the second distance, the amount of flash light is as follows. It becomes that when it exists at the first distance, an appropriate exposure amount is obtained, and overexposure does not occur.
[0021]
Here, it is preferable that the focus setting device determines that the small-aperture condition is satisfied when the field luminance is high enough to capture an image with a predetermined small-aperture.
[0022]
As described above, when the focus setting device determines that the small-aperture condition is satisfied when the field luminance is high enough to be photographed with a predetermined small-aperture, the flash is emitted. Even if it is not, it is possible to set the focus at the second distance by the focus setting device and to shoot with a small aperture. Then, it is possible to perform shooting including the background as well as the subject by focusing on the depth of field according to the small aperture before and after the second distance.
[0023]
Here, if the focus setting device determines that the small aperture condition is not satisfied, the closer the aperture is opened, the closer the aperture is, the closer the second distance is to the second distance. It is preferable that the focus is set to the third distance changed toward the predetermined fifth distance.
[0024]
In this way, by setting the focus to the third distance that is closer than the second distance, the subject is focused on the depth of field according to the aperture opening before and after the third distance. Can be taken. As a result, according to the opening of the aperture, the third distance changed toward the fifth distance closer to the second distance is focused, and the subject is photographed together with the background in the vicinity of the subject. It can be done clearly.
[0025]
Here, the fifth distance is preferably the same distance as the first distance.
[0026]
Then, when the focus setting device determines that the subject distance measured by the distance measuring device is longer than the first distance, the fifth distance can be treated as the first distance. By focusing on the third distance changed toward the first distance according to the opening of the aperture, the measurement with the distance measuring device becomes inaccurate and the subject distance cannot be determined. Even if it is performed, the subject can be reliably photographed on the assumption that the subject exists at any position from the first distance to the second distance.
[0027]
Further, the focus setting device sets the focus only within the predetermined distance range when the self-portrait mode is set by the mode switching operation element. It is preferable that the focus is set to the nearest distance within the distance range when it is measured that the object is present at a closer distance than that.
[0028]
Thus, the focus setting device sets the focus within a predetermined distance range from the closest distance closer to the second distance than the first distance, and is closer to the distance range. When the subject is positioned and the focus is set to the nearest distance within the distance range, the focus is fixed at one point of the first distance and the image is out of focus compared to the conventional camera. A photograph with little is obtained.
[0029]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0030]
1A and 1B are perspective views showing a camera according to the present embodiment, in which FIG. 1A is a perspective view seen from the upper front obliquely, and FIG. 1B is a perspective view seen from the upper rear obliquely.
[0031]
As shown in FIG. 1A, a projection window 102a and a light receiving window 102b for distance measurement and an objective window 103 for a finder are provided above the photographing lens 101. Further, a flash light emitting unit 104 is provided next to the objective window 103 of the finder.
[0032]
At the top of the camera 100 are

release buttons

110a and 110b for the right hand and the left hand so that the photographer can perform the release operation with either hand when photographing the photographer himself with the camera 100 facing the photographer. Two are provided.
[0033]
In addition, a mode changeover switch 120 for designating a self portrait for photographing the photographer himself / herself is provided at the upper part of the camera 100, and when the mode changeover switch 120 is switched to the self portrait side, A focus processing suitable for the self-portrait mode in which the camera 100 is directed toward the photographer and the photographer himself / herself is photographed is performed in a signal processing unit in the camera 100 described later. In the camera 100 of the present embodiment, the self-portrait mode switch 120 is provided separately from other shooting modes. However, the self-portrait mode switch 120 includes a plurality of shooting modes including the self-portrait mode. A mode switching operator for designating an arbitrary shooting mode from among the above may be used.
[0034]
When the self-portrait switch 120 is switched to enter the self-portrait mode, both the right-hand release button 110a and the left-hand release button 110b are used even if either the right-hand or left-hand release button is prohibited. It becomes ready for use. That is, when the self-portrait switch 120 is switched to enter the self-portrait mode, the release operation may be performed with either hand. Therefore, the self-portrait photographing can be performed by performing the release operation with either hand according to the photographer's own posture.
[0035]
Further, as shown in FIG. 1B, an operation unit such as a display screen 140a and a cross key 150 is provided on the back surface of the camera 100. Inside the cross key 150, a shooting mode and a camera mode are provided. A menu / decision button 151 for designating any one of the flash emission modes is also provided. Above the display screen 140 is a viewfinder eyepiece 103a, and a warning lamp 103b is provided on the side of the eyepiece 103a. The warning lamp 103b is for informing the user that the self-portrait mode is set. When the warning lamp flashes, the self-portrait switch 120 is switched to the self-portrait side to enter the self-portrait mode. Is informed to the user. In this way, when a normal shooting is performed while looking through the finder 103 in spite of being in the self-portrait mode, the light 103b of the eyepiece 103a of the finder blinks and the self-port is displayed to the user. It is possible to notify that the rate mode is set, and if the normal shooting is mistakenly performed in spite of the self-portrait mode, it is not performed.
[0036]
On the display screen 140a, flash flash mode setting content of the flash light emitting unit 104, self-timer setting content, setting content such as focus adjustment, date and time, and the like are displayed as images representing them. Which release button is set to be usable is also displayed as an image. The uppermost part of the display screen 140a indicates that the auto flash mode is designated as the flash mode by the letters AUTO. The camera 100 is provided with an auto light emission mode, a forced light emission off mode, a red-eye light emission mode, and the like as a flash light emission mode, and shows a state in which the auto light emission mode is set among the flash light emission modes. These modes are switched by the cross key 151 and designated by the decision button 150.
[0037]
Self-portrait photography is performed with a camera having such a function.
[0038]
FIG. 2 is a diagram showing the configuration of the signal processing unit of the camera shown in FIG.
[0039]
This camera is centrally controlled by the CPU 160. The camera 160 inputs a signal to the CPU 160 on the left side of FIG. 2, and a focus lens (not shown) on the right side of FIG. 2 in response to an instruction from the CPU 160. A lens driving unit 161 that drives to a predetermined position, a shutter driving unit 162 that drives a shutter, a flash light emitting unit 104 that emits flash light, a feeding mechanism 163 that feeds a film piece of a roll film to the shooting position, FIG. A display device 140 having a display screen 140a shown in b) is shown.
[0040]
On the input side of the CPU 160, a power supply unit 164, a photometry unit 165, a distance measuring device 166, an operation unit 167, and a film sensitivity detection unit 168 are provided. The photometry unit 165 is for measuring the field luminance, and the distance measuring device 166 is for measuring the subject distance. The power supply unit 164 is shown on the input side as supplying power for operation to the CPU 160.
[0041]
The operation unit 167 includes the

release buttons

110a and 110b shown in FIG. 1, a self-portrait mode switch 120, an enter button 150, a cross key 151, and the like. Even in accordance with the operation content of any one of the switches in the operation unit 167, the CPU 160 operates the shutter drive unit 162, the feeding mechanism 163, the display device 140, and the like in addition to the lens drive unit 161 and the flash light emitting device 104. Be controlled.
[0042]
The CPU 160 determines the exposure amount based on the field luminance from the photometry unit 165 and the film sensitivity information from the film sensitivity detection means 169, and the aperture and shutter speed determined based on the exposure amount. Is set in the shutter drive unit 162. The CPU 160 and the lens driving unit 161 constitute a program shutter. In the camera according to the present embodiment, the shutter serving as the diaphragm is driven by the shutter driving unit 161 according to the diaphragm and the shutter speed. The subject distance measured by the distance measuring device 166 by the CPU 160 is transmitted to the flash light emitting device 104 and the subject distance is also transmitted to the lens driving unit 161. The flash light emitting device 104 causes the flash light emitting unit 104a to emit flash light with a light amount corresponding to the subject distance supplied from the CPU 160, and the lens driving unit 161 drives the focus lens to a position corresponding to the subject distance. . The CPU 160 and the lens driving unit 162 correspond to the focus setting device according to the present invention.
[0043]
When the

release buttons

110a and 110b on the operation unit 167 are pressed and a release operation is performed, the CPU 160 notifies the shutter drive unit 162 that the release operation has been performed, and the shutter drive unit 162 sets the shutter serving as an aperture. Driven. In addition, flash light is emitted from the flash light emitting unit 104a of the flash light emitting device 104 in accordance with an instruction from the CPU 160 at any timing when the diaphragm shutter is driven by the shutter driving unit 162. The flash light emitting device 104 emits a flash of light according to the subject distance measured by the distance measuring device 166 toward the subject in synchronization with shooting based on an instruction from the CPU 160.
[0044]
In the camera of the present embodiment, the CPU 160 performs flash emission control of a control method called flashmatic. In this flashmatic control method, the amount of flash light is controlled in accordance with the drive timing of the diaphragm / shutter driven by the lens driving unit 161 by the CPU. In other words, since the shutter driving unit 162 is controlled by the CPU 160, the amount of light is reduced according to the driving status of the lens driving unit 161 by flashing light when the aperture / shutter is still in the small aperture state. Is done. However, when the photographer is located near the camera as in portrait mode shooting, the amount of light may increase even if flashing is performed when the aperture / shutter is still in the small aperture state. Therefore, the flashmatic control system of the camera of this embodiment has been improved so that the flash emission time can be shortened and the amount of light can be further reduced. Therefore, even when the photographer is in the vicinity of the camera in the self-portrait mode, the flash emission can be performed with the light amount corresponding to the subject distance by the flashmatic control method of the camera of the present embodiment.
[0045]
In the camera of the present embodiment, the distance that the photographer reaches with the left or right hand reaching the

release buttons

110a and 110b is expected to be 0.35 m to 0.85 m. This 0.35 to 0.85 m corresponds to the predetermined distance range referred to in the present invention. Therefore, when the self-portrait mode is designated by the switching operation element, the focus setting device sets the focus within one of the predetermined distance ranges, and photographing is performed.
[0046]
When the focus setting device is used to set a focus within one of these distance ranges, the focus is set based on the subject distance measured by the distance measuring device. However, as described above, the distance measuring device 166 is not a subject. The background may be measured.
[0047]
Therefore, in the camera 100 of the present embodiment, when the subject distance is not accurately measured by the distance measuring device 166 when the self portrait mode is designated, the focus setting device sets the focus only within a predetermined distance range. Can be done. In addition, the focus position is stochastically determined according to whether the error rate in the distance measuring device is high or low, and a flash is emitted to satisfy the small aperture condition, and the subject is photographed including the background. The focus setting can be made separately for the case of shooting only near the subject. The first distance referred to in the present invention is used as a reference for discriminating whether the rate of occurrence of errors in the measurement by the distance measuring device is high or low. In the camera of the present embodiment, 0.51 m which is the median value within the predetermined distance range is used as the first distance.
[0048]
In the camera of the present embodiment, when the subject is located at a distance shorter than the first distance of 0.55 m, most of the shooting angle of view is occupied by the subject, and the measurement by the distance measuring device 166 has an error. Assume that the rate of occurrence is considerably low. Conversely, when the subject is located farther than the first distance, the rate of occupation of the background within the shooting angle of view increases, and the rate at which measurement by the distance measuring device 166 causes errors. Is going to be quite expensive.
[0049]
Here, when it is determined that the subject distance measured by the distance measuring device 166 is longer than the first distance of 0.55 m, the ratio of the background occupied within the shooting angle of view increases, and the distance measuring device 166 Assume that the rate of occurrence of errors in the measured subject distance is high, focus is set at the farthest point 0.85 m within the predetermined distance range, and a small aperture is set. The camera will focus on the camera until it reaches. This farthest point 0.85 m corresponds to the second distance referred to in the present invention.
[0050]
Conversely, when it is determined that the subject distance measured by the distance measuring device 166 is closer than the first distance 0.55 m, it is assumed that the subject occupies a high ratio within the shooting angle of view, and the distance measurement is performed. Assuming that there is no error in the subject distance measured by the device 166, a focus is set for the measured subject distance and a small aperture is set, and the depth of field according to the small aperture is adjusted before and after the subject. To take a picture.
[0051]
Therefore, when the field brightness is sufficiently bright, the above-described shooting is performed with the small aperture set. However, when the field brightness becomes dark, it is impossible to set a small aperture for shooting. In particular, photographing in the self-portrait mode is often performed indoors. Therefore, in the camera 100 of this embodiment, the auto flash mode is designated in the self-portrait mode, and the small aperture is set to satisfy the small aperture condition when the flash light emitting device 104 is in the on state, and the self-portrait shooting is performed. I can do it.
[0052]
The flash light emitting device 104 included in the camera according to the present embodiment can freely adjust the light amount of the flash light to the light amount corresponding to the subject distance as described above. Therefore, the subject distance measured by the distance measuring device 166 is the same. When the distance is shorter than the first distance, a flash is emitted with a light amount corresponding to the subject distance, and the subject is photographed while satisfying the small aperture condition. Further, when the subject distance measured by the distance measuring device 166 is longer than the first distance, the flash of the light amount when the object distance exists at the second distance, ie, the fourth distance which is closer than 0.85 m in this case. Is emitted to satisfy the small aperture condition of the amount of light, so that overexposure does not occur. For example, the fourth distance may be estimated based on the probability that the photographing distance photographed before the portrait photographing is located when the portrait photographing is performed. The fourth distance is the first distance corresponding to the shortest distance. Then, a flash of a light amount when the subject is present at the position of 0.55 m can be emitted toward the subject determined to be located at a distance farther than 0.55 m. As a result, an appropriate exposure amount can be obtained and a clear photograph can be obtained.
[0053]
By doing this, not only can you set the focus suitable for the seful portrait mode according to the subject distance measured by the distance measuring device, but you can also obtain an appropriate exposure amount and a considerable overexposure rate. Can be suppressed.
[0054]
Here, an actual processing procedure in the self-portrait mode performed by the camera 100 of the present embodiment will be described in detail with reference to FIG.
[0055]
FIG. 3 is a flowchart showing a self-portrait processing procedure. Here, a predetermined procedure will be described assuming that the auto flash mode is designated.
[0056]
When the self-portrait mode is designated by the self-portrait mode switch 120 as shown in FIG. 3, the processing of the flowchart shown in FIG. 3 is started.
[0057]
First, in step S310, the film sensitivity is read by the film sensitivity detector 168. The film sensitivity detected by the film sensitivity detection unit 168 is stored in a register in the CPU 160, and the photometric light quantity Lv measured by the photometry unit 165 in the next step S320 is also stored in the register in the CPU 160. The photometry by the photometry unit 165 is always performed at a predetermined interval. Based on the photometry result of the photometry unit 165 and the film sensitivity detected by the film sensitivity detection unit 168, an exposure amount at the time of photographing (hereinafter referred to as an EV value) is obtained. In accordance with the EV value, the combination of the aperture of the program shutter and the shutter time is set. In the next step S330, the distance measuring device 166 measures the subject distance L.
[0058]
From step S340 below, the CPU 160 performs processing related to photographing. First, in step 340, it is determined whether or not the self-portrait mode is set. If it is determined in step S340 that Y, the subject distance L obtained in step S330 is equal to or more than the first distance 0.55 m. It is determined whether or not. In step S350, it is determined that the subject distance L is equal to or greater than the first distance 0.55 m including the case where the subject distance cannot be accurately measured by the distance measuring device, and the process proceeds to the next step S360. Moving on, it is determined in step 360 whether the flash is on. Here, since the auto flash mode has been selected, it is determined as Y in step S360, the process proceeds to the next step S370, and the focus is set at the second distance of 0.85 m.
[0059]
As described above, when the subject distance is 0.55 m or more which is the first distance and the flash light emitting device 104 is in the ON state, the CPU 160 determines that the small aperture condition is satisfied and the first distance is 0.55 m or more. Also, the focus is set to 0.85 m which is the second long distance. In the next step 380, the light quantity of the flash is adjusted to the light quantity when the subject is present at the first distance 0.55m, which is shorter than the second distance 0.85m, and the adjusted light quantity is used. Shooting is performed with a flash. Here, 0.55 m, which is also the first distance, corresponds to the fourth distance. In this way, there is no overexposure due to too much flash light. Note that the fourth distance only needs to be nearer than the second distance 0.85 m, and the subject distance L measured by the distance measuring device 166 is farther than 0.55 m and closer than 0.85 m. If it is determined that the measurement is accurately performed within a certain range, the flash may be emitted with the distance corresponding to the measured subject distance as the fourth distance.
[0060]
In this way, the adjustment of the amount of flash light and the focus setting are determined probabilistically depending on whether the error rate in the distance measuring device 166 in the distance measuring device is high or low, and when shooting is performed, FIG. A photograph as shown in (a) is obtained.
[0061]
FIG. 4A shows the amount of flash light by the flashmatic control method peculiar to the camera of the present embodiment when the subject distance L measured by the distance measuring device 166 is not less than the first distance 0.55 m, for example, infinite. It is a figure which shows the photograph obtained when it adjusted and the flashlight was emitted and it image | photographed.
[0062]
As shown in FIG. 4A, a clear photograph is obtained up to the background.
[0063]
In order to explain the quality of the photograph shown in FIG. 4A, the state of defocusing when a person at a subject distance of 0.55 m is photographed with a conventional camera and the subject distance of 0.55 m with the camera of this embodiment. Table 1 shows a comparison of the out-of-focus state when a person in the area is photographed.
[0064]
[Table 1]

[0065]
Table 1 shows the diameter of the circle of confusion as an index indicating the degree of out-of-focus. This circle of confusion is an index indicating the degree of out-of-focus, and if the diameter of this circle of confusion is 0, it means that there is no out-of-focus. In the table, the subject circle of confusion indicates a person's blur condition, and the Inf circle of confusion indicates a background blur condition.
[0066]
According to the conventional camera, focus is fixedly set at a subject distance of 0.55 m, and shooting is performed so that the diameter of the circle of confusion at the focus position of 0.55 m is 0 μm. At this time, it can be seen that the Inf circle of confusion corresponding to the position at infinity is 370 μm and the background is considerably blurred.
[0067]
On the other hand, in this camera, when the subject distance is equal to or greater than the first distance of 0.55 m, the focus setting device sets the focus at the second distance of 0.85 m, and the camera according to the present embodiment. The flashmatic control method possessed by is used for shooting by emitting a flash adjusted to the amount of light when a subject is present at a first distance of 0.55 m. At this time, since the focus is set to the second distance 0.85 m, which is longer than the first distance 0.55 m, and the small aperture is used for shooting, the circle of confusion with the first distance 0.55 m is used. The diameter of the Inf circle of confusion corresponding to the background at infinity, that is, the background is narrowed down from 370 μm to 240 μm, and as shown in FIG. Is obtained.
[0068]
Thus, when the self-portrait mode and the auto flash mode are specified and the distance measurement result of the distance measuring device is 0.55 m or more, the flash is used to satisfy the small aperture condition and the image including the background is taken. be able to.
[0069]
When the portrait mode is specified by the switching operation so far, the auto flash mode is specified, and it is determined that the small aperture condition is satisfied when the flash light emitting device is in the on state. Explained the process. Hereafter, in the self-portrait mode, how the photographing process is performed when the flash off mode is designated and the flash light emitting device 104 is in the off state will be described.
[0070]
Returning to the flowchart of FIG. 3, the processing when it is determined as N in step S360 will be described.
[0071]
If it is determined as N in step S360 and the process proceeds to step S361, it is determined whether the EV value calculated based on the reading result in step S310 and the photometric value Lv in step S320 is 16 or less. If it is determined in step S361 that the EV value is 11, for example, Y, the process proceeds to the next step S362, the focus is set to the first distance of 0.55 m, and photographing is performed. At this time, since the EV value is 11, the CPU 160 determines that the field luminance is not so bright, and the CPU 160 sets an aperture wider than the small aperture and drives the program shutter. Therefore, here, even if the aperture is open, the first distance 0.55 m so that the depth of field determined according to the open aperture covers a predetermined distance range, that is, 0.35 m to 0.85 m. The focus is set to and shooting is performed.
[0072]
If it is determined in step S361 that the EV value is 17 and N, and the field brightness is determined to be bright, the CPU 160 determines that the small aperture condition is satisfied, and the focus setting device focuses on the second distance of 0.85 m. Is set, and the program shutter is driven with a small aperture so as to focus on the background as well as within a predetermined distance range, and photographing is performed.
[0073]
By doing so, it is possible to shoot not only the subject within the predetermined distance range, but also the background as well as the predetermined distance range when it is determined that the small aperture condition is satisfied.
[0074]
Hereafter, a description will be given of a process in the case where the subject is present at a shorter distance than the subject distance of 0.55 m and the measurement of the subject distance by the distance measuring device 166 is quite reliable.
[0075]
If it is determined in step S350 that the subject distance L is closer than the first distance 0.55 m and N, the process proceeds to step S351. In step S351, it is determined whether the subject distance L is 0.35 m or more. If it is determined Y in step S351, the process proceeds to step S352 to determine whether the flash is on. Here, since it is the auto flash mode, it is determined as Y, and the process proceeds to step S353, and the subject distance L is set to the distance L1 to be set in the flash light emitting device so that the flash according to the subject distance L can be emitted. Assigned.
[0076]
In step S354, the subject distance L is set in focus, and in the next step S355, the subject distance L is also set in the flash light emitting device 104. Shooting is performed.
[0077]
If the flash off mode is designated in step S352, it is determined as N. In step S356, the subject distance L is set in focus and shooting is performed.
[0078]
As described above, when the self-portrait mode is designated by the self-portrait mode switch 120, the subject distance L measured by the distance measuring device 166 is closer than the predetermined first distance 0.55m. If it is determined in step S350 and it is determined in step S351 that the subject distance L exists at any position within 0.35 m to 0.55 m, the focus is set according to the subject distance L, and A flash with a light amount corresponding to the subject distance L is emitted and shooting is performed.
[0079]
In this way, when the subject is present at a shorter distance than the first distance and it is clear that the subject is present within the predetermined distance range, the subject distance is focused and the subject distance is set. The flash is illuminated, and the subject is photographed with a small aperture.
[0080]
If the subject distance L measured by the distance measuring device 166 is shorter than 0.35 m, it is determined as N in step S351, and the distance L1 to be set in the flash light emitting device 104 is determined in step S357. The subject distance L is substituted, and in step S358, the closest point 0.35m within the predetermined distance range is substituted for the subject distance L. Accordingly, out of the predetermined distance range of 0.35 m to 0.85 m, the focus setting device sets the focus to 0.35 m which is the nearest point, and the subject distance L is set to the flash light emitting device 104, depending on the subject distance. A flash is emitted with the amount of light, and shooting is performed with a small aperture.
[0081]
FIG. 4B is a view showing a photograph obtained by the photographing. As shown in FIG. 4B, a clear photograph in which the subject who is the photographer is focused is obtained.
[0082]
As in Table 1 above, using a circle of confusion, a position closer than 0.35 m, here, when a subject is present at 0.3 m and when shooting with a conventional camera, and with the camera of this embodiment Differences in the circle of confusion when performed will be described with reference to Table 2.
[0083]
[Table 2]

[0084]
Table 2 shows that when a photographer is located at a subject distance of 0.3 m, a conventional camera is set to focus at 0, 55 m and a flash is emitted by a conventional flashmatic control method. And a circle of confusion when the camera of the present embodiment is set to a focus of 0.35 m and the flash 100 is controlled by the flashmatic control method of the camera 100 of the present embodiment. The difference is shown.
[0085]
With a conventional camera, even when the subject distance is 0.3 m, the focus is set at a position of 0.55 m, and flashmatic control is performed to emit a flash to perform shooting with a small aperture. For this reason, as can be seen from Table 2, the diameter of the subject confusion circle having the subject distance of 0.3 m has expanded to about 58 μm. However, in the camera 100 of the present embodiment, when the subject distance is 0.3 m, the focus is set to 0.35 m, which is the closest point within a predetermined distance range, and a flash is emitted with a light amount corresponding to the subject distance. Since photographing is performed with a small aperture, the diameter of the circle of confusion that has been 58 μm can be narrowed down to 16 μm.
[0086]
By narrowing the diameter of the circle of confusion in this way, a clear photograph in which the subject is in focus can be obtained as shown in FIG.
[0087]
FIG. 5 is a diagram showing another embodiment. In FIG. 5, when it is determined in step S361 that EV is 16 or less and the small aperture condition is not satisfied, the second distance from 0.85 m is increased as the aperture is opened according to the aperture opening. A flowchart showing processing when the focus is set to the third distance changed toward the predetermined fifth distance closer to the second distance than 0.85 m is shown. Here, an example is given in which the fifth distance according to the present invention is the first distance and the third distance according to the present invention is the subject distance.
[0088]
Except for step S3621, it is the same as the flowchart of FIG.
[0089]
As shown in FIG. 5, the processing in step S3621 when the EV value is 16 or less and it is determined as Y in step S361 is different. In step S3621, the EV value is changed toward the fifth distance that is closer to the second distance than 0.85 m as the EV value is smaller than 16, in other words, the more the aperture is opened than the small aperture. The focus is set at a distance of 3. Here, the fifth distance referred to in the present invention is the same distance as the first distance 0.55 m, the third distance is the subject distance closer than the second distance 0.85, and the aperture is smaller than the small aperture. The focus setting position is changed from the second distance 0.85 m toward the first distance 0.55 m as the distance increases.
[0090]
In this way, when the small aperture condition is not satisfied, the focus setting position is gradually changed from 0.85 m to 0.75 m, 0.65 m, and 0.55 m corresponding to the third distance according to the aperture opening degree. The subject can be photographed by changing the depth before and after the position where the focus is set according to the degree of opening of the aperture.
[0091]
【The invention's effect】
As described above, according to the camera of the present invention, it is possible to provide a camera that obtains an appropriate exposure amount according to the focus setting as well as a focus setting suitable for photographing in the self-portrait mode. Can do.
[Brief description of the drawings]
1A and 1B are perspective views showing a camera according to the present embodiment, in which FIG. 1A is a perspective view seen from the upper front obliquely, and FIG. 1B is a perspective view seen from the upper rear obliquely;
FIG. 2 is a diagram showing an internal configuration of the camera shown in FIG.
FIG. 3 is a flowchart illustrating a processing procedure performed by a CPU.
4 is an example of a photograph obtained when shooting is performed according to the procedure of FIG.
FIG. 5 is a flowchart illustrating a processing procedure performed by a CPU according to another embodiment.
[Explanation of symbols]
100 cameras
101 Photography lens
102 Ranging window
103 Finder
104a Flash light emitting part
104 Flash light emitting device
110a Release button for left hand
110b Release button for right hand
120 Self-portrait mode switch
140 Display device
140a Display screen
141 Image with release button as mark
150 Four-way controller
151 Menu / Enter button
160 CPU
161 Lens drive unit
162 Shutter drive unit
163 Feeding mechanism
164 Power supply
165 Metering unit
166 Distance measuring device
167 Operation unit
168 Film sensitivity detector

Claims

In a camera that shoots a subject,
A mode switching operator for designating an arbitrary shooting mode from among a plurality of shooting modes including a self-portrait mode in which the camera is pointed at the photographer and photographing the photographer himself;
A distance measuring device for measuring the subject distance;
When the self-portrait mode is designated by the mode switching operator, it is determined whether or not the subject distance measured by the distance measuring device is longer than a predetermined first distance. When the subject distance is shorter than the first distance, the subject distance is focused, and when the subject distance is farther than the first distance, the aperture at the time of shooting matches a predetermined small aperture condition. Depending on whether or not the focus is set, the focus is set to the second distance that is farther than the first distance, or the focus is set to the third distance that is closer than the second distance. And a camera.

The camera according to claim 1, wherein the third distance is set to the same distance as the first distance.

A flash light emitting device that emits flash light toward the subject in synchronization with shooting, can be turned on and off freely, and emits light with a controlled light amount when flash light is emitted,
The focus setting device determines that the small aperture condition is satisfied when the flash light emitting device is in an on state, and sets the focus at the second distance,
The flashlight emitting device has a predetermined first distance shorter than the second distance depending on whether or not the subject distance measured by the distance measuring device is longer than the first distance. 2. The camera according to claim 1, wherein the camera emits a light amount when the light is present at a distance of 4, and a light amount when the subject is present at the distance of the subject.

The camera according to claim 3, wherein the fourth distance is set to be the same distance as the third distance.

2. The focus setting device according to claim 1, wherein the focus setting device determines that the small-aperture condition is satisfied when the field luminance is high enough to capture an image with a predetermined small-aperture. camera.

When the focus setting device determines that the small aperture condition is not satisfied, the predetermined distance closer to the second distance than the second distance is increased as the aperture is opened according to the aperture opening. 6. The camera according to claim 5, wherein the focus is set at the third distance changed toward the fifth distance.

The camera according to claim 6, wherein the fifth distance is set to the same distance as the first distance.

The focus setting device sets a focus only within a predetermined distance range when the self-portrait mode is set by the mode switching operation element, and the distance measuring device causes the subject to move beyond the distance range. 2. The camera according to claim 1, wherein when it is measured that the object is present at a short distance, the camera sets a focus on the closest distance within the distance range.