JP3998351B2

JP3998351B2 - Mortar adhesion aid

Info

Publication number: JP3998351B2
Application number: JP31641298A
Authority: JP
Inventors: 勝岡本; 義秋後藤; 栄三後藤; 好正林; 正雄川原; 晴果小川; 一房三谷
Original assignee: Obayashi Corp; Toray Industries Inc
Current assignee: Obayashi Corp; Toray Industries Inc
Priority date: 1998-11-06
Filing date: 1998-11-06
Publication date: 2007-10-24
Anticipated expiration: 2018-11-06
Also published as: JP2000145157A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はモルタル接着補助具に関し、さらに詳しくは、特に既設建造物の外壁や床面のモルタル補修において、モルタル塗布前の剥落防止処理作業を簡単にしながら、優れた接着強度が得られるようにするモルタル接着補助具に関する。
【０００２】
【従来の技術】
既設建造物の外壁或いはコンクリート床面をセメントモルタルや樹脂モルタルなど（以下単にモルタルと総称する）で補修する工法として、工事期間を短縮する目的から外壁や床面を撤去することなく、モルタルを直接塗布する工事方法がある。しかし、単にモルタルを直接塗布するだけでは十分な接着強度が得られないため、モルタルを塗布する前に予め剥落防止処理を施すようにしている。
【０００３】
従来の剥落防止処理としては、既設の外壁或いは床面をプライマー処理した後、その上に中塗り用樹脂と共に合成樹脂製ネットを被覆し、その合成樹脂製ネットをアンカーピンにより一定間隔で固定するようにしており、その合成樹脂製ネットの上にモルタルを塗布することにより剥落を防止するようにしていた。しかし、この剥落防止処理では、合成樹脂製ネットを全面にわたり弛みのない緊張状態に固定することが重要であり、アンカーピンとアンカーピンとの間のネットに弛みがあるような不完全な固定であると、そのネットの弛みによりモルタルの接着強度が不十分になり、固化後のモルタルが剥落するなどの問題があった。
【０００４】
しかし、上記のように合成樹脂製ネットを全面に弛みのないように完全緊張状態に固定する作業は非常に難しく、熟練を要する作業であり、そのためネット固定作業には相当の作業時間を要することを余儀なくされていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した従来の問題を解消し、モルタル塗布前の剥落防止処理作業を簡単にしながら、優れた接着強度が得られるようにするモルタル接着補助具を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一のモルタル接着補助具は、外壁または床面に塗布するモルタルの接着補助具であって、前記外壁または床面に固定するための平板状の基盤部と前記モルタルに没入係合する多数の係止部とが樹脂で一体成形され、かつ前記基盤部に芯金が挿入されてなることを特徴とするものであり、あるいは、第二の本発明のモルタル接着補助具は、外壁または床面に塗布するモルタルの接着補助具であって、前記外壁または床面に固定するための平板状の基盤部と前記モルタルに没入係合する多数の係止部とが樹脂でサンドイッチ成形又は２色成形により一体成形されてなることを特徴とするものである。
【０００７】
このようにモルタルに没入係合する多数の係止部は基盤部と共に樹脂から一体成形されるため、その係止部は高い剛性を有し、塗布時の未硬化のモルタルの内部に奥深くに没入して、硬化後に高いアンカー効果を発揮し、大きなモルタル接着強度を得ることができる。
【０００８】
また、従来の合成樹脂製ネットからなる接着補助具では、一定間隔で複数の個所で固定すると、隣接する固定個所間の僅かな寸法のズレによって合成樹脂製ネットに弛みを生じ、それがモルタル接着強度を不完全にする原因になっていたが、本発明のモルタル接着補助具では、それ自体が独立にアンカー効果を発揮するため、相互間に固定位置に寸法ズレがあっても他の接着補助具のアンカー作用に影響を与えない。したがって、モルタル塗布前の剥落防止処理作業として行うモルタル接着補助具の固定作業は、特に熟練を要することなく簡単にすることができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
図１（Ａ），（Ｂ）は、本発明のモルタル接着補助具の一例を示す。
図において、モルタル接着補助具５は、繊維で強化された強化樹脂からなる円板状の基盤部１と、その片側表面に列状に突設する多数のループ状の係止部２とから構成されている。基盤部１が強化樹脂からなるのに対して、係止部２は補強繊維やフィラーで補強されない非強化樹脂からなり、この基盤部１と係止部２とが射出成形により一体成形されている。
【００１０】
さらに基盤部１の係止部２側の表面には、ループの内径と同一径からなる多数の凹溝３が多数の係止部２の列方向と交差するように形成されている。また、基盤部１の中央部には、アンカーピン等の固定金具を挿入するための挿入孔４が貫通している。
【００１１】
上記モルタル接着補助具５は、既設のコンクリート建造物の外壁或いはコンクリート床面を表面層を撤去することなくモルタルを塗布して補修するとき、その剥落防止用前処理のための手段として、図２〜５に示すように使用される。
【００１２】
先ず、図２（Ａ），（Ｂ）は、既設コンクリート建造物の外壁をモルタル補修する場合について示している。
外壁２０は、コンクリート基部２１にモルタル外層２２が塗布された構造になっている。先ず図２（Ａ）に示すように、モルタル外層２２の外表面にモルタル接着補助具５の基盤部１の裏面側を当接させ、中央部の挿入孔４にアンカーピン２３を差し込むと共に、矢印のように金槌などで打ち込む。
【００１３】
ここで使用するアンカーピン２３は公知であり、一般にピン本体が筒状であって頭部にフランジ部２３ａを有し、先端部２３ｂを尖った形状にし、かつ先端部２３ｂの内側に軸方向に移動可能な芯部２３ｃが挿入されている。このアンカーピン２３をそのフランジ部２３ａがモルタル接着補助具５の基盤部１の上面に当接するまで打ち込んだのち、さらに筒状ピン本体の内側に棒状の治具を挿入して内部の芯部２３ｃだけを打ち込むと、図２（Ｂ）に示すように、先端部２３ｂがコンクリート２１内で二股状に割れることにより、表面側に浮き上がらないようにロックされ、モルタル接着補助具５は外壁２０の表面に堅固に固定される。
【００１４】
このようにモルタル接着補助具５が固定された外壁２０の表面に未硬化のモルタル２４を塗布すると、そのモルタル２４の内部にモルタル接着補助具５の係止部２が深く没入するため、モルタル２４は係止部２を包み込んだ状態のまま固化することにより高い接着強度を生じ、外壁２０の表面に堅固に保持される。
【００１５】
このモルタル接着補助具５に基づく接着強度は、他の接着補助具５とは無関係に独自なものであるため、他のモルタル接着補助具５の接着強度に影響を与えることがない。したがって、各モルタル接着補助具５の固定作業は位置ズレなどを気にすることなく行うことができ、そのため特に熟練を要することなく簡単に行うことができる。
【００１６】
また、図１（Ａ），（Ｂ）のモルタル接着補助具５のように、基盤部１が強化樹脂であり、係止部２が非強化樹脂から成形されている場合は、基盤部１は強度および弾性率（剛性）が増大し、また係止部２は靱性の大きい粘り強い特性を有するようになるので、モルタル接着強度と共に支持強度を一層向上し、モルタルの剥落防止を一層堅固なものにすることができる。
【００１７】
図３は、本発明のモルタル接着補助具を使用して、既設コンクリート建造物の外壁をモルタル補修する場合の他の例を示す。
このモルタル補修施工では、外壁２０のモルタル外層２２にモルタル接着補助具５を固定するとき、その固定個所に基盤１の厚み相当の深さを有する凹部２５を加工し、この凹部２５にモルタル接着補助具５を嵌め込んだ状態にして、上記図２と同じモルタル接着補助具５の固定とモルタル塗布を行うようにしたものである。このモルタル補修施工によると、外壁２０からのモルタル接着補助具５の突出高さを低くするので、新しいモルタル２４の塗布厚さを薄くすることができる効果がある。
【００１８】
図４（Ａ），（Ｂ）は、本発明のモルタル接着補助具を使用して、既設のコンクリート床面をモルタル補修する場合の例を示す。
コンクリート３０の床面に未硬化のモルタルを塗布する前に、図４（Ａ）に示すように、その床面に外壁の場合と同様にモルタル接着補助具５の基盤部１を当接させ、中央部の挿入孔４にアンカーピン２３を差し込み打ち込んだ後、さらにアンカーピン２３内部の芯部２３ｃを打ち込むと、図４（Ｂ）のように、コンクリート３０内でアンカーピン２３の先端部２３ｂが二股に割れてロック状態になり、モルタル接着補助具５がコンクリート３０の床面に堅固に固定される。
【００１９】
この剥落防止処理に引き続いて、未硬化のモルタル３４を塗布すると、モルタルの内部に深く接着補助具５の係止部２が没入するため、モルタル３４の固化後に高い接着強度が得られるようになる。
【００２０】
図５は、本発明のモルタル接着補助具を使用して、既設のコンクリート床面をモルタル補修する場合の他の例を示す。
この補修施工例は、コンクリート３０の床面にモルタル接着補助具５を固定する個所に基盤１の厚み相当の深さの凹部３５を加工し、この凹部３５にモルタル接着補助具５を嵌め込んだ状態にして、上述した図４と同様のモルタル接着補助具５の固定とモルタル３４の塗布を行うようにしたものである。この補修施工によれば、図３の場合と同様に、モルタル３４の塗布厚さを薄くすることができる効果がある。
【００２１】
上述した外壁および床面のモルタル補修施工において、外壁または床面に対するモルタル接着補助具の分布数（密度）としては、被施工面の状況に応じて任意に設定すればよく、特に限定されるものではないが、好ましくは１ｍ²当たり４個又はそれ以上にするとよい。また、モルタル接着補助具の固定に使用するアンカーピンとしては、上述した施工例に使用したものに限定されるものでなく、モルタル接着補助具を外壁や床面に固定できるものであれば何でもよく、例えば釘やネジであってもよい。特に、耐腐蝕性に優れたステンレス鋼などからなるものがよい。
【００２２】
また、外壁や床面にモルタル接着補助具を固定するとき、その被塗布面に予めプライマー処理を施すようにしてもよい。また、モルタル接着補助具を固定するとき、或いは固定作業を行う前に、モルタル接着補助具を接着剤によって外壁や床面に接着させるようにしてもよい。このときの接着剤の種類は特に限定されないが、例えばエポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂などの熱硬化性樹脂の接着剤が好ましい。
【００２３】
本発明のモルタル接着補助具において、係止部は樹脂材料により基盤部と一体成形された成形体であるので可撓性ではなく、十分な剛性を有している。そのためモルタル接着補助具の係止部は、未硬化のモルタルを塗布するとき、その塗布圧によって簡単に変形することはなく、塗布圧に抗してモルタル内部に深く侵入するようになる。また、未硬化のモルタルの方は、その流動性により係止部のループの内側にも侵入し、全く空隙がない状態になるように係止部を包み込んだ状態になる。したがって、モルタルの硬化後は、係止部はモルタルに対して強いアンカー効果を発揮し、モルタル接着強度を向上する。
【００２４】
係止部の形状としては、図１、図６、図７（Ａ），（Ｂ）に例示するようなループ状が好ましい形状であるが、未硬化のモルタルの塗布圧に抗するだけの剛性を有してモルタル内部に深く侵入し、また硬化後のモルタルを支持するだけの破断強度を有する構成のものであれば特に限定されない。例えば、図７の（Ｃ），（Ｄ），（Ｅ），（Ｆ）に示す実施形態のようにフック状や、図７（Ｇ）に示す実施形態のようにロッド状であってもよい。フック状については、図７（Ｃ）の係止部２は円弧状フック、同（Ｄ）の係止部２はＬ形フック、同（Ｅ）の係止部２はＴ形フック、同（Ｆ）の係止部２はキノコ形または球状フックである。
【００２５】
また、図１の実施形態のように、基盤部１を繊維による強化樹脂にする一方、係止部２を非強化樹脂にすると、基盤部１は高い強度と剛性を備えると共に、係止部２は強化樹脂からなるものよりも高い靱性を有するようにすることができ、モルタルに対して一層高い接着強度と支持強度とを発揮することができるようになる。
【００２６】
もちろん、基盤部は必ずしも強化樹脂から構成されることは必要ではなく、図７（Ａ）〜（Ｇ）に例示するように非強化樹脂からなるものであってもよい。また、基盤部を強化樹脂とする場合であっても、必ずしも繊維だけの補強に限定されるものではなく、無機添加剤などのフィラーで強化したものでもよく、或いはフィラーと繊維とを併用したものであってもよい。或いは、図７（Ｂ）に示すように、基盤部１の中に芯金６を挿入するようにしたものでもよい。
【００２７】
また、図１や図７（Ａ），（Ｂ）の実施形態のように、基盤部１には係止部２を設けた側の表面に多数の凹溝３を設けて凹凸表面にすると、モルタル接着強度を一層向上する効果がある。しかし、凹凸表面は必ずしも必要ではなく、図６の実施形態のように、凹溝３のない平滑面であってもよい。
【００２８】
基盤部１の表面における係止部２の配列形態は特に限定されるものでなく、図１や図６の実施形態のように並列多列にするほか、例えば図８の実施形態のように、放射状の配列にしてもよい。
【００２９】
図９は、本発明の更に他の実施形態を示す。このモルタル接着補助具５は、基盤部１が繊維及び／又はフィラーの強化樹脂からなり、この基盤部１の表面側に係止部２および凹溝３を一体成形するだけでなく、裏面側にも係止部２および凹溝３を一体形成するようにしたものである。もちろん、基盤部１としては、前述した図７（Ａ），（Ｃ）〜（Ｇ）のように非強化樹脂から成形されていてもよく、また図６等の例のように凹溝３を設けないようにしたものでもよい。
【００３０】
図９のモルタル接着補助具５は、既設建造物の外壁や床面をモルタル補修するときに、前述した図２〜５に例示したようにして前処理手段として使用すればよい。
【００３１】
図１０（Ａ），（Ｂ）は、図９のモルタル接着補助具５をコンクリート床面をモルタル補修するときの使用例を示したものである。
まず、図１０（Ａ）に示すように、その床面にモルタル接着補助具５の基盤部１のいずれか一方の係止部２を当接させ、中央部の挿入孔４にアンカーピン２３を差し込み打ち込んだ後、さらにアンカーピン２３内部の芯部２３ｃを打ち込むと、図１０（Ｂ）のように、コンクリート３０内でアンカーピン２３の先端部２３ｂが二股に割れてロック状態になり、モルタル接着補助具５がコンクリート３０の床面に堅固に固定される。
【００３２】
上記剥落防止処理に引き続き、基盤部１の厚さ半分までが埋没するように未硬化のモルタル３４ａを塗布して硬化させる。次いで、モルタル３４ａが硬化後に残り半分の基盤部１を埋設するように未硬化のモルタル３４ｂを塗布し硬化させる。このようなモルタル塗布により、最初のモルタル３４ａは基盤部１の裏面側の係止部２に対してアンカー効果を発揮し、また後のモルタル３４ｂは基盤部１の表面側の係止部２に対してアンカー効果を発揮するので、両方のアンカー効果が総合してモルタル３４ａ，３４ｂをコンクリート３０の床面に堅固に保持させることができる。
【００３３】
図９のモルタル接着補助具５は、床面のモルタル補修のみならず、図２のように外壁に対するモルタル補修にも使用することができる。また、図３や図５のように、外壁や床面に凹部２５，３５を加工し、その凹部２５，３５の中に埋設させるように使用してもよい。特に、図３，図５のように凹部２５，３５に埋設する場合は、その外壁や床面の状況によっては、モルタル接着補助具５を固定するアンカーピンを省略することもできる。
【００３４】
本発明のモルタル接着補助具に使用される樹脂としては、射出成形が容易な熱可塑性樹脂が好ましいが、必要により熱硬化性樹脂であってもよい。
【００３５】
例えば熱可塑性樹脂としては、ナイロン、ポリフェニレンサルファイド（ＰＰＳ）、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、高衝撃ポリスチレン（ＨＩＰＳ）、ＡＢＳ樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド（変性ＰＰＯ）、ポリアミドエラストマー（例えば、東レ（株）製“ペバックス”など）、ポリエステルエラストマー（例えば、東レ・デュポン（株）製“ハイトレル”など）などを例示することができる。しかし、コンクリートはアルカリ性であるので、これらのうちでも耐アルカリ性に優れ、かつ耐熱性に優れているＰＰＳ樹脂やナイロン樹脂が特に好ましい。
また、基盤部の強化樹脂に使用される補強繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維などの無機繊維が好ましく、特に短繊維にしたものがよい。
【００３６】
本発明のモルタル接着補助具は、１個当たりのモルタルに対する接着力が５０ｋｇ／個以上になるように設計することが好ましい。このような特性を満足させるため、係止部の寸法として、ループ形状の場合は、ループ太さ（直径）を０．１〜３．０ｍｍ、ループ径を２．０〜１０．０ｍｍにすることが好ましい。また、フック形状の場合は、フックの太さ（直径）を０．１〜５．０ｍｍ、基盤部からの高さを２．０〜１０．０ｍｍにすることが好ましい。また、ロッド形状の場合は、ロッドの太さ（直径）を０．１〜５．０ｍｍ、基盤部からの高さを２．０〜１０．０ｍｍにすることが好ましい。
【００３７】
１個のモルタル接着補助具当たりに設ける係止部の数としては、基盤部が非強化樹脂製の場合には２０〜５０個、強化樹脂製の場合には５〜３０個にすることが好ましい。
【００３８】
また、図１，図６，図９に例示したモルタル接着補助具の場合は、基盤部１と係止部２とに異種材料を使用して一体成形するようにしてある。このような異種材料の組合せにより基盤部１と係止部２とを一体成形する方法としては、従来から周知の２基の射出シリンダを装備した射出成形機を使用して操作する２色成形法やサンドイッチ成形法を使用すれば容易に成形することができる。また、図７（Ｂ）のように基盤部１に芯金６を挿入したモルタル接着補助具は、周知のインサート成形法によって成形することができる。
【００３９】
【発明の効果】
上述したように、本発明のモルタル接着補助具によれば、モルタルに没入係合する多数の係止部は基盤部と共に樹脂から一体成形されるため、その係止部は高い剛性を有し、塗布時の未硬化のモルタルの内部に奥深くに没入して、硬化後に高いアンカー効果を発揮し、大きなモルタル接着強度を得ることができる。
【００４０】
また、従来の合成樹脂製ネットからなる接着補助具では、一定間隔で複数の個所で固定すると、隣接する固定個所間の僅かな寸法のズレによって合成樹脂製ネットに弛みを生じ、それがモルタル接着強度を不完全にする原因になっていたが、本発明のモルタル接着補助具では、それ自体が独立にアンカー効果を発揮するため、相互間に固定位置に寸法ズレがあっても他の接着補助具のアンカー作用に影響を与えない。したがって、モルタル塗布前の剥落防止処理作業として行うモルタル接着補助具の固定作業は、特に熟練を要することなく簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のモルタル接着補助具の一例を示し、（Ａ）は（Ｂ）のＸ−Ｘ矢視断面図、（Ｂ）は平面図である。
【図２】本発明のモルタル接着補助具を使用するコンクリート外壁のモルタル補修例を示し、（Ａ）は施工前の断面図、（Ｂ）は施工後の断面図である。
【図３】本発明のモルタル接着補助具を使用するコンクリート外壁の他のモルタル補修例を示す断面図である。
【図４】本発明のモルタル接着補助具を使用するコンクリート床面のモルタル補修例を示し、（Ａ）は施工前の断面図、（Ｂ）は施工後の断面図である。
【図５】本発明のモルタル接着補助具を使用するコンクリート床面の他のモルタル補修例を示す断面図である。
【図６】本発明のモルタル接着補助具の他の実施形態を示し、（Ａ）は（Ｂ）のＹ−Ｙ矢視断面図、（Ｂ）は平面図である。
【図７】（Ａ）〜（Ｇ）は、それぞれ本発明のモルタル接着補助具の実施形態を示す図１（Ａ）に相当する縦断面図である。
【図８】本発明の更に他の実施形態を示すモルタル接着補助具の平面図である。
【図９】本発明の更に他の実施形態を示すモルタル接着補助具の図１（Ａ）に相当する縦断面図である。
【図１０】図９に相当する本発明のモルタル接着補助具を使用する場合のコンクリート床面のモルタル補修例を示し、（Ａ）は施工前の断面図、（Ｂ）は施工後の断面図である。
【符号の説明】
１基盤部
２係止部
３凹溝
４挿入孔
２０外壁
２４モルタル
３０コンクリート
３４，３４ａ，３４ｂモルタル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a mortar adhesion auxiliary tool, and more particularly, in the mortar repair of an outer wall or a floor surface of an existing building, to make it possible to obtain excellent adhesive strength while simplifying the peeling prevention treatment work before mortar application. It relates to a mortar bonding aid.
[0002]
[Prior art]
As a method of repairing the outer wall or concrete floor of an existing building with cement mortar or resin mortar (hereinafter simply referred to as mortar), the mortar is directly removed without removing the outer wall or floor for the purpose of shortening the construction period. There is a construction method to apply. However, since sufficient adhesive strength cannot be obtained simply by directly applying mortar, peeling prevention treatment is performed in advance before applying mortar.
[0003]
As a conventional anti-peeling treatment, an existing outer wall or floor surface is treated with a primer, and then a synthetic resin net is coated on it with an intermediate coating resin, and the synthetic resin net is fixed at fixed intervals by anchor pins. The mortar was applied on the synthetic resin net to prevent the peeling. However, in this anti-peeling treatment, it is important to fix the synthetic resin net in a tension state that does not loosen over the entire surface, and it is incomplete fixation that the net between the anchor pin and the anchor pin is loose. The slackness of the net causes problems such as insufficient mortar adhesive strength and peeling off of the solidified mortar.
[0004]
However, as described above, the work of fixing the synthetic resin net in a completely tensioned state so as not to be loosened is very difficult and requires skill, and therefore the net fixing work requires considerable work time. Had to be forced.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a mortar adhesion assisting tool that solves the above-mentioned conventional problems and makes it possible to obtain excellent adhesion strength while simplifying the peeling prevention treatment work before mortar application.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
A first mortar adhesion aid of the present invention is a mortar adhesion aid to be applied to an outer wall or a floor surface, and is a immersive engagement with a flat plate-like base portion for fixing to the outer wall or floor surface. to and the number of the engaging portion are integrally formed of plastic, and is intended core metal to the base portion is characterized by comprising the inserted or mortar adhesion aid of the second invention, the outer wall Or a mortar adhesion aid to be applied to the floor surface, in which a flat base portion for fixing to the outer wall or the floor surface and a number of engaging portions to be immersed and engaged in the mortar are sandwich-molded with resin or It is formed by integral molding by two-color molding.
[0007]
Since many locking parts that are immersed and engaged in the mortar are integrally molded from the resin together with the base part, the locking parts have high rigidity and are deeply immersed inside the uncured mortar during application. Thus, a high anchor effect can be exhibited after curing, and a large mortar adhesive strength can be obtained.
[0008]
In addition, in conventional bonding aids made of synthetic resin nets, when fixed at multiple locations at regular intervals, slack in the synthetic resin net occurs due to slight dimensional deviations between adjacent fixed points, which is bonded to mortar. Although it was a cause of incomplete strength, the mortar bonding aid of the present invention itself exerts an anchor effect independently, so even if there is a dimensional deviation in the fixed position between them, other bonding aids Does not affect the anchor action of the tool. Therefore, the fixing operation of the mortar adhesion assisting tool performed as a peeling prevention processing operation before the mortar application can be simplified without requiring any special skill.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1A and 1B show an example of the mortar adhesion aid of the present invention.
In the figure, a mortar adhesion assisting tool 5 is composed of a disk-shaped base part 1 made of a reinforced resin reinforced with fibers, and a large number of loop-like locking parts 2 protruding in a row on one side surface thereof. Has been. The base portion 1 is made of reinforced resin, whereas the locking portion 2 is made of non-reinforced resin that is not reinforced with reinforcing fibers or fillers. The base portion 1 and the locking portion 2 are integrally formed by injection molding. .
[0010]
Further, a large number of concave grooves 3 having the same diameter as the inner diameter of the loop are formed on the surface of the base portion 1 on the side of the locking portion 2 so as to intersect the row direction of the multiple locking portions 2. Further, an insertion hole 4 for inserting a fixture such as an anchor pin passes through the central portion of the base portion 1.
[0011]
When the mortar adhesion aid 5 is repaired by applying mortar to the outer wall or concrete floor surface of an existing concrete building without removing the surface layer, as a means for pretreatment for preventing peeling, FIG. Used as shown in ~ 5.
[0012]
First, FIG. 2 (A), (B) has shown about the case where the outer wall of the existing concrete building is repaired with mortar.
The outer wall 20 has a structure in which a mortar outer layer 22 is applied to a concrete base 21. First, as shown in FIG. 2 (A), the back surface side of the base portion 1 of the mortar adhesion assisting tool 5 is brought into contact with the outer surface of the mortar outer layer 22, and the anchor pin 23 is inserted into the insertion hole 4 in the center portion, and the arrow Type in a hammer or something like
[0013]
The anchor pin 23 used here is publicly known. Generally, the pin body has a cylindrical shape, has a flange portion 23a at the head, has a pointed end portion 23b, and has an axial direction inside the end portion 23b. A movable core portion 23c is inserted. The anchor pin 23 is driven until the flange portion 23a abuts against the upper surface of the base portion 1 of the mortar adhesion assisting tool 5, and a rod-like jig is inserted inside the cylindrical pin body to insert the core portion 23c. 2B, as shown in FIG. 2 (B), the tip portion 23b is cracked in a fork shape in the concrete 21, so that it does not float up to the surface side, and the mortar bonding aid 5 is attached to the surface of the outer wall 20. It is firmly fixed to.
[0014]
When the uncured mortar 24 is applied to the surface of the outer wall 20 to which the mortar adhesion assisting tool 5 is fixed in this manner, the engaging portion 2 of the mortar adhesion assisting tool 5 is deeply immersed in the mortar 24. Is solidified while enclosing the locking portion 2, thereby generating high adhesive strength and being firmly held on the surface of the outer wall 20.
[0015]
Since the adhesive strength based on the mortar adhesion aid 5 is unique regardless of the other adhesion aids 5, the adhesion strength of the other mortar adhesion aids 5 is not affected. Therefore, the fixing work of each mortar adhesion assisting tool 5 can be performed without worrying about misalignment, and therefore can be easily performed without requiring special skills.
[0016]
Moreover, like the mortar adhesion assisting tool 5 in FIGS. 1A and 1B, when the base portion 1 is made of reinforced resin and the locking portion 2 is molded from non-reinforced resin, the base portion 1 is Strength and elastic modulus (rigidity) are increased, and the locking portion 2 has a tough and tenacious property, so that the support strength is further improved together with the mortar adhesive strength, and the mortar peeling prevention is further strengthened. can do.
[0017]
FIG. 3 shows another example of repairing the outer wall of an existing concrete building using the mortar bonding aid of the present invention.
In this mortar repair construction, when the mortar adhesion assisting tool 5 is fixed to the mortar outer layer 22 of the outer wall 20, a recess 25 having a depth corresponding to the thickness of the base 1 is processed at the fixing portion, and the mortar adhesion assist is applied to the recess 25. In the state where the tool 5 is fitted, the fixing and mortar application of the same mortar adhesion assisting tool 5 as in FIG. 2 is performed. According to this mortar repair construction, the protrusion height of the mortar adhesion assisting tool 5 from the outer wall 20 is lowered, so that the coating thickness of the new mortar 24 can be reduced.
[0018]
4 (A) and 4 (B) show an example of repairing an existing concrete floor surface using the mortar bonding aid of the present invention.
Before applying the uncured mortar to the floor surface of the concrete 30, as shown in FIG. 4A, the base portion 1 of the mortar adhesion assisting tool 5 is brought into contact with the floor surface as in the case of the outer wall, After inserting and driving the anchor pin 23 into the insertion hole 4 in the center portion, when the core portion 23c inside the anchor pin 23 is further driven, the tip end portion 23b of the anchor pin 23 is formed in the concrete 30 as shown in FIG. The mortar adhesion auxiliary tool 5 is firmly fixed to the floor surface of the concrete 30 by being split into two and being locked.
[0019]
When the uncured mortar 34 is applied following the peeling prevention treatment, the engaging portion 2 of the adhesion assisting tool 5 is deeply immersed inside the mortar, so that a high adhesive strength can be obtained after the mortar 34 is solidified. .
[0020]
FIG. 5 shows another example of repairing an existing concrete floor using the mortar bonding aid of the present invention.
In this repair construction example, a recess 35 having a depth corresponding to the thickness of the base 1 is processed at a place where the mortar adhesion assisting tool 5 is fixed to the floor surface of the concrete 30, and the mortar adhesion assisting tool 5 is fitted into the recess 35. In this state, the fixing of the mortar adhesion assisting tool 5 and the application of the mortar 34 are performed in the same manner as in FIG. 4 described above. According to this repair construction, there is an effect that the coating thickness of the mortar 34 can be reduced as in the case of FIG.
[0021]
In the mortar repairing work of the outer wall and floor surface described above, the distribution number (density) of the mortar adhesion auxiliary tool to the outer wall or floor surface may be arbitrarily set according to the situation of the work surface, and is particularly limited However, it is preferable to use 4 or more per 1 m ² . In addition, the anchor pin used for fixing the mortar adhesion assisting tool is not limited to the one used in the above-described construction examples, and any anchor pin can be used as long as it can fix the mortar adhesion assisting tool to the outer wall or the floor surface. For example, a nail or a screw may be used. In particular, those made of stainless steel having excellent corrosion resistance are preferred.
[0022]
Moreover, when fixing a mortar adhesion auxiliary tool to an outer wall or a floor surface, you may make it perform a primer process to the to-be-coated surface previously. Further, when fixing the mortar adhesion assisting tool or before performing the fixing operation, the mortar adhesion assisting tool may be adhered to the outer wall or the floor surface with an adhesive. Although the kind of adhesive agent at this time is not specifically limited, For example, the adhesive agent of thermosetting resins, such as an epoxy resin and a polyurethane resin, is preferable.
[0023]
In the mortar bonding auxiliary tool of the present invention, the locking portion is a molded body integrally formed with the base portion by a resin material, and therefore has sufficient rigidity and not flexibility. Therefore, when the uncured mortar is applied, the engaging portion of the mortar adhesion assisting tool is not easily deformed by the application pressure, and penetrates deeply into the mortar against the application pressure. Further, the uncured mortar enters the inside of the loop of the locking portion due to its fluidity, and wraps the locking portion so that there is no gap at all. Therefore, after the mortar is cured, the locking portion exhibits a strong anchoring effect on the mortar and improves the mortar adhesive strength.
[0024]
As the shape of the locking portion, a loop shape as illustrated in FIGS. 1, 6, 7A, and 7B is a preferable shape, but the rigidity is sufficient to resist the application pressure of uncured mortar. If it is a thing of the structure which has a fracture | rupture intensity | strength which penetrate | deeply penetrates into the inside of a mortar and supports the mortar after hardening, it will not specifically limit. For example, it may have a hook shape as in the embodiment shown in FIGS. 7C, 7D, 7E, and 7F, or a rod shape as in the embodiment shown in FIG. . As for the hook shape, the locking portion 2 in FIG. 7C is an arc-shaped hook, the locking portion 2 in FIG. 7D is an L-shaped hook, the locking portion 2 in FIG. The locking part 2 of F) is a mushroom or spherical hook.
[0025]
Further, as in the embodiment of FIG. 1, when the base portion 1 is made of fiber reinforced resin and the locking portion 2 is made of non-reinforced resin, the base portion 1 has high strength and rigidity, and the locking portion 2. Can be made to have higher toughness than that made of reinforced resin, and can exhibit higher adhesive strength and support strength to mortar.
[0026]
Of course, the base portion is not necessarily made of a reinforced resin, and may be made of a non-reinforced resin as illustrated in FIGS. 7 (A) to (G). Further, even when the base portion is made of a reinforced resin, it is not necessarily limited to reinforcing only the fiber, but may be reinforced with a filler such as an inorganic additive, or a combination of filler and fiber. It may be. Alternatively, as shown in FIG. 7B, a metal core 6 may be inserted into the base portion 1.
[0027]
Further, as in the embodiment of FIG. 1 and FIGS. 7A and 7B, when the base portion 1 is provided with many concave grooves 3 on the surface on the side where the locking portion 2 is provided, There is an effect of further improving the mortar adhesive strength. However, the uneven surface is not necessarily required, and may be a smooth surface without the concave groove 3 as in the embodiment of FIG.
[0028]
The arrangement form of the locking parts 2 on the surface of the base part 1 is not particularly limited, and in addition to parallel multiple rows as in the embodiment of FIGS. 1 and 6, for example, as in the embodiment of FIG. A radial array may be used.
[0029]
FIG. 9 shows yet another embodiment of the present invention. In this mortar adhesion assisting tool 5, the base portion 1 is made of fiber and / or filler reinforced resin, and not only the locking portion 2 and the groove 3 are integrally formed on the front surface side of the base portion 1, but also on the back surface side. Also, the locking portion 2 and the recessed groove 3 are integrally formed. Of course, the base portion 1 may be formed of non-reinforced resin as shown in FIGS. 7A, 7C, and 7G, and the concave groove 3 is formed as in the example of FIG. It may be one that is not provided.
[0030]
The mortar adhesion assisting tool 5 of FIG. 9 may be used as a pretreatment means as illustrated in FIGS. 2 to 5 described above when repairing the outer wall or floor surface of an existing building.
[0031]
FIGS. 10A and 10B show an example of use of the mortar adhesion aid 5 of FIG. 9 when repairing a concrete floor surface.
First, as shown in FIG. 10A, either one of the locking portions 2 of the base portion 1 of the mortar adhesion assisting tool 5 is brought into contact with the floor surface, and the anchor pin 23 is inserted into the insertion hole 4 in the central portion. When the core portion 23c inside the anchor pin 23 is further driven after being inserted and driven, the tip portion 23b of the anchor pin 23 is split into two in the concrete 30 and locked, as shown in FIG. The auxiliary tool 5 is firmly fixed to the floor surface of the concrete 30.
[0032]
Subsequent to the above-described peeling prevention treatment, uncured mortar 34a is applied and cured so that up to half the thickness of the base portion 1 is buried. Next, the uncured mortar 34b is applied and cured so that the remaining half of the base portion 1 is buried after the mortar 34a is cured. By such mortar application, the first mortar 34a exerts an anchoring effect on the locking portion 2 on the back surface side of the base portion 1, and the subsequent mortar 34b is applied to the locking portion 2 on the surface side of the base portion 1. Since the anchor effect is exhibited, the mortars 34a and 34b can be firmly held on the floor surface of the concrete 30 by combining both anchor effects.
[0033]
9 can be used not only for mortar repair of the floor surface but also for mortar repair of the outer wall as shown in FIG. Further, as shown in FIG. 3 and FIG. 5, the recesses 25 and 35 may be processed on the outer wall or floor surface and embedded in the recesses 25 and 35. In particular, when embedding in the recesses 25 and 35 as shown in FIGS. 3 and 5, the anchor pin for fixing the mortar adhesion assisting tool 5 can be omitted depending on the condition of the outer wall or floor surface.
[0034]
As the resin used in the mortar adhesion aid of the present invention, a thermoplastic resin that is easy to injection-mold is preferable, but a thermosetting resin may be used if necessary.
[0035]
For example, as a thermoplastic resin, nylon, polyphenylene sulfide (PPS), polyester, polyethylene, polypropylene, polystyrene, high impact polystyrene (HIPS), ABS resin, modified polyphenylene oxide (modified PPO), polyamide elastomer (for example, Toray Industries, Inc.) For example, “Pebax” manufactured by Toray Industries, Inc.) and polyester elastomer (for example, “Hytrel” manufactured by Toray DuPont Co., Ltd.) can be exemplified. However, since concrete is alkaline, among these, PPS resins and nylon resins that are excellent in alkali resistance and excellent in heat resistance are particularly preferable.
Moreover, as a reinforcing fiber used for the reinforced resin of a base part, inorganic fibers, such as glass fiber and carbon fiber, are preferable, and what was especially made into the short fiber is good.
[0036]
It is preferable that the mortar bonding aid of the present invention is designed so that the adhesive force to one mortar is 50 kg / piece or more. In order to satisfy such characteristics, as the dimensions of the locking portion, in the case of a loop shape, the loop thickness (diameter) should be 0.1 to 3.0 mm, and the loop diameter should be 2.0 to 10.0 mm. Is preferred. Moreover, in the case of a hook shape, it is preferable that the thickness (diameter) of a hook is 0.1-5.0 mm, and the height from a base part is 2.0-10.0 mm. In the case of a rod shape, the rod thickness (diameter) is preferably 0.1 to 5.0 mm, and the height from the base is preferably 2.0 to 10.0 mm.
[0037]
The number of locking portions provided per one mortar adhesion assisting tool is preferably 20 to 50 when the base portion is made of non-reinforced resin, and 5 to 30 when the base portion is made of reinforced resin. .
[0038]
In the case of the mortar adhesion assisting tool illustrated in FIGS. 1, 6, and 9, the base portion 1 and the locking portion 2 are integrally formed using different materials. As a method of integrally molding the base portion 1 and the locking portion 2 by combining such different materials, a two-color molding method operated using an injection molding machine equipped with two conventionally known injection cylinders. It can be easily molded by using a sandwich molding method. Moreover, the mortar adhesion | attachment auxiliary tool which inserted the metal core 6 in the base | substrate part 1 like FIG. 7 (B) can be shape | molded by a known insert molding method.
[0039]
【The invention's effect】
As described above, according to the mortar adhesion assisting tool of the present invention, since a large number of locking portions that are immersed and engaged with the mortar are integrally formed from the resin together with the base portion, the locking portions have high rigidity. It can dip deeply into the inside of the uncured mortar at the time of application, exhibit a high anchoring effect after curing, and obtain a large mortar adhesive strength.
[0040]
In addition, in conventional bonding aids made of synthetic resin nets, when fixed at multiple locations at regular intervals, slack in the synthetic resin net occurs due to slight dimensional deviations between adjacent fixed points, which is bonded to mortar. Although it was a cause of incomplete strength, the mortar bonding aid of the present invention itself exerts an anchor effect independently, so even if there is a dimensional deviation in the fixed position between them, other bonding aids Does not affect the anchor action of the tool. Therefore, the fixing operation of the mortar adhesion assisting tool performed as a peeling prevention processing operation before the mortar application can be simplified without requiring any special skill.
[Brief description of the drawings]
1A and 1B show an example of a mortar bonding aid of the present invention, in which FIG. 1A is a cross-sectional view taken along the line XX of FIG. 1B, and FIG.
FIG. 2 shows an example of mortar repair of a concrete outer wall using the mortar bonding aid of the present invention, (A) is a sectional view before construction, and (B) is a sectional view after construction.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing another mortar repair example of a concrete outer wall using the mortar bonding aid of the present invention.
4 shows an example of mortar repairing of a concrete floor surface using the mortar bonding aid of the present invention, (A) is a cross-sectional view before construction, and (B) is a cross-sectional view after construction.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing another example of mortar repairing on a concrete floor surface using the mortar bonding aid of the present invention.
6A and 6B show another embodiment of the mortar bonding aid of the present invention, in which FIG. 6A is a cross-sectional view taken along line YY of FIG. 5B, and FIG.
7 (A) to (G) are longitudinal sectional views corresponding to FIG. 1 (A) showing an embodiment of the mortar adhesion aid of the present invention, respectively.
FIG. 8 is a plan view of a mortar bonding aid showing still another embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a longitudinal sectional view corresponding to FIG. 1 (A) of a mortar adhesion aid showing still another embodiment of the present invention.
10 shows an example of mortar repairing of a concrete floor surface when using the mortar bonding aid of the present invention corresponding to FIG. 9, (A) is a sectional view before construction, and (B) is a sectional view after construction. It is.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Base part 2 Locking part 3 Groove 4 Insertion hole 20 Outer wall 24 Mortar 30 Concrete 34, 34a, 34b Mortar

Claims

A mortar adhesion aid that is applied to the outer wall or floor surface, and a flat base portion for fixing to the outer wall or floor surface and a large number of engaging portions that are immersed and engaged with the mortar are integrally formed of resin. And a mortar adhesion assisting tool in which a cored bar is inserted into the base part .

A mortar adhesion aid to be applied to an outer wall or a floor surface, wherein a plate-like base portion for fixing to the outer wall or floor surface and a number of engaging portions to be immersed in the mortar are sandwich-molded with resin. Or the mortar adhesion auxiliary tool integrally formed by two-color molding .

The mortar bonding auxiliary tool according to claim 1 , wherein the mortar bonding auxiliary tool is provided so as to penetrate an insertion hole of a fixing bracket in a central portion of the base portion.

The mortar adhesion auxiliary tool according to any one of claims 1 to 3, wherein the locking portion has a loop shape, a hook shape, or a rod shape.

The mortar adhesion auxiliary tool according to any one of claims 1 to 4, wherein the base portion is made of a reinforced resin reinforced with a filler and / or a fiber, and the locking portion is made of a non-reinforced resin.

The mortar bonding auxiliary tool according to any one of claims 1 to 5, wherein the base portion and the locking portion are integrally formed by injection molding.