JP3998295B2 - Mass flow meter - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は質量流量計に関するものであり、特に分流(バイパス)がなくとも大きな流量を測定可能な質量流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
質量流量計(マスフローメータ)は超LSI等の半導体の製造工程や、各種工業における製造工程において、気体や液体の質量流量を計測するのに用いられている。
【0003】
熱式質量流量計の基本原理は、導管内に測定すべき流体(気体又は液体)を流し、ヒーターで導管内の流体を直接又は間接的に加熱し、上流における周囲温度とコイル温度との差と、下流における周囲温度とコイル温度との差を検出して、(又は上流において奪われた熱量と上流において奪われた熱量との差を検出して、)それを比較することにより流量を求めている。
【0004】
しかし、この方式では、流量の増加に対してコイルから流体が奪う熱量の変化量が急激に少なくなるため、測定すべき流体の流量が大きいときには、上流と下流の差が少なくなり、正確な質量流量を計測することが困難となる。そのため微小流量の測定にしか適用することができない。
【0005】
そこで、近年では分流(バイパス)を設けて導管を流れる流体の一部を所定の割合で分岐して、マスフローセンサ管を通過する微小な流体の質量流量を測定し、その計測結果を基に計算及び補正を行って換算することにより、全量の質量流量を算出する分流式の質量流量計が普及している。
【0006】
図7は分流式の質量流量計の構成の概要を示した図である。マスフローセンサ管(23)を通過する流体と、分流(20)を通過する流体の流量を所定の比率とするために分流(20)にはバイパス素子(22)が備えられている。バイパス素子(22)はマスフローセンサー管(23)と同一又は類似の径を有する細管(21)を数本から数千本束ねた構造のものが一般的である。
【0007】
感熱素子に電流を流すことにより加熱ヒータとしての役割をも兼ね備えるようにしたため、上流1本,下流1本の計2本の感熱素子(24),(25)を用いている。今日ではこの方式が質量流量計の基本的かつ標準的構成となっている。
【0008】
しかしながら、バイパス素子の存在はマスフローセンサ管とバイパス素子の寸法,構造の違いによる流量誤差を招き易く、周囲温度や流体温度の相違によって流量値に影響を受け易い。
【0009】
また、バイパス素子へのガスの吸着と、それに伴う残留ガスにより半導体製造工程の汚染を招くという問題や、バイパス製造の組立誤差,寸法誤差により装置により流量値に固体差が生じるという問題もある。更には構造の複雑化やコストアップの原因にもなっている。
【0010】
バイパス素子による弊害は他にもある。
マスフローセンサに対する各流体の感度は夫々異なる値を有するので、質量流量計を製造するに際して各種流体を実際に使用して構成することが精度を維持し、固体差を無くす上では最も望ましい。
【0011】
しかしながら、実際のガス等を流せば製品内部に一部が残留し、販売先の半導体製造工程の汚染につながる。また、実際のガスは反応性が高く、毒性を有するものも多いので、製造時に常時保管しておくことは安全性の点で問題がある。更には著しいコストアップの原因となる。
【0012】
そこで、実際のガスの代わりに窒素ガスを使用してここの製品を校正することが一般的となっている。そこで、校正に先立って各種ガスと窒素ガスとのマスフローセンサの感度比を測定し数値データとして管理している。この数値のことを変換係数(コンバージョンファクタ:以下「CF」と略す)と呼んでいる。そして、製造に際しては窒素ガスを流して各ガス用のCFを用いて流量校正をしている。校正後の検査段階において流量が正確に校正されているかどうかを測定するが、このときにも窒素ガスが使用される。
【0013】
このような構成や検査の後に合格品として顧客に納入され設置されるが、顧客での受入検査や装置始動の段階になって、測定流量が正確ではない又は装置の固体差がある等の不具合が見つかることがある。これは窒素ガスを用いCFで変換して校正し、実際のガスを使用していないからである。つまり、CFが正確ではなく、機種間,装置固体間で異なり、流量の大きさが異なることに起因する。
【0014】
また、マスフローセンサからの流量出力は、一般に周囲温度の変化による影響を受ける。そのために電気回路の中に温度影響を電気的に補正する温度補償回路が設けられていることが多い。温度補償をするには恒温槽の中に製品をセットし、校正用の窒素ガスを流しながら温度を変化させ、基準となる質量流量計により校正する作業が行われる。
【0015】
その際にバイパス素子とマスフローセンサとの形状,材質,構造,寸法等の違いに起因して流量により温度特性が異なる。したがって、単にデータとしてのCFの値を用いて補正しただけでは正確な流量校正値は得られない。したがって、納入先での流量誤差が問題となることがある。
【0016】
このような問題はバイパス素子を備えた分流を設けたことに起因しているので、可能であれば分流を設けないことが望ましい。分流を用いない方法として、均一に加熱された導管による熱量計式質量流量計がある。これは交流電流を金属製の導管に直接通電することによって、導管を均一に加熱するものである。
【0017】
この方式では分流の存在に起因する上記したような不都合は生じないが、管に直接電流を流しているためにスパークによる発火事故のおそれがあるため採用されることは少なく、特に安全性を重視する半導体分野においては採用される可能性は極めて低い。
【0018】
そして、流量が多いと加熱による流体の温度変化が微小となり、検出が困難となるため測定できる流量が少ないという従来からの根本的な問題点が依然解決されていない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、バイパスの存在に基づく流量測定誤差を解消するために基本的にバイパスを有しない構造で、大きな流量でも計測でき、周囲温度の影響による誤差を生じにくく、しかも安全性が高く安価な質量流量計が求められている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の質量流量計は、マスフローセンサ管(6)の周囲に加熱と温度検出を兼ねる1本のコイル(8)が巻かれており、被測定流体(1)の加熱前の温度と略同一の周囲温度とコイル温度との温度差と、コイル(8)に供給した電力又は電圧から流量を演算する質量流量計において、前記温度差が、周囲温度の関数として変化し、コイルに供給される電圧が周囲温度により影響を受けないようにコイル温度が制御されることを特徴とする。
【0021】
請求項2の質量流量計は、マスフローセンサ管(6)の周囲に加熱と温度検出を兼ねる1本のコイル(8)が巻かれており、被測定流体(1)の加熱前の温度と略同一の周囲温度を検知する温度センサ(9)と、該温度センサ(9)に接続された周囲温度検出回路(16)と、コイル温度を検出するコイル温度検出回路(17)と、コイル温度を制御するコイル加熱回路(18)と、流量演算回路(19)を有し、該流量演算回路は周囲温度とコイル温度との温度差と、コイル(8)に供給した電力又は電圧を基に流量を演算する質量流量計において、前記温度差が、前記周囲温度の関数として変化し、コイルに供給される電圧が周囲温度により影響を受けないようにコイル温度が制御されることを特徴とする。
【0022】
本発明の請求項3の質量流量計は、マスフローセンサ管(6)の周囲に加熱と温度検出を兼ねる並列に接続された複数本のコイル(81),(82)が巻かれており、被測定流体(1)の加熱前の温度と略同一の周囲温度とコイル温度との温度差と、コイル(8)に供給した電力又は電圧から流量を演算する質量流量計において、前記温度差が、周囲温度の関数として変化し、コイルに供給される電圧が周囲温度により影響を受けないようにコイル温度が制御されることを特徴とする。
【0023】
請求項4の質量流量計は、マスフローセンサ管(6)の周囲に加熱と温度検出を兼ねる並列に接続された複数本のコイル(81),(82)が巻かれており、被測定流体(1)の加熱前の温度と略同一の周囲温度を検知する温度センサ(9)と、該温度センサ(9)に接続された周囲温度検出回路(16)と、コイル温度を検出するコイル温度検出回路(17)と、コイル温度を制御するコイル加熱回路(18)と、流量演算回路(19)を有し、該流量演算回路は周囲温度とコイル温度との温度差と、コイル(8)に供給した電力又は電圧を基に流量を演算する質量流量計において、前記温度差が、周囲温度の関数として変化し、コイルに供給される電圧が周囲温度により影響を受けないようにコイル温度が制御されることを特徴とする。
【0024】
請求項5の質量流量計は、請求項1ないし4のいずれかに記載の質量流量計において、周囲温度を検知する温度センサ(9)は被測定流体(1)の加熱前の温度と略同一温度となる伝熱ブロック(3)に取り付けられていることを特徴とする。
【0027】
請求項の質量流量計は、請求項1ないし5のいずれかに記載の質量流量計において、コイル温度と周囲温度との温度差と、周囲温度との関係がΔT=(Tso−Tao)(1+αTso)(1−αTa)
となるように制御されることを特徴とする。尚、上式においてΔTはコイル温度と周囲温度との温度差、Taは周囲温度、Taoは基準となる周囲温度、TsoはTaoのときの加熱・感熱コイルの温度、αはコイルの抵抗の温度の温度係数である。
【0028】
請求項の質量流量計は、請求項1ないし6のいずれかに記載の質量流量計において、分流を有していないことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を好適な実施例を用いて説明する。
[実施例1]
図1は本実施例の要部の構成を示した図である。
【0030】
(1)は測定対象となる流体であり、マスフローセンサ管(6)を流体入口(2)から流体出口(7)方向に向かって流れている。マスフローセンサ管(6)の周囲には所定長さにわたって加熱・感熱コイル(以下単に「コイル」という)(8)が均一に巻かれている。
【0031】
(3)は伝熱ブロックよりなるボディであり、(4)はボディ(3)に設けられた導管であり、流体(1)をマスフローセンサ管(6)に導く通路となる。(5)はフランジ、(13)は蓋体である。(12)はボディ(3)とフランジ(5)との接触部に配されたシール材であり、(14)はフランジ(5)内の空間でマスフローセンサ管(6)の周囲に配された断熱材である。
【0032】
(9)は周囲温度センサであり、ボディ(3)に設けられた埋設穴(10)に埋設され、周囲に熱伝導性樹脂(11)が充填されている。周囲温度センサ(9)が検出するボディ(3)の温度(周囲温度)Taは、ボディ(3)と熱伝導性樹脂(11)の熱伝導性が高いため、ボディ(3)内の導管(4)を通過する流体(1)の温度と略等しいと近似することができる。尚、周囲温度センサ(9)は必ずしもボディ(3)に埋設する必要はなく、例えばボディ(3)に貼付する等してもよい。
【0033】
(15)は電子回路基板である。電子回路基板(15)の電子回路の構成を図3に示す。(16)は周囲温度変換回路であり、周囲温度センサ(9)と接続されており、流体(1)の流体入口(2)において検出したデータを後述のコイル加熱回路(18)に伝送する。
【0034】
(17)はコイル温度検出回路であり、コイル(8)の電圧Esと電流Isを検出して、コイル(8)の抵抗値Rsとコイル温度Tsを演算算出し、コイル加熱回路(18)に伝送する。
【0035】
(18)はコイル加熱回路であり、コイル温度Tsと周囲温度Taとの温度差ΔTを算出し、その値が所望の値となるようコイル(8)の電圧Esを制御,供給する。
【0036】
(19)は流量演算回路であり、検出したコイルの電圧Es、電流Isを基にして、直線化処理,流量構成等の処理を加えて流体の質量流量に比例した信号に変換する。
【0037】
分流がないため、流体(1)は全量がマスフローセンサ管(6)に流入し、加熱・感熱コイル(8)によって加熱される。
流体(1)の質量流量Qmは、コイル(8)に供給される電力P又は電圧ESの測定値と、温度差ΔTに基づいて算出される。
【0038】
尚、コイル(8)に供給される電圧ESに基づいて算出する場合、周囲温度Taの影響によりコイル(8)の抵抗値Rsが変化し、電圧ESも周囲温度Taの影響を受けることになる。そこで、電圧ESが周囲温度Taの影響を受けないようにすることが望ましい。
【0039】
図2は流量測定のための流体の温度分布を示した図である。周囲温度TaがTa1のときにコイル温度TsをTs1とすると、コイル(8)の温度Tsと周囲温度Taとの温度差ΔTがΔT1のときに、ΔT1=Ts1− Ta1となるようにTs1を制御する。また、周囲温度TaがTa2になったときにはコイル温度をTs2とすると、ΔT2=Ts2− Ta2となるようにTs2を制御する。このようにコイル(8)の温度Tsと周囲温度Taとの温度差ΔTを一定とせずに、周囲温度Taの変化に対応して変化させるとよい。すなわち、ΔTをTaの関数として制御することにより、電圧ESが周囲温度Taにより影響を受けないようにすることができる。そのための条件については後述する。
【0040】
本発明の質量流量計は、従来のような上流と下流の比較による算出ではなく、1カ所での測定値に基づいて算出しているため、流量が大きい場合でも十分に測定することができる。
【0041】
マスフローセンサ管(6)のコイル(8)部は近似的に等温壁となっており、マスフローセンサ管(6)内における流体(1)の温度の変化は近似的に等温壁上の層流境界層の流体の温度分布の形になる。
【0042】
流体(1)がマスフローセンサ管(6)を通過する間に、加熱・感熱コイル(8)から吸収する熱量はコイル(8)の消費電力Pに等しく、マスフローセンサ管(6)の軸方向xの各微小部分dxにおけるコイル(8)の温度Ts(x)と流体(1)の境界層温度(周囲温度に近似)Ta(x)との差ΔT(x)に流体(1)とコイル(8)との間の熱伝導率Θを乗じた値Θ(x)・ΔT(x)のコイル長の距離積分値であり、下記の(式1)で表される。
【0043】
【数1】

Figure 0003998295
ここで、f(Qm)は質量流量Qmの関数を意味する。
【0044】
コイル(8)の電圧Esから流体(1)の質量流量Qmを測定する場合は、先述のように電圧ESが周囲温度Taにより影響を受けないようにΔTをTaの関数として制御するが、そのΔTとTaとの関係を求める。
【0045】
コイル(8)の抵抗値をRsとすると、
P=Es2/Rs
となり、抵抗の温度係数をα、基準抵抗をRsoとすると、
Rs=Rso(1+αTs)
であるので、上記の式(1)は
Es2={Rso(1+αTs)(Ts−Ta)}Θ・f(Qm) (式2)
と書き換えることができる。
【0046】
次に、(式2)からTaの影響を除去して流量を算出できる条件を求める。周囲温度Taの基準温度をTaoとし(Taoは適宜定めればよく、例えば25℃等と定めることができる)、そのときのコイル(8)の温度をTsoとすると、
(1+αTs)(Ts−Ta)=(1+αTs)ΔT=C
=(1+αTso)(Tso−Tao) (式3)
となり(Cは定数)、ΔT=Ts−Ta、すなわちTs=ΔT+Taであるので、
(1+αΔT+αΔTa)ΔT−C=0
これを整理すると、α・ΔT2+(1+αTa)ΔT−C=0 (式4)
となる。
【0047】
(式4)の解を求め、2α・C/(1+αTa)<1のときの近似式は、
ΔT≒C/(1+αTa)
となり(式3)の関係から、
ΔT≒(Tso−Tao)(1+αTso)(1−αTa) (式5)
となる。
【0048】
したがって、(式5)に従ってΔTをTaの関数として変化させることによって、出力電圧Esは、周囲温度Taの影響を受けることなく極めて安定な値が得られる。
【0049】
尚、本発明は実用上分流を必要としていた従来の質量流量計の弊害を解消し、大きな流量を正確に計測可能とすることを目的とするので、基本的に分流は設けない。しかしながら、特に流量が多い場合には分流を設けることによって対応することができる。この場合、分流を設けたことによる悪影響は生じるが、従来のものに比べて分流素子を構成する細管の数を大幅に少なくすることができ(例えば数本以下)、コストが低減できるほか、分流による悪影響も格段に少なく抑えることができる。
【0050】
又、本実施例では計測後の流体(1)を再度ボディ(3)内を通して流体出口(7)に導いているが、ボディ(3)の熱容量は十分に大きいため、加熱された計測後の流体の温度によりボディ(3)の流体入口(2)の温度が上昇してしまうようなことはない。必要であれば、計測後の流体(1)を再度ボディ(3)内を通すことなく質量流量計外に導くような構成としてもよい。
【0051】
[比較試験]
周囲温度Taがコイル(8)の電圧Esに与える影響を確認するために、ΔTを一定とした場合と、ΔTを(式5)にしたがって周囲温度Taに対応して変化させた場合について、電圧Esの偏差を調べた。
【0052】
図4はΔTを10℃に固定した場合を示した図であり、(A)は周囲温度TaとΔTとの関係を示し、(B)は電圧Esの25℃の値に対する偏差を示している。図から電圧Esは周囲温度Taの変化とともに変化していることがわかる。
【0053】
図5はΔTを周囲温度Taに対応して変化させた場合を示した図であり、(A)は周囲温度TaとΔTとの関係を示し、(B)は電圧Esの25℃の値に対する偏差を示している。図から電圧Esは周囲温度Taが変化してもほとんど変化していない。したがって、コイル(8)の電圧Esに基づいて流量を算出する場合には、ΔTを周囲温度Taの関数として制御することにより、流量の測定がより正確になることがわかる。
【0054】
[実施例2]
図6は本実施例の構成の概要を示した図である。基本構成は図1に示した実施例1と同様であるが、加熱・感熱コイルが2本(81),(82)並列に接続されている点が異なる。この場合でも実施例1と同様の効果が得られる。又、同様にして加熱・感熱コイルを3本以上並列に接続してもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によりバイパスの存在に基づく弊害を解消し、大きな流量でも計測でき、周囲温度の影響による誤差を生じにくく、しかも安全性が高く安価な質量流量計を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の構成の概要を示した図。
【図2】実施例の温度分布を示した図。
【図3】電子回路の構成の概要を示した図。
【図4】ΔT一定の場合の電圧Esの偏差を示した図。
【図5】ΔTを周囲温度Taに対応して変化させた場合の電圧Esの偏差を示した図。
【図6】実施例2の構成の概要を示した図。
【図7】従来の分流式の質量流量計の構成の概要を示した図。
【符号の説明】
(1) 流体
(2) 流体入口
(3) ボディ(伝熱ブロック)
(4) 導管
(5) フランジ
(6) マスフローセンサ管
(7) 流体出口
(8) 加熱・感熱コイル
(9) 周囲温度センサ
(10) 埋設穴
(11) 熱伝導性樹脂
(12) シール材
(13) 蓋体
(14) 断熱材
(15) 電子回路基板
(16) 周囲温度変換回路
(17) コイル温度検出回路
(18) コイル加熱回路
(19) 流量演算回路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a mass flow meter, and more particularly, to a mass flow meter capable of measuring a large flow rate without a shunt (bypass).
[0002]
[Prior art]
A mass flow meter (mass flow meter) is used to measure a mass flow rate of a gas or a liquid in a manufacturing process of a semiconductor such as a VLSI or a manufacturing process in various industries.
[0003]
The basic principle of the thermal mass flowmeter is that the fluid (gas or liquid) to be measured is flowed into the conduit, and the fluid in the conduit is heated directly or indirectly with a heater, and the difference between the ambient temperature and the coil temperature upstream. And detecting the difference between the ambient temperature and the coil temperature downstream (or detecting the difference between the amount of heat deprived upstream and the amount of heat deprived upstream) to determine the flow rate. ing.
[0004]
However, with this method, the amount of change in the amount of heat that the fluid takes from the coil decreases rapidly with an increase in flow rate, so when the flow rate of the fluid to be measured is large, the difference between upstream and downstream decreases, and the accurate mass It becomes difficult to measure the flow rate. Therefore, it can be applied only to the measurement of minute flow rate.
[0005]
Therefore, in recent years, a partial flow (bypass) is provided to divide a part of the fluid flowing through the conduit at a predetermined rate, measure the mass flow rate of the minute fluid passing through the mass flow sensor tube, and calculate based on the measurement result. In addition, a shunt-type mass flow meter that calculates the mass flow rate of the entire amount by performing correction and conversion is widely used.
[0006]
FIG. 7 is a diagram showing an outline of the configuration of a shunt-type mass flow meter. In order to make the flow rate of the fluid passing through the mass flow sensor pipe (23) and the fluid passing through the branch flow (20) a predetermined ratio, the branch flow (20) is provided with a bypass element (22). The bypass element (22) generally has a structure in which several to several thousand thin tubes (21) having the same or similar diameter as the mass flow sensor tube (23) are bundled.
[0007]
Since a current is passed through the thermal element, it also serves as a heater, so two thermal elements (24) and (25), one upstream and one downstream, are used. Today, this is the basic and standard configuration of mass flow meters.
[0008]
However, the presence of the bypass element tends to cause a flow rate error due to a difference in size and structure between the mass flow sensor tube and the bypass element, and is easily influenced by a flow rate value due to a difference in ambient temperature or fluid temperature.
[0009]
In addition, there is a problem that gas adsorption to the bypass element and the accompanying residual gas cause contamination of the semiconductor manufacturing process, and that the apparatus causes a solid difference in flow rate value due to assembly errors and dimensional errors in bypass manufacturing. In addition, the structure is complicated and the cost is increased.
[0010]
There are other negative effects of the bypass element.
Since the sensitivity of each fluid with respect to the mass flow sensor has a different value, it is most desirable to actually use various fluids when manufacturing the mass flow meter in order to maintain accuracy and eliminate solid differences.
[0011]
However, if an actual gas or the like is allowed to flow, a part of the product will remain inside and lead to contamination of the semiconductor manufacturing process at the sales destination. Further, since actual gases are highly reactive and many are toxic, it is problematic in terms of safety to always store them during production. Furthermore, it causes a significant cost increase.
[0012]
Therefore, it is common to calibrate products here using nitrogen gas instead of actual gas. Therefore, prior to calibration, the sensitivity ratio of the mass flow sensor between various gases and nitrogen gas is measured and managed as numerical data. This numerical value is called a conversion coefficient (conversion factor: hereinafter abbreviated as “CF”). In manufacturing, the nitrogen gas is flowed and the flow rate is calibrated using the CF for each gas. In the inspection stage after calibration, whether or not the flow rate is accurately calibrated is measured. At this time, nitrogen gas is also used.
[0013]
After such a configuration and inspection, it is delivered to the customer as a passing product and installed, but at the stage of acceptance inspection and device start-up by the customer, the measurement flow rate is not accurate or there is a difference in individual device May be found. This is because nitrogen gas is used for conversion with CF and calibration is performed, and no actual gas is used. In other words, the CF is not accurate, is different between models and device solids, and is caused by the difference in flow rate.
[0014]
Further, the flow rate output from the mass flow sensor is generally affected by changes in ambient temperature. Therefore, a temperature compensation circuit that electrically corrects the temperature effect is often provided in the electric circuit. To compensate for temperature, the product is set in a thermostatic chamber, the temperature is changed while flowing calibration nitrogen gas, and calibration is performed using a mass flow meter as a reference.
[0015]
At that time, the temperature characteristics differ depending on the flow rate due to differences in the shape, material, structure, dimensions, etc. of the bypass element and the mass flow sensor. Therefore, an accurate flow rate calibration value cannot be obtained simply by correcting using the CF value as data. Therefore, the flow rate error at the delivery destination may be a problem.
[0016]
Since such a problem is caused by providing a shunt provided with a bypass element, it is desirable not to provide a shunt if possible. As a method that does not use a diversion, there is a calorimeter mass flow meter with a uniformly heated conduit. In this method, an alternating current is directly applied to a metal conduit to heat the conduit uniformly.
[0017]
This method does not cause the above-mentioned inconvenience due to the presence of the shunt current, but it is rarely adopted because there is a risk of ignition due to sparks due to the current flowing directly through the tube, especially focusing on safety. The possibility of being adopted in the semiconductor field is extremely low.
[0018]
And if the flow rate is large, the temperature change of the fluid due to heating becomes minute and difficult to detect, so the conventional fundamental problem that the flow rate that can be measured is small has not been solved.
[0019]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, in order to eliminate the flow measurement error due to the presence of the bypass, it is basically a structure that does not have a bypass, it can measure even a large flow rate, hardly causes an error due to the influence of the ambient temperature, and is safe and inexpensive. A total is required.
[0020]
[Means for Solving the Problems]
In the mass flow meter according to claim 1 of the present invention, one coil (8) serving both for heating and temperature detection is wound around the mass flow sensor tube (6), and before the fluid to be measured (1) is heated. In the mass flowmeter that calculates the flow rate from the temperature difference between the ambient temperature and the coil temperature substantially the same as the temperature, and the power or voltage supplied to the coil (8), the temperature difference changes as a function of the ambient temperature, and the coil The coil temperature is controlled so that the voltage supplied to is not affected by the ambient temperature .
[0021]
In the mass flow meter according to claim 2, one coil (8) serving both for heating and temperature detection is wound around the mass flow sensor tube (6), and is approximately equal to the temperature before heating of the fluid to be measured (1). A temperature sensor (9) for detecting the same ambient temperature, an ambient temperature detection circuit (16) connected to the temperature sensor (9), a coil temperature detection circuit (17) for detecting the coil temperature, and a coil temperature The coil heating circuit (18) to be controlled and the flow rate calculation circuit (19) have a flow rate based on the temperature difference between the ambient temperature and the coil temperature and the power or voltage supplied to the coil (8). In the mass flowmeter that calculates the temperature, the temperature difference changes as a function of the ambient temperature, and the coil temperature is controlled so that the voltage supplied to the coil is not affected by the ambient temperature .
[0022]
In the mass flow meter according to claim 3 of the present invention, a plurality of coils (81), (82) connected in parallel for both heating and temperature detection are wound around the mass flow sensor tube (6). In the mass flowmeter that calculates the flow rate from the temperature difference between the ambient temperature and the coil temperature that is substantially the same as the temperature before heating the measurement fluid (1), and the power or voltage supplied to the coil (8), the temperature difference is: The coil temperature is controlled so as to change as a function of the ambient temperature and the voltage supplied to the coil is not affected by the ambient temperature .
[0023]
In the mass flow meter of claim 4, a plurality of coils (81), (82) connected in parallel for both heating and temperature detection are wound around the mass flow sensor tube (6), and the fluid to be measured ( A temperature sensor (9) that detects the ambient temperature substantially the same as the temperature before heating in 1), an ambient temperature detection circuit (16) connected to the temperature sensor (9), and a coil temperature detection that detects the coil temperature A circuit (17), a coil heating circuit (18) for controlling the coil temperature, and a flow rate calculation circuit (19). The flow rate calculation circuit includes a temperature difference between the ambient temperature and the coil temperature, and a coil (8). In mass flowmeters that calculate flow rate based on supplied power or voltage, coil temperature is controlled so that the temperature difference changes as a function of ambient temperature and the voltage supplied to the coil is not affected by ambient temperature It is characterized by being.
[0024]
The mass flow meter according to claim 5 is the mass flow meter according to any one of claims 1 to 4, wherein the temperature sensor (9) for detecting the ambient temperature is substantially the same as the temperature of the fluid to be measured (1) before heating. It is attached to the heat transfer block (3) which becomes temperature.
[0027]
The mass flow meter according to claim 6 is the mass flow meter according to any one of claims 1 to 5, wherein a relationship between a temperature difference between the coil temperature and the ambient temperature and the ambient temperature is ΔT = (Tso−Tao) ( 1 + αTso) (1-αTa)
It is controlled to become. In the above equation, ΔT is the temperature difference between the coil temperature and the ambient temperature, Ta is the ambient temperature, Tao is the reference ambient temperature, Tso is the temperature of the heating / thermal coil when Tao, and α is the temperature of the coil resistance. Is the temperature coefficient.
[0028]
A mass flow meter according to claim 7 is the mass flow meter according to any one of claims 1 to 6, wherein the mass flow meter does not have a shunt.
[0029]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described below with reference to preferred embodiments.
[Example 1]
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of a main part of the present embodiment.
[0030]
(1) is a fluid to be measured, and flows through the mass flow sensor pipe (6) from the fluid inlet (2) toward the fluid outlet (7). A heating / heat-sensitive coil (hereinafter simply referred to as “coil”) (8) is uniformly wound around the mass flow sensor tube (6) over a predetermined length.
[0031]
(3) is a body composed of a heat transfer block, (4) is a conduit provided in the body (3), and is a passage for guiding the fluid (1) to the mass flow sensor pipe (6). (5) is a flange, and (13) is a lid. (12) is a sealing material arranged at the contact portion between the body (3) and the flange (5), and (14) is arranged around the mass flow sensor pipe (6) in the space inside the flange (5). It is a heat insulating material.
[0032]
(9) is an ambient temperature sensor, which is embedded in an embedded hole (10) provided in the body (3), and is filled with a heat conductive resin (11). The temperature (ambient temperature) Ta of the body (3) detected by the ambient temperature sensor (9) is high in the thermal conductivity of the body (3) and the thermally conductive resin (11). It can be approximated to be approximately equal to the temperature of the fluid (1) passing through 4). The ambient temperature sensor (9) is not necessarily embedded in the body (3), and may be attached to the body (3), for example.
[0033]
(15) is an electronic circuit board. The configuration of the electronic circuit of the electronic circuit board (15) is shown in FIG. (16) is an ambient temperature conversion circuit which is connected to the ambient temperature sensor (9) and transmits data detected at the fluid inlet (2) of the fluid (1) to a coil heating circuit (18) described later.
[0034]
(17) is a coil temperature detection circuit, which detects the voltage Es and current Is of the coil (8), calculates and calculates the resistance value Rs and coil temperature Ts of the coil (8), and supplies it to the coil heating circuit (18). To transmit.
[0035]
(18) is a coil heating circuit, which calculates a temperature difference ΔT between the coil temperature Ts and the ambient temperature Ta, and controls and supplies the voltage Es of the coil (8) so that the value becomes a desired value.
[0036]
(19) is a flow rate calculation circuit, which performs processing such as linearization processing and flow rate configuration based on the detected coil voltage Es and current Is to convert it into a signal proportional to the mass flow rate of the fluid.
[0037]
Since there is no split flow, the entire amount of the fluid (1) flows into the mass flow sensor pipe (6) and is heated by the heating / heat sensitive coil (8).
The mass flow rate Qm of the fluid (1), the measured value of the power P or the voltage E S is supplied to the coil (8) is calculated based on the temperature difference [Delta] T.
[0038]
In the case of calculating on the basis of the voltage E S supplied to the coil (8), the resistance value Rs of the coil (8) is changed by the influence of the ambient temperature Ta, the voltage E S influenced by the ambient temperature Ta become. Therefore, it is desirable that the voltage E S to prevent the influence of the ambient temperature Ta.
[0039]
FIG. 2 is a diagram showing a temperature distribution of a fluid for flow rate measurement. If the coil temperature Ts is Ts1 when the ambient temperature Ta is Ta1, Ts1 is controlled so that ΔT1 = Ts1−Ta1 when the temperature difference ΔT between the temperature Ts of the coil (8) and the ambient temperature Ta is ΔT1. To do. If the coil temperature is Ts2 when the ambient temperature Ta reaches Ta2, Ts2 is controlled so that ΔT2 = Ts2−Ta2. As described above, the temperature difference ΔT between the temperature Ts of the coil (8) and the ambient temperature Ta is not constant, but may be changed according to the change of the ambient temperature Ta. That is, by controlling the ΔT as a function of Ta, it can be the voltage E S to be unaffected by the ambient temperature Ta. Conditions for this will be described later.
[0040]
The mass flowmeter of the present invention is not based on the comparison between upstream and downstream as in the prior art, but is calculated based on the measured value at one place, so that it can sufficiently measure even when the flow rate is large.
[0041]
The coil (8) part of the mass flow sensor tube (6) is approximately an isothermal wall, and the change in temperature of the fluid (1) in the mass flow sensor tube (6) is approximately the laminar boundary on the isothermal wall. It takes the form of a temperature distribution of the fluid in the bed.
[0042]
While the fluid (1) passes through the mass flow sensor tube (6), the amount of heat absorbed from the heating / heat sensitive coil (8) is equal to the power consumption P of the coil (8), and the axial direction x of the mass flow sensor tube (6) The difference ΔT (x) between the temperature Ts (x) of the coil (8) and the boundary layer temperature (approximate to the ambient temperature) Ta (x) of the coil (8) in each minute portion dx of the fluid (1) and the coil ( It is the distance integral value of the coil length of the value Θ (x) · ΔT (x) multiplied by the thermal conductivity Θ between (8) and expressed by the following (Equation 1).
[0043]
[Expression 1]
Figure 0003998295
Here, f (Qm) means a function of the mass flow rate Qm.
[0044]
When measuring the mass flow rate Qm of the fluid (1) from the voltage Es of the coil (8) is a voltage E S as previously described to control the ΔT so as not to be affected by the ambient temperature Ta as a function of Ta, The relationship between ΔT and Ta is obtained.
[0045]
When the resistance value of the coil (8) is Rs,
P = Es 2 / Rs
When the temperature coefficient of resistance is α and the reference resistance is Rso,
Rs = Rso (1 + αTs)
Therefore, the above equation (1) can be expressed as Es 2 = {Rso (1 + αTs) (Ts−Ta)} Θ · f (Qm) (equation 2)
Can be rewritten.
[0046]
Next, a condition for removing the influence of Ta from (Equation 2) and calculating the flow rate is obtained. If the reference temperature of the ambient temperature Ta is Tao (Tao may be determined as appropriate, for example, 25 ° C. or the like), and the temperature of the coil (8) at that time is Tso,
(1 + αTs) (Ts−Ta) = (1 + αTs) ΔT = C
= (1 + αTso) (Tso−Tao) (Formula 3)
(C is a constant) and ΔT = Ts−Ta, that is, Ts = ΔT + Ta.
(1 + αΔT + αΔTa) ΔT−C = 0
To summarize this, α · ΔT 2 + (1 + αTa) ΔT−C = 0 (Formula 4)
It becomes.
[0047]
Obtaining the solution of (Expression 4), the approximate expression when 2α · C / (1 + αTa) <1 is
ΔT ≒ C / (1 + αTa)
From the relationship of (Equation 3),
ΔT≈ (Tso−Tao) (1 + αTso) (1−αTa) (Formula 5)
It becomes.
[0048]
Therefore, by changing ΔT as a function of Ta according to (Equation 5), the output voltage Es can be obtained as an extremely stable value without being affected by the ambient temperature Ta.
[0049]
The present invention aims to eliminate the disadvantages of the conventional mass flow meter that required a diversion in practice and to enable a large flow rate to be measured accurately, so that no diversion is basically provided. However, in particular, when the flow rate is large, it can be dealt with by providing a diversion. In this case, there is an adverse effect due to the provision of the diversion, but the number of narrow tubes constituting the diversion element can be significantly reduced compared to the conventional one (for example, several or less), the cost can be reduced, and the diversion The adverse effects due to can be significantly reduced.
[0050]
Further, in this embodiment, the measured fluid (1) is again guided to the fluid outlet (7) through the body (3), but since the heat capacity of the body (3) is sufficiently large, The temperature of the fluid inlet (2) of the body (3) does not increase due to the temperature of the fluid. If necessary, the configuration may be such that the measured fluid (1) is guided out of the mass flowmeter without passing through the body (3) again.
[0051]
[Comparison test]
In order to confirm the influence of the ambient temperature Ta on the voltage Es of the coil (8), voltage ΔT is constant and voltage ΔT is changed according to the ambient temperature Ta according to (Equation 5). The deviation of Es was examined.
[0052]
FIG. 4 is a diagram showing a case where ΔT is fixed at 10 ° C., (A) shows the relationship between the ambient temperature Ta and ΔT, and (B) shows the deviation of the voltage Es from the value of 25 ° C. . It can be seen from the figure that the voltage Es changes with changes in the ambient temperature Ta.
[0053]
FIG. 5 is a diagram showing a case where ΔT is changed corresponding to the ambient temperature Ta, (A) shows the relationship between the ambient temperature Ta and ΔT, and (B) shows the voltage Es with respect to a value of 25 ° C. The deviation is shown. From the figure, the voltage Es hardly changes even when the ambient temperature Ta changes. Therefore, when the flow rate is calculated based on the voltage Es of the coil (8), it is understood that the flow rate can be measured more accurately by controlling ΔT as a function of the ambient temperature Ta.
[0054]
[Example 2]
FIG. 6 is a diagram showing an outline of the configuration of this embodiment. The basic configuration is the same as that of the first embodiment shown in FIG. 1 except that two heating and thermal coils (81) and (82) are connected in parallel. Even in this case, the same effect as in the first embodiment can be obtained. Similarly, three or more heating / thermal coils may be connected in parallel.
[0055]
【The invention's effect】
As described above, the present invention eliminates the adverse effects due to the presence of the bypass, and can provide a mass flow meter that can be measured even at a large flow rate, is less likely to cause an error due to the influence of the ambient temperature, and is highly safe and inexpensive. did it.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an outline of a configuration of a first embodiment.
FIG. 2 is a diagram showing a temperature distribution of an example.
FIG. 3 is a diagram showing an outline of a configuration of an electronic circuit.
FIG. 4 is a diagram showing a deviation of voltage Es when ΔT is constant.
FIG. 5 is a diagram showing a deviation of voltage Es when ΔT is changed corresponding to ambient temperature Ta.
6 is a diagram showing an outline of the configuration of Embodiment 2. FIG.
FIG. 7 is a diagram showing an outline of the configuration of a conventional shunt-type mass flow meter.
[Explanation of symbols]
(1) Fluid
(2) Fluid inlet
(3) Body (heat transfer block)
(4) Conduit
(5) Flange
(6) Mass flow sensor tube
(7) Fluid outlet
(8) Heating / thermal coil
(9) Ambient temperature sensor
(10) Buried hole
(11) Thermally conductive resin
(12) Seal material
(13) Lid
(14) Insulation
(15) Electronic circuit board
(16) Ambient temperature conversion circuit
(17) Coil temperature detection circuit
(18) Coil heating circuit
(19) Flow rate calculation circuit

Claims (7)

マスフローセンサ管の周囲に加熱と温度検出を兼ねる1本のコイルが巻かれており、被測定流体の加熱前の温度と略同一の周囲温度とコイル温度との温度差と、コイルに供給した電力又は電圧から流量を演算する質量流量計において、
前記温度差が、前記周囲温度の関数として変化し、コイルに供給される前記電圧が前記周囲温度により影響を受けないように前記コイル温度が制御されることを特徴とする質量流量計。
A coil for both heating and temperature detection is wound around the mass flow sensor tube. The temperature difference between the ambient temperature and the coil temperature is approximately the same as the temperature before heating of the fluid to be measured, and the power supplied to the coil. Or in a mass flow meter that calculates flow rate from voltage,
The mass flowmeter, wherein the temperature difference changes as a function of the ambient temperature, and the coil temperature is controlled so that the voltage supplied to the coil is not affected by the ambient temperature .
マスフローセンサ管の周囲に加熱と温度検出を兼ねる1本のコイルが巻かれており、被測定流体の加熱前の温度と略同一の周囲温度を検知する温度センサと、該温度センサに接続された周囲温度検出回路と、コイル温度を検出するコイル温度検出回路と、コイル温度を制御するコイル加熱回路と、流量演算回路を有し、該流量演算回路は周囲温度とコイル温度との温度差と、コイルに供給した電力又は電圧を基に流量を演算する質量流量計において、
前記温度差が、前記周囲温度の関数として変化し、コイルに供給される前記電圧が前記周囲温度により影響を受けないように前記コイル温度が制御されることを特徴とする質量流量計。
A coil for both heating and temperature detection is wound around the mass flow sensor tube, and a temperature sensor for detecting an ambient temperature substantially the same as the temperature of the fluid to be measured before heating is connected to the temperature sensor. An ambient temperature detection circuit; a coil temperature detection circuit for detecting a coil temperature; a coil heating circuit for controlling the coil temperature; and a flow rate calculation circuit, wherein the flow rate calculation circuit includes a temperature difference between the ambient temperature and the coil temperature; In a mass flow meter that calculates the flow rate based on the power or voltage supplied to the coil,
The mass flowmeter, wherein the temperature difference changes as a function of the ambient temperature, and the coil temperature is controlled so that the voltage supplied to the coil is not affected by the ambient temperature .
マスフローセンサ管の周囲に加熱と温度検出を兼ねる並列接続された複数本のコイルが巻かれており、被測定流体の加熱前の温度と略同一の周囲温度とコイル温度との温度差と、コイルに供給した電力又は電圧から流量を演算する質量流量計において、
前記温度差が、前記周囲温度の関数として変化し、コイルに供給される前記電圧が前記周囲温度により影響を受けないように前記コイル温度が制御されることを特徴とする質量流量計。
Around the mass flow sensor tube, a plurality of coils connected in parallel for both heating and temperature detection are wound. The temperature difference between the ambient temperature and the coil temperature, which is substantially the same as the temperature before heating the fluid to be measured, and the coil In the mass flow meter that calculates the flow rate from the power or voltage supplied to the
The mass flowmeter, wherein the temperature difference changes as a function of the ambient temperature, and the coil temperature is controlled so that the voltage supplied to the coil is not affected by the ambient temperature .
マスフローセンサ管の周囲に加熱と温度検出を兼ねる並列接続された複数本のコイルが巻かれており、被測定流体の加熱前の温度と略同一の周囲温度を検知する温度センサと、該温度センサに接続された周囲温度検出回路と、コイル温度を検出するコイル温度検出回路と、コイル温度を制御するコイル加熱回路と、流量演算回路を有し、該流量演算回路は周囲温度とコイル温度との温度差と、コイルに供給した電力又は電圧を基に流量を演算する質量流量計において、
前記温度差が、前記周囲温度の関数として変化し、コイルに供給される前記電圧が前記周囲温度により影響を受けないように前記コイル温度が制御されることを特徴とする質量流量計。
Around the mass flow sensor tube, a plurality of coils connected in parallel for both heating and temperature detection are wound, and a temperature sensor for detecting an ambient temperature substantially the same as the temperature before heating of the fluid to be measured, and the temperature sensor An ambient temperature detection circuit connected to the coil, a coil temperature detection circuit for detecting the coil temperature, a coil heating circuit for controlling the coil temperature, and a flow rate calculation circuit, wherein the flow rate calculation circuit calculates the ambient temperature and the coil temperature. In the mass flowmeter that calculates the flow rate based on the temperature difference and the power or voltage supplied to the coil,
The mass flowmeter, wherein the temperature difference changes as a function of the ambient temperature, and the coil temperature is controlled so that the voltage supplied to the coil is not affected by the ambient temperature .
前記周囲温度を検知する温度センサは前記被測定流体の加熱前の温度と略同一温度となる伝熱ブロックに取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の質量流量計。  5. The mass flow rate according to claim 1, wherein the temperature sensor that detects the ambient temperature is attached to a heat transfer block that has substantially the same temperature as the temperature of the fluid to be measured before heating. Total. 前記温度差と、前記周囲温度との関係がΔT=(Tso−Tao)(1+αTso)(1−αTa)となるように制御されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の質量流量計。
尚、上式においてΔTは前記コイル温度と前記周囲温度との前記温度差、Taは前記周囲温度、Taoは基準となる周囲温度、TsoはTaoのときの加熱・感熱コイルの温度、αはコイルの抵抗の温度の温度係数である。
6. The relationship between the temperature difference and the ambient temperature is controlled so that ΔT = (Tso−Tao) (1 + αTso) (1−αTa). Mass flow meter.
In the above equation, ΔT is the temperature difference between the coil temperature and the ambient temperature, Ta is the ambient temperature, Tao is the reference ambient temperature, Tso is the temperature of the heating / thermal coil when Tao, α is the coil Is the temperature coefficient of the temperature of the resistance.
分流を有していないことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の質量流量計。  The mass flow meter according to any one of claims 1 to 6, wherein the mass flow meter does not have a diverted flow.
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