JP3997647B2 - Abrasion test equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、摩耗試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ゴム材料、例えば、タイヤトレッドや、履物の底等の材料の選定のために、候補材料のテストピースを摩耗相手材に或る荷重で当接させ、その状態で両者を相対移動させることにより摩耗させて、その摩耗量を調べる摩耗試験が行われている。つまり、候補材料の摩耗量の順位を決める摩耗試験が行われている。
摩耗試験に用いられる試験装置としては、ランボーン試験機や、DIN試験機が、提供されている。ランボーン試験機は、円盤状のテストピースの外周面を円盤状の砥石の外周面に一定荷重で押圧し、或る一定値に設定した周速度でテストピース及び砥石を回転させて外周面を互いにスリップさせることによりテストピースを摩耗させる装置であり、一定時間経過後のテストピースの摩耗量を測定するものである。なお、回転中にテストピース及び砥石の周速度を変えることはできない。DIN試験機は、円筒状のドラムの周面に研磨部材としてのエメリーペーパーを取り付け、これに、テストピースの端面を一定荷重で押圧し、ドラムを回転させるとともにテストピースをドラムの軸方向に一方向移動させることによりテストピースを摩耗させる装置であり、一定時間経過後のテストピースの摩耗量を測定する。
特開平1−292232号公報には、回転可能な円筒状の研磨体の周面に回転可能な円盤状のテストピースの周面を押圧し、研磨体とテストピースの回転を独立に制御するとともに、分銅によりテストピースの押圧力を調整可能にし、さらに、テストピースを研磨体の軸線方向(研磨体の回転方向に直交する方向)に移動可能に構成した摩耗試験機が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
摩耗試験装置は、タイヤトレッドや履物等に用いられる種々の候補材料のテストピースの摩耗量を調べて、例えばタイヤトレッドに於いては実走行時の摩耗量の順位を推測するために用いられる。したがって、各候補材料のテストピースの摩耗順位と、実走行時の各候補材料製の各タイヤトレッドの摩耗順位とが、正確に合致する必要がある。
しかしながら、従来の摩耗試験機による試験結果では、テストピースの摩耗順位と、実走行時のタイヤトレッドの摩耗順位とが、必ずしも合致しない。その理由として、下記が考えられる。
(1)路面の接触部位が略平坦であるのに対して、摩耗試験機の摩耗相手材の接触部位は周面を成す。このため、接触面(摩擦面)に加わる押圧力分布が試験時と実走行時とで異なり、摩耗順位に影響を与える。
(2)実車に装着されたタイヤでは、各スリップ率での累積時間分布がスリップ率0をピーク位置とするガウス分布様の分布曲線で近似される。一方、摩耗試験機では、スリップ率を或る一定値に設定して試験が行われ、該スリップ率での摩耗量が測定される。しかも、試験所要時間を短くするために、実車走行時には極めて出現頻度が低い大きなスリップ率が用いられている。つまり、実車搭載時とは異なるスリップ率で試験される結果、得られる摩耗順位も不正確となる。
(3)実車の走行状態は実車に加わる力によって決まる。つまり、進行方向に加わる前後力と進行方向に直交する方向に加わる横力との合力によって実車の走行状態が決まる。したがって、実車の任意の走行状態に対応する摩耗状態を複数のテストピースについて調べるためには、各テストピースに加わる力が上記任意の走行状態に対応する力と等しくなるようにして各テストピースの摩耗状態を調べることが望ましい。ところが、或る任意の前後力に対応するスリップ率はテストピースの種類によって各々異なり、或る任意の横力に対応するスリップ角もテストピースの種類によって各々異なる。このため、スリップ率を任意の一定値に設定して各テストピースの摩耗状態を調べる従来法では、上記(2)で述べた問題点に加えて、さらに、各テストピース毎に得られる結果が、実車での各々異なる走行状態に対応する摩耗状態を示すという問題点を有する。つまり、実車の或る一定の走行状態に対応する摩耗状態を各テストピースについて調べることができないという問題点を有する。ここで、横力とタイヤトレッドとの関係について更に説明する。実車に装着されたタイヤは、車の左前タイヤでは進行方向から時計方向に、また、右前タイヤでは反時計方向に、各々微小な角度(トーイン角)がつけられており、これによって常にタイヤは車の進行方向に対して直角な力、即ち、横力を受ける。この横力によってタイヤの接触面の一部にすべりが生じ、摩耗の原因となる。また、ハンドルをきった時は、さらに大きな横力が発生してタイヤの一部或いは接触面全部にすべりが生じ、摩耗を生ずる。つまり、従来の摩耗試験機では、この横力を無視しているという問題がある。
(4)路面の温度は、あまり変動しない。これに対して、摩耗試験機では、限られた面積の摩耗相手材との接触が継続される結果、摩耗相手材の温度上昇を引き起こす。つまり、実車搭載時とは異なる温度条件で試験される結果、得られる摩耗順位も不正確となる。
(5)実車に装着されたタイヤから発生する摩耗カスは、大面積の路面上で拡散されて飛散されるため、摩耗カスが路面状態に及ぼす影響は無視できる。これに対して、摩耗試験機では、摩耗相手材の限られた面積の研磨面に摩耗カスが付着する結果、研磨面の摩擦係数μが変わり、これが、摩耗順位に影響する。
本発明は、実際の使用時にゴム材料に加わる力等を良好にシュミレートできるように、例えば、トー角を調整して試験したり、スリップ率を調整して試験できる、摩耗試験装置を提供することを第1の目的とする。
【0004】
(6)実車に装着されたタイヤのスリップ率やスリップ角の出現頻度分布はガウス分布様の分布曲線で近似され、その分布曲線はタイヤの溝パターンやその支持構造、或いは空気圧等に影響される。また、雪国での使用であるか、レース場での使用であるか、信号が多く比較的低速の街中での使用が多いか、信号が少なく比較的高速の郊外での使用が多いか等、使用状況によっても変わる。
同様に実車に装着されたタイヤの前後力や横力の出現頻度分布はガウス分布様の分布曲線で近似され、その分布曲線はタイヤの溝パターンやその支持構造、或いは空気圧等に影響される。また、雪国での使用であるか、レース場での使用であるか、信号が多く比較的低速の街中での使用が多いか、信号が少なく比較的高速の郊外での使用が多いか等、使用状況によっても変わる。
本発明は、実車装着時のタイヤの使用状況を良好にシュミレートできる摩耗試験装置を提供することを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、サンプルを摩耗相手材に押圧して相対移動させることにより摩耗させる摩耗試験装置であって、
測定スリップ率の分割数と間隔を指定することにより決まる複数のスリップ率の個々に対応して実使用条件から得られた累積時間を割り当てることにより得られたスリップ率データ、又は、予め与えられているスリップ率に対する累積時間の分布関数に対してスリップ率の分割数と間隔を指定してそれぞれのスリップ率に分布関数から読み取った累積時間を割り当てることにより得られたスリップ率データを保持する記憶手段と、
支持体により走行可能に支持された摩耗相手材としての無端ベルトと、
前記無端ベルトを走行させるための第1駆動手段と、
回転可能な支持軸によりサンプルを一体に支持して前記無端ベルトの平坦部位に押圧する支持手段と、
前記支持軸を回転させるための第2駆動手段と、
前記サンプルと前記無端ベルトとのスリップ率が前記記憶手段から時系列に読み出されるスリップ率データで与えられる値になるように前記第1駆動手段及び前記第2駆動手段を制御する駆動制御手段と、
を有することを特徴とする摩耗試験装置である。
【0006】
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は下記請求項2に於いて、さらに、
前記無端ベルトの表面温度を検出する温度検出手段と、
前記支持体を加熱及び冷却するための加熱冷却手段と、
前記温度検出手段により検出される温度が目標温度となるように前記加熱冷却手段を制御する温度制御手段と、
を有することを特徴とする摩耗試験装置である。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に於いて、
前記無端ベルトの走行方向と、前記サンプルの回転面とが成す角度を設定するための角度設定手段、
を有することを特徴とする摩耗試験装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は実施の形態の摩耗試験装置の構成を示す模式図、図2は図1の装置の制御部10の信号の入出力を示すブロック図、図3は図1の装置の駆動制御系を示すブロック図、図4は図1の装置によりピーク摩擦係数に対応するスリップ率やスリップ率に対する前後力の特性曲線を求める構成を示すブロック図、図5は図1の装置の走査系の動作を示す説明図である。また、図6(a)はランボーン摩耗試験機と図1の摩耗試験装置と実走行の試験条件を示す説明図、図6(b)はタイヤが路面から受けるせん断力(スリップ率)の頻度分布の一例を示す説明図、図7(a)は図6(a)の試験条件での試験結果の説明図、図7(b)はスリップ率に対する前後力の特性曲線の一例を2種類のテストピースについて示す特性図である。
図示の装置はメモリ12(図2〜4)を有し、該メモリ12には、スリップ率の頻度分布データ、前後力の頻度分布データ、スリップ角の頻度分布データ、横力の頻度分布データが記憶されている。前後力と横力の各頻度分布データは、実車に搭載した加速度センサにより実車に加わる前後力及び横力を測定して得たものである。スリップ率の頻度分布データは、測定した前後力分布を与えるスリップ率分布を各タイヤトレッド毎に求めたものである。また、スリップ角の頻度分布データは、測定した横力分布を与えるスリップ角分布を各タイヤトレッド毎に求めたものである。また、これらの頻度分布に加えて、実車の走行開始から走行終了までの時系列のデータ(前後力データ,横力データ)を有する。
図示の装置は、駆動ドラム25a及び従動ドラム25bの2本のドラムにより走行可能に支持された摩耗相手材であるレジンベルト26と、レジンベルト26を走行させるために駆動ドラム25aを回転駆動する駆動モータ23と、円盤状のサンプル27を一体に支持する支持軸270と、支持軸270を回転駆動する駆動モータ21とを有する。また、支持軸270に支持されたサンプル27の周面をレジンベルト26の平坦部位に押圧するための手段を有する。即ち、支持軸270を支持する支持機構36を有し、該支持機構36を駆動モータ35によってレジンベルト26の平坦部位に押圧する機構を有する。さらに、その荷重を検出する歪みゲージ式ロードセル63s(図2,4)を有する。
制御部10は、メモリ12から読み出されるスリップ率データが指示するスリップ率になるように、レジンベルト用駆動モータ23とサンプル回転用駆動モータ21とをフィードバック制御するとともに、サンプル27をレジンベルト26に押圧する押圧力を駆動モータ35により調整する。即ち、メモリ12から読み出されるスリップ率データが、スリップ率検出手段22s(図2〜4)の検出結果に近づくように、制御部10の駆動制御機能13により、駆動モータ23と駆動モータ21とをフィードバック制御し、さらに、駆動モータ35を調整する。スリップ率検出手段22s(図2〜4)は、例えば、駆動モータ23と駆動モータ21の各出力軸の回転を検出するセンサを用いて構成できるが、他の公知の検出方式を採用してもよい。
【0010】
メモリ12に格納されている前後力の頻度分布データは、溝パターンや支持構造が所定の構造を成すタイヤを実車に装着し、所定の道路(街中/郊外/街中と郊外の混在/高速道路/レース場/雪道/アイスバーン等)で、且つ、所定の態様(通常の運転/非常時の運転/上手な運転/下手な運転/おとなしい運転/乱暴な運転等)で走行したときの前後力を加速度センサで実測して求めたデータである。また、スリップ率の頻度分布データは、上記各種環境での各種運転態様での前後力の各測定結果に基づいて、各前後力の頻度分布を与えるスリップ率の頻度分布を、タイヤトレッドの種類毎にそれぞれ求めたデータである。
これらの頻度分布データは予めメモリに記憶されていてもよく、新規の測定結果に基づいて作成したデータを公知の入力手段を用いて本摩耗試験装置に読み込ませて記憶させるように構成してもよい。
前後力の頻度分布は、通常はガウス分布に近似した分布を成す。また、前後力の頻度分布に基づいて求めたスリップ率の頻度分布も、図6(b)に示すようにガウス分布に近似した分布を成す。なお、頻度分布のカーブが急峻であるか否か等は、運転態様種別やタイヤトレッドの種別毎にそれぞれ異なる。
前記の各種環境の中で、何れの環境の前後力の実測結果を試験用のスリップ率データ(指標データ)の基礎として用いるかは、当該サンプルが想定しているタイヤの用途や使用環境等に応じて適宜に選択される。
上記は、前後力の頻度分布とスリップ率の頻度分布に関するものであるが、横力の頻度分布とスリップ角の頻度分布についても同様である。
【0011】
本摩耗試験装置により摩擦係数μのピーク値を与えるスリップ率を各テストピース毎に求める場合には、ピーク摩擦係数を与えると予想されるスリップ率付近のスリップ率データが特に多く読み出されるように各テストピース毎にデータを構成しておくと、より精度の高い演算を行うことができる。この演算は、制御部10の演算機能16によって行われる。
本摩耗試験装置では、支持軸270の支持機構36を駆動モータ35によってレジンベルト26の平坦部位に押圧してその荷重を歪みゲージ式ロードセル63sによって検出する。また、支持軸270に加わるトルクをトルクセンサ(磁気式位相差方式トルク変換器)61sによって検出する。種々のスリップ率での摩擦係数μをこれらの検出結果に基づいて求め、求めた種々のスリップ率での摩擦係数μに基づいて、摩擦係数のピーク値を与えるスリップ率を各テストピース毎に求める。また、求めた所定のスリップ率(摩擦係数μが一定値(この場合はピーク値)となるスリップ率)に於ける各テストピース毎の摩耗度合いを試験することができる。換言すれば、或る所定の前後力を与えるスリップ率に於ける摩耗度合いを各テストピース毎に試験することができる。
上記のようにして求めた摩擦係数μのピーク値を与えるスリップ率は、例えば、当該サンプルと同じ材料を用いたタイヤを装着した実車のABS装置の制御に用いることができる。
【0012】
本摩耗試験装置は、図5(b)に示すように、実線位置にあるレジンベルト26を、ベルト走行方向に直交する方向へ一定速度で移動させて二点鎖線位置まで到達させた後、原位置へ復帰させるための機構を有する。これによりサンプル27に対してレジンベルト26を一定速度で相対移動させることができるため、ベルト一巡後に同じベルト面がサンプルに接触することを防止でき、接触面の過度の温度上昇や摩耗カスの付着を防止できる。この相対移動(=走査)は、図1の紙面垂直方向に延びるように設けたレール290上に摺動可能に設けたドラム台29を、駆動モータ31によってレール290の案内で摺動させることにより実現される。また、ドラム台29の原位置への復帰は、不図示のエアシリンダを用いて行われる。駆動モータ31とエアシリンダの駆動制御は、制御部10の駆動制御機能13(図3,4)により行われる。
また、本摩耗試験装置は、温度制御機能を有する。この機能は、レジンベルト26の表面温度を温度センサ42sで検出し、これに基づいて、表面温度が所望値になるように、冷水・熱湯ユニットから熱媒(冷水/熱湯)を駆動ドラム25aと従動ドラム25b内に循環させることで実現される。さらに、環境温度を温度センサ44sで検出して、環境温度が所望値となるように、冷風・熱風ユニットから冷風/熱風を図1内の一点鎖線枠で示すハウジング内へ送り込む構成も有する。これらは、制御部10の温度制御機能によって制御される。
また、本摩耗試験装置は、ドライ路面/ウェット路面/氷上路面に対応できるように、浄域のレジンベルト温度制御機能に加えて、レジンベルト上に散水するための散水機能を有する。散水機能と温度制御機能を併用することで、氷上路面のシュミレートが可能となる。
また、本摩耗試験装置は、サンプル27とレジンベルト26との粘着を防止する機能を有する。この機能は、粘着防止剤をホッパー450から接触部位へ定量づつ供給するとともに、レジンベルト26の表面に残留している摩耗カスを清掃ブラシ490によって除去し、さらに、図1内の一点鎖線枠で示すハウジング内から不図示の吸引装置によって粉塵を吸引してハウジング外部へ排出することで実現される。上記の接触部位へ供給した粘着防止剤を摩耗カスとともにレジンベルト26の表面から除去し易くするために、レジンベルト26は、図5(a)に示すように、粘着防止剤を効率良く供給できるように平坦部位が傾斜を成すように設けられており、サンプル27には、この平坦部位に対して垂直方向からの荷重が前述のように印加されている。清掃ブラシ490の回転、ホッパー450からの粘着防止剤の送り出し、粉塵の吸引は、それぞれ対応するモータを制御部10の駆動制御機能13により駆動制御することで実現される。
【0013】
また、本摩耗試験装置は、トーイン角度の設定機能と、横力が一定になるようにトーイン角度を調整する機能と、トーイン角度の検出機能とを備えている。ここで、トーイン角度と横力について簡単に説明する。自動車が直進走行している場合であっても、タイヤは、タイヤ構造自体から生ずるプライステアフォース等の横(進行方向に垂直な)方向の力を受けながら回転している。この横方向の力は定常的ではなく、直進性を悪化させる要因となる。このため、タイヤには進行方向に対して僅かな角度がつけられており、これをトー角と呼ぶ。トーイン角とはタイヤ中心より前側が狭くなる方向(左タイヤでは時計方向、右タイヤでは反時計方向)に設定される場合を指し、トーアウト角とは逆方向を指す。また、上述の横方向の力を総称して横力という。自動車がカーブを曲がる場合、車輪に角度をつけて旋回するのではなく、角度をつけることで発生する横力が向心力となり、これが遠心力と釣り合うことで旋回する。横力は、タイヤの切れ角(スリップ角)が大きくなるにつれて増加する傾向にあるが、同じ角度をつけたタイヤであっても、タイヤの種類によって発生する横力に差異が生ずる。例えば、トー角度が同じ場合で比較すると、或るハイグリップ偏平タイヤは、或るノーマルタイヤよりも横力は大きい。つまり、同じ半径の弧を描いてカーブを曲がる場合、ノーマルタイヤよりもハイグリップ偏平タイヤの方が、小さなスリップ角で旋回することができる。したがって、トー角を同じにして摩耗試験を行うと、ハイグリップ偏平タイヤの方がより大きな横力を受けて滑り部分が多くなる結果、摩耗量が大きくなることになる。しかるに、実走テストでは、同じ回転半径を持つ路面で摩耗試験が行われる。つまり、横力が一定となる条件で試験が行なわれる。したがって、サンプルで摩耗試験を行う場合には、そのサンプルが想定しているタイヤの使用環境によっては、横力を一定にして試験を行う方が、より、実走行に近い結果を得られることになる。そのためには、横力を測定する手段が必要であるが、これは、例えば、(1)円形の荷重検出用セルをサンプル固定用ロックナット部に嵌め込み、スリップリングを介在してデータを検出し、印加横力に対して生ずる歪みのキャリブレーション曲線から横力を決定する方法、(2)荷重印加用サンプル支持体の先端部分を横力がかかると僅かに水平方向に歪みが発生するような材質に変更し、歪みゲージによって水平方向の変形量を測定し、前もって測定した印加横力に対して生ずる歪みのキャリブレーション曲線から横力を決定する方法、が考えられる。本摩耗試験装置では、このようにして測定される横力が一定になるようにトーイン角を設定し、さらに必要に応じて調整して、上述の測定を行うことができる。ここで、トーイン角度の設定及び調整は、サンプル27を支持する支持軸270をレジンベルト26に向けて押圧している回転軸271を取手272を持って手操作(駆動モータ等による機械操作でもよい)で回転させることによって行う。また、トーイン角度の検出は、回転軸271に近接して設けたセンサ71sによって行う。本試験装置は、さらに、前述の各設定値を、センサの検出結果をフィードバックするのではなく、操作盤50から入力した値に自由に設定して試験するための機能をも備えている。
【0014】
図7(a)に、実車に装着したタイヤ(A社、B社、C社製)の実走行での摩耗試験結果と、各タイヤのタイヤトレッドに使用されている各コンパウンドの成分をサンプルとして本摩耗試験装置と従来の摩耗試験機であるランボーン摩耗試験機とを用いてそれぞれ行った摩耗試験結果を、摩耗条件及び印加荷重とともに示し、図6(a)に、図7(a)の試験結果に対応する試験条件を示す。
また、図6(b)に実車に搭載した加速度計で測定した前後力に基づいて求めたスリップ率の累積時間分布(頻度分布)を示す。なお、前後力の頻度分布も略同様の特性を示す。また、図7(b)に、上記A社製及びC社製のタイヤトレッドに使用されている各コンパウンドの成分をサンプルとして本摩耗試験装置を用いてスリップ率に対するトルクを求めた結果を示す。
図6(b)に示す累積時間分布が、ワイブル、ポアソン、ガウス分布で表現されるような分布であることから、本摩耗試験装置では、ガウス分布を用い、その形状を決定する2個のパラメータと分布曲線を不連続近似する際の分割数n及びトーイン角(0.2°)の4個の値の組み合わせで決まる走行モードから選んだモードで試験を行った。図7(a)(b)に示す試験結果はその一例である。なお、ここでは実施しなかったが、トーイン角を一定にする代わりに横力値が或る所望の一定値となるようにトーイン角を設定して測定することも可能である。また、前後力が或る所望の一定値となるようにスリップ率を設定して測定することも可能である。
図7(a)に示す結果は、A社を基準として、数値が大きいほど耐摩耗特性に優れていることを示す。スリップ率を60%で一定とした場合は、実走行と結果が異なるが、スリップ率に変化をつけることによって前後力が或る所望の一定値になるようにすると、実施例装置による試験結果を実走行に一致させ得ることがわかる。
図7(b)は、駆動時及び制動時のトルクのスリップ率依存曲線を示す。図示のように、A社、C社とも、摩擦係数のピーク値と該ピーク値を与えるスリップ率が明確にわかる。また、スリップ率依存性曲線からC社の方がスリップ率依存性が小さく、安定な制動性を得られることがわかる。
このように本摩耗試験装置によると、摩擦係数のピーク値と相関関係があるトルク(前後力)ピーク値を求めることができるとともに、摩擦係数のスリップ率依存性も求めることができる。即ち、ABSシステム用のデータを得ることができる。なお、スリップ率の定義は公知の定義が種々あるが、ここでは、その中から、
『スリップ率=〔(Vd−Vs)/Vd〕×100』
を用いた。ここで、Vdは摩耗面速度(実車では走行速度)、Vsはサンプル周速度(実車ではタイヤ周速度)である。なお、スリップ率に代えて、スリップ速度(Vd−Vs)を用いてもよい。その場合は、実走行の過酷度を考慮した、さらに実走行に近似したデータを得ることができる。これは、摩耗量が摩耗エネルギーに比例し、摩耗エネルギーが「スリップ速度×走行時間」で表せるためである。つまり、或る領域では、摩耗相手材(又は路面)とサンプル(又はタイヤ)との速度差の方が、摩耗量に対して効いてくるためである。
【0015】
【発明の効果】
本発明は、(1)サンプルを摩耗相手材に押圧して相対移動させることにより摩耗させる摩耗試験装置であって、測定スリップ率の分割数と間隔を指定することにより決まる複数のスリップ率の個々に対応して実使用条件から得られた累積時間を割り当てることにより得られたスリップ率データ、又は、予め与えられているスリップ率に対する累積時間の分布関数に対してスリップ率の分割数と間隔を指定してそれぞれのスリップ率に分布関数から読み取った累積時間を割り当てることにより得られたスリップ率データを保持する記憶手段と、支持体により走行可能に支持された摩耗相手材としての無端ベルトと、前記無端ベルトを走行させるための第1駆動手段と、回転可能な支持軸によりサンプルを一体に支持して前記無端ベルトの平坦部位に押圧する支持手段と、前記支持軸を回転させるための第2駆動手段と、前記サンプルと前記無端ベルトとのスリップ率が前記記憶手段から時系列に読み出されるスリップ率データで与えられる値になるように前記第1駆動手段及び前記第2駆動手段を制御する駆動制御手段とを有することを特徴とする摩耗試験装置であるため、実車搭載時を良好にシュミレートすることができる。また、実車搭載時の使用態様を良好にシュミレートすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態の摩耗試験装置の構成を示す模式図。
【図2】 図1の装置の制御系の信号の入出力を示すブロック図。
【図3】 図1の装置の駆動制御系を示すブロック図。
【図4】 図1の装置によりピーク摩擦係数に対応するスリップ率を求める際の構成を示すブロック図。
【図5】 図1の装置の走査系の動作を示す説明図。
【図6】 (a)は図7(a)の試験結果に対応する試験条件を示す説明図、(b)は実車に搭載した加速度計で測定した前後力に基づいて求めたタイヤが路面から受けるせん断力(スリップ)率の累積時間分布(頻度分布)を示す特性図。
【図7】 (a)は実車に装着したタイヤ(A社、B社、C社製)の実走行での摩耗試験結果と、各タイヤのタイヤトレッドに使用されている各コンパウンドの成分をサンプルとして本摩耗試験装置と従来の摩耗試験機であるランボーン摩耗試験機とを用いてそれぞれ行った摩耗試験結果を、摩耗条件及び印加荷重とともに示す説明図、(b)は、A社製及びC社製のタイヤトレッドに使用されている各コンパウンドの成分をサンプルとして本摩耗試験装置を用いてスリップ率に対するトルクを求めた結果を示す特性図。
【符号の説明】
10 制御部
12 メモリ
21 サンプル支持軸駆動モータ
23 ドラム駆動モータ
25a 駆動ドラム
25b 従動ドラム
26 レジンベルト
27 サンプル
29 ドラム台
31 ドラム台駆動モータ
42s 表面温度センサ
44s 環境温度センサ
61s トルクセンサ
450 粘着防止剤ホッパー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wear test apparatus.
[0002]
[Prior art]
In order to select a rubber material, for example, a tire tread or a footwear bottom, the test piece of the candidate material is brought into contact with the wear counterpart material with a certain load, and the wear is performed by relatively moving both of them in that state. Thus, a wear test for examining the wear amount is performed. That is, a wear test is performed to determine the order of wear amount of candidate materials.
As a test apparatus used for the wear test, a Lambourn tester and a DIN tester are provided. The lambone tester presses the outer peripheral surface of the disk-shaped test piece against the outer peripheral surface of the disk-shaped grindstone with a constant load, rotates the test piece and the grindstone at a certain peripheral speed, and brings the outer peripheral surfaces to each other. It is a device that wears the test piece by slipping, and measures the amount of wear of the test piece after a lapse of a certain time. In addition, the peripheral speed of a test piece and a grindstone cannot be changed during rotation. The DIN testing machine attaches emery paper as an abrasive member to the peripheral surface of a cylindrical drum, presses the end surface of the test piece with a constant load on it, rotates the drum, and aligns the test piece in the axial direction of the drum. It is a device that wears the test piece by moving in the direction, and measures the amount of wear of the test piece after a certain period of time.
In JP-A-1-292232, the peripheral surface of a rotatable disc-shaped test piece is pressed against the peripheral surface of a rotatable cylindrical polishing body, and the rotation of the polishing body and the test piece is controlled independently. In addition, there is disclosed a wear tester configured such that a pressing force of a test piece can be adjusted by a weight, and further, the test piece can be moved in an axial direction of the polishing body (a direction orthogonal to the rotation direction of the polishing body).
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The wear test apparatus is used to check the wear amount of test pieces of various candidate materials used for tire treads, footwear, etc., and for example, in the tire tread, to estimate the rank of the wear amount during actual running. Therefore, it is necessary that the wear rank of the test piece of each candidate material and the wear rank of each tire tread made of each candidate material at the time of actual running match exactly.
However, according to the test results obtained by the conventional wear tester, the wear order of the test piece does not necessarily match the wear order of the tire tread during actual running. The reason is considered as follows.
(1) Whereas the contact portion of the road surface is substantially flat, the contact portion of the wear mating member of the wear tester forms a peripheral surface. For this reason, the distribution of the pressing force applied to the contact surface (friction surface) differs between the test time and the actual running time, and affects the wear order.
(2) In a tire mounted on an actual vehicle, the cumulative time distribution at each slip rate is approximated by a Gaussian distribution-like distribution curve with the
(3) The running state of the actual vehicle is determined by the force applied to the actual vehicle. That is, the traveling state of the actual vehicle is determined by the resultant force of the longitudinal force applied in the traveling direction and the lateral force applied in the direction orthogonal to the traveling direction. Therefore, in order to examine the wear state corresponding to an arbitrary traveling state of the actual vehicle for a plurality of test pieces, the force applied to each test piece is made equal to the force corresponding to the arbitrary traveling state. It is desirable to examine the wear condition. However, the slip ratio corresponding to a certain arbitrary longitudinal force varies depending on the type of the test piece, and the slip angle corresponding to a certain arbitrary lateral force also varies depending on the type of the test piece. For this reason, in the conventional method for examining the wear state of each test piece by setting the slip ratio to an arbitrary constant value, in addition to the problem described in (2) above, the results obtained for each test piece are further obtained. There is a problem that the wear state corresponding to each different running state in the actual vehicle is shown. That is, there is a problem that the wear state corresponding to a certain traveling state of the actual vehicle cannot be examined for each test piece. Here, the relationship between the lateral force and the tire tread will be further described. The tires mounted on the actual vehicle have a small angle (toe-in angle) in the clockwise direction from the advancing direction for the left front tire of the car and counterclockwise for the right front tire. A force perpendicular to the direction of travel, that is, a lateral force is applied. This lateral force causes a slip on a part of the contact surface of the tire, which causes wear. Further, when the steering wheel is released, a greater lateral force is generated, causing a part of the tire or the entire contact surface to slip and wear. That is, the conventional abrasion tester has a problem that this lateral force is ignored.
(4) The road surface temperature does not vary much. On the other hand, in the wear tester, the contact with the wear partner material of a limited area is continued, and as a result, the temperature of the wear partner material is increased. That is, as a result of testing under a temperature condition different from that when the vehicle is mounted, the obtained wear order is also inaccurate.
(5) Since the wear debris generated from the tire mounted on the actual vehicle is diffused and scattered on the road surface of a large area, the influence of the wear debris on the road surface condition can be ignored. On the other hand, in the wear tester, as a result of wear debris adhering to the polished surface of a limited area of the wear counterpart material, the friction coefficient μ of the polished surface changes, which affects the wear order.
The present invention, as can be well simulated force like applied to the rubber material when using the actual, for example, to test and adjust the preparative chromatography angle, can be tested by adjusting the slip ratio, a wear test apparatus The first purpose is to provide it.
[0004]
(6) The distribution of the appearance frequency of the slip rate and slip angle of the tire mounted on the actual vehicle is approximated by a Gaussian distribution-like distribution curve, and the distribution curve is affected by the tire groove pattern, its support structure, air pressure, etc. . Also, whether it is used in a snowy country, it is used in a racetrack, it is used in a city with many signals and relatively low speed, or it is used in a relatively high speed suburb with few signals, etc. It varies depending on the usage situation.
Similarly, the appearance frequency distribution of the longitudinal force and lateral force of a tire mounted on an actual vehicle is approximated by a Gaussian distribution-like distribution curve, and the distribution curve is influenced by the tire groove pattern, its support structure, air pressure, and the like. Also, whether it is used in a snowy country, it is used in a racetrack, it is used in a city with many signals and relatively low speed, or it is used in a relatively high speed suburb with few signals, etc. It varies depending on the usage situation.
It is a second object of the present invention to provide a wear test apparatus that can simulate the usage condition of a tire when the vehicle is mounted.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The invention of
Slip rate data obtained by assigning cumulative time obtained from actual use conditions corresponding to each of a plurality of slip rates determined by specifying the number of divisions and intervals of the measured slip rate, or given in advance Means for storing slip rate data obtained by assigning cumulative time read from the distribution function to each slip rate by specifying the number and interval of the slip rate for the cumulative time distribution function for the slip rate When,
An endless belt as a wear counterpart supported so as to be able to travel by the support,
First driving means for running the endless belt;
A support means for supporting the sample integrally by a rotatable support shaft and pressing the sample against a flat portion of the endless belt;
Second driving means for rotating the support shaft;
Drive control means for controlling the first drive means and the second drive means so that the slip ratio between the sample and the endless belt becomes a value given by slip ratio data read in time series from the storage means;
It is a wear test apparatus characterized by having.
[0006]
[0007]
The invention of claim 3 is the invention according to
Temperature detecting means for detecting the surface temperature of the endless belt;
Heating and cooling means for heating and cooling the support;
Temperature control means for controlling the heating and cooling means so that the temperature detected by the temperature detection means becomes a target temperature;
It is a wear test apparatus characterized by having.
[0008]
The invention of
An angle setting means for setting an angle formed by the traveling direction of the endless belt and the rotation surface of the sample;
It is a wear test apparatus characterized by having.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a schematic diagram showing the configuration of the wear test apparatus according to the embodiment, FIG. 2 is a block diagram showing signal input / output of the
The illustrated apparatus has a memory 12 (FIGS. 2 to 4). The
The illustrated apparatus includes a
The
[0010]
The frequency distribution data of the longitudinal force stored in the
These frequency distribution data may be stored in a memory in advance, or data created based on a new measurement result may be read and stored in the wear test apparatus using known input means. Good.
The frequency distribution of the longitudinal force is usually a distribution approximating a Gaussian distribution. Further, the frequency distribution of the slip ratio obtained based on the frequency distribution of the longitudinal force is also a distribution that approximates a Gaussian distribution as shown in FIG. Whether or not the frequency distribution curve is steep differs depending on the driving mode type and the tire tread type.
Of the various environments described above, the measurement result of the longitudinal force in which environment is used as the basis of the slip rate data (index data) for the test depends on the intended use of the tire, the usage environment, etc. It is selected as appropriate.
The above description relates to the frequency distribution of the longitudinal force and the frequency distribution of the slip ratio, but the same applies to the frequency distribution of the lateral force and the frequency distribution of the slip angle.
[0011]
When the slip rate that gives the peak value of the friction coefficient μ is determined for each test piece by this wear test device, each of the slip rate data near the slip rate that is expected to give the peak friction coefficient is read out in particular. If data is configured for each test piece, more accurate calculation can be performed. This calculation is performed by the
In the wear test apparatus, the
The slip ratio that gives the peak value of the friction coefficient μ determined as described above can be used, for example, for controlling an ABS device of an actual vehicle equipped with a tire using the same material as the sample.
[0012]
As shown in FIG. 5B, the wear test apparatus moves the
The wear test apparatus has a temperature control function. In this function, the surface temperature of the
In addition to the resin belt temperature control function of the clean zone, the wear test apparatus has a water spray function for spraying water on the resin belt so as to be compatible with dry road surface / wet road surface / ice surface. By combining the watering function and the temperature control function, it is possible to simulate the road surface on ice.
Further, the wear test apparatus has a function of preventing adhesion between the
[0013]
In addition, the wear test apparatus includes a toe-in angle setting function, a function of adjusting the toe-in angle so that the lateral force is constant, and a toe-in angle detection function. Here, the toe-in angle and the lateral force will be briefly described. Even when the automobile is traveling straight ahead, the tire rotates while receiving a lateral (perpendicular to the traveling direction) force such as price tear force generated from the tire structure itself. This lateral force is not steady and causes straightness to deteriorate. For this reason, the tire has a slight angle with respect to the traveling direction, which is called a toe angle. The toe-in angle refers to the case where the front side is narrower than the tire center (clockwise for the left tire and counterclockwise for the right tire), and the opposite direction to the toe-out angle. Further, the above-described lateral force is collectively referred to as lateral force. When a car turns a curve, it does not turn at an angle to the wheel, but the lateral force generated by setting the angle becomes a centripetal force, which turns by balancing with the centrifugal force. The lateral force tends to increase as the tire turning angle (slip angle) increases. However, even if the tire has the same angle, the lateral force generated varies depending on the type of tire. For example, when compared with the case where the toe angles are the same, a certain high grip flat tire has a greater lateral force than a certain normal tire. That is, when a curve is drawn with an arc having the same radius, the high grip flat tire can turn with a smaller slip angle than the normal tire. Therefore, when the wear test is performed with the same toe angle, the high grip flat tire receives a larger lateral force and increases the amount of sliding, resulting in an increased amount of wear. However, in the actual running test, a wear test is performed on a road surface having the same turning radius. That is, the test is performed under the condition that the lateral force is constant. Therefore, when performing a wear test on a sample, depending on the tire usage environment that the sample assumes, it is possible to obtain a result closer to actual driving by performing the test with a constant lateral force. Become. For this purpose, a means for measuring the lateral force is required. For example, (1) a circular load detection cell is fitted into the lock nut portion for fixing the sample, and data is detected via a slip ring. (2) A method for determining a lateral force from a calibration curve of a strain generated with respect to an applied lateral force. (2) When a lateral force is applied to a tip portion of a load application sample support, a slight horizontal strain is generated. A method is conceivable in which the material is changed to a material, the amount of deformation in the horizontal direction is measured by a strain gauge, and the lateral force is determined from a calibration curve of strain generated with respect to the applied lateral force measured in advance. In the present wear test apparatus, the above-described measurement can be performed by setting the toe-in angle so that the lateral force measured in this way becomes constant and further adjusting as necessary. Here, the toe-in angle is set and adjusted by manually operating the
[0014]
Fig. 7 (a) shows the results of wear tests in actual running of tires (manufactured by Company A, Company B, and Company C) mounted on actual vehicles and the components of each compound used in the tire tread of each tire as samples. The results of wear tests performed using the wear test apparatus and a conventional wear test machine, the Lambourn wear tester, are shown together with the wear conditions and applied load. FIG. 6 (a) shows the test of FIG. 7 (a). The test conditions corresponding to the results are shown.
FIG. 6 (b) shows the cumulative time distribution (frequency distribution) of the slip ratio obtained based on the longitudinal force measured by the accelerometer mounted on the actual vehicle. In addition, the frequency distribution of the longitudinal force shows substantially the same characteristics. FIG. 7 (b) shows the results of obtaining the torque with respect to the slip ratio using the present wear test apparatus using the components of the respective compounds used in the tire treads manufactured by Company A and Company C as samples.
Since the cumulative time distribution shown in FIG. 6B is a distribution expressed by the Weibull, Poisson, and Gaussian distribution, the wear test apparatus uses the Gaussian distribution to determine two parameters. The test was carried out in a mode selected from driving modes determined by a combination of four values of the division number n and the toe-in angle (0.2 °) when the distribution curve is approximated discontinuously. The test results shown in FIGS. 7A and 7B are an example. Although not carried out here, instead of making the toe-in angle constant, it is also possible to set and measure the toe-in angle so that the lateral force value becomes a certain desired constant value. It is also possible to set and measure the slip ratio so that the longitudinal force becomes a certain desired constant value.
The result shown in FIG. 7A shows that the wear resistance is more excellent as the numerical value is larger with Company A as a reference. When the slip ratio is constant at 60%, the result differs from the actual running, but if the longitudinal force is set to a desired constant value by changing the slip ratio, the test result by the example apparatus is It can be seen that it can be matched to actual driving.
FIG. 7B shows a slip ratio dependence curve of torque during driving and braking. As shown in the figure, both the company A and the company C clearly understand the peak value of the friction coefficient and the slip ratio that gives the peak value. Further, it can be seen from the slip ratio dependency curve that Company C has a smaller slip ratio dependency and can obtain a stable braking performance.
As described above, according to the present wear test apparatus, a torque (front / rear force) peak value correlated with the peak value of the friction coefficient can be obtained, and the slip ratio dependency of the friction coefficient can also be obtained. That is, data for the ABS system can be obtained. There are various known definitions for the slip ratio, but here,
“Slip rate = [(Vd−Vs) / Vd] × 100”
Was used. Here, Vd is a wear surface speed (travel speed in an actual vehicle), and Vs is a sample peripheral speed (tire peripheral speed in an actual vehicle). Instead of the slip ratio, a slip speed (Vd−Vs) may be used. In that case, it is possible to obtain data that further approximates actual traveling in consideration of the severity of actual traveling. This is because the wear amount is proportional to the wear energy, and the wear energy can be expressed by “slip speed × running time”. That is, in a certain region, the difference in speed between the wear counterpart material (or road surface) and the sample (or tire) is more effective for the wear amount.
[0015]
【The invention's effect】
The present invention is (1) a wear test apparatus that wears a sample by pressing the sample against a wear partner material and moving the sample against a wear counterpart material, and each of a plurality of slip ratios determined by specifying the number of divisions and intervals of the measured slip ratio. Corresponding to the slip rate data obtained by assigning the accumulated time obtained from the actual use conditions, or the slip rate division number and interval for the distribution function of the accumulated time with respect to the slip rate given in advance. Storage means for holding slip ratio data obtained by assigning the accumulated time read from the distribution function to each slip ratio, and an endless belt as a wear counterpart supported so as to be able to run by the support; The endless belt is flattened by supporting the sample integrally with a first drive means for running the endless belt and a rotatable support shaft. To the value given by the slip ratio data read out in time series from the storage means, the second drive means for rotating the support shaft, the second drive means for rotating the support shaft, and the sample and the endless belt made as for the a wear test equipment characterized by having a drive control means for controlling the first driving means and the second driving means, it is possible to satisfactorily simulate the time vehicle mounting. Moreover, the usage mode at the time of mounting on an actual vehicle can be simulated well .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a configuration of a wear test apparatus according to an embodiment.
FIG. 2 is a block diagram showing input / output of signals in the control system of the apparatus of FIG.
3 is a block diagram showing a drive control system of the apparatus of FIG.
4 is a block diagram showing a configuration when a slip ratio corresponding to a peak friction coefficient is obtained by the apparatus of FIG.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing the operation of the scanning system of the apparatus of FIG. 1;
6A is an explanatory diagram showing test conditions corresponding to the test results of FIG. 7A, and FIG. 6B is a diagram illustrating tires obtained from the road surface based on longitudinal force measured by an accelerometer mounted on an actual vehicle. The characteristic view which shows the cumulative time distribution (frequency distribution) of the shearing force (slip) rate to receive.
FIG. 7 (a) is a sample of the actual wear test results of tires (manufactured by Company A, Company B and Company C) mounted on a real vehicle, and the components of each compound used in the tire tread of each tire. Explanatory drawing which shows the wear test result each carried out using this wear test device and the Lambourn wear test machine which is a conventional wear test machine with wear conditions and applied load, (b) is made by company A and company C The characteristic view which shows the result of having calculated | required the torque with respect to a slip ratio using this wear test apparatus by making into a sample the component of each compound currently used for the tire tread made from manufacture.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
測定スリップ率の分割数と間隔を指定することにより決まる複数のスリップ率の個々に対応して実使用条件から得られた累積時間を割り当てることにより得られたスリップ率データ、又は、予め与えられているスリップ率に対する累積時間の分布関数に対してスリップ率の分割数と間隔を指定してそれぞれのスリップ率に分布関数から読み取った累積時間を割り当てることにより得られたスリップ率データを保持する記憶手段と、
支持体により走行可能に支持された摩耗相手材としての無端ベルトと、
前記無端ベルトを走行させるための第1駆動手段と、
回転可能な支持軸によりサンプルを一体に支持して前記無端ベルトの平坦部位に押圧する支持手段と、
前記支持軸を回転させるための第2駆動手段と、
前記サンプルと前記無端ベルトとのスリップ率が前記記憶手段から時系列に読み出されるスリップ率データで与えられる値になるように前記第1駆動手段及び前記第2駆動手段を制御する駆動制御手段と、
を有することを特徴とする摩耗試験装置。A wear test apparatus that wears a sample by pressing the sample against a wear partner material and moving the sample relative to the wear partner material,
Slip rate data obtained by assigning cumulative time obtained from actual use conditions corresponding to each of a plurality of slip rates determined by specifying the number of divisions and intervals of the measured slip rate, or given in advance Means for storing slip rate data obtained by assigning cumulative time read from the distribution function to each slip rate by specifying the number and interval of the slip rate for the cumulative time distribution function for the slip rate When,
An endless belt as a wear counterpart supported so as to be able to travel by the support,
First driving means for running the endless belt;
A support means for supporting the sample integrally by a rotatable support shaft and pressing the sample against a flat portion of the endless belt;
Second driving means for rotating the support shaft;
Drive control means for controlling the first drive means and the second drive means so that the slip ratio between the sample and the endless belt becomes a value given by slip ratio data read in time series from the storage means;
A wear test apparatus characterized by comprising:
前記無端ベルトの走行方向と、前記サンプルの回転面とが成す角度を設定するための角度設定手段、
を有することを特徴とする摩耗試験装置。In claim 1,
An angle setting means for setting an angle formed by the traveling direction of the endless belt and the rotation surface of the sample;
A wear test apparatus characterized by comprising:
前記無端ベルトの表面温度を検出する温度検出手段と、
前記支持体を加熱及び冷却するための加熱冷却手段と、
前記温度検出手段により検出される温度が目標温度となるように前記加熱冷却手段を制御する温度制御手段と、
を有することを特徴とする摩耗試験装置。In claim 1 or claim 2 , further,
Temperature detecting means for detecting the surface temperature of the endless belt;
Heating and cooling means for heating and cooling the support;
Temperature control means for controlling the heating and cooling means so that the temperature detected by the temperature detection means becomes a target temperature;
A wear test apparatus characterized by comprising:
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