JP3997343B2 - 介護用ホイスト装置の電源監視制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、被介護者を安全に搭乗させ、搬送することができる介護用ホイスト装置の電源監視制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
歩行が困難な老人や病人等の被介護者を室内搬送するために、介護用ホイストが開発され、使用されている。
【0003】
介護用ホイストは、昇降モータ、走行モータを走行台車に組み込み、昇降モータによって被介護者を吊り上げ、走行モータによって走行台車をガイドレールに沿って走行させる。なお、ガイドレールは、室内の天井部分に対し、被介護者の移動範囲に合わせて敷設する。昇降モータ、走行モータの電源は、ガイドレールに沿って配設するトロリシステムや伸縮ケーブルを介し、商用電源によって給電することも少なくないが、より高度の安全性や使い勝手を実現するために、走行台車に再充電可能なバッテリを搭載し、ガイドレールの特定位置に走行台車を移動することにより、バッテリを自動的に再充電するシステムも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来技術によるときは、走行台車に搭載するバッテリは、ガイドレールの特定位置に走行台車を移動させなければ再充電することができないから、特定位置から離れているときにバッテリが放電状態に陥ると、走行台車が移動不能となり、その後の運転が全くできなくなったり、一旦吊り下げた被介護者を降ろせなくなったりし、極めて不都合であるという問題があった。
【0005】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、バッテリの出力電圧の低下を検出するコンパレータと、リレーとを組み合わせることによって、走行台車が不用意に移動不能となったり、被介護者を降ろせなくなったりするおそれがなく、被介護者を常に安全に搬送することができる介護用ホイスト装置の電源監視制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、走行台車上の昇降モータ、走行モータに給電するバッテリの出力電圧の低下を検出するコンパレータと、コンパレータの出力によって作動し、昇降モータの上昇動作を禁止するリレーとを備えてなり、コンパレータは、昇降モータを介して吊上げ中の被介護者を降ろすことに加えて、バッテリを再充電する特定場所まで走行モータを介して走行台車を移動させることができる余力を見込んでバッテリの消耗レベルを設定検出するとともに、リレーのハンチングを防止する自己保持作用を有することをその要旨とする。
【0007】
なお、コンパレータの出力側に表示器を付設することができる。
【0008】
【作用】
かかる発明の構成によるときは、コンパレータは、バッテリの出力電圧の低下を検出し、リレーは、コンパレータの出力によって作動して昇降モータの上昇動作を禁止する。すなわち、コンパレータを介してバッテリが所定レベル以下にまで消耗したことが検出されると、被介護者を新たに吊り上げる動作が禁止されるから、被介護者が吊り上げられたまま降ろせなくなってしまう事態を生じるおそれがない。なお、コンパレータが検出するバッテリの消耗レベルは、バッテリを再充電する特定場所にまで走行モータを介して走行台車を移動させることができ、昇降モータを介し、吊上げ中の被介護者を降ろすことができる余力を見込んで設定するものとする。
【0009】
コンパレータの出力側に表示器を付設すれば、表示器は、コンパレータが作動して昇降モータの上昇動作が禁止されたとき、その旨を外部に表示することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0011】
介護用ホイスト装置の電源監視制御装置10は、コンパレータ11、リレーRを主要部材としてなる(図1、図2)。ただし、電源監視制御装置10は、昇降モータM1 、走行モータM2 に給電するバッテリBに接続されている。
【0012】
介護用ホイスト装置は、ガイドレールGRに沿って走行する走行台車31を備えており(図3)、昇降モータM1 、走行モータM2 は、バッテリBとともに走行台車31に搭載されている。昇降モータM1 は、走行台車31に組み込むホイスト32に連結されている。ホイスト32は、昇降モータM1 を正逆に駆動することにより、アーム32b、吊り帯32c付きの索条32aを介して被介護者Pを吊り上げ、吊り下げることができる。また、走行モータM2 は、走行台車31に付設する走行ローラ33に連結され、走行台車31は、走行モータM2 を正逆に駆動することにより、走行ローラ33、33…を介し、ガイドレールGRに沿って左右に走行移動することができる。なお、ガイドレールGRの先端または中途には、バッテリBを自動的に再充電する特定場所が設定されているものとする。
【0013】
走行台車31には、スイッチボックス34が付設されており、スイッチボックス34には、昇降モータM1 を正逆に起動する上昇用、下降用のスイッチSW1a、SW1b、走行モータM2 を正逆に起動する右行用、左行用のスイッチSW2a、SW2bが収納されている。また、昇降モータM1 、走行モータM2 は、それぞれ制御回路M1a、M2aを介してバッテリBに接続されており(図1)、スイッチSW1a、SW1b、スイッチSW2a、SW2bは、それぞれ制御回路M1a、M2aに接続されている。ただし、上昇用のスイッチSW1aは、電源監視制御装置10に含まれるリレーRの常閉形のリレー接点Rb を介して制御回路M1aに接続されている。
【0014】
電源監視制御装置10において、バッテリBの出力電圧Vd は、抵抗R1 、可変抵抗R2 、抵抗R3 を介して分圧され(図2)、入力電圧Vとしてコンパレータ11の加算端子に入力されている。また、コンパレータ11の減算端子には、抵抗R4 、ツェナダイオードZDを介して基準電圧Vo が入力されている。コンパレータ11の加算端子と出力端子との間には、抵抗R5 が接続され、バッテリBの出力電圧Vd を供給する電源ラインとコンパレータ11の出力端子との間には、抵抗R6 、発光ダイオードLDの直列回路と、リレーRとが並列接続されている。なお、リレーRのリレー接点Rb は、前述のとおり、上昇用のスイッチSW1aと直列に接続されている(図1)。
【0015】
昇降モータM1 、走行モータM2 は、それぞれ制御回路M1a、M2aを介し、バッテリBによって給電されている。そこで、リレーRが作動していないとき、昇降モータM1 は、上昇用、下降用のスイッチSW1a、SW1bを介してホイスト32の上昇方向、下降方向に駆動操作することができ、ホイスト32を介して被介護者Pを吊り上げ、吊り下げることができる。また、走行モータM2 は、右行用、左行用のスイッチSW2a、SW2bを介して走行台車31を右行させ、左行させるように駆動操作することができる。
【0016】
一方、コンパレータ11は、V<Vo を検出すると、発光ダイオードLDを点灯させるとともに、リレーRを作動させる。ここで、入力電圧Vは、バッテリBの出力電圧Vd に比例するから、コンパレータ11は、バッテリBの出力電圧Vd が所定レベル以下に低下したことを検出し、発光ダイオードLDを介してその旨を外部に表示するとともに、リレーRを作動させて昇降モータM1 の上昇動作を禁止することができる。リレーRが作動すると、常閉形のリレー接点Rb が開き、上昇用のスイッチSW1aが無効となるからである。
【0017】
ただし、リレーRが作動しても、下降用のスイッチSW1b、右行用、左行用のスイッチSW2a、SW2bは、依然として有効であり、昇降モータM1 による吊下げ動作、走行モータM2 による右行、左行動作は、支障なく実施することができる。そこで、コンパレータ11、リレーRが作動したら、吊上げ中の被介護者Pを降ろし、走行台車31を特定場所にまで移動して、バッテリBを再充電すればよい。
【0018】
なお、コンパレータ11は、V<Vo を検出すると、出力端子の電圧レベルが低くなり、抵抗R5 を介し、出力端子の電圧レベルを一層低下させるように作動する。すなわち、コンパレータ11は、一種の自己保持作用を有し、したがって、リレーRが不用意にハンチングしたりするおそれがない。
【0019】
以上の説明において、コンパレータ11の作動を表示する発光ダイオードLDは、液晶ディスプレイのような他の任意の表示器に代えてもよい。また、リレーRは、昇降モータM1 の上昇動作を禁止することができる限り、無接点形の論理回路素子として、制御回路M1aに一体に組み込んでもよい。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、コンパレータとリレーとを組み合わせることによって、コンパレータは、バッテリが所定レベル以下にまで消耗すると、それを検出し、リレーを介して昇降モータの上昇動作を禁止することができるから、走行台車が不用意に移動不能となったり、搬送中の被介護者を降ろせなくなったりするおそれがなく、被介護者を常に安全に搬送することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体ブロック系統図
【図2】 電気回路図
【図3】 全体構成説明図
【符号の説明】
M1 …昇降モータ
M2 …走行モータ
B…バッテリ
R…リレー
Vd …出力電圧
10…電源監視制御装置
11…コンパレータ
Claims (2)
- 走行台車上の昇降モータ、走行モータに給電するバッテリの出力電圧の低下を検出するコンパレータと、該コンパレータの出力によって作動し、昇降モータの上昇動作を禁止するリレーとを備えてなり、前記コンパレータは、昇降モータを介して吊上げ中の被介護者を降ろすことに加えて、バッテリを再充電する特定場所まで走行モータを介して走行台車を移動させることができる余力を見込んでバッテリの消耗レベルを設定検出するとともに、前記リレーのハンチングを防止する自己保持作用を有することを特徴とする介護用ホイスト装置の電源監視制御装置。
- 前記コンパレータの出力側に表示器を付設することを特徴とする請求項1記載の介護用ホイスト装置の電源監視制御装置。
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JP11801499A JP3997343B2 (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 介護用ホイスト装置の電源監視制御装置 |
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