JP3997046B2

JP3997046B2 - Liquid jet recording apparatus and head cleaning method

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Publication number: JP3997046B2
Application number: JP2000098851A
Authority: JP
Inventors: 裕久雄山口; 幹也梅山; 裕基但馬; 延幸畑佐; 寛小泉; 秀夫深澤
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Priority date: 2000-03-31
Filing date: 2000-03-31
Publication date: 2007-10-24
Anticipated expiration: 2020-03-31
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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノズルからインクを吐出させて、記録媒体に対して記録を行う液体噴射記録装置、およびヘッドクリーニング方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
液体噴射記録装置は、例えば液体噴射記録ヘッドにインクを供給し、液体噴射記録ヘッドに設けられたピエゾ素子や電気熱変換体等のインク滴吐出手段を画像データに基づいて駆動することによって記録用紙等の記録媒体にインクドットパターンにより画像を形成するものである。このように液体噴射記録ヘッドの吐出口からインクを吐出することにより記録を行う液体噴射記録装置は、低騒音、高速記録などの点で優れた記録装置として知られている。
【０００３】
図１３は、従来の液体噴射記録ヘッドを、一部を破断した状態で示す斜視図である。
【０００４】
この種の液体噴射記録ヘッドは、図１３に示すように、インクを吐出するための吐出口１４１群を有するオリフィスプレート１４０と、各吐出口１４１に連通した液流路４０１を形成するための天板４００と、液流路４０１の一部を構成し、かつ吐出のための熱エネルギーを発生する電気熱変換体５０１（以下、「吐出ヒータ」という。）を備えた素子基板５００とを有している。
【０００５】
一般に、オリフィスプレート１４０は、素子基板５００と天板４００との接合段差や素子基板５００と天板４００との濡れ性の違いに起因するところの吐出されたインクの吐出方向のずれを防止するため、吐出口面を同一部材で構成することを主な目的のひとつとして設けられたものである。
【０００６】
オリフィスプレート１４０は、天板４００と一体的に形成される場合と、天板４００が別部材で形成されてこれに接合される場合とがある。後者は素子基板５００と天板４００との圧接によって形成された液流路４０１に対し、オリフィスプレート１４０上の吐出口群１４１をアライメントして接合するものであり、耐久性が必要とされるオリフィスプレート１４０の材質を任意に選択できる利点を有する。一方、前者は吐出口１４１と液流路溝（ノズル）とが連通して部材が形成されるため、天板４００と素子基板５００との簡単な機械的圧接によって液流路４０１が形成されるので、生産性が優れている。
【０００７】
一般に、オリフィスプレートが樹脂材料から成る場合、吐出口１４１群はエキシマレーザー加工によって形成される。エキシマレーザー光は光学系によって光量分布を均一化されており、吐出口１４１群は、このような光学系を介したレーザー光により、１つの工程もしくは２〜３つの工程で加工され、相対位置、配列ピッチが高精度に形成されるとともに、吐出口群の形状および面積の均一化が図られている。このような光学系による集光特性上、エキシマレーザー光束は加工部入射面から後退する程、広がって行くことになる。
【０００８】
さらに、エキシマレーザー光を照射してアブレーションさせる加工では、エキシマレーザー光の出射側に形成される穴の大きさがレーザー光の入射側に形成される穴の大きさよりも大きく加工される特徴がある。
【０００９】
上記した２点の理由から、オリフィスプレート１４０と天板４００とが一体化されるような部材に対して吐出口を加工する場合には、レーザー光は液流路側から入射し、インク吐出方向に出射される。
【００１０】
具体的には、図１４に示すように、マスク２２２を通過したレーザー光２２１が、液流路溝２３３と干渉することがないように、天板２００はレーザー光２２１の光軸２２１ａに対して傾けて保持されて、吐出口１４１が傾斜加工されている。ただし、照射されるレーザー光の光軸（インク吐出方向）は吐出口形成面１４０ａに対して垂直であるため、インクは吐出口形成面１４０ａに対して垂直な方向に吐出されるようになる。
【００１１】
このような構成から、液体噴射記録ヘッドは吐出口１４１の向き（レーザー加工時の傾斜方向）と素子基板５００との傾斜量相当分だけ、装置本体において傾斜した状態に保持され、インクは記録媒体に対して垂直に吐出されるようになる。
【００１２】
一方、オリフィスプレート１４０と天板４００とが別部材で形成される場合は、レーザー光軸（インク吐出方向）とオリフィスプレート１４０とが干渉することはないため、液体噴射記録ヘッドは記録本体において垂直に保持される。
【００１３】
このようなインクジェット記録装置のような液体噴射記録装置では、液流路内部の気泡の除去、長期放置によるインクの増粘回復等のためにインク吸引または加圧回復のような回復動作が行われている。さらには、吐出口周辺部におけるインクの増粘や乾燥を防止するためにオリフィスプレート表面に対してキャップ部材を当接させてキャッピングを行っている。
【００１４】
また、連続的にインクを吐出させた場合などにオリフィスプレート１４０の表面に紙面から反射したインクや空中の霧状液体（以下「インクミスト」という）が付着して余分な液体が溜まることがあり、その結果、不安定な吐出や場合によっては不吐出を引き起こしてしまうことがある。そこで、これらの残留インクを拭き取る清掃手段として、ゴム、エラストマーや吸水性の材料等で形成されたブレードにより、オリフィスプレートに付着したインクを拭き取ったりしている。
【００１５】
しかし、オリフィスプレート面の吐出口外周部分でキャップ部材との密閉用の面積を確保しようとすると、オリフィスプレートが大きな面積となり、薄肉厚のフィルム状部材からなるオリフィスプレートのハンドリングを悪化させ、接合精度を低下させてしまうことになる。さらに、オリフィスプレート全体の接合面積が大きくなると、オリフィスプレートに対して作用する接着剤の硬化収縮応力が増大することになり、キャッピング部分の平面性が損なわれてキャッピング不良を起こしたり、吐出口の周辺部分を変形させ、吐出口の配列精度を悪化させる等の要因となる。
【００１６】
このため、従来構成では、例えば前面シール部材をオリフィスプレート１４０の周囲に設けて、前面シール部材とキャッピング部材とを当接させてキャッピングを行うような構成を採るなどして対処していた。
【００１７】
次に、回復装置の一例を、図１５に示すインクジェット記録装置の斜視図を用いて説明する。
【００１８】
吐出口形成面１４０ａの吐出口からインクを吐出して記録媒体１０５に画像を記録する液体噴射記録ヘッド１０１はキャリッジ１０２に搭載されており、キャリッジ１０２は移動方向を案内するガイド軸１０３に支持されて記録媒体１０５に対向しながら往復移動する。記録媒体１０５はピンチローラによってフィードローラに圧接され、フィードローラが回転することにより搬送される。さらに、画像形成後の記録媒体１０５は排出ローラによって記録装置外部に排出される。なお、ピンチローラ、フィードローラ、および排出ローラは不図示である。
【００１９】
吐出口形成面１４０ａに付着した紙粉などの異物や余分なインクは、画像形成領域外に設けられたワイピング装置のワイピングブレード１０４によって掻き取られる。また、記録装置には、吐出口形成面１４０ａを覆って吐出口の目詰まりを防止したり、記録ヘッドの外部よりインクを吸引したりするためのキャップ１０６を備えた吸引装置が設けられている。
【００２０】
ここで、ワイピングブレード１０４によりオリフィスプレートフェイス面の異物やインクを掻き取ってクリーニングを行なう動作（ワイピング動作）の従来方法について説明する。
【００２１】
図１６はワイピング動作を模式的に表した図であり、ワイピングブレード１０４の状態ａ，ｂ，ｃは各々ワイピング動作前、ワイピング動作中、ワイピング動作後の状態を示している。
【００２２】
ワイピングブレード１０４が矢印Ａ方向に移動すると、液体噴射記録ヘッド１０１に当接し、ワイピングブレード１０４の先端が液体噴射記録ヘッド１０１の側方に押されて湾曲し、先端部が適当な圧力でオリフィスプレートフェイス面（吐出口形成面）１４０ａに圧接する。ブレード１０４は、この状態のままさらに液体噴射記録ヘッド１０１の上を通過していくので、オリフィスプレートフェイス面１４０ａに付着した異物やインクはワイピングブレード１０４の端部で掻き取られ、完全に液体噴射記録ヘッド１０１の上を通過しきるとワイピングブレード１０４は弾性回復により元の形状に復元する。
【００２３】
以上のような一連のワイピング動作によってオリフィスプレートフェイス面１４０ａをクリーニングすることにより、インクの吐出を安定させ、良好な画像を得ることができる。
【００２４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術のように、キャッピング用として前面シール部材をオリフィスプレートの周囲に配設するような構成では、前面シール部材とオリフィスプレートとの間に段差が生じ、オリフィスプレート上の残留液体をブレードで拭き取る際に段差の隅部に液体が溜まったり、ブレードの振動や飛び越えなどによって、接触が不十分となって、拭きむらが生じることがあった。
【００２５】
また、一般に、オリフィスプレートが記録ヘッドの液流路（ノズル）の開口面に接合されるような液体噴射記録ヘッドの場合、回復装置におけるワイピング動作によってインク吐出面をクリーニングする際に、ワイピングブレードの先端がオリフィスプレートフェイス面上を摺擦するために、ワイピング動作の繰り返しによって、オリフィスプレートが液流路（ノズル）開口面から剥離するおそれがあった。
【００２６】
特に、ワイピングブレードがオリフィスプレートのフェイス面上に進入する際に、ワイピングブレードの先端がオリフィスプレートの端部を引掛けるようにする可能性があり、このような状況下でワイピング動作が繰り返されると、オリフィスプレート端部が剥がれてしまうことになる。そして、オリフィスプレート端部が僅かでも剥がれてしまうと、その後のワイピング動作の繰り返しによって、オリフィスプレートの剥離はさらに進行し、十分なクリーニングが行われなくなる。
【００２７】
このような問題点を回避するために、ワイピングブレードがオリフィスプレートの端面に引っ掛からないように、ワイピングブレードの可動範囲を狭くして、ワイピングブレードとオリフィスプレートフェイス面との摺擦領域を規制する方法がある。ところが、このような方法の場合、第１に、ワイピングブレードがオリフィスプレートフェイス面に対して進退するような構成にする必要があり、ワイピング装置が高価となる。第２に、ワイピング動作によってワイピングブレードが回収した塵埃（塵、紙粉、紙けば等）や増粘インク（揮発成分が蒸発したインク）の戻りによる不具合が生じ得る。すなわち、ワイピングによってブレードの摺擦面に回収されて付着した塵埃や増粘インクが、ワイピングブレードの進退時にオリフィスプレートフェイス面へ転写されて戻されたり、オリフィスプレートフェイス面に圧接されたりするおそれがある。
【００２８】
このように、ワイピングブレードとオリフィスプレートフェイス面とが摺擦する範囲を規制する方法はあまり得策ではない。
【００２９】
そこで本発明は、ワイピングブレードとオリフィスプレートフェイス面とが摺擦する範囲を規制する方法を用いなくても、ワイピング動作によるオリフィスプレートの剥がれを防止することができる液体噴射記録装置、およびヘッドクリーニング方法を提供することを目的とする。
【００３０】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の液体噴射記録装置は、弾性を有するワイピングブレードと、液体噴射記録ヘッドを装着するキャリッジと、を有する液体噴射記録装置であって、前記液体噴射記録ヘッドは、ノズルが開口した記録ヘッド本体の端面に接合され、前記ワイピングブレードによるワイピングの際に当該ワイピングブレードによって摺擦されるオリフィスプレートであって、前記ノズルの開口部に対向する位置に吐出口が形成されているオリフィスプレートと、前記オリフィスプレートのフェイス面に沿った方向である前記ワイピングブレードの摺擦移動方向に関して上流側にあって、前記端面に接合された前記オリフィスプレートの上面よりも突出した突出部と、を有し、前記突出部は、前記オリフィスプレートの前記上流側の端部と前記端面とが接合して形成される段差から前記上流側へ離間した位置にあって、前記ワイピングの際に当該突出部を乗り越えた前記ワイピングブレードが前記段差に接触することなく前記オリフィスプレートの前記上面へ至るように配設されていることを特徴とする。
【００３１】
また、本発明のヘッドクリーニング方法は、弾性を有するワイピングブレードで液体噴射記録ヘッドをワイピングするヘッドクリーニング方法であって、前記液体噴射記録ヘッドは、ノズルが開口した記録ヘッド本体の端面に接合されて前記ワイピングブレードによるワイピングの際に当該ワイピングブレードによって摺擦されるオリフィスプレートであって、前記ノズルの開口部に対向する位置に吐出口が形成されているオリフィスプレートに対して、前記オリフィスプレートのフェイス面に沿った方向である前記ワイピングブレードの摺擦移動方向に関して上流側にあって、前記端面に接合された前記オリフィスプレートの上面よりも突出した突出部が、前記オリフィスプレートの前記上流側の端部と前記端面とが接合して形成される段差から前記上流側へ離間した位置に設けられており、ワイピングの際に当該突出部を乗り越えた前記ワイピングブレードが前記段差に接触することなく前記オリフィスプレートの前記上面へ至るようにして前記液体噴射記録ヘッドをワイピングすることを特徴とする。
【００３２】
本発明によれば、ワイピングの際のワイピングブレードの摺擦移動方向に関して上流側にあって、記録ヘッド本体の端面に接合されたオリフィスプレートの上面よりも突出した突出部が、オリフィスプレートの上流側の端部と記録ヘッド本体の端面とが接合して形成される段差から上流側へ離間した位置にあって、ワイピングの際に突出部を乗り越えたワイピングブレードが段差に接触することなくオリフィスプレートの上面へ至るように配設されていることにより、ワイピング動作開始時にワイピングブレードを進行方向に移動させると、ワイピングブレードが突起部に当接してブレードの先端が湾曲する。このとき、ブレードには、湾曲変形した状態から元の形状に復帰しようとする弾性回復力が働いている。そのため、ワイピングブレードを進行方向にさらに移動させると、ワイピングブレードの端部は、オリフィスプレートの端部を飛び越してオリフィスプレートの上面に当接する。したがって、ワイピングブレードは、オリフィスプレートの端部に引っ掛かることなく、オリフィスプレートの上面に到達するようになる。なお、ブレードがオリフィスプレートの上面に到達すると、ブレードが復元することにより先端の湾曲変形量が小さくなるものの、その湾曲状態は維持される。そのため、その後にブレードによってオリフィスプレートの上面をワイピングする工程において、ワイピング性能が低下するようなことはない。
【００３３】
このように、本発明によれば、ワイピングによるシート部材の剥離が防止できるとともに、ブレードの耐久性の向上を図ることが可能となる。しかも、簡単かつ安価な構成で、シート部材の上面のワイピング動作が確実に行えるようになる。
【００４６】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【００４７】
（第１の実施形態）
図１は、本発明の第１の実施形態の液体噴射記録ヘッドを、一部を破断した状態でかつオリフィスプレートを分離した状態で示す斜視図である。図２は、図１に示した液体噴射記録ヘッドを、オリフィスプレートを接合した状態で示す斜視図である。
【００４８】
本実施形態の液体噴射記録ヘッドにおいては、インクを吐出するためのエネルギー発生体である電気熱変換体（吐出ヒータ１ａ）と、吐出ヒータ１ａへ電力を供給する配線とがシリコン成膜プロセスによりシリコン基板上に形成されて成るヒータボード１が、アルミニウム、セラミックス等によって形成される支持基板（ベースプレート４）の上にダイボンディングにより搭載されている。ベースプレート４は、吐出ヒータ１ａの駆動に伴ってヒータボード１に生じる熱を放熱冷却するヒートシンクとしても機能する。
【００４９】
ヒータボード１の上には、インク流路を形成する天板５が設けられている。天板５は、天板５の底面に凹状に形成されオリフィスプレート６の吐出口６ａと連通するインク流路を構成するノズル７、天板５の底面に凹状に形成されノズル７へインクを供給するサブタンクとしての役割をもつ共通液室８、および共通液室８にインクを供給するためのインク供給口９を有している。
【００５０】
さらに、ベースプレート４上には、インク流れ方向に関して液体噴射記録ヘッド１５よりも上流側に配設される不図示のインク貯蔵タンクまたはサブタンク等からインク供給口９へインクを導くためのインク通路１１ａを形成するチップタンク１１が設けられている。
【００５１】
チップタンク１１のノズル７が開口している面には、前面プレート部１１ｂが形成されている。前面プレート部１１ｂは、ノズル７同士の間隔と同じ間隔に開口された吐出口６ａを有するオリフィスプレート６を、その吐出口６ａの外周領域において接合保持する役割と、記録装置本体に配設される不図示のキャップ部材からキャッピング動作時に加えられる脱着力や押圧保持力に対してオリフィスプレート６が十分に耐え得るようにオリフィスプレート６を支持する役割とを担っている。
【００５２】
前面プレート部１１ｂの一方の端部には、液体噴射記録装置本体の回復装置に設けられたブレード２１（図３参照）の進入側に配設される突起部１２が設けられている。ワイピングブレード２１が前面プレート部１１上へ進入すると、ブレード２１が最初に突起部１２と接触するように構成されている。
【００５３】
ここで、本願明細書においては、液体噴射記録ヘッドの構成からオリフィスプレートを除いた状態のものを、「記録ヘッド本体」と呼ぶものとする。
【００５４】
上記の天板５はポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリプロピレン、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリマー等の樹脂あるいはセラミックス、シリコン、ニッケル、カーボン等の材料によって形成される。
【００５５】
また、オリフィスプレート６はＳＵＳ（ステンレス鋼）、Ｎｉ、Ｃｒ、Ａｌ等からなる金属プレート、ポリイミド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、ポリプロピレン等からなる樹脂成形品や樹脂フィルム材等、さらにはシリコン、セラミックス等によって形成される。
【００５６】
次に液体噴射記録ヘッドの組立て工程の概略を説明する。
【００５７】
まず最初に、ベースプレート４上に載置されたヒータボード１上の吐出ヒータ１ａと、これに相対する天板５のノズル７とが高精度に合致するように両者をアライメントした後に、接着剤等の接合手段あるいは押えばね（不図示）等の圧接手段によって、ヒータボード１と天板５とを密着させ、インク流路（７；８；９）を形成する。
【００５８】
次に、ベースプレート４上にチップタンク１１を組み込み、天板５のインク供給口９とチップタンク１１のインク通路１１ａとを接続させる。このとき、チップタンク１１の前面プレート部１１ｂは、インク流路端面を構成するヒータボード前端面１ｂおよび天板前端面５ｂの外側を覆う。なお、インク流路端面１ｂ，５ｂは、前面プレート部１１ｂの表面よりも数十μｍから数百μｍ程度突出するように構成されている。
【００５９】
次に、オリフィスプレート６を、ヒータボード１と天板５とによって突出形成されたインク流路端面１ｂ，５ｂに対して、接着剤等の接合手段によって接合させる。この際、前面プレート部１１ｂは、前記したように表面がインク流路端面１ｂ，５ｂよりも後退しているため、オリフィスプレート６とインク流路端面１ｂ，５ｂとの接合を妨げないようになっている。
【００６０】
なお、各部材の部品精度や接合精度は、突起部１２の内壁面１２ａとオリフィスプレート端部６ｃとの距離が１ｍｍ以下の寸法となるように設定されている。また、突起部１２の天面１２ｂはオリフィスプレートのフェイス面６ｂよりも突出するようになっている。ただし、両者の段差は１ｍｍ以下に設定されることが好ましい。両者の段差が大きくなると、インク吐出面から記録媒体までの距離が大きくなってしまい、インク着弾精度が悪化するおそれがあるためである。
【００６１】
次の最終工程では、オリフィスプレート６の裏面の吐出口６ａが形成されていない領域と前面プレート部１１ｂとの間に形成された隙間（前面プレート部１１ｂとインク流路端面１ｂ，５ｂとの間の数十μｍから数百μｍの段差部）に接着剤または封止剤等を流し込むことにより、オリフィスプレート６の接合が完了する。これにより、液体噴射記録ヘッド１５の組立て工程が終了する。
【００６２】
次にワイピング動作の説明をする。
【００６３】
図３は、ワイピングブレードによるワイピング動作を説明するための模式図である。
【００６４】
一般に、ワイピングブレード２１は、ゴム、エラストマー等の材質によって製作されているため、ブレード２１は変形すると弾性回復によって自身の形状を復元させる力を備えている。また、ワイピングブレード２１の幅がオリフィスプレート６の短手方向の幅や前面プレート部１１ｂの短手方向の幅よりも大きければ、ブレードが摺擦できない領域が発生しないため、ワイピングが効果的に行える。したがって、ブレード２１はオリフィスプレート６や前面プレート部１１ｂの幅よりも大きいことが好ましい。
【００６５】
図３において、記録装置本体の回復装置に配設されるワイピングブレード２１の状態ａ，ｂ，ｃ，ｄはそれぞれワイピング動作開始、突起部通過中、ワイピング動作中（オリフィスプレートフェイス面進入開始）、ワイピング動作終了の状態を示している。
【００６６】
ワイピングブレード２１がワイピング動作開始位置（状態ａ）から矢印Ｂ方向に移動し、ブレード２１の先端が突起部１２の外壁側面に接触すると、ブレード２１の先端は突起部１２の天面１２ｂに沿うようにして大きく湾曲しながら摺擦して行く（状態ｂ）。そしてさらにワイピングブレード２１が進んで行くと、ブレード２１の先端はオリフィスプレートフェイス面６ｂへ進入して、この面を摺擦する。
【００６７】
オリフィスプレートフェイス面６ｂは突起部天面１２ｂよりも後退しているため、ブレード２１の先端は、突起部１２を過ぎると、自身の弾性復元力によって段差に沿って湾曲形状の変形量を直ちに減少させて、オリフィスプレートフェイス面６ｂ上を摺擦するようになる（状態ｃ）。
【００６８】
このように、ブレード２１の先端の接触面が突起部天面１２ｂからオリフィスプレートフェイス面６ｂへ移行する際、ブレード２１が段差の有る接触面を通過し、ブレード２１の先端が復元力によって移動方向に勢い良く変形して行くため、ブレード２１の先端は段差周辺部を飛び越えることになる。そして、オリフィスプレート端部６ｃは、上記のようにブレード２１先端が接触することなく飛び越えて通過する領域に配設されることから、ブレード２１の先端がオリフィスプレート端部６ｃに引っ掛かるようなことはない。
【００６９】
なお、上記のように、ブレード２１が飛び越える領域の距離はブレード２１の材質（弾性回復力）、ブレード２１の移動速度、突起部天面１２ｂとオリフィスプレートフェイス面６ｂとの相対的な高さ等によって決まる。また、突起部天面１２ｂとオリフィスプレートフェイス面６ｂとの段差は上述したように１ｍｍ以下に設定されるため、ワイピングブレード２１の先端部は無理に湾曲変形するようなことはなく、湾曲部の状態変化がスムーズかつ短時間に行われるようになる。
【００７０】
以上のように、突起部１２の天面１２ｂ上を通過したブレード２１は、オリフィスプレートフェイス面６ｂ上へ進入する際にオリフィスプレート端部６ｃ付近を飛び越える。このときブレード２１の先端が湾曲形状を維持するため、ブレード２１は着地地点から直ちにオリフィスプレートフェイス面６ｂ上を押圧して、ワイピングを開始させることができるようになる。したがって、吐出口６ａの周辺に付着した塵埃やインクはワイピングブレード２１の先端によって確実に掻き取られるようになる。そして、ワイピングブレード２１がオリフィスプレートフェイス面６ｂ上を完全に通過しきると、ワイピングブレード２１は自身の弾性回復力により元の形状に復帰する（状態ｄ）。
【００７１】
以上のような一連のワイピング動作によってオリフィスプレートフェイス面６ｂをクリーニングすることにより、インクの吐出を安定させ、良好な画像を得ることができるようになる。
【００７２】
なお、突起部内壁１２ａと前面プレート１１ｂとの間の隅部はクリーニングの開始地点よりも上流に位置するため、ワイピングブレード２１に付着して移送されたインクがこの隅部に溜まるようなことはない。
【００７３】
また、ワイピング動作の際にブレード２１の幅方向に流れ出して除去しきれなかった残留インクや、１回のワイピングでは除去しきれなかった残留インク等がオリフィスプレートフェイス面６ｂ上に生じる。しかし、これらの残留インクがブレード２１の通路から外れた領域に停滞してしまわないように、オリフィスプレート６周辺には、突起部１２以外にオリフィスプレートフェイス面６ｂよりも突出する壁や突起等を全く設けていない。
【００７４】
また、ワイピングブレード２１が突起部１２に接触して屈曲する際に、ブレード２１が幅方向全域に渡って均一に湾曲できるようにするため、突起部１２の幅をブレード２１の幅よりも大きくし、ブレード２１がその全幅にわたって突起部１２に接触するように構成されている。
【００７５】
なお、本実施形態の液体噴射記録ヘッドにおいては、１列の吐出口列６ａが設けられた構成について説明したが、本発明はこれに限られず、複数の吐出口列が並列に設けられた液体噴射記録ヘッドにおいても実施可能であり、同様の効果が得られるものである。
【００７６】
また、吐出口列６ａに対するブレードの移動方向は、採用するインクの物性、吐出口列の並列数や隣接する吐出口列間の距離等の様々な要因によって決定されるものであり、上述したようにブレード２１が吐出口列６ａに沿って移動する構成としてもよく、あるいは、吐出口列６ａに対して直交する方向に移動する構成としてもよい。後者の構成については、後述する第３の実施形態において図８を参照して詳しく説明する。
【００７７】
図４は、図１および図２に示した液体噴射記録ヘッドの変形例を示す斜視図である。
【００７８】
図１および図２に示した液体噴射記録ヘッドは、チップタンク１１の前面プレート１１ｂがベースプレート４の前面を覆う一方でベースプレート４の両側面を覆わない構成とされている。
【００７９】
これに対し、図４に示す本変形例のように、チップタンク１１の前面プレート１１ｂ（図４では不図示）がベースプレート４の前面を覆わず、ベースプレート４の両側面を覆う構成としてもよい。
【００８０】
（第２の実施形態）
本実施形態は、ワイピング動作開始時に、ブレードの先端が突起部の外壁に突き当たって屈曲する際に、ブレードがスムーズに変形できるようにするものである。
【００８１】
図５は本発明の第２の実施形態の液体噴射記録ヘッドを示す斜視図である。
【００８２】
図５に示すように、突起部１２の天面１２ｂと外壁面とが交差する稜線部には、曲面部１２ｃが形成されている。なお、本実施形態の液体噴射記録ヘッドのその他の構成は図１等に示した液体噴射記録ヘッドと同様であり、同一の符号を付して示している。
【００８３】
このように、突起部１２の稜部に曲面が形成されていると、ブレードの先端はその曲面に沿って徐々に湾曲されるようになるため、ブレード先端に付加される屈曲時の負荷が軽減されるようになり、ブレードの耐久性が向上するようになる。
【００８４】
図６は図５に示した液体噴射記録ヘッドの変形例を示す斜視図であり、図７は図６に示した液体噴射記録ヘッドに対するワイピング動作を示す模式図である。
【００８５】
図６に示すように、本変形例では、突起部１２の天面１２ｂと外壁面とが交差する稜線部に傾斜面１２ｃ’が形成されている。傾斜面１２ｃ’の勾配および傾斜位置は、ブレードの進入時にブレード先端の稜部が傾斜面に突き当たるように設定されている。
【００８６】
図７に示すように、ワイピング動作が開始されると、ワイピングブレード２１先端の稜部が突起部１２の傾斜面１２ｃ’に突き当たり、さらにブレード２１が移動されると、ブレード２１の先端は傾斜面１２ｃ’に沿って湾曲を形成するようになる。
【００８７】
つまり、湾曲形成の際に、ブレード２１は局部的に折り曲げられるのではなく、ブレード２１の先端が傾斜面１２ｃ’に沿って先端稜部から根本部へ向けて一様に変形して行くため、ブレード２１の先端の変形時の負荷が軽減されて、所望の湾曲形状が形成されるようになり、ブレード２１の耐久性が格段に向上する。
【００８８】
（第３の実施形態）
上記の実施形態はワイピングブレードが吐出口列に沿って移動される構成であったが、本実施形態は、ブレードが吐出口列に対して直交する方向に移動されるものである。
【００８９】
図８は本発明の第３の実施形態の液体噴射記録ヘッドを示す斜視図である。
【００９０】
本実施形態では、突起部１２は、前面プレート１１ｂ（図８では不図示）において、吐出口列６ａとほぼ平行にブレード２１の進入側の一端部に配設されている。そして、上記の各実施形態と同様に、前面プレート１１ｂ上の他の３つの端部にはオリフィスプレートフェイス面６ｂより突出する部分が全く存在しないように構成されている。なお、本実施形態の液体噴射記録ヘッドのその他の構成は図１等に示した液体噴射記録ヘッドと同様であり、同一の符号を付して示している。
【００９１】
このように、本実施形態によれば、突起部１２の天面１２ｂがオリフィスプレートフェイス面６ｂよりも突出し、かつ突起部１２が吐出口６ａ列に対して平行に配設される。そのため、突起部１２が吐出口６ａ列の全長よりも長い距離で配設されれば、記録装置本体において、カールの大きな記録媒体が通過する場合や、ジャム処理のために記録媒体を取り除くような場合に、突起部１２が記録媒体と吐出口６ａとの接触を妨げるように作用する。
【００９２】
したがって、記録媒体が吐出口６ａ周辺部に損傷を与えたり、吐出口６ａ周辺のインクを引きずることによって、画像品位を低下させたり、ワイピングが不可能な残存インクを発生させる等の問題を回避させるようになる。
【００９３】
なお、当然のことながら、このように吐出口６ａ群と記録媒体との摺擦防止効果を増大させるためには突起部１２と吐出口６ａ群はできるだけ近接していることが好ましく、両者が遠ざかるような場合は、突起部１２の突出高さを大きくする必要がある。
【００９４】
（第４の実施形態）
図９は、上記各実施形態の液体噴射記録ヘッドにおける課題を説明するための斜視図である。
【００９５】
第１の実施形態において説明したように、オリフィスプレート６はインク流路端面（１ｂ，５ｂ）に接合されるが（図１参照）、この際、各吐出口６ａと各ノズル７とが一致するように、メカニカルなアライメントが高精度に行われている。オリフィスプレート端部６ｃが突起部内壁１２ａから離間されると、オリフィスプレート端部６ｃにブレード先端が接触し易くなることから、理想的には、両者の相対位置を一致させること、すなわちオリフィスプレート端部６ｃを突起部内壁１２ａに近接させることが好ましい。
【００９６】
しかしながら、両者の相対位置は、前記したアライメントの精度、部品精度、接合精度等の影響を受けるために、一致させることは非常に困難である。このため、オリフィスプレート端部６ｃと突起部１２の内壁１２ａとの間には隙間Ｄが形成されることになる（図９参照）。
【００９７】
ブレード材質、ブレード移動速度、突起部段差等の都合上、ブレード先端の接触開始地点が隙間Ｄの範囲内に形成されてしまったり、インクミストが隙間Ｄの範囲にまで及んでしまうような場合には、隙間Ｄ部に残留インクが溜まってしまい、このような残留インクの除去が非常に困難となる。
【００９８】
本実施形態は、突起部内壁１２ａと前面プレート１１ｂとの間の隅部に接着剤や封止剤等を充填することによって、上記課題を克服させるものである。
【００９９】
図１０は、本発明の液体噴射記録ヘッドの第４の実施形態を示す斜視図である。
【０１００】
図１０に示すように、突起部１２の内壁１２ａと前面プレート１１ｂとの間の隅部には、該隅部およびオリフィスプレート端部６ｃを完全に覆うように接着剤（または封止剤）１３が充填されている。なお、本実施形態の液体噴射記録ヘッドのその他の構成は図１等に示した液体噴射記録ヘッドと同様であり、同一の符号を付して示している。
【０１０１】
このように、本実施形態によれば、隙間Ｄ部が接着剤や封止剤等によって埋められるようになるため、ワイピングブレードは隙間Ｄの領域にある接着剤１３を摺擦するようになり、隙間Ｄの領域にインクが飛び散ってもワイピングブレードによってこれを完全に除去できるようになる。
【０１０２】
また、接着剤（封止剤）１３は突起部１２の内壁１２ａに沿うように塗布されるため、接着剤（封止剤）１３の毛管力によって、接着剤（封止剤）１３の塗布高さは突起部１２の天面１２ｂの高さを大きく超えることは無く、塗布工程の管理が容易であり、生産性においても優れている。
【０１０３】
また、突起部１２が適度な剛性を有していれば、ブレード先端の湾曲形成のために加えられる負荷が接着剤や封止剤へ及ぶことはなく、信頼性の高いワイピングができるようになる。
【０１０４】
反面、オリフィスプレート端部を保護（オリフィスプレート端部を覆う封止保護）する目的で接着剤や封止剤が塗布されるような構成では、接着剤や封止剤によって形成された突起が、ブレード先端を屈曲せる役割を担うようになり、接着剤や封止剤に加えられる負荷が大きくなり、接着剤や封止剤に要求される強度が増して、液体噴射記録カートリッジが高価なものとなる。
【０１０５】
（第５の実施形態）
本実施形態は、ワイピングブレードの進行方向に関して突起部の上流側にブレードの清掃手段を配設し、ワイピングブレードによるクリーニング精度の向上を図るようにしたものである。
【０１０６】
図１１は本発明の第５の実施形態の液体噴射記録ヘッドの構成およびワイピング動作を説明するための模式図である。
【０１０７】
図１１に示すように、ワイピングブレード２１の進行方向に関して突起部１２の上流側には、ワイピングブレード２１の清掃手段１８が配設されている。清掃手段１８は先端にブラシ部１８ａを有している。なお、本実施形態の液体噴射記録ヘッドのその他の構成は図１等に示した液体噴射記録ヘッドと同様であり、同一の符号を付して示している。
【０１０８】
ワイピング動作開始時にワイピングブレード２１が移動されると、ブレード２１先端の側面（ワイピング面）が清掃手段１８のブラシ部１８ａに擦り付けられて、ブレード２１先端の側面に付着したインクや塵埃等が除去される。
【０１０９】
このように、本実施形態によれば、ワイピング動作開始直後にブレード２１の清掃が行われるため、ブレード２１によるワイピング能力が向上するとともに、ブレード２１の耐久性およびオリフィスプレート６の耐久性が向上するようになる。
【０１１０】
なお、清掃手段１８は液体噴射記録ヘッド１５に配設されるようにしてもよく、あるいは液体噴射記録装置本体に配設されるようにしてもよい。
【０１１１】
（第６の実施形態）
本実施形態は、複数の吐出口列が並列されたオリフィスプレートを用いる場合における突起部の構成に関するものである。
【０１１２】
図１２は本発明の第６の実施形態の液体噴射記録ヘッドを示す斜視図である。
【０１１３】
本実施形態の液体噴射記録ヘッドは複数種類のインクが吐出されるように構成されたものであり、各種のインク毎にインク流路およびノズルが構成されている。そして、オリフィスプレート６も、各色のノズルに対応して、複数の吐出口列６ｄ，６ｅ，６ｆ，６ｇが並列に形成されている。
【０１１４】
また、前面プレート（不図示）上の一端には、各吐出口列６ｄ，６ｅ，６ｆ，６ｇに対応して突起部１２ｄ，１２ｅ，１２ｆ，１２ｇが各々設けられている。各突起部１２ｄ，１２ｅ，１２ｆ，１２ｇは、互いに分断された状態に形成されている。
【０１１５】
また、ワイピングブレード（不図示）も、各吐出口列６ｄ，６ｅ，６ｆ，６ｇに対応して各々個別に設けられる。
【０１１６】
なお、本実施形態の液体噴射記録ヘッドのその他の構成は図１等に示した液体噴射記録ヘッドと同様であり、同一の符号を付して示している。
【０１１７】
このように、各吐出口列６ｄ，６ｅ，６ｆ，６ｇに対応して、突起部１２ｄ，１２ｅ，１２ｆ，１２ｇおよびワイピングブレードが個別に独立して設けられているため、ブレードによって転写されて突起部に付着したインクは、ブレード動作を繰り返しても、隣接する吐出口列のインクと混ざるおそれがない。
【０１１８】
また、本実施形態によれば、突起部およびワイピングブレードが一体的に形成されるような形態と異なり、各々のブレードの幅方向の幅を狭くすることができる。そのため、ブレードの幅方向におけるインクの移動範囲が狭くなり、隣接した種類の違うインクとの混色が発生しにくくなり、信頼性の高いワイピングが可能となる。
【０１１９】
なお、本実施形態では各吐出口列に対応して突起部およびブレードを個別に独立して設ける例を説明したが、本発明はこのような構成に限られるものではなく、同一種類のインクが複数の吐出口列に跨るような形態の液体噴射記録ヘッドにおいては、同一種類のインクが吐出される吐出口列群に応じて突起部およびブレードを独立して設けてもよい。
【０１２０】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ワイピングの際のワイピングブレードの摺擦移動方向に関して上流側にあって、記録ヘッド本体の端面に接合されたオリフィスプレートの上面よりも突出した突出部が、オリフィスプレートの上流側の端部と記録ヘッド本体の端面とが接合して形成される段差から上流側へ離間した位置にあって、ワイピングの際に突出部を乗り越えたワイピングブレードが段差に接触することなくオリフィスプレートの上面へ至るように配設されているので、ワイピングブレードの端部は、オリフィスプレートの端部を飛び越してオリフィスプレートの端部に引っ掛かることなくオリフィスプレートの上面に当接するようになり、ワイピングによるオリフィスプレートの剥離が防止できるとともに、ブレードの耐久性の向上を図ることができる。しかも、簡単かつ安価な構成で、オリフィスプレートの上面のワイピング動作を確実に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施形態の液体噴射記録ヘッドを、一部を破断した状態でかつオリフィスプレートを分離した状態で示す斜視図である。
【図２】図１に示した液体噴射記録ヘッドを、オリフィスプレートを接合した状態で示す斜視図である。
【図３】ワイピングブレードによるワイピング動作を説明するための模式図である。
【図４】図１および図２に示した液体噴射記録ヘッドの変形例を示す斜視図である。
【図５】本発明の第２の実施形態の液体噴射記録ヘッドを示す斜視図である。
【図６】図５に示した液体噴射記録ヘッドの変形例を示す斜視図である。
【図７】図６に示した液体噴射記録ヘッドに対するワイピング動作を示す模式図である。
【図８】本発明の第３の実施形態の液体噴射記録ヘッドを示す斜視図である。
【図９】第１から第３の各実施形態の液体噴射記録ヘッドにおける課題を説明するための斜視図である。
【図１０】本発明の第４の実施形態の液体噴射記録ヘッドを示す斜視図である。
【図１１】本発明の第５の実施形態の液体噴射記録ヘッドの構成およびワイピング動作を説明するための模式図である。
【図１２】本発明の第６の実施形態の液体噴射記録ヘッドを示す斜視図である。
【図１３】従来の液体噴射記録ヘッドを、一部を破断した状態で示す斜視図である。
【図１４】エキシマレーザー光を照射してアブレーションさせることにより、オリフィスプレートに吐出口を形成する工程を示す図である。
【図１５】従来のインクジェット記録装置を示す斜視図である。
【図１６】液体噴射記録ヘッドの吐出口形成面をワイピングする動作を模式的に示す図である。
【符号の説明】
１ヒータボード
１ａ吐出ヒータ
１ｂ端面
４ベースプレート
５天板
６オリフィスプレート
６ａ吐出口
６ｂオリフィスプレートフェイス面
６ｃオリフィスプレート端部
６ｄ，６ｅ，６ｆ，６ｇ吐出口列
７ノズル
８共通液室
９インク供給路
１１チップタンク
１１ａインク通路
１１ｂ前面プレート
１２，１２ｄ，１２ｅ，１２ｆ，１２ｇ突起部
１２ａ内壁面
１２ｂ天面
１２ｃ曲面部
１２ｃ’ 傾斜面
１３接着剤（封止材）
１５液体噴射記録ヘッド
１８清掃手段
１８ａブラシ部
２１ワイピングブレード[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention performs recording on a recording medium by ejecting ink from nozzles. liquid The present invention relates to a body jet recording apparatus and a head cleaning method.
[0002]
[Prior art]
The liquid jet recording apparatus supplies, for example, ink to a liquid jet recording head, and drives ink droplet discharge means such as a piezo element and an electrothermal transducer provided in the liquid jet recording head based on image data to record paper. An image is formed on a recording medium such as an ink dot pattern. A liquid jet recording apparatus that performs recording by ejecting ink from the ejection port of the liquid jet recording head as described above is known as an excellent recording apparatus in terms of low noise and high speed recording.
[0003]
FIG. 13 is a perspective view showing a conventional liquid jet recording head with a part thereof broken.
[0004]
As shown in FIG. 13, this type of liquid jet recording head includes an orifice plate 140 having a group of ejection ports 141 for ejecting ink, and a ceiling for forming a liquid flow path 401 communicating with each ejection port 141. A plate 400 and an element substrate 500 that includes a part of the liquid flow path 401 and includes an electrothermal converter 501 (hereinafter referred to as “discharge heater”) that generates thermal energy for discharge. ing.
[0005]
In general, the orifice plate 140 prevents a deviation in the ejection direction of the ejected ink caused by a difference in level between the element substrate 500 and the top plate 400 or a wettability difference between the element substrate 500 and the top plate 400. One of the main purposes is to configure the discharge port surface with the same member.
[0006]
The orifice plate 140 may be formed integrally with the top plate 400 or may be formed by joining the top plate 400 as a separate member. In the latter, the discharge port group 141 on the orifice plate 140 is aligned and joined to a liquid flow path 401 formed by pressure contact between the element substrate 500 and the top plate 400, and an orifice that requires durability is required. There is an advantage that the material of the plate 140 can be arbitrarily selected. On the other hand, in the former, since the discharge port 141 and the liquid channel groove (nozzle) communicate with each other to form a member, the liquid channel 401 is formed by simple mechanical pressure contact between the top plate 400 and the element substrate 500. So productivity is excellent.
[0007]
Generally, when the orifice plate is made of a resin material, the discharge ports 141 are formed by excimer laser processing. Excimer laser light has a uniform light quantity distribution by an optical system, and the ejection port 141 group is processed in one step or two to three steps by laser light through such an optical system, and the relative position, The arrangement pitch is formed with high accuracy, and the shape and area of the discharge port group are made uniform. Due to the light condensing characteristics of such an optical system, the excimer laser light beam spreads as it recedes from the processing unit incident surface.
[0008]
Further, in the process of ablating by irradiating excimer laser light, the size of the hole formed on the exit side of the excimer laser light is processed larger than the size of the hole formed on the incident side of the laser light. .
[0009]
For the above two reasons, when the discharge port is processed for a member in which the orifice plate 140 and the top plate 400 are integrated, the laser light is incident from the liquid flow path side in the ink discharge direction. Emitted.
[0010]
Specifically, as shown in FIG. 14, the top plate 200 is positioned relative to the optical axis 221 a of the laser beam 221 so that the laser beam 221 that has passed through the mask 222 does not interfere with the liquid flow channel groove 233. The discharge port 141 is tilted and held while being tilted. However, since the optical axis (ink ejection direction) of the irradiated laser beam is perpendicular to the ejection port formation surface 140a, the ink is ejected in a direction perpendicular to the ejection port formation surface 140a.
[0011]
With such a configuration, the liquid jet recording head is held in an inclined state in the apparatus main body by an amount corresponding to the amount of inclination between the direction of the discharge port 141 (inclination direction at the time of laser processing) and the element substrate 500, and ink is recorded on the recording medium. The ink is discharged perpendicularly to the surface.
[0012]
On the other hand, when the orifice plate 140 and the top plate 400 are formed as separate members, the laser optical axis (ink ejection direction) and the orifice plate 140 do not interfere with each other, so that the liquid jet recording head is perpendicular to the recording body. Retained.
[0013]
In such a liquid jet recording apparatus such as an ink jet recording apparatus, a recovery operation such as ink suction or pressure recovery is performed in order to remove bubbles in the liquid flow path, recover a thickened ink by standing for a long time, and the like. ing. Further, in order to prevent thickening and drying of the ink around the discharge port, capping is performed by bringing a cap member into contact with the orifice plate surface.
[0014]
In addition, when ink is ejected continuously, ink reflected from the paper surface or mist-like liquid in the air (hereinafter referred to as “ink mist”) may adhere to the surface of the orifice plate 140 and accumulate excess liquid. As a result, unstable ejection and sometimes non-ejection may occur. Therefore, as a cleaning means for wiping off these residual inks, the ink attached to the orifice plate is wiped off by a blade formed of rubber, elastomer, water-absorbing material or the like.
[0015]
However, if an area for sealing the cap member is secured at the outer periphery of the discharge port on the orifice plate surface, the orifice plate becomes a large area, which deteriorates the handling of the orifice plate made of a thin-walled film-like member, and the bonding accuracy. Will be reduced. Furthermore, when the bonding area of the entire orifice plate is increased, the curing shrinkage stress of the adhesive acting on the orifice plate is increased, the flatness of the capping portion is impaired, and capping failure occurs, For example, the peripheral portion may be deformed to deteriorate the arrangement accuracy of the discharge ports.
[0016]
For this reason, in the conventional configuration, for example, a front seal member is provided around the orifice plate 140, and the front seal member and the capping member are brought into contact with each other to perform capping.
[0017]
Next, an example of the recovery device will be described with reference to the perspective view of the ink jet recording apparatus shown in FIG.
[0018]
A liquid jet recording head 101 that records an image on a recording medium 105 by discharging ink from the discharge port of the discharge port forming surface 140a is mounted on a carriage 102, and the carriage 102 is supported by a guide shaft 103 that guides a moving direction. And reciprocates while facing the recording medium 105. The recording medium 105 is pressed against the feed roller by a pinch roller, and is conveyed by the rotation of the feed roller. Further, the recording medium 105 after image formation is discharged to the outside of the recording apparatus by a discharge roller. A pinch roller, a feed roller, and a discharge roller are not shown.
[0019]
Foreign matters such as paper dust and excess ink adhering to the ejection port forming surface 140a are scraped off by the wiping blade 104 of the wiping device provided outside the image forming area. Further, the recording apparatus is provided with a suction device including a cap 106 that covers the discharge port forming surface 140a to prevent clogging of the discharge port or sucks ink from the outside of the recording head. .
[0020]
Here, a conventional method of an operation (wiping operation) for cleaning the foreign material or ink on the face of the orifice plate with the wiping blade 104 will be described.
[0021]
FIG. 16 is a diagram schematically showing the wiping operation. The states a, b, and c of the wiping blade 104 indicate states before, during, and after the wiping operation, respectively.
[0022]
When the wiping blade 104 moves in the direction of arrow A, the wiping blade 104 comes into contact with the liquid jet recording head 101, the tip of the wiping blade 104 is pushed to the side of the liquid jet recording head 101, and the tip is bent at an appropriate pressure by the orifice plate. Press contact with the face surface (discharge port forming surface) 140a. Since the blade 104 further passes over the liquid jet recording head 101 in this state, the foreign matter and ink adhering to the orifice plate face surface 140a are scraped off at the end of the wiping blade 104, and the liquid jet is completely ejected. When passing over the recording head 101, the wiping blade 104 is restored to its original shape by elastic recovery.
[0023]
By cleaning the orifice plate face surface 140a by a series of wiping operations as described above, it is possible to stabilize ink ejection and obtain a good image.
[0024]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the configuration in which the front seal member is disposed around the orifice plate for capping as in the prior art, a step is generated between the front seal member and the orifice plate, and residual liquid on the orifice plate is removed from the blade. When wiping, the liquid may accumulate at the corners of the step, or the contact may be insufficient due to vibration or jumping of the blade, resulting in uneven wiping.
[0025]
In general, in the case of a liquid jet recording head in which the orifice plate is bonded to the opening surface of the liquid flow path (nozzle) of the recording head, when the ink discharge surface is cleaned by the wiping operation in the recovery device, the wiping blade Since the tip rubs on the face of the orifice plate, the orifice plate may be separated from the opening surface of the liquid flow path (nozzle) by repeating the wiping operation.
[0026]
In particular, when the wiping blade enters the face surface of the orifice plate, there is a possibility that the tip of the wiping blade may catch the end of the orifice plate. The end of the orifice plate will be peeled off. If the end of the orifice plate is peeled off even a little, peeling of the orifice plate further proceeds due to repeated subsequent wiping operations, and sufficient cleaning cannot be performed.
[0027]
In order to avoid such a problem, a method for restricting the rubbing region between the wiping blade and the orifice plate face by narrowing the movable range of the wiping blade so that the wiping blade does not catch on the end surface of the orifice plate. There is. However, in the case of such a method, first, the wiping blade needs to be configured to advance and retreat with respect to the orifice plate face surface, and the wiping device becomes expensive. Second, a problem may occur due to the return of dust (dust, paper dust, paper dust, etc.) collected by the wiping blade or thickened ink (ink having evaporated volatile components) by the wiping operation. That is, dust and thickened ink collected and adhered to the friction surface of the blade by wiping may be transferred back to the orifice plate face when the wiping blade advances and retreats, or may be pressed against the orifice plate face. is there.
[0028]
Thus, the method of regulating the range in which the wiping blade and the orifice plate face are rubbed is not very good.
[0029]
Accordingly, the present invention provides a wiping blade and Orifice plate face Wiping action without using a method to regulate the range of friction Orifice plate Can prevent peeling liquid An object is to provide a body jet recording apparatus and a head cleaning method.
[0030]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention Liquid jet recording device Is a liquid jet recording apparatus having an elastic wiping blade and a carriage on which the liquid jet recording head is mounted, wherein the liquid jet recording head includes: No On the end face of the recording head Joining And rubbed by the wiping blade when wiping by the wiping blade An orifice plate having a discharge port formed at a position facing the opening of the nozzle When, The direction along the face of the orifice plate It is on the upstream side in the rubbing movement direction of the wiping blade, Joining Said Orifice plate And a protrusion protruding from the upper surface of the protrusion, the protrusion being Orifice plate The wiping blade that is located at a position spaced from the step formed by joining the end portion on the upstream side and the end face to the upstream side and that has overcome the protrusion during the wiping contacts the step. Without the above Orifice plate It is arrange | positioned so that the said upper surface may be reached.
[0031]
The head cleaning method of the present invention is a head cleaning method for wiping a liquid jet recording head with an elastic wiping blade, wherein the liquid jet recording head comprises: No On the end face of the recording head Joining And rubbed by the wiping blade during wiping by the wiping blade An orifice plate having a discharge port formed at a position facing the opening of the nozzle Against The direction along the face of the orifice plate It is on the upstream side in the rubbing movement direction of the wiping blade, Joining Said Orifice plate The protruding portion protruding from the upper surface of the Orifice plate Is provided at a position separated from the step formed by joining the end portion on the upstream side and the end surface to the upstream side, and the wiping blade that has overcome the protruding portion at the time of wiping becomes the step. Without contact Orifice plate The liquid jet recording head is wiped so as to reach the upper surface.
[0032]
According to the present invention, on the end surface of the recording head main body, the upstream side is in the rubbing movement direction of the wiping blade during wiping. Joining Was Orifice plate The protruding part that protrudes from the upper surface of Orifice plate The wiping blade overcoming the protruding portion at the time of wiping without contacting the step is located at a position away from the step formed by joining the upstream end of the recording head and the end surface of the recording head main body. Orifice plate When the wiping blade is moved in the traveling direction at the start of the wiping operation, the wiping blade comes into contact with the protrusion and the tip of the blade is bent. At this time, the blade is subjected to an elastic recovery force that attempts to return to the original shape from the curved deformation state. Therefore, when the wiping blade is further moved in the traveling direction, the end of the wiping blade is Orifice plate Jump over the edge of Orifice plate It abuts on the upper surface. Therefore, the wiping blade Orifice plate Without being caught on the edge of Orifice plate To reach the top of the. The blade is Orifice plate When the blade reaches the upper surface, the amount of bending deformation at the tip is reduced by restoring the blade, but the bending state is maintained. So after that, by the blade Orifice plate In the step of wiping the upper surface of the wiping, the wiping performance does not deteriorate.
[0033]
Thus, according to the present invention, by wiping Sheet material Can be prevented, and the durability of the blade can be improved. Moreover, with a simple and inexpensive configuration, Upper surface of sheet member The wiping operation can be reliably performed.
[0046]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0047]
(First embodiment)
FIG. 1 is a perspective view showing a liquid jet recording head according to a first embodiment of the present invention in a state where a part thereof is broken and an orifice plate is separated. FIG. 2 is a perspective view showing the liquid jet recording head shown in FIG. 1 with an orifice plate joined thereto.
[0048]
In the liquid jet recording head of this embodiment, an electrothermal converter (discharge heater 1a), which is an energy generator for discharging ink, and wiring for supplying electric power to the discharge heater 1a are formed by a silicon film formation process. A heater board 1 formed on a substrate is mounted on a support substrate (base plate 4) formed of aluminum, ceramics or the like by die bonding. The base plate 4 also functions as a heat sink that radiates and cools the heat generated in the heater board 1 as the discharge heater 1a is driven.
[0049]
On the heater board 1, a top plate 5 for forming an ink flow path is provided. The top plate 5 is formed in a concave shape on the bottom surface of the top plate 5 to form an ink flow path communicating with the discharge port 6 a of the orifice plate 6. The top plate 5 is formed in a concave shape on the bottom surface of the top plate 5 and supplies ink to the nozzle 7. And a common liquid chamber 8 having a role as a sub tank and an ink supply port 9 for supplying ink to the common liquid chamber 8.
[0050]
Further, an ink passage 11 a for guiding ink to an ink supply port 9 from an ink storage tank or a sub tank (not shown) disposed on the upstream side of the liquid jet recording head 15 in the ink flow direction is provided on the base plate 4. A chip tank 11 to be formed is provided.
[0051]
A front plate portion 11b is formed on the surface of the chip tank 11 where the nozzle 7 is open. The front plate portion 11b is disposed in the recording apparatus main body with the role of joining and holding the orifice plate 6 having the discharge ports 6a opened at the same interval as the intervals between the nozzles 7 in the outer peripheral region of the discharge ports 6a. It plays a role of supporting the orifice plate 6 so that the orifice plate 6 can sufficiently withstand the detachment force and the pressure holding force applied during the capping operation from a cap member (not shown).
[0052]
At one end of the front plate portion 11b, a protrusion 12 is provided on the entry side of the blade 21 (see FIG. 3) provided in the recovery device of the liquid jet recording apparatus main body. When the wiping blade 21 enters the front plate portion 11, the blade 21 is configured to come into contact with the projection portion 12 first.
[0053]
Here, in the present specification, a state in which the orifice plate is removed from the configuration of the liquid jet recording head is referred to as a “recording head main body”.
[0054]
The top plate 5 is made of a resin such as polysulfone, polyethersulfone, polypropylene, modified polyphenylene oxide, polyphenylene sulfide, or liquid crystal polymer, or a material such as ceramic, silicon, nickel, or carbon.
[0055]
The orifice plate 6 is a metal plate made of SUS (stainless steel), Ni, Cr, Al, or the like, a resin molded product or a resin film material made of polyimide, polysulfone, polyethersulfone, polyphenylene oxide, polyphenylene sulfide, polypropylene, or the like. Further, it is formed of silicon, ceramics or the like.
[0056]
Next, an outline of the assembly process of the liquid jet recording head will be described.
[0057]
First, after aligning both the discharge heater 1a on the heater board 1 placed on the base plate 4 and the nozzle 7 of the top plate 5 opposed thereto with high accuracy, an adhesive or the like is used. The heater board 1 and the top plate 5 are brought into close contact with each other by a joining means or a pressing means such as a presser spring (not shown) to form ink flow paths (7; 8; 9).
[0058]
Next, the chip tank 11 is assembled on the base plate 4, and the ink supply port 9 of the top plate 5 and the ink passage 11 a of the chip tank 11 are connected. At this time, the front plate portion 11b of the chip tank 11 covers the outside of the heater board front end surface 1b and the top plate front end surface 5b constituting the ink flow path end surface. The ink flow path end faces 1b and 5b are configured to protrude from the surface of the front plate portion 11b by several tens to several hundreds of micrometers.
[0059]
Next, the orifice plate 6 is bonded to the ink flow path end faces 1b and 5b formed by the heater board 1 and the top plate 5 by a bonding means such as an adhesive. At this time, since the surface of the front plate portion 11b is set back from the ink flow path end faces 1b and 5b as described above, the bonding between the orifice plate 6 and the ink flow path end faces 1b and 5b is not hindered. ing.
[0060]
The component accuracy and joining accuracy of each member are set so that the distance between the inner wall surface 12a of the protrusion 12 and the orifice plate end 6c is 1 mm or less. Further, the top surface 12b of the protrusion 12 protrudes from the face surface 6b of the orifice plate. However, it is preferable that the step between the two is set to 1 mm or less. This is because if the difference between the two becomes large, the distance from the ink ejection surface to the recording medium becomes large, and the ink landing accuracy may be deteriorated.
[0061]
In the next final process, a gap (between the front plate portion 11b and the ink flow path end surfaces 1b and 5b) formed between the front plate portion 11b and the region where the discharge port 6a on the rear surface of the orifice plate 6 is not formed. The bonding of the orifice plate 6 is completed by pouring an adhesive or a sealant into a step of several tens of μm to several hundreds of μm. Thereby, the assembly process of the liquid jet recording head 15 is completed.
[0062]
Next, the wiping operation will be described.
[0063]
FIG. 3 is a schematic diagram for explaining the wiping operation by the wiping blade.
[0064]
In general, the wiping blade 21 is made of a material such as rubber or elastomer. Body Has the power to restore the shape of. Further, if the width of the wiping blade 21 is larger than the width in the short direction of the orifice plate 6 or the width in the short direction of the front plate portion 11b, a region where the blade cannot be rubbed does not occur, so that wiping can be performed effectively. . Therefore, the blade 21 is preferably larger than the width of the orifice plate 6 and the front plate portion 11b.
[0065]
In FIG. 3, the states a, b, c, and d of the wiping blade 21 disposed in the recovery device of the recording apparatus main body are the wiping operation start, the projection passing, and the wiping operation (orifice plate face surface entry start), respectively. The wiping operation end state is shown.
[0066]
When the wiping blade 21 moves in the direction of arrow B from the wiping operation start position (state a) and the tip of the blade 21 contacts the outer wall side surface of the projection 12, the tip of the blade 21 extends along the top surface 12 b of the projection 12. Then, rubbing while being greatly curved (state b). As the wiping blade 21 further advances, the tip of the blade 21 enters the orifice plate face surface 6b and rubs against this surface.
[0067]
Since the orifice plate face surface 6b is retracted from the projection top surface 12b, when the tip of the blade 21 passes the projection 12, the amount of deformation of the curved shape is immediately reduced along the step by its own elastic restoring force. As a result, the orifice plate face surface 6b is rubbed (state c).
[0068]
As described above, when the contact surface at the tip of the blade 21 moves from the projection top surface 12b to the orifice plate face surface 6b, the blade 21 passes through the contact surface having a step, and the tip of the blade 21 moves in the moving direction by the restoring force. Therefore, the tip of the blade 21 jumps over the periphery of the step. The orifice plate end 6c is disposed in the region where the tip of the blade 21 jumps and passes without contact as described above, so that the tip of the blade 21 is caught on the orifice plate end 6c. Absent.
[0069]
As described above, the distance over which the blade 21 jumps includes the material of the blade 21 (elastic recovery force), the moving speed of the blade 21, the relative height between the projection top surface 12b and the orifice plate face surface 6b, etc. It depends on. In addition, since the step between the projection top surface 12b and the orifice plate face surface 6b is set to 1 mm or less as described above, the tip of the wiping blade 21 is not forced to be deformed by bending. The state change is performed smoothly and in a short time.
[0070]
As described above, the blade 21 that has passed over the top surface 12b of the protrusion 12 jumps over the vicinity of the orifice plate end portion 6c when entering the orifice plate face surface 6b. At this time, since the tip of the blade 21 maintains the curved shape, the blade 21 can immediately press the orifice plate face 6b from the landing point to start wiping. Therefore, the dust and ink adhering to the periphery of the discharge port 6 a are surely scraped off by the tip of the wiping blade 21. When the wiping blade 21 has completely passed over the orifice plate face 6b, the wiping blade 21 returns to its original shape by its own elastic recovery force (state d).
[0071]
By cleaning the orifice plate face surface 6b by the series of wiping operations as described above, it is possible to stabilize ink ejection and obtain a good image.
[0072]
Note that the corner between the protrusion inner wall 12a and the front plate 11b is located upstream of the cleaning start point, so that the ink transferred by adhering to the wiping blade 21 is not collected in this corner. Absent.
[0073]
In addition, residual ink that has flowed out in the width direction of the blade 21 during the wiping operation and could not be removed, or residual ink that could not be removed by one wiping occurs on the orifice plate face 6b. However, in order to prevent these residual inks from stagnating in a region deviated from the passage of the blade 21, a wall, a protrusion, or the like that protrudes beyond the orifice plate face surface 6 b is provided around the orifice plate 6 in addition to the protrusion 12. Not provided at all.
[0074]
Further, when the wiping blade 21 comes into contact with the protrusion 12 and bends, the width of the protrusion 12 is made larger than the width of the blade 21 so that the blade 21 can be bent uniformly over the entire width direction. The blade 21 is configured to contact the protrusion 12 over its entire width.
[0075]
In the liquid jet recording head according to the present embodiment, the configuration in which one ejection port array 6a is provided has been described. However, the present invention is not limited to this, and a liquid in which a plurality of ejection port arrays are provided in parallel is described. The present invention can also be implemented in an ejection recording head, and the same effect can be obtained.
[0076]
Further, the moving direction of the blade with respect to the ejection port array 6a is determined by various factors such as the physical properties of the ink to be employed, the parallel number of the ejection port arrays, the distance between the adjacent ejection port arrays, and the like as described above. Alternatively, the blade 21 may move along the discharge port array 6a, or may move in a direction orthogonal to the discharge port array 6a. The latter configuration will be described in detail with reference to FIG. 8 in a third embodiment to be described later.
[0077]
FIG. 4 is a perspective view showing a modification of the liquid jet recording head shown in FIGS.
[0078]
The liquid jet recording head shown in FIGS. 1 and 2 is configured such that the front plate 11 b of the chip tank 11 covers the front surface of the base plate 4 but does not cover both side surfaces of the base plate 4.
[0079]
On the other hand, as in this modification shown in FIG. 4, the front plate 11 b (not shown in FIG. 4) of the chip tank 11 may cover the both sides of the base plate 4 without covering the front surface of the base plate 4.
[0080]
(Second Embodiment)
In the present embodiment, when the wiping operation starts, the blade can be smoothly deformed when the tip of the blade hits the outer wall of the protrusion and bends.
[0081]
FIG. 5 is a perspective view showing a liquid jet recording head according to a second embodiment of the present invention.
[0082]
As shown in FIG. 5, a curved surface portion 12c is formed at a ridge line portion where the top surface 12b and the outer wall surface of the projecting portion 12 intersect. Note that other configurations of the liquid jet recording head of the present embodiment are the same as those of the liquid jet recording head shown in FIG. 1 and the like, and are denoted by the same reference numerals.
[0083]
As described above, when a curved surface is formed at the ridge portion of the protrusion 12, the tip of the blade is gradually curved along the curved surface, so that the load applied to the blade tip during bending is reduced. As a result, the durability of the blade is improved.
[0084]
6 is a perspective view showing a modification of the liquid jet recording head shown in FIG. 5, and FIG. 7 is a schematic diagram showing a wiping operation for the liquid jet recording head shown in FIG.
[0085]
As shown in FIG. 6, in this modification, an inclined surface 12 c ′ is formed at the ridge line where the top surface 12 b of the protrusion 12 intersects the outer wall surface. The inclination and the inclination position of the inclined surface 12c ′ are set so that the ridge at the tip of the blade abuts the inclined surface when the blade enters.
[0086]
As shown in FIG. 7, when the wiping operation is started, the ridge portion at the tip of the wiping blade 21 hits the inclined surface 12 c ′ of the protruding portion 12, and when the blade 21 is further moved, the tip of the blade 21 becomes the inclined surface. A curve is formed along 12c ′.
[0087]
That is, when the curve is formed, the blade 21 is not locally bent, but the tip of the blade 21 is uniformly deformed from the tip ridge to the root along the inclined surface 12c ′. The load at the time of deformation of the tip of the blade 21 is reduced, a desired curved shape is formed, and the durability of the blade 21 is significantly improved.
[0088]
(Third embodiment)
In the above embodiment, the wiping blade is moved along the discharge port array. However, in this embodiment, the blade is moved in a direction orthogonal to the discharge port array.
[0089]
FIG. 8 is a perspective view showing a liquid jet recording head according to a third embodiment of the present invention.
[0090]
In the present embodiment, the protrusion 12 is disposed at one end of the blade 21 on the entry side of the front plate 11b (not shown in FIG. 8) substantially parallel to the discharge port array 6a. As in the above embodiments, the other three end portions on the front plate 11b are configured such that no portion protrudes from the orifice plate face surface 6b. Note that other configurations of the liquid jet recording head of the present embodiment are the same as those of the liquid jet recording head shown in FIG. 1 and the like, and are denoted by the same reference numerals.
[0091]
Thus, according to this embodiment, the top surface 12b of the protrusion 12 protrudes from the orifice plate face 6b, and the protrusion 12 is disposed in parallel to the row of discharge ports 6a. Therefore, if the protrusions 12 are disposed at a distance longer than the entire length of the discharge port 6a row, a recording medium with a large curl passes through the recording apparatus body, or the recording medium is removed for jam processing. In this case, the protrusion 12 acts to prevent the contact between the recording medium and the discharge port 6a.
[0092]
Therefore, the recording medium damages the peripheral portion of the discharge port 6a, or drags ink around the discharge port 6a, thereby avoiding problems such as degradation of image quality or generation of residual ink that cannot be wiped. It becomes like this.
[0093]
As a matter of course, in order to increase the anti-sliding effect between the discharge port 6a group and the recording medium in this way, it is preferable that the protrusion 12 and the discharge port 6a group be as close as possible, and the two are moved away from each other. In such a case, it is necessary to increase the protrusion height of the protrusion 12.
[0094]
(Fourth embodiment)
FIG. 9 is a perspective view for explaining a problem in the liquid jet recording head of each of the above embodiments.
[0095]
As described in the first embodiment, the orifice plate 6 is joined to the ink flow path end faces (1b, 5b) (see FIG. 1). At this time, each ejection port 6a and each nozzle 7 coincide with each other. Thus, mechanical alignment is performed with high accuracy. If the orifice plate end portion 6c is separated from the protrusion inner wall 12a, the blade tip easily comes into contact with the orifice plate end portion 6c. It is preferable that the portion 6c be close to the protrusion inner wall 12a.
[0096]
However, since the relative positions of the two are affected by the alignment accuracy, component accuracy, joining accuracy, and the like, it is very difficult to make them coincide. For this reason, a gap D is formed between the orifice plate end 6c and the inner wall 12a of the protrusion 12 (see FIG. 9).
[0097]
When the contact start point of the blade tip is formed within the gap D or the ink mist reaches the gap D due to the blade material, blade movement speed, protrusion step difference, etc. In this case, residual ink accumulates in the gap D, and it is very difficult to remove such residual ink.
[0098]
In the present embodiment, the above-described problems are overcome by filling the corner between the protruding portion inner wall 12a and the front plate 11b with an adhesive, a sealing agent, or the like.
[0099]
FIG. 10 is a perspective view showing a fourth embodiment of the liquid jet recording head of the present invention.
[0100]
As shown in FIG. 10, an adhesive (or sealant) 13 is provided at the corner between the inner wall 12a of the protrusion 12 and the front plate 11b so as to completely cover the corner and the orifice plate end 6c. Is filled. Note that other configurations of the liquid jet recording head of the present embodiment are the same as those of the liquid jet recording head shown in FIG. 1 and the like, and are denoted by the same reference numerals.
[0101]
Thus, according to the present embodiment, the gap D portion is filled with an adhesive or a sealant, so that the wiping blade rubs the adhesive 13 in the area of the gap D, Even if ink splatters in the area of the gap D, it can be completely removed by the wiping blade.
[0102]
Further, since the adhesive (sealing agent) 13 is applied along the inner wall 12 a of the protrusion 12, the application height of the adhesive (sealing agent) 13 is increased by the capillary force of the adhesive (sealing agent) 13. The height does not greatly exceed the height of the top surface 12b of the protrusion 12, the application process is easily managed, and the productivity is excellent.
[0103]
Further, if the protrusion 12 has an appropriate rigidity, the load applied for forming the curvature of the blade tip does not reach the adhesive or the sealant, and a highly reliable wiping can be performed. .
[0104]
On the other hand, in a configuration in which an adhesive or sealant is applied for the purpose of protecting the end of the orifice plate (sealing protection covering the end of the orifice plate), the protrusion formed by the adhesive or sealant is The blade tip bends, the load applied to the adhesive and sealant increases, the strength required for the adhesive and sealant increases, and the liquid jet recording cartridge is expensive Become.
[0105]
(Fifth embodiment)
In the present embodiment, a blade cleaning means is disposed on the upstream side of the protruding portion in the traveling direction of the wiping blade so as to improve the cleaning accuracy by the wiping blade.
[0106]
FIG. 11 is a schematic diagram for explaining the configuration and wiping operation of the liquid jet recording head according to the fifth embodiment of the present invention.
[0107]
As shown in FIG. 11, the cleaning means 18 for the wiping blade 21 is disposed on the upstream side of the protrusion 12 in the traveling direction of the wiping blade 21. The cleaning means 18 has a brush portion 18a at the tip. Note that other configurations of the liquid jet recording head of the present embodiment are the same as those of the liquid jet recording head shown in FIG. 1 and the like, and are denoted by the same reference numerals.
[0108]
When the wiping blade 21 is moved at the start of the wiping operation, the side surface (wiping surface) at the tip of the blade 21 is rubbed against the brush portion 18a of the cleaning means 18, and ink, dust, and the like attached to the side surface at the tip of the blade 21 are removed. The
[0109]
Thus, according to this embodiment, since the blade 21 is cleaned immediately after the start of the wiping operation, the wiping capability of the blade 21 is improved, and the durability of the blade 21 and the durability of the orifice plate 6 are improved. It becomes like this.
[0110]
The cleaning means 18 may be disposed on the liquid jet recording head 15 or may be disposed on the liquid jet recording apparatus main body.
[0111]
(Sixth embodiment)
The present embodiment relates to the structure of the protrusion when using an orifice plate in which a plurality of discharge port arrays are arranged in parallel.
[0112]
FIG. 12 is a perspective view showing a liquid jet recording head according to the sixth embodiment of the present invention.
[0113]
The liquid jet recording head of this embodiment is configured to eject a plurality of types of ink, and an ink flow path and a nozzle are configured for each type of ink. The orifice plate 6 also has a plurality of discharge port arrays 6d, 6e, 6f, 6g formed in parallel corresponding to the nozzles of the respective colors.
[0114]
Further, at one end on the front plate (not shown), protrusions 12d, 12e, 12f, and 12g are provided corresponding to the respective discharge port arrays 6d, 6e, 6f, and 6g. Each protrusion 12d, 12e, 12f, 12g is formed in a state of being separated from each other.
[0115]
Further, wiping blades (not shown) are also provided individually corresponding to the respective discharge port arrays 6d, 6e, 6f, 6g.
[0116]
Note that other configurations of the liquid jet recording head of the present embodiment are the same as those of the liquid jet recording head shown in FIG. 1 and the like, and are denoted by the same reference numerals.
[0117]
As described above, the protrusions 12d, 12e, 12f, 12g and the wiping blade are individually provided independently of the discharge port arrays 6d, 6e, 6f, 6g. The ink adhering to the portion is not likely to be mixed with the ink in the adjacent ejection port array even if the blade operation is repeated.
[0118]
Moreover, according to this embodiment, unlike the form in which the protrusion and the wiping blade are integrally formed, the width in the width direction of each blade can be reduced. For this reason, the ink movement range in the width direction of the blade is narrowed, and it is difficult for color mixing with adjacent different types of ink to occur, and highly reliable wiping is possible.
[0119]
In this embodiment, the example in which the protrusions and the blades are individually provided independently corresponding to the respective ejection port arrays has been described, but the present invention is not limited to such a configuration, and the same type of ink is used. In a liquid jet recording head configured to straddle a plurality of ejection port arrays, protrusions and blades may be provided independently according to ejection port array groups from which the same type of ink is ejected.
[0120]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, on the end surface of the recording head main body, it is on the upstream side in the sliding movement direction of the wiping blade during wiping. Joining Was Orifice plate The protruding part that protrudes from the upper surface of Orifice plate The wiping blade overcoming the protruding portion at the time of wiping without contacting the step is located at a position away from the step formed by joining the upstream end of the recording head and the end surface of the recording head main body. Orifice plate The end of the wiping blade is Orifice plate Jump over the edge of Orifice plate Without being caught on the edge of Orifice plate Will come into contact with the upper surface of the Orifice plate Can be prevented, and the durability of the blade can be improved. Moreover, with a simple and inexpensive configuration, Orifice plate The wiping operation of the upper surface of the can be reliably performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a liquid jet recording head according to a first embodiment of the present invention in a state where a part thereof is broken and an orifice plate is separated.
FIG. 2 is a perspective view showing the liquid jet recording head shown in FIG. 1 in a state where an orifice plate is joined.
FIG. 3 is a schematic diagram for explaining a wiping operation by a wiping blade.
4 is a perspective view showing a modification of the liquid jet recording head shown in FIGS. 1 and 2. FIG.
FIG. 5 is a perspective view illustrating a liquid jet recording head according to a second embodiment of the invention.
FIG. 6 is a perspective view showing a modification of the liquid jet recording head shown in FIG.
7 is a schematic diagram showing a wiping operation for the liquid jet recording head shown in FIG. 6; FIG.
FIG. 8 is a perspective view illustrating a liquid jet recording head according to a third embodiment of the invention.
FIG. 9 is a perspective view for explaining a problem in the liquid jet recording head of each of the first to third embodiments.
FIG. 10 is a perspective view illustrating a liquid jet recording head according to a fourth embodiment of the invention.
FIG. 11 is a schematic diagram for explaining a configuration and a wiping operation of a liquid jet recording head according to a fifth embodiment of the invention.
FIG. 12 is a perspective view illustrating a liquid jet recording head according to a sixth embodiment of the invention.
FIG. 13 is a perspective view showing a conventional liquid jet recording head with a part thereof broken.
FIG. 14 is a diagram showing a step of forming an ejection port in an orifice plate by ablating by excimer laser light irradiation.
FIG. 15 is a perspective view showing a conventional inkjet recording apparatus.
FIG. 16 is a diagram schematically illustrating an operation of wiping an ejection port formation surface of a liquid jet recording head.
[Explanation of symbols]
1 Heater board
1a Discharge heater
1b End face
4 Base plate
5 Top plate
6 Orifice plate
6a Discharge port
6b Orifice plate face
6c Orifice plate end
6d, 6e, 6f, 6g Discharge port array
7 Nozzles
8 Common liquid chamber
9 Ink supply path
11 Chip tank
11a Ink passage
11b Front plate
12, 12d, 12e, 12f, 12g Protrusion
12a inner wall
12b Top surface
12c Curved surface
12c 'inclined surface
13 Adhesive (encapsulant)
15 Liquid jet recording head
18 Cleaning means
18a Brush part
21 Wiping blade

Claims

An elastic wiping blade;
A liquid jet recording apparatus having a carriage on which a liquid jet recording head is mounted,
The liquid jet recording head includes:
Bruno nozzle is joined to an end face of the recording head main body having an opening, a orifice plate is rubbed by the wiping blade upon wiping by the wiping blade, the discharge port at a position facing the opening of the nozzle is formed An orifice plate , and
A projecting portion that is upstream of the rubbing movement direction of the wiping blade, which is a direction along the face surface of the orifice plate , and that protrudes from the upper surface of the orifice plate joined to the end surface;
The projecting portion is located at a position spaced from the step formed by joining the upstream end of the orifice plate and the end face to the upstream side, and has overcome the projecting portion during the wiping. A liquid jet recording apparatus, wherein the wiping blade is disposed so as to reach the upper surface of the orifice plate without contacting the step.

The liquid jet recording apparatus according to claim 1 , wherein the orifice plate is a metal plate.

The liquid jet recording apparatus according to claim 1 , wherein the orifice plate is a resin molded product.

The liquid jet recording apparatus according to claim 1 , wherein the orifice plate is a resin film.

The protrusion is formed such that a width in a direction perpendicular to the moving direction of the wiping blade is wider than a width of the wiping blade, and the wiping blade is configured to contact the protrusion over the entire width. liquid jet recording apparatus according to claim 1, any one of 4, characterized in that.

A head cleaning method for wiping a liquid jet recording head with an elastic wiping blade,
The liquid jet recording head is a orifice plate is Bruno nozzle is rubbed when joined to an end face of the recording head main body having an opening of the wiping by the wiping blade by the wiping blade, opposite to the opening of the nozzle With respect to the orifice plate in which a discharge port is formed at a position where the wiping blade is in a direction along the face surface of the orifice plate , the upstream side with respect to the rubbing movement direction of the wiping blade and joined to the end face A protrusion protruding from the upper surface of the orifice plate is provided at a position spaced from the step formed by joining the upstream end and the end surface of the orifice plate to the upstream side,
A head cleaning method, wherein the liquid jet recording head is wiped such that the wiping blade that has overcome the protruding portion reaches the upper surface of the orifice plate without contacting the step during wiping.