JP3996663B2 - ランプ加熱型熱処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ランプ加熱型熱処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスの製造プロセスにおいては、被処理体である半導体ウエハに酸化、拡散、CVD(Chemical Vapor Deposition)、アニールなどの処理を行うために、各種の熱処理装置が使用されている。この種の熱処理装置の一つとして、熱源に加熱ランプを使用したランプ加熱型熱処理装置が知られている。このランプ加熱型熱処理装置は、半導体ウエハを収容する処理室に透過窓を介して複数の加熱ランプを配置し、こられ加熱ランプにより上記半導体ウエハを加熱するようになっている。
【0003】
このようなランプ加熱型熱処理装置においては、上記加熱ランプの過熱による耐久性の低下を防止するために、加熱ランプ群の全体に冷却エアを吹き付けて冷却することが行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ランプ加熱型熱処理装置においては、加熱ランプ群全体に冷却エアを吹き付けて冷却する構造上、全ての加熱ランプを均一に冷却することが困難であった。
【0005】
加熱ランプとしては、通常、ハロゲンランプが使用され、このハロゲンランプにおいては、フィラメントの成分(タングステン)が蒸発してハロゲン化合物となり、このハロゲン化合物が分解して上記成分がフィラメントに戻るというハロゲンサイクルを繰り返す。ところが、ランプ本体(バルブともいう)の表面に温度むらが生じると、温度の低い部分にハロゲン化合物が付着生成して上記ハロゲンサイクルの円滑な継続が困難となり、上記フィラメントが断線しやすくなり、加熱ランプの耐久性が低下(ランプ寿命の短縮化)する。
【0006】
また、加熱ランプの封止部は、通常、導電材(モリブデン箔)にランプ本体の石英ガラスを密着させて封止した構造を有している。このため、上記封止部が過熱すると、導電材と石英ガラスの熱膨張差により両者間に隙間が発生して、ハロゲンガスが漏れやすくなり、加熱ランプの耐久性が低下する。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、加熱ランプの耐久性の向上が図れるランプ加熱型熱処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のうち請求項1に係る発明は、処理室に透過窓を介して基台に複数の加熱ランプおよび反射体配設してなる加熱部を設け、この加熱部により上記処理室内の被処理体を加熱するランプ加熱型熱処理装置において、上記加熱部の基台を冷却構造とし、この基台に各加熱ランプの封止部側からランプ本体側へ冷却気体を通風させる通風口を設けると共に、この通風口に冷却気体を整流する整流体を設け、上記整流体が上記加熱ランプの封止部から上記通風口の出口側へ向って末広がり状に形成されかつ上記基台側から上記加熱ランプの封止部の側部に圧接された熱伝導性を有する板バネからなることを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明は、処理室に透過窓を介して基台に複数の加熱ランプおよび反射体を配設してなる加熱部を設け、この加熱部により上記処理室内の被処理体を加熱するランプ加熱型熱処理装置において、上記加熱部の基台に各加熱ランプの封止部側からランプ本体側へ冷却気体を通風させる通風口を設けると共に、この通風口に冷却気体を整流する整流体を設け、この整流体に上記封止部の温度を管理するための温度センサを設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明は、上記処理室内には上記被処理体を支持する支持体が上記処理室の底部開口を内側から塞ぐように設けられ、上記処理室の底部には上記透過窓が上記底部開口を外側から塞ぐように気密に設けられ、上記処理室の底部側外側には上記加熱部を収容する加熱室が上記透過窓を介して連設され、上記処理室の側部には上記支持体と上記透過窓との間の空間に不活性ガスを供給するガス供給口が設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項4に係る発明は、上記整流体には、通気孔が穿設されていることを特徴とする。
【0012】
請求項5に係る発明は、上記整流体には、上記通気孔の近傍に整流効果を上げるためのガイドが設けられていることを特徴とする。
【0013】
【実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0014】
先ず、本発明が適用されるランプ加熱型熱処理装置を含む複数の処理室を備えたマルチチャンバ型処理装置の概略的平面構成を示す図2において、1は搬送機能を備えたロードロック型の移載室であり、この移載室1の前部にはゲートバルブG1,G2を介して第1のカセット室2Aおよび第2のカセット室2Bが接続されている。これらカセット室2A,2Bは、複数枚(例えば25枚)の被処理体例えば半導体ウエハWを所定の間隔(例えば5mm間隔)で収容する容器たるカセット3を収容するチャンバとして形成されている。
【0015】
例えば、第1のカセット室2A内には、未処理ウエハ用のカセットが収容され、第2のカセット室2B内には、処理済みウエハ用のカセットが収容される。上記カセット室2A,2Bには、外部との間を開閉するゲートバルブG3,G4が設けられ、カセット室2A,2B内には、上記カセット3をウエハWが水平な状態で支持するアームを有してカセット3を外部との間で上記ゲートバルブG3,G4を介して搬入搬出するカセット搬入搬出機構(図示省略)と、搬入されたカセット3を上記アームから受け取って高さ調整可能に支持する昇降可能なカセットステージ4を備えている。
【0016】
上記移載室1内には、移載機構5と、ウエハWの中心およびオリエンテーションフラット(オリフラともいう)の位置合せを行うための回転ステージ6とが配設されている。この回転ステージ6は、ウエハWの周縁位置を検知する図示しない光センサおよび移載機構5とともにウエハWの位置合せ機構を構成している。例えばウエハWの中心が回転ステージ6の中心からずれていることが検出された場合には、移載機構5によりウエハWの位置を修正する。
【0017】
上記移載機構5は、水平方向に回転および伸縮可能なアーム、例えば多関節アームからなり、先端には支持したウエハWを真空吸着により保持する吸引孔7を有していることが好ましい。移載機構5は、上記第1ないし第2のカセット室2A,2B内のカセット3と、上記回転ステージ6と、後述の処理室10A,10B,10Cとの間でウエハWの移載を行うように構成されている。
【0018】
上記移載室7の前部を除く周囲には、ゲートバルブG9〜G11を介して第1〜第3の処理室10A〜10Cが接続され、これら処理室10A〜10Cは減圧ポンプにより所定の圧力例えば10-3〜10-8Torrに減圧されるようになっている。上記処理室10A〜10Cは、同一の処理を行なうように構成されていてもよく、あるいは異なる処理を行なうように構成されていてもよい。
【0019】
上記移載室1は、ゲートバルブG1,G2を開いてカセット室2A,2Bと連通するに際してカセット室2A,2B内と同じ圧力、例えば大気圧とされ、ゲートバルブG1,G2を閉じ、ゲートバルブG5,G6,G7を開いて第1〜第3の何れかの処理室10A〜10Cと連通するに際して処理室10A〜10C内とほぼ同じ圧力とされるように圧力制御されるように構成されている。カセット室2A,2B内および移載室1内は、カセット室2A,2Bと移載室1とを連通するに際して不活性ガス例えば窒素ガスを導入して大気圧の不活性ガス雰囲気にすることが好ましい。
【0020】
上記処理室10A〜10Cの少なくとも一つは、ランプ加熱型熱処理装置、例えばランプ加熱型枚葉式減圧CVD装置の処理室10として構成されている。この処理室10は、図1に示すように例えばアルミニウム合金により円筒状に形成されており、処理室10内にはウエハWを支持する支持体としてのサセプタ11が処理室10の底部開口を内側から塞ぐように水平に設けられている。
【0021】
上記サセプタ11は、ウエハWを載置し、後述する加熱部12からの光エネルギー(熱線)を吸収して熱伝導により所定の温度例えば500〜700℃に加熱するために、例えばカーボン(C)、あるいはシリコンカーバイド(SiC)により円盤状に形成されていることが好ましい。また、上記サセプタ11には、その温度管理を行なうために底面部等に温度センサが設けられていることが好ましい。
【0022】
処理室10の上部は、蓋体13で気密に塞がれ、この蓋体13には処理ガス、クリーニングガス、不活性ガス等を処理室内に導入するためにガス源に通じるガス供給口14a,14bが設けられている。また、上記蓋体13には、ウエハWの被処理面に処理ガスをシャワー状に均一に供給するガス供給部として多孔構造のシャワーヘッド15が上記サセプタ11と対向して設けられている。上記処理ガスの供給を更に均一にするために、上記ガス供給口14a,14bとシャワーヘッド15との間には多孔板16a,16bが適宜段数配置されていることが好ましい。
【0023】
上記処理室10の側部には、ウエハWを搬入搬出する出入口17およびこの出入口17を開閉するゲートバルブGが設けられている。また、処理室10の側部には、減圧ポンプ等に通じる排気口18が設けられている。
【0024】
上記処理室10の底部には、透過窓19が底部開口を外側から塞ぐように図示しない気密材例えばOリングを介して気密に設けられている。上記透過窓19は、加熱部12からの光エネルギーを効率よく透過する材質、例えば石英ガラスにより形成されている。また、透過窓19は、耐圧性や薄肉化を図るために外側に膨らんだ曲面状に形成されていることが好ましい。
【0025】
上記サセプタ11の裏側に処理ガスが回り込んで透過窓19等に付着生成して温度むらの発生原因となるのを防止するために、処理室10の側部には不活性ガス(例えば窒素ガス)あるいはエアなどを上記サセプタ11と透過窓19との間の空間に供給するガス供給口20が設けられている。また、上記サセプタ11と透過窓19との間には、上記不活性ガスをサセプタ11の裏面に温度むらを生じさせないように均一に供給するための多孔を有する石英製のバッファープレート21が設けられている。上記サセプタ11の裏面に供給された不活性ガスが、サセプタ11と処理室10との間の隙間を通って減圧側の処理室10内へと流れることにより、サセプタ11の裏側への上記処理ガスの回り込みが防止される。
【0026】
上記処理室10の底部側外側には、上記透過窓19を介して加熱室22が連設され、この加熱室22内に上記加熱部12が水平に回転可能に収容されている。上記加熱部12は、ターンテーブルを構成する基台23を有し、この基台23に熱源としての複数の加熱ランプ24および反射体25が配設されている。
【0027】
上記基台23は、例えばアルミニウム合金により円盤状に形成され、内部に冷媒通路26を有する冷却構造、例えば冷媒として常温の冷却水を用いる水冷構造とされている。上記反射体25は、図3にも示すように各加熱ランプ24のランプ本体24aの周囲を囲んで上方へ拡開された形状に形成され、例えばアルミニウム合金からなる母材の表面に金メッキを施してなる。
【0028】
上記加熱室22は、円筒状に形成され、その内部が上記基台23により上下に仕切られている。上記加熱室2の側部には、基台23を境として上記基台23の裏面側(下方)に冷却気体、例えば常温の空気(冷却エアともいう)を供給する給気口27が、反対側(上方)に排気口28が設けられ、上記給気口27には冷却エアを供給する図示しないブロワが接続されている。
【0029】
上記加熱ランプ24は、例えばハロゲンランプからなり、図5に示すように石英ガラス製のランプ本体(バルブ)24aを有している。このランプ本体24aは、両端にモリブデン箔からなる導電材29を有するタングステン製のフィラメント30を挿入してハロゲンガスを封入し、その導電材29に石英ガラスを密着させて封止されている。ランプ本体24aの封止部分には、上記導電部29に電気的に接続された端子31を有する例えばアルミナ(Al23)製のほぼ直方体状の封止部24bが設けられている。
【0030】
上記基台23には、図3ないし図4に示すように加熱ランプ24の封止部24bを挿入する挿入口32が設けられ、基台23の下部(裏面)における上記封止部24bと対応する位置には封止部24bの端子31を挿入するソケット33が取付けられている。このソケット33は、その長手方向両端部に有する図示しないブラケットを介して基台23にネジ止めにより取付けられている(図示省略)。
【0031】
上記基台23には、上記加熱ランプ24の封止部24b側からランプ本体24a側へ冷却気体である冷却エアを通風させる通風口34が設けられ、その通風口34には冷却エアを整流する整流体35が設けられている。図示例の通風口34は、上記封止部24bの両長辺側に配設され、封止部24bの挿入口32と連続して形成されている。
【0032】
上記整流体35は、上記加熱ランプ24の封止部24bから上記通風口34の出口側へ向って末広がり状に形成され、かつ上記基台23側から上記加熱ランプ24の封止部24bの側部に圧接された板バネからなっている。この板バネの材質としては、熱伝導性等に優れた例えばリン青銅が好ましい。
【0033】
上記板バネは方形に形成され、その一端が基台23の上面部に反射体25との間で挟持されるように固定され、他端が通風口34内下方へ湾曲されて封止部24bの長辺側側面部に面接触で圧接されて、封止部24bの両側に対称に配設されている。また、上記板バネには、ランプ本体24aの側面よりも外側に位置させて通気孔36が穿設されている。上記整流体35によって、封止部24b側からランプ本体24a側へ流れる冷却エアの流速が1〜3m/s程度に制御されることが好ましい。
【0034】
冷却エアが通風口34を通過する際に、先ず封止部24bの側部を通ってこれを冷却し、次いで整流体35により径方向外方へ導かれて通気孔36からランプ本体24aと反射体25との間の空間(環状空間)37に流れ、ランプ本体24aを冷却するようになっている。また、上記整流体35が熱伝導性を有する板バネにより形成され、冷却構造(水冷構造)の基台23から封止部24bの側面部に圧設されていることにより、接触不良を生じることなく封止部24bを熱伝導で確実に冷却し、冷却効率の向上が図れるように構成されている。
【0035】
このような冷却構造により上記ランプ本体24aを、過熱させず、かつハロゲンサイクルを円滑に継続し得る所定の温度、例えば250〜800℃、好ましくは500〜600℃に冷却するようになっている。また、封止部24bを、導電部29と石英ガラスとの間に熱膨張差により微少リークを発生させない所定の温度、例えば350℃以下、好ましくは200〜300℃に冷却するようになっている。
【0036】
上記整流体35には、封止部24bの温度管理を行なうために、例えば熱電対からなる温度センサ38が設けられていることが好ましい。この場合、上記温度センサ38の温度検出に基づくフィードバック制御により、例えば上記基台23に供給する冷却水の流量等を制御し、上記封止部24bの温度管理を行なうようにするとよい。
【0037】
上記基台23は、図1に示すように上記加熱室22の底部に貫通する状態で軸受39を介して回転可能に支持された回転体40の上端部に複数の支持腕40aを介して周縁部が支持されており、その回転体40には回転駆動部である電動モータ41がプーリ42a,42bおよびベルト43を介して連結されている。また、上記回転体40には、電源側の給電端子44から電力を上記加熱ランプ24のソケット33に給電するためのスリップリング45が設けられると共に、回転体40の軸芯部を通って上記基台23の冷媒通路26に冷媒例えば冷却水を給排するための冷媒給排ヘッダ46が設けられている。
【0038】
次に、以上のように構成されたランプ加熱型熱処理装置の作用について述べる。先ず、給電端子44からスリップリング45を介して加熱部12の加熱ランプ24に給電し、加熱ランプ24を点灯させると共に、電動モータ41の駆動で加熱部12を回転させる。また、冷媒給排ヘッダ46から冷媒である例えば冷却水を上記加熱部12の基台23の冷媒通路26に供給循環させて基台23および反射体25を冷却すると共に、加熱室22内に給気口27から冷却気体である例えば冷却エアを供給して加熱部12を後述するように冷却(空冷)する。
【0039】
上記加熱ランプ24の点灯により、光エネルギーが透過窓19およびバッファープレート21を介してサセプタ11の裏面に照射され、その光エネルギーを吸収してサセプタ11が昇温し、熱伝導により、サセプタ11の上面に載置されたウエハWを所定の処理温度まで面内均一に加熱する。ウエハWを収容した処理室10内は、排気口18からの減圧排気により所定の減圧状態に維持され、この状態で処理ガス供給口14aからシャワーヘッド15を介して処理ガスを上記加熱状態のウエハWの被処理面に供給することにより、ウエハWの被処理面にはCVD法による成膜処理が面内均一に施される。
【0040】
上記加熱部12においては、基台23の下方に供給された冷却エアが基台23に設けられた通風口34を通って各加熱ランプ24の封止部24b側からランプ本体24a側へ流れ、封止部24bおよびランプ本体24aをそれぞれ冷却(空冷)する。この場合、上記通風口34に設けられた整流体35により冷却エアが整流されてランプ本体24aと反射体25との間の空間(環状空間)37に供給されるため、ランプ本体24aの下面部d等を局部的ないし直接的に直接冷却することなくランプ本体24aを均一に冷却することが可能となる。なお、冷却エアは、両側の整流体35の通気孔36を通って上記ランプ本体24aと反射体25との間の空間37に吹き出されるが、その際に上記空間(環状空間)37における通気孔36のない領域にも回り込んで流れるため、ランプ本体24aに冷却むらが生じることはない。
【0041】
このように上記ランプ加熱型熱処理装置によれば、加熱部12の各加熱ランプ24の封止部24bおよびランプ本体24aをそれぞれ所定の温度に冷却するように構成されているため、加熱ランプ24の過熱や冷却むらに起因する不具合を防止することができ、加熱ランプ24の耐久性の向上が図れる。特に、複数の加熱ランプ24および反射体25が配設される基台23に各加熱ランプ24の封止部24b側からランプ本体24a側へ冷却エアを通風させる通風口34を設けると共に、この通風口34に冷却エアを整流する整流体35を設けているため、各加熱ランプ24の封止部24bおよびランプ本体24aをそれぞれ所定の適切な温度に冷却することが可能となる。
【0042】
また、上記処理室10には加熱部12を収容する加熱室22が連設され、この加熱室22には上記基台23を境としてその裏面側に冷却エアを供給する給気口27と、反対側から排気する排気口28とが設けられているため、上記基台23に設けられた各通風口34に加熱ランプ24の封止部24b側からランプ本体24a側へ冷却エアを円滑に通風させることが可能となり、封止部24bおよびランプ本体24aを効率よく冷却することができる。更に、上記基台23が冷却構造とされると共に、整流体35が加熱ランプ24の封止部24bから通風口34の出口側へ向って末広がり状に形成され、かつ基台23側から加熱ランプ24の封止部24bの側部に圧接された熱伝導性を有する板バネからなっているため、接触不良を生じることなく基台23側からの熱伝導により封止部24bを確実に冷却することが可能となり、冷却効率の更なる向上が図れる。
【0043】
また、上記整流体35には封止部24bの温度を管理するための温度センサ38が設けられているため、フィードバック制御により例えば上記基台23に供給する冷却水の流量を制御するなどして、封止部24bの温度を容易に管理することが可能となり、加熱ランプ24の耐久性の更なる向上が図れる。
【0044】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の設計変更等が可能である。例えば、整流体35には、図6に示すように通気孔36の近傍に整流効果を上げるためのガイド47を設けてもよい。また、整流体35には、図7に示すようにランプ本体24aの下面部dに局部的冷却を生じさせることなく微少な冷却エアを供給する補助通気口36aを設けてもよく、この場合、図8に示すようにランプ本体24aに下面部dをカバーするように例えば石英製のフィン48を設けてもよい。
【0045】
基板23に設けられる通風口34は加熱ランプ24の封止部24bの周囲に連続的もしくは間欠的に設けられていてもよく、整流体35も周方向に連続したベルマウス状に形成されていてもよい。冷却気体としては、冷却エア以外に不活性ガス例えば窒素ガス等であってもよい。本発明が適用されるランプ加熱型熱処理装置としては、CVD処理以外に例えば酸化、拡散、アニール等の処理を行なうものであってもよい。また、ランプ加熱型熱処理装置としては、サセプタを介さずに半導体ウエハを加熱ランプの光エネルギーにより直接加熱するものであってもよい。被処理体としては、半導体ウエハ以外に例えばLCD基板等も適用可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、次のような優れた効果が得られる。
【0047】
(1)請求項1に係る発明によれば、加熱部の基台を冷却構造とし、この基台に各加熱ランプの封止部側からランプ本体側へ冷却気体を通風させる通風口を設けると共に、この通風口に冷却気体を整流する整流体を設け、上記整流体が上記加熱ランプの封止部から上記通風口の出口側へ向って末広がり状に形成されかつ上記基台側から上記加熱ランプの封止部の側部に圧接された熱伝導性を有する板バネからなっているため、各加熱ランプの封止部およびランプ本体をそれぞれ所定の適切な温度に冷却することが可能となり、加熱ランプの耐久性の向上が図れると共に、接触不良を生じさせることなく基台側からの熱伝導により封止部を確実に冷却することが可能となり、冷却効率の向上が図れる
【0048】
(2)請求項2に係る発明によれば、加熱部の基台に各加熱ランプの封止部側からランプ本体側へ冷却気体を通風させる通風口を設けると共に、この通風口に冷却気体を整流する整流体を設け、この整流体に上記封止部の温度を管理するための温度センサを設けているため、各加熱ランプの封止部およびランプ本体をそれぞれ所定の適切な温度に冷却することが可能となると共に、封止部の温度を容易に管理することが可能となり、加熱ランプの耐久性の向上が図れる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すランプ加熱型熱処理装置の断面図である。
【図2】図1の装置を備えたマルチチャンバ型処理装置を示す概略的平面図である。
【図3】図1の装置における加熱部の要部拡大断面図である。
【図4】整流体の構成を示す概略的平面図である。
【図5】加熱ランプの側面図である。
【図6】加熱部の他の例を示す断面図である。
【図7】加熱部の他の例を示す断面図である。
【図8】加熱部の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(被処理体)
10 処理室
11 サセプタ
12 加熱部
19 透過窓
22 加熱室
23 基台
24 加熱ランプ
24a ランプ本体
24b 封止部
25 反射体
27 給気口
28 排気口
34 通風口
35 整流体
38 温度センサ

Claims (5)

  1. 処理室に透過窓を介して基台に複数の加熱ランプおよび反射体を配設してなる加熱部を設け、この加熱部により上記処理室内の被処理体を加熱するランプ加熱型熱処理装置において、上記加熱部の基台を冷却構造とし、この基台に各加熱ランプの封止部側からランプ本体側へ冷却気体を通風させる通風口を設けると共に、この通風口に冷却気体を整流する整流体を設け、上記整流体が上記加熱ランプの封止部から上記通風口の出口側へ向って末広がり状に形成されかつ上記基台側から上記加熱ランプの封止部の側部に圧接された熱伝導性を有する板バネからなることを特徴とするランプ加熱型熱処理装置。
  2. 処理室に透過窓を介して基台に複数の加熱ランプおよび反射体を配設してなる加熱部を設け、この加熱部により上記処理室内の被処理体を加熱するランプ加熱型熱処理装置において、上記加熱部の基台に各加熱ランプの封止部側からランプ本体側へ冷却気体を通風させる通風口を設けると共に、この通風口に冷却気体を整流する整流体を設け、この整流体に上記封止部の温度を管理するための温度センサを設けたことを特徴とするランプ加熱型熱処理装置。
  3. 上記処理室内には上記被処理体を支持する支持体が上記処理室の底部開口を内側から塞ぐように設けられ、上記処理室の底部には上記透過窓が上記底部開口を外側から塞ぐように気密に設けられ、上記処理室の底部側外側には上記加熱部を収容する加熱室が上記透過窓を介して連設され、上記処理室の側部には上記支持体と上記透過窓との間の空間に不活性ガスを供給するガス供給口が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のランプ加熱型熱処理装置。
  4. 上記整流体には、通気孔が穿設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のランプ加熱型熱処理装置。
  5. 上記整流体には、上記通気孔の近傍に整流効果を上げるためのガイドが設けられていることを特徴とする請求項4に記載のランプ加熱型熱処理装置。
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