JP3996068B2 - 移動通信システム、移動通信方法、基地局装置及び無線制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、単一若しくは複数の基地局から複数の移動局に共通の情報を送信する移動通信システム、移動通信方法、基地局装置及び無線制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、移動通信システムでは、単一若しくは複数の無線基地局装置がエリア内の不特定多数の移動局に対して共通の情報を一斉に送信するブロードキャスト(Broadcast)送信と、ある特定のグループに属している複数の移動局に対して、共通な情報を送信するマルチキャスト(Multicast)送信とがある。
【0003】
マルチキャストでは、各エリアにマルチキャストグループに属している移動局が在圏していれば、マルチキャストデータを送信する前に、移動局が無線基地局装置を介してマルチキャストデータ要求を制御情報にて無線制御装置に通知する。そして、その情報に基づいて、無線制御装置は、該当エリアにマルチキャストデータを送信する(例えば、非特許文献1及び2参照)。
【0004】
また、一つの基地局で複数の指向性アンテナで、セルを複数のセクタに分割するセクタ化技術があり、周波数の有効利用技術として採用されている。FDMAやTDMAでは、同じ基地局数で小セル化を図ることができ、一方で、CDMAでは、同一周波数を隣接セルでも用いることから、セクタ数にほぼ比例した容量増の効果が得られる(例えば、非特許文献3参照)。
【0005】
【非特許文献1】
3rd Generation Partnership Project Technical Specification Group Terminals 著, 23.041 , Technical realization of Cell Broadcast Service (CBS), 2000年10月
【0006】
【非特許文献2】
3rd Generation Partnership Project Technical Specification Group Radio Access Network 著, 25.324 Broadcast/Multicast Control BMC, 2000年12月
【0007】
【非特許文献3】
「W-CDMA 移動通信方式」、丸善、立川啓二監修 200ページ〜201ページ
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、マルチキャストデータを送信する基地局には、一つの基地局で複数のセクタを管理する基地局がある。ところが、無線制御装置は、それぞれのセクタを独立したセルと同様にみなし、同一基地局が管理しているにもかかわらず、同一のマルチキャストデータを、無線制御装置から基地局装置にセクタ数分、送信するため、同一のデータが同一の基地局に対して重複して送信されることとなり、その分、不要なリソースが消費されるという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、マルチキャスト通信を行う際に、無線制御装置が複数のセクタを管理する基地局へ送信する場合、同一の基地局に対して同一のマルチキャストデータが重複して送信されるのを回避し、不要なリソースが消費されるのを防止することのできる移動通信システム、移動通信方法、基地局装置及び無線制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、無線制御装置から転送されたマルチキャストデータを、基地局が管轄するセクタ内に在圏する複数の移動局に対して送信する際に、マルチキャストデータを無線制御装置から基地局へ、各基地局に対して一つずつ転送し、基地局において、転送されたマルチキャストデータを自局が管理するセクタ数分複製し、この複製されたマルチキャストデータを各セクタに送信する。
【0011】
このような本発明によれば、同一基地局(NodeB)が複数のセクタを管理している場合であっても、無線制御装置からは基地局に一つのマルチキャストデータを送信すればよいため、その分リソースの節約を図ることができる。
【0012】
他の発明は、無線制御装置から転送されたマルチキャストデータを、基地局が管轄するセクタ内に在圏する複数の移動局に対して送信する際に、セクタを管理する基地局に関する情報であるセクタ情報を、無線制御装置において保持し、このセクタ情報に従ってマルチキャストデータを無線制御装置から基地局へ転送し、この転送されたマルチキャストデータを自局が管理するセクタ数分複製し、この複製されたマルチキャストデータを各セクタに送信する。
【0013】
このような発明によれば、同一基地局(NodeB)が複数のセクタを管理している場合であっても、無線制御装置は、基地局に対して、セクタ情報に従って、マルチキャストデータを送信すべきセクタを管理する基地局に対してのみマルチキャストデータを転送すればよいため、その分リソースの節約を図ることができる。
【0014】
また、他の発明は、無線制御装置から転送されたマルチキャストデータを、基地局が管轄するセクタ内に在圏する複数の移動局に対して送信する際に、セクタを管理する基地局に関する情報であるセクタ情報を保持し、このセクタ情報に従って、マルチキャストデータを無線制御装置から基地局へ転送し、マルチキャストデータの送信を要求する制御情報をセル内に在圏する移動局から取得し、この制御情報に基づいて、マルチキャストデータを送信すべき対象を決定し、転送されたマルチキャストデータを、決定した対象数分複製し、この複製されたマルチキャストデータを該当するセクタに送信する。
【0015】
このような本発明によれば、同一基地局(NodeB)が複数のセクタを管理している場合であっても、無線制御装置からは基地局に一つのマルチキャストデータを送信すればよいことから、その分リソースの節約を図ることができ、さらに、セクタ内に在圏する移動局やマルチキャストグループが存在しないセクタにはマルチキャストデータを転送しないので、無線リソースの節約をより適正に行うことができる。
【0016】
さらに、他の発明は、無線制御装置から転送されたマルチキャストデータを、基地局が管轄するセクタ内に在圏する複数の移動局に対して送信する移動通信方法際に、セクタ内に在圏する移動局からマルチキャストデータの送信を要求する制御情報を取得し、この制御情報に基づいて、セクタを管理する基地局に関する情報であるセクタ情報を生成し、このセクタ情報に従ってマルチキャストデータを無線制御装置から基地局へ転送し、セクタ情報を取得し、マルチキャストデータを、セクタ情報に従って決定される対象数分複製し、この複製されたマルチキャストデータを該当するセクタに送信する。
【0017】
このような本発明によれば、同一基地局(NodeB)が複数のセクタを管理している場合であっても、無線制御装置からは基地局に一つのマルチキャストデータを送信すればよく、また、移動局やマルチキャストグループが存在しないセクタにはマルチキャストデータを転送しないため、無線リソースの節約をより適正に行うことができる。
【0018】
特に、本発明では、無線制御装置から基地局にマルチキャストデータを転送する前に、無線制御装置において、制御情報により、セクタ内に移動局やマルチキャストグループが在圏するか否かを判断し、これに基づいて、マルチキャスト送信が必要なセクタを管理する基地局のみに、無線制御装置からマルチキャストデータの転送を行うため、より適切にリソースの節約を図ることができる。
【0019】
他の発明は、無線制御装置から転送されたマルチキャストデータを、基地局が管轄するセクタ内に在圏する複数の移動局に対して送信する際、セクタ内に在圏する移動局からマルチキャストデータの送信を要求する制御情報を取得し、マルチキャストデータを前記無線制御装置から基地局へ、各基地局に対して一つずつ転送し、この制御情報に基づいて、無線制御装置から転送された前記マルチキャストデータを該当するセクタ分複製し、この複製されたマルチキャストデータを該当するセクタに送信する。
【0020】
このような発明によれば、同一基地局(NodeB)が複数のセクタを管理している場合であっても、無線制御装置からは基地局に一つのマルチキャストデータを送信すればよく、さらに、基地局において、セクタ内に在圏する移動局に応じて、必要分のみマルチキャストデータを複製し、送信するため、無線リソースの節約をより適正に行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
(システムの構成)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る移動通信システムの全体図を示す説明図である。
【0022】
本実施形態に係る移動通信システムは、図1に示すように、セル10内を管轄する無線基地局(NodeB)と、セル10内に在圏する移動局装置(MS)1〜3と、無線制御装置(RNC:Radio Network Controller)4とによって構成される。
【0023】
なお、NodeBは、一つのRNC下に一つのみ配置されるされる場合と、複数配置される場合とがあり、MS1〜3も、一つのNodeB下に一つのみが在圏する場合と、複数在圏する場合がある。なお、ここでは、一つのRNC下に一つのNodeBが配置され、NodeBの下には複数のMS1〜3が在圏しているものとする。また、本実施形態では、MS1〜3の全てが同一のマルチキャストグループに属しているものとする。
【0024】
NodeBは、例えば無線基地局などの中継局であり、図2に示すように、このNodeBが備える複数のアンテナ素子で構成されるアレイアンテナB1〜B3による指向性ビーム送受信により、セル10は、複数のセクタ#1〜#3に分割されており、アレイアンテナB1〜B3を通じて各セクタ#1〜#3に在圏する移動局MS1〜3に対して通信を行う。
【0025】
また、NodeBは、無線基地局装置6を備えている。図3は、本実施形態に係る無線基地局装置6の機能を示すブロック図である。図3に示すように、無線基地局装置6は、各セクタ#1〜#3に対応した無線送受信部として、それぞれ無線送受信部61と、無線送受信部62と、無線送受信部63とを有しているとともに、データ受信部64と、マルチキャスト制御管理部65とを備えている。
【0026】
無線送受信部61〜63は、各セクタ内に在圏するMS1〜3に対して、アレイアンテナB1〜B3による指向性ビーム送受信を介してデータを送受信するモジュールであり、この無線送受信部61〜63は、データ受信部64を通じてRNC4とデータの送受信を行う。データ受信部64は、RNC4との間でマルチキャストデータを含む種々のデータを送受信するモジュールであり、マルチキャスト制御管理部65が接続されている。マルチキャスト制御管理部65は、RNC4から受信したマルチキャストデータをセクタ数分複製し、無線送受信部61〜63を通じて各セクタ#1〜#3に転送するモジュールである。
【0027】
RNC4は、有線又は無線伝送路により、複数の無線基地局に接続されているとともに、コアネットワーク5を介して他のネットワークに接続されている。RNC4は、図3に示すように、データ送受信部41と、マルチキャストデータ管理部42とを備えている。データ送受信部41は、NodeBとデータの送受信を行うモジュールである。マルチキャストデータ管理部42は、コアネットワーク5からのマルチキャストデータを受信するとともに、接続している各NodeBに対して一つずつのみマルチキャストデータを送信するモジュールである。
【0028】
(システムの動作)
以上の構成を有する本実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。図4は、第1実施形態における移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【0029】
図4に示すように、先ず、コアネットワーク5からマルチキャストデータが転送されると(S101及びS102)、RNC4内のマルチキャストデータ管理部42によりデータ送受信部41を通じて、各NodeBに一つのマルチキャストデータを転送する(S103)。
【0030】
次に、マルチキャストデータをデータ受信部64により受信(S104)したNodeBは、マルチキャスト制御管理部65により、当該NodeBが管理しているセクタ数分(ここでは、3セクタ)にマルチキャストデータを複製し(S105)、それぞれの無線送受信部61を通じて、複製されたマルチキャストデータを、それぞれのセクタに転送する(S106)。
【0031】
このような本実施形態に係る移動通信システムによれば、同一基地局(NodeB)が複数のセクタ#1〜#3を管理している場合であっても、RNC4からは無線基地局装置6に一つのマルチキャストデータを送信すればよいため、その分リソースの節約を図ることができる。
【0032】
[第2実施形態]
(システムの構成)
次いで、本発明の第2実施形態について説明する。図5は、本実施形態に係る無線基地局装置6及びRNC4の機能を示すブロック図である。本実施形態に係る移動通信システムは、上述した第1実施形態と同様、セル10内を管轄する無線基地局(NodeB)と、セル10内に在圏する移動局装置(MS)1〜3と、コアネットワークに接続されたRNC4とによって構成される。そして、特に、この第2実施形態では、図5に示すように、NodeBに備えられた無線基地局装置6において、セクタ管理部66を設けたことを特徴とする。
【0033】
セクタ管理部66は、NodeBが管理しているセクタ#1〜#3に関する情報を有しており、このセクタ情報に基づいて、マルチキャストデータを転送すべきセクタを決定するモジュールである。このセクタ管理部66による決定は、マルチキャスト制御管理部65に出力される。マルチキャスト制御管理部65は、本実施形態では、セクタ管理部66による決定に従って、RNC4から受信したマルチキャストデータを複製し、各セクタに転送する。
【0034】
(システムの動作)
以上の構成を有する本実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。図6は、第2実施形態における移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【0035】
図6に示すように、先ず、コアネットワーク5からマルチキャストデータが転送されると(S201)、RNC4内のマルチキャストデータ管理部42によりこのマルチキャストデータが受信され(S202)、マルチキャストデータ管理部42は、NodeBに一つのマルチキャストデータを転送する(S203)。
【0036】
次に、マルチキャストデータをデータ受信部64により受信(S204)したNodeBは、セクタ管理部66に保持されているセクタ情報を参照することによって(S205)、当該NodeBが管理しているセクタを認識し、マルチキャストデータを送信すべきセクタを決定する(S206)。ここでは、セクタ#1〜#3がNodeBに送信すべきと決定する。そして、マルチキャスト制御管理部65により、当該NodeBが管理しているセクタ数分(ここでは、3セクタ)にマルチキャストデータを複製し(S207)、それぞれの無線送受信部61を通じて、複製されたマルチキャストデータを、それぞれのセクタに転送する(S208)。
【0037】
このような本実施形態に係る移動通信システムによれば、同一基地局(NodeB)が複数のセクタ#1〜#3を管理している場合であっても、RNC4からは無線基地局装置6に一つのマルチキャストデータを送信すればよいため、その分リソースの節約を図ることができる。特に、本実施形態では、セクタ情報に従って自局が管理しているセクタを迅速に認識することが可能であり、処理の高速化を図ることができる。
【0038】
[第3実施形態]
(システムの構成)
次いで、本発明の第3実施形態について説明する。図7及び図8は、本実施形態に係る無線基地局装置6及びRNC4の機能を示すブロック図である。
【0039】
本実施形態に係る移動通信システムは、上述した第1実施形態及び第2実施形態と同様、セル10内を管轄する無線基地局(NodeB)と、セル10内に在圏する移動局装置(MS)1〜3と、コアネットワークに接続されたRNC4とによって構成される。
【0040】
本実施形態において、無線送受信部61〜63は、各セクタ内に在圏するMS1〜3に対して、アレイアンテナB1〜B3による指向性ビーム送受信を介してデータを送受信するモジュールであり、この無線送受信部61〜63は、データ受信部64を通じてRNC4とデータの送受信を行う。データ受信部64は、RNC4との間でマルチキャストデータを含む種々のデータを送受信するモジュールであり、マルチキャスト制御管理部65’が接続されている。マルチキャスト制御管理部65’は、RNC4から受信したマルチキャストデータを複製し、無線送受信部61〜63を通じて各セクタ#1〜#3に転送するモジュールである。
【0041】
RNC4は、有線又は無線伝送路により、複数の無線基地局に接続されているとともに、コアネットワーク5を介して他のネットワークに接続されている。図8は、本実施形態に係る移動通信システムのRNC4の機能を示すブロック図である。
【0042】
RNC4は、図8に示すように、データ送受信部41と、マルチキャストデータ管理部42’とを備えている。データ送受信部41は、NodeBとデータの送受信を行うモジュールである。マルチキャストデータ管理部42’は、コアネットワーク5からのマルチキャストデータを受信するとともに、接続しているNodeBが管理しているセクタのセクタ情報を保持し、このセクタ情報に従って各NodeBに対して一つのマルチキャストデータを送信するモジュールである。
【0043】
(システムの動作)
以上の構成を有する本実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。図9は、第3実施形態における移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【0044】
図9に示すように、先ず、コアネットワーク5からマルチキャストデータが転送されると(S301)、RNC4内のマルチキャストデータ管理部42’によりこのマルチキャストデータが受信され(S302)、マルチキャストデータ管理部42’に保持されているセクタ情報を参照することによって(S303)、当該RNC4に接続されているNodeBが管理しているセクタを認識する(S304)。ここでは、セクタ#1〜#3がNodeBに管理されていると認識する。そして、データ送受信部41を通じて、認識されたセクタについて、NodeBに一つのマルチキャストデータを転送する(S305)。
【0045】
次に、マルチキャストデータをデータ受信部64により受信(S306)したNodeBは、マルチキャスト制御管理部65’により、当該NodeBが管理しているセクタ数分(ここでは、3セクタ)にマルチキャストデータを複製し(S307)、それぞれの無線送受信部61を通じて、複製されたマルチキャストデータを、それぞれのセクタに転送する(S308)。
【0046】
このような本実施形態に係る移動通信システムによれば、同一基地局(NodeB)が複数のセクタ#1〜#3を管理している場合であっても、RNC4からは無線基地局装置6に一つのマルチキャストデータを送信すればよいため、その分リソースの節約を図ることができる。
【0047】
[第4実施形態]
次いで、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態では、図10に示すように、セクタ#1にMS1が在圏し、セクタ#2にMS2及び3が在圏しているとともに、セクタ#2に在圏するMS2及び3が、マルチキャストサービスを受信するマルチキャストグループを形成し、セクタ#3にはマルチキャストグループが存在しないものとする。
【0048】
本実施形態に係る移動通信システムは、上述した第1実施形態と同様、セル10内を管轄する無線基地局(NodeB)と、セル10内に在圏する移動局装置(MS)1〜3と、コアネットワークに接続されたRNC4とによって構成される。そして、特に、この第4実施形態では、図11に示すように、NodeBに備えられた無線基地局装置6において、セクタ管理部66を設けたことを特徴とする。
【0049】
セクタ管理部66は、NodeBが管理しているセクタ#1〜#3の各セクタに在圏するMS1〜3からマルチキャストデータ要求の制御情報を取得し、その制御情報からマルチキャストデータを転送するセクタを決定するモジュールである。このセクタ管理部66による決定は、マルチキャスト制御管理部65に出力される。マルチキャスト制御管理部65は、本実施形態では、セクタ管理部66による決定に従って、RNC4から受信したマルチキャストデータを複製し、各セクタに転送する。
【0050】
(動作)
以上の構成を有する第4実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。図12は、第4実施形態における移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【0051】
図12に示すように、先ず、コアネットワーク5からマルチキャストデータが転送されると(S401)、RNC4内のマルチキャストデータ管理部42によりこのマルチキャストデータが受信され(S402)、マルチキャストデータ管理部42に保持されているセクタ情報を参照することによって(S403)、当該RNC4に接続されているNodeBが管理しているセクタを認識する(S404)。ここでは、セクタ#1〜#3がNodeBに管理されていると認識する。そして、データ送受信部41を通じて、認識されたセクタについて、NodeBに一つのマルチキャストデータを転送する(S405)。
【0052】
次に、マルチキャストデータをデータ受信部64により受信(S406)したNodeBでは、セクタ管理部66により、無線送受信部61〜63のいずれかが取得したデータ要求制御情報に基づいてマルチキャストデータを転送すべきセクタを決定する(S407及びS408)。ここでは、セクタ#1にMS1が在圏し、セクタ#2に在圏するMS2及び3がマルチキャストグループG1を形成しているので、無線送受信部61及び62がデータ要求の制御情報を受信する一方、無線送受信部63ではデータ要求の制御情報が受信されないこととなり、これに基づいて、セクタ管理部66は、マルチキャストデータを無線送受信部61と無線送受信部62からセクタ#1及び#2に転送することを決定する。
【0053】
そして、マルチキャスト制御管理部65により、セクタ管理部66の決定に従って、必要なセクタ数分(ここでは、2セクタ)、マルチキャストデータを複製し(S409)、それぞれの無線送受信部61及び62を通じて、複製されたマルチキャストデータを、それぞれのセクタ#1及び#2に転送する(S410)。
【0054】
このような本実施形態に係る移動通信システムによれば、同一基地局(NodeB)が複数のセクタ#1〜#3を管理している場合であっても、RNC4からは無線基地局装置6に一つのマルチキャストデータを送信すればよいことから、その分リソースの節約を図ることができ、さらに、マルチキャストグループが存在しないセクタにはマルチキャストデータを転送しないので、無線リソースの節約をより適正に行うことができる。
【0055】
[第5実施形態]
次いで、本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態では、上述した第4実施形態と同様に、セクタ#1にMS1が在圏し、セクタ#2にMS2及び3が在圏しているとともに、セクタ#2に在圏するMS2及び3が、マルチキャストサービスを受信するマルチキャストグループを形成し、セクタ#3にはマルチキャストグループが存在しないものとする。
【0056】
本実施形態に係る移動通信システムは、上述した第1〜4実施形態と同様、セル10内を管轄する無線基地局(NodeB)と、セル10内に在圏する移動局装置(MS)1〜3と、コアネットワークに接続されたRNC4とによって構成される。
【0057】
そして、特に、この第5実施形態では、図13に示すように、上述した第4実施形態において無線基地局装置6に設けられていたセクタ管理部66が、RNC4側にセクタ管理部43として設けられているとともに、マルチキャスト制御管理部65は、データ要求の制御情報をRNC4に転送する機能と、RNC4からマルチキャストデータを転送すべきセクタを通知するセクタ情報を受信し、その情報に基づいて該当セクタにのみマルチキャストデータを転送する機能とを有することを特徴とする。
【0058】
すなわち、本実施形態に係るRNC4のセクタ管理部43は、各NodeBからマルチキャストグループが存在するか否かの内容を含むデータ要求制御情報を、データ送受信部41を介して受信するとともに、その情報に基づいてマルチキャストデータを転送すべきセクタを決定し、それをセクタ情報としてNodeBに転送する機能を有する。
【0059】
(動作)
以上の構成を有する第5実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。図14は、第5実施形態における移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【0060】
先ず、コアネットワークからマルチキャストデータが転送されると(S501)、RNC4内のマルチキャストデータ管理部42によりこのマルチキャストデータが受信され(S502)、セクタ管理部43は、NodeBからセクタ情報を取得する(S504)。このステップS504に先だって、NodeBでは、各セクタに在圏する移動局からデータ要求の制御情報を受信し、これをRNC4に転送する(S503)。ここでは、セクタ#1にMS1が在圏し、セクタ#2に在圏するMS2及び3がマルチキャストグループG1を形成しているので、無線送受信部61及び62がデータ要求の制御情報を受信する一方、無線送受信部63ではデータ要求の制御情報が受信されないこととなり、これに基づいて、マルチキャスト制御管理部65は、受信されたデータ要求制御情報をRNC4に転送する。
【0061】
そして、RNC4のセクタ管理部43では、この転送されたデータ要求制御情報に基づいて、マルチキャストデータを転送すべきセクタ#1と#2と決定し、そのセクタ情報をNodeBに転送する(S505〜S507)。
【0062】
また、RNC4では、セクタ情報を参照することによって(S508)、当該RNC4に接続されているNodeBが管理しているセクタを認識する(S509)。ここでは、セクタ#1〜#3がNodeBに管理されていると認識する。そして、データ送受信部41を通じて、認識されたセクタについて、NodeBに一つのマルチキャストデータを転送する(S510)。
【0063】
次に、マルチキャストデータをデータ受信部64により受信(S511)したNodeBでは、ステップS507で受信したセクタ情報に基づいて、マルチキャスト制御管理部65により、必要なセクタ数分、マルチキャストデータを複製する(S512)。ここでは、セクタ#1にMS1が在圏し、セクタ#2に在圏するMS2及び3がマルチキャストグループG1を形成しているので、これに基づいて、マルチキャスト制御管理部65は、マルチキャストデータを無線送受信部61と無線送受信部62とからセクタ#1及び#2に転送するように、2セクタ分の複製を行う。
【0064】
そして、それぞれの無線送受信部61及び62を通じて、複製されたマルチキャストデータを、それぞれのセクタ#1及び#2に転送する(S513)。
【0065】
このような本実施形態に係る移動通信システムによれば、同一基地局(NodeB)が複数のセクタ#1〜#3を管理している場合であっても、RNC4からは無線基地局装置6に一つのマルチキャストデータを送信すればよく、また、マルチキャストグループが存在しないセクタにはマルチキャストデータを転送しないため、無線リソースの節約をより適正に行うことができる。
【0066】
特に、この第5実施形態では、RNC4からNodeBにマルチキャストデータを転送する前に、RNC4において、制御情報により、セクタ内にMSやマルチキャストグループG1が在圏するか否かを判断し、これに基づいて、マルチキャスト送信が必要なセクタを管理するNodeBのみに、RNC4からマルチキャストデータの転送を行うため、より適切にリソースの節約を図ることができる。
【0067】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明の移動通信システム、移動通信方法、基地局装置及び無線制御装置によれば、マルチキャスト通信を行う際に、無線制御装置が複数のセクタを管理する基地局へ送信する場合、一つの基地局に対して一つのマルチキャストデータを送信し、基地局側で各セクタに複製して転送することにより、同一の基地局に対して同一のマルチキャストデータが重複して送信されるのを回避し、不要なリソースが消費されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る移動通信システムの全体図を示す説明図である。
【図2】第1実施形態に係る移動通信システムのセクタ構成を示す説明図である。
【図3】第1実施形態に係る移動通信システムの無線基地局装置及びRNCの機能を示すブロック図である。
【図4】第1実施形態における移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図5】第2実施形態に係る移動通信システムの無線基地局装置及びRNCの機能を示すブロック図である。
【図6】第2実施形態における移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図7】第3実施形態に係る無線基地局装置の機能を示すブロック図である。
【図8】第3実施形態に係る移動通信システムのRNCの機能を示すブロック図である。
【図9】第3実施形態における移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図10】第4実施形態に係る移動通信システムのセクタ構成を示す説明図である。
【図11】第4実施形態に係る無線基地局装置の機能を示すブロック図である。
【図12】第4実施形態における移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図13】第5実施形態に係る移動通信システムの無線基地局装置及びRNCの機能を示すブロック図である。
【図14】第5実施形態における移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
#1〜#3…セクタ
B1〜B3…アレイアンテナ
G1…マルチキャストグループ
1〜3…MS(移動局)
4…RNC(無線制御装置)
5…コアネットワーク
6…無線基地局装置
10…セル
41…データ送受信部
42…マルチキャストデータ管理部
43…セクタ管理部
61〜63…無線送受信部
64…データ受信部
65…マルチキャスト制御管理部
66…セクタ管理部
Claims (2)
- 各基地局が、1つ又は複数のセクタを管理しており、該1つ又は複数のセクタ内に在圏する複数の移動局に対して、マルチキャストデータを送信する移動通信システムであって、
各セクタを管理する基地局に関するセクタ情報と、各セクタに在圏する移動局から受信したマルチキャストデータを送信するように要求するための制御情報とに基づいて、該マルチキャストデータを転送すべきセクタを決定するように構成されているセクタ管理部と、
決定した前記セクタを管理する各基地局に対して、前記マルチキャストデータを1つずつ転送するように構成されているマルチキャストデータ管理部と、
前記基地局に設けられており、前記マルチキャストデータ管理部によって転送された前記マルチキャストデータを、前記セクタ管理部によって決定された前記セクタの数分複製し、該セクタ内に在圏する移動局に対して、複製された該マルチキャストデータを送信するように構成されているマルチキャスト制御管理部とを具備することを特徴とする移動通信システム。 - 各基地局が、1つ又は複数のセクタを管理しており、該1つ又は複数のセクタ内に在圏する複数の移動局に対して、マルチキャストデータを送信する移動通信方法であって、
各セクタを管理する基地局に関するセクタ情報と、各セクタに在圏する移動局から受信したマルチキャストデータを送信するように要求するための制御情報とに基づいて、該マルチキャストデータを転送すべきセクタを決定する工程と、
決定した前記セクタを管理する各基地局に対して、前記マルチキャストデータを1つずつ転送する工程と、
各基地局において、前記マルチキャストデータ管理部によって転送された前記マルチキャストデータを、前記セクタ管理部によって決定された前記セクタの数分複製し、該セクタ内に在圏する移動局に対して、複製された該マルチキャストデータを送信する工程とを有することを特徴とする移動通信方法。
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