JP3992147B2 - Repair method and structure of existing roof - Google Patents
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Description
本発明は、既設屋根の改修方法及び改修構造に関し、特に既に建造されて年月が経過して劣化した屋根の改修方法及び改修構造に関する。 The present invention relates to a repair method and a repair structure of an existing roof, and particularly to a repair method and a repair structure of a roof that has already been built and has deteriorated over time.
建造物を取り壊して、新たに建造物を新築すると、膨大な建築廃材が出る。近年、このような建築廃材を出さないようにすることが、環境対策上強く求められている。また、屋根だけを新たに建造しなおしても、やはり膨大な建築廃材が出る。また、新たな建造中は、当然のことながら当該建造物を使用することができず不便であった。
本発明の目的は、このような建築廃材が出ず、改修中も当該建造物を使用することができるようにすることにある。 An object of the present invention is to make it possible to use such a building even during renovation without generating such building waste.
上記目的を達成するために、本発明は、既設の屋根の表面に薄い繊維製の布を敷き、この敷かれた布の上に、当該布に含浸可能な防水性の上層樹脂をさらに塗布するとともに、この布に当該上層樹脂を含浸させ、この上層樹脂の含浸によって、当該樹脂が乾燥すると上記布が硬化されて強度が向上されるようにした。これにより、既設の屋根をそのまま使って、当該屋根の防水性及び強度を向上させることができ、建築廃材も出ず、既設の屋根を除去しないから、屋根改修中も当該建造物を使用することができる。 In order to achieve the above object, according to the present invention, a thin fiber cloth is laid on the surface of an existing roof, and a waterproof upper layer resin that can be impregnated into the cloth is further applied on the laid cloth. At the same time, the cloth was impregnated with the upper layer resin, and by impregnating the upper layer resin, the cloth was cured and the strength was improved when the resin was dried. As a result, the existing roof can be used as it is, and the waterproofness and strength of the roof can be improved, no building waste is produced, and the existing roof is not removed. Can do.
上層樹脂3または下層樹脂1をできるだけ少なくするため、これらの上層樹脂3または下層樹脂1の含浸量の少ない布2を用いた。この布2は、内部に独立気泡14を有していて、これらの上層樹脂3または下層樹脂1の含浸量が少なくなる。布2は、発泡ウレタンのようにクッション性を有するものではない。発泡ウレタン内の気泡は独立性のものではないため、上層樹脂3または下層樹脂1が簡単に浸透する。
In order to reduce the
(1) 屋根の改修方法
改修される屋根としては、材質はスレート、石綿(アスベスト)、石綿スレート、金属、焼き物、プラスチックなどの屋根、形状は板葺、瓦葺、草葺、波形、平坦、段差有り型、段差無し型の屋根、スタイルは瓦、折板、棒葺などの屋根、種々のものが考えられる。本発明はスレート屋根の改修に最適である。
屋根を改修する方法は以下の工程からなる。
(工程A)鉄骨T等で支えられた屋根Rの表面を清掃する。
(工程B)この清掃された屋根Rの表面の上に、布2及び繊維シート5に含浸可能な防水性で液体の下層樹脂1を塗布する(図1)。
(工程C)この下層樹脂1が塗布された屋根Rの表面に薄い繊維シート5を敷く。
(工程D)この薄い繊維シート5の上に繊維製の布2を敷く(図2)。
(工程E)この敷かれた布2の上に、当該布2に含浸可能な防水性で液体の上層樹脂3をさらに塗布する(図3)。
(工程F)この上層樹脂3が含浸された布2の表面に耐候性の表層樹脂4を塗布する(図4)。
なお、上記(工程A)の屋根Rの表面の清掃は省略可能である。
(1) Roof renovation method The roof to be refurbished is made of slate, asbestos (asbestos), asbestos slate, metal, pottery, plastic, etc., and the shape is plate, tile, grass, corrugated, flat, stepped type. There are various types of roofs, such as roofs without steps, and roofs such as tiles, folded plates, and rods. The present invention is optimal for slate roof refurbishment.
The method of repairing the roof consists of the following steps.
(Process A) The surface of the roof R supported by the steel frame T or the like is cleaned.
(Step B) On the surface of the cleaned roof R, a waterproof and liquid
(Step C) A thin fiber sheet 5 is laid on the surface of the roof R to which the
(Process D) A
(Step E) A waterproof and liquid
(Step F) A weather resistant
In addition, the cleaning of the surface of the roof R in the above (Step A) can be omitted.
上記工程Aにおける屋根Rを支えるものは、鉄骨Tのほか、鉄筋コンクリート、建築用ブロックなどでもよく、構造は対か耐火構造または準耐火構造でもよい。屋根Rの清掃は、箒掃き、水洗い、洗剤を使った洗浄、ジェット水流、洗浄機、たわしまたは電動ブラシなどを使った洗浄、ドライアイスの粒子を屋根Rの表面にぶつけて、屋根表面の汚れを剥がすドライアイスブラストの洗浄などのいずれでも良いし、これらの組み合わせでもよい。 What supports the roof R in the said process A may be a steel frame T, a reinforced concrete, a building block, etc., and a structure may be a pair fireproof structure or a semi-fireproof structure. Cleaning of the roof R involves sweeping, washing with water, washing with detergent, washing with a jet of water, washing machine, scrubber or electric brush, and the surface of the roof R by hitting dry ice particles against the surface of the roof R. Either dry ice blast cleaning or the like, or a combination of these may be used.
この清掃では乾燥工程も含まれ、この乾燥は、自然乾燥、天日、ヒ−ター、扇風機、送風機などのいずれでもよいし、これらの組み合わせでもよい。なお、水を使わない清掃では、この乾燥工程は不要であって、上記たわしまたは電動ブラシで水を使わない場合、箒掃き、ドライアイスブラストでは乾燥工程は不要である。 This cleaning includes a drying step, and this drying may be any of natural drying, sunlight, a heater, a fan, a blower, or the like, or a combination thereof. This cleaning process is not necessary for cleaning without using water, and when no water is used with the above-mentioned scrubber or electric brush, the drying process is not required for sweeping and dry ice blasting.
上記清掃は、省略可能である。この場合、屋根Rの表面のごみや屋根Rの素材の剥離物は除去されず、下層樹脂1または上層樹脂3で封じ込められる。これにより、屋根Rの表面のごみや屋根Rの素材の剥離物の飛散を防止できる。この屋根Rの素材が石綿、石綿スレート、重金属、塩化ビニル系樹脂など、場合によって有害な素材からなるときは、このような剥離物の飛散を防止できて、人間の健康及び環境に悪影響を与えることがない。
The cleaning can be omitted. In this case, the dust on the surface of the roof R and the exfoliation of the material of the roof R are not removed, but are encapsulated with the
このような石綿などの有害物の封じ込め/封入/飛散防止/破損防止/補強/保護は、建築物/施設の屋根のほか、建築物/施設の屋上床面、建築物/施設の天井/床の上面/下面/傾斜面、建築物/施設の垂直面/傾斜面の壁面、水平/垂直/傾斜の地中埋設/地上の土管/管/電柱/鉄柱/柱/塔/門/橋/道路/トンネルといった構造物の外表面/内表面などにも適用可能である。 Containment / enclosure / scattering prevention / breakage prevention / reinforcement / protection of harmful substances such as asbestos, roofs of buildings / facilities, roofs of buildings / facilities, ceilings / floors of buildings / facilities Top / bottom / slope, building / facility vertical / slope wall, horizontal / vertical / slope underground / ground earth pipe / pipe / electric pole / iron pole / pillar / tower / gate / bridge / road / Applicable to the outer surface / inner surface of a structure such as a tunnel.
実験によれば、このような清掃を行わない場合、清掃を行った場合に比べて、上記工程によって改修された既設屋根の強度の低下は無いまたは数%の低下にとどまり、強度上問題はなかった。このように清掃を行わなければ、上記工程によって有害な石綿の封じ込めが可能となり、本件発明を石綿封じ込め方法及び当該石綿封じ込め方法によって封じ込められた封じ込め構造としてとらえることもできる。 According to the experiment, when such cleaning is not performed, the strength of the existing roof repaired by the above process is not decreased or is only a few percent compared to the case where cleaning is performed, and there is no problem in strength. It was. If cleaning is not performed in this way, harmful asbestos can be contained by the above steps, and the present invention can be regarded as an asbestos containment method and a containment structure contained by the asbestos containment method.
上記工程Cの布2は、上記工程Bの下層樹脂1が乾燥する前に敷かれ、この布2に下層樹脂1も含浸する。この下層樹脂1は上記上層樹脂3と同じであるが、異なっていてもよい。この下層樹脂1と上層樹脂3は相互に浸透して混合する。例えば両者がともに水性または油性といった同じ性質であれば混合する。
The
なお、下層樹脂1と上層樹脂3は、後述する表層樹脂4と上層樹脂3のように、場合によって相互に浸透せず混合しなくてもよい。さらに、下層樹脂1または上層樹脂3のいずれか一方は塗布しないことも可能である。また、布2は下層樹脂1が乾燥してから敷かれてもよい。この場合の乾燥時間は数時間であって、完全に乾燥される。
Note that the
上記工程Dの上層樹脂3の塗布量または下層樹脂1及び上層樹脂3の塗布量は、布2の厚みと同じ、またはこの厚み未満もしくはこの厚みの数分の1となる量、またはこの厚みを越えるもしくはこの厚みの数倍となる量だけ塗布される。布2に十分にまたはある程度染み渡って十分にまたはある程度含浸される量だけ、上層樹脂3または下層樹脂1及び上層樹脂3が塗布される。上層樹脂3または下層樹脂1及び上層樹脂3の塗布体積は、後述するように布2の体積に対して、同じ乃至同じ未満になる。
The coating amount of the
上記工程Dの上層樹脂3は、布2の下面の上記屋根Rの表面に達するまで含浸される。この上層樹脂3が乾燥すると、上記布2が硬化されて改修屋根の強度が向上される。さらに、上層樹脂3によって布2が上記屋根Rに接着され、これによりさらに改修屋根の強度が向上する。
The
上記表層樹脂4は、上記上層樹脂3とは混合しない。これは表層樹脂4が上層樹脂3とは材質が異なることによる。例えば一方が水性、他方が油性である。このほか、上層樹脂3と表層樹脂4とが同じ油性または同じ水性といった同じ性質または同じ材質であっても、上層樹脂が乾燥した後に、表層樹脂が塗布されれば両者は混合しない。なお表層樹脂4は塗布しないことも可能である。
The
(2)上層樹脂3及び下層樹脂1の材質
上記上層樹脂3及び下層樹脂1の材質は、熱硬化性若しくは熱可塑性であり、または無発泡性または発泡性であり、防水性である。例えば、不飽和ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、不飽和/飽和アクリル樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリウレタンなどのほか、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレン、メタクリル樹脂、ポリカーボネード、ポリアミド、ポリアセタール、フッ素樹脂、これらの混合物などであるが、ナイロン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂が望ましく、不飽和ポリエステル樹脂がより望ましい。
(2) Material of the
これらの上層樹脂3及び下層樹脂1は、常温で液体、ゾル状またはゲル状であり、布2に十分に含浸できるものが選ばれる。布2に対する上層樹脂3(または/及び下層樹脂1)の含浸量は布2の体積の15%〜500%、望ましく25%〜250%、より望ましくは35%〜100%(同じ体積)、さらに望ましくは45%〜75%、またさらに望ましくは50%〜60%、例えば55%であり、布2の体積より少ないまたは越える量の上層樹脂3または/及び下層樹脂1が塗布されて含浸される。
These
この含浸によって布2を内蔵した上層樹脂3が強固になり屋根Rの強度を高めることができる。布2には後述する独立気泡14があるので、上層樹脂3(または/及び下層樹脂1)の含浸量が少なくて済む。上層樹脂3(または/及び下層樹脂1)の含浸量が布2の体積より少なくても、布2の独立気泡14によって、上層樹脂3(または/及び下層樹脂1)を布2の体積と同等または同等以上ぐらいに含浸させたのと同じ状態にすることができ、上層樹脂3(または/及び下層樹脂1)の塗布体積は布2の体積より少なくて済む。むろん、上層樹脂3(または/及び下層樹脂1)の塗布体積は布2の体積より多くてもよい。
By this impregnation, the
この上層樹脂3及び下層樹脂1の塗布及び含浸量は、密度(=比重)1.00〜1.20g/mlにおいて、布2の厚さ1mm(ミリメートル)当たり、及び1m2(平方メートル)当たり、0.3〜4.0kg(キログラム)、望ましくは1.0〜3.0kg、より望ましくは1.15〜2.3kg、さらに望ましくは1.5〜2.0kgである。この含浸によって布2を内蔵した上層樹脂3が強固になり屋根Rの強度を高めることができる。
The coating amount and impregnation amount of the
上層樹脂3及び下層樹脂1は油性または水性であるが、油性の方が防水性がよい。また、たとえ、水性であっても、上記表層樹脂4が油性で有れば改修屋根の防水性は達成される。この上層樹脂3及び下層樹脂1には場合によって硬化剤、着色料が添加される。具体的製品としてはユピカ4183APT、ユピカ4183PT(日本ユピカ株式会社製品)がよい。
The
また、上層樹脂3及び下層樹脂1の密度(=比重)は1.00〜1.20g/ml、望ましくは1.08〜1.14g/ml、より望ましくは1.10〜1.12であり、粘度は1.0〜9.0dPa・S、望ましくは1.5〜6.0dPa・S、より望ましくは2.0〜4.5dPa・Sであり、揺変度は1.0〜4.0、望ましくは1.5〜3.0であり、酸価は10〜25mgKOH/g、望ましくは12〜20mgKOH/gであり、固まるまでの時間であるゲルタイムは5〜75分、望ましくは9〜50分、より望ましくは15〜30分である。
Further, the density (= specific gravity) of the
上層樹脂3または下層樹脂1の発泡性または無発泡性の樹脂組成液を、布2に塗布して含浸させるには、刷毛またはローラによる塗布、スプレーによる吹き付けのほか、通常公知のサチュレータ、コータなどの方法が適用される。下層樹脂1の塗布によって、屋根R表面への布2の付着性/密封性を向上させることができる。
In order to apply the foamable or non-foamable resin composition liquid of the
上層樹脂3と下層樹脂1とは同じ成分同じ材質であるので、上層樹脂3と下層樹脂1との相互浸透性/相互親和性が向上し、上層樹脂3と下層樹脂1との間に不整合面が生じず、上層樹脂3と下層樹脂1との強度を向上させることができる。
Since the
(3)表層樹脂4の材質
上記表層樹脂4の材質は、熱硬化性若しくは熱可塑性であり、または無発泡性または発泡性であり、防水性である。例えば、不飽和ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、不飽和/飽和アクリル樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリウレタンなどのほか、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレン、メタクリル樹脂、ポリカーボネード、ポリアミド、ポリアセタール、フッ素樹脂、これらの混合物などであるが、ナイロン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂が望ましく、不飽和ポリエステル樹脂がより望ましい。また、オルソ系、イソフタル酸系、ビスフェノール系いずれでもよい。
(3) Material of
これらの表層樹脂4は、常温で液体、ゾル状またはゲル状であり、油性または水性であるが、油性の方が防水性がよく、上記上層樹脂3とは混合しない樹脂が選択される。表層樹脂4は、耐候性に優れ、長期にわたる直射日光、長期にわたる降雨/降雪/酸性雨、長期にわたる強風などに対する耐久性がよい。表層樹脂4は耐候性がよいため、変色/防水性の低下/変質といった劣化が生じにくく、クラック/傷/汚れといった破損が生じにくく、上記上層樹脂3及び/または下層樹脂1が含浸した布2を長期にわたって保護し、上層樹脂3及び/または下層樹脂1が含浸した布2が劣化したり破損したりするのを防ぐ。
These
エアーガンを用いて塗布する場合の表層樹脂4の粘度は6〜27ポイズ、望ましくは9〜18ポイズ、より望ましくは12〜15ポイズであり、揺変度は3.0〜9.0であり、望ましくは4.0〜7.5であり、より望ましくは4.5〜6.0であり、固まるまでの時間であるゲルタイムは7.5〜45分、望ましくは10〜30分、より望ましくは15〜25分である。この表層樹脂4は場合によって塗布しなくてもよい。
The viscosity of the
刷毛塗りまたはローラ塗りによって塗布する場合の表層樹脂4の粘度は12〜36ポイズ、望ましくは18〜27ポイズ、より望ましくは21〜24ポイズであり、揺変度は3.5〜7.5であり、望ましくは4.5〜6.5であり、より望ましくは5.0〜6.0であり、固まるまでの時間であるゲルタイムは7.5〜45分、望ましくは10〜30分、より望ましくは15〜25分である。この表層樹脂4は場合によって塗布しなくてもよい。
The viscosity of the
布2に塗布/含浸させた上層樹脂3の表面に、表層樹脂4の発泡性または無発泡性の樹脂組成液を塗布及び含浸するには、刷毛またはローラによる塗布、スプレーによる吹き付けなどが行われる。この表層樹脂4には場合によって硬化剤、着色料が添加される。具体的製品としてはユピカUG−510シリーズ、ユピカ4183(日本ユピカ株式会社製品)、ゲルコート(公進ケミカル株式会社製品)がよい。
In order to apply and impregnate the foamable or non-foamable resin composition liquid of the
上記上層樹脂3、下層樹脂1及び/または表層樹脂4の材質は、燃えにくい難燃性または不燃性である。特に表層樹脂4をこれら難燃性などにすると、上層樹脂3及び下層樹脂1を火災、その他の劣化または破損から守ることができる。
The material of the
上記上層樹脂3及び下層樹脂1は水性で、上記表層樹脂4は油性でもよい。これにより、屋根Rの表面を水洗いしたのち、乾燥を待たずに、又は乾燥工程を省略して、直ちに上層樹脂3または下層樹脂1を塗布できる。なお、上層樹脂3及び下層樹脂1は油性で、上記表層樹脂4は水性でもよい。
The
(4)布2の材質
上記布2は、織布または不織布の布またはマットであり、クッション性はない。この布2は、ポリエチレンテレフタレート製またはナイロン製などの合成樹脂製、玄武岩繊維、ガラス繊維、ホウ素繊維、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維、炭素繊維、アラミド繊維、鋼繊維などであり、上記不織布のフィラメント糸がポリエチレンテレフタレートまたはナイロンの合成樹脂で成形されたものである。発泡スポンジ状のものは、上層樹脂3及び下層樹脂1を含浸させても、強度が弱いため避けられるが、場合によって使用可能である。このような布2の中に上層樹脂3が十分に入り込み、布2を内蔵した上層樹脂3が強固になり屋根Rの強度を高めることができる。
(4) Material of
フィラメント糸から成形された不織布のフィラメント糸およびその交絡部が上記不織布の内部空隙の一部を埋める熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂によって被覆され、上記内部空隙の残りが上記上層樹脂3または/及び下層樹脂1の含浸を可能にする樹脂含浸許容空隙を形成し、上記熱硬化性樹脂発泡体または上記熱可塑性樹脂発泡体の内包する気泡が熱可塑性樹脂皮膜または熱硬化性樹脂被膜で包まれた独立気泡であり、上記樹脂含浸許容隙が布2の体積全体の20〜40容量%を占め、かさ密度が0.03〜0.06g/cm3である。
The filament yarn of the nonwoven fabric formed from the filament yarn and the entangled portion thereof are covered with a thermoplastic resin or a thermosetting resin that fills a part of the internal void of the nonwoven fabric, and the remainder of the internal void is the
図5において、11は合成繊維のフィラメント糸、12は上記フィラメント糸11の交絡部、13は上記フィラメント糸1およびその交絡部12を被覆している熱可塑性樹脂発泡体または熱硬化性樹脂発泡体であり、該発泡体13内には熱可塑性樹脂皮膜または熱硬化性樹脂被膜で包まれた多数の独立気泡14を内包している。15は上記発泡体13の間に形成される空隙であり、この空隙15内に二次加工時の熱硬化性樹脂溶液が含浸される。
In FIG. 5, 11 is a filament yarn of a synthetic fiber, 12 is an entangled portion of the
この発明の不織布を構成するフィラメント糸としては、通常の合成繊維、例えばポリエステル系、ポリアミド系、ポリアクリル系、ポリ塩化ビニル系、ポリオレフイン系などの熱可塑性合成樹脂から成形されたフィラメント糸、ポリフェノール系フィラメント糸、および金属、カーボン、チタン、ガラス、玄武岩などから成形された無機質フィラメント糸であるが、特に好ましいのはポリエチレンテレフタレートおよびナイロンから成型されたフィラメント糸である。上記フィラメント糸の単繊維の太さは0.5〜15デニール、好ましくは1〜5デニールである。 The filament yarn constituting the nonwoven fabric of the present invention includes ordinary synthetic fibers such as filament yarns formed from thermoplastic synthetic resins such as polyester-based, polyamide-based, polyacrylic-based, polyvinyl chloride-based, and polyolefin-based resins, and polyphenol-based fibers. Filament yarns and inorganic filament yarns formed from metal, carbon, titanium, glass, basalt, etc. are preferred, but filament yarns formed from polyethylene terephthalate and nylon are particularly preferred. The filament has a single fiber thickness of 0.5 to 15 denier, preferably 1 to 5 denier.
不織布はフィラメント糸をランダムに配列、重ね合わせ、必要に応じてニードルパチング、樹脂加工されたスパンボンド織物といわれるものである。不織布の厚みおよび目付重量は特に限定されないが、この発明を好適に達成するには厚み2〜6mm、目付重量50〜170g/m2が好ましい。 The nonwoven fabric is called a spunbonded fabric in which filament yarns are randomly arranged and overlapped, and needle patching or resin processing is performed as necessary. The thickness and weight per unit area of the nonwoven fabric are not particularly limited, but a thickness of 2 to 6 mm and a weight per unit area of 50 to 170 g / m @ 2 are preferred in order to suitably achieve the present invention.
不織布のフィラメント糸に被覆される熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂としては、ポリ酢酸ビニル・エチレン共重合体、ポリ酢酸ビニル・エチレン・アクリル三元共重合体、ポリアクリル酸エステル、ポリウレタン、メトキシ化ポリアミド、ポリエポキシド、不飽和ポリエステルなど、およびこれら樹脂の混合物が例示されるが、特にポリ酢酸ビニル・エチレン共重合体およびボリ酢酸ビニル・エチレン・アクリル三元共重合体は、二次加工時の樹脂含浸剤溶媒に対する浸透性および得られた布2の柔軟性が良いので好ましいものである。
The thermosetting resin or thermoplastic resin coated on the filament yarn of the nonwoven fabric includes polyvinyl acetate / ethylene copolymer, polyvinyl acetate / ethylene / acrylic terpolymer, polyacrylate, polyurethane, and methoxylation. Polyamide, polyepoxide, unsaturated polyester, etc., and mixtures of these resins are exemplified, but in particular, polyvinyl acetate / ethylene copolymer and vinyl acetate / ethylene / acrylic terpolymer are resins during secondary processing. This is preferable because it has good permeability to the impregnating solvent and flexibility of the obtained
上記ポリ酢酸ビニル・エチレン共重合体の共重合比は、酢酸ビニル/エチレン=60/40〜85/15(モル比)で、分子量が比較的低いものが好ましく、共重合体から成形された単独被膜の物埋的性質が引張強度10kg/cm3、伸度2200%、ガラス転移点が零下15℃程度のものが好適である。
The polyvinyl acetate / ethylene copolymer has a copolymerization ratio of vinyl acetate / ethylene = 60/40 to 85/15 (molar ratio), preferably having a relatively low molecular weight. It is preferable that the embedded property of the film is a tensile strength of 10 kg /
上記熱可塑性樹脂発泡体または熱硬化性樹脂発泡体中に内包されている独立気泡14は、後記する発泡性熱可塑性樹脂粒子の膨張により形成されるものであって、その平均直径は45〜135マイクロメートルが好ましく、平均直径が45マイクロメートル未満であると布2の厚みが小さく、比重が大きくなり、かつ樹脂含浸許容隙率が低下し、軽量にして高剛性の強化プラスチック(強化樹脂)が得られず、これに反し平均直径が135マイクロメートルを越えると独立気泡の破泡現象が生じ易く、圧縮弾性回復性が低下して好ましくない。
The
上記の独立気泡14が増大して布2の比重が0.03未満になると後記する樹脂含浸許容空隙が不足し、反対に独立気泡が減少して布2の比重が立0.06を超えると上記の樹脂含浸許容空隙が過大になり、いずれもこの発明の目的に使用できない。
When the above-mentioned
上記熱可塑性樹脂発泡体または熱硬化性樹脂発泡体には無機質中空球体を混在させることができる。この無機質中空球体としては、シラスパルーン、ガラスパルーン、ムライトとガラスの複合物などが例示され、そのうちシラスパルーンは二次加工時の寸法安定牲、強化プラスチック(強化樹脂)のねじ切り適性が良いので特に好適である。上記無機質中空球体の平均粒径は60〜80マイクロメートル、粒径範囲は10〜200マイクロメートルが好ましい。 An inorganic hollow sphere can be mixed in the thermoplastic resin foam or the thermosetting resin foam. Examples of the inorganic hollow sphere include shirasu paroon, glass paloon, mullite and glass composite, etc. Among them, shirasu paloon has particularly good dimensional stability at the time of secondary processing and threadability of reinforced plastic (reinforced resin). Is preferred. The average particle size of 60-80 micrometers of the inorganic hollow sphere, the particle size range is preferably 10 to 200 micrometers.
布2には、二次加工時に熱硬化性樹脂溶液または熱硬化性樹脂溶液が含浸される空隙を有しており、この空隙を樹脂含浸許容空隙と称す。この樹脂含浸許容空隙は、上記の熱硬化性樹脂発泡体の独立気泡14、もしくは独立気泡14が破泡して部分的に連通したものではなく、樹脂発泡体の間に三次元的に、かつ不織布表面に通ずるように形成された連通構造である。布2の全体積に対する樹脂含浸許容空隙の体積の百分比が樹脂含浸許容空隙率(以下空隙率と略称する)であり、下記の方法で測定算出される。
The
幅0.7cm、長さ40cmの試料を、基準線(40cc)まで水を入れたビユーレツトに、試料が水中に没するまで浸漬したときの基準線からの水面の増加量(ncc)を読み取り、10秒間放置して試料内に水が含浸された状態で試料を取り出したときの基準線からの水面の減少量(mcc)を読み取り、次式空隙率(%)={m/(m+n)}×100にて算出される。 Read the increase (ncc) of the water level from the reference line when the sample with a width of 0.7 cm and a length of 40 cm is immersed in a vial containing water up to the reference line (40 cc) until the sample is immersed in water. The amount of decrease (mcc) in the water surface from the reference line when the sample was taken out with the sample immersed in water for 10 seconds was read, and the following equation porosity (%) = {m / (m + n)} Calculated as x100.
布2の空隙率は20〜40%であり、空隙率が20%未満であると、布2の風合いが硬くなり二次加工樹脂含浸量が低くなりすぎて、硬質発泡ポリウレタン、硬質ポリ塩化ビニル板などの非含浸タイプの挙動に近似し、強化プラスチツク(強化樹脂)の曲げ弾性、曲げ強度、耐衝撃強度が低下して好ましくない。また空隙率が40%を越えると、布2の圧縮弾性回復性が低下し、保管中に体積が減少し、また二次加工時の樹脂含浸量が多くなって重くなり不経済となる。
The porosity of the
上記布2の空隙としては、パンチ加工によって、所定の大きさの穴を所定の面積比率で形成してもよい。例えば、直径0.5〜2mmほどの穴を0.25〜4cm2あたり1個ずつ、望ましくは直径0.75〜1.5mmほどの穴を0.5〜2cm2あたり1個ずつ、より望ましくは直径1mmほどの穴を1cm2あたり1個ずつ形成してもよい。このような穴によって、上記下層樹脂1または/及び上層樹脂3が非常に浸透し易くなる。
As the gap of the
この布2の製造法は以下の通りである。上記不織布に、上記熱硬化性街脂を含有した発泡性樹脂組成液を含浸した後、乾操して発泡と樹脂の架橋硬化とを同時に行なう。発泡性樹脂組成液は、上記の熱硬化性樹脂発泡性熱可塑性樹脂粒子、熱硬化性樹脂発泡性熱可塑性樹脂粒子、熱可塑性樹脂発泡性熱硬化性樹脂粒子または熱硬化性樹脂発泡性熱硬化性樹脂粒子、増粘剤およびPH調節剤(例えばアンモニア水)からなるエマルジョンである。
The manufacturing method of this
上記発泡性熱可塑性樹脂粒子等は、たとえばポリ塩化ビニリデン・アリロニトリル共重合体などの外皮物質にブタン、インプタンなどのガスを内包した粒状物質(例えば、松本油脂製薬株式会社製、商品名「ミクロパール」)であり、その他通常使用されている公知の発泡性粒状物質である。発泡性熱可塑性樹脂粒子の配合量は、例えばポリ酢酸ビニル・エチレン共重合体25〜35重量部に対して75〜65重量部が好ましい。 The foamable thermoplastic resin particles and the like are, for example, granular materials in which a gas such as butane and imptan is encapsulated in a shell material such as polyvinylidene chloride / allylonitrile copolymer (for example, trade name “Micropearl” manufactured by Matsumoto Yushi Seiyaku Co., Ltd.). ]) And other commonly used foamable granular materials that are commonly used. As for the compounding quantity of an expandable thermoplastic resin particle, 75-65 weight part is preferable with respect to 25-35 weight part of polyvinyl acetate ethylene copolymers, for example.
上記発泡性熱可塑性樹脂粒子等の配合量が75重量部を越えると樹脂の脱落が起こり、成型作業適性が悪くなり、また65重量部末満では空隙率が低下して好ましくない。なお発泡性樹脂組成液に前記の無機質中粒体を配合する場合は、その配合量は、ポリ酢酸ビニル・エチレン共重合体と発泡性熱可塑性樹脂粒子等との混合物100重量部に対して2〜15重量部が適当である。上記増粘剤はアクリル系その他公知のものが適当量配合される。 When the blending amount of the foamable thermoplastic resin particles and the like exceeds 75 parts by weight, the resin falls off, and the suitability for molding becomes worse, and when it is less than 65 parts by weight, the porosity is lowered, which is not preferable. In addition, when mix | blending the said inorganic medium body with a foamable resin composition liquid, the compounding quantity is 2 with respect to 100 weight part of mixtures of a polyvinyl acetate ethylene copolymer, a foamable thermoplastic resin particle, etc. ˜15 parts by weight is suitable. An appropriate amount of acrylic or other known thickener is blended.
上記上層樹脂3または下層樹脂1の発泡性または無発泡性の樹脂組成液を布2に塗布して含浸させるには、刷毛またはローラによる塗布、スプレーによる吹き付けのほか、通常公知のサチュレータ、コータなどの方法が適用される。上記組成液の含浸量は、布2の100重量部に対して50〜110重量部が適当であり、50重量部未満であると目的とする厚みを維持することができず、かつ所定の空隙率の布2が得られず、また110重量部を越えると布2の風合いが硬くなり、二次加工時の熱硬化性樹脂液の含浸量が低下し、剛性が低下し、さらに経済的ではない。この空隙または穿孔された穴に上層樹脂3が十分に入り込み、布2を内蔵した上層樹脂3が強固になり屋根Rの強度を高めることができる。
In order to apply the foamable or non-foamable resin composition liquid of the
含浸量の調節は、発泡化性または無発泡性の樹脂組成液の樹脂濃度、粘度、ドグタリアランス、ロールコータ回転比、マングル絞り率などで行なわれる。所定の含浸量の布2を加熱するには、通常の大型送風機、温風送風機、蒸気乾燥機、赤外線ヒータ、その他公知の乾燥機を使用することができる。
The amount of impregnation is adjusted by the resin concentration, viscosity, dog lance, roll coater rotation ratio, mangle squeezing ratio, etc. of the foamable or non-foamable resin composition liquid. In order to heat the
上記の構造を有する布2は、通常その厚みが0.1〜20mm、望ましくは0.2〜10mm、より望ましくは0.5〜5mm、さらに望ましくは1〜3mm、目付重量が5〜900g/m2、望ましくは10〜450g/m2、より望ましくは25〜270g/m2、さらに望ましくは50〜170g/m2であるが、上記の範囲のものに限定されるものではない。この布2には、パンチ加工などによって穿孔加工を施してもよい。
The
この発明の布2は、軽量にして圧縮弾性回復性が良好であり、従来の二次加工法、例えばハンドレイアツプ法、スプレイアツプ法、インジエクシヨンモ一ルデイング法、インジエクシヨンバキユームモールデイング法、引抜成型法が容易に適用できる。
The
上記布2は、織布でもよく、織り方は平織り、綾織り、シュス織り、どのような織り方でもよい。しかし、上記上層樹脂3または/及び下層樹脂1が含浸し易い材質でなくてはならない。十分に含浸しないと、上層樹脂3または/及び下層樹脂1が含浸した布2の強度が十分に発揮されないからである。上記布2の具体的製品としてはユピカマットのTシリーズ、MCタイプ(日本ユピカ株式会社製品)がよい。
The
(5)布2の形状
図6は、上記クッション性のない布2の形状を示す。布2の上面/表面には、所定間隔毎に複数の線(ライン)6が縦方向または横方向に描かれている。この線6に沿って、所定間隔毎に複数の穴7が打ち抜きなどによって開けられている。この穴7は、上記屋根R上に布2が敷かれるときに、上記屋根Rの表面/上面から突出している突起物Sが挿通/貫通する。これにより、屋根Rの改修作業で屋根Rの突起物Sが障害になったり、改修屋根の強度が突起物Sのところで低下してしまうことがなくなる。
(5) Shape of
上記線6は水性ペンまたは油性ペンで描かれたり、予め印刷されたり、布2と色の異なる太糸が縫いつけられたり織り込まれたり、種々の手法で形成される。この線6は、縦のみの平行線であるが、縦及び横の平行線/方眼線/碁盤目線であってもよい。この線6は点線、破線、間隔の大きい点などでのような形状でもよい。
The
上記線6は、石綿スレートなどの屋根Rの傾斜に沿った方向または屋根Rの波の条線方向(上記縦方向である。以下同じ)に形成され、線6の本数は1メートル当たり1〜500本、望ましくは2〜200本、より望ましくは2〜100本、さらに望ましくは3〜50本、またさらに望ましくは4〜10本形成される。この線6の間隔は、1000〜2mm、望ましくは500〜5mm、より望ましくは500〜10mm、さらに望ましくは350〜20mm、またさらに望ましくは350〜100mm、例えば350〜250mmである。
The said
上記線6は、場合によって、石綿スレートなどの屋根Rの傾斜と直交する方向または屋根Rの波の進行方向(上記横方向である。以下同じ)にも形成される。横方向の線6の本数及び間隔は上記縦方向の線と同じである。このような線6の間隔は、上記屋根Rの突起物Sの間隔と同じかまたは間隔より狭くなり、線6の数は突起物Sのライン数より多くなる。これにより、種々の間隔の突起物Sに最適な線6を選択できる。この線6は場合によって省略可能である。
In some cases, the
上記突起物Sは、ボルト及びナット、フックボルトの端、チャンネルボルトの端、パイプボルトの端、稲妻金具の端、U型ボルト、J型ボルト、釘、鉄座、フェルト座、パッキン、キャップ、その他の突起物である。この突起物Sが所定長さ以上突出している場合にのみ、上記穴7は形成されてもよく、釘など、所定長さ以上突出していない場合には、穴7は形成されなくてもよい。例えば、この突起物の突出量が、布2の厚さの0〜500%、望ましくは0〜250%、より望ましくは0〜100%、さらに望ましくは0〜50%、またさらに望ましくは0〜25%であれば、穴7は形成されない。
The protrusion S includes bolts and nuts, hook bolt ends, channel bolt ends, pipe bolt ends, lightning bolt ends, U bolts, J bolts, nails, iron seats, felt seats, packings, caps, Other protrusions. The
上記穴7は、プレス打ち抜きなどで形成される。布2が不織布のときは、予め不織布を製造するときに最初から穴7が形成されてもよい。この穴7は、突起物Sの間隔に合わせて、屋根Rの改修現場で形成されてもよい。この穴7は、上記線6に沿って所定間隔ごとに形成されている。横方向の線6があるときは、縦方向の線6と横方向の線6との交点に穴7が形成される。
The
図6の例では、縦方向の線6が312mm間隔で平行に形成され、横方向の線6は形成されず、穴7は線6に沿って800mm間隔で形成され、穴7は縦方向及び横方向に沿って等間隔で形成されている。この布2は縦1800mm、横1000mmの大きさである。
In the example of FIG. 6, the
図7は改修される屋根Rの断面を示す。この屋根Rは波形の石綿スレート屋根である。この屋根Rの突起物S(ボルトなど)は、横方向で260mm間隔、縦方向で800mm間隔に取り付けられている。屋根Rが波形であり、布2は横方向に波形に沿って敷かれるので、布2の穴7は横方向で312mm間隔、突起物Sは横方向で260mm間隔であっても、各穴7は各突起物S全てを確実に挿通させることができる。布2の穴7の間隔は、波形の屋根Rの突起物Sの直線間隔の105〜135%、望ましくは110〜130%、より望ましくは115〜125%、例えば120%に設定される。
FIG. 7 shows a cross section of the roof R to be repaired. This roof R is a corrugated asbestos slate roof. The protrusions S (bolts and the like) of the roof R are attached at intervals of 260 mm in the horizontal direction and at intervals of 800 mm in the vertical direction. Since the roof R is corrugated and the
この穴7には外方へ向かって数センチメートルの切れ目が形成されてもよい。この切れ目があれば、突起物Sの太さの変化に対応できる。この穴7の直径は、3〜100mm、望ましくは5〜75mm、より望ましくは10〜50mm、さらに望ましくは20〜30mmである。
This
図8は穴7の別の例を示す。このような穴7は、貫通した透孔ではなく、同心円状の複数の環状ミシン目で形成された仮の穴であってもよい。このような環状ミシン目の穴7は、突起物Sの複数種類の間隔及び大きさ/太さに合わせて、予め複数種類の間隔/大きさ/太さで形成されていてもよい。これにより、改修する屋根の突起物Sに合致する環状ミシン目の穴7のみを現場で選択して開けて貫通させ、屋根Rの改修を行うことができる。以上の線6及び/または穴7は次述する繊維シート5にも、場合によって形成される。
FIG. 8 shows another example of the
上記環状ミシン目の同心円の数は1つでもよいしまたはいくつでもよい。また、このような仮の穴7は、ミシン目以外に、布2の厚さが上記同心円に沿って薄くなったものでもよいし、容易に円状に穴7を形成できたり打ち抜いたり貫通できれば、どんな穴7でもよい。穴7の形状は、方形、多角形、長円、楕円、星形などどのような形状でもよい。上記切れ目も線形、「V」字形、「U」字形など、どのような形状でもよい。
The number of concentric circles of the circular perforation may be one or any number. In addition to the perforation, such a
(6)繊維シート5
上記繊維シート5は布2の下に敷かれる。この繊維シート5の材質は合成樹脂製、アラミド繊維、炭素繊維、玄武岩繊維またはガラス繊維であり、クッション性はない。不織布または織布いずれでもよく、織り方は平織り、綾織り、シュス織り、どのような織り方でもよい。この繊維シート5を布2の下に重ねると、下層樹脂1または/及び上層樹脂3が含浸した布2の強度が非常に増す。
(6) Fiber sheet 5
The fiber sheet 5 is laid under the
この樹脂が含浸した布2に上から圧力がかかると、やはり樹脂が含浸した繊維シート5に引っ張り応力が働くが、樹脂が含浸した繊維シート5は引っ張り応力に強いため、改修屋根の強度が向上する。この引っ張り応力に強い素材としては、玄武岩繊維またはガラス繊維が適しており、織り方は平織りが適している。
When pressure is applied to the
この繊維シート5は、下層樹脂1または/及び上層樹脂3が含浸する空隙または穿孔された穴を有しており、この空隙または穴は当該布2の体積の20〜40%を占めている。厚みは0.25〜20mm、望ましくは0.5〜10mm、より望ましくは0.75〜6mm、さらに望ましくは1〜3mm、目付重量が10〜900g/m2、望ましくは20〜450g/m2、より望ましくは30〜270g/m2、さらに望ましくは40〜170g/m2である。他の構造は上記布2と同じである。
The fiber sheet 5 has voids or perforated holes impregnated with the
この繊維シート5の引っ張り強さは、平織りのアラミド繊維及び炭素繊維で1500〜1700N(ニュートン)、平織りの玄武岩繊維で1400〜1540N(ニュートン)、平織りのガラス繊維で730〜1300N(ニュートン)であり、このときの伸び率はアラミド繊維及び炭素繊維で2.7〜3.0%、玄武岩繊維で2.2〜2.3%、ガラス繊維で1.3〜1.8%である。 The tensile strength of the fiber sheet 5 is 1500-1700 N (Newton) for plain-woven aramid fiber and carbon fiber, 1400-1540 N (Newton) for plain-woven basalt fiber, and 730-1300 N (Newton) for plain-woven glass fiber. The elongation at this time is 2.7 to 3.0% for aramid fibers and carbon fibers, 2.2 to 2.3% for basalt fibers, and 1.3 to 1.8% for glass fibers.
この繊維シート5には、上記下層樹脂1または/及び上層樹脂3が含浸するが、場合によって下層樹脂1または上層樹脂3を、この繊維シート5の上に、上述のように塗布してもよい。この場合、下層樹脂1と上層樹脂3とが異なる場合には、下層樹脂1と同じ樹脂が塗布されることが望ましい。また、この繊維シート5は、場合によって布2の上に敷かれてもよい。この場合でも繊維シート5の表面に下層樹脂1または/及び上層樹脂を塗布可能である。
The fiber sheet 5 is impregnated with the
(7)本発明の改修屋根の試験結果
本発明の既設屋根の改修方法及び改修構造によって、改修された屋根の強度は以下の様に強化された。この強度向上試験では、波形スレート屋根材を用い、既設の波形スレート屋根材の波条を横断する線条方向にわたって圧力を加えて破壊までの加圧力を計測した。改修前の既設の波形スレート屋根材の破壊強度は4.6KN(キロニュートン)、469.3kgfであったものが、本発明の改修を施すことによって、8.6KN(キロニュートン)、877.5kgf(キログラムフォース)と、2倍近い強度向上を達成でき、繊維シート5を省略しても、7.8KN(キロニュートン)、795.9kgf(キログラムフォース)と、かなり高い強度向上を達成できた。
(7) Test results of the repaired roof of the present invention The strength of the repaired roof was enhanced as follows by the repair method and the repair structure of the existing roof of the present invention. In this strength improvement test, corrugated slate roofing material was used, pressure was applied over the direction of the line across the corrugation of the existing corrugated slate roofing material, and the pressure applied until failure was measured. The breaking strength of the existing corrugated slate roofing material before the repair was 4.6 KN (kilonewton), 469.3 kgf, but by applying the repair of the present invention, 8.6 KN (kilonewton), 877.5 kgf (Kilogram force), nearly twice the strength improvement could be achieved, and even if the fiber sheet 5 was omitted, 7.8 KN (kilonewton) and 795.9 kgf (kilogram force) could be achieved.
また、上層樹脂3及び/または下層樹脂1が含浸した布2の、平坦な面に対する接着強度は、試験により以下の試験データが得られた。平面スレート屋根材に対して、上層樹脂3及び/または下層樹脂1が含浸した布2を、本発明の既設屋根の改修方法によって改修を行い、これを引き剥がすには、15.3kgf/cm2の力が必要であった。
Moreover, the following test data was obtained by the test about the adhesive strength with respect to the flat surface of the
これは上層樹脂3及び/または下層樹脂1が含浸した布2がスレート屋根面から剥がれたのではく、上層樹脂3及び/または下層樹脂1が含浸した布2にスレート屋根が接着したままスレート屋根材を破壊してまで、剥離が行われたのである。すなわち、上層樹脂3及び/または下層樹脂1が含浸した布2のスレート屋根材に対する接着強度は、スレート屋根材そのものの強度を大きく超えるほどのものであった。
This is because the
また、平面コンクリート材に対して、上層樹脂3及び/または下層樹脂1が含浸した布2を、本発明の既設屋根の改修方法によって改修を行い、これを引き剥がすには、32.0kgf/cm2の力が必要であった。
In addition, in order to repair a flat concrete material by impregnating the
これも上層樹脂3及び/または下層樹脂1が含浸した布2がコンクリート平面から剥がれたのではなく、上層樹脂3及び/または下層樹脂1が含浸した布2にコンクリート平面が接着したままコンクリート材を破壊してまで、剥離が行われたのである。すなわち、上層樹脂3及び/または下層樹脂1が含浸した布2のコンクリート平面に対する接着強度は、コンクリート材そのものの強度を大きく超えるほどのものであった。
The
以上のことから、本発明の既設屋根の改修方法及び改修構造により、以下の顕著な効果を達成できる。布2の厚さが薄く、含浸させる上層樹脂3及び/または下層樹脂1の比重も水に近くて軽いため、さらには樹脂1、3、4だけでなく、この樹脂の中に軽い繊維製の布2を内蔵させているので、改修構造全体の重量は1.0〜1.6kg/m2、平均で1.3kg/m2という軽さであって、屋根への荷重負担が小さい。
From the above, the following remarkable effects can be achieved by the repair method and the repair structure of the existing roof of the present invention. Since the thickness of the
また、上層樹脂3及び/または下層樹脂1は早く硬化するので、改修工事を短期間で行うことができる。上述のように屋根の強度向上及び屋根への接着強度が大きいため、耐久性にすぐれ、20年以上、場合によって25〜30年以上の耐久性が得られ、改修の回数が少なくて済む。
In addition, since the
さらに、上層樹脂3及び/または下層樹脂1または表層樹脂4は、スレート屋根などの屋根そのものの表面より滑りにくいため、工事中または点検中でも滑りにくく、作業中の滑り落ち防止の効果が高い。また、上層樹脂3及び/または下層樹脂1または表層樹脂4は、防水性であることと上記強度向上及び高い接着強度のため、水が浸入しにくく、雨漏りの改善にも効果が大きく、改修後も雨漏りが非常に発生しにくい。
Furthermore, since the
さらに、本発明の既設屋根の改修方法及び改修構造は、布2の下面と上面とに上層樹脂3及び/または下層樹脂1または表層樹脂4という同じ樹脂素材が形成されている。したがって、本発明の既設屋根の改修方法によって改修した後、何年か経過後、この改修屋根の上にさらに同じ方法で屋根を改修する場合にも、樹脂同志が混合接合され、接合面における親和性がよく、やはり強固に改修屋根を上乗せすることができる。この場合、改修屋根を上乗せする前に、改修屋根の表面を清掃/洗浄するだけでよい。
Further, in the repair method and the repair structure of the existing roof according to the present invention, the same resin material as the
本発明は、上記実施例に限定されず、種々変更可能である。例えば、本発明は、工場、スポーツ施設、公共施設などの大きな施設の屋根の改修に最適であるが、改修される屋根は、スレート屋根に限られずどのような屋根でもよい。 The present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made. For example, the present invention is most suitable for repairing the roof of a large facility such as a factory, a sports facility, or a public facility, but the roof to be repaired is not limited to a slate roof, and may be any roof.
また、本発明の改修方法によって改修されるものは、アーケードの屋根、ビルディングの屋上の床面、ドーム型屋根、プレハブ工法による住宅の屋根、木造家屋の屋根、鉄筋コンクリート建造物の屋根/屋上床面などといった建築物/施設の屋根のほか、建築物/施設の屋上床面、建築物/施設の天井/床の上面/下面/傾斜面、建築物/施設の垂直面/傾斜面の壁面、水平/垂直/傾斜の地中埋設/地上の土管/管/電柱/鉄柱/柱/塔/門/橋/道路/トンネルといった構造物の外表面/内表面などにも適用可能である。 In addition, the renovation method of the present invention includes an arcade roof, a rooftop surface of a building, a dome-shaped roof, a roof of a prefabricated house, a roof of a wooden house, a roof of a reinforced concrete structure / a rooftop floor In addition to building / facility roofs, etc., buildings / facility rooftops, buildings / facility ceilings / floor top / bottom / slopes, buildings / facility vertical / slope surfaces, horizontal It can also be applied to the outer surface / inner surface of a structure such as / vertical / inclined underground burial / ground soil pipe / pipe / electric pole / iron pole / pillar / tower / gate / bridge / road / tunnel.
垂直面に下層樹脂1、上層樹脂3または表層樹脂4を塗布するときは、上から下に掛けて塗布していけばよく、布2を敷くとき布2を壁面に仮留めまたはピン留めすればよい。また水平面の下面に下層樹脂1、上層樹脂3または表層樹脂4を塗布するときは、スプレーガンなどで吹き付け、布2を敷くとき、薄い布2を選択し、下層樹脂1の接着性によって、布2を下面に付着させることができる。
When the
(8)他の発明の効果
[1]既設の屋根の上に薄い繊維製の布を敷き、この敷かれた布の上に、当該布に含浸可能な防水性で液体の上層樹脂をさらに塗布するとともに、この布に当該上層樹脂を当該布の下面の上記屋根の表面に達するまで含浸させ、この上層樹脂が乾燥すると、上記布が硬化されて強度が向上されるとともに、上層樹脂が含浸した布が上記屋根に接着されることを特徴とする既設屋根の改修方法。これにより、屋根の防水性及び強度を向上させることができ、建築廃材も出ず、既設の屋根を除去しないから、屋根改修中も当該建造物を使用することができる。
(8) Effects of other inventions [1] A thin fiber cloth is laid on an existing roof, and a waterproof and liquid upper layer resin that can be impregnated into the cloth is further applied on the laid cloth. At the same time, the cloth is impregnated with the upper layer resin until it reaches the surface of the roof on the lower surface of the cloth, and when the upper layer resin is dried, the cloth is cured and the strength is improved, and the upper layer resin is impregnated. A method for repairing an existing roof, characterized in that a cloth is bonded to the roof. Thereby, the waterproofness and strength of the roof can be improved, no building waste is produced, and the existing roof is not removed, so that the building can be used even during roof repair.
[2]上記請求項1の既設屋根の改修方法によって改修された屋根の改修構造。これにより、屋根の防水性及び強度を向上させることができ、建築廃材も出ず、既設の屋根を除去しないから、屋根改修中も当該建造物を使用することができる。
[2] A roof refurbishment structure refurbished by the method for refurbishing an existing roof according to
[3]上記上層樹脂は、熱硬化性であり、または無発泡性であり、常温で液体であり、ナイロン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂が望ましく、不飽和ポリエステル樹脂がより望ましく、上記上層樹脂の上記布に対する含浸量は布の体積の15%〜500%、望ましく25%〜250%、より望ましくは35%〜100%(同じ体積)、さらに望ましくは45%〜75%である請求項1記載の既設屋根の改修方法。この上層樹脂の含浸によって、布を内蔵した上層樹脂が強固になり屋根の強度を高めることができる。また、布に独立気泡があると、上層樹脂の含浸量が少なくて済み、上層樹脂の塗布体積は布の体積より少なくて済むことがある。 [3] The upper layer resin is thermosetting or non-foaming, liquid at room temperature, preferably a nylon resin, an epoxy resin, or a polyester resin, more preferably an unsaturated polyester resin, The impregnation amount for the cloth is 15% to 500%, desirably 25% to 250%, more desirably 35% to 100% (same volume), and further desirably 45% to 75% of the volume of the cloth. To repair existing roofs. By this impregnation with the upper layer resin, the upper layer resin containing the cloth becomes stronger and the strength of the roof can be increased. Further, if the cloth has closed cells, the amount of impregnation of the upper layer resin may be small, and the application volume of the upper layer resin may be smaller than the volume of the cloth.
[4]上記上層樹脂は、布の体積を越える、未満のまたは同じ量の上層樹脂が塗布されて含浸され、上記上層樹脂の塗布及び含浸量は、比重1.00〜1.20において、布の厚さ1mm当たり及び1m2当たり、0.3〜4.0kg、望ましくは1.0〜3.0kg、より望ましくは1.15〜2.3kg、さらに望ましくは1.5〜2.0kgであることを特徴とする請求項1または3記載の既設屋根の改修方法。布の体積を越える量の上層樹脂が塗布されて含浸されるので、布を内蔵した上層樹脂が強固になり屋根の強度を高めることができる。
[4] The upper layer resin is impregnated with less than or the same amount of upper layer resin that exceeds the volume of the cloth, and the upper layer resin is applied and impregnated at a specific gravity of 1.00 to 1.20. The thickness is 0.3 to 4.0 kg, preferably 1.0 to 3.0 kg, more preferably 1.15 to 2.3 kg, and even more preferably 1.5 to 2.0 kg per 1 mm thickness and 1 m @ 2. The method for refurbishing an existing roof according to
[5]上記布は織布または不織布であり、クッション性はなく、上記上層樹脂が含浸する空隙または穿孔された穴を有しており、この空隙または穴は当該布の体積の20〜40%を占めており、厚みは0.1〜20mm、望ましくは0.2〜10mm、より望ましくは0.5〜5mm、さらに望ましくは1〜3mm、目付重量が5〜900g/m2、望ましくは10〜450g/m2、より望ましくは25〜270g/m2、さらに望ましくは50〜170g/m2である請求項1、3または4記載の既設屋根の改修方法。この空隙または穿孔された穴に上層樹脂が十分に入り込み、布を内蔵した上層樹脂が強固になり屋根の強度を高めることができる。
[5] The fabric is a woven fabric or a non-woven fabric, has no cushioning properties, and has a void or a perforated hole impregnated with the upper layer resin, and the void or the hole is 20 to 40% of the volume of the fabric. The thickness is 0.1 to 20 mm, preferably 0.2 to 10 mm, more preferably 0.5 to 5 mm, still more preferably 1 to 3 mm, and the weight per unit area is 5 to 900 g / m <2>, preferably 10 to 10 mm. The method for refurbishing an existing roof according to
[6]上記布は、ポリエチレンテレフタレート製またはナイロン製などの合成樹脂製、玄武岩繊維またはガラス繊維であり、上記不織布のフィラメント糸がポリエチレンテレフタレートまたはナイロンの合成樹脂で成形されたものであることを特徴とする請求項1、3、4または5記載の既設屋根の改修方法。これにより、布の中に上層樹脂が十分に入り込み、布を内蔵した上層樹脂が強固になり屋根の強度を高めることができる。
[6] The cloth is made of synthetic resin such as polyethylene terephthalate or nylon, basalt fiber or glass fiber, and the filament yarn of the nonwoven fabric is formed of polyethylene terephthalate or nylon synthetic resin. The method for repairing an existing roof according to
[7]上記布が敷かれる前に、上記清掃された屋根の表面に防水性の下層樹脂を塗布し、 この下層樹脂が乾燥する前に、この塗布された下層樹脂の上に上記薄い繊維製の布が敷かれることを特徴とする請求項1、3、4、5または6記載の既設屋根の改修方法。この下層樹脂によって、屋根R表面への布の付着性/密封性を向上させることができる。
[7] Before the cloth is laid, a waterproof lower layer resin is applied to the surface of the cleaned roof, and before the lower layer resin is dried, the thin fiber is formed on the applied lower layer resin. The method of repairing an existing roof according to
[8]上記上層樹脂と下層樹脂は同じものであることを特徴とする請求項7記載の既設屋根の改修方法。上層樹脂と下層樹脂との相互浸透性/相互親和性が向上し、上層樹脂と下層樹脂との間に不整合面が生じず、上層樹脂と下層樹脂との強度を向上させることができる。
[8] The method for repairing an existing roof according to
[9]上記上層樹脂が含浸された布の表面に、当該上層樹脂と混合しない耐候性の表層樹脂が塗布され、これにより上層樹脂及び/または下層樹脂が含浸した布を保護して劣化または破損するのを防ぐことを特徴とする請求項1、3、4、5、6、7または8記載の既設屋根の改修方法。この表層樹脂によって、下層樹脂、布及び上層樹脂を保護して、劣化を防ぐことができる。
[9] the surface of the fabric top layer resin is impregnated, weather resistance of the surface layer resin not mixed with the upper layer resin is applied, degradation or thereby protecting the upper layer resin and / or the lower tree cloth fat impregnated 9. The method of repairing an existing roof according to
[10]上記布の下には繊維シートが敷かれ、この繊維シートには、上記上層樹脂または下層樹脂が含浸され、この繊維シートの材質は合成樹脂製、アラミド繊維、炭素繊維、玄武岩繊維またはガラス繊維であり、クッション性はないことを特徴とする請求項1、3、4、5、6、7、8または9記載の既設屋根の改修方法。これにより、下層樹脂または上層樹脂が含浸した布の強度が非常に増す。
[10] A fiber sheet is laid under the cloth, and the fiber sheet is impregnated with the upper layer resin or the lower layer resin. The material of the fiber sheet is made of synthetic resin, aramid fiber, carbon fiber, basalt fiber or The method for repairing an existing roof according to
[11]上記布を敷く前に、上記屋根の表面を清掃しない、または清掃することを特徴とする請求項1、3、4、5、6、7、8、9または10記載の既設屋根の改修方法。清掃をしなければ、屋根が石綿などの有害物からなるとき、有害物の飛散を防止でき、有害物を封じ込めることができる。清掃をすれば、下層樹脂、布または上層樹脂の屋根への付着性を向上させることができる。
[11] The surface of the roof is not cleaned or cleaned before the cloth is laid, wherein the existing roof according to
[12]上記布には所定間隔ごとに穴が形成されており、この穴には上記屋根の突起物が挿通されることを特徴とする請求項1、3、4、5、6、7、8、9、10または11記載の既設屋根の改修方法。これにより、屋根の突起物を避けて改修を行うことができ、突起物の箇所で改修屋根の強度が低下することがない。 [12] A hole is formed in the cloth at predetermined intervals, and the protrusion of the roof is inserted into the hole. 1, 2, 4, 5, 6, 7, 8. A method for repairing an existing roof according to 8, 9, 10 or 11. Thereby, it can repair by avoiding the protrusion of a roof, and the intensity | strength of a repair roof does not fall in the location of a protrusion.
[13]上記突起物の複数の大きさまたは複数の間隔に合わせて、上記布の穴は形成され、貫通が容易であることを特徴とする請求項1、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12記載の既設屋根の改修方法。これにより、突起物がどのような大きさ/太さ/間隔でも、屋根表面に布を確実に隙間無く敷き詰めることができる。 [13] The hole of the cloth is formed in accordance with a plurality of sizes or a plurality of intervals of the protrusion, and the penetration is easy. , 8, 9, 10, 11 or 12. The method for repairing an existing roof. As a result, regardless of the size / thickness / interval of the protrusions, the cloth can be reliably spread without any gaps on the roof surface.
既設の屋根の表面に薄い繊維製の布を敷き、この敷かれた布の上に、当該布に含浸可能な防水性の上層樹脂をさらに塗布するとともに、この布に当該上層樹脂を含浸させ、この上層樹脂の含浸によって、当該樹脂が乾燥すると上記布が硬化されて強度が向上されるようにした。したがって、既設の屋根をそのまま使って、当該屋根の防水性及び強度を向上させることができ、建築廃材も出ず、既設の屋根を除去しないから、屋根改修中も当該建造物を使用することができるなどの効果を奏する。 A thin fiber cloth is laid on the surface of the existing roof, and a waterproof upper layer resin that can be impregnated into the cloth is further applied on the spread cloth, and the upper layer resin is impregnated into the cloth, By impregnating the upper layer resin, when the resin dries, the cloth is cured and the strength is improved. Therefore, the existing roof can be used as it is, and the waterproofness and strength of the roof can be improved, no building waste is produced, and the existing roof is not removed. There are effects such as being able to.
1…下層樹脂
2…布
3…上層樹脂
4…表層樹脂
5…繊維シート
6…線
7…穴
11…合成繊維のフィラメント糸
12…交絡部
13…熱可塑性樹脂発泡体または熱硬化性樹脂発泡体
14…独立気泡
15…空隙。
DESCRIPTION OF
Claims (7)
この敷かれた布の上に、当該布に含浸可能な防水性で液体の上層樹脂をさらに塗布するとともに、この布に当該上層樹脂を当該布の下面の上記屋根の表面に達するまで含浸させ、
この上層樹脂を乾燥させて、上記布を硬化させ強度が向上されるとともに、上層樹脂が含浸した布を上記屋根に接着させることであって、
上記布には所定間隔ごとに穴が形成されており、この穴には上記屋根の突起物を挿通させることを特徴とする既設屋根の改修方法。 Lay a thin fiber cloth on the existing roof,
On the laid cloth, a waterproof and liquid upper layer resin that can be impregnated into the cloth is further applied, and the upper layer resin is impregnated on the cloth until reaching the roof surface on the lower surface of the cloth,
The upper layer resin is dried, the strength to cure the said fabric is improved, the fabric top layer resin is impregnated the method comprising adhering to the roof,
A method of repairing an existing roof, wherein holes are formed in the cloth at predetermined intervals, and the protrusions of the roof are inserted into the holes .
この敷かれた布の上に、当該布に含浸可能な防水性で液体の上層樹脂をさらに塗布するとともに、この布に当該上層樹脂を当該布の下面の上記屋根の表面に達するまで含浸させ、
この上層樹脂を乾燥させて、上記布を硬化させ強度が向上されるとともに、上層樹脂が含浸した布を上記屋根に接着させることであって、
上記屋根の突起物の複数の大きさまたは複数の間隔に合わせて、穴が上記布に形成され、この穴には上記屋根の突起物が挿通され貫通が容易であることを特徴とする既設屋根の改修方法。 Lay a thin fiber cloth on the existing roof,
On this laid cloth, while further applying a waterproof and liquid upper layer resin that can be impregnated into the cloth, the cloth is impregnated with the upper layer resin until it reaches the surface of the roof on the lower surface of the cloth,
The upper layer resin is dried, the strength to cure the said fabric is improved, the fabric top layer resin is impregnated the method comprising adhering to the roof,
An existing roof characterized in that holes are formed in the cloth in accordance with a plurality of sizes or a plurality of intervals of the protrusions of the roof, and the protrusions of the roof are inserted into the holes so that penetration is easy. Repair method.
この敷かれた布の上に、当該布に含浸可能な防水性で液体の上層樹脂をさらに塗布するとともに、この布に当該上層樹脂を当該布の下面の上記屋根の表面に達するまで含浸させ、
この上層樹脂を乾燥させて、上記布を硬化させ強度が向上されるとともに、上層樹脂が含浸した布を上記屋根に接着させることであって、
上記布の繊維は平均直径45乃至135マイクロメートルの多数の独立気泡を有していて、布の比重が0.03乃至0.06であることを特徴とする既設屋根の改修方法。 Lay a thin fiber cloth on the existing roof,
On the laid cloth, a waterproof and liquid upper layer resin that can be impregnated into the cloth is further applied, and the upper layer resin is impregnated on the cloth until reaching the roof surface on the lower surface of the cloth,
The upper layer resin is dried, the strength to cure the said fabric is improved, the fabric top layer resin is impregnated the method comprising adhering to the roof,
A method for refurbishing an existing roof, wherein the fibers of the cloth have a number of closed cells having an average diameter of 45 to 135 micrometers, and the specific gravity of the cloth is 0.03 to 0.06 .
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