JP3991947B2 - 2種類のパリティと複数のデータ復旧方式とを有するディスクアレイ装置 - Google Patents

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本発明は、コンピュータシステムで使用される記憶装置およびストレージシステム、特にディスクアレイ装置に関する。
今日のコンピュータおよびネットワークの発達により、日々、様々な情報が飛び交っており、コンピュータシステムにおける記憶装置、いわゆるストレージシステムの重要性が高まっている。
ストレージシステムにおいて、情報の記録には主に磁気ディスク装置が使用されているが、情報の喪失を避けるために、ディスクアレイを構成することが一般的になっている。
ディスクアレイ、もしくはディスクアレイ装置は、複数の磁気ディスクにデータを分散して記録し、さらに、磁気ディスク障害時にデータを復旧するために、冗長データを記録する。ディスクアレイ装置の構成は、RAID(Redundant Array of Independent Disks)と呼ばれる形式で分類されており、データの分散方法および冗長データの記録方式により、RAID0からRAID5までの6種類に分類されている。6種類の中で、大容量と高可用性とを両立させる構成として、RAID5が知られている。
RAID5は、n(正整数)台のドライブを1組にしたストライピンググループを形成し、(n−1)台の磁気ディスク上の記憶領域にデータを記録し、残る1台の磁気ディスク上の記憶領域にパリティデータを記録する方式であり、パリティデータを記録するパリティ領域が各磁気ディスク上に分散して存在していることが特徴である。
ディスクアレイ装置では、1台の磁気ディスクに障害が発生しても、他の磁気ディスクのデータおよびパリティデータを用いて、障害が発生した磁気ディスク上のデータを復旧することが可能である。そのため、RAID構成されているディスクアレイ装置は、RAID構成されていない通常の磁気ディスク装置に比べて、高い可用性を有している。
しかし、今日、大規模データベースなど、ストレージシステムの容量が増大し、ストレージシステムの停止が大きな機会損失に繋がるようになると、ストレージシステムには、より高い可用性が要求されるようになっている。
これら高可用性の要求に対しては、障害が発生しないこと以上に、障害発生時に迅速な復旧が可能であることが必要である。
ディスクアレイ装置で、1つの磁気ディスクに障害が発生した場合、その磁気ディスクを使用不可にし、障害が発生した磁気ディスクと同じストライピンググループに属する磁気ディスクを用いて、障害が発生した磁気ディスクに対するアクセスを代替する。このとき、障害が発生した磁気ディスクは、”縮退”されたという。
次に、障害が発生した磁気ディスクを交換し、障害が発生した磁気ディスクと同じストライピンググループに属する磁気ディスクを用いて、交換した磁気ディスク上に、元の磁気ディスクと同じデータを書き込むことを、”復旧”と呼ぶ。
1台の磁気ディスクが縮退した時、縮退した磁気ディスクと同じストライピンググループに属する他の磁気ディスクに障害が発生した場合に二重障害となるため、縮退した磁気ディスクのデータを復旧することが不可能となり、データ消失となる。
二重障害が発生する可能性は、最初の縮退が発生してから復旧が完了するまでの時間間隔で決定する。一般に、障害から回復するのに掛かる平均時間間隔をMTTR(Mean Time To Repair)と呼ぶ。MTTRの大きなディスクアレイ装置は、復旧に時間がかかるディスクアレイ装置であり、二重障害が発生しやすいディスクアレイ装置である。
MTTRを下げるためには、復旧にかかる時間を減らせばよい。単純な方法として、”スペアディスク”を用いる方法が考えられている。スペアディスクは、ディスクアレイ装置に予め未使用の磁気ディスクを実装しておき、何れかの磁気ディスクに障害が発生した場合は、当該磁気ディスクを縮退すると同時に、スペアディスク上に、障害が発生した磁気ディスク上のデータを復旧することで、磁気ディスクの交換なしに、ストライピンググループの冗長性を回復する方法である。
図12および図13は、従来技術に基づく、RAID5構成のディスクアレイ装置の構成図である。
図12で、ディスクアレイ装置1は、複数の磁気ディスク130〜134,136を有し、内部バス40〜44,46を用いて、ディスクアレイコントローラ5に接続する。ディスクアレイコントローラ5は、外部バス6で上位装置と接続される。磁気ディスク130の内部は記憶領域1300〜1306に分割され、各々データD00,パリティデータP1,データD32,データD23,データD14,データD05,パリティデータP6が記録されている。磁気ディスク131〜134については、図中の符号を参照。磁気ディスク136は、全て予備領域の磁気ディスクであり、ホットスペアと呼ばれる。
図12で、ストライピンググループ20〜26は、パリティデータの整合性を示すもので、第1ストライピンググループ20のパリティデータP0は、ストライピンググループ20内のデータD00,D10,D20,D30より数学的に求められたものである。ストライピンググループ21〜26についても同様である。
図12より、パリティデータP0〜P6の記憶領域が、磁気ディスク130〜134に均等に割り当てられていることが確認される。
図13は、磁気ディスク133が縮退したときの、データ復旧方式を示した図である。
図13で、従来技術であるRAID5では、データ復旧方式が1通りしかないため、残りの全ての磁気ディスク130〜132,134を、データ復旧で使用する必要がある。
さらに可用性を高めるために、ディスクアレイ装置の冗長性を増す構成が考案されている。これらは、RAID6やダブルパリティ,RS(Reed−Solomon)−RAIDなどと呼ばれている。非特許文献1では、磁気ディスク2台の縮退を復旧し得るディスクアレイ装置の構成法が示されている。
しかし、如何なる高可用性を持つ構成であっても、縮退した磁気ディスクのデータ復旧に掛かる時間が増大すれば、二重障害,三重障害が発生する確率が増加し、復旧不能障害へと発展する可能性があるという問題がある。これは、以下のように説明される。
一般的な装置の信頼性を表す指標に、MTBF(Mean Time Between Failures)がある。これは、単一障害が発生してから、次に障害が発生するまでの平均時間間隔と定義されている。MTBFが高い装置は障害が発生してから次の障害が発生するまでの時間間隔が十分に長いため、修理や交換に必要な時間が確保できる。しかるに、修理や交換そのものに時間が掛かる場合、交換作業時間内にMTBFの時間が経過してしまう可能性がある。そのため、修理に掛かる時間、すなわちMTTRがMTBFより小さい必要がある。
MTTR<MTBF
実際には、MTBFは、MTTRに比べて十分に大きな数であるように構成されているが、障害発生は確率事象であるため、MTBFが十分に大きな数であるからといって、修理中の障害、すなわち二重障害が発生しないとは言えない。修理中の障害発生確率を下げるためには、MTTRを下げる工夫が必要である。
ディスクアレイ装置においてMTTRを下げるためには、データ復旧にかかる時間を短縮すればよい。
James S.Plank,「A Tutorial on Reed−Solomon Coding for Fault−Tolerance in RAID−like Systems」(Software−Practice and Experience,Volume 27,Number 9,September 1997,page995−1012)
ディスクアレイ装置におけるデータ復旧には、縮退した磁気ディスクが属するストライピンググループの他の全ての磁気ディスクのデータおよびパリティデータが必要である。
例えば、データディスク4台,パリティディスク1台で構成されるRAID5のストライピンググループでは、1つのデータディスクに障害が発生した場合、他の3台のデータディスクおよび1台のパリティディスク、計4台の全てのデータおよびパリティデータが、復旧のために必要である。また、縮退した磁気ディスクに対するアクセス要求にも対応せねばならず、その場合も同様に、3台のデータディスクおよび1台のパリティディスク上のデータおよびパリティデータが必要である。
結局、1つの磁気ディスクが縮退すると、その磁気ディスクが属するストライピンググループに対する負荷が増大し、そのストライピンググループに属する正常な磁気ディスクに対する通常アクセスに対しても、遅延などの影響を与える。
単純な解決法として、データ復旧処理を遅延させ、正常な磁気ディスクに対する負荷を軽減する方法があるが、この方法では復旧に時間がかかるため、MTTRが増大するという明確な問題点がある。これらの問題点は、RAID6など、より高い可用性をもつディスクアレイ装置の構成でも同様である。
また、ディスクアレイ装置や磁気ディスクに対する負荷は、上位装置からの要求により変化するため、ディスクアレイ装置で如何なる対策を施しても、上位装置側のアクセス要求の偏りに起因する、特定の磁気ディスクに対する負荷集中を完全に排除することは困難である。
データ復旧中のあるストライピンググループ中の磁気ディスクに対し、上記負荷集中が発生した場合、たとえ、1台の磁気ディスクのみに負荷が集中し、同じストライピンググループ内の他の磁気ディスクに対する負荷がほとんどない状態でも、データ復旧処理に遅延が生じる。
本発明のディスクアレイ装置は、複数の磁気ディスクを有するディスクアレイ装置で、データを記録するデータ領域と、複数の前記データ領域のデータを補償するため、演算によって算出される第1パリティデータを記録する第1パリティ領域と、前記第1パリティデータとは異なる演算によって得られる第2パリティデータを記録する第2パリティ領域と、有意なデータを記録していない予備領域とを有し、前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域が、ディスクアレイ装置を構成する各磁気ディスク上に均等に配置されており、任意の磁気ディスクに障害が発生した場合、障害の発生した磁気ディスク上のデータを復旧するために、障害の発生していない磁気ディスク上の前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域より必要なデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを読み出し、前記データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータに対して必要な演算を行い、障害の発生した磁気ディスク上のデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを復旧することが可能であり、復旧されたデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを予備領域に記録し、単一磁気ディスク障害の場合は、データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータの復旧方式が複数存在し、前記複数のデータ復旧方式のうち、前記データ,第1パリティデータおよび第2パリティデータに対する負荷に応じて、各磁気ディスクの負荷を比較し最大負荷の磁気ディスクを使用しないデータ復旧方式を選択する機能を有することを特徴とする。
また、本発明のディスクアレイ装置は、複数の磁気ディスクを有するディスクアレイ装置で、データを記録するデータ領域と、複数の前記データ領域のデータを補償するため、演算によって算出される第1パリティデータを記録する第1パリティ領域と、前記第1パリティデータとは異なる演算によって得られる第2パリティデータを記録する第2パリティ領域と、有意なデータを記録していない予備領域とを有し、前記データ領域,第1パリティ領域,第2パリティ領域および予備領域が、ディスクアレイ装置を構成する各磁気ディスク上に均等に配置されており、任意の磁気ディスクに障害が発生した場合、障害の発生した磁気ディスク上のデータを復旧するために、障害の発生していない磁気ディスク上の前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域より必要なデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを読み出し、前記データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータに対して必要な演算を行い、障害の発生した磁気ディスク上のデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを復旧することが可能であり、復旧されたデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを予備領域に記録し、単一磁気ディスク障害の場合は、データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータの復旧方式が複数存在し、前記複数のデータ復旧方式のうち、前記データ,第1パリティデータおよび第2パリティデータに対する負荷に応じて、各磁気ディスクの負荷を比較し最大負荷の磁気ディスクを使用しないデータ復旧方式を選択する機能を有することを特徴とする。
さらに、本発明のディスクアレイ装置は、7台の磁気ディスクを備え、その内の1台がスペアディスクであり、前記第1パリティデータおよび第2パリティデータの生成方法として、下記のガロア体演算を用いることを特徴とする。
P= D0+ D1+ D2+ D3
Q= D0+ α・D1+α^2・D2+α^3・D3
(ただし、Pは第1パリティデータを、Qは第2パリティデータを示す。また、αはガロア体上の根、α^2はαの自乗、α^3はαの3乗を示す。)
さらにまた、本発明のディスクアレイ装置は、各ストライピンググループのデータ復旧の際に、縮退された磁気ディスクおよび最大負荷の磁気ディスクの組み合わせから参照テーブルを参照して、データ復旧に必要なガロア体演算に使用する係数を求めることを特徴とする。
一方、本発明のディスクアレイ装置は、複数の磁気ディスクを有し、データを記録するデータ領域と、複数の前記データ領域のデータを補償するため、演算によって算出される第1パリティデータを記録する第1パリティ領域と、前記第1パリティデータとは異なる演算によって得られる第2パリティデータを記録する第2パリティ領域と、有意なデータを記録していない予備領域とを有し、前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域が各磁気ディスク上に均等に配置されたディスクアレイ装置のディスクアレイ制御方法において、任意の磁気ディスクに障害が発生した場合、障害の発生した磁気ディスク上のデータを復旧するために、障害の発生していない磁気ディスク上の前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域より必要なデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを読み出す工程と、前記データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータに対して必要な演算を行い、障害の発生した磁気ディスク上のデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを復旧することが可能であり、復旧されたデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを予備領域に記録する工程と、単一磁気ディスク障害の場合は、データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータの復旧方式が複数存在し、前記複数のデータ復旧方式のうち、前記データ,第1パリティデータおよび第2パリティデータに対する負荷に応じて、各磁気ディスクの負荷を比較し最大負荷の磁気ディスクを使用しないデータ復旧方式を選択する工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明のディスクアレイ制御方法は、複数の磁気ディスクを有し、データを記録するデータ領域と、複数の前記データ領域のデータを補償するため、演算によって算出される第1パリティデータを記録する第1パリティ領域と、前記第1パリティデータとは異なる演算によって得られる第2パリティデータを記録する第2パリティ領域と、有意なデータを記録していない予備領域とを有し、前記データ領域,第1パリティ領域,第2パリティ領域および予備領域が各磁気ディスク上に均等に配置されたディスクアレイ装置のディスクアレイ制御方法において、任意の磁気ディスクに障害が発生した場合、障害の発生した磁気ディスク上のデータを復旧するために、障害の発生していない磁気ディスク上の前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域より必要なデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを読み出す工程と、前記データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータに対して必要な演算を行い、障害の発生した磁気ディスク上のデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを復旧することが可能であり、復旧されたデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを予備領域に記録する工程と、単一磁気ディスク障害の場合は、データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータの復旧方式が複数存在し、前記複数のデータ復旧方式のうち、前記データ,第1パリティデータおよび第2パリティデータに対する負荷に応じて、各磁気ディスクの負荷を比較し最大負荷の磁気ディスクを使用しないデータ復旧方式を選択する工程とを含むことを特徴とする。
さらに、本発明のディスクアレイ制御方法は、ディスクアレイ装置が7台の磁気ディスクを備え、その内の1台がスペアディスクであり、前記第1パリティデータおよび第2パリティデータの生成方法として、下記のガロア体演算を用いることを特徴とする。
P= D0+ D1+ D2+ D3
Q= D0+ α・D1+α^2・D2+α^3・D3
(ただし、Pは第1パリティデータを、Qは第2パリティデータを示す。また、αはガロア体上の根、α^2はαの自乗、α^3はαの3乗を示す。)
さらにまた、本発明のディスクアレイ制御方法は、各ストライピンググループのデータ復旧の際に、縮退された磁気ディスクおよび最大負荷の磁気ディスクの組み合わせから参照テーブルを参照して、データ復旧に必要なガロア体演算に使用する係数を求めることを特徴とする。
他方、本発明のプログラムは、複数の磁気ディスクを有し、データを記録するデータ領域と、複数の前記データ領域のデータを補償するため、演算によって算出される第1パリティデータを記録する第1パリティ領域と、前記第1パリティデータとは異なる演算によって得られる第2パリティデータを記録する第2パリティ領域と、有意なデータを記録していない予備領域とを有し、前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域が各磁気ディスク上に均等に配置されたディスクアレイ装置のコンピュータに、任意の磁気ディスクに障害が発生した場合、障害の発生した磁気ディスク上のデータを復旧するために、障害の発生していない磁気ディスク上の前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域より必要なデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを読み出す工程と、前記データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータに対して必要な演算を行い、障害の発生した磁気ディスク上のデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを復旧することが可能であり、復旧されたデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを予備領域に記録する工程と、単一磁気ディスク障害の場合は、データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータの復旧方式が複数存在し、前記複数のデータ復旧方式のうち、前記データ,第1パリティデータおよび第2パリティデータに対する負荷に応じて、各磁気ディスクの負荷を比較し最大負荷の磁気ディスクを使用しないデータ復旧方式を選択する工程とを実行させることを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、複数の磁気ディスクを有し、データを記録するデータ領域と、複数の前記データ領域のデータを補償するため、演算によって算出される第1パリティデータを記録する第1パリティ領域と、前記第1パリティデータとは異なる演算によって得られる第2パリティデータを記録する第2パリティ領域と、有意なデータを記録していない予備領域とを有し、前記データ領域,第1パリティ領域,第2パリティ領域および予備領域が各磁気ディスク上に均等に配置されたディスクアレイ装置のコンピュータに、任意の磁気ディスクに障害が発生した場合、障害の発生した磁気ディスク上のデータを復旧するために、障害の発生していない磁気ディスク上の前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域より必要なデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを読み出す工程と、前記データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータに対して必要な演算を行い、障害の発生した磁気ディスク上のデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを復旧することが可能であり、復旧されたデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを予備領域に記録する工程と、単一磁気ディスク障害の場合は、データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータの復旧方式が複数存在し、前記複数のデータ復旧方式のうち、前記データ,第1パリティデータおよび第2パリティデータに対する負荷に応じて、各磁気ディスクの負荷を比較し最大負荷の磁気ディスクを使用しないデータ復旧方式を選択する工程とを実行させることを特徴とする。



さらに、本発明のプログラムは、ディスクアレイ装置が7台の磁気ディスクを備え、その内の1台がスペアディスクであり、前記第1パリティデータおよび第2パリティデータの生成方法として、下記のガロア体演算を用いることを特徴とする。
P= D0+ D1+ D2+ D3
Q= D0+ α・D1+α^2・D2+α^3・D3
(ただし、Pは第1パリティデータを、Qは第2パリティデータを示す。また、αはガロア体上の根、α^2はαの自乗、α^3はαの3乗を示す。)
さらにまた、本発明のプログラムは、各ストライピンググループのデータ復旧の際に、縮退された磁気ディスクおよび最大負荷の磁気ディスクの組み合わせから参照テーブルを参照して、データ復旧に必要なガロア体演算に使用する係数を求めることを特徴とする。
前記ディスクアレイ装置のデータ復旧処理に伴う負荷増大の問題、および、特定の磁気ディスクに対する負荷集中に起因するデータ復旧処理の遅延問題を解決するため、本発明では、以下の構成をとる。
すなわち、複数の磁気ディスクを有するディスクアレイ装置で、データを記録するデータ領域と、複数の前記データ領域のデータを補償するため、演算によって算出される第1パリティデータを記録する第1パリティ領域と、前記第1パリティデータとは異なる演算によって得られる第2パリティデータを記録する第2パリティ領域と、有意なデータを記録していない予備領域とを有し、前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域が、ディスクアレイ装置を構成する各磁気ディスク上に均等に配置されており、任意の磁気ディスクに障害が発生した場合、障害ディスク上のデータを復旧するために、障害の発生していないディスク上の前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域より必要なデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを読み出し、前記データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータに対して必要な演算を行い、障害の発生した磁気ディスク上のデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを復旧することが可能であり、復旧されたデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを予備領域に記録し、単一磁気ディスク障害の場合は、データ,パリティデータまたは第2パリティデータの復旧方式が複数存在する。
前記特徴を有するディスクアレイ装置では、単一磁気ディスク障害の場合、データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータの復旧方式が複数存在するため、当該復旧作業にあたり、ディスクアレイ装置および個々の磁気ディスクに対するアクセス要求に対して、当該アクセス要求に対する影響が最小となるようなデータ復旧方式を選択することが可能である。これは、以下のように説明される。
2種類のパリティを持ったディスクアレイ装置では、データ復旧に用いられるのは、2種類のパリティの内の1種類のみで、他方のパリティは、データ更新時および二重障害時以外は参照されない。そのため、データ復旧中であっても、アクセスされない磁気ディスクが存在している。そのため、データ復旧中でも、特定の磁気ディスクに対しては即時応答が可能である。また、2種類のパリティをもったディスクアレイ装置では、2台以上の磁気ディスクに障害が発生した場合でも、データの復旧が可能なような構成方法が存在する。
そのため、単一磁気ディスク障害の場合は、負荷の高い磁気ディスクをデータ復旧処理への使用から外しても、データの復旧が可能である。すなわち、負荷の高い磁気ディスクのアクセスを避けながら、データを復旧することができるため、負荷の偏りによるデータ復旧時間、すなわちMTTRの増大を抑えることが可能となる。
すなわち、当該アクセス要求に対する影響が少なく、復旧に要する時間が短い(MTTRの小さい)ディスクアレイ装置が実現可能である。
本発明は、ディスクアレイ装置上の磁気ディスクに障害が発生した場合、他の磁気ディスクに対するアクセス負荷によるデータ復旧処理の遅延を少なくすることが可能である。データ復旧処理の遅延が少なくなるため、復旧にかかる時間、すなわちMTTRを小さくすることができ、ディスクアレイ装置の信頼性を向上させことができる。
以下に、本発明の実施例を図を用いて説明する。
図1から図9は、本発明の実施例1に係るディスクアレイ装置1の構成を示す図である。
図1を参照すると、ディスクアレイ装置1は、複数の磁気ディスク110〜116を有し、内部バス40〜46を用いて、ディスクアレイコントローラ5に接続する。ディスクアレイコントローラ5は、外部バス6で上位装置と接続される。磁気ディスク110の内部は記憶領域1100〜1106に分割され、各々データD00,第2パリティデータQ1,第1パリティデータP2,データD33,データD24,データD15,データD06が記録されている。磁気ディスク111〜115については、図中の符号を参照。磁気ディスク116は、すべて予備領域となっており、ホットスペアあるいはスペアディスクと呼ばれる。
図1で、ストライピンググループ20〜26は、第1パリティデータPおよび第2パリティデータQの整合性を示すもので、第1ストライピンググループ20の第1パリティデータP0は、第1ストライピンググループ20内のデータD00,D10,D20,D30より数学的に求められたものである。同様に、第2パリティデータQ0も、データD00,D10,D20,D30より算出される。ストライピンググループ21〜26についても同様である。
図2は、第1パリティデータPおよび第2パリティデータQの生成方法を示した図である。本実施例1では、第1パリティデータPおよび第2パリティデータQの生成方法として、下記の式を用いる。
P= D0+ D1+ D2+ D3
Q= D0+ α・D1+α^2・D2+α^3・D3
(αはガロア体上の根、α^2はαの自乗、α^3はαの3乗を示す。一般にα^nは、αのnべき乗を意味する。)
上記式は、ガロア体GF(2^4)の演算に基づく。詳細は、前述の非特許文献1を参照。
図2で、外部バス6よりディスクアレイコントローラ5に送られたデータは、バス610〜613を用いて、ディスクユニット部2の磁気ディスク110〜113に書き込まれる。また、加算演算器301〜303を用いて、第1パリティデータPが算出され、磁気ディスク114に書き込まれる。そして、乗算演算器310〜313,加算演算器321〜323を用いて、第2パリティデータQが算出され、磁気ディスク115に書き込まれる。
図3は、前述の磁気ディスク110〜116のうち、磁気ディスク113に障害が発生した場合の図である。ディスクアレイコントローラ5は、内部バス43から磁気ディスク113のデータを読み出し、磁気ディスク113のデータに異常を検出するか、あるいは磁気ディスク113自身が検出した障害通知を受け取ったとき、磁気ディスク113を縮退させる。
図4は、磁気ディスク113のデータを予備領域に書き込むために必要なデータの組み合わせを図示したものである。
図4で、第1ストライピンググループ20は、データD00,D10,D20および第1パリティデータP0を用いて、データD30を、予備データS0が格納されている予備領域に復旧する。ストライピンググループ21,22,23,24,25,26も同様である。
図4で破線内にある記憶領域は、データ復旧処理で読み書きする必要のない記憶領域である。
図4では、データ復旧に際して、第2パリティ領域は必要とされない。
図5は、図4の各ストライピンググループ20〜26のデータを復旧する方法を図示したものである。
図5で、ディスクアレイコントローラ5は、個々のストライピンググループ20〜26のデータ復旧に当たり、必要なデータを読み出し、内部で演算処理を行い、結果を予備領域に書き込む。
図5で、ストライピンググループ24は、第2パリティデータQ4を復旧するため、ガロア体演算を行っている。他のストライピンググループ20〜23,25,26では、単に排他的論理和を行うだけでよい。
図6は、磁気ディスク113が縮退したとき、磁気ディスク114に対するアクセス負荷が最も高い場合のデータ復旧方式を示した図である。
図6で、破線内の記憶領域は、データ復旧処理の際にアクセスの必要の無い領域である。
図6で、ディスクアレイコントローラ5は、磁気ディスク114のアクセス負荷が最も高いと判断される場合、磁気ディスク114を用いないデータ復旧を試みる。
図7は、図6の各ストライピンググループ20〜26のデータを復旧する方法を図示したものである。
図7で、図5と同じく、ディスクアレイコントローラ5は、個々のストライピンググループ20〜26のデータ復旧に当たり、必要なデータを読み出し、内部でガロア体演算処理を行い、結果を予備領域に書き込む。異なっているのは、全てのストライピンググループ20〜26で、ガロア体の乗算演算を行っている点のみである。
図8は、本発明の実施例1に係るディスクアレイ装置1で、磁気ディスクの縮退が発生した場合、データ復旧方式を決定する制御プログラムの処理フローチャートである。図8で、データ復旧処理を開始する前に、ディスクアレイ装置1に対する負荷分析を行い、最大負荷の磁気ディスクを求める。
次に、縮退した磁気ディスクと最大負荷の磁気ディスクとの情報をもとに、データ復旧時に除外する磁気ディスクを決定する。このとき、縮退した磁気ディスクと最大負荷の磁気ディスクとが同一であった場合は、次に負荷の大きい磁気ディスクを選択する。
具体的なデータ復旧処理は、ディスクアレイ装置1のストライピンググループ20〜26毎に行う。図8のフローチャートでは、各ストライピンググループ20〜26毎に、データ復旧処理の際に除外されるデータタイプを判別し、必要なガロア体の係数(復旧パターン)を選択する。たとえば、図6の実施例1で、第1ストライピンググループ20の復旧を考えると、データD30とパリティデータP0とを除外したデータ復旧方式を選択する必要があることが理解される。
図8のフローチャートでは、各ストライピンググループ20〜26のデータ復旧処理は、前のストライピンググループのデータ復旧処理が完了してから行われるように思えるが、実際にはストライピンググループのデータ復旧方式さえ決定すれば、次のストライピンググループに対するデータ復旧処理へ移行することができる。図8にも、ストライピンググループのデータ復旧起動のみが記載されており、データ復旧の完了を待つ必要はない。
図9は、ストライピンググループ20〜26のデータ復旧の際に、除外されるデータタイプから、データ復旧に必要なガロア体演算に使用する係数を求めるための参照テーブルを図示したものである。
図9で、D0,D1,D2,D3,P,Qと記載されているものは、それぞれ磁気ディスクに記録されているデータD00〜D06,D10〜D16,D20〜D26,D30〜D36,P0〜P6,Q0〜Q6の何れかを表す記号で、これをデータタイプと呼ぶことにする。
前述の説明より、図8のフローチャートでは、縮退した磁気ディスクおよび最大負荷の磁気ディスクを決定する。次に、ストライピンググループ20〜26のデータ復旧処理の際に、縮退した磁気ディスクおよび最大負荷の磁気ディスクに記録されている、当該ストライピンググループにおけるデータのタイプを求める。このデータタイプは、ディスクアレイ装置1の構成から一意に求められる。これが、除外すべきデータタイプである。
図9の最左列は、これら除外すべきデータタイプの組み合わせを示している。ストライピンググループのデータ復旧の際、最左列の中から、除外すべきデータタイプに合致する行を求め、その行に記載されている、各データタイプに対するガロア体の係数を求める。この行の中で、縮退した磁気ディスクに記録されているデータタイプに対応する列に記載されている係数が、データ復旧に用いるガロア体の係数である。
例えば、図6の実施例1で、ストライピンググループ20の復旧を考えると、データD30とパリティデータP0とを除外したデータ復旧方式を選択する必要がある。データD30とパリティデータP0とを除外したデータ復旧方式は、図9の20行目(最上行を除く)のデータタイプD3とパリティデータタイプPとを除外したパターンである。また、縮退した磁気ディスクに記載されているデータD30は、データパターンD3であるので、4列目(最左列を除く)に記載されている、13D0+9D1+4D2+13Qが、復旧のために必要なガロア体の係数である。
以上のように図9を用いることによって、特殊な計算を行うことなく、データ復旧に必要なガロア体の係数を求めることができる。
なお、本実施例1では、データD×4+第1パリティデータP+第2パリティデータQの場合の参照テーブルを示したが、この参照テーブルは、RAID構成により変化する。たとえば、データD×8+第1パリティデータP+第2パリティデータQのRAID構成でも、同様の参照テーブルは作成可能である。
図10および図11は、本発明の実施例2に係る構成である。
図10で、ディスクアレイ装置1は、複数の磁気ディスク120〜126を有し、内部バス40〜46を用いて、ディスクアレイコントローラ5に接続する。ディスクアレイコントローラ5は、外部バス6で上位装置と接続される。磁気ディスク120の内部は記憶領域1200〜1206に分割され、各々データD00,予備データS1,第2パリティデータQ2,第1パリティデータP3,データD34,データD25,データD16が記録されている。他の磁気ディスク121〜126については、図中の記号を参照。
図10で、ストライピンググループ20〜26は、第1パリティデータPおよび第2パリティデータQの整合性を示すもので、第1ストライピンググループ20の第1パリティデータP0は、第1ストライピンググループ20内のデータD00,D10,D20,D30より数学的に求められたものである。同様に、第2パリティデータQ0も、データD00,D10,D20,D30より算出される。
第2〜第7ストライピンググループ21〜26についても同様である。
図10より、第1パリティデータP0〜P6,第2パリティデータQ0〜Q6および予備データS0〜S6が、磁気ディスク120〜125に均等に割り当てられていることが確認される。
図11は、磁気ディスク123が縮退したとき、磁気ディスク124に対するアクセス負荷が最も高い場合のデータ復旧方式を示した図である。
図11で、磁気ディスク124のアクセス負荷が最も高いと判断される場合、磁気ディスク124を用いないデータ復旧を試みる。
図11で破線内部の記憶領域は、データ復旧に際して、参照の必要がない。そのため、磁気ディスク124は、データ復旧時のアクセスは必要ないため、通常のアクセス要求に対する影響が起きにくい。また、データ復旧に対する影響も少ない。
図11で、縮退した磁気ディスク123上の予備データS4は、ストライピンググループ24に属する。予備データは、データ復旧の必要が無いため、ストライピンググループ24は、データ復旧処理を必要としない。そのため、実施例1である図6に比べて、アクセスの必要な領域が減っている。
図11で、ストライピンググループ25のデータ復旧には、予備データS5の記憶領域への書込みが必要だが、予備データS5は磁気ディスク124上にあるため、予備データS5に対する書込み時のみ、磁気ディスク124を使用する必要がある。この点も、実施例1である図6との相違である。
本発明の実施例1に係るディスクアレイ装置の構成を示す図である。 本発明で使用する、第1および第2パリティデータ記録方式を説明する図である。 本発明の実施例1に係るディスクアレイ装置で、磁気ディスクの縮退が発生した場合の図である。 本発明の実施例1に係るディスクアレイ装置で、データ復旧を行うためのストライピンググループの組み合わせを示した図である。 本発明の実施例1に係るディスクアレイ装置で、データ復旧を行う方式を示す図である。 本発明の実施例1に係るディスクアレイ装置で、磁気ディスクの縮退が発生した場合、最大負荷の磁気ディスクをデータ復旧処理から外した場合の図である。 本発明の実施例1に係るディスクアレイ装置で、最大負荷の磁気ディスクをデータ復旧処理から外した場合の、データ復旧を行う方式を示す図である。 本発明の実施例2に係るディスクアレイ装置で、磁気ディスクの縮退が発生した場合、データ復旧方式を決定する制御プログラムの処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係るディスクアレイ装置で、磁気ディスクのデータ復旧方式を示す係数テーブルを示す図である。 本発明の実施例2に係るディスクアレイ装置で、予備領域が分散している場合を示す図である。 本発明の実施例2に係るディスクアレイ装置で、予備領域が分散している場合の、最大負荷の磁気ディスクをデータ復旧処理から外した場合の図である。 従来技術に基づく、RAID5構成のディスクアレイ装置の図である。 従来技術に基づく、RAID5構成のディスクアレイ装置で、データ復旧を行う場合の図である。
符号の説明
1 ディスクアレイ装置
2 ディスクユニット部
5 ディスクアレイコントローラ
6 外部バス
20〜26 ストライピンググループ
40〜46 内部バス
110〜116 磁気ディスク
301〜303 加算演算器
310〜313 乗算演算器
321〜323 加算演算器
1100〜1106 記憶領域
1110〜1116 記憶領域
1120〜1126 記憶領域
1130〜1136 記憶領域
1140〜1146 記憶領域
1150〜1156 記憶領域
1160〜1166 記憶領域
1200〜1206 記憶領域
1210〜1216 記憶領域
1220〜1226 記憶領域
1230〜1236 記憶領域
1240〜1246 記憶領域
1250〜1256 記憶領域
1260〜1266 記憶領域
D00〜D36 データ
P0〜P6 第1パリティデータ
Q0〜Q6 第2パリティデータ
S0〜S6 予備データ

Claims (12)

  1. 複数の磁気ディスクを有するディスクアレイ装置で、
    データを記録するデータ領域と、複数の前記データ領域のデータを補償するため、演算によって算出される第1パリティデータを記録する第1パリティ領域と、前記第1パリティデータとは異なる演算によって得られる第2パリティデータを記録する第2パリティ領域と、有意なデータを記録していない予備領域とを有し、
    前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域が、ディスクアレイ装置を構成する各磁気ディスク上に均等に配置されており、任意の磁気ディスクに障害が発生した場合、障害の発生した磁気ディスク上のデータを復旧するために、障害の発生していない磁気ディスク上の前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域より必要なデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを読み出し、
    前記データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータに対して必要な演算を行い、障害の発生した磁気ディスク上のデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを復旧することが可能であり、復旧されたデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを予備領域に記録し、
    単一磁気ディスク障害の場合は、データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータのデータ復旧方式が複数存在し、前記複数のデータ復旧方式のうち、前記データ,第1パリティデータおよび第2パリティデータに対する負荷に応じて、各磁気ディスクの負荷を比較し最大負荷の磁気ディスクを使用しないデータ復旧方式を選択する機能を有することを特徴とするディスクアレイ装置。
  2. 複数の磁気ディスクを有するディスクアレイ装置で、
    データを記録するデータ領域と、複数の前記データ領域のデータを補償するため、演算によって算出される第1パリティデータを記録する第1パリティ領域と、前記第1パリティデータとは異なる演算によって得られる第2パリティデータを記録する第2パリティ領域と、有意なデータを記録していない予備領域とを有し、
    前記データ領域,第1パリティ領域,第2パリティ領域および予備領域が、ディスクアレイ装置を構成する各磁気ディスク上に均等に配置されており、任意の磁気ディスクに障害が発生した場合、障害の発生した磁気ディスク上のデータを復旧するために、障害の発生していない磁気ディスク上の前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域より必要なデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを読み出し、
    前記データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータに対して必要な演算を行い、障害の発生した磁気ディスク上のデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを復旧することが可能であり、復旧されたデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを予備領域に記録し、
    単一磁気ディスク障害の場合は、データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータのデータ復旧方式が複数存在し、前記複数のデータ復旧方式のうち、前記データ,第1パリティデータおよび第2パリティデータに対する負荷に応じて、各磁気ディスクの負荷を比較し最大負荷の磁気ディスクを使用しないデータ復旧方式を選択する機能を有することを特徴とするディスクアレイ装置。
  3. 7台の磁気ディスクを備え、その内の1台がスペアディスクであり、前記第1パリティデータおよび第2パリティデータの生成方法として、下記のガロア体演算を用いることを特徴とする請求項1または請求項2記載のディスクアレイ装置。
    P= D0+ D1+ D2+ D3
    Q= D0+ α・D1+α^2・D2+α^3・D3
    (ただし、Pは第1パリティデータを、Qは第2パリティデータを示す。また、αはガロア体上の根、α^2はαの自乗、α^3はαの3乗を示す。)
  4. 各ストライピンググループのデータ復旧の際に、縮退された磁気ディスクおよび最大負荷の磁気ディスクの組み合わせから参照テーブルを参照して、データ復旧に必要なガロア体演算に使用する係数を求めることを特徴とする請求項1,請求項2または請求項3記載のディスクアレイ装置。
  5. 複数の磁気ディスクを有し、データを記録するデータ領域と、複数の前記データ領域のデータを補償するため、演算によって算出される第1パリティデータを記録する第1パリティ領域と、前記第1パリティデータとは異なる演算によって得られる第2パリティデータを記録する第2パリティ領域と、有意なデータを記録していない予備領域とを有し、前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域が各磁気ディスク上に均等に配置されたディスクアレイ装置のディスクアレイ制御方法において、
    任意の磁気ディスクに障害が発生した場合、障害の発生した磁気ディスク上のデータを復旧するために、障害の発生していない磁気ディスク上の前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域より必要なデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを読み出す工程と、
    前記データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータに対して必要な演算を行い、障害の発生した磁気ディスク上のデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを復旧することが可能であり、復旧されたデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを予備領域に記録する工程と、
    単一磁気ディスク障害の場合は、データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータのデータ復旧方式が複数存在し、前記複数のデータ復旧方式のうち、前記データ,第1パリティデータおよび第2パリティデータに対する負荷に応じて、各磁気ディスクの負荷を比較し最大負荷の磁気ディスクを使用しないデータ復旧方式を選択する工程と
    を含むことを特徴とするディスクアレイ制御方法。
  6. 複数の磁気ディスクを有し、データを記録するデータ領域と、複数の前記データ領域のデータを補償するため、演算によって算出される第1パリティデータを記録する第1パリティ領域と、前記第1パリティデータとは異なる演算によって得られる第2パリティデータを記録する第2パリティ領域と、有意なデータを記録していない予備領域とを有し、前記データ領域,第1パリティ領域,第2パリティ領域および予備領域が各磁気ディスク上に均等に配置されたディスクアレイ装置のディスクアレイ制御方法において、
    任意の磁気ディスクに障害が発生した場合、障害の発生した磁気ディスク上のデータを復旧するために、障害の発生していない磁気ディスク上の前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域より必要なデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを読み出す工程と、
    前記データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータに対して必要な演算を行い、障害の発生した磁気ディスク上のデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを復旧することが可能であり、復旧されたデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを予備領域に記録する工程と、
    単一磁気ディスク障害の場合は、データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータのデータ復旧方式が複数存在し、前記複数のデータ復旧方式のうち、前記データ,第1パリティデータおよび第2パリティデータに対する負荷に応じて、各磁気ディスクの負荷を比較し最大負荷の磁気ディスクを使用しないデータ復旧方式を選択する工程と
    を含むことを特徴とするディスクアレイ制御方法。
  7. ディスクアレイ装置が7台の磁気ディスクを備え、その内の1台がスペアディスクであり、7台の磁気ディスクを備え、その内の1台がスペアディスクであり、前記第1パリティデータおよび第2パリティデータの生成方法として、下記のガロア体演算を用いることを特徴とする請求項5または請求項6記載のディスクアレイ制御方法。
    P= D0+ D1+ D2+ D3
    Q= D0+ α・D1+α^2・D2+α^3・D3
    (ただし、Pは第1パリティデータを、Qは第2パリティデータを示す。また、αはガロア体上の根、α^2はαの自乗、α^3はαの3乗を示す。)
  8. 各ストライピンググループのデータ復旧の際に、縮退された磁気ディスクおよび最大負荷の磁気ディスクの組み合わせから参照テーブルを参照して、データ復旧に必要なガロア体演算に使用する係数を求めることを特徴とする請求項5,請求項6または請求項7記載のディスクアレイ制御方法。
  9. 複数の磁気ディスクを有し、データを記録するデータ領域と、複数の前記データ領域のデータを補償するため、演算によって算出される第1パリティデータを記録する第1パリティ領域と、前記第1パリティデータとは異なる演算によって得られる第2パリティデータを記録する第2パリティ領域と、有意なデータを記録していない予備領域とを有し、前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域が各磁気ディスク上に均等に配置されたディスクアレイ装置のコンピュータに、任意の磁気ディスクに障害が発生した場合、障害の発生した磁気ディスク上のデータを復旧するために、障害の発生していない磁気ディスク上の前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域より必要なデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを読み出す工程と、前記データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータに対して必要な演算を行い、障害の発生した磁気ディスク上のデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを復旧することが可能であり、復旧されたデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを予備領域に記録する工程と、単一磁気ディスク障害の場合は、データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータの復旧方式が複数存在し、前記複数のデータ復旧方式のうち、前記データ,第1パリティデータおよび第2パリティデータに対する負荷に応じて、各磁気ディスクの負荷を比較し最大負荷の磁気ディスクを使用しないデータ復旧方式を選択する工程とを実行させるためのプログラム。
  10. 複数の磁気ディスクを有し、データを記録するデータ領域と、複数の前記データ領域のデータを補償するため、演算によって算出される第1パリティデータを記録する第1パリティ領域と、前記第1パリティデータとは異なる演算によって得られる第2パリティデータを記録する第2パリティ領域と、有意なデータを記録していない予備領域とを有し、前記データ領域,第1パリティ領域,第2パリティ領域および予備領域が各磁気ディスク上に均等に配置されたディスクアレイ装置のコンピュータに、任意の磁気ディスクに障害が発生した場合、障害の発生した磁気ディスク上のデータを復旧するために、障害の発生していない磁気ディスク上の前記データ領域,第1パリティ領域および第2パリティ領域より必要なデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを読み出す工程と、前記データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータに対して必要な演算を行い、障害の発生した磁気ディスク上のデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを復旧することが可能であり、復旧されたデータ,第1パリティデータまたは第2パリティデータを予備領域に記録する工程と、単一磁気ディスク障害の場合は、データ,第1パリティデータまたは第2パリティデータの復旧方式が複数存在し、前記複数のデータ復旧方式のうち、前記データ,第1パリティデータおよび第2パリティデータに対する負荷に応じて、各磁気ディスクの負荷を比較し最大負荷の磁気ディスクを使用しないデータ復旧方式を選択する工程とを実行させるためのプログラム。
  11. ディスクアレイ装置が7台の磁気ディスクを備え、その内の1台がスペアディスクであり、前記第1パリティデータおよび第2パリティデータの生成方法として、下記のガロア体演算を用いることを特徴とする請求項9または請求項10記載のプログラム。
    P= D0+ D1+ D2+ D3
    Q= D0+ α・D1+α^2・D2+α^3・D3
    (ただし、Pは第1パリティデータを、Qは第2パリティデータを示す。また、αはガロア体上の根、α^2はαの自乗、α^3はαの3乗を示す。)
  12. 各ストライピンググループのデータ復旧の際に、縮退された磁気ディスクおよび最大負荷の磁気ディスクの組み合わせから参照テーブルを参照して、データ復旧に必要なガロア体演算に使用する係数を求めることを特徴とする請求項9,請求項10または請求項11記載のプログラム。
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