JP3990806B2 - 処理槽 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、各種の回収資源物や各種産業における原料や副生物或いは廃棄物などに発酵処理、冷凍処理、乾燥処理等を施すための処理槽に関するものである。
【0002】
【従来技術】
例えば、堆肥の製造方法は、有機質を含む廃棄物を、そのまま野積みするか、もしくは、既に発酵処理を行った堆肥を、発酵菌源として、所定の割合で未発酵の廃棄物に混合して発酵させることにより行う。その際、バックフォーなどを用いて、野積みした発酵中の廃棄物を撹拌して上下層を逆転させる、いわゆる切り返し処理を行うことにより、発酵工程を均一化させる。例えば、汚泥ケーキを堆肥化するには、通常1〜3か月の間に、数回切り返し処理を行うことにより、完熟した堆肥となる。このようにして作った堆肥は、適宜袋詰めして、流通過程にのせたり、或いは、ダンプカーに直接積み込んで、圃場に運搬して利用に供される。
【0003】
このような各種廃棄物の堆肥化処理工程では、汚泥の輸送、発酵処理、出来上がった堆肥の輸送等のように、輸送コストが、製造コストの大半を占める結果となっており、これらの廃棄物の有効利用にとって、コストの削減は、ゴミとなって環境汚染の原因物質となるか、若しくは、再利用可能な資源となるかの大きな要因となるものである。又、豆腐製造の過程で副生するおからは、堆肥の原料として用いられてもいるが、含まれるタンパク質の発酵臭が嫌われること、飼料或いはキノコ栽培用培地原料、食物繊維を利用した食品原料等にも僅かに用いられているが、おからは、高い栄養成分を持つと同時に水分率が高いので、極めて短時間で腐敗しやすく、利用時期に制限があり、これが利用のネックとなっている。従って、おからを、冷凍処理或いは乾燥処理を容易に行うことができれば、その用途は、拡大する。
【0004】
【発明の目的】
本発明の第1の目的は、堆肥化や冷凍処理、或いは、乾燥処理などを容易に行える処理槽を開示することにある。本発明の第2の目的は、輸送コストがかかるために、利用が困難な各種廃棄物の処理を低コストで行うことができる処理槽を開示することにある。本発明の第3の目的は、輸送や運搬に手間がかかる各種資材の、冷凍、乾燥、発酵、冷蔵等を容易に且つ低コストで行うことができる処理槽を開示することにある。
【0005】
【発明の構成】
本発明の第一の要旨は、箱体の1以上の内壁面が下方に向かうにつれて箱体の外側に張り出す斜面をなしており、前記箱体の底部には、前記箱体内壁面の下端縁によって囲まれた方形の収容物落下開口が開口しており、該落下開口の対向する縁辺のうち、一方の対向縁辺の夫々に扉が側縁において回動自在に枢支され、該両扉は、水平時に前記落下開口を閉塞すると共に、下方に回動して前記落下開口を開放可能に設けられており、他方の対向縁辺の夫々に沿って前記扉を挟んで設けられた一対のガイドレールは、該ガイドレールの夫々の両端が、前記箱体の内壁面を下方に延長した仮想平面より外側に突出するように設けられており、該一対のガイドレールに係合して夫々転動する転輪が両端に設けられた転輪付シャフトの一対が、前記一対の扉の下面に夫々割り当てられて配設され、該シャフトか若しくは該シャフトに設けた転動体を前記落下開口を閉じている扉に当接し、前記一対のガイドレールの両端付近において、前記シャフトと平行に、いずれか一方を駆動軸とする一対の巻掛け伝動軸を支持し、該巻掛け伝動軸の両端に夫々設けた伝動輪間に、無端の巻掛け伝動条体を巻回し、該巻掛け伝動条体の上側の一部を一方のシャフトに下側の一部を他方のシャフトに結合した構成を有し、前記駆動軸となる巻掛け伝導軸を駆動し、前記巻掛け伝導条体を介して前記両シャフトを移動させ、前記シャフト若しくは該シャフトに設けた転動体による両シャフトの支持を解除することにより、両扉を下方に回動させ、前 記落下開口を開くようにしたことを特徴とする処理槽にある。
【0006】
上記処理槽は、巻掛け伝動軸を回転駆動することにより、転輪をガイドレール上に移動させることができ、落下開口を閉じた状態の扉を下方から支えている転動体もしくは転輪のシャフトを、ガイドレールの両端に移動させて扉を下方に開放すると、箱体の内壁面は、下方に向かって外側に傾斜するように広がっており、しかも、扉は、該開口の端縁から垂直に垂下することができるので、処理槽内に充填されていたものは、たとえ、箱体内壁面に付着する性質を持っていたとしても、容易に下方に落下して、処理槽から逸脱することができる。処理槽は、フォークリフトやクレーン(特に、車載クレーンなど)によって、処理槽とその内容物を容易に運搬でき、必要に応じて、内容物を一気に下方に落下させて、他の運搬手段への積み替えや、積み降ろしを一人の作業者が短時間に能率的に行うことができる。内壁面は、すべての内壁面が外方に傾斜しているのが、最も好ましいが、対向する2面の内壁面が、傾斜している場合でも、内壁面に付着性の高いものを扱うほとんどの用途に、用いることができる。巻掛け伝動条体としては、チェーンが最も確実で耐久性があるが、刃付ベルトなどは、腐食性の高い環境では有効である。
【0007】
本発明の第二の要旨は、箱体の1以上の内壁面が下方に向かうにつれて箱体の外側に張り出す斜面をなしており、前記箱体の底部には、前記箱体内壁面の下端縁によって囲まれた方形の収容物落下開口が開口しており、該落下開口の対向する縁辺のうち、一方の対向縁辺の夫々に扉が側縁において回動自在に枢支され、該両扉は、水平時に前記落下開口を閉塞すると共に、下方に回動して前記落下開口を開放可能に設けられており、他方の対向縁辺の夫々に沿って前記扉を挟んで設けられた一対のガイドレールは、該ガイドレールの夫々の両端が、前記箱体の内壁面を下方に延長した仮想平面より外側に突出するように設けられており、該一対のガイドレールに係合して夫々転動する転輪が両端に設けられた転輪付シャフトの一対が、前記一対の扉の下面に夫々割り当てられて配設され、該シャフトか若しくは該シャフトに設けた転動体を前記落下開口を閉じている扉に当接し、前記一対のガイドレールの両端付近において、前記シャフトと平行に、いずれか一方を駆動軸とする一対のスプロケット軸を支持し、該スプロケット軸の両端に夫々設けたスプロケット間にチェーンを巻回し、該チェーンの上側の一部を一方のシャフトに下側の一部を他方のシャフトに夫々結合した構成を有し、前記駆動軸となるスプロケット軸を駆動し、前記チェーンを介して前記両シャフトを移動させ、前記シャフト若しくは該シャフトに設けた転動体による両シャフトの支持を解除することにより、両扉を下方に回動させ、前記落下開口を開くようにしたことを特徴とする処理槽にある。
【0008】
上記第二要旨は、第一要旨における巻掛け伝動装置として、チェーンとスプロケットを用いた場合である。従って、その作用効果において、程度の差はあっても、本質的な差はない。箱体は、図3に例示するように、水平断面において、2分割できるように、分割可能にしておいてもよい。箱体の内面は、必要に応じて、樹脂加工(例えば、フッ素樹脂加工)を施しておくことにより、魚介類を収納して、冷凍室に保管しておいたものから、冷凍魚介を取り出す場合に、落下放出が容易となる。
【0009】
本発明の第三の要旨は、前記第一要旨又は第二要旨によって規定される処理槽において、扉に、通気開口が形成されていることを特徴とする処理槽にある。
【0010】
扉は、箱体の底面を構成するので、内容部の荷重がすべて扉にかかる。従って、扉に設けられる開口は、処理槽の処理対象物に応じて、適宜選択される。開口は、扉を構成する丈夫なフレームに網を付設したもの、格子状の開口、多孔板によって構成したもの、スリットを列設したものなどを例示することができる。要は、箱体底部として、内容物を支えることができ、且つ、内容物に下から、空気などを送り込むことができる開口があればよい。
【0011】
このような構成からなる処理槽を、例えば、堆肥製造処理槽として用いる場合、下水処理の際に発生する汚泥の水分を除去して50〜60%程度に乾燥して粒状化した汚泥ケーキに、発酵済みの40〜50容量%の堆肥を加えて上記第三要旨にかかる処理槽に充填し、放置すれば、数時間〜1日程度で発酵が盛んになり60℃前後に昇温して、発酵が進行する。扉の開口から空気が十分に発酵体に供給されるので、従来の堆肥製造に必須の作業であった切り返し作業が不要となり、堆肥化は急速に進み、10日〜2週間程度で、汚泥の発酵が終了して、完熟堆肥が完成する。この堆肥は、処理槽のまま、トラック輸送して、目的場所(例えば圃場)において、処理槽の底部を開放して内容部を取り出すことができる。数トンの堆肥化処理物を極めて短時間に安価に処理できる。これによって、堆肥化に伴う悪臭やミミズなどの環境的制限要因を大幅に軽減することにより、場所の制約が緩和され、又、適宜積み重ねて処理ができるので、省スペース化がはかれる。
【0012】
本発明の第四の要旨は、前記第一要旨又は第二要旨によって規定される処理槽において、箱体の壁面の上端に、可撓性シートの上端が固定されており、該可撓性シートは、箱体内壁面に沿って垂下するように添設されていることを特徴とする処理槽にある。
【0013】
上記処理槽を、発酵処理槽や乾燥処理槽として用いる場合において、被処理物たる収納物の温度保持や壁面への付着性が、処理能力に影響する。その場合は、可撓性シートを箱体の内側の側面に添設することにより、保温したり、壁面への付着防止をする。保温の目的で用いる可撓性シートとしては、発泡プラスチック製シートや発泡ゴムシートなどを用いたものが望ましい。これらは、耐水性、保温性、伸縮性を併せ持つので、用途が広い。又、可撓性シートは、壁面に付着する性質を持つ内容物を、壁面から容易に分離して落下しやすくする目的でも使用される。特に、該可撓性シートの上端を固定しただけで、自由に垂下させる添設方法は、表面に付着する内容物の離脱が、効果的に行える利点がある。
【0014】
本発明の第五の要旨は、前記第一要旨〜第四要旨の何れかに規定される処理槽において、箱体壁面の少なくとも一側の面が断熱材によって被覆されていることを特徴とする処理槽にある。
【0015】
本願処理槽を堆肥製造などの発酵槽として用いる場合は、その処理速度は、外気温度の影響を大きく受ける。そのために発酵槽の中心部と外気温の影響を受けやすい壁面部付近との温度差により、熟成の度合いが開いてくる場合がある。特に冬季は、その影響が大きい。断熱材は、内壁面を被覆するように設けるのが最も効果的であるが、勿論外壁面でもよい。
【0016】
本発明の第六の要旨は、前記第一要旨〜第五要旨の何れかに規定される処理槽において、箱体の対向する上端縁の互に対向する位置に、フォークリフトのフォークの幅に合わせて、吊り下げリングを前記上端縁から上下方向に出没及び固定自在に設けたことを特徴とする処理槽にある。
【0017】
本願処理槽の特徴の一つは、底部をなす扉が、必要に応じて、全開して、内容物を一気に放出できることであるが、同時に、クレーンやフォークリフトなどによって、数トンの重量の内容物やトラック荷台に匹敵する容量の内容物を、自在に運搬できる点にある。その一手段として、箱体の四隅に、フックとワイヤーとによって吊り下げるための吊り下げリングを取り付ける方法がある。吊り下げ方式は、所定の高さまで処理槽を吊り上げる場合、ワイヤーの垂下する長さ分だけ余分に持ち上げなければならない。上記吊り下げリングを箱体の上端縁に、出没自在に設けておけば、ワイヤーの垂下分だけ、高く処理槽を支持できると共に、処理槽を積み重ねる際にも、吊り下げリングは邪魔にならない。吊り下げリングは、上端縁から突出した位置で、固定できるようにしておけば、作業者が一人で、吊り下げリングへのフォーク挿入操作ができる。
【0018】
本発明の第七の要旨は、前記第一要旨〜第五要旨の何れかに規定される処理槽において、箱体の対向する内壁面間を貫通して、フォークリフトのフォークの幅に合わせて一対のフォーク挿入用鞘を設けたことを特徴とする処理槽にある。
【0019】
第六要旨に規定される吊り下げリングを用いる場合よりも、さらに、処理槽を高く保持する必要がある場合は、上記構成によって、鞘中にフォークを挿入して支持すれば、安全性が極めて高く、かつ、高い位置に処理槽を保持できる。
【0020】
【発明の実施形態】
図1〜4は、本発明を具現する一実施例を示すものである。図1において、箱体1は、内壁面が下方に向かうにつれて外側に張り出す略方形枠状の上半部1aと下半部1bとから成り、上半部1aは、壁面を構成する4枚の鋼板製側板7、7、…の縦方向の端縁付近を、山形鋼から成るコーナー連結部材2を介して一体結合した構造を有する。該箱体1の下半部は、上端縁において上半部1aの下端縁と当接し、上半部1aの側壁面をなす側板7、…と同一の傾斜面を構成する略方形枠状をなしている。下半部1bの底面は、方形の落下開口3となっており、該開口を一対の扉6、6が閉塞する構造を有する。図4に示すように、箱体上半部1aの側板7の下端周縁部7aは、逆U字形の溝をなしており、この溝の中に箱体下半部1bの上端周縁部8bが嵌入することにより、外側に向かって同一の勾配で傾斜した連続壁面をなして接続している。
【0021】
2aは、上半部1aの四隅を連結補強するコーナー連結部材2、…の下部と、下半部1bの四隅を固定して補強し且つ下方に伸長して脚部5、5…をなす山形鋼の上部付近とに跨がって当接し、ボルト2b、…によって両者を固定することにより、箱体上半部1aと下半部1bとを分離自在に一体結合する山形鋼から成る連結部材である。必要に応じて、図3に示すように、上半部1aを離脱して使用することも可能である。
【0022】
箱体下半部1bの長手方向の対向壁面8、8の下端縁8a、8aは、落下開口3の周縁部をなしており、該下端縁8a、8aには、一対の扉6、6の長手方向の側縁が、蝶着(6a)されて、自重により下方に回動可能な箱体底面を構成している。脚部5、5間には、断面形状が、略逆U字形の一対のガイドレール9、9が、箱体底面と平行に、且つ、扉6、6を長手方向から挟む位置関係で固設されている。このガイドレール9、9の両端部9a、9aは、箱体1の壁面をなす側板7、8を下方に同一勾配で延長した仮想平面より外側になるように、その位置が定められている。
【0023】
このガイドレール9、9には、図4に示すように、一対の転輪20,20をシャフト11の両端において回動自在に支持し、両転輪20をガイドレール9に沿って、該転輪20の周面に設けた溝20a(図5参照)を介して転動自在に係合せしめると共に、該シャフトの途中には、箱体底面、換言すれば、落下開口3を閉塞している扉6の下面に当接するように径を定めた複数の転動体12、12、…をシャフトに対して回動自在に設けてあり、したがって、転輪付シャフトの一対を、一対の扉6、6の下面に夫々割り当てて配設することにより、両扉6、6は、転動体12、12、…によって下方から支承されている。
【0024】
図5に示すように、落下開口3を閉塞する扉6、6は、方形枠体6bに転動体12、12、…の転動路を兼ねた幅広の補強桟6c、6c、…を一体形成し、更に、この補強桟6c、6c間を一体連結する格子桟6d、6d、…を相互に直交する方向に設けてなるフレームと、該フレーム間の空隙を、金網6eによって覆うことにより、通気開口を形成した構成を有する。方形枠体6bの夫々は、蝶番6aを介して、側板98の下端縁8aに回動自在に固定される。
【0025】
図1及び図5に示すように、一対のガイドレール9、9の両端付近の脚部には、軸受部13、13、…が固設されており、該軸受部によって、一対のスプロケット軸14a、14bが、シャフト11と平行に支持されている。この一対のスプロケット軸の両端には、夫々一対のスプロケット15、15、…が、設けられている。スプロケット軸のうち、任意の一方の軸14aは、両端のスプロケット15、15と軸14aとが、一体回転するようにとりつけられており、且つ、該軸14aの端部は、軸受部から側方に突出して角柱部14cをなすことにより、駆動スプロケット軸を構成している。30は、手動ハンドルで、前記角柱部14cへの嵌合部を先端に有している。
【0026】
対向する一対のスプロケット間には、夫々、無端チェーン16、16が巻回されている。該無端チェーンは、シャフト11、11を囲むように張設されており、図4において、左側のシャフト11が、チェーンの上側の一部に強固に固定され、右側のシャフトが、チェーン16の下側に固定されて成るものである。17は脚部間を連結する補強桟であり、18は、補強桟17に立脚する箱体支柱である。また、2d、2d、…は、山形鋼製のコーナー連結部材2の上端付近から、側方に鉤状に延設された吊支部で、車載クレーンやフォークリフトで、吊支する際に、吊支ワイヤーを係止する。
【0027】
フォークリフトを用いて、本願処理槽を保持するための手段としては、図6に示すように、側板7の上端縁7bに設けた水平縁7dに、方形枠状の吊り下げリング31、31を、フォークの幅に合わせて、水平縁7dに設けた穴から上方に出没自在に取り付けると共に、隣り合う一対のリング31、31間を連結棒32で連結し、該連結棒32に一端で回動自在に嵌合するL状に屈曲する留め金33を取り付けたものを用いる。これは、必要に応じて、図6の左方のリングのように、連結棒32を水平縁30の下面まで押し付けてリング31を水平縁30上に突出させてから、留め金33を水平縁30に掛け止めすれば、一人の操作者によって、リング31の位置で、フォークリフトにより処理槽を支持できる。留め金33は、水平縁30側に取り付けてもよい。又、処理槽内を貫通して、フォーク挿入用の鞘35、35を対向する側板7、7間を貫通するように固設しておくことにより、フォークリフトによって、より高い位置で、処理槽を保持できる。鞘35の上面に山形の屋根36を設ければ、内容物の落下放出時に、鞘の上に、内容物が残留することが無い。鞘の代わりに、対向する側板7、7の上端縁7b付近の対向位置に、フォークの挿入穴だけ穿設したものでもよい。
【0028】
【作用】
上記処理槽を堆肥発酵槽として用いる場合について説明する。処理槽は、図1に示すように、落下開口を扉6で閉じて、これを図5に示すように、転動体12で支持固定しておく。下水浄化装置によって処理され、分離された汚泥を水切りした後に、水分率を70〜80重量%程度に調整して得られる汚泥ケーキを、直径が1〜3cm前後の粒状若しくは塊状になるように成形し、これに、既に発酵済みの堆肥を30〜60容量%の割合になるように加えて混合したものを、処理槽の上部開口から充填する。必要に応じて、同様に処理充填した処理槽を、積み重ねて置いてもよい。処理槽の上面開口は、むしろなどの通気性素材から成るシートで覆っておくのが望ましい。
【0029】
又、冬季や、寒冷地では、図4に示すように、処理槽の内側の壁面に、発泡ゴムシートなどから成る断熱シート40、40、…を、側板の上端付近に着脱自在に固定して、処理槽の4面の内壁面に沿って垂下するように、設けておく。これによって、外気温が低い場合における、処理槽の壁面側と中心側の温度差による堆肥の熟成度の不均一が大幅に解消される。又側板のさびが防止できると共に、内容物の壁面への付着も防止でき、シート自体が伸縮性を持つことにより堆肥がシートから容易に分離し、落下放出が更に容易になる。
【0030】
平均外気温が15℃前後ならば、数時間で、発酵槽内部の温度が上昇しはじめ、1昼夜経過すれば、60℃前後に発熱する。発酵に必要な空気は、扉6の通気開口から供給されるので、発酵は、極めて急速に進行し、温度上昇からおよそ、7〜10日で発酵過程が終了して温度が下降しはじめ、20〜30℃までに降下すると、汚泥の堆肥化は完成する。堆肥化が完了したら、処理槽を車載クレーンや、フォークリフトで吊支して、堆肥を目的の場所に運ぶ。
【0031】
トラックの荷台に、堆肥を落下させて積み込む場合を例示すれば、先ず、フォークリフトや車載クレーン等により、運搬車の荷台より高く吊支し、ハンドル30を駆動スップロケット軸14aに嵌合して、図4において、駆動側スプロケット軸14aを左回転すると、左右一対のシャフト11、11は、左側のシャフトは左方へ、右側のシャフトは右方へ、夫々移動する。左右転輪がガイドレールの両端付近にくると、シャフトに設けられた転動体は、扉から外れるので、扉は、転動体による支持を失い、落下開口3を完全に開き、図4における2点鎖線の位置まで回動し、箱体の落下開口を完全に開放する。壁面は、外側に広がる斜面をなしているので、内容物の落下を阻むものはなく、たとえ、堆肥が壁面へ付着し易い性質があっても、自重で壁面から容易に離反して一気に落下する。内容物がトラックの荷台に落下して積み込みが終了したら、処理槽を移動し、ハンドルを逆方向に回転すれば、転動体が扉を押圧移動しつつ転動して、扉6を閉塞位置に回動させる。
【0032】
上記実施態様では、シャフトに転動体を設けたが、これは、シャフト自体でも同様に機能する。但し、その場合は、チェーンとシャフトとの結合部は、シャフトに対して回動自在であることを要する。また、巻掛け伝動装置は、歯付ベルトとプーリなど、他の手段でも代替できる。さらに、上記実施態様において、扉を回動自在に支持する蝶番の軸に、コイルバネを巻回装着し、該バネ力により、扉の閉塞位置への復帰動作を付勢するようにしてもよい。箱体壁面の外方への傾斜は、対向する一対の壁面だけでも、有効に作用する。4面がすべて外側に傾斜している場合、内容物の落下抵抗が、最も小さくなるので、最も望ましい構成である。
【0033】
本願処理槽は、汚泥や堆肥に直接手を触れる事なく、大量の処理が容易にできる。乾燥空気の吹出口に処理槽をおいて、乾燥空気を通すことにより、乾燥処理槽とし使用でき、本願処理槽に、おからなど、目的物を収納して冷凍庫や冷蔵庫に、入れることにより、大量のものや重量のあるものを能率よく冷蔵あるいは冷凍処理することができ、処理後のものの移動、積み替え、取り出し等も、直接作業者が、手を触れることなく、容易に遂行でき、時間の短縮、処理コストの大幅低下などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる処理槽の一実施態様を示す斜視図である。
【図2】 図1の処理槽を側面から見た説明図である。
【図3】 本願収納ボックスの2分割状態を示す説明図である。
【図4】 図1の処理槽を図3のA−A断面方向から見た説明図である。
【図5】 扉を底面方向から見た説明図である。
【図6】 本発明の他の実施態様を示す説明図である。
【符号の説明】
1 箱体
1a 箱体上半部
1b 箱体下半部
3 落下開口
6 扉
6e 網
9 ガイドレール
11 シャフト
12 転動体
14a、b スプロケット軸
16 チェーン
20 転輪
Claims (7)
- 箱体の1以上の内壁面が下方に向かうにつれて箱体の外側に張り出す斜面をなしており、前記箱体の底部には、前記箱体内壁面の下端縁によって囲まれた方形の収容物落下開口が開口しており、該落下開口の対向する縁辺のうち、一方の対向縁辺の夫々に扉が側縁において回動自在に枢支され、該両扉は、水平時に前記落下開口を閉塞すると共に、下方に回動して前記落下開口を開放可能に設けられており、他方の対向縁辺の夫々に沿って前記扉を挟んで設けられた一対のガイドレールは、該ガイドレールの夫々の両端が、前記箱体の内壁面を下方に延長した仮想平面より外側に突出するように設けられており、該一対のガイドレールに係合して夫々転動する転輪が両端に設けられた転輪付シャフトの一対が、前記一対の扉の下面に夫々割り当てられて配設され、該シャフトか若しくは該シャフトに設けた転動体を前記落下開口を閉じている扉に当接し、前記一対のガイドレールの両端付近において、前記シャフトと平行に、いずれか一方を駆動軸とする一対の巻掛け伝動軸を支持し、該巻掛け伝動軸の両端に夫々設けた伝動輪間に、無端の巻掛け伝動条体を巻回し、該巻掛け伝動条体の上側の一部を一方のシャフトに下側の一部を他方のシャフトに結合した構成を有し、前記駆動軸となる巻掛け伝導軸を駆動し、前記巻掛け伝導条体を介して前記両シャフトを移動させ、前記シャフト若しくは該シャフトに設けた転動体による両シャフトの支持を解除することにより、両扉を下方に回動させ、前記落下開口を開くようにしたことを特徴とする処理槽。
- 箱体の1以上の内壁面が下方に向かうにつれて箱体の外側に張り出す斜面をなしており、前記箱体の底部には、前記箱体内壁面の下端縁によって囲まれた方形の収容物落下開口が開口しており、該落下開口の対向する縁辺のうち、一方の対向縁辺の夫々に扉が側縁において回動自在に枢支され、該両扉は、水平時に前記落下開口を閉塞すると共に、下方に回動して前記落下開口を開放可能に設けられており、他方の対向縁辺の夫々に沿って前記扉を挟んで設けられた一対のガイドレールは、該ガイドレールの夫々の両端が、前記箱体の内壁面を下方に延長した仮想平面より外側に突出するように設けられており、該一対のガイドレールに係合して夫々転動する転輪が両端に設けられた転輪付シャフトの一対が、前記一対の扉の下面に夫々割り当てられて配設され、該シャフトか若しくは該シャフトに設けた転動体を前記落下開口を閉じている扉に当接し、前記一対のガイドレールの両端付近において、前記シャフトと平行に、いずれか一方を駆動軸とする一対のスプロケット軸を支持し、該スプロケット軸の両端に夫々設けたスプロケット間にチェーンを巻回し、該チェーンの上側の一部を一方のシャフトに下側の一部を他方のシャフトに夫々結合した構成を有し、前記駆動軸となるスプロケット軸を駆動し、前記チェーンを介して前記両シャフトを移動させ、前記シャフト若しくは該シャフトに設けた転動体による両シャフトの支持を解除することにより、両扉を下方に回動させ、前記落下開口を開くようにしたことを特徴とする処理槽。
- 扉に、通気開口が形成されている請求項1又は2の処理槽。
- 箱体の壁面の上端に、可撓性シートの上端が固定されており、該可撓性シートは、箱体内壁面に沿って垂下するように添設されていることを特徴とする請求項1又は2の処理槽。
- 箱体壁面の少なくとも一側の面が断熱材によって被覆されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の処理槽。
- 箱体の対向する上端縁の互に対向する位置に、フォークリフトのフォークの幅に合わせて、吊り下げリングを前記上端縁から上下方向に出没及び固定自在に設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の処理槽。
- 箱体の対向する壁面間を貫通して、フォークリフトのフォークの幅に合わせて一対のフォーク挿入用鞘を設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の処理槽。
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