JP3989769B2 - Hot water heater - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はリモコンを備えた貯湯式温水器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の貯湯式温水器においては、電気温水器やヒートポンプ式温水器に表示部を有したリモコンを備え、時間帯別電灯契約等により電力が安価な時間帯に貯湯タンクの湯水を加熱する沸き増しを行うもので、このような貯湯式温水器は24時間常に制御状態にあるため、リモコンの表示部も常に点灯している状況であったが、省エネのため表示部を消灯させるようにしたものがあった。(例えば特開2000−220886号)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものでは、貯湯タンク内の貯湯量が減少してしまってもリモコンの表示部が消灯状態である場合にはそれを知ることができず、給湯使用中に湯切れを起こしてしまうことがあった。
【0004】
そこで、消灯中に貯湯量が減少して沸き増し動作を行う場合は、表示を点灯させて沸き増し動作を行っている旨を表示するようにすればよいが、主に深夜時間帯に沸き増しが行われることが多く、人がリモコンの表示部を見ない時間帯に表示を行っていても電力の無駄遣いとなる課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は上記課題を解決するため、請求項1では、湯水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を加熱する加熱部と、操作部と表示部とを備えたリモコンと、前記リモコンの表示部の点灯消灯を制御する表示制御手段と、時刻をカウントする時計カウンタと、前記貯湯タンク内の貯湯量を検知する貯湯量検知手段と、前記貯湯量検知手段により前記貯湯タンク内の貯湯量が少ないことが検知されると前記加熱部に沸き増し動作をさせる沸き増し制御手段とを備えた貯湯式給湯装置において、前記沸き増し制御手段が前記加熱部に沸き増し動作をさせると、前記表示制御手段からの前記表示部の点灯消灯の状態と前記時計カウンタからの時刻とから沸き増しを行っている旨の表示を前記表示部に表示させるか否かを判断する表示可否判断手段を設けたものとした。
【0006】
これにより、点灯消灯の状態と沸き増し動作が行われる時の時間帯に応じて適切な表示を行うことができ、使用者の使い勝手を損なうことなく無駄な表示を行わないようにすることができる。
【0007】
また、請求項2では、前記表示可否判断手段は、前記表示部が消灯状態で、かつ、特定の時間帯に沸き増し動作がある場合は、前記表示部の消灯状態を継続させるようにしたものとした。
【0008】
これにより、使用者が表示を必要としていない表示部が消灯状態にある場合には、深夜等の特定の時間帯には沸き増し動作があってもその旨表示しないので、無駄な表示が行われない。
【0009】
また、請求項3では、前記表示可否判断手段は、前記表示部が消灯状態にある場合で、かつ、特定の時間帯以外に沸き増し動作があると、前記表示部を点灯状態として沸き増し動作を行っている旨の表示を行うと共に、沸き増し動作の完了に伴い前記表示部を消灯状態に戻すようにしたものとした。
【0010】
これにより、表示が消灯状態にあっても特定の時間帯以外では沸き増し行っている旨を表示するので、表示中は沸き増し動作によって貯湯式温水器が作動していることが直ぐにわかると共に、沸き増し動作の完了によって自動的に表示部を消灯状態に戻すので無駄な電力消費を抑えることができる。
【0011】
また、請求項4では、前記表示可否判断手段は、前記表示部が点灯状態にある場合に沸き増し動作があると、前記時計カウンタのカウントする時刻に関わらず前記表示部に沸き増し動作を行っている旨の表示を行い、沸き増し動作の完了に伴い前記表示部を通常の表示状態に戻すようにし、また、前記表示部が消灯状態にある場合で、かつ、特定の時間帯以外に沸き増し動作があると、前記表示部を点灯状態として沸き増し動作を行っている旨の表示を行うと共に、沸き増し動作の完了に伴い前記表示部を消灯状態に戻すようにし、さらに、前記表示部が消灯状態で、かつ、特定の時間帯に沸き増し動作がある場合は、前記表示部の消灯状態を継続させるようにしたものとした。
【0012】
これにより、使用者が表示を必要としている可能性のある表示部が点灯状態にある場合には、時間帯に関係なく沸き増し動作が開始されると沸き増しを行っている旨を表示し、沸き増し動作の完了に伴い通常の表示状態に戻し、また、表示が消灯状態にあっても特定の時間帯以外では沸き増し行っている旨を表示するので、表示中は沸き増し動作によって貯湯式温水器が作動していることが直ぐにわかると共に、沸き増し動作の完了によって自動的に表示部を消灯状態に戻すので無駄な電力消費を抑えることができ、さらに、使用者が表示を必要としていない表示部が消灯状態にある場合には、深夜等の特定の時間帯には沸き増し動作があってもその旨表示しないので、使い勝手を損なうことなく無駄な表示を行わない。
【0013】
また、請求項5では、前記沸き増し動作を行っている旨の表示を行う前に、貯湯量が少なくなっている旨を文字表示するようにしたものとした。
【0014】
これにより、貯湯量が減少して沸き増し動作を行う前に貯湯量が少なくなっている旨を文字表示するようにしたので、消灯状態から突然表示が点灯しても使用者は沸き増し動作を行うために表示が点灯したと直ぐに認識することができる。
【0015】
また、請求項6では、前記リモコンの操作部には、前記表示部の点灯消灯状態を切換え操作する表示スイッチが設けられているものとした。
【0016】
これにより、使用者が表示を必要としていない場合は自らの操作によって確実に表示を消灯することができると共に、表示消灯中であっても特定の時間帯以外は沸き増し動作を行うとその旨表示ができ、使い勝手を損なうことなく省エネルギー化を図ることができる。
【0017】
また、請求項7では、前記特定の時間帯を前記リモコンの操作部によって変更可能としたものとした。
【0018】
これにより、特定の時間帯を容易に変更可能としたので、使用者の生活パターンに合致した表示制御を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施形態の貯湯式温水器を図面に基づき説明する。
1は加熱部としてのヒートポンプユニット、2は貯湯タンク3を有した貯湯タンクユニット、4は台所等に設置された給湯栓、5は前記給湯栓4の近傍に設けられたリモコンである。
【0020】
前記ヒートポンプユニット1は、圧縮機、冷媒−水熱交換器としての凝縮器、減圧器、蒸発器(共に図示せず)が順次接続されてヒートポンプ回路を構成しており、これらを制御するヒーポン制御部6を有している。そして、ヒーポン循環ポンプ7を駆動して凝縮器に湯水を循環させることで、貯湯タンク3内に高温の湯を貯留するものである。
【0021】
8は貯湯タンク3とヒートポンプユニット2を循環可能に接続するヒーポン循環回路で、貯湯タンク3の下部に接続されたヒーポン往き管8a及び貯湯タンク3上部に接続されたヒーポン戻り管8bより構成され、貯湯タンク3下部の冷水をヒーポン往き管8aを介してヒートポンプユニット2で加熱し、加熱された高温の温水をヒーポン戻り管8bを介して貯湯タンク3上部に戻して貯湯タンク3内に上から湯を貯湯していくものである。
【0022】
9は貯湯タンク3の外周面に縦に所定間隔をあけて複数個設けられた貯湯温度センサで、上から9a、9b、9c、9dと呼ぶこととする。10は貯湯タンク3に水を供給する給水管、11は貯湯タンク3内の温水を出湯する出湯管、12は給水管10からの冷水と出湯管11からの温水を設定温度になるように混合する混合弁、13は混合された設定温度の温水を給湯する給湯管である。
【0023】
14は前記混合弁12の下流に設けた給湯温度センサ、15は給湯量をカウントする給湯流量センサである。なお、16は水道圧を所定の圧力に減圧する減圧弁、17は加熱されることによる過圧を逃す圧力逃し弁である。これらによって給湯回路18を構成しているものである。
【0024】
19は風呂循環回路で、貯湯タンク3内に設けられた間接熱交換器としての蛇管20と浴槽(図示せず)とを風呂往き管19a及び風呂戻り管19bとで循環可能に接続するものである。21は風呂循環回路19に設けられた風呂循環ポンプ、22は流水の有無を検出する流水センサ、23は風呂循環回路19を流れる浴槽水の温度を検出する風呂温度センサ、24は浴槽水の水圧から浴槽内の水位を検出する水位センサである。
【0025】
25は給湯管13途中から分岐されて風呂循環回路19に接続され浴槽への湯張りを行うための湯張り管、26はこの湯張り管25に設けられ浴槽への湯張りの開始、停止を行う湯張り弁、27は浴槽への湯張り量をカウントする風呂流量センサである。なお、28は湯張り管25と水位センサ24との間に設けられる二方弁で、湯張り時に一旦開弁して風呂戻り管19bの湯張り管25の接続位置から浴槽までの配管のエアパージを行った後、閉弁して水位センサ24で正確な水位を監視しながら湯張りを行えるようにするものである。
【0026】
前記リモコン5は、貯湯タンク3内の残り貯湯量や給湯設定温度等の貯湯式温水器の状態を表示するドットマトリクス方式の蛍光表示管より構成された表示部5aと、給湯設定温度を設定する給湯温度設定スイッチ5bや風呂設定温度を設定する風呂温度設定スイッチ5cや自動風呂運転を開始させる風呂自動スイッチ5dや表示部5aの点灯消灯を切換える表示スイッチ5eとを有した操作部5fを備えているものである。
【0027】
29はこの貯湯式温水器全体の制御を行うマイクロコンピュータを主に構成された本体制御部で、前記給湯温度センサ14や給湯流量センサ15等のセンサ類の入力を受け、前記混合弁12や風呂循環ポンプ21等のアクチュエータの駆動制御を行うと共に、前記リモコン5およびヒーポン制御部6と通信可能に設けられているものである。
【0028】
30は前記本体制御部29の一機能として設けられ前記貯湯温度センサ9a〜dの検出値により貯湯量を検知する貯湯量検知手段で、この貯湯温度センサ9a〜dのうち上から何個目までが所定温度以上を検出しているかにより残りの貯湯量を検知するものである。例えば、貯湯タンク3の容量が200Lあって約40L間隔で4つの貯湯温度センサ9a〜dが設けられているとすると、一番下の貯湯温度センサ9dが約80℃以上を検知していれば貯湯タンク3内はほぼ満量の貯湯量(貯湯タンク内は湯水で満たされているため蓄熱量と言い換えることができる)であり、一番上の貯湯温度センサ9aのみが約80℃以上を検知し、他の貯湯温度センサ9b〜dが約50℃以下を検知している状態であれば、残りの貯湯量は約40Lであることが検知できる。
【0029】
31は前記本体制御部29の一機能として設けられ時刻をカウントする時計カウンタである。
【0030】
32は前記本体制御部29の一機能として設けられ貯湯タンク3内の湯水の沸き増しを制御する沸き増し制御手段で、前記時計カウンタ31のカウントする時間をみて深夜電力あるいは時間帯別契約電力による夜間の時間帯に、ヒーポン制御部6へ加熱開始の指示を送って加熱を開始し、前日までの一週間に使用した湯量を用いた学習演算により翌日に必要と思われる量から前記貯湯量検知手段9によって検知された貯湯タンク3内の残り貯湯量を減算した量だけ沸き増しを行うものである。また、昼間の内にその日の夜間に必要と思われる量以下に貯湯量が減ると、時間制限あるいは回数制限を設けて高価な昼間電力を無制限に使わないようにして強制的に沸き増しを行うようにしているものである。
【0031】
33は前記本体制御部29の一機能として設けられ、前記リモコン5の表示部5aの点灯と消灯を切換え制御する表示制御手段で、リモコン5の表示スイッチ5eの入力により表示部5aの点灯と消灯を相互に切換えるものであり、この表示スイッチ5eが操作されることで表示部5aを消灯にするようにしたので、使用者の消灯する意志を持った操作によって表示が消灯されることとなる。逆に点灯する場合は、表示部5aが消灯状態にあるときに給湯流量センサ15が所定流量以上を検出すると表示部5aを点灯状態に復帰させ、また、表示部5aが消灯状態にあるときに操作部5fのいずれかのスイッチが操作されることで表示部5aを点灯状態に復帰させるものである。
【0032】
34は前記本体制御部29の一機能として設けられ、前記沸き増し制御手段31が前記ヒートポンプユニット1に沸き増し動作をさせると、前記表示制御手段33からの前記表示部5aの点灯消灯の状態と前記時計カウンタ32からの時刻とから沸き増しを行っている旨の表示(例えば、表示部5aに描かれた貯湯タンク絵の隣の矢印を表示点滅させる)を前記表示部5aに表示させるか否かを判断する表示可否判断手段である。
【0033】
そして、給湯栓4を開くと貯湯タンク3にかかる給水圧により下部の給水管10から冷水が貯湯タンク3内に流れ込んで高温の湯と冷水の境界層を上に押し上げると共に上部の高温の湯が出湯管11に流出し、流出した高温の湯が混合弁12にて給水管10の冷水と給湯設定温度に混合されて給湯栓4から給湯されるものである。
【0034】
また、風呂自動スイッチ5cを操作すると湯張り弁26が開かれ、貯湯タンク3にかかる給水圧により下部の給水管10から冷水が貯湯タンク3内に流れ込んで高温の湯と冷水の境界層を上に押し上げると共に上部の高温の湯が出湯管11に流出し、流出した高温の湯が混合弁12にて給水管10の冷水と混合弁12にて風呂設定温度に混合されて風呂循環回路19を介して浴槽に湯張りされる。そして、風呂循環回路19に設けられた水位センサ24により設定水位までの湯張りを確認すると、湯張り弁26を閉じて湯張りを完了する。そして、一定時間毎に風呂循環ポンプ21を駆動しながら風呂温度センサ23により浴槽内の湯温を検出し、風呂設定温度以下に低下していれば風呂循環ポンプ21の駆動を継続し、貯湯タンク3内の蛇管20によって循環する浴槽水を風呂設定温度まで加熱するもので、この風呂保温動作を所定時間(例えば4時間)繰り返すものである。
【0035】
そして、深夜電力あるいは時間帯別契約電力の安価な時間になると、沸き増し制御手段32によりヒーポン制御部6に沸き増し指令を出し、ヒーポン制御部6がヒートポンプユニット1を駆動すると共にヒーポン循環ポンプ7を駆動して貯湯量検知手段30が翌日の使用湯量分を検知するまで沸き増しがされるが、貯湯量検知手段30により貯湯量が少なく沸き増ししないと湯切れを起こすことが推測されると、沸き増し制御手段32は昼間電力により強制的に沸き増しを行うようにしている。
【0036】
次に、本発明の特徴的部分の作動を図2に示したフローチャートに基づいて説明する。
【0037】
まず、貯湯量検知手段30により貯湯量が少ないことが検知されると(ステップ1、以下S1)、表示可否判断手段34は表示制御手段33に表示状態が点灯、消灯どちらの状態であるかを確認する(S2)。
【0038】
そして、表示スイッチ5eが操作されてあって表示部5aが消灯状態である場合は(S2でY)、前記表示可否判断手段34が時計カウンタ31がカウントする現在の時刻が深夜時間帯であるかどうかを確認する(S3)。深夜時間帯でなかった場合は、表示部5aを点灯し(S4)、表示部5aに「貯湯量 小」の文字表示を所定時間(ここでは5秒間)行う(S5、S6)。
【0039】
次に、沸き増し制御手段31がヒーポン制御部6に沸き増しの開始を指示し(S7)、表示部5aに文字、記号、またはアニメーション等により沸き増しを行っている旨を表示して(S8)、使用者に現在沸き増しを行っている旨をわかりやすく知らしめるようにしているものである。
【0040】
そして、貯湯量検知手段30が必要な量を沸き増ししたことを検知すると、沸き増し制御手段31はヒーポン制御部6に沸き増しの停止を指示して沸き増し動作を完了し(S9でY)、表示可否判断手段34が表示制御手段33に指示し表示部5aの表示を消灯して(S10)、前記S1に戻るものである。
【0041】
このように、表示部5aが消灯状態であった時に沸き増し要求があった場合は、沸き増し動作中は沸き増しを行っている旨を表示するので、使用者が表示部5aを見た時に何が原因で貯湯式温水器が作動しているのかが直ぐにわかると共に、沸き増し動作の完了すると表示部5aを元の消灯状態に戻すので、沸き増し動作開始まで消灯状態であったのに使用者の意図と関係なく表示部5aが勝手に点灯状態を継続して電力の無駄使いをしてしまうことがなく、省エネルギー化を図ることができるものである。
【0042】
また、貯湯量が少なくなった時に表示スイッチ5eが操作されてあって表示部5aが消灯状態であり、かつ、深夜時間帯であった場合には(S1でY→S2でY→S3でN)、表示可否判断手段34は表示部5aの消灯状態を継続させたままで沸き増し制御手段31がヒーポン制御部6に沸き増しの開始を指示し(S11)、貯湯量検知手段30が必要な量を沸き増ししたことを検知すると、沸き増し制御手段31はヒーポン制御部6に沸き増しの停止を指示して沸き増し動作を完了し(S12でY)、前記S1に戻るものである。
【0043】
このように、表示部5aが消灯状態であった時に沸き増し要求があった場合で、かつ、深夜時間帯である場合は、表示部5aの消灯状態を継続して沸き増し動作を行うようにしているので、人があまり活動していない時間帯に無駄な表示点灯を行わないようにすることができ、無駄な電力消費を押さえて省エネルギー化を図ることができるものである。
【0044】
また、貯湯量が少なくなった時に表示部5aが点灯状態であった場合は、時刻に関係なく表示部5aに「貯湯量 小」の文字表示を所定時間(ここでは5秒間)行い(S13、S14)、沸き増し制御手段31がヒーポン制御部6に沸き増しの開始を指示し(S15)、表示部5aに文字、記号、またはアニメーション等により沸き増しを行っている旨を表示して(S16)、使用者に現在沸き増しを行っている旨をわかりやすく知らしめるようにしている。そして、貯湯量検知手段30が必要な量を沸き増ししたことを検知すると、沸き増し制御手段31はヒーポン制御部6に沸き増しの停止を指示して沸き増し動作を完了し(S17でY)、表示部5aの表示を沸き増し開始前の通常の表示状態に戻して(S18)、前記S1に戻るものである。
【0045】
このように、表示部5aが表示状態であった場合は、使用者が表示部5aを見た時に何が原因で貯湯式温水器が作動しているのかが直ぐにわかるように沸き増しを行っている旨を表示し、沸き増し動作が完了してからも使用者が表示を必要としている可能性があるので、表示部5aを沸き増し開始前の通常の表示状態に戻すようにしているものである。
【0046】
以上説明してきたように、沸き増し制御手段32がヒートポンプユニット1に沸き増し動作をさせる時に、表示部5aの点灯消灯状態と時計カウンタからの時刻とから沸き増しを行っている旨の表示を前記表示部に表示させるか否かを判断する表示可否判断手段34を設けたので、点灯消灯の状態と沸き増し動作が行われる時の時間帯に応じて適切な表示を行うことができ、使用者の使い勝手を損なうことなく無駄な表示を行わないようにすることができ、省エネルギー化を図ることができるものである。
【0047】
なお、本発明はこの一実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で様々な変形が可能なものである。例えば、この一実施形態では加熱部としてヒートポンプユニット1を貯湯タンクユニット2とは別体に設けたが、これに限らず、ヒートポンプと貯湯タンク3を同一の筐体内に設けたり、ヒートポンプユニット1ではなく貯湯タンク3内に電熱ヒータを設けたものでも良い。
【0048】
また、この一実施形態では時計カウンタ31、表示制御手段33、表示可否判断手段34を本体制御部29内に設けているが、これらをリモコン5内に設けても本体制御部29とリモコン5の通信の手順が増えるだけで全く同じ作動をさせることができるため、これらの手段を設ける部位は本体制御部29に限定されるものではない。
【0049】
また、貯湯量検知手段30はこの一実施形態に示したものに限られるものではなく、例えば、沸き増しを行った量を記憶しておき給湯流量センサ15で検出する給湯量から残りの貯湯量を算出するようにして貯湯量を検知するようにしても良い。
【0050】
また、この一実施形態のように、表示スイッチ5eの操作のみで表示部5aの消灯を行われるのでなく、例えば、給湯流量センサ15が所定流量以上を検知しない状態が所定時間経過したら表示部5aを消灯したり、操作部5fが一定時間以上操作されなかったら表示部5aを消灯するようにしても良い。
【0051】
また、この一実施形態ではリモコン5の表示部5aは、ドットマトリクス方式の蛍光表示管としていて、表示部5aの消灯によって全消灯するようになっているが、これに限らず、バックライト付の液晶表示として、消灯によりバックライトのみを消灯するようにしても良く、また、バックライトと液晶表示自体を一緒に消灯するようにしても良いもので、要は表示部5aの消灯により消費電力を少しでも低減することができればよいもので、消灯状態において一部のLED素子等を点灯させておくことを妨げるものではない。
【0052】
また、この実施形態では沸き増し動作があっても表示消灯状態では表示を行わない特定の時間帯は予め深夜時間帯に定められているが、操作部5fのスイッチの特定の組合せ操作によりこの特定の時間帯を変更できるようにしても良いものである。例えば、表示スイッチ5eを押圧しながら給湯温度設定スイッチ5bを操作することによって任意の時間帯に変更することができるようにすれば、新たに専用の操作スイッチを設けることなく既存の操作スイッチのみで特定の時間帯を変更することができてコストアップを防げると共に、使用者の様々な生活パターンに合致した表示制御を行うことができて使い勝手が向上するものである。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1によれば、表示部の点灯消灯の状態と沸き増し動作が行われる時の時間帯に応じて適切な表示を行うことができ、使用者の使い勝手を損なうことなく無駄な表示を行わないようにすることができ、省エネルギー化を図ることができる。
【0054】
また、請求項2によれば、表示の不要な特定の時間帯には沸き増し動作があっても表示しないので、不必要な表示が行われず、省エネルギー化を図ることができる。
【0055】
また、請求項3によれば、表示が消灯状態にあっても特定の時間帯以外では沸き増し行っている旨を表示するので、沸き増し動作によって貯湯式温水器が作動していることが直ぐにわかると共に、沸き増し動作の完了によって自動的に表示部を消灯状態に戻すので無駄な電力消費を抑えることができ、省エネルギー化を図ることができる。
【0056】
また、請求項4によれば、使用者が表示を必要としている可能性のある表示部が点灯状態にある場合には、時間帯に関係なく沸き増し動作が開始されると沸き増しを行っている旨を表示し、沸き増し動作の完了に伴い通常の表示状態に戻し、また、表示が消灯状態にあっても特定の時間帯以外では沸き増し行っている旨を表示するので、表示中は沸き増し動作によって貯湯式温水器が作動していることが直ぐにわかると共に、沸き増し動作の完了によって自動的に表示部を消灯状態に戻すので無駄な電力消費を抑えることができ、さらに、使用者が表示を必要としていない表示部が消灯状態にある場合には、深夜等の特定の時間帯には沸き増し動作があってもその旨表示しないので、使い勝手を損なうことなく不必要な表示を行わないようにでき、無駄な電力消費を抑えて省エネルギー化を図ることができる。
【0057】
また、請求項5によれば、貯湯量が減少して沸き増し動作を行う前に貯湯量が少なくなっている旨を文字表示するようにしたので、消灯状態から突然表示が点灯しても使用者は沸き増し動作を行うために表示が点灯したと直ぐに認識することができる利点がある。
【0058】
また、請求項6によれば、使用者が表示を必要としていない場合は自らの操作によって確実に表示を消灯することができると共に、表示消灯中であっても特定の時間帯以外は沸き増し動作を行うとその旨表示ができ、使い勝手を損なうことなく省エネルギー化を図ることができる。
【0059】
また、請求項7によれば、特定の時間帯を容易に変更可能としたので、使用者の生活パターンの実体に合致した表示制御を行うことができて使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の概略構成図。
【図2】同一実施形態の作動を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 ヒートポンプユニット(加熱部)
3 貯湯タンク
5 リモコン
5a 表示部
5d 表示スイッチ
5f 操作部
30 貯湯量検知手段
31 時計カウンタ
32 沸き増し制御手段
33 表示制御手段
34 表示可否判断手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hot water storage type water heater provided with a remote control.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, this type of hot water heater has an electric water heater or heat pump water heater with a remote control with a display unit. Since the hot water heater is in a controlled state for 24 hours, the display part of the remote control is always on, but the display part is turned off for energy saving. There was something like that. (For example, JP2000-220886)
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, with such a conventional device, even if the amount of hot water stored in the hot water storage tank is reduced, it is impossible to know when the remote control display is turned off. It sometimes happened.
[0004]
Therefore, if the amount of hot water storage is reduced and the boiling operation is performed while the lamp is turned off, the display may be turned on to indicate that the boiling operation is being performed, but it will increase mainly during midnight hours. However, there is a problem that power is wasted even if the display is performed during a time period when a person does not look at the display portion of the remote control.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, in order to solve the above-described problems, the present invention provides a hot water storage tank for storing hot water, a heating unit for heating hot water in the hot water storage tank, a remote controller including an operation unit and a display unit. Display control means for controlling turning on and off of the display part of the remote control, a clock counter for counting time, hot water storage amount detection means for detecting the hot water storage amount in the hot water storage tank, and the hot water storage amount detection means in the hot water storage tank In the hot water storage type hot water supply apparatus provided with a reheating control means for causing the heating section to perform a boiling operation when it is detected that the amount of stored hot water is small, when the reheating control means causes the heating section to perform a boiling operation The display unit determines whether or not to display on the display unit that the heating is being increased based on the lighting / extinguishing state of the display unit and the time from the clock counter. Was that provided 示可 not determination means.
[0006]
As a result, appropriate display can be performed according to the on / off state and the time zone when the heating operation is performed, and unnecessary display can be prevented without impairing the user's convenience. .
[0007]
According to a second aspect of the present invention, the display enable / disable determining means continues the light-off state of the display unit when the display unit is in a light-off state and there is a heating operation in a specific time zone. It was.
[0008]
As a result, when the display unit that the user does not need to display is in an extinguished state, even if there is a heating up operation in a specific time zone such as midnight, that fact is not displayed, so useless display is performed. Absent.
[0009]
According to a third aspect of the present invention, when the display unit is in a light-off state and there is a heating operation other than a specific time period, the display availability determination means sets the display unit in a lighting state and performs a heating operation. And a display indicating that the display unit is turned off when the heating operation is completed.
[0010]
As a result, even if the display is in the off state, it is displayed that the boiling is increasing except for a specific time zone, so it is immediately known that the hot water heater is operating by the boiling increase operation during the display, Since the display unit is automatically turned off upon completion of the heating operation, useless power consumption can be suppressed.
[0011]
According to a fourth aspect of the present invention, the display availability determination means performs a heating operation on the display unit regardless of the time counted by the clock counter when there is a heating operation when the display unit is in a lighting state. The display unit is returned to the normal display state upon completion of the reheating operation, and the display unit is turned off when the display unit is in the off state and outside a specific time period. When there is an increase operation, the display unit is turned on to display that the boiling operation is being performed, and the display unit is returned to the off state upon completion of the heating operation, and the display unit Is turned off, and when there is a heating operation in a specific time zone, the display portion is kept turned off.
[0012]
Thereby, when the display unit that the user may need to display is in a lighting state, when the heating operation is started regardless of the time zone, it is displayed that the heating is being performed, When the reheating operation is completed, it returns to the normal display state, and even if the display is turned off, it is displayed that the reheating is performed outside the specified time zone. As soon as the water heater is operating, the display unit is automatically turned off when the boiling operation is completed, so that unnecessary power consumption can be suppressed, and the user does not need a display. In the case where the display unit is turned off, even if there is a heating up operation in a specific time zone such as midnight, that effect is not displayed, so useless display is not performed without impairing usability.
[0013]
Further, according to the fifth aspect, before the display indicating that the boiling-up operation is being performed, a message indicating that the amount of stored hot water is small is displayed.
[0014]
As a result, since the amount of hot water is reduced and the amount of hot water stored is reduced before performing the warming operation, a message is displayed so that even if the display suddenly lights up from the off state, It can be immediately recognized that the display is lit to do.
[0015]
According to a sixth aspect of the present invention, the operation unit of the remote controller is provided with a display switch for switching the lighting / extinguishing state of the display unit.
[0016]
As a result, when the user does not need the display, the display can be surely turned off by the user's own operation, and even if the display is turned off, if the heating operation is performed except for a specific time period, the fact is displayed. Energy saving without sacrificing usability.
[0017]
According to a seventh aspect of the present invention, the specific time zone can be changed by an operation unit of the remote controller.
[0018]
Thereby, since the specific time zone can be easily changed, it is possible to perform display control that matches the life pattern of the user.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, a hot water storage type water heater according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 is a heat pump unit as a heating unit, 2 is a hot water storage tank unit having a hot
[0020]
In the heat pump unit 1, a compressor, a condenser as a refrigerant-water heat exchanger, a decompressor, and an evaporator (both not shown) are sequentially connected to form a heat pump circuit.
[0021]
8 is a heat pump circulation circuit that connects the hot
[0022]
A plurality of hot water
[0023]
14 is a hot water supply temperature sensor provided downstream of the mixing valve 12, and 15 is a hot water supply flow rate sensor for counting the amount of hot water supply.
[0024]
[0025]
A hot
[0026]
The
[0027]
[0028]
[0029]
A
[0030]
[0031]
A
[0032]
34 is provided as a function of the main
[0033]
When the hot-
[0034]
Further, when the bath automatic switch 5c is operated, the hot
[0035]
When the midnight power or the time-based contract power becomes inexpensive, the
[0036]
Next, the operation of the characteristic part of the present invention will be described based on the flowchart shown in FIG.
[0037]
First, when the hot water storage amount detection means 30 detects that the hot water storage amount is small (step 1, hereinafter S1), the display availability determination means 34 indicates to the display control means 33 whether the display state is on or off. Confirm (S2).
[0038]
If the display switch 5e is operated and the display unit 5a is turned off (Y in S2), whether the current time counted by the
[0039]
Next, the boiling control means 31 instructs the heat
[0040]
When the hot water storage amount detection means 30 detects that the necessary amount has been increased, the increase control means 31 instructs the heat
[0041]
In this way, when there is a request for increase in boiling when the display unit 5a is in the extinguished state, it is displayed that the increase in boiling is being performed during the increase in boiling operation, so that when the user looks at the display unit 5a As soon as you know why the hot water heater is operating, and when the reheating operation is completed, the display unit 5a is returned to the original light-off state. Regardless of the intention of the person, the display unit 5a can be continuously turned on without wasting power and energy can be saved.
[0042]
Also, if the display switch 5e is operated when the amount of hot water storage is reduced and the display unit 5a is turned off and it is in the midnight time zone (Y in S1 → Y in S2 and N in Y → S3) ), The display possibility determination means 34 keeps the display 5a off, the boiling increase control means 31 instructs the heat
[0043]
In this way, when there is a request for increase in boiling when the display unit 5a is in the off state, and in the midnight time zone, the display unit 5a is continuously turned off to perform the increase in boiling operation. Therefore, it is possible to prevent unnecessary display lighting during a time period when people are not very active, and it is possible to save energy by suppressing unnecessary power consumption.
[0044]
If the display 5a is in a lit state when the amount of hot water storage is reduced, the character display of “small amount of hot water storage” is displayed on the display unit 5a for a predetermined time (here, 5 seconds) regardless of the time (S13, (S14), the heating control means 31 instructs the heat
[0045]
In this way, when the display unit 5a is in the display state, when the user looks at the display unit 5a, increase the boiling so that it can be immediately understood why the hot water heater is operating. Since the user may need to display even after the reheating operation is completed, the display unit 5a is reheated and returned to the normal display state before the start. is there.
[0046]
As described above, when the
[0047]
The present invention is not limited to this embodiment, and various modifications are possible without departing from the scope of the invention. For example, in this embodiment, the heat pump unit 1 is provided separately from the hot water
[0048]
In this embodiment, the
[0049]
Further, the hot water storage amount detection means 30 is not limited to that shown in this embodiment. For example, the remaining hot water storage amount is stored from the hot water supply amount detected by the hot water supply flow rate sensor 15 by storing the amount of increased boiling. The amount of hot water stored may be detected by calculating
[0050]
In addition, as in this embodiment, the display unit 5a is not turned off only by operating the display switch 5e. For example, when a state in which the hot water supply flow rate sensor 15 does not detect a predetermined flow rate or more has elapsed for a predetermined time, the display unit 5a May be turned off or the display unit 5a may be turned off when the operation unit 5f has not been operated for a certain period of time.
[0051]
In this embodiment, the display unit 5a of the
[0052]
In this embodiment, the specific time zone in which the display is not performed in the display-off state even if the heating operation is performed is set in advance to the midnight time zone, but this specific operation is performed by a specific combination operation of the switches of the operation unit 5f. The time zone can be changed. For example, if the hot water supply temperature setting switch 5b is operated while pressing the display switch 5e so that it can be changed to an arbitrary time zone, only an existing operation switch can be used without newly providing a dedicated operation switch. It is possible to change the specific time zone to prevent an increase in cost, and it is possible to perform display control that matches various life patterns of the user, thereby improving usability.
[0053]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, it is possible to perform appropriate display according to the on / off state of the display unit and the time zone when the heating operation is performed, which impairs the usability of the user. Therefore, it is possible to prevent unnecessary display and to save energy.
[0054]
According to the second aspect of the present invention, no display is performed even if there is a heating-up operation in a specific time zone where display is not required, so unnecessary display is not performed and energy saving can be achieved.
[0055]
According to the third aspect of the present invention, even if the display is in the off state, it is displayed that the boiling is being increased except for a specific time zone, so that it is immediately confirmed that the hot water heater is operating due to the boiling increase operation. In addition, the display unit is automatically returned to the extinguishment state upon completion of the heating operation, so that wasteful power consumption can be suppressed and energy saving can be achieved.
[0056]
According to
[0057]
Further, according to the fifth aspect, since the hot water storage amount is reduced and the hot water storage amount is reduced before the operation is performed, the fact that the hot water storage amount has decreased is displayed. There is an advantage that the person can immediately recognize that the display is lit to perform the heating operation.
[0058]
According to the sixth aspect, when the user does not need the display, the display can be surely turned off by his / her own operation, and the heating operation is performed except for a specific time zone even when the display is turned off. If this is done, a message to that effect can be displayed and energy can be saved without impairing usability.
[0059]
According to the seventh aspect of the present invention, since the specific time zone can be easily changed, it is possible to perform display control that matches the actual life pattern of the user and improve usability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a flowchart showing the operation of the same embodiment.
[Explanation of symbols]
1 Heat pump unit (heating unit)
3 Hot
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